(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】バスダクト分岐装置
(51)【国際特許分類】
H02G 5/06 20060101AFI20230406BHJP
【FI】
H02G5/06 311D
H02G5/06 311V
(21)【出願番号】P 2018139968
(22)【出願日】2018-07-26
【審査請求日】2021-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000162135
【氏名又は名称】共同カイテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094536
【氏名又は名称】高橋 隆二
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【氏名又は名称】上野 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100189315
【氏名又は名称】杉原 誉胤
(72)【発明者】
【氏名】吉田 稔
(72)【発明者】
【氏名】玉野 雄介
(72)【発明者】
【氏名】矢口 太一
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-146889(JP,U)
【文献】米国特許第9972980(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮断器を本体部内に有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、
前記遮断器の開閉を切り替え可能に動く電源スイッチと、
前記バスダクト幹線に対する前記バスダクト分岐装置の着脱の少なくとも一方を阻害する状態と阻害しない状態とを切り替え可能に動く阻害部と、
前記電源スイッチ又は該電源スイッチと連動するように設けられた操作部に対する開閉操作の動きを前記阻害部に伝達して
前記阻害する状態及び前記阻害しない状態の切り替えと連動させる連動部とを有し、
前記連動部の全部又は大部分が前記本体部内に設けられていることを特徴とするバスダクト分岐装置。
【請求項2】
遮断器を本体部内に有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、
前記遮断器の開閉を切り替え可能に動く電源スイッチと、
前記バスダクト幹線に対する前記バスダクト分岐装置の着脱の少なくとも一方を阻害する状態と阻害しない状態とを切り替え可能に動く阻害部と、
前記電源スイッチ又は該電源スイッチを延長するように設けられた操作部に対する開閉操作の動きを前記阻害部に伝達し、該電源スイッチの動きに連動させて該阻害部
の前記阻害する状態及び前記阻害しない状態を切り替える連動部とを有することを特徴とするバスダクト分岐装置。
【請求項3】
さらに、前記本体部を開閉可能な蓋を有し、
前記蓋の閉塞状態において、前記電源スイッチ又は前記操作部が外方に露出せず、前記開閉操作ができないようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスダクト分岐装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バスダクト分岐装置に関し、例えば、プラグインホールが設けられたバスダクトに取り付けられる分岐装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の電気幹線としてバスダクトが利用されている。また、このバスダクトに流れる電力を設備機器や分電盤などに分岐するバスダクト分岐装置(以下、単に「分岐装置」)が知られており、例えば、特許文献1には、その構成が開示されている。特許文献1に記載の分岐装置は、接触子が突設されており、バスダクトのハウジングに設けられたプラグインホールに接触子を挿入し、ハウジングに支持されているバスダクト導体に接続させた後に遮断器のスイッチをONにすることで、バスダクト導体に流れる電流を分岐できるようになっている。
【0003】
また、特許文献2には、上記のような分岐装置において、遮断器のスイッチがON状態だとバスダクトに対する分岐装置の着脱ができない所謂インターロック構造が提案されている。この特許文献2の分岐装置は、遮断器のスイッチがON状態の際に突設される棒(表示杵・表示部材)が分岐装置の取付部の動きを阻害するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-104896公報
【文献】特開昭57-21082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献2の分岐装置は、バスダクトを把持する位置に取付部が配置されている場合(特許文献2の
図3、6、7に示す場合)には、自由に表示杵を出し入れできる(遮断器のスイッチを自由にON/OFFできる)ものの、バスダクトを開放する位置に取付部が配置されている場合(特許文献2の
図4、5に示す場合)には、表示杵を出すことができない(遮断器のスイッチをONにできない)。
【0006】
そして、特許文献2の分岐装置は、バスダクトに取り付ける前や一旦取り付けたものを取り外した際には取付部はバスダクトを開放する位置に配置されていることが多いため、その状態で遮断器の動作確認をしようとしても、表示杵の動きが阻害されて遮断器のスイッチをONにできず使い勝手が悪いという側面があった。
【0007】
本発明は上記課題を解消するために提案するものであって、インターロック機能と使い勝手とを兼ね備えたバスダクト分岐装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明は、遮断器を本体部内に有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、前記遮断器の開閉を切り替え可能に動く電源スイッチと、前記バスダクト幹線に対する前記バスダクト分岐装置の着脱の少なくとも一方を阻害する状態と阻害しない状態とを切り替え可能に動く阻害部と、前記電源スイッチ又は該電源スイッチと連動するように設けられた操作部に対する開閉操作の動きを前記阻害部に伝達して前記阻害する状態及び前記阻害しない状態の切り替えと連動させる連動部とを有し、前記連動部の全部又は大部分が前記本体部内に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、遮断器を本体部内に有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、前記遮断器の開閉を切り替え可能に動く電源スイッチと、前記バスダクト幹線に対する前記バスダクト分岐装置の着脱の少なくとも一方を阻害する状態と阻害しない状態とを切り替え可能に動く阻害部と、前記電源スイッチ又は該電源スイッチを延長するように設けられた操作部に対する開閉操作の動きを前記阻害部に伝達し、該電源スイッチの動きに連動させて該阻害部を動作させて該阻害部の前記阻害する状態及び前記阻害しない状態を切り替える連動部とを有することを特徴とする。
さらに、前記本体部を開閉可能な蓋を有し、前記蓋の閉塞状態において、前記電源スイッチ又は前記操作部が外方に露出せず、前記開閉操作ができないようになっていることが望ましい。
【0009】
上記の構成によれば、遮断器の電源スイッチが閉(ON)の状態で分岐装置がバスダクトに取り付けられたり、バスダクトから取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器の電源スイッチの動作確認や試験も自由に執り行うことができる。
すなわち、本発明では、上記の連動部により、バスダクト分岐装置の着脱を阻害する状態と阻害しない状態とを切り替え可能に動く阻害部が、電源スイッチの動きに連動して動作できる。そのため、本発明の分岐装置は、例えば、バスダクト幹線から分岐装置を取り外した状態においても、作業者が遮断器の電源スイッチをOFF(開)からON(閉)、又はON(閉)からOFF(開)に自由に動かすことができる。
【0010】
また、前記阻害部により前記バスダクト分岐装置の着脱の少なくとも一方が阻害される際に該阻害部にかかる力の方向と、前記連動部の動きの方向とが一致しないことが望ましい。
【0011】
上記の構成によれば、バスダクト分岐装置の着脱が阻害される際に阻害部にかかる力によって連動部が動きにくい、或いは動かないようにできるため、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0012】
また、前記連動部は、前記電源スイッチの動きを前記阻害部に伝達し易く、且つ、前記阻害部の動きを前記電源スイッチに伝達し難い、又は前記阻害部の動きを前記電源スイッチに伝達しないようになっていることが望ましい。この構成によれば、バスダクト分岐装置の着脱が阻害される際に阻害部にかかる力によって電源スイッチが切り替わり難い、或いは切り替わらないようにできるため、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0013】
また、前記阻害部は、直接には動かし難く、前記電源スイッチ側からは動かし易いことが望ましい。この構成によれば、バスダクト分岐装置を取り扱う際に、動かされ難い位置に阻害部が設けられている、或いは、仮に阻害部をぶつけるようなことがあっても容易には動かないようになっているため、動いてしまった阻害部を戻すような手間がかからない。その一方で、電源スイッチ側から連動部を介して阻害部を動かすことは容易である。すなわち、使い勝手が良い。
【0014】
また、前記阻害部が、前記バスダクト分岐装置を前記バスダクト幹線に固定する固定部としても機能することが望ましい。
【0015】
この構成によっても、遮断器の電源スイッチが閉(ON)の状態で分岐装置がバスダクトに取り付けられたり、バスダクトから取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器の電源スイッチの動作確認や試験も自由に執り行うことができる。更には、阻害部が固定部の機能も有しているので、電源スイッチのON/OFFで固定部による固定を切り替えられるため、より使い勝手が良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遮断器の電源スイッチが閉(ON)の状態で分岐装置がバスダクトに取り付けられたり、バスダクトから取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器の電源スイッチの動作確認や試験も自由に執り行うことができ、インターロック機能と使い勝手とを兼ね備えたバスダク分岐装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクトを示した模式図であり、(a)がバスダクトを上面から見た模式図であり、(b)がバスダクトを側面から見た模式図である。
【
図2】本発明の第1実施形態のバスダクトを構成するバスダクトユニットの断面を示した模式図である。
【
図3】本発明の第1実施形態のバスダクトを構成する接続ユニットの断面を示した模式図である。
【
図4】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置を上面から見た模式図である。
【
図5】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置を側面から見た模式図である。
【
図6】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置を前面から見た模式図である。
【
図7】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置をバスダクトに取り付ける工程を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置をバスダクトに取り付けている最中の状態を示している。
【
図8】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置をバスダクトに取り付ける工程を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置がバスダクトに取り付けられ、且つバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがOFFの状態を示している。
【
図9】本発明の第1実施形態のバスダクトシステムを側面から見た模式図であり、バスダクトにバスダクト分岐装置が取り付けられて固定され、且つバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがONの状態を示している。
【
図10】本発明の第1実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置とバスダクトとの接続部分を示した模式図である。
【
図11】本発明の第1実施形態のクランクの変形例を示した模式図であり、(a)がクランクの第1変形例を示した模式図であり、(b)がクランクの第2変形例を示した模式図である。
【
図12】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置にガイドを設けた変形例を説明するための模式図であり、(a)がガイドを設けたバスダクト分岐装置の模式図であり、(b)がガイドを設けたバスダクト分岐装置に対応するバスダクトを示した模式図である。
【
図13】本発明の第1実施形態のバスダクト分岐装置にガイドを設けた変形例を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置がバスダクトに取り付けられた状態を示している。
【
図14】本発明の第2実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがONになっている状態を示した模式図であり、(a)が第2実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置の遮断器を上方から見た模式図であり、(b)が第2実施形態のバスダクトシステムの断面を示した模式図である。
【
図15】本発明の第2実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがOFFになっている状態を示した模式図であり、(a)が第2実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置の遮断器を上方から見た模式図であり、(b)が第2実施形態のバスダクトシステムの断面を示した模式図である。
【
図16】本発明の第3実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクトを示した模式図である。
【
図17】本発明の第3実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置を示した模式図であり、(a)が遮断器の電源スイッチがOFFになっている状態を示した模式図であり、(b)が遮断器の電源スイッチがONになっている状態を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を有するバスダクトシステムについて図面に基づいて説明する。尚、本発明のバスダクトシステムは、以下の実施形態(第1~3実施形態)及びその変形例に限定されるものではない。
【0019】
《第1実施形態》
先ず、第1実施形態のバスダクト分岐装置を有するバスダクトシステムの全体構成について、
図1~3、
図9~10を用いて説明する。
【0020】
ここで、
図1は、第1実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクトを示した模式図であり、(a)がバスダクトを上面から見た模式図であり、(b)がバスダクトを側面から見た模式図である。
図2は、第1実施形態のバスダクトを構成するバスダクトユニットの断面を示した模式図である。
図3は、第1実施形態のバスダクトを構成する接続ユニットの断面を示した模式図である。
また、
図9は、第1実施形態のバスダクトシステムを側面から見た模式図であり、バスダクトにバスダクト分岐装置が取り付けられて固定され、且つバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがONの状態を示している。また、
図10は、第1実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置とバスダクトとの接続部分を示した模式図である。
【0021】
第1実施形態のバスダクトシステムは、
図9、10に示すように、プラグインホール31が設けられたハウジングを有するバスダクト(バスダクト幹線)10と、バスダクト10に着脱自在に取り付けられるバスダクト分岐装置(以下、単に「分岐装置」という)20とを備えている。
【0022】
バスダクト10は、
図1~
図3に示すように、絶縁被覆された導体111aをハウジングで覆った構成であり、バスダクトユニット11・11を別体の接続ユニット12を介して相互に接続することで形成されている。すなわち、第1実施形態のバスダクト10は、複数のバスダクトユニット11と、隣接配置されたバスダクトユニット11を接続する接続ユニット12とを有する構成になっている。
【0023】
また、上記のバスダクトユニット11は、
図2に示すように、絶縁被覆された3相の絶縁被覆導体111(平板状の送電用の導体111aを絶縁物で被覆して形成された絶縁被覆導体111)が並設され、絶縁被覆導体111の幅方向両側に平面視略方形のパイプスペーサ112が配置されている。また、バスダクトユニット11は、絶縁被覆導体111及びパイプスペーサ112を断面略コ字形の一対の側板113・113で一括して狭持し、側板113に挿通したボルト114a、ナット114b等の締着具を緊締して固定されている。
【0024】
上記の側板113は、その両上下端縁に、狭持している絶縁被覆導体111から外方へ向かって第1補強部113aが略直角に延設され、第1補強部113aの端縁には互いに向きあう方向に第2補強部113bが略直角に延設され、バスダクトユニット11やバスダクト10自体の強度を保っている。尚、バスダクトユニット11において、パイプスペーサ112、側板113がハウジングに相当する。
【0025】
また、上記の接続ユニット12は、
図3に示すように、接続すべきバスダクトユニット11・11の同相導体111a・111a間を電気的に接続する導電性接続部材121と、絶縁セパレータ122と、これらを外方から狭持する接続側板123と、接続側板123の外方に配置された押圧部材124とが設けられており、これらを絶縁スリーブ125に挿通してなる締着具126で緊締してバスダクトユニット11・11を相互に接続する構成であり、接続前には締着具126によって仮締着された状態になっている。
尚、絶縁セパレータ122は、導電性接続部材121を含む異相の導体111a・111a間及び導電性接続部材121を含む最外側の導体111aと接続側板123間を絶縁する位置に設置されている。
【0026】
接続ユニット12でバスダクトユニット11・11を接続してバスダクト10を構成する場合、接続すべきバスダクトユニット11・11の導体111a・111aの端部を同相の導電性接続部材121・121間に挿入し、バスダクト側板113と接続側板123とをボルトナット等の締着具で固定し、その後、仮締着している締着具126を緊締し、更に対応開放面である上下面に接続上下板30をそれぞれ配置してバスダクトユニット11・11にビス止めする等で固定し、前記開放面を塞ぐことにより、バスダクトユニット11・11相互の接続が完了する。このとき、接続上下板30の少なくとも一方(この場合は上面側)にはプラグインホール31が形成され、プラグインホール31が開閉扉40によって開閉可能に閉塞されている。このようにして、バスダクト10のハウジングは、プラグインホール31の周囲部分を形成する接続ユニット12において、バスダクトの厚み方向に膨張した膨張部(
図1(b)における左側のバスダクトユニット11の膨出側部115と、右側の膨出側部115との間に挟まれた部分)が形成されている。尚、接続ユニット12において、接続側板123、接続上下板30及び開閉扉40がハウジングに相当する。
尚、接続上下板30は、平板状の基部32と、基部32の側方の両端縁を略直角に屈曲延設してなる補強片34と、後述する取付フック24が挿入されるフック孔35(
図1参照)とを有する構成になっている。この両方の補強片34には、後述する阻害部(係止部82)が係止可能な被係止部としての突起60が、補強片34から側方に立設されている。
【0027】
次に分岐装置20について
図4~6を参照しながら説明する。
ここで、
図4は、第1実施形態のバスダクト分岐装置を上面から見た模式図である。
図5は、第1実施形態のバスダクト分岐装置を側面から見た模式図である。
図6は、第1実施形態のバスダクト分岐装置を前面から見た模式図である。
【0028】
図4~6に示すように、分岐装置20は、分岐用端子23を支持する、ボックス形の箱体(本体部)22を備えている。箱体22は、板状の底面22aを有し、この底面22aから周壁である側壁22b・22b、前壁22c、後壁22dが立設し、その上面には開閉可能な蓋体22eが設けられている(
図5参照)。
【0029】
また、箱体22において底面22aの前壁22c側には、一対の取付フック24が底面22aから下方に且つ前壁22cから前方に突設されている。また、箱体22において、底面22aの後壁22d側には第1固定部材25が、前壁22cには第2固定部材26が、後壁22dには第3固定部材27が設けられている(
図5参照)。
【0030】
また、箱体22内部には、分岐用端子23を固定する端子台23aと、遮断器CBと、端子台23aと遮断器CBを電気的に接続する接続導体Cとが設置され、遮断器CBから図示しないケーブル等を介して箱体22の外に電力を分岐する構成となっている。また、遮断器CBには電源スイッチ50が設けられている。
【0031】
電源スイッチ50は、遮断器CBを閉⇔開(ON⇔OFF)するスイッチであり、例えばこの場合は、前壁22c側に動かすと遮断器CBを閉(ON)にし、後壁22d側に動かすと開(OFF)にするようになされている(後述する
図8に電源スイッチ50がOFFの状態が示され、
図9に電源スイッチ50がONの状態が示されている)。そして、この電源スイッチ50にはハンドル70が連結されている。
【0032】
ハンドル70は、
図6に示すように、板状の基部71と、基部71の両端から略直角に垂下された側部72・72とを有し、全体としてコ字形状に形成されている。そして、ハンドル70は、遮断器CBを側壁22b・22b方向に跨ぐようにして、側部72・72それぞれの中程を回動可能な締結部材73(例えば間座を履かせたボルト及びナット)を介して側壁22b・22bに軸支されている。また、基部71は電源スイッチ50と連結している。
【0033】
これにより、ハンドル70は、基部71を前⇔後(前壁22c側⇔後壁22d側)に動かすことでその全体が締結部材73を軸に回動すると共に、電源スイッチ50を閉⇔開(ON⇔OFF)に動かせるようになっている。そして、このハンドル70の両側部72・72の下方部それぞれにおいて、回動可能な締結部材74(例えば間座を履かせたボルト及びナット)を介して、クランク80が連結されている。
【0034】
クランク80は、側面視で例えば取っ手のような形状をした部分が後壁22d側に向いた略バール形状をしており、ハンドル70と連結されている基部81の反対側(ハンドル70を挟んで基部81の反対側)に設けられた係止部82が、分岐装置20の底面22aに形成された長孔22f(
図4参照)を通過して底面22aの下方に突出している。
【0035】
具体的には、クランク80は、略板状の基部81と、基部81の一端側(前端側)の下端部から内側(箱体22の内側)に向けて略直角に屈曲し延設された接続片部85(
図4、6参照)と、接続片部85の一端部から下方に向けて略直角に屈曲し延設された略板状の係止部82とを有している。
上記の基部81は、箱体22の内部において、側壁22に対して平行に配置されており、その後方側の部分が、ハンドル70の側部72の下方部に締結部材74を介して連結されている。また、基部81は、その前方側(前壁22c側)の部分に、箱体22の外側に向けて突出する突起83が設けられている。尚、後述するが、この突起83は、箱体22の側壁22に形成された長孔22gに遊貫されている。
【0036】
係止部82は、分岐装置20の底面22aに形成された長孔22fを通過して、その下端部側の部分が底面22aから下方に突出している。また、係止部82は、その後方側の側部に矩形状に凹んだ凹部82bが形成されており、その下端に、箱体22の底面22aと平行な底辺82aが形成され、凹部82bの下方側が係止辺82cになっている。そして、この係止部82の底辺82aと、凹部82bの下方に位置する係止辺82cとが阻害部(着脱阻害部)として機能することになる。具体的には、バスダクト10に対する分岐装置20の取り付けを阻害する取付阻害部として底辺82aが機能し、バスダクト10から分岐装置20を取り外すことを阻害する取外阻害部として係止辺82cが機能する。
【0037】
また、クランク80の基部81に設けられた突起83(基部81から側方に突設された突起83)は、例えばボルトにより形成されており、分岐装置20の箱体22の側壁22bに形成された長孔22g(箱体22の前後方向に延びる長孔22g)に遊貫されるようになっている。この場合、突起83を構成するボルトの軸部が長孔22gに挿通され通過し、側壁22bの側方にボルトの頭部が突出するようになっている。同様に、クランク80とハンドル70とを連結する締結部材74の一部が、分岐装置20の側壁22bに形成された長孔22h(箱体22の前後方向に延びる長孔22h)に挿通され通過して側壁22bの側方に突出(遊貫)するようになっている。
【0038】
そして、分岐装置20に形成された長孔22f、長孔22g、長孔22hは、ハンドル70を前⇔後(前壁22c側⇔後壁22d側)に動かしたときのクランク80の移動幅寸法と同程度か僅かに長い寸法で形成されている。これにより、分岐装置20は、電源スイッチ50を閉⇔開(ON⇔OFF)と切り替える動きが、ハンドル70とクランク80(クランク80の基部81及び接続片部85)とを介して係止部82(阻害部)に伝わって(伝達し)、この係止部82を電源スイッチ50の動きに連動させるようになっている。尚、係止部82は、取付フック24及び第1固定部材25の間において、これら取付フック24及び第1固定部材25よりも下方に突出しないように設けられており、分岐装置20を取付フック24及び第1固定部材25を脚として床面等に載置した際に、床面等に触れないようになっている。すなわち係止部82は、他の部材に触れ難く(直接には動かし難く)なっており、その結果、他の部材にぶつかって勝手に動いてしまうような事態が生じ難くなっている。
【0039】
この第1実施形態の場合、阻害部としての底辺82a及び係止辺82cの動きを電源スイッチ50の動きに連動させる連動部として、ハンドル70及びクランク80(クランク80の基部81及び接続片部85)が機能することになる。すなわち、第1実施形態では、「クランク80の係止部82(係止部82の底辺82a及び係止辺82c)」が阻害部の機能を果たす。また、ハンドル70及び「クランク80の基部81及び接続片部85」が、電源スイッチ50の動きを阻害部(クランク80の底辺82a及び係止辺82c)に伝達し、電源スイッチ50の動きに連動させて阻害部を動作させる連動部としての機能を果たす。
【0040】
具体的には、ハンドル70(基部71)を介して電源スイッチ50を開⇒閉(OFF⇒ON)に動かすと(前壁22c側に動かすと)、連動部(ハンドル70の基部71及び側部72、クランク80の基部81及び接続片部85)を介して、阻害部(係止部82)が後方側(後壁22d側)にスライドする(水平に移動する)。また、電源スイッチ50を閉⇒開(ON⇒OFF)に動かすと、連動部(クランク80の基部81及び接続片部85)を介して、阻害部(係止部82)が前方側(前壁22c側)にスライドする(水平に移動する)。
【0041】
尚、分岐装置20がバスダクト10に取り付けられていない状態において、電源スイッチ50をON状態にすると、阻害部(係止部82)は、バスダクト10に対して分岐装置20を取り付けるために近づけたときに、その取り付けを阻害する位置(バスダクト10の突起60に底辺82aが干渉する位置)に配置される。一方、電源スイッチ50をOFF状態にすると、阻害部(係止部82)は、バスダクト10に対して分岐装置20を取り付けることができる位置(バスダクト10の突起60に底辺82aが干渉しない位置)に配置される。
また、分岐装置20がバスダクト10に取り付けられている状態において、電源スイッチ50がON状態の阻害部(係止部82)は、バスダクト10から分岐装置20の取り外しを阻害する位置(バスダクト10の突起60に係止辺82cが係止される位置)に配置される。一方、電源スイッチ50をOFF状態にすると、阻害部(係止部82)は、バスダクト10から分岐装置20の取り外しできる位置(バスダクト10の突起60から離間し且つ突起60に係止辺82cが干渉しない位置)に配置される。
【0042】
次に、分岐装置20をバスダクト10に取り付ける施工手順及びその際の動きと、分岐装置20をバスダクト10から取り外す施工手順(工程)及びその際の動きとについて、
図7~8と、上述した
図9~10を参照しながら説明する。
ここで、
図7は、第1実施形態のバスダクト分岐装置をバスダクトに取り付ける工程を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置をバスダクトに取り付けている最中の状態を示している。
図8は、第1実施形態のバスダクト分岐装置をバスダクトに取り付ける工程を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置がバスダクトに取り付けられ(固定が完了しておらず)、且つバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがOFFの状態を示している。
【0043】
最初に、分岐装置20をバスダクト10に取り付ける施工手順及びその際の動きについて説明する。
先ず、作業者は、
図7に示すように、分岐装置20の電源スイッチ50をOFF状態にし、クランク80の係止部82(阻害部)を前壁22c側に移動させる。そして作業者は、バスダクト10の接続ユニット12の開閉扉40を開放してプラグインホール31を露出させた後、電源スイッチ50をOFF状態にした分岐装置20の前壁22c側をバスダクト10側に傾けて取付フック24を接続上下板30のフック孔35に向けて挿入する。
【0044】
尚、クランク80の基部81の一部は、見分け易い2色(例えばこの場合、青と赤)に適宜塗り分けられており、この
図7に示すような電源スイッチ50がOFF状態の場合には、箱体22の側壁22bに設けられた状態表示開口22iを通して青色を見せることで、電源スイッチ50(遮断器CB)がOFFであることを作業者に通知するようになっている。
【0045】
次に、作業者が取付フック24を軸として分岐装置20全体を回転させつつバスダクト10に近付けると、このとき、分岐装置20の電源スイッチ50がOFF状態であるため、係止部82(阻害部)は接続上下板30の突起60とは干渉せず、
図8に示すように、分岐用端子23がプラグインホール31を通過して接続ユニット12内の対応する導電性接続部材121・121間に挿入されて、バスダクト10と分岐装置20とが電気的に接続されると共に、第1固定部材25がバスダクトユニット11の第2補強部113bを乗り越えてワンタッチで固定される。
【0046】
尚、仮に電源スイッチ50がON状態であった場合には、バスダクト10に対して分岐装置20を取り付けようとしても、係止部82の底辺82aが突起60に当接(干渉)して分岐装置20をそれ以上バスダクト10に近付けることが阻害される。すなわちインターロック機能が発揮されることとなる。
【0047】
その後、作業者が第2固定部材26で接続上下板30の基部32とバスダクトユニット11の第1補強部113aとをまとめて把持すると共に、第3固定部材26でバスダクト10の第1補強部113aを把持することにより、分岐装置20の箱体22はバスダクト10に固定される。
【0048】
そして、作業者がハンドル70を操作して電源スイッチ50をOFF(開)からON(閉)に切り替えると、
図9に示すように、ハンドル70及び「クランク80の基部81及び接続片部85」により構成される連動部を介して、クランク80の係止部82(阻害部)が後方に移動し、この係止部82の凹部82bの内側に突起60が収まることになる。これにより、遮断器CBから図示しないケーブルに対して通電されることとなる。
【0049】
また、このとき、箱体22の側壁22bに設けられた状態表示開口22iを通して赤色が見えるようになっており、これにより、電源スイッチ50(遮断器CB)がONであることを作業者に通知するようになっている(作業者は、状態表示開口22iを見ることで、視覚により電源スイッチ50(遮断器CB)の状態を把握できるようになっている)。
【0050】
次に、分岐装置20をバスダクト10から取り外す施工手順及びその際の動きについて説明する。
【0051】
先ず、作業者が、
図9に示すような、バスダクト10に取り付けられて通電状態となっている分岐装置20において、ハンドル70を操作して電源スイッチ50をON(閉)からOFF(開)に切り替えると共に、第2固定部材26及び第3固定部材27を取り外すと、
図8に示す状態になる。
尚、作業者がハンドル70を操作して電源スイッチ50をON(閉)からOFF(開)に切り替えると、ハンドル70及び「クランク80の基部81及び接続片部85」により構成される連動部を介して、クランク80の係止部82(阻害部)が前方に移動し、
図8に示すように、係止部82の凹部82bが、突起60から離間し且つ突起60に干渉しない位置に配置される。
【0052】
次に、作業者が取付フック24を軸として分岐装置20全体を回転させつつバスダクト10から取り外す方向に動かすと、このとき、分岐装置20の電源スイッチ50がOFF状態であるため、係止部82(阻害部)は接続上下板30の突起60とは干渉せず、
図7に示すように、分岐装置20の分岐用端子23がプラグインホール31から引き抜かれた状態となる。
【0053】
尚、仮に電源スイッチ50がON状態であった場合には、バスダクト10から分岐装置20を取り外そうとしても、係止部82の係止辺82cが突起60に当接(係止)して分岐装置20をバスダクト10から引き離すことが阻害される。すなわちインターロック機能が発揮されることとなる。
すなわち、第1実施形態の分岐装置20係止部82(阻害部)は、バスダクト10の取付位置に設置されているときに、電源スイッチ50をONにすると、突起60に当接(係止)される位置に配置されるようになっており、分岐装置20のバスダクト10からの引き離しを阻害する機能を果たす。
【0054】
そして、その後、フック孔35から取付フック24を引き抜くことで、分岐装置20の取り外しが完了する。
【0055】
一方、例えば、この分岐装置20を取り外した状態において、作業者が遮断器CBの動作確認や試験をするため、ハンドル70を動かして電源スイッチ50をOFF(開)からON(閉)、又はON(閉)からOFF(開)に動かすような場合であっても、係止部82の状態や他の部材(例えば第1固定部材25、第2固定部材26、第3固定部材27)の状態に関わらず電源スイッチ50を自由に動かすことができる。
【0056】
このよう、第1実施形態によれば、遮断器CBの電源スイッチ50が閉(ON)の状態で分岐装置20がバスダクト10に取り付けられたり、バスダクト10から取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器CBの電源スイッチ50の動作確認や試験も何ら阻害されることなく自由に行うことができ、インターロック機能と使い勝手とを兼ね備えたバスダクトインターロック構造を提供することができる。
【0057】
かかる構成に加え、第1実施形態の分岐装置20は、分岐装置20の着脱が阻害される際(インターロック機能が発揮される際)に係止部82にかかる力の方向が、クランク80が動く方向と略直交するようになっている。これにより分岐装置20は、着脱が阻害される際に係止部82にかかる力によってクランク80やハンドル70といった連動部が勝手に動くことを防止できる。つまり、電源スイッチ50が勝手に切り替わってしまうことを防止でき、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0058】
また、第1実施形態の分岐装置20は、
図6に示すように、ハンドル70における締結部材73から基部71までの距離寸法(x1)が、締結部材73から締結部材74までの距離寸法(x2)よりも大きく設定されている(x1>x2になるように設定されている)。これにより分岐装置20は、電源スイッチ50と係止部82(阻害部)とが連動してはいるものの、ハンドル70の操作により電源スイッチ50は動かし易く、一方で係止部82の操作によっては電源スイッチ50を動かし難くできており、インターロックとしての機能をより向上できる。換言するならば、係止部82(阻害部)は、それ自体を直接には動かし難く、電源スイッチ50側からは容易に動かせる。すなわち、分岐装置20を取り扱う際に、仮に係止部82をぶつけるようなことがあっても容易には動かない(直接には動かし難い)ため、動いてしまった係止部82を戻すような手間がかからない。その一方で、電源スイッチ50側から連動部(ハンドル70の基部71及び側部72、クランク80の基部81及び接続片部85)を介して係止部82を動かすことは容易であるので、使い勝手が良いという側面もある。尚、例えば、締結部材73から基部71までの距離寸法(x1)が、締結部材73から締結部材74までの距離寸法(x2)と比べて、非常に大きく設定することで、係止部82を操作しても電源スイッチ50が動かないように設計することもできる。
【0059】
ただし、ハンドル70における締結部材73から基部71までの距離寸法(x1)が、締結部材73から締結部材74までの距離寸法(x2)よりも大きく設定される構成は、必須構成ではない。例えば、ハンドル70における締結部材73から基部71までの距離寸法(x1)と、締結部材73から締結部材74までの距離寸法(x2)とが同程度であっても良い。或いは、締結部材73から基部71までの距離寸法(x1)よりも、締結部材73から締結部材74までの距離寸法(x2)の方が大きく設定されていても良い。
【0060】
《第1実施形態の変形例》
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
尚、以下で説明する各変形例においては、説明の便宜上、第1実施形態と同じ構成及び相当する構成に同じ符号を付している。
【0061】
まず、第1実施形態の分岐装置20のクランク80の形状を変形した変形例について、
図11を参照しながら説明する。
ここで、
図11は、第1実施形態のクランクの変形例を示した模式図であり、(a)がクランクの第1変形例を示した模式図であり、(b)がクランクの第2変形例を示した模式図である。
【0062】
具体的には、上述した第1実施形態では、クランク80の係止部82(阻害部)の底辺82aに取付阻害部の機能を、係止部82(阻害部)の係止辺82cに取外阻害部の機能を付与した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、クランク80の阻害部としては、取付阻害部と取外阻害部の少なくとも一方の機能があれば良い。
尚、下記で説明するクランク80の変形例(第1変形例、第2変形例)は、基部81と、基部81の一端側(前端側)の下端部から内側(箱体22の内側)に向けて略直角に屈曲し延設された接続片部85と、接続片部85の一端部から下方に向けて略直角に屈曲し延設された係止部82とを有している点は、上述した第1実施形態のものと同じである。
【0063】
例えば、第1変形例では、
図11(a)に示すように、係止部82の係止辺82cが斜辺をなす形状に形成されており、取外阻害部としての機能は発揮できないため電源スイッチ50がON状態でも分岐装置20を取り外すことが可能になる。
具体的には、
図11(a)に示す例では、係止部82の係止片82cは、その下端部から上方側の凹部82bに向けて、横幅寸法が徐々に小さくなる斜辺形状に形成されている。この構成によれば、底辺82aにより取付阻害部としての機能は発揮できる一方で、取外阻害部としての機能は発揮し難くなる。
【0064】
また、例えば、第2変形例では、
図11(b)に示すように、係止部82の底辺82aが斜辺をなす形状に形成されており、取付阻害部としての機能は発揮できないため電源スイッチ50がON状態でも分岐装置20を取り付けることが可能である。
具体的には、
図11(b)に示す例では、係止部82の底辺82aは、一端(図中では、向かって左端)から他端に向けて延びる水平辺部82a1と、水平辺部82a1の他端から上方側の凹部82bに向けて延びる斜辺部82a2とを有している。この構成によれば、凹部82bの下端側に形成されている係止片82cにより取外阻害部としての機能は発揮できる一方で、取付阻害部としての機能は発揮し難くなる。
【0065】
さらに、
図11に示す変形例の場合、例えばハンドル70において締結部材73から基部71までの距離寸法を締結部材73から締結部材74までの距離寸法よりも小さく設定する等してクランク80側から電源スイッチ50を動かし易くすることで、以下の作用効果が得られる。
【0066】
具体的には、
図11(a)に示すような形状の係止部82では、バスダクト10に取り付けられた分岐装置20を電源スイッチ50がON状態のまま取り外そうとすると、突起60に斜辺が当接することにより係止部82が前方向にスライドし、この動きがクランク80及びハンドル70を介して電源スイッチ50に伝わって遮断器CBをOFF状態に切り替えることができる。
また、
図11(b)に示すような形状の係止部82であれば、電源スイッチ50がON状態のまま分岐装置20をバスダクト10に取り付けようとすると、突起60に斜辺部82a2が当接することにより係止部82が前方向にスライドし、この動きがクランク80及びハンドル70を介して電源スイッチ50に伝わって遮断器CBをOFF状態に切り替えることができる。
【0067】
さらに、第1実施形態では、電源スイッチ50がON状態の際に分岐装置20の取付け又は取外しを阻害する阻害部(係止部82)が係止されるバスダクト10側の部位として突起60を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、バスダクト10に設けられた任意のボルトの頭部や接続上下板30の補強片34、バスダクトユニット11の第1補強部113aや第2補強部113b等、他の部位を適用しても良い。
【0068】
次に、第1実施形態の分岐装置20に、バスダクト10への取り付けを案内するガイドを設けた変形例について、
図12及び13を参照しながら説明する。
ここで、
図12は、第1実施形態のバスダクト分岐装置にガイドを設けた変形例を説明するための模式図であり、(a)がガイドを設けたバスダクト分岐装置の模式図であり、(b)がガイドを設けたバスダクト分岐装置に対応するバスダクトを示した模式図である。
図13は、第1実施形態のバスダクト分岐装置にガイドを設けた変形例を説明するための模式図であり、バスダクト分岐装置がバスダクトに取り付けられた状態を示している。
【0069】
この変形例では、上述した第1実施形態の突起60が、
図12(a)に示すようなガイド90付きの分岐装置20を、これに対応するバスダクト10(
図12(b))に対して取り付ける際の基準と兼用になっている。
【0070】
具体的には、図示する分岐装置20には、箱体22の底面20a(底面20aの前後方向における中心部より前方側の位置)に、下方に延びる平板状のガイド90が突設されている。このガイド90にはガイド溝91が設けられ、バスダクト10に対して分岐装置20を回転して着脱する際に、バスダクト10の接続上下板30に設けられた突起60が、このガイド溝91を通過するようになっている。
【0071】
さらに、この変形例では、
図13に示すように、ガイド90には、電源スイッチ50がOFF状態の際に係止部82に隠される位置に例えば赤色の状態表示部92が形成されている。そして、電源スイッチ50がON状態に切り替えられた際にこの状態表示部92が外部に露出することで、電源スイッチ50(遮断器CB)がON状態であることを作業者に通知するようになっている。
【0072】
尚、上述の第1の実施形態やその変形例においては、電源スイッチ50を前壁22c側に動かすと遮断器CBを閉(ON)にし、後壁22d側に動かすと開(OFF)にするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、後壁22d側に動かすと遮断器CBを閉(ON)にし、前壁22c側に動かすと開(OFF)にするようにしても良い。この場合、例えば、係止部82の凹部82bが前側を向くように形成し、電源スイッチ50を後壁22d側に動かして閉(ON)状態にした際に凹部82bの内側に突起60が配置されるような位置関係に設計すれば、上述と同様の効果が得られるものである。
【0073】
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態のバスダクトシステムについて
図14及び15を用いて説明する。
ここで、
図14は、第2実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがONになっている状態を示した模式図であり、(a)が第2実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置の遮断器を上方から見た模式図であり、(b)が第2実施形態のバスダクトシステムの断面を示した模式図である。
また、
図15は、第2実施形態のバスダクトシステムのバスダクト分岐装置の遮断器の電源スイッチがOFFになっている状態を示した模式図であり、(a)が第2実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置の遮断器を上方から見た模式図であり、(b)が第2実施形態のバスダクトシステムの断面を示した模式図である。
【0074】
尚、以下では、第1実施形態と同じ構成或いは類似する構成に関しては同じ符号を付し、その説明を省略する。また、第1実施形態では「ハンドル70」及び「クランク80の基部81及び接続片部85」であった連動部が、第2実施形態では「スライド部170」及び「アーム180の基部181」に変更され、第1実施形態では「クランク80の係止部82」であった阻害部が、第2実施形態では「アーム180の係止部182」に変更されている。そして、第2実施形態のバスダクト10には、突起60が設けられていない。
【0075】
先ず、第2実施形態の分岐装置20のうち、第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0076】
第2実施形態では、第1実施形態のハンドル70に代えて、
図14及び
図15に示すように、スライド部170が設けられている。スライド部170は、略矩形板状に形成されており、四隅近傍に、それぞれ、長孔172が貫通している。そして、スライド部170は、側壁22b・22b両方の内側に設けられた台部22j(断面視L字状の台部22j)に長孔172と間座付ボルト173とを介して取り付けられており、分岐装置20の左右方向(側壁22b・22b方向)にスライド可能になっている。
【0077】
このスライド部170の中央には、略平行四辺形のスライド開口171が形成されており、電源スイッチ50を閉⇔開(ON⇔OFF)に切り替える際の動き(分岐装置20の前後方向の動き)が、分岐装置20の左右方向にスライドする動きに切り替わるようになっている。そして、このスライド部170の下方にはアーム180が突設されている。
【0078】
アーム180は、
図14(b)及び
図15(b)に示すように、板状の基部181と、基部181の上端部で内側(箱体22の内側)に屈曲延設されている取付部183と、基部181の下端部で箱体22の内側に屈曲延設されている係止部182とを有している。
【0079】
このアーム180は、取付部183がスライド部170の下面に取り付けられている。また、アーム180は、基部181が分岐装置20の底面22aに形成された開口22kを通過して箱体22の下方(底面22aよりも下方側)までが延設されている。また、基部181の下端を内側に屈曲延設することで、上記の係止部182が形成されている。また、アーム180は、スライド部170のスライドと共に分岐装置20の左右方向にスライドするようになっており、分岐装置20がバスダクト10に正しく取り付けられた場合に、係止部182が接続ユニット12の接続上下板30(補強片34)に引っかからずに、
図14(b)の状態から
図15(b)の状態にスライドできるように設定されている。
【0080】
第2実施形態の分岐装置20はこのように構成されているため、電源スイッチ50がOFF状態では、係止部182がバスダクトユニット11のどの部分にも干渉せず、自由にバスダクト10への着脱が可能である。一方で、分岐装置20は、電源スイッチ50がON状態でバスダクト10に取付けようとしても、係止部182の下側の面が取付阻害部として接続ユニット12の接続上下板30(基部32)に当接(干渉)するため、その動きは阻害される。また、第2実施形態の分岐装置20は、電源スイッチ50がON状態のままバスダクト10から取り外そうとしても、係止部182の上側の面が取外阻害部として補強片34の下端縁に当接(干渉)するため、やはりその動きは阻害される。
【0081】
このように、第2実施形態では、アーム180の係止部182が阻害部の機能を果たす。また、スライド部170及びアーム180の基部181が、電源スイッチ50の動きを阻害部(アーム180の係止部182)に伝達し、電源スイッチ50の動きに連動させて阻害部を動作させる連動部としての機能を果たす。
【0082】
そして、この第2実施形態の分岐装置20も、例えばバスダクト10から取り外された状態において、作業者が遮断器CBの動作確認や試験をするため、電源スイッチ50をOFF(開)からON(閉)、又はON(閉)からOFF(開)に動かすような場合であっても、係止部182の状態や他の部材の状態に関わらず電源スイッチ50を自由に動かすことができるのは、上述の第1実施形態の場合と同様である。
【0083】
このようにして、第2実施形態においても、遮断器CBの電源スイッチ50が閉(ON)の状態で分岐装置20がバスダクト10に取り付けられたり、バスダクト10から取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器CBの電源スイッチ50の動作確認や試験も何ら阻害されることなく自由にとり行うことができ、インターロック機能と使い勝手とを兼ね備えたバスダクトインターロック構造を提供することができるようになっている。
【0084】
また、第2実施形態の分岐装置20も、分岐装置20の着脱が阻害される際(インターロック機能が発揮される際)に係止部182にかかる力の方向が、スライド部170とアーム180がスライドする方向と略直交するようになっている。これにより分岐装置20は、着脱が阻害される際に係止部182にかかる力によってスライド部170やアーム180といった連動部が勝手に動くことを防止できる。つまり、電源スイッチ50が勝手に切り替わってしまうことを防止でき、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0085】
さらに、第2実施形態の分岐装置20は、アーム180の基部181が比較的長く形成されている。これにより分岐装置20は、電源スイッチ50と係止部182(阻害部)とが連動してはいるものの、電源スイッチ50それ自体を動かすのは容易である一方で、係止部182を動かすことで電源スイッチ50を切り替えることは難しくなっており、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0086】
《第2実施形態の変形例》
尚、第2実施形態では、アーム180を分岐装置20の一方の側壁22b側だけに設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、両方に設けるようにしても良い。この場合、例えば、スライド部170のスライド開口171とは左右反対の形状のスライド開口を有するスライド部をスライド部170に重ねて設け、このスライド部から、スライド部170を避けて下方にアーム180を突設させてやれば良い。
【0087】
《第3実施形態》
次に、第3実施形態のバスダクトシステムについて
図16及び17を用いて説明する。
ここで、
図16は、第3実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクトを示した模式図である。また、
図17は、第3実施形態のバスダクトシステムを構成するバスダクト分岐装置を示した模式図であり、(a)が遮断器の電源スイッチがOFFになっている状態を示した模式図であり、(b)が遮断器の電源スイッチがONになっている状態を示した模式図である。
【0088】
尚、以下では、第1実施形態及び第2実施形態やその変形例と同じ構成或いは類似する構成に関しては同じ符号を付し、その説明を省略する。また、第1実施形態では「ハンドル70」及び「クランク80の基部81及び接続片部85」であった連動部が、第3実施形態では「スライド部270の周部271」に変更され、第1実施形態では「クランク80の係止部82」であった阻害部が、第3実施形態では「スライド部270の係止部272」に変更されている。そして、第3実施形態のバスダクト210及び分岐装置220は、その構造が、第1及び第2実施形態のバスダクト10及び分岐装置20とは異なる。
【0089】
第3実施形態のバスダクト210は、
図16に示すように、長尺板状の基部211と、基部211の側方向両端から略鉛直下方向に垂下し延設されている側部212・212と、側部212・212の下端から水平方向内側に向けて僅かな寸法だけ延設された補強部213・213とを備えたハウジングを有している。このハウジングは、側部212・212の下端から水平方向内側に向けて僅かな寸法だけ延設された補強部213・213により、基部211と同程度の長さの開口(プラグインホール214)を下方向に形成された断面視略コ字形状になっている。
なお、上記のハウジングは、基部211の側方両端に水平方向外側に延びる上側フランジ部216が形成され、側部212・212のそれぞれの下端には、当該下端から水平方向外側に向けて延びる下側フランジ部217が形成されている。
【0090】
バスダクト210のハウジングの内側には、後述する分岐用端子223を挟み込める断面視略コ字形状で長尺な複数相(一例として3相)の裸導体230が、コの字の開口部分を内側に向けるようにして、一部が一方の側部212に対し、残りは他方の側部212に対して、この側部212との絶縁を確保した上で固定されている。
【0091】
また、第3実施形態のバスダクト分岐装置(分岐装置)220は、
図17に示すように、例えば底面222a、側壁222b・222b、前壁222c、後壁222d、上面222eで六面を覆われた箱体222でなり、上面222eの中央付近から上方には分岐用端子223を固定する円柱状の端子台223aが立設している。
【0092】
端子台223aは、バスダクト210のプラグインホール214の幅よりも狭い太さ寸法に形成されており、その側面からは、バスダクト210の複数相(この場合3相)の裸導体230に対応する位置から分岐用端子223が側方向に突設されている。また、端子台223aは、前後方向の幅であればバスダクト210のプラグインホール214を通過できるが、左右方向だと分岐用端子223がぶつかりプラグインホール214を通過できない寸法に構成されている。
【0093】
これにより、第3実施形態のバスダクト210と分岐装置220は、分岐装置220の前後方向(
図17のx4方向)がバスダクト210の長尺方向(
図16のx3方向)に対して直交する方向になるように回転させた状態で端子台223aをバスダクト210のプラグインホール214に挿入し、その状態で分岐装置220の前後方向を戻すように回転させることで、箱体222の内部において、分岐装置220の分岐用端子223がバスダクト210の裸導体230のコ字形状の内側に挿入されるようになっている。
【0094】
また、分岐装置220の側壁222bの一方には電源スイッチ50が設けられ、箱体222内部に設けられた図示しない遮断器を閉⇔開(ON⇔OFF)できるようになっている。電源スイッチ50は、例えばこの場合は、上面222e側に動かすと遮断器を閉(ON)にし、底面222a側に動かすと開(OFF)にするようになされている。そして、この電源スイッチ50にはスライド部270が連結されている。
【0095】
スライド部270は、箱体222をその周囲に沿って覆うように形成された断面視で矩形の周部271(矩形・筒状の周部271)と、周部271の前側(前壁222cと対向する側)及び後側(後壁222dと対向する側)それぞれの上端から上方に延設された係止部272・272とを有している。また、スライド部270の側方(側壁222bと対向する側)の電源スイッチ50と対応する位置には、開口273が形成されており、電源スイッチ50が開口273を挿通して外部に露出するようになっている。
【0096】
これにより、分岐装置220は、電源スイッチ50をON状態にすると、
図17(b)のように係止部272が箱体222の上面222eより上方に突出し、電源スイッチ50をOFF状態にすると、
図17(a)のように係止部272が箱体222の上面222eより下側に引っ込むようになっている。
【0097】
第3実施形態の分岐装置220はこのように構成されているため、電源スイッチ50がOFF状態では係止部272が突出せず、バスダクト210のプラグインホール214に挿入して回転する動きをする間、バスダクト210のどの部分にも干渉せず、自由にバスダクト210への着脱が可能である。一方で、分岐装置220は、電源スイッチ50がON状態でバスダクト10に取付けようとした場合、プラグインホール214に挿入することはできるものの、回転動作中に係止部272がバスダクト210の下側フランジ部217に当接(干渉)するため、それ以上の回転は阻害される。また、電源スイッチ50がON状態のままバスダクト210から取り外そうとした場合、回転動作中に係止部272の側縁がバスダクト210の補強部213のプラグインホール214側の端縁に当接(干渉)するため、やはりそれ以上の回転は阻害される。
【0098】
このように、第3実施形態では、スライド部270の係止部272が阻害部の機能を果たす。また、「スライド部270の周部271が、電源スイッチ50の動きを阻害部(スライド部270の係止部282)に伝達し、電源スイッチ50の動きに連動させて阻害部を動作させる連動部としての機能を果たす。
【0099】
そして、この第3実施形態の分岐装置220も、例えばバスダクト210から取り外された状態において、作業者が図示しない遮断器の動作確認や試験をするため、電源スイッチ50をOFF(開)からON(閉)、又はON(閉)からOFF(開)に動かすような場合であっても、係止部272の状態や他の部材の状態に関わらず電源スイッチ50を自由に動かすことができるのは、上述の第1及び第2実施形態の場合と同様である。
【0100】
このようにして、第3実施形態においても、遮断器の電源スイッチ50が閉(ON)の状態で分岐装置220がバスダクト210に取り付けられたり、バスダクト210から取り外されたりすることが防止されると共に、例えば遮断器の電源スイッチ50の動作確認や試験も何ら阻害されることなく自由に執り行うことができ、インターロック機能と使い勝手とを兼ね備えたバスダクトインターロック構造を提供することができるようになっている。
【0101】
かかる構成に加え、第3実施形態の分岐装置220は、分岐装置220の着脱が阻害される際(インターロック機能が発揮される際)に係止部272にかかる力の方向が、スライド部270が動く方向と略直交するようになっている。これにより分岐装置220は、着脱が阻害される際に係止部272にかかる力によって連動部であるスライド部270が勝手に動くことを防止できる。つまり、電源スイッチ50が勝手に切り替わってしまうことを防止でき、インターロックとしての機能をより向上できる。
【0102】
尚、上述した第1及び第2実施形態において、各阻害部(係止部82・係止部182・係止部272)は分岐装置20や分岐装置220の着脱を阻害するだけの機能を有する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら各阻害部(係止部82・係止部182・係止部272)の動きによって分岐装置20や分岐装置220をバスダクト10やバスダクト210に固定するようにしても良い。
【0103】
具体的に言うならば、例えば第1実施形態の場合であれば、係止辺82cに僅かな凹部を形成しておき、電源スイッチ50をONにした際に突起60をこの係止辺82cの凹部で把持するようにすれば、係止部82によって分岐装置20をバスダクト10に固定することが可能である。
【0104】
また、第2実施形態の場合であれば、係止部182を水平ではなく斜め下に延設するようにして、電源スイッチ50をONにした際、この係止部182で第2補強部113bの下端縁を把持するようにすれば、係止部182によって分岐装置20をバスダクト10に固定することが可能である。
【0105】
以上、本実施形態(第1~第3実施形態)のバスダクトシステムについて説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明を実施できる範囲であれば、各実施形態や変形例の各構成を適宜変更した形態や、実施形態や変形例の各構成を部分的に抽出して構成した形態や、実施形態や変形例の各構成の一部又は全部を任意に抽出して組み合わせて構成した形態についても広く包含するものである。
【符号の説明】
【0106】
10…バスダクト(バスダクト幹線)
11…バスダクトユニット
111…絶縁被覆導体
111a…導体
112…パイプスペーサ
113…側板
113a…第1補強部(側板)
113b…第2補強部(側板)
114a…ボルト
114b…ナット
115…膨出側部
12…接続ユニット
121…導電性接続部材
122…絶縁セパレータ
123…接続側板
124…押圧部材
125…絶縁スリーブ
126…締着具
30…接続上下板
31…プラグインホール
32…基部(接続上下板)
34…補強片(接続上下板)
35…フック孔
40…開閉扉
20…分岐装置
CB…遮断器
C…接続導体
22…箱体
22a…底面
22b…側壁
22c…前壁
22d…後壁
22e…蓋体
22f、22g、22h…長孔
22i…状態表示開口
22j…台部
22k…開口
23…分岐用端子
23a…端子台
24…取付フック
25…第1固定部材
26…第2固定部材
27…第3固定部材
50…電源スイッチ
60…突起
70…ハンドル
71…基部
72…側部
73、74…締結部材
80…クランク
81…基部
82…係止部
82a…底辺(係止部)
82a1…水平辺部(係止部)
82a2…斜辺部(係止部)
82b…凹部(係止部)
82c…係止辺
83…突起
85…接続片部
90…ガイド
91…ガイド溝
170…スライド部
171…開口
172…長孔
173…間座付ボルト
180…アーム
181…基部
182…係止部
183…取付部
210…バスダクト
211…基部
212…側部
213…補強部
214…プラグインホール
216…上側フランジ部
217…下側フランジ部
230…裸導体
220…分岐装置
222…箱体
222a…底面
222b…側壁
222c…前壁
222d…後壁
222e…上面
223…分岐用端子
223a…端子台
270…スライド部
271…周部
272…係止部
273…開口