(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】ステートフルデバイスの自動的な再設定のためのメカニズム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20230406BHJP
G06F 21/31 20130101ALI20230406BHJP
【FI】
H04L67/00
G06F21/31
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020112000
(22)【出願日】2020-06-29
【審査請求日】2020-06-29
(32)【優先日】2019-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516172237
【氏名又は名称】アクセンチュア グローバル ソリューションズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102406
【氏名又は名称】黒田 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100100240
【氏名又は名称】松本 孝
(72)【発明者】
【氏名】マロニー,クリス
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,ジョン カール
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンソン,スコット リー
(72)【発明者】
【氏名】シルベスター,チェイス アラン
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-152766(JP,A)
【文献】特開2014-178757(JP,A)
【文献】特開2004-054488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06F 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス設定を保存するリポジトリと、
前記リポジトリと通信しているデバイス設定サーバと
を含むシステムであって、前記デバイス設定サーバは、
第1のネットワークデバイスから、前記第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信することと、
前記第1の設定情報を保存のために前記リポジトリに送信することと、
アプリケーションサーバから、前記第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信することであって、前記第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、前記受信することと、
前記第2のネットワークデバイスの、前記第2の設定情報をリクエストして受信することと、
前記第2の設定情報を保存のために前記リポジトリに送信することと、
前記第1の設定情報を前記リポジトリから読み出すことと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスに送信することと、
前記第2のネットワークデバイスの動作を前記第1の設定情報を用いて自動的に設定することと、
前記アプリケーションサーバから、前記第2のネットワークデバイスの前記動作中に復帰リクエストを受信すると、
前記第2の設定情報を前記リポジトリから読み出すことと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスから解除することと、
前記第2のネットワークデバイスの前記動作の前記設定を前記第2の設定情報を用いて自動的に復帰させることと
をするように構成されるプロセッサを含む、システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介して前記リポジトリに送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含み、前記第1の設定情報および前記第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID)を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、前記第1の設定情報を受信することと、前記設定リクエストを受信することと、前記
復帰リクエストを受信することとをするように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされる、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記設定リクエストは、前記ユーザログインにより自動的にリモート生成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
デバイス設定サーバにより実行される、ネットワークデバイスを設定する方法であって、
第1のネットワークデバイスから、前記第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信するステップと、
ネットワークデバイス設定情報を保存するために前記第1の設定情報をリポジトリに送信するステップと、
アプリケーションサーバから、前記第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信するステップであって、前記第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、前記受信するステップと、
前記第2のネットワークデバイスの、前記第2の設定情報をリクエストして受信するステップと、
前記第2の設定情報を保存のために前記リポジトリに送信するステップと、
前記第1の設定情報を前記リポジトリから読み出すステップと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスに送信するステップと、
前記第2のネットワークデバイスの動作を前記第1の設定情報を用いて自動的に設定するステップと、
前記アプリケーションサーバから、前記第2のネットワークデバイスの前記動作中に復帰リクエストを受信すると、
前記第2の設定情報を前記リポジトリから読み出すステップと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスから解除するステップと、
前記第2のネットワークデバイスの前記動作の前記設定を前記第2の設定情報を用いて自動的に復帰させるステップと
を含む方法。
【請求項9】
前記第1の設定情報および第2の設定情報を前記リポジトリに送信するステップは、前記第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介して前記リポジトリに送信するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含み、前記第1の設定情報および前記第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID)を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、前記第1の設定情報を受信するステップと、前記設定リクエストを受信するステップと、前記
復帰リクエストを受信するステップとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記設定リクエストは、前記ユーザログインにより自動的にリモート生成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
命令を含む非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記命令は、デバイス設定サーバ内のプロセッサにより実行されると前記プロセッサに、
第1のネットワークデバイスから、前記第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信することと、
前記第1の設定情報を保存のためにリポジトリに送信することと、
アプリケーションサーバから、前記第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信することであって、前記第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、前記受信することと、
前記第2のネットワークデバイスの、前記第2の設定情報をリクエストして受信することと、
前記第2の設定情報を保存のために前記リポジトリに送信することと、
前記第1の設定情報を前記リポジトリから読み出すことと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスに送信することと、
前記第2のネットワークデバイスの動作を前記第1の設定情報を用いて自動的に設定することと、
前記アプリケーションサーバから、前記第2のネットワークデバイスの前記動作中に復帰リクエストを受信すると、
前記第2の設定情報を前記リポジトリから読み出すことと、
前記第1の設定情報を前記第2のネットワークデバイスから解除することと、
前記第2のネットワークデバイスの前記動作の前記設定を前記第2の設定情報を用いて自動的に復帰させることと
をさせる、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項16】
前記命令は、前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに、前記第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介して前記リポジトリに送信させる、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項17】
前記リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされる、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項18】
前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含み、前記第1の設定情報および前記第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID)を含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項19】
前記命令は、前記プロセッサにより実行されると前記プロセッサに、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、前記第1の設定情報を受信することと、前記設定リクエストを受信することと、前記
復帰リクエストを受信することとをさせる、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項20】
前記リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされる、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、ネットワークルータ/ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスの自動的な設定および再設定に関する。
【0002】
相互参照
本願は、2019年7月26日に米国特許庁に出願された、米国特許仮出願第62/878,972号の優先権を主張するものであり、その内容全体を参照によって本願明細書に引用する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークコンテンツおよびリソースへのアクセスは、ネットワークルータ/ゲートウェイと、セットトップボックスおよびコンテンツストリーミングデバイスなどの他のマネージドネットワークデバイスとを含む、固定式のネットワークデバイスのセットを介して行われ得る。これらのネットワークデバイスは、住居、ホテル、およびオフィスなど、様々なロケーションに設置され得る。これらのネットワークデバイスは、そのアクセス可能性を、1つのアカウントに関連する許可された1人以上のユーザに限定するように設定されることもある。これらのネットワークデバイスは、許可されたユーザに関連するパーソナルネットワークセッティング、ネットワークアクセスプリファレンス、および資格情報を用いてさらに設定されることもある。それぞれのロケーションに設置されたネットワークデバイスは、独立して設定されることもある。第1のロケーションに設置されたネットワークデバイスの第1のセットにアクセスすることを許可されたユーザ(またはユーザのグループ)が、ネットワークデバイスの第2のセットを備えた第2のロケーションに、或る期間、移動することがある。このユーザは、この一時的な期間中、ネットワークデバイスの第2のセットを一時的に使用したいかもしれない。多くの場合、ユーザは、一時的なゲストアクセス権を付与されることになり、ネットワークデバイスの第1のセットのパーソナルセッティングを用いてネットワークデバイスの第2のセットを再設定できる能力は、限定されるか、または皆無である。その結果、ユーザが、ネットワークデバイスの第1のセットを用いるのと同じ仕方で、ネットワークデバイスの第2のセットを介してネットワークコンテンツおよびリソースにアクセスすることはできない。一時的な期間の開始時に、ネットワークデバイスの第2のセットが許可されたユーザによりゲストユーザのカスタムセッティングを提供するために手動で再設定されることもあるが、これには、許可されたユーザとゲストユーザとの間の大きな介入、および一時的な再設定をセットアップするためのプライベート情報の共有が必要である。これにはさらに、ゲストユーザが退出した後に、第2のロケーションにあるネットワークデバイスの第2のセットを手動で復帰させることが必要である。さらにゲストユーザは、一時的な期間中、携帯電話、ラップトップコンピュータ、およびウェアラブルデバイスなどの他のパーソナルモバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイスを第2のロケーションに持ち込むかもしれない。これらのモバイルデバイスまたはポータブルデバイスは、それ以前には、第1のロケーションにあるネットワークルータにアクセスするための資格情報でのみ設定されているであろう。ユーザは、これらのモバイルデバイスまたはポータブルデバイスから第2のロケーションにあるネットワークルータにアクセスしたいかもしれない。さらにユーザは、パーソナルモバイルデバイスまたはポータブルデバイスのセッティングをまったく変更せずに、モバイルデバイスまたはポータブルデバイスからネットワークルータまたはゲートウェイにアクセスすることを好むかもしれない。したがって、一時的なゲストユーザのための一時的な設定のセットアップと、ゲストユーザが退出した後の元の設定の復帰とを、手動で行わなければならない点に大きな欠点がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一部の実装によれば、システムは、デバイス設定を保存するリポジトリと、リポジトリと通信しているプロセッサとを含んでもよく、プロセッサは、コンピュータ命令のセットを実行すると、第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信することと、第1の設定情報を保存のためにリポジトリに送信することと、第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信することであって、第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、受信することと、第2のネットワークデバイスの、第2の設定情報をリクエストして受信することと、第2の設定情報を保存のためにリポジトリに送信することと、第1の設定情報をリポジトリから読み出すことと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスに送信することと、第2のネットワークデバイスの動作を第1の設定情報を用いて自動的に設定することと、第2のネットワークデバイスの動作中にチェックアウトリクエストを受信すると、第2の設定情報をリポジトリから読み出すことと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスから解除することと、第2のネットワークデバイスの動作の設定を第2の設定情報を用いて自動的に復帰させることとをするように構成される。
【0005】
上記のシステムの一部の実装において、プロセッサは、第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介してリポジトリに送信するように構成されてもよい。
【0006】
上記のシステムの一部の実装において、リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされてもよい。
【0007】
上記のシステムの一部の実装において、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含んでもよく、第1の設定情報および第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID:Service Set Identifier)を含んでもよい。
【0008】
上記のシステムの一部の実装において、プロセッサは、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、第1の設定情報を受信することと、設定リクエストを受信することと、チェックアウトリクエストを受信することとをするように構成されてもよい。
【0009】
上記のシステムの一部の実装において、リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされてもよい。
【0010】
上記のシステムの一部の実装において、設定リクエストは、ユーザログインにより自動的にリモート生成されてもよい。
【0011】
一部の実装によれば、ネットワークデバイスを設定する方法は、第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信するステップと、ネットワークデバイス設定情報を保存するために第1の設定情報をリポジトリに送信するステップと、第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信するステップであって、第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、受信するステップと、第2のネットワークデバイスの、第2の設定情報をリクエストして受信するステップと、第2の設定情報を保存のためにリポジトリに送信するステップと、第1の設定情報をリポジトリから読み出すステップと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスに送信するステップと、第2のネットワークデバイスの動作を第1の設定情報を用いて自動的に設定するステップと、第2のネットワークデバイスの動作中にチェックアウトリクエストを受信すると、第2の設定情報をリポジトリから読み出すステップと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスから解除するステップと、第2のネットワークデバイスの動作の設定を第2の設定情報を用いて自動的に復帰させるステップとを含んでもよい。
【0012】
上記の方法の一部の実装において、第1の設定情報および第2の設定情報をリポジトリに送信するステップは、第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介してリポジトリに送信するステップを含んでもよい。
【0013】
上記の方法の一部の実装において、リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされてもよい。
【0014】
上記の方法の一部の実装において、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含んでもよく、第1の設定情報および第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID)を含んでもよい。
【0015】
上記の方法の一部の実装において、方法は、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、第1の設定情報を受信するステップと、設定リクエストを受信するステップと、チェックアウトリクエストを受信するステップとを含んでもよい。
【0016】
上記の方法の一部の実装において、リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされてもよい。
【0017】
上記の方法の一部の実装において、設定リクエストは、ユーザログインにより自動的にリモート生成されてもよい。
【0018】
一部の実装によれば、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令を含んでもよく、命令は、コンピュータ内のプロセッサにより実行されるとプロセッサに、第1のネットワークデバイスの第1の設定情報を受信することと、第1の設定情報を保存のためにリポジトリに送信することと、第1の設定情報に従って第2のネットワークデバイスを自動的に設定するための設定リクエストを受信することであって、第2のネットワークデバイスはもともと第2の設定情報を用いて設定されている、受信することと、第2のネットワークデバイスの、第2の設定情報をリクエストして受信することと、第2の設定情報を保存のためにリポジトリに送信することと、第1の設定情報をリポジトリから読み出すことと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスに送信することと、第2のネットワークデバイスの動作を第1の設定情報を用いて自動的に設定することと、第2のネットワークデバイスの動作中にチェックアウトリクエストを受信すると、第2の設定情報をリポジトリから読み出すことと、第1の設定情報を第2のネットワークデバイスから解除することと、第2のネットワークデバイスの動作の設定を第2の設定情報を用いて自動的に復帰させることとをさせる。
【0019】
上記の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体の一部の実装において、命令は、プロセッサにより実行されるとプロセッサに、第1の設定情報および第2の設定情報を、クラウド接続を介してリポジトリに送信させてもよい。
【0020】
上記の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体の一部の実装において、リポジトリは、クラウドコンピューティングプラットフォームにおいてホストされてもよい。
【0021】
上記の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体の一部の実装において、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、ネットワークルータを含んでもよく、第1の設定情報および第2の設定情報は、ユーザプロファイル、ユーザパスワード、ユーザプリファレンスセッティング、およびネットワークルータのサービスセット識別子(SSID)を含んでもよい。
【0022】
上記の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体の一部の実装において、命令は、プロセッサにより実行されるとプロセッサに、リモート統合アプリケーションインターフェースを介して、第1の設定情報を受信することと、設定リクエストを受信することと、チェックアウトリクエストを受信することとをさせてもよい。
【0023】
上記の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体の一部の実装において、リモート統合アプリケーションインターフェースは、ユーザログインアカウントを使用したユーザログインを介してアクセスされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】異なるロケーションにあるネットワークデバイスの自動的な再設定および復帰のためのシステムの例を示す。
【
図2】ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスの認証ならびに設定のリモート保存および同期に関するデータおよび論理フローの例を示す。
【
図3】一時的再設定の対象とするためにゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスのセットを登録するためのデータおよび論理フローの例を示す。
【
図4】ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスのセットの一時的な再設定を開始し、完了するためのデータおよび論理フローの例を示す。
【
図5】ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスのセットの設定を復帰させるためのデータおよび論理フローの例を示す。
【
図6】ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスのセットの設定を復帰させるためのデータおよび論理フローの別の例を示す。
【
図7】ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスのセットの設定を復帰させるためのデータおよび論理フローのさらに別の例を示す。
【
図8】
図1に示されるシステムの様々なコンピューティングコンポーネントとして使用され得るコンピュータデバイスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
リモートネットワークリソースは、ネットワークルータ/ゲートウェイおよびその他のネットワークデバイスを含むネットワークデバイスのセットからアクセスされ得る。これらのネットワークデバイスは、例として、無線または有線のローカルエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワークを構成するために、様々なロケーションに設置され得る。それぞれのロケーションで、1つ以上のネットワークルータまたはゲートウェイは、他のネットワークデバイスがリモートネットワークリソースにアクセスするためのエントリポイントを提供するように設定され得る。
【0026】
ローカルエリアネットワークのネットワークルータまたはゲートウェイ(簡潔にするためにまとめて「ゲートウェイ」と呼ばれる)は、それらのアクセス可能性を、許可された1つ以上のネットワークデバイスに限定するように設定されることもある。具体的には、各ローカルエリアネットワークは、ネットワークアクセス資格情報を使用してローカルエリアネットワークの他のネットワークデバイスによるアクセスを認証するように設定された、1つ以上のゲートウェイを含むこともある。例として、ゲートウェイは、ネットワーク識別情報またはネットワーク名およびアクセスパスコードを用いて設定され得る。ゲートウェイにより認証されるために、ネットワークデバイスは、ゲートウェイのネットワークIDおよびアクセスパスコードをネットワークデバイスに手動入力することにより、ゲートウェイのネットワーク識別情報およびアクセスパスコードを供給されて、ゲートウェイにアクセスするように設定され得る。ゲートウェイのネットワーク識別情報およびアクセスパスコードは、初期設定の後、ネットワークデバイスに保存されることもあり、ネットワークデバイスが後にゲートウェイにアクセスするために、さらなる手動入力は必要ない場合もある。様々なネットワークデバイスが、無線または有線の接続チャネルを介してゲートウェイに接続されて、ゲートウェイにより認証され得る。一部の実装において、ゲートウェイへの物理的な配線(例えばイーサネットケーブル)によるネットワークデバイスの接続は、暗黙認証を果たすものとみなされることもあり、それ故、追加のネットワークアクセス資格情報が要求されないこともある。
【0027】
異なるローカルエリアネットワーク内の各ゲートウェイは、独立して設定され得る。よって、異なるゲートウェイのアクセス資格情報は、違うのが普通である。或るローカルエリアネットワークのゲートウェイのアクセス資格情報を供給されたネットワークデバイスが、別のローカルエリアネットワークにアクセスすることはできないであろう。ネットワークアクセス資格情報は、ゲートウェイのユーザにより設定および変更されることもある。各ゲートウェイは、アクセス資格情報のほか、ペアレンタルコントロールおよびその他のネットワークアクセス制限など、他のタイプのパーソナルセッティングを用いて設定されることもある。これらのパーソナルセッティングも同じく、異なるゲートウェイ間で独立していて、違うものである。
【0028】
ゲートウェイは、ゲートウェイにより構成されるローカルエリアネットワークを越えたリモートネットワークサービスのネットワークキャリアまたはサービスプロバイダにより供給されることもあり、したがって、ネットワークキャリアまたはサービスプロバイダによりリモートでプロビジョニングされるように、またはプロビジョニング可能なように設定されることもある。よって、ゲートウェイは、マネージドネットワークデバイスとみなすこともできる。例として、上述したネットワーク資格情報を含む、ゲートウェイの中のセッティングは、ネットワークキャリアによりアクセス、変更、または再設定され得る。ネットワークキャリアによるゲートウェイのリモートプロビジョニングは、1つ以上のプロビジョニング通信チャネルを介して提供され得る。一例において、ゲートウェイは、RFまたは光ケーブルを介してネットワークキャリアに接続されることもあり、プロビジョニング通信チャネルは、RFまたは光ケーブルを介して提供されることもある。
【0029】
ネットワークキャリア(および/またはその他サービスプロバイダ)は、TVセットトップボックス、コンテンツストリーミングデバイス、ボイスオーバIP(VOIP:Voice-Over-IP)電話、およびビデオ監視デバイスなどの他のマネージドネットワークデバイスをローカルエリアネットワークに供給することもある。これらのマネージドネットワークデバイスも、プロビジョニング通信チャネルを介して、ネットワークキャリアによりプロビジョニングされる場合、またはプロビジョニング可能である場合がある。例として、これらのマネージドネットワークデバイスは、上述したRFまたは光ケーブルを介してプロビジョニングされ得る。これらのマネージドネットワークデバイスのプロビジョニングはプロビジョニング通信チャネルを介して実現され得る一方、これらのマネージドネットワークデバイスは、ゲートウェイのアクセス資格情報を使用して、ゲートウェイを介してリモートデータネットワークにアクセスし得る。これらのマネージドネットワークデバイスはさらに、サービスプロバイダではなくローカルエリアネットワークのユーザによって、ローカルエリアネットワーク内のパーソナルセッティングを用いて設定されることもある。例として、マネージドデジタルTVセットトップボックスは、ユーザのチャネルおよびコンテンツのプリファレンス、ならびにネットワーク閲覧履歴およびお気に入りを用いて設定され得る。別の例として、マネージドコンテンツストリーミングデバイスは、リモートストリーミングコンテンツサーバのユーザアカウントにアクセスするための、アカウントアクセス情報(例えばユーザ名およびパスワード)を用いて設定され得る。それでもやはり、これらのマネージドネットワークデバイスのゲートウェイアクセス資格情報およびパーソナルセッティングは、プロビジョニング通信チャネルを介したリモートプロビジョニングによりアクセス可能、変更可能、再設定可能、かつ復帰可能とされ得る。
【0030】
上述されたマネージドネットワークデバイスのほか、携帯電話、ラップトップコンピュータ、ゲーム機、ウェアラブルデバイス、および同様のものを含むがこれらに限定されない、ゲートウェイアクセス資格情報を使用してゲートウェイに接続可能な他のモバイルデバイスおよびポータブルデバイスもあるかもしれない。
【0031】
自宅ロケーションのローカルエリアネットワークのユーザ(またはユーザのグループ)が、自宅ロケーションから離れた一時的ロケーションに移動することもある。例として、自宅または住居の共有、および貸別荘において、ゲストユーザは、或る期間にわたり、自宅から離れた特定の一時的住居に居住し得る。自宅ロケーションのように、一時的ロケーションには、様々なマネージドネットワークデバイスおよびゲートウェイが備わっていることもあり、ゲートウェイは、一時的ロケーションのローカルエリアネットワークをマネージドネットワークデバイスが構成するためのハブ、および当該マネージドネットワークデバイスがリモートネットワークリソースに接続するためのエントリポイントとして機能する。例示の目的で、下記の様々な実装においては単一のゲートウェイが記載されるが、ローカルエリアネットワークは複数の分散型のゲートウェイによりサポートされ得る。一時的ロケーションにあるマネージドネットワークデバイスは、TVセットトップボックス、ストリーミングデバイス、VOIP電話、およびビデオ監視デバイスを含み得るが、これらに限定はされない。ゲストユーザがその自宅ロケーションから離れている一時的な期間中、ゲストユーザはさらに、自分のパーソナルモバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイスを一時的ロケーションに持って行くこともある。これらのモバイルデバイスおよびポータブルデバイスが、一時的ロケーションのローカルエリアネットワークに参加して、ゲートウェイへの有線接続または無線接続のいずれかを介してリモートネットワークリソースにアクセスするには、一時的ロケーションにあるゲートウェイに依存する必要があるであろう。
【0032】
自宅ロケーションから離れたローカルエリアネットワークのゲートウェイは、ゲストユーザの自宅ロケーションに設置されたゲートウェイの設定と異なる設定(ネットワークID、アクセス資格情報、およびその他ネットワークアクセスセッティングなど)を用いて一時的ロケーションの所有者により独立して設定されていることもある。一方、ゲストユーザのモバイルネットワークデバイスおよびポータブルネットワークデバイスは、それ以前には、自宅ゲートウェイに対するアクセス資格情報を用いてしか設定されたことがないかもしれない。一時的ロケーションにあるゲートウェイに、ゲートウェイを再設定することなくアクセスするには、これらのモバイルネットワークデバイスおよびポータブルネットワークデバイスのそれぞれが個別に、一時的ロケーションのゲートウェイのネットワークアクセス資格情報を供給され、それを用いて再設定される必要があるであろう。
【0033】
さらに詳しく後述される様々な実装では、個別のモバイルデバイスおよびポータブルデバイスそれぞれを再設定するのではなく、ゲストユーザの一時的な移動期間中、一時的ロケーションにあるゲートウェイが、例として自宅ゲートウェイのネットワークIDおよびパスコードならびにその他セッティングを含む、自宅ゲートウェイのセッティングを用いて、自動的に再設定され得る。よって、モバイルデバイスおよびポータブルデバイスは、変更または再設定なしに、一時的ロケーションにあるゲートウェイにアクセスして、ローカルエリアネットワークに参加することができる。これらの実装のさらなる有益な結果として、ゲストユーザは、一時的な移動期間の後に自宅ロケーションに戻っても、モバイルデバイスおよびポータブルデバイスを元の自宅ゲートウェイアクセス資格情報に再設定する必要がないであろう。
【0034】
下記でより詳細に示されるように、一時的ロケーションにあるゲートウェイの再設定は、ゲストユーザによってトリガされて、自動的に実行されてもよい。さらに、一時的ロケーションにあるゲートウェイの設定は、ゲストユーザがゲートウェイにアクセスする必要がないとき、例えば一時的な期間の終了時に、または一時的ロケーションへのゲストユーザの滞在を終了させる他のイベントによりトリガされたときに、前のセッティングに自動的に復帰させられてもよい。ゲートウェイの自動的な再設定および復帰は、プロビジョナル通信チャネルを介してリモートで実行されてもよい。
【0035】
一時的ロケーションにあるゲートウェイが自宅ゲートウェイのセッティングを用いて自動的に再設定されると、他のマネージド、デバイス(例えばTVセットトップボックス、ストリーミングデバイス、VOIP電話、および監視デバイス)は、同様に再設定されなければゲートウェイへの接続を失うであろう。なぜなら、ゲートウェイにアクセスするためにこれらのネットワークデバイスに以前保存されたネットワークアクセス資格情報が、ゲートウェイの再設定されたアクセス資格情報と一致しないことになるためである。一時的ロケーションにある他のマネージドネットワークデバイスの接続を保つために、さらに詳しく後述される様々な実装では、他のマネージドネットワークデバイスも、例としてプロビジョニング通信チャネルを介して、自宅ロケーションにあるゲストユーザの対応するネットワークデバイスのセッティングを用いて自動的に再設定され得る。よって、ゲートウェイと同じように、これらの他のマネージドネットワークデバイスは、ゲストユーザには自宅ネットワークデバイスと少しも違いないように見えることになるとともに、一時的ロケーションにある再設定されたゲートウェイにアクセスできるであろう。これは、自宅ロケーションおよび一時的ロケーションにあるマネージドネットワークデバイスがどちらも同じサービスプロバイダにより供給可能であり、さらに同じモデルで同一の物理的外観を有し得る場合の、マネージドネットワークデバイスについて特に当てはまる。さらに、ゲートウェイと同じように、一時的ロケーションにあるこれらの他のマネージドネットワークデバイスは、ゲストユーザが一時的な期間の終了時に立ち去るか、または一時的ロケーションへのゲストユーザの滞在を終了させる他のイベントによりトリガされると、前のセッティングに自動的に復帰させられてもよい。一時的ロケーションにあるアンマネージドネットワークデバイス(ラップトップコンピュータ、スマートTV、および同様のものなど)であって、プロビジョニング通信チャネルへの直接アクセスがなく、ゲートウェイの自動的な再設定後にネットワークから切断され得るものについては、ゲートウェイにアクセスするためのそれらのネットワーク資格情報の再設定は、ゲストユーザにより手動で実行されてもよい。一部の代わりの実装において、アンマネージドデバイスの標準I/Oインターフェースからプロビジョニング信号インターフェース(上述のとおり、RFまたは光ケーブルなど)に接続するために中間デバイスが提供されてもよい。これらのアンマネージドネットワークデバイスに対するネットワークセッティングおよびまたはパーソナルセッティングは、中間デバイスおよびプロビジョニング通信チャネルを介してアクセスおよび変更されて、事実上、これらのアンマネージドネットワークデバイスをマネージドネットワークデバイスに変えてもよい。
【0036】
一時的ロケーションにあるゲートウェイおよびその他のマネージドネットワークデバイスの、自宅ロケーションのセッティングを使用した自動的な設定は、いかなる手動再設定も行わずにゲストユーザがそのモバイルデバイスおよび一時的ロケーションに設置された様々なマネージドネットワークデバイスの両方を介して一時的ロケーションのローカルエリアネットワークにアクセスできるようにするだけでなく、自宅ロケーションから引き継がれるゲストユーザの他のパーソナルセッティングも継承する。
【0037】
例として、ネットワークIDおよびアクセスパスコードを変更するほか、ゲートウェイの自動的な再設定は、ペアレンタルコントロールおよびその他のネットワークアクセス制限などのゲートウェイの他のパーソナルセッティングを更新することをさらに含んでもよい。
【0038】
別の例として、ゲストユーザは、ストリーミングサーバにサブスクライブしているネットワークストリーミングサービスアカウントを通してネットワークコンテンツを提供するマネージドストリーミングデバイスを、自宅ロケーションに設置しているかもしれない。同じく一時的ロケーションにも、マネージドストリーミングデバイスが設けてあるかもしれない。ゲストユーザの移動期間中、一時的ロケーションにあるストリーミングデバイスを自動的に再設定することにより、再設定されたゲートウェイにアクセスするための資格情報のみでなく、コンテンツストリーミングサーバのネットワークアドレス、およびユーザのコンテンツストリーミングサービスアカウントにアクセスするための自宅ストリーミングデバイスに保存されたアカウント情報も、一時的ロケーションにあるストリーミングデバイスに移される。その結果、ゲストユーザは、通常通り、かつストリーミングデバイスのいかなる手動設定も実行する必要なく、一時的ロケーションでリモートストリーミングサーバのコンテンツにアクセスできる。
【0039】
後述される実装は、ユーザが、自分の自宅ネットワークデバイスにアクセスするのと同じ形で、一時的ロケーションに設置されたゲートウェイおよびその他のマネージドネットワークデバイスにアクセスできるように、これらのネットワークデバイスを自動的に再設定するための例示的なメカニズムを示す。これらの自動的な再設定メカニズムはさらに、ゲストユーザが、一時的ロケーションのローカルエリアネットワークにアクセスするために自分のモバイルデバイスを再設定する必要性を回避できるようにする。下記の例は、住居の共有、賃貸、宿泊提供の文脈で示される。基礎にある原理は、オフィス共有、オフィスホテリング、および社宅を含むがこれらに限定されない、他の使用シナリオにも適用可能である。ネットワークデバイスが自動的に再設定されるロケーションについて、「一時的」という用語が使用されるが、かかるロケーションは、ユーザにとって一時的である必要はない。例として、ユーザは、長期間にわたって自分の自宅住居から離れた共有住居に滞在するかもしれない。用語「自宅ロケーション」および「一時的ロケーション」は、単に相対的なものである。例として「自宅ロケーション」は、他のユーザが一時的に居住するかもしれず、したがって、同じく「一時的ロケーション」となるかもしれない。これらの例において明確性をもたらすために、用語「ユーザ」、「ゲストユーザ」、および「賃借人」が、区別なく使用されることもある。下記の実装において、これらのロケーションは、概して、「第1のロケーション」(または「ロケーション1」)および「第2のロケーション」(または「ロケーション2」)と呼ばれることもある。さらに、用語「ネットワークデバイス」は、通例使用される場合、ゲートウェイ、マネージドネットワークデバイス、およびモバイル/ポータブルデバイスのいずれかを指し得る。ゲートウェイおよびマネージドネットワークデバイスの再設定および復帰は、プロビジョニング通信チャネルを介して提供され得る。
【0040】
図1は、様々なネットワークデバイスの自動的な再設定のメカニズムが実装される例示のシステム100を示す。
図1において、システム100は、すべて自宅住居104(第1のロケーション)に位置する、アンマネージドスマートTV108、マネージドネットワークストリーミングデバイス109、アンマネージドデスクトップコンピュータ106、およびマネージドゲートウェイ110などの様々なネットワークデバイスを含んでもよい。自宅ゲートウェイ110は、自宅住居104にある他のネットワークデバイスにネットワーク接続を提供してもよい。システム100はさらに、すべて一時的住居118(118により示される共有住居などの第2のロケーション)に位置する、アンマネージドスマートTV122、マネージドネットワークストリーミングデバイス121(または
図1に示されていないマネージドビデオ監視デバイス)、アンマネージドデスクトップコンピュータ120、およびマネージドゲートウェイ112などの様々なネットワークデバイスを含む。ゲートウェイ112は、一時的住居118にある他のネットワークデバイスにネットワーク接続を提供してもよい。
【0041】
104の自宅住居のユーザ(または住居104の家族を含むユーザグループ)は、携帯電話114およびラップトップコンピュータ116などの様々なモバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイスに関連してもよい。ユーザは、或る期間にわたり、自宅住居104から離れて、一時的住居118に滞在してもよい。
図1に示されているように、ゲストユーザは、そのモバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイス114および116を、一時的住居118に持って行ってもよい。一時的住居のネットワークを自宅ネットワークデバイスと同一の仕方で使用できるように、一時的住居118にあるネットワークデバイス112および121は、それぞれ自宅ネットワークデバイス110および109をエミュレートするように自動的に再設定されてもよい。さらに、ネットワークルータデバイス112の自動的な再設定は、モバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイス114および116のネットワークセッティングを何ら変更することなく、モバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイス114および116による即時の接続を可能にする。一時的住居118にある様々なネットワークデバイスの自動的な再設定は、様々なリモートサーバ102、103、および105、ならびにネットワークデバイスの設定を保存するリモートデータリポジトリ130(あるいは外部ストレージと呼ばれる)からの支援により実現されてもよく、これらはすべて、通信ネットワーク101の一部としてのプロビジョニング通信チャネルを介してゲートウェイ110および/または112に接続されてもよい。
【0042】
ゲートウェイ110および112ならびにネットワークストリーミングデバイス109および121などのマネージドネットワークデバイスは、自宅ロケーションまたは一時的ロケーション104および118に設置するために1つ以上のサービスプロバイダにより提供されてもよい。それらは、サーバ102を介してサービスプロバイダによりプロビジョニングされてもよい。例として、ゲートウェイ110および112のそれぞれに、サーバ102でのサービスアカウントが提供されてもよい。ゲートウェイ110および112の所有者は、サービスアカウントを介してサーバ102にゲートウェイを登録してもよい。ネットワークストリーミングデバイス109および121などの他のマネージドネットワークデバイスは、ゲートウェイのサービスプロバイダと同じサービスプロバイダ、またはゲートウェイのサービスプロバイダとは異なるサービスプロバイダによりプロビジョニングされてもよい。例として、ネットワークストリーミングデバイス109および121は、サーバ103によりプロビジョニングされてもよい。
【0043】
サーバ105はさらに、ゲストユーザが一時的ロケーション118に滞在する一時的な期間中、一時的ロケーション118にある様々なネットワークデバイスに再設定サービスを提供するために、サーバ103および102、ならびに自宅および一時的ロケーション104および118にある様々なネットワークデバイスと相互作用するアプリケーションサーバとして提供されてもよい。アプリケーションサーバ105は、例として、一時的ロケーション118(例えば共有住宅または賃貸住宅)の所有者がそのゲートウェイ112およびその他のネットワークデバイスを再設定サービスの対象とするために登録するためのサービスアカウントを提供してもよい。
【0044】
図2~
図7は、
図1のシステム100におけるネットワークデバイスの再設定および復帰のプロセスの例に関わる、様々なデータおよび論理フローを示す。
図2~
図7において、ゲートウェイ110および112ならびにその他マネージドネットワークデバイスをプロビジョニングするサーバ102および103は、区別されず、自動的なネットワークデバイスの再設定においては、デバイス認証サーバ(DAS:device authentication server)210およびデバイス設定サーバ(DCS:device configuration server)220の組み合わせとして実装される。DAS210およびDCS220のそれぞれはさらに、それぞれ認証サーバデータベース(ASDB:authentication server database)270および設定データベース(CDB:configuration database)230に関連する。ASDB270およびCDB230は、
図1に示されたデータリポジトリ130の一部として実装されてもよい。さらに
図2~
図7において、再設定および復帰サービスのプロビジョニングのためのサーバ105は、アプリケーションサーバ(AS:application server)310およびアプリケーション認証サーバ(AAS:application authentication server)320の組み合わせとして実装されてもよい。例として、AS310は、
図1に示されたデータリポジトリ130の一部として、再設定サービスのためのデータストレージを提供する、アプリケーションデータベース(ADB:application data base)330に関連してもよい。
【0045】
さらに
図2~
図7において、自宅ロケーション104にあるマネージドネットワークデバイスは、D1.x(「1」がロケーション1または自宅ロケーションを表し、「x」がデバイス番号を表す)と示され、一方、一時的ロケーションにあるマネージドネットワークデバイスは、D2.xと示される。同様に、自宅ロケーションにあるゲートウェイは、GW1と示され、一方、一時的ロケーションにあるゲートウェイは、GW2と示される。
【0046】
図2は、デバイス認証サーバ(DAS)210およびデバイス設定サーバ(DCS)(220)を通したサービスプロバイダとのゲートウェイおよび様々なマネージドネットワークデバイスの設定同期に関するデータおよび論理フロー200の例を示す。設定同期論理フロー200は、202、204、および206にGW1、GW2、D1.1…D1.n、およびD2.1…D2.nとして示されているように、
図1の自宅ロケーションおよび一時的ロケーションの両方にあるゲートウェイおよびマネージネットワークデバイスに適用できると考えられる。設定同期プロセスは、
図1に示されていないデバイス登録プロセスにより進められてもよい。自宅ネットワークデバイスおよび一時的ネットワークデバイスの登録プロセスは、それぞれ、自宅ロケーションにおけるユーザおよび一時的ロケーションの所有者により、これらのネットワークデバイスが設置および運用開始された後に実行されてもよい。登録プロセスは、ゲートウェイおよび関連するマネージドネットワークデバイスについて、DAS210およびDCS220でサービスアカウントを開設することを伴ってもよい。各ロケーションは、1つのサービスアカウントに関連してもよい。各サービスアカウントの下で、各デバイスは、DAS210により管理され認証サーバデータベース(ASDB)270に保存される認証資格情報に関連してもよい。ネットワークデバイスに対する設定同期サービスは、ネットワークデバイスが、ネットワークデバイスから送信されたサービスリクエストと、ASDB270に保存された認証情報とに基づき認証された場合にのみ認められてもよい。
【0047】
データおよび論理フロー200は、ゲートウェイおよびマネージドネットワークデバイスの設定同期に関与するいくつかの例示的なステップを含む。設定同期の目的は、現在の設定がネットワークデバイスの持ち主により変更されることがあるので、ネットワークデバイスにおける現在の設定を追跡することである。設定同期フロー200を採用することにより、一時的ロケーションにあるネットワークデバイスが再設定される必要がある場合に、自宅ロケーションでの最も最新のデバイス設定を用いて再設定が行われることになるであろう。同じく、一時的ロケーションにあるネットワークデバイスを(ゲストユーザの一時的滞在の終了時に)復帰させる必要がある場合、一時的ロケーションにあるネットワークデバイスの設定の、復帰で使用すべき正しいバージョンを判断できる。
【0048】
設定同期のためのデータおよび論理フロー200は、例として、
図2に示される以下のステップを含んでもよい。
【0049】
1.242により示されているように、設定の何らかの更新/変更があると、ゲートウェイ(202により示されているGW1またはGW2)は、設定同期のためにDAS210に対して認証を行う。具体的には、ゲートウェイは、対応するサービスアカウントを通したDAS210での登録プロセス中にゲートウェイに提供された認証資格情報と一緒に設定保存リクエストをDAS210に送る。DAS210は、リクエストに含まれる認証資格情報と、ゲートウェイに関してASDB270に記録された認証資格情報とを比較することにより、ゲートウェイを認証する。
【0050】
2.ゲートウェイ202の認証が成功すると、244に示されているように、DAS210はゲートウェイ202に肯定応答を送る。肯定応答は、次の設定更新および保存トランザクションのためのセッショントークンを含んでもよい。
【0051】
3.
図2の246により示されているように、ゲートウェイ202は、その現在の状態または設定を、CDB230での保存のためにDCS220に送る。ゲートウェイ202によって、その現在の状態または設定を送信するために様々なフォーマットが使用され得る。例として、TR181、TR069、Rest API、SNMP、またはその他デバイス管理プロトコルもしくはフォーマットが、現在の状態または設定をカプセル化して送信するために使用されてもよい。保存のためにDCS220に送られる情報は、例として、ゲートウェイのWiFiサービスセット識別子(SSID)およびパスコード、ならびにそのほかペアレンタルコントロールセッティングおよびその他のネットワークアクセス制限セッティングなどのデバイス状態およびセッティングを含み得る。
【0052】
4.情報をCDB230に保存した後、DCS220は、
図2の248に示されているように、ゲートウェイ202に肯定応答を提供する。
【0053】
5.
図2の250により示されているように、DCS220は、246においてゲートウェイ設定情報を受信すると、受信したゲートウェイ設定をCDB230に保存することに進んでもよい。
【0054】
6.同じく、
図2の252および260に示されているように、他のマネージドデバイス(D1.1~D1.nおよびD2.1~D2.n)204および206のそれぞれは、その現在の状態および設定のDAS210との同期を、DAS210に認証リクエストを送信することによりリクエストしてもよい(これらのデバイスが、設置されたときにDAS210に登録されており、認証資格情報を与えられていると想定)。
【0055】
7.ネットワークデバイス204および206の認証が成功すると、
図2の256および264により示されているように、DAS220は、肯定応答をネットワークデバイス204および206に送る。肯定応答は、ネットワークデバイスの次の設定更新および保存トランザクションのためのセッショントークンを含んでもよい。
【0056】
8.
図2の254、258、および264により示されているように、ネットワークデバイス204および206のそれぞれは、その現在の状態または設定を、CDB230での保存のためにDCS220に送る。ゲートウェイ202と同じように、その現在の状態または設定を送信するために様々なフォーマットがネットワークデバイス204および206により使用され得る。例として、TR181、TR069、Rest API、SNMP、またはその他デバイス管理プロトコルもしくはフォーマットが、現在の状態または設定をカプセル化して送信するために使用されてもよい。保存のためにDCS220に送られる情報は、上述のように、ゲートウェイ202にアクセスするためにネットワークデバイス204および206により使用されるネットワークSSIDおよびパスコード、ならびにそのほかネットワークデバイス204および206のパーソナルセッティングを含み得る。
【0057】
9.268により示されているように、DCS220は、252、246、および260においてネットワークデバイス設定情報を受信すると、受信した、更新されているネットワークデバイス状態および設定情報をCDB230に保存することに進む。
【0058】
図2の例示の設定同期のデータおよび論理フロー200は、他のアンマネージドネットワークデバイスにも適用されてもよく、それによって、当該デバイスは上述のように事実上、マネージドネットワークデバイスに変えられてもよい。例として、サービスプロバイダのDAS210およびDCS220(および関連するASDB270およびCDB230)は、プロビジョニング通信チャネルにアクセスできてもよいアンマネージドネットワークワークデバイスをサポートするように拡張されてもよい。あるいは、第三者である業者により提供されるサーバが、
図2の例示のデータおよび論理フローに従うアンマネージドネットワークデバイスの設定同期に関与してもよい。
【0059】
図3は、登録されたゲートウェイおよびネットワークデバイスが一時的な再設定サービスの対象となることができるように、アプリケーションサーバ(AS)310およびアプリケーション認証サーバ(AAS)320を介してゲートウェイおよびマネージドネットワークデバイスを登録するためのデータおよび論理フロー300の例を示す。
図3の登録プロセスは、一時的ロケーション301にあるゲートウェイ302ならびにネットワークデバイス304および306について示される。登録は、一時的ロケーション301の所有者308により開始されてもよい。例として、住居301の所有者308は、その住居を住宅共有または自宅での宿泊提供のために提案したいかもしれない。その場合、所有者は、一時的にその住居に居住する賃借人が使用するゲートウェイおよびその他のマネージドネットワークデバイスを、住居に備え付けるかもしれない。所有者は、
図3の例示のデータおよび論理フロー300に従って、そのゲートウェイおよびネットワークデバイスを登録することにより着手してもよい。
【0060】
ゲートウェイGW2(302)およびネットワークデバイスD2.1~D2.n(304および306)の所有者308がその住居を共有/賃貸のために提供したい場合、所有者308は、まずAS310でサービスアカウントをセットアップする(
図3に示さず)ことにより、GW2およびD2.1~D2.nをAS310に登録してGW2およびD2.1~D2.nを再設定サービスの対象にする。登録プロセスは、例として、アプリケーションサーバ(AS)310およびアプリケーション認証サーバ(AAS)320を通して再設定サービスプロバイダにより提供されるモバイルアプリケーション、ウェブサイト、またはその他アプリケーションを介して実行されてもよい。再設定サービスのための例示の登録プロセス300は、以下のステップを含んでもよい。
【0061】
1.
図3の340に示されているように、所有者308はまず、AAS320を介してAS310に対する自分のサービスアカウントにログインしてもよい。AAS320は、所有者のログインを認証することを担当してもよい。
【0062】
2.所有者ログインの認証が成功すると、
図3の342に示されているように、次にAAS320は、アプリケーションサーバにアクセスするために所有者により使用されたアプリケーションまたはウェブサイトを介して、アプリケーションセッショントークンと一緒に肯定応答を所有者308に送ってもよい。
【0063】
3.所有者308はさらに、
図3の344に示されているように、そのデバイスGW2(302)およびD2.1~D2.n(304および306)に関して、DAS210に対して認証を行う。所有者のDAS210による認証は、
図1に関して上述したようにDAS210で開設された所有者サービスアカウントに基づいてもよい。この認証の呼び出しは、再設定サービス登録のために所有者により使用されるアプリケーションまたはウェブサイトの中に組み込まれてもよい。一部の実装において、特にゲートウェイおよびマネージドネットワークデバイスのプロビジョニングならびに再設定サービスが同じサービスプロバイダにより提供される場合には、DAS210およびAS310は、統合されたサーバまたはサーバクラスタにまとまってもよい。
【0064】
4.デバイス認証が成功すると、
図3の346に示されているように、DAS210は、アプリケーションサーバにアクセスするために所有者により使用されたアプリケーションまたはウェブサイトを介して、ネットワークデバイスセッショントークンと一緒に肯定応答を所有者308に送る。
【0065】
5.
図3の348により示されているように、所有者308は次に、アプリケーションサーバにアクセスするために所有者により使用されるアプリケーションまたはウェブサイトを介して、そのゲートウェイおよび/またはネットワークデバイスを一時的再設定サービスの対象としてAS310に登録してもよい。ステップ2において上記で取得されたアプリケーションセッショントークンおよびステップ4において取得されたネットワークデバイスセッショントークンの両方がAS310に送られてもよい。
【0066】
6.登録リクエストを受信すると、
図3の350により示されているように、AS310は、DCS220の、デバイスセッショントークン(GW2およびD2.1~D2.n)に対応するすべてのネットワークデバイスのリストをリクエストしてもよい。
【0067】
7.ネットワークデバイスのリストのリクエストを受信すると、
図3の352により示されているように、DCS220は、CDB230からデバイスセッショントークンに関連するデバイスのリストを読み出す。
【0068】
8.
図3の354に示されているように、次にDCS220は、デバイスセッショントークンに関連するネットワークデバイスのリストをAS310に返す。
【0069】
9.AS310は、ネットワークデバイスのリストを受信すると、
図3の356に示されているように、再設定サービスの対象とするためのゲートウェイGW2(302)およびネットワークデバイスD2.1~D2.n(304および306)の登録を完了するために、ネットワークデバイスのリストおよびそれらの関連するセッショントークンを将来の再設定サービスのためにアプリケーションデータベース(ADB)330に保存する。
【0070】
10.
図3の358に示されているように、次にAS310は、登録が無事に完了したことを示す肯定応答を、アプリケーションサーバにアクセスするために所有者により使用されたアプリケーションまたはウェブサイトを介して、所有者に送る。
【0071】
図3のデータおよび論理フロー300に従って、所有者308は、再設定サービスの対象とするための自分のゲートウェイ(GW2)およびネットワークデバイス(D2.1~D2.n)の登録を完了する。その結果、所有者の住居が賃借人により一時的に使われる場合、賃借人は、再設定プロセスを通したGW2およびD2.1~D2.nの自動的な再設定を開始できる。
【0072】
図4は、賃借人410により開始されるそのような再設定プロセスの例示のデータおよび論理フロー400を示す。再設定フロー400は、包括的なチェックインプロセスの一環として実装されてもよい。例として、賃借人は、一時的に滞在する住居を検索して予約するために、住居共有アプリケーション(例えばモバイルアプリケーションまたはウェブサイト)を使用してもよい。住居301の所有者308は、その住居301を共有/賃貸向けのリストに掲載していてもよい。賃借人410は、住居共有アプリケーションを使用して、一時的滞在のために住居301を予約してもよい。賃借人はさらに、到着時の住居301へのチェックイン、および一時的滞在の終了時のチェックアウトのために、住居共有アプリケーションを使用してもよい。住居共有アプリケーションのチェックイン機能性は、賃借人が再設定フロー400を開始するためのメカニズムを含んでもよい。
【0073】
所有者のゲートウェイおよびネットワークを再設定サービスのために登録する際に所有者308により使用されるアプリケーションは、住居共有アプリケーションの一体部分として実装されてもよい。具体的には、住居共有アプリケーションは、そのユーザに様々なアプリケーションインターフェースを提供してもよい。アプリケーションインターフェースの1つが、例として、住居所有者がその住居を賃貸用にリストに掲載するために提供されてもよい。アプリケーションインターフェースの別のものは、住居所有者がそのゲートウェイおよびネットワークデバイスを再設定の対象とするために、例として
図3のデータおよび論理フロー300に従って登録するために提供されてもよい。住居共有アプリケーションのアプリケーションインターフェースのさらに別のものは、賃借人が住居の掲示を検索するために提供されてもよい。さらに最後に、住居共有アプリケーションのアプリケーションインターフェースのうちの1つは、賃借人が自分の選んだ住居に到着すると電子チェックインを実行して、
図4の例示的な再設定のデータおよび論理フロー400を呼び出すために提供されてもよい。賃借人410または所有者308はそれぞれ、その事前に開設されたサービスアカウントを使用して住居共有アプリケーションにログインして、例として住居共有アプリケーションのメニューシステムを介して、様々なアプリケーションインターフェースにアクセスしてもよい。住居共有アプリケーションは、携帯電話またはその他の電子デバイス上でアクセスされてもよい。
【0074】
チェックインは、住居共有アプリケーションのアプリケーションインターフェースを介して実行されてもよいが、特定のチェックインアプリケーションインターフェースに進む必要なしに、単に賃借人が住居共有アプリケーションにログインすることにより指図され呼び出されてもよい。一部の実装において、チェックインプロセスは、賃貸ロケーション301にあるゲートウェイGW2またはネットワークデバイスD2.1~D2.nのいずれかに組み込まれたアプリケーションとしても実装され得る。あるいは、チェックインプロセスは、専用の外部デバイスを使用して呼び出されてもよい。かかる外部デバイスは、賃貸ロケーション301にあるゲートウェイGW2またはネットワークデバイスD2.1~D2.nのうちのいずれかの付属品であってもよい。例として、かかる外部デバイスは、ゲートウェイGW2の付属品であってもよい。別の例として、かかる外部デバイスは、賃貸ロケーション301にあるストリーミングデバイスの付属品であってもよい。かかる付属品デバイスは、例として、GW2またはストリーミングデバイスにおいてチェックインアプリケーションインターフェースを呼び出すために使用されてもよい。外部チェックインデバイスは、賃借人が住居共有アプリケーションサーバを用いてチェックインプロセスを開始するための操作インターフェースを備えた専用のスタンドアロンデバイスとしても実装され得る。かかるスタンドアロンデバイスは、GW2を介して住居共有アプリケーションサーバと通信してもよい。
【0075】
図4の例示的な再設定のデータおよび論理フロー400では、
図3のものと同じAS310およびAAS320が、
図3に図示された対象登録サービスに加えて、再設定サービスを提供するものとして示されている。AS310およびAAS320はさらに、住居共有アプリケーションの他の機能性または全体を提供およびサポートするために使用されてもよい。再設定のデータおよび論理フロー400は、以下の例示的なステップを含んでもよい。
【0076】
1.
図4の420に示されているように、賃借人410はまず、事前に開設している自分のユーザアカウントを認証リクエストとして使用して、AAS320を介して、AS310を用いる住居共有アプリケーションにログインしてもよい。
【0077】
2.AAS320は、認証リクエストを受信し、認証を実行し、
図4の422に示されているように、住居共有アプリケーションを介してアプリケーションセッショントークンと一緒に肯定応答を賃借人410に返す。
【0078】
3.
図4の424に示されているように、賃借人410はさらに、ログインおよび認証リクエストをDAS210に送る。一部の実装において、特にゲートウェイおよびマネージドネットワークデバイスのプロビジョニングならびに再設定サービスが同じサービスプロバイダにより提供される場合には、DAS210およびAS310は、統合されたサーバにまとまってもよい。
【0079】
4.認証が成功すると、
図4の426に示されているように、DAS210は、賃借人の自宅ロケーションに設置されているゲートウェイおよびネットワークデバイス(
図2のGW1およびD1.1~D1-n)に関連する賃借人デバイスセッショントークンとともに肯定応答を送る。賃借人デバイスセッショントークンは、賃借人を一意に特定するとよく、DCS220内の賃借人に関連するデバイス情報にアクセスすることを可能にする。
【0080】
5.
図4の428に示されているように、賃借人410は、ステップ2(422)においてAAS320から取得されたアプリケーションセッショントークンを使用して、AS310を用いたネットワークワーク再設定を呼び出すために、住居共有アプリケーションを介してチェックインリクエストを開始してもよい。賃借人デバイスセッショントークンも、チェックインリクエストとともにAS310に送られてもよい。
【0081】
6.住居共有アプリケーションを介して賃借人410からチェックインおよび再設定リクエストを受信すると、
図4の430に示されているように、AS310は、住居301に関連するゲートウェイ302ならびにネットワークデバイス304および306(GW2、D2.1~D2.n)のリストをADB330から読み出す。一部の実装において、AS310は、賃借人アカウントに基づき、その住居予約機能性を介して、賃貸住居(301)を特定してもよい。このように、ステップ428において賃借人410からチェックインリクエストが送られると、AS310は住居301のデバイスリストを特定できてもよい。
【0082】
7.432に示されているように、AS310はさらに、DCS220の、ステップ4(426)で取得された賃借人デバイスセッショントークンに関連する自宅ゲートウェイおよびネットワークデバイスのリスト、ならびに対応するデバイス設定をリクエストする。
【0083】
8.DCS220は、
図4の434に示されているように、賃借人の自宅ゲートウェイおよびネットワークデバイスのリストと、それらの現在の最新の設定(
図2のデータおよび論理フロー200に従って同期済み)とを読み出して、リストおよび設定をAS310に返す。
【0084】
9.次にAS310は、(住居301にある)所有者デバイスのリストと、賃借人の自宅デバイスのリストとを比較して、デバイスタイプの共通部分を判断する。
図4の436に示されているように、例えばGW1対GW2、ストリーミングデバイス1対ストリーミングデバイス2など、共通した対応するデバイスそれぞれについて、AS310は、共通した対応する賃借人デバイスの現在のセッティングを使用して所有者デバイスを一時的に再設定するよう、DCS220にリクエストする。
【0085】
10.
図4の438に示されているように、再設定リクエストを受信すると、DCS220は、所有者デバイス(GW2、D2.1~D2.n)のリストにある再設定される各デバイスの現在の設定情報が、CDB230に保存またはバックアップされていることを確認する。所有者デバイスセッティングがCDBにおいて同期されるように設定されている場合(
図2に関する上記の記載を参照)、DCS220は、所有者デバイスの設定のかかる同期を停止して、後の復帰のために、CDB230内の所有者デバイスの現在の設定を固定させてもよい。
【0086】
11.
図4の440に示されているように、各所有者デバイス(例えばGW2、D2.1~D2.n)が再設定されるように、DCS220はその設定を、DCS220によってCDB230から取得可能な対応する賃借人設定を使用して変更する。設定変更は、TR181、TR069、Rest API、SNMP、またはその他のプロトコルなどのプロトコルを使用して実装されてもよい。
【0087】
12.
図4の442に示されているように、各所有者デバイスは、再設定の肯定応答をする。
【0088】
13.再設定が成功するのに続いて、
図4の444に示されているように、DCS220は、再設定が完了したとAS310に通知するためにAS310に肯定応答を送る。
【0089】
14.最後に、AS310は、住居共有アプリケーションを介して、再設定完了の肯定応答を中継して賃借人に伝える。待ち状態のチェックインアクションがほかになければ、
図4の446に示されているように、AS310は、チェックインプロセスが完了したと賃借人に通知する。
【0090】
このように、
図4を参照して上述された例は、賃借人が一時的ロケーション(賃貸住居301)にあるネットワークデバイスの再設定を呼び出すためのデータおよび論理フローの例を示す。下記の例示的な実装により示されるように、住居301への賃借人の滞在の終了時、賃借人は、所有者デバイス302、304、および306を再設定前のそれらの設定に自動的に復帰させる、チェックアウトプロセスを開始してもよい。
【0091】
かかる例示的なチェックアウトプロセスおよび設定復帰が、
図5のデータおよび論理フロー500に示されている。
図5において、賃借人410は、再び住居共有アプリケーションを使用することで、チェックアウトプロセスを開始してもよい。
図5に示されるデバイス302、304、および306の設定の復帰は、以下の例示的なステップを含んでもよい。
【0092】
1.
図5の502に示されているように、賃借人410は、一時的滞在の終了時にチェックアウトプロセスを開始するために、AAS320を介してAS310に認証リクエストを送ることにより住居共有アプリケーションにログインしてもよい。
【0093】
2.AAS320は、ログインおよび認証リクエストを受信し、認証を実行し、
図5の504に示されているように、住居共有アプリケーションを介してアプリケーションセッショントークンと一緒に肯定応答を賃借人に返す。
【0094】
3.
図5の506に示されているように、次に賃借人410は、ステップ2で受信したアプリケーションセッショントークンとともにチェックアウトリクエストをAS310に送ることにより、住居共有アプリケーションのチェックアウトアプリケーションインターフェースにおいてチェックアウトをリクエストする。チェックアウトリクエストは、所有者デバイス302、304、および306の設定の復帰を開始するよう機能してもよい。
【0095】
4.
図5の508に示されているように、次にAS310は、賃借人410によるチェックイン時に判断および記録された所有者デバイスのリストを読み出す。
【0096】
5.
図5の510に示されているように、AS310は、各所有者デバイス(302、304、および306)について、賃借人のチェックイン前にCDB230に保存された所有者設定を復帰させるようDCS220にリクエストする。
【0097】
6.
図5の512に示されているように、DCS220は、各所有者デバイスの保存されている所有者設定情報(
図4のステップ10(438)で保存済み)をCDB230から読み出す。
【0098】
7.
図5の514に示されているように、DCS220は、TR181、TR069、Rest API、SNMP、および同様のものなどのプロトコルを介して、各所有者デバイス(302、304、および308)の設定を、ステップ6において取得された所有者設定に復帰させる。
【0099】
8.
図5の516に示されているように、各所有者デバイスは、DCS220に設定の復帰の肯定応答をする。
【0100】
9.
図5の518に示されているように、次にDCS220は、
図4のステップ10で停止された所有者デバイスの設定同期を再開してもよい。再開された設定同期は、
図2の例示的なデータおよび論理フローに従ってもよい。
【0101】
10.
図5の520に示されているように、所有者デバイス302、304、および306の各設定復帰が、DCS220によりAS310に肯定応答されてもよい。
【0102】
11.最後に、
図5の522に示されているように、AS310は、住居共有アプリケーションを介して、賃借人410に、所有者デバイス302、304、および306の設定復帰の完了の肯定応答をする。
【0103】
上述した
図5の実装における設定の自動的な復帰は、賃借人410からのチェックアウトリクエストにより呼び出される。あるいは、復帰プロセスは、賃借人410のいかなる関与もなく、AS310により開始されてもよい。この代わりの復帰実装が、
図6のデータおよび論理フロー600の例に示される。データおよび論理フロー600は、賃借人410が関与するステップがない点を除けば、主としてデータおよび論理フロー500に類似している。具体的には、AS310は、例としてタイマをセットすることにより賃借人の滞在の一時的な継続期間が終了したことを検出すると、復帰プロセスを開始してもよい。
図6のステップ1(602)、2(604)、3(606)、4(608)、5(610)、6(612)、および7(614)は、それぞれ
図5のステップ4(508)、5(510)、6(512)、7(514)、8(516)、9(518)、および10(520)と同一である。
【0104】
図7は、所有者デバイス設定を復帰させるためのデータおよび論理フロー700の別の例を示す。
図7に示されているように、復帰プロセスは終端デバイス702から呼び出されてもよい。この終端デバイス702は、賃貸住居内のマネージドネットワークデバイス(例えば
図3~
図6の賃貸住居301内のD2.1~D2.n)のうちの1つで実行されるアプリケーションとして実装されてもよい。例として、終端デバイス702は、ゲートウェイGW2の一体部分であってもよい。別の例として、終端デバイスは、賃貸ロケーション301にあるストリーミングデバイスの一体部分であってもよい。あるいは終端デバイス702は、賃貸住居301の賃借人または所有者によりアクセス可能な、スタンドアロンの物理的デバイスとして実装されてもよい。例として、賃借人または所有者は、終端デバイス702の物理的なボタンまたはソフトウェアボタンのいずれかを押下することにより、復帰を呼び出してもよい。
図7の復帰ステップは、
図5および
図6のものにおおむね類似しており、以下に記載する。
【0105】
1.704に示されているように、終端デバイス702は、所有者デバイスの設定を復帰させるために呼び出されると、端末デバイス702が正規のデバイスまたはアプリケーションであることを確認するためにDAS210と交信する。一部の実装において、終端デバイス702は、ASDB270に保存された所有者デバイスGW2およびD2.1~D2.nに関連する認証資格情報とともに、DAS210に事前に登録されていてもよい。
【0106】
2.認証が成功すると、
図7の706に示されているように、DAS210は、賃貸住居301内のネットワークデバイスGW2およびD2.1~D2.nに関連する確認および認証トークンを発行する。
【0107】
3.
図7の708に示されているように、次に終端デバイスは、所有者ネットワークデバイスの設定を復帰させるリクエストをAS310に送る。リクエストは、賃貸住居301にある所有者ネットワークデバイスに関連する、ステップ2で取得された認証トークンを伝達してもよい。
【0108】
4.
図7の710に示されているように、AS310は、ステップ3で受信された認証トークンとともに、設定を復帰させるリクエストをDCS220に渡す。
【0109】
5.
図7の712に示されているように、DCS220は、認証トークン、およびそのネットワークデバイスGW2およびD2.1~D2.nとの関連付けを検証するために、DAS210と通信する。
【0110】
6.
図7の714に示されているように、DAS210は、ASDB270を介して認証トークンを検証して肯定応答をDCS220に送る。
【0111】
7.
図7の718に示されているように、DCS220は、各所有者デバイスの保存されている所有者設定情報(
図4のステップ10(438)で保存済み)をCDB230から読み出す。
【0112】
8.
図7の720に示されているように、DCS220は、TR181、TR069、Rest API、SNMP、および同様のものなどのプロトコルを介して、賃貸住居301にある各所有者デバイスの設定を、ステップ7において取得された所有者設定に復帰させる
【0113】
9.
図5の722に示されているように、次にDCS220は、
図4のステップ10で停止された所有者デバイスの設定同期を再開してもよい。再開された設定同期は、
図2の例示的なデータおよび論理フローに従ってもよい。
【0114】
図2~
図7の例示のデータおよび論理フローにおいて上述されたように、ユーザがロケーション1(自宅ロケーション)から離れてロケーション2(一時的ロケーション)に移動すると、まず、デバイス再設定の目的で、外部ストレージにおいて、ユーザの自宅ゲートウェイデバイスの設定およびセッティングが読み出され、保存され、同期されてもよい。さらに、外部ストレージにおいて、ロケーション1にある他の自宅ネットワークデバイスの設定およびセッティングも読み出され、保存され、同期されてもよい。次にユーザは、アプリケーションまたは外部デバイスを使用して、ロケーション2へのチェックインまたはログインプロセスを実行してもよい。このチェックインまたはログインは、以下のように、ロケーション2にあるネットワークデバイスの再設定を自動的にトリガする。
・ロケーション2での元のゲートウェイ設定が読み出されて外部ストレージに保存される(あるいは、ロケーション1にあるゲートウェイデバイスと同様に、ロケーション2にあるゲートウェイの設定が外部ストレージに同期されてもよい)。
・ロケーション2にある他のネットワークデバイスの元の設定およびセッティングが読み出されて外部ストレージに保存される(あるいはロケーション2にある他のネットワークデバイスの設定が外部ストレージに同期されてもよい)。
・再設定リクエストがアプリケーション、ロケーション2にあるゲートウェイデバイス、またはその他デバイスからトリガされる。
・ロケーション2にあるゲートウェイデバイスを再設定するために、外部ストレージに保存されたロケーション1にあるゲートウェイデバイスの設定およびセッティングが読み出され、ロケーション2にあるゲートウェイデバイスに提供される。
・ロケーション2にある他のネットワークデバイスを再設定するために、外部ストレージに保存されたロケーション1にある他のネットワークデバイスの設定およびセッティングが読み出され、ロケーション2にある他の対応するネットワークデバイスに提供される。
【0115】
上述した再設定プロセスに続いて、次にユーザは、ロケーション1(自宅ロケーション)にあるネットワークデバイスにアクセスするのと同じ仕方で、ロケーション2にあるネットワークデバイスにアクセスしてもよい。ユーザはさらに、モバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイスのネットワークセッティングのいかなる再設定も行わずに、自分のモバイルネットワークデバイスまたはポータブルネットワークデバイスからロケーション2にあるゲートウェイデバイスにアクセスしてもよい。
【0116】
図2~
図7の様々な実装において記載されたように、ユーザがロケーション2を立ち去って自宅ロケーション1に戻ると、ロケーション2にあるネットワークデバイスの設定の、元の設定への復帰が、以下の仕方で呼び出されてもよい。
・復帰プロセスは、ユーザまたはロケーション2の所有者により、アプリケーション、ロケーション2にあるゲートウェイ、または他の外部デバイスから呼び出されてもよい。
・復帰リクエストは、外部ストレージに送られてもよい。
・次に、ロケーション2にあるゲートウェイデバイスの設定およびセッティングを復帰させるために、ロケーション2にあるゲートウェイデバイスの元の設定およびセッティングが外部ストレージから読み出される。
・ロケーション2にある他のネットワークデバイスの設定およびセッティングを復帰させるために、ロケーション2にある他のネットワークデバイスの元の設定およびセッティングが同じく外部ストレージから読み出される。
【0117】
上記の例は住居共有と、ネットワークセッティングの再設定および復帰との文脈で記載されているが、基礎にある原理はさらに、他のステートフルデバイスの他のセッティングの自動的な再設定および復帰に適用可能である。
【0118】
最後に、
図8は、
図1に示されたシステム100の様々なコンピューティングコンポーネントおよび
図2~
図7の様々なサーバコンポーネント(DAS210、DCS220、AS310、およびAAS320など)を実装するために使用され得る例示的なコンピューティングデバイス800を示す。システム100は、複数のそのようなコンピュータにより実装されてもよい。これらのコンピュータは、専用の物理マシンであってもよく、または仮想マシンであってもよい。これらは、1つの地理的なロケーションに位置してもよく、または地理的に分散していてもよい。
【0119】
各コンピュータ800は、通信インターフェース802と、システム回路構成804と、入出力(I/O:input/output)インターフェース806と、ストレージ809と、ローカルで、またはリモート表示のためのマシンインターフェース810を生成するディスプレイ回路構成808とを含んでもよい。マシンインターフェース810およびI/Oインターフェース806は、GUI、タッチセンシティブディスプレイ、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカ、およびその他ユーザインターフェース要素を含んでもよい。I/Oインターフェース806のさらなる例は、マイクロフォン、ビデオおよび静止画カメラ、ヘッドセットおよびマイクロフォン入出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)コネクタ、メモリカードスロット、ならびに他のタイプの入力を含む。I/Oインターフェース806はさらに、磁気メディアインターフェースまたは光メディアインターフェース(例えばCDROM(Compact Disc Read Only Memory:コンパクトディスク読み取り専用メモリ)またはDVDドライブ)、シリアルバスインターフェースおよびパラレルバスインターフェース、ならびにキーボードインターフェースおよびマウスインターフェースを含んでもよい。
【0120】
通信インターフェース802は、無線の送信機および受信機(「送受信機」)812、ならびに送受信機812の送信および受信回路構成により使用される任意のアンテナ814を含んでもよい。送受信機812およびアンテナ814は、例えば802.11nまたは802.11acなど、IEEE 802.11の任意のバージョンに基づくWi-Fiネットワーク通信をサポートしてもよい。通信インターフェース802はさらに、有線送受信機816を含んでもよい。有線送受信機816は、任意のタイプのイーサネット、データオーバケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS:data over cable service interface specification)、デジタル加入者線(DSL:digital subscriber line)、同期型光ネットワーク(SONET:Synchronous Optical Network)、またはその他プロトコルなどの広範な通信プロトコルのいずれかのための物理レイヤインターフェースを提供してもよい。
【0121】
ストレージ809は、オブジェクト/ランドマーク認識、セグメンテーション、およびさらなるデータ解析のために、様々な初期、中間、または最終のデータまたはモデルを保存するために使用されてもよい。ストレージ809はさらに、オブジェクト/ランドマーク認識およびセグメンテーションモデルの訓練および展開に使用される訓練用航空画像、陸上地図、および土地登記データ、ならびにモデルの出力に基づく様々なデータ解析を保存してもよい。ストレージ809は、集約型または分散型とされ得る。例として、クラウドコンピューティングサービスプロバイダによりホストされてもよい。
【0122】
システム回路構成804は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他の回路構成を、任意の組み合わせで含んでもよい。システム回路構成804は、例として、1つ以上のシステムオンチップ(SoC:systems on a chip)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、マイクロプロセッサ、ディスクリートアナログおよびデジタル回路、ならびにその他回路構成を用いて実装されてもよい。システム回路構成804は、オブジェクト/ランドマーク認識およびセグメンテーションモデルおよびシステムの訓練、展開、およびデータ解析に関係する任意の所望の機能性の実装の一部である。単なる一例として、システム回路構成804は、命令プロセッサなどの1つ以上のプロセッサ818およびメモリ820を含んでもよい。メモリ820は、例として、制御命令824およびオペレーティングシステム822を保存してもよい。メモリ820は、スタンドアロンであってもよく、または代わりに、高速データアクセスのためにプロセッサ818に埋め込まれていてもよい。一実装において、プロセッサ818は、システム100に関係する任意の所望の機能性を実行するために、制御命令824およびオペレーティングシステム822を実行する。
【0123】
上述された方法、デバイス、処理、および論理は、異なる多数の形、ならびにハードウェアおよびソフトウェアの異なる多数の組み合わせで実装され得る。例として、各実装の全部または一部は、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)、マイクロコントローラ、もしくはマイクロプロセッサなどの命令プロセッサを含んだ回路構成、または特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、もしくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、または個別論理か、アナログ回路コンポーネント、デジタル回路コンポーネント、もしくは両方を含む他の回路コンポーネントかを含んだ回路構成、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。回路構成は、例として、個別の相互接続されたハードウェアコンポーネントを含んでもよく、さらに/もしくは単一の集積回路ダイ上に組み合わされてもよく、複数の集積回路ダイの間に分散されてもよく、または共通パッケージ内の複数の集積回路ダイの複数チップモジュール(MCM:Multiple Chip Module)において実装されてもよい。
【0124】
様々なサーバ、ストレージ、およびアプリケーションはさらに、クラウドインスタンスとして実装されてもよい。例として、DAS310、DCS220、AS310、およびAAS320は、単体または組み合わせで、1つ以上のクラウドプラットフォームの中に分散された仮想マシンとして実装されてもよい。
【0125】
回路構成はさらに、回路構成により実行される命令を含んでもよく、またはこれにアクセスしてもよい。命令は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、および消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)など、一時的信号以外の有形のストレージ媒体内、またはコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CDROM)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、もしくはその他の磁気ディスクもしくは光学ディスクなど、磁気ディスクもしくは光学ディスク上、または別の機械可読媒体内もしくは機械可読媒体上に保存されてもよい。コンピュータプログラム製品などの製品は、ストレージ媒体と、ストレージ媒体内またはストレージ媒体上に保存された命令とを含んでもよく、命令は、デバイス内の回路構成により実行されるとデバイスに、上述された、または図面に示された処理のいずれかを実装させてもよい。
【0126】
各実装は、複数のプロセッサおよびメモリの間など、複数のシステムコンポーネント間に回路構成として分散されてもよく、任意選択で複数の分散型処理システムを含む。パラメータ、データベース、および他のデータ構造は、別々に保存および管理されてもよく、単一のメモリまたはデータベースに組み込まれてもよく、多数の異なる形で論理的および物理的に編成されてもよく、連結リスト、ハッシュテーブル、アレイ、レコード、オブジェクト、または暗黙的ストレージメカニズムなどのデータ構造としてを含む多数の異なる形で実装されてもよい。プログラムは、単一のプログラムの一部(例えばサブルーチン)であっても、別々のプログラムであっても、いくつかのメモリおよびプロセッサに分散されても、または共有ライブラリ(例えばダイナミックリンクライブラリ(DLL:Dynamic Link Library))などのライブラリにおいてなど、多数の異なる形で実装されてもよい。例として、DLLは、回路構成により実行されると、上述された、または図面に示された処理のいずれかを実行する、命令を保存してもよい。
【0127】
上記の実装は、非一時的コンピュータ可読媒体に保存されたコンピュータ命令として具現化されてもよい。これらの命令は、プロセッサにより実行されると、上述された様々な機能をプロセッサに実行させる。
【0128】
様々な実装が具体的に記載された。しかしながら、他の実装も多数可能である。