(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】ディスプレイモジュール、表示スクリーン及びディスプレイシステム
(51)【国際特許分類】
G09F 9/40 20060101AFI20230406BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20230406BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G09F9/33
G09F9/00 350A
(21)【出願番号】P 2021510500
(86)(22)【出願日】2018-05-04
(86)【国際出願番号】 CN2018085644
(87)【国際公開番号】W WO2019210513
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】520429761
【氏名又は名称】深▲せん▼雷曼光電科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】LEDMAN OPTOELECTRONIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Ledman Building, Baimang Baiwangxin Industrial Park, Xili Area, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong 518000,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 漫鉄
(72)【発明者】
【氏名】方 位泉
(72)【発明者】
【氏名】安 小軍
(72)【発明者】
【氏名】李 均
(72)【発明者】
【氏名】薛 元亭
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0003052(US,A1)
【文献】特表2018-506748(JP,A)
【文献】中国実用新案第201716941(CN,U)
【文献】特開2006-145890(JP,A)
【文献】特開平06-314067(JP,A)
【文献】特開2017-126059(JP,A)
【文献】国際公開第2014/104913(WO,A1)
【文献】特表2013-537005(JP,A)
【文献】米国特許第05949581(US,A)
【文献】中国特許出願公開第106448479(CN,A)
【文献】特開2006-184561(JP,A)
【文献】特開2005-010661(JP,A)
【文献】特開2011-053313(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備えるフレームと、
前面及び裏面を有し、前記裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられた回路基板であって、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記前面におけるライトボードに取り付けられ、少なくとも1つのLEDチップを各々備える複数のピクセルと、を含み、接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成する複数の表示ユニットパネルと、
前記複数の表示
ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードと、
を備えることを特徴とする、ディスプレイモジュール。
【請求項2】
前記受枠は、縦横交差構造であり、前記額縁と組み合わせることで複数の取付枠を形成し、各前記表示ユニットパネルの前記回路基板の周縁が前記取付枠に接着されることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項3】
複数の磁石アセンブリをさらに備え、前記受枠の前記表示ユニットパネルから離れた側に複数の取り付け溝が設けられ、各前記磁石アセンブリは、前記取り付け溝に別々に取り付けることができることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項4】
各前記表示ユニットパネルは、前記回路基板を覆い、前記複数のピクセルをカプセル化するカプセル化層をさらに備え、前記カプセル化層は縦横交差溝を有し、前記溝は前記カプセル化層を複数の離間したレンズ部に分割し、前記溝は任意の隣接する2つの前記ピクセルから離間され、各前記レンズ部が前記ピクセルに対応して配置され;
前記カプセル化層は、複数の横方向の凹溝を有し、各前記横方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられ;又は
前記カプセル化層は、複数の縦方向の凹溝を有し、各前記縦方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイモジュール。
【請求項5】
ボトムケースと、前記ボトムケースに取り付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上の前記ディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され、
前記ディスプレイモジュールは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備えたフレームと、
前面及び裏面を有し、前記裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられる回路基板であって、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記前面におけるライトボードに取り付けられ、少なくとも1つのLEDチップを各々備えた複数のピクセルと、を含み、接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成する複数の表示ユニットパネルと、
前記複数の表示
ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードと、を備えることを特徴とする、表示スクリーン。
【請求項6】
前記ボトムケースの一方の側に第1貫通孔が設けられ、他方の側に第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔が対向して配置され;
前記表示スクリーンは、データ及び電源を伝送するための第1スプライスコネクタと第2スプライスコネクタをさらに備え、前記第1スプライスコネクタが前記ボトムケース内に取付けられ、前記第1貫通孔を通じて接続でき、前記第2スプライスコネクタが前記ボトムケース内に取付けられ、前記第2貫通孔を通じて接続でき;
前記表示スクリーンの前記第1スプライスコネクタは、隣接する他の前記表示スクリーンの前記第2スプライスコネクタと嵌挿するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項5に記載の表示スクリーン。
【請求項7】
各前記表示ユニットパネルは、前記回路基板を覆い、前記複数のピクセルをカプセル化するカプセル化層をさらに備え、前記カプセル化層が縦横交差溝を有し、前記溝が前記カプセル化層を複数の離間したレンズ部に分割し、前記溝が任意の隣接する2つの前記ピクセルから離間され、各前記レンズ部が前記ピクセルに対応して配置され;
前記カプセル化層は、複数の横方向の凹溝を有し、各前記横方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられ;又は
前記カプセル化層は、複数の縦方向の凹溝を有し、各前記縦方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられる、
ことを特徴とする、請求項5に記載の表示スクリーン。
【請求項8】
前記受枠は、縦横交差構造であり、前記額縁と組み合わせることで複数の取付枠を形成し、各前記表示ユニットパネルの前記回路基板の周縁が前記取付枠に接着されることを特徴とする、請求項5に記載の表示スクリーン。
【請求項9】
スタンドと、前記スタンドに取り付けられた表示スクリーンと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置されるディスプレイシステムであって、前記表示スクリーンは、ボトムケースと、前記ボトムケースに取り付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され、
前記ディスプレイモジュールが、
額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備えたフレームと、
前面及び裏面を有し、前記裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられる回路基板であって、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記前面におけるライトボードに取り付けられ、少なくとも1つのLEDチップを各々備えた複数のピクセルと、を含み、接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成する複数の表示ユニットパネルと、
前記複数の表示
ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードと、
を備えることを特徴とする、ディスプレイシステム。
【請求項10】
順次配置された複数の表示ユニットパネルと、フレームと、後カバー部と、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し、前記フレームが前記後カバー部に取付けられ;
前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;
各前記表示ユニットパネルは、前面及び裏面を有し、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記回路基板の前面におけるライトボードに取り付けられた複数のピクセルと、を有し、
前記複数の表示ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードをさらに備え、
前記回路基板の裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられ、各ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備える、ことを特徴とするディスプレイモジュール。
【請求項11】
前記受枠は、縦横交差構造であり、前記額縁と組み合わせることで複数の取付枠を形成し、各前記表示ユニットパネルの前記回路基板の周縁が前記取付枠に接着されることを特徴とする、請求項10に記載のディスプレイモジュール。
【請求項12】
複数の磁石アセンブリをさらに備え、前記受枠の前記表示ユニットパネルから離れた側に複数の取り付け溝が設けられ、各取り付け溝は、前記額縁の異なる隅部に近く;
各前記磁石アセンブリは、前記取り付け溝に別々に取り付けることができる、
ことを特徴とする、請求項10に記載のディスプレイモジュール。
【請求項13】
各前記表示ユニットパネルは、前記回路基板を覆い、前記複数のピクセルをカプセル化するカプセル化層をさらに備え、前記カプセル化層が縦横交差溝を有し、前記溝が前記カプセル化層を複数の離間したレンズ部に分割し、前記溝が任意の隣接する2つの前記ピクセルから離間され、各前記レンズ部が前記ピクセルに対応して配置され;
前記カプセル化層は、複数の横方向の凹溝を有し、各前記横方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられ;又は
前記カプセル化層は、複数の縦方向の凹溝を有し、各前記縦方向の凹溝が隣接する2つの前記ピクセルの間に設けられる、
ことを特徴とする、請求項10に記載のディスプレイモジュール。
【請求項14】
筐体と、前記筐体に取り付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され、前記ディスプレイモジュールは、順次配置された複数の表示ユニットパネルと、フレームと、後カバー部と、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し、前記フレームが前記後カバー部に取付けられ;
前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;
各前記表示ユニットパネルは、前面及び裏面を有し、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記回路基板の前面におけるライトボードに取り付けられた複数のピクセルと、を有し、
前記複数の表示
ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードをさらに備え、
前記回路基板の裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられ、各ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備える、ことを特徴とする表示スクリーン。
【請求項15】
スタンドと、前記スタンドに取り付けられた表示スクリーンと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置されるディスプレイシステムであって、前記表示スクリーンは、筐体と、前記筐体に取り付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され、前記ディスプレイモジュールが順次配置された複数の表示ユニットパネルと、フレームと、後カバー部と、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し、前記フレームが前記後カバー部に取付けられ;
前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;
各前記表示ユニットパネルは、前面及び裏面を有し、基板接続用コネクタを介して互いに電気的に接続されるライトボード、および、該ライトボードから離隔して配され複数のドライブチップを一方の表面に有するドライバボードを備え、前記ライトボードが前記ドライバボードから回避した位置に第1コネクタを有する回路基板と、前記回路基板の前面におけるライトボードに取り付けられた複数のピクセルと、を有し、
前記複数の表示
ユニットパネルから離隔して前記受枠に固定され、前記ライトボードにおける第1コネクタに接続される第2コネクタを有し、該第1コネクタおよび第2コネクタを通じてデータおよび電力を各表示ユニットパネルに供給するアダプタボードをさらに備え、
前記回路基板の裏面が前記額縁及び前記受枠に取り付けられ、各ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備えることを特徴とする、ディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDディスプレイ技術の分野に関し、特に、ディスプレイモジュール、表示スクリーン及びディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、ディスプレイモジュールは、回路基板及び回路基板に取り付けられたプラグインLEDランプビーズ又はSMD LEDランプビーズを含み、前記回路基板及びその上のランプビーズは表示ユニットパネルを構成する。一般的にディスプレイモジュールには、表示ユニットパネルが1つしない。ドットピッチの継続的な発展に伴い、高集積化の表示ユニットパネルが登場した。すなわち、LEDチップが回路基板に直接集積されるようになった。ただし、高集積化の表示ユニットパネルの面積が小さいため、ディスプレイモジュールを作製する時、数枚の表示ユニットパネルを1つの表示面として接合させる必要がある。この点で、複数の表示ユニットパネルを接合することによって形成されるディスプレイモジュールの構造を提供することが急務になっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、複数の表示ユニットパネルを接合することによって形成されるディスプレイモジュールの構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明は、フレームと、複数の表示ユニットパネルと、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し;前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;各前記表示ユニットパネルは、回路基板と、前記回路基板の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、前記回路基板の裏面は前記額縁及び受枠に接着され、各前記ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備えるディスプレイモジュールを提供する。
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、ボトムケースと、前記ボトムケースに取り付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され;前記ディスプレイモジュールは、フレームと、複数の表示ユニットパネルと、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し;前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;各前記表示ユニットパネルは、回路基板と、前記回路基板の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、前記回路基板の裏面は前記額縁及び受枠に接着され、各前記ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備えるスクリーンをさらに提供する。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、順次配置された複数の表示ユニットパネルと、フレームと、後カバー部と、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し、前記フレームは前記後カバー部に取付けられ;前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;各前記表示ユニットパネルは、回路基板と、前記回路基板の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、前記回路基板の裏面は前記額縁及び前記受枠に取り付けられ、各前記ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備えるディスプレイモジュールをさらに提供する。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、筐体と、前記筐体に取付けられたディスプレイモジュールと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するよう配置され、前記ディスプレイモジュールが順次配置された複数の表示ユニットパネルと、フレームと、後カバー部と、を備え、前記複数の表示ユニットパネルが接合されて前記フレームに取り付けられることで、表示面を形成し、前記フレームは前記後カバー部に取付けられ;前記フレームは、額縁と、前記額縁に取り付けられた受枠と、を備え;各前記表示ユニットパネルは、回路基板と、前記回路基板の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、前記回路基板の裏面は前記額縁及び前記受枠に取り付けられ、各前記ピクセルポイントが少なくとも1つのLEDチップを備える表示スクリーンをさらに提供する。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、スタンドと、前記スタンドに取り付けられた表示スクリーンと、を備え、2つ以上のディスプレイモジュールが接合されて表示面を形成するように配置され、前記表示スクリーンが上記の表示スクリーンであるディスプレイシステムをさらに提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の技術的手段では、フレームを介して複数の表示ユニットパネルを配置及び接合することによって表示面を形成し、複数の表示ユニットパネルがフレームの額縁及び受枠に取り付けられるため、接合しやすく、プロセスが単純で信頼性が高く、接合面の平滑性を保証し、かつ表示ユニットパネル間の継ぎ目を減らすことができる。
【0010】
以下、本発明の実施例又は従来技術における技術的手段を明確に説明するため、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある添付図面を簡単に紹介する。以下に説明する添付図面は、本発明のいくつかの実施例のみであり、当業者は創造的な作業をせずに、これらの添付図面に基づいてその他の添付図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例1に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図2】
図1のディスプレイモジュールの別の角度から見た構造模式図である。
【
図3】
図2のディスプレイモジュールの分解図である。
【
図4】
図2のディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。
【
図5】本発明の実施例2に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図6】本発明の実施例3に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図7】本発明の実施例6に係るディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。
【
図8】本発明の実施例1に係る表示スクリーンの構造模式図である。
【
図9】
図8の表示スクリーンの別の角度から見た構造模式図である。
【
図11】本発明の実施例2に係る表示スクリーンの構造模式図である。
【
図12】本発明の実施例7に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図13】
図12のディスプレイモジュールの別の角度から見た構造模式図である。
【
図15】
図13のディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。
【
図16】本発明の実施例8に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図17】本発明の実施例9に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。
【
図18】本発明の実施例12に係るディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。
【
図19】本発明の表示スクリーンの実施例5の構造模式図である。
【
図20】
図19の表示スクリーンの別の角度から見た構造模式図である。
【
図23】
図19の表示スクリーンの電源モジュールの構造模式図である。
【
図24a】
図19の表示スクリーンのフロントメンテナンス原理図である。
【
図24b】
図19の表示スクリーンのフロントメンテナンス原理図である。
【
図26】本発明の一実施例に係るディスプレイシステムの原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面及び実施例を参照しつつ、本発明の目的、機能的特徴及び利点をさらに説明する。
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施例における技術的手段を詳細に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例でないことは言うまでもない。本発明中の実施例に基づいて、当業者が創造的な作業をせずに得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0014】
本発明の実施例における方向指示(例えば、上、下、左、右、前、後など)は、特定の方位(図に示される)における構成要素間の相対位置、移動状態を説明するためにのみ使用され、当該特定の方位などが変わると、それに応じて当該示した方位もそれに応じて変わる。
【0015】
なお本発明において、用語「第1」、「第2」は単に目的を説明するためにのみ使用されており、それらの相対的な重要性を指示又は示唆する、或いは示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解してはいけない。したがって、「第1」、「第2」で定義された特徴は、少なくとも一つの特徴を含むことを明示又は示唆するものである。また各実施例間の技術的手段は互いに組み合わせることができるが、それらは当業者によって達成できるものに基づく必要がある。技術的手段の組み合わせが矛盾するか又は達成できない場合、そのような技術的手段の組み合わせは存在せず、本発明の保護範囲内にないと考えるべきである。
【実施例】
【0016】
本発明は、ディスプレイモジュールを提供する。
図1~
図4を参照されたい。実施例1において、ディスプレイモジュール1は、フレーム10と、複数の表示ユニットパネル11と、を備え、複数の表示ユニットパネル11が接合されてフレーム10に取り付けられることで、表示面を形成し;前記フレーム10は、額縁100と、額縁100に取り付けられた受枠102と、を備え;各表示ユニットパネル11は、回路基板110と、回路基板110の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、回路基板110の裏面は額縁100及び受枠102に接着され、各ピクセルポイントは少なくとも1つのLEDチップ112を備える。
【0017】
本実施例のディスプレイモジュール1は、フレーム10を介して複数の表示ユニットパネル11を配置及び接合することによって表示面を形成し、複数の表示ユニットパネル11がフレーム10の額縁100及び受枠102に取り付けられるため、接合しやすく、プロセスが単純で信頼性が高く、接合面の平滑性を保証し、かつ表示ユニットパネル11間の継ぎ目を減らすことができる。
【0018】
なお、本発明では、回路基板110の裏面は、螺着、接着又はその他の方法によりフレーム10に取付けることができ、例えば、回路基板110の裏面に銅ピラーを溶接し、ネジでフレーム10と銅ピラーを接続する。受枠102は、縦横交差構造、斜め交差構造又はその他の構造であり、回路基板110の裏面を支持、載置する役目を果たしている。したがって、額縁100と組み合わせて複数の表示ユニットパネル11を接合・取り付けるために用いられる。明らかに、回路基板110の裏面のデバイスが受枠102を回避するよう配置されている。
【0019】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、アダプタボード12と、メイン受信カード13と、をさらに備え、アダプタボード12は受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に取り付けられ、各々複数の表示ユニットパネル11と電気的に接続し、メイン受信カード13はアダプタボード12の受枠102から離れた面に取付けられる。
【0020】
メイン受信カード13は、アダプタボード12に取付けられてアダプタボード12と電気的に接続される。メイン受信カード13は、データを受信して処理した後、アダプタボード12を通じてデータを各表示ユニットパネル11に伝送することで、データの表示を実現する。ここで、メイン受信カード13は、受信カードであり、受信制御カード又は制御カードと呼ばれることもあり;アダプタボード12もHubボードとも呼ばれる。
【0021】
本実施例において、メイン受信カード13は、コネクタを通じてアダプタボード12上に差し込んで取り付けられ、メイン受信カード13の取り付け・取り外しを容易にし、迅速な抜き差しを実現する。同時にメイン受信カード13をアダプタボード12にさらに固定するため、メイン受信カード13をアダプタボード12に螺着する。好ましくは、メイン受信カード13には2列のメスコネクタを設け、アダプタボード12にも2列のオスコネクタを設け、メイン受信カード13のメスコネクタはアダプタボード12のオスコネクタと嵌合する。しかしながら、その他の実施例において、メイン受信カード13は、フラットケーブルを介してアダプタボード12と接続できる。
【0022】
本実施例において、アダプタボード12にはメイン受信カード13と電気的に導通する第1入力インターフェース120、第1出力インターフェース122が設けられる。第1入力インターフェース120は、データを入力するために用いられ、メイン受信カード13は前記入力されたデータを受信して処理し、処理済みのデータが複数の表示ユニットパネル11からなる表示面に表示され、前記第1出力インターフェース122は処理済みのデータを次のディスプレイモジュール1に出力するために用いられる。好ましくは、第1入力インターフェース120及び第1出力インターフェース122は、両方ともネットワークポートである。また、メイン受信カード13のメインチップに第1ヒートシンクに設けてもよく、第1ヒートシンクは、メインチップの放熱に有利であり、安定性を向上すると共に寿命を延ばすことができる。
【0023】
本実施例において、アダプタボード12は、電源を入力するための電源インターフェース124を備え、電源インターフェース124がDC電源を入力することで、ディスプレイモジュール1全体に電力を供給する。具体的には、電源インターフェース124は、4.5Vの直流電圧を入力し、アダプタボード12を経由して各表示ユニットパネル11に電力を供給する。なお、入力された直流電圧の大きさは、実際のニーズに応じて調整でき、4.5Vに限定されない。
【0024】
本実施例において、各表示ユニットパネル11の回路基板110の裏面に第1コネクタ111が設けられ、アダプタボード12に複数の第2コネクタ126が設けられ、各第1コネクタ111は、第2コネクタ126に嵌挿されることで、アダプタボード12が第2コネクタ126及び第1コネクタ111を通じてデータ及び電源を各表示ユニットパネル11に伝送して、ディスプレイモジュール1の表示機能を実現する。好ましくは、第1コネクタ111はオスコネクタであり、第2コネクタ126はメスコネクタである。しかしながら、その他の実施例では、第1コネクタ111がメスコネクタで、第2コネクタ126がオスコネクタであってもよい。また、アダプタボード12は、輸送途中の振動による第1コネクタ111と第2コネクタ126との間の緩みを防ぎ、データ及び電源の伝送に影響を与えないよう、ネジで受枠102に固定される。
【0025】
本実施例において、受枠102は、縦横交差構造であり、額縁100と組み合わせることで複数の取付枠を形成し、各表示ユニットパネル11の回路基板110の周縁は取付枠に接着される。
【0026】
接着方法で表示ユニットパネル11を取り付けると、ネジ方法より手間が省け、迅速、高効率である。回路基板110の周縁を取付枠に接着すると、回路基板110のエッジを最大限に活用し、回路基板110の裏面の逃げスペースを減らし、回路基板110の裏面におけるデバイスの配置を容易にすることができる。明らかに、隣接する2つの表示ユニットパネル11は、受枠102の一部を共有する。
【0027】
本実施例において、好ましくは、受枠102は、1本の第1梁体(符号を付けていない)と、n本の第2梁体(符号を付けていない)と、を備え、第1梁体は額縁100の反対側の中央部及び全ての第2梁体の中央部に垂直に連結され、各第2梁体は額縁100の反対側に垂直に連結される。ここで、nは、3、4、5又は6であり得るが、これらに限定されず;対応する表示ユニットパネル11の数は、8、10、12或いは14であり得るが、これらに限定されない。明らかに、各表示ユニットパネル11は、額縁100、第1梁体及び第2梁体に載置される。
【0028】
本実施例において、受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に凹溝103が設けられる。すなわち、第1梁体及び第2梁体の片側に、材料を減らし、受枠102の荷重を軽く、コストを削減するための凹溝103が設けられる。同時に受枠102の強度を確保するため、凹溝103は第1梁体と第2梁体の接合部まで延在しない。
【0029】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、受枠102とアダプタボード12との間に設けられた鉄板15をさらに備え、鉄板15がフロントメンテナンス工具の磁性体であるため、フロントメンテナンス工具が磁性鉄板15を通じてディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。
【0030】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、複数の磁石アセンブリ14をさらに備える。受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に複数の取り付け溝104が設けられる。各磁石アセンブリ14は、取り付け溝104に別々に取り付けることができる。前記磁石アセンブリ14は、ディスプレイモジュール1をボトムケース3又は筐体に磁気的に取り付けるために用いられ、これにより取り付け、取り外しが容易になり、ディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。
【0031】
本実施例において、好ましくは、各取り付け溝104は、額縁100の異なるコーナーに近く、凹溝103と連通せず、且つ取り付け溝104が受枠102の最も外側の2本の第2梁体に設けられ、磁石アセンブリ14が磁石と、ネジと、を備え、ネジが磁石を挿通して磁石を取り付け溝104内に固定する。取り付け溝104及び磁石アセンブリ14の数は、両方とも4つである。
【0032】
本実施例において、
図4に示すように、各表示ユニットパネル11は、回路基板110を覆い、複数のピクセルをカプセル化するカプセル化層114をさらに備え、カプセル化層114は縦横交差溝116を有し、溝116はカプセル化層114を複数の離間したレンズ部118に分割し、溝116は任意の隣接する2つのピクセルから離間され、各レンズ部118がピクセルに対応して配置される。しかしながら、その他の実施例において、カプセル化層114は複数の横方向の凹溝を有し、各横方向の凹溝が隣接する2つのピクセルの間に設けられ;又はカプセル化層114は、複数の縦方向の凹溝を有し、各縦方向の凹溝が隣接する2つのピクセルの間に設けられる。
【0033】
本実施例において、各ピクセルは、異なる発光色を有する3つのLEDチップ112を備える。好ましくは、異なる発光色を有する3つのLEDチップ112は、各々赤色LEDチップ、青色LEDチップ及び緑色LEDチップである。その他の実施例において、各ピクセルは、4つのLEDチップ112を有し得る。
【0034】
図5を参照されたい。
図5は、本発明の実施例2に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。本実施例2のディスプレイモジュールは、上記実施例1をベースにして以下のように改善される。
すなわち、本実施例のディスプレイモジュール1は、バックアップ受信カード16をさらに備える。バックアップ受信カード16は、アダプタボード12の受枠102から離れた面に取付けられる。明らかに、本実施例のディスプレイモジュール1には、バックアップ受信カード16が追加され、メイン受信カード13が故障又は動作しない場合、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わり、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11上に送信して表示することで、データのバックアップを達成し、ディスプレイモジュール1の正常な動作を確保する。ここで、バックアップ受信カード16の機能、取付方法は、メイン受信カード13と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0035】
本実施例において、バックアップ受信カード16は、アダプタボード12を通じてメイン受信カード13と通信し合い、メイン受信カード13の動作状態を監視し、メイン受信カード13が故障又は動作しない状態が監視されると、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わってデータを処理して表示ユニットパネル11に処理済みのデータを送信する。
【0036】
なお、その他の実施例において、データ切替回路をアダプタボード12に設けてメイン受信カード13とバックアップ受信カード16を切り替えることで、データバックアップを実現できる。具体的には、前記データ切替回路は、シングルチップマイコン、デジタルチップ又はその他の切替回路であり得る。前記データ切替回路がシングルチップマイコンの場合、シングルチップマイコンは、メイン受信カード13内の複数の信号を検出し、信号エラー又は信号なしを検出したとき、データ処理機能をメイン受信カード13からバックアップ受信カード16に切り替える。この時、バックアップ受信カード16がデータを処理し、処理済みのデータを表示ユニットパネル11に送信する。前記データ切替回路がデジタルチップの場合、デジタルチップは、メイン受信カード13内のデジタルレベルに立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジがあるかどうかを監視し、メイン受信カード13内のデジタルレベルに立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジしかないことが監視されると、データ処理機能をメイン受信カード13からバックアップ受信カード16に切り替える。この時、バックアップ受信カード16がデータを処理し、処理済みのデータを表示ユニットパネル11に送信する。
【0037】
本実施例において、アダプタボード12にはバックアップ受信カード16と電気的に導通する第2入力インターフェース126及び第2出力インターフェース128が設けられる。第2入力インターフェース126は、データを入力するために用いられ、第2出力インターフェース128はデータの出力に使用される。すなわち、処理済みのデータを次のディスプレイモジュール1に出力するために用いられる。好ましくは、第2入力インターフェース126及び第2出力インターフェース128は、両方ともネットワークポートである。
【0038】
本実施例のメイン受信カード13とバックアップ受信カード16の切替の動作原理は、次の通りである。
第1入力インターフェース120、メイン受信カード13及び第1出力インターフェース122で構成されたデータの伝送、処理は、第2入力インターフェース126、バックアップ受信カード16及び第2出力インターフェース128で構成されるデータの伝送、処理から独立し、メイン受信カード13及びバッアップ受信カード16で処理されるデータは、同じ送信カード又は異なる送信カードからのものであり得る。
【0039】
メイン受信カード13が正常に動作している時、メイン受信カード13は第1入力インターフェース120から入力されたデータを処理し、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11に送信して表示し、第1出力インターフェース122は処理済みのデータを隣接する次のディスプレイモジュール1に送信する。同時に、バックアップ受信カード16は、メイン受信カード13の動作状態を監視し、メイン受信カード13に故障又は動作していないことが監視されると、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わり、第2入力インターフェース126から入力されたデータを処理し、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11に送信して表示し、第2出力インターフェース128が処理済みのデータを隣接する次のディスプレイモジュール1に送信する。
【0040】
図6を参照されたい。
図6は、本発明の実施例3に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。本実施例3のディスプレイモジュールと上記実施例1との相違点は、次の通りである。
ディスプレイモジュール1は、アダプタボード12と電気的に接続し、第1直流電圧を第2直流電圧に変換するための第1モジュール電源17を更に備える。ここで、第1直流電圧は、第2直流電圧よりも大きい。ディスプレイモジュール1へ入力する電源は、先に第1モジュール電源17によって降圧する必要があるため、アダプタボード12上に電源インターフェース124を設けない。対照的に第1モジュール電源17は直流電源を入力するための直流電源端子170を有する。好ましくは、直流電源端子170から入力された48Vの電源は、第1モジュール電源17によって4.5Vに降圧される。
【0041】
ディスプレイモジュール1にモジュール電源17を設けることにより、第1モジュール電源17は、入力された直流電圧をさらに降圧し、アダプタボード12を通じてメイン受信カード13及び複数の表示ユニットパネル11に出力する。2段階の降圧の採用は、電源の放熱に有利である。
【0042】
本実施例において、第1モジュール電源17は、コネクタを介してアダプタボード12に取付けられる。すなわち、第1モジュール電源17がアダプタボード12に集積化されることで、第1モジュール電源17の取り付け、取り外しが容易になり、プラグの抜き差しにも利する。しかしながら、その他の実施例において、前記第1モジュール電源17は、別個に配置され得る。すなわち、アダプタボード12に取付けられず、フラットケーブルを通じてアダプタボード12と電気的に接続して電力を供給する。
【0043】
本発明は、ディスプレイモジュールの実施例4をさらに提供する。実施例2と実施例3を組み合わせて、実施例4のディスプレイモジュール1のアダプタボード12上にメイン受信カード13、バックアップ受信カード16及び第1モジュール電源17を同時に集積化する。
【0044】
本発明は、ディスプレイモジュールの実施例5をさらに提供する。実施例5のディスプレイモジュール1と上記実施例3又は実施例4との相違点は、次の通りである。
ディスプレイモジュール1は、アダプタボード12に電気的に接続される第2モジュール電源(図示せず)を備え、前記第2モジュール電源は実施例3又は実施例4の第1モジュール電源17の代わりに、交流電源を直流電源に変換するにために用いられる。すなわち、220Vの交流電圧を4.5Vの直流電圧に変換する。明らかに、良好な放熱を確保する場合において、前記電力供給設計は、電源装置の数を減らし、コストを削減することができる。
【0045】
なお、前記第2モジュール電源は、アダプタボード12上に取り付けるか、或いはフラットケーブルを介してアダプタボード12と電気的に接続できる。
【0046】
図7を参照されたい。
図7は、本発明の実施例6に係るディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。実施例6のディスプレイモジュールと上記実施例1~実施例5との相違点は、次の通りである。
すなわち、回路基板110は、ライト・ドライバボード分離構造を用いる。すなわち、コネクタ117を通じて電気的に接続されたライトボード111’と、ドライバボード113と、を備え、複数のピクセルがライトボード111’のドライバボード113から離れた面に設けられ、ドライバボード113上に複数のドライブチップ115が設けられる。
【0047】
ライト・ドライバボード分離配置の採用は、回路基板110の集積度を下げるのに有利であり、ドライブチップ115のレイアウトを容易にする。特に、回路基板110の正面にLEDチップ112を高密度に集積化した時、ライト・ドライバボードを1つに統合する配置を採用すると、回路基板110のトレースが多くなり、かつ裏面の面積に限りあるため、高密度のドライブチップ115をレイアウトできる場合があり;ライト・ドライバボード分離配置を採用すると、ドライバボード113のトレースが比較的少なく、高密度のドライブチップ115をレイアウトできる。
【0048】
本実施例において、ライトボード111’にオスコネクタが設けられ、ドライバボード113にメスコネクタが設けられ、ドライバボード113は、ライトボード111’に嵌挿される。同時にドライバボード113をライトボード111’に固定するため、ドライバボード113をライトボード111’に螺着することができる。その他の実施例において、ライトボード111’にメスコネクタを設けてもよく、ドライバボード113にオスコネクタを設けてもよい。
【0049】
本実施例において、ライトボード111’の面積は、ドライバボード113の面積よりも大きく、ライトボード111’はフレーム10に取付けられ、接着又は螺着を通じてライトボード111’をフレーム10に固定できる。ライトボード111’に第1コネクタ111が設けられ、前記第1コネクタ111は、ドライバボード113を回避して設けられることで、アダプタボード12の第2コネクタ126を第1コネクタ111に嵌挿させることができる。ドライバボード113は、アダプタボード12から露出して設けるか、或いはアダプタボード12とライトボード111’との間に設けることができる。
【0050】
本実施例において、複数のドライブチップ115は、ドライバボード113のライトボード111’から離れた面に設けられ、ドライブチップ115のメンテナンスを容易にする。明らかに、その他の実施例において、複数のドライブチップ115は、ドライバボード113のライトボード111’に面する面に設けられるか、或いはドライバボード113の両面に設けられる。
【0051】
本発明は、表示スクリーンをさらに提供する。
図8~
図10を参照されたい。実施例1において、前記表示スクリーン2は、ボトムケース3と、ボトムケース3内に取付けられたディスプレイモジュール1と、を備える。前記ディスプレイモジュール1の具体的な構造については上記実施例1~実施例4を参照されたい。本実施例の表示スクリーン2は、ディスプレイモジュール1の上記実施例1~実施例4の全ての技術的手段を採用するので、同様にディスプレイモジュール1の上記実施例1~実施例4の技術的手段によってもたらされる全ての有利な効果を有する。ここで詳細な説明は省略する。なお、本発明においては、ディスプレイモジュール1の数は、実際のニーズに応じて設けられ、1つ、2つ、4つ或いはそれ以上であり得る。ただし、本実施例において、ディスプレイモジュール1の数は、2つであることが好ましく、前記2つのディスプレイモジュール1は表示面に接合されてボトムケース3内に取り付けられる。
【0052】
本実施例において、表示スクリーン2はボトムケース3とディスプレイモジュール1との間に設けられ、各々全てのディスプレイモジュール1に電気的に接続され、交流電源を直流電源に変換して電力を供給するための第1電源ユニット4をさらに備える。前記第1電源ユニット4は、交流電源を直流電源に変換した後、直流電源を各ディスプレイモジュール1に出力し、各ディスプレイモジュール1に電力を供給する。
【0053】
各ディスプレイモジュール1に電源が設置されていない場合、前記第1電源ユニット4は220Vの交流電源を4.5Vの直流電源に変換して、電源インターフェース124に出力し;各ディスプレイモジュール1に第1モジュール電源17が設置されている場合、前記第1電源ユニット4は、220Vの交流電源を48Vの直流電源に変換して、直流電源端子170に出力する。
【0054】
本実施例において、ボトムケース3の内面には少なくとも一組の突条30が設けられ、第1電源ユニット4は一組の突条30に取付けられる。第1電源ユニット4を一組の突条30に取り付けるのは、第1電源ユニット4の放熱に役立つ。
【0055】
本実施例において、ボトムケース3は、金属を備える。好ましくは、ボトムケース3は、アルミダイカストで製造され、金属製ボトムケース3は第1電源ユニット4及びディスプレイモジュール1の放熱に有利となる。ボトムケース3は、鉄などの他の金属で製造することもできる。
【0056】
本実施例において、ボトムケー3の一方の側に第1貫通孔34が設けられ、他方の側に第2貫通孔36が設けられ、第1貫通孔34と第2貫通孔36は対向して配置される。表示スクリーン2は、データ及び電源を伝送するための第1スプライスコネクタ(図示せず)と第2スプライスコネクタ(図せず)をさらに備え、第1スプライスコネクタはボトムケース3内に取付けられ、第1貫通孔34を通じて接続でき、第2スプライスコネクタはボトムケース3内に取付けられ、第2貫通孔36を通じて接続できる。表示スクリーン2の第1スプライスコネクタは、隣接する他の表示スクリーン2の第2スプライスコネクタに嵌挿するために用いられる。
【0057】
数枚の表示スクリーン2を接合する場合、表示スクリーン2の一方の側を他の表示スクリーン2の他方の側に接合することで、表示スクリーン2の第1スプライスコネクタは隣接する他の表示スクリーン2の第2スプライスコネクタに嵌挿し、接合過程で表示スクリーンの間の電気的な接続(データ及び電源)が完了し、接合完了後にケーブルの接続を行う必要がなくなる。
【0058】
本実施例において、好ましくは、第1スプライスコネクタは、オスコネクタであり、第1貫通孔34を通して設けられ;第2スプライスコネクタは、メスコネクタであり;その他の実施例において、配置を逆にすることができる。第1スプライスコネクタは、ボトムケース3の上側に配置し、第2スプライスコネクタはボトムケース3の下側に配置し;その他の実施例において、第1スプライスコネクタは、ボトムケース3の左側に配置でき、第2スプライスコネクタはボトムケース3の右側に配置できる。
【0059】
本実施例において、ボトムケース3に複数のマグネットアセンブリ32が設けられ、マグネットアセンブリ32は、ディスプレイモジュール1上の磁石アセンブリ14に対応することで、ディスプレイモジュール1上の4つの磁石アセンブリ14がボトムケース3上の4個マグネットアセンブリ32に吸着されて、ディスプレイモジュール1をボトムケース3内に取り付け、ディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。前記マグネットアセンブリ32は、磁石を備える。
【0060】
図11を参照されたい。
図11は、本発明の実施例2に係る表示スクリーンの構造模式図である。本実施例2の表示スクリーンは、上記実施例1をベースにして、以下のように改善される。
すなわち、表示スクリーン2は、第2電源ユニット5をさらに含む。第2電源ユニット5は、ボトムケース3とディスプレイモジュール1との間に設けられ、各々全てのディスプレイモジュール1に電気的に接続され、交流電源を直流電源に変換して電力を供給するために用いられる。
【0061】
本実施例の表示スクリーン2は、第2電源ユニット5をさらに含む。すなわち、第1電源ユニット4及び第2電源ユニット5が同時に全てのディスプレイモジュール1に電力を供給し、第1電源ユニット4又は第2電源ユニット5が動作できなくなった時、正常に動作している電源ユニットは引き続き電力を供給できることで、表示スクリーン2の正常な動作を保証する。ディスプレイモジュール1の動作電流が30Aを例として説明すると、第1電源ユニット4と第2電源ユニット5は同時に電力を供給し、かつ15Aの電流を供給し、第1電源ユニット4が動作できなくなった時、第2電源ユニット5だけでディスプレイモジュール1に30Aの電流を供給することで、ディスプレイモジュール1の正常な動作を保証する。
【0062】
本発明は、表示スクリーンの実施例3をさらに提供する。本実施例の表示スクリーンと上記実施例1又は実施例2との相違点は、次の通りである。
ディスプレイモジュール1とボトムケース3との間に電源が設置されず、各ディスプレイモジュール1は直接表示スクリーン2の外部電源に接続される。ディスプレイモジュール1が実施例3又は実施例4のディスプレイモジュール1である場合、表示スクリーン2の外部(配電ボックス)から48Vの直流電源を入力する。ディスプレイモジュール1が実施例5のディスプレイモジュール1である場合、表示スクリーンの外部から220Vの交流電を直接入力する。すなわち、各ディスプレイモジュール1は直接商用電源と接続する。
【0063】
本発明は、表示スクリーンの実施例4をさらに提供する。本実施例の表示スクリーンと上記全ての実施例との相違点は、次の通りである。
本実施例の表示スクリーン2の各ディスプレイモジュール1は、実施例6のディスプレイモジュール1である。すなわち、ディスプレイモジュール1の表示ユニットパネル11がその他の実施例のライト・ドライバボードを1つに統合する構造ではなく、ライト・ドライバボード分離構造である。
【0064】
本発明は、ディスプレイモジュールを提供する。
図12~
図15を参照されたい。実施例7において、前記ディスプレイモジュール1は、フレーム10と、複数の表示ユニットパネル11と、後カバー部18と、を備え、複数の表示ユニットパネル11が接合されてフレーム10に取り付けられることで、表示面を形成し;前記フレーム10は、額縁100と、額縁100に取り付けられた受枠102と、を備え;各表示ユニットパネル11は、回路基板110と、回路基板110の前面に取り付けられた複数のピクセルと、を備え、回路基板110の裏面は額縁100及び受枠102に接着され、各ピクセルポイントは少なくとも1つのLEDチップ112を備える。
【0065】
本実施例のディスプレイモジュール1は、フレーム10を介して複数の表示ユニットパネル11を配置及び接合することによって表示面を形成し、複数の表示ユニットパネル11がフレーム10の額縁100及び受枠102に取り付けられるため、接合しやすく、プロセスが単純で信頼性が高く、接合面の平滑性を保証し、かつ表示ユニットパネル11間の継ぎ目を減らすことができる。
【0066】
なお、本発明では、回路基板110の裏面は、螺着、接着又はその他の方法によりフレーム10に取付けることができ、例えば、回路基板110の裏面に銅ピラーを溶接し、ネジでフレーム10と銅ピラーを接続する。受枠102は、縦横交差構造、斜め交差構造又はその他の構造であり、回路基板110の裏面を支持、載置する役目を果たしている。したがって、額縁100と組み合わせて複数の表示ユニットパネル11を接合・取り付けるために用いられる。明らかに、回路基板110の裏面のデバイスが受枠102を回避するよう配置されている。
【0067】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、フレーム10と後カバー部18との間に設けられたアダプタボード12と、メイン受信カード13と、をさらに備え、アダプタボード12は受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に取り付けられ、各々複数の表示ユニットパネル11と電気的に接続し、メイン受信カード13はアダプタボード12の受枠102から離れた面に取付けられる。
【0068】
メイン受信カード13は、アダプタボード12に取付けられてアダプタボード12と電気的に接続される。メイン受信カード13は、データを受信して処理した後、アダプタボード12を通じてデータを各表示ユニットパネル11に伝送することで、データの表示を実現する。ここで、メイン受信カード13は、受信カードであり、受信制御カード又は制御カードと呼ばれることもあり;アダプタボード12もHubボードとも呼ばれる。
【0069】
本実施例において、メイン受信カード13は、コネクタを通じてアダプタボード12上に差し込んで取り付けられ、メイン受信カード13の取り付け・取り外しを容易にし、迅速な抜き差しを実現する。同時にメイン受信カード13をアダプタボード12にさらに固定するため、メイン受信カード13をアダプタボード12に螺着する。好ましくは、メイン受信カード13には2列のメスコネクタを設け、アダプタボード12にも2列のオスコネクタを設け、メイン受信カード13のメスコネクタはアダプタボード12のオスコネクタと嵌合する。しかしながら、その他の実施例において、メイン受信カード13は、フラットケーブルを介してアダプタボード12と接続できる。
【0070】
本実施例において、アダプタボード12にはメイン受信カード13と電気的に導通する第1入力インターフェース120、第1出力インターフェース122が設けられる。第1入力インターフェース120は、データを入力するために用いられ、メイン受信カード13は前記入力されたデータを受信して処理し、処理済みのデータが複数の表示ユニットパネル11からなる表示面に表示され、前記第1出力インターフェース122は処理済みのデータを次のディスプレイモジュール1に出力するために用いられる。第1入力インターフェース120及び第1出力インターフェース122は、両方ともネットワークポートである。
【0071】
本実施例において、メイン受信カード13のメインチップに第1ヒートシンク130に設けてもよく、第1ヒートシンク130は、メインチップの放熱に有利であり、安定性を向上すると共に寿命を延ばすことができる。
【0072】
本実施例において、アダプタボード12は、電源を入力するための電源インターフェース124を備え、電源インターフェース124がDC電源を入力することで、ディスプレイモジュール1全体に電力を供給する。なお、具体的には、電源インターフェース124は、4.5Vの直流電圧を入力し、アダプタボード12を経由して各表示ユニットパネル11に電力を供給する。入力された直流電圧の大きさは、実際のニーズに応じて調整でき、4.5Vに限定されない。
【0073】
本実施例において、各表示ユニットパネル11の回路基板110の裏面に第1コネクタ111が設けられ、アダプタボード12に複数の第2コネクタ126が設けられ、各第1コネクタ111は、第2コネクタ126に嵌挿されることで、アダプタボード12が第2コネクタ126及び第1コネクタ111を通じてデータ及び電源を各表示ユニットパネル11に伝送して、ディスプレイモジュール1の表示機能を実現する。好ましくは、第1コネクタ111はオスコネクタであり、第2コネクタ126はメスコネクタである。しかしながら、その他の実施例では、第1コネクタ111がメスコネクタで、第2コネクタ126がオスコネクタであってもよい。また、アダプタボード12は、輸送途中の振動による第1コネクタ111と第2コネクタ126との間の緩みを防ぎ、データ及び電源の伝送に影響を与えないよう、ネジで受枠102に固定される。
【0074】
本実施例において、受枠102は、縦横交差構造であり、額縁100と組み合わせることで複数の取付枠を形成し、各表示ユニットパネル11の回路基板110の周縁は取付枠に接着される。
【0075】
接着方法で表示ユニットパネル11を取り付けると、ネジ方法より手間が省け、迅速、高効率である。回路基板110の周縁を取付枠に接着すると、回路基板110のエッジを最大限に活用し、回路基板110の裏面の逃げスペースを減らし、回路基板110の裏面におけるデバイスの配置を容易にすることができる。明らかに、隣接する2つの表示ユニットパネル11は、受枠102の一部を共有する。
【0076】
本実施例において、好ましくは、受枠102は、1本の第1梁体(符号を付けていない)と、n本の第2梁体(符号を付けていない)と、を備え、第1梁体は額縁100の反対側の中央部及び全ての第2梁体の中央部に垂直に連結され、各第2梁体は額縁100の反対側に垂直に連結される。ここで、nは、3、4、5又は6であり得るが、これらに限定されず;対応する表示ユニットパネル11の数は、8、10、12或いは14であり得るが、これらに限定されない。明らかに、各表示ユニットパネル11は、額縁100、第1梁体及び第2梁体に載置される。
【0077】
本実施例において、受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に凹溝103が設けられる。すなわち、第1梁体及び第2梁体の片側に、材料を減らし、受枠102の荷重を軽く、コストを削減するための凹溝103が設けられる。同時に受枠102の強度を確保するため、凹溝103は第1梁体と第2梁体の接合部まで延在しない
【0078】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、受枠102とアダプタボード12との間に設けられた鉄板15をさらに備え、鉄板15がフロントメンテナンス工具の磁性体であるため、フロントメンテナンス工具が磁性鉄板15を通じてディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。
【0079】
本実施例において、ディスプレイモジュール1は、複数の磁石アセンブリ14をさらに備える。受枠102の表示ユニットパネル11から離れた側に複数の取り付け溝104が設けられ、各取り付け溝104が額縁100の異なるコーナーに近く、凹溝103と連通しない。各磁石アセンブリ14は、取り付け溝104に別々に取り付けることができる。前記磁石アセンブリ14は、ディスプレイモジュール1をボトムケース3又は筐体に磁気的に取り付けるために用いられ、これにより取り付け、取り外しが容易になり、ディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。
【0080】
本実施例において、好ましくは、各取り付け溝104は、額縁100の異なるコーナーに近く、凹溝103と連通せず、且つ取り付け溝104が受枠102の最も外側の2本の第2梁体に設けられ、磁石アセンブリ14が磁石と、ネジと、を備え、ネジが磁石を挿通して磁石を取り付け溝104内に固定する。取り付け溝104及び磁石アセンブリ14の数は、両方とも4つである。
【0081】
本実施例において、
図15に示すように、各表示ユニットパネル11は、回路基板110を覆い、複数のピクセルをカプセル化するカプセル化層114をさらに備え、カプセル化層114は縦横交差溝116を有し、溝116はカプセル化層114を複数の離間したレンズ部118に分割し、溝116は任意の隣接する2つのピクセルから離間され、各レンズ部118がピクセルに対応して配置される。しかしながら、その他の実施例において、カプセル化層114は複数の横方向の凹溝を有し、各横方向の凹溝が隣接する2つのピクセルの間に設けられ;又はカプセル化層114は、複数の縦方向の凹溝を有し、各縦方向の凹溝が隣接する2つのピクセルの間に設けられる。
【0082】
本実施例において、各ピクセルは、異なる発光色を有する3つのLEDチップ112を備える。好ましくは、異なる発光色を有する3つのLEDチップ112は、各々赤色LEDチップ、青色LEDチップ及び緑色LEDチップである。その他の実施例において、各ピクセルは、4つのLEDチップ112を有し得る。
【0083】
図16を参照されたい。
図16は、本発明の実施例8に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。本実施例8のディスプレイモジュールは、上記実施例7をベースにして以下のように改善される。
すなわち、本実施例のディスプレイモジュール1は、バックアップ受信カード16をさらに備える。バックアップ受信カード16は、アダプタボード12の受枠102から離れた面に取付けられる。明らかに、本実施例のディスプレイモジュール1には、バックアップ受信カード16が追加され、メイン受信カード13が故障又は動作しない場合、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わり、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11上に送信して表示することで、データのバックアップを達成し、ディスプレイモジュール1の正常な動作を確保する。ここで、バックアップ受信カード16の機能、取付方法は、メイン受信カード13と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0084】
本実施例において、バックアップ受信カード16は、アダプタボード12を通じてメイン受信カード13と通信し合い、メイン受信カード13の動作状態を監視し、メイン受信カード13が故障又は動作しない状態が監視されると、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わってデータを処理して表示ユニットパネル11に処理済みのデータを送信する。
【0085】
なお、その他の実施例において、データ切替回路をアダプタボード12に設けてメイン受信カード13とバックアップ受信カード16を切り替えることで、データバックアップを実現できる。具体的には、前記データ切替回路は、シングルチップマイコン、デジタルチップ又はその他の切替回路であり得る。前記データ切替回路がシングルチップマイコンの場合、シングルチップマイコンは、メイン受信カード13内の複数の信号を検出し、信号エラー又は信号なしを検出したとき、データ処理機能をメイン受信カード13からバックアップ受信カード16に切り替える。この時、バックアップ受信カード16がデータを処理し、処理済みのデータを表示ユニットパネル11に送信する。前記データ切替回路がデジタルチップの場合、デジタルチップは、メイン受信カード13内のデジタルレベルに立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジがあるかどうかを監視し、メイン受信カード13内のデジタルレベルに立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジしかないことが監視されると、データ処理機能をメイン受信カード13からバックアップ受信カード16に切り替える。この時、バックアップ受信カード16がデータを処理し、処理済みのデータを表示ユニットパネル11に送信する。
【0086】
本実施例において、アダプタボード12にはバックアップ受信カード16と電気的に導通する第2入力インターフェース126及び第2出力インターフェース128が設けられる。第2入力インターフェース126は、データを入力するために用いられ、第2出力インターフェース128はデータの出力に使用される。すなわち、処理済みのデータを次のディスプレイモジュール1に出力するために用いられる。好ましくは、第2入力インターフェース126及び第2出力インターフェース128は、両方ともネットワークポートである。
【0087】
本実施例のメイン受信カード13とバックアップ受信カード16の切替の動作原理は、次の通りである。
第1入力インターフェース120、メイン受信カード13及び第1出力インターフェース122で構成されたデータの伝送、処理は、第2入力インターフェース126、バックアップ受信カード16及び第2出力インターフェース128で構成されるデータの伝送、処理から独立し、メイン受信カード13及びバッアップ受信カード16で処理されるデータは、同じ送信カード又は異なる送信カードからのものであり得る。
【0088】
メイン受信カード13が正常に動作している時、メイン受信カード13は第1入力インターフェース120から入力されたデータを処理し、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11に送信して表示し、第1出力インターフェース122は処理済みのデータを隣接する次のディスプレイモジュール1に送信する。同時に、バックアップ受信カード16は、メイン受信カード13の動作状態を監視し、メイン受信カード13に故障又は動作していないことが監視されると、バックアップ受信カード16がメイン受信カード13と置き換わり、第2入力インターフェース126から入力されたデータを処理し、処理済みのデータを複数の表示ユニットパネル11に送信して表示し、第2出力インターフェース128が処理済みのデータを隣接する次のディスプレイモジュール1に送信する。
【0089】
図17を参照されたい。
図17は、本発明の実施例9に係るディスプレイモジュールの構造模式図である。本実施例9のディスプレイモジュールと上記実施例7との相違点は、次の通りである。
ディスプレイモジュール1は、アダプタボード12と電気的に接続し、第1直流電圧を第2直流電圧に変換するための第1モジュール電源17を更に備える。ここで、第1直流電圧は、第2直流電圧よりも大きい。ディスプレイモジュール1へ入力する電源は、先に第1モジュール電源17によって降圧する必要があるため、アダプタボード12上に電源インターフェース124を設けない。対照的に第1モジュール電源17は直流電源を入力するための直流電源端子170を有する。好ましくは、直流電源端子170から入力された48Vの電源は、第1モジュール電源17によって4.5Vに降圧される。
【0090】
ディスプレイモジュール1にモジュール電源17を設けることにより、第1モジュール電源17は、入力された直流電圧をさらに降圧し、アダプタボード12を通じてメイン受信カード13及び複数の表示ユニットパネル11に出力する。2段階の降圧の採用は、電源の放熱に有利である。
【0091】
本実施例において、第1モジュール電源17は、コネクタを介してアダプタボード12に取付けられる。すなわち、第1モジュール電源17がアダプタボード12に集積化されることで、第1モジュール電源17の取り付け、取り外しが容易になり、プラグの抜き差しにも利する。しかしながら、その他の実施例において、前記第1モジュール電源17は、別個に配置され得る。すなわち、アダプタボード12に取付けられず、フラットケーブルを通じてアダプタボード12と電気的に接続して電力を供給する。
【0092】
本発明は、ディスプレイモジュールの実施例10をさらに提供する。実施例8と実施例9を組み合わせて、実施例10のディスプレイモジュール1のアダプタボード12上にメイン受信カード13、バックアップ受信カード16及び第1モジュール電源17を同時に集積化する。
【0093】
本発明は、ディスプレイモジュールの実施例11をさらに提供する。実施例11のディスプレイモジュール1と上記実施例9又は実施例10との相違点は、次の通りである。
ディスプレイモジュール1は、アダプタボード12に電気的に接続される第2モジュール電源(図示せず)を備え、前記第2モジュール電源は実施例3又は実施例4の第1モジュール電源17の代わりに、交流電源を直流電源に変換するにために用いられる。すなわち、220Vの交流電圧を4.5Vの直流電圧に変換する。明らかに、良好な放熱を確保する場合において、前記電力供給設計は、電源装置の数を減らし、コストを削減することができる。
【0094】
なお、前記第2モジュール電源は、アダプタボード12上に取り付けるか、或いはフラットケーブルを介してアダプタボード12と電気的に接続できる。
【0095】
図18を参照されたい。
図18は、本発明の実施例12に係るディスプレイモジュールの表示ユニットパネルの構造模式図である。実施例12のディスプレイモジュールと上記実施例7~実施例11との相違点は、次の通りである。
回路基板110は、ライト・ドライバボード分離構造を用いる。すなわち、コネクタ117を通じて電気的に接続されたライトボード111’と、ドライバボード113と、を備え、複数のピクセルがライトボード111’のドライバボード113から離れた面に設けられ、ドライバボード113上に複数のドライブチップ115が設けられる。
【0096】
ライト・ドライバボード分離配置の採用は、回路基板110の集積度を下げるのに有利であり、ドライブチップ115のレイアウトを容易にする。特に、回路基板110の正面にLEDチップ112を高密度に集積化した時、ライト・ドライバボードを1つに統合する配置を採用すると、回路基板110のトレースが多くなり、かつ裏面の面積に限りあるため、高密度のドライブチップ115をレイアウトできる場合があり;ライト・ドライバボード分離配置を採用すると、ドライバボード113のトレースが比較的少なく、高密度のドライブチップ115をレイアウトできる。
【0097】
本実施例において、ライトボード111’にオスコネクタが設けられ、ドライバボード113にメスコネクタが設けられ、ドライバボード113は、ライトボード111’に嵌挿される。同時にドライバボード113をライトボード111’に固定するため、ドライバボード113をライトボード111’に螺着することができる。その他の実施例において、ライトボード111’にメスコネクタを設けてもよく、ドライバボード113にオスコネクタを設けてもよい。
【0098】
本実施例において、ライトボード111’の面積は、ドライバボード113の面積よりも大きく、ライトボード111’はフレーム10に取付けられ、接着又は螺着を通じてライトボード111’をフレーム10に固定できる。ライトボード111’に第1コネクタ111が設けられ、前記第1コネクタ111は、ドライバボード113を回避して設けられることで、アダプタボード12の第2コネクタ126を第1コネクタ111に嵌挿させることができる。ドライバボード113は、アダプタボード12から露出して設けるか、或いはアダプタボード12とライトボード111’との間に設けることができる。
【0099】
本実施例において、複数のドライブチップ115は、ドライバボード113のライトボード111’から離れた面に設けられ、ドライブチップ115のメンテナンスを容易にする。明らかに、その他の実施例において、複数のドライブチップ115は、ドライバボード113のライトボード111’に面する面に設けられるか、或いはドライバボード113の両面に設けられる。
【0100】
本発明は、表示スクリーンをさらに提供する。
図19~
図23を参照されたい。実施例5において、前記表示スクリーン2は、筐体3’と、筐体3’内に取付けられたディスプレイモジュール1と、を備える。前記ディスプレイモジュール1の具体的な構造については上記実施例7~実施例10を参照されたい。本実施例の表示スクリーン2は、ディスプレイモジュール1の上記実施例7~実施例10の全ての技術的手段を採用するので、同様にディスプレイモジュール1の上記実施例7~実施例10の技術的手段によってもたらされる全ての有利な効果を有する。ここで詳細な説明は省略する。なお、本発明においては、ディスプレイモジュール1の数は、実際のニーズに応じて設けられ、1つ、2つ、4つ或いはそれ以上であり得る。ただし、本実施例において、ディスプレイモジュール1の数は、2つであることが好ましく、前記2つのディスプレイモジュール1は表示面に接合されて筐体3’内に取り付けられる。
【0101】
本実施例において、表示スクリーン2は、筐体3’に個別に取り付けられた電源モジュール4’をさらに備え、電源モジュール4’がシェル40と、シェル40内に収容された第1電源ユニット42と、を備え、第1電源ユニット42が各々全てのディスプレイモジュール1と電気的に接続し、交流電源を直流電源に変換して電力を供給するために用いられる。
【0102】
電源モジュール4’と筐体3’ は、別々に組み立てることができるので、電源モジュール4’の交換とメンテナンスに便利で、フロント・リアメンテナンスも実現できる。
【0103】
本実施例において、シェル40の一端に突起46が設けられ、筐体3’は突起46に対応して収容溝34’を有し、突起46は収容溝34’内に収容される。電源モジュール4’は、ロックレバー42をさらに備え、筐体3’はロックレバー42に対応する係合孔30’を有し、ロックレバー42がシェル40の他端を通して係合孔30’に挿入されると共に係合孔30’と係合する。
【0104】
ロックレバー42と係合孔30’が係合する時、電源モジュール4’は、筐体3’に取付けられ;ロックレバー42と係合孔30’の係合を解除した時、ロックレバー42は係合孔30’から取り出すことができ、同時に突起46を収容溝34’から出すことで電源モジュール4’と筐体3’の分離を実現する。
【0105】
各ディスプレイモジュール1に電源が設置されていない場合、前記第1電源ユニット4は220Vの交流電源を4.5Vの直流電源に変換して、電源インターフェース124に出力し;各ディスプレイモジュール1に第1モジュール電源17が設置されている場合、前記第1電源ユニット4は、220Vの交流電源を48Vの直流電源に変換し、直流電源端子170に出力する。
【0106】
本実施例において、筐体3’に複数のマグネットアセンブリ32が設けられ、マグネットアセンブリ32は、ディスプレイモジュール1上の磁石アセンブリ14に対応することで、ディスプレイモジュール1上の4つの磁石アセンブリ14が筐体3’上の4個マグネットアセンブリ32に吸着されて、ディスプレイモジュール1を筐体3’内に取り付け、ディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現する。前記マグネットアセンブリ32は、磁石を備える。
【0107】
図23、
図24a~
図24bを参照されたい。
図24a-24bは、本実施例の表示スクリーンのフロントメンテナンス原理図である。フロントメンテナンスマグネット工具でディスプレイモジュール1を磁気的に吸着してディスプレイモジュール1と筐体3’を分離させて、ディスプレイモジュール1のフロントメンテナンスを実現し;次に、表示スクリーン2の前面から筐体3’のフレームを通し、ロックレバー42を回転してロックレバー42と係合孔30’の係合を解除させ、電源モジュール4’と筐体3’を分離させ;最後に、表示スクリーン2の背面から電源モジュール4’を筐体3’のフレームを通し、電源モジュール4のフロントメンテナンスを実現する。
【0108】
図25a~25bを参照されたい。
図25a~25bは、本実施例の表示スクリーンのリアメンテナンス原理図である。ロックレバー42を回転させることでロックレバー42と係合孔30’の係合を解除させ、電源モジュール4’と筐体3’を分離させることで、電源モジュール4’のリアメンテナンスを実現し;表示スクリーン2の背面からディスプレイモジュール1を前方に移動するように押し、ディスプレイモジュール1と筐体3’を分離させ、そしてディスプレイモジュール1を回転させ、表示スクリーン2の前面からディスプレイモジュール1を筐体3’のフレームに通して移動することで、ディスプレイモジュール1のリアメンテナンスを実現する。
【0109】
本発明はまた、表示スクリーンの実施例6をさらに提供する。
図21~
図23を組み合わせ、実施例6の表示スクリーンは上記実施例5をベースにして、以下のように改善される。すなわち、表示スクリーン2は、シェル40内に収容される第2電源ユニット5(図示せず)をさらに備える。第2電源ユニット5は、各々全てのディスプレイモジュール1と電気的に接続し、交流電源を直流電源に変換して電力を供給するために用いられる。
【0110】
本実施例の表示スクリーン2は、第2電源ユニット5をさらに含む。すなわち、第1電源ユニット4及び第2電源ユニット5が同時に全てのディスプレイモジュール1に電力を供給し、第1電源ユニット4又は第2電源ユニット5が動作できなくなった時、正常に動作している電源ユニットは引き続き電力を供給できることで、表示スクリーン2の正常な動作を保証する。ディスプレイモジュール1の動作電流が30Aを例として説明すると、第1電源ユニット4と第2電源ユニット5は同時に電力を供給し、かつ15Aの電流を供給し、第1電源ユニット4が動作できなくなった時、第2電源ユニット5だけでディスプレイモジュール1に30Aの電流を供給することで、ディスプレイモジュール1の正常な動作を保証する。
【0111】
本発明は、表示スクリーンの実施例7をさらに提供する。本実施例の表示スクリーンと上記実施例5又は実施例6との相違点は、次の通りである。
筐体3’に電源が設置されず、各ディスプレイモジュール1は直接表示スクリーン2の外部電源に接続される。ディスプレイモジュール1が実施例9は実施例10のディスプレイモジュール1である場合、表示スクリーン2の外部(配電ボックス)から48Vの直流電源を入力する。ディスプレイモジュール1が実施例11のディスプレイモジュール1である場合、表示スクリーンの外部から220Vの交流電を直接入力する。すなわち、各ディスプレイモジュール1は直接商用電源と接続する。
【0112】
本発明は、表示スクリーンの実施例8をさらに提供する。本実施例の表示スクリーンと上記全ての実施例との相違点は、次の通りである。
本実施例の表示スクリーン2の各ディスプレイモジュール1は、実施例12のディスプレイモジュール1である。すなわち、ディスプレイモジュール1の表示ユニットパネル11がその他の実施例のライト・ドライバボードを1つに統合する構造ではなく、ライト・ドライバボード分離構造である。
【0113】
本発明は、ディスプレイシステムをさらに提供する。
図26を参照されたい。一実施例において、前記ディスプレイシステムは、スタンド6と、スタンド6に取付けられた表示スクリーン2と、を備える。前記表示スクリーン2の具体的な構造は、上記実施例を参照されたい。本実施例のディスプレイシステムは、上記全ての実施例の全ての技術的手段を採用するので、同様に上記実施例の技術的手段によってもたらされる全ての有利な効果を有する。ここで詳細な説明は省略する。なお、本発明においては、表示スクリーン2の数は、実際のニーズに応じて設けられ、2つ、4つ、6つ、8つ或いはそれ以上であり得る。
【0114】
本実施例において、スタンド6に複数の連結板60が設けられ、各連結板60は、スタンド6上で上下に移動し、適切な位置に調整し、適切な位置に固定することができ、そして連結板60が隣接する表示スクリーン2のボトムケース3の裏面のコーナーに螺着されことで、スタンド6上の表示スクリーン2の連結を実現する。
【0115】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、本発明の明細書及び添付図面の内容を利用して行われる均等範囲内の構造置換又は直接的/間接的にその他の関連技術分野に運用される場合は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。