IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 宮崎 幸子の特許一覧

<>
  • 特許-砂侵入防止カバー 図1
  • 特許-砂侵入防止カバー 図2
  • 特許-砂侵入防止カバー 図3
  • 特許-砂侵入防止カバー 図4
  • 特許-砂侵入防止カバー 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-31
(45)【発行日】2023-04-10
(54)【発明の名称】砂侵入防止カバー
(51)【国際特許分類】
   A43B 3/18 20220101AFI20230403BHJP
   A43B 3/20 20220101ALI20230403BHJP
【FI】
A43B3/18 Z
A43B3/20
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022097655
(22)【出願日】2022-05-27
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2022-02-21
【審査請求日】2022-05-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522095539
【氏名又は名称】宮崎 幸子
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 幸子
【審査官】家辺 信太郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2015-0001291(KR,U)
【文献】登録実用新案第3039872(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B3/16-3/18
A41B17/00-17/04
A41B13/05-13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履き口、紐通し部およびタン部を有する靴への砂の侵入を防止するための砂侵入防止カバーであって、
上部開口を有し、伸縮性を有する生地を用いて形成され、前記履き口、前記紐通し部および前記タン部を覆い、かつ靴の底部およびつま先を覆わない略円錐形状のカバー本体と、
前記上部開口に装着されるゴム製の締め付け部と、
前記カバー本体に取り付けられ、前記紐通し部に通されている靴紐に係合するフックとを含み、
前記カバー本体の全体が靴の外表面に沿うように、前記カバー本体のかかと側の部分よりも該カバー本体の甲側の部分の方が前記上部開口から下端部までの長さが大きく、且つ、前記甲側の部分の方が上部開口から下端側に向かって大きく広がるように構成されており、
前記フックが、前記カバー本体の裏側の、足先部分の先端から前記上部開口側に入った位置であって、前記フックを前記紐通し部に通されている靴紐に係合させたときに、前記カバー本体が前記タン部および前記靴紐をすっぽり覆うような位置に取り付けられている、砂侵入防止カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足首に装着して、靴内に砂が入るのを防ぐための砂侵入防止カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テニスコートは、人工芝の上に砂を敷いたオムニコートが主流である。そのため、オムニコートでプレーする際、砂が舞い上がり、靴の中に砂が大量に入る。
これにより、爪が潰れたり、靴やインソールの持ちが悪くなったり、不快なことがたくさん生じる。
この問題を解決するため、下記特許文献1に示す靴用砂防止カバーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5486119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1において開示された靴用砂防止カバーは、靴紐を全て取り外した状態の靴に装着する必要がある。また、面ファスナーを靴に予め結合しておく必要もある。いずれにしても、靴用砂防止カバーの靴への装着に手間を要していた。
本考案は、上記の背景のもとに考案されたものであり、簡単に装着でき、かつ砂の侵入を防ぐことができる砂侵入防止カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、履き口、紐通し部およびタン部を有する靴への砂の侵入を防止するための砂侵入防止カバーであって、上部開口を有し、伸縮性を有する生地を用いて形成され、前記履き口、前記紐通し部および前記タン部を覆い、かつ靴の底部およびつま先を覆わない略円錐形状のカバー本体と、前記上部開口に装着されるゴム製の締め付け部と、前記カバー本体に取り付けられ、前記紐通し部に通されている靴紐に係合するフックとを含む、砂侵入防止カバーを提供する。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、簡単に装着でき、かつ砂の侵入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の砂侵入防止カバーの装着前の靴の説明図と装着時において側面から見た図である。
図2】砂侵入防止カバーの側面図である。
図3】砂侵入防止カバーのフック取り付け部分を背面から見た図である。
図4】砂侵入防止カバーの装着時においてフック取り付け前の紐通し部およびタン部を上部から見た図である。
図5】砂侵入防止カバーの装着時において靴紐にフックをかけている説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
砂侵入防止カバー2は、靴5への砂の侵入を防止するためのカバーである。
砂侵入防止カバー2は、カバー本体2Dと、締め付け部1aと、フック4と
を備えている。
靴5は、底部5aと、履き口5dと、紐通し部5eと、タン部5bとを備えている。
カバー本体2Dは、上部開口1を有している。
カバー本体2Dは、伸縮性を有する生地を用いて形成されている。
靴5に装着された状態で、カバー本体2Dは、タン部5bを覆う。
靴5に装着された状態で、カバー本体2Dは、靴5の底部5aおよびつま先を覆わない。
締め付け部1aは、カバー本体2Dの上部開口1に装着されている。
カバー本体2Dにおける上部開口1付近には、折り返し部があり、その中にゴム環が取り付けられている。この折り返し部とゴム環によって締め付け部1aが構成されている。
フック4は、カバー本体2Dに取り付けられている。
フック4は、靴5の紐通し部5eに通されている靴紐5cに係合する。
【0009】
以下、添付図面に従って実施形態を説明する。
図1は、本発明の砂侵入防止カバー2の装着前の靴5の説明図と装着時において側面から見た図である。
上部開口1の締め付け部1aにはゴムが入り、足首にピッタリ固定されている。
2aは、甲部分で、2bは、裏側のフック取り付け位置をしめしている。
カバー本体2Dは、かかと側から足先部分に向けて広がりを変えた、略円錐形状で、伸縮性のある生地を使用し、靴5の大小にも対応でき、靴底5aにかからない長さで、靴5の周りに沿うように、甲部分2aを長くし、履き口5d、タン部5b、靴紐5cの部分をカバーするように形成されている。
【0010】
図2は、本発明の砂侵入防止カバー2の側面図である。
2cは、後中心で、2bは、裏側にテープ3を介してフック4が付く位置を示している。
カバー本体2Dは、かかと側の後中心2cから足先部分に向けて、甲部分2aの広がりを変えている。甲部分2aは広く、長く、サイドから靴紐5c、タン部5bが完全に隠れるように形成されている。
裏側のフック取り付け位置2bにテープ3を介したフック4が付き靴紐5cに引っ掛け固定する。この甲部分2aは、上部開口1からフック4を経て、足先部分に至る領域のストレッチ性が、他の部分より高く、激しい動きにも対応できるように形成されている。
【0011】
図3は、砂侵入防止カバー2のフック4取り付け部分2bを背面から見た図である。
後中心2cは、かかとに被る部分で、斜線部分は、カバー本体2Dの裏側を示している。
フック4は、カバー本体2Dの裏側の、足先部分の先端から約20ミリほど離れたフック取り付け位置2bにテープ3を介して固定されている。
【0012】
図4は、砂侵入防止カバー2の装着時において、フック4取り付け前の紐通し部5eおよびタン部5bを上部から見た図である。
斜線部分は、カバー本体2Dの裏側で、フック4を靴紐5cに取り付ける前の状態を示している。
テープ3にフック4を通し、カバー本体2Dの甲部分2aの裏側にテープ3を介しフック4を連結させている。
フック4を靴紐5cに引っ掛け取り付けるよう形成し、タン部5bおよび靴紐5cをすっぽり覆い、固定する。
【0013】
図5は、砂侵入防止カバー2の装着時において紐通し部5eおよびタン部5bを上部から見た、靴紐5cにフック4をかけている説明図である。
この様に靴紐5cの通し始めの部分にテープ3を介したフック4を引っかけ取り付け、カバー本体2Dを密着させる作りで、ズレを防ぎ全てにおいて砂入りを防止する。
【0014】
本発明は、足首、靴5の履き口5d、靴紐通し部5eおよびタン部5bからも砂の侵入を防止する事により、足の健康を守り、不快感を解消する物である。
【0015】
上部開口1にはゴムが入り着脱が簡単なうえ足首にフィットし、足首からの砂の侵入を防ぎ、略円錐台形状のカバー本体2は、伸縮性のある生地を使用し、靴5の大小にも対応し、靴5に沿いカバーされるので、靴5の履き口5dからの砂も防ぎ、且つ、前側の靴紐5cの交差部分やタン部5bに深くカバーをかけ、その部分をテープ3で取り付けたフック4で靴紐5cに伸ばして引っかけ密着させる作りで、ズレを防ぎ、全てにおいて砂入りを防止している。
この実施形態によれば、簡単に装着でき、かつ必要な部分だけをカバーすることにより、砂の侵入を防止できる。
靴紐5cを全て取り外す必要もなく、靴5に面ファスナーを予め結合しておく必要もない。
【符号の説明】
【0016】
1.上部開口
1a.締め付け部分
2.砂侵入防止カバー
2D.カバー本体
2a.甲部分
2b.裏側のフック取り付け位置
2c.後中心部
3.テープ
4.フック
5.靴
5a.靴底部
5b.タン部
5c.靴紐
5d.靴履き口
5e.紐通し部
【要約】
【課題】本発明は、足首に靴を覆うカバーを取り付け靴の中に砂が入るのを防ぐ為の物である。
【解決手段】本発明の砂侵入防止カバーは略円錐台形状で靴の外側に沿うように形成された布カバーで、足の甲部分を長く作り、伸縮性のある布を使用する事により、靴の大小にも対応し、尚且つ、フックで靴紐に伸ばして固定させ、靴紐部分を完全に隠せるとともに、激しい動きにもズレなく安全で、上部開口部にゴムを入れることにより、足首にフィットし、着脱が簡単に出来るように形成されている。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5