(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-04
(45)【発行日】2023-04-12
(54)【発明の名称】応援提供方法、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230405BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20230405BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N7/15
(21)【出願番号】P 2022573374
(86)(22)【出願日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 JP2022019593
(87)【国際公開番号】W WO2022234863
(87)【国際公開日】2022-11-10
【審査請求日】2022-12-11
(31)【優先権主張番号】P 2021078227
(32)【優先日】2021-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596165947
【氏名又は名称】鍵和田 芳光
(73)【特許権者】
【識別番号】501045881
【氏名又は名称】株式会社キーソフト
(74)【代理人】
【識別番号】100110652
【氏名又は名称】塩野谷 英城
(72)【発明者】
【氏名】鍵和田 芳光
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-232860(JP,A)
【文献】国際公開第2017/002642(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04N 7/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルームに属する複数の応援者を記憶するルーム記憶部を備えたシステムの応援提供方法であって、
このルーム記憶部に記憶された同じルームに属する複数の応援者間で互いの映像又は音声を各応援者の装置に共有させるステップと、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援受信システムに送信するステップと、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援中継システムに送信するステップと、
を含む応援提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の応援提供方法を実施する一の応援サービスシステムから送信された第1の映像又は音声を応援受信システムが受信するステップと、
請求項1に記載の応援提供方法を実施する他の応援サービスシステムから送信された第2の映像又は音声を,前記応援中継システムを経由して前記応援受信システムが受信するステップと、
前記第1の映像又は音声と前記第2の映像又は音声とを必要に応じてミックスした映像を生成し視聴者向けに出力するステップと、
を含む応援提供方法。
【請求項3】
請求項2に記載の応援提供方法において、
前記応援中継システムは、複数の前記応援サービスシステムから前記映像又は音声を受信し、その中から、前記応援受信システムからの要求に応じて選択した映像又は音声を要求元の前記応援受信システムに送信する、応援提供方法。
【請求項4】
前記映像又は音声がアバターの映像又は音声である、請求項1,2又は3に記載の応援提供方法。
【請求項5】
ルームに属する複数の応援者を記憶するルーム記憶部を備えた応援提供システムであって、
このルーム記憶部に記憶された同じルームに属する複数の応援者間で互いの映像又は音声を各応援者の装置に共有させる手段と、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援受信システムに送信する手段と、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援中継システムに送信する手段と、
を備えた応援提供システム。
【請求項6】
ルームに属する複数の応援者を記憶するルーム記憶部を備えたシステム用の応援提供プログラムであって、
このルーム記憶部に記憶された同じルームに属する複数の応援者間で互いの映像又は音声を各応援者の装置に共有させるステップと、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援受信システムに送信するステップと、
前記ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援中継システムに送信するステップと、
をプロセッサに実行させる応援提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、応援提供方法、システム及びプログラムに係り、特に、応援者の映像や音声をオンラインで競技場や放送局等の遠隔地に提供する、応援提供方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
本願の出願人は、視聴者参加型放送番組配信方法(特許文献1)について特許を取得した。この特許発明によれば、複数の視聴者が声援や映像を通信により競技場等に届けることができる。
【0003】
しかし、例えばオリンピックのような大規模なイベントになると、声援や映像を届けたい者も大勢となり、全員の応援を競技場や放送番組等に露出させることが難しくなる。応援者に課金をして応援を競技場や放送番組等に露出させるサービスを考えた場合、課金を促進するには、応援者が露出する確率をできるだけ向上する必要があり、また、何らかの課金の恩恵をすべての応援者に提供する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、応援者の映像や音声を遠隔地から届けるサービスにおいて、応援者のメリットを高めるシステムの実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、本発明は、ルームに属する複数の応援者を記憶するルーム記憶部を備えたシステムによる応援提供方法等であって、このルーム記憶部に記憶された同じルームに属する複数の応援者間で互いの映像又は音声を各応援者の装置に共有させるステップを備える。また、ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援受信システムに送信するステップを有する。更に、ルーム記憶部に記憶されたルームから選択されたルーム又は応援者の映像又は音声を外部の応援中継システムに送信するステップを含む、という構成をとっている。
【0007】
また、他の発明は、上記の応援提供方法を実施する一の応援サービスシステムから送信された第1の映像又は音声を応援受信システムが受信するステップを備える。また、上記の応援提供方法を実施する他の応援サービスシステムから送信された第2の映像又は音声を,応援中継システムを経由して応援受信システムが受信するステップを有する。更に、応援受信システムが、第1の映像又は音声と第2の映像又は音声とを必要に応じて選択又はミックスした映像又は音声を生成し視聴者向けに出力するステップを含む。ここで、「ミックス」には、複数の独立した映像を一つの画面内に同時に再生する形態を含むものとする。また、複数の独立した音声をそれぞれ異なるスピーカから同時に再生する形態を含むものとする。
【0008】
これによると、応援者の映像又は音声はルーム内でお互いに露出する。また、一部の応援者の映像又は音声は応援受信システムや応援中継システムを通じて視聴者向けに露出する場合がある。
【発明の効果】
【0009】
よって本発明によれば、応援者の映像や音声をリモートで届けるサービスにおいて、応援者のメリットを高めたシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態を示す全体構成図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[全体構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、一例として、東京オリンピックを日本の応援者だけでなく海外の応援者もリモートで応援できるようにするビジネスモデルを考える。応援者に課金してもらうためには、応援者に常にメリットを提供すべきである。しかし、応援者をリモートで競技会場や放送番組等に露出させようとすると、世界中の応援者の数が膨大であり、各応援者が露出する確率は低く、すべての応援者が露出するというメリットを享受することは難しい。そこで、大勢の応援者のメリットを如何に高めるか、その手段の実現を目指すものである。
【0012】
図1は、本実施形態の全体構成図である。本実施形態において、本発明の応援提供システムは、複数の応援サービスシステム10と、複数の応援者装置20と、応援中継システム30と、複数の応援受信システム40と、コンピュータネットワーク50とを備えている。システム及び装置10-40は、コンピュータであり、プロセッサがプログラムを実行することにより動作する。各システムは、動作に必要なコンピュータ以外の電子回路を含んでいてもよい。
【0013】
各システム及び装置10-40のコンピュータは、中央処理装置等のプロセッサと、RAM等の主記憶装置と、HDD等の補助記憶装置とを備えている。また、キーボード等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、ゲートウェイ等の通信装置を備えている。応援者装置20は、携帯端末でもよい。
【0014】
以下に各システムの役割の概要を記す。説明に登場する各記憶部は、記憶装置の記憶領域内に設けられる。
【0015】
[応援サービスシステム]
応援サービスシステム10は、応援者が応援サービスを利用するためのチケットを販売し、チケットを使用する応援者の応援サービスへの入場を管理する。また、応援サービスシステム10に入場又はアクセスした応援者へのグッズの販売と、入場した応援者への応援コミュニティの提供とを行う。更に、応援コミュニティで生じた応援者の映像及び音声を外部に出力する。
【0016】
[応援者装置]
応援者装置20は、応援者が操作する装置であり、応援サービスシステム10にアクセスし、チケットの購入、チケットの使用、応援サービスへの入場、グッズの購入及び応援コミュニティの利用を行う。また、応援サービスシステム10に、応援者の映像と音声を送信する。応援者の映像や音声は、実際の映像、音声でもよいが、当該応援者のアバターの画像と音声でもよい。
【0017】
[応援中継システム]
応援中継システム30は、複数の応援サービスシステム10から、それぞれの応援者の映像及び音声を受信し、その中から、各応援受信システム40の要求に対応する映像及び音声を選択し、要求元の応援受信システム40に提供する。
【0018】
[応援受信システム]
各応援受信システム40は、応援サービスシステム10から出力された応援者の映像及び音声を受信し、テレビ放送、ネット配信やイベント会場の出力装置等を通じて公衆に提供する。また、応援受信システム40は、応援中継システム30への要求に応じて同システム30から受信した応援者の映像及び音声を、必要に応じて、テレビ放送、ネット配信やイベント会場の出力装置等を通じて公衆に提供する。
【0019】
[コンピュータネットワーク]
コンピュータネットワーク50は、インターネットを介し、各システム及び装置10-40を相互に通信可能とする。
【0020】
[各構成の詳細]
本実施形態の構成を更に詳述する。
【0021】
[応援サービスシステム]
複数の応援サービスシステム10は、A区とB区に区分され、各応援サービスシステム10は、チケット販売部11、入場管理部12、グッズ販売部13、コミュニティ提供部14及び応援出力部15を備えている。各部11-15は、プロセッサがプログラムを実行することにより動作する。
【0022】
[A区とB区]
A区とB区は、各応援サービスシステム10の地理的な担当範囲を示すが、担当範囲の大小は問わない。本実施形態において、A区は日本、B区は日本以外の外国とし、B区には、米国、中国、豪州等が含まれる。
【0023】
[チケット販売部]
チケット販売部11の構成を
図2に示す。チケット販売部11は、購入受付部111と、代金決済部112と、チケット発行部113とを備えている。チケット販売部11は、チケット記憶部114にアクセスする。チケット販売部11の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0024】
[購入受付部]
購入受付部111は、応援サービスを利用するためのチケットの購入要求を応援者装置20から受信し、代金決済部112にチケット代金の決済処理を依頼する。
【0025】
[代金決済部]
代金決済部112は、購入受付部111から決済処理の依頼を受けると、応援者装置20及び外部の決済システム(図示略)と通信し、チケット代金の所定の決済を実行する。決済が完了すると、その旨をチケット発行部113に通知する。
【0026】
[チケット発行部]
チケット発行部113は、代金決済部112から決済の完了の通知を受けると、決済が完了したチケットを購入者に発行する。チケットの発行方法は、チケットごとに固有のチケット識別子を購入元の応援者装置20のプログラムに送信することが考えられる。又は、チケット識別子をチケット購入者の電子メールアドレスに送信することが考えられる。
【0027】
[チケット記憶部]
チケット記憶部114は、チケット発行部113が発行したチケットのチケット識別子と、そのチケットの使用状態(未使用又は使用済み)を紐付けて記憶する。使用状態の初期値は「未使用」とする。チケット識別子は、発行するチケットごとに固有の値である。
【0028】
[入場管理部]
続いて、入場管理部12の構成を
図3に示す。入場管理部12は、チケット処理部121と、応援者登録部122とを備えている。入場管理部12は、チケット記憶部114及び応援者記憶部123にアクセスする。入場管理部12の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0029】
[チケット処理部]
チケット処理部121は、応援者装置20から、チケット識別子を伴った応援サービスへの入場要求を受信する。そして、受信したチケット識別子に紐づいた使用状態が「未使用」であるか否かを、前述のチケット記憶部114のレコードに基づいて判定する。チケット処理部121は、チケット識別子に紐づいた使用状態が「未使用」であれば、使用状態を「使用済み」に書き換え、要求元の応援者装置20に応援サービスへの入場を許可し、応援者登録部122に動作を引き継ぐ。一方、チケット識別子に紐づいた使用状態が既に「使用済み」であれば、入場を拒否する旨を要求元の応援者装置20に返す。
【0030】
[応援者登録部]
応援者登録部122は、チケット処理部121において応援サービスへの入場が許可された応援者装置20から、応援者の識別子と属性情報の入力を受け付ける。応援者の属性情報には、例えば、応援する国、チームや個人の区分、応援者の年齢や性別、応援者の属する国や市区町村等の地域等が含まれる。 応援者の識別子は、ID、パスワードやニックネーム等である。応援者登録部122は、応援者装置20から受信した応援者識別子と応援者属性情報とを紐付けて、応援者記憶部123に登録する。
【0031】
[応援者記憶部]
上記のとおり、応援者記憶部123は、各応援者の応援者識別子と、応援者属性情報とを紐付けて記憶する。応援者識別子は、応援者ごとに固有の値である。
【0032】
[グッズ販売部]
続いて、グッズ販売部13の構成を
図4に示す。グッズ販売部13は、購入受付部131と、代金決済部132と、グッズ提供部133とを備えている。グッズ販売部13は、応援者記憶部123にアクセスする。グッズ販売部13の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0033】
[購入受付部]
購入受付部131は、応援者装置20から、グッズの注文要求を受け付ける。注文要求には応援者識別子、グッズ識別子及び購入数量等が付加される。また、注文要求には納品先等の個人情報が付加される。購入受付部131は、グッズの注文要求を受けると、当該注文要求に付加された応援者識別子が応援者記憶部123に登録されているか否かを判定する。対応する応援者識別子が登録されていない場合は、注文を拒否してもよい。一方、対応する応援者識別子が登録されている場合、注文要求に付加された個人情報を対応する応援者識別子に紐づけて応援者記憶部123に登録し、注文されたグッズの代金の決済を代金決済部132に依頼する。購入受付部131は、応援者識別子が応援者記憶部123に登録されているか否かに関わらず、グッズの注文要求を有効なものとして扱ってもよい。
【0034】
[代金決済部]
代金決済部132は、注文されたグッズの代金を所定の決済方法で決済するように発注元の応援者装置20に促す。代金決済部132は、代金の決済完了を確認すると、購入されたグッズの納品処理をグッズ提供部133に依頼する。
【0035】
[グッズ提供部]
グッズ提供部133は、購入されたグッズがオンラインで提供できるコンテンツ、プログラムやライセンスコードである場合、コンテンツ、プログラムやライセンスコードの取得方法を購入元の応援者装置20に案内する。又は、応援者の電子メールアドレスに宛てて案内する。また、購入されたグッズを発送する場合、グッズ提供部133は、外部のグッズ提供者の装置に発送依頼を自動的に送信する。
【0036】
[応援者記憶部]
上記のとおり、応援者記憶部123は、応援者識別子及び応援者属性情報に加えて、応援者等の個人情報を応援者識別子に紐づけて記憶してもよい。
【0037】
[コミュニティ提供部]
続いて、コミュニティ提供部14の構成を
図5に示す。コミュニティ提供部14は、ルーム生成部141、入室処理部142、見学処理部143及び招待処理部144を備えている。コミュニティ提供部14は、応援者記憶部123及びルーム記憶部145にアクセスする。コミュニティ提供部14の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0038】
[ルーム生成部]
ルーム生成部141は、応援者装置20からルームの生成要求を受信する。ルームとは、複数の応援者(応援者装置20)が各自の映像と音声をオンラインでリアルタイムに共有する場をいう。ルームの生成要求には、要求者の応援者識別子、ルーム属性情報及び入室鍵情報が付加される。ルーム属性情報には、応援する国、チーム又は個人の情報、ルームの紹介文、ルームの公開非公開の設定、ルーム見学の可否設定等が含まれる。ルーム生成部141は、ルーム生成要求者の応援者識別子が応援者記憶部123に登録されており、かつ、ルーム記憶部145に入室者識別子や見学者識別子として登録されていないことを判定する。この条件を満たす場合、ルーム生成部141は、ルームごとに固有のルーム識別子を生成し、このルーム識別子に、ルーム生成要求に付加されたルーム属性情報及び入室鍵情報を紐付けてルーム記憶部145に登録する。また、ルームの生成要求をした応援者の応援者識別子を先ほど生成したルーム識別子に入室者識別子として紐づける。ルーム生成部141は、生成したルーム識別子を、ルームの生成を要求した応援者装置20に通知する。
【0039】
ここで、ルームを生成する応援者は、そのルームのルーム属性情報を自由に設定することができる。例えば、生成したルームのルーム属性情報が、特定のサッカーチームを応援するルームとして設定されている場合、複数の応援者が当該ルームに入室して、特定のサッカーチームを応援することができる。同様に、ルームの属性情報が、特定の地域(都道府県や市町村でもよい)に設定されていれば、当該特定の地域に縁のある複数の応援者が入室して地元チームの応援等を行うこともできる。ただし、ここでは属性の同じ者のコミュニティ的なルームとしたが、単に応援したい者同士が集まってルームを形成してもよい。例えば、単に友人同士が集まってルームを作り、一緒に応援してもよい。
【0040】
[入室処理部]
入室処理部142は、応援者装置20からルーム一覧の取得要求を受け付ける。ルーム一覧の取得要求には、要求者の応援者識別子が付加される。入室処理部142は、付加された応援者識別子が応援者記憶部123に登録されていない場合、要求を拒否する。一方、付加された応援者識別子が応援者記憶部123に登録されている場合、ルーム一覧を生成して要求元の応援者装置20に送信する。ルーム一覧の生成は、ルーム記憶部145に登録されているルームのうち、ルーム属性情報に非公開が設定されていないルームを対象とし、ルーム識別子とルーム属性情報とをルームごとに列挙して生成する。
【0041】
また、入室処理部142は、ルーム一覧から選択されたルームへの入室要求を応援者装置20から受け付ける。当該要求には、要求者の応援者識別子が付加される。入室処理部142は、付加された応援者識別子が応援者記憶部123に登録されており、かつ、ルーム記憶部145の入室者識別子に登録されていないことを判定する。この条件を満たさない場合は、入室を拒否する。一方、条件を満たす場合は、選択されたルームへの入室の承認を当該ルームのオーナーに求める。具体的には、当該ルームのオーナーである応援者の応援者装置20に入室を希望する応援者の応援者識別子と応援者属性情報を送信し、承認を要求する。ルームのオーナーが入室を承認すると、入室処理部142は、入室を求めた応援者の応援者識別子を入室者識別子として対応するルーム識別子に紐づけて登録する。入室を要求した応援者が応援者装置20から正しい入室鍵情報を入力したことを入室の条件としてもよい。一方、入室にあたってルームのオーナーの承認を不要としてもよい。この場合、生成するルームごとに、オーナーによる入室の承認の要否をルーム属性情報に含めるとよい。
【0042】
[見学処理部]
見学処理部143は、ルーム一覧から選択されたルームの見学要求を応援者装置20から受け付ける。見学要求には要求者の応援者識別子が付加される。又は、ルーム一覧を要求した際の応援者識別子を見学要求者の応援識別子とする。見学処理部143は、見学を要求されたルームの属性情報が見学可であり、見学要求者の応援者識別子が応援者記憶部123に登録されており、かつ、当該応援者識別子がルーム記憶部145の入室者識別子として登録されていないことを判定する。この条件を満たす場合、選択されたルームのオーナーに見学の承認を求める。具体的には、当該ルームのオーナーである応援者の応援者装置20に見学を希望する応援者の応援者識別子と応援者属性情報を送信し、承認を要求する。ルームのオーナーが見学を承認すると、見学処理部143は、見学を求めた応援者の応援者識別子を見学者識別子として対応するルーム識別子に紐づけてルーム記憶部145に登録する。一方、見学にあたってルームのオーナーの承認を不要としてもよい。この場合、生成するルームごとに、見学の承認の要否をルーム属性情報に含めるとよい。
【0043】
[招待処理部]
招待処理部144は、ルームのオーナー等からそのルームへの入室を招待された応援者(招待者という)を当該ルームへ入室させる。ルームのオーナーは、ルーム識別子と対応する入室鍵情報とを招待者に予め伝えておく。当該ルームへの入室を要求する招待者は、応援者装置20からルーム識別子と対応する入室鍵情報と自身の応援者識別子とを送信する。招待処理部144は、応援者装置20から送信されたルーム識別子と対応する入室鍵情報と応援者識別子とを受信する。そして、受信したルーム識別子と入室鍵情報との組み合わせがルーム記憶部145に登録されており、かつ、応援者識別子が応援者記憶部123に登録されており、かつ、ルーム記憶部145に応援者識別子が入室者識別子として登録されていないことを判定する。これらの条件を満たす場合、対応するルームのオーナーに招待者の入室の承認を求める。具体的には、当該ルームのオーナーである応援者の応援者装置20に招待者として入室を希望する応援者の応援者識別子を送信し、承認を要求する。ルームのオーナーが入室を承認すると、招待処理部144は、入室を求めた応援者の応援者識別子を入室者識別子として対応するルーム識別子に紐づけてルーム記憶部145に登録する。一方、招待者の入室にあたってルームのオーナーの承認を不要としてもよい。この場合、生成するルームごとに、招待者が入室する際の承認の要否をルーム属性情報に含めるとよい。ここで、入室鍵情報は、単にそのルームのアドレス等でもよい。
【0044】
[ルーム記憶部]
ルーム記憶部145は、上記のとおり、ルームごとに、ルーム識別子、ルーム属性情報、入室鍵情報、入室者識別子及び見学者識別子を紐付けて記憶する。入室者識別子のうちルームのオーナーには、オーナーであることを示すフラグを紐付けて記憶しておく。ルーム識別子は、生成するルームごとに固有の値を持つ。
【0045】
[応援出力部]
図1に戻り、応援サービスシステム10の応援出力部15は、各応援者装置20から応援者のリアルタイム映像及び音声を受信する。そして、各ルームの複数の入室者間で各入室者のリアルタイム映像及び音声が共有されるように、各応援者装置20にルーム内の各入室者のリアルタイム映像及び音声をライブ配信する。これにより、ルーム内の入室者間でお互いに同じテレビ番組を見る等して、特定のイベントを応援して盛り上がることができ、ルーム内で各応援者がお互いに露出することができる。当該動作を実現するプログラムは、既存のWEB会議システムのプログラムを応用して作成してもよい。
【0046】
また、応援出力部15は、ルーム記憶部145に見学者識別子が登録されている応援者の応援者装置20に、対応するルーム内の入室者のリアルタイム映像及び音声をライブ配信する。これにより、見学者はルームの雰囲気を確認してから、入室を決めることができる。ここで、見学の対象を映像だけ又は音声だけに制限してもよい。見学者の音声及び映像はルーム内の応援者に対して無効に設定するとよい。また、ルーム内の応援者の映像又は音声は、見学者に対して映像又は音声を個別に無効に設定してもよい。これらの設定機能についても、既存のWEB会議システムのプログラムを応用して作成してもよい。
【0047】
また、応援出力部15は、公開可のルームから選択したルーム内の1乃至複数の入室者のリアルタイム映像及び音声を応援中継システム30と応援受信システム40とにライブ配信する。配信した映像及び音声は、応援中継システム30及び応援受信システム40に受信され利用される。ルーム内の映像及び音声の選択は、例えば、応援出力部15が、ビデオスイッチャーのチャンネルを自動制御して選択してもよい。その選択方法は、ルーム属性情報が予め指定された所定値と一致するルームを選択することや、一定時間ごとにランダムに生成する値とルーム識別子とが一致するルームを選択する方法等が考えられる。
【0048】
送信するリアルタイム映像及び音声には、対応するルームのルーム属性情報(応援する国、チーム又は個人の情報、ルームの紹介文等)を付加する。
【0049】
[応援者装置]
次に、応援者装置20について説明する。
図1に示すように、応援者装置20は複数存在し、A区とB区に分かれている。応援者装置20は、カメラ及びマイク並びにスピーカ又はイヤホン端子を備えたコンピュータであり、スマートフォン等の携帯機器やタブレット端末でもよい。応援者装置20は、各区に1つだけ図示しているが、実際には、各区に複数存在している。
【0050】
[A区とB区]
A区とB区は、応援者装置20の地理的な所在を示し、本実施形態において、A区は日本、B区は日本以外の外国とし、B区には、米国、中国、豪州等が含まれる。A区の応援者装置20は、A区の応援サービスシステム10を利用し、B区の応援サービスシステム10を原則として利用できないようになっている。また、B区の複数の応援者装置20も、原則としてそれぞれの所在と応援サービスシステム10の担当範囲とが一致する応援サービスシステム10だけを利用できるようになっている。例えば、A区である日本に所在する応援者装置20は、日本を担当範囲とする応援サービスシステム10を利用する。また、B区のうち米国に所在する応援者装置20は、米国を担当範囲とする応援サービスシステム10を利用する。同様に、中国に所在する応援者装置20は中国を担当範囲とする応援サービスシステム10を利用し、豪州に所在する応援者装置20は豪州を担当範囲とする応援サービスシステム10を利用する。
【0051】
ただし、A区に所在していない応援者装置20をA区に所在する応援者装置20とみなして、A区の応援サービスシステム10を利用することを許可してもよい。B区についても同様である。例えば、日本に居る米国人が米国の応援サービスシステム10に参加して、米国側の応援をすることが考えられる。
【0052】
また、各区を担当する応援サービスシステム10のハードウェアの設置場所は、担当する各区に限らない。例えば、米国を担当範囲とする応援サービスシステム10のハードウェアが、他国に設置されていてもよい。また、データトラフィックや処理負荷に問題がなければ、異なる区を担当する複数の応援サービスシステム10が、一つのハードウェアの上に共存していてもよい。
【0053】
応援サービスシステム10は、アクセスしてきた応援者装置20のグローバルIPアドレスを検査し、担当範囲内のグローバルIPアドレスを有する応援者装置20だけに通信を許可してもよい。これにより、大勢の応援者でも、A区、B区、各区の応援サービスシステム10に分散される。
【0054】
[応援中継システム]
続いて、応援中継システム30の構成を説明する。応援中継システム30は、各応援サービスシステム10からライブ配信された応援者のリアルタイム映像及び音声を受信し、その中から応援受信システム40ごとに割り当てたリアルタイム映像及び音声を各応援受信システム40に送信する。その割り当てをスイッチ部31が行う。応援中継システム30は、各応援サービスシステム10から受信するリアルタイム映像及び音声(ソースという)ごとに、入力識別子とソース属性情報とを紐付けて管理する。入力識別子はソースごとに固有の識別子であり、ソースのチャンネルに相当する。ソース属性情報は、各ソースに付加されたルーム属性情報である。入力識別子とソース属性情報の紐付けは応援ソース記憶部314に記憶される。
【0055】
[スイッチ部]
スイッチ部31の構成を
図6に示す。スイッチ部31は、要求受信部311、応援選択部312及び応援送信部312を備えている。スイッチ部31は、応援ソース記憶部314にアクセスする。スイッチ部31の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0056】
[要求受信部]
要求受信部311は、応援受信システム40からリアルタイム映像及び音声の送信要求を受け、応援選択部312に引き渡す。送信要求には、ソース属性情報の指定が付加される。ソース属性情報の指定は、例えば、応援する国、チーム又は個人の指定、ルームの紹介文の検索用フリーワード等である。
【0057】
[応援選択部]
応援選択部312は、応援ソース記憶部314を参照し、指定されたソース属性情報に対応する入力識別子を取得し応援送信部313に引き渡す。
【0058】
[応援送信部]
応援送信部313は、応援選択部312から受けた入力識別子に対応するソースを要求元の応援受信システム40にライブ配信する。応援送信部313は、構成の一部にストリーミング用のビデオスイッチャーやビデオミキサーを含んでいてもよい。これにより、各応援サービスシステム10から配信された応援者のソースが選択的に応援受信システム40に届けられる。
【0059】
[応援ソース記憶部]
応援ソース記憶部314は、前述のとおり、応援サービスシステム10から受信するソースごとに、入力識別子と、ソース属性情報とを紐付けて記憶する。入力識別子は、受信するソースごとに固有の値を持つ。
【0060】
[応援受信システム]
続いて
図1に戻り、応援受信システム40の構成を説明する。応援受信システム40は、A区、B区の同じ区の応援サービスシステム10がライブ配信する応援者のソースを直接受信する。これとは別に、応援受信システム40は、応援中継システム30からライブ配信される他区のソースも受信することが可能である。そして、同じ区の応援者のソースをイベント会場、テレビ放送又はオンライン配信等の用途に応じて視聴者向けに出力する。また、必要に応じて、他区の応援者のソースも選択的に又はミックスしてイベント会場、テレビ放送又はオンライン配信等の用途に応じて視聴者向けに出力する。応援受信システム40は、当該動作の実現のために応援出力制御部41を備えている。
【0061】
[A区とB区]
A区とB区は、応援受信システム40の地理的な所在を示し、本実施形態において、A区は日本、B区は日本以外の外国とし、B区には、米国、中国、豪州等が含まれる。A区の応援受信システム40は、A区の応援サービスシステム10からソースを直接受信する。また、B区の複数の応援受信システム40も、原則としてそれぞれの所在と応援サービスシステム10の担当範囲とが一致する応援サービスシステム10からソースを直接受信するようになっている。例えば、A区である日本に所在する応援受信システム40は、日本を担当範囲とするA区の応援サービスシステム10からソースを直接受信する。また、B区のうち米国に所在する応援受信システム40は、米国を担当範囲とするB区の応援サービスシステム10からソースを直接受信する。同様に、中国に所在する応援受信システム40は中国を担当範囲とする応援サービスシステム10からソースを直接受信し、豪州に所在する応援受信システム40は豪州を担当範囲とする応援サービスシステム10からソースを直接受信する。
【0062】
[応援出力制御部]
応援出力制御部41の構成を
図7に示す。応援出力制御部41は、応援ソース受信部411、中継ソース受信部412、中継ソース受信部413、ミキサー部414及び出力制御部415を備えている。応援出力制御部41の動作は、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現する。
【0063】
[応援ソース受信部]
応援ソース受信部411は、同じ区の応援サービスシステム10から応援者のソースを直接受信する。
【0064】
[中継ソース要求部]
中継ソース要求部412は、応援中継システム30に対し、他区の応援者のソースの送信を要求する。当該要求には、ソース属性情報の指定(応援する国、チーム又は個人の指定、ルームの紹介文の検索用フリーワード等)を付加する。ソース属性情報の指定は、キーボード等の入力装置から行われてもよい。
【0065】
[中継ソース受信部]
中継ソース受信部413は、当応援受信システム40に宛てて応援中継システム30から送信されるソースを受信する。
【0066】
[ミキサー部]
ミキサー部414は、応援ソース受信部411が受信した同じ区の応援者のソースと、中継ソース受信部413が受信した他区の応援者のソースとを視覚的又は聴覚的にミックスした会場用コンテンツ、放送番組又はオンライン配信コンテンツ等を生成する。又は、ミキサー部414は、応援ソース受信部411が受信した同じ区の応援者のソースと、中継ソース受信部413が受信した他区の応援者のソースとから選択した映像及び音声を含む会場用コンテンツ、放送番組又はオンライン配信コンテンツ等を生成する。ミキサー部414は、別途外部から受信した番組用の録画や生放送に加えて、上記の応援者のソースを必要に応じてミックスしてもよい。ミックスの制御は、キーボード等の入力装置から行われてもよい。また、ミックスの処理は、ビデオスイッチャー等により行われてもよい。
【0067】
[出力制御部]
出力制御部415は、番組の提供方法に応じて用意されたシステム(ライブ配信システムや放送システム等)により、上記の会場用コンテンツ、放送番組又はオンライン配信コンテンツ等を視聴者向けに出力する。
【0068】
出力制御部415が会場用コンテンツを出力する場合、会場の出力装置(表示モニターやスピーカー等)が複数あれば、各出力装置から出力させる映像や音声を出力装置ごとに制御してもよい。
【0069】
以上説明した実施形態によれば、以下の効果がある。即ち、世界の応援者の映像や音声を一気に東京オリンピックの競技会場に流すのではなく、例えば、米国人の応援は一旦米国の応援サービスシステム10(テレビ局に配置されていてもよい)に送って、できるだけ米国の番組には米国人が露出するようにする。同様に、中国の番組には中国人が出るようにする。その映像又は音声の一部又は全てが日本に集まってもよいが、東京オリンピックのまとめ役である日本では、応援の一部を見てみましょうということで、米国が出たり中国が出たり豪州が出たりする。
【0070】
世界中の応援映像又は音声のすべてを日本の競技場に届け、日本の番組に出そうとすると、全世界のすごい人数の中で、露出する人はほんのわずかとなる。これを各国の番組で露出するようにすれば各応援者の露出の確率が上がる。
【0071】
応援サービスのビジネスを考えたとき、応援者が料金を支払っても、その応援が競技場等に届くか分からず、また、露出も保証されない状況で、それでも料金を支払うのか、という問題がある。そこで、すべての応援者の映像や音を何らかの方法で露出させたいと考えたとき、応援者のお互いを露出させればよいという思想に行き着いた。
【0072】
本発明によれば前述のとおり、例えば、特定のサッカーチームを友達と一緒に応援することができ、このとき、ルーム内の仲間内は必ずお互いに露出する。ルームの属性も前述のとおり、特定の地域(都道府県や市町村)等で集まってもよい。そのルーム内の応援映像と音声が、更に、競技場等にも届く可能性がある。これにより、応援サービスへの応援者の参加を促進することができる。ただし、各応援者(参加者)の映像や音声は実際の映像や音声でもよいが、アバターを使ってもよい。
【0073】
ここで、本発明は、以上の実施形態に限られるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に記載した発明の範囲である。「ルーム」とは、映像等を共有する応援者の範囲を意味する。「応援者」とは、応援の映像又は音声を発することが可能な状態にあれば足り、応援の映像又は音声を現に発した者に限られない。
【0074】
また、
図1乃至
図5と共に説明した応援サービスシステムは、仮に、応援受信システムや応援中継システムに接続されていない状態であっても、気の合う応援者同士がルームでお互いに露出して楽しむことができる。応援サービスシステム単体でも価値のある発明である。この場合、応援に限らず、お互いに露出して情報交換を楽しむことに価値があるので、「応援」は広く「参加」と読み替えてもよい。また、応援サービスシステムは、単にスポーツだけでなく、音楽のコンサートやお笑いライブ等に用いることもできる。
【0075】
[応援メッセージ等の送信方法]
上記の実施形態では、応援者装置20に、応援者の映像と音声を入力する構成とした。一方で、応援者装置に、応援テキスト等を入力する構成としてもよい。応援テキスト等を入力する実施形態を以下に説明する。
【0076】
図8に示す応援提供システムは、応援者装置としてのテレビ60及び入力装置70と、応援サービスシステムとしてのメッセージセンタ80と、応援受信システムとしての競技場設備90とを備えている。競技場とは一例であって、本システムは、興行会場全般に適用することができる。メッセージセンタ80と通信するテレビ60及び競技場設備90は、それぞれ一つだけ図示しているが、実際にはそれぞれ多数存在する。
【0077】
[テレビ]
テレビ60は、放送信号を受信するアンテナ端子、LEDディスプレイ等の表示装置、赤外線等の入力インターフェース、NIC等の通信装置といったテレビの一般的な要素を備えている(図示略)。また、連動データ放送に対応し、入力装置70としてのリモコンのdボタンを押すと、視聴中の番組に連動するデータ放送が起動するようになっている。テレビ60は、メッセージ制御プログラム、ユーザ属性設定値及びモード設定値の記憶部61を備えている。テレビ60のプロセッサ(図示略)は、メッセージ制御プログラムを実行することにより、後述する種々のテレビ60の動作を実現する。
ここでは、応援者装置としてテレビ60及び入力装置70を具体例として挙げているが、これに限らない。例えば、テレビ60を、スポーツ番組等のコンテンツのインターネット配信を受信及び出力するパーソナルコンピュータやスマートフォン等のネットワーク端末に置き換えてもよい。また、入力装置70を、当該ネットワーク端末に装備された入力装置に置き換えてもよい。この場合、ネットワーク端末にインストールした応援サービスシステム用のアプリケーションプログラムが必要な処理を実行してもよい。これにより、一台のネットワーク端末でコンテンツの視聴と応援の送信との両方を行ってもよい。ここで、ネットワーク端末のスピーカからコンテンツの音声が出力されると共に、ネットワーク端末のマイクから応援の音声が入力される構成の場合、ハウリングを防止するため、イヤホン等で音声を視聴するとよい。また、コンテンツ配信業者は、コンテンツ配信のサービスと、メッセージセンタ80のサービスとを、同じサーバやシステム内で一体的に提供することも可能である。
【0078】
ここで、テレビ60を含む応援提供システム全体の動作の概略を示しておくと、モード1では、テレビ60に入力された応援テキストが音声変換されて、テレビ60で視聴中の番組の競技場に音声で出力される。
【0079】
モード2では、テレビ60に入力された選択操作により選択された応援テキストが音声変換されて、テレビ60で視聴中の番組の競技場に音声で出力される。
【0080】
モード3では、テレビ60に入力された応援テキストが、テレビ60で視聴中の番組の競技場にテキストで表示される。
【0081】
モード4では、テレビ60に入力された選択操作により選択された応援テキストが、テレビ60で視聴中の番組の競技場にテキストで表示される。
【0082】
モード5では、テレビ60に入力された選択操作により選択された応援音声が、テレビ60で視聴中の番組の競技場に音声として出力される。
【0083】
[メッセージ制御プログラム]
メッセージ制御プログラムは、例えば、BML(Broadcast Markup Language)等のデータ放送に対応した言語で記述され、dボタンが押されるとデータ放送により供給される。メッセージ制御プログラムは、モード設定値に応じて、次の中から選択した動作をテレビ60のプロセッサに実行させる。
【0084】
モード1では、応援テキストの入力と送信操作を入力装置70から受け付け、入力された応援テキストにモード設定値、視聴中の番組識別子及びユーザ属性設定値をタグ等により付加し、インターネット等のデータ通信路を通じてメッセージセンタ80に送信する。
【0085】
モード2では、応援テキストの選択肢を表示装置に表示し、応援テキストの選択操作を入力装置70から受け付ける。次いで、応援テキストの送信操作を入力装置70から受け付けると、選択された応援テキストの識別子(応援テキスト識別子)にモード設定値、視聴中の番組識別子及びユーザ属性設定値をタグ等により付加する。そして、インターネット等のデータ通信路を通じてメッセージセンタ80に送信する。
【0086】
モード3では、応援テキストの入力と送信操作を入力装置70から受け付け、入力された応援テキストにモード設定値及び視聴中の番組識別子をタグ等により付加し、インターネット等のデータ通信路を通じてメッセージセンタ80に送信する。
【0087】
モード4では、応援テキストの選択肢を表示装置に表示し、応援テキストの選択操作を入力装置70から受け付ける。そして、応援テキストの送信操作を入力装置70から受け付けると、選択された応援テキストにモード設定値及び視聴中の番組識別子をタグ等により付加し、インターネット等のデータ通信路を通じてメッセージセンタ80に送信する。
【0088】
モード5では、応援音声の選択肢を表示装置に表示し、応援音声の選択操作を入力装置70から受け付ける。次いで、応援音声の送信操作を入力装置70から受け付けると、選択された応援音声の識別子(応援音声識別子)にモード設定値、視聴中の番組識別子及びユーザ属性設定値をタグ等により付加する。そして、インターネット等のデータ通信路を通じてメッセージセンタ80に送信する。
【0089】
[ユーザ属性設定値]
ユーザ属性設定値は、ユーザの性別及び年齢を示す。テレビ60のプロセッサは、入力装置70からユーザ属性設定値の入力を受け付け、記憶部61に記憶する。
【0090】
[モード設定値]
モード設定値は、上記モードの識別子を示す。テレビ60のプロセッサは、入力装置70からモード設定値の入力を受け付け、記憶部61に記憶する。
【0091】
[入力装置]
入力装置70は、テレビ60に対し、テキストや数値を入力する装置であり、例えば、キーボードとリモコンを含む。入力装置70からテレビ60への情報の送信方法は問わないが、例えば、USB等の有線接続又は赤外線やbluetooth(登録商標)等の無線接続を採用する。
【0092】
[メッセージセンタ]
メッセージセンタ80は、NIC等のネットワーク通信装置(図示略)を備え、インターネット等のデータ通信路を介してテレビ60及び競技場設備90と通信する。メッセージセンタ80は、HDD等の記憶装置を備え、モード別手順、音声変換手順、メッセージデータベース(DB)、ユーザ属性DB及び会場DBを記憶している。メッセージセンタ80は、CPU等のプロセッサを備え、モード別手順等のプログラムを読み込んで実行することにより種々の動作を実現する。
【0093】
[モード別手順]
モード別手順は、テレビ60から受信するモード設定値ごとにプロセッサによる処理手順を記述している。各モードの実行手順は次のとおりである。
【0094】
モード1では、音声変換手順を読み込み、テレビ60から受信した応援テキストを応援音声に変換する。このとき、応援テキストに付加されたユーザ属性設定値(性別や年齢)に応じて既知のボイスシンセサイザを適用しユーザ属性に応じた声色の音声データに変換する。また、会場DBを参照してテレビ60から受信した番組識別子に対応する競技場設備90の通信アドレスを取得し、生成した音声データをインターネット等のデータ通信路を通じて対応する競技場設備90に送信する。
【0095】
モード2では、メッセージDBを参照し、テレビ60から受信した応援テキスト識別子及びユーザ属性設定値に対応する音声データをメッセージDBから読み出す。そして、会場DBを参照してテレビ60から受信した番組識別子に対応する競技場設備90の通信アドレスを取得し、読み出した音声データをインターネット等のデータ通信路を通じて対応する競技場設備90に送信する。
【0096】
モード3及びモード4では、会場DBを参照してテレビ60から受信した番組識別子に対応する競技場設備90の通信アドレスを取得し、テレビ60から受信した応援テキストをインターネット等のデータ通信路を通じて対応する競技場設備90に送信する。
【0097】
モード5では、メッセージDBを参照し、テレビ60から受信した応援音声識別子及びユーザ属性設定値に対応する音声データをメッセージDBから読み出す。そして、会場DBを参照してテレビ60から受信した番組識別子に対応する競技場設備90の通信アドレスを取得し、読み出した音声データをインターネット等のデータ通信路を通じて対応する競技場設備90に送信する。
【0098】
[音声変換手順]
音声変換手順は、プロセッサによりテキストを音声に変換させるための既知のプログラムである。プロセッサは、音声変換手順を実行することにより、テキストを音声に変換する。このとき、ユーザ属性設定値(性別や年齢)に応じて音声の声色を調整する既知のボイスシンセサイザを実行する機能を有する。
【0099】
[メッセージDB]
メッセージDBは、様々な応援音声を発音する音声データを格納している。各音声データには、対応するユーザ属性設定値(性別や年齢)並びに応援テキスト識別子及び応援音声識別子が紐づけられている。
【0100】
[ユーザ属性DB]
メッセージセンタ80がユーザ属性設定値を管理する場合、メッセージセンタ80にユーザ属性DBを備えるとよい。ユーザ属性DBは、ユーザ識別子とユーザ属性設定値(性別や年齢)とを紐づけて記憶する。ユーザ識別子は、B-CASカード番号等でもよい。ユーザ属性DBへの登録方法としては、入力装置70の操作に基づき、テレビ60からメッセージセンタ80にユーザ識別子とユーザ属性設定値とを紐付けて送信し、この紐付け情報をユーザ属性DBに登録することが考えられる。ユーザ属性DBを利用する場合、テレビ60からユーザ属性設定値を受信することに代えて、テレビ60からユーザ識別子を受信し、ユーザ識別子に紐づいたユーザ属性設定値をユーザ属性DBから読み出して上記の処理に用いる。
【0101】
[会場DB]
会場DBは、番組ごとに、番組識別子と競技場設備90の通信アドレスとを紐づけて登録している。登録は、番組の関係者又はメッセージセンタ80の関係者により事前に行われる。
【0102】
[競技場設備]
競技場設備90は、メッセージの出力制御装置91と、メッセージ音声を出力するスピーカ92と、メッセージテキストを表示する大型ビジョン93とを備えている。
【0103】
[出力制御装置]
出力制御装置91は、一般的なコンピュータの要素としてCPU等のプロセッサ、HDD等の記憶装置及びNIC等の通信装置を備えている。出力制御装置91は、インターネット等のデータ通信路を通じて、メッセージセンタ80から応援の音声データ又はテキストデータを受信する。出力制御装置91は、応援の音声データを受信した場合、受信した音声データをスピーカ92から発音させる。一方、応援のテキストデータを受信した場合、受信したテキストデータを大型ビジョン93に表示させるか、音声に変換してスピーカ92から発声させる。
【0104】
[スピーカ]
スピーカ92は、競技場内に配置され音声を拡声して発音する装置であればよい。スピーカ92は、競技場内に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。スピーカ92の所有者は問わない。
【0105】
[大型ビジョン]
大型ビジョン93は、同時に大勢が視認できる表示装置であればよい。
【0106】
[全体動作]
応援者は、入力装置70を操作し、予め設定したモードに応じて、応援テキスト、応援テキストの選択操作又は応援音声の選択操作をテレビ60に入力する。
【0107】
テレビ60は、入力装置70の操作及び予め設定されたモードに応じて、応援テキスト、応援テキスト識別子又は応援音声識別子に付加情報(ユーザ属性設定値、モード設定値又は/及び番組識別子)を付加し、メッセージセンタ80に送信する。
【0108】
メッセージセンタ80は、テレビ60から受信した応援テキスト、応援テキスト識別子又は応援音声識別子と付加情報とに基づき、対応する応援音声データ又は応援テキストデータを対応する競技場設備90に送信する。
【0109】
競技場設備90では、出力制御装置91が、メッセージセンタ80から受信した応援音声データ又はテキスト(文字)データに基づく音声をスピーカ92から発音させる。又は、メッセージセンタ80から受信した応援テキストデータに基づくテキスト(文字)を大型ビジョン93に表示させる。
【0110】
[当実施形態の効果]
以上の実施形態によれば、テレビ60の番組の視聴者は、リモコン等のdボタンを押して、応援テキストの入力や応援音声の選択といった簡便な操作を行うことにより、視聴中の競技が行われている競技場に応援音声や応援テキストを出力させることができる。
【0111】
ここで、上述したテレビ60の機能は、テレビに代えてテレビに接続されたセットトップボックス(STB)や外付けチューナー等に搭載されていてもよい。また、メッセージセンタ80が行う音声変換手順に代えて、テレビ60が音声変換手順を実行してから音声データをメッセージセンタ80に送ることも考えられる。また、音声変換や音声データを選択する際のユーザ属性設定(性別や年齢)は必ずしもユーザの真の性別や年齢でなくてもよい。
【0112】
[変形例]
上記実施形態では、応援者装置として、テレビ60とその入力装置70を用いる構成としたが、これらに代えて、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器を用いる構成としてもよい。
【0113】
コンピュータ機器は、CPU等のプロセッサ、メモリカード等の記憶装置、NIC等の通信装置、タッチパネル等の入力装置及び表示装置を備えている(図示略)。コンピュータ機器は、インストールアプリやWEBアプリ(応援アプリ)をプロセッサが実行することにより、以下の動作を実現する。スマートフォンを例として説明する。
【0114】
プロセッサが応援アプリを実行すると、
図9に示す画面をタッチパネルに表示する。ユーザは、設定ボタン101を押して、性別や年齢といったユーザ属性を入力する。プロセッサは、入力されたユーザ属性設定値を記憶装置に記憶する。
【0115】
また、ユーザが番組表ボタン102を押すと、プロセッサは、通信装置(Wi-Fiやモバイルネットワーク)を介してインターネット上から番組表をダウンロードし、タッチパネルに番組表を表示する。番組は、テレビ放送番組に限らず、ラジオ放送番組やインターネット配信番組でもよい。同じスマートフォンでテレビ放送やラジオ放送を視聴できるか否かは問わない。ユーザは、表示された番組表から応援したい競技等の番組を選択する。選択はタッチパネルをタッチして行う。プロセッサは、選択された番組の番組名等103を画面に表示し、選択された番組の番組識別子を記憶装置に記憶する。番組識別子は、番組表のデータに含まれており、各番組に予め割り当てられている。加えて、番組表には、各番組ごとに、応援可能な対象者(チームや選手)の識別子(応援対象識別子)が予め含まれている。ユーザは、設定ボタン101を押して、自身が応援したい対象者を、応援可能な対象者から選択できるようになっている。プロセッサは、応援可能な対象者が選択されると、選択された対象者の応援対象識別子をユーザ属性設定値の一部として記憶装置に記憶する。
【0116】
また、ユーザは、モードボタン104を押して、1乃至5の応援モードを選択する。プロセッサは、選択された応援モードのインジケータを点灯し、選択された応援モードのモード設定値を記憶装置に記憶する。ここで、各モードの動作概要は、上記実施形態と同一である。
【0117】
モード1又は3が選択された場合、プロセッサは、テキストボックス105をタッチパネルに表示し、文字入力を有効化する。ユーザはフリック入力等によりテキストボックス105に応援メッセージを入力し、送信ボタン106をタッチする。プロセッサは、送信ボタン106へのタッチを検知すると、テキストボックス105に入力されたテキストメッセージに、記憶装置に記憶していたモード設定値、ユーザ属性設定値及び番組識別子を付加して、メッセージセンタ80に送信する。
【0118】
また、モード2、4又は5が選択された場合、プロセッサは、応援メッセージの候補をタッチパネルに表示する。ユーザは、表示された中から応援メッセージを選択し、送信ボタン106をタッチする。プロセッサは、送信ボタン106へのタッチを検知すると、上記実施形態と同様に、モードに応じて、応援テキスト識別子、テキストメッセージ又は応援音声識別子に、記憶装置に記憶していたモード設定値、ユーザ属性設定値及び番組識別子を付加する。そして、メッセージセンタ80に送信する。
【0119】
スマートフォンから上記情報を受信したメッセージセンタ80の動作は、上記実施形態と同一であるが、ユーザ属性設定値に含まれる応援対象識別子の取扱いについて補足する。メッセージセンタ80のプロセッサは、競技場設備90に音声データ又はテキストデータを送信する際に、対応する応援対象識別子を付加する。競技場設備90の出力制御装置91は、メッセージセンタ80から受信した応援対象識別子に基づき、対応する音声を出力するスピーカ92を競技場内の複数のスピーカから選択してもよい。また、応援対象識別子に基づき、対応するテキストを大型ビジョン93に表示する位置やタイミングを制御してもよい。
【0120】
以上のように、テレビに限らず、ユーザがコンピュータ機器を操作することにより、本発明の応援提供システムを利用することができる。
【0121】
[放送禁止用語の除去]
メッセージセンタ80のプロセッサは、応援者装置としてのテレビやコンピュータ機器からオリジナルのテキストメッセージを受信したとき、当該テキストに放送禁止用語が含まれているかを判定する。そして、放送禁止用語のテキストを発見した場合、当該テキストを除去してから、音声変換やテキストの出力を行ってもよい。放送禁止用語の部分は音声上無音にしてもよい。この場合、放送禁止用語のテキストを予め記憶装置に記憶しておき、プロセッサは記憶装置に記憶されている放送禁止用語とテキストメッセージとを対比して判定を行うとよい。これにより、放送禁止用語を除いたメッセージを競技場等に届けることができる。
【0122】
[競技場設備90における音声変換]
出力制御装置91は、メッセージセンタ80から受信した応援テキストデータを音声データに変換する機能を備えていてもよい。上記したメッセージセンタ80の音声変換手順に必要な構成を出力制御装置91が備えることにより、競技場設備90における音声変換も可能となる。
【0123】
[応援先の決定方法]
前述したチケット発行部113は、チケットを発行する際、固有の開催時間及び固有の開催場所を有するイベントごとに、固有のチケット識別子を生成して発行してもよい。この場合、メッセージセンタ80の会場DBには、イベントごとに、チケット識別子と競技場設備90の通信アドレスとを紐づけて登録する。登録は、イベントの関係者又はメッセージセンタ80の関係者により事前に行われる。また、チケット発行部113は、当該イベントの応援を申込んだユーザに、チケット識別子に紐づいたURL等を電子メール等により応援者装置に届ける。
【0124】
そして、応援者装置から上記URL等にアクセスすることで、応援者装置に
図9のような応援アプリのインタフェースを開かせる。この場合、応援アプリを実行するプロセッサは、前述の番組識別子に代えて、チケット識別子をテキストメッセージ等に紐づけて、メッセージセンタ80に送信する。
【0125】
メッセージセンタ80は、受信したチケット識別子に対応する競技場設備90の通信アドレスを会場DBから読み出し、テキストメッセージ等を対応する競技場設備90に送信する。
【0126】
この場合、応援アプリで番組表から番組を選択するという操作は不要であり、特定のイベントについて購入したチケットに基づいて、当該特定のイベントの会場に応援を届けることができる。
【0127】
[メッセージの画像への変換]
メッセージセンタ80のプロセッサは、応援者装置から受信したテキストメッセージ、応援テキスト識別子又は応援音声識別子を、それらのテキスト又は音声を連想させるイメージ画像に変換してもよい。変換したイメージ画像の画像データをメッセージセンタ80から競技場設備90に送信する。競技場設備90の出力制御装置91は、メッセージセンタ80から受信した画像データに基づき、大型ビジョン93に画像を表示させる。
【0128】
この場合、メッセージセンタ80は、画像DB(図示略)を予め記憶装置に備える。画像DBには、テキスト、応援テキスト識別子又は応援音声識別子と画像データとを予め紐づけて登録する。登録は、イベントの関係者又はメッセージセンタ80の関係者により事前に行われる。
【0129】
このようにすると、大型ビジョン93に表示する応援の視覚的効果を高めることができる。この画像への変換機能は、メッセージセンタ80に代えて、競技場設備90に設けることも考えられる。
【符号の説明】
【0130】
10 応援サービスシステム
11 チケット販売部
12 入場管理部
13 グッズ販売部
14 コミュニティ提供部
15 応援出力部
20 応援者装置
30 応援中継システム
31 スイッチ部
40 応援受信システム
41 応援出力制御部
50 コンピュータネットワーク
60 テレビ
70 入力装置
80 メッセージセンタ
90 競技場設備
91 出力制御装置
92 スピーカ
93 大型ビジョン
101 設定ボタン
102 番組表ボタン
103 番組名等
104 モードボタン
105 テキストボックス
106 送信ボタン
111 購入受付部
112 代金決済部
113 チケット発行部
114 チケット記憶部
121 チケット処理部
122 応援者登録部
123 応援者記憶部
131 購入受付部
132 代金決済部
133 グッズ提供部
141 ルーム生成部
142 入室処理部
143 見学処理部
144 招待処理部
145 ルーム記憶部
311 要求受信部
312 応援選択部
313 応援送信部
314 応援ソース記憶部
411 応援ソース受信部
412 中継ソース要求部
413 中継ソース受信部
414 ミキサー部
415 出力制御部