(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】映像評価システム、映像評価プログラム、映像評価方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/254 20110101AFI20230404BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20230404BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230404BHJP
【FI】
H04N21/254
H04N21/258
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021559690
(86)(22)【出願日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 JP2021033811
(87)【国際公開番号】W WO2022059686
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】P 2020155890
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】716002725
【氏名又は名称】日本紙工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100196313
【氏名又は名称】村松 大輔
(72)【発明者】
【氏名】佐野 智紀
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-220994(JP,A)
【文献】特開2005-204291(JP,A)
【文献】特開2008-252410(JP,A)
【文献】国際公開第2018/142494(WO,A1)
【文献】特開2020-039029(JP,A)
【文献】国際公開第2006/129496(WO,A1)
【文献】特開2012-014234(JP,A)
【文献】特開2014-036232(JP,A)
【文献】特開2007-334704(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0163960(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像評価システムであって、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、を備える管理サーバと、
撮影手段と、
送信手段と、を備え、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記撮影手段が、
評価対象特定情報が記憶された識別タグを付した評価対象の映像を撮影する手段であり、
前記評価対象特定情報が、
評価対象情報を特定するための情報であり、
前記識別タグが、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記管理サーバにおいて、前記識別タグから送信された評価対象者の位置情報と、前記撮影手段により撮影した映像とが紐づけられ、
前記送信手段が、
前記映像、及び評価対象特定情報を前記管理サーバに送信する手段であり、
前記通信手段が、
前記映像及び識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に該映像及び該評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である、
映像評価システム。
【請求項2】
映像評価システムであって、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、を備える管理サーバと、
撮影手段と、
識別リーダと、
送信手段と、を備え、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記撮影手段が、
評価対象特定情報が記憶された識別タグを付した評価対象の映像を撮影する手段であり、
前記評価対象特定情報が、
評価対象情報を特定するための情報であり、
前記識別リーダが、
前記映像内の前記識別タグに記憶された評価対象特定情報を取得する手段であり、
前記送信手段が、
前記映像、及び評価対象特定情報を前記管理サーバに送信する手段であり、
前記通信手段が、
前記映像及び識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に該映像及び該評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報であ
り、
前記映像は、リアルタイムの映像であり、
前記評価対象情報が、前記視聴者端末に表示される、
映像評価システム。
【請求項3】
映像評価システムであって、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、を備える管理サーバと、
撮影手段と、
識別リーダと、
送信手段と、を備え、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記撮影手段が、
評価対象特定情報及び前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が記憶された識別タグを付した評価対象の映像を撮影する手段であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報であり、
前記評価対象特定情報が、
評価対象情報を特定するための情報であり、
前記識別リーダが、
前記映像内の前記識別タグに記憶された評価対象特定情報及び前記金銭受取情報を取得する手段であり、
前記送信手段が、
前記映像、前記評価対象特定情報及び前記金銭受取情報を前記管理サーバに送信する手段であり、
前記通信手段が、
前記映像並びに前記識別タグに記憶されている評価対象特定情報及び前記金銭受取情報を受信し、かつ、視聴者端末に該映像及び該評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、前記管理サーバに送信された前記金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報である、
映像評価システム。
【請求項4】
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、前記管理サーバの金銭受取情報記憶手段に登録されている、請求項
1又は2に記載の映像評価システム。
【請求項5】
前記映像が、リアルタイムの映像である、請求項1
、3又は4の何れか一項に記載の映像評価システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、さらに記憶手段を備え、
前記記憶手段は、
評価対象情報ごとに、評価対象情報、評価対象情報で特定される評価対象の映像及び/又は映像特定情報、並びに該評価対象の評価情報を紐づけて記憶する手段であり、
前記映像特定情報が、
映像を特定するための情報である、
請求項1~5の何れか一項に記載の映像評価システム。
【請求項7】
さらに、前記管理サーバが、評価結果生成手段を備え、
前記評価結果生成手段が、
記憶手段に記憶されている映像及び/又は映像特定情報と、該映像及び/又は映像特定情報と紐づけられた評価対象情報、及び評価情報から、評価対象ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成する手段である、
請求項6に記載の映像評価システム。
【請求項8】
さらに、前記管理サーバが、タイムコード情報受付手段と、評価結果生成手段と、を備え、
前記タイムコード情報受付手段が、
前記評価情報受付手段が視聴者端末から前記評価情報の入力を受け付けた時の視聴者端末に表示されている映像のタイムコード情報を受け付ける手段であって
前記タイムコード情報が、
映像の時間軸において、映像の経過時間を表す情報であり、
前記評価結果生成手段が、
前記評価情報及びタイムコード情報から、映像の時間軸ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成する手段である、
請求項6に記載の映像評価システム。
【請求項9】
映像評価プログラムであって、
コンピュータ装置を、
評価対象情報受付手段と、評価対象特定情報生成手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、として動作させ、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記通信手段が、
送信手段から映像と、該映像内の評価対象に付された識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に前記映像及び前記映像内の評価対象の評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記識別タグが、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記コンピュータ装置内の管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記コンピュータ装置において、前記識別タグから送信された評価対象者の位置情報と
、撮影手段により撮影した映像とが紐づけられ、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である、
映像評価プログラム。
【請求項10】
映像評価方法であって、
コンピュータが、
評価対象情報受付ステップと、通信ステップと、評価情報受付ステップと、ギフティング情報受付ステップと、決済ステップと、を実行し、
前記評価対象情報受付ステップが、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付けるステップであり、
前記通信ステップが、
送信手段から映像と、該映像内の評価対象に付された識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に前記映像及び前記映像内の評価対象の評価対象特定情報を送信するステップであり、
前記識別タグ
が、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記
コンピュータ内の管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記管理サーバにおいて、前記識別タグから送信された評価対象者の位置情報と
、撮影手段により撮影した映像とが紐づけられ、
前記評価情報受付ステップが、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付けるステップであり、
前記ギフティング情報受付ステップが、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付けるステップであり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済ステップが、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行するステップであり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である、
映像評価方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像を評価するシステム、プログラム、及び評価方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像共有サイトにおける映像コンテンツが人気を博しており、誰しもが映像コンテンツを気軽に楽しめるようになってきた。
また、映像コンテンツの再生数や、その人気の度合いに応じて、収入を得ることも可能であり、映像を見るだけでなく、職業として映像をアップロードする人が増えてきている点も注目されている。
【0003】
また、本明細書の作成時点において、いまだ新型コロナウイルスへの対応は予断を許さない状況であり、いまだ厳重な感染予防対策が求められている。
【0004】
このような状況の下、ライブやスポーツの試合等、混雑が予想されるイベントを無観客で開催し、その様子を映像で配信する試みがなされている。
また、動物園や水族館等、定常的に混雑する施設においても、動物の様子をカメラで撮影し、録画した映像、又はリアルタイムの映像を配信するサービス等が行われている。
【0005】
映像を配信する側、及び配信を視聴する側の何れにおいても、その映像がどのような評価を受けているかについて高い関心を寄せている。
簡易的な評価として、「良い」又は「悪い」の2択から選択するものが存在し、より詳細に評価を行いたい場合には、フリーコメント欄が設けられていることが一般的である。
【0006】
特許文献1及び2には、映像コンテンツを評価するためのシステムについて記載されている。
例えば、特許文献1には、被験者の瞬きを検出するためのコンタクトデバイスと、
前記コンタクトデバイスと通信可能であるとともに、さらに外部通信ネットワークと情報通信可能な情報処理端末であって、前記コンタクトデバイスとの通信により、被験者の瞬きの頻度の時間経過に関する情報を取得する取得部と、少なくとも、被験者の瞬きの頻度の時間経過に関する情報と、被験者に提示される動的コンテンツとの同期情報とを、前記外部通信ネットワークを介して送信する送信部と、を有する情報処理端末と、を備えた注目度評価システムが開示されている。
特許文献1に記載のシステムは、瞬きを計測して、映像への注目度、関心を評価するものである。
【0007】
また、特許文献2には、ネットワークを介して複数の視聴者に評価対象のコンテンツを視聴させ、前記コンテンツに対する前記視聴者毎の主観的評価の評価データを所定時に収集する評価センタ装置と、設定された任意の条件に基づき前記視聴者の一部を抽出してリアルグループを形成し、前記評価センタ装置が収集した前記評価データの中から前記リアルグループに属する前記視聴者の前記評価データを集計してリアルタイムグループ評価データとするグループ主観評価制御装置と、前記グループ主観評価制御装置が集計した前記リアルタイムグループ評価データに基づいてグループ主観評価共有信号を生成して出力するグループ主観評価共有信号生成装置と、前記グループ主観評価共有信号生成装置が生成した前記グループ主観評価共有信号を受信して、前記コンテンツに対する前記条件に合致する前記視聴者の主観的評価の集計結果として前記リアルグループに属する前記視聴者に通知するグループ主観評価共有用アクチュエータと、を備えるコンテンツ評価システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2018-093350号公報
【文献】特開2015-018459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、このような映像コンテンツの評価は、通常、1つの映像全体に対して付けられるものであり、映像に複数の人物が登場する場合、特定の人物に対してのみ評価することはできない。
例えば、スポーツの試合の配信中に良いプレーをした選手、又はライブの配信中に優れたパフォーマンスをしたアイドルに対して、個別に評価を行うことはできず、配信映像全体を評価するか、フリーコメントに評価を残すことしかできない。
【0010】
また今日、映像の配信者に対して金銭等を贈ること(ギフティング)が一般的になっている。しかし、このギフティングについても、1つの映像全体に対してギフティングできるにすぎず、映像に複数の人物が登場する場合、特定の人物に対してのみギフティングを行うことはできなかった。
【0011】
したがって、本発明は、映像中に登場する個々の評価対象に対して、個々に評価を行い、当該個々の評価対象に対して個別にギフティングを行うことができる評価システム、評価プログラム、又は評価方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決する本発明は、映像評価システムであって、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、を備える管理サーバと、
撮影手段と、
送信手段と、を備え、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記撮影手段が、
評価対象特定情報が記憶された識別タグを付した評価対象の映像を撮影する手段であり、
前記評価対象特定情報が、
評価対象情報を特定するための情報であり、
前記識別タグが、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記送信手段が、
前記映像、及び評価対象特定情報を前記管理サーバに送信する手段であり、
前記通信手段が、
前記映像及び識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に該映像及び該評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である。
【0013】
前記課題を解決する本発明は、映像評価システムであって、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、を備える管理サーバと、
撮影手段と、
識別リーダと、
送信手段と、を備え、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記撮影手段が、
評価対象特定情報が記憶された識別タグを付した評価対象の映像を撮影する手段であり、
前記評価対象特定情報が、
評価対象情報を特定するための情報であり、
前記識別リーダが、
前記映像内の前記識別タグに記憶された評価対象特定情報を取得する手段であり、
前記送信手段が、
前記映像、及び評価対象特定情報を前記管理サーバに送信する手段であり、
前記通信手段が、
前記映像及び識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に該映像及び該評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取に必要な情報である。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、前記管理サーバの金銭受取情報記憶手段に登録されている。
また本発明の好ましい形態では、前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、前記識別タグに登録されている。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記映像が、リアルタイムの映像である。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記管理サーバは、さらに記憶手段を備え、
前記記憶手段は、
評価対象情報ごとに、評価対象情報、評価対象情報で特定される評価対象の映像及び/又は映像特定情報、並びに該評価対象の評価情報を紐づけて記憶する手段であり、
前記映像特定情報が、
映像を特定するための情報である、
【0017】
本発明の好ましい形態では、さらに、前記管理サーバが、評価結果生成手段を備え、
前記評価結果生成手段が、
記憶手段に記憶されている映像及び/又は映像特定情報と、該映像及び/又は映像特定情報と紐づけられた評価対象情報、及び評価情報から、評価対象ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成する手段である。
【0018】
本発明の好ましい形態では、さらに、前記管理サーバが、タイムコード情報受付手段と、評価結果生成手段と、を備え、
前記タイムコード情報受付手段が、
前記評価情報受付手段が視聴者端末から前記評価情報の入力を受け付けた時の視聴者端末に表示されている映像のタイムコード情報を受け付ける手段であって
前記タイムコード情報が、
映像の時間軸において、映像の経過時間を表す情報であり、
前記評価結果生成手段が、
前記評価情報及びタイムコード情報から、映像の時間軸ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成する手段である。
【0019】
また、前記課題を解決する本発明は、映像評価プログラムであって、
コンピュータ装置を、
評価対象情報受付手段と、通信手段と、評価情報受付手段と、ギフティング情報受付手段と、決済手段と、として動作させ、
前記評価対象情報受付手段が、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付ける手段であり、
前記通信手段が、
送信手段から映像と、該映像内の評価対象に付された識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に前記映像及び前記映像内の評価対象の評価対象特定情報を送信する手段であり、
前記識別タグが、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記コンピュータ装置内の管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記評価情報受付手段が、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報受付手段が、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付ける手段であり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済手段が、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する手段であり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である。
【0020】
また、前記課題を解決する本発明は、映像評価方法であって、
コンピュータが、
評価対象情報受付ステップと、通信ステップと、評価情報受付ステップと、ギフティング情報受付ステップと、決済ステップと、を実行し、
前記評価対象情報受付ステップが、
評価対象の評価対象情報の入力を受け付けるステップであり、
前記通信ステップが、
送信手段から映像と、該映像内の評価対象に付された識別タグに記憶されている評価対象特定情報を受信し、かつ、視聴者端末に前記映像及び前記映像内の評価対象の評価対象特定情報を送信するステップであり、
前記識別タグが、
評価対象者の位置情報を取得する機能及び、取得した前記位置情報を前記コンピュータ装置内の管理サーバに送信するための送信機能を有しており、
前記管理サーバにおいて、前記識別タグから送信された評価対象者の位置情報と、前記撮影手段により撮影した映像とが紐づけられ、
前記評価情報受付ステップが、
視聴者端末から、前記映像内の評価対象の評価対象特定情報及び評価情報の入力を受け付けるステップであり、
前記ギフティング情報受付ステップが、
視聴者端末から送信されるギフティング情報及び評価対象特定情報を受け付けるステップであり、
前記ギフティング情報が
視聴者が評価対象に提供する金銭に関する情報であり、
前記決済ステップが、
前記ギフティング情報と、前記評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、あらかじめ登録された前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、前記評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行するステップであり、
前記視聴者の金銭送信情報が、
視聴者から前記評価対象又はその所有者へギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報であり、
前記評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、
視聴者からのギフティングを受け取るための、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である。
【発明の効果】
【0021】
本発明のシステム、プログラム、又は方法によれば、映像に映し出される評価対象ごとに評価を行い、評価対象ごとにギフティングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の映像評価システムの構成を示す概略図である。
【
図2】実施例1に係る映像評価システムの機能ブロック図である。
【
図3】実施例1に係る映像評価システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【
図4】評価結果生成手段が生成する評価対象ごとの評価結果情報のイメージ図である。
【
図5】実施例2に係る映像評価システムの機能ブロック図である。
【
図6】評価結果生成手段が生成する映像の時間軸ごとの評価対象の評価結果情報のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を用いて本発明の映像評価システムについて説明する。なお、本明細書中において、映像評価システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、サーバ装置、コンピュータプログラム、記録媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい、この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、前記プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0024】
図1は、本発明の映像評価システムの構成を示す概略図である。
配信者(評価対象自身であってもよく、別の者であってもよい)は、配信者端末3を用いて、事前に評価対象4a、4b、及び4cの評価対象情報を管理サーバ2に登録する。評価対象情報を特定するための評価対象特定情報は、管理サーバ2の記憶手段26と、識別タグ41a、41b、41cにそれぞれ記憶される。各評価対象特定情報が記憶された識別タグ41a、41b、41cは、配信者に郵送等で送付される。
【0025】
カメラ1は、評価対象4a、4b、4cを撮影する撮影手段と、識別リーダを備える。識別リーダは、撮影した映像内の評価対象4a、4b、4cにそれぞれ付された識別タグ41a、41b、41cに記憶された評価対象特定情報を取得する。さらに、カメラ1は、前記映像及び識別タグ41に記憶された評価対象特定情報を管理サーバ2に送信する送信手段を備える。
映像及び評価対象特定情報の送信は、配信者端末3を介して管理サーバ2に送信する形態であってもよい。
【0026】
配信者端末3は、映像を配信する者が所有する情報処理端末である。評価対象4がヒトであれば、評価対象が所有する端末であってもよく、評価対象以外の者の端末であってもよい。評価対象4が動物、又は美術品等の物である場合には、当該動物、又は当該品物を管理する者が所有する端末であってもよい。評価対象情報は、1つの配信者端末から複数の評価対象情報を登録することができる。
配信者端末としては、スマートフォン、パソコン、及びタブレット等が例示できる。
【0027】
管理サーバ2は、前記映像及び識別タグ41に記憶された評価対象特定情報を受信すると、視聴者端末5に前記映像、及び映像内の評価対象4a、4b、4cの評価対象特定情報を送信する。
視聴者端末5は、映像を視聴する者が所有する情報処理端末である。視聴者端末としては、スマートフォン、パソコン、及びタブレット等が例示できる。
【0028】
視聴者端末5は、映像及び評価対象4の評価対象特定情報を受信すると、該映像及び該評価対象特定情報が表示手段に表示され、映像を視聴することが可能となる。
視聴者は、映像を視聴しているときに、特定の評価対象4、例えば評価対象4aに対して評価を行いたいと考えた場合、表示手段に表示されている評価対象4aの評価対象特定情報を選択して、評価対象4aに対する評価情報を管理サーバ2に送信することができる。
【0029】
このように本発明のシステムによれば、視聴者が視聴する映像全体に対してではなく、映像内の個々の評価対象に対して評価を行うことができる。
【0030】
評価対象は、特に限定されず、ヒト、動物、及び物等であってもよい。
本発明のシステムは、例えばライブ、スポーツ等の映像の配信において採用することができる。
視聴者は、ライブで優れたパフォーマンスをした人、スポーツの試合において優れたプレーをしたヒトに対して、個別に評価をすることができる。
【0031】
また本発明のシステムは、例えば動物園及び水族館等の映像の配信において採用することができる。
視聴者は、動物が可愛いポーズをした場合等にその特定の個体に対して評価を行うことができる。
【0032】
本発明のシステムは、例えば美術館における美術品等の映像の配信において採用することができる。
視聴者は、気に入った美術品に対して、個別に評価を行うことができる。
【0033】
識別タグ41は、評価対象に直接付する必要はない。
例えば、評価対象が動物である場合には、檻に識別タグを付してもよい。また、識別対象が物である場合には、その物の包装や、ケース等に付してもよい。
【0034】
評価情報は、評価対象の評価に関する情報であれば特に限定されず、「良い」又は「悪い」の2段階での評価であってもよく、1点~5点等の点数、S、A、B、C、D等のアルファベットを用いた3段階以上の評価であってもよい。
また、評価情報は、視聴者が自由に記載可能なコメントであってもよい。
【0035】
本発明のシステムにおいて、評価情報には、ギフティング情報を含む。
ギフティングとは、映像の配信者に対してギフトを贈ることを意味する用語であり、一般的には、「投げ銭」という名称で広まっている。
本発明のシステムにおいて、ギフティング情報とは、評価対象に提供する金銭に関する情報を意味する。本発明において金銭に関する情報は、実際にやり取りする金銭の額のみならず、ギフティングで贈る物品の対価の額も含む。
本発明によれば、特定の評価対象に対して個別にギフティングすることができる。
なお、評価対象に提供する金銭には、法定通貨(日本円、米ドル等)のほか、暗号資産、配信媒体内でのみ使用可能な通貨やポイント等が含まれる。
【0036】
例えば、評価対象であるヒトが、優れたパフォーマンスをした場合に、視聴者端末5から視聴者が決定した額の金銭を送信することができる。
送信した金銭は、当該評価対象者に対して送金される。
【0037】
また、評価対象である動物が何かパフォーマンスをしたときに、視聴者端末5から餌を購入し、飼育員等が当該餌を評価対象である動物に与える構成とすることができる。
【0038】
また、上記ギフティングは、管理サーバ2内の決済手段を通じて行われる。
【0039】
本システムにおける映像は、録画されたものであってもよく、リアルタイムの映像であってもよいが、リアルタイムの映像であることが好ましい。
【0040】
以下、図面を参照して本発明のシステムの実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0041】
(実施例1)
図2は、実施例1に係るシステムの機能ブロック図である。
図3は、実施例1に係るシステムの使用方法のフローチャートである。
【0042】
以下、
図3を用いて本実施形態に係るシステムの使用方法について説明しつつ、本システムの各機能について説明を加える。
【0043】
まず、ステップS11にて、管理サーバ2aの評価対象情報受付手段21は、配信者端末3の入力手段31から、評価対象4a、及び評価対象4bの評価対象情報の入力を受け付ける。受け付けた各評価対象情報は、記憶手段26に記憶される。
【0044】
評価対象情報としては、評価対象4の名称、ニックネーム、住所、所在地、年齢、製造年、性別、製造者名等が例示できる。
【0045】
評価対象情報受付手段21が評価対象情報の入力を受け付けると、次いで、ステップS12にて、評価対象特定情報生成手段22は、評価対象特定情報を生成する。
評価対象特定情報は、評価対象を特定するための情報である。
評価対象特定情報は、特に限定されず、ID等の識別子が例示できる。また、上述した評価対象情報の一部又は全部を、評価対象特定情報としてもよい。
【0046】
ステップS13にて、評価対象特定情報は、識別タグ41a及び識別タグ41bにそれぞれ評価対象4a及び4bの評価対象特定情報が記憶される。識別タグへの書き込みは、常法により行うことができ、例えば専用のリーダ/ライタを用いて行うことができる。
評価対象特定情報が記憶された識別タグ41a及び41bは、評価対象情報を入力した配信者に送付する。
【0047】
配信者が識別タグ41a及び41bを受けとると、識別タグ41a及び41bをそれぞれ評価対象4a及び4bに付して、撮影手段11及び識別リーダ12を備えたカメラ1を用いて、識別タグ41a及び41bを付した評価対象4a及び4bの映像を取得する。
カメラ1は、映像を取得すると同時に、識別リーダ12を用いて、識別タグ41a及び41bに記憶された評価対象特定情報を取得する。
【0048】
なお、カメラ1が識別リーダ12を備えず、識別タグ41a及び識別タグ41bが管理サーバと通信する形式とすることができる。
この場合、識別タグ41a及び識別タグ41bは、管理サーバ2とネットワーク若しくは配信者端末を介して又は直接通信可能な媒体とすることができ、例えばスマートウォッチ等とすることができる。
またこの場合、識別タグ41a及び識別タグ41bは、識別タグが付された評価対象者の位置情報を取得できる機能及び、当該位置情報を管理サーバ2に送信する送信機能を有する。送信された位置情報は、管理サーバ2内で、カメラ1により取得された映像と紐づけられる。評価対象者の位置情報は、例えばGPS機能等により取得することができる。
【0049】
また、例えば、カメラ1が識別リーダ12を備えない場合、識別タグ41a及び識別タグ41bと通信可能なことにより、これらに記憶された評価対象特定情報及び評価対象の位置情報を取得可能な通信媒体(図示せず)が存在していてもよい。
【0050】
次いで、ステップS14にて、カメラ1の送信手段13は、取得した映像及び評価対象情報を管理サーバ2に直接、又は配信者端末3に送信したあと、配信者端末3の送信手段32を用いて管理サーバ2に送信し、管理サーバ2の通信手段23は、当該映像及び評価対象特定情報を受信する。受信した映像は、記憶手段26に記憶された評価対象情報と紐づけて記憶される。
次いで、ステップS15にて、通信手段23は、受信した当該映像及び評価対象特定情報を、視聴者端末5に送信する。
この時、映像が録画されたものであれば、当該録画された映像を視聴者端末5に送信し、当該映像がリアルタイムのものであれば、ストリーミングに適した形式に適宜変換した映像を送信する。
【0051】
視聴者端末5の表示手段52には、当該映像及び当該映像内の評価対象における評価対象情報が表示され、視聴者は、当該映像を視聴することができる。
【0052】
視聴者が映像を視聴しているときに、評価対象4aに対して評価を行いたいと考えた場合に、表示手段52に表示されている評価対象情報から、評価対象4aの評価対象特定情報を選択し、評価対象4aに対する評価情報を送信する。
具体的な例を示すと、表示手段52には、映像と、評価対象ごとのIDやニックネーム等の評価対象特定情報と、評価対象ごとのクリック及び/又はタップ可能な「goodボタン」、「badボタン」が表示されており、評価対象4aの評価対象特定情報におけるgoodボタン、又はbadボタンをクリック及び/又はタップすると、評価対象4aの評価対象特定情報と、評価情報が送信される構成とすることができる。
また、識別タグ41aが、管理サーバ2とネットワーク若しくは配信者端末を介して又は直接通信可能な媒体である場合、評価対象特定情報は、識別タグ41aからネットワークを又は配信者端末を介して管理サーバ2に送信される構成とすることができる。
【0053】
また表示手段52には、映像及び当該映像内の評価対象における評価対象情報とともに、ギフト情報及び/又はギフト情報入力欄があわせて表示される。
ここで、ギフト情報とは、視聴者がギフティングにより評価対象者に贈る金銭又は物品とその金額に関する情報であり、ギフト情報入力欄とは、視聴者により贈られるギフトのギフト情報を入力するための欄である。
例えば評価対象がヒトである場合は、ギフト情報入力欄として、送金する金額を入力可能に構成された金額入力欄を表示することができる。またギフト情報として、ギフティングにより贈る物品及びその値段の組み合わせの一覧を表示することができる。
例えば評価対象が動物である場合、ギフト情報として、動物に与えられる餌やおもちゃ及びその値段の組み合わせの一覧を表示することができる。
なお、ギフト情報及びギフト情報入力欄の具体例は、上記に限定されない。
【0054】
具体的には例えば、評価対象4aに対する評価情報を入力した後に、ギフト情報入力欄として金銭入力欄が表示される構成とすることができる。この場合、表示された金銭入力欄に視聴者が任意の金額を入力し送信操作を行うと、入力された金額の情報が、ギフティング情報として送信される構成とすることができる。
また別の形態では、ギフト情報として、ギフティングにより贈る物品、餌又はおもちゃ及びその値段の組み合わせの一覧を表示手段52に表示される構成とすることができる。また当該一覧は、クリック及び/又はタップ可能に構成されることができる。この場合、視聴者が送りたい物品、餌又はおもちゃをクリック及び/又はタップして選択すると、選択した物品等とその値段の組み合わせが、ギフティング情報として送信される構成とすることができる。
また別の形態では、ギフト情報として、クリック及び/又はタップ不可能に構成された物品と値段の組み合わせの一覧を表示手段52に表示し、ギフト情報入力欄として、視聴者が送りたい物品を記入する物品記入欄を表示手段52に表示させる構成とすることもできる。この場合、視聴者は、表示手段52に表示された一覧を参照して、評価対象に贈りたい物品の名称を物品記入欄に入力する。そして、物品記入欄に入力された物品に関する情報と、これにあらかじめ紐づけられている値段の情報とが送信される構成とすることができる。
【0055】
なお、ギフト情報及び/又はギフト情報入力欄は、表示手段52上に常に表示されていてもよく、任意のタイミング、例えば、視聴者が評価対象を選択したタイミングで表示されるように構成してもよい。
【0056】
上記のようにしてギフティング情報が入力されると、視聴者端末5は、評価対象情報と、入力されたギフティング情報とを管理サーバ2aに送信する。
【0057】
ステップS16にて、管理サーバ2aの評価情報受付手段24は、視聴者端末5から、評価対象4aの評価情報及び評価対象特定情報を、管理サーバ2aのギフティング情報受付手段242は、視聴者端末5からギフティング情報をそれぞれ受け付け、記憶手段26は、当該評価情報と、評価対象特定情報で特定される評価対象情報と、視聴者端末5に表示されていた映像と、ギフティング情報と、を紐づけて記憶する。
【0058】
ステップS17では、決済手段28により、視聴者から評価対象又はその所有者へのギフティングが実行される。
具体的には、決済手段28は、記憶手段26に記憶されたギフティング情報及び評価対象特定情報と、視聴者の金銭送信情報と、評価対象又はその所有者の金銭受取情報と、に基づき、評価対象又はその所有者への金銭の付与を実行する。
【0059】
ここで、視聴者の金銭送信情報は、視聴者から評価対象又はその所有者へのギフティングを行うための、視聴者の金銭の送信に必要な情報である。例えば視聴者の金銭送信情報は、視聴者の銀行の口座情報、クレジットカード番号、又は仮想通貨のウォレットID等とすることができる。
【0060】
また評価対象又はその所有者の金銭受取情報は、ギフティングを完了するために必要な、評価対象又はその所有者の金銭の受け取りに必要な情報である。例えば、評価対象又はその所有者の銀行の口座情報、クレジットカード番号、仮想通貨のウォレットID等とすることができる。また、別の形態としては、ギフティング情報から特定される額の金銭を電子マネーとして送受信できる形態としてもよい。
【0061】
本実施形態において、視聴者の金銭送信情報は、あらかじめ管理サーバ2aの支払い方法登録手段27に登録されている。
支払い方法登録手段27は、視聴者端末5から、支払い方法の入力を受け付け、支払い方法を登録する。
支払い方法は、特に限定されず、クレジットカード決済、QRコード(登録商標)決済、振り込み等の支払い方法が例示できる。また、銀行口座から直接引き落とす形式であっても、予め電子マネーをチャージするプリペイド形式であってもよい。
決済手段28は、支払い方法登録手段27からあらかじめ登録された視聴者の金銭送信情報を取得し、決済を実行する。
なお、視聴者の金銭送信情報は、ギフティングの都度入力する形態としてもよい。この場合、決済手段28は、視聴者端末5から受け付けた視聴者の金銭送信情報に基づいて、決済を実行する。この場合、管理サーバ2aは、支払い方法登録手段27を有していなくてもよい。
【0062】
本実施形態において、評価対象又はその所有者の金銭受取情報は、あらかじめ管理サーバ2aの金銭受取情報記憶手段29に登録されている。
金銭受取情報記憶手段29は、配信者端末3から、評価対象又はその所有者の金銭受取情報の入力をあらかじめ受け付け、金銭受取情報を記憶する。
決済手段28は、金銭受取情報記憶手段29から評価対象又はその所有者の金銭受取情報を取得し、決済を実行する。
【0063】
なお、評価対象又はその所有者の金銭受取情報は、評価対象の識別タグ4に記憶されていてもよい。この場合、管理サーバ2aは、金銭受取情報記憶手段29を有していなくてもよい。
この場合、評価対象又はその所有者の金銭受取情報は、識別タグ4への評価対象特定情報の書き込み時に、あわせて金銭受取情報を書き込むことができる。また、識別タグ4への評価対象特定情報の書き込みとは別に書き込んでもよい。
またこの場合、ステップ13での識別リーダ12による評価対象特定情報の取得とともに、評価対象又はその所有者の金銭受取情報も取得される。決済手段28は、取得された、評価対象又はその所有者の金銭受取情報に基づいて、決済を実行する。
【0064】
例えば、視聴者の金銭送信情報が視聴者の銀行の口座情報であり、評価対象又はその所有者の金銭受取情報が評価対象又はその所有者の銀行の口座情報である場合、決済手段28は、視聴者の銀行の口座番号及び評価対象又はその所有者の銀行の口座番号をネットバンク決済代行会社等に通知するための通信を行い、決済を実行する。この通信により、ネットバンク決済代行会社にて、視聴者の銀行口座から評価対象又はその所有者の銀行口座への送金処理が行われる。
【0065】
視聴者の金銭送信情報が視聴者のクレジットカードの番号であり、評価対象又はその所有者の金銭受取情報が評価対象又はその所有者の銀行口座の番号である場合、決済手段28は、視聴者のクレジットカード番号及び評価対象又はその所有者の銀行の口座番号を、クレジットカード会社のシステムに通知するための通信を行い、決済を実行する。この通信により、クレジットカード会社により、視聴者のクレジットカードの番号に紐づいた銀行口座から現金を引き落とし、通知された評価対象又はその所有者の銀行口座への送金処理が行われる。
【0066】
視聴者の金銭送信情報が、視聴者が保有する暗号資産のウォレットIDであり、評価対象又はその所有者の金銭受取情報が、評価対象又はその所有者が保有する暗号資産のウォレットIDである場合、決済手段28は、取得した視聴者のウォレットID及び評価対象又はその所有者のウォレットIDを、暗号資産決済会社に通知するための通信を行い、決済を実行する。この通信により、暗号資産決済会社により、視聴者のウォレットから評価対象又はその所有者のウォレットへの暗号資産の移動処理が行われる。
また、上記暗号資産決済会社を経由せず、視聴者のウォレットから、評価対象又はその所有者のウォレットに直接暗号資産を送金し、決済を実行する形態とすることができる。この場合、決済手段28は、当該直接の送金に必要な通信を行う。
【0067】
上記暗号資産としては特に限定されず、公知の暗号資産を適宜利用することができる。暗号資産としては、ビットコイン(登録商標)、イーサリアム、ライトコイン等を例示することができるが、これに限定されない。
【0068】
また、視聴者から評価対象又はその所有者にギフティングされる通貨は、法定通貨や暗号資産に限られない。
例えば、評価対象又はその所有者が映像配信を行うプラットフォーム内でのみ利用可能なポイントやプラットフォーム内通貨をギフティングすることができる。
具体的には、例えば、視聴者があらかじめ購入しておいたポイント又はプラットフォーム内通貨を、所望の金額分、評価対象又はその所有者に送信する形態とすることができる。また例えば、視聴者が入力した法定通貨としての金額分のポイント又はプラットフォーム内通貨として、評価対象又はその所有者に送付する形態とすることができる。
さらに、プラットフォームの運営者は、視聴者から評価対象又はその所有者へのギフティングに際し、手数料を徴収してもよい。
【0069】
視聴者の金銭送信情報及び、評価対象又はその所有者の金銭受取情報の組み合わせについては、上記の組み合わせに限定されない。
【0070】
視聴者の金銭送信情報を、支払い方法登録手段27への登録又はギフティングのために視聴者端末5に入力する際には、好ましくは、2段階認証又は2要素認証を採用する。
2段階認証又は2要素認証を採用することによって、金銭送信情報の入力に際し、セキュリティを強化することができる。
2段階認証又は2要素認証の組み合わせは、認証の三要素、すなわち(1)パスワードや暗証番号、合言葉、秘密の質問等の「知識要素」、(2)スマートフォンやICカード、ハードウェアトークンを使ったワンタイムパスワード等の「所有要素」、及び(3)指紋や静脈、虹彩、顔等の「生体要素」、から選ばれる要素を組み合わせる認証であれば、特に制限されない。例えば、第1段階としてIDとパスワード(知識要素)での認証後、第2段階として秘密の質問(知識要素)での認証を行うことにより、2段階認証とすることができる。また第1段階としてIDとパスワード(知識要素)での認証後、第2段階として手持ちの視聴者端末5に送信されるワンタイムコード(所有要素)での認証を行うことにより、2要素認証とすることができる。2段階認証又は2要素認証とするための要素の組み合わせ及び要素の種類についてはこれらに限定されないことは、言うまでもない。
また、評価対象又はその所有者の金銭受取情報の、金銭受取情報記憶手段29への登録に際しても、同様に、2段階認証又は2要素認証を採用することが好ましい。
【0071】
ギフティング情報が例えば、動物の餌等の品物である場合、餌を与えたい評価対象である動物の評価対象特定情報を選択すると、視聴者端末5の表示手段52に餌を購入するための画面が表示される構成とすることができる。
当該画面で任意の餌を選択し、購入を確定すると、品物に関するギフティング情報と選択した評価対象特定情報が管理サーバ2aに送信され、ギフティング情報受付手段242はギフティング情報を受け付ける、記憶手段26は、受信した評価対象特定情報で特定される評価対象情報と、ギフティング情報とを紐づけて記憶する。
そして、ギフティング情報で特定される餌の金額が、上述した任意の支払い方法により、視聴者から支払われる。
【0072】
配信者は、ギフティング情報が送信され、視聴者からの支払いが完了したことを確認すると、選択された餌を動物に与える。
【0073】
従来のシステムでは、1つの映像に対して金銭を提供することは可能であったが、映像に登場する評価対象に対して個別に金銭を提供することができなかった。本実施形態に係るシステムによれば、映像中の個々の評価対象に対して、金銭又は品物を提供することができる。
【0074】
このように実施例1に係るシステムによれば、視聴者は、映像内の評価対象ごとに、評価情報及びギフティング情報を送信することができる。一方で、映像の配信者は、映像内のどの評価対象が人気であるか、又は不人気であるかや、映像内のどの評価対象へのギフティングが多いか、又は少ないかを、個別に分析することができる。
【0075】
実施例1に係るシステムは、管理サーバ2aが、評価結果情報生成手段25を備える。
評価結果情報生成手段25は、記憶手段26に記憶されている映像と、該映像と紐づけられて記憶された評価対象情報、及び評価情報から、評価対象ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成する。
可視化の形態は、特に限定されないが、文章、グラフ、図及び表等が例示できる。
【0076】
図4に、評価対象4a及び評価対象4bが登場する「映像1」に対する評価対象4aと評価対象4bの評価情報(2段階評価)を、評価対象ごとにグラフ化した評価結果情報のイメージ図を示す。
評価結果情報は、配信者端末3から閲覧することができる。
【0077】
このように評価対象ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成することで、配信者は、当該評価結果情報を今後の映像コンテンツ作成にあたり参考にすることができる。
【0078】
実施例1において、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。
本発明のシステムは、撮影手段を複数備える形態であってもよい。
この場合、各撮影手段が撮影した映像を、管理サーバ2がそれぞれ受信し、各映像を視聴者端末に送信する形態とすることができる。この時、各映像は、視聴者端末の表示手段に分割して表示される形態であってもよく、各映像を視聴者端末側の操作により切り替える形態であってもよい。
【0079】
実施例1において、配信者端末3と、カメラ1がそれぞれ独立した形態について説明したが、これらが複合した機器を用いることもできる。
例えば、配信者端末がスマートフォンやPC等である場合、これらに付属するカメラを撮影手段として用いることができる。
識別リーダとしては、スマートフォンやPCのカメラに設置可能な、市販の識別リーダを用いることができる。
このような識別リーダとして、「AsReader(株式会社アスタリスク)」、「RFID AsReader(株式会社アスタリスク)」等が例示できる。
【0080】
実施例1において、管理サーバ2が、評価対象特定情報生成手段22を備える形態について例示したが、評価対象特定情報生成手段22は、配信者端末3が備える形態であってもよい。
【0081】
また、送信される映像がリアルタイムの映像である場合には、評価情報受付手段24が視聴者端末5から評価情報を受け付けると、管理サーバ2の通信手段23は、映像及び評価対象特定情報を送信している各視聴者端末5及び/又はリアルタイムの映像を送信している配信者端末3に、当該評価情報を表示するよう構成とすることができる。
このような構成とすることで、リアルタイムならではのライブ感を感じながら、各評価対象に対する評価を確認することができる。
【0082】
また、記憶手段26は、必ずしも映像自体を記憶する必要はなく、映像を特定するための映像特定情報を記憶する形態であってもよい。
【0083】
映像特定情報は、映像ごとに付与されるID、及び配信者が任意につけることが可能な映像の名称等が例示できる。
映像特定情報は、管理サーバ2が映像特定情報生成手段(図示せず)を備え、当該映像特定情報生成手段は、通信手段23がカメラ1、又は配信者端末3から映像を受信した場合に、映像特定情報を生成し、記憶手段26が当該映像特定情報を記憶する構成とすることができる。
また、配信者が、配信者端末を用いて任意の映像特定情報を生成し、映像とともに管理サーバに送信する形態であってもよい。
当該映像特定情報は、カメラ1、又は配信者端末3から送信された映像とともに送信された評価対象特定情報、及び当該評価対象特定情報で特定される評価対象情報と紐づけて記憶される。
【0084】
この構成では、評価情報受付手段24が評価情報を受け付けた場合、当該評価情報は、映像特定情報、評価対象特定情報、及び評価対象情報と紐づけて記憶される。
評価結果情報生成手段25は、当該映像特定情報、評価対象情報、及び評価情報から、評価対象ごとの評価情報を可視化した評価結果情報を生成することができる。
【0085】
この構成は、リアルタイムの映像配信のみを行い、配信者が、録画された映像(いわゆるアーカイブ)を残したくない場合に、特に有効な構成である。
この構成によれば、映像を残さなくとも、配信した映像における評価結果情報を確認することができる。
【0086】
実施例1では、識別リーダが取得した識別タグに記憶されている評価対象特定情報を、カメラ(撮影部)が備える送信手段を用いて管理サーバに送信する形態について例示したが、本発明のシステムはこれに限定されない。
例えば、映像及び識別タグに記憶されている評価対象特定情報を管理サーバに送信する送信手段は、撮影部及び識別リーダがそれぞれ独自に備えている形態であってもよい。この場合、撮影部及び識別リーダは、それぞれ直接管理サーバに映像及び評価対象特定情報を送信する構成としてもよい。
また、送信手段は、配信者端末が備える形態であってもよい。この場合、配信者端末と撮影部及び識別リーダが有線又は無線で接続しており、配信者端末は、撮影部及び識別リーダから映像及び評価対象特定情報を受信し、配信者端末の送信手段を用いて、映像および評価対象特定情報を管理サーバに送信する構成とすることができる。
【0087】
(実施例2)
実施例1で説明した事項については省略しつつ、実施例2に係るシステムについて説明を加える。
【0088】
図5に、実施例2に係るシステムの機能ブロック図を示す。
実施例2に係るシステムの管理サーバ2bは、タイムコード情報受付手段241を備える。
【0089】
タイムコード情報受付手段241は、視聴者端末5から評価情報が送信されたときに、視聴者端末5に表示されている映像のタイムコード情報を受け付ける手段である。
タイムコード情報は、視聴者端末5から評価情報が送信されたときに、併せて管理サーバ2に送信される。
ここで、タイムコード情報とは、映像の時間軸において、映像の経過時間を表す情報である。
リアルタイムの映像である場合には、タイムコード情報は、映像の配信を開始した時間から経過した時間を表す情報である。
録画された映像である場合には、タイムコード情報は、映像の始めから終わりまでの時間軸において、評価情報を管理サーバ2に送信したときに現に視聴者端末5にて再生されている時間である。
【0090】
実施例2において、評価情報受付手段24が視聴者端末5から評価情報の入力を受け付けるときに、タイムコード情報受付手段241は、タイムコード情報の入力を受け付ける。
【0091】
評価情報、及びタイムコード情報の入力を受け付けると、記憶手段26は、視聴者端末5に表示されている映像、及び/又は映像特定情報と、当該映像内の評価対象の評価対象情報と、評価情報と、タイムコード情報を紐づけて記憶する。
【0092】
そして、評価結果情報生成手段25は、当該映像におけるタイムコード情報と、評価情報から、映像の時間軸ごとの評価対象の評価情報を可視化した評価結果情報を生成する。
【0093】
図6に、映像の時間軸ごとの評価対象の評価情報を可視化した評価結果情報のイメージ図を示す。
【0094】
このように、評価情報とタイムコード情報を紐づけて記憶することで、映像における評価対象のどの時点における行動が評価されたかを確認することができる。
【0095】
評価情報の集計をする時間の間隔は、特に限定されない。
例えば、1秒、10秒、30秒等の秒刻みの評価情報を集計してもよく、1分、5分等の分刻みの評価情報を集計してもよく、1時間、2時間等の時間刻みの評価情報を集計してもよい。
【0096】
以下、本発明のシステムの応用例について説明を加える。
本発明のシステムは、例えば神社の参拝に応用することができる。
評価対象情報受付手段は、全国の神社の賽銭箱の評価対象情報の入力を受け付け、当該評価対象情報は、記憶手段に記憶される。評価対象特定情報が記憶された識別タグを賽銭箱に付しておき、識別リーダを備えたカメラを設置して当該賽銭箱の映像を取得する。取得したリアルタイムの映像、及び賽銭箱の評価対象情報を管理サーバが受信し、各神社の賽銭箱の映像、及び評価対象特定情報を視聴者端末に送信する。
映像を視聴する視聴者は、ご利益を得たい神社の賽銭箱に係る評価対象特定情報を選択し、ギフティング情報を管理サーバに送信する。
このように、本発明のシステムによれば、全国の神社に対して疑似的に参拝をし、お賽銭をすることができる。
【0097】
本発明のシステムは、ライブ、コンサート、ミュージカル、劇、スポーツ観戦等(以下、ライブ等という)に応用することができる。
評価対象情報受付手段は、ライブ等の出場者一人一人の評価対象情報の入力を受け付け、評価対象情報は記憶手段に記憶される。
各出場者に自身の評価対象特定情報が記憶された識別タグを衣装等に付してもらい、ライブ等の映像を、識別リーダを備えたカメラで撮影する。
当該映像を視聴する視聴者は、優れたパフォーマンスをした出場者の評価対象特定情報を選択し、評価情報、又はギフティング情報を送信する。
このように本発明のシステムによれば、ライブ等の出場者一人一人に対して、個別に評価することができ、個別にギフティングを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、映像配信システムに応用することができる。
【符号の説明】
【0099】
1 カメラ
11 撮影手段
12 識別リーダ
13 送信手段
2、2a、2b、2c 管理サーバ
21 評価対象情報受付手段
22 評価対象特定情報生成手段
23 通信手段
24 評価情報受付手段
241 タイムコード情報受付手段
242 ギフティング情報受付手段
25 評価結果情報生成手段
26 記憶手段
27 支払い方法登録手段
28 決済手段
29 金銭受取情報記憶手段
3 配信者端末
31 入力手段
32 送信手段
4、4a、4b、4c 評価対象
41、41a、41b、41c 識別タグ
5 視聴者端末
51 入力手段
52 表示手段