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特許7257435道路網データ処理方法、道路網データ処理装置、電子デバイス、コンピュータ記憶媒体、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】道路網データ処理方法、道路網データ処理装置、電子デバイス、コンピュータ記憶媒体、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20230406BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
G09B29/00 Z
G01C21/26 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021047426
(22)【出願日】2021-03-22
(65)【公開番号】P2021165833
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2021-03-22
(31)【優先権主張番号】202010491048.2
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】リン,ジンシュ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ドン
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-237487(JP,A)
【文献】特開2004-271576(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109710708(CN,A)
【文献】都市スケール自動車交通シミュレーションの基盤開発,電気学会研究会資料,ST-20-014~019,一般社団法人電気学会,2020年05月19日,17-18
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00-29/14
G01C 21/00-21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得ることと、
前記少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、前記初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することと、
前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得ることとを含み、
前記少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、前記初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することは、
前記要素数が前記要素数閾値未満であるグループを、前記削除すべき要素グループとして決定することを含むことを特徴とする道路網データ処理方法。
【請求項2】
前記要素が道路の端点を含み、前記初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得ることは、
前記初期道路網データ中の道路の端点をトラバースして、前記道路の端点間の接続関係を決定することと、
前記道路の端点間の接続関係に基づいて、相互に連結可能な、少なくとも1つの道路に対応する端点を決定することと、
相互連結可能な、少なくとも1つの道路のそれぞれに対応する端点を一つのグループとして分割して、前記要素グループを得ることとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要素がさらに道路を含み、前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得ることは、
前記削除されるべき要素グループ中の道路の端点に対応する第1の交通ルールデータと、前記削除されるべき要素グループ中の道路に対応する第2の交通ルールデータとを決定することと、
前記初期道路網データから前記削除されるべき要素グループ、及び前記第1の交通ルールデータ、前記第2の交通ルールデータを削除して、新たな道路網データを得ることとを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの要素グループにおける各前記要素グループに対応する環境要因に基づいて、前記要素グループに対応する要素数閾値を決定することをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得るために用いられるグループ化モジュールと、
前記少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、前記初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定するために用いられる削除モジュールと、
前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得るために用いられる更新モジュールとを有し、
前記削除モジュールは、さらに、前記要素数が前記要素数閾値未満であるグループを、前記削除すべき要素グループとして決定するために用いられることを特徴とする道路網データ処理装置。
【請求項6】
前記要素が道路の端点を含み、前記グループ化モジュールは、
前記初期道路網データ中の道路の端点をトラバースして、前記道路の端点間の接続関係を決定するために用いられる端点接続ユニットと、
前記道路の端点間の接続関係に基づいて、相互に連結可能な、少なくとも1つの道路に対応する端点を決定し、一つのグループとして分割するために用いられる接続解析ユニットと、
相互に到達可能な前記道路の端点グループのそれぞれを一つのグループとして分割して、前記要素グループを得る分割ユニットとを有することを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記更新モジュールは、
前記削除されるべき要素グループ中の道路の端点に対応する第1の交通ルールデータと、前記削除されるべき要素グループ中の道路に対応する第2の交通ルールデータとを決定するために用いられる交通ルールユニットと、
前記削除されるべき要素グループ、及び前記第1の交通ルールデータ、前記第2の交通ルールデータを削除するために用いられる削除処理ユニットとを有することを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
少なくとも1つの要素グループにおける各前記要素グループに対応する環境要因に基づいて、前記要素グループに対応する前記所定の要素数閾値を決定するために用いられる閾値モジュールをさらに有することを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリとを備え、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることが可能な命令を記憶し、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とする電子デバイス。
【請求項10】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行させるため用いられることを特徴とする非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータにおいて、プロセッサにより実行されると、請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータの分野に関し、特に、道路網データ処理方法、道路網データ処理装置、電子デバイス、コンピュータ記憶媒体、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路網データは、地図アプリケーションにおいて重要なデータであり、道路網データにおいて、端点、道路のトポロジカルな関係によって道路の連結性を表現する。一般的には、道路の端点を表現するために端点が用いられ、道路を表現するために道路が用いられる。現実の環境では、孤立した道路がしばしば存在し、例えば、他のいずれの道路にも連結されていない別個の道路、閉鎖された環境での通行不能な道路などがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような孤立した道路が道路網データに保持されていると、ナビゲーション経路に孤立道路が含まれてしまう場合があり、これは後続のナビゲーションの効果に影響を及ぼす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、道路網データ処理方法、道路網データ処理装置、デバイス、及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本願の一側面によれば、
初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得ることと、
少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することと、
前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得ることとを含む、道路網データ処理方法が提供される。
【0006】
本願の別の側面によれば、
初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得るために用いられるグループ化モジュールと、
少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定するために用いられる削除モジュールと、
前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得るために用いられる更新モジュールとを有する、道路網データ処理装置が提供される。
【0007】
本願のもう1つの側面によれば、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリとを備える電子デバイスが提供される。
なお、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることが可能な命令を記憶し、命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、少なくとも1つのプロセッサが本願のいずれかの実施形態に記載の方法を実行する。
【0008】
本願のさらにもう1つの側面によれば、コンピュータに本願のいずれかの実施形態に記載の方法を実行させるためのコンピュータ命令を格納した非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0009】
本願に記載の技術は、道路網データに孤立道路が存在するという問題を解決し、当該道路網データを適用した地図アプリケーションにおけるナビゲーション、経路計算精度、及びリコール率を改善した。
【0010】
ここに記載されている内容は、本願の実施形態の主要なまたは重要な特徴を限定することを意図したものではなく、本願の範囲を限定するものでもないことが理解されるべきである。本願のその他の特徴は、以下の説明でより理解しやすくなる。
【0011】
添付の図面は、本実施形態をより良く理解するために使用され、本願に対する限定を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の第1の実施形態による道路網データ処理方法の模式図である。
図2】本願の第1の実施形態による頂点と辺の模式図である。
図3】本願の第2の実施形態による要素グループの模式図です。
図4A】本願の第3の実施形態による道路網データ処理方法の模式図である。
図4B】本願の第3の実施形態による道路網データ処理方法の道路網分割模式図である。
図4C】本願の第3の実施形態による道路網データ処理方法の道路網分割模式図である。
図4D】本願の第3の実施形態による道路網データ処理方法の道路網分割模式図である。
図5】本願の第4の実施形態による道路網データ処理装置の構成模式図である。
図6】本願の第5の実施形態による道路網データ処理装置の構成模式図である。
図7】本願の第6の実施形態による道路網データ処理装置の構成模式図である。
図8】本願の第7の実施形態による道路網データ処理装置の構成模式図である。
図9】本願の実施形態の道路網データ処理方法を実施するために用いられる電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本願の例示的な実施形態を説明し、理解を助けるために本願の実施形態の様々な詳細を含んでいるが、これらは単に例示的なものとみなされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲および要旨から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態に様々な変更および修正を加えることができることを認識すべきである。同様に、以下の説明では、明瞭で簡潔にするために、周知の機能と構造の説明を省略している。
【0014】
本願の実施形態では、道路網データから除去されるべき孤立道路を特定し、道路網データからこれらの孤立道路を削除することにより、後続の経路ナビゲーション(経路計算)のリコール率を改善する。
【0015】
なお、本願の実施形態によって提供される道路網データ処理方法は、サーバによって実行されてもよく、または端末装置によって実行されてもよい。
【0016】
図1に示すように、本願の第1の実施形態によって提供される道路網データ処理方法は、以下のステップを含む。
【0017】
ステップ101:初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割し、少なくとも1つの要素グループを得る。
【0018】
ステップ101では、初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割し、互いに連結関係を有する要素を一つのグループとして分割することができる。
【0019】
例えば、連結関係を有する端点を一つのグループとして分割し、各要素グループが連結関係を有する端点とこれらの端点間の道路とを含む;及び/または、連結関係を有する道路を一つのグループとして分割し、各要素グループが連結関係を有する道路と道路間の端点とを含む。
【0020】
分割により得られた各グループにおいて、端点のうちのいずれか一つは、残りの端点のうちの少なくとも一つと連結関係を有し、及び/または、道路のうちのいずれか一つは、残りの道路のうちの少なくとも一つと連結関係を有している。
【0021】
本実施形態では、要素グループは、要素と、要素間の接続関係とを含む。具体的には、例えば、要素が端点である場合、要素グループは、端点及び端点間の道路を含む。さらに、例えば、要素が道路である場合、要素グループは、道路及び道路間の端点を含む。
【0022】
ステップ102:少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定する。
【0023】
一つの実現方式として、ステップ102では、初期道路網データの中で要素数が比較的少ないグループを、削除されるべき要素グループとして決定してもよい。
【0024】
本実施形態では、一般的に、孤立道路に比べて、非孤立道路の規模が大きく、孤立道路の道路数または道路端点の数が比較的少ないことを考慮するが故に、要素グループ中の要素数によって孤立道路に対して選別を行う。一つの具体的な実施形態では、各要素グループに含まれる特定の要素の数(例えば、道路の数または道路の端点の数)に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することができる。
【0025】
別の実現方式では、各要素グループに含まれる様々な要素の数の和(例えば、道路の数と道路の端点の数の和)に基づいて、初期道路網データから削除されるべき要素グループを決定してもよい。
【0026】
ステップ103:前記削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得る。
【0027】
ステップ103では、すなわち、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを削除して、新たな道路網データを得る。新たな道路網データを使用して、新たな地図アプリケーションを得ることができる。
【0028】
第1の実施形態の一つの実現方式において、削除されるべき要素グループを初期道路網データから削除することは、削除されるべき要素グループを初期道路網データから直接削除し、残りの要素グループを保持し、残りの要素グループによって新たな道路網データを形成することであってもよい。
【0029】
第1実施形態の別の実現方式において、削除されるべき要素グループを初期道路網データから削除することは、削除されるべき要素グループ以外の他の要素グループを初期道路網データから抽出し、抽出された他の要素グループに基づいて新たな道路網データを生成することであってもよい。
【0030】
本実施形態では、初期道路網データまたは新たな道路網データの要素は、端点及び/または道路を含んでもよい。本実施形態では、初期道路網データまたは新たな道路網データは、地図アプリケーションに適用可能なデータである。
【0031】
本願の第1の実施形態の1つの実現方式として、要素グループは図2に示すように、要素グループ201は、3つの端点202と2つの道路203とを含み、3つの端点202は、それぞれ2つの道路203の両端に位置し、要素グループ内の任意の2つの端点の間は、到達可能であり、当該要素グループ内の端点と他の要素グループの端点の間は、到達不可能である。
【0032】
本願の第2の実施形態では、道路網データ処理方法は、依然として図1に示すステップを含む。これを基礎として、要素は、道路網内の道路の端点を含み、初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、少なくとも1つの要素グループを得ることは、さらに以下の、
初期道路網データ中の道路の端点をトラバースして、道路の端点間の接続関係を決定すること、
道路の端点間の接続関係に基づいて、相互連結可能な、少なくとも1つの道路に対応する端点を決定することと、
相互連結可能な、少なくとも1つの道路のそれぞれに対応する端点を一つのグループとして分割して、それぞれの要素グループを得る。
【0033】
本実施形態では、道路の端点間の接続関係は、道路の端点との間に端点を接続する道路の有無であってもよい。相互に到達可能な道路の端点グループは、端点グループ内の任意の2つの道路の端点が道路を通じて到達できることを意味してもよい。図3に示すように、本実施形態では、要素グループ301中の任意の2つの端点の間は相互に到達可能であり、要素グループ302中の任意の2つの端点の間は相互に到達可能である。ただし、要素グループ301のいずれかの端点も、要素グループ302のいずれかの端点に到達できない。
【0034】
本実施形態では、それぞれの相互に到達可能な道路の端点を一つのグループとして分割することは、それぞれの相互に到達可能な道路の端点及びそれらの端点間の道路を一つのグループとして分割することを含む。
【0035】
本願の第2の実施形態の別の実現方式では、要素は、道路網内の道路、すなわち、道路網内の道路を含み、その結果、初期道路網データの要素を連結関係に従って分割して、少なくとも1つの要素グループを得ることは、以下の、
【0036】
道路網データ内の道路をトラバースして道路間の接続関係を決定することと、
道路間の接続関係に基づいて,相互に到達可能な道路グループを決定することと、
それぞれの相互に到達可能な道路グループを一つのグループとして分割して、それぞれの要素グループを得ることとを含む。さらに、それぞれの相互に到達可能な道路グループを一つのグループとして分割して、それぞれの要素グループを得ることは、それぞれの相互に到達可能な道路及び道路の両端の端点を一つのグループとして分割して、それぞれの要素グループを得ることを含む。
【0037】
本願の第2の実施形態と図1に示す本願の第1の実施形態との違いは、主に、要素のグループ化をどのようにして達成するかの詳細な展開にある。要素数は道路の規模を反映しているため、孤立道路は往々にして要素数が少ない傾向にあるため、要素数に基づくことによって、道路網データ中の孤立道路を選び出し、道路網データ中の孤立道路を削除することができる。後続の経路計算操作において、道路網データ中の孤立道路による経路計算への干渉を回避することができる。
【0038】
もう一つの実施形態では、道路網データ処理方法は、依然として図1に示すステップを含む。これを基礎として、要素はさらに道路網内の道路を含み、削除されるべき要素グループを前記初期道路網から削除して新たな道路網データを得ることは、以下の、
削除されるべき要素グループ中の道路の端点に対応する第1の交通ルールデータと、削除されるべき要素グループ中の道路に対応する第2の交通ルールデータとを決定することと、
前記削除されるべき要素グループ、前記第1の交通ルールデータ及び前記第2の交通ルールデータを前記初期道路網データから削除して、新たな道路網データを得ることとを含む。
【0039】
本実施形態に提供された方案は、初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して要素グループを得て、次に、削除されるべき要素グループを要素数に基づいて決定し、最後に削除されるべき要素グループを削除し、削除後の初期道路網データに基づいて新たな道路網データを得る方案である。
【0040】
第1の交通ルールデータ及び第2の交通ルールデータは、特定の交差点の出口方向を示す情報を含んでもよい。例えば、削除されるべき要素グループの中の一つの交差点に出口方向標識が設置されている場合、この要素グループを削除する際には、この要素グループとともに出口方向標識も一緒に削除する。
【0041】
具体的には、例えば、交差点に設置されている減速指示は、当該交差点(端点)から当該交差点に接続する第1の道路までの速度が所定の値を超えないようにすべきことを示す。削除されるべき要素グループに減速指示が含まれている場合は、減速指示も一緒に削除する。さらに、例えば、交差点に設置されている減速指示は、当該交差点に接続する第2の道路から当該交差点(端点)に到り、さらに当該交差点に接続する第3の道路に到るまでの経路上の速度が所定値を超えてはいけないことを示すものである。
【0042】
第1の交通ルールデータと第2の交通ルールデータとは、同じであってもよく、例えば、同じ通行ルールが道路と道路の両端の端点に設置されるため、道路の端点に対応する第1の交通ルールデータと、道路に対応する第2の交通ルールデータとが同じである。具体的には、例えば、削除されるべき要素グループが、一つの道路と2つの端点とを含み、道路に減速標識が設置されている場合、第1の交通ルールデータと第2の交通ルールデータは、当該減速標識であってもよく、この要素グループを削除する際に、減速標識も一緒に削除する。
【0043】
この実施形態を図1に示す実施形態と比べると分かるように、主な相違点は、具体的にどのようにして新たな道路網データを得るかについての記述が展開されていることにある。この実施形態では、孤立道路を削除する際に交通ルールデータについても削除を行うため、残った道路とは関係のない交通ルールデータが道路網データに残ってナビゲーションの妨げになることを回避することができる。
【0044】
もう1つの実施形態では、道路網データ処理方法は、図1に示すステップを含む。これを基礎として、前記少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することは、さらに、要素数が要素数閾値未満の要素グループを、削除されるべき要素グループとして決定することを含む。
【0045】
この実施形態では、要素数閾値は、削除されるべき要素グループにおける要素数の最大値であってもよい。例えば、要素数閾値が3である場合には、要素数が3未満(または3以下)のグループを削除されるべき要素グループとして決定してもよい。具体的には、例えば、要素が端点であり、要素数閾値が5である場合には、端点数が5未満のグループを削除されるべき要素グループとして決定する。さらに、例えば、要素が道路であり、要素数閾値が5である場合には、道路数が5未満のグループを削除されるべき要素グループとして決定する。
【0046】
本実施形態の一つの実現方式として、上述した要素数閾値の設定方法は、全ての要素グループが1つの要素数閾値に対応するものであってもよく、実際の状況に応じて設定してもよく、または、異なる要素グループが異なる要素数閾値を設定してもよく、さらに、または、一部の要素グループが同じ要素数閾値1を設定してもよく、別の一部の要素グループが別の要素数閾値2を設定してもよく、さらに別の一部が要素数閾値3を設定してもよく、あるいは、ここでは網羅しないが、より多くの分割方法が存在してもよい。
【0047】
本実施形態と図1に示す実施形態との主な相違点は、削除されるべき要素グループを決定する具体的な方法について説明が展開されていることにあることが分かる。本実施形態では、要素数閾値を設定し、要素数が要素数閾値未満であるグループを削除されるべき要素グループとして決定することによって、グループを削除する必要があるか否かを簡単に判断することができる。
【0048】
もう一つの実施形態では、道路網データ処理方法は、依然として図1に示すステップを含む。これを基礎として、前記少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定することは、さらに、要素数が要素数閾値未満の要素グループを、削除されるべき要素グループとして決定することを含む。
【0049】
さらに、本実施形態では、要素グループの要素数閾値を決定する方式は、さらに、少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに対応する環境要因に基づいて、要素グループに対応する要素数閾値を決定することを含む。
【0050】
本実施形態の具体的な実現方式として、道路網データ処理方法を実施するにあたり、環境要因の種類を設定し、環境要因の種類ごとに、対応する異なる要素数閾値を設定してもよい。また、環境要因を持たない要素グループに対応する第1の要素数閾値を設定し、環境要因を持つ要素グループに対応する第2の要素数閾値を設定することも可能である。
【0051】
本実施形態の具体的な実現方式として、ディープラーニングモデルを構築し、当該モデルが環境要因に基づいて比較的に適切な要素数閾値を決定できるようにさせてもよい。
【0052】
本実施形態は、図1に示す実施形態と比較して、削除されるべき要素グループを要素数閾値に基づいて決定する実現方式を提供し、さらに要素数閾値をどのように決定するかについて展開を行ったことが分かる。本実施形態では、要素をグループ化するための環境要因は、塀、門などの道路周辺の建築要素を含んでもよく、環境要因は、要素数の閾値を変化させてもよい。例えば、塀や門がある道路は、外部の人が自由に出入りすることができないため、そのような建築要素により、要素数閾値が高くなる可能性がある。環境要因の違いに応じて要素数閾値を調整することによって、削除されるべき要素グループに対する判断がより正確になる。
【0053】
本願の第3の実施形態では、道路網データ処理方法は、図4Aに示すステップを含む。
【0054】
ステップ401:初期道路網データに含まれる要素をトラバースし、トポロジカル隣接関係の有無に基づいて要素をグループ化し、少なくとも1つの要素グループを得る。各要素グループ内の任意の2つの端点は、グループ内の他の端点と道路を介して互いに到達することができる。例えば、図4Bは元の道路網データであり、要素は元の道路網データ中の端点であり、端点間の接続関係に基づいてグループ化し、図4Cに示すように、3つの要素グループを得る。最後に、所定の要素数閾値に従って、要素グループをフィルタリングし、図4Dに示すフィルタリングした後の新たな道路網データを得る。
【0055】
ステップ402:要素数閾値に基づいて、全ての要素グループをフィルタリングし、グループ内の要素数が要素数閾値よりも小さいグループ、すなわち削除されるべき要素グループをフィルタリングする。
【0056】
ステップ403:初期道路網データのトポロジカル接続関係において、削除されるべき要素グループに対応する端点と道路を見つけ、データソースから削除する。
【0057】
ステップ404:削除されるべき要素グループに対応する交通ルールデータを削除する。道路網データには、他にも交通ルールや出口方向などの案内データが独立要素として存在しており、それらはいずれも点線関係や線点線関係として存在しており、削除されるべき要素グループを削除する際に、これらの独立要素を削除する必要がある。
【0058】
削除された要素グループについては、後続のナビゲーション経路計算のプロセスで削除された要素グループを利用しナビゲーション経路を生成することはない。
【0059】
本願の第4の実施形態で提供される道路網データ処理装置は、その主要な構成要素は、図5に示すように、次のモジュールを含む。
【0060】
グループ化モジュール501:初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割し、少なくとも1つの要素グループを得るために用いられる。
【0061】
削除モジュール502:少なくとも1つの要素グループ中の各要素グループに含まれる要素数に基づいて、初期道路網データ中の削除されるべき要素グループを決定するために用いられる。
【0062】
更新モジュール503:削除されるべき要素グループを前記初期道路網データから削除し、新たな道路網データを得るために用いられる。
【0063】
この実施形態では、道路網データ処理装置のグループ化モジュール501、削除モジュール502、及び更新モジュール503の具体的な処理は、図1の対応する実施形態のステップ101、ステップ102、及びステップ103を参照することができる。
【0064】
本願の第5の実施形態で提供される道路網データ処理装置は、その主な構成要素は、図5に示すように、グループ化モジュール501と、削除モジュール502と、更新モジュール503とを含み、これを基礎として、図6に示すように、要素は、道路網内の道路の端点を含み、グループ化モジュール501は、さらに次のモジュールを含む。
【0065】
端点接続ユニット601:初期道路網データに含まれる道路の端点をトラバースして、道路の端点間の接続関係を決定するために用いられる。
【0066】
接続解析ユニット602:前記道路の端点間の接続関係に基づいて、相互連結可能な、少なくとも1つの道路に対応する端点を決定し、一つのグループとして分割するために用いられる。
【0067】
分割ユニット603:各相互に到達可能な道路の端点グループを一つのグループとして分割して、各要素グループを得るために用いられる。
【0068】
本願の第6の実施形態で提供される道路網データ処理装置は、その主な構成要素は、図5に示すように、グループ化モジュール501、削除モジュール502、及び更新モジュール503を含み、これを基礎として、図7に示すように、更新モジュール503は、以下のユニットを含む。
【0069】
交通ルールユニット701:削除されるべき要素グループ中の道路の端点に対応する第1の交通ルールデータと、削除されるべき要素グループ中の道路に対応する第2の交通ルールデータとを決定するために用いられる。
【0070】
削除処理ユニット702:削除されるべき要素グループ、及び第1の交通ルールデータ、第2の交通ルールデータを削除するために用いられる。
【0071】
第5の実施形態の一つの実現方式として、削除モジュールは、さらに、要素数が要素数閾値未満であるグループを、削除されるべき要素グループとして決定するために用いられる。
【0072】
本願の第7の実施形態では、道路網データ処理装置は、その主な構成要素は、図5に示すように、グループ化モジュール501、削除モジュール502、及び更新モジュール503を含み、これを基礎として、図8に示すように、道路網データ処理装置はさらに、以下のモジュールを含む。
【0073】
閾値モジュール801:少なくとも1つの要素グループにおける各前記要素グループに対応する環境要因に基づいて、前記要素グループに対応する前記所定の要素数閾値を決定するために用いられる。
【0074】
本願の実施形態によれば、本願はまた、電子デバイス及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0075】
図9に示すのは、本願の実施形態の道路網データ処理方法による電子デバイスのブロック図である。電子デバイスは、様々な形態のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の好適なコンピュータを表すことを目的としている。また、電子デバイスは、様々な形態のモバイルデバイス、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の類似のコンピューティングデバイスを表すことができる。本明細書に記載のコンポーネント、それらの接続及び関係、ならびにそれらの機能は、例としてのみ意図されており、本明細書に記載及び/または要求される本願の実施形態の実現を限定することを意図するものではない。
【0076】
図9に示すように、電子デバイスは、1つ以上のプロセッサ901、メモリ902、及び各コンポーネントを接続するための、高速インターフェース及び低速インターフェースを含むインターフェースを有する。様々なコンポーネントは、異なるバスを用いて相互に接続されており、共通のマザーボード上に実装されてもよいし、必要に応じて他の方式で実装されてもよい。プロセッサは、電子装置内で実行される命令を処理してもよく、当該命令は、メモリにまたはメモリ上に記憶されることによって、外部入出力装置(例えば、インターフェースに結合されたディスプレイ装置)にGUIのグラフィカル情報を表示させるための命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/または複数のバスを複数のメモリと一緒に使用しもよい。同様に、複数の電子デバイスが接続されていてもよく、個々のデバイスが必要な操作の一部を提供する(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバのグループ、またはマルチプロセッサシステムとして)。図9は、一つのプロセッサ901を例としている。
【0077】
メモリ902は、本願によって提供される非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。なお、前記メモリは、本願により提供される道路網データ処理方法を少なくとも1つのプロセッサに実行させるために、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を記憶している。本願の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、本願によって提供される道路網データ処理方法をコンピュータに実行させるために使用されるコンピュータ命令を記憶している。
メモリ902は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば、本願の実施形態における道路網データ処理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、添付の図5に示すグループ化モジュール501、削除モジュール502、及び更新モジュール503)を格納するために使用することができる。プロセッサ901は、メモリ902に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、及びモジュールを実行することにより、サーバの各種機能アプリケーション及びデータ処理を実行して、上述した方法の実施形態における道路網データ処理方法を実現する。
【0078】
メモリ902は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含んでもよく、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを格納してもよく、データ記憶領域は、道路網データ処理による電子デバイスの使用により作成されたデータなどを格納してもよい。さらに、メモリ902は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つのディスクメモリ装置、フラッシュメモリ装置、または他の非一時的ソリッドステートメモリ装置などの非一時的メモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ902は、プロセッサ901に対して相対的に遠隔に配置されたメモリを含むことが好ましく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して、道路網データ処理の電子デバイスに接続されてもよい。前記ネットワークの例としては、インターネット、企業のイントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク、及びそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
道路網データ処理方法の電子デバイスはまた、入力デバイス903と出力デバイス904を含んでもよい。プロセッサ901、メモリ902、入力デバイス903および出力デバイス904は、バスを介して接続されていてもよく、他の方式で接続されていてもよく、図9ではバスを介した接続を例に挙げている。
【0080】
入力装置903は、入力された数値情報または文字情報を受信するとともに、道路網データ処理の電子デバイスのユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成してもよく、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、インジケータスティック、1つ以上のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティック、その他の入力装置などを挙げられる。出力装置904は、表示装置、補助照明装置(例えば、LED)、触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含んでもよい。当該表示装置としては、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、表示装置はタッチスクリーンであってもよい。
【0081】
本明細書に記載のシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、専用ASIC(特殊目的集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/またはそれらの組合せで実現することができる。これらの様々な実施形態は、以下を含み得る:1つ以上のコンピュータプログラムで実施し、当該1つ以上のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行および/または解釈され、当該プログラマブルプロセッサは、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置からデータおよび命令を受信し、且つデータ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置へ転送することができる専用または汎用のプログラマブルプロセッサであってもよい。
【0082】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサのための機械命令を含み、高レベル手順及び/またはオブジェクト指向のプログラミング言語、及び/またはアセンブリ/機械語を使用してこれらのコンピュータプログラムを実装することができる。本明細書で使用されるように、「機械可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械命令及び/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、デバイス、及び/または装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械可読信号である機械命令を受け取る機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、機械命令及び/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意の信号を指す。
【0083】
ユーザとのインタラクティブを提供するために、本明細書に記載されているシステム及び技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザがコンピュータに入力を提供するためのキーボード及びポインティング装置(例えば、マウスまたはトラックボール)とを有するコンピュータ上に実装されてもよい。他の種類の装置もまた、ユーザとのインタラクティブを提供するために使用されてもよく、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であってもよく、ユーザからの入力は、任意の形態(音響入力、音声入力、または触覚入力を含む)で受信されてもよい。
【0084】
本明細書に記載されているシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバー)、ミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバー)、またはフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザーを備えたユーザコンピューターであり、当該グラフィカルユーザインターフェースまたは当該ウェブブラウザーを介して、ユーザはここで説明するシステムおよび技術の実装とインタラクティブできる)、またはそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムで実装されてもよい。システムのコンポーネントは、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介して相互に接続されていてもよい。通信ネットワークの例としては、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、インターネットなどがある。
【0085】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは一般的に互いに遠隔地にあり、通常は通信ネットワークを介してインタラクティブする。クライアント-サーバ関係は、対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。
【0086】
本願の実施形態の技術案によれば、初期道路網データの要素を連結関係に基づいて分割して、要素グループを得てから、要素数に基づいて、削除されるべき要素グループを決定し、最後に、削除されるべき要素グループを削除し、削除された後の初期道路網データに基づいて新たな道路網データを得る。要素数は道路の規模を反映し、孤立道路は往々にして要素数が少ない傾向にあるため、道路網データから孤立道路を選び出し、道路網データから孤立道路を削除することによって、後続の経路計算操作において、道路網データ中の孤立道路による経路計算への干渉を回避することができる。
【0087】
上述した処理の様々なプロセスを用いて、順序を変えたり、ステップを追加または削除したりすることができることが理解されるべきである。例えば、本願に記載の各ステップは、並行して実行されてもよく、順次実行されてもよく、異なる順序で実行されてもよく、本願に開示された技術案の所望の結果が達成される限り、限定はしない。
【0088】
上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲の制限を構成するものではない。設計要件および他の要因に応じて、様々な変更、組み合わせ、サブ組み合わせおよび置換が行われ得ることは、当業者によって理解されるべきである。本願の要旨および原則の範囲内で行われる如何なる修正、同等の代替、改良等は、すべて本願の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9