(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】保護ワイヤーカバーアセンブリ、及びリード線を備えた装置
(51)【国際特許分類】
H02K 5/22 20060101AFI20230404BHJP
H02G 3/32 20060101ALI20230404BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
H02K5/22
H02G3/32
H05K7/00 M
(21)【出願番号】P 2021536144
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019125731
(87)【国際公開番号】W WO2020135132
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-02-26
(31)【優先権主張番号】201811621511.X
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811622799.2
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811622798.8
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521084884
【氏名又は名称】佛山市威▲霊▼洗▲滌▼▲電▼机制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN WELLING WASHER MOTOR MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】21th Gangqian Road, Beijiao Industrial Park, Shunde, Foshan, Guangdong 528311, CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】521084895
【氏名又は名称】淮安威▲霊▼▲電▼机制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAI’AN WELLING MOTOR MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 36, Yingbin Avenue, Economic and Technological Development Zone, Huai’an, Jiangsu 223005, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】李 国雄
(72)【発明者】
【氏名】黄 成▲棟▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼ 玉▲嬋▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲シン▼
【審査官】谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-059226(JP,A)
【文献】実開昭56-061155(JP,U)
【文献】特開2018-088782(JP,A)
【文献】特開2013-138551(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/22
H02G 3/32
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リード線を備えた装置に用いられ、前記装置のワイヤー出口に取り付けられる保護ワイヤーカバーアセンブリであって、
幾つかの第1ワイヤ固定溝が設けられた第1ワイヤ固定クランプと、
前記第1ワイヤ固定溝に対応する第2ワイヤ固定溝が設けられ、前記第1ワイヤ固定溝と前記第2ワイヤ固定溝とが合わせられることにより、リード線を固定する導電線収容腔を形成する第2ワイヤ固定クランプと、
前記第1ワイヤ固定クランプと前記第2ワイヤ固定クランプの間に設けられ、前記第1ワイヤ固定クランプと前記第2ワイヤ固定クランプの間に防水密封を形成するように、前記導電線収容腔と交差する防水密封ストリップと、
前記第1ワイヤ固定クランプと前記第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面に嵌設され、前記ワイヤー出口の周壁に接触して密封を行う防水密封リングとを備え、
前記第1ワイヤ固定クランプの第1周辺溝は、溝口部分に近い溝幅が、溝底部分に近い溝幅よりも広く、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段が形成され、第1周辺溝の一側の溝壁が階段壁になり、前記第2ワイヤ固定クランプの第2周辺溝は、溝口部分に近い溝幅が、溝底部分に近い溝幅よりも広く、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段が形成され、第2周辺溝の一側の溝壁が階段壁になる、保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項2】
前記第1ワイヤ固定クランプは、前記第2ワイヤ固定クランプに向かう第1内側面と、前記ワイヤー出口の周壁に向かう第1周辺面とを有し、前記第1ワイヤ固定溝が前記第1内側面に設けられており、
前記第2ワイヤ固定クランプは、前記第1ワイヤ固定クランプに向かう第2内側面と、前記ワイヤー出口の周壁に向かう第2周辺面と、を有し、前記第2ワイヤ固定溝が前記第2内側面に設けられており、
前記防水密封ストリップが前記第1内側面と前記第2内側面の間に設けられており、
前記防水密封リングが前記第1周辺面と前記第2周辺面からなる外周面に嵌設される、請求項1に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項3】
前記第1内側面と前記第2内側面のうちの一方には、前記防水密封ストリップを収容する収容溝が設けられる、請求項2に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項4】
前記防水密封ストリップの材料は接着剤であり、前記接着剤は、前記収容溝に塗布され、収容された前記リード線の周りを抱え込んで防水密封を形成する、請求項3に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項5】
前記第1周辺面には、前記防水密封リングを収容する第1周辺溝が設けられ、前記第2周辺面には、前記防水密封リングを収容する第2周辺溝が設けられ、前記防水密封リングが前記第1周辺溝及び前記第2周辺溝に収容される、請求項2に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項6】
前記導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を含み、前記防水密封ストリップが前記防水密封部と交差し、前記リード線締結部は、前記リード線を固定するために用いられる、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項7】
前記リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、前記噛合部の内壁には、幾つかの前記リード線に噛み合う突出歯が設けられ、
前記噛合部は、前記リード線締結部における前記ワイヤー出口のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる、請求項6に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項8】
前記防水密封部は、前記導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、前記防水密封部の断面積は、収容された前記リード線の断面積よりも大きく、
前記防水密封ストリップと前記防水密封部とが、前記防水密封部の中央で交差し、前記防水密封部の前記導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での前記防水密封ストリップの断面幅よりも大きい、請求項6に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項9】
前記第2ワイヤ固定クランプにおける各前記第2ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、前記ワイヤーバックルが前記リード線を前記第2ワイヤ固定溝に制限し、前記第1ワイヤ固定クランプには、前記ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられ、又は
前記第1ワイヤ固定クランプにおける各前記第1ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、前記ワイヤーバックルが前記リード線を前記第1ワイヤ固定溝に制限し、前記第2ワイヤ固定クランプには、前記ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項10】
前記第1ワイヤ固定クランプの前記第2ワイヤ固定クランプに向かう面には、第1位置決めピラーと第1位置決め穴が設けられ、前記第2ワイヤ固定クランプの前記第1ワイヤ固定クランプに向かう面には、第2位置決め穴と第2位置決めピラーが設けられ、前記第1位置決めピラーが前記第2位置決め穴に挿入し、前記第2位置決めピラーが前記第1位置決め穴に挿入する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項11】
前記第1ワイヤ固定クランプと前記第2ワイヤ固定クランプは、一側の接続部により接続され、前記第1ワイヤ固定クランプ、前記第2ワイヤ固定クランプ、及び前記接続部は、一体射出成形構造であり、又は
前記第1ワイヤ固定クランプには、幾つかの第1座屈部が設けられ、前記第2ワイヤ固定クランプには、幾つかの第2座屈部が設けられ、前記第1座屈部と前記第2座屈部が座屈して接続されることにより、前記第1ワイヤ固定クランプを前記第2ワイヤ固定クランプに固定させる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリ。
【請求項12】
ワイヤー出口が設けられたハウジングと、
前記ワイヤー出口に取り付けられた請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリと、を含む、リード線を備えた装置。
【請求項13】
前記リード線を備えた装置は、モーターである、請求項12に記載のリード線を備えた装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年12月28日に中国特許庁に提出された、出願番号が、それぞれ「201811621511.X」、「201811622799.2」、「201811622798.8」、発明の名称が、それぞれ「保護ワイヤーカバーアセンブリ、及びリード線を備えた装置」、「保護ワイヤーカバーアセンブリ、及びリード線を備えた装置」、「保護ワイヤーカバーアセンブリ、及びリード線を備えた装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべてを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、保護ワイヤーカバーの技術分野に関し、具体的には、保護ワイヤーカバーアセンブリ、及びその保護ワイヤーカバーアセンブリを含んだ、リード線を備えた装置に関する。
【背景技術】
【0003】
既存のリード線を備えた装置は、一般的に、保護ワイヤーカバーにより、装置のハウジングのワイヤー出口部にリード線を固定する。保護ワイヤーカバーは、一般的に、単一の硬質プラスチック材料により作製されるが、硬質プラスチック材料の保護ワイヤーカバーは、装置のハウジングに密着することができず、リード線と保護ワイヤーカバーと接触も完全に密封することが難しく、防水効果が悪い。保護ワイヤーカバーを変形しやすいゴム材料に変更すれば、このタイプの保護ワイヤーカバーは、ゴム材料の柔軟性により、装置のリード線に横方向の保護作用しかなく、装置のリード線に沿う長さ方向に良い抗張力の保護作用を奏することができず、リード線の抗張力が悪くなり、装置のリード線が外力の影響で装置内の配線部から脱落しやすい。これにより、装置の機能失陥や焼損等の不具合を引き起こしたり、安全事故を引き起こしたりすることさえある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、上記の技術的問題の少なくとも一つを解決することを目的とする。
【0005】
ここで、本願の第1の態様の目的は、保護ワイヤーカバーアセンブリを提供する。
【0006】
本願の第2の態様の目的は、第1の態様の保護ワイヤーカバーアセンブリを含んだ、リード線を備えた装置を提供する。
【0007】
本願の第3の態様の目的は、保護ワイヤーカバーアセンブリを提供する。
【0008】
本願の第4の態様の目的は、第3の態様の保護ワイヤーカバーアセンブリを含んだ、リード線を備えた装置を提供する。
【0009】
本願の第5の態様の目的は、保護ワイヤーカバーアセンブリを提供する。
【0010】
本願の第6の態様の目的は、第5の態様の保護ワイヤーカバーアセンブリを含んだ、リード線を備えた装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を実現するために、本願の第1の態様の技術的手段は、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口に取り付けられる保護ワイヤーカバーアセンブリであって、幾つかの第1ワイヤ固定溝が設けられた第1ワイヤ固定クランプと、第1ワイヤ固定溝に対応する第2ワイヤ固定溝が設けられ、第1ワイヤ固定溝と第2ワイヤ固定溝とが合わせられることにより、リード線を固定する導電線収容腔を形成する第2ワイヤ固定クランプと、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間に設けられ、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間に防水密封を形成するように、導電線収容腔と交差する防水密封ストリップと、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面に嵌設され、ワイヤー出口の周壁に接触して密封を行う防水密封リングとを備える保護ワイヤーカバーアセンブリを提供する。
【0012】
本願の上記技術的手段により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプとが合わせられることにより、リード線を固定する導電線収容腔を形成し、リード線の固定に非常によい作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリは、装置のワイヤー出口部分に締結して固定することができ、即ち、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの本身は、リード線への締結作用及びワイヤ固定クランプと装置ワイヤー出口部分との締結固定を実現することができる。防水密封ストリップは、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間の防水密封を実現することができ、防水密封リングは、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリとワイヤー出口の間の防水密封を実現することができ、即ち、防水密封リングと防水密封ストリップは、非常によい防水密封作用を奏することができる。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有し、従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線への締結力が小さくてリード線の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0013】
また、本願の上記技術的手段に提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、以下のような付加的な技術的特徴を有してもよい。
【0014】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプは、第2ワイヤ固定クランプに向かう第1内側面と、ワイヤー出口の周壁に向かう第1周辺面とを有し、第1ワイヤ固定溝は、第1内側面に設けられ、第2ワイヤ固定クランプは、第1ワイヤ固定クランプに向かう第2内側面とワイヤー出口の周壁に向かう第2周辺面とを有し、第2ワイヤ固定溝は、第2内側面に設けられ、防水密封ストリップは、第1内側面と第2内側面の間に設けられ、防水密封リングは、第1周辺面と第2周辺面からなる外周面に嵌設される。
【0015】
理解できるのは、第1ワイヤ固定クランプのワイヤー出口の周壁に向かう第1周辺面は、ワイヤー出口の周壁に接触して嵌合される第1ワイヤ固定クランプの面であり、第1周辺面は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともでき、同様に、第2ワイヤ固定クランプのワイヤー出口の周壁に向かう第2周辺面は、ワイヤー出口の周壁に接触して嵌合される第2ワイヤ固定クランプの面であり、第2周辺面は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともできる。第1周辺面と第2周辺面は、ともに第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面を構成する。防水密封ストリップは、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間の防水密封を実現することだけでなく、リード線周りの防水密封を実現することもでき、防水密封リングは、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面とワイヤー出口の周壁の間の防水密封を実現でき、さらに良好な防水密封効果を確保する。
【0016】
可能な設計では、第1内側面と第2内側面のうちの一方には、防水密封ストリップを収容する収容溝が設けられ、防水密封ストリップを第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプのうちの1つに装着することに便利である。
【0017】
可能な設計では、防水密封ストリップの材料は、接着剤であり、接着剤は、収容溝に塗布され、収容されたリード線の周りを抱え込んで防水密封を形成する。
【0018】
防水密封ストリップの材料は、接着剤であり、接着剤が固化した後に、この防水密封ストリップを形成し、リード線がワイヤ固定溝(第1ワイヤ固定溝又は第2ワイヤ固定溝)に突き刺さった時、接着剤が収容されたリード線の周りを抱え込んで密封を形成することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した時、接着剤が第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間に良好な防水密封を形成することができる。勿論、防水密封ストリップは、ゴム材料等の柔軟材料であってもよく、いずれも防水密封効果を実現することができる。
【0019】
可能な設計では、第1周辺面には、防水密封リングを収容する第1周辺溝が設けられ、第2周辺面には、防水密封リングを収容する第2周辺溝が設けられ、防水密封リングは、第1周辺溝及び第2周辺溝に収容される。
【0020】
第1周辺溝と第2周辺溝を設置することにより、防水密封リングを、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリに装着することに便利であり、防水密封リングは、必要な防水密封の位置に設置することに非常に便利である。
【0021】
可能な設計では、第1周辺溝の縁には、第1オーバーフロー溝が隣接して設けられ、第2周辺溝の縁には、第2オーバーフロー溝が隣接して設けられる。
【0022】
第1オーバーフロー溝と第2オーバーフロー溝を設計することにより、防水密封リングが装着された保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置のワイヤー出口に装着する時、防水密封リングの変形が発生しやすく、装着に便利であり、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の防水密封効果が確保される。なお、第1周辺溝の縁には第1オーバーフロー溝が隣接して設けられ、理解できるのは、第1周辺溝は、溝口部分に近い溝幅が、溝底部分に近い溝幅よりも広く、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段が形成され、第1周辺溝の一側の溝壁が階段壁になり、溝口部分に近く溝底部分に近いことに対して溝幅が広くなる部分の凹溝を上記の第1オーバーフロー溝と理解できる。同様に、第2周辺溝の縁には第2オーバーフロー溝が隣接して設けられ、これも同様に理解することができ、ここで説明を繰り返さない。
【0023】
可能な設計では、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を含み、防水密封ストリップは、防水密封部と交差し、リード線締結部は、リード線を固定するために用いられる。
【0024】
リード線締結部は、リード線への締結を実現し、防水密封ストリップは、防水密封部に嵌合され、良好な防水密封性能を提供する。
【0025】
可能な設計では、リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかのリード線に噛み合う突出歯が設けられ、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる。
【0026】
噛合部を設置することにより、第1ワイヤ固定クランプ及び第2ワイヤ固定クランプのリード線への固定能力を増加させ、リード線の抗張力を強化し、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられ、即ち、噛合部は、ワイヤー出口の線出口端に近づけて設けられる。勿論、リード線締結部内の噛合部の設置位置は、上記の具体的な限定に限られなく、必要に応じて、噛合部をリード線締結部内の他の位置に設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0027】
可能な設計では、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、防水密封部の断面積は、収容されたリード線の断面積よりも大きく、防水密封ストリップと防水密封部が、防水密封部の中央で交差し、防水密封部の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での防水密封ストリップの截面幅よりも大きい。
【0028】
理解すべきのは、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、ここでの中央は、導電線収容腔の端部に対するもののみであり、導電線収容腔の長さ方向における防水密封部の具体的な設置位置を限定しない。防水密封部の断面積が収容されたリード線の断面積よりも大きくなるように設計することにより、防水密封部は、収容されたリード線の間隙に嵌合され、このように、防水密封ストリップ部分を両者の間隙に位置させることができ、防水密封ストリップは接着剤である技術的手段については、接着剤が両者の間隙に充填され、密封効果がよくなり、防水密封ストリップはゴム等の柔軟材料である技術的手段については、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した時、防水密封ストリップの変形が発生しやすく、密封効果がよくなり、防水密封部の長さは、交差部分での防水密封ストリップの截面幅よりも大きくなるように設計されることにより、リード線を取り付けた後、防水密封部の長さ方向に防水密封ストリップの充填や変形の空間を形成することができ、良好な防水密封性が確保される。
【0029】
可能な設計では、第2ワイヤ固定クランプにおける各第2ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、ワイヤーバックルは、リード線を第2ワイヤ固定溝に制限し、第1ワイヤ固定クランプには、ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられ、又は、第1ワイヤ固定クランプにおける各第1ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、ワイヤーバックルは、リード線を第1ワイヤ固定溝に制限し、第2ワイヤ固定クランプには、ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられる。
【0030】
理解すべきのは、装着時、リード線がそのうちの一つのワイヤ固定クランプのワイヤ固定溝内に突き刺さられ、そして、もう一つのワイヤ固定クランプとリード線が装着されたワイヤ固定クランプと掛かり合って装着した。上記のワイヤーバックルを設置することにより、リード線を装着する時、ワイヤーバックルにより各リード線を対応するワイヤ固定溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着することに便利である。具体的には、各第1ワイヤ固定溝の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックルを設置することができ、各第2ワイヤ固定溝の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックルを設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0031】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプの第2ワイヤ固定クランプに向かう面には、第1位置決めピラーと第1位置決め穴が設けられ、第2ワイヤ固定クランプの第1ワイヤ固定クランプに向かう面には、第2位置決め穴と第2位置決めピラーが設けられ、第1位置決めピラーが第2位置決め穴に挿入し、第2位置決めピラーが第1位置決め穴に挿入する。
【0032】
位置決めピラーと位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの位置決めの装着が実現され、構造が簡単で、装着が便利である。
【0033】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ、第2ワイヤ固定クランプ、接続部は、一体射出成形構造であり、又は、第1ワイヤ固定クランプには、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2ワイヤ固定クランプには、幾つかの第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1ワイヤ固定クランプを第2ワイヤ固定クランプに固定させる。
【0034】
第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、一体射出成形構造であり、加工が便利で、接続強さが高く、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した操作は、より便利であり、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが一緒に装着され、両者の装着操作が便利である。
【0035】
本願の第2の態様の技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、ワイヤー出口が設けられたハウジングと、ワイヤー出口に取り付けられた上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリとを含む。
【0036】
本願の上記技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有する。
【0037】
可能な設計では、リード線を備えた装置は、モーターである。
【0038】
本願の第3の態様の技術的手段により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口に取り付けられる保護ワイヤーカバーアセンブリであって、幾つかの第1導電線溝が設けられた第1導電線クランプと、第1導電線溝に対応する第2導電線溝が設けられ、第1導電線クランプと第2導電線クランプが貼り合わせて組み立てられ、第1導電線溝と第2導電線溝は、ともにリード線を収容する導電線収容腔を形成し、リード線の外周は、第1導電線溝及び第2導電線溝に接触して密封を行うことができ、第1導電線クランプと第2導電線クランプを組み立てることにより形成されたアセンブリは、ワイヤー出口の周壁に接触して密封を行う第2導電線クランプと、第1導電線クランプに取り付けられ、硬さが第1導電線クランプの硬さよりも高い第1ワイヤーホルダーと、第2導電線クランプに取り付けられ、硬さが第2導電線クランプの硬さよりも高い第2ワイヤーホルダーとを備え、リード線は、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーに圧着して固定されることができる。
【0039】
本願の上記技術的手段により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1導電線クランプと第2導電線クランプがリード線への案内と防水密封を実現し、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口の周壁の間の防水密封を実現し、非常によい防水密封作用を奏し、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーは、リード線への良好な締結を実現し、リード線の固定に非常によい作用を奏する。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有する。従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線への締結力が小さくてリード線の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0040】
また、本願の上記技術的手段において提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、以下のような付加する技術的特徴をさらに有する。
【0041】
可能な設計では、第1導電線クランプは、第2導電線クランプに貼り合う第1貼合面を有し、第1導電線溝は、第1貼合面に設けられ、第1導電線クランプには、第1貼合面を貫通する第1回避穴が設けられ、第1ワイヤーホルダーは、完全にまたは部分的に第1回避穴に挿入し、第1ワイヤーホルダーには、第1導電線溝の長さ方向に沿って設けられた第3ワイヤ固定溝が設けられ、第2導電線クランプは、第1導電線クランプに貼り合う第2貼合面を有し、第2導電線溝は、第2貼合面に設けられ、第2導電線クランプには、第2貼合面を貫通する第2回避穴が設けられ、第2ワイヤーホルダーは、完全にまたは部分的に第2回避穴に挿入し、第2ワイヤーホルダーには、第2導電線溝の長さ方向に設けられた第4ワイヤ固定溝が設けられ、第3ワイヤ固定溝と第4ワイヤ固定溝は、ともにリード線を固定する。
【0042】
第1回避穴を設置することにより、第1ワイヤーホルダーは、完全にまたは部分的に第1導電線クランプの内側に挿入でき、第2回避穴を設置することにより、第2ワイヤーホルダーは、完全にまたは部分的に第2導電線クランプの内側に挿入することができ、第1ワイヤーホルダーに設けられた第3ワイヤ固定溝と第2ワイヤーホルダーに設けられた第4ワイヤ固定溝は、ともにリード線を固定し、リード線が優れた抗張力を有することが保証される。
【0043】
可能な設計では、第1回避穴の数は、第1導電線溝の数と等しく、第1導電線溝の長さ方向に沿って設けられ、第1ワイヤーホルダーには、第1回避穴の数と等しい第1ワイヤ固定歯が設けられ、第1ワイヤ固定歯は、第1回避穴に対応して挿入し、第1ワイヤ固定歯のそれぞれには、1つの第3ワイヤ固定溝が設けられ、第2回避穴の数は、第2導電線溝の数と等しく、第2導電線溝の長さ方向に沿って設けられ、第2ワイヤーホルダーには、第2回避穴の数と等しい第2ワイヤ固定歯が設けられ、第2ワイヤ固定歯は、第2回避穴に対応して挿入し、第2ワイヤ固定歯の各々には、1つの第4ワイヤ固定溝が設けられ、対応する第3ワイヤ固定溝と第4ワイヤ固定溝は、ともにリード線を固定する。
【0044】
第1導電線溝と第2導電線溝により、リード線の外周を第1導電線溝及び第2導電線溝に密接に貼り合わせることが実現され、リード線への案内と防水密封を実現し、第3ワイヤ固定溝と第4ワイヤ固定溝により、第3ワイヤ固定溝と第4ワイヤ固定溝がともにリード線を固定することが実現され、リード線への良好な締結作用を実現し、第1ワイヤ固定歯と第1回避穴が対応して設けられ、第1ワイヤーホルダーと第1導電線クランプの間に切替挿装構造を形成することができ、第1ワイヤ固定歯は、第1回避穴に挿入し、隣接する両第1回避穴の間に形成された隔リブは、隣接する両第1ワイヤ固定歯の間隙に挿入し、第1ワイヤーホルダーと第1導電線クランプの装着後の構造強さを向上することに有利であり、同様に、第2ワイヤ固定歯と第2回避穴が対応して設けられ、第2ワイヤーホルダーと第2導電線クランプの装着後の構造強さを向上することに有利である。
【0045】
可能な設計では、第3ワイヤ固定溝の溝壁には、幾つかのリード線に噛み合う第3突出歯が設けられ、第4ワイヤ固定溝の溝壁には、幾つかのリード線に噛み合う第4突出歯が設けられる。
【0046】
第3突出歯と第4突出歯を設置することにより、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーのリード線への固定能力を増加させ、リード線の抗張力を強化する。
【0047】
可能な設計では、第1導電線クランプは、ワイヤー出口の周壁に接触する第1密封面を有し、第2導電線クランプは、ワイヤー出口の周壁に接触する第2密封面を有し、第1密封面と第2密封面は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口の周壁の間の接触シールを実現し、良好な防水密封作用を奏する。
【0048】
可能な設計では、第1ワイヤーホルダーは、ワイヤー出口の周壁に接触する第1当接部を有し、第2ワイヤーホルダーは、ワイヤー出口の周壁に接触する第2当接部を有し、第1当接部と第2当接部は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口の周壁の間の締結を実現する。
【0049】
第1当接部と第2当接部により、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の良好な締結を実現し、リード線が優れた抗張力を有することが保証される。
【0050】
可能な設計では、第1当接部と第2当接部の少なくとも1つには、凸部が設けられ、凸部は、装置のワイヤー出口部分に設けられた凹部に挿入し、又は第1当接部と第2当接部の少なくとも1つには、凹部が設けられ、凹部は、装置のワイヤー出口部分に設けられた凸部を挿入するために用いられる。
【0051】
凸部と凹部との嵌合により、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の締結効果をさらに確保する。
【0052】
可能な設計では、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーのうちの一方には、第3位置決めピラーが設けられ、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーのうちの他方、第1導電線クランプ、及び第2導電線クランプには、いずれも対応する位置決め穴が設けられ、第3位置決めピラーは、位置決め穴に挿入する。
【0053】
第3位置決めピラーと位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤーホルダー、第2ワイヤーホルダー、第1導電線クランプ、第2導電線クランプの位置決め及び装着を実現し、構造が簡単で、装着が便利である。
【0054】
可能な設計では、第1導電線クランプと第2導電線クランプは、一側の接続部により接続され、第1導電線クランプ、第2導電線クランプ、接続部は、一体射出成形構造であり、又は第1導電線クランプには、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2導電線クランプには、第1座屈部に対応する第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1導電線クランプを第2導電線クランプに固定させる。
【0055】
第1導電線クランプと第2導電線クランプは、一体射出成形構造であり、加工が便利で、接続強さが高く、全体の保護ワイヤーカバーアセンブリの装着は、より便利であり、第1導電線クランプと第2導電線クランプは、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1導電線クランプと第2導電線クランプが一緒に装着され、両者の加工が便利で、装着操作が簡単である。
【0056】
可能な設計では、第1導電線クランプと第2導電線クランプは、いずれもゴム材料の導電線クランプであり、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーは、いずれもプラスチック材料のワイヤーホルダーである。
【0057】
第1導電線クランプと第2導電線クランプは、ゴム材料を採用し、保護ワイヤーカバーアセンブリが良好な防水密封性能を有することが確保される。第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーは、プラスチック材料、例えばナイロン材料やPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料を採用し、これにより、保護ワイヤーカバーアセンブリはリード線に対して強い締結力を有することが確保され、リード線が優れた抗張力を有することも保証される。勿論、第1導電線クランプと第2導電線クランプの材料は、上記の具体的な限定に限られなく、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダーの材料も、上記の具体的な限定に限られないが、第1導電線クランプ及び第2導電線クランプと第1ワイヤーホルダー及び第2ワイヤーホルダーは、異なる材料を採用し、導電線クランプの硬さは、ワイヤーホルダーの硬さよりも低い。
【0058】
本願の第4の態様の技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、ワイヤー出口が設けられたハウジングと、ワイヤー出口に取り付ける上記第3の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリとを含む。
【0059】
本願の上記の技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、上記第3の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第3の態様のいずれかの技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有する。
【0060】
可能な設計では、リード線を備えた装置は、モーターである。
【0061】
本願の第5の態様の技術的手段により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリ、保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口に取り付けられた保護ワイヤーカバーアセンブリであって、幾つかの第1ワイヤ固定溝が設けられた第1ワイヤ固定クランプと、第1ワイヤ固定溝に対応する第2ワイヤ固定溝が設けられ、第1ワイヤ固定溝と第2ワイヤ固定溝とが合わせられることにより、リード線を固定する導電線収容腔を形成する第2ワイヤ固定クランプと、第1ワイヤ固定クランプの外周面に嵌設された第1密封リングと、第2ワイヤ固定クランプの外周面に嵌設され、第1密封リングとともに保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面に、ワイヤー出口の周壁に接触して密封を行う第1密封構造を形成し、第1密封リングとともに第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間に、第2密封構造を形成する第2密封リングとを備える。
【0062】
本願の上記技術的手段により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1密封リングと第2密封リングがそれぞれ第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの外周面に設けられ、第1密封リングと第2密封リングとが合わせられることにより、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口の間に防水密封を形成することが実現できるだけでなく、両ワイヤ固定クランプの間に防水密封を形成することも確保でき、非常によい防水密封作用を奏し、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプとが合わせられることにより、リード線を固定する導電線収容腔を形成し、リード線の固定に非常によい作用を奏する。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有し、従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線への締結力が小さくてリード線の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0063】
また、本願の上記技術的手段において提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、以下のような付加する技術的特徴をさらに有する。
【0064】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプは、第2ワイヤ固定クランプに向かう第1内側面と、ワイヤー出口の周壁に向かう第1周辺面とを有し、第1ワイヤ固定溝は、第1内側面に設けられ、第1密封リングは、第1内側面と第1周辺面からなる外周面に嵌設され第1ワイヤ固定溝と交差し、第2ワイヤ固定クランプは、第1ワイヤ固定クランプに向かう第2内側面と、ワイヤー出口の周壁に向かう第2周辺面とを有し、第2ワイヤ固定溝は、第2内側面に設けられ、第2密封リングは、第2内側面と第2周辺面からなる外周面に嵌設され第2ワイヤ固定溝と交差し、第1周辺面に位置する第1密封リングの部分と第2周辺面に位置する第2密封リングの部分は、ともに第1密封構造を形成し、第1内側面に位置する第1密封リングの部分と第2内側面に位置する第2密封リングの部分は、ともに第2密封構造を形成する。
【0065】
理解できるのは、第1ワイヤ固定クランプのワイヤー出口の周壁に向かう第1周辺面は、ワイヤー出口の周壁に接触して嵌合される第1ワイヤ固定クランプの面であり、第1周辺面は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともでき、同様に、第2ワイヤ固定クランプのワイヤー出口の周壁に向かう第2周辺面は、ワイヤー出口に接触して嵌合される第2ワイヤ固定クランプの面であり、第2周辺面は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともできる。第1周辺面と第2周辺面は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面を構成する。第1周辺面に位置する第1密封リングの部分と第2周辺面に位置する第2密封リングの部分は、ともに第1密封構造を形成し、即ち、第1周辺面に位置する第1密封リングの部分は、ワイヤー出口に密接に接触し、第2周辺面に位置する第2密封リングの部分は、ワイヤー出口に密接に接触することにより、保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面とワイヤー出口の周壁の間の防水密封を実現し、第1内側面に位置する第1密封リングの部分と第2内側面に位置する第2密封リングの部分は、ともに第2密封構造を形成することにより、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間の防水密封、リード線と保護ワイヤーカバーアセンブリの間の防水密封を実現し、さらに良好な防水密封効果を確保する。
【0066】
可能な設計では、第1内側面には、第1内側凹溝が設けられ、第1周辺面には、第1周辺溝が設けられ、第1密封リングは、第1内側凹溝と第1周辺溝に収容され、第2内側面には、第2内側凹溝が設けられ、第2周辺面には、第2周辺溝が設けられ、第2密封リングは、第2内側凹溝と第2周辺溝に収容される。
【0067】
第1ワイヤ固定クランプには、第1内側凹溝と第1周辺溝を設置することにより、第1密封リングを第1ワイヤ固定クランプに装着することに便利であり、第2ワイヤ固定クランプには、第2内側凹溝と第2周辺溝を設置することにより、第2密封リングを第2ワイヤ固定クランプに装着することに便利である。
【0068】
可能な設計では、第1内側凹溝と第1周辺溝のうちの少なくとも1つの縁には、第1オーバーフロー溝が隣接して設けられ、第2内側凹溝と第2周辺溝のうちの少なくとも1つの縁には、第2オーバーフロー溝が隣接して設けられる。
【0069】
第1オーバーフロー溝と第2オーバーフロー溝を設計ことにより、第1密封リングが装着された第1ワイヤ固定クランプと第2密封リングが装着された第2ワイヤ固定クランプが貼り合わせて装着された時、保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置のワイヤー出口に装着する時、第1密封リングと第2密封リングの変形が発生しやすく、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間、保護ワイヤーカバーアセンブリとリード線の間に良好な防水密封性を有することが確保される。なお、第1内側凹溝と第1周辺溝の少なくとも1つの縁には、第1オーバーフロー溝が隣接して設けられ、理解できるのは、溝口部分に近い第1内側凹溝と第1周辺溝の少なくとも一つの溝幅は、溝底部分に近い溝幅よりも大きく、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段を形成し、第1内側凹溝と第1周辺溝の少なくとも1つの1側の溝壁が階段壁になり、溝口部分に近く溝底部分に近いことに対して溝幅が広くなる部分の凹溝を上記の第1オーバーフロー溝と理解できる。同様に、第2内側凹溝と第2周辺溝の少なくとも1つの縁には、第2オーバーフロー溝が隣接して設けられ、これも同様に理解することができ、ここで説明を繰り返さない。
【0070】
可能な設計では、第1内側面には、ボス部が設けられ、第1ワイヤ固定溝は、ボス部に設けられ、第2内側面には、凹溝が設けられ、第2ワイヤ固定溝は、凹溝の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合わられ、ボス部が凹溝に取り付けられ、又は第2内側面には、ボス部が設けられ、第2ワイヤ固定溝は、ボス部に設けられ、第1内側面には、凹溝が設けられ、第1ワイヤ固定溝は、凹溝の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合わられ、ボス部が凹溝に取り付けられる。
【0071】
上記ボス部と凹溝との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの位置決め及び装着を実現することだけでなく、両者の接続強さがより高くなる。
【0072】
可能な設計では、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を含み、第1密封リング及び第2密封リングは、いずれも防水密封部と交差し、リード線締結部は、リード線を固定するために用いられる。
【0073】
リード線締結部は、リード線への締結を実現し、第1密封リング及び第2密封リングと防水密封部が嵌合され、良好な防水密封性能を提供する。
【0074】
可能な設計では、リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかのリード線に噛み合う突出歯が設けられ、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる。
【0075】
噛合部を設置することにより、第1ワイヤ固定クランプ及び第2ワイヤ固定クランプのリード線への固定能力を増加させ、リード線の抗張力を強化し、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられ、即ち、噛合部は、リード線締結部における装置の外側に向かう一端に設けられる。勿論、リード線締結部内の噛合部の設置位置は、上記の具体的な限定に限られなく、必要に応じて噛合部をリード線締結部内の他の位置に設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0076】
可能な設計では、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、防水密封部の断面積は、収容されたリード線の断面積よりも大きく、防水密封部は、第1ワイヤ固定クランプに位置する第1防水密封部と第2ワイヤ固定クランプに位置する第2防水密封部を含み、第1密封リングは、第1防水密封部と交差し、第1防水密封部の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第1密封リングの截面幅よりも大きく、第2密封リングは、第2防水密封部と交差し、第2防水密封部の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第2密封リングの截面幅よりも大きい。
【0077】
理解すべきのは、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、ここでの中央は、導電線収容腔の端部に対するもののみであり、導電線収容腔の長さ方向における防水密封部の具体的な設置位置を限定しない。防水密封部の断面積が収容されたリード線の断面積よりも大きくなるように設計することにより、防水密封部は、収容されたリード線の間隙に嵌合され、このように、リード線を取り付けた後、防水密封部の幅方向に第1密封リング及び第2密封部が変形する空間を形成でき、防水密封部の長さが密封リング(第1密封リング及び第2密封リング)の截面幅よりも大きくなるように設計することにより、このように、リード線を取り付け後、防水密封部の長さ方向に第1密封リング及び第2密封部が変形する空間を形成でき、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが貼り合わせて装着された時、保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置に装着された時、第1密封リングと第2密封リングの変形が発生しやすく、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの間、保護ワイヤーカバーアセンブリとリード線の間に良好な防水密封性を有することが確保される。
【0078】
可能な設計では、第2ワイヤ固定クランプにおける各第2ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、ワイヤーバックルは、リード線を第2ワイヤ固定溝に制限し、第1ワイヤ固定クランプには、ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられ、又は第1ワイヤ固定クランプにおける各第1ワイヤ固定溝の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、ワイヤーバックルは、リード線を第1ワイヤ固定溝に制限し、第2ワイヤ固定クランプには、ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられる。
【0079】
理解すべきのは、装着時、リード線がそのうちの一つのワイヤ固定クランプの導電線溝内に突き刺さられ、そして、もう一つのワイヤ固定クランプとリード線が装着されたワイヤ固定クランプが貼り合わせて装着される。上記のワイヤーバックルを設置することにより、リード線を装着する時、ワイヤーバックルにより各リード線を対応する導電線溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着することに便利である。具体的には、各第1ワイヤ固定溝の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックルを設置することができ、各第2ワイヤ固定溝の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックルを設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0080】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプの第2ワイヤ固定クランプに向かう面には、第1位置決めピラーと第1位置決め穴が設けられ、第2ワイヤ固定クランプの第1ワイヤ固定クランプに向かう面には、第2位置決め穴と第2位置決めピラーが設けられ、第1位置決めピラーは、第2位置決め穴に挿入し、第2位置決めピラーは、第1位置決め穴に挿入する。
【0081】
位置決めピラーと位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプの位置決め及び装着を実現し、構造が簡単で、装着が便利である。
【0082】
可能な設計では、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ、第2ワイヤ固定クランプ、接続部は、一体射出成形構造であり、又は第1ワイヤ固定クランプには、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2ワイヤ固定クランプには、幾つかの第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1ワイヤ固定クランプを第2ワイヤ固定クランプに固定させる。
【0083】
第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、一体射出成形構造であり、加工が便利で、接続強さが高く、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した操作は、より便利であり、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプは、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプが一緒に装着され、且つ両者の装着操作が便利である。
【0084】
本願の第6の態様の技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、ワイヤー出口が設けられたハウジングと、ワイヤー出口に取り付ける上記第5の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリとを含む。
【0085】
本願の上記技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、上記第5の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第5の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有する。
【0086】
可能な設計では、リード線を備えた装置は、モーターである。
【0087】
本発明の付加の態様やメリットは、以下の説明によって明確になり、又は本発明を実施することで理解できる。
【0088】
本発明の上記及び/又は他の態様やメリットは、以下の図面を結合した実施例の説明から明確になり、容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図1】本願の一実施例における保護ワイヤーカバーアセンブリの構造の概念図である。
【
図2】
図1に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第1ワイヤ固定クランプ、第2ワイヤ固定クランプ、防水密封ストリップの構造の概念図である。
【
図3】
図1に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける防水密封リングの構造の概念図である。
【
図4】
図2に示す構造における第1ワイヤ固定クランプの構造の概念図である。
【
図5】
図2に示す構造における第2ワイヤ固定クランプと防水密封ストリップの構造の概念図である。
【
図6】
図5に示す構造における第2ワイヤ固定クランプの構造の概念図である。
【
図7】本願の一実施例におけるリード線を備えた装置の構造の概念図である。
【
図8】
図7におけるA部の拡大構造の概念図である。
【
図9】
図7におけるB-Bの断面視の構造の概念図である。
【
図10】本願の一実施例における保護ワイヤーカバーアセンブリの装着構造の概念図である。
【
図11】
図10に示す保護ワイヤーカバーアセンブリの分解構造の概念図である。
【
図12】
図11に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第1ワイヤーホルダーの構造の概念図である。
【
図13】
図11に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第1導電線クランプの構造の概念図である。
【
図14】
図12に示す第1ワイヤーホルダー及び
図13に示す第1導電線クランプの装着構造の概念図である。
【
図15】
図11に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第2ワイヤーホルダーの構造の概念図である。
【
図16】
図11に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第2導電線クランプの構造の概念図である。
【
図17】
図15に示す第2ワイヤーホルダー及び
図16に示す第2導電線クランプの装着構造の概念図である。
【
図18】本願の一実施例におけるリード線を備えた装置の構造の概念図である。
【
図20】本願の一実施例における保護ワイヤーカバーアセンブリの構造の概念図である。
【
図21】
図20に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第1ワイヤ固定クランプと第1密封リングの装着構造の概念図である。
【
図22】
図21に示す装着構造における第1ワイヤ固定クランプの構造の概念図である。
【
図23】
図21に示す装着構造における第1密封リングの構造の概念図である。
【
図24】
図20に示す保護ワイヤーカバーアセンブリにおける第2ワイヤ固定クランプと第2密封リングの装着構造の概念図である。
【
図25】
図24に示す装着構造における第2ワイヤ固定クランプの構造の概念図である。
【
図26】
図24に示す装着構造における第2密封リングの構造の概念図である。
【
図27】本願の一実施例におけるリード線を備えた装置の構造の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本発明についてさらに詳しく説明する。なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例における特徴を組み合せることができる。
【0091】
本発明を充分に理解するように、以下の説明で多くの具体的な詳細を説明するが、本発明はここで説明する形態と異なる形態で実施することもできるので、本発明の保護範囲は、以下で開示する具体的な実施例に限定されない。
【0092】
以下に、
図1から
図28を参照して、本願のいくつかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリとリード線を備えた装置を説明する。
【0093】
図1から
図7に示すように、本願の第1の態様の幾つかの実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリにより、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口9に取り付けられ、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、防水密封ストリップ3、防水密封リング4を備える。
【0094】
具体的には、
図1、
図2及び
図5に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1には、幾つかの第1ワイヤ固定溝101が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2には、第1ワイヤ固定溝101に対応する第2ワイヤ固定溝201が設けられ、第1ワイヤ固定溝101と第2ワイヤ固定溝201とが合わせられることにより、リード線6を固定する導電線収容腔5を形成し、
図2に示すように、防水密封ストリップ3は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間に設けられ導電線収容腔5と交差し、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間に防水密封を形成し、
図1及び
図3に示すように、防水密封リング4は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面に嵌設され、ワイヤー出口9の周壁に接触して密封を行う。
【0095】
理解すべきのは、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、主にリード線6を固定し、防水密封リング4と防水密封ストリップ3は、主に防水密封に用いられ、それぞれの作用を基づいて、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2と防水密封リング4及び防水密封ストリップ3は、異なる材料を使用することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、プラスチック材料を使用し、防水密封リング4は、ゴム材料を用い、防水密封ストリップ3は、接着剤やゴム材料を使用する。勿論、具体的な材料は、上記の具体的な限定に限られなく、当業者は、実際のニーズに応じて選択することができる。
【0096】
本願の上記実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられることにより、リード線6を固定する導電線収容腔5を形成し、リード線6の固定に非常によい作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリは、装置のワイヤー出口部分に締結して固定することができ、即ち、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2自身は、リード線6への締結作用及びワイヤ固定クランプと装置ワイヤー出口部分の締結固定を実現することができる。防水密封ストリップ3は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間の防水密封を実現することができ、防水密封リング4は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリとワイヤー出口9の間の防水密封を実現することができ、即ち、防水密封リング4と防水密封ストリップ3は、非常によい防水密封作用を奏する。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線6の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有し、従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線6への締結力が小さくてリード線の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0097】
本願の一実施例では、
図4に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1は、第2ワイヤ固定クランプ2に向かう第1内側面102と、ワイヤー出口9の周壁に向かう第1周辺面103とを有し、第1ワイヤ固定溝101は、第1内側面102に設けられ、
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2は、第1ワイヤ固定クランプ1に向かう第2内側面202と、ワイヤー出口9の周壁に向かう第2周辺面203とを有し、第2ワイヤ固定溝201は、第2内側面202に設けられ、
図2に示すように、防水密封ストリップ3は、第1内側面102と第2内側面202の間に設けられ、
図1に示すように、防水密封リング4は、第1周辺面103と第2周辺面203からなる外周面に嵌設される。
【0098】
理解できるのは、第1ワイヤ固定クランプ1のワイヤー出口9の周壁に向かう第1周辺面103は、ワイヤー出口9の周壁に接触して嵌合される第1ワイヤ固定クランプ1の面であり、第1周辺面103は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともでき、同様に、第2ワイヤ固定クランプ2のワイヤー出口9の周壁に向かう第2周辺面203は、ワイヤー出口9の周壁に接触して嵌合される第2ワイヤ固定クランプ2の面であり、第2周辺面203は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともでき、第1周辺面103と第2周辺面203は、ともに第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面を構成する。防水密封ストリップ3は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間の防水密封を実現することだけでなく、リード線6周りの防水密封を実現することもでき、防水密封リング4は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリの外周面とワイヤー出口9の周壁の間の防水密封を実現でき、さらに良好な防水密封効果を確保する。
【0099】
本願の一実施例では、第1内側面102と第2内側面202のうちの一方には、防水密封ストリップ3を収容する収容溝204が設けられ、防水密封ストリップ3を第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の何れか1つに装着することに便利である。1つの具体的な実施例では、
図2、
図5、
図6に示すように、第2内側面202には、防水密封ストリップ3を収容する収容溝204が設けられる。
【0100】
1つの具体的な実施例では、防水密封ストリップ3の材料は、接着剤であり、接着剤は、収容溝204に塗布され、収容されたリード線6の周りを抱え込んで防水密封を形成する。具体的な装着時、先ず、第2ワイヤ固定クランプ2の収容溝204に接着剤を塗布してから、リード線6を第2ワイヤ固定クランプ2の第2ワイヤ固定溝201に入れて、第1ワイヤ固定クランプ1を合わせて、そして1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の周辺に、防水密封リング4を嵌って保護ワイヤーカバーアセンブリを形成し、接着剤が固化した後に、防水密封ストリップ3が形成される。防水密封ストリップ3の材料は、接着剤であり、接着剤が固化した後に、この防水密封ストリップ3を形成し、リード線6がワイヤ固定溝(第1ワイヤ固定溝101又は第2ワイヤ固定溝201)に突き刺さった時、接着剤が収容されたリード線6の周りを抱え込んで密封を形成することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着した時、接着剤が第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間に良好な防水密封を形成することができる。勿論、防水密封ストリップ3は、ゴム材料等の柔軟材料であってもよく、いずれも防水密封効果を実現できる。
【0101】
本願の一実施例では、
図4に示すように、第1周辺面103には、防水密封リング4を収容する第1周辺溝105が設けられ、
図5及び
図6に示すように、第2周辺面203には、防水密封リング4を収容する第2周辺溝205が設けられ、防水密封リング4は、第1周辺溝105及び第2周辺溝205に収容される。第1周辺溝105と第2周辺溝205を設置することにより、防水密封リング4を第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたアセンブリに装着することに便利であり、防水密封リング4は、必要な防水密封の位置に設けられることに非常に便利である。
【0102】
本願の一実施例では、
図4に示すように、第1周辺溝105の縁には、第1オーバーフロー溝106が隣接して設けられ、理解できるのは、第1周辺溝105は、溝口部分に近い溝幅が、溝底部分に近い溝幅よりも広く、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段が形成され、第1周辺溝105の一側の溝壁が階段壁になり、溝口部分に近く溝底部分に近いことに対して溝幅が広くなる部分の凹溝213を上記の第1オーバーフロー溝106と理解できる。
図5及び
図6に示すように、第2周辺溝205の縁には、第2オーバーフロー溝206が隣接して設けられる。第2オーバーフロー溝206については、上記の第1オーバーフロー溝106を参照して同様に理解することができ、ここで説明を繰り返さない。
【0103】
第1オーバーフロー溝106と第2オーバーフロー溝206を設計することにより、防水密封リング4が装着された保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置のワイヤー出口9に装着する時、防水密封リング4の変形が発生しやすく、装着に便利であり、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の防水密封効果が確保される。
【0104】
本願の一実施例では、
図1及び
図4に示すように、第1内側面102には、ボス部113が設けられ、第1ワイヤ固定溝101は、ボス部113に設けられ、
図1、
図5、
図6に示すように、第2内側面202には、凹溝213が設けられ、第2ワイヤ固定溝201は、凹溝213の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合わられ、ボス部113が凹溝213に取り付けられる。
【0105】
幾つかの実施例では、第2内側面202には、ボス部113が設けられ、第2ワイヤ固定溝201は、ボス部113に設けられ、第1内側面102には、凹溝213が設けられ、第1ワイヤ固定溝101は、凹溝213の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合わられ、ボス部113が凹溝213に取り付けられる。
【0106】
上記ボス部113と凹溝213との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の位置決め及び装着を実現することだけでなく、両者の接続強さもより高くなる。
【0107】
本願の幾つかの実施例では、
図4から
図6に示すように、導電線収容腔5は、防水密封部とリード線締結部を含み、防水密封ストリップ3は、防水密封部と交差し、リード線締結部は、リード線6を固定する。リード線締結部は、リード線6への締結を実現し、防水密封ストリップ3は、防水密封部に嵌合され、良好な防水密封性能を提供する。
【0108】
1つの具体的な実施例では、導電線収容腔5は、防水密封部及びそれぞれ防水密封リング4の両端に設けられたリード線締結部を含み、即ち、防水密封部の両端には、それぞれリード線締結部が設けられ、そのうち、
図4から
図6に示すように、防水密封部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1防水密封部107と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2防水密封部207を含み、リード線締結部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1リード線締結部108と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2リード線締結部208を含む。
【0109】
本願の一実施例では、
図4から
図6に示すように、リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う突出歯が設けられる。噛合部を設置することにより、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2のリード線6への固定能力を増加させ、リード線6の抗張力を強化する。1つの具体的な実施例では、リード線締結部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1リード線締結部108と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2リード線締結部208を含み、
図4に示すように、第1リード線締結部108内には、少なくとも1つの第1噛合部109が設けられ、第1噛合部109の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う第1突出歯1091が設けられ、
図5及び
図6に示すように、第2リード線締結部208内には、少なくとも1つの第2噛合部209が設けられ、第2噛合部209の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う第2突出歯2091が設けられ、即ち、噛合部は、第1噛合部109と第2噛合部209を含む。
【0110】
1つの具体的な実施例では、
図4から
図6に示すように、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口9のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられ、理解できるのは、噛合部は、ワイヤー出口9の線出口端に近づけて設けられる。勿論、リード線締結部内の噛合部の設置位置は、上記の具体的な限定に限られなく、必要に応じて、噛合部をリード線締結部内の他の位置に設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0111】
本願の一実施例では、防水密封部は、導電線収容腔5の長さ方向の中央に設けられ、防水密封部の断面積は、収容されたリード線6の断面積よりも大きい。
【0112】
理解すべきのは、防水密封部は、導電線収容腔5の長さ方向の中央に設けられ、ここでの中央は、導電線収容腔5の端部に対してのみであり、導電線収容腔5の長さ方向における防水密封部の具体的な設置位置を限定しない。防水密封部の断面積が収容されたリード線6の断面積よりも大きくなるように設計することにより、防水密封部は、収容されたリード線6の間隙に嵌合され、このように、防水密封ストリップ3部分を両者の間隙に位置させることができ、防水密封ストリップ3は接着剤である技術的手段については、接着剤が両者の間隙に充填され、密封効果がよくなり、防水密封ストリップ3はゴム等の柔軟材料である技術的手段については、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着した時、防水密封ストリップ3の変形が発生しやすく、密封効果がよくなる。
【0113】
本願の一実施例では、
図5及び
図6に示すように、防水密封ストリップ3と防水密封部とが、防水密封部の中央で交差し、防水密封部の導電線収容腔5の長さ方向に沿う長さは、交差部分での防水密封ストリップ3の截面幅よりも大きい。上記の設計により、リード線6を取り付けた後、防水密封部の長さ方向に防水密封ストリップ3の充填や変形の空間を形成することができ、良好な防水密封性が確保される。
【0114】
本願の一実施例では、
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2における各第2ワイヤ固定溝201の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、ワイヤーバックル210は、リード線6を第2ワイヤ固定溝201に制限し、第1ワイヤ固定クランプ1には、ワイヤーバックル210を収容するワイヤーバックル収容腔110が設けられる。
【0115】
又は、第1ワイヤ固定クランプ1における各第1ワイヤ固定溝101の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、ワイヤーバックル210は、リード線6を第1ワイヤ固定溝101に制限し、第2ワイヤ固定クランプ2には、ワイヤーバックル210を収容するワイヤーバックル収容腔110が設けられる。
【0116】
理解すべきのは、装着時リード線6がそのうちの一つのワイヤ固定クランプのワイヤ固定溝内に突き刺さられ、そしてもう一つのワイヤ固定クランプとリード線6が装着されたワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した。上記のワイヤーバックル210を設置することにより、リード線6を装着する時、ワイヤーバックル210により各リード線6を対応するワイヤ固定溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着することに便利である。具体的には、各第1ワイヤ固定溝101の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックル210を設置することができ、各第2ワイヤ固定溝201の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックル210を設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0117】
本願の一実施例では、
図4に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第2ワイヤ固定クランプ2に向かう面には、第1位置決めピラー111と第1位置決め穴112が設けられ、
図5及び
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第1ワイヤ固定クランプ1に向かう面には、第2位置決め穴212と第2位置決めピラー211が設けられ、第1位置決めピラー111が第2位置決め穴212に挿入すし、第2位置決めピラー211が第1位置決め穴112に挿入する。位置決めピラーと位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の位置決めの装着が実現され、構造が簡単で、装着が便利である。
【0118】
本願の一実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、接続部は、一体射出成形構造である。一体射出成形構造であり、加工が便利で、接続強さが高く、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着した操作は、より便利である。
【0119】
本願の一実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1には、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2には、幾つかの第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1ワイヤ固定クランプ1を第2ワイヤ固定クランプ2に固定させる。第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が一緒に装着され、両者の装着操作が便利である。
【0120】
本願の一実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、いずれもナイロン材料やPBT材料のワイヤ固定クランプであり、防水密封リング4は、ゴム材料の密封リングであり、防水密封ストリップ3の材料は、接着剤である。
【0121】
第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、プラスチック材料、例えば、ナイロン材料やPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料を使用することが好ましく、保護ワイヤーカバーアセンブリがリード線6に対して強い締結力を有することが確保され、リード線6が優れた抗張力強さを有することも保証される。勿論、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の材料は、上記の具体的な限定に限られなく、防水密封リング4の材料も、上記の具体的な限定に限られなく、防水密封ストリップ3の材料も、上記の具体的な限定に限られないが、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2と防水密封リング4及び防水密封ストリップ3は、異なる材料を使用する。
【0122】
上記のように、本願に実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、以下のような有益な効果を有する。
【0123】
防水密封リング4を第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2を組み立てることにより形成されたワイヤ固定クランプアセンブリの外周面に設置し、防水密封ストリップ3を第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間に設置し、そのうち、防水密封リング4と防水密封ストリップ3は、非常によい防水密封作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、リード線6の固定に非常によい作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられることにより、導電線収容腔5を形成し、導電線収容腔5のリード線締結部は、リード線6への締結を実現し、そのうち、噛合部を設置することにより、リード線6の抗張力を強化し、防水密封ストリップ3は、導電線収容腔5における防水密封部に嵌合することにより、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間の防水性能が保証され、防水密封リング4は、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられることにより、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2と装置のワイヤー出口部分の防水性能が保証され、第1オーバーフロー溝106と第2オーバーフロー溝206を設計することにより、保護ワイヤーカバーアセンブリを装置のワイヤー出口部分に装着する時、防水密封リング4の変形が発生しやすく、装着が容易で、第2ワイヤ固定クランプ2の第2ワイヤ固定溝201の少なくとも一端には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、リード線6を装着する時、各リード線6を対応するワイヤ固定溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着することに便利である。
【0124】
図7から
図9に示すように、本願第2の態様の技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、ワイヤー出口9が設けられたハウジングと、ワイヤー出口9に取り付けられた上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリとを含む。
【0125】
本願の上記技術的手段により提供されるリード線を備えた装置は、上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第1の態様のいずれかの技術的手段に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有するので、ここで説明を繰り返さない。
【0126】
本願の一実施例では、
図7及び
図8に示すように、ハウジングは、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなる。リード線を備えた装置のワイヤー出口9は、両部分のハウジングが装着された後に囲んで形成され、保護ワイヤーカバーアセンブリ及びリード線6を取り付けることに便利であり、保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口9の間に防水密封を形成し、即ち、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングにおけるワイヤー出口9が設けられた部分の間に防水密封を形成する。
【0127】
1つの具体的な実施例では、
図7及び
図8に示すように、リード線を備えた装置は、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなり、保護ワイヤーカバーアセンブリは、ワイヤー出口9に設けられ、
図9に示すように、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、防水密封リング4、第2密封ストリップを含み、第1ワイヤ固定クランプ1は、第2ワイヤ固定クランプ2に向かう第1内側面102と、第1ハウジング7及び第2ハウジング8に向かう第1周辺面103と、を有し、第1内側面102には、幾つかの第1ワイヤ固定溝101が設けられ、相応的に、第2ワイヤ固定クランプ2は、第1ワイヤ固定クランプ1に向かう第2内側面202と第2ハウジング8に向かう第2周辺面203を有し、第2内側面202には、第1ワイヤ固定溝101に合致する幾つかの第2ワイヤ固定溝201が設けられ、第1ワイヤ固定溝101と第2ワイヤ固定溝201とが合わせられることにより、導電線収容腔5を形成し、第1ワイヤ固定クランプ1の第1周辺面103と第2ワイヤ固定クランプ2の第2周辺面203の外周には、防水密封リング4が設けられ、防水密封リング4がワイヤー出口9に密接に接触し、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202には、防水密封ストリップ3が設けられ、防水密封ストリップ3は、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202、リード線6に密接に接触する。
【0128】
幾つかの実施例では、
図4から
図6に示すように、導電線収容腔5は、第1防水密封部107、第2防水密封部207、第1リード線締結部108、第2リード線締結部208を有する。
【0129】
幾つかの実施例では、防水密封部は、導電線収容腔5の中央に設けられ、その断面積は、収容されたリード線6の断面積よりも大きい。
【0130】
幾つかの実施例では、
図6に示すように、防水密封ストリップ3と防水密封部は、防水密封部の中央で交差し、防水密封部の導電線収容腔5の長さ方向に沿う長さは、交差部分での密封ストリップの截面幅よりも大きい。
【0131】
幾つかの実施例では、
図4に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第1周辺面103には、第1周辺溝105が設けられ、
図5及び
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第2周辺面203には、第2周辺溝205が設けられ、防水密封リング4は、第1周辺溝105及び第2周辺溝205に嵌設される。
【0132】
幾つかの実施例では、
図5及び
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202には、収容溝204が設けられ、防水密封ストリップ3は、収容溝204に設けられる。
【0133】
幾つかの実施例では、防水密封ストリップ3の材料は、接着剤であり、接着剤は、塗布方法により収容溝に設けられる。
【0134】
幾つかの実施例では、
図4から
図6に示すように、リード線締結部は、防水密封部の両端に設けられ、導電線締結部内には、少なくとも1つの第1噛合部109と第2噛合部209が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかの第1突出歯1091、第2突出歯2091が設けられ、第1突出歯1091と第2突出歯2091は、記リード線6に噛み合う。
【0135】
幾つかの実施例では、
図4から
図6に示すように、噛合部は、リード線締結部における装置の外側に向かう一端に設けられ、即ち、装置のワイヤー出口9のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる。
【0136】
幾つかの実施例では、
図5及び
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第2ワイヤ固定溝201の少なくとも一端には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、相応的に、
図4に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102には、ワイヤーバックル210を収容するワイヤーバックル収容腔110が設けられ、ワイヤーバックル210が収容されたリード線6に掛かり合う。
【0137】
幾つかの実施例では、
図4に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102には、第1位置決め穴112と第1位置決めピラー111が設けられ、相応的に、
図5及び
図6に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202には、第1位置決め穴112と第1位置決めピラー111と対になっている第2位置決め穴212と第2位置決めピラー211が設けられ、第1位置決めピラー111と第2位置決めピラー211は、第2位置決め穴212と第1位置決め穴112に挿入する。
【0138】
幾つかの実施例では、
図4に示すように、第1周辺溝105の縁には、第1オーバーフロー溝106が隣接して設けられ、
図5及び
図6に示すように、第2周辺溝205の縁には、第2オーバーフロー溝206が隣接して設けられる。
【0139】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の材料は、ナイロンやPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料である。
【0140】
幾つかの実施例では、防水密封リング4材料は、ゴム材料である。
【0141】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、接続部は、一体射出成形構造である。
【0142】
具体的には、前記のリード線を備えた装置は、モーターである。
【0143】
勿論、前記のリード線を備えた装置は、モーターに限られなく、他のリード線を備えた装置であってもよく、本願の設計思想から逸脱しない限り、いずれも本願の請求の範囲に含まれるべきである。
【0144】
上述のように、本願の実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、少なくとも2つのワイヤ固定クランプ(第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプ)、一つの防水密封リング、一つの防水密封ストリップを構造的に含み、ワイヤ固定クランプ及び防水密封リングは、異なる材料を使用し、ワイヤ固定クランプと防水密封ストリップは、異なる材料を使用し、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングとの接触部分には、防水密封リングが設けられることが実現され、2つのワイヤ固定クランプの間(即ち、もう一つのワイヤ固定クランプに反対する一つのワイヤ固定クランプの面)には、防水密封ストリップが設けられ、2つのワイヤ固定クランプの本身は、リード線への締結固定及びワイヤ固定クランプと装置ハウジングとの締結固定を実現し、防水密封リングと防水密封ストリップは、良好な防水性能を実現でき、2つのワイヤ固定クランプの間に導電線収容腔を有し、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を有し、それぞれ防水と線を固定するために用いられ、そのうち、リード線締結部に噛合部を設置することができ、噛合部に突出歯構造を設置することができ、その目的は、ワイヤ固定クランプのリード線への固定能力を増加させ、防水密封ストリップが設けられたワイヤ固定クランプには、防水密封ストリップを設置する収容溝が設けられ、防水密封ストリップの最適な実施例は、接着剤であり、リード線がワイヤ固定溝に突き刺さった時、接着剤は、リード線の周りを抱え込んで密封を形成することに便利であり、2つのワイヤ固定クランプが掛かり合って装着した時、接着剤は、2つのワイヤ固定クランプの間に良好な防水密封を形成することもでき、防水密封ストリップを有するワイヤ固定クランプにおける各ワイヤ固定溝の周りには、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、このようにリード線は防水密封リングが嵌設されたワイヤ固定クランプアセンブリのワイヤ固定溝内に突き刺さった時、より便利であり、2つのワイヤ固定クランプは、いずれも装置のハウジングに向かう面には、防水密封リングを装着することに便利である凹溝が設けられ、防水密封リングは、必要な防水密封の位置に設置することに非常に便利であり、防水密封リングを装着する凹溝の周りには、オーバーフロー溝を設置することもでき、防水密封リングが装着された保護ワイヤーカバーアセンブリを装置のハウジングワイヤー出口部分に入れる時、ハウジングに接触する防水密封リングを容易に変形させることに便利であり、装着に便利であり、2つのワイヤ固定クランプには、それぞれ幾つかの座屈部を有し、2つのワイヤ固定クランプを装着することに便利であり、2つのワイヤ固定クランプの間には、一体型射出成形の接続部を有することもでき、且つ一体型射出成形であり、ワイヤ固定クランプの最適な材料は、ナイロンやPBT等材料であり、防水密封リングの最適な材料は、ゴムであり、防水密封ストリップの最適な材料は、接着剤である。
【0145】
図10から
図19に示すように、本願の第3の態様の幾つかの実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口に取り付けられ、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1導電線クランプ10、第2導電線クランプ11、第1ワイヤーホルダー12、第2ワイヤーホルダー13を含む。
【0146】
具体的には、
図13及び
図14に示すように、第1導電線クランプ10には、幾つかの第1導電線溝301が設けられ、
図16及び
図17に示すように、第2導電線クランプ11には、第1導電線溝301に対応する第2導電線溝401が設けられ、
図10及び
図11に示すように、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11が貼り合わせて組み立てられ、第1導電線溝301と第2導電線溝401は、ともにリード線6を収容する導電線収容腔5を形成し、リード線6の外周は、第1導電線溝301及び第2導電線溝401に接触して密封を行うことができ、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11を組み立てることにより形成されたアセンブリは、ワイヤー出口9の周壁に接触して密封を行うことができ、
図12及び
図14に示すように、第1ワイヤーホルダー12は、第1導電線クランプ10に取り付けられ、第1ワイヤーホルダー12の硬さは、第1導電線クランプ10の硬さよりも高く、
図15及び
図17に示すように、第2ワイヤーホルダー13は、第2導電線クランプ11に取り付けられ、第2ワイヤーホルダー13の硬さは、第2導電線クランプ11の硬さよりも高く、リード線6は、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13に圧着して固定されることができる。
【0147】
本願の上記の実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11のリード線6への案内と防水密封を実現し、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口9の周壁の間の防水密封を実現し、非常によい防水密封作用を奏する。第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13は、リード線6への良好な締結を実現し、リード線6の固定に非常によい作用を奏する。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線6の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有し、従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線6への締結力が小さくてリード線6の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0148】
本願の一実施例では、
図12から
図14に示すように、第1導電線クランプ10は、第2導電線クランプ11に貼り合う第1貼合面302を有し、第1導電線溝301は、第1貼合面302に設けられ、第1導電線クランプ10には、第1貼合面302を貫通する第1回避穴303が設けられ、第1ワイヤーホルダー12は、完全にまたは部分的に第1回避穴303に挿入し、第1ワイヤーホルダー12には、第1導電線溝301の長さ方向に沿って設けられた第3ワイヤ固定溝502が設けられ、
図15から
図17に示すように、第2導電線クランプ11は、第1導電線クランプ10に貼り合う第2貼合面402を有し、第2導電線溝401は、第2貼合面402に設けられ、第2導電線クランプ11には、第2貼合面402を貫通する第2回避穴403が設けられ、第2ワイヤーホルダー13は、完全にまたは部分的に第2回避穴403に挿入し、第2ワイヤーホルダー13には、第2導電線溝401の長さ方向に設けられた第4ワイヤ固定溝602が設けられ、
図10及び
図11に示すように、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602は、ともにリード線6を固定する。
【0149】
第1回避穴303を設置することにより、第1ワイヤーホルダー12は、完全にまたは部分的に第1導電線クランプ10の内側に挿入でき、第2回避穴403を設置することにより、第2ワイヤーホルダー13は、完全にまたは部分的に第2導電線クランプ11の内側に挿入でき、第1ワイヤーホルダー12に設けられた第3ワイヤ固定溝502と第2ワイヤーホルダー13に設けられた第4ワイヤ固定溝602は、ともにリード線6を固定し、リード線6が優れた抗張力を有することが保証される。
【0150】
本願の一実施例では、
図12から
図14に示すように、第1回避穴303の数は、第1導電線溝301の数と等しく、第1導電線溝301の長さ方向に沿って設けられ、第1ワイヤーホルダー12には、第1回避穴303の数と等しい第1ワイヤ固定歯501が設けられ、第1ワイヤ固定歯501は、第1回避穴303に対応して挿入し、第1ワイヤ固定歯501のそれぞれには、1つの第3ワイヤ固定溝502が設けられ、
図15から
図17に示すように、第2回避穴403の数は、第2導電線溝401の数と等しく、第2導電線溝401の長さ方向に沿って設けられ、第2ワイヤーホルダー13には、第2回避穴403の数と等しい第2ワイヤ固定歯601が設けられ、第2ワイヤ固定歯601は、第2回避穴403に対応して挿入し、第2ワイヤ固定歯601のそれぞれには、1つの第4ワイヤ固定溝602が設けられ、対応する第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602は、ともにリード線6を固定する。
【0151】
第1導電線溝301と第2導電線溝401により、リード線6の外周を第1導電線溝301及び第2導電線溝401に密接に貼り合わせることが実現され、リード線6への案内と防水密封を実現し、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602により、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602がともにリード線6を固定することが実現され、リード線6への良好な締結作用を実現し、第1ワイヤ固定歯501と第1回避穴303が対応して設けられ、第1ワイヤーホルダー12と第1導電線クランプ10の間に切替挿装構造を形成でき、第1ワイヤ固定歯501は、第1回避穴303に挿入し、隣接する両第1回避穴303の間に形成された隔リブは、隣接する両第1ワイヤ固定歯501の間隙に挿入し、第1ワイヤーホルダー12と第1導電線クランプ10の装着後の構造強さを向上することに有利であり、同様に、第2ワイヤ固定歯601と第2回避穴403が対応して設けられ、第2ワイヤーホルダー13と第2導電線クランプ11の装着後の構造強さを向上することに有利である。勿論、幾つかの第1回避穴303を一つの寸法の大きい回避穴に設計でき、即ち、隣接する両第1回避穴303の間の隔リブを除き、幾つかの第1ワイヤ固定歯501を一つの寸法の大きいボス部に設計でき、ボス部にこの幾つかの第3ワイヤ固定溝502を設計し、ボス部が回避穴に挿入し、第2ワイヤーホルダー13に対して同様に設計することができ、同様に、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602との嵌合により、リード線6への締結を実現できる。
【0152】
本願の一実施例では、
図12及び
図15に示すように、可能な設計では、第3ワイヤ固定溝502の溝壁には、幾つかのリード線6に噛み合う第3突出歯503が設けられ、第4ワイヤ固定溝602の溝壁には、幾つかのリード線6に噛み合う第4突出歯603が設けられる。第3突出歯503と第4突出歯603を設置することにより、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13のリード線6への固定能力を増加させ、リード線6の抗張力を強化する。
【0153】
本願の一実施例では、
図13に示すように、第1導電線クランプ10は、ワイヤー出口9の周壁に接触する第1密封面304を有し、
図16に示すように、第2導電線クランプ11は、ワイヤー出口9の周壁に接触する第2密封面404を有し、第1密封面304と第2密封面404は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口9の周壁の間への接触シールを実現することにより、良好な防水密封作用を奏する。
【0154】
本願の一実施例では、
図12に示すように、第1ワイヤーホルダー12は、ワイヤー出口9の周壁に接触する第1当接部504を有し、
図15に示すように、第2ワイヤーホルダー13は、ワイヤー出口9の周壁に接触する第2当接部604を有し、第1当接部504と第2当接部604は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口9の周壁の間の締結を実現する。第1当接部504と第2当接部604により、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の良好な締結を実現し、リード線6が優れた抗張力を有することが保証される。
【0155】
本願の一実施例では、
図10及び
図18に示すように、第1当接部504と第2当接部604の少なくとも1つには、凸部が設けられ、凸部は、装置のワイヤー出口部分に設けられた凹部に挿入し、又は第1当接部504と第2当接部604の少なくとも1つには、凹部が設けられ、凹部は、装置のワイヤー出口部分に設けられた凸部を挿入するために用いられる。凸部と凹部との嵌合により、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口部分の締結効果をさらに確保する。
【0156】
本願の一実施例では、
図12から
図17に示すように、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13のうちの一方には、第3位置決めピラー605が設けられ、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13のうちの他方、第1導電線クランプ10、及び第2導電線クランプ11には、いずれも対応する位置決め穴が設けられ、第3位置決めピラー605は、位置決め穴に挿入する。
【0157】
1つの具体的な実施例では、
図15に示すように、第2ワイヤーホルダー13には、第3位置決めピラー605が設けられ、
図12に示すように、第1ワイヤーホルダー12には、第3位置決めピラー605に対応する第3位置決め穴505が設けられ、
図13に示すように、第1導電線クランプ10には、第3位置決めピラー605に対応する第4位置決め穴305が設けられ、
図16に示すように、第2導電線クランプ11には、第3位置決めピラー605に対応する第5位置決め穴405が設けられる。
【0158】
第3位置決めピラー605と位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤーホルダー12、第2ワイヤーホルダー13、第1導電線クランプ10、第2導電線クランプ11の位置決め及び装着を実現し、構造が簡単で、装着が便利である。
【0159】
本願の一実施例では、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、一側の接続部により接続され、第1導電線クランプ10、第2導電線クランプ11、接続部は、一体射出成形構造である。第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、一体射出成形構造であり、加工が便利で、接続強さが高く、全体の保護ワイヤーカバーアセンブリの装着は、より便利である。
【0160】
幾つかの実施例では、第1導電線クランプ10には、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2導電線クランプ11には、第1座屈部に対応する第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1導電線クランプ10を第2導電線クランプ11に固定させる。第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11が一緒に装着され、両者の加工が便利で、装着操作が簡単である。
【0161】
本願の一実施例では、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、いずれもゴム材料の導電線クランプであり、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13は、いずれもプラスチック材料のワイヤーホルダーである。
【0162】
第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、ゴム材料を使用し、保護ワイヤーカバーアセンブリが良好な防水密封性能を有することが確保され、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13は、プラスチック材料を使用し、保護ワイヤーカバーアセンブリがリード線6に対して強い締結力を有することが確保され、リード線6が優れた抗張力を有することも保証される。勿論、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11の材料は、上記の具体的な限定に限られなく、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13の材料も、上記の具体的な限定に限られないが、第1導電線クランプ10及び第2導電線クランプ11と第1ワイヤーホルダー12及び第2ワイヤーホルダー13は、異なる材料を使用し、導電線クランプの硬さは、ワイヤーホルダーの硬さよりも低い。
【0163】
1つの具体的な実施例では、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13は、いずれもナイロン材料やPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料のワイヤーホルダーである。第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13は、硬質プラスチック材料、例えばナイロン材料やPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料を使用することが好ましく、保護ワイヤーカバーアセンブリがリード線6に対して強い締結力を有することが確保され、リード線6が優れた抗張力を有することが保証される。勿論、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13の材料は、上記の具体的な限定に限られない。
【0164】
図18及び
図19に示すように、本願の第4の態様の実施例により提供されるリード線を備えた装置は、ハウジングと上記第3の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含み、ハウジングには、ワイヤー出口9が設けられ、保護ワイヤーカバーアセンブリは、ワイヤー出口9に取り付けられる。
【0165】
本願の上記の実施例により提供されるリード線を備えた装置は、上記第3の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第3の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有する。
【0166】
本願の一実施例では、
図18及び
図19に示すように、ハウジングは、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなる。リード線を備えた装置のワイヤー出口9は、両部分のハウジングが装着された後に囲んで形成され、即ち、第1ハウジング7と第2ハウジング8は、ともにワイヤー出口9の周壁を形成し、保護ワイヤーカバーアセンブリ及びリード線6を取り付けることに便利であり、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11を組み立てることにより形成されたアセンブリは、ワイヤー出口9の周壁に接触して密封を行い、即ち、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11を組み立てることにより形成されたアセンブリは、ワイヤー出口9が設けられた装置のハウジングの部分に接触して密封を行う。
【0167】
1つの具体的な実施例では、
図18及び
図19に示すように、リード線を備えた装置は、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなり、保護ワイヤーカバーアセンブリは、ワイヤー出口9に設けられ、
図10及び
図11に示すように、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1導電線クランプ10、第2導電線クランプ11、第1ワイヤーホルダー12、第2ワイヤーホルダー13を含み、
図13及び
図14に示すように、第1導電線クランプ10は、第2導電線クランプ11に貼り合う第1貼合面302と、第1ハウジング7と第2ハウジング8に接触する第1密封面304を有し、第1貼合面302には、幾つかの第1導電線溝301が設けられ、相応的に、
図16及び
図17に示すように、第2導電線クランプ11は、第1導電線クランプ10に貼り合う第2貼合面402と、第2ハウジング8に接触する第2密封面404を有し、第2貼合面402には、第1導電線溝301に合致する幾つかの第2導電線溝401が設けられる。第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11の材料は、変形しやすい材料であり、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13の材料は、変形しにくい材料である。第1貼合面302と第2貼合面402は、密接に貼り合わせ、第1密封面304及び第2密封面404と第1ハウジング7及び第2ハウジング8は、密接に貼り合わせ、第1導電線溝301と第2導電線溝401により導電線収容腔5を組み立て、リード線6は、導電線収容腔5に設けられ、リード線6の外周は、第1導電線溝301と第2導電線溝401に密接に貼り合わせ、
図12及び
図14に示すように、第1導電線クランプ10内には、第1ワイヤーホルダー12が設けられ、
図15及び
図17に示すように、第2導電線クランプ11内には、第2ワイヤーホルダー13が設けられ、リード線6は、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13に圧着して固定されることができる。
【0168】
幾つかの実施例では、
図12から
図14に示すように、第1導電線クランプ10には、幾つかの第1回避穴303が設けられ、第1ワイヤーホルダー12は、完全にまたは部分的に第1回避穴303に挿入し、
図15から
図17に示すように、第2導電線クランプ11には、幾つかの第2回避穴403が設けられ、第2ワイヤーホルダー13は、完全にまたは部分的に第2回避穴403に挿入する。
【0169】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、第1ワイヤーホルダー12は、第1ハウジング7に接触する第1当接部504と幾つかの第1ワイヤ固定歯501を有し、第1ワイヤ固定歯501の端部には、第3ワイヤ固定溝502が設けられ、
図15に示すように、第2ワイヤーホルダー13は、第2ハウジング8に接触する第2当接部604と幾つかの第2ワイヤ固定歯601を有し、第2ワイヤ固定歯601の端部には、第4ワイヤ固定溝602が設けられ、リード線6は、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602に固定して設けられ、第1当接部504は、第1ハウジング7に当接して接続され、第2当接部604は、第2ハウジング8に当接して接続される。
【0170】
幾つかの実施例では、
図15及び
図18に示すように、第2ハウジング8には、凹部(又は凸部)が設けられ、第2当接部604には、それに対応する凸部(又は凹部)が設けられ、又は第2ハウジング8には、凹部(又は凸部)が設けられ、第1当接部504には、それに対応する凸部(又は凹部)が設けられる。
【0171】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、第3ワイヤ固定溝502内には、幾つかの第3突出歯503が設けられ、
図15に示すように、第4ワイヤ固定溝602内には、幾つかの第4突出歯603が設けられる。
【0172】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、第1ワイヤーホルダー12には、幾つかの位置決め穴(又は位置決めピラー)が設けられ、相応的に、
図15に示すように、第2ワイヤーホルダー13には、幾つかの位置決め穴(又は位置決めピラー)に合致する第3位置決めピラー605(又は位置決め穴)が設けられ、第3位置決めピラー605は、位置決め穴に挿入する。
【0173】
幾つかの実施例では、導電線収容腔5は、防水密封部とリード線締結部を含み、第1回避穴303と導電線収容腔5は、リード線締結部に垂直に交差し、第2回避穴403と導電線収容腔5は、リード線締結部に垂直に交差し、理解できるのは、第1導電線溝301と第2導電線溝401とが合わせられることにより防水密封部を形成し、第3ワイヤ固定溝502と第4ワイヤ固定溝602とが合わせられることによりリード線締結部を形成する。
【0174】
幾つかの実施例では、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11の材料は、ゴム系材料であり、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13の材料は、硬質プラスチック系材料である。1つの具体的な実施例では、第1ワイヤーホルダー12と第2ワイヤーホルダー13の材料は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)材料やナイロン材料であり、射出成形である。
【0175】
幾つかの実施例では、第1導電線クランプ10と第2導電線クランプ11は、一側の接続部により接続され、第1導電線クランプ10、第2導電線クランプ11、接続部は、一体型射出成形である。
【0176】
具体的には、前記のリード線を備えた装置は、モーターである。
【0177】
勿論、前記のリード線を備えた装置は、モーターに限られなく、他のリード線を備えた装置であってもよく、本願の設計思想から逸脱しない限り、いずれも本願の請求の範囲に含まれるべきである。
【0178】
上述のように、本願の実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、少なくとも2つの導電線クランプ(即ち、第1導電線クランプと第2導電線クランプ)と2つのワイヤーホルダー(即ち、第1ワイヤーホルダーと第2ワイヤーホルダー)を構造的に含み、導電線クランプは、ハウジングに当接して接触され、ワイヤーホルダーは、ハウジングに当接して接触され、2つの導電線クランプは、リード線への案内と防水密封を実現でき、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングの防水密封が実現され、2つのワイヤーホルダーは、リード線への良好な締結、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングの良好な締結を実現し、保護ワイヤーカバーアセンブリは、少なくとも2つの異なる材料の部材を含み、導電線クランプの硬さは、ワイヤーホルダーの硬さよりも低く、導電線クランプの材料は、変形しやすい材料であり、ワイヤーホルダーの材料は、変形しにくい材料であり、2つの導電線クランプには、それぞれ幾つかの挿入穴(又は、回避穴とも称され)が設けられ、2つのワイヤーホルダーは、それぞれ完全にまたは部分的に、対応する導電線クランプに挿入し、構造が簡単で、装着が便利である、ワイヤーホルダーには、ワイヤ固定歯を有し、ワイヤ固定歯内には、ワイヤ固定溝があり、ワイヤ固定溝内には、突出歯を設置することができ、その目的は、リード線への締結力を増加させ、2つの導電線クランプには、それぞれ幾つかの座屈部を有し、2つの導電線クランプアセンブリを装着することに便利であり、ワイヤーホルダーの材料は、ナイロンやPBT材料を使用することが好ましく、導電線クランプの材料は、ゴム材料を使用することが好ましい。
【0179】
図20から
図28に示すように、本願の第5の態様の幾つかの実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線を備えた装置に用いられ、装置のワイヤー出口9に取り付けられ、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、第1密封リング15、第2密封リング16を含む。
【0180】
具体的には、
図20、
図21及び
図24に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1には、幾つかの第1ワイヤ固定溝101が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2には、第1ワイヤ固定溝101に対応する第2ワイヤ固定溝201が設けられ、第1ワイヤ固定溝101と第2ワイヤ固定溝201とが合わせられることにより、固定リード線6の導電線収容腔を形成し、第1密封リング15は、第1ワイヤ固定クランプ1の外周面に嵌設され、第2密封リング16は、第2ワイヤ固定クランプ2の外周面に嵌設され、第1密封リング15と第2密封リング16は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面に、ワイヤー出口9の周壁に接触して密封を行う第1密封構造を形成し、第1密封リング15と第2密封リング16は、ともに第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間に第2密封構造を形成する。
【0181】
理解すべきのは、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、主にリード線6を固定し、第1密封リング15と第2密封リング16は、主に防水密封に用いられ、それぞれの作用を基づいて、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2と第1密封リング15及び第2密封リング16は、異なる材料を使用することができ、例えば、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、プラスチック材料を使用し、第1密封リング15と第2密封リング16は、ゴム材料を使用する。勿論、具体的な材料は、上記の具体的な限定に限られなく、実際のニーズに応じて選択することができる。
【0182】
本願の上記実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1密封リング15と第2密封リング16を第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の外周面にそれぞれ設けられ、第1密封リング15と第2密封リング16が嵌合して、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のワイヤー出口9の間に防水密封を形成することを実現でき、2つのワイヤ固定クランプの間に防水密封を形成することが確保され、非常によい防水密封作用を奏する。第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられてリード線6を固定する導電線収容腔を形成することにより、リード線6の固定に非常によい作用を奏する。これにより、本技術的手段の保護ワイヤーカバーアセンブリは、リード線6の抗張力を保証するとともに、良好な防水性能を有し、従来技術における硬質プラスチックの保護ワイヤーカバーは防水性能が悪く、軟ゴム系の保護ワイヤーカバーはリード線6への締結力が小さくてリード線6の抗張力が低い、という技術的問題を同時に解決することができ、さらに構造が簡単で、装着が便利で、コストも低い。
【0183】
本願の一実施例では、
図22に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1は、第2ワイヤ固定クランプ2に向かう第1内側面102と、ワイヤー出口9の周壁に向かう第1周辺面103とを有し、第1ワイヤ固定溝101は、第1内側面102に設けられ、
図21及び
図23に示すように、第1密封リング15は、第1内側面102と第1周辺面103からなる外周面に嵌設されて第1ワイヤ固定溝101と交差し、
図25に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2は、第1ワイヤ固定クランプ1に向かう第2内側面202と、ワイヤー出口9の周壁に向かう第2周辺面203とを有し、第2ワイヤ固定溝201は、第2内側面202に設けられ、
図24及び
図26に示すように、第2密封リング16は、第2内側面202と第2周辺面203からなる外周面に嵌設され、第2ワイヤ固定溝201と交差し、
図27及び
図28に示すように、第1密封リング15における第1周辺面103に位置する部分と第2密封リング16における第2周辺面203に位置する部分は、ともに第1密封構造を形成し、第1内側面102に位置する第1密封リング15の部分と第2内側面202に位置する第2密封リング16の部分は、ともに第2密封構造を形成する。
【0184】
理解できるのは、第1ワイヤ固定クランプ1のワイヤー出口9の周壁に向かう第1周辺面103は、ワイヤー出口9に接触して嵌合する第1ワイヤ固定クランプ1の面であり、第1周辺面103は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともでき、同様に、第2ワイヤ固定クランプ2のワイヤー出口9の周壁に向かう第2周辺面203は、ワイヤー出口9に接触して嵌合する第2ワイヤ固定クランプ2の面であり、第2周辺面203は1つの面に限定されなく、複数の面を含むこともできる。第1周辺面103と第2周辺面203は、ともに保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面を構成する。第1周辺面103に位置する第1密封リング15の部分と第2周辺面203に位置する第2密封リング16の部分は、ともに第1密封構造を形成し、即ち、第1密封リング15における第1周辺面103に位置する部分は、ワイヤー出口9に密接に接触し、第2密封リング16における第2周辺面203に位置する部分は、ワイヤー出口9に密接に接触する。これにより、保護ワイヤーカバーアセンブリの外周面とワイヤー出口9の周壁の間の防水密封を実現し、第1内側面102に位置する第1密封リング15の部分と第2内側面202に位置する第2密封リング16の部分は、ともに第2密封構造を形成することにより、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間の防水密封、リード線6と保護ワイヤーカバーアセンブリの間の防水密封を実現し、さらに良好な防水密封効果を確保する。
【0185】
本願の一実施例では、
図22に示すように、第1内側面102には、第1内側凹溝701が設けられ、第1周辺面103には、第1周辺溝105が設けられ、第1密封リング15は、第1内側凹溝701と第1周辺溝105に収容され、
図25に示すように、第2内側面202には、第2内側凹溝702が設けられ、第2周辺面203には、第2周辺溝205が設けられ、第2密封リング16は、第2内側凹溝702と第2周辺溝205に収容され、上記の凹溝を設置することにより、第1密封リング15を第1ワイヤ固定クランプ1に装着することに便利であり、第2密封リング16を第2ワイヤ固定クランプ2に装着することに便利である。
【0186】
本願の一実施例では、第1内側凹溝701と第1周辺溝105のうちの少なくとも1つの縁には、第1オーバーフロー溝106が隣接して設けられ、理解できるのは、溝口部分に近い第1内側凹溝701と第1周辺溝105の少なくとも一つの溝幅は、溝底部分に近い溝幅よりも大きく、溝口部分に近い溝壁と溝底部分に近い溝壁の間に階段を形成し、第1内側凹溝701と第1周辺溝105の少なくとも1つの一側の溝壁が階段壁になり、溝口部分に近く溝底部分に近いことに対して溝幅が広くなる部分の凹溝を上記の第1オーバーフロー溝106と理解できる。同様に、第2内側凹溝702と第2周辺溝205のうちの少なくとも1つの縁には、第2オーバーフロー溝206が隣接して設けられ、第2オーバーフロー溝206は、上記の第1オーバーフロー溝106を参照して同様に理解することができ、ここで説明を繰り返さない。
【0187】
第1オーバーフロー溝106と第2オーバーフロー溝206を設計することにより、第1密封リング15が装着された第1ワイヤ固定クランプ1と第2密封リング16が装着された第2ワイヤ固定クランプ2とが貼り合わせて装着された時、第1密封リング15と第2密封リング16は、より変形しやすく、装着に便利であり、防水密封効果が確保され、保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置のワイヤー出口9に装着する時、第1密封リング15と第2密封リング16は、より変形しやすく、装着に便利であり、防水密封効果が確保され、必要に応じて第1オーバーフロー溝106と第2オーバーフロー溝206を同時に設計することができ、第1オーバーフロー溝106と第2オーバーフロー溝206のうちの一つのみを設計することができる。
【0188】
本願の一実施例では、
図22に示すように、第1内側面102には、ボス部113が設けられ、第1ワイヤ固定溝101は、ボス部113に設けられ、
図25に示すように、第2内側面202には、凹溝213が設けられ、第2ワイヤ固定溝201は、凹溝213の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合わられ、ボス部113が凹溝213に取り付けられる。
【0189】
幾つかの実施例では、第2内側面202には、ボス部が設けられ、第2ワイヤ固定溝201は、ボス部に設けられ、第1内側面102には、凹溝が設けられ、第1ワイヤ固定溝101は、凹溝の底壁に設けられ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合わられ、ボス部が凹溝に取り付けられる。
【0190】
上記ボス部113と凹溝213との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の位置決め及び装着を実現し、両者の接続強さがより高い。
【0191】
本願の幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を含み、第1密封リング15及び第2密封リング16は、いずれも防水密封部と交差し、リード線締結部は、リード線6を固定するために用いられる。リード線締結部は、リード線6への締結を実現し、第1密封リング15及び第2密封リング16は、防水密封部に嵌合され、良好な防水密封性能を提供する。
【0192】
1つの具体的な実施例では、
図22及び
図25に示すように、導電線収容腔は、防水密封部及びそれぞれ防水密封リング両端に設けられるリード線締結部を含み、即ち、防水密封部の両端には、それぞれリード線締結部が設けられ、そのうち、防水密封部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1防水密封部107と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2防水密封部207を含み、リード線6締結部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1リード線締結部108と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2リード線締結部208を含む。
【0193】
本願の一実施例では、
図22及び
図25に示すように、リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う突出歯が設けられ、噛合部を設置することにより、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2のリード線6への固定能力を増加させ、リード線6の抗張力を強化する。1つの具体的な実施例では、リード線締結部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1リード線締結部108と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2リード線締結部208を含み、第1リード線締結部108内には、少なくとも1つの第1噛合部109が設けられ、第1噛合部109の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う突出歯が設けられ、第2リード線締結部208内には、少なくとも1つの第2噛合部209が設けられ、第2噛合部209の内壁には、幾つかのリード線6に噛み合う突出歯が設けられ、即ち、噛合部は、第1噛合部109と第2噛合部209を含む。
【0194】
1つの具体的な実施例では、
図22及び
図25に示すように、噛合部は、リード線締結部におけるワイヤー出口9のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる。勿論、リード線締結部内での噛合部の設置位置は、上記の具体的な限定に限られなく、必要に応じて噛合部をリード線締結部内の他の位置に設置することもでき、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0195】
本願の一実施例では、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、防水密封部の断面積は、収容されたリード線6の断面積よりも大きい。
【0196】
理解すべきのは、防水密封部は、導電線収容腔の長さ方向の中央に設けられ、ここでの中央は、導電線収容腔の端部に対するもののみであり、導電線収容腔の長さ方向における防水密封部の具体的な設置位置を限定しない。防水密封部の断面積が収容されたリード線6の断面積よりも大きくなるように設計することにより、防水密封部は、収容されたリード線6の間隙に嵌合され、このように、リード線6を取り付けた後に、防水密封部の幅方向に第1密封リング15及び第2密封部が変形する空間を形成し、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が貼り合わせて装着された時、保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置に装着した時、第1密封リング15と第2密封リング16の変形が発生しやすく、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間、保護ワイヤーカバーアセンブリとリード線6の間に良好な防水密封性を有することが確保される。
【0197】
本願の一実施例では、
図21及び
図24に示すように、防水密封部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1防水密封部107と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2防水密封部207を含み、第1密封リング15は、第1防水密封部107と交差し、第1防水密封部107の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第1密封リング15の截面幅よりも大きく、第2密封リング16は、第2防水密封部207と交差し、第2防水密封部207の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第2密封リング16の截面幅よりも大きい。
【0198】
1つの具体的な実施例では、第1密封リング15と第1防水密封部107は、第1防水密封部107の中央で交差し、第2密封リング16と第2防水密封部207は、第2防水密封部207の中央で交差する。
【0199】
上記の設計により、リード線6を取り付けた後、防水密封部の長さ方向に第1密封リング15及び第2密封部が変形する空間が形成され、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が貼り合わせて装着された時、保護ワイヤーカバーアセンブリをリード線を備えた装置に装着した時、第1密封リング15と第2密封リング16の変形が発生しやすく、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の間、保護ワイヤーカバーアセンブリとリード線6の間に良好な防水密封性を有することが確保される。
【0200】
勿論、第1ワイヤ固定溝101は連続した貫通溝である技術的手段については、長さ方向に沿う第1ワイヤ固定クランプ1に形成された防水密封部とリード線締結部は、溝幅が等しいとすることができ、第2ワイヤ固定溝201は連続した貫通溝である技術的手段については、長さ方向に沿う第2ワイヤ固定クランプ2に形成された防水密封部とリード線締結部は、溝幅が等しいとすることができる。
【0201】
本願の一実施例では、
図25に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2における各第2ワイヤ固定溝201の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、ワイヤーバックル210は、リード線6を第2ワイヤ固定溝201に制限し、
図22に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1には、ワイヤーバックル210を収容するワイヤーバックル収容腔110が設けられる。
【0202】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1における各第1ワイヤ固定溝101の両側には、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、ワイヤーバックルは、リード線6を第1ワイヤ固定溝101に制限し、第2ワイヤ固定クランプ2には、ワイヤーバックルを収容するワイヤーバックル収容腔が設けられる。
【0203】
理解すべきのは、装着時、リード線6がそのうちの一つのワイヤ固定クランプの導電線溝内に突き刺さられ、そしてもう一つのワイヤ固定クランプとリード線6が装着されたワイヤ固定クランプが貼り合わせて装着される。上記のワイヤーバックル210を設置することにより、リード線6を装着する時、ワイヤーバックル210により、各リード線6を対応する導電線溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着することに便利である。具体的には、各第1ワイヤ固定溝101の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックル210を設置することができ、各第2ワイヤ固定溝201の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックル210を設置することができ、いずれも本願の設計思想から逸脱しない。
【0204】
本願の一実施例では、
図20、
図21、
図22に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第2ワイヤ固定クランプ2に向かう面には、第1位置決めピラー111と第1位置決め穴112が設けられ、
図20、
図24、
図25に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第1ワイヤ固定クランプ1に向かう面には、第2位置決め穴212と第2位置決めピラー211が設けられ、第1位置決めピラー111が第2位置決め穴212に挿入し、第2位置決めピラー211が第1位置決め穴112に挿入する。位置決めピラーと位置決め穴との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の位置決め及び装着を実現し、構造が簡単で、装着が便利である。
【0205】
本願の一実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、接続部は、一体射出成形構造である。一体射出成形構造により、加工が便利で、接続強さが高く、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着した操作は、より便利である。
【0206】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1には、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2には、幾つかの第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が座屈して接続されることにより、第1ワイヤ固定クランプ1を第2ワイヤ固定クランプ2に固定させる。上記の設計により、即ち第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、分けて別々に加工することもでき、そして第1座屈部と第2座屈部との嵌合により、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が一緒に装着され、両者の装着操作が便利である。
【0207】
本願の一実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、いずれもナイロン材料やPBT材料のワイヤ固定クランプであり、第1密封リング15と第2密封リング16は、いずれもゴム材料の密封リングである。
【0208】
第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、プラスチック材料如ナイロン材料やPBT(ポリブチレンテレフタレート)材料を使用することが好ましく、保護ワイヤーカバーアセンブリがリード線6に強い締結力を有することが確保され、リード線6が優れた抗張力を有することが保証され、第1密封リング15と第2密封リング16は、ゴム材料を使用することが好ましく、保護ワイヤーカバーアセンブリが良好な防水密封性能を有することが確保される。勿論、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の材料は、上記の具体的な限定に限られなく、第1密封リング15と第2密封リング16の材料も、上記の具体的な限定に限られないが、第1ワイヤ固定クランプ1及び第2ワイヤ固定クランプ2と第1密封リング15及び第2密封リング16は、異なる材料を使用する。
【0209】
上述のように、本願の実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、以下のような有益な効果を有する。
【0210】
第1密封リング15と第2密封リング16をそれぞれ第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の外周面に設けられ、第1密封リング15と第2密封リング16は嵌合され、非常によい防水密封作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられることにより、リード線6の固定に非常によい作用を奏することができ、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2とが合わせられて導電線収容腔を形成し、導電線収容腔のリード線締結部により、リード線6への締結が実現され、そのうち、噛合部を設置することにより、リード線6の抗張力を強化し、第1密封リング15及び第2密封リング16と導電線収容腔の防水密封部との嵌合により、良好な防水性能を提供し、第1ワイヤ固定クランプ1における第1内側凹溝701と第1周辺溝105は、第1密封リング15を装着することに便利であり、第2ワイヤ固定クランプ2における第2内側凹溝702と第2周辺溝205は、第2密封リング16を装着することに便利であり、第1オーバーフロー溝106及び第2オーバーフロー溝206を設計することにより、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が貼り合わせて装着された時、保護ワイヤーカバーアセンブリを装置のワイヤー出口9に装着した時、第1密封リング15と第2密封リング16の変形が発生しやすく、第1ワイヤ固定クランプ1の各第1ワイヤ固定溝101の両端の少なくとも一端や第2ワイヤ固定クランプ2の各第2ワイヤ固定溝201の両端の少なくとも一端に少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、リード線6を装着する時、各リード線6を対応する導電線溝内に予め固定することに便利であり、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2が掛かり合って装着することに便利である。
【0211】
図27及び
図28に示すように、本願の第6の態様の実施例により提供されるリード線を備えた装置は、ハウジングと上記第5の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含み、ハウジングには、ワイヤー出口9が設けられ、保護ワイヤーカバーアセンブリがワイヤー出口9に取り付けられる。
【0212】
本願の上記実施例により提供されるリード線を備えた装置は、上記第5の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリを含むので、上記第5の態様のいずれかの実施例に記載の保護ワイヤーカバーアセンブリの有益な効果を有し、ここで説明を繰り返さない。
【0213】
本願の一実施例では、
図27及び
図28に示すように、ハウジングは、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなる、即ち、リード線を備えた装置のワイヤー出口9は、両部分のハウジングが装着された後に囲んで形成され、第1ハウジング7と第2ハウジング8は、ともにワイヤー出口9の周壁を形成し、保護ワイヤーカバーアセンブリ及びリード線6を取り付けることに便利であり、保護ワイヤーカバーアセンブリとワイヤー出口9の間に防水密封を形成し、即ち、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングにおけるワイヤー出口9が設けられた部分の間に防水密封を形成する。
【0214】
1つの具体的な実施例では、
図27及び
図28に示すように、リード線を備えた装置は、第1ハウジング7と第2ハウジング8を含み、第1ハウジング7と第2ハウジング8によりワイヤー出口9を囲んでなり、保護ワイヤーカバーアセンブリは、ワイヤー出口9に設けられ、
図20に示すように、保護ワイヤーカバーアセンブリは、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、第1密封リング15、第2密封リング16を含み、
図21及び
図22に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1は、第2ワイヤ固定クランプ2に向かう第1内側面102と、第1ハウジング7及び第2ハウジング8に向かう第1周辺面103と、を有し、第1内側面102には、幾つかの第1ワイヤ固定溝101が設けられ、相応的に、
図24及び
図25に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2は、第1ワイヤ固定クランプ1に向かう第2内側面202と、第2ハウジング8に向かう第2周辺面203とを有し、第2内側面202には、第1ワイヤ固定溝101に合致する幾つかの第2ワイヤ固定溝201が設けられ、
図23及び
図24に示すように、第1ワイヤ固定溝101と第2ワイヤ固定溝201とが合わせられて導電線収容腔を形成し、第1密封リング15は、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102と第1周辺面103に嵌設され、
図25及び
図26に示すように、第2密封リング16は、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202と第2周辺面203に嵌設され、即ち、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102と第1周辺面103には、第1密封リング15が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202と第2周辺面203には、第2密封リング16が設けられ、第1内側面102に位置する第1密封リング15の部分は、ワイヤー出口9に密接に接触され、第2内側面202に位置する第2密封リング16の部分は、ワイヤー出口9に密接に接触される。
【0215】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を有する。
【0216】
幾つかの実施例では、防水密封部は、導電線収容腔の中央に設けられ、その断面積は、収容されたリード線6の断面積よりも大きい。
【0217】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、防水密封部は、第1ワイヤ固定クランプ1に位置する第1防水密封部107と第2ワイヤ固定クランプ2に位置する第2防水密封部207を含み、第1密封リング15と第1防水密封部107は、第1防水密封部107の中央で交差し、第2密封リング16と第2防水密封部207は、第2防水密封部207の中央で交差し、第1防水密封部107の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第1密封リング15の截面幅よりも大きく、第2防水密封部207の導電線収容腔の長さ方向に沿う長さは、交差部分での第2密封リング16の截面幅よりも大きい。
【0218】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、リード線締結部は、防水密封部の両端に設けられ、リード線締結部内には、少なくとも1つの噛合部が設けられ、噛合部の内壁には、幾つかの突出歯が設けられ、突出歯は、リード線6に噛み合う。
【0219】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、噛合部は、リード線締結部における装置の外側に向かう一端に設けられ、即ち、装置のワイヤー出口9のワイヤー出口方向に向かう一端に設けられる。
【0220】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、第2ワイヤ固定クランプ2の第1内側面102において、第1ワイヤ固定溝101の少なくとも一端には、少なくとも1セットのワイヤーバックル210が設けられ、相応的に、第1ワイヤ固定クランプ1の内側面には、ワイヤーバックル210を収容するワイヤーバックル収容腔110が設けられ、ワイヤーバックル210がリード線6に掛かり合う。
【0221】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102には、第1内側凹溝701が設けられ、第1周辺面103には、第1周辺溝105が設けられ、第1密封リング15は、第1内側凹溝701と第1周辺溝105に嵌設され、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202には、第2内側凹溝702が設けられ、第2周辺面203には、第2周辺溝205が設けられ、第2密封リング16は、第2内側凹溝702と第2周辺溝205に嵌設される。
【0222】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、第1内側凹溝701と第1ワイヤ固定溝101は、第1防水密封部107の中央で交差し、第2内側凹溝702と第2ワイヤ固定溝201は、第2防水密封部207の中央で交差する。
【0223】
幾つかの実施例では、
図22及び
図25に示すように、第1ワイヤ固定クランプ1の第1内側面102には、第1位置決めピラー111と第1位置決め穴112が設けられ、相応的に、第2ワイヤ固定クランプ2の第2内側面202には、第1位置決めピラー111と第1位置決め穴112と対になっている第2位置決め穴212と第2位置決めピラー211が設けられ、第1位置決めピラー111と第2位置決めピラー211は、第1位置決め穴112と第2位置決め穴212に挿入する。
【0224】
幾つかの実施例では、
図22に示すように、第1内側凹溝701の縁には第1オーバーフロー溝106が隣接して設けられ、第1周辺溝105の縁にも第1オーバーフロー溝106が隣接して設けられ、
図25に示すように、第2内側凹溝702の縁には第2オーバーフロー溝206が隣接して設けられ、第2周辺溝205の縁にも第2オーバーフロー溝206が隣接して設けられる。
【0225】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2の材料は、ナイロン材料やPBT材料である。
【0226】
幾つかの実施例では、第1密封リング15と第2密封リング16の材料は、ゴム材料である。
【0227】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1と第2ワイヤ固定クランプ2は、一側の接続部により接続され、第1ワイヤ固定クランプ1、第2ワイヤ固定クランプ2、接続部は、一体射出成形構造である。
【0228】
幾つかの実施例では、第1ワイヤ固定クランプ1には、幾つかの第1座屈部が設けられ、第2ワイヤ固定クランプ2には、対応する幾つかの第2座屈部が設けられ、第1座屈部と第2座屈部が掛かり合う。
【0229】
具体的には、前記のリード線を備えた装置は、モーターである。
【0230】
勿論、前記のリード線を備えた装置は、モーターに限られなく、他のリード線を備えた装置であってもよく、本願の設計思想から逸脱しない限り、いずれも本願の請求の範囲に含まれるべきである。
【0231】
上述のように、本願の実施例により提供される保護ワイヤーカバーアセンブリは、少なくとも2つのワイヤ固定クランプ(第1ワイヤ固定クランプと第2ワイヤ固定クランプ)と少なくとも2つの防水密封リング(第1密封リングと第2密封リング)を構造的に含み、ワイヤ固定クランプと防水密封リングは、異なる材料を使用し、保護ワイヤーカバーアセンブリと装置のハウジングとの接触部分には、防水密封リングが設けられることが実現され、2つのワイヤ固定クランプの間にも、防水密封リングが設けられ、2つのワイヤ固定クランプの間に導電線収容腔を有し、導電線収容腔は、防水密封部とリード線締結部を有し、それぞれ防水と線を固定するために用いられ、そのうち、リード線締結部に噛合部を設置することができ、噛合部に突出歯構造を設置することができ、その目的は、ワイヤ固定クランプのリード線への固定能力を増加させ、2つのワイヤ固定クランプは、いずれも防水密封リングを装着することに便利である凹溝構造が設けられ、防水密封リングは、必要な防水密封の位置に設けられることに便利であり、凹溝の周りには、オーバーフロー溝を設置することができ、防水密封リングが装着された2つのワイヤ固定クランプが掛かり合う時、防水密封リングがより変形しやすく、保護ワイヤーカバーアセンブリを装置のハウジングのワイヤー出口部分に入れる時、ハウジング接触の防水密封リングが変形しやすく、装着に便利であり、そのうちの一つの个ワイヤ固定クランプにおける各導電線溝周りには、少なくとも1セットのワイヤーバックルが設けられ、このように、リード線は、防水密封リングが嵌設されたワイヤ固定クランプの導電線溝内に突き刺さった時、より便利であり、2つのワイヤ固定クランプには、それぞれ幾つかの座屈部を有し、2つのワイヤ固定クランプを装着することに便利であり、2つのワイヤ固定クランプの間に一体型射出成形の接続部を有することもでき、2つのワイヤ固定クランプと接続部を一体型射出成形とする。
【0232】
本明細書の説明において、「上」、「下」、「内」、「外」などの用語で示す方位又は位置関係は図面に示す方位又は位置関係であり、本願を説明し易い、又は説明を簡単にするだけに用いられ、示している装置またはセットは必ず特定の方向を有し、特定の方位構造と操作を有することを表す又は暗示することではないことを理解されるべきであり、そのため、本願に対する制限とみなされるべきではない。
【0233】
本明細書の説明において、明確且つ具体的な限定がない限り、用語である「複数の」は、2つ又は2つ以上である。限定又は説明がない限り、「連続」、「取付け」などの用語の意味は広く理解されるべきであり、例えば、「連続」は固定連続であっても、取り卸し可能な連続であっても、又は一体的に連続であってもよく、直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を利用することができる。
【0234】
本明細書の説明において、用語である「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な例示」などの記述は、当該実施例又は例示に記載された具体的な特徴、構造、材料又は特点を参照して本発明の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれることを意図する。本明細書において、上記用語の例示的な記述は同一の実施例又は例示を必ずしも意味しない。さらに、記載された具体的な特徴、構造、材料は、いずれかの1つ又は複数の実施例又は例示において適当な方式で組み合わせることができる。
【0235】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明に様々な修正や変更が可能である。本発明の精神や原則内での全ての修正、置換、改善などは、本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0236】
図1から
図28における符号と部材名称との対応する関係は、以下のとおりである。
1 第1ワイヤ固定クランプ
2 第2ワイヤ固定クランプ
3 防水密封ストリップ
4 防水密封リング
5 導電線収容腔
6 リード線
7 第1ハウジング
8 第2ハウジング
9 ワイヤー出口
10 第1導電線クランプ
11 第2導電線クランプ
12 第1ワイヤーホルダー
13 第2ワイヤーホルダー
15 第1密封リング
16 第2密封リング
101 第1ワイヤ固定溝
102 第1内側面
103 第1周辺面
105 第1周辺溝
106 第1オーバーフロー溝
107 第1防水密封部
108 第1リード線締結部
109 第1噛合部
1091 第1突出歯
110 ワイヤーバックル収容腔
111 第1位置決めピラー
112 第1位置決め穴
113 ボス部
201 第2ワイヤ固定溝
202 第2内側面
203 第2周辺面
204 収容溝
205 第2周辺溝
206 第2オーバーフロー溝
207 第2防水密封部
208 第2リード線締結部
209 第2噛合部
2091 第2突出歯
210 ワイヤーバックル
211 第2位置決めピラー
212 第2位置決め穴
213 凹溝
301 第1導電線溝
302 第1貼合面
303 第1回避穴
304 第1密封面
305 第4位置決め穴
401 第2導電線溝
402 第2貼合面
403 第2回避穴
404 第2密封面
405 第5位置決め穴
501 第1ワイヤ固定歯
502 第3ワイヤ固定溝
503 第3突出歯
504 第1当接部
505 第3位置決め穴
601 第2ワイヤ固定歯
602 第4ワイヤ固定溝
603 第4突出歯
604 第2当接部
605 第3位置決めピラー
701 第1内側凹溝
702 第2内側凹溝