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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】ケーブルウェイのための通過認識
(51)【国際特許分類】
   B61B 12/02 20060101AFI20230404BHJP
   B61B 12/06 20060101ALI20230404BHJP
   B61B 12/10 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
B61B12/02 G
B61B12/02 K
B61B12/06 Z
B61B12/10 A
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021554624
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 EP2020056305
(87)【国際公開番号】W WO2020182791
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-17
(31)【優先権主張番号】A50200/2019
(32)【優先日】2019-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】000228523
【氏名又は名称】日本ケーブル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】プファイファー・ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】モーニ・アドリアン
【審査官】志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-119763(JP,A)
【文献】特開平03-014761(JP,A)
【文献】特開平02-234873(JP,A)
【文献】特開平05-229432(JP,A)
【文献】特開2016-049972(JP,A)
【文献】特開2008-001180(JP,A)
【文献】特開平07-277180(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルウェイであって、このケーブルウェイが、
2つの終着駅(14)の間で少なくとも1つのケーブルウェイキャリッジ(5)が、少なくとも1つの搬送ケーブル(3)で移動可能である2つの該終着駅(14)と、これら終着駅(14)の間に配置された少なくとも1つの前記搬送ケーブル(3)の案内のための少なくとも1つのケーブルウェイ支柱(1)とを有しており、
その際、1つの前記ケーブルウェイ支柱(1)が、前記搬送ケーブル(3)の長手方向に沿って延在する長手方向担持体(7)を有しており、前記長手方向担持体(7)の両端部が2つの支柱端部(SE1,SE2)となっており、
その際、第1の支柱端部(SE1)の領域内において、前記ケーブルウェイ支柱(1)内への前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の走入のための走入領域(E)が設けられており、および、第2の支柱端部(SE2)の領域内において、前記ケーブルウェイ支柱(1)からの前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の走出のための走出領域(A)が設けられている上記ケーブルウェイにおいて、
少なくとも1つの前記ケーブルウェイ支柱(1)において、少なくとも1つの評価ユニット(16)と、前記評価ユニット(16)と接続された少なくとも2つのセンサー(15)とを有する、検出装置(9)が設けられており、
その際、第1のセンサー(15)の検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識するために、前記第1のセンサー(15)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)内において配置されており、および、
第2のセンサー(15)の検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識するために、前記第2のセンサー(15)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走出領域(A)内において配置されており、
その際、前記検出装置(9)が、
前記第1のセンサー(15)と前記第2のセンサー(15)との間のケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)を検出するため、および、検出された数(i)が予め与えられた最大数(imax)を超過した場合に、不良信号(F)を発生するために、
設けられていることを特徴とするケーブルウェイ。
【請求項2】
前記ケーブルウェイは、このケーブルウェイの制御のための制御ユニット(11)を有しており、この制御ユニットが、前記検出装置(9)の前記不良信号(F)を処理するために設けられており、
その際、この制御ユニット(11)が、前記ケーブルウェイを、この処理に依存して制御することを特徴とする請求項1に記載のケーブルウェイ。
【請求項3】
前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)及び前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)は、
前記第1のセンサー(15)又は前記第2のセンサー(15)の検出領域内における1つのケーブルウェイキャリッジ(5)が通過したか否かを検出するセンサー値(SW)を前記評価ユニット(16)に対して送信し
その際、この評価ユニット(16)が、
前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)と、前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)との間の前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)を検出するため、および、前記検出された数(i)が予め与えられた前記最大数(imax)を超過した場合に、前記不良信号(F)を発生するための、
与えられた前記センサー値(SW)を処理するために設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブルウェイ。
【請求項4】
前記評価ユニット(16)は、
前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、1つの計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ増大するため、および、前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、この計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ減少するため設けられていること、および、
前記評価ユニット(16)が、前記計数値(Z)が予め与えられた計数値(Z)を超過した場合、前記不良信号(F)を発生するために設けられていること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のケーブルウェイ。
【請求項5】
Z=0の初期の計数値(Z)が与えられており、および、W=1のステップ値(W)が与えられており、
その際、前記評価ユニット16は、Z>1の計数値(Z)の際に前記不良信号(F)を発生するために設けられていることを特徴とする請求項4に記載のケーブルウェイ。
【請求項6】
ケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)の重複的な検出のため、及び/または、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)に移動方向の検出のために、
前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)内において前記搬送ケーブル(3)の長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサー(15)と、前記走出領域(A)内において前記搬送ケーブル(3)の長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサー(15)とが設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載のケーブルウェイ。
【請求項7】
それぞれの前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)と、前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)との前記センサー値(SW)を処理するために、少なくとも1つの評価ユニット(16)が、前記ケーブルウェイ支柱毎に設けられていること、または、
複数の前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記第1のセンサー(15)と、前記第2のセンサー(15)との前記センサー値(SW)を処理するために、1つの評価ユニット(16)が、複数のケーブルウェイ支柱(1)のために設けられていること、
を特徴とする請求項3又は4のいずれか一つに記載のケーブルウェイ。
【請求項8】
前記第1のセンサー(15)及び前記第2のセンサー(15)の内、少なくとも1つのセンサー(15)は、誘導的なセンサーであり、
この誘導的なセンサーが、前記ケーブルウェイキャリッジ(5)のケーブルクランプ(6)を認識するために設けられており、このケーブルクランプによって、前記ケーブルウェイキャリッジ(5)が、前記搬送ケーブル(3)に固定されていることを特徴とする請求項3から7のいずれか一つに記載のケーブルウェイ。
【請求項9】
ケーブルウェイにおける、搬送ケーブル(3)の長手方向に沿って延在する1つのケーブルウェイ支柱(1)の長手方向担持体(7)をケーブルウェイキャリッジ(5)が通過したかどうかの通過認識用の検出装置(9)において、
前記検出装置(9)が、少なくとも1つの評価ユニット(16)を有し、および、この評価ユニット(16)と接続された少なくとも2つのセンサー(15)を有し、
その際、第1のセンサー(15)の検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識するために、走入領域(E)内における配置のための少なくとも1つの第1のセンサー(15)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)の第1の支柱端部(SE1)において設けられており、および、
第2のセンサー(15)の検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識するために、走出領域(A)内における配置のための少なくとも1つの第2のセンサー(15)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)の第2の支柱端部(SE2)において設けられていること、および、
前記検出装置(9)が、
前記第1のセンサー(15)と前記第2のセンサー(15)との間のケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)を検出するため、および、検出された数(i)が予め与えられた最大数(imax)を超過した場合に、不良信号(F)を発生するために、
設けられていることを特徴とする検出装置(9)。
【請求項10】
前記センサー(15)は、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)の存在の認識の際に、1つのセンサー値(SW)を発生し、且つ、前記評価ユニット(16)に対して伝送するために設けられており、および、
その際、この評価ユニット(16)が、
前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)と前記走出領域(A)との間の前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)を検出するため、および、前記検出された数(i)が予め与えられた前記最大数(imax)を超過した場合に、不良信号(F)を発生するための、
与えられた前記センサー値(SW)を処理するために、
設けられていることを特徴とする請求項9に記載の検出装置(9)。
【請求項11】
前記評価ユニット(16)は、
前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、1つの計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ増大するため、および、前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、この計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ減少するため設けられていること、および、
前記評価ユニット(16)が、前記計数値(Z)が予め与えられた計数値(Z)を超過した場合、前記不良信号(F)を発生するために設けられていること、
を特徴とする請求項9または10に記載の検出装置(9)。
【請求項12】
Z=0の初期の計数値(Z)が与えられており、および、W=1のステップ値(W)が与えられており、
その際、前記評価ユニット16は、Z>1の計数値(Z)の際に前記不良信号(F)を発生するために設けられていることを特徴とする請求項11に記載の検出装置(9)。
【請求項13】
前記検出装置(9)内において、
ケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)の重複的な検出のため、及び/または、1つのケーブルウェイキャリッジ(5)に移動方向の検出のために、
前記ケーブルウェイ支柱(1)の前記走入領域(E)内における前記搬送ケーブル(3)の長手方向に相互に離間された配置のための、少なくとも2つのセンサー(15)と、前記走出領域(A)内における前記搬送ケーブル(3)の長手方向に相互に離間された配置のための、少なくとも2つのセンサー(15)とが設けられていることを特徴とする請求項9から12のいずれか一つに記載の検出装置(9)。
【請求項14】
前記第1のセンサー(15)及び前記第2のセンサー(15)の内、少なくとも1つのセンサー(15)は、誘導的なセンサーであり、
この誘導的なセンサーが、前記ケーブルウェイキャリッジ(5)のケーブルクランプ(6)を認識するために設けられており、このケーブルクランプによって、前記ケーブルウェイキャリッジ(5)が、前記搬送ケーブル(3)に固定可能であることを特徴とする請求項9から13のいずれか一つに記載の検出装置(9)。
【請求項15】
ケーブルウェイにおける、搬送ケーブル(3)の長手方向に沿って延在する1つのケーブルウェイ支柱(1)の長手方向担持体(7)をケーブルウェイキャリッジ(5)が通過したかどうかの通過認識のための方法であって、
その際、前記搬送ケーブル(3)における、少なくとも1つのケーブルウェイキャリッジ(5)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)を通過して移動される上記方法において、
前記ケーブルウェイキャリッジ(5)が、前記ケーブルウェイ支柱(1)の第1の支柱端部(SE1)の領域内において設けられた走入領域(E)内へと移動され、
その際、この走入領域(E)内において設けられた少なくとも1つの第1のセンサー(15)が、前記第1のセンサー(15)の検出領域内における前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識し、且つ、1つのセンサー値(SW)を評価ユニット(16)に対して伝送すること、および、
前記ケーブルウェイキャリッジ(5)が、前記走入領域(E)から、第2の支柱端部(SE2)の領域内において設けられた、前記ケーブルウェイ支柱(1)の走出領域(A)内へと移動され、
その際、前記走出領域(A)内において設けられた、少なくとも1つの第2のセンサー(15)が、前記第2のセンサー(15)の検出領域内における、前記ケーブルウェイキャリッジ(5)の存在を認識し、且つ、1つのセンサー値(SW)を前記評価ユニット(16)に対して伝送すること、および、
前記評価ユニット(16)が、
前記第1のセンサー(15)と前記第2のセンサー(15)との間のケーブルウェイキャリッジ(5)の数(i)を検出するために、与えられたセンサー値(SW)を処理し、且つ、
検出された数(i)が予め与えられた最大数(imax)を超過した場合に、不良信号(F)を発生することを特徴とする方法。
【請求項16】
前記不良信号(F)は、制御ユニット(11)に対して、前記ケーブルウェイの制御のために伝送されること、および、
この制御ユニット(11)が、前記ケーブルウェイを、この処理に依存して制御することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記評価ユニット(16)は、
前記走入領域(E)内における前記第1のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、1つの計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ増大し、および、前記走出領域(A)内における前記第2のセンサー(15)が1つのセンサー値(SW)を出力する場合に、この計数値(Z)を1つのステップ値(W)だけ減少すること、および、
前記評価ユニット(16)が、前記計数値(Z)が予め与えられた計数値(Z)を超過した場合、前記不良信号(F)を発生すること、
を特徴とする請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
Z=0の初期の計数値(Z)が使用され、および、W=1のステップ値(W)が使用され、
その際、前記評価ユニット16は、Z>1の計数値(Z)の際に前記不良信号(F)を発生することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルウェイに関し、このケーブルウェイが、
それら終着駅の間で少なくとも1つのケーブルウェイキャリッジが、少なくとも1つの搬送ケーブルで移動可能である2つの該終着駅と、これら終着駅の間に配置された少なくとも1つの前記搬送ケーブルの案内のための少なくとも1つのケーブルウェイ支柱とを有しており、
その際、前記ケーブルウェイ支柱が、前記搬送ケーブルの長手方向において、向かい合って位置する2つの支柱端部の間でケーブルウェイ支柱長さにわたって延在しており、
その際、第1の支柱端部の領域内において、前記ケーブルウェイ支柱内への前記ケーブルウェイキャリッジの走入のための走入領域が設けられており、および、第2の支柱端部の領域内において、前記ケーブルウェイ支柱からの前記ケーブルウェイキャリッジの走出のための走出領域が設けられている。
更に、本発明は、
ケーブルウェイの、ケーブルウェイ支柱で案内された搬送ケーブルの長手方向において、向かい合って位置する2つの支柱端部の間でケーブルウェイ支柱長さにわたって延在する前記ケーブルウェイ支柱のための、ケーブルウェイキャリッジの通過認識用の検出装置に関し、並びに、
ケーブルウェイの、ケーブルウェイ支柱で案内された搬送ケーブルの長手方向において、向かい合って位置する2つの支柱端部の間でケーブルウェイ支柱長さにわたって延在する前記ケーブルウェイ支柱における、ケーブルウェイキャリッジの通過認識のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルウェイは、大抵の場合、例えば都市の交通輸送手段としての、人員の輸送及び/または貨物輸送のため、または、スキー場における人員の輸送のための、いろいろな実施形態において存在する。
その場合に、鋼索鉄道は公知であり、これら鋼索鉄道において、大抵の場合、ワイヤーケーブルによって牽引されるために、レールによる車両がワイヤーケーブルに固定されている。移動は、その場合に地面において行われ、その際、鋼索鉄道が、大抵の場合、山岳区間で、または、都市の領域内において使用される。
それに反して、空中ケーブルウェイにおいて、例えばゴンドラ、吊り篭、または、チェアーのようなケーブルウェイキャリッジは、強固な案内無しに、1つまたは複数の(ワイヤー)ケーブルによって担持され、且つ、宙に浮いて移動される。ケーブルウェイキャリッジは、従って、如何なる地面との接触も有していない。空中ケーブルウェイは、通常、歩きにくい道のない原野において、大抵の場合に山岳区間のために、例えばスキー場内において、人員を谷間から山の上に輸送するために使用されるが、しかしながら同様に、都市の領域内において人員輸送のためにも使用される。
通常、ケーブルウェイは、2つまたは複数の駅を有しており、これら駅の間で、ケーブルウェイキャリッジが移動される。
【0003】
その場合に、循環鉄道と折り返し鉄道とは、区別されるべきである。
折り返し鉄道において、1つまたは2つのケーブルウェイキャリッジは、1本の牽引ケーブルによって牽引されて、2つの駅の間で、搬送ケーブルの上でまたは車線上の複数のレールの上で、折り返し状態で、そちらへとおよび引き返して往来する。
循環ケーブルウェイは、それに反して、これら駅の間で、エンドレスな、恒常的に循環する搬送ケーブルを有しており、この搬送ケーブルに、ゴンドラまたはチェアーのような多数のケーブルウェイキャリッジが、懸吊状態で配置されている。これらケーブルウェイキャリッジは、このことによって、一方の側で、一方の駅から他方の駅へ移動され、および、反対側で再び帰還移動される。これらケーブルウェイキャリッジの移動は、従って、常に基本的に、連続的に一つの方向へと、連続コンベアに類似して行われる。
【0004】
同様により大きな間隔をも架橋可能とするために、両方の駅の間に、通常、(担持/牽引)ケーブルの案内のための、1つまたは複数のケーブルウェイ支柱が配置されている。ケーブルウェイ支柱が、鋼製骨組み構造物として、しかしながら同様に鋼管構造物または板金ボックス構造物として構成されていることは可能である。ケーブルを担持するためおよび案内するために、1つのケーブルウェイ支柱に、大抵の場合、例えばいわゆるローラー列(Rollenbatterie)の形態における、複数のローラーが配置されている。
循環鉄道において、ケーブルウェイキャリッジは、通常、相互に所定の間隔において、搬送ケーブルに固定されている。搬送ケーブルおよびケーブルウェイ支柱の可能な限り均等な負荷を保証するために、多数のケーブルウェイキャリッジの間の間隔は、1つのケーブルウェイにおいて、大抵の場合、同じ大きさである。これらケーブルウェイキャリッジの間の間隔は、言うまでも無く、1つのケーブルウェイのそれぞれの具体的な構成に応じて変化可能である。例えば、チェアーリフトのチェアーの間の間隔は、よりも小さな負荷の理由で、ゴンドラリフトのゴンドラの間の間隔などよりも小さくなる。
【0005】
現代の循環鉄道において、ケーブルウェイキャリッジは、通常、搬送ケーブルと強固に結合されてなく、むしろ、開放可能なケーブルクランプを用いて結合されている。このことによって、これらケーブルウェイキャリッジは、駅内において、搬送ケーブルから切り離され得、且つ、この搬送ケーブルの速度に対して相対的により低い速度によって、この駅を通って移動され得る。特に人員輸送において、このことによって、乗客のための快適性および信頼性は向上される。何故ならば、多くの時間が乗車および降車のために使用することができるからである。
駅からの走出の際に、これらケーブルウェイキャリッジは、その場合に、再びケーブルクランプを用いて搬送ケーブルに堅固に締め付けられる。突然の加速、および、衝撃的な負荷を回避するために、有利には、これらケーブルウェイキャリッジは、その場合に、再び、循環する搬送ケーブルの速度へと加速される。
より大きな輸送容量、および、より短い輸送時間のための開発に基づいて、これらケーブルウェイキャリッジの大きさもしくは容量と並んで、言うまでも無く、同様に搬送ケーブルの輸送速度も、ここ数年来で増大した。駅内におけるケーブルウェイキャリッジの切り離しの事情、および、常により高い輸送速度は、言うまでも無く、同様に個々のケーブルウェイキャリッジの間の間隔の確定の際に、考慮されるべきである。それに加えて、未だに、強固に搬送ケーブルに締め付けられたケーブルウェイキャリッジを有するケーブルウェイも存在する。
【0006】
通常、これらケーブルウェイキャリッジの間の間隔は、1つのケーブルウェイ支柱において、(少なくとも1つの走行方向において)ローラー列内への走入領域と、このローラー列からの走出領域との間で、それぞれにただ1つのケーブルウェイキャリッジだけが存在することを誘起する。
ケーブルウェイの作動信頼性および乗客のための安全性の向上のため、損傷の危険の減少のために、ローラー列に、しばしば、ケーブル位置センサーが設けられている。これらケーブル位置センサーは、ローラーによって予め与えられた目標ケーブル位置からの、ローラー列内における搬送ケーブルの位置の逸脱を認識するために設けられている。
1つの逸脱が認識された場合、ケーブルウェイは、事情によっては停止され得、速度が低下され得、及び/または、警告信号が出力され得る。このことによって、信頼性は、特に、高い風速の際に増大される。何故ならば、例えばローラー列のローラーからの搬送ケーブルの飛び出しが、高い信頼性で認識され得るからである。事情によっては、ケーブルウェイの作動は、このことによって、より長く維持され得る。
【0007】
確かに、如何なる逸脱したケーブル位置も検知されない状況が生じる可能性はあるが、これら状況が、しかしながら、それにもかかわらず乗客の損傷及び/または危険を誘起する可能性がある。
例えば突風によって条件付けられて、1つのケーブルウェイ支柱のローラー列内における搬送ケーブルのケーブル位置が許容されていない方法で目標ケーブル位置から逸脱すること無しに、例えばケーブルウェイキャリッジが、移動方向に対して横切る方向に、搬送ケーブルを中心として揺動する可能性がある。揺動運動が過度に強い場合、1つのケーブルウェイ支柱のローラー列を通っての、ケーブルウェイキャリッジの走入または通過の際に、事情によっては、ケーブルウェイキャリッジの領域が、ケーブルウェイ支柱の領域と衝突することを誘起する可能性がある。
ケーブル位置センサーが逸脱したケーブル位置を認識すること無しのそのような衝突は、最悪の場合には、ケーブルウェイ支柱の領域内におけるケーブルウェイキャリッジのブロックを誘起する可能性がある。ケーブルクランプは、信頼性の理由から、通常、これらケーブルクランプが、ケーブルウェイキャリッジと搬送ケーブルとの間の所定の抵抗を越えたら、この搬送ケーブルの滑動を、(言うまでも無く締め付けを弛緩することなく)許容するように構成されている。
そのようなブロックされたケーブルウェイキャリッジは、ケーブルウェイ制御装置によって、容易に認識され得ない。ケーブルウェイ支柱が、ケーブルウェイ駅から監視可能でない場合、ブロックされたケーブルウェイキャリッジは、同様に操作要員からも認識され得ない。
【0008】
この説明された場面は、従って、ケーブルウェイキャリッジが、ケーブルウェイ支柱の領域内においてブロックされ、且つ、搬送ケーブルが、基本的に、このケーブルウェイキャリッジに対して相対的に不変の速度でもって、ケーブルクランプを通って移動される、ことを誘起する。このことは、ここで更なる連続状態において、後続のケーブルウェイキャリッジが、ケーブルウェイ支柱の領域内に走入し、且つ、その領域内において既にブロックされたケーブルウェイキャリッジと接触し、且つ、それ自身ブロックすることを誘起する。
【0009】
ケーブル位置が、その場合に、同様に許容されていない程に変化しない場合、更に別の後続のケーブルウェイキャリッジの玉突き衝突に至るまでの連鎖反応を誘起する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、従って、特にケーブルウェイのケーブルウェイ支柱を通っての1つのケーブルウェイキャリッジの通過の際の、ケーブルウェイの信頼性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、本発明に従い、
少なくとも1つの前記ケーブルウェイ支柱において、少なくとも1つの評価ユニットと、前記評価ユニットと接続された少なくとも2つのセンサーとを有する、検出装置が設けられており、
その際、第1のセンサーの検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジの存在を認識するために、前記第1のセンサーが、前記ケーブルウェイ支柱の前記走入領域内において配置されており、および、
第2のセンサーの検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジの存在を認識するために、前記第2のセンサーが、前記ケーブルウェイ支柱の前記走出領域内において配置されており、
その際、前記検出装置が、
前記第1のセンサーと前記第2のセンサーとの間のケーブルウェイキャリッジの数を検出するため、および、検出された数が予め与えられた最大数を超過した場合に、不良信号を発生するために、
設けられていることによって解決される。
【発明の効果】
【0012】
有利には、ケーブルウェイは、このケーブルウェイの制御のための制御ユニットを有しており、この制御ユニットが、検出装置の不良信号を処理するために設けられており、
その際、この制御ユニットが、ケーブルウェイを、この処理に依存して制御する。
このことによって、不良信号が存在する場合、ケーブルウェイは、例えば自動的に停止され得る。選択的または付加的に、同様に自動的に、有利には視覚的及び/または音響的な警告信号が、不良信号の受領の際に、例えば操作要員に障害の場所への注意を喚起するために、発信され得る。
【0013】
センサーは、
有利には、このセンサーの検出領域内における1つのケーブルウェイキャリッジの存在の認識の際に、1つのセンサー値を発生し、且つ、評価ユニットに対して伝送するために設けられており、および、
その際、この評価ユニットが、
ケーブルウェイ支柱の走入領域内における第1のセンサーと、走出領域内における第2のセンサーとの間のケーブルウェイキャリッジの数を検出するため、および、検出された数が予め与えられた最大数を超過した場合に、不良信号を発生するための、
与えられたセンサー値を処理するために設けられている。
この比較的に簡単な構成によって、ケーブルウェイキャリッジのための信頼性の高い通過認識は、実現され得る。
【0014】
有利には、評価ユニットは、
走入領域内における第1のセンサーが1つのセンサー値を出力する場合に、1つの計数値を1つのステップ値だけ増大するため、および、走出領域内における第2のセンサーが1つのセンサー値を出力する場合に、この計数値を1つのステップ値だけ減少するため、または、その逆もまた同様であるために設けられており、および、
計数値が予め与えられた計数値を超過した場合、不良信号を発生するために設けられている。
このことによって、通過認識の比較的に簡単なロジックが実現される。
【0015】
有利には、初期の計数値が0に等しく与えられており、および、1のステップ値が与えられており、その際、評価ユニットが、1よりも大きな計数値の際に不良信号を発生するために設けられている。
このことによって、評価ユニットが、1つよりも多くのケーブルウェイキャリッジが走入領域と走出領域との間に存在する場合、計数値が1の値を超過する場合を認識し、且つ、不良信号を呼び起こすことは可能である。
【0016】
更に有利な構成に従い、
ケーブルウェイキャリッジの数の重複的な(redundanten)検出のため、及び/または、1つのケーブルウェイキャリッジに移動方向の検出のために、
ケーブルウェイ支柱の走入領域内において長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサーと、走出領域内において長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサーとが設けられていることは意図される。
このことによって、例えば、所定のSIL段階(安全度水準(safety integrity level))の要求を満たすこと、および、検出装置の故障リスクを最小限化することは可能である。
【0017】
有利には、それぞれのケーブルウェイ支柱のセンサーのセンサー値を処理するために、少なくとも1つの評価ユニットが、ケーブルウェイ支柱毎に設けられている、または、
複数のケーブルウェイ支柱のセンサーのセンサー値を処理するために、1つの評価ユニットが、複数のケーブルウェイ支柱のために設けられている。
これに伴って、評価されるべきセンサーの数は、評価ユニットの能力に対して適合され得、もしくは、その逆もまた同様である。1つのケーブルウェイが、十分に性能の良い1つの制御ユニットを有している場合、しかしながら同様に、別個の評価ユニットは省略され得、且つ、センサー値の評価が、この制御ユニット内において行われ得る。
【0018】
有利には、少なくとも1つのセンサーは、誘導的なセンサーであり、
この誘導的なセンサーが、ケーブルウェイキャリッジのケーブルクランプを認識するために設けられており、このケーブルクランプによって、ケーブルウェイキャリッジが、搬送ケーブルに固定されている。
これに伴って、ケーブルウェイキャリッジの簡単且つ確実な認識は与えられている。
【0019】
前記課題は、更に、1つの検出装置でもって、
この検出装置が、少なくとも1つの評価ユニットを有し、および、この評価ユニットと接続された少なくとも2つのセンサーを有し、
その際、第1のセンサーの検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジの存在を認識するために、走入領域内における配置のための少なくとも1つの第1のセンサーが、前記ケーブルウェイ支柱の第1の支柱端部において設けられており、および、
第2のセンサーの検出領域内における、1つのケーブルウェイキャリッジの存在を認識するために、走出領域内における配置のための少なくとも1つの第2のセンサーが、前記ケーブルウェイ支柱の第2の支柱端部において設けられていること、および、
前記検出装置が、
前記第1のセンサーと前記第2のセンサーとの間のケーブルウェイキャリッジの数を検出するため、および、検出された数が予め与えられた最大数を超過した場合に、不良信号を発生するために設けられていることによって解決される。
【0020】
更に前記課題は、通過認識のための1つの方法でもって、
前記ケーブルウェイキャリッジが、前記ケーブルウェイ支柱の第1の支柱端部の領域内において設けられた走入領域内へと移動され、
その際、この走入領域内において設けられた少なくとも1つの第1のセンサーが、前記第1のセンサーの検出領域内における前記ケーブルウェイキャリッジの存在を認識し、且つ、1つのセンサー値を評価ユニットに対して伝送すること、および、
前記ケーブルウェイキャリッジが、前記走入領域から、第2の支柱端部の領域内において設けられた、前記ケーブルウェイ支柱の走出領域内へと移動され、
その際、前記走出領域内において設けられた、少なくとも1つの第2のセンサーが、前記第2のセンサーの検出領域内における、前記ケーブルウェイキャリッジの存在を認識し、且つ、1つのセンサー値を前記評価ユニットに対して伝送すること、および、
前記評価ユニットが、
前記第1のセンサーと前記第2のセンサーとの間のケーブルウェイキャリッジの数を検出するために、与えられたセンサー値を処理し、且つ、
検出された数が予め与えられた最大数を超過した場合に、不良信号を発生することによって解決される。
【0021】
本発明を、以下で、図1から2cまで参照して詳しく説明し、これら図は、例示的に、概略的に、および、限定すること無しに、本発明の有利な構成を示している。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】搬送ケーブルと、この搬送ケーブルに固定されたケーブルウェイキャリッジとを備えるケーブルウェイの、ケーブルウェイ支柱の上側の部分の側面図である。
図2a】異なる位置における、1つのケーブルウェイキャリッジのケーブルクランプに関する、ケーブルウェイ支柱のローラー列の図である。
図2b】異なる位置における、1つのケーブルウェイキャリッジのケーブルクランプに関する、ケーブルウェイ支柱のローラー列の図である。
図2c】異なる位置における、1つのケーブルウェイキャリッジのケーブルクランプに関する、ケーブルウェイ支柱のローラー列の図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1内において、ケーブルウェイのケーブルウェイ支柱1が図示されており、このケーブルウェイ支柱において、ケーブルウェイの搬送ケーブル3が、ローラー列4を用いて案内されている。搬送ケーブル3に、ケーブルウェイキャリッジ5が、ケーブルクランプ6を用いて、(開放可能にまたは固定して締め付けられて)懸吊状態で配置されている。ケーブルウェイは、ここで、循環鉄道として、特にゴンドラリフトとして構成されており、その際、ケーブルウェイキャリッジ5が、ゴンドラとして構成されている。
言うまでも無く、しかしながら同様に、例えばチェアーとして構成されたケーブルウェイキャリッジ5を有するチェアーリフトまたは同様にハンガーを有するティーバーリフトのような、ケーブルウェイの他のバリエーションも考慮可能である。交互に1つのゴンドラと1つのチェアーとを有する混合作動も可能である。
ケーブルウェイは、通常は、(図示されていない)2つの終着駅14を有しており、これら終着駅の間で、通常、複数のケーブルウェイキャリッジ5が、搬送ケーブル3を用いて移動される。これらケーブルウェイキャリッジ5は、この目的のために、所定の、予め与えられた間隔において、相互に離間されて搬送ケーブル3に固定されており、その際、この固定が、有利には、ケーブルクランプ6を用いて行われ得る。
多くの構成において、同様に複数の平行な搬送ケーブル3、および、場合によっては、循環する、または、往復的に走行する牽引ケーブルも設けられ得る。本発明は、以下の例示内において、確かに、ただ1つの搬送ケーブル3だけを用いて説明されるが、言うまでも無く、本発明が、しかしながら同様に、複数の搬送ケーブル3及び/または牽引ケーブルを有するケーブルウェイにも使用可能である。
【0024】
ケーブルウェイのこれら終着駅14の間に、少なくとも1つのケーブルウェイ支柱1が配置されており、その際、通常、複数のケーブルウェイ支柱1が設けられている。ケーブルウェイ支柱1の数は、例えば、ケーブルウェイのこれら終着駅14の間の間隔と、ケーブルウェイキャリッジ5による期待されるべき負荷とに依存し、しかしながら同様に、ケーブルウェイが作動される原野のトポロジーにも依存する。
ケーブルウェイ支柱1は、搬送ケーブル3を担持および案内するために利用される。単純化のために、図1内において、ケーブルウェイ支柱1のただ1つの上側の部分、並びに、ただ1つのケーブルウェイキャリッジ5、および、ケーブルウェイ支柱1の領域内におけるただ1つの搬送ケーブル3の部分だけが図示されている。
搬送ケーブル3の案内のために、いわゆるローラー列4が、ケーブルウェイ支柱1に配置されている。ローラー列4が、長手方向担持体7を有していることは可能であり、この長手方向担持体の上に、複数のローラー8が相前後して配置されている。これらローラー8は、ローラー列4、例えば長手方向担持体7において、回転可能に支承されており、且つ、搬送ケーブル3を担持および側方で案内するために利用される。
ローラー列4は、これに伴って、搬送ケーブル3の負荷を、この搬送ケーブルに固定されたケーブルウェイキャリッジ5の負荷をも含めて、地面におけるケーブルウェイ支柱1を介して支持する。
【0025】
ケーブルウェイ支柱1は、搬送ケーブル3の長手方向において、向かい合って位置する2つの支柱端部SE1、SE2の間の所定のケーブルウェイ支柱長さLにわたって延在している。第1の支柱端部SE1の領域内において、ケーブルウェイ支柱1内へのケーブルウェイキャリッジ5の走入のための走入領域Eが設けられており、且つ、第2の支柱端部SE2の領域内において、このケーブルウェイ支柱1からのケーブルウェイキャリッジ5の走出のための走出領域Aが設けられている。
図示された実施例において、これら支柱端部SE1、SE2は、ローラー列4の端部によって形成されている。言うまでも無く、これら支柱端部SE1、SE2が、しかしながら同様に、ケーブルウェイ支柱1の他の1つの部材に、例えば搬送ケーブル3の案内のための案内装置に、または、ケーブルウェイ支柱1のメンテナンスプラットホームに設けられていることは可能である。走入領域Eと走出領域Aとの長さは、有利には、ケーブルウェイ支柱1のケーブルウェイ支柱長さLの3分の1までの値である。
【0026】
示された例示において、ケーブルウェイの移動は、標準の作動において、矢印によって示唆されているように、ケーブルウェイキャリッジ5が右側もしくは下方から、左側もしくは上方へと移動されるように行われる。このことは、ケーブルウェイキャリッジ5が、ケーブルウェイ支柱1もしくは特にローラー列4の走入領域E内へと走入し、次いで、ローラー列4に沿って、走出領域Aに至るまで移動され、且つ、この走出領域A内においてこのローラー列4から外方へと移動されることを意味する。
ケーブルウェイの方向転換の際に、順序は、言うまでも無く、意味に即して逆になる。ケーブルウェイ支柱1が、循環鉄道において、同様に(図示されていない)向かい合って位置する第2のローラー列4を有していることも可能であり、この第2のローラー列が、循環する搬送ケーブル3の、向かい合って位置する部分の案内のために利用される。この第2のローラー列4の上で、走入領域Eと走出領域Aとは逆である。第2のローラー列4は、類似する機能態様を有している。
【0027】
本発明に従い、ケーブルウェイの少なくとも1つのケーブルウェイ支柱1において、少なくとも1つの評価ユニット16と、この評価ユニット16に接続された少なくとも2つのセンサー15とを有する検出装置9が設けられている。その際、この第1のセンサー15の検出領域内における、ケーブルウェイキャリッジ5の存在を認識するために、第1のセンサー15は、ケーブルウェイ支柱1の走入領域E内において配置されている。第2のセンサー15の検出領域内における、ケーブルウェイキャリッジ5の存在を認識するために、ケーブルウェイ支柱1の走出領域A内において第2のセンサー15は、配置されている。
検出装置9は、第1のセンサー15と第2のセンサー15との間の、ケーブルウェイキャリッジ5の数iを検出するため、および、検出された数iが、予め与えられた最大数imaxを超過する場合に、不良信号Fを発生されるために設けられている。有利には、ケーブルウェイは、同様にこのケーブルウェイの制御のための制御ユニット11も有しており、この制御ユニットが、検出装置9の不良信号Fを処理するため、および、ケーブルウェイを、この処理に依存して制御するために設けられている。
このことによって、制御ユニット11は、ケーブルウェイの作動状態において、例えばこのケーブルウェイを停止されるため、搬送速度を低減させるため、及び/または、信号装置12を用いて音響的及び/または視覚的な警告信号を例えば制御ユニット11の出力ユニットにおいて発生させるために介入する。制御ユニット11は、図1内において、ただ概略的にだけ図示されており、且つ、制御ユニット11が不良信号Fを検出装置9から与えられた場合にケーブルウェイの例えば電気モーターのような駆動装置13を制御するために、例えば、終着駅14内において配置されている。
【0028】
信号装置12が、例えば音響的な警告信号の放出のためのスピーカー12a、及び/または、視覚的な警告信号の放出のための照明ユニット12b、及び/または、出力ユニットにおける、例えばディスプレイのような出力装置を有していることは可能である。この信号装置12が、例えば、一方または両方の終着駅14内に設けられている、及び/または、一方または複数のケーブルウェイ支柱1の上に設けられていることは可能である。
1つの終着駅14内における配置の際に、この警告信号は、例えば終着駅14内における操作要員によって、そのケーブルウェイ支柱において不良信号Fが検出装置9から発生される該ケーブルウェイ支柱1に対する直接的な目視無しに、認知され得る。
【0029】
これらセンサー15は、有利には、センサー15の検出領域内におけるケーブルウェイキャリッジ5の存在の認識の際に、センサー値SWを発生するため、および、評価ユニット16に対して伝送するために設けられている。評価ユニット16は、有利には、ケーブルウェイ支柱1の、走入領域E内における第1のセンサー15と、走出領域A内における第2のセンサー15との間の、ケーブルウェイキャリッジ5の数iを検出するために、与えられたセンサー値SWを処理するために設けられている。
検出された数iが、予め与えられた最大数imaxを超過する場合、評価ユニット16は、不良信号Fを発生し、且つ、この不良信号Fを、有利には、ケーブルウェイの制御ユニット11に対して引き渡す。
ローラー列4において、冒頭で記載されているように、搬送ケーブル3のケーブル位置の検出のための、1つまたは複数のケーブル位置センサー18が設けられている場合(図1内において示唆されている)、検出装置9のこれらセンサー15が、例えば同様にケーブル位置センサー18の評価ユニットに接続されていることも可能であり、この評価ユニットが、その場合に、同様に検出装置9の評価ユニット16としても機能を果たす。
言うまでも無く、同様にケーブル位置センサー18が検出装置9の評価ユニット16に接続されていることの逆の場合も、考慮可能である。
検出装置9の評価ユニット16(またはケーブル位置センサー18の評価ユニット)が、その場合に、例えば、この検出装置9のセンサー15のセンサー値SWの評価のためと同様に、ケーブル位置センサー18の評価のためにも設けられていることは可能である。言うまでも無く、しかしながら、同様にケーブル位置センサー18のための(図示されていない)別個の評価ユニットが設けられていることも可能であり、この別個の評価ユニットが、評価ユニット16及び/またはケーブルウェイの制御ユニット11と通信する。
同様に、ケーブル位置センサー18が、ケーブル位置認識に対して付加的に、同様にケーブルウェイキャリッジ5の通過認識のためのセンサー15としても機能を果たすことも可能である。
【0030】
有利には、ケーブルウェイキャリッジ5の数iの重複的な検出のために、しかしながら、ケーブルウェイ支柱1の、走入領域E内において長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサー15が、および、走出領域A内において長手方向に相互に離間された少なくとも2つのセンサー15が設けられている。
センサーシステムのそのような重複的な構成によって、例えば段階SIL3(安全度水準3(safety integrity level 3))のような、機能的な信頼性に対する所定の要求は満たされ得る。システムの機能不良のリスクを最小限化するために、それぞれのSIL段階に応じて、異なる要求が満たされるべきである。このための詳細は当業者にとって公知である。
走入領域Eと走出領域A内においてそれぞれにただ1つのセンサー15を有する、図示されている実施例において、例えば1つのセンサー15の故障は、全システムの故障を誘起する。前記重複的な構成によって、自体、走入領域Eと走出領域A内における1つのセンサー15の故障の際に、検出装置9の標準的な機能が保証される。有利には、1つのセンサー15の故障または機能不良を認識するため、例えば制御ユニット11に対して伝送するために、評価ユニット16が設けられている。
操作要員に故障または機能不良を信号で知らせるために、この制御ユニット11は、例えばディスプレイを介して、例えば相応する信号を出力可能である。このことによって、全検出装置9の故障の状態になる前に、相応するセンサー15は、早期にメンテナンス、または、場合によっては交換され得る。
【0031】
走入領域Eと走出領域Aとの内における、少なくとも2つのセンサー15の配置は、有利には、同様に、ケーブルウェイキャリッジ5の移動方向の検出のためにも利用され得る。この目的のために、これらセンサー15は、移動方向において、相前後して相互に離間されて配置されている。このことによって、ケーブルウェイキャリッジ5の認識と、センサー値SWの発生とが、時間をずらして、これらセンサー15におけるケーブルウェイキャリッジ5の通り過ぎの際に行われる。
【0032】
有利には、それぞれのケーブルウェイ支柱1のセンサー15のセンサー値SWを処理するために、少なくとも1つの評価ユニット16が、ケーブルウェイ支柱毎に設けられている。しかしながら、複数のケーブルウェイ支柱1のセンサー15のセンサー値SWを処理するために、同様に1つの評価ユニット16が、複数のケーブルウェイ支柱1のために設けられていることも可能である。
これら支柱の間の、そのために必要な通信は、例えば、被覆電線を介して導線接続されて、または、同様に例えば無線を介してのように導線無しに行われ得る。所定のSIL段階の要求を満たすために、例えば、信号処理の重複的な構成のために、同様に少なくとも2つの評価ユニット16が、1つのケーブルウェイ支柱1に設けられていることは可能である。
【0033】
本発明の有利な構成に従い、少なくとも1つのセンサー15は、誘導的なセンサーとして構成されており、この誘導的なセンサーが、ケーブルウェイキャリッジ5の一部、特にこのケーブルウェイキャリッジ5のケーブルクランプ6を認識するために設けられている。有利には、しかしながら、全てのセンサー15は誘導的なセンサーである。誘導的なセンサーの構造および機能態様は、従来技術において公知である。
基本的に、1つの誘導的なセンサーは、コイルを介して、磁界をこのセンサーの近傍領域内において発生する。導電性の対象物が、このセンサーの検出領域内に侵入した場合、磁界が変化され、且つ、この磁界の変化がこのセンサーによって認識され、その際、このセンサーがセンサー値SWを発生する。
図1内における対象とする例示において、1つの誘導的なセンサー15は、走入領域E内において、ローラー列4の長手方向担持体7に配置されており、且つ、1つの誘導的なセンサー15が、走出領域A内において、ローラー列4の長手方向担持体7に配置されている。センサー値SWを発生するために、これらセンサー15は、これらセンサー15がケーブルウェイキャリッジ5の通り過ぎの際にケーブルクランプ6と協働するように配置されている。ケーブルクランプ6は、通常、完全に、導電性の材料から構成されているか、または、導電性の材料を有する少なくとも1つの領域を有しており、この導電性の材料が、(誘導的な)センサー15と協働する。
【0034】
センサー値SWを評価ユニット16に対して伝送するために、センサー15は、評価ユニット16を接続されている。この接続は、有利には、図1内において示唆されているように、適当な導線を介して行われ、選択的に、しかしながら同様に、無線式にも行われ得る。評価ユニット16は、与えられたセンサー値SWを処理し、且つ、このことから、走入領域Eと走出領域Aとの間、特にそれぞれに配置されたセンサー15の間に位置するケーブルウェイキャリッジ5の数iを算出する。
【0035】
有利には、評価は、評価ユニット16によって、この評価ユニット16が、走入領域E内における第1のセンサー15がセンサー値SWを出力する場合に、計数値Zを1つのステップ値Wだけ増大し、且つ、走出領域A内における第2のセンサー15がセンサー値SWを出力する場合に、この計数値Zを1つのステップ値Wだけ減少するというやり方で行われ、または、その逆もまた同様である。計数値Zが、予め与えられた計数値Zvを超過する場合、評価ユニット16は、不良信号Fを発生し、および、この不良信号を、有利にはケーブルウェイの制御ユニット11に対して送信する。音響的及び/または視覚的な信号を発生するために、評価ユニット16は、不良信号Fを、しかしながら同様に、直接的に信号装置12に対しても送信する。
評価ユニット16は、これに伴って、ケーブルウェイキャリッジ5の通過認識のために利用され、その際、この通過認識の方法を、以下で、図2a~2cに基づいて詳細に説明する。
【0036】
図2a~2cは、(図示されていない)1つのケーブルウェイ支柱1の1つのローラー列4の簡略化された図示に基づいての、本発明に従う方法の有利な経過を示している。
支柱端部SE1、SE2は、ローラー列4の長手方向担持体7の端部によって形成されている。ケーブルウェイキャリッジ5のための走入領域Eは、第1の支柱端部SE1の領域内において設けられており、且つ、このケーブルウェイキャリッジ5のための走出領域Aが、第2の支柱端部SE2の領域内において設けられている。
搬送ケーブル3に、ケーブルウェイキャリッジ5がケーブルクランプ6によって固定されており、その際、このケーブルウェイキャリッジ5は、見通しの理由から、ただ部分的にだけ図示されている。搬送ケーブル3の移動によって、ケーブルクランプ6は、このケーブルクランプに懸吊するケーブルウェイキャリッジ5と共に、ローラー列4を通過して、ここで右側から左側へと、矢印によって示唆されているように移動される。
ケーブルクランプ6が第1のセンサー15の検出領域内へと来るやいなや、センサー15は、ケーブルクランプ6の存在を認識し、センサー値SWを発生し、且つ、例えば適当なセンサー導線17を介して、このセンサー値を評価ユニット16に対して送信する。図示された実施例において、重複性の理由から、それぞれに2つのセンサー15は、走入領域Eと走出領域Aとの内において、搬送ケーブル3の移動方向において、相前後して設けられている。
入領域Eと走出領域Aとは、有利には、それぞれに、ケーブルウェイ支柱長さLの3分の1までの値である長さにわたって、示された例示において即ちローラー列4の長手方向担持体7の3分の1にわたって延在している。通過認識の領域を増大するために、センサーが、それぞれに可能な限りそれぞれの支柱端部SE1、SE2の近傍に配置されている場合、有利である。
【0037】
故障信頼性の増大に対して付加的に、これらセンサー15は、前記されているように、移動方向の検出のために使用され得る。
評価ユニット16が、ケーブルウェイ支柱1の全てのセンサー15のセンサー値SWを処理することは可能であり、しかしながら、例えば、同様に特定のセンサー値SWを無視することも可能である。例えば、1つのセンサー値SWの受領の後、所定のデッドタイムtが実施されることは可能であり、このデッドタイム内において、評価ユニット16が、更に別の与えられたセンサー値SWを無視する。
デッドタイムtは、例えば、搬送ケーブル3の速度、および、走入領域E及び/または走出領域Aの両方のセンサー15の間の間隔に依存して確定され得る。このことは、評価ユニット16が、第1のセンサー15のセンサー値SWの受領の後、確定されたデッドタイムt内において、更に別のセンサー値SW、ここで例えば第2のセンサー15bのセンサー値SWを無視する、ことを意味する可能性がある。
【0038】
デッドタイムtの経過の後、評価ユニット16が、例えばその次の与えられたセンサー値SW、ここで第3のセンサー15cのセンサー値SWを、評価のために使用することは可能である。第3のセンサー15cのセンサー値SWの受領の後、これまた同様に、更に別の与えられたセンサー値SW(ここで第4のセンサー15dの)を無視するために、デッドタイムtが実施されることは可能である。
言うまでも無く、評価ユニット16が、しかしながら同様にセンサー値SWを、対体の状態で、基本的に重複的に処理するために設けられていることも可能である。このことから、例えば1つのセンサー15の機能不良または故障は検出され得る。
【0039】
しかしながら、例えば、同様にケーブルウェイキャリッジ5の所定の予め与えられた通過時間が、評価ユニット16内において追補される(implementiert)ことも考慮可能である。この通過時間は、例えば、搬送ケーブル3の速度と(この速度がケーブルウェイキャリッジ5の速度に相応する)、走入領域E内におけるこの/これらセンサー15と、走出領域A内におけるこの/これらセンサー15との間の間隔とから与えられ得る。
走入領域E内におけるこの/これらセンサー15のセンサー値SWの受領と、走出領域A内におけるこの/これらセンサー15のセンサー値SWの受領との間の時間が、予め与えられた通過時間を超過する場合、場合によってはある程度の許容差時間の考慮のもとで、評価ユニット16が、例えば同様に不良信号Fを発生することも可能である。
通過時間は、例えば同様に搬送ケーブル3の現在の速度からも検出され得、この速度が、例えば制御ユニット11によって使用され得、または、(これらセンサー15の間隔、および、センサー値SWの受領の間の時間にわたって、如何なる障害も存在しない場合の、一定の速度における標準の作動状態において、)これらセンサー15を介して評価ユニット16によって検出され得る。更に、搬送ケーブル3の速度は、同様にケーブルウェイ支柱1の他のセンサー、例えばケーブル位置の検出のためのケーブル位置センサー18によっても検出され得、且つ、評価ユニット16に対して引き渡され得る。
【0040】
有利には、評価ユニット16内において、初期の計数値Z=0が与えられており、および、ステップ値W=1が与えられており、その際、図示された実施例において図示されているように、計数値Z>1の値である場合に、不良信号Fを発生するための、評価ユニット16が設けられている。
図2a内において、ケーブルウェイキャリッジ5のケーブルクランプ6は、ケーブルウェイ支柱1の方向に移動し、しかしながら未だに走入領域Eの手前に位置している。初期の計数値Zは、Z=0の値である。図2b内において、ケーブルクランプ6は走入領域Eのセンサー15を通過し、且つ、走入領域Eと走出領域Aとの間のローラー列4に位置している。走入領域Eのセンサー15の内の少なくとも1つのセンサーは、センサー値SWを評価ユニット16に対して伝送し、このことによって、評価ユニット16が、初期の計数状態をZ=0から、ステップ値W=1だけ、計数値Z=1へと増大する。図2c内において、ケーブルクランプ6は、走出領域Aのセンサー15を通過した。走出領域Aのセンサー15の内の少なくとも1つのセンサーは、1つのセンサー値SWを評価ユニット16に対して伝送し、このことによって、評価ユニット16が、計数値Z=1を、ステップ値W=1だけ、計数値Z=0へと減少する。
計数値Zが計数値Z=1を超過しないことは、ただ1つのケーブルクランプ6、および、これに伴って、ただ1つのケーブルウェイキャリッジ5が、走入領域Eと走出領域Aとの間に存在する、もしくは、存在したことを意味する。
【0041】
例えば、冒頭で記載されているように、走入領域Eと走出領域Aとの間で、ケーブルウェイキャリッジ5のブロックの状態になり、且つ、後続のケーブルウェイキャリッジ5のケーブルクランプ6が、走入領域Eを通過した場合、計数値Z=1は、ステップ値Wだけ、計数値Z=2へと増大する。このことによって、評価ユニット16は、不良信号Fを呼び起こし、且つ、場合によってはケーブルウェイを停止するために、有利にはケーブルウェイの制御ユニット11に対して送信する。
ケーブルウェイの作動停止の状態において、現在の計数値Zを記憶するために、有利には評価ユニット16は、(図示されていない)記憶装置ユニットを有している。このことによって、通過認識は、ケーブルウェイの再始動の後、継続され得る。
【0042】
言うまでも無く、本発明の説明された実施形態は、ただ例示的にだけ理解されるべきであり、且つ、検出装置9の所定の構造的な変更、及び/または、評価ロジックの変更を行うことは、当業者の裁量に任せられている。例えば、ケーブルウェイキャリッジを認識するために適当である、同様に他のセンサー15も使用され得る。例えば、光学的なセンサー、容量型のセンサー、光電センサー、磁気的なセンサー、機械的なセンサー、等は考慮可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 ケーブルウェイ支柱
3 搬送ケーブル
4 ローラー列
5 ケーブルウェイキャリッジ
6 ケーブルクランプ
7 長手方向担持体
8 ローラー
9 検出装置
11 制御ユニット
12 信号装置
12a スピーカー
12b 照明ユニット
13 駆動装置
14 終着駅
15 センサー
15a 第1のセンサー
15b 第2のセンサー
15c 第3のセンサー
15d 第4のセンサー
16 評価ユニット
17 センサー導線
A 走出領域
E 走入領域
F 不良信号
SE1 第1の支柱端部
SE2 第2の支柱端部
SW センサー値
L ケーブルウェイ支柱長さ
図1
図2a
図2b
図2c