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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-04
(45)【発行日】2023-04-12
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230405BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020180336
(22)【出願日】2020-10-28
(65)【公開番号】P2022071398
(43)【公開日】2022-05-16
【審査請求日】2021-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島崎 徳人
(72)【発明者】
【氏名】伊東 秀城
(72)【発明者】
【氏名】橋本 貴晶
【審査官】堀 圭史
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-137309(JP,A)
【文献】特開2016-016153(JP,A)
【文献】特開2020-108479(JP,A)
【文献】特開2012-055622(JP,A)
【文献】特開2018-042846(JP,A)
【文献】特開2011-251078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在までの遊技状況に基づく所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報をリセットするリセット手段と、
前記遊技情報を表示することが可能な表示手段と、
前記表示手段にて装飾図柄を変動表示させた後、当否抽選結果に応じた態様で停止表示させるまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、
を備え、
電源投入によっては、前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報がリセットされないように設定されており、
電源投入後の前記変動中演出が実行されている最中において、遊技者が遊技しなければ成立しない遊技条件が成立するまでは、前記表示手段に前記遊技情報が表示されないものの前記遊技情報が表示される状態に至る可能性があることを示唆する予告画像が表示され、前記遊技条件の成立を契機として前記表示手段に前記遊技情報が表示されることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
電源投入後、規定回数の当否抽選結果の報知が実行されることが、前記遊技条件の成立として設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記規定回数は一定ではないことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記遊技情報は、前記リセット手段によるリセット後に報知された当否抽選結果の回数であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項5】
当否抽選結果が当たりとなることを目指して遊技する遊技状態として、通常遊技状態および当該通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態が設定されており、
予め定められた上限回数連続して当否抽選結果がはずれとなることで、前記特定遊技状態に移行する救済機能が搭載されており、
前記遊技情報は、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数に基づいて決まる救済情報であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機。
【請求項6】
現在までの遊技状況に基づく所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報をリセットするリセット手段と、
前記遊技情報を表示することが可能な表示手段と、
前記表示手段にて装飾図柄を変動表示させた後、当否抽選結果に応じた態様で停止表示させるまでの変動中演出を実行する演出実行手段と、
を備え、
当否抽選結果が当たりとなることを目指して遊技する遊技状態として、通常遊技状態および当該通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態が設定されており、
予め定められた上限回数連続して当否抽選結果がはずれとなることで、前記特定遊技状態に移行する救済機能が搭載されており、
前記遊技情報は、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数に基づいて決まる救済情報であり、
電源投入によっては、前記記憶手段に記憶されている前記救済情報がリセットされないように設定されており、
電源投入後の前記変動中演出が実行されている最中において、遊技者が遊技しなければ成立しない遊技条件が成立するまでは、前記表示手段に前記救済情報が表示されないものの前記救済情報とは異なる情報であって前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数の多少を幅を持たせて示唆する示唆画像が表示され、前記遊技条件の成立を契機として前記表示手段に前記救済情報が表示されることを特徴とする遊技機。
【請求項7】
前記救済情報として、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数が表示されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技機。
【請求項8】
前記救済情報として、前記上限回数のうち、既に実行された当否抽選結果の報知の回数の占める割合が表示されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
前回の大当たりから現時点までに実行された当否抽選結果の報知回数(回転数)が表示される遊技機が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018‐166911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような回転数が表示されるものであると、リセットの有無が容易に判別できてしまうという問題がある。リセットの有無が容易に判別できてしまうことは遊技の促進を妨げる要因となる。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、遊技の促進に資する遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、現在までの遊技状況に基づく所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報をリセットするリセット手段と、前記遊技情報を表示することが可能な表示手段と、を備え、所定の開始条件の成立によっては、前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報がリセットされないように設定されており、前記開始条件の成立後、遊技者が遊技しなければ成立しない遊技条件が成立するまでは前記表示手段に前記遊技情報が表示されず、当該遊技条件の成立を契機として前記表示手段に前記遊技情報が表示されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる遊技機によれば、遊技の促進を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】遊技機の全体図である。
図2】表示領域に表示される背景画像、装飾図柄および保留図柄を示した図であり、(a)は装飾図柄群が変動している状態を、(b)は当該変動が停止して各装飾図柄群から選択された選択図柄が表示された状態(確定状態)を示した図である。
図3】背景画像の制御(全体画像の一部が背景画像とされる制御)を説明するためのイメージ図である。
図4】背景演出における背景画像の変化(演出部位の変化)を説明するための図である。
図5】背景演出発生時における背景画像の制御を説明するための図である(右側には全体画像のどの部分が背景画像とされているかを示すイメージ図を表す)。
図6】背景演出に関する具体例1-1を説明するための図である。
図7】背景演出に関する具体例1-2を説明するための図である。
図8】背景演出に関する具体例1-4を説明するための図である。
図9】背景演出に関する具体例1-6を説明するための図である。
図10】(a)は対象キャラクタの選択画面を示した図、(b)は特殊背景画像(対象キャラクタがキャラクタCである場合の特殊背景画像)を示した図である。
図11】背景変化演出を説明するための図である。
図12】背景変化演出に関する具体例2-3を説明するための図である。
図13】背景変化演出に関する具体例2-5を説明するための図である。
図14】遊技情報の表示に関する制御を説明するための図である。
図15図14に示したような制御がなされなかった場合における、電源ON時の遊技情報の表示をリセットの有無で分けて示した参考例である。
図16】遊技情報に関する具体例3-1を説明するための図である。
図17】遊技情報に関する具体例3-2を説明するための図である。
図18】遊技情報に関する具体例3-4を説明するための図である。
図19】遊技情報に関する具体例3-4(図18とは異なる例)を説明するための図である。
図20】遊技情報に関する具体例3-5を説明するための図である。
図21】遊技情報に関する具体例3-7を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1)遊技機の基本構成
以下、本発明の一実施形態にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において、特に明示することなく「画像」というときは、動画および静止画の両方を含むものとする。また、以下で説明する各領域等には、遊技球が検出可能なセンサ(図示せず)が設けられており、当該センサにより各領域に遊技球が進入(入賞)したかどうかが検出される。例えば「○○領域に遊技球が進入(入賞)」とは、厳密には当該○○領域に設けられたセンサが遊技球を検出したことをいうものとする。
【0010】
遊技機1の筐体には遊技球を発射するための発射装置908が設けられている。発射装置908を操作することで、上皿909aに貯留された遊技球が発射される。いわゆる賞球は上皿909aに払い出され、上皿909aから溢れた遊技球は下皿909bに送られる。
【0011】
発射された遊技球が到達する遊技領域902は、その手前に位置する透明板を通じて視認される。遊技機1は手前側に遊技領域902が形成される遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
【0012】
遊技領域902には、始動領域904(第一始動領域904a、第二始動領域904b)、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。各種演出を実行する表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
【0013】
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
【0014】
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、大入賞領域906等の入賞領域に進入すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
【0015】
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として実行する。本実施形態では、始動領域904として、第一始動領域904a(いわゆる「特図1」の始動領域)と第二始動領域904b(いわゆる「特図2」の始動領域)が設けられている。始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(当否抽選情報)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。
【0016】
本実施形態では、当該数値が取得された順に当否抽選結果の報知が開始される(いわゆる変動が開始される)こととなるが、未だ当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報が存在する場合には、新たに取得された当否抽選情報は保留情報として図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。記憶手段に保留情報が記憶されていることは、保留図柄70として表示される。つまり、保留図柄70は、対応する当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報の存在を示す。
【0017】
本実施形態では、保留図柄70として、当否抽選結果を報知する報知演出(装飾図柄10(装飾図柄群10g)の変動開始から、当否抽選結果を示す組み合わせで完全に停止するまでの演出、いわゆる一変動中分の演出をいう)は開始されているものの、当否抽選結果の報知は完了していない当否抽選情報(以下、変動中保留情報と称することもある)に対応する変動中保留図柄71(いわゆる「当該変動保留」の存在を示す図柄)と、当否抽選結果を報知する報知演出が開始されていない当否抽選情報(以下、変動前保留情報と称することもある)に対応する変動前保留図柄72が表示される(図2(a)参照)。本実施形態では、変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態は同じである。変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態が全く異なるものとしてもよい。また、変動中保留図柄71が表示されない構成としてもよい。なお、変動前保留図柄72に対応する当否抽選結果の報知が完了する順番(いわゆる保留「消化順」)は、右に位置するものほど早い。
【0018】
変動前保留情報の最大の記憶数は上限が決められている。本実施形態では、第一始動領域904aに入賞することによって得られる第一変動前保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つであり、第二始動領域904bに入賞することによって得られる第二変動前保留情報(特図2保留)の最大の記憶数は四つである。したがって、特図1および特図2の一方に相当する保留図柄70に関していえば、一つの変動中保留図柄71と、最大四つの変動前保留図柄72が表示されることがある(図2(a)参照)。
【0019】
本実施形態では、記憶手段に第一変動前保留情報(特図1保留)と第二変動前保留情報(特図2保留)の両方が記憶されているときには、第二変動前保留情報に対応する当否抽選結果(特図2抽選の結果)の報知が優先的に実行される(「特図2保留優先消化」である)。
【0020】
本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態と当該通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態が設定されている。特定遊技状態は、通常遊技状態よりも始動領域904に遊技球が進入しやすい状態、いわゆる高ベース状態である(通常遊技状態は低ベース状態)である。通常遊技状態よりも特定遊技状態の方が、普通始動領域905(図1参照)に遊技球が進入することを契機として実行される普通抽選に当選する確率が高く設定されており、当該普通抽選に当選することを契機として第二始動領域904b(常態において閉鎖されている)が開放されるものとする。このように設定されているため、通常遊技状態では第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させ(左打ちを行い)、当該第一始動領域904aに遊技球が進入することで実行される第一当否抽選(特図1抽選)により大当たり当選を目指す。一方、特定遊技状態では第二始動領域904bを狙って遊技球を発射させ(右打ちを行い)、当該第二始動領域904bに遊技球が進入することで実行される第二当否抽選(特図2抽選)により大当たり当選を目指す。第一始動領域904aおよび第二始動領域904bは遊技球が進入することを契機として賞球が払い出される領域(入賞領域)でもあるため、通常遊技状態に比して容易に始動領域904(第二始動領域904b)に遊技球が進入する特定遊技状態は、通常遊技状態よりも「ベースが高い」(持ち球の減りが少ない)状態である。
【0021】
本実施形態では、特定遊技状態として第一特定遊技状態および第二特定遊技状態が設定されている。当否抽選にて大当たりに当選する確率(大当たり確率)は、第一特定遊技状態よりも第二特定遊技状態の方が高い。その分、第一特定遊技状態よりも第二特定遊技状態の方が遊技者に有利な状態であるということができる。第一特定遊技状態における大当たり確率は、通常遊技状態における確率と同じである。第二特定遊技状態は、いわゆる確率変動状態である。「大当たり確率の高低/ベースの高低」で各遊技状態を表すと、低確率状態は「低確率/低ベース」、第一特定遊技状態は「低確率/高ベース」、第二特定遊技状態は「高確率/高ベース」ということになる。
【0022】
後述する天井機能が発動した場合を除き、基本的には大当たりに当選しなければ遊技状態の変化は起きない。つまり、複数種の大当たりのそれぞれには大当たり遊技終了後に移行する遊技状態が定められており、それに沿って遊技状態の移行が発生する。大当たりの種類(大当たり振り分け)をどのようにするかは適宜設定可能であるため説明を省略する。
【0023】
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄10(図2(a)参照)の組み合わせによって当否抽選結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の装飾図柄10を含む装飾図柄群10g(左装飾図柄群10gL、中装飾図柄群10gC、右装飾図柄群10gR)が変動を開始し、最終的に各装飾図柄群10gから一の装飾図柄10が選択されて停止する。各装飾図柄群10gが選択された一の装飾図柄10を選択図柄15とする(選択図柄15は、装飾図柄10の下位概念ということである)と、左装飾図柄群10gL、中装飾図柄群10gC、右装飾図柄群10gRのそれぞれから選択されて示される左選択図柄15L、中選択図柄15C、右選択図柄15Rの組み合わせ(選択図柄組み合わせ)(図2(b)参照)により当否抽選結果が報知されるということである。大当たりに当選している場合には選択図柄組み合わせは所定の組み合わせ(例えば、同じ種類の選択図柄15(装飾図柄10)の三つ揃い)となる。はずれである場合にはそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせとなる。
【0024】
2)背景演出
2-1)全体画像を利用した背景画像の制御
装飾図柄10(選択図柄15)の背景として背景画像30が表示される(図2参照)。つまり、装飾図柄10を表す一または複数の画像レイヤのいずれよりも、背景画像30を表す一または複数の画像レイヤの方が後に設定される。背景画像30の基本的構成部分については、一の画像レイヤ(後述する全体画像20の一部)により表される。以下、単に背景画像30というときには、当該基本的構成部分をいうものとする。背景画像30にキャラクタ等(チャンスアップ画像、信頼度示唆を行う画像等の演出画像)が表示されようにする場合には、当該基本的構成部分を表す画像レイヤの手前に当該キャラクタ等を表す画像レイヤが重ねられることになる。
【0025】
図示しない記憶手段には背景画像30の基となる全体画像20(図3参照)が予め記憶されている。当該全体画像20の一部が背景画像30として実際に表示領域911に出力される。つまり、全体画像20は、実際に出力される背景画像30よりも画像サイズが大きいものであり、全体画像20の全てが一度に表示領域911に出力されることはない。本実施形態では、全体画像20と背景画像30を比較した場合、上下方向のサイズは同じであるが、左右方向(幅方向)のサイズは全体画像20の方が大きい。
【0026】
背景画像30として実際に表示される範囲を画角V(画角V≒表示領域911の大きさである)、左右方向をX方向とすると、画角VがX方向にスライドすることで、背景画像30として表示される部分が経時的に変化することとなる(図3参照)。本実施形態では、後述する背景演出が発生せず、報知演出が継続的に実行される限りにおいて(「保留」が途切れない限りにおいて)、時間あたりの画角Vのスライド量は一定とされる。端的にいえば、背景が変化する速度は基本的には一定である。ただし、背景が変化する速度が一定ではない構成とすることを否定するわけではない。
【0027】
また、本実施形態では、全体画像20に対して画角Vが往復動作するものとされる。具体的には、全体画像20の左端縁と画角Vの左端縁が一致した状態(図3(a)参照)から画角Vが右に移動し(図3(b)参照)、全体画像20の右端縁と画角Vの右端縁が一致した状態(図3(c)参照)まで到達した後は画角Vが左に移動する。そして、再び全体画像20の左端縁と画角Vの左端縁が一致した状態まで到達したときには画角Vが右に移動することとなる。以下の説明においては、「全体画像20の左端縁と画角Vの左端縁が一致した状態」、すなわち全体画像20の最も左側の一部が背景画像30として表示された状態(図3(a)参照)を基準状態と、「全体画像20の右端縁と画角Vの右端縁が一致した状態」、すなわち全体画像20の最も右側の一部が背景画像30として表示された状態(基準状態から最も離れた状態)(図3(c)参照)を対極状態とする。また、基準状態にて実際に背景画像30として表示される画像を基準画像31と、対極状態にて実際に背景画像30として表示される画像を対極画像32とする。基準画像31と対極画像32は、その一部が共通するものであってもよいし、このようなものでなくてもよい。X方向における全体画像20のサイズが、X方向における画角サイズの2倍未満であれば基準画像31と対極画像32はその一部が共通することとなり、2倍以上であれば基準画像31と対極画像32は共通する部分を有さない(ただし、全体画像20が共通する部分を有するような態様とされている場合を除く)ものとなる。
【0028】
本実施形態では、後述する背景演出が発生せず、報知演出が継続的に実行される場合(以下、通常制御状態と称することもある)の、基準状態(基準画像31が表示された状態)および対極状態(対極画像32が表示された状態)の一方から他方に至るまでの時間は約30秒とされる(図3(a)に示す状態および(c)に示す状態の一方から他方に至るまでの時間が約30秒である)。つまり、通常制御状態にて画角VはX方向に往復動作する(画角Vが「飛ぶ」ことはない)ものであるため、全体画像20における背景画像30として表示される部分が経時的に変化するに際し、背景画像30の連続性は保たれることとなる。端的にいえば、通常制御状態にて、背景画像30として表示される部分が突然大きく変化すること(場面が突然変化すること)はない。
【0029】
2-2)背景演出
背景画像30を用いた演出として背景演出(図4参照。なお、演出の態様を分かりやすくするため、背景画像30のみが表示された状態を図示する(装飾図柄10、保留図柄70等の図示を省略する))が実行される。背景演出は、背景画像30の少なくとも一部(以下、当該部分を演出部位301pと称することもある)について、当該演出部位301pが表す対象が把握できる状態を維持したまま、当該演出部位301pの態様を変化させるものである。本実施形態における背景演出は、表示領域911の下側から「水」が溜まってくるように見える演出とされる。当該「水」が表示される部分が演出部位301pである。本実施形態では、水の量は次第に多くなっていく(図4(a)→図4(b)の変化参照)ため、演出部位301pの大きさは次第に大きくなるということである。なお、背景演出における当該水の変化態様は毎回同じである。換言すれば、背景演出が開始されてから所定時間経過時点における演出部位301pの形状(大きさ)は毎回同じであるということである。「水」が背景画像30の全体に重なるような状態が生じる設定としてもよい。つまり、背景画像30の全体が演出部位301pである状態が生じる設定としてもよい。
【0030】
このような「水」が溜まることで、背景画像30が「水」を通じて見えているかのような表示とされる。つまり、背景画像30のうち、「水」が重なっている演出部位301pが表す対象が暈けて見えるような表示がなされる。「水」が重なるため全く見えなくなるわけではなく、演出部位301pがどのような対象を表しているかが遊技者に把握される状態のまま、それが暈けて見えるような表示がなされる(図4においては、暈けて見えるような部分を点線で示す。以下、背景演出を示すその他の図においても同様に示す)。本実施形態では、演出部位301pが表す対象の線が歪んで見え、色も変わって見えるような表示がなされる。
【0031】
なお、本実施形態における背景演出は、チャンスアップ演出の一種として発生する。つまり、ある報知演出にて背景演出が発生しなかった場合よりも、背景演出が発生した場合の方が、当該ある報知演出に対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(大当たり信頼度)が高い設定とされる。ただし、当否抽選結果に関係なく発生する演出として背景演出が発生する構成とすることを否定するわけではない。
【0032】
2-3)背景演出発生時の制御
背景演出が発生するときには、基準状態とされる。つまり、背景画像30として基準画像31が表示された上で背景演出が開始される。換言すれば、背景演出が開始されるときには毎回背景画像30として基準画像31が表示されているということである。背景画像30として基準画像31が表示されるタイミングと背景演出が開始されるタイミングが丁度一致するということは稀であるから、基本的には背景演出が発生する際には背景画像30の連続性が保たれずに背景画像30の変化(基準画像31への変化)が発生することになる(画角Vが基準状態まで「飛ぶ」ことになる)(図5(a)→(b)の変化参照)。背景画像30として基準画像31が表示されるタイミングと背景演出が開始されるタイミングが丁度一致するという稀な状況が発生した場合には、背景画像30の連続性が保たれて背景演出が開始される。
【0033】
本実施形態では、背景演出が実行されている際にも画角Vが移動する。つまり、背景画像30として基準画像31が表示された状態から当該背景画像30の連続性を保ちつつ全体画像20における背景画像30として表示される部分が経時的に変化する(図5(b)→(c)の変化参照)。本実施形態では、画角Vが基準状態となる位置(初期位置)(図5(b)の位置)から所定位置(図5(c)の位置)に到達するまでの期間が背景演出が実行される期間とされる(以下の説明においては、画角Vが所定位置にある際の背景画像30を結末画像と称し、その状態を結末状態と称することもある)。なお、図示しないが、本実施形態では、結末状態に到達することを契機として突発的に「水」の部分が無くなったかのような表示がなされて背景演出が終了する。これとは異なり、「水」が次第に減少して背景演出が終了に至るような構成としてもよい。
【0034】
本実施形態では、背景演出が開始される(背景画像30として基準画像31が表示される)と同時に所定量の「水」が表示される(図5(b)参照)。つまり、背景画像30の少なくとも一部である演出部位301pが表す対象が把握できる状態を維持したまま、「水」により当該対象が暈けて見えるような表示がなされる。ただし、基準画像31が表示された時点では「水」が表示されず、所定時間経過後「水」が表示されるものとしてもよい。
【0035】
このような制御がなされる理由は以下の通りである。上記の通り、背景演出は、演出部位301pが表す対象が把握できる状態を維持したまま、当該演出部位301pの態様を変化させるものである。そのため、仮に背景演出が実行される際の背景画像30が決まっていないと、その都度表示される背景画像30に応じた態様の変化を生じさせる(リアルタイムレンダリングをする)必要があり、背景画像30の制御負荷が増大する。本実施形態では、背景演出が開始されるときには、毎回、背景画像30として基準画像31が表示されるのであるから、背景演出を通じて背景画像30(演出部位301pの態様変化が生じていないと仮定した場合の画像)の変化は毎回同じである。具体的には、基準画像31(基準状態)から結末画像(結末状態)に至るまでの背景画像30の変化が毎回生じることになる。したがって、このように変化する背景画像30を基に、演出部位301pの態様の変化が生じるようにすればよい(「水」によって暈けて見えるものとする演出部位301pは毎回同じである)ため、背景画像30の制御付加が増大してしまうのを抑制することができる。
【0036】
2-4)上記背景演出に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0037】
○具体例1-1
上記実施形態にて説明した通り、背景演出が発生する際、基本的には背景画像30の連続性が保たれずに背景画像30の変化(基準画像31への変化)が発生することになる(画角Vが基準状態まで「飛ぶ」ことになる)。このような変化が目立たないようにするため、切替画像40が表示される構成とする(図6参照)。
【0038】
背景演出が開始される直前に切替画像40が表示される(図6(b)参照)。切替画像40を表す画像レイヤは少なくとも背景画像30を表す画像レイヤよりも手前に設定される。つまり、切替画像40により背景画像30が視認できない状態とされる。本例においては、切替画像40により背景画像30の全てが視認できない状態となる。また、切替画像40の手前に装飾図柄10が表示される。つまり、切替画像40を表す画像レイヤは、装飾図柄10を表す画像レイヤよりも後に設定される。かかる点においてみれば、切替画像40は装飾図柄10の背景として表示される画像の一種とみることもできる(全体画像20の一部である背景画像30とは別種の背景を表す画像とみることもできる)。
【0039】
切替画像40が消去されることを契機として、背景演出が開始される。つまり、切替画像40が消去されたときには、背景画像30として基準画像31が表示された状態にある(図6(c)参照)。このように、背景画像30として基準画像31が表示された状態となる前に、切替画像40により背景画像30が視認できない状態とされることで、背景演出が開始される際の背景画像30の変化(基準画像31への変化)が目立たなくなる。
【0040】
なお、背景画像30の一部のみ切替画像40に覆われる構成としてもよい。このようにしても、切替画像40が表示されない構成に比して背景画像30が視認できない部分が大きくなるから、背景演出が開始される際の基準画像31への変化が目立たなくなる。ただし、その作用は、切替画像40により背景画像30の全てが視認できない状態よりも低いといえる。
【0041】
○具体例1-2(具体例1-1をより具体化した例)
背景演出は、ある報知演出(対象報知演出)の開始とともに開始されるものとする。つまり、装飾図柄10(装飾図柄群10g)の変動開始とともに開始される。換言すれば、対象報知演出の冒頭部分にて背景演出が実行されるということである(図7参照)。
【0042】
これを前提とすれば、上記切替画像40は対象報知演出の一つ前の報知演出(先の報知演出)にて表示されることになる。具体的には、先の報知演出の終了時点を含む、当該先の報知演出の結末部分にて切替画像40が表示される(図7(b)参照)。先の報知演出の終了時点は、当該先の報知演出に対応する当否抽選結果(先の当否抽選結果)を確定的に示す状態(確定状態)であるから、当該確定状態を含む期間中に切替画像40が表示されるということである。切替画像40を装飾図柄10や選択図柄15の背景として示される画像と捉えれば、先の当否抽選結果(はずれ)を示す複数の選択図柄15の背景として切替画像40が表示されることになる。そして、先の報知演出の終了を契機として切替画像40が消去されるため、対象報知演出の開始時点では背景画像30として基準画像31が表示された状態となる(図7(c)参照)。
【0043】
○具体例1-3
図示されない記憶手段に、背景演出用の固定映像が記憶された構成とする。上述した通り、背景演出が開始されるときには背景画像30として基準画像31が表示された状態(基準状態)にあり、そこから結末画像が表示された状態(結末状態)に至るまでの背景画像30の少なくとも一部が演出部位301pとされる背景演出が実行されるのであるから、背景演出を通じた背景画像30の変化の態様は毎回同じである。したがって、背景演出専用の固定映像(固定映像の長さは背景演出の長さと同じである)を用意しておき、背景演出の実行時にはそれが出力されるようにすることもできる。
【0044】
○具体例1-4
背景演出が実行されている最中は、背景画像30として基準画像31が表示され続ける構成とする。つまり、背景演出が実行されている最中は、背景画像30が経時的に変化するように制御するのではなく、基準画像31が背景画像30として表示され続ける、すなわち背景画像30の基本的態様が変化しないものとする(図8参照。なお、当該図においては装飾図柄10の図示を省略する)。背景演出においては、当該基準画像31の少なくとも一部に「水」が重なり、当該「水」が重なった部分(演出部位301p)の態様が変化する(暈けて見える)ものとする(図8に示した例は、演出部位301pの大きさ(「水」の量)は経時的に変化するものである)。このようにすることで、背景演出中は、基となる背景画像30が動画ではなく静止画として出力される(基準画像31のままである)ことになるから、背景演出中の背景画像30(基準画像31)の制御がより容易になる。
【0045】
○具体例1-5
上記実施形態では、通常制御状態にて、全体画像20における背景画像30として表示される部分が経時的に変化するに際し、背景画像30の連続性は保たれることとなることを説明したが、通常制御状態にて背景画像30として表示される部分が突然大きく変化すること(場面が突然変化すること)が発生しうるものとしてもよい。
【0046】
○具体例1-6
上記実施形態における背景演出は、背景画像30の少なくとも一部である演出部位301pについて、当該演出部位301pが表す対象が把握できる状態を維持したまま、当該演出部位301pの態様を変化させるものであること説明したが、このような演出とは異なる演出を背景演出として実行するものとしてもよい。
【0047】
一例として、背景画像30が表す少なくとも一部の画像要素に関与するキャラクタCが表示されるような背景演出を挙げることができる。図9に示した例は、背景画像30として表示される「木」(W)にぶつかって、倒れてしまうキャラクタCが表示されるものである(図9(b)(c)参照)。このような背景演出を実行する場合には、背景画像30として「木」の画像要素を含むものが表示されていなければならない(当該「木」が演出実行のための必須の画像要素になる)ところ、背景演出が発生する際には当該「木」を含む基準画像31が背景画像30として表示されるため、「木」が表示されていないがゆえに背景演出を実行することができないという状況は生じない(図3に示した全体画像20が用いられるのであれば、画角Vが右側の所定範囲に位置する状態においては「木」を含まない背景画像30が表示される)。つまり、基準画像31を必須の画像要素を含むものとすることで、上記のような背景演出を実行することができる。
【0048】
3)特殊背景
3-1)特殊背景画像
本実施形態では、背景画像30として、通常背景画像30nとは異なる特殊背景画像30sが表示されることがある。一の当否抽選結果を報知する報知演出(一の変動中)にて、通常背景画像30nおよび特殊背景画像30sの一方から他方への変化が生じることがある。詳細を後述するように、本実施形態では一の報知演出中に通常背景画像30nから特殊背景画像30sに変化する背景変化演出が発生することがある。
【0049】
通常背景画像30nと特殊背景画像30sの違いは、対象演出要素(詳細は後述)に関わるものであるか否かということである。換言すれば、通常背景画像30nは対象演出要素に関係がない態様とされるものであり、特殊背景画像30sは対象演出要素に応じて態様が異なるものである。本実施形態では、上述した全体画像20の一部である背景画像30が通常背景画像30nとされている。つまり、全体画像20は、対象演出要素に関係がない(対象演出要素に応じて態様が変化するものではない)。
【0050】
対象演出要素は、複数種類の演出要素のうちのいずれかである。つまり、当該複数種類の演出要素は、対象演出要素の「候補」である。本実施形態における演出要素はキャラクタである。つまり、複数種類のキャラクタ(演出要素)のうちのいずれかが、対象キャラクタ(対象演出要素)として設定されるものである。本実施形態では、選択可能なキャラクタとしてキャラクタA~Gの七種類が設定されている。
【0051】
本実施形態では、複数種類のキャラクタ(候補)のうちのいずれを対象キャラクタとするのかを、遊技者が任意に選択可能である。本実施形態では、待機状態(報知演出が実行されていない状態をいう)にて操作手段(図示省略)を操作することで対象キャラクタを選択することができる。遊技者に選択させるための方法はどのようなものであってもよいから詳細な説明を省略する。本実施形態では、操作手段として設けられる十字キー(カーソル移動)と押しボタン(決定)の操作により、複数種類のキャラクタのうちのいずれかを対象キャラクタとすることができる(図10(a)参照)。なお、本実施形態では、電源ON時に、いずれかのキャラクタが自動的に対象キャラクタとして設定される。つまり、遊技者が上記選択を行わなくてもいずれかのキャラクタが対象キャラクタとして設定される。電源ON時に予め決まったキャラクタが対象キャラクタとされる(デフォルトのキャラクタが決まっている)設定としてもよいし、電源ON時の抽選によりいずれのキャラクタが対象キャラクタとされるのかが決まる(デフォルトのキャラクタが決まっていない)設定としてもよい。
【0052】
特殊背景画像30s(図10(b)参照)は、対象キャラクタ(対象演出要素)に応じて態様が変化するものである。具体的には、特殊背景画像30sは、対象キャラクタを表した部分(以下、当該部分を対象部位301sと称することもある)を含むものである(対象キャラクタ以外のキャラクタを表した部分は含まない)。したがって、対象キャラクタが変化することに合わせて特殊背景画像30sの態様(対象部位301sの態様)は変化することとなる。なお、対象キャラクタ(態様演出要素)に関係ない通常背景画像30nは、複数種類のキャラクタ(演出要素)のいずれを含むものでもない。
【0053】
3-2)背景変化演出
本実施形態では、一の当否抽選結果を報知する報知演出(特定報知演出)にて、通常背景画像30nから特殊背景画像30sに変化する背景変化演出(図11参照)が発生しうる。特定報知演出の大部分は通常背景画像30nが表示される。また、特定報知演出以外の報知演出(背景変化演出が発生しない報知演出)においては当該報知演出を通じて通常背景画像30nが表示され続ける。つまり、通常背景画像30nは、基本となる背景画像30ということである。
【0054】
本実施形態における背景変化演出では、特定報知演出の終了時点よりも前の切替時点にて背景画像30が通常背景画像30n(図11(a)参照)から特殊背景画像30s(図11(b)参照)に切り替わる。切替時点から終了時点までは特殊背景画像30sが表示される。特定報知演出の終了時点は、三つの選択図柄15により、特定報知演出に対応する当否抽選結果を確定的に示す確定状態である(図11(b)参照)。つまり、特殊背景画像30sは、確定状態を含む期間中に表示されるということである。選択図柄15が示されている状態においては、特殊背景画像30sは当該選択図柄15の背景として表示されるものであるといえる。
【0055】
このように、本実施形態では、当否抽選結果を示す状態にて遊技者が選択したキャラクタを含む特殊背景画像30sが表示されるという面白みのあるものである。つまり、当否抽選結果を示す確定状態という最も遊技者が注目するであろうタイミングで、遊技者が選択した演出要素(対象演出要素)が表示されるようにして、遊技意欲の向上に資するようにする。
【0056】
3-3)上記特殊背景に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0057】
○具体例2-1
上記実施形態では、対象演出要素が遊技者の選択により決定されるものであることを説明したが、複数種類の演出要素のうちのいずれかが対象演出要素とされるものであれば、その他の条件に基づき決定されるものとしてもよい。例えば、RTC(リアルタイムクロック)を搭載する遊技機とし、RTCにより得られる暦(年・月・日・時等)に基づき、いずれの演出要素が対象演出要素とされるかが決まるものとする。一例として、複数種類の演出要素として「春」「夏」「秋」「冬」という季節を設定し、いずれかの季節が対象演出要素とされるものとする。RTCに基づき得られた暦に対応した季節の背景(各季節特有の画像要素を含むもの)が特殊背景画像30sとして表示されるようにする。
【0058】
○具体例2-2
上記実施形態では、遊技者が選択を行わなくてもいずれかの演出要素(キャラクタ)が対象演出要素(対象キャラクタ)とされることを説明したが、遊技者が選択しない状況では対象演出要素が決まっていない(いずれの演出要素も対象演出要素とされていない)状態(以下、未決状態と称する)とされる構成としてもよい。
【0059】
未決状態においては、特殊背景画像30sとしていずれの演出要素を含むものが表示されるかが、背景変化演出の度に異なりうるものとする。一例として、背景変化演出発生時(特殊背景画像30sが表示される際)に、都度抽選を行い、いずれかの演出要素(キャラクタ)を含む特殊背景画像30sが表示されるものとすることが考えられる。また、各演出要素に順番を設定し、背景変化演出が発生する度に、当該順番で特殊背景画像30sが含む演出要素(キャラクタ)が変化するものとすることが考えられる。
【0060】
○具体例2-3
上記実施形態にて説明した通り、特殊背景画像30sは、特定報知演出に対応する当否抽選結果を確定的に示す確定状態を含む期間中に表示される。つまり、特殊背景画像30sは、当否抽選結果を示す選択図柄15の背景として表示される。この点を利用して例えば以下のような構成とする。
【0061】
選択図柄15(装飾図柄10)は、その種類を示すための部分である主要素部Mを含むものとする。主要素部Mの例としては、「数字」を含むものとすることが挙げられる(「数字」以外の文字であってもよい)。当該「数字」が同じである選択図柄15(装飾図柄10)は、同じ種類の図柄であるということである。
【0062】
確定状態にて、選択図柄15の種類を示す上記主要素部Mの少なくとも一部が、特殊背景画像30sにおける対象部位301sの手前に重なるように表示されるものとする。例えば、確定状態においては、左選択図柄15L、右選択図柄15R、中選択図柄15Cの三つが表示されるところ、中選択図柄15Cの主要素部Mの少なくとも一部が対象部位301sの手前に重なるように表示される(図12(b)参照)。上述した通り、対象部位301sは、遊技者が選択した対象キャラクタ(対象演出要素)を表す部分である。本例のようにすることで、中選択図柄15Cは、主要素部Mに対し対象キャラクタが付随しているようにみえる。つまり、中選択図柄15Cは「数字」と「遊技者が選択したキャラクタ」から構成されているようにみえる。装飾図柄10(選択図柄15)が「数字+キャラクタ」からなるといったように、主要素部Mとそれに付随する要素(副要素部)からなるものが周知であるところ、本例のようにすることで、特殊背景画像30sの対象部位301sを、選択図柄15における副要素部(図柄の一部)であるかのようにみえるものとして機能させることができる。
【0063】
上記の通り、中選択図柄15Cに関しては特殊背景画像30sの対象部位301sが副要素部Sであるかのように振る舞うのであるから、中装飾図柄10C(中装飾図柄群10gC)として変動している最中においても、中装飾図柄10Cは主要素部Mは有するものの副要素部Sに相当する部分を有さないものとすることができる(図12(a)参照)。つまり、変動中は「数字」を含む部分のみを有する図柄であり、変動停止時点にて「数字」および「キャラクタ」から構成される図柄であるようにみえるものとすることができる。
【0064】
図12に示した例においては、左選択図柄15L(左装飾図柄10L)、右選択図柄15R(右装飾図柄10R)については、変動中(図12(a)参照)および停止時(確定状態)(図12(b)参照)のいずれにおいても主要素部Mおよび副要素部Sを有するものとされる。つまり、変動中では、左装飾図柄10Lおよび右装飾図柄10Rは主要素部Mおよび副要素部Sを有する一方、中装飾図柄10Cは主要素部Mを有するものの副要素部Sは有さないものとされる(図12(a)参照)。停止時(確定状態)では、左選択図柄15Lおよび右選択図柄15Rは主要素部Mおよび副要素部Sを有する一方、中選択図柄15Cは主要素部Mと特殊背景画像30sの対象部位301sにて表される副要素部(のようにみえる部分)を有するものとされる(図12(b)参照)。
【0065】
ここで、左選択図柄15L(左装飾図柄10L)および右選択図柄15R(右装飾図柄10R)の副要素部Sは、図柄の種類(主要素部M)に対応してその種類が異なるものとされる。具体的には、「1」の主要素部Mに対応して「キャラクタA」の副要素部Sが、「2」の主要素部Mに対応して「キャラクタB」の副要素部Sが・・・「7」の主要素部Mに対応して「キャラクタG」の副要素部Sが対応づけられたものとされる(図12(a)参照)。そのため、左および右に関しては、いずれの装飾図柄10(主要素部M)が選択図柄15として示されるに応じ、表示されるキャラクタ(副要素部S)の種類が変化するものとなる(図12(b)参照)。一方、中に関しては、いずれの装飾図柄10(主要素部M)が選択図柄15として示される場合であっても、それに付随して対象キャラクタ(遊技者の好みのキャラクタ)が表示されることとなる(図12(b)参照)。特殊背景画像30sは、背景変化演出発生時に表示されるものであるところ、仮に全ての報知演出にて当該背景変化演出が発生するとすれば、全ての報知演出にて対象キャラクタが中選択図柄15Cの副要素部であるかのように表示されることとなる。いわゆるステージが複数種類設定された構成とし、ある種のステージ(特殊ステージ)においては全ての報知演出にて背景変化演出が発生するといった設定とすることができる。これにより、当該特殊ステージは、遊技者の好みの対象キャラクタを毎回見ることができるステージとなる。
【0066】
なお、左選択図柄15L(左装飾図柄10L)および右選択図柄15R(右装飾図柄10R)について、中選択図柄15C(中装飾図柄10C)と同様に制御される構成としてもよい。つまり、特殊背景画像30sには、左選択図柄15Lの主要素部M、右選択図柄15Rの主要素部Mの少なくとも一部が手前に重なるようにして対象部位301s(対象キャラクタ)が表示されるものとしてもよい。
【0067】
○具体例2-4
上記実施形態では、特定報知演出にて通常背景画像30nから特殊背景画像30sへの変化が発生することを説明したが、特殊背景画像30sから通常背景画像30nへの変化が発生するようにしてもよい。また、通常背景画像30nおよび特殊背景画像30sの一方から他方への変化が、特定報知演出にて二回以上発生するようにしてもよい。
【0068】
○具体例2-5
上記具体例1-1、具体例1-2にて説明した切替画像40として、特殊背景画像30sが表示されるものとする(図13参照)。上述した通り、切替画像40は背景演出発生時における突然の場面変化(基準画像31が表示された状態への移行)を目立たないようにするために表示されるものであるところ、当該切替画像40として特殊背景画像30sが表示されるようにする(図13(b)参照)。すなわち、全体画像20の一部が表示された背景画像30を通常背景画像30nと、背景演出が発生する直前に表示される背景画像30を特殊背景画像30sとする。
【0069】
具体例1-2にて説明した通り、背景演出が対象報知演出の開始とともに開始される(図13(c)参照)のであれば、先の報知演出における確定状態を含む期間中に切替画像40として特殊背景画像30sが表示されることとなる。つまり、先の報知演出の結果を示す選択図柄15の背景として特殊背景画像30sが表示される(先の報知演出が特定報知演出ということになる)。よって、この場合には例2-3のような制御も併せて行うことが可能である。すなわち、先の報知演出を示す少なくとも一つの選択図柄15(図13(b)においては中選択図柄15C)の主要素部Mに重なるように対象キャラクタが表示されるようにする。
【0070】
4)遊技情報
4-1)遊技情報の表示
以下、遊技情報に関して図14図21を参照して説明する。なお、これら図14図21においては、上記背景画像30等の図示を省略している。また、上記図1図13については、遊技情報に関係する画像(後述する回転数画像50等)の図示を省略している。
【0071】
図示しない記憶手段は、現在までの遊技状況に基づく所定の遊技情報を記憶する。本実施形態では、当該遊技情報として、リセット(詳細は後述)後に報知された当否抽選結果の回数(以下、「回転数」と称することもある)を記憶する。当該回転数を記憶する記憶手段は、「不揮発性」の記憶手段(不揮発性メモリ)である。よって、電源のOFF/ONがなされても、記憶手段に記憶された回転数は残存する。電源がONにすることを「開始条件」の成立とすると、当該開始条件の成立によっては回転数がリセットされないということである。なお、表示される回転数は、実行されている最中の報知演出(現在の変動)を含めてもよいし、含めなくでもよい。
【0072】
回転数は、所定のリセット条件が成立したとき、図示しないリセット手段によりリセットされる。リセットされた場合には回転数=0となる。当該リセット条件の詳細については後述するが、リセットするために遊技機1内部に設けられた各種ボタン等の操作が必要になるため、リセットは遊技店側(遊技店員)が実行することはできるものの、遊技者は実行することができない。また、上記の通り、電源のOFF/ONでは回転数はリセットされない。
【0073】
なお、本実施形態では、大当たりに当選して大当たり遊技が終了した後も、回転数=0とされる。つまり、回転数は、「リセット」または「前回の大当たり当選」から実行された当否抽選結果の報知の回数を示すものである。
【0074】
遊技情報である回転数は、基本的には表示装置91の表示領域911に表示される(メインの表示装置91以外に表示されるものとしてもよい)。ただし、以下に説明する遊技条件が成立するまでは表示領域911に回転数は表示されない。つまり、当該遊技条件が成立することを契機として回転数が表示領域911に表示される。遊技条件は、遊技者が遊技しなければ成立することがない条件とされている。本実施形態では、開始条件が成立した後、規定回数(規定回数≠0である)の当否抽選結果の報知がなされることが遊技条件の成立とされている。つまり、電源ONとされた後、規定回数の当否抽選結果の報知がなされる前までは回転数が表示されず(図14(a-1)(a-2)参照)、規定回数の当否抽選結果の報知がなされることを契機として回転数が表示される(回転数を示す画像を回転数画像50と称する)(図14(b-1)(b-2)参照)。以下の説明においては、規定回数の当否抽選結果の報知がなされる前まで、すなわち回転数(回転数画像50)が表示されていない状態を非表示状態、規定回数の当否抽選結果の報知がなされた後、すなわち回転数(回転数画像50)が表示されている状態を表示状態と称することもある。
【0075】
本実施形態では、上記規定回数=30とされている。つまり、電源ONとされてから30回当否抽選結果の報知がなされるまでは非表示状態とされ、それ以降は表示状態とされる。電源ONとされた状態(図14(a-1)(a-2)参照)は、通常、遊技店が開店したいわゆる「朝一状態」であるところ、当該朝一状態から遊技しなければ回転数が表示されることはないということである。
【0076】
本実施形態にかかる遊技機1は、「設定」が搭載されたものである。本実施形態では、「設定1」~「設定6」の6段階設定とされており、設定を表す数字が多いほど、遊技者に有利な設定とされている。設定差をどのように設けるかは公知であるため説明を省略する。例えば、通常遊技状態(大当たり確率が低確率である状態)中における大当たり確率が、設定1が最も低く、設定6が最も高い構成とすることが考えられる。
【0077】
上記「設定」の変更(以下、単に設定変更と称する)がなされた場合、回転数(遊技情報)はリセットされる。つまり、設定変更操作の実行がリセット条件の一つとされている(設定変更操作の実行が唯一のリセット条件であってもよい)。なお、ここでいう設定変更には、同じ設定の打ち直し(例えば、「設定1」から「設定1」に変更する操作)も含まれるものとする。ただし、異なる設定に変更することをリセット条件の成立とし、同じ設定の打ち直しはリセット条件の成立とならない構成とすることを否定するわけではない。
【0078】
このような構成とすることで、以下のような作用が奏される。参考例として図15に示すように、仮に、電源ONとされた直後(開始条件の成立直後)から回転数が表示されるとすると、リセットされていれば回転数=0となり(図15(a-1)参照)、リセットされていなければ回転数≠0(前日(前営業日)の回転数を引き継いだ状態)(図15(a-2)参照)となるという状況となる(ただし、前日(前営業日)に回転数=0で閉店を迎えた場合は見分けがつかない)。つまり、遊技店の開店直後に、遊技情報として示される回転数を見さえすれば、リセットされたか否かが判別できるということになる。上記の通り、リセットの有無は設定変更の有無と結びつくものであるため、全く遊技しなくても設定変更の有無を予測できるという状況となってしまう(リセットされていない(設定変更されていないことが濃厚である)から遊技しない、といった状況が生じ得る)。本実施形態では、規定回数に到達するまで遊技しなければ遊技情報としての回転数が表示されない(前日(前営業日)からの回転数を引き継いでいるかどうか判別できない)から、上記のような構成に比して遊技の促進に資することになる。
【0079】
4-2)上記遊技情報に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0080】
○具体例3-1
上記実施形態では、規定回数は一定(規定回数=30)であることを説明したが、規定回数が一定でない構成としてもよい(ただし、規定回数≠0である)。例えば、規定回数の候補となる数値(候補数値)を予め用意しておき、所定条件成立時に実行される抽選(リセットの有無には関連しない抽選)により、いずれかの候補数値が規定回数として設定されるものとすることが考えられる。一例として、候補数値として「10」「30」「50」「100」の四つを用意し、上記抽選によりいずれかの数値が規定回数として設定されるものとする(図16(a)参照)。電源ON後、当該抽選により決まった規定回数の当否抽選結果の報知が完了することを契機として回転数画像50が表示される(図16(b)参照)。
【0081】
上記抽選の契機は種々考えられる。例えば、電源ON(開始条件成立)を契機として上記抽選が実行されるものとすることが考えられる。その他の例として、電源ON(開始条件成立)後、一回目の始動領域904(第一始動領域904a)への遊技球の進入(すなわち一回転目の装飾図柄10の変動開始)を契機として上記抽選が実行されるものとすることが考えられる(規定回数≠0であるから、一回点目の変動開始後すぐに回転数が表示されることはない)。
【0082】
規定回数が一定であると、当該規定回数に到達するまで遊技すれば回転数が表示される(リセットの有無が分かる)ことがすぐに知れ渡ってしまう。本例のようにすることで、どこまで遊技すれば回転数を知ることができるか分かりにくくなる。
【0083】
本例のような構成とする場合、少ない候補数値ほど上記抽選により選ばれにくい設定としてもよい。候補数値として「10」「30」「50」「100」の四つが容易されているのであれば、「10」が最も選ばれにくく、「100」が最も選ばれやすい設定とする。このようにすることで、回転数が表示される状態となるまでに必要な遊技(当否抽選の回数)を長くすることができ、遊技の促進に資するという利点がある。これとは逆に、回転数が表示される状態となるまでに必要な遊技(当否抽選の回数)が多くなると遊技者が苛立ってしまうおそれが高いと考えるのであれば、少ない候補数値ほど上記抽選により選ばれやすい設定としてもよい。
【0084】
また、本例のような構成とする場合、リセットの有無で上記抽選の内容が異なる設定としてもよい。つまり、リセット有のときとリセット無のときとでは、規定回数の期待値が異なる設定としてもよい。例えば、リセット有のときよりも、リセット無のときの方が、規定回数の期待値が多くなる設定とすれば、リセット有であることが判明するまでの時間(必要な当否抽選回数)が、リセット無のときよりも長くなりやすい設定となる。これとは逆に、リセット無のときよりも、リセット有のときの方が、規定回数の期待値が多くなる設定とすれば、リセット無であることが判明するまでの時間(必要な当否抽選回数)が、リセット有のときよりも長くなりやすい設定となる。
【0085】
○具体例3-2
上記実施形態では、遊技条件が成立するまで(報知された当否抽選結果の回数が規定回数に到達するまで)は表示領域911に回転数(遊技情報)は表示されないこと(非表示状態とされること)を説明したが、遊技条件が成立するまでは、将来的に回転数(遊技情報)が表示された状態に至る可能性があることを予告(示唆)する画像(予告画像52)が表示されるものとする。つまり、遊技条件成立前は予告画像52(図17(a)参照)が、遊技条件成立後は回転数画像50(図17(b)参照)が表示されるものとする。
【0086】
予告画像52は、将来的に回転数が表示される状態に至ることがおおよそ把握できるようなものであればよい。例えば、「???G」といった文字を含む画像が予告画像52として表示されるものとすることができる(図17(a)参照)。「G」(ゲーム)は、実行されたゲーム数、すなわち回転数の単位として表示されることは周知であるから、その前に「???」を表すことで、将来的に回転数が表示されることとなるのではないかということを遊技者が予測するに至る。なお、上記実施形態における回転数画像50は「○○○G」といった文字(○○○は、回転数を表す数字である)を含むものであるところ、予告画像52と回転数画像50は「G」という共通する文字(単位を表す文字)を含むものであるということができる。
【0087】
○具体例3-3
いわゆる「天井」機能が搭載された構成とする。天井機能は、大当たりの当選確率が低い低確率状態にて、前回の大当たり当選から予め定められた回数(上限回数)連続して当否抽選結果がはずれとなることで、遊技者に有利な遊技状態に移行することとなる救済機能である。つまり、上述した回転数=上限回数となることで天井機能が発動する。上限回数は適宜設定することができるが、大当たり確率の確率分母の二倍以上とされることが好ましい。なお、回転数は、電源のOFF/ONではリセットされないのであるから、前日(前営業日)に回転数=Xであった場合には、当該Xの分天井に到達するまでに必要な残りの回転数(以下、残回数と称することもある)が少なくなる(上限回数をKとすると、「K-X」回転で天井に到達する)。一方、上述したリセット操作がなされた場合(リセット条件が成立した場合)には、回転数=0となるのであるから、残回数=上限回数となる。
【0088】
天井機能が発動した場合、通常遊技状態から第一特定遊技状態に移行するように設定されている。第二特定遊技状態に移行する天井機能が搭載された構成としてもよい。
【0089】
遊技情報として示される回転数が上限回数に到達したときに天井機能が発動するのであるから、回転数が多いほど残回数は少なくなることは必然である。仮に、電源ONとされた直後(開始条件の成立直後)から回転数が表示されるとすると、全く遊技していない状態であっても、各台を比較した上での天井到達までの「近さ」の差を知ることができてしまう(表示される回転数が多いものほど天井到達に「近い」)。上記実施形態にて説明した通り、規定回数に到達するまで(遊技条件が成立するまで)回転数が表示されないようにすることで、当該規定回数に到達するまで遊技しなければ天井到達までの「近さ」の差を知ることができなくなるから、遊技の促進に資することになる。
【0090】
○具体例3-4(具体例3-3をさらに具体化した例)
上記天井機能が搭載された構成とした上で、遊技情報として、上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数、すなわち上記残回数に基づいて決まる救済情報が表示されるものとする。上記実施形態のように回転数が表示されるものとした場合、遊技者が上限回数を知らないときには具体的にどの程度の当否抽選結果の報知が実行されることで天井機能が発動されるかは分からない。一例を挙げると、表示される回転数=100であるとした場合、仮に上限回数=800であれば残回数=700となるが、上限回数=1200であれば残回数=1100ということになる。つまり、遊技者が予め設定された上限回数を知らない場合、各台を比較した上での天井到達までの「近さ」の差を知ることはできるが、どの程度の残回数が必要なのかを知ることはできない。
【0091】
救済情報として表示されるものの例は種々考えられる。一例としては、残回数そのもの(残回数の数字)を表示する(以下、残回数を表す画像を残回数画像54と称する)ことが考えられる(図18(b-1)(b-2)参照)。このような残回数の表示を見ることで、遊技者は天井までに必要な残りの回転数そのものを知ることができる。なお、残回数と併せて、「天井」といった文言や、天井到達後に移行する第一遊技状態を示す名称(例えば、第一遊技状態に「○○チャンス」と名称が付されているのであれば当該名称を表す文言)が表示されるようにすると分かりやすい。
【0092】
本例のようにすれば、電源ONの後(開始条件の成立後)は、規定回数に到達するまで(遊技条件が成立するまで)遊技しなければ残回数を知ることができないのであるから、遊技の促進に資することとなる。なお、規定回数に到達した後は、残回数の表示(残回数画像54)と、回転数の表示(回転数画像50)が併せて表示されるようにしてもよい。電源ON(開始条件成立)後に実行された当否抽選結果の報知の回数が同じであっても、リセット有のとき(図18(b-1)参照)とリセット無のとき(図18(b-2)参照)とでは、前日の回転数X分、残回数が異なることになる。
【0093】
救済情報の他の例としては、上限回数のうち、既に実行された当否抽選結果の報知の回数、すなわち回転数の占める割合(以下、当該割合を表す画像を割合画像56と称する)が表示されるものとする。例えば、上限回数=800であり、回転数=300であれば上記割合は約38%であるから、割合画像56は当該38%を示すものとされる。割合画像56としては、当該割合を数値でそのまま示す態様のものとしてもよいし(なお、表示(有効)桁数は適宜設定可能である)、メータや円グラフのようなもので当該割合を示す態様のものとしてもよい(図19参照)。後者の場合、遊技者が厳密な割合を把握できるように併せて数字(%)を示してもよいし、おおよその割合を把握できることに留めるためこのような数字(%)が表示されないようにしてもよい。
【0094】
なお、「上限回数のうち、既に実行された当否抽選結果の報知の回数(回転数)の占める割合」には、「上限回数のうち、天井到達までに必要な当否抽選結果の報知の回数(残回数)が占める割合」も含まれるものとする。上限回数=800であり、回転数=300(すなわち残回数=500)であるときに、割合画像56として62%を示すものが表示される態様としてもよい。つまり、「上限回数のうち、天井到達までに必要な当否抽選結果の報知の回数(残回数)が占める割合」を把握できれば、「上限回数のうち、既に実行された当否抽選結果の報知の回数の占める割合」が必然的に把握できるから、前者の表示は、後者の表示と同一視されるものとする。
【0095】
○具体例3-5(具体例3-3、具体例3-4をさらに具体化した例)
電源ON(開始条件の成立)後、回転数が規定回数に到達するまで(遊技条件が成立するまで)の間、救済情報とは異なる情報であって、上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数(残回数)の多少を幅を持たせて示唆する示唆情報が表示されるものとする(当該示唆情報を表す画像を示唆画像58と称する)。
【0096】
上記の通り、回転数が規定回数に到達した後は、救済情報が表示されることで残回数を知ることができる。それよりも前の段階(規定回数未到達時)においては、救済情報ほどの残回数についての明確性はないものの、おおよその残回数の多少を知ることができるような設定とする。例えば、上限回数=800である構成において、残回数が「0~100」である状態を第一状態(図20(a)参照)、「101~300」である状態を第二状態(図20(b)参照)、「301~799」である状態を第三状態(図20(c)参照)とする。つまり、第三状態よりも第二状態の方が、第二状態よりも第一状態の方が、「上限回数に近い」状態であるといえる。そして、第一状態~第三状態のそれぞれについて、異なる態様の示唆画像58が対応づけられたものとする(第一状態には第一示唆画像581(図20(a)参照)が、第二状態には第二示唆画像582(図20(b)参照)が、第三状態には第三示唆画像583(図20(c)参照)が対応づけられたものとする)。
【0097】
これを前提とし、規定回数未到達時においては、残回数に基づき、上記第一状態~第三状態のいずれであるかを内部的に把握した上で、現在の状態に対応した示唆画像58が表示されるようにする。例えば、各示唆画像58の少なくとも一部の色が異なる設定とし、第一示唆画像581は赤色(図20(a)参照)、第二示唆画像582は緑色(図20(b)参照)、第三示唆画像583は青色(図20(c)参照)であるとする。当該示唆画像58の色の違いに基づき、残回数の多少が示唆されるものとする。なお、当該例よりも直接的に残回数の多少が示唆されるものとしてもよい。例えば、第一示唆画像581は「近」、第二示唆画像582は「普通」、第三示唆画像583は「遠」の文字を含むものとして、天井までの遠近をより直接的に示唆するものとしてもよい。また、第一示唆画像581は「残り20%未満」、第二示唆画像582は「残り40%未満」、第三示唆画像583は「残り100%未満」といったように、上限回数に占める残回数の割合の目安を示すものとしてもよい。
【0098】
○具体例3-6
上記実施形態では、電源ONとされることが開始条件の成立として設定されていることを説明したが、その他の事象を開始条件の成立として設定することもできる。例えば、大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行する場合に、当該大当たり遊技が終了したこと(通常遊技状態が開始されること)を開始条件の成立として設定する。このようにすれば、大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行した後、規定回数の当否抽選結果の報知がなされるまでは、遊技情報が表示されないものとなる。大当たり遊技の終了後に通常遊技状態に移行する大当たりに当選した場合には、当該大当たり遊技の終了とともに遊技をやめる遊技者が比較的多い。このような状況で、回転数が表示されてしまう(回転数=0であることが表示されてしまう)と、次回までの大当たりに時間が掛かりそうな印象があり、遊技の促進が図れないから、規定回数に到達するまでは回転数が表示されないようにする。
【0099】
これと同様の考え方で、第二特別遊技状態が所定回数連続して当否抽選結果がはずれとなった場合に終了して通常遊技状態に移行する構成(いわゆるST機である場合)において、第二特別遊技状態が終了すること(通常遊技状態に移行すること)を開始条件の成立として設定することも考えられる。つまり、遊技者が享受できることが確定している利益を全て享受した上で通常遊技状態に移行することを開始条件の成立として設定することが考えられる。
【0100】
○具体例3-7
上記実施形態では、電源ON(開始条件の成立)後、規定回数の当否抽選結果の報知が実行されることが遊技条件の成立として設定されていることを説明したが、遊技者が遊技しなければ成立しない条件であれば、その他の条件を遊技条件として設定することもできる。
【0101】
例えば、当否抽選結果を報知する報知演出を構成する演出として特定演出が発生しうるものであることを前提とし、当該特定演出が発生することが遊技条件の成立として設定された構成とする。例えば、ある報知演出にて特定演出が発生した場合(図21(b)参照)には、次の報知演出の開始時には回転数が表示されている(図21(c)参照)構成とする。一般的に、報知演出を構成する各種演出は、発生することで実質的な利益(出玉に繋がる利益)が得られるものではない(対象の演出を見ることができた、という形式的な利益しかない)が、本例のようにすることで特定演出の発生により回転数を把握できるという利益が得られるという遊技性が実現される。本例のようにする場合、特定演出として設定する演出の発生確率に応じて遊技条件が成立する確率が変化することになる。つまり、遊技条件の成立を困難にしたいのであれば比較的発生しにくい演出を特定演出として設定し、遊技状態の成立を容易にしたいのであれば比較的発生しやすい演出を特定演出として設定すればよい。
【0102】
また、発生しなかった場合よりも発生した場合の方が当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(大当たり信頼度)が高まる演出(いわゆるチャンスアップ演出)を特定演出として設定した上で、当該特定演出が発生するだけではなく、当該特定演出が発生した報知演出にてはずれが報知されたことを、遊技条件の成立とする構成とすることも考えられる。特定演出はチャンスアップ演出であるから、発生した場合には遊技者は大当たりに期待することになるが、その結果としてはずれが報知された場合にはその期待を裏切ることになり、遊技意欲が減衰してしまうおそれがある。上記のようにすることで、(大当たりは得られなかったが)回転数が表示されるという利益は享受することができるため、遊技意欲の減衰を抑制することができる。
【0103】
5)以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0104】
上記実施形態にかかる遊技機1はぱちんこ遊技機であるが、ぱちんこ遊技機特有の構成を前提とした点を除き、回胴式遊技機等のその他の遊技機にも適用可能である。
【0105】
6)上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
【0106】
・手段1-1
当否抽選結果を示すための装飾図柄およびその背景である背景画像を表示する表示領域を有する表示手段と、予め設けられた全体画像の一部が前記背景画像とされるように制御する画像制御手段と、を備え、前記全体画像における前記背景画像として表示される部分は経時的に変化するものであり、前記背景画像に関わる所定の背景演出が実行されるときには前記背景画像が予め定められた基準画像とされることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、背景演出が実行されるときには背景画像として基準画像が表示されるから、背景演出発生時における背景画像の制御が容易になる。
【0107】
・手段1-2
前記背景演出が実行されない状態においては、前記背景画像の連続性を保ちつつ前記全体画像における前記背景画像として表示される部分が経時的に変化することを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
上記のような背景画像の制御がなされる場合であっても、背景演出が発生するときには基準画像が表示された状態となるから、背景演出発生時における背景画像の制御が容易になる。
【0108】
・手段1-3
前記背景演出は、前記背景画像の少なくとも一部である演出部位について、当該演出部位が表す対象が把握できる状態を維持したまま、当該演出部位の態様を変化させるものであることを特徴とする手段1-1または手段1-2に記載の遊技機。
背景演出が基となる背景画像の少なくとも一部(演出部位)の形態を前提としてその態様を変化させるものである場合、背景演出が実行されるときの背景画像が種々変化しうる設定であると画像制御の負担が増大する(リアルタイムレンダリング等を行う必要がある)ところ、背景演出の実行時に基準画像が表示されるようにすることでかかる制御負担の増大を抑制することができる。
【0109】
・手段1-4
前記背景画像を覆う切替画像が表示され、当該切替画像が消去されることを契機として、前記背景演出が開始されることを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、背景画像が突発的に基準画像に変化することにより遊技者が感じる違和を抑制することができる。
【0110】
・手段1-5
前記背景演出は、ある当否抽選結果を報知する報知演出の開始とともに開始されるものであり、前記切替画像は、前記ある当否抽選結果の一つ前の当否抽選結果を報知する報知演出にて、当該一つ前の当否抽選結果が確定的に示された確定状態を含む期間中に表示されるものであることを特徴とする手段1-4に記載の遊技機。
このように、背景演出が報知演出の開始とともに開始されるものとするのであれば、一つ前の報知演出における確定状態を含む期間中に切替画像が表示されるものとすればよい。
【0111】
・手段2-1
当否抽選結果を示すための装飾図柄およびその背景である背景画像を表示する表示領域を有する表示手段と、複数種類の演出要素のうちから、所定条件に基づいて対象演出要素を決定する演出要素決定手段と、を備え、一の当否抽選結果を報知する報知演出にて、前記表示領域に表示される前記背景画像が、前記対象演出要素に関わらない通常背景画像、および、前記対象演出要素に基づいて決まる特殊背景画像、の一方から他方に変化することがあることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、背景画像が通常背景画像から所定条件に基づいて決まる特殊背景画像に変化するという面白みのある遊技性が実現される。
【0112】
・手段2-2
複数種類の前記演出要素のうちのいずれを前記対象演出要素とするのかを、遊技者が任意に選択することが可能であることを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技者の選択により特殊背景画像が決まることになる。
【0113】
・手段2-3
前記特殊背景画像は、複数の前記装飾図柄のうちから選択された選択図柄が当否抽選結果を示す態様で示された確定状態を含む期間中に表示されることを特徴とする手段2-1または手段2-2に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技者が最も注目するであろう確定状態にて特殊背景画像が表示されることとなる。
【0114】
・手段2-4
前記特殊背景画像は、前記対象演出要素を表す対象部位を含み、前記選択図柄の種類を示す主要素部の少なくとも一部が、前記対象部位の手前に重なるように表示されることを特徴とする手段2-3に記載の遊技機。
このようにすることで、特殊背景画像における対象演出要素を表す対象部位が、選択図柄の一部として振る舞うような構成とすることができる。
【0115】
・手段3-1
現在までの遊技状況に基づく所定の遊技情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報をリセットするリセット手段と、前記遊技情報を表示することが可能な表示手段と、を備え、所定の開始条件の成立によっては、前記記憶手段に記憶されている前記遊技情報がリセットされないように設定されており、前記開始条件の成立後、遊技者が遊技しなければ成立しない遊技条件が成立するまでは前記表示手段に前記遊技情報が表示されず、当該遊技条件の成立を契機として前記表示手段に前記遊技情報が表示されることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、遊技しない限り遊技情報が表示されないから、遊技の促進を図ることが可能である。
【0116】
・手段3-2
前記開始条件の成立後、規定回数の当否抽選結果の報知が実行されることが、前記遊技条件の成立として設定されていることを特徴とする手段3-1に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技情報を見たいと考える遊技者は、規定回数の当否抽選の報知が実行されるまでは遊技することになる。
【0117】
・手段3-3
前記規定回数は一定ではないことを特徴とする手段3-2に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技条件の成立が予測できなくなる。
【0118】
・手段3-4
前記遊技情報は、前記リセット手段によるリセット後に報知された当否抽選結果の回数であることを特徴とする手段3-1から手段3-3のいずれかに記載の遊技機。
例えば、リセット後に報知された当否抽選結果の回数(回転数)と設定変更の有無が関連するものとする場合には、設定推測のために遊技条件が成立するまで遊技する遊技者が増加することに期待できる。
【0119】
・手段3-5
電源がONとされたことを、前記開始条件の成立とすることを特徴とする手段3-1から手段3-4のいずれか一項に記載の遊技機。
開始条件の一例としては、電源ONを例示することができる。
【0120】
・手段3-6
前記遊技条件が成立していない状態では、前記遊技情報が表示される状態に至る可能性があることを示唆する予告画像が表示されることを特徴とする手段3-1から手段3-5のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、将来的に遊技情報が表示されるのではないかということを遊技条件の成立前に遊技者が感じ取ることができる(遊技条件の成立前に遊技者が遊技をやめてしまうのを抑制できる)。
【0121】
・手段3-7
当否抽選結果が当たりとなることを目指して遊技する遊技状態として、通常遊技状態および当該通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態が設定されており、予め定められた上限回数連続して当否抽選結果がはずれとなることで、前記特定遊技状態に移行する救済機能が搭載されており、前記遊技情報は、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数に基づいて決まる救済情報であることを特徴とする手段3-1から手段3-6のいずれかに記載の遊技機。
遊技情報として、上記のような救済情報が表示される構成が例示できる。
【0122】
・手段3-8
前記救済情報として、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数が表示されることを特徴とする手段3-7に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技条件が成立した後は、救済機能が発動するまでに必要な当否抽選回数(残回数)を知ることができる。
【0123】
・手段3-9
前記救済情報として、前記上限回数のうち、既に実行された当否抽選結果の報知の回数の占める割合が表示されることを特徴とする手段3-7に記載の遊技機。
このようにすることで、遊技条件が成立した後は、救済機能が発動するまでに必要な当否抽選回数(残回数)の多少が分かりやすくなる。
【0124】
・手段3-10
前記開始条件の成立後、前記遊技条件が成立するまでは、前記救済情報とは異なる情報であって、前記上限回数に到達するまでに必要な当否抽選結果の報知の回数の多少を幅を持たせて示唆する示唆画像が表示されることを特徴とする手段3-7から手段3-9のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、遊技条件の成立前にも、救済機能が発動するまでに必要な当否抽選回数(残回数)の多少を大まかに知ることができる。
【符号の説明】
【0125】
1 遊技機
10 装飾図柄(10L左装飾図柄 10C中装飾図柄 10R右装飾図柄)
10g 装飾図柄群(10gL左装飾図柄群 10gC中装飾図柄群 10gR右装飾図柄群)
15 選択図柄(15L左選択図柄 15C中選択図柄 15R右選択図柄)12 M 主要素部
S 副要素部
20 全体画像
30 背景画像
30n 通常背景画像
30s 特殊背景画像
301p 演出部位
301s 対象部位
31 基準画像
32 対極画像
40 切替画像
50 回転数画像
52 予告画像
54 残回数画像
56 割合画像
58 示唆画像(581~583第一示唆画像~第三示唆画像)
91 表示装置
911 表示領域
図1
図2
図3
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