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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】足場板支持用ブラケット
(51)【国際特許分類】
   E04G 5/06 20060101AFI20230406BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20230406BHJP
   F16B 2/06 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
E04G5/06 A
F16B7/04 301U
F16B2/06 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020171096
(22)【出願日】2020-10-09
(65)【公開番号】P2022062904
(43)【公開日】2022-04-21
【審査請求日】2022-05-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000143558
【氏名又は名称】株式会社国元商会
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】白波瀬 太一
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-170079(JP,A)
【文献】特開2012-225040(JP,A)
【文献】実開昭60-001841(JP,U)
【文献】特開2009-156285(JP,A)
【文献】特開2000-266014(JP,A)
【文献】特開2019-060187(JP,A)
【文献】特開2020-033768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 5/06
F16B 7/04
F16B 2/06
E04G 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直部材、この垂直部材の上端に内端側が固着されて水平に延出する足場板支持用水平部材、及びこの水平部材の外端側と前記垂直部材の下端側とをつなぐ斜め支持部材から構成されたブラケット本体と、足場板支持用水平部材より低い高さで前記垂直部材の上端側に取り付けられたパイプクランプ、及び前記垂直部材の下端側に取り付けられた受け部材から構成された足場板支持用ブラケットにおいて、
前記足場板支持用水平部材の内端部は、前記パイプクランプがクランプする仮設足場側の垂直鋼管に内端が隣り合うように、前記垂直部材よりも水平に延出させると共に、この足場板支持用水平部材の内端部には、前記仮設足場側の垂直鋼管に取り付けられている水平鋼管支持用板材が嵌まり込む切欠部が設けられ、前記パイプクランプは、前記足場板支持用水平部材の内端部に近い上位置と、この上位置から下方に離れた下位置との間で位置変更可能に前記垂直部材に取り付けられている、足場板支持用ブラケット。
【請求項2】
前記パイプクランプの底側には、当該パイプクランプに対して相対回転不能に嵌合する台座部材が配置され、当該台座部材には、前記パイプクランプの底板部に設けられたボルト孔と同心状のボルト孔と、前記垂直部材側に突出する突起が設けられ、前記垂直部材には、前記台座部材のボルト孔と同心状のボルト孔と、前記突起が嵌脱自在な位置決め用孔とが、前記上位置と下位置のそれぞれに設けられている、請求項1に記載の足場板支持用ブラケット。
【請求項3】
パイプクランプの底側に配置される前記台座部材は、前記パイプクランプの底板部に当接する垂直板部と、この垂直板部の上下両側辺から連設されて前記パイプクランプの底板部を挟む上下一対の折曲板部と、前記垂直板部の左右両側辺から連設された左右一対の側板部を備え、前記突起は、左右一対の側板部それぞれの垂直側辺の上下両端部から延出する合計4つの縦長板状に構成され、前記垂直部材には、前記位置決め用孔として、前記上位置に対応する上位置側4つの縦長貫通孔と、前記下位置に対応する下位置側4つの縦長貫通孔とが設けられ、上位置側4つの縦長貫通孔の内の下側左右一対の縦長貫通孔と下位置側4つの縦長貫通孔の内の上側左右一対の縦長貫通孔は、上下両位置共通の左右一対の縦長貫通孔で兼用されている、請求項2に記載の足場板支持用ブラケット。
【請求項4】
前記台座部材は、上下対称構造であり且つ左右対称構造となっている、請求項3に記載の足場板支持用ブラケット。
【請求項5】
前記垂直部材は、横断面がコの字形の棒状材であって、その左右一対の側板部をつなぐ正面板部の外側に前記パイプクランプと受け部材が取り付けられ、前記パイプクランプが取り付けられる位置での左右一対の側板部間に、前記パイプクランプを取り付けるボルトナットで共締めされる補強部材が設けられ、この補強部材が、前記正面板部の内側に重なる取付け板部と、この取付け板部の上下両側辺から折曲連設された上下一対の水平板部を備え、この上下一対の水平板部の左右両側辺が、前記垂直部材における左右一対の側板部に隣接するように構成された、請求項1~4の何れか1項に記載の足場板支持用ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設足場の外側に補助の足場板を架設する場合などに活用される足場板支持用ブラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の足場板支持用ブラケットとして、直角三角形状のブラケット本体と、当該ブラケット本体を仮設足場の垂直鋼管に取り付けるためのパイプクランプとを備えている足場板支持用ブラケットが、例えば特許文献1などによって知られている。前記ブラケット本体は、垂直部材と、この垂直部材の上端に内端側が固着されて水平に延出する足場板支持用水平部材と、この水平部材の外端側と前記垂直部材の下端側とをつなぐ斜め支持部材から構成され、前記パイプクランプは、前記垂直部材の上端近傍に取り付けられているが、前記垂直部材を前記仮設足場の垂直鋼管と平行な垂直姿勢に保持するために、前記垂直部材の下端側に、前記仮設足場の垂直鋼管に横から嵌合当接する受け部材が取り付けられている。このような足場板支持用ブラケットは、左右一対の垂直鋼管の上端近くを足場板支持用水平鋼管によって連結一体化して成る門形ユニットを使用して構成される一般的な枠組み足場に使用するためのものであって、垂直部材の上端側に取り付けられるパイプクランプと垂直部材の下端側に取り付けられる受け部材との間の距離を可能な限り大きくとって安定性及び安全性を高めるために、前記パイプクランプは、足場板支持用水平部材の直下位置で垂直部材に取り付けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-170079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来周知の足場板支持用ブラケットは、門形ユニットを組み合わせて構成される枠組み足場専用のものであって、近年は、門形ユニットを使用しないで、上下方向に継ぎ足し可能な一定長さの垂直鋼管と、足場巾方向一対の前記垂直鋼管を互いに連結する足場板支持用水平鋼管、及び足場長さ方向に隣り合う前記垂直鋼管どうしを互いに連結する連結用水平鋼管を現場で組み立てて構成される次世代仮設足場と称されるものには使用することが出来なかった。即ち、前記垂直鋼管には、足場板支持用水平鋼管の端部と連結用水平鋼管の端部を支持する水平鋼管支持用水平板材が上下方向一定間隔おきに取り付けられており、足場板支持用水平鋼管の端部と連結用水平鋼管の端部には、楔板を介して前記水平鋼管支持用水平板材に結合するための締結用楔手段が備えられているため、組み立てられた次世代仮設足場では、前記締結用楔手段の楔板が前記水平鋼管支持用水平板材から下向きに突出することになり、この楔板の下端が前記パイプクランプと干渉し、従来周知の足場板支持用ブラケットを、その足場板支持用水平部材と前記足場板支持用水平鋼管とがほぼ同一高さとなるように前記垂直鋼管に取り付けることが出来なかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる足場板支持用ブラケットを提案するものであって、本発明に係る足場板支持用ブラケットは、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、垂直部材(1)、この垂直部材(1)の上端に内端側が固着されて水平に延出する足場板支持用水平部材(2)、及びこの水平部材(2)の外端側と前記垂直部材(1)の下端側とをつなぐ斜め支持部材(3)から構成されたブラケット本体(4)と、足場板支持用水平部材(2)より低い高さで前記垂直部材(1)の上端側に取り付けられたパイプクランプ(5)、及び前記垂直部材(6)の下端側に取り付けられた受け部材(6)から構成された足場板支持用ブラケットにおいて、
前記足場板支持用水平部材(2)の内端部は、前記パイプクランプ(5)がクランプする仮設足場側の垂直鋼管(68)に内端が隣り合うように、前記垂直部材(1)よりも水平に延出させると共に、この足場板支持用水平部材(2)の内端部には、前記仮設足場側の垂直鋼管(68)に取り付けられている水平鋼管支持用板材(70)が嵌まり込む切欠部(11)が設けられ、前記パイプクランプ(5)は、前記足場板支持用水平部材(2)の内端部に近い上位置(HP)と、この上位置(HP)から下方に離れた下位置(LP)との間で位置変更可能に垂直部材(1)に取り付けられた構成になっている。
【発明の効果】
【0006】
先に説明した門形ユニットを使用しない次世代仮設足場に上記本発明のブラケットを使用する場合、当該次世代仮設足場が、前記足場板支持用水平鋼管の端部と連結用水平鋼管の端部に切欠部を備え、この切欠部が垂直鋼管の水平鋼管支持用水平板材に水平に嵌合した状態で、前記足場板支持用水平鋼管の端部と連結用水平鋼管の端部が水平鋼管支持用水平板材に締結用楔手段によって締結されるタイプのもの(以下、このタイプを第一の次世代仮設足場という)であるときは、前記締結用楔手段の楔板が前記水平鋼管支持用水平板材から下方へ突出する長さが小さいので、パイプクランプを上位置に取り付けて、当該パイプクランプと受け部材との間の間隔を大きく確保しておくことが出来る。そして前記水平鋼管支持用水平板材に、本発明のブラケットにおける足場板支持用水平部材の内端部の切欠部を嵌合させた状態で、上位置のパイプクランプを第一の次世代仮設足場における垂直鋼管に締結させる。このとき、当該上位置のパイプクランプは、前記第一次世代仮設足場における前記水平鋼管支持用水平板材から下方に突出する楔板より下方にあって、当該楔板などと干渉しない。
【0007】
又、次世代仮設足場が、その垂直鋼管に取り付けられている水平鋼管支持用水平板材の上面で前記足場板支持用水平鋼管の端部と連結用水平鋼管の端部を支持するタイプのもの(以下、このタイプを第二の次世代仮設足場という)であるときに、上記本発明のブラケットを使用する場合には、水平鋼管支持用水平板材から楔板が下方へ突出する長さが、第一の次世代仮設足場よりも第二の次世代仮設足場の方が大きいので、前記パイプクランプを下位置に取り付けておく。なぜならば、本発明のブラケットにおける足場板支持用水平部材の内端部も前記水平鋼管支持用水平板材の上に載置して、第二の次世代仮設足場における足場板支持用水平鋼管と本発明ブラケットにおける足場板支持用水平部材とをほぼ同一高さに位置させた状態で、パイプクランプを第二の次世代仮設足場における垂直鋼管に締結させることになるので、当該パイプクランプと第二の次世代仮設足場における水平鋼管支持用水平板材との間の間隔が狭まることになる。従って、前記パイプクランプを下位置に取り付けて、当該パイプクランプの上側空間の高さを高くしておくことにより、そのパイプクランプが前記楔板と干渉するのを確実に避けることが出来る。
【0008】
従来の門形ユニット利用の仮設足場に上記本発明のブラケットを使用するときは、前記パイプクランプは、上位置に取り付けておくのが望ましい。そして、本発明のブラケットの足場板支持用水平部材と門形ユニットの足場板支持用水平鋼管とをほぼ同一高さに位置させた状態で、門形ユニットの垂直鋼管にパイプクランプを締結させることになるが、門形ユニットの足場板支持用水平鋼管から下方に離れた位置で垂直鋼管に取り付けられているブレース係止用ピンと干渉する恐れが無ければ、パイプクランプを下位置に取り付けて使用することも出来る。
【0009】
勿論、本発明のブラケットを上記の第一の次世代仮設足場と第二の次世代仮設足場の何れに使用するときにおいても、パイプクランプは下位置に取り付けておき、次世代仮設足場の水平鋼管支持用水平板材から下方に突出する部分の構造が変わって、当該部分の下方への突出長さが長くなるような状況においても、本発明のブラケットを問題なく活用することが出来る。一方、従来の門形ユニット利用の仮設足場に上記本発明のブラケットを使用するときは、パイプクランプは常に上位置に取り付けておくことが望ましい。このように使用すれば、パイプクランプが前記ブレース係止用ピンと干渉する恐れは皆無となるばかりでなく、パイプクランプと受け部材との間の間隔を大きくして、安定性及び安全性を向上させることが出来る。
【0010】
以上のように本発明の足場板支持用ブラケットによれば、従来の門形ユニット利用の仮設足場だけでなく、上記の第一の次世代仮設足場や第二の次世代仮設足場に対しても、本発明の足場板支持用ブラケットに取り付けられるパイプクランプの取付け位置を、次世代仮設足場の構造に合わせて上位置と下位置の何れかに選択するだけで、本発明の足場板支持用ブラケットにおける足場板支持用水平部材と次世代仮設足場における足場板支持用水平鋼管とを常にほぼ同一高さにした状態で、本発明の足場板支持用ブラケットを使用することが出来る。
【0011】
上記本発明を実施する場合、前記パイプクランプ(5)の底側には、当該パイプクランプ(5)に対して相対回転不能に嵌合する台座部材(39)を配置し、当該台座部材(39)には、前記パイプクランプ(5)の底板部(33a)に設けられたボルト孔(33b)と同心状のボルト孔(47)と、前記垂直部材(1)側に突出する突起(45a~46b)が設けられ、前記垂直部材(1)には、前記台座部材(39)のボルト孔(33b)と同心状のボルト孔(56,57)と、前記突起(45a~46b)が嵌脱自在な位置決め用孔(52a~55b)とを、前記上位置(HP)と下位置(LP)のそれぞれに設けることが出来る。本発明のブラケットにおける足場板支持用水平部材は、その内端を前記垂直部材よりも内側に延出させて仮設足場の垂直鋼管に隣接させる関係から、前記垂直部材を前記足場板支持用水平部材に対して直角に配置すると、この垂直部材が前記垂直鋼管から大きく離れることになり、高さの低い汎用のパイプクランプの底板部の厚さ(高さ)を大きくしなければならず、結果としてブラケット全体のコストが大幅に上がることになる。然るに上記の構成によれば、別の台座部材を採用することで、前記垂直部材を仮設足場側の垂直鋼管に接近させるように屈曲させなくとも、高さの低い汎用のパイプクランプをそのまま活用することが出来る。しかも台座部材に設けた突起を前記垂直部材に設けた位置決め用孔に嵌合させるので、1本のボルトを使用しながらパイプクランプを確実に定位置に回り止め状態で固定することが出来る。
【0012】
又、台座部材(39)を介在させてパイプクランプ(5)を垂直部材(1)に取り付ける上記構成を採用する場合には、次のように実施するのが好ましい。即ち、当該台座部材(39)は、前記パイプクランプ(5)の底板部(33a)に当接する垂直板部(42)と、この垂直板部(42)の上下両側辺から連設されて前記パイプクランプ(5)の底板部(33a)を挟む上下一対の折曲板部(43a,43b)と、前記垂直板部(42)の左右両側辺から連設された左右一対の側板部(44a,44b)を備えた形状とし、前記突起(45a~46b)は、左右一対の側板部(44a,44b)それぞれの垂直側辺の上下両端部から延出する合計4つの縦長板状に構成し、前記垂直部材(1)には、前記位置決め用孔(52a~55b)として、前記上位置(HP)に対応する上位置側4つの縦長貫通孔(52a~53b)と、前記下位置(LP)に対応する下位置側4つの縦長貫通孔(54a~55b)とを設け、上位置側4つの縦長貫通孔(52a~53b)の内の下側左右一対の縦長貫通孔(52b,53b)と下位置側4つの縦長貫通孔(54a~55b)の内の上側左右一対の縦長貫通孔(54a,55a)は、上下両位置共通の左右一対の縦長貫通孔(58,59)で兼用させることが出来る。この構成によれば、パイプクランプ取付け用の上位置と下位置との間隔が、パイプクランプの上下巾より狭い場合でも、常に台座部材の四隅を、それぞれ突起と位置決め用孔との嵌合によって確実に位置決め出来るにも拘らず、垂直部材側に必要な位置決め用孔の個数を、8個ではなく6個に減らすことが出来る。尚、前記台座部材は、上下対称及び左右対称構造とするのが好ましい。
【0013】
前記垂直部材(1)は、角パイプ材や丸パイプ材を使用して構成することも出来るが、パイプクランプや受け部材の取付けを容易にすると共に安価に実施することを考えるならば、横断面がコの字形の棒状材を利用するのが望ましい。即ち、当該棒状材の左右一対の側板部(1a,1b)をつなぐ正面板部(1c)の外側に前記パイプクランプ(5)と受け部材(6)が取り付けられるが、前記パイプクランプ(5)が取り付けられる位置での左右一対の側板部(1a,1b)間に、前記パイプクランプ(5)を取り付けるボルトナット(41,41a)で共締めされる補強部材(40)を組み込むことが出来る。当該補強部材(40)は、前記正面板部(1c)の内側に重なる取付け板部(48)と、この取付け板部(48)の上下両側辺から折曲連設された上下一対の水平板部(49a,49b)を備えた構造とし、前記上下一対の水平板部(49a,49b)の左右両側辺が、前記垂直部材(1)における左右一対の側板部(1a,1b)に隣接するように構成することが出来る。この構成によれば、使用状態において前記垂直部材に作用する大きな外力によって前記垂直部材が、その左右一対の側板部が互いに内側に接近するように座屈変形するのを、前記補強部材の上下一対の水平板部によって効果的に抑制することが出来る。しかもパイプクランプを垂直部材に取り付けるためのボルトナットによって補強部材を、パイプクランプの上下の位置変更に拘らず当該パイプクランプの内側の所定位置に共締めすることが出来、補強部材の位置変更のための手間が不要であり、パイプクランプの上下位置の全域をカバーできるような大型の補強部材も不要である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1Aは、パイプクランプを上位置に取り付けた状態での側面図、図1Bは、パイプクランプを下位置に取り付けた状態での要部の側面図である。
図2図2は、本発明ブラケットを分解した状態の一部縦断側面図である。
図3図3は、ブラケット本体の一部縦断正面図である。
図4図4は、ブラケット本体の要部の縦断側面図である。
図5図5Aは、ブラケット本体の垂直部材におけるパイプクランプ取付け箇所を示す一部縦断正面図、図5Bは、ブラケット本体の垂直部材における上位置のパイプクランプ取付け箇所にパイプクランプを取り付ける第一段階を示す一部縦断正面図である。
図6図6Aは、ブラケット本体の垂直部材における上位置のパイプクランプ取付け箇所にパイプクランプを取り付け終わった状態を示す一部縦断正面図、図6Bは、ブラケット本体の垂直部材における下位置のパイプクランプ取付け箇所にパイプクランプを取り付け終わった状態を示す一部縦断正面図である。
図7図7は、ブラケット本体の垂直部材に取り付けられたパイプクランプを示す一部横断平面図である。
図8図8は、台座部材と補強部材を示す斜視図である。
図9図9は、ブラケット本体の垂直部材に取り付けられた受け部材を示す一部横断平面図である。
図10図10は、ブラケット本体の垂直部材と斜め支持部材との結合部を示す縦断側面図である。
図11図11は、ブラケット本体の垂直部材と斜め支持部材との結合部を示す正面図である。
図12図12は、ブラケット本体の足場板支持用水平部材の外管部材と斜め支持部材との結合部を示す分解縦断側面図である。
図13図13は、ブラケット本体の足場板支持用水平部材の外管部材と斜め支持部材との結合部に使用される特殊ナット部材を示す斜視図である。
図14図14は、ブラケット本体の足場板支持用水平部材の外管部材と斜め支持部材との結合部を示す縦断正面図である。
図15図15Aは、本発明ブラケットを第一の次世代仮設足場に取り付けた状態を示す側面図、図15Bは、図15Aに示す本発明ブラケットを門形ユニット利用の仮設足場に取り付けた状態を示す側面図である。
図16図16Aは、本発明ブラケットを第二の次世代仮設足場に取り付けた状態を示す側面図、図16Bは、図16Aに示す本発明ブラケットを門形ユニット利用の仮設足場に取り付けた状態を示す側面図である。
図17図17は、次世代仮設足場に使用されている水平鋼管支持用水平板材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図に基づいて本発明の好適実施例を説明すると、図1図5に示すように本発明ブラケットは、垂直部材1、この垂直部材1の上端に内端側が固着されて水平に延出する足場板支持用水平部材2、及びこの水平部材2の外端側と前記垂直部材1の下端側とをつなぐ斜め支持部材3から構成されたブラケット本体4と、足場板支持用水平部材2より低い高さで前記垂直部材1の上端側に取り付けられたパイプクランプ5、及び前記垂直部材1の下端側に取り付けられた受け部材6を備えている。垂直部材1は、横断面がコの字形の棒状材であって、その左右一対の側板部1a,1bをつなぐ正面板部1cの外側にパイプクランプ5と受け部材6が取り付けられている。正面板部1cは、全長にわたって垂直な帯状平板であるが、図1及び図2に示すように、左右一対の側板部1a,1bは、側面視において中程から下端迄の領域の巾が下端側程小さくなるように、正面板部1cに繋がっていない外側辺が傾斜している。
【0016】
足場板支持用水平部材2は、内端側が垂直部材1に結合されると共に外端が斜め支持部材3に結合される外管7と、この外管7に内嵌して、当該外管7の外端から引き出し可能な内管8、及び内管8の外端に取り付けられた足場板脱落防止板9から構成され、垂直部材1の上端には、左右一対の側板部1a,1bの上端どうしを連結一体化するように一体成型された円筒部1dが設けられ、この円筒部1dに外管7の内端部が貫挿された状態で、図5に示すように円筒部1dと外管7とを水平直径方向の2箇所で結合するカシメ部10によって、垂直部材1と足場板支持用水平部材2の外管7とが互いに直角を成すように一体化されている。カシメ部10は、円筒部1dの水平直径方向の2箇所に設けられた貫通孔の周囲部分10aを、外管7の水平直径方向の2箇所に設けられた貫通孔内にカシメて嵌合させたものである。この垂直部材1と外管7との結合一体化に際して、外管7の内端部一定長さ部分を垂直部材1の円筒部1dから延出させて、足場板支持領域を拡張する外管延出部7aとし、この外管延出部7aの周壁に、当該外管延出部7aの直径のほぼ3分の1程度の巾で当該外管延出部7aの全長に及ぶ切欠部11が、当該外管延出部7aの側面視でほぼ中央高さに、左右水平方向(足場板支持用水平部材2の長さ方向を前後方向とし、垂直部材1の長さ方向を上下方向としたときの左右水平方向)に貫通するように設けられている。
【0017】
足場板支持用水平部材2を構成する内管8は、周方向において閉じた円筒状ではなく、中心から真下位置に全長に及ぶスリット12を備えると共に、中心から真上位置と左右両側とに全長に及ぶ平坦部13a~13cが形成されたものである。足場板脱落防止板9は、内管8の外端に外嵌され且つ左右水平直径方向に貫通するリベットピン14aによって内管8に固着されたキャップ部材14の外側面に固着されている。このキャップ部材14と足場板脱落防止板9との固着方法は特に限定されないが、具体的には、内管8の各平坦部13a~13cから一体に延出させた舌片を、キャップ部材14の底板部と足場板脱落防止板9のそれぞれに設けた3箇所の貫通孔に差し込んだ状態で、足場板脱落防止板9の外側から各舌片をカシメて、キャップ部材14と足場板脱落防止板9とを互いに固着することが出来る。又、内管8は、キャップ部材14が外管7の外端に当接する収縮限まで内嵌8を外管7内に挿入したとき、内管8の内端が外管7の内端(外管延出部7aの外端)に達する程度の長さであって、この内管8を前記収縮限まで挿入したとき、外管延出部7aと重なる内管8の内端部には、当該外管延出部7aに設けられている前記切欠部11と重なる切欠部15が設けられ、この切欠部15より少し手前の内管8の下側部、即ち、スリット12の両側辺には、互いに先端どうしが接近するように延出する一対の抜け止め用突出片16が設けられている。
【0018】
次に図4及び図12図14に基づいて、足場板支持用水平部材2の外管7と斜め支持部材3との結合構造について説明する。この結合には、一対のブラインドリベット17a,17bと特殊ナット18とが使用されている。特殊ナット18は、足場板支持用水平部材2の内管8が備えるスリット12に遊嵌する巾を有する角柱状のものであって、当該特殊ナット18を前記スリット12に嵌合させたときに外管7の内周面に面接触する横断面円弧状の底面18aと、長さ方向の両端近傍位置に底面18aから突出するように一体形成された低い円柱部18b,18cと、これら円柱部18b,18cと同心状に底面18aから上面間にわたって貫通するリベット用貫通孔19a,19b、及びこれらリベット用貫通孔19a,19b間の中央位置で底面18aから上面間にわたって貫通する貫通ネジ孔20が設けられている。
【0019】
足場板支持用水平部材2の外管7の外端底部には、特殊ナット18の一対の円柱部18b,18cが嵌合する、外管7の長さ方向一対の貫通孔21a,21bと、特殊ナット18の貫通ネジ孔20と同心状の大径貫通孔22が設けられている。斜め支持部材3は、帯状底板部3aと、当該帯状底板部3aの左右両側辺から外側(垂直部材1のある側とは反対側)に折曲延出する左右一対の側板部3b,3cとを備え、帯状底板部3aは、垂直部材1の正面板部1cより巾が狭く且つ下端側ほど巾が狭まる形状であり、左右一対の側板部3b,3cは、下端側ほど高さが高くなっている。この斜め支持部材3の上端には、外管7の外端底部に沿って外側に折曲延出する上端側取付け部23が形成され、斜め支持部材3の下端には、下端側取付け部24が形成されている。上端側取付け部23は、帯状底板部3aから一体に連設されて外管7の長さ方向に延出し且つ外管7の外周面に面接触する横断面円弧形の帯状受け板部23aと、左右一対の側板部3b,3cと受け板部23aとにつながる左右一対の低い側板部23b,23cを備えたものであって、受け板部23aには、外管7側の長さ方向一対の貫通孔21a,21bと同心状の一対のブラインドリベット挿通孔25a,25bと、外管7側の大径貫通孔22と同心状の大径貫通孔26とが設けられている。
【0020】
上記構成によれば、特殊ナット18を、その一対の低い円柱部18b,18cが外管7側の長さ方向一対の貫通孔21a,21bに外管7の内側から嵌合させるように配置すると共に、斜め支持部材3の上端側取付け部23の帯状受け板部23aを、その一対のブラインドリベット挿通孔25a,25bが外管7側の一対の貫通孔21a,21bと合致するように外管7の外端底面に当接させ、係る状態で一対のブラインドリベット17a,17bを、斜め支持部材3の上端側取付け部23の下側から、ブラインドリベット挿通孔25a,25bを経由させて、一対の貫通孔21a,21b内に開口している特殊ナット18側のリベット用貫通孔19a,19bに貫通させ、ブラインドリベット17a,17bの頭部が帯状受け板部23aの外側面に圧接する状態でブラインドリベット17a,17bの締結操作を行うことにより、特殊ナット18のリベット用貫通孔19a,19bから外管7内に突出しているブラインドリベット17a,17bの先端部が軸方向に圧縮されて、ブラインドリベット挿通孔25a,25bの内側大径部内に充填され、同時にブラインドリベット17a,17bの締結操作用軸杆が切り離されて除去される。尚、特殊ナット18の低い円柱部18b,18cは、当該特殊ナット18の円弧状の底面18aが外管7の内周面に当接した状態では、外管7側の貫通孔21a,21b内から外管7の外側に突出しない程度の高さになっている。
【0021】
斜め支持部材3の下端側取付け部24は、図10及び図11に示すように、最も巾の狭くなった帯状底板部3aの下端部を、垂直部材1の下端部における正面板部1cの裏面に面接触できる角度に曲げて取付け板部24aとし、この取付け板部24aの左右両側辺に斜め支持部材3の左右両側板部3b,3cが一体につながるようにプレス加工して構成し、取付け板部24aには、ボルト孔28と、このボルト孔28の上下に位置する上下一対のカシメ用孔29a,29bが設けられている。垂直部材1の正面板部1cの下端部には、斜め支持部材3の下端側取付け部24におけるボルト孔28と重なるボルト孔30と、カシメ用孔29a,29b内に嵌入して取付け板部24aの外側に突出する長さのカシメ用筒状部31a,31bが一体成形されており、垂直部材1側の上下一対のカシメ用筒状部31a,31bを斜め支持部材3の下端側取付け部24における上下一対のカシメ用孔29a,29bに嵌入させて、垂直部材1の正面板部1cの裏面に取付け板部24aを当接させた状態で、当該取付け板部24aの外側に突出している上下一対のカシメ用筒状部31a,31bをカシメて拡径させることにより、斜め支持部材3の下端側取付け部24が垂直部材1の下端部に固着されている。
【0022】
以上の作業によって、垂直部材1、足場板支持用水平部材2の外管7、及び斜め支持部材3が直角三角形状に一体化され、ブラケット本体4が構成される。尚、足場板支持用水平部材2の内管8は、先端のキャップ部材14と足場板脱落防止板9を取り付ける前に、外管7の内端側(外管延出部7aのある側)から外管7内に、特殊ナット18がスリット12内を相対移動するように挿入し、この後で先端のキャップ部材14と足場板脱落防止板9を取り付けることが出来る。外管7に対して内管8を組み込んだならば、図4に示すように、斜め支持部材3の上端側取付け部23において互いに同心状に重なる大径貫通孔26,22を経由させて、特殊ナット18の貫通ネジ孔20に内管固定用ボルト32を垂直上向きに螺合させ、外管7に対して内管8を出し入れして足場板支持用水平部材2の全長を調整した後に、当該内管固定用ボルト32の先端を内管8の上側の平坦部13aに対し内側から押圧させて内管8を外管7に固定することが出来る。
【0023】
パイプクランプ5は従来周知のもので、図2及び図7に示すように、側面形状がほぼL字形の台座部33と、この台座部33の一端である立ち上がり部上端に支軸34によって開閉自在に軸支された押え部材35と、台座部33の他端に前記支軸34と平行な支軸36によって基端部が揺動自在に軸支されたボルト37と、このボルト37に螺合されたナット38から構成され、図7に示すように、台座部33と押え部材35との間に挟まれた鋼管Pなどを締結固定するときは、ボルト37を押え部材35の遊端二股部35aに嵌合させた状態で当該遊端二股部35aの外側に位置させたナット38を締め付けるように回転操作することにより、押え部材35を台座部33側に押圧させて、台座部33と押え部材35とで鋼管Pなどを挟持固定するものである。前記台座部33には、その底板部33aの中央に1つのボルト孔33bが設けられている。
【0024】
パイプクランプ5は、図8に示す台座部材39と補強部材40を介して、ブラケット本体4の垂直部材1における正面板部1cの上端近くに1本のボルト41とナット41aとで取り付けられる。前記台座部材39は、図7及び図8に示すように、パイプクランプ5における台座部33の底板部33aに当接する垂直板部42と、この垂直板部42の上下両側辺から連設されて前記パイプクランプ5における台座部33の左右両側を挟む上下一対の折曲板部43a,43bと、前記垂直板部42の左右両側辺から折曲連設されてパイプクランプ5の台座部33から離れる方向に互いに平行に延出された左右一対の側板部44a,44bを備え、両側板部44a,44bの先端垂直側辺の上下両端近くの2箇所には、それぞれ縦長板状の突起45a,45b及び46a,46bが設けられている。又、垂直板部42の中央位置には1つのボルト孔47が設けられている。この台座部材39は、上下対称で且つ左右対称構造のものである。
【0025】
前記補強部材40は、ブラケット本体4の垂直部材1における正面板部1cの内側に重なる取付け板部48と、この取付け板部48の上下両側辺から折曲連設された上下一対の水平板部49a,49bを備え、この上下一対の水平板部49a,49bの左右両側辺が、前記垂直部材1における左右一対の側板部1a,1bに隣接するように構成され、取付け板部48の中央に1つのボルト孔50が設けられている。尚、補強部材40における取付け板部48の左右両側辺の上下両端部と、上下一対の水平板部49a,49bの左右両側辺との間の入隅部には、台座部材39の縦長板状の突起45a,45b及び46a,46bとの干渉を避けるための切欠部51が形成されている。この補強部材40も、上下対称で且つ左右対称構造のものである。
【0026】
ブラケット本体4の垂直部材1におけるパイプクランプ5の取付け位置として、図1及び図2に示すように、上位置HPと下位置LPとが設定されている。図5Aに示すように、垂直部材1における正面板部1cの上位置HPには、台座部材39の4つの縦長板状の突起45a~46bが嵌脱自在な4つの縦長の位置決め用孔52a,52b及び53a,53bが設けられ、垂直部材1における正面板部1cの下位置LPには、台座部材39の4つの縦長板状の突起45a~46bが嵌脱自在な4つの縦長の位置決め用孔54a,54b及び55a,55bが設けられている。又、正面板部1cの上位置HPと下位置LPには、台座部材39と補強部材40それぞれのボルト孔47,50と同心状に位置することが出来るボルト孔56,57が設けられている。
【0027】
この実施例では、上位置HPと下位置LPとの間の上下方向の間隔が、台座部材39の上下方向高さよりも短くて、上位置HP側の4つの位置決め用孔52a~53bの内の下側左右一対の位置決め用孔52b,53bの上端部分と、下位置LP側の4つの位置決め用孔54a~55bの内の上側左右一対の位置決め用孔54a,55aの下端部分とが互いに重なるので、これら位置決め用孔52b,53bと位置決め用孔54a,55aとを接続一体化して、他の位置決め用孔52a,53a,54b,55bよりも上下方向長さの長い共通縦長孔58,59としている。
【0028】
垂直部材1にパイプクランプ5を上位置HP(又は下位置LP)に取り付けるときは、図1図2、及び図7に示すように、パイプクランプ5の台座部33の左右両側板部33bを台座部材39の上下一対の折曲板部43a,43bが挟む状態で、当該台座部材39の垂直板部42を台座部33の底板部33aに当接させ、台座部材39の4つの縦長板状の突起45a~46bを、垂直部材1の上位置HPにある4つの位置決め用孔52a~53b(又は下位置LPにある4つの位置決め用孔54a~55b)に嵌入させると共に、パイプクランプ5の台座部33の内側からボルト41を、底板部33aのボルト孔と台座部材39のボルト孔47を経由させて垂直部材1の上位置HPのボルト孔56(又は下位置LPのボルト孔57)に挿通させる。尚、上位置HPにパイプクランプ5を取り付けるときは、台座部材39の4つの縦長板状の突起45a~46bの内、下側左右一対の突起45b,46bは、下側左右一対の位置決め用孔52b,53bを含む左右一対の共通縦長孔58,59に嵌入され、下位置LPにパイプクランプ5を取り付けるときは、台座部材39の4つの縦長板状の突起45a~46bの内、上側左右一対の突起45a,46aが、上側左右一対の位置決め用孔54a,55aを含む左右一対の共通縦長孔58,59に嵌入される。
【0029】
垂直部材1の内側に突出するボルト41に、補強部材40の取付け板部48に設けられているボルト孔50を嵌合させ、当該補強部材40の取付け板部48を垂直部材1における正面板部1cの内側に重ねると共に、上下一対の水平板部49a,49bの左右両側辺を、垂直部材1における左右一対の側板部1a,1bに隣接する状態で、補強部材40内に突出しているボルト41にナット41aを螺嵌して捻じ込み方向に回転操作することにより、ボルト41の頭部とナット41aとの間で、パイプクランプ5における台座部33の底板部33aと垂直部材1の正面板部1cとの間で台座部材39を挟持固定すると同時に、垂直部材1の正面板部1cに補強部材40の取付け板部48を圧接固定することが出来る。このとき、位置決め用孔52a~55b(共通縦長孔58,59を含む)から垂直部材1の内側に少し突出している台座部材39の縦長板状の突起45a~46bは、補強部材40の取付け板部48の四隅に形成されている切欠部51内に遊嵌することになり、これら縦長板状の突起45a~46bの内端が補強部材40の取付け板部48と干渉することはない。
【0030】
垂直部材1の下端には、受け部材6が取り付けられる。この受け部材6は、一枚の金属板をプレス加工で成形したものであって、図1図2、及び図9に示すように、上側のパイプクランプ5によってクランプされる鋼管Pに対して垂直部材1のある側から外嵌し得る平面視円弧形の周縁部を備えると共に、当該周縁部の内側部分が外側に縦断面コの字形に張り出した湾曲溝形部分60となっており、この湾曲溝形部分60は、パイプクランプ5と垂直部材1との間に介装されている台座部材39の垂直板部42に当接する垂直面と、この垂直面の上下に、台座部材39の上下一対の折曲板部43a,43bが嵌合当接し得る水平面が連設されたものである。そして受け部材6の湾曲溝形部分60に、パイプクランプ5の取り付けに使用されている台座部材39の垂直板部42を当接させると共に、当該台座部材39の上下一対の折曲板部43a,43b間に湾曲溝形部分60を嵌合させたとき、台座部材39の垂直板部42に設けられているボルト孔47と同心状に、受け部材6の湾曲溝形部分60にボルト孔61が設けられている。
【0031】
上記構成の受け部材6を垂直部材1の下端部に取り付けるために、パイプクランプ5の取り付けに使用されている台座部材39と構造及びサイズが全く同一の台座部材62が使用される。従ってこの台座部材62に対しては、台座部材39の説明に使用している参照符号と同一の参照符号を付して、構造の説明は省略する。而して、垂直部材1の正面板部1cの下端部における受け部材6の取付け位置は、斜め支持部材3の下端側取付け部24が垂直部材1の正面板部1cに取り付けられている箇所の外側であって、台座部材62の4つの縦長板状の突起45a~46bが嵌入する4つの位置決め用孔63a~64bと、台座部材62の1つのボルト孔47と同心状に位置する1つのボルト孔65が設けられている。4つの位置決め用孔63a~64bは、図11に示すように、巾が狭くなった斜め支持部材3の下端側取付け部24の側板部3b,3cと、垂直部材1の下端部の側板部1a,1bとの間に位置するように構成している。又、1つのボルト孔65は、斜め支持部材3の下端側取付け部24における取付け板部24aと、当該取付け板部24aに重なる垂直部材1の正面板部1cとを貫通するように、カシメ用孔29a,29bとカシメ用筒状部31a,31bとから成る上下一対のカシメ部間の中央位置に設けられている。
【0032】
受け部材6を垂直部材1の下端部に取り付ける場合、上側のパイプクランプ5によってクランプされる鋼管Pに対して垂直部材1のある側から外嵌させる向きの受け部材6に対して、台座部材62の上下一対の折曲板部43a,43bで受け部材6の湾曲溝形部分60を上下から挟ませると共に台座部材62の垂直板部42を受け部材6の湾曲溝形部分60の垂直外側面に当接させ、この状態でボルト66を受け部材6の内側より、当該受け部材6のボルト孔61と台座部材62のボルト孔47に挿通させる。この状態で台座部材62の4つの縦長板状の突起45a~46bを、前記ボルト孔65を取り囲むように設けられている垂直部材1側の4つの63a~64bに嵌入させた状態で、台座部材62内に突出しているボルト66を、垂直部材1の受け部材取付け位置にあるボルト孔65に貫挿させると共に、当該ボルト66を、斜め支持部材3の下端側取付け部24における左右両側板部3b,3c間に相対回転不能に嵌合させたナット66aに螺入させる。このボルト66の捻じ込み操作により、台座部材62を介して受け部材6を垂直部材1の下端部所定位置に固定することが出来る。尚、ボルト66は、そのナット66aを斜め支持部材3の下端側取付け部24における左右両側板部3b,3c間に相対回転不能に嵌合させることから、パイプクランプ5を取り付けるボルト41よりも小径になっている。従って、受け部材6と垂直部材1の受け部材取付け位置に設けられるボルト孔61,65は、台座部材62に設けられているボルト孔47と同一径とするのではなく、ボルト66に合わせてボルト孔47よりも小径になっている。
【0033】
以上のように組み立てられた本発明ブラケットは、図1に示すように、垂直部材1の上位置HP又は下位置LPに取り付けられたパイプクランプ5を、本発明ブラケットの取付け対象である鋼管Pに取り付けると共に、垂直部材1の下端に取り付けられている受け部材6を当該鋼管Pに嵌合させることにより、垂直部材1が鋼管Pと平行になる状態で本発明ブラケットが鋼管Pに固定される。換言すれば、このように本発明ブラケットを鋼管Pに固定出来るように、パイプクランプ5、受け部材6,及び同一構造同一サイズの2つの段座部材39,62が構成されている。又、上記の本発明ブラケットの取付け状態において、足場板支持用水平部材2の内端(外管延出部7aの先端)が鋼管Pに隣接することになるが、両者間の隙間を小さくするために、外管延出部7aの先端は、平面視で鋼管Pの周面に沿う円弧形に形成されている。
【0034】
鋼管Pに対するパイプクランプ5の取り付けは、従来周知のように押え部材35を開いた状態で台座部33を鋼管Pに嵌合させ、この後、押え部材35を支軸34の周りに閉動して鋼管Pに被せ、ボルト37を支軸36の周りに閉動して押え部材35の遊端二股部35aに嵌合させ、最後に、ボルト37の遊端側に逃がしていたナット38を捩じ込んで押え部材35の遊端二股部35aに押圧させれば良い。同様に水平方向に適当距離を隔てた位置にある別の鋼管Pにも本発明ブラケットを、その足場板支持用水平部材2が同一高さになるように取り付け、同一高さに取り付けられている少なくとも2つの本発明ブラケットの足場板支持用水平部材2を利用して足場板を水平に載置支持させることになるが、このときの足場板の横巾(複数枚の足場板を並列使用するときは、その並列足場板全体の横巾)に応じて、足場板支持用水平部材2の全長を調整する。この調整は、足場板支持用水平部材2の外管7の外端部下側にある内管固定用ボルト32を弛め、内管8を外管7に対して出し入れして足場板支持用水平部材2の全長を変えた後に内管固定用ボルト32を締め込んで外管7に対し内管8を出し入れ不能に固定すれば良い。キャップ14が外管7の先端に当接する縮小限まで内管8を収納して使用するときは、図4に仮想線で示すように、内管8の内端の切欠部15が外管7の外管延出部7aの先端にある切欠部11に重なり、当該切欠部11が利用不能になることはない。
【0035】
上記本発明ブラケットの現場での使用方法について説明すると、図15Aは、第一の次世代仮設足場67に本発明ブラケットを取り付けて使用する状態を示している。第一の次世代仮設足場67は、上下方向に継ぎ足し可能な一定長さの垂直鋼管68と、足場巾方向一対の前記垂直鋼管68(図はその外側の垂直鋼管68のみを示している)を互いに連結する足場板支持用水平鋼管69、及び足場長さ方向に隣り合う前記垂直鋼管69どうしを互いに連結する連結用水平鋼管(図示省略)を現場で組み立てて構成される。垂直鋼管68には、その長さ方向一定間隔おきに水平鋼管支持用水平板材70が取り付けられており、当該水平鋼管支持用水平板材70は、図17に示すように、垂直鋼管69を中心に周方向90度間隔おきに4つの突出部70aを備えた平面視ほぼ十字形のもので、各突出部70aには水平鋼管69の周面に接する楔孔71bが設けられている。又、足場板支持用水平鋼管69の端部と、図示省略されている連結用水平鋼管の端部(以下、水平鋼管69などの端部と略称する)は、本発明ブラケットにおける足場板支持用水平部材2の外管延出部7aに設けられている切欠部11と同一の切欠部69aと、当該水平鋼管69などの端部を前記切欠部69aと直交する垂直下向きに貫挿させる楔板71aを有する締結用楔手段71を備えている。
【0036】
上記構成の第一の次世代仮設足場67は、垂直鋼管68と足場板支持用水平鋼管69、及び連結用水平鋼管(図示省略)を現場で組み立てて構成されるが、各垂直鋼管68と水平鋼管69などの端部とは、これら水平鋼管69などの端部の切欠部69aを、水平鋼管支持用水平板材70の対応する位置にある突出部70aに嵌合させて、水平鋼管69などの端部を水平鋼管支持用水平板材70に支持させる。この状態で締結用楔手段71が備える楔板71aを、水平鋼管69などの端部に設けられている上下一対の楔孔とその中間に位置する水平鋼管支持用水平板材70の楔孔71bとにわたって上から下向きに圧入させることにより、水平鋼管69などの端部を水平鋼管支持用水平板材70に固定させることが出来る。足場板は、その少なくとも両端2箇所が足場板支持用水平鋼管69に支持される状態で組み込まれる。尚、この第一の次世代仮設足場67は、株式会社千歳商会がリース商品として取り扱っている商品名「アルバトロス 新型くさび緊結式足場」として業界内で知られている。
【0037】
上記構成の第一の次世代仮設足場67に対して本発明ブラケットを取り付けるときは、選択した高さにある足場板支持用水平鋼管69を支持している水平鋼管支持用水平板材70の使用されていない外向きの突出部70aに、本発明ブラケットの足場板支持用水平部材2における外管延出部7aの切欠部11を嵌合させると共に、本発明ブラケットの受け部材6を垂直鋼管68に嵌合させた状態で、パイプクランプ5を垂直鋼管68に嵌合締結させる。この結果、第一の次世代仮設足場67における足場板支持用水平鋼管69と本発明ブラケットにおける足場板支持用水平部材2とが同一高さになり、それぞれが支持する足場板が同一高さで並列することになる。又、この第一の次世代仮設足場67では、水平鋼管69などの端部を垂直鋼管68の水平鋼管支持用水平板材70に固定している締結用楔手段71の楔板71aの下端位置、換言すれば、水平鋼管69などと同一高さに位置する本発明ブラケットにおける足場板支持用水平部材2から楔板71aの下端位置までの垂直距離が比較的短いので、本発明ブラケットにおけるパイプクランプ5は、垂直部材1に対して上位置HPに取り付けておいても、水平鋼管69などの端部から下方に突出している楔板71aにパイプクランプ5が干渉する恐れは無く、この結果、パイプクランプ5と受け部材6との間隔を大きくして、本発明ブラケットを安定良く安全に取り付けることが出来る。
【0038】
このように本発明ブラケットを第一の次世代仮設足場67の外側の各垂直鋼管68に同一高さで取り付け、これら本発明ブラケットの足場板支持用水平部材2間に足場板を支持させて、第一の次世代仮設足場67の足場巾を外側に広げることが出来る。尚、足場板支持用水平部材2に支持させる足場板の巾(並列させる足場板の枚数)に応じて、足場板支持用水平部材2の外管7に対し内管8を出し入れして足場板支持用水平部材2の全長を調節することが出来る。又、足場板支持用水平部材2における外管延出部7aの存在により、当該足場板支持用水平部材2における足場板支持領域は、第一の次世代仮設足場67を構成している垂直鋼管68に隣接する位置まで広げることが出来る。換言すれば、第一の次世代仮設足場67の足場板支持用水平鋼管69に支持される足場板と、本発明ブラケットの足場板支持用水平部材2に支持される足場板との間に生じる隙間を最小限に狭めることが出来る。
【0039】
図15Bは、本発明ブラケットを従来の一般的な門形ユニット72を利用する仮設足場に取り付けて使用する状態を示している。尚、この図15Bは、1つの門形ユニット72の上端外側の、本発明ブラケットが取り付けられる領域のみを示している。当該門形ユニット72は、上下方向に継ぎ足し可能なもので、足場巾方向一対の一定長さの垂直鋼管73(図はその外側の垂直鋼管73のみを示している)と、この一対の垂直鋼管73の上端部どうしを連結一体化する足場板支持用水平鋼管74、上端が足場板支持用水平鋼管74に固着されると共に外向きに湾曲した下端が垂直鋼管73の中間高さ位置に固着された補強用垂直鋼管75、補強用垂直鋼管75の中間高さと垂直鋼管73とを連結一体化する補強用水平鋼管76、及び足場板支持用水平鋼管74から所要距離だけ下方に離れた位置で垂直鋼管73に固着された、先端が補強用垂直鋼管75に向かうブレース係止用ピン77から構成されている。足場板は、その少なくとも両端2箇所が2つの門形ユニット72の足場板支持用水平鋼管74に支持される状態で組み込まれる。
【0040】
上記構成の一般的な仮設足場に使用されている門形ユニット72に本発明ブラケットを取り付けるときは、本発明ブラケットの足場板支持用水平部材2を門形ユニット72の足場板支持用水平鋼管74と同一高さに位置させると共に受け部材6を垂直鋼管73に嵌合させた状態で、パイプクランプ5を垂直鋼管73に嵌合締結させるのであるが、この状態での門形ユニット72のブレース係止用ピン77は、上位置HPに取り付けられている本発明ブラケットのパイプクランプ5よりも十分に低い位置にあるので、図示のようにパイプクランプ5は垂直部材1に対して上位置HPに取り付けたままで使用することが出来る。この門形ユニット72に本発明ブラケットを取り付けた状態では、足場板支持用水平部材2の外管延出部7aは、その先端が門形ユニット72における垂直鋼管73の上端部周面に隣接している。従って、足場板支持用水平部材2における外管延出部7aの存在により、当該足場板支持用水平部材2における足場板支持領域は、門形ユニット72を構成している垂直鋼管68に隣接する位置まで広げることが出来る。
【0041】
図16Aに示す第二の次世代仮設足場78は、同一参照符号を付して示すように、先の第一の次世代仮設足場67と基本的に同一構造であり、異なっている点は、垂直鋼管68に取り付けられている水平鋼管支持用水平板材70の突出部70aの上に水平鋼管69などの端部が載置される点である。従って、詳細な図示は省略しているが、各突出部70aの上面には、丸パイプである水平鋼管69などの端部を位置決めし易いように、支持する水平鋼管69などの端部が嵌合する浅い凹溝部が形成されている。もう一つの相違点は、水平鋼管69などの端部に設けられる締結用楔手段79であって、水平鋼管支持用水平板材70に支持された水平鋼管69などの端部が締結用楔手段79の楔板79aによって水平鋼管支持用水平板材70に固定されたとき、第一の次世代仮設足場67の場合と比較して、水平鋼管支持用水平板材70から楔板79aの下端までの垂直距離が大きくなっている点である。尚、この第二の次世代仮設足場78は、日建片桐リース株式会社が新世代足場「NDSYSTEM ダーウィン」として取り扱っている商品として業界内で知られている。
【0042】
上記構成の第二の次世代仮設足場78に対して本発明ブラケットを取り付ける場合、図示のように、本発明ブラケットにおけるパイプクランプ5を垂直部材1に対して下位置LPに取り付けておく。そして足場板支持用水平部材2における外管延出部7aを、水平鋼管69などの端部を支持している水平鋼管支持用水平板材70の外向きの突出部70aの上に載置すると共に、受け部材6を垂直鋼管73に嵌合させた状態で、パイプクランプ5を垂直鋼管73に嵌合締結させるものである。このときパイプクランプ5は下位置LPに取り付けられているので、水平鋼管69などの端部を支持している水平鋼管支持用水平板材70から下方に大きく突出している締結用楔手段79の楔板79aとパイプクランプ5とが干渉し合うことはない。尚、このようにパイプクランプ5が下位置LPに取り付けられている本発明ブラケットを、図16Bに示すように、一般的な仮設足場に使用されている門形ユニット72に、図15Bにおいて説明したように取り付けた場合、本発明ブラケットにおける下位置LPのパイプクランプ5は、門形ユニット72の垂直部材73に固着されているブレース係止用ピン77の直上に隣接することになる。この状態のままで使用することも出来るが、パイプクランプ5と受け部材6との間の間隔を広げるためにも、図15Bに示すように、パイプクランプ5を上位置HPに付け替えて使用するのが望ましい。
【0043】
尚、本発明を実施する場合、基本的には上記実施例の構造に限定されない。例えばパイプクランプ5は、前記上位置HPと下位置LPとの間の距離と等しい長さの長孔と当該長孔を貫通する固定用ボルトナットによって垂直部材1に昇降固定自在に取り付け、パイプクランプ5を上位置HPに取り付けるときは、長孔の上端位置に固定用ボルトナットで取り付け、パイプクランプ5を下位置LPに取り付けるときは、長孔の下端位置に固定用ボルトナットで取り付けることが出来る。このように構成するときは、パイプクランプ5を上位置HPと下位置LPだけでなくその中間の任意の位置で取り付けることが出来る。勿論、パイプクランプ5を上位置HPで取り付けるためのボルト孔と、パイプクランプ5を下位置LPで取り付けるためのボルト孔の他に、上位置HPと下位置LPとの間の1箇所又は複数箇所にパイプクランプ5を取り付けるためのボルト孔を設けることも出来る。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の足場板支持用ブラケットは、建設現場などにおいて構築される仮設足場の外側に隣接させて拡幅用の足場を架設する場合に、既存の仮設足場の構造に関係なく取り付けることが出来る足場板支持用ブラケットとして活用することが出来る。
【符号の説明】
【0045】
1 垂直部材
1a,1b 側板部
1c 正面板部
1d 円筒部
2 足場板支持用水平部材
3 斜め支持部材
3a 帯状底板部
3b,3c 側板部
4 ブラケット本体
5 パイプクランプ
6 受け部材
7 外管
7a 外管延出部
8 内管
9 足場板脱落防止板
10 カシメ部
10a 貫通孔の周囲部分
11,15,51,69a 切欠部
12 スリット
13a~13c 平坦部
14 キャップ部材
14a リベットピン
16 一対の抜け止め用突出片
17a,17b ブラインドリベット
18 特殊ナット
18a 円弧状の底面
18b,18c 低い円柱部
19a,19b リベット用貫通孔
20 貫通ネジ孔
21a,21b 長さ方向一対の貫通孔
22,26 大径貫通孔
23 斜め支持部材の上端側取付け部
23a 横断面円弧形の帯状受け板部
23b,23c 左右一対の低い側板部
24 斜め支持部材の下端側取付け部
24a 取付け板部
25a,25b 一対の挿通孔
28,30,33b,47,50,56,57,61,65 ボルト孔
29a,29b カシメ用孔
31a,31b カシメ用筒状部
32 内管固定用ボルト
33 台座部
33a 底板部
34,36 支軸
35 押え部材
35a 遊端二股部
37,41,66 ボルト
38,41a,66a ナット
39,62 台座部材
40 補強部材
42 垂直板部
43a,43b 上下一対の折曲板部
44a,44b 左右一対の側板部
45a~46b 縦長板状の突起
48 取付け板部
49a,49b 上下一対の水平板部
52a~55b,63a~64b 位置決め用孔
58,59 共通縦長孔
60 湾曲溝形部分
67 第一の次世代仮設足場
68 垂直鋼管
69 足場板支持用水平鋼管
70 水平鋼管支持用水平板材
70a 突出部
70b 楔孔
71,79 締結用楔手段
71a,79a 楔板
72 門形ユニット
73 垂直鋼管
74 足場板支持用水平鋼管
75 補強用垂直鋼管
76 補強用水平鋼管
77 ブレース係止用ピン
78 第二の次世代仮設足場
HP パイプクランプを取り付ける上位置
LP パイプクランプを取り付ける下位置
P 鋼管
図1
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