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  • 特許-駆動力分配装置 図1
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  • 特許-駆動力分配装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】駆動力分配装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 17/04 20060101AFI20230406BHJP
   B60K 17/16 20060101ALI20230406BHJP
   B60K 6/485 20071001ALI20230406BHJP
   B60K 6/52 20071001ALI20230406BHJP
   B60K 6/54 20071001ALI20230406BHJP
   B60W 10/08 20060101ALI20230406BHJP
   B60W 20/10 20160101ALI20230406BHJP
【FI】
B60K17/04 N
B60K17/16 E
B60K6/485 ZHV
B60K6/52
B60K6/54
B60W10/08 900
B60W20/10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021078831
(22)【出願日】2021-03-17
(65)【公開番号】P2022145370
(43)【公開日】2022-10-04
【審査請求日】2021-03-17
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521090302
【氏名又は名称】福田 純一郎
(72)【発明者】
【氏名】福田 純一郎
【審査官】長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-125562(JP,A)
【文献】特開2019-35419(JP,A)
【文献】特開2019-11019(JP,A)
【文献】特開2008-89075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 17/04
B60K 17/16
B60K 6/485
B60K 6/52
B60K 6/54
B60W 10/08
B60W 20/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主原動機の駆動力を複数の差動装置で分配し、分配した駆動力を伝達する構造の一部に駆動力又は駆動力及び制動力を発生することが可能な副原動機を付加し、前記差動装置に差動制限機能又は差動制限装置が付随しない装置であって、当該装置は中央差動装置を介し駆動力を前記各差動装置に分配する構造を有し、一部の前記差動装置と前記中央差動装置の間に前記副原動機を有し、他方の前記差動装置と各駆動輪との間にそれぞれ前記副原動機を付加した駆動力分配装置
【請求項2】
主原動機の駆動力を複数の差動装置で分配し、分配した駆動力を伝達する構造の
一部に駆動力又は駆動力及び制動力を発生することが可能な副原動機を付加し、前記差動装置に差動制限機能又は差動制限装置が付随する装置であって、当該装置は中央差動装置を介し駆動力を前記各差動装置に分配する構造を有し、一部の前記差動装置と前記中央差動装置の間に前記副原動機を有し、他方の前記差動装置と各駆動輪との間にそれぞれ前記副原動機を付加した駆動力分配装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力を分配する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動機による原動機は応答性の高さや制御精度の高さ、エネルギー回生等の制動トルクを発生できることから、2機の駆動力を制御することで駆動力の分配を制御可能であり、その特性を利用した合理的な構成が考案されている。しかし、電動機のみでの駆動が非合理である場合もあるため、内燃機関等と電動機の優位な特性を両立することが可能な駆動力分配装置が望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
複数の原動機の優位な特性を両立し、駆動力の分配を制御すること。
【課題を解決するための手段】
【0004】
主となる原動機の駆動力を他の原動機と併用することで各原動機の優位な特性を両立し駆動力の分配を制御する。
【発明の効果】
【0005】
内燃機関を主原動機、電動機を副原動機とする場合、内燃機関のみの場合と比較してより高効率な駆動や高精度な駆動力の分配が可能となり、電動機のみの場合と比較して、電動機の駆動力削減による小型化が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】 実施例1に係る駆動力分配装置
図2】 実施例2に係る駆動力分配装置
図3】 実施例3に係る駆動力分配装置
図4】 実施例4に係る駆動力分配装置
図5】 実施例5に係る駆動力分配装置
【発明を実施するための形態】
【0007】
主原動機の駆動力を差動制限のない差動装置で分配する構造においては、より負荷が小さい駆動輪に駆動力が多く分配される特性を持つ。そのため、外部から受ける負荷が小さい駆動輪にクラッチやブレーキ等の負荷装置によって負荷を与え、外部から受ける負荷が大きい駆動輪に駆動力を多く分配する構造がある。この場合、負荷装置の部品が摩耗するなど定期的なメンテナンスが必要となり、負荷装置で消費される駆動力は駆動に利用されない。本発明に係る装置は負荷装置を、負荷装置およびに原動機として用いることが可能な副原動機に置き換え、意図して摩耗等が生じないために高効率な駆動が可能であり、高精度な駆動力の分配が可能な構造を有する。
【実施例1】
【0008】
主原動機1の駆動力を差動装置2で左右の駆動輪4に分配する構造に加え、左右の駆動輪4に制動力及びに駆動力を発生可能な副原動機3を有する。
【実施例2】
【0009】
主原動機1の駆動力を前後に分配する中央差動装置2C、及びに前後の差動装置2によって前後それぞれで左右に駆動力を分配する構造に加え、各駆動輪4に制動力及びに駆動力を発生可能な副原動機3を有する。
【実施例3】
【0010】
主原動機1の駆動力を前後に分配する中央差動装置2C、及びに差動装置2Rによって前輪およびに左右の後輪に駆動力を分配する構造に加え、前輪4Fに負荷又は駆動力を与える電動機等の副原動機3Cと左右の後輪4Rに制動力及びに駆動力を発生可能な副原動機3Rを有する。
【実施例4】
【0011】
主原動機1の駆動力を差動装置2で左右の駆動輪4に分配する構造に加え、左右の駆動輪4に制動力及びに駆動力を発生可能な副原動機3を有し、左側の副原動機の制動力又は駆動力によって駆動力の分配を制御する。
【実施例5】
【0012】
直線運動を行う主原動機で差動装置2として機能する回転支持された部品で2つの作用点に駆動力を分配し、回転支持部と作用点の間に副原動機を有する。
【産業上の利用可能性】
【0013】
自動車等の駆動力分配を制御することによって性能が向上すると考えられる装置を、より高効率な駆動や高精度な駆動力の分配を可能とし、各部に独立した原動機を搭載するよりも、各原動機の駆動力削減による小型化が見込まれる。
【符号の説明】
【0014】
1 主原動機または主原動機及びに変速機
2 差動装置
3 副原動機または副原動機及びに変速機
4 駆動輪
5 作用点
図1
図2
図3
図4
図5