(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】気密パッケージの製造方法および気密パッケージの製造装置
(51)【国際特許分類】
B31B 70/36 20170101AFI20230406BHJP
B31B 70/64 20170101ALI20230406BHJP
B65D 30/20 20060101ALI20230406BHJP
B31B 155/00 20170101ALN20230406BHJP
B31B 160/20 20170101ALN20230406BHJP
【FI】
B31B70/36
B31B70/64
B65D30/20 D
B31B155:00
B31B160:20
(21)【出願番号】P 2020562205
(86)(22)【出願日】2019-05-07
(86)【国際出願番号】 IB2019053738
(87)【国際公開番号】W WO2019215615
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-01-04
(31)【優先権主張番号】102018000005107
(32)【優先日】2018-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518144872
【氏名又は名称】アイシーエー エスピーエー
【氏名又は名称原語表記】ICA S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via del Litografo 7 40138 Bologna Italy
(74)【代理人】
【識別番号】110001542
【氏名又は名称】弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラッパリーニ ジーノ
(72)【発明者】
【氏名】クレシンベーニ ピエトロ
【審査官】永田 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-112385(JP,A)
【文献】特開2017-024307(JP,A)
【文献】特開2003-300263(JP,A)
【文献】特開平11-028771(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0129628(US,A1)
【文献】特開平10-059387(JP,A)
【文献】特開2007-168798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 70/36
B65D 30/20
B31B 70/64
B31B 155/00
B31B 160/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ内の雰囲気を外部雰囲気に対して密閉するように構成された、可撓性材料からなる気密パッケージ(100)を製造する方法であって、
前記気密パッケージ(100)は、前面パネル(1)と、背面パネル(2)と、該前面パネル(1)を該背面パネル(2)に接続するために、前面パネル(1)と背面パネル(2)
それぞれの、互いに反対側に位置する両端に設けられた2つのサイドガセット(3,4)とを備え、
前記方法は、
a)一枚のシート(70)を、リール(72)から形成装置(73)に向かって繰り出し、該形成装置(73)において、該シート(70)を、幅方向の中央位置で二つに折り畳むと共に、その折り目に沿って切断して、前記気密パッケージ(100)の前面パネル(1)または背面パネル(2)を構成する前面シート(19)と、前記気密パッケージ(100)の背面パネル(2)または前面パネル(1)を構成する背面シート(20)とに切り分ける工程と、
b)再封止可能なエレメント(15)を、リール(74)から重なり合う前記前面シート(19)と前記背面シート(20)の一の端部の相互間に、前記前面シート(19)および前記背面シート(20)の走行方向に沿って繰り出し、該端部を溶着用バー(42)によって溶着して、該再封止可能なエレメント(15)を前記前面シート(19)と前記背面シート(20)にそれぞれ結合する工程と、
c)前記前面シート(19)と前記背面シート(20)の、前記重なり合う一の端部に、該前面シート(19)および背面シート(20)の走行方向と直交する方向に延びる溶着面(24)を設け、該溶着面(24)によって、前記前面シート(19)を、該前面シート(19)と前記背面シート(20)との間に設けられた前記再封止可能なエレメント(15)と共に、前記背面シート(20)に固定する工程と、
d)可撓性材料からなるシート(60)を、互いに平行な2つの第1の折り目(L1)に沿って折り曲げて筒状構成体(61)を形成する工程と、
e)該筒状構成体(61)の一端部を、前記第1の折り目(L1)の方向に対して傾斜した2つの第2の折り目(L2)に沿って折り曲げて、2つの互いに平行な辺(8,9)を有
し、その相互間に第1の所定距離(D1)の2倍に等しい間隔
が設けられた2つの三角形の部分(6,7)を有する前記筒状構成体(61)の一端部を形成する工程と、
f)前記2つの三角形の部分(6,7)を有する前記筒状構成体(61)を、前記前面シート(19)と前記背面シート(20)の重なり合う他の端部(37、38)から、その相互間に、該前面シート(19)と背面シート(20)の走行方向に対して直交する方向に挿入する工程と、
g)前記筒状構成体(61)を、その軸線に直交する方向を有する第1の切断線(L3)に沿って切断し、前記筒状構成体(61)の一部分(69)を該筒状構成体(61)から分離させる工程と、
を備えることを特徴とする気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項2】
前記第1の所定距離(D1)は、1mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項3】
前記第1の所定距離(D1)は、4mm以上であることを特徴とする請求項2に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに以下の、
h)前記三角形の部分(6,7)を、前記筒状構成体(61)に固定する工程、
を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項5】
前記工程
g)において、前記筒状構成体(61)を切断する前記第1の切断線(L3)を、前記筒状構成体(61)
が挿入される前記
重なり合うシート(19,20)の
他の端部(37,38)に対し第2の所定距離(D2)をあけて配置することを特徴とする請求項
1から4までのいずれか1項に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項6】
第2の所定距離(D2)は、1mmと5mmとの間であることを特徴とする請求項
5に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項7】
第2の所定距離(D2)は、3mmであることを特徴とする請求項
6に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項8】
前記工程
f)において、前記筒状構成体(61)は、前記シート(19,20)の間に、
該シート(19,20)の
他の端部(37,38)
の反対側に位置する
該シート(19,20)の一
の端部に対して第3の所定距離(h2)まで到達するように搬送されることを特徴とする請求項
1から
7までのいずれか1項に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項9】
前記第3の所定距離(h2)は、40mm以上であることを特徴とする請求項
8に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに以下の、
i)前記筒状構成体の部分(69)
を、その軸線に
沿って設けられた溶着面(21)に
よって前記前面シート(19)および前記背面シート(20)に固
定する工程を備え、
前記溶着面(21)は、前記第1の所定距離(D1)の2倍よりも大きい幅を有し、前記筒状構成体の部分(69)は、該筒状構成体の部分(69)の下縁が、前記筒状構成体(61)
が挿入される前記シート(19、20)の
他の端部(37,38)から第2の所定距離(D2)
離れて位置するように、前記前面シート(19)および前記背面シート(20)に固定されることを特徴とする請求項
1から
9までのいずれか1項に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項11】
前記方法は、さらに以下の、
j)前記溶着面(21)を、前記筒状構成体(61)の軸線と平行に配置された第2の切断線(L4)に沿って切断する工程を備え、
前記第2の切断線(L4)は、一のパッケージを次のパッケージから分離させるために前記気密パッケージ(100)の高さ(h3)と等しい長さで延在するものであって、前記三角形の部分(6,7)の互いに平行な辺(8、9)から均等な間隔を置いて配置されたものであることを特徴とする請求項
10に記載の気密パッケージ(100)の製造方法。
【請求項12】
パッケージ内の雰囲気を外部雰囲気に対して密閉するように構成された、可撓性材料からなる気密パッケージ(100)を製造するための装置(200)であって、
前記気密パッケージ(100)は、前面パネル(1)、背面パネル(2)、および前記前面パネル(1)と背面パネル(2)とを接続するために前記前面パネル(1)と前記背面パネル(2)
それぞれの、互いに反対側に位置する両端に設けられたサイドガセット(3,4)を備え、
前記装置は、一枚のシート(60)から筒状構成体(61)を形成するように構成された筒状構成体形成ステーション(203)
と、該筒状構成体形成ステーション(203)から所定の距離に位置する結合ステーション(202)と、気密パッケージ(100)の前記前面パネル(1)または前記背面パネル(2)を構成する前面シート(19)と、前記気密パッケージ(100)の前記背面パネル(2)または前記前面パネル(1)を構成する背面シート(20)を前記結合ステーション(202)に供給するように構成された準備ステーション(201)と、を備え、
前記筒状構成体形成ステーション(203)は、前記筒状構成体(61)
の一端部に、互いに平行な辺(8,9)を有すると共に、互いに離間するように第1の所定距離(D1)の2倍の間隔を有する2つの三角形の部分(6,7)を形成するために、前記筒状構成体(61)の軸線に対して傾斜した折り目(L2)に沿って前記筒状構成体(61)の一端部を折り畳むように構成された折り畳み手段(64,65)を備えるものであ
り、
前記準備ステーション(201)は、リール(72)から繰り出される一枚のシート(70)を、幅方向の中央位置で切断し、同じ大きさを有する前記前面シート(19)と前記背面シート(20)とに切り分けるように構成された切断手段(71)と、リール(74)から繰り出される再閉止可能なエレメント(15)を、重なり合う前記前面シート(19)および前記背面シート(20)の一の端部に、該シート(19,20)の走行方向に沿って固定するように構成された第1の溶着手段(42)と、前記シート(19,20)の走行方向と直交する方向に延在し、前記シート(19,20)の間に前記再閉止可能なエレメント(15)を設けた状態で前記前面シート(19)を前記背面シート(20)に固定するように構成された第2の溶着手段(43)と、を備え、
前記結合ステーション(202)は、前記筒状構成体形成ステーション(203)から搬送されてくる前記筒状構成体(61)を受容し、該筒状構成体(61)を、重なり合う前記前面シート(19)と、前記背面シート(20)との間に挿入するように構成されていることを特徴とする気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項13】
前記筒状構成体形成ステーション(203)は、さらに、前記三角形の部分(6,7)を、溶着によって前記筒状構成体(61)に固定する固定手段(44)を備えることを特徴とする請求項
12に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項14】
前記筒状構成体形成ステーション(203)は、さらに、前記筒状構成体(61)を、該筒状構成体(61)の軸線と平行な搬送方向に沿って移動させるように構成された移動手段を備えることを特徴とする請求項
12または
13に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項15】
前記移動手段は、回転体(66)を備え、前記筒状構成体(61)の移動を、該回転体(66)の回転を介して、前記筒状構成体(61)の軸線と平行な搬送方向に沿って行うように構成されていることを特徴とする請求項
14に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項16】
前記筒状構成体形成ステーション(203)と前記結合ステーション(202)との間に、前記筒状構成体(61)の軸線に
直交する方向を有する第1の切断線(
L3)に沿って前記筒状構成体(61)の一部分(69)を前記筒状構成体(61)から分離させる切断手段(33)が配置されていることを特徴とする請求項
12から15までのいずれか1項に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項17】
前記切断手段(33)の前記第1の切断線(
L3)は、前記気密パッケージ(100)を底部で密閉するように前記前面シート(19)と前記背面シート(20)との間に構成された下部閉止シール(27)内に、前記筒状構成体の
一部分(69)が完全に密閉されることを可能にするため、前記筒状構成体(61)が挿入される
重なり合う前記シート(19,20)の
他の端部(37,38)に対し第2の所定距離(D2)離れて位置していることを特徴とする請求項
16に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項18】
前記結合ステーション(202)は、前記筒状構成体の
一部分(69)を前記前面シート(19)および前記背面シート(20)に固定するように構成された溶着手段をさらに備えることを特徴とする請求項
12から17までのいずれか1項に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【請求項19】
前記溶着手段は、前記パッケージ(100)の溶着面(22,23)を形成するように構成され、前記溶着面(22,23)は、前記気密パッケージ(100)の軸線と平行であり、前記第1の所定距離(D1)の2倍よりも大きい幅を有することを特徴とする請求項
18に記載の気密パッケージの製造装置(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉可能なパッケージの分野に関する。より具体的には、本発明は、可撓性材料からなり、サイドガセットを有し、好ましくは再閉止可能な開口部をさらに有する、密閉可能なパッケージの分野に関する。さらに、本発明は、密閉可能なパッケージを製造するための装置および該パッケージを製造するための方法の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
可撓性材料からなるパッケージは、食品から工業の分野にわたる様々な分野で一般に使用されている。例えば、可撓性材料で作られたパッケージは一般に、小麦粉、粉チーズなどを収容するため、または犬やネコ用の穀物粒などの動物用のフードを収容するために使用されている。
【0003】
このようなパッケージは、用途に応じて様々なサイズのものが用いられている。例えば、ペットフードの場合には、フードの収容量を増加させるために非常に大きなサイズのパッケージが用いられている。
【0004】
これに対し、パッケージの前面のサイズは等しいまま、パッケージ内に収容される内容物の収容量を増加させることのできるパッケージとして、パッケージの厚み方向長さを延ばして、収容量の著しい増大を可能にしたサイドガセットを備えるパッケージがある。
【0005】
このようなサイドガセットは、通常は蛇腹構造であり、多くは可撓性材料からなるシンプルなシートを半折りし、パッケージの前面パネルと背面パネルとを接続するように、パッケージの前面パネルと背面パネルの両端部に配置される。
【0006】
このようなパッケージでは、食品を収容することもあるため、使用者が食品を所定量取り出すことができると共に、食品を所定量取り出した後にパッケージを再閉止することができる、再閉止可能な開口部を備えることが求められる場合がある。
【0007】
これによれば、パッケージを最初に開封した後の、パッケージ内に収容された製品の保管性を高めることができる。
【0008】
再閉止可能な開口部の存在が、サイドガセットの形成の障害になることが、きわめて重大な問題点となっている。
【0009】
実際に、パッケージに収納された食品を所定量取り出す際には、ガゼットにとっては通常パッケージの前面パネル上に配置される前記の再閉止可能な開口部がない方が、使用者がパッケージ内から製品を簡単に取り出すことができるので都合がよい。
【0010】
この点、ガセットの存在は、製品の一部が、再閉止可能な開口部が設けられた位置と対向するガセットに隠されたままとなるため、パッケージに収納された製品の取り出しを阻害することになる。
【0011】
したがって、パッケージ内に収納された製品をより簡単に取り出すことができるように、再閉止可能な開口部の位置にガセットが存在しないパッケージとすることが好ましい。
【0012】
上述したように、このようなパッケージの多くは、外気がパッケージ内へ侵入し、パッケージ内に収納された内容物の特性を変化させるのを防止するように密閉可能となっている。
【0013】
したがって、本発明は、上述の問題を克服することができる、可撓性材料からなる密閉可能なパッケージを製造することを目的とする。特に、本発明の目的は、サイドガセットを有するが、内容物のより簡単な取り出しを可能とする、可撓性材料からなる密閉可能なパッケージを製造することにある。
【発明の概要】
【0014】
本発明は、サイドガセットを有する、可撓性材料からなる密閉可能なパッケージを製造するという考えに基づくものであり、該サイドガセットは、ほぼ三角形の形状を有する上部傾斜端部を有し、その三角形の、パッケージの外縁と平行な辺は、パッケージの外縁と平行なその辺がパッケージの外縁から離間するように、パッケージの外縁から第1の所定距離の位置に配置される。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、外部雰囲気に対してパッケージ内の雰囲気を密閉するように構成された、可撓性材料からなる(気密)密閉可能なパッケージが提供され、前記パッケージは、該パッケージの前面を形成するように構成された前面パネルと、前記パッケージの背面を形成するように構成された背面パネルと、前記前面パネルを前記背面パネルに接続するように、前記前面パネルと前記背面パネルの互いに対抗する両外縁に設けられ2つのサイドガセットと、を備え、前記サイドガセットの各々は、前記サイドガセットを形成するように前記パッケージの軸線に平行な第1の折り目に沿って折り曲げられた、可撓性材料からなるシートの一部分を備え、前記各ガセットの、前記パッケージの上縁に向いて位置する端部は、三角形の部分を形成するように前記パッケージの軸線に対して傾斜する第2の折り目に沿って折り曲げられ、前記三角形の部分は、前記パッケージの外縁に近接して配置された、前記パッケージの外縁と平行な辺を有し、前記パッケージの外縁と平行な辺は、パッケージの外縁と平行なその辺が前記パッケージの外縁から離間するように、該パッケージの外縁から第1の所定距離離れた位置に配置される。
【0016】
この解決策は、前記パッケージの上部にガゼットが存在しないことを可能にするので、特に有効である。この解決策は第1に、パッケージに収納された内容物の取り出し操作を特に簡略化するということを意味する。これは、代わりのガセットの存在は内容物の取り出しをより困難にするという事実による。この解決策はさらに、再閉止可能な開口部を2層の材料のみからなる位置に設けることを可能にし、パッケージそのものの厚みを減少させることを可能にする。これは、再閉止可能な開口部それ自体が所定の厚みを有しているため、該開口部を2つの層(前面パネルと背面パネル)のみが存在する領域に配置することが、4つの層を有する領域に位置する場合に対して(充填前の)パッケージ自体の厚みを減少させることを可能にするからである。これにより、例えば、販売されるパッケージの箱詰め工程が実質的に単純なものになる。加えて、第1の所定距離の存在は、パッケージを効果的に密閉し、パッケージをより強くすることを可能にする。三角形の部分とは、該三角形の部分の三角形状を規定する2つの隣辺と1つの斜辺とを有する部分を意味している。それゆえ、三角形の部分の一辺がパッケージの縁に対して所定距離離れた位置にあるということは、前記1つの斜辺および2つの隣辺のうちのいずれか1つが、パッケージの縁に対して所定距離離れていることを表している。
【0017】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前記第1の所定距離は、1mmまたはそれ以上であり、より好ましくは2mmまたはそれ以上、さらに好ましくは3mmまたはそれ以上、さらに好ましくは4mmまたはそれ以上である、密閉可能なパッケージが提供される。この工夫は、パッケージを横方向に効果的に閉止するために十分なマージンを持つことを可能にするので有効である。前記所定距離は多くの場合、パッケージの横方向の閉止を可能にする側部溶着面の幅に依存する。したがって、該側部溶着面の幅が大きいほど、前記第1の所定距離は大きくなる。
【0018】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前面パネルおよび背面パネルの各々の、互いに対抗する両端のサイドガセットの位置に2つの側部溶着面をさらに備え、サイドガセットは、該側部溶着面によって前記前面パネルと前記背面パネルとに固定され、前記側部溶着面は、前記第1の所定距離よりも大きい幅と、好ましくはパッケージの高さに等しい高さとを有する、密閉可能なパッケージが提供される。この解決策は、パッケージを効果的に密閉するために三角形の部分をパッケージの外側シールに固定することを可能にするので、有効である。
【0019】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前記パッケージの上縁近傍に再閉止可能な開口部をさらに備え、該再閉止可能な開口部は、前記側部溶着面の間に延在している、密閉可能なパッケージが提供される。上述したように、この解決策は、最初に開封された後の該パッケージの再閉止もまた可能にする再閉止可能な開口部の搭載を可能にするので、特に有効である。この利点は、再閉止可能な開口部が、ガセットが存在しないためパッケージの前面パネルと背面パネルの厚みのみによって与えられる比較的薄い厚みの領域に配置されることによって、確実なものとされる。さらに、このような再閉止可能な開口部は、好ましくは前記パッケージの前面パネルおよび背面パネルの一方に位置する。このような再閉止可能な開口部は好ましくは、2つの部分すなわち、前面パネルの内側に位置する第1の部分と背面パネルの内側に位置する第2の部分とを備える、再閉止可能なジッパーである。ここで、前記第1の部分は、前記ジッパーの上方の雰囲気と前記ジッパーの下方の雰囲気との間の閉鎖を可能にするように前記第2の部分と結合するよう構成される。
【0020】
本発明のさらなる一実施形態によれば、各ガセットの前記三角形の部分は、パッケージの外縁に対して直角な辺を有し、該辺は前記パッケージの外縁に、前記三角形の部分の前記平行な辺の位置でシールされる、密閉可能なパッケージが提供される。この解決策は、三角形の部分の外縁をパッケージの外縁に固定することを可能にし、それゆえガセットのそのような形状を維持するのに適したパッケージの内部形状を有することを可能にし、かくして特に堅固なパッケージとすることを可能にするので、特に好適である
【0021】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前記サイドガセットは、パッケージの下縁から第2の所定距離離れた、パッケージの下縁の位置に配置され、前記第2の所定距離は、好ましくは1mmと5mmとの間、より好ましくは3mmである、密閉可能なパッケージが提供される。このような解決策は、パッケージの下部シール内にガゼットの下部を埋め込んで、パッケージの下部にガセットを固定することを可能にし、それにより特に安定したパッケージの底部を有することを可能にするので、特に好適である。
【0022】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前記パッケージの上部にガゼットが存在しないようにするために、該ガゼットの上端が前記パッケージの上縁から第3の所定距離離れて位置し、前記第3の所定距離は、好ましくは40mmまたはそれ以上であり、さらに好ましくは50mmまたはそれ以上である、密閉可能なパッケージが提供される。この解決策は、上述したように、パッケージの上部にガゼットが存在しないことを可能にするので好適である。これらの手段は、再閉止可能な開口部を効果的な態様で搭載することを可能にする。この態様では、好ましくは前記パッケージの上部が、前記再閉止可能な開口部を前記前面パネルと前記背面パネルとの二つの層のみからなる領域に位置させるために、再閉止可能な開口部の配置に使用され得る。
【0023】
本発明の特定の一実施形態によれば、外部雰囲気に対してパッケージ内の雰囲気を密閉するように構成された、可撓性材料からなる(気密)密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、前記パッケージは、前面パネルと、背面パネルと、前面パネルを背面パネルに接続するように該前面パネルおよび背面パネルの各々の、互いに対抗する両端に設けられた2つのサイドガセットとを備え、この方法は、以下の、
a)筒状構成体を形成するように、可撓性材料からなるシートを互いに平行な2つの第1の折り目に沿って折り曲げる工程と、
b)2つの互いに平行な辺を有すると共に、互いに離間されるために相互間に第1の所定距離の2倍に等しい間隔を有する、2つの三角形の部分を有する前記筒状構成体の端部を形成するために、該筒状構成体の端部を、前記第1の折り目の方向に対して傾斜した2つの第2の折り目に沿って折り曲げる工程と、
を備える。
【0024】
この解決策は、前記筒状構成体の折り畳みによって、ガセットが存在しないパッケージ上部を有することを可能にするので、特に好適である。第1に、これは、前記パッケージ内に収納された内容物の取り出し作業がとくに簡略化されるということを意味する。さらに、それは例えば、2つの材料層のみが存在する位置に再閉止可能な開口部を設けることを可能にする。これは、パッケージ自体の厚さを低減することを可能にする。加えて、前記第1の所定距離の存在が、パッケージを効果的にシールし、該パッケージをより強くすることを可能にする。
【0025】
本発明のさらなる一実施形態によれば、前記第1の所定距離は、好ましくは1mmまたはそれ以上、より好ましくは2mmまたはそれ以上、さらにより好ましくは3mmまたはそれ以上、さらにより好ましくは4mmまたはそれ以上である、密閉可能なパッケージを製造する方法が提供される。
【0026】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、この方法は、以下の、
c.好ましくは前記三角形の部分を前記筒状構成体に溶着することで、該三角形の部分を前記筒状構成体に固定する工程、
をさらに備える。
【0027】
この解決策は、折り曲げられた前記筒状構成体を、折り目が修正されたり完全に消滅したりするリスクを生じさせることなく引き続いて移送させることを可能にするので、特に好適である。さらに、この固定により、前記筒状構成体を実際に所定の位置に移動させて位置決めすることができる。
【0028】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、この方法は、以下の、
d.前記三角形の部分を有する前記筒状構成体を、前記パッケージの前記前面パネルまたは前記背面パネルを構成する前面シートと、前記パッケージの前記背面パネルまたは前記前面パネルを構成する背面シートとの間に挿入するように搬送する工程と、
e.前記筒状構成体の一部分を分離するように、前記筒状構成体の軸線に垂直な第1の切断線に沿って前記筒状構成体を切断する工程と、
をさらに備える。
【0029】
この解決策は、前記筒状構成体を固定した後に、該筒状構成体を搬送することができるので、特に好適である。これは、前工程で説明した前記筒状構成体の溶着手段を、前記前面および背面シートの配置位置の外部領域に配置することができ、かくして工程を大幅に簡略化できることを意味する。これは、先行技術のいくつかの例で行っているような、前記前面シートと前記背面シートとの間に形成される領域に溶着手段を設けることを行わないからである。かくして、前記筒状構成体は、端部を折り曲げられ、前記前面シートと前記背面シートとの間の領域に挿入された後に切断される。
【0030】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、ここでは、工程e)において、前記筒状構成体が切断される第1の切断線は、前記筒状構成体が挿入される前記前面および背面シートの縁に対して第2の所定距離離れて位置し、該第2の所定距離は、1mmと5mmとの間であり、より好ましくは3mmである。この解決法は、前記ガセットをパッケージの下部シール内に「埋め込む」ことで、パッケージの下部にガセットが固定され、それゆえパッケージの特に安定した底部を有することを可能にするので、特に好適である。
【0031】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、ここでは、工程d)において、前記筒状構成体は、前記シートの、該筒状構成体が間に挿入される側の一縁とは対抗する一縁に対し、第3の所定距離に到達するまで搬送され、該第3の所定距離は、好ましくは40mmまたはそれ以上、より好ましくは50mmまたはそれ以上である。この解決策は、上述したように、上部にガセットの存在しないパッケージを有し、そして2層の材料のみが存在する領域に再閉止可能な開口部を配置することを可能にするので好適である。前記パッケージは、軸線方向に長いほど、該パッケージの軸線方向の伸びが好ましく大きくなる。
【0032】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、この方法はさらに下記の工程を備える。
f.前記筒状構成体の部分の軸線に平行に前記筒状構成体の部分の前記軸線の位置に配置された溶着面に沿って溶着手段により溶着を行うことで、前記筒状構成体の部分を、前記前面シートおよび前記背面シートに固定し、前記溶着面は、前記第1の所定距離の2倍よりも大きい幅を有し、ここで、前記筒状構成体の部分は、該筒状構成体の部分の下縁が、前記筒状構成体がそれらの間に挿入される前記シートの縁から離されるように、好ましくは前記シートの縁に対し第2の所定距離に位置するように前記前面シートおよび前記背面シートに固定される。
【0033】
この解決策は、前記切断が筒状構成体の部分の前記軸線の位置で行われるため、同一の大きさのサイドガセットを有する、同一のパッケージを好ましくは連続して製造することを可能にするので、特に好適である。ここで連続という用語は、パッケージを次々に製造できる工程、すなわち、一のパッケージと次のパッケージとの間に時間的距離を有する工程を意味している。したがって、“連続”という用語は、一のステーションで、一のパッケージに、ある工程を行っている間に、他のステーションでは、他のパッケージに別の工程を行うことを意味するものであり、すなわち、各ステーションでは、好ましくは連続して作業が行われることになる。さらに、このような好適な実施形態によれば、前記筒状構成体の部分の下縁が、前記前面シートおよび前記背面シートの縁から好ましくは第2の所定距離離れて位置するように、前記前面シートおよび前記背面シートに固定され、実際に、単一のシールによってパッケージの底部にサイドガセットの下縁を固定することを可能にし、かくして、パッケージに穴を開けることなく底部を塞ぐことを可能にする。
【0034】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、この方法は、前記筒状構成体の部分の軸線に位置するシールによって前記筒状構成体の部分を前記前面シートおよび背面シートに固定する工程をさらに備える。この解決策は、工程f)で説明したように連続する工程によってパッケージを閉じることができる本シールを形成することを可能にし、かくして、前記パッケージの外縁の溶着を可能にするシーラーが配置されている位置と、第1の結合が行われる位置とを分離することができるので、特に好適である。このような第1の結合は、好ましくは、前記三角形の部分を前記筒状構成体それ自体に固定するために形成されるシール伸びを制限する溶着面によって生じる。
【0035】
本発明のさらなる一実施形態によれば、密閉可能なパッケージを製造するための方法が提供され、この方法はさらに下記の工程を備える。
g.前記溶着面を前記筒状構成体の軸線と平行に前記筒状構成体の前記軸線に配置された第2の切断線に沿って切断する工程であり、前記第2の切断線は、一のパッケージを次のパッケージから分離することができるように前記パッケージの高さと等しい長さで延在するものであって、前記2つの三角形の部分の互いに平行な辺から均等な距離を置いて配置されている。
【0036】
本発明の一の実施形態によれば、外部雰囲気に対してパッケージ内の雰囲気を密閉するように構成された、可撓性材料からなる(気密)密閉可能なパッケージを製造するための装置が提供され、前記パッケージは、前面パネルと、背面パネルと、前面パネルと背面パネルとの各々の、互いに対抗する両端に、前記前面パネルを前記背面パネルに接続するように設けられた2つのサイドガセットと、を備え、前記装置は、1のシートから筒状構成体を形成するように構成された筒状構成体形成ステーションを備え、該筒状構成体形成ステーションは、前記筒状構成体の一部分が、2つの互いに平行な辺を有すると共に相互に離間するように第1の所定距離の2倍の離間距離を有する2つの三角形の部分を有する前記筒状構成体の端部を有するように、前記筒状構成体の軸線に対して傾斜する折り目に沿って前記筒状構成体の端部を折り畳むよう構成された折り畳み手段を備えている。この解決策は、筒状構成体の前記斜めの折り畳みを確実にするステーションによって、パッケージの上部にガセットの存在しない部分を形成することを可能にするので、特に好適である。第1に、このことは、パッケージに収納された材料を取り出す作業が特に簡略化されることを意味する。さらに、2層の材料のみからなる位置に再閉止可能な開口を配置することを可能にする。これは、パッケージそれ自体の厚さを低減することを可能にする。加えて、前記第1の所定距離の存在は、パッケージを効果的にシールすることおよび、パッケージをより強固にすることを可能にする。
【0037】
本発明の一の実施形態によれば、前記筒状構成体形成ステーションが、さらに前記三角形の部分を好ましくは溶着によって前記筒状構成体に固定するように構成された固定手段を備える装置が提供される。この解決策は、第1シールを作成することを可能にし、次に、筒状構成体上に形成された折り目が失われることなく、該筒状構成体を連続する位置に移動させることを可能にするので、特に好適である。したがって、前記筒状構成体の結合は、筒状構成体の折り畳みが行われる領域と異なる位置で、かつ所定距離離れて行われることができる。
【0038】
本発明の一の実施形態によれば、前記筒状構成体形成ステーションがさらに移動手段を備える装置が提供され、該移動手段は、好ましくは回転体を備え、該回転体の回転によって前記筒状構成体の軸線に平行な搬送方向に前記筒状構成体を移動させるように構成されている。この解決策は、前記回転体が、その回転方向に応じて、2つの対抗するスライド方向に前記筒状構成体を搬送することを可能にするので、とくに好適である。さらに、前記筒状構成体はローラ対の間にあるため、前記回転体は、実際の前記筒状構成体の変形を回避することを可能にする。
【0039】
本発明の特定の一実施形態によれば、前記筒状構成体形成ステーションから所定の距離に配置された結合ステーションをさらに備える装置が提供され、該結合ステーションは、前記筒状構成体形成ステーションから移送される前記筒状構成体を受け取り、該筒状構成体をパッケージの前面パネル又は背面パネルを形成する前面シートと、パッケージの背面パネル又は前面パネルを形成する背面シートとの間に挿入するように構成される。この解決策は、2つのステーション間に設けられた所定の距離が、前記筒状構成体の、シートに固定した後の搬送を可能にするので、特に好適である。このことは、前記筒状構成体の溶着手段を、前記前面および背面シートの配置される部分の外部に配置することができ、これにより装置を大幅に簡略化することができるということを意味する。これは、先行技術のいくつかの例と異なり、前面シートと背面シートとの間に形成される領域に溶着手段が設けられていないためである。
【0040】
本発明の一の実施形態によれば、前記筒状構成体からその一部を、前記筒状構成体の軸線に垂直な方向に延びる第1の切断線に沿って分離するように構成された切断手段を備える装置が提供され、該切断手段は、前記筒状構成体形成ステーションと前記結合ステーションとの間に配置されている。
【0041】
本発明の特定の一実施形態によれば、前記筒状構成体が、前記前面シートと背面シートとの間に、パッケージを底部で封止するように構成された下側閉止シール内に完全に囲まれるように挿入されるために、前記切断手段の第1の切断線が、前記筒状構成体が挿入される前記前面および背面シートの端部に対して第2の所定距離離れて配置される装置が提供され、前記第2の所定距離は、好ましくは1mmと5mmとの間であり、より好ましくは3mmである。このような解決策は、前記パッケージの下側シール内に前記ガセットを埋め込むことで前記ガセットがパッケージの下部に固定された最終のパッケージを形成することを可能にするので、特に好適であり、これにより、特にしっかりしたパッケージの底部を持つことが可能になる。
【0042】
本発明の特定の一の実施形態によれば、前記シートを前記結合ステーションに供給するように構成された好ましくは垂直の準備ステーションをさらに備える装置が提供され、該準備ステーションは、サイズが等しい前面シート及び背面シートを提供するために、リールから送られる前記シートを切断するように構成された切断手段と、前記シートの搬送方向と一致する方向を有し、リールから送られる再閉止可能なエレメント、特にジッパーを前記前面シートおよび背面シートに固定する第1の溶着手段と、前記前面シートおよび背面シートの搬送方向に対して垂直な方向を有し、前記前面シートを、シートの間に設けられた再閉止可能エレメントと共に前記背面シートに固定するように構成された第2の溶着手段と、を備える。この解決策は、最初に1枚のシートからスタートするし、次いでそれを切断して2枚のシート、すなわち前面シートと背面シートを形成することを可能にするので、特に好適である。さらに、前記シートがリールから送られてくることが、前記動作を連続的に行うことを可能にする。第2に、前記第1の溶着手段の存在が、再閉止可能なエレメント、好ましくはリールから送られるジッパーの長さを前記パッケージに連続して固定することを可能にする。第3に、前記第2の溶着手段の存在が、前記前面シートを前記背面シートに固定することを可能にし、これにより、前記筒状構成体の通路となる開口部を形成するために該装置の連続するステーションにおいて前記前面シートが前記背面シートから離れるように動かされたとしても前記シートの相互の移動を防止することが可能になる。他の利点は、再閉止可能な開口部を、パッケージの縁に固定することにある。この実施形態中で挙げられて準備ステーションを構成する3つのエレメントは、互いに直接関連付けられていないので、個々に用いられてもよいことは明白である
【0043】
本発明の特定の一実施形態によれば、前記結合ステーションが、前記筒状構成体の部分を前記前面シートおよび前記背面シートにシールするように構成された溶着手段をさらに備える装置が提供され、該溶着手段は好ましくは、前記パッケージの溶着面上にシールを形成するように構成され、前記溶着面は、前記パッケージの軸線に平行であり、前記第1の所定距離の2倍よりも大きい幅を有する。この解決策は、前記筒状構成体の端部の三角形の部分を挟みながら閉止シールを形成することを可能にするので、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本発明は、添付図面を参照して説明され、ここで、同一の参照符号および/またはマークは、システムの同一の部品および/または類似の部品および/または対応する部品を示す。
【0045】
【
図1】本発明の一実施形態の可撓性材料からなるパッケージの正面図である。
【
図2】本発明の一実施形態の、
図1に示すパッケージを製造するための装置の三次元概略図であり、点線は、装置を構成する各ステーション間を分けて示すための仮想線である。
【
図3】本発明の一の実施形態において、
図2に示すパッケージを製造するための装置の各構成機構をより具体的に示す図である。
【
図4】
図3に示す装置の第1ステーションの詳細を示す図である。
【
図5】
図5Aは、
図3に示す装置の第2ステーションの詳細を示す図であり、本発明の一の実施形態により形成された筒状構成体であり、
図5Bは、
図5Aの切断線A-Aにおける筒状構成体61の断面図である。
【
図6】
図6Aは、筒状構成体形成ステーションを詳細に示すものであり、より具体的には、筒状構成体を移動させ、該筒状構成体の軸線に対して斜めの折り目を形成するためのシステムを示す図であり、
図6Bは、
図6Aの切断線A-Aにおける断面図である。
【
図7】
図7Aは、
図6Aに示す筒状構成体形成ステーションについて、筒状構成体の端部が該筒状構成体の軸線に対して傾斜した折り目に沿って折り曲げられた後の状態を詳細に示したものであり、一方、
図7Bは、
図7Aの切断線B-Bにおける断面図を示すものであり、特に、三角形の部分6および7の断面図を示すものである。
【
図9】
図7Aに示す筒状構成体の斜視図であり、筒状構成体61を溶着することで三角形の部分6、7を固定した後の状態を示す。
【
図10】
図9に示す筒状構成体形成ステーションと、
図4に示す第1ステーションから移送される二枚のシート間に筒状構成体を挿入する結合ステーションを示す斜視図である。
【
図11】
図10に示すステーションの斜視図であり、筒状構成体が切断線に沿って切断された後の状態を示す。
【
図13】
図12に示したステーションの詳細を示す斜視図であり、
図12に示す状態の続きの状態を示すものである。
【
図14】
図13に示す装置の一部を示す平面図であり、様々なシールが示されている。
【
図15】
図14に示すものと同様の平面図であり、
図14に示す状態の続きの状態を示すものであり、一のパッケージが次のパッケージから切り離された状態を示している。
【
図16】
図15に示すパッケージが封止ステーションに送られた最終の状態を示すものであり、該パッケージ内に内容物が充填され、封止して外部へ搬出する状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下に、本発明の一の実施形態を、添付の図面に示した一の実施形態に従って説明する。しかし、本発明は、以下の詳細な説明に記載されると共に、図面に示された実施の形態に限定されず、開示の実施の形態は、本発明の様々な態様を単に例示するものであり、その範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定されるものである。本発明はさらに修正および変形が可能であることは、当業者にとって明らかである。
【0047】
本明細書において密閉可能なパッケージ100が載置される平面を、“右”、“左”、“上”、“下”、“前”、“後方”という用語で表す。したがって、密閉可能なパッケージ100が載置される平面は、パッケージの開口が設けられる面とは反対側の面である。したがって、“上部”という用語は、パッケージの開口が設けられる、該パッケージの部分を表し、該部分から内容物が挿入される。また、パッケージ100が載置される平面に関しては、右は読み手の右側を指し、同様に、左は読み手の左側を指し、最後に、正面は読み手の対面する部分であり、同様に、後方は読み手の反対の側を指す
【0048】
本発明において“密閉可能な”および“気密”という用語は、任意のガスに対して気密な封止を意味する。実際に、用語“空気”は、従来から一般的に任意のタイプのガスを示すものとして使用されている。
【0049】
本発明における搬送方向という用語は、パッケージ100またはその一部が製造される方向を意味する。この論理において、1のプロセスが他のプロセスに対して“下流”で行われる、とは、パッケージ100を製造する工程において、1のプロセスが、他のプロセスを行った後に行われることを意味する。同様に、1のプロセスが他のプロセスに対して“上流”で行われる場合は、パッケージ100を製造する工程において、1のプロセスが他のプロセスが行われる前に行われることを意味する。
【0050】
図1は、本発明の一の実施形態による密閉可能なパッケージを概略的に示したものである。
【0051】
図1は、パッケージ100の正面図であり、特に、パッケージの上部開口5は、図の上端部に位置し、パッケージ100の下縁部12は、図面の下部に位置する
【0052】
パッケージ100は、以下の説明から明らかなように、上部開口5からパッケージ100に内容物を充填した後、該開口5において、溶着面を形成してパッケージの開口が閉鎖されるので、パッケージ外部の大気が、パッケージ内に侵入することがなく密閉される。したがって、パッケージ100内の雰囲気は、パッケージ100の外部の雰囲気に対して完全に分離されている。
【0053】
図1に記載されたパッケージ100の詳細について説明するが、以下の図面を参照して該パッケージの製造方法を説明することで明らかになるであろう。
【0054】
可撓性材料からなる密閉パッケージ100は、前面パネル1と背面パネル2から構成される。前面パネル1と背面パネル2は、右側ガセット3と左側ガセット4の2つのサイドガセットによって接続されている。このサイドガセット3,4は、前面パネル1と背面パネル2の対向する端部に設けられている。前記2つのサイドガセット3,4は、1枚のシートをパッケージの軸線Ax1に平行な折り目L1に沿って折り曲げて形成される。これにより、蛇腹構造を形成することができ、前面パネル1と背面パネル2との間の距離を大きくすることができる。
【0055】
サイドガセット3,4は、複数の折り目を設けて、2つのパネル間の距離を大幅に増大させるように構成することができ、これによれば、パッケージの体積を大幅に増大させることができる。
【0056】
前面パネル1、背面パネル2、2つのサイドガセット3,4は、可撓性を有するシール可能な材料のシートからなることが好ましい。該シートは、2つの表面のうちの一方のみがシール可能であることが好ましい。
【0057】
このため、前面パネル1および背面パネル2は、パッケージ100の内側に位置する側にシール可能な面を有している。サイドガセット3,4は、パッケージ100の内側に位置する側にシール可能な面を有する。特に、サイドガセット3、4は、前面パネル1および背面パネル2と対向する側にシール可能な面を有し、サイドガセット3,4と前面パネル1および背面パネル2との間のシールを可能にしてパッケージ100の側方の閉鎖を確実にしている。
【0058】
図示のように、パッケージ100の開口5に近い位置に、再閉止可能な開口部15を有し、この再閉止可能な開口部15は、パッケージ100の軸線Ax1に垂直な方向に延在して設けることが好ましい。後述するように、再閉止可能な開口部は、側部溶着面22,23の間に設けられる。該再閉止可能な開口部の一例としては、パッケージ100を可逆的に開閉することができるジッパーがある。したがって、再閉止可能な開口部15は、前面パネル1と背面パネル2の間に延在し、該再閉止可能な開口部15の第1の部分は、パッケージ100の前面パネル1の内面に設けられ、該再閉止可能な開口部15の第2の部分は、パッケージ100の背面パネル2の内面に設けられる。このようにして、前記第1の部分が、前記第2の部分と係合することで、パッケージ100が開封された後も該パッケージ100の封止を確実に行うことができる。
【0059】
サイドガセット3,4の上端部は、パッケージ100の軸線Ax1に対して傾斜する折り目線L2に沿って折り曲げられる。該折り目線L2に沿って折り曲げられた部分は、サイドガセット3,4の端部となり、パッケージ100の開口5の近傍に位置することになる。
【0060】
サイドガセット3,4の端部の折り曲げにより、三角形の部分6,7が形成されることになり、そのため、パッケージ100の上部に、ガセットが存在しないようにすることができる。これにより、前記全面パネル1の層と背面パネル2の層との2層の材料(2層の厚さを有する領域)のみからなる領域に、再閉止可能な開口部15を配置することができる。
【0061】
前記三角形の部分6,7は、パッケージの軸線Ax1に対して傾斜した斜辺を有する直角三角形の形状を有し、各三角形の部分6,7の高い方の頂点は、シールが行われるパッケージの側部領域(後でさらに説明する)に位置し、これにより、前面パネル1と背面パネル2とを、サイドガセット3,4を挟んで接合することができる
【0062】
したがって、前記三角形の部分6,7のそれぞれは、パッケージの外縁10,11に平行な隣辺8,9と、パッケージ100の外縁10,11に垂直な他の隣辺13、14とを有する。
【0063】
図に示したように、パッケージの外縁10,11に平行な隣辺8,9は、パッケージの外縁から所定距離D1離れて位置する。パッケージ100の製造方法を説明する際に述べるが、前面パネル1をガセット3,4に溶着した後、背面パネル2を溶着させることができるので、各三角形の部分6,7を“挟み込む”ことができる。したがって、外部雰囲気に対し、パッケージ内の雰囲気の効果的な密閉を確実に行うことができる。
【0064】
反対に、前記隣辺8,9を、パッケージ100の縁部10,11と重なるように位置決めすると、外部に対してパッケージ100を完全に密閉することができないおそれがある。さらに、前記ガセットの上部に配置される“側部タブ”の形成の問題もあり、破袋する可能性があり、非常に脆弱でもろいパッケージになってしまう。
【0065】
図示および上述したように、パッケージの右側及び左側の側縁10,11に側部シール22,23が形成され、該側部シールによってパッケージ100を右側部及び左側部に沿って封止することができる。このような側部溶着面22,23は、パッケージの全長h3に延びている。このような側部シールのシール幅は、上述の所定距離D1よりも大きくする。
【0066】
このようにして、隣辺13,14の一部が側部の溶着領域22,23に重なり、これにより三角形の部分6,7の前記側縁への“挟み込み”による固着を確実にすることができる。
【0067】
上記したように、溶着面22,23の幅は、前面パネル1と背面パネル2との間に前記三角形の部分を“挟み込む”ため、第1の所定距離D1よりも大きくする。とくに、所定距離D1は、好ましくは1mm以上からなり、実際にはもっと大きい。例えば、大きいサイズのパッケージでは、所定距離D1は好ましくは、4mm以上である。このような離間距離は、パッケージのサイズに強く依存している。例えば、小型のパッケージでは、所定距離D1は小さくなる。一方、大型のパッケージでは、所定距離D1が大きくなっている。同様に、所定距離D1は、側部溶着面22,23の幅に依存する。つまり、該溶着面が大きくなるにつれて、所定距離D1が大きくなる。
【0068】
加えて、図に示したように、下部溶着面27を、底部からパッケージ内に収容された内容物の漏れ出しを防止するため、該パッケージ100の下縁12に沿って、パッケージ100の底部を封止するように設けられる。さらに、溶着面22,23および溶着面27の両方に対して傾斜して設けられた2つの溶着面25,26を有し、該溶着面によってパッケージを効果的に空にすることができると共に、下端部を強化することができる。パッケージを効果的に空にすることができるのは、溶着面25,26によってパッケージの底部が平坦になるためであり、これにより簡単にパッケージ内を空の状態にすることができる。
【0069】
これにより、パッケージ100内に収納された内容物を効率よく取り出すことができ、上記によらないとパッケージ100下側の隅部に内容物が挟み込まれることになる。実際に、溶着面25,26の目的は、パッケージ内に収容された内容物の一部が、該パッケージ下側の隅部に挟み込まれたままになることを抑制することにある。
【0070】
例えば、パッケージに含まれる材料の価値が非常に高い場合、例えば食品の場合に、どのようなケースであっても、廃棄物を減らすことが重要である。
【0071】
さらに、サイドガセット3,4は、パッケージ100の下縁部12に対して所定距離D2離れて位置している。これは、ガセットの下部が、前面パネル1と背面パネル2との間に確実に“挟み込み”されるようにするためである。この所定距離D2は、パッケージ100の大きさに応じて変化させることができる。該所定距離D2の基準値としては、1mm以上が好ましい。さらに、ほとんどの場合、該所定距離は5mm未満であることが好ましい。
【0072】
図1に示したようなパッケージは、サイズの範囲を広く設定することができる。例えば、0.1kgの被包装物を収納できるような比較的小さいパッケージから、被包装物を20kgまで収納できる非常に大きいパッケージまで様々なサイズがある。
【0073】
要するに、右側ガセット3および左側ガセット4は、パッケージの側縁10,11に沿ってパッケージ100の下縁12から高さh1まで延在している。そのため、図に示すように、パッケージ100の高さh3は、ガセット3,4の上端部から上端縁5までの距離h2と距離h1との和に等しい。このようなガセット3,4は、前面パネル1および背面パネル2の下縁である、パッケージ100の下縁12から所定距離D2離れて位置させる。また、右側ガセット3および左側ガセット4の上端部は、パッケージ100の開口5から距離h2に位置する。そのため、パッケージ100の内部が、ガゼットの影響を受けることがなく、またパッケージ100内に収納された内容物の有効な取り出し口を設けることができる。
【0074】
図2~
図16には、
図1に示すものと同様のパッケージ100を製造するための装置200および、該パッケージ100を製造する方法が示されている。
【0075】
図2は、本発明の一の実施形態による装置200を示す。図に示す装置200は、4つのステーションを備えている。第1ステーション201は、ステーション202でステーション203から移送される筒状構成体と結合される帯状の材料を調整するように構成されている。ステーション203は、
図1のパッケージ100のサイドガセット2,3を形成するように構成されている。結合ステーション202の下流には、結合ステーション202で製造されたパッケージを開口して内容物を充填し、最終的にはパッケージ100の開口5を閉じて、パッケージ内の雰囲気を外部雰囲気に対して封止する封止ステーション204が配置されている。
【0076】
実際に、本発明に開示されたパッケージ100は、パッケージの上部開口5が閉じられた際、つまり、パッケージ100内に内容物が充填された後に、パッケージ内の内容物が、外部の雰囲気から分離されるという意味で密閉可能なパッケージと言われる。したがって、外部空気は、パッケージ100の内部に進入することができず、その逆に、内部空気がパッケージの外部に出ることもできない
【0077】
本発明に開示されたパッケージのタイプと全く異なるタイプの多くのパッケージが、従来から知られている。とくに、このようなパッケージは、サイドガセットに位置する空気の通路を有する。このようなパッケージは、例えば、時間の経過によってパッケージ内に発生したガスを逃がすために使用される。
【0078】
図3には、図示した一の実施例として、垂直ステーションである準備ステーション201、結合ステーション202および筒状構成体形成ステーション203が詳細に記載されている。
【0079】
パッケージ100の製造方法は、装置200を構成する様々なステーションについて説明すると共に、該ステーションがパッケージ100の製造にどのように寄与するのかについて説明することで明らかになるであろう。
【0080】
準備ステーション201は、可撓性材料からなるシート70が巻回されたリール72を備え、該シート70は、上述したように、2つの面のうちの一方が溶着可能に構成されている。
【0081】
シート70は、リール72から形成装置73に向かって繰り出され、該形成装置では、シート70を、リール72に巻回されていたときの幅のほぼ半分の半折シートとなるように折り畳む。
【0082】
上記したように、シート70は、リール72から繰り出され、形成装置73に向かって
図3に矢印で示す搬送方向に沿って移送され、該形成装置において折り畳まれる。シート70を切断することのできるブレード71が、形成装置73の直下に配置され、該ブレード71によって形成装置73で設けられた折り目に沿って2つの等しい部分に切り分けることができる。
【0083】
したがって、ブレード71の下流では、2枚のシート19,20が互いに重なりあって下流へ搬送される。シート19,20は、シール可能な面どうしが対向し、一方、外面は非シール面からなり、そのため2つのシートを相互にシールさせることができる。
【0084】
また、上記システムを、2つのシート19,20を相互に重なり合うように供給することのできる2つのリールによって置き換えることもできる。例えば、この代替システムは、例えば色および厚さのような性質の異なる2枚のシートを用いる場合に好適である。しかし、この後者のシステムは、2つのリールを用いるため、より大きなスペースを必要とするという欠点を有する
【0085】
リール74は、ブレード71の下流に配置され、該リールにはパッケージ100の再閉止可能な開口部として使用されるジッパー15が巻回されている。
【0086】
ジッパー15は、リール74から繰り出され、ブレード71の下流に形成された両シート19,20に結合される。例えば、図示の一例では、ジッパー15は、溶着用バー42によって前面シート19および背面シート20に結合され、これによって、再閉止可能な開口部15を、パッケージ100のパネル1,2に溶着によって設けることができる。
【0087】
図に示されているように、再閉止可能なジッパー15は、リール74から供給され、前記前面シートおよび背面シートの両方に溶着用バー42を用いてシールされて結合される。とくに、再閉止可能な開口部15が開放された後、すなわち再閉止可能な開口部15の第1の部分と、再閉止可能な開口部15の第2の部分との係合が解除された後、再閉止可能な開口部15の第1の部分は、前面シート19に保持され、第2の部分は、背面シート20に保持される。そのため、前記第1の部分と第2の部分との分離/結合によってパッケージ100を可逆的に開放/封止することができる。
【0088】
上述したように、前記第1および第2の部分を備える再閉止可能なジッパー15は、シート19とシート20との間に搬送され、該シートにシールされる。前記第1および第2の部分は、溶着用バー42によって溶着された後に互いに係合していない状態であることが好ましい。
【0089】
したがって、再閉止可能な開口部15の第1の部分を、第2の部分から分離することを目的として、コントラスト部(図示せず)を、溶着用バー42の下流に設けることが好ましい。
【0090】
前記説明に引き続いて示すように、様々なパッケージ100を切り離す最終ステーションでは、ジッパー15の2つの部分が互いに係合していないことが好ましく、これは、内容物の充填用の開口をパッケージ100に設けることができ、ジッパーの前記2つの部分を最初に開放する作業を行うことなく、内容物を充填することができるためである。
【0091】
溶着用グリッパー43は、上述したように、溶着用バー42の下流側に配置され、ジッパー15を長手方向にシールするように構成されており、該溶着用グリッパーは、シート19,20の搬送方向と直交する方向に溶着面24を形成することが可能であり、上記のコントラスト部を設ける場合には、溶着用バー42と溶着用グリッパー43との間に設ける。
【0092】
以下の図面を参照してより詳細に説明するが、前記溶着面24は、前記前面シート19を、シート19,20の間に設けられた再閉止可能な開口部15と共に、背面シート20に固定するものである。さらに、前記溶着面24でジッパー15を平坦化してジッパーの厚さを減少させることが可能である。これにより、後述するパッケージのサイドシールの形成を容易にすることができる
【0093】
前記溶着用グリッパー43により形成された各溶着面24は、シート19,20の縁部近傍に配置されており、ここで、“近傍”とは、シート19,20の縁部と前記溶着面24との間に所定の距離があることを意味し、これは例えば前記溶着用グリップを位置決めする際に必要とされる誤差のマージンである。いずれにしても、シート19,20の縁部に隣接して溶着面を位置させることが好ましい。
【0094】
パッケージ100の開口部5が位置する、パッケージ100上縁の閉鎖部は、シート19,20の端部と平行な方向、すなわちシート19,20の搬送方向に沿って延在する。したがって、連続する2つの溶着面24の中点の間の距離(
図13の距離M1参照)が、シート19,20の搬送方向に沿って測定され、該距離が、その後に形成されるパッケージ100の幅と等しいことは明らかである。
【0095】
このような溶着面24の長さh4(
図10に示す)は、35mm~50mmであることが好ましい。一の実施形態において、前記長さは好ましくは40mmである。いずれの場合も、上記の長さは、パッケージ100の最終的な高さと、後述するようにパッケージの縦長さh3に一致するシート19,20の幅に強く依存している。
【0096】
溶着面24は、後述するようにサイドガセット3,4を形成する筒状構成体を誘導することのできる長さを有していることが重要である。つまり、高さh4が高くなれば、パッケージにガゼットの影響をうけることのない部分を大きく形成することができる。そのため、高さh4が40mmの場合には、パッケージの、ガゼットの影響を受けない部分は、少なくとも40mmの軸線長さになり、好ましくは50mmとする。これによれば、後述するように、前記筒状構成体が、パッケージ100の開口部5が位置しているシート19,20縁部に近づくように移動することを阻止できる。
【0097】
前記シート19,20は、例えば、簡単なローラからなる動力手段(図示しない)によって、前記溶着用グリッパー43の下流に搬送される。前記準備ステーション201による手順を、
図4を参照して詳細に示す。
【0098】
図4は、溶着面24が形成される部分から、所要の下流範囲で、どのような工程が行われるかを明確に示すものであり、前面シート19と背面シート20は、溶着面24が形成される縁部とは反対側に位置する縁部37,38に沿って互いに開放されている。
【0099】
背面シート20の縁部37と前面シート19の縁部38は、パッケージ100の下縁12となる位置に配置されている。
【0100】
図3に再び戻り、結合ステーション202は、第1準備ステーション201の下流に配置され、該結合ステーションは、第1ステーション201から搬送されるシート19およびシート20を、筒状構成体形成ステーション203から搬送される筒状構成体61に結合するように構成されたものであって、これについては後で説明する。
【0101】
したがって、結合ステーション202の説明に入る前に、前記筒状構成体を結合ステーション202に供給する筒状構成体形成ステーション203の運転方法について詳細に説明する。
【0102】
図3に示したように、前記筒状構成体16の搬送方向は、上記した前面シート19と背面シート20の搬送方向に対して垂直な方向である。
【0103】
図5Aおよび5Bを参照すると、前記筒状構成体を形成する方法が詳細に示されている。図に示したように、シート60は、軸線63を中心に回転するように構成されたリール62に巻回されている。該リール62が回転することで、前記シート60が繰り出され、筒状構成体61が周知の形成装置(図示しない)を介して形成される。
【0104】
筒状構成体とは、ある方向に沿って延びる平らな筒状構造を有するシートを意味する。該筒状構成体は、2つの相互に平行な折り目L1を介して1枚のシートによって形成される。図に示したように、2つの折り目L1は、シート60の両外縁を互いに近接するように移動させ、該シートの右縁が、該シートの左縁に配置される。前記シートの右縁と、該シートの左縁は、前記筒状構成体の中央部で当接することになる。前記2つの折り目L1は、実際、前記シート60の外縁から同じ距離に配置されている。
【0105】
筒状構成体61の構造の一例が、
図5BのA-A断面図に明確に示されている。該断面図によれば、筒状構成体61の下端は連続したものからなり、一方、上端にはわずかに不連続な部分があることがわかる。該不連続部分がある理由は、上記したように、筒状構成体61の上端には、前記シート60の右縁と左縁とがそれぞれ有するためである。したがって、筒状構成体61の上端の中央部分は、シート60の左縁と右縁との境目部分となっている。
【0106】
いずれにしても、折り目L1に沿ってシート60を折り畳むための成形装置は、前記不連続部分を実質的にゼロにするように、シート60の両外縁どうしを配置する。前記シートの左縁と右縁との間の距離は、
図5Bでは読者が筒状構成体からなり、前記不連続部分がシート60の右縁と左縁とが当接する部分であることを理解できるように、かなり強調して例示されていることを留意する必要がある。前記成形装置によって形成される前記不連続部分が、実際には、はるかに狭いことは明白である。
【0107】
図6Aおよび6Bを参照すると、筒状構成体61を折り畳み、搬送する装置が開示されている。
【0108】
とくに、
図6Aには、筒状構成体61を、
図3に示したシート19,20の搬送方向に垂直な方向へ搬送することが開示され、該搬送は、2つの異なる高さに配置された逆回転ローラ66によって確実に行われる。
【0109】
前記筒状構成体61は、前記逆回転ローラ66を該筒状構成体に直接接触させるための2つの開口68が設けられたプレート67の下に搬送され、該筒状構成体をローラの回転によって搬送方向に搬送させる。図に示す一の実施例では、開口68の数は2つであり、よってローラの数は4つとなる。
【0110】
しかしながら、前記開口68の数、したがってローラ66の数は、例えば、筒状構成体61のサイズや、筒状構成体61を構成する材料の厚みや硬さなどによって適宜、増やすことも減らすことも可能である。
【0111】
前記したように、シート60は、シート70のように、溶着面と非溶着面を有する可撓性材料からなる1枚のシートである。図面に示される一の実施形態では、前記溶着面は、筒状構成体61の外表面にあり、つまり筒状構成体の外面を形成し、一方、非溶着面は、筒状構成体61の内面となる。
【0112】
前記したように、一対のローラ66はそれぞれ、前記プレート67の上部および下部に配置され、前記一のローラは、その上部/下部に設けられた他のローラに対して反対の方向に回転するように構成されている。
【0113】
前記筒状構成体61の搬送方向に対して斜めに設けられた図に示す折り畳み手段64,65は、前記プレート67の端部に設けられている。該折り畳み手段64,65は、筒状構成体61に対して底部に配置され、該筒状構成体61がその上を滑ることができる。下記に示したように、折り畳み手段64,65が軸線周りに回転することによって端部が矢印形状からなる筒状構成体が提供される。
【0114】
このような折り畳み手段64,65は、
図7Aを参照してより明確に示されている。該折り畳み手段は、図に示したようにほぼ矩形状である。特に、前記折り畳み手段64,65は、
図7Aに示される一の実施形態において(すなわち、その軸線周りに回転し、矢印形状を形成した後)、内縁に直線から外れた部分を有する。まず、中央の「尖った」端部は、折り畳み工程を最適なものにする。言い換えれば、折り畳み手段64、65の中央端部に設けられた空洞は、溶着による折り畳みを確実にするものであり、このことは溶着手段44を説明することでより明確になる。
【0115】
とくに、筒状構成体61の端部の折り畳みは、折り畳み手段64,65と、該折り畳み手段64,65のうちの一つに類似の形状を有する、前記プレート67端縁である傾斜端縁67aと、の共同操作によって確実に行われる。
【0116】
とくに、プレート67の端縁は、筒状構成体61の軸線に対して傾斜し、相互に対称の2つの部分67aを有する。該傾斜部分67aは、折り畳み手段64,65にほぼ平行に配置されている。加えて、プレート67の端縁は、筒状構成体61の軸線に配置された、ほぼ矩形状の開口67bを有する。
【0117】
そのため、筒状構成体61が、前記プレート67の下をスライドし、該プレート67の端部近傍に到達すると、該筒状構成体を、前記プレート67中央の前記矩形部分67bにおいて確認することができる。この構成は、筒状構成体61の三角形の部分6,7を、前記プレート67の傾斜端縁67aで補助しながら前記折り畳み手段64,65によって折り畳んだ後、該三角形の部分を前記矩形の開口67b位置で、該筒状構成体61にシールすることができるので有利である。上記したように、矩形部分67bへのアクセスもまた、折り畳み手段64,65の端部の特有の形状によって確保することができる。
【0118】
図7Aに示したように、折り畳み手段64,65を軸線周りに回転させて、筒状構成体16の端部に該筒状構成体の軸線に対して対称に位置する2つの三角形の部分6,7を形成する。前記折り畳みが行われた後、形成された2つの直角三角形6,7、実際には、筒状構成体61の折り畳みによる2つの直角三角形6,7は、
図1に示した距離D1の2倍に等しい所定の距離、離れて位置している。
【0119】
このようにして、筒状構成体の端部は、ほぼ台形の形状を有し、そのため所定距離D1の2倍に等しい長さの上部ベース16が、前記筒状構成体61の端部の折り畳みによって形成される。
【0120】
図7Bは、
図7Aの切断線B-Bに沿う断面図である。該断面図に示したように、前記折り畳みにより形成された2つの三角形の部分6,7は、前記プレート67の端部が筒状構成体61と三角形の部分6,7との間に設けられているので、該筒状構成体61に完全に重なっていない。
【0121】
図8は、折り畳み手段64,65を軸線回りに回転させて折り畳んだ後の、筒状構成体61の端部の状態を明確に示す平面図であり、プレート67の傾斜端部67aと協同で、該傾斜端部67aの傾斜に一致する折り目L2に沿った折り畳みが行われる。
【0122】
図9は、
図8に示す折り畳み手段を連続状態で示している。三角形の部分6,7と筒状構成体61の中央部とのシールは、上述したように、矩形状の開口67bによって、傾斜部67aが所定距離、離れて配置されているため、この状態で行われる。これにより、三角形の部分6,7を筒状構成体61に固定することができ、先の工程で設けられた折り目L2を、筒状構成体61の連続的な移動においても保持することができる。
【0123】
図に示される一の実施形態において、溶着手段44により、三角形の部分6,7が、該三角形の部分6,7の側部に沿って互いに平行に延びる2つのシールストレッチ28によって筒状構成体61に溶着される。とくに、
図10に示したように、2つのシールストレッチ28によって、前記三角形の部分6,7を1つずつ筒状構成体61に溶着する。しかし、前記シールストレッチは形状が変わることもあるので、該シールストレッチ28の数が変化し得ることは明らかである。
【0124】
また、三角形の部分6,7は、筒状構成体の軸線に位置する1または複数の円形シールスポットによって筒状構成体61に“貼着”することも可能であり、該円形シールにより、好ましくは、三角形の部分6,7の両方を筒状構成体に同時に接合することもできる。さらに、このような“貼着”形状は、例えば楕円形のような円形以外であってもよい。しかし、このような貼着スポットは、筒状構成体61の軸線に対して、側部に設けることができることも明らかである
【0125】
図3に戻り、筒状構成体61が、シート19,20の搬送方向と直交する方向に沿って、前面シート19と背面シート20との間に構成された部分に挿入されることが開示されている。また、
図10に示すように、筒状構成体61は、先に形成された溶着面24の位置において、前記シート19とシート20との間の内側領域に搬送され、これにより筒状構成体61の軸線と、溶着面24の対称軸線(エッジ19,20に垂直)とが一致するように配置される。このような工夫は、中心対称軸線を有するパッケージを作る上で重要である。
【0126】
前記したように、前記筒状構成体61の搬送は回転手段66によって行われ、該筒状構成体を前記前面シート19と背面シート20との間に構成される部分に挿入させる。前記筒状構成体61は、該筒状構成体61が挿入されるシート19,20の端部に対して、前記上部ベース16がシート19,20の端縁から距離h2の位置に達するまで挿入される。
【0127】
この距離h2は、好ましくは数十ミリの範囲、例えば40mm以上、より好ましくは50mm以上とする。このような距離h2は、パッケージ100のサイズに強く依存する。上記したように、パッケージ100は、前記距離h2を設けることによって、該パッケージ100上部の、再閉止可能な開口部15を設けてなる部分が、ガゼットの影響を受けることがないので非常に有効である。
【0128】
筒状構成体61は、該筒状構成体61が挿入された部分と対向する縁部から距離h2に到達した後、切断手段33を介して、前記パッケージの下端から距離D2の位置に配置された切断線L3に沿って切断され、これによって筒状構成体の部分69が分離される。
【0129】
この距離D2は、
図1のパッケージを参照してすでに説明したように、下側溶着面27内で、サイドガセット3,4を効果的に封止する働きをしている。なお、切断手段33は、上記切断を行うため、前面シート19と背面シート20の間に設けられている。
【0130】
このような筒状構成体61から筒状構成体部分69を分離する切断工程を、該筒状構成体を2つのシート19,20の間に形成される領域に搬送する前に行っても良いことは明らかである。これによれば、上記切断手段33を、2つのシート19、20の間に形成される領域に配置する必要がない。一例として、前記切断手段33を、筒状構成体61の端部に上記折り目を形成する位置よりも上流に配置することもできる。ここでは、筒状構成体部分69が、シート19,20の間に形成される領域内に、上述した端縁から距離h2に達するまで搬送され、これによって該筒状構成体の部分69が、挿入された端縁から距離D2の位置に到達することになる。
【0131】
次に、前面シート19および背面シート20に、予め切断された筒状構成体の部分69を固定するため、3つの部材を互いに溶着可能とする、さらなる溶着面29が形成される。このような溶着面29は、様々な形状とすることができる
【0132】
図11に示す一の実施形態では、
図10に示した2つのシールストレッチ28の両方を包囲する溶着面29からなるシールが形成されている。この場合にも、前記溶着を、例えば円形の1つ以上のシールスポットによって形成することができる
【0133】
さらに、様々な形状の溶着面を設けることができる。例えば、先に形成された溶着面24と相互作用する、より大きな溶着面を設けることもできる。例えば、シート19,20の縁部に垂直な方向に沿って延在し、溶着面24の全体を包囲するような溶着面であってもよい。
【0134】
前記筒状構成体の部分69を、前面シート19および背面シート20に溶着して固定した後、予め切断された筒状構成体の部分69が固定されてなる筒状構成体61を、
図12の矢印の方向に後退させる。このような移動は、例えば、
図10に記載の移動方向に対して、反対の方向に回転手段66を回転させることによって行われる。筒状構成体61は、2枚のシート19,20の間に形成される領域で切断されるので、該筒状構成体61を折り畳み手段64,65に向かって後退させるような、前記回転手段66の回転が必要になることは明らかである。ここで説明した回転は、前記切断手段33が前記シート19,20から所要の距離、例えば、折り畳み手段64,65の上流、に配置されている場合には必要がない。
【0135】
図13に示す連続工程において、折り畳み手段64および65は、同様の方法で、筒状構成体61の端部を新たに折り畳み、筒状構成体部分69の接合された前記前面シート19および背面シート20が、図に示した搬送ラインに沿ってスライドし、これにより、
図14に記載された連続した工程が行われることになる。
【0136】
図14では、結合ステーション202による連続工程において、最終のパッケージ100を形成するための溶着面21が行われることが示されている。実際、溶着面21は、搬送方向に垂直な方向に形成され、
図1を参照して示すようにパッケージ100の側部シール22,23となるものである
【0137】
上記したように、溶着面21を形成する装置の領域に向かって搬送する間に、筒状構成体部分69が動くのを抑制するため、該溶着面21を、溶着用グリッパー43によって形成される溶着面24と、筒状構成体部分69をシート19,20に固定するための溶着面29とに重ねて形成する。とくに、溶着面21の中心軸線を、溶着面24の中心軸線に一致させる。
【0138】
前述の説明から明らかなように、溶着面21は、上記の距離D1の2倍に等しい幅に、パッケージ100の縁部に筒状構成体の三角形の部分6,7を形成するための所定の量を加えて形成する。
【0139】
さらに、パッケージ下部を閉鎖するためのシール27と、上記のようにパッケージ内の内容物が、該パッケージの角部に留まるのを防ぎ、底が平らなパッケージ100を提供するための傾斜シール25,26と、が形成される。
【0140】
このようにして、
図15に示すように、製品となるパッケージを形成するため、パッケージ100をシートから分離させる準備が行われる。パッケージ100は、切断手段34によって切断線L4に沿って切断されることにより、互いに切り離すことができる。切断ラインL4は、パッケージの搬送方向と直交し、溶着面21を2つの完全に均等な部分に分割するものである。
【0141】
したがって、連結ステーション202の下流において、3辺で封止され、再閉止可能な開口部15を有するパッケージが形成される。再閉止可能な開口部15は、開放状態であることが好ましく、前面パネル1の内側に位置する再閉止可能な開口部15の第1の部分と、背面パネル2の内側に位置する再閉止可能な開口部15の第2の部分とが非係合状態にあることが好ましい。このようにして、時間浪費の増大の可能性がある、再閉止可能な開口部15の第2の部分から第1の部分を外す操作の必要なしに、内容物の充填する準備のできたパッケージ100を提供することができる。
【0142】
図16に示したように、カルーセルが、結合ステーションから提供されたパッケージを受け取り、該パッケージ100の開口5を通して内容物を挿入できるように該開口が開放するように配置されている。
【0143】
例えば、図に示すように、連続工程でパッケージ100を開き、開口した状態のパッケージ101を形成した後、該開口したパッケージ101内に漏斗を用いて内容物を充填して充填パッケージ102を形成する。次いで、該充填パッケージ102を閉じて密閉パッケージ103を形成し、それにより、図に示したパッケージ105を形成し、該パッケージ105が外部に提供される。
【0144】
発明の詳細を明確にするため、装置によって行われる工程を次々に記載しているが、該工程が通常、パッケージを連続的に形成する装置200によって同時に行われることは明らかであり、例えば、準備ステーション201では、筒状構成体形成ステーション203によって筒状構成体61を形成している間に、上述した動作を行うことができる
【0145】
ここで連続するという用語は、パッケージを次々に形成すること、すなわち1つのパッケージの工程と次のパッケージの工程との間に時間的距離を有することを意味する。この実施例において説明したように“連続的な”という用語は、ここでは一方のステーションにおいて、一のパッケージ上で所要の工程を実行する間に、他のステーションにおいて、他のパッケージ上に他の工程が実行されることを意味し、すなわち、各ステーションでは、好ましくは連続的に動作することができる。
【0146】
2つの連続するパッケージを形成する間の時間的距離は、様々なシールから様々な折り目までの異なる工程が、パッケージの製造ラインに沿って行われることに起因している。
【0147】
本発明を上述した実施形態を用いて説明したが、当業者が本発明に対し、本発明の目的および保護の範囲から逸脱することなく、上記明細書の記載に基づいて添付の特許請求の範囲の範囲内で、修正、変形および改良を行うことができることは明白である。
【0148】
例えば、パッケージが再閉止可能な開口部を有することが記載されている場合であっても、本発明は再閉止可能な開口部を有していないパッケージについても好適であることは明らかである。
【0149】
また、本明細書では、装置が4つのステーションからなることを説明したが、該ステーションの一部のみを含む装置を形成することも可能である。例えば、充填ステーション204は、内容物の充填を必要としないパッケージの製造の場合には省略されてもよい
【0150】
各図面において、準備ステーション201が、垂直のステーションからなることが示されているが、該ステーションを水平の準備ステーションとすることも可能である。さらに、準備ステーション201および筒状構成体形成ステーション203の両方において、リールを用いる場合、該リールはより一般的には、シートまたは再閉止可能な開口部を連続的に提供することのできる任意のシステムを意味している。
【0151】
最後に、当業者にとって公知の分野については、本明細書に開示の発明を、過度にかつ無用に曇らせることを避けるために記載していない。
【0152】
したがって、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の保護の範囲によってのみ限定される。