(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】プリーツ付き窓部を備えた空間形成シャワーライナー
(51)【国際特許分類】
A47H 13/16 20060101AFI20230404BHJP
A47H 15/04 20060101ALI20230404BHJP
A47H 23/04 20060101ALI20230404BHJP
A47H 23/10 20060101ALI20230404BHJP
A47K 3/38 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
A47H13/16
A47H15/04
A47H23/04
A47H23/10
A47K3/38
(21)【出願番号】P 2020555737
(86)(22)【出願日】2018-12-28
(86)【国際出願番号】 US2018067919
(87)【国際公開番号】W WO2019133845
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-12-23
(32)【優先日】2017-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520235852
【氏名又は名称】レイモンド,パトリック
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】レイモンド,パトリック
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0290468(US,A1)
【文献】米国特許第3035275(US,A)
【文献】米国特許第7350244(US,B1)
【文献】米国特許第6336232(US,B1)
【文献】特開2001-218671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00-23/14
A47K 3/20- 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間形成シャワーライナーであって、
支点から吊り下げられ、重さを有する第1の要素であって、
前記支点に回転可能かつ着脱可能に係合する支点係合部と、
当該第1の要素に部分的な剛性を与える複数の補強折り目
を有するシート材料と、
を備える第1の要素と、
前記
シート材料から吊り下げられたライナーとを備え、
前記支点係合部と重さが、前記第1の要素及び前記ライナーを、前記支点を中心に回転させる、空間形成シャワーライナー。
【請求項2】
前記第1の要素及び前記ライナーの少なくとも一方の一部を覆って配置されたカーテンをさらに備えた、請求項1記載の空間形成シャワーライナー。
【請求項3】
前記支点係合部は保護材で覆われている、請求項1記載の空間形成シャワーライナー。
【請求項4】
前記第1の要素は、前記支点から吊り下げられている、請求項1記載の空間形成シャワーライナー。
【請求項5】
前記ライナーは前記
シート材料から吊り下げられている、請求項1記載の空間形成シャワーライナー。
【請求項6】
空間形成シャワーライナーであって、
窓部であって、
回転可能かつ取り外し可能にシャワーロッドに係合するフープフィンと、
当該窓部に部分的な剛性を与える複数の補強折り目
を有するシート材料と、
前記シャワーロッドから床までの距離未満の高さと、
を有する窓部と、
前記窓部に取り外し可能に係合し、前記シャワーロッドから前記床までの前記距離未満のライナー高さを有するライナーと
、を備え、
前記フープフィンは、前記シート材料に取り付けられており、
前記フープフィンは、前記窓部及び前記ライナーを、前記シャワーロッドを中心に回転させ、
前記高さ及び前記ライナー高さは前記シャワーロッドから前記床までの前記距離以上である、空間形成シャワーライナー。
【請求項7】
空間形成シャワーライナーであって、
窓部であって、
回転可能かつ取り外し可能にシャワーロッドに係合するフープフィンであって、シャワー側を有するフープフィンと、
当該窓部に部分的な剛性を与える複数の補強折り目と、
前記シャワーロッドから床までの距離未満の高さと、を有する窓部と、
前記窓部に取り外し可能に係合し、前記シャワーロッドから前記床までの前記距離未満のライナー高さを有するライナーと、を備え、
少なくとも前記フープフィンは、静止状態で前記シャワー側から離れるように前記窓部を旋回させ、
前記高さ及び前記ライナー高さは前記シャワーロッドから前記床までの前記距離以上である、空間形成シャワーライナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年12月29日付で出願された米国仮出願第62/612,119号に対する優先権を主張するものである。当該仮出願の全体が、参照により本願に援用される。
【0002】
本発明は、人がシャワーを浴びている間、シャワーライナーをシャワー領域から離間して保持するよう設計されたシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
シャワーカーテンライナーは、シャワー中に、流水を浴槽内に保つのによく用いられる。シャワーカーテンライナーには、通常、上部に最大12個のグロメット穴があり、それぞれがグロメット穴とかみ合う最大12個のフックのセットで吊り下げられる。シャワーカーテンライナーは、シャワーヘッドの上方、かつ浴槽の外縁の上方に設置されたカーテンロッドから吊り下げられる。シャワーカーテンライナーは、装飾あるいは美的目的でよく用いられる第2の吊り下げ層であるシャワーカーテンと、フックを共有してもよい。通常、シャワーカーテンは浴槽の外にあり、ライナーは浴槽の中に残る。シャワーカーテンライナーは、シャワー中、水と空気の流れのために、シャワー中に人が立つ浴槽内の領域であるシャワー領域に向かって、内側に膨らむ傾向がある。シャワーカーテンライナーは、内側に膨らんで、シャワー領域内の空間を占有する傾向がある。シャワーカーテンライナーはまた、シャワーを浴びている間、人の体にくっつくことがある。これは、浴槽に立っている人に不快感を与える可能性がある。
【0004】
従来の解決策では、釣合重りを備えた硬い部材を作成して、シャワーカーテンライナーをユーザから離間させて保持していた。しかしながら、これらの解決策では、製造、パッケージング、及び出荷において、かさ高く、高価になる。
【発明の概要】
【0005】
空間形成シャワーライナーは、支点から吊り下げられ、重りを有する、第1の要素を有していてよい。特定の例において、第1の要素はフープフィンであってもよく、支点はシャワーロッドであってもよい。第1の要素は、回転可能かつ取り外し可能に支点に係合する支点係合部と、第1の要素に部分的な剛性を与える複数の補強折り目とを有していてもよい。ライナーは、第1の要素から吊り下げることができ、支点係合部及び重りが、第1の要素及びライナーを、支点を中心に回転させる。空間形成シャワーライナーはまた、第1の要素及びライナーの少なくとも一方を覆って配置されたカーテンを有していてもよい。
【0006】
空間形成シャワーライナーの別の例は、回転可能かつ取り外し可能にシャワーロッドに係合するフープフィンと、部分的な剛性を窓部に与える複数の補強折り目と、シャワーロッドから浴槽までの距離未満の高さと、を有する窓部を有していてもよい。さらに、ライナーは、窓部に取り外し可能に係合することができ、シャワーロッドから浴槽までの距離未満のライナー高さを有していてもよい。フープフィンは、窓部とライナーを、シャワーロッドを中心に回転させ、上記高さと上記ライナー高さは、シャワーロッドから浴槽までの距離以上である。
【0007】
本発明の上記及びさらなる態様は、添付の図面と併せて以下の説明を参照してさらに論じられ、図面においては、同様の番号は、様々な図における同様の構造要素及び特徴を示す。図は、本発明の1つまたは複数の実施形態を、限定ではなく例としてのみ示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】シャワー領域内の分解斜視図において、プリーツ付き窓部を備えた空間形成シャワーライナーシステムの例を示す図である。
【
図1B】その空間形成シャワーライナーシステムの側面図である。
【
図2B】プリーツ付き窓部の拡大した部分を示す図である。
【
図2C】プリーツ付き窓部の拡大した部分を示す図である。
【
図2D】プリーツ付き窓部の拡大した部分を示す図である。
【
図4A】折り畳んだ状態のプリーツ付き窓部及びフープフィンの側面図である。
【
図4B】折り畳んだ状態のプリーツ付き窓部及びフープフィンの上面図である。
【
図5】浴室側から見た窓部の折り畳みパターンの一例を示す図である。
【
図6】ロッドから吊り下げられた本システムを入浴者とともに示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、空間形成シャワーライナーシステム100の配置を示す図である。空間形成シャワーライナーシステム100は、プリーツ付き窓部200及びライナー300を含むことができる。オプションとして、1つまたは複数のカーテン400をさらに有していてもよい。本システム100の一例では、プリーツ付き窓部200がカーテンロッド12から吊り下げられている。プリーツ付き窓部200は、シャワーロッド12から床までの長さ全体には渡っていない。その代わりに、ライナー300の上部302は、プリーツ付き窓部200の底部202に取り付けられ、浴槽10内に留まって、水が浴槽10の内部14から外に出るのを防ぐのに必要な長さの残りの分だけ延伸する。ライナー300の底部304は、浴槽10の内部14に位置する。オプションとして、カーテン400は、その上部402において、ライナー300を覆って取り付けられてもよく、カーテンの底部404が、浴槽10の外部16にある。
【0010】
図1Bは、浴槽10、シャワーヘッド(図示せず)、及び浴槽10の縁付近で浴槽10の上に吊り下げられたシャワーカーテンロッド12を含む空間形成シャワーライナーシステム100の側面図である。浴槽10にはシャワー側14及び浴室側16がある。プリーツ付き窓部200は、上部204、底部202、及び浴室側228を有することができる。窓部200の浴室側228には、フープフィン250が取り付けられている。
図1Bは、単一のフープフィン250を示す。フープフィン250は、浴室に向かって延び、その中に部分フープ252が形成されている。これは、フープ及び/またはフィン250、252に形成された隙間254があるため、部分的なフープとなっている。フープ252は、システム100をシャワーロッド12から吊り下げるように作用する。ライナー300は、上部302、底部304、シャワー側308、及び浴室側310を有することができる。ライナー300は、上部302に沿って取り外し可能な一連の留め具306を有することができる。留め具306は、窓部200上に対になる留め具226を有する。一例では、ライナー300の内側308を窓部200の浴室側228に取り付けることができる。これにより、水が窓部200とライナー300との間の継ぎ目に入ってシャワー領域から外に出るのを防ぐ。カーテン400は、上部402及び底部404を有することができる。カーテン400は、カーテン400上の対応する留め具406と対になる別個の取り外し可能な留め具312の組を用いてライナー300の外側310に取り外し可能に取り付けることができ、または留め具の底部の組232で窓部200に取り付けることができる。カーテン408の別の例では、留め具の上部の組230、またはフープフィン250を用いて、窓部200の上部204の近くに取り付けることができる。
【0011】
図2A~
図2Dは、プリーツ付き窓部200を示す。
図2Aは、平らにしたときの窓部200の長さL及びその高さHを示す。一例では、Lは約78インチ、Hは約22インチであり得る。窓部200は、単一のシート材料からなり、反復パネル206を構成していてもよい。各パネル206は、複数の鏡像サブパネル208からなる。サブパネル208は、ミラー折り目210に対して鏡写しであり、複数のパネル206は、接続折り目212で接続され得る。各サブパネル208は、プリーツを形成する一連の内側ピーク折り目を有し、システム100を入浴者から離間させる。各サブパネル208は、高さは窓部の高さHであるが、長さはその長さLの一部のみである。一例では、サブパネル208はそれぞれ長さが等しく、12個あってもよく、サブパネルの長さSPLは、窓部200の長さLの1/12、すなわちSPL=1/12×Lとなっている。サブパネルの長さSPLは、ミラー折り目210から接続折り目212までとすることができる。一例では、サブパネルの長さは6.5インチである。
【0012】
各サブパネル208は、1つのサブパネル208において、おおよそ窓部200の上部204の1つの角から、おおよそ窓部の底部202の反対の角まで延伸する、長い折り目214を有することができる。第1の小さな折り目216は、長い折り目214と同じ側で底部202からの高さが1/2H未満の位置を始点とする。一例では、第1の小さな折り目216は、底部202から約6.5インチの位置を始点とする。第1の小さな折り目216は、おおよそ底部202の近くのミラー折り目210を終点とする。第2の小さな折り目218は、おおよそ同じ側の第1の小さな折り目214の近くを始点とし、おおよそ底部202のサブパネルの長さSPLの約半分の点を終点とすることができる。長い折り目214及び第1の短い折り目216は、通常、ミラー折り目210を終点とし、垂直なミラー折り目210に対してある角度で折り曲げられる。それらの始点及び終点に基づいて、長い折り目214並びに第1及び第2の短い折り目216、218は、それぞれ、異なる長さ及び角度を有する。一例では、長い折り目214は、長さが約22.9インチ、上部204において角度が約16.5°であり、第1の短い折り目216は、長さが約9.2インチ、角度が約45°であり、第2の短い折り目218は、長さが約7.3インチ、角度が約26.7°である。
【0013】
図2B及び
図2Cは、始点と終点の近くにおける折り目の収束の拡大図である。
図2Bは、窓部200の底部202近くにおいて長い折り目214、第1及び第2の短い折り目216、218、ミラー折り目210、並びに接続折り目212が集まるところを示す。
図2Cは、窓部200の上部204の近くの長い折り目214の2つの上部と接続折り目212との収束を示す。図に示すように、一例では、折り目はいずれも接触、及び/または、交差しない。折り目の線210、212、214、216、218の端部のいずれか及びすべての間には空間220があるため、それらが交わることはない。これは本発明の1つの態様であり、以下で説明するように、応力が折り目を形成したり損なったりするのを防ぎ、折り目を固く保ち、窓部200及びライナー300を入浴者からサスペンドされたままにすることができる。
図2C及び
図2Dは、ともに、各サブパネル208の上部204が丸みを帯びた角222を有する例を示す。
【0014】
一連の長い折り目214を見ると、それらは、ミラー折り目210または接続折り目212によって、中央で折りたたまれる交互に並んだ三角形を形成している。窓部200の浴室側228には、
図3及び
図4に示すように、フープフィン250が取り付けられている。
図3は、単一のフープフィン250を示す。フープフィン250は、浴室16に向かって延び、その中に部分フープ252が形成されている。これは、フープ及び/またはフィン250、252に形成された隙間254があるため、部分的なフープとなっている。フープ252は、システム100をシャワーロッド12から吊るすように作用する。フープフィン250は、各ミラー折り目210に形成、または取り付けられ、フープフィンバック253に、またはフープフィンバック253によって、接続され得る。したがって、
図2Aに示される6つのパネル206の例では、6つのフープフィン250が存在する。窓部200が、その長さL全体に沿って折り畳まれると、
図4に示されるように、フィン250及びフープ252が整列する。次に、ロッド12が隙間254に通され、フープ252内に留まる。窓部200が展開されると、フープ252はシステムをロッド12上に維持する。隙間254同士はもう隣接していないため、ロッド12を通さない。なお、隙間254は、ロッド12のシャワー側14から浴室側16へと通され、その結果、フィンは、窓部200の浴室側228にある。
【0015】
フープフィン250は、窓部高さHの約半分未満のフープフィン高さHFHを有し、一例では、フープフィン高さHFHは、8.5インチである。さらに、フープフィン250は、約3インチであり得るフープフィン長さHFLの分だけ窓部200を越えて外方に延伸する。さらに、フープ252は、直径Dを有することによりシャワーロッド12に嵌合し、それに沿って容易にスライドすることができる。一例では、直径は、約1.5インチであり得る。
【0016】
折り目210、212、214、216、218に戻ると、山折りと谷折りのパターンは、本発明の重要な態様の1つであり、システム100を入浴者から外側に移動するのを助ける。
図5は、2つのパネル206の折り目パターンを、折り紙記号を用いて示している。一点鎖線は山折りを示し、実線は谷折りを示す。本発明の状況、及び
図5では、窓部200を浴室側228から見ており、したがって、山折りの頂部はシャワーの外側16に向かっており、谷折りはシャワーの内側14に向かっている。ミラー折り目210及び第1の短い折り目216は山折りであり、接続折り目212、長い折り目214、及び第2の短い折り目218は谷折りである。図を簡略化するため、空間220及び丸みを帯びた角222は図示していないが、本発明の例には存在している。
【0017】
図1A及び
図1Bに戻って、以下、ライナー300及びカーテン400について説明する。ライナー300は、上部302に沿って取り外し可能な一連の留め具306を有することができる。留め具306は、窓部200上に対になる留め具226を有する。一例では、ライナー300の内側308を窓部200の浴室側228に取り付けることができる。これにより、水が窓部200とライナー300との間の継ぎ目に入ってシャワー領域から出るのを防ぐ。しかしながら、シャワー側14にアタッチメントがあり、窓部200とライナー300の間の継ぎ目を覆うフラップがあってもよい。ライナー300は、窓部200の下に取り付けられているため、標準的なライナーよりも「短く」することができる。本発明のライナー300の例は、ロッド12から浴槽10に達するには短かすぎる。次に、カーテン400については、カーテン400上の対応する留め具406と対になる別個の取り外し可能な留め具312の組を用いてライナー300の外側310に取り外し可能に取り付けることができ、または留め具の底部の組232で窓部200に取り付けることができる。カーテン408の別の例では、留め具の上部の組230、またはフープフィン250を用いて、窓部200の上部204の近くに取り付けることができる。このように、システム100の一例は、窓部200とライナー300を含むことができる。別の例では、窓部200、ライナー300、及びライナー300の上部302または窓部200の下部202の近くと係合する半分の長さのカーテン400を有する。システム100のさらに別の例は、窓部200、ライナー300、及び窓部200の上部204の近くまたはフープフィン250に係合する床まで届く長さ(フルレングス)のカーテン408を含む。
【0018】
ここで、システム100全体の例を説明するために、窓部200は、フープ252を用いてロッド12と係合し、そこから吊り下げられる。フープフィン250の配置及び窓部200の重量Wが、窓部200をロッド12のシャワー側14から離間するように外側216に向かって旋回させる、釣合重りとして作用する。フープフィン250のサイズ及びフィン250におけるフープ252の配置は窓部200を旋回させる、てこの効果を生み出す。折り目210、212、214、216、218は、旋回力を窓部200から1つまたは複数のライナー300及びカーテン400に伝達するように作用する窓部200を補強するための山及び谷を形成する。
【0019】
窓部200の高さHは、ロッド12から吊り下げられたときに浴槽10に達するほど長くはない。ライナー300は、窓部200に取り付けられると、追加の長さを提供し、200と300の2つによる組み合わせが、水が浴槽10から外に出るのを防ぐ高さとなる。ライナー300の重量は、窓部200の旋回を「まっすぐにする」ことはないので、システム100は、入浴者から外側に向かって旋回する。
図6は、ロッド12から吊り下げられたシステム100を入浴者Bとともに示す図である。フープフィン250が浴槽10の外側16に対向した状態で、窓部200も、外側16に向かって旋回する。ライナー300の上部302も、窓部200の下部202へ取り付けられると、強制的に旋回させられる。
【0020】
窓部200(フープフィン250を含む)は、システム100の旋回効果を生み出すために重量Wを満たすような、透明、半透明、または不透明の、任意の既知の可撓性プラスチックで作ることができる。窓部200は、単一のシートまたは複数の接続されたパネル206、サブパネル208、もしくは折り目210、212、214、216、218を輪郭とする三角形状として形成することができる。ライナー300は、透明、半透明、または不透明の、任意の既知の可撓性プラスチック、布、または繊維素材で作ることができ、通常、窓部200よりも軽い。ライナー300が取り外し可能に取り付けられる例では、ユーザは、窓部200をそのままの状態に保ったまま、ライナー300を取り外して洗浄したり交換したりできる。
【0021】
カーテン400、408は、それぞれ
図7A及び
図7Bに示すように、ライナー300、または窓部200とライナー300の両方を覆うために、半高または全高にすることができる。カーテン400、408は、プラスチックまたは繊維素材を含む任意の可撓性材料で作ることができる。カーテン400、408は、通常、装飾的で、不透明、または半透明であって、浴槽10の内側に位置するようには設計されていない。
【0022】
他の例では、折り目210、212、214、216、218は、特定の形状のパネルを接続するリビングヒンジであってもよい。さらに、折り目210、212、214、216、218は、線状に示され、説明されているが、これらは、円、楕円、またはその複数の直線セグメントを近似する弧であってもよい。さらに、折り目の代わりに、外部の補強要素を用いてもよい。具体的には、半剛性補強材を折り目に沿って配置してもよい。代わりに、空気袋を形成し、加圧するまで柔軟なままにして、圧力を上げると硬化するようにすることもできる。
【0023】
特定の構成、材料の選択、及び各要素のサイズと形状は、システムまたは方法を開示された技術の原理に従って構築するのに要求される特定の設計仕様または制約に応じて変更することができる。そのような変更は、開示された技術の範囲内に含まれることが意図されている。したがって、本開示の実施形態は、あらゆる点で例示的であって、限定的ではないとみなされる。そのため、本開示の特定の形態が例示及び説明されてはいるが、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができ、その等価物の意味及び範囲におけるすべての変更が、そこに含まれることが意図されていることは、上記から明らかであろう。