IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通テン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図1
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図2
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図3
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図4
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図5
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図6
  • 特許-画像記録装置及び画像記録方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】画像記録装置及び画像記録方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20230404BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230404BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20230404BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
G08G1/00 D
H04N7/18 J
H04N5/77
G07C5/00 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019034802
(22)【出願日】2019-02-27
(65)【公開番号】P2020140403
(43)【公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(72)【発明者】
【氏名】川見 亮太
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-109572(JP,A)
【文献】特開2013-080518(JP,A)
【文献】特開2018-112892(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G07C 1/00-15/00
H04N 5/76- 5/775、5/80-5/956
H04N 7/18、 9/00、 9/43
H04N11/00-11/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有する画像記録装置であって、
前記制御部は、
カメラによって生成された車両の周辺が撮影された車両周辺画像を記録
前記撮影された車両周辺画像に基づいて、前記車両が他車両から煽り運転を受けているか否かを判定し、
り運転を受けていないと判定された場合、第1画質を有する車両周辺画像を記録し、煽り運転を受けていると判定された場合、煽り運転を受けていると判定されてから、前記他車両のナンバープレートが認識されるまでの間、前記第1画質よりも高い第2画質で車両周辺画像を記録し、前記他車両のナンバープレートの認識が終了すると前記第2画質での記録を終了する
画像記録装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記撮影された車両周辺画像のビットレート及びフレームレートのうちの少なくとも一方を変更することにより、前記車両周辺画像の画質を制御する、
請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
カメラによって生成された車両の周辺が撮影された車両周辺画像を記録する記録工程と、
前記撮影された車両周辺画像に基づいて、前記車両が煽り運転を受けているか否かを判定する煽り判定工程と、
前記煽り判定工程によって煽り運転を受けていないと判定された場合、第1画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録工程を制御し、前記煽り判定工程によって煽り運転を受けていると判定された場合、煽り運転を行っている他車両のナンバープレートが認識されるまでの間、前記第1画質よりも高い第2画質を有する車両周辺画像を記録し、前記他車両のナンバープレートの認識が終了すると前記第2画質での記録を終了するように前記記録工程を制御する制御工程と、
を備える、
画像記録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録装置及び画像記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
走行中の車両は、他車両から極端に車間距離を詰められることがある。この他車両の行為は、煽り運転と呼ばれる危険度の高い行為の一つである。車両が、他車両から煽り運転を受けたことが原因で交通事故を起こした場合、車両に搭載されたドライブレコーダに記録された画像が、煽り運転を受けた証拠として採用される場合がある。特許文献1に記載の発明では、ドライブレコーダを搭載した車両が他車両から煽り運転を受けた場合、車両に搭載されたドライブレコーダは、煽り運転を行った他車両の画像を記録する。
【0003】
しかしながら、煽り運転を行った車両の画像が不鮮明である場合には、煽り運転を行った車両を事後的に特定することが困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-112892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、煽り運転を行った車両を事後的に特定することのできる画像記録装置及び画像記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(第1の発明)
第1の発明に係る画像記録装置は、カメラによって生成された車両の周辺が撮影された車両周辺画像を記録する記録部と、前記撮影された車両周辺画像に基づいて、前記車両が煽り運転を受けているか否かを判定する煽り判定部と、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていないと判定された場合、所定の第1画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御し、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていると判定された場合、前記第1画質よりも高い第2画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御する制御部と、を備える。
【0007】
第1の発明において、画像記録装置は、車両が煽り運転を受けた場合には、車両が煽り運転を受けていない場合と比較して、高画質で画像を記録する。つまり、画像記録装置は、高画質で煽り運転を行った車両の画像を記録する。このため、第1の発明は、煽り運転を行った車両を事後的に特定するのが容易となる。
【0008】
(第2の発明)
第2の発明において、前記記録部は、車両周辺画像を記録する記録媒体と、前記制御部による制御に応じて、前記記録媒体に記録する車両周辺画像の画質を変更する画質制御部と、を備える。
【0009】
第2の発明において、記録部は、記録媒体と画質制御部とを備える。このため、第2の発明は、カメラによって生成された車両周辺画像の画質を変更した後に、画質が変更された車両周辺画像を記録できる。
【0010】
(第3の発明)
第3の発明において、前記制御部は、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていると判定された場合、前記撮影された車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御する。
【0011】
第3の発明は、煽り運転を受けた場合には、カメラによって生成された画像をそのまま記録部に記録する。このため、第3の発明は、画質を下げて画像を記録した場合と比較して、煽り運転を行った車両の特定が容易となる。
【0012】
(第4の発明)
第4の発明において、前記制御部は、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていると判定されてから、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていないと判定されるまでの間、前記第2画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御する。
【0013】
第4の発明は、煽り運転を受けている期間に第2画質を指定し、煽り運転を受けていない期間に第1画質を指定する。第4の発明は、煽り運転を受けなくなると、画像の画質を下げて記録するので、記録部を効率的に利用することができる。
【0014】
(第5の発明)
第5の発明は、前記撮影された車両周辺画像に基づいて、前記煽り運転を行っている車両のナンバープレートを認識する車両情報認識部を、さらに備え、前記制御部は、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていると判定されてから、前記車両情報認識部によって前記ナンバープレートが認識されるまでの間、前記第2画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御する。
【0015】
第5の発明は、煽り運転を受けてから煽り運転を行う車両のナンバープレートが認識されるまでの間、高画質で記録を行う。ナンバープレートを認識すれば、車両の特定が可能である。つまり、第5の発明は、煽り運転を行う車両の特定を行った後、画質を下げて記録する。したがって、第5の発明は、記録部を効率的に利用することができる。
【0016】
(第6の発明)
第6の発明において、前記制御部は、前記煽り判定部によって煽り運転を受けていると判定されてから、所定の時間が経過するまでの間、前記第2画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録部を制御する。
【0017】
第6の発明は、煽り運転を受けてから所定の時間が経過するまでの間、高画質で記録を行う。このため、第6の発明は、記録部を効率的に使用することができる。
【0018】
(第7の発明)
第7の発明において、前記記録部は、前記制御部による制御に応じて、前記撮影された車両周辺画像のビットレート及びフレームレートのうちの少なくとも一方を変更することにより、車両周辺画像の画質を制御する。
【0019】
第7の発明は、撮影された車両周辺画像のビットレート及びフレームレートのうちの少なくとも一方を変更することにより、車両周辺画像の画質制御を行う。このため、第7の発明は、画質制御が容易となるとともに、記録部を効率的に使用することができる。
【0020】
(第8の発明)
第8の発明に係る画像記録方法は、カメラによって生成された車両の周辺が撮影された車両周辺画像を記録する記録工程と、前記撮影された車両周辺画像に基づいて、前記車両が煽り運転を受けているか否かを判定する煽り判定工程と、前記煽り判定工程によって煽り運転を受けていないと判定された場合、所定の第1画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録工程を制御し、前記煽り判定工程によって煽り運転を受けていると判定された場合、前記第1画質よりも高い第2画質を有する車両周辺画像を記録するように前記記録工程を制御する制御工程と、を備える。
【0021】
第8の発明において、画像記録方法は、車両が煽り運転を受けた場合には、車両が煽り運転を受けていない場合と比較して、高画質で画像を記録する。つまり、画像記録方法は、高画質で煽り運転を行った車両の画像を記録する。このため、第8の発明は、煽り運転を行った車両を事後的に特定するのが容易となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、煽り運転を行った車両を事後的に特定することのできる画像記録装置及び画像記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に係る画像記録装置を搭載した車両の概略図の一例を示す。
図2図1に示した画像記録装置の機能ブロック図の一例を示す。
図3図2に示した画像記録装置に備わる制御部のフローチャートの一例を示す。
図4図1に示した車両と他車両との相対的位置変化を示す図の一例を示す。
図5】車両周辺画像を用いた車両と他車両との相対的位置特定の第1例を示す。
図6】車両周辺画像を用いた車両と他車両との相対的位置特定の第2例を示す。
図7】CPU等を接続するバス構成図の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。また、これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のもの、又は相当するものを示すものとする。
【0025】
図1に本発明の実施形態に係る画像記録装置を搭載した車両1を示す。図1において、カメラ10と、画像記録装置20とは、見易くするために実線で示しているが、実際には車両1の内部に配置されている。
【0026】
以下の説明では、車両1の「前方」「後方」という語を用いる。車両1の「前方」とは、車両1の直進方向であって、運転席からステアリングホイールに向かう方向である。車両1の「後方」とは、車両1の前方の反対方向である。
【0027】
図1において、カメラ10は、車両1の後部に搭載されたリアカメラである。カメラ10は、車両1の後方を撮影し、複数のフレームを含む動画像である車両周辺画像10Aを生成する。カメラ10は、生成した車両周辺画像10Aを画像記録装置20に供給する。
【0028】
画像記録装置20は、カメラ10が生成した車両周辺画像10Aを受ける。画像記録装置20は、受けた車両周辺画像10Aを符号化し、符号化した車両周辺画像10Aを記録する。
【0029】
以下、画像記録装置20が搭載されている車両1の構成についての説明を省略する。
【0030】
<画像記録装置20の構成>
図2に、画像記録装置20の構成を示す機能ブロック図を示す。画像記録装置20は、煽り判定部21と、車両情報認識部22と、制御部23と、記録部24と、を備える。
【0031】
煽り判定部21は、カメラ10から車両周辺画像10Aを受け、受けた車両周辺画像10Aに含まれるフレームを取得する。煽り判定部21は、取得したフレームを用いて、車両1から車両1の後方を走行する他車両までの距離を特定する。他車両の走行方向は、自車両である車両1の走行方向と同じである。
【0032】
煽り判定部21は、特定した距離に基づいて車両1が他車両によって煽り運転を受けているか否かを判定する。煽り判定部21は、車両1が他車両によって煽り運転を受けていると判定した場合、他車両のナンバープレートの認識開始を指示する認識指示信号21Aを車両情報認識部22に供給する。煽り判定部21は、車両1が他車両によって煽り運転を受けているか否かの判定結果を示す煽り判定信号21Bを、制御部23に供給する。煽り判定部21による煽り運転の判定については、後述する。
【0033】
車両情報認識部22は、認識指示信号21Aを煽り判定部21から受けると、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aに含まれるフレームを取得し、取得したフレームから他車両のナンバープレートを認識する。
【0034】
車両情報認識部22は、他車両のナンバープレートを認識できた場合、他車両のナンバープレートを認識できたことを通知する認識終了信号22Aを、制御部23に供給する。車両情報認識部22は、他車両のナンバープレートの認識結果を示すナンバープレート情報22Bを、後述する記録媒体制御部242に供給する。
【0035】
制御部23は、煽り判定部21から受けた煽り判定信号21Bに基づいて、記録部24を制御する。具体的には、制御部23は、煽り判定信号21Bが煽り運転を受けていないことを示す場合、車両周辺画像10Aを第1画質で記録するように、記録部24を制御する。制御部23は、煽り判定信号21Bが煽り運転を受けていることを示す場合、車両周辺画像10Aを第2画質で記録するように、記録部24を制御する。第1画質は、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aの画質よりも低い。第2画質は、第1画質の画質よりも高く、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aの画質よりも低い。
【0036】
制御部23は、車両周辺画像10Aを第2画質で記録するように、記録部24を制御した後、認識終了信号22Aに基づいて他車両のナンバープレートが認識されたか否かを判断する。他車両のナンバープレートが認識された場合、制御部23は、記録部24に記録される車両周辺画像10Aの画質を、第2画質から第1画質に戻す。
【0037】
記録部24は、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aを記録する。記録部24は、画質制御部241と、記録媒体制御部242と、記録媒体243と、を備える。
【0038】
画質制御部241は、制御部23から受けた画質制御信号23Aに基づいて、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aの画質を変更する。画質制御信号23Aは、記録媒体243に記録される車両周辺画像10Aの画質を指定する信号である。画質制御部241は、画質を変更した車両周辺画像10Aを、記録媒体制御部242に供給する。
【0039】
具体的には、画質制御部241は、制御部23から受ける画質制御信号23Aに基づいて、目標ビットレートを決定する。画質制御部241は、符号化された車両周辺画像10Aのビットレートが決定した目標ビットレートとなるように、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aを符号化する。
【0040】
記録媒体制御部242は、記録媒体243へのデータの書き込みを制御する。記録媒体制御部242は、画質制御部241によって画質が変更された車両周辺画像10Aと、車両情報認識部22から受けたナンバープレート情報22Bとを記録媒体243に書き込む。
【0041】
記録媒体243は、不揮発性の媒体であり、画質が変更された車両周辺画像10Aと、ナンバープレート情報22Bと、を記録する。記録媒体243は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク、又は光ディスク等である。
【0042】
<制御部23の動作>
制御部23の動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。制御部23は、イグニッション信号がONになると、本フローチャートを実行する。また、制御部23は、イグニッション信号がOFFになるまで、繰り返し本フローチャートを実行する。イグニッション信号は、車両1に備わるイグニッションスイッチ(不図示)から供給される信号である。イグニッション信号がONである場合、イグニッション信号は、車両1に備わる原動機を始動させることを示す。イグニッション信号がOFFである場合、イグニッション信号は、車両1に備わる原動機を停止させることを示す。
【0043】
最初に、記録媒体243に記録される車両周辺画像10Aの画質の変更条件を説明する。イグニッション信号がOFFからONに変化した場合、制御部23は、車両周辺画像10Aを第1画質で記録するように、画質制御部241を制御する。制御部23は、煽り判定部21によって他車両による煽り運転が検出された場合、第2画質での記録の終了条件を満たすまで、車両周辺画像10Aを第2画質で記録するように画質制御部241を制御する。第2画質での記録の終了条件とは、他車両のナンバープレートの認識が終了すること、他車両による煽り運転が検出されなくなること、及び煽り運転が検出されてから所定の時間が経過すること、のうちのいずれか1つである。制御部23は、第2画質での記録の終了条件が満たされた場合、記録媒体243に記録される車両周辺画像10Aの画質を、第1画質に戻す。
【0044】
以下、図3を参照しながら、制御部23の動作を具体的に説明する。先ず、制御部23は、第1画質を指定した画質制御信号23Aを、画質制御部241に供給する(ステップS101)。画質制御部241は、第1画質を指定した画質制御信号23Aを受けると、車両周辺画像10Aを符号化する際の目標ビットレートを6Mbpsに決定する。画質制御部241は、符号化された車両周辺画像10Aのビットレートが6Mbpsとなるように、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aを符号化する。画質制御部241は、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aの符号化に、例えば、H.264方式を用いる。記録媒体制御部242は、符号化された車両周辺画像10Aを、記録媒体243に書き込む。
【0045】
制御部23は、維持フラグがOFFであるか否かを判断する(ステップS102)。維持フラグは、車両1が煽り運転を受けたことが検出された場合であっても、第1画質での車両周辺画像10Aの記録を維持するか否かを示す情報である。維持フラグがONである場合、維持フラグは、煽り判定部21によって他車両による煽り運転が検出された場合でも第1画質での記録を維持することを示す。維持フラグがOFFである場合、維持フラグは、煽り判定部21によって他車両による煽り運転が検出されると、第2画質での記録を行うことを示す。先ず、維持フラグがOFFである場合における制御部23の動作について説明する。維持フラグがONである場合における制御部23の動作については、後述する。維持フラグは、イグニッション信号がOFFからONに変化すると、OFFに初期化される。つまり、制御部23が、イグニッション信号がOFFからONに変化した後、図3に示すフローチャートを最初に実行する場合、維持フラグはOFFである(ステップS102においてYes)。維持フラグがOFFである場合(ステップS102においてYes)、制御部23は、ステップS103に進む。
【0046】
制御部23は、煽り判定信号21BがONであるか否かを確認する(ステップS103)。煽り判定信号21BがONである場合、煽り判定信号21Bは、煽り判定部21が煽り運転を検出したことを示す。煽り判定信号21BがOFFである場合、煽り判定信号21Bは、煽り判定部21が煽り運転を検出していないことを示す。
【0047】
煽り判定信号21BがOFFである場合(ステップS103でNo)、制御部23は、煽り判定信号21BがONになるまで(ステップS103でYes)、ステップS103を繰り返す。制御部23は、ステップS103を繰り返している間、画質制御部241に第1画質での記録を継続させる。
【0048】
煽り判定信号21BがONである場合(ステップS103においてYes)、制御部23は、第2画質を指定した画質制御信号23Aを、画質制御部241に供給する(ステップS104)。また、制御部23は、煽り判定信号21BがOFFからONになった時からの経過時間の計測を開始する。
【0049】
画質制御部241は、第2画質を指定した画質制御信号23Aを受けると、車両周辺画像10Aを符号化する際の目標ビットレートを12Mbpsに決定する。画質制御部241は、符号化された車両周辺画像10Aのビットレートが12Mbpsとなるように、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aを符号化する。記録媒体制御部242は、符号化された車両周辺画像10Aを、記録媒体243に書き込む。
【0050】
ステップS104の後、制御部23は、第2画質での記録の終了条件を満たしたか否かを判定する(ステップS105)。第2画質での記録の終了条件を満たした場合とは、認識終了信号22AがONである場合、煽り判定信号21BがOFFである場合、又は煽り判定信号21BがONになった時からの経過時間が所定の時間を超えている場合である。
【0051】
認識終了信号22AがONである場合、認識終了信号22Aは、他車両のナンバープレートの認識が終了したことを示す。認識終了信号22AがOFFである場合、認識終了信号22Aは、他車両のナンバープレートの認識が終了していないことを示す。認識終了信号22AがONである場合、車両情報認識部22によって認識されたナンバープレート情報22Bは、記録媒体243に記録される。このため、記録媒体243に記録されたナンバープレート情報22Bを読み出すことで、事後的に、煽り運転を行った他車両の特定が可能である。制御部23は、他車両の特定が可能になると、後述するステップS106及びS107を経て本フローチャートを終了させる。その後、制御部23は、次に本フローチャートを開始すると、最初に、画質制御部241に第1画質での記録を指示する(ステップS101)。つまり、制御部23は、煽り運転を行う車両の特定が終了すると、記録する画像の画質を第1画質に下げて記録するよう、画質制御部241に指示する。したがって、本実施形態は、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0052】
煽り判定信号21BがOFFである場合、煽り判定部21は、他車両による煽り運転を受けていないと判定している。制御部23は、他車両による煽り運転を受けていないと判定されると、後述するステップS106及びS107を経て本フローチャートを終了させる。その後、制御部23は、次に本フローチャートを開始すると、ステップS101において、画質制御部241に第1画質での記録を指示する。つまり、制御部23は、他車両による煽り運転が検出されなくなると、記録する画像の画質を第1画質に下げて記録するよう、画質制御部241に指示する。したがって、本実施形態は、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0053】
また、煽り判定信号21BがONになった時からの経過時間が所定の時間を超えると、煽り運転を行う他車両の画像は、第2画質で十分に記録され、事後的に煽り運転を行った他車両を特定することができると考えられる。ここで、所定の時間は、例えば、1分間である。制御部23は、煽り判定信号21BがONになった時からの経過時間が所定の時間を超えると、後述するステップS106及びS107を経て本フローチャートを終了させる。その後、制御部23は、次に本フローチャートを開始すると、ステップS101において、画質制御部241に第1画質での記録を指示する。つまり、制御部23は、煽り運転が検出されてから所定の時間が経過すると、記録する画像の画質を第1画質に下げて記録するよう、画質制御部241に指示する。したがって、本実施形態は、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0054】
第2画質での記録の終了条件を満たした場合(ステップS105でYes)、制御部23は、第2画質での記録の終了条件を満たした時刻を、基準時刻として保存する(ステップS106)。基準時刻は、記録媒体243に記録される車両周辺画像20Aの画質を第2画質から第1画質に変更するように制御部23が指示した時刻であってもよい。つまり、基準時刻は、第2画質での記録の終了条件を最後に満たした時刻、又は画質制御信号23により指定される画質が第2画質から第1画質に最後に変更された時刻である。制御部23は、維持フラグをONに設定する(ステップS107)。以上で制御部23のフローチャートは終了する。制御部23は、イグニッション信号がOFFになるまで、繰り返し本フローチャートを実行する。つまり、制御部23は、イグニッション信号がOFFになるまで、ステップS107の次にステップS101を実行する。
【0055】
次に、維持フラグがONに設定された場合における制御部23の動作を、再び図3を参照して説明する。上述のように、第2画質での記録の終了条件が満たされた場合、制御部23は、維持フラグをONに設定して、図3に示すフローチャートを終了する。制御部23は、維持フラグがONに設定されている状態で、図3に示すフローチャートを再び実行する。
【0056】
制御部23は、第1画質を指定した画質制御信号23Aを画質制御部241に供給する(ステップS101)。制御部23は、維持フラグがOFFであるか否かを判断する(ステップS102)。維持フラグはONであるため(ステップS102においてNo)、制御部23は、基準時刻から第1画質維持時間を経過したか否かを判断する(ステップS108)。第1画質維持時間とは、制御部23が第2画質から第1画質に変更するように指示してから、再び第2画質を指示するまでの最短時間である。つまり、制御部23は、基準時刻から第1画質維持時間を経過するまでの間、煽り判定信号21BがONになった場合であっても、画質制御部241に第1画質での記録を継続させる。第1画質維持時間は、制御部23に予め設定されており、例えば10分間である。
【0057】
第1画質維持時間を設けている理由について説明する。煽り判定部21によって他車両による煽り運転が検出され続ける場合、前述の第2画質での記録の終了条件を1回満たせば、それ以降は、第2画質での車両周辺画像10Aの記録が不要である場合も多い。例えば、同じ車両による煽り運転が検出され続ける場合、ナンバープレートの認識を1回行えば、事後的に、煽り運転を行った車両の特定が可能である。このような場合には、第2画質での記録の終了条件を1回満たせば、それ以降は、第2画質での記録を行う必要はない。このため、制御部23は、第2画質での記録の終了条件を満たすと、第2画質での記録の終了条件を満たした時刻を基準時刻として保存する。また、制御部23は、基準時刻から第1画質維持時間の間は、他車両による煽り運転が検出されたとしても、第1画質での記録を継続する。したがって、本実施形態は、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0058】
基準時刻から第1画質維持時間を経過している場合(ステップS108においてYes)、制御部23は、維持フラグをOFFに設定し(ステップS109)、ステップS102に戻る。基準時刻から第1画質維持時間を経過していない場合(ステップS108においてNo)、制御部23は、基準時刻から第1画質維持時間を経過するまで待機する。
【0059】
ステップS105において、第2画質での記録の終了条件を満たした場合、事後的に煽り運転を行った他車両を特定することができると考えられるか、又は煽り判定部21が、煽り運転を検出していないと考えられる。このため、第2画質での車両周辺画像10Aの記録を繰り返す必要性は少ない。制御部23は、上記の考えに従って、第2画質での記録を終了してから第1画質維持時間を経過するまで、第1画質を維持する。したがって、画像記録装置20は、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0060】
<煽り判定部21の動作>
煽り判定部21は、イグニッション信号がONになると、動作を開始する。図4を用いて、煽り判定部21によって行われる、車両1が他車両によって煽り運転を受けているか否かの判定について説明する。図4は、車両1を基準とした車両2の相対位置変化を示す図である。図4において、車両2は、他車両に相当する。煽り判定部21は、例えば、パターンマッチングを用いて、車両1の後方を走行する車両2を検出する。煽り判定部21は、パターンマッチング以外の公知の方法を用いて、車両2を検出してもよい。
【0061】
煽り判定部21は、車両1を基準とした車両2の距離に基づいて、車両1が車両2から煽り運転を受けているか否かを判定する。時刻T1において、車両1を基準とした車両2の距離は距離D1である。煽り判定部21は、求めた距離D1と所定の距離である距離閾値Dthを比較する。時刻T1では、車両1を基準とした車両2の距離D1は、距離閾値Dthよりも大きい。このため、煽り判定部21は、時刻T1において、車両1は車両2から煽り運転を受けていないと判定する。
【0062】
時刻T2において、車両1を基準とした車両2の距離は、距離D2である。煽り判定部21は、求めた距離D2と距離閾値Dthを比較する。時刻T2では、車両1を基準とした車両2の距離D2は、距離閾値Dthよりも小さい。このため、煽り判定部21は、時刻T1において、車両1は車両2から煽り運転を受けていると判定する。
【0063】
図5及び図6を用いて、車両周辺画像10Aを用いた車両1と車両2との距離の特定について説明する。図5は時刻T1における車両周辺画像10Aであり、図6は時刻T1より後の時刻である時刻T2における車両周辺画像10Aである。図5及び図6に示した線Lthは、図4に示した距離Dthに相当する位置を示す基準線である。基準線Lthの位置は、カメラ10が車両1に取り付けられた位置と、車両1の上下方向とカメラ10の光軸方向とがなす角度と、車両1の速度によって決まる。
【0064】
図5及び図6に示した車両周辺画像10Aにおいて、煽り判定部21は、車両2が基準線Lthよりも紙面において下側に入ると、車両1を基準とした車両2の距離は、距離閾値Dthよりも短くなったと判定する。
【0065】
図5において、車両2は、基準線Lthよりも紙面において上側にある。このため、煽り判定部21は、時刻T1において、車両1は車両2によって煽り運転を受けていないと判定する。煽り判定部21は、車両1は車両2によって煽り運転を受けていないと判定した場合、OFFである煽り判定信号21Bを、制御部23に供給する。また、図6において、車両2は、線Lthよりも紙面において下側にある。このため、煽り判定部21は、時刻T2において、車両1は車両2によって煽り運転を受けていると判定する。煽り判定部21は、車両1は車両2によって煽り運転を受けていると判定した場合、ONである煽り判定信号21Bを、制御部23に供給する。
【0066】
<車両情報認識部22の動作>
車両情報認識部22は、認識指示信号21Aを煽り判定部21から受けると、動作を開始する。車両情報認識部22は、カメラ10から受けた車両周辺画像10Aに含まれるフレームを取得し、取得したフレームから他車両のナンバープレートを認識する。具体的には、車両情報認識部22は、OCR(Optical character recognition)等により、取得した車両周辺画像10Aのフレームから他車両のナンバープレートを認識する。他車両のナンバープレートの認識が終了すると、車両情報認識部22は、ONである認識終了信号22Aを制御部23に供給し、ナンバープレート情報22Bを記録媒体制御部242に供給する。ナンバープレート情報22Bは、自動車登録番号標に含まれる自動車登録番号等の車両を特定可能なテキスト情報である。
【0067】
以上説明したように、画像記録装置20は、車両1が煽り運転を受けた場合には、車両1が煽り運転を受けていない場合と比較して、高画質で車両周辺画像10Aを記録する。つまり、画像記録装置20は、高画質で煽り運転を行った他車両の画像を記録する。このため、画像記録装置20は、煽り運転を行った他車両を事後的に特定するのが容易となる。
【0068】
また、記録部24は、画質制御部241と、記録媒体243とを備えるので、画質制御部241による車両周辺画像10Aの画質制御を行った後、記録媒体243に、画質制御を行った後の車両周辺画像10Aを記録することができる。
【0069】
(変形例1)
上記実施形態において、カメラ10は、車両1の内部に配置される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。カメラ10は車両1の外部に配置されてもよい。カメラ10を車両1の外部に配置するので、車両1の内部に配置されたカメラ10が車両1のガラス越しに車両後方を撮影する場合と比較して、車両1のガラスの影響を排除した車両周辺画像10Aを生成することができる。したがって、より明瞭な車両周辺画像10Aを生成することができる。
【0070】
(変形例2)
上記実施形態において、制御部23は、煽り判定部21によって煽り運転を受けていると判定された場合、第2画質を有する車両周辺画像10Aを記録するように記録部24を制御する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。制御部23は、煽り判定部21によって煽り運転を受けていると判定された場合、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aを、そのまま記録するように記録部24を制御してもよい。
【0071】
つまり、制御部23は、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aの画質を変更せずに、そのまま記録媒体243に記録するように、画質制御部241を制御する。このため、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aよりも画質を下げた車両周辺画像10Aを記録した場合と比較して、煽り運転を行った他車両の特定が容易となる。
【0072】
(変形例3)
上記実施形態において、車両情報認識部22は、他車両のナンバープレートの情報を認識する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。車両情報認識部22は、煽り運転を行った他車両の運転者を認識してもよい。例えば、車両情報認識部22は、煽り運転を行った他車両の運転者の顔写真を取得し、煽り運転を行った他車両の運転者の顔を認識してもよい。
【0073】
(変形例4)
上記実施形態において、画質制御部241は、車両周辺画像10Aのビットレートを変更することで、車両周辺画像10Aの画質を変更する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。画質制御部241は、画質制御信号23Aに応じて、車両周辺画像のフレームレートを変更してもよい。この場合、記録媒体243に記録される車両周辺画像10Aのフレームレートは、画質制御信号23Aによって第1画質が指定された場合よりも第2画質が指定された場合の方が高い。画質制御部241は、フレームレートの変更により画質を変更する場合、例えば、カメラ10により生成された車両周辺画像10Aのフレームを間引く。このため、画質制御部241による画質制御が容易となり、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0074】
あるいは、画質制御部241は、カメラ10により生成された車両周辺画像10Aのビットレート及びフレームレートの両者を変更してもよい。この場合においても、画質制御部241による画質制御が容易となり、記録媒体243を効率的に利用することができる。
【0075】
(変形例5)
上記実施形態において、画像記録装置20は、1個のカメラ10を用いて車両周辺画像10Aを生成する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。画像記録装置20は、複数のカメラ10を用いて、車両周辺画像10Aを生成してもよい。例えば、4個のカメラ10を用いて、車両周辺画像10Aを生成する場合、カメラ10は、車両1の前方、右方、左方、後方を撮影し、車両周辺画像10Aを生成する。この場合、煽り判定部21によって煽り運転を受けていないと判定されると、制御部23は、4個のカメラ10によって生成された車両周辺画像10Aを、第1画質で記録部24に記録させる。煽り判定部21によって煽り運転を受けていると判定されると、制御部23は、他車両による煽り運転を検出した方向に配置されたカメラ10が生成した車両周辺画像10Aを第2画質で記録部24に記録させ、その他の方向に配置されたカメラ10が生成した車両周辺画像10Aは第1画質で記録部24に記録させる。画像記録装置20は、複数のカメラ10を用いるので、1個のカメラ10を用いて車両周辺画像10Aを生成する場合と比較して、煽り運転を行った車両を事後的に特定するのが、より容易となる。
【0076】
(変形例6)
上記実施形態において、制御部23は、他車両による煽り運転を検出した場合、車両周辺画像10Aを第2画質で記録部24に記録させる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。制御部23は、車両1の運転者や、車両1の搭乗者からの指示に応じて、記録部24に記録させる車両周辺画像10Aの画質を、第1画質から第2画質に切り換えても良いし、第2画質から第1画質に切り換えてもよい。また、制御部23は、車両1の運転者や、車両1の搭乗者からの指示に応じて、記録部24に記録させる車両周辺画像10Aの画質を、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aの画質としてもよい。
【0077】
例えば、複数の他車両からの煽り運転が、連続して検出されるような場合も考えられる。このような場合、制御部23は、車両1の運転者や、車両1の搭乗者からの指示に応じて、記録部24に記録させる車両周辺画像10Aの画質を、第1画質から第2画質に切り換えても良い。また、また、制御部23は、車両1の運転者や、車両1の搭乗者からの指示に応じて、記録部24に記録させる車両周辺画像10Aの画質を、カメラ10によって生成された車両周辺画像10Aの画質としてもよい。
【0078】
(変形例7)
上記実施形態において、煽り判定部21は、車両周辺画像10Aを用いて車両1が他車両から煽り運転を受けているか否かを判定する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。煽り判定部21は、車両1に備わるレーザーレーダやミリ波レーダを用いて、車両1から他車両までの距離を測定し、車両1が他車両から煽り運転を受けているか否かを判定してもよい。また、煽り判定部21は、ステレオカメラを用いて、車両1から他車両までの距離を測定し、車両1が他車両から煽り運転を受けているか否かを判定してもよい。
【0079】
(変形例8)
また、上記実施の形態において、煽り判定部21、車両情報認識部22、及び制御部23は、LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0080】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0081】
また、煽り判定部21、車両情報認識部22、及び制御部23により実行される処理の一部または全部は、プログラムにより実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
【0082】
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
【0083】
例えば、煽り判定部21、車両情報認識部22、及び制御部23を、ソフトウェアにより実現する場合、図7に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実行順序を入れ替えてもよい。
【0085】
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0087】
1 :車両
10 :カメラ
20 :画像記録装置
21 :煽り判定部
22 :車両情報認識部
23 :制御部
24 :記録部
241:画質制御部
242:記録媒体制御部
243:記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7