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特許7257033育苗容器積み上げ取出方法および育苗容器積み上げ取出装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】育苗容器積み上げ取出方法および育苗容器積み上げ取出装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/00 20180101AFI20230406BHJP
【FI】
A01G9/00 N
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019074666
(22)【出願日】2019-04-10
(65)【公開番号】P2020171222
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
(74)【代理人】
【識別番号】100089934
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 淳一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100092945
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 千秋
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩一
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-238355(JP,A)
【文献】特開2018-148864(JP,A)
【文献】特開2016-185090(JP,A)
【文献】特開2014-180244(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/00 - 9/08
A01C 7/00 - 9/08
B65G 57/00 - 57/32
B65G 60/00 - 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空の育苗容器Aに床土と種子等を播種する播種用移送台1の終端部に一体または別体で設ける播種済みの育苗容器の取出装置において、取出装置の積み出し用移送台15には、播種用移送台1から乗り移った育苗容器Aを搬送する移送ローラー17を複数並設し、複数並設した移送ローラー17の間に播種済みの育苗容器Aを持ち上げる前後一対の左右方向の横軸回転する持ち上げローラー20を設け、持ち上げローラー20は積み出し用移送台15に設けた左右方向のローラ取付軸22に取付けたアーム21の先端に回転自在に取付けた構成とし、持ち上げローラー20により持ち上げた所定枚数の育苗容器Aの支持可能な支持体25を有する支持装置24を設け、複数並設した移送ローラー17のうちの一つの移送ローラー17Aと持ち上げローラー20とを一つの積み上げ用モーターMにより駆動する構成とし、持ち上げローラー20は開始センサ45により育苗容器Aを検出すると駆動開始する構成とし、開始センサ45は、前後位置調節可能に取付け、育苗容器Aは、育苗容器Aの前端が積み出し用移送台15の終端に設けたストッパ44に当接した状態で上昇するように構成し、持ち上げローラー20と空転駆動切替移送ローラー17Aを駆動する積み上げ用モーターMを積み出し用移送台15のフレーム16の下方に設けた取付部30に上下位置調節自在に取付け、積み上げ用モーターMのモーター出力軸26に設けた出力歯車27と該出力歯車27の上方であって持ち上げローラー20のローラ取付軸22に設けたアーム歯車28との間に持ち上げ用チェン29を掛け回し、出力歯車27と前後のアーム歯車28とを逆三角形状に配置し、前後のアーム歯車28間の持ち上げ用チェン29の上面側にテンション歯車31を噛み合わせ、積み上げ用モーターMは取付部30に上下動自在に取付け、積み上げ用モーターMの出力歯車27の上下動とテンション歯車31の上下動とを組み合わせて、前後の持ち上げローラー20およびアーム21の高さ位置の同期調節可能に構成した育苗容器積み上げ取出装置。
【請求項2】
請求項1において、支持装置24は、持ち上げローラー20による育苗容器Aの上昇は許容するが、一旦上昇させた育苗容器Aは下降させないように保持する支持体25を有して構成し、支持体25は、支持体25の基部を取付軸61により取付部62に回動自在に取付け、支持体25の上部には上昇させた育苗容器Aを支持する支持部64を形成し、支持部64は、積み出し用移送台15の左右中央に向けて低くなるように傾斜させて形成した育苗容器積み上げ取出装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、支持部64の先端部64Bは、支持面64Aが育苗容器Aの底面から退避するとき、育苗容器Aの側面に設けた側リブ64Cに当接可能な構成とした育苗容器積み上げ取出装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れかにおいて、支持体25の支持部64の先端位置は、平面視において、持ち上げローラー20の回転軌跡Zよりも外側に位置させた育苗容器積み上げ取出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、播種済みの育苗容器積み上げ取出方法および育苗容器積み上げ取出装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、空の育苗容器に播種する播種用移送台の終端に、積み出し用移送台の始端部を接続し、積み出し用移送台には、播種済みの育苗容器を移送する移送ローラーと、持ち上げる持ち上げローラーと、持ち上げローラーにより持ち上げた育苗容器を支持する支持体とを設け、積み出し用移送台の終端に搬送用移送台を接続した構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-148864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、全ての移送ローラーと持ち上げローラーを一つのモーターにより駆動するので、回転伝動構成が複雑であり、製造・組立のコストが高いという課題がある。
また、この回転伝動構成が複雑なため、組立・調整が容易でないという課題がある。
本願は、持ち上げローラーおよび搬送ローラーの構成を工夫して、回転伝動構成の簡素化を図り、組立を容易にし、また、育苗容器を安定して積み上げられるようにし、取出作業の容易化図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、空の育苗容器Aに床土と種子等を播種する播種用移送台1の終端部に一体または別体で設ける播種済みの育苗容器の取出装置において、取出装置の積み出し用移送台15には、播種用移送台1から乗り移った育苗容器Aを搬送する移送ローラー17を複数並設し、複数並設した移送ローラー17の間に播種済みの育苗容器Aを持ち上げる前後一対の左右方向の横軸回転する持ち上げローラー20を設け、持ち上げローラー20は積み出し用移送台15に設けた左右方向のローラ取付軸22に取付けたアーム21の先端に回転自在に取付けた構成とし、持ち上げローラー20により持ち上げた所定枚数の育苗容器Aの支持可能な支持体25を有する支持装置24を設け、複数並設した移送ローラー17うちの一つの移送ローラー17Aと持ち上げローラー20とを一つの積み上げ用モーターMにより駆動する構成とし、持ち上げローラー20は開始センサ45により育苗容器Aを検出すると駆動開始する構成とし、開始センサ45は、前後位置調節可能に取付け、育苗容器Aは、育苗容器Aの前端が積み出し用移送台15の終端に設けたストッパ44に当接した状態で上昇するように構成し、持ち上げローラー20と空転駆動切替移送ローラー17Aを駆動する積み上げ用モーターMを積み出し用移送台15のフレーム16の下方に設けた取付部30に上下位置調節自在に取付け、積み上げ用モーターMのモーター出力軸26に設けた出力歯車27と該出力歯車27の上方であって持ち上げローラー20のローラ取付軸22に設けたアーム歯車28との間に持ち上げ用チェン29を掛け回し、出力歯車27と前後のアーム歯車28とを逆三角形状に配置し、前後のアーム歯車28間の持ち上げ用チェン29の上面側にテンション歯車31を噛み合わせ、積み上げ用モーターMは取付部30に上下動自在に取付け、積み上げ用モーターMの出力歯車27の上下動とテンション歯車31の上下動とを組み合わせて、前後の持ち上げローラー20およびアーム21の高さ位置の同期調節可能に構成した育苗容器積み上げ取出装置としたものである。
請求項2の発明は、支持装置24は、持ち上げローラー20による育苗容器Aの上昇は許容するが、一旦上昇させた育苗容器Aは下降させないように保持する支持体25を有して構成し、支持体25は、支持体25の基部を取付軸61により取付部62に回動自在に取付け、支持体25の上部には上昇させた育苗容器Aを支持する支持部64を形成し、支持部64は、積み出し用移送台15の左右中央に向けて低くなるように傾斜させて形成した育苗容器積み上げ取出装置としたものである。
請求項3の発明は、支持部64の先端部64Bは、支持面64Aが育苗容器Aの底面から退避するとき、育苗容器Aの側面に設けた側リブ64Cに当接可能な構成とした育苗容器積み上げ取出装置としたものである。
請求項4の発明は、支持体25の支持部64の先端位置は、平面視において、持ち上げローラー20の回転軌跡Zよりも外側に位置させた育苗容器積み上げ取出装置としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、播種用移送台1から乗り移った育苗容器Aは、後続の育苗容器Aに押されて、ワンウェイクラッチ50により空転する積み出し用移送台15の移送ローラー上を移動するので、播種用移送台1の育苗容器Aの搬送力を利用して積み出し用移送台15の移送ローラーを構成でき、伝動構成を簡素にすることができ、さらに、移送ローラーの摩耗を防止でき、耐久性を向上させられ、また、先行育苗容器Aが開始センサ45に接触すると、積み上げ用モーターMにより移送ローラーを駆動回転させるので、育苗容器Aの搬送を確実にでき、一つの積み上げ用モーターMにより持ち上げローラー20と移送ローラー17とを駆動させることができ、しかも、播種用移送台1の育苗容器Aの搬送力を利用できるので、持ち上げローラー20と移送ローラー17との回転伝動を簡素にでき、育苗容器Aがストッパに当接した状態で持ち上げローラー20の駆動回転を開始させるので、育苗容器Aを揃えて持ち上げることができ、積上げ姿勢を揃えることができて、取出作業を容易にできる。
請求項2の発明では、複数並設した移送ローラー17うちの一つの空転駆動切替移送ローラー17Aと持ち上げローラー20とを一つの積み上げ用モーターMにより駆動する構成としているので、伝動構成を簡素にすると共に、コストダウンできる。
また、開始センサ45は、育苗容器Aの前端が積み出し用移送台15の終端に設けたストッパ44に当接した状態で持ち上げローラー20が育苗容器Aを上昇させるように構成しているので、育苗容器Aを揃えて持ち上げることができ、その結果、育苗容器Aの上昇姿勢および積上げ姿勢を揃えて安定させることができ、取出作業を容易にでき、しかも、開始センサ45は前後位置調節可能に取付けているので、大きさ(長さ)の相違する育苗容器Aの積上げ取出作業に対応することができ、汎用性を向上させることができる。
請求項の発明では、積み上げ用モーターMを積み出し用移送台15に対して上下位置調節自在に取付け、積み上げ用モーターMの出力歯車27と持ち上げローラー20のアーム歯車28とを1本の持ち上げ用チェン29を掛け回し、前後のアーム歯車28間の持ち上げ用チェン29の上面側に上下動自在のテンション歯車31を噛み合わせているので、積み上げ用モーターMの出力歯車27の上下動とテンション歯車31の上下動とを組み合わせて、前後の持ち上げローラー20およびアーム21の高さ位置の同期調節可能にすることができ、育苗容器積み上げ取出装置の組立および調整を容易にできる。
請求項の発明では、支持装置24の支持体25の支持部64を、積み出し用移送台15の左右中央に向けて低くなるように傾斜させて形成しているので、持ち上げた育苗容器Aの底面から退避するときの落下高さを小さくでき、積上げ作業時のショックを緩和させることができて育苗容器Aの播種面が乱れるのを防止でき、また、支持体25の支持部64の傾斜面により、育苗容器Aを支持する際に、育苗容器Aの自重で中央に位置に誘導するので、左右方向(幅方向)の育苗容器Aの積上げ姿勢を揃えることができ、取出作業を容易にできる。
請求項の発明では、支持部64の先端部64Bは、支持面64Aが育苗容器Aの底面から退避するとき、育苗容器Aの側面に設けた側リブ64Cに当接可能な構成としているので、一層、持ち上げた育苗容器Aの底面から退避するときの落下高さを小さくでき、積上げ作業時のショックを緩和させることができる。
請求項の発明では、支持体25の支持部64の先端位置は、平面視において、持ち上げローラー20の回転軌跡Zよりも外側に位置させているので、持ち上げローラー20の回転軌跡Zと支持体25の支持部64との先端位置との干渉を回避することができ、支持体25の搬送方向への移動に制約がなくなり、その結果、左右一対の支持体25を前後所定位置に配置することができ、支持体25による育苗容器Aの積上げ姿勢を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】播種済み育苗容器搬送装置の概略図。
図2】積上げ取出装置の斜視図。
図3】同平面図。
図4】同側面図。
図5】同側面図および正面図。
図6】持ち上げローラーを示した移送台の左右の縦断側面図。
図7】ローラ取付軸のカム体の側面図。
図8】育苗容器を積み上げた状態の正面図。
図9】支持装置の支持体の側面図と正面図と組立状態図。
図10】育苗容器の積み上げ状態説明図。
図11】育苗容器の支持状態説明図。
図12】育苗容器の積み上げ状態の斜視図。
図13】積上げ取出装置の他の実施形態の伝動回路図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1は育苗容器Aに床土と種子と覆土を供給を移送する播種用移送台であり、播種用移送台1の上方始端部側には移送中の育苗容器Aに床土を供給する床土供給装置2を設け、床土供給装置2の移送方向下手側には移送中の育苗容器Aに種子を供給する種子供給装置3を設け、種子供給装置3の移送方向下手側には移送中の育苗容器Aに覆土を供給する覆土供給装置4等を設けている。
即ち、播種用移送台1上には、前記床土供給装置2等の他に、床土を均平する回転ブラシや灌水装置を設け、移送中の育苗容器Aに播種するように構成されていればよい。
播種用移送台1の終端には、積上げ取出装置10を設ける。積上げ取出装置10は、播種された育苗容器Aを上方向に積み上げて重ねて、所定段数積上げた積上げ育苗容器A群を取り出すものであり、播種済みの育苗容器Aを移送する積み出し用移送台15を有して構成する。
【0009】
この積み出し用移送台15は、播種用移送台1と一体的構成にしても、別体構成でもよく、本実施形態では別体で構成し、播種用移送台1の終端に接続する構成としている。
積み出し用移送台15の左右一対のフレーム16を有し、支脚14により床上に載置される。積み出し用移送台15には移送方向に移送ローラー17を複数並設する。移送ローラー17は、移送ローラー回転軸18をフレーム16に軸装して設ける。移送ローラー17の全部は、播種用移送台1から育苗容器Aを受け入れるときは自由回転して、後続の育苗容器Aに押された先行育苗容器Aを受け入れる構成とし、さらに、移送ローラー17の一部は所定位置への先行育苗容器Aの進入により通電された積み上げ用モーターMにより駆動回転して先行の育苗容器Aを移送して、後続の育苗容器Aとの間に間隔を形成させる構成とし、また、積み上げ用モーターMは持ち上げローラー20を駆動して先行育苗容器Aを上方に持ち上げる構成としている。
【0010】
育苗容器Aを上方に持ち上げる持ち上げローラー20の構成は任意であるが、持ち上げローラー20はアーム21の先端に回転自在に取付け、アーム21の基部をローラ取付軸22に固定する。ローラ取付軸22は、育苗容器Aの搬送方向に対する交差方向に横軸回転して播種済み育苗容器Aを持ち上げる構成とし、その両端をフレーム16に軸装する。
この場合、持ち上げローラー20のローラー20Aは、アーム21の先端に少なくとも2個以上並設して形成し、かつ、持ち上げローラー20は左右一対並設し、左右の持ち上げローラー20の間には手を挿入しうる空間部20Bを形成し、空間部20Bから手の挿入を可能にすることにより、後述する支持装置24の支持体25が既に支持している積上げ育苗容器Aの取出を可能にし、取出作業全般の作業の容易化と効率化とを図っている。
20Cは持ち上げローラー20の移動軌跡の前方に設けた左右一対のカバーであり、カバー20Cの間に空間部20Bを形成している。
【0011】
持ち上げローラー20は、ローラ取付軸22の軸方向に複数並設すると共に、搬送方向に前後一対設け、図6において、イ方向に回転しながら移送ローラー17上の育苗容器Aの底面に当接し、そのまま育苗容器Aを持ち上げ、持ち上げられた育苗容器Aが後述する支持装置24の支持体25により支持されると、そのまま、育苗容器Aの底面より離れて退避し、次の育苗容器Aを持ち上げるために待機する。
持ち上げ機構19への伝動構成は任意であるが、一例を示すと、積み上げ用モーターMの出力軸26に設けた出力歯車27とローラ取付軸22に設けたアーム歯車28の間に持ち上げ用チェン29を掛け回して、積み上げ用モーターMの駆動回転を伝達する(図3、5)。
この場合、積み上げ用モーターMはフレーム16の下面に設けた取付部30に取付け、出力歯車27と前後のアーム歯車28とは逆三角形状に配置し、前後のアーム歯車28間の持ち上げ用チェン29の上面側にテンション歯車31を噛み合わせる(図5)。
【0012】
テンション歯車31はテンションアーム32の先端に取付け、テンションアーム32の基部は取付部30に取付軸33により回動自在に取付ける。テンション歯車31は取付部30に対して下動させると、持ち上げ用チェン29を緊張させ、テンション歯車31を取付部30に対して上動させると、持ち上げ用チェン29を弛緩させる。
この場合、積み上げ用モーターMは取付部30に上下動自在に取付け、積み上げ用モーターMの出力歯車27の上下動とテンション歯車31の上下動とを組み合わせて、前後の持ち上げローラー20およびアーム21の高さ位置の同期調節可能に構成する。
すなわち、積み上げ用モーターM(出力歯車27)を取付部30に対して上動させて持ち上げ用チェン29を緩めた状態では、後側アーム歯車28と出力歯車27との間の持ち上げ用チェン29Aはロックされて移動しないが、テンション歯車31を調節ボルト31Aにより上下させることにより、後側アーム歯車28から前側アーム歯車28を経由して出力歯車27に至る持ち上げ用チェン29Bは前側アーム歯車28を回転させることが可能であるので、例えば、テンション歯車31を調節ボルト31Aにより下動させると、図5において、前側アーム歯車28は反時計回転し、テンション歯車31を調節ボルト31Aにより上動させると、前側アーム歯車28は時計回転する。
【0013】
したがって、例えば、前後の持ち上げローラー20を略水平状態とすると、前後の持ち上げローラー20の高低差の視認が容易となり、この状態で、後側の持ち上げローラー20の高さに前側の持ち上げローラー20の高さが一致するように、テンション歯車31を調節ボルト31Aにより上下動させると、前後の持ち上げローラー20の高さ位置の同期(同調)調節を簡単に行うことができ、この状態で積み上げ用モーターMを取付部30に対して下動させて持ち上げ用チェン29の張り具合を調節すると、前後の持ち上げローラー20およびアーム21の高さ位置の同期調節と持ち上げ用チェン29の張り具合調節とが完了する。
【0014】
しかして、複数並設した移送ローラー17のうち、所定の移送ローラー17は、空転と駆動回転との切替回転可能な空転駆動切替移送ローラー17Aとし、前後の持ち上げローラー20の間に設ける。
そのため、空転駆動切替移送ローラー17Aまで育苗容器Aが搬送されるまで、空転駆動切替移送ローラー17Aは駆動せず、空転する空転駆動切替移送ローラー17A上を先行育苗容器Aは後続育苗容器Aにより押されて搬送され、空転していた空転駆動切替移送ローラー17Aを駆動回転に切り替えて後続の育苗容器Aに対して先行の育苗容器Aを早送りする早送りローラーを兼用するとして構成している。
空転駆動切替移送ローラー17Aは早送りローラー回転軸39にローラーを複数軸方向に並設して設け、早送りローラー回転軸39には小径の受動歯車40を固定し、前後の持ち上げローラー20の何れかのローラ取付軸22に設けた大径の中間歯車41との間に早送りチェン42を掛け回し、積み上げ用モーターMの駆動回転を伝達する。
【0015】
これにより、播種用移送台1により搬送される後続育苗容器Aの搬送力を利用して後述する開始センサ45まで育苗容器Aを搬送することができ、合理的構成とし、コストダウンを図れる。
積み上げ用モーターMの回転開始させる開始センサ45を空転駆動切替移送ローラー17Aの搬送方向下手側に設ける(図3)。
そのため、持ち上げローラー20を移送ローラーの上面より下方位置にて待機させることができ、移動中の育苗容器Aと持ち上げローラー20との接触を防止でき、育苗容器Aの積上げ姿勢を揃えることができて、取出作業を容易にでき、また、待機状態の持ち上げローラー20が移送ローラー17の上面より上方に位置しないので、見栄えのよい積み上げ取出装置とすることができ、商品の付加価値を向上させられると共に、梱包や運搬あるいはメンテナンスを容易にし、製品のコストダウンにも貢献する。
【0016】
本実施形態では、積み上げ用モーターMの回転開始させる開始センサ45を空転駆動切替移送ローラー17Aと前側持ち上げローラー20との間に設けており、先行の育苗容器Aの前端が空転駆動切替移送ローラー17Aを通過して空転駆動切替移送ローラー17Aにより支持された状態で、開始センサ45が積み上げ用モーターMを作動させるので、安定状態で育苗容器Aを早送りでき、かつ、持ち上げローラー20により上昇させられる。
この場合、育苗容器Aの前端は空転駆動切替移送ローラー17A上を通過してから開始センサ45に接触して開始センサ45をオンにして積み上げ用モーターMの駆動開始させるので、育苗容器Aの前端が積み出し用移送台15の終端に設けたストッパ44に当接した後に持ち上げローラー20が育苗容器Aを上昇させるように、開始センサ45の前後位置を調節可能に構成する。
【0017】
そのため、外形寸法の相違する育苗容器Aでも、ストッパ44に当てて揃えて積上げることができ、積み上げ姿勢を安定させることができ、取出作業も容易にできる。
なお、ストッパ44は縦板部材により形成し、育苗容器Aに線接触して移送を停止させる。
そのため、育苗容器Aがストッパ44に当接した際のストッパ44への泥土の付着を抑制し、育苗容器Aの移動停止位置の一定化を図ることができ、積み上げ姿勢を良好にできる。
また、育苗容器Aの前端は空転駆動切替移送ローラー17A上を通過してから開始センサ45に接触して積み上げ用モーターMの駆動開始させるので、育苗容器Aの前端は空転駆動切替移送ローラー17A上を滑走することになるが、本願では後述するワンウェイクラッチ50により空転駆動切替移送ローラー17Aを空転させ、開始センサ45により積み上げ用モーターMが駆動開始すると、空転駆動切替移送ローラー17Aは駆動回転して育苗容器Aを早送りする構成とする。
【0018】
そのため、複数並設した移送ローラー17により育苗容器Aを搬送するので、持ち上げローラー20が育苗容器Aを持ち上げるときの持ち上げ姿勢を安定させることができる。
また、複数並設した移送ローラー17のうち、後側持ち上げローラー20上を育苗容器Aを通過させてから、持ち上げローラー20および一つの空転駆動切替移送ローラー17Aのみを駆動すればよいので、開始センサ45は空転駆動切替移送ローラー17Aの搬送方向下手側に設ければよく、回転伝動機構を簡素の構成でき、装置全体のコストダウンを図れる。
なお、図13の他の回転伝動経路図では、複数並設した移送ローラー17のうち、後側持ち上げローラー20の搬送方向上手側の移送ローラー17を空転駆動切替移送ローラー17Bとし、空転駆動切替移送ローラー17Aの回転を中間歯車40Aと中間歯車40Bとチェン42Aにより伝達する構成とし、開始センサ45は前後一対の空転駆動切替移送ローラー17A、17Bのうちの搬送方向上手側となる後側の空転駆動切替移送ローラー17Bの搬送方向下手側に設けると、播種用移送台1および積上げ取出装置10の積み出し用移送台15の播種・積上げ処理能力を向上させたうえで、上記作用効果を奏する育苗容器積み上げ取出装置とすることができる。
【0019】
空転駆動切替移送ローラー17Aへの伝動経路中にワンウェイクラッチ50を設け、開始センサ45が育苗容器Aを感知するまでは自由回転とし、開始センサ45が育苗容器Aを検出すると、ワンウェイクラッチ50により駆動回転する構成とする(図3、6)。
そのため、空転駆動切替移送ローラー17Aは開始センサ45が育苗容器Aを感知するまでは自由回転しているので、育苗容器Aの上昇所定位置までの搬送を円滑にし、育苗容器Aの上昇機構持ち上げ機構19による上昇を確実にさせる。
また、後側の持ち上げローラー20の手前にも移送ローラー17を設けているが、手前の移送ローラー17は駆動せずに、播種用移送台1により搬送される後続育苗容器Aの搬送力を利用して開始センサ45まで搬送することができ、合理的構成とし、コストダウンを図れる。
【0020】
しかして、支持装置24の支持体25は、持ち上げローラー20による育苗容器Aの上昇は許容するが、一旦上昇させた育苗容器Aは下降させないように保持するものである。支持体25は、アーム60の基部を取付軸61により取付部62に回動自在に取付け、アーム60の上部には上昇させた育苗容器Aを支持する支持部64を形成する(図9)。
支持部64は、上方に至るに従い積み出し用移送台15の左右中央に向けて低くなるように傾斜させて形成する。
【0021】
上昇した先行育苗容器Aの下面下方を支持面64Aの先端部64Bが通過し、先行育苗容器Aは後続育苗容器Aの上面に落下するが、この落下幅は例えば、図11(B)のように、水平の支持面64であると取付軸61中心とする回転軌跡Yの頂点と、育苗容器Aが載っている支持面64Aとの間の距離Tは大きく、その分、支持体25が先行育苗容器Aの下面から退避するときの、先行育苗容器Aが後続育苗容器Aの上面までの落差は距離Tに比例して大きくなり、落下のときの振動により育苗容器Aの播種面が乱れるが、本願では、図11(A)のように、支持部64の支持面64Aを傾斜させると、取付軸61中心とする回転軌跡Xの頂点と、育苗容器Aが載っている支持面64Aとの間の距離tは小さくなり、その結果、上昇した先行育苗容器Aの下面下方を支持面64Aの先端部64Bが育苗容器Aの底面から退避するときの振動発生を抑制でき、育苗容器Aの播種面が乱れるのを防止する。
【0022】
また、支持部64の先端部64Bは、支持面64Aが育苗容器Aの底面から退避するとき、育苗容器Aの側面に設けた側リブ64Cの支持も可能な構成とする
図10)。
すなわち、支持部64の支持面64Aは傾斜面に形成しているので、育苗容器Aの底面を支持面64Aの左右何れかの箇所において点接触で支持するが、後続育苗容器Aの上昇により、支持面64Aが先行育苗容器Aの底面から退避する際に、育苗容器Aの側面に設けた側リブ64Cの下面が支持部64の先端部64Bに当接しての支持しうる構成とし、支持部64が育苗容器Aの底面から退避する際のショックを緩和し、積上げ育苗容器Aの振動発生を抑制でき、育苗容器Aの播種面が乱れるのを防止する。
【0023】
なお、支持体25の構成は任意であり、実施形態では、前後一対の縦板部材によりそれぞれアーム60を形成し、アーム60の上縁を支持面64Aに形成し、前後のアーム部60の上側内端を先端部64Bとし、前後のアーム部60の先端部(連結部64D)64Bを軸棒部材により連結し、この先端部64Bにより側リブ64Cを支持する構成としている(図9、10)。
また、支持体25は板部材を屈曲形成して製作してもよい。
また、左右の支持体25の支持部64がそれぞれ中央に向かって下がり傾斜に傾斜させているので、後続育苗容器Aが左右の支持体25の支持部64上に載ると、傾斜面により積み出し用移送台15の左右のフレーム16の中央に向かって傾斜面を自重で移動して、左右の支持体25はフレーム16の中央に揃えて育苗容器Aを積み上げ支持することができ、取出を容易にする。
【0024】
支持部64の下方のアーム60の内側面には上昇する育苗容器Aとの当接により支持体25を外側に退避回動させる退避誘導面65を形成する。
アーム60と取付部62側(積み出し用移送台15・フレーム16)との間には、支持体25を常時左右のフレーム16間中央に向けて突出するように付勢するバネ66を設ける(図9)。
アーム60の上部外側には上方に突出するストッパ突起67を設け、バネ66は取付部62の上部に当接してアーム60の内側回動を規制して支持体25を支持位置に保持する。
支持体25は常時バネ66により積み出し用移送台15の左右中央に向かって回動するように付勢され、取付部62のストッパ突起67に当接させて支持位置にて待機させ、育苗容器Aが上昇して退避誘導面65に当接すると、外側回動して育苗容器Aから退避し、育苗容器Aの底面が退避誘導面65の上端を通過すると、バネ66のバネ弾力により内側回動して、支持部64が育苗容器Aの底面の下方に位置して支持し、一旦上昇させた育苗容器Aを下降させない。
【0025】
また、支持体25の支持部64の先端位置は、平面視において、持ち上げローラー20の回転軌跡Zよりも外側に位置させる(図3)。
そのため、持ち上げローラー20の回転軌跡Zと支持体25の支持部64との先端位置との干渉を回避することができ、支持体25の搬送方向への移動に制約がなくなり、その結果、左右一対の支持体25を前後所定位置に配置することができ、支持体25による育苗容器Aの積上げ姿勢を良好にできる。
また、実施形態では、アーム60の基部に取付軸61を溶接固定して形成し、取付部62は前後に分割形成し、アーム60の取付軸61を前後の取付部材62Aにより挟んで軸支し、この状態で分割した取付部材62Aをボルト62Bにより連結して一体化し、積み出し用移送台15のフレーム16に前後および左右方向に位置調節自在に取付ける(図9)。
【0026】
そのため、積み出し用移送台15のフレーム16や支持装置24の支持体25の製作誤差を吸収して、設置することができ、これにより、積み上げた育苗容器Aを安定して確実に支持できる。
前記持ち上げローラー20のローラ取付軸22にはカム体70を設け、カム体70の近傍には積み上げ停止スイッチ71を設け、積み上げ停止スイッチ71の接続端子72がカム体70の外周面73に接触しているときには積み上げ用モーターMへ通電し、先行育苗容器Aが支持体25で支持されて、持ち上げローラー20が待機位置にまで戻ると、積み上げ停止スイッチ71の接続端子72にカム体70の外周面の切欠74が嵌って、積み上げ用モーターMへの通電を切る。
【0027】
図7では、積み上げ停止スイッチ71の接続端子72がカム体70の外周面の切欠74が嵌った状態を示している。
また、積み出し用移送台15のフレーム16の所定位置には、支持体25上に育苗容器Aが所定段数積み上げられたことを検出する積み上げ検出スイッチ75を設け、積み上げ検出スイッチ75が所定段数重ねられたことを検知すると、播種用移送台1への通電を切る。
【0028】
(実施形態の作用)
空の育苗容器Aへ土と種子等を供給する播種用移送台1の終端に積上げ取出装置10の積み出し用移送台15の始端部を接続する。
次に、播種用移送台1の始端部に空の育苗容器Aを供給し、移送中の育苗容器Aは床土供給装置2の下方で床土の供給を受、灌水され、種子供給装置3の下方で種子の供給を受け、覆土供給装置4の下方で覆土の供給を受ける。
播種されて播種用移送台1の終端に移送された育苗容器Aは、積上げ取出装置10の積み出し用移送台15の移送ローラー17上に乗り移り、後続の育苗容器Aにより押されて自由回転状態の移送ローラー17上をそのまま移動して開始センサ45に接触する。
【0029】
開始センサ45に育苗容器Aが接触すると、積み上げ用モーターMに通電し、空転駆動切替移送ローラー17Aを駆動回転させて育苗容器Aを早送り搬送し、後続の育苗容器Aとの間に間隔を形成させると同時に、持ち上げローラー20を駆動回転させて先行育苗容器Aを支持体25が支持するまで上昇させる。
支持体25は持ち上げローラー20により育苗容器Aが上昇すると、バネ31の弾力に抗して上昇する育苗容器Aにより誘導面29が外側に押され、支持体25は外側回動して育苗容器Aから退避し、育苗容器Aの底面が誘導面29の上端を通過すると、バネ31の弾力により内側回動して、支持面30が育苗容器Aの底面の下方に潜り込んで支持して待機させる。
【0030】
先行育苗容器Aが支持体25で支持されると、積み上げ停止スイッチ71の接続端子72にカム体70の外周面の切欠74が入って、積み上げ用モーターMへの通電を切る。
先行育苗容器Aが支持体25に支持されている間に、後続の育苗容器Aが播種用移送台1の終端から積上げ取出装置10の積み出し用移送台15の移送ローラー17上に乗り移り、移送ローラー17上を移動して開始センサ45に接触し、開始センサ45は積み上げ用モーターMに通電し、空転駆動切替移送ローラー17Aを駆動回転させて育苗容器Aを早送り移送し、後続の育苗容器Aとの間に間隔を形成させると同時に、持ち上げローラー20を回転させて二枚目の育苗容器Aを上昇させる。
【0031】
持ち上げローラー20により二枚目の育苗容器Aが上昇すると、バネ31の弾力に抗して上昇する二枚目の育苗容器Aにより誘導面29が外側に押され、支持体25は外側回動して退避し、二枚目の育苗容器Aの上面を一枚目の育苗容器Aの下面に押し当てて重ね、持ち上げローラー20は二段重ねのまま育苗容器Aを上昇させ、二枚目の育苗容器Aの底面が誘導面29の上端を通過すると、バネ31の弾力により内側回動して、支持面30が二枚目の育苗容器Aの底面の下方に潜り込んで支持する。
二枚目の育苗容器Aが支持体25で支持されると、積み上げ停止スイッチ71の接続端子72にカム体70の外周面の切欠74が入って、積み上げ用モーターMへの通電を切り、二段重ねが終了する。
【0032】
このように、播種用移送台1にて播種された播種済み育苗容器Aは上記作動を反復して所定段数の育苗容器Aを積み上げ、所定段数に積み上げられた育苗容器Aは適宜手作業により積み出し用移送台15から取り出される。
なお、支持体25上に所定数以上の育苗容器Aが積み上げられると、これを積み上げ検出スイッチ75が検知して、播種用移送台1を停止させる。
【符号の説明】
【0033】
1…播種用移送台、2…床土供給装置、3…種子供給装置、4…覆土供給装置、10…積上げ取出装置、15…積み出し用移送台、16…フレーム、17…移送ローラー、17A…空転駆動切替移送ローラー(前側空転駆動切替移送ローラー)、17B…空転駆動切替移送ローラー(後側空転駆動切替移送ローラー)、19…持ち上げ機構、20…持ち上げローラー、21…アーム、22…ローラ取付軸、20A…ローラー、20B…空間部、20C…カバー、23…ガイド部材、24…支持装置、25…支持体、26…モーター出力軸、27…出力歯車、28…アーム歯車、29…持ち上げ用チェン、30…取付部、31…テンション歯車、32…テンションアーム、33…取付軸、39…早送りローラー回転軸、40…受動歯車、40A、40B…中間歯車、41…中間歯車、42…早送りチェン、42B…チェン、45…開始センサ、50…ワンウェイクラッチ、60…アーム、61…取付軸、62…取付部、62A…取付部材、62B…ボルト、64…支持部、64A…支持面、64B…先端部、64C…側リブ、65…退避誘導面、66…バネ、67…ストッパ突起、70…カム体、71…積み上げ停止スイッチ、74…積み上げ検出スイッチ、M…積み上げ用モーター。
図1
図2
図3
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図7
図8
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図10
図11
図12
図13