(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】酸素フォアハースバーナーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F23D 14/22 20060101AFI20230406BHJP
【FI】
F23D14/22 D
(21)【出願番号】P 2021536257
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(86)【国際出願番号】 US2018067232
(87)【国際公開番号】W WO2020131113
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】517105076
【氏名又は名称】シーラス ヒート テクノロジー カンパニー エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】SELAS HEAT TECHNOLOGY COMPANY LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン、スコット、シー.
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-186111(JP,A)
【文献】英国特許出願公告第01023354(GB,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0143168(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23D 14/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナーアセンブリであって、
第1開口と、第2開口と、前記第1開口と前記第2開口の間に配置された空洞と、前記空洞と流体連通するガス入口とを備える本体と、
ガスノズルであって、第1端部と、前記本体の前記第1開口からの第1距離の終端をなす第2端部と、該ガスノズルの前記第1端部と該ガスノズルの前記第2端部の間に配置された第1貫通孔とを備え、該ガスノズルの前記第1端部は前記本体の前記第1開口に取り外し可能に固定され
、前記第2端部は第1内径を備えた、ガスノズルと、
前記本体の前記空洞内に配置された燃料管であって、前記第2開口に取り外し可能に固定された第1端部と、前記ガスノズルの前記第1貫通孔内で終端するように配置された第2端部と、
前記燃料管の前記第1端部と前記第2端部の間に配置された第2貫通孔と、該燃料管の前記第2端部の近くに配置され、該燃料管を前記ガスノズルの前記第1貫通孔と実質的に同軸に位置決めするように配置された位置決め部材とを備える燃料管と、
前記燃料管の前記第2端部に取り外し可能に固定された燃料ノズルであって、該燃料ノズルは前記本体の前記第1開口からの第2距離の終端をなし、前記第1距離は前記第2距離より小さい、燃料ノズル
であって、
前記燃料ノズルはさらに、
第1端部と、
第2端部と、
前記燃料ノズルの第1端部と前記第2端部の間に配置された第3貫通孔と、を備え、前記燃料ノズルの第2端部は第2内径を備え、
前記ガスノズルの第2端部の第1内径は、前記燃料ノズルの第2端部の第2内径より大きく、操作時に実質的に10:1のターンダウン比が生じる、
バーナーアセンブリ。
【請求項2】
前記燃料管の前記位置決め部材は、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材を備
える、請求項1に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項3】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材は、前記燃料管の外表面の周りに配置されている、請求項2に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項4】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材は、前記燃料管の前記外表面の周りに相互に実質的に120度で配置されている、請求項3に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項5】
第4支持部材を更に備え、前記第1支持部材、前記第2支持部材、前記第3支持部材及び前記第4支持部材は、前記燃料管の外表面の周りに相互に実質的に90度で配置されている、請求項2に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項6】
前記燃料ノズルは、燃料ノズル本体を備え、
前記燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、を備え、
前記第2外径は前記第1外径よりも小さい、請求項1に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項7】
前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くに第1部分を有し、前記第3貫通孔の前記第1部分は第1内径を有し、前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くに第2部分を有し、前記第3貫通孔の前記第2部分は第2内径を有し、前記第1内径は前記第2内径より大きい、請求項6に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項8】
前記燃料ノズルは、燃料ノズル本体を備え、
前記燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部と前記燃料ノズル本体の前記第2端部との間にあって第3外径を有する第3本体部分と、を備え、
前記第1外径は前記第3外径より大きく、かつ前記第3外径は前記第2外径より大きい、請求項1に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項9】
前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くに第1部分を有し、前記第3貫通孔の前記第1部分は第1内径を有し、前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くに第2部分を有し、前記第3貫通孔の前記第2部分は第2内径を有し、前記第1内径は前記第2内径より大きい、請求項8に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項10】
前記燃料ノズル本体はさらに、第1外側遷移面と、第2外側遷移面と、第1内側遷移面とを備え、前記第1外側遷移面は前記燃料ノズル本体の前記第1本体部分と前記燃料ノズル本体の第3本体部分との間に配置され、前記第2外側遷移面は前記燃料ノズル本体の前記第3本体部分と前記燃料ノズル本体の第2本体部分との間に配置され、前記第1内側遷移面は前記第3貫通孔の前記第1部分と、前記第3貫通孔の前記第2部分との間に配置される、請求項9に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項11】
バーナーアセンブリであって、
第1開口と、第2開口と、前記第1開口と前記第2開口の間に配置された空洞と、前記空洞と流体連通するガス入口とを備える本体と、
ガスノズルであって、第1端部と、前記本体の前記第1開口からの第1距離の終端をなす第2端部と、該ガスノズルの前記第1端部と該ガスノズルの前記第2端部の間に配置された第1貫通孔とを備え、該ガスノズルの前記第1端部は前記本体の前記第1開口に取り外し可能に固定され
、前記第2端部は第1内径を備えた、ガスノズルと、
前記本体の前記空洞内に配置された燃料管であって、前記第2開口に取り外し可能に固定された第1端部と、前記ガスノズルの前記第1貫通孔内で終端するように配置された第2端部と、
前記燃料管の前記第1端部と前記第2端部の間に配置された第2貫通孔と、該燃料管の前記第2端部の近くに配置され、該燃料管を前記ガスノズルの前記第1貫通孔と実質的に同軸に位置決めするように配置された位置決め部材とを備える燃料管と、
前記燃料管の前記第2端部に取り外し可能に固定された燃料ノズルであって、該燃料ノズルは前記本体の前記第1開口からの第2距離の終端をなし、前記第1距離は前記第2距離に等しい、燃料ノズル
であって、
前記燃料ノズルはさらに、
第1端部と、
第2端部と、
前記燃料ノズルの第1端部と前記第2端部の間に配置された第3貫通孔と、を備え、前記燃料ノズルの第2端部は第2内径を備え、
前記ガスノズルの第2端部の第1内径は、前記燃料ノズルの第2端部の第2内径より大きく、操作時に実質的に10:1のターンダウン比が生じる、
バーナーアセンブリ。
【請求項12】
前記燃料管の前記位置決め部材は、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材を備える、請求項11に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項13】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材は、前記燃料管の外表面の周りに配置されている、請求項12に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項14】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材は、前記燃料管の前記外表面の周りに相互に実質的に120度で配置されている、請求項13に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項15】
第4支持部材を更に備え、前記第1支持部材、前記第2支持部材、前記第3支持部材及び前記第4支持部材は、前記燃料管の外表面の周りに相互に実質的に90度で配置されている、請求項12に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項16】
前記燃料ノズルは、燃料ノズル本体を備え、
前記燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、を備え、
前記第2外径は前記第1外径よりも小さい、請求項11に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項17】
前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くに第1部分を有し、前記第3貫通孔の前記第1部分は第1内径を有し、前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くに第2部分を有し、前記第3貫通孔の前記第2部分は第2内径を有し、前記第1内径は前記第2内径より大きい、請求項16に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項18】
前記燃料ノズルは、燃料ノズル本体を備え、
前記燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、前記燃料ノズル本体の前記第1端部と前記燃料ノズル本体の前記第2端部との間にあって第3外径を有する第3本体部分と、を備え、
前記第1外径は前記第3外径より大きく、かつ前記第3外径は前記第2外径より大きい
、請求項11に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項19】
前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第1端部の近くに第1部分を有し、前記第3貫通孔の前記第1部分は第1内径を有し、前記第3貫通孔は前記燃料ノズル本体の前記第2端部の近くに第2部分を有し、前記第3貫通孔の前記第2部分は第2内径を有し、前記第1内径は前記第2内径より大きい、請求項18に記載のバーナーアセンブリ。
【請求項20】
前記燃料ノズル本体はさらに、第1外側遷移面と、第2外側遷移面と、第1内側遷移面とを備え、前記第1外側遷移面は前記燃料ノズル本体の前記第1本体部分と前記燃料ノズル本体の第3本体部分との間に配置され、前記第2外側遷移面は前記燃料ノズル本体の前記第3本体部分と前記燃料ノズル本体の第2本体部分との間に配置され、前記第1内側遷移面は前記第3貫通孔の前記第1部分と、前記第3貫通孔の前記第2部分との間に配置される、請求項19に記載のバーナーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にガス燃焼バーナーに関し、より具体的には、改善されたバーナー効率を提供する外部燃焼式のフォアハースバーナーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
酸素-燃料燃焼は、主要酸化剤として空気の代わりに酸素を用いる燃料燃焼プロセスである。酸素-燃料燃焼を使用することにより、空気酸化剤中の窒素成分が加熱されないためにNOx放出が低減されて環境に有害な排出物が低下するとともに、燃料消費も削減される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フォアハースバーナーは一般に、小型のバーナー用途(50,000BTU未満)に使用され、通常、運転中の冷温保持は困難である。その上、従来のフォアハースバーナーは、寸法及びガス流の制約によって、ターンダウン比、すなわち最小操作出力に対する最大操作出力の比、が限られている(例えば1:3-1:4)。さらに、フォアハースバーナーは一般に予め混合した空気-燃料混合物、すなわち、酸化剤と燃料の混合物、を使用する。これは前以って、あるいはフォアハースバーナー本体内部で混合される。アセンブリ内で予め混合された空気-燃料混合物は、バーナーアセンブリ内でのバックファイヤの増加、操作温度の上昇、燃料/バーナー効率の潜在的な低下、などの望ましくない結果をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、一般に、ノズル混合酸素燃料燃焼を有するフォアハースバーナーアセンブリに関する。本明細書で議論するバーナーアセンブリは、ガスノズル、燃料チューブ、燃料ノズルを含み、ガスノズルと燃料ノズルの配置は、第1ガスと第1燃料がアセンブリを出るまではその第1ガスと第1燃料を混合させないようになっている。さらに、本明細書で議論するバーナーアセンブリは、以前のフォアハースバーナーよりもより広いターンダウン範囲を有する。
【0005】
一実施例において一般的に、第1開口と、第2開口と、第1開口と第2開口の間に配置された空洞と、その空洞に流体連通するガス入口とを含む本体を備えるバーナーアセンブリが提供される。本アセンブリは、第1端部と、本体の第1開口からの第1距離を終端させる第2端部と、ガスノズルの第1端部とガスノズルの第2端部の間に配置された第1貫通孔、とを備え、ガスノズルの第1端部は本体の第1開口に取り外し可能に固定されたガスノズルを備える。本アセンブリは本体の空洞内に配置された燃料管もまた含む。この燃料管は、第2開口に取り外し可能の固定された第1端部と、ガスノズルの第1貫通孔内で終端するように配置された第2端部と、燃料管の第2端部の近くに配置され、燃料管をガスノズルの第1貫通孔と実質的に同軸に位置決めするように配置された、位置決め部材と、を備える。さらに、本アセンブリは、燃料管の第2端部に取り外し可能に固定された燃料ノズルを含み、この燃料ノズルは本体の第1開口からの第2距離を終端させ、第1距離は第2距離より小さい。
【0006】
一態様において、燃料管の位置決め部材は、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材を備える。
【0007】
一態様において、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材は、燃料管の外表面の周りに配置されている。
【0008】
一態様において、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材は、燃料管の外表面の周りに相互に実質的に120度で配置されている。
【0009】
一態様において、本アセンブリは、第4支持部材を更に備え、第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材及び第4支持部材は、燃料管の外表面の周りに相互に実質的に90度で配置されている。
【0010】
一態様において、燃料ノズルは、ノズル本体を備え、燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、燃料ノズル本体の第1端部の近くにあって、第1外径を有する第1本体部分と、燃料ノズル本体の第2端部の近くにあって、第2外径を有する第2本体部分と、を備え、第2外径は第1外径よりも小さい。
【0011】
一態様において、燃料ノズル本体は、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部の間に配置された第2貫通孔を更に備える。第2貫通孔は燃料ノズル本体の第1端部の近くに第1部分を有し、第2貫通孔の第1部分は第1内径を有し、第2貫通孔は燃料ノズル本体の第2端部の近くに第2部分を有し、第2貫通孔の第2部分は第2内径を有し、第1内径は第2内径より大きい。
【0012】
一態様において、燃料ノズルはノズル本体を備え、燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、燃料ノズル本体の第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、燃料ノズル本体の第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部との間にあって第3外径を有する第3本体部分とを備え、第1外径は第3外径より大きく、かつ第3外径は第2外径より大きい。
【0013】
一態様において、燃料ノズル本体は、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部の間に配置された第2貫通孔を更に備える。第2貫通孔は燃料ノズル本体の第1端部の近くに第1部分を有し、第2貫通孔の第1部分は第1内径を有し、第2貫通孔は燃料ノズル本体の第2端部の近くに第2部分を有し、第2貫通孔の第2部分は第2内径を有し、第1内径は第2内径より大きい。
【0014】
一態様において、燃料ノズル本体はさらに、第1外側遷移面と、第2外側遷移面と、第1内側遷移面とを備える。第1外側遷移面は燃料ノズル本体の第1本体部分とノズル本体の第3本体部分との間に配置され、第2外側遷移面は燃料ノズル本体の第3本体部分とノズル本体の第2本体部分との間に配置され、第1内側遷移面は第2貫通孔の第1部分と第2貫通孔の第2部分との間に配置される。
【0015】
一実施形態によれば、バーナーアセンブリが提供される。バーナーアセンブリは本体を含み、本体は、第1開口と、第2開口と、第1開口と第2開口の間に配置された空洞と、空洞と流体連通するガス入口とを有する。本アセンブリはまたガスノズルを含み、このガスノズルは、第1端部と、本体の第1開口からの第1距離を終端させる第2端部と、ガスノズルの第1端部とガスノズルの第2端部の間に配置された第1貫通孔とを有する。ガスノズルの第1端部は本体の第1開口に取り外し可能に固定される。本バーナーアセンブリは本体の空洞内に配置された燃料管を更に含む。この燃料管は、第2開口に取り外し可能の固定された第1端部と、ガスノズルの第1貫通孔内で終端するように配置された第2端部と、燃料管の第2端部の近くに配置され、燃料管をガスノズルの第1貫通孔と実質的に同軸に位置決めするように配置された、位置決め部材とを備える。さらに、本バーナーアセンブリは、燃料管の第2端部に取り外し可能に固定された燃料ノズルを含む。ここで、燃料ノズルは本体の第1開口からの第2距離を終端させ、第1距離は第2距離に等しい。
【0016】
一実施形態によれば、燃料管の位置決め部材は、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材を備える。
【0017】
一実施形態によれば、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材は、燃料管の外表面の周りに配置されている。
【0018】
一実施形態によれば、第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材は、燃料管の外表面の周りに相互に実質的に120度で配置されている。
【0019】
一実施形態によれば、本アセンブリは、第4支持部材を更に含む。第1支持部材、第2支持部材、第3支持部材及び第4支持部材は、燃料管の外表面の周りに相互に実質的に90度で配置されている。
【0020】
一実施形態によれば、燃料ノズルは、ノズル本体を備え、燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、燃料ノズル本体の第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、燃料ノズル本体の第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、を備え、第2外径は第1外径よりも小さい。
【0021】
一実施形態によれば、燃料ノズル本体は、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部の間に配置された第2貫通孔を更に含む。第2貫通孔は燃料ノズル本体の第1端部の近くに第1部分を有し、第2貫通孔の第1部分は第1内径を有し、第2貫通孔は燃料ノズル本体の第2端部の近くに第2部分を有し、第2貫通孔の第2部分は第2内径を有し、第1内径は第2内径より大きい。
【0022】
一実施形態によれば、燃料ノズルはノズル本体を備え、燃料ノズル本体は、第1端部と、第2端部と、燃料ノズル本体の第1端部の近くにあって第1外径を有する第1本体部分と、燃料ノズル本体の第2端部の近くにあって第2外径を有する第2本体部分と、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部との間にあって第3外径を有する第3本体部分とを備え、第1外径は第3外径より大きく、かつ第3外径は第2外径より大きい。
【0023】
一実施形態によれば、燃料ノズル本体は、燃料ノズル本体の第1端部と燃料ノズル本体の第2端部の間に配置された第2貫通孔を更に含む。第2貫通孔は燃料ノズル本体の第1端部の近くに第1部分を有し、第2貫通孔の第1部分は第1内径を有し、第2貫通孔は燃料ノズル本体の第2端部の近くに第2部分を有し、第2貫通孔の第2部分は第2内径を有し、第1内径は第2内径より大きい。
【0024】
一実施形態によれば、燃料ノズル本体はさらに、第1外側遷移面と、第2外側遷移面と、第1内側遷移面とを含む。第1外側遷移面は燃料ノズル本体の第1本体部分とノズル本体の第3本体部分との間に配置され、第2外側遷移面は燃料ノズル本体の第3本体部分とノズル本体の第2本体部分との間に配置され、第1内側遷移面は第2貫通孔の第1部分と、第2貫通孔の第2部分との間に配置される。
【0025】
上記の事柄は、添付の図面で示される本開示の以下の例示的実施形態のより具体的な説明により明らかとなるであろう。ここで、同様の参照符号は異なる図のすべてを通じて同一の部品を参照する。図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに本開示の実施形態を例示することに力点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本開示によるバーナーアセンブリの正面図である。
【
図2】本開示による、
図1の線A-Aにほぼ沿った断面図である。
【
図4】本開示による、
図1の線A-Aにほぼ沿った断面図である。
【
図6】本開示の実施形態による
図4の燃料ノズルの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示は、一般に、ノズル混合酸素燃料燃焼を有するフォアハースバーナーアセンブリに関する。本明細書で議論するバーナーアセンブリは、ガスノズル、燃料管、燃料ノズルを含み、ガスノズルと燃料ノズルの配置は、第1ガスと第1燃料がアセンブリを出るまではその第1ガスと第1燃料を混合させないようになっている。さらに、本明細書で議論するバーナーアセンブリは、以前のフォアハースバーナーよりもより広いターンダウン範囲を有する。
【0028】
本開示の例示的実施形態の説明は以下の通りである。図に示すバーナーアセンブリは、上向きの方向に示されているが、図に示すアセンブリの説明は特定の方向に限ることを意図していない。
【0029】
図1を参照すると、これは本開示によるバーナーアセンブリ100の正面図である。
【0030】
以下の説明は、
図1及び
図2に関するものである。
図2は、
図1の線A-Aにほぼ沿ったバーナーアセンブリ100の断面図である。
図2に示すように、バーナーアセンブリ100には、本体102、ガスノズル104、燃料管106及び燃料ノズル108が含まれる。本体102には、第1開口110、第2開口112、空洞114及びガス入口116が含まれる。一例示的実施形態において、本体102はステンレス鋼で作られ、実質的に中空である。別の例示的実施形態では、本体102は3/4インチのステンレス鋼のT字管である。一例示的実施形態によれば、本体102は、逆「T」字型をしている。すなわち、第1開口110、第2開口112及びガス入口116が、空洞114によって接続された「T」字型の点を形成する、T接合部となっている。本体102の第1開口110は操作上ガスノズル104を受けるように配置され、第2開口112は、操作上燃料管106を受けるように配置され、ガス入口116はガス源(図示せず)、すなわち(
図6に示す)第1ガス118の供給源、に操作上接続するように配置されている。第1開口110と第2開口112のそれぞれは、機械加工されたねじ山をその内周面に有する。これらのねじ山は、様々なスレッド数、すなわちインチ当たりのねじ山、を有することが可能であって、精度を犠牲にして安価に製造できる利点を有する低スレッド数から、製造コストが増加する不利はあるが高精度の利点を有する高スレッド数までの様々な形態を取り得る。
【0031】
開口は本体102の中心にあるように図示されているが、ガス入口116は、適切な容量の第1ガス118(
図6に示す)を、本体102に、続いてガスノズル104内に提供するのに十分であれば、任意の形状を取り得ることを理解されたい。一例示的実施形態では、第1ガス118は酸素、又は大部分が酸素であるガス混合物である。他のガス状混合物、例えば、酸素、又は燃焼プロセスを支援するその他の任意のガス状酸化剤を含むガス状混合物も利用可能であることを理解されたい。
【0032】
ガスノズル104には第1端部120と第2端部122が含まれる。第1端部120は、機械加工されたねじ山をその外周面に有する。ガスノズル104の第1端部120の外周面上のねじ山は、本体102の第1開口110の内周面上のねじ溝と係合するようになっている。これらのねじ山は、様々なスレッド数、すなわちインチ当たりのねじ山、を有することが可能であって、精度を犠牲にして安価に製造できる利点を有する低スレッド数から、製造コストが増加する不利はあるが高精度の利点を有する高スレッド数までの様々な形態を取り得る。ガスノズル104の第2端部122は、第1開口110から本体102の第1の方向DR1に測った第1距離FDにおいてガスノズルが終端する、すなわち終わるように構成されている。ガスノズル104の第1端部120の外周面上のねじ山は、正確な距離、すなわち第1開口110からの第1距離FDを設定できるようになっていることを理解されたい。さらには、ガスノズル104は貫通孔、すなわちガスノズル104の第1端部120から第2端部122の全長にわたって延在するように配置された第1貫通孔124を更に含む。第1貫通孔124は、ガス入口116から本体102の空洞114に入る第1ガス118(
図6に示す)が第1貫通孔124を通って第2端部122の外に流出することができるような、第1ノズル直径ND1を有する。第1ガス118(
図6に示す)の流れは、0.5~10.0フィート/秒の範囲内であるようにされる。
【0033】
燃料管106には第1端部126と第2端部128が含まれる。第1端部126には、機械加工されたねじ山を有する外周面がある。燃料管106の第1端部126の外周面上のねじ山は、本体102の第2開口112の内周面上のねじ溝と係合するようになっている。これらのねじ山は、様々なスレッド数、すなわちインチ当たりのねじ山、を有することが可能であって、精度を犠牲にして安価に製造できる利点を有する低スレッド数から、製造コストが増加する不利はあるが高精度の利点を有する高スレッド数までの様々な形態を取り得る。燃料管106はさらに、燃料管106の内部で、燃料管106の第1端部126と第2端部128の間に配置された第2貫通孔130を含む。さらに、燃料管106の第1端部126は、燃料源(図示せず)、例えば第1燃料132(
図6に示す)の燃料源と流体連通するように配置されている。第1燃料132(
図6に示す)は、メタン、プロパン、ブタン、水素、天然ガス、一酸化炭素、又は高温で自然発火可能な他の任意のガス状燃料、から選択可能である。第2貫通孔130は、第1燃料132(
図6に示す)が第2貫通孔130を通って第2端部128から流出することができるように配置されている。燃料管106は、本体102の第2開口112に係合しているときは、実質的に本体102の空洞114内で、ガスノズル104と同軸に配置されるように意図されている。
【0034】
第2端部128はさらに位置決め部材134を含む。位置決め部材134は、燃料管106を第1貫通孔124の内周面に対して実質的に同軸に、懸架、配向及び/又は中心合わせするように意図されている。位置決め部材134は、燃料管106の外周面から半径方向外向きに延在する複数の支持部材を含み、その複数の支持部材のそれぞれが第1貫通孔124の内周面に接触、係合する。複数の支持部材としては、第1支持部材136、第2支持部材138(
図1に示す)、第3支持部材140(
図1に示す)、及び任選択により第4支持部材142がある。一例では、位置決め部材134が、3つの支持部材、すなわち第1支持部材136、第2支持部材138(
図1に示す)、第3支持部材140(
図1に示す)を含み、それぞれが燃料管106の外周面から半径方向に延在してかつ等間隔に離隔する、すなわち燃料管106の外周面の周りに互いに実質的に120度離隔する。一例では、位置決め部材134が、4つの支持部材、すなわち第1支持部材136、第2支持部材138(
図1に示す)、第3支持部材140(
図1に示す)及び第4支持部材142を含み、それぞれが燃料管106の外周面から半径方向に延在してかつ等間隔に離隔する、すなわち燃料管106の外周面の周りに互いに実質的に90度離隔する。本明細書においては、燃料管106を第1貫通孔124の周りに実質的に同軸に懸架するのに十分な、半径方向に延在する支持部材の任意の構成が考えられることを理解されたい。
【0035】
さらには、燃料管106の第2端部128には、燃料ノズル108の燃料ノズル本体146を受けるように配置された開口、すなわち第3開口144がある。第3開口144は、後で議論するように、燃料ノズル本体146の第1端部148に係合するように配置された内周面がある。第3開口144の内周面は、そこに機械加工されたねじ山を有する。ここでも、これらのねじ山は、様々なスレッド数、すなわちインチ当たりのねじ山、を有することが可能であって、精度を犠牲にして安価に製造できる利点を有する低スレッド数から、製造コストが増加する不利はあるが高精度の利点を有する高スレッド数までの様々な形態を取り得る。このねじによる接続は、損傷した場合、又は異なるノズル径又はノズル長さを必要とする特定の用途の場合において、燃料ノズル108の交換を容易にすることを理解されたい。
【0036】
以下は、
図2及び
図3A-3Cに関するものである。燃料ノズル108は燃料ノズル本体146(
図3Aに示す)を有する。燃料ノズル本体146(
図3Aに示す)は、第1端部148と第2端部150を有する。燃料ノズル本体146の第1端部148は、燃料管106の第2端部128の第3開口144に係合して取り外し可能に固定されるように構成されている。燃料ノズル本体146はさらに、燃料管106の第2貫通孔130に実質的に同軸の、第3貫通孔152を含む。後で議論するように、第3貫通孔152は、燃料ノズル本体146の第2端部150で終端し、第2ノズル直径ND2を有する。第2ノズル直径ND2は、第1燃料132(
図6に示す)が第2貫通孔13
0と第3貫通孔152を通って、燃料ノズル本体146の第2端部150の外へ流れることができるように選択される。第1燃料132(
図6に示す)の流速は、30.0~330.0フィート/秒の範囲内であるように意図される。
【0037】
燃料ノズル本体146の第1端部148は燃料管106の第3開口144に係合する。燃料管106の第1端部126は本体102の第2開口112に係合する。燃料ノズル本体146の第2端部150は、第1開口110から第2距離SDを終端させる、すなわちそこで終わらせるように配置されている。一例示的実施形態では、第1距離FDは第2距離SDよりも小さい。すなわち、燃料ノズル本体146の第2端部150は、ガスノズル104の第2端部122を越えて延在する。一例では、第2距離SDは第1距離FDよりも0.0~1.0インチだけ長い。この構成により、第1ガス118(
図6に示す)と第1燃料132(
図6に示す)の混合及び点火が、第1ガス118(
図6に示す)と第1燃料132(
図6に示す)の両方がバーナーアセンブリの外、すなわち近接する混合領域17
4(
図6に示す)、に出るまで防止される。好適な実施形態においては、ガスノズル104と燃料ノズル108はステンレス鋼から製造されるか、ステンレス鋼の棒材を穿孔して機械加工されることを理解されたい。以前のフォアハースバーナーでは、より高温の操作温度への耐性から、インコネル(登録商標)材料が利用される。しかしながら本ノズルは、本バーナーアセンブリの利点により燃焼が実質的あるいは完全にガスノズル104の外側で発生するために、ステンレス鋼で製造することが可能である。一例示的実施形態では、ガスノズル104は303又は304グレードのステンレス鋼で作られ、燃料ノズルは310グレードのステンレス鋼で作られる。したがって、以前のアセンブリに対する1つの潜在的な利点は、鋼は入手及び加工が安価であるので、本開示で述べるアセンブリは以前のインコネル(登録商標)を用いるものより安価に製造されることである。
【0038】
図3A~
図3Cは、本開示による燃料ノズル108の、側面図、側断面図、及び正面図をそれぞれ示す。
図3Cは燃料ノズル本体146の第2端部150から見た図である。
図3A~
図3Cからわかるように、燃料ノズル108の一実施例において、燃料ノズル本体146には、少なくとも第1本体部154と第2本体部156が含まれる。第1本体部154は、燃料ノズル本体146の第1端部148の近くに配置されて、第1外径OD1を有する。第2本体部156は、燃料ノズル本体146の第2端部150の近くに配置されて、第2外径OD2を有する。第1本体部154と第2本体部156の間には、燃料ノズル本体146の外表面を第1外径OD1から第2外径OD2に遷移させる、第1外側遷移面164がある。
【0039】
燃料ノズル本体146の第3貫通孔152はさらに、第1部分160と第2部分162を含む。第3貫通孔152の第1部分160は燃料ノズル本体146の第1端部148の近くに配置され、第3貫通孔152の第2部分162は燃料ノズル本体146の第2端部150の近くに配置される。第3貫通孔152の第1部分160は第1内径ID1(図示せず)を有し、第3貫通孔152の第2部分162は第2内径ID2(図示せず)を有する。第3貫通孔152の第1部分160と第2部分162の間には、第3貫通孔152の内表面を第1内径ID1(図示せず)から第2内径ID2(図示せず)に遷移させる第1内側遷移面168がある。
【0040】
図4は、本開示によるバーナーアセンブリ100の例示的実施形態である。
図4に示す実施形態は、いくつかの変更があるが、実質的に
図2の実施形態と同じである。例えば、
図4はガスノズル104の第1端部120は、前述した第1開口110の内周面内のねじの更なる回転係合を防止するように配置された停止部170を更に含むことができる。同様に、燃料管106の第1端部126もまた、前述した第2開口112の内周面のねじの更なる回転係合を防止するように配置された停止部170を有する。停止部170は、ガスノズル104と燃料管106の両方に対して正確な停止点を与え、第1距離FDと第2距離SDを高精度に設定可能とする。さらには、図には示していないが、ガスノズル104と第1開口110の間の接続、及び燃料管106と第2開口112の間の接続もねじ留め可能であることを理解されたい。また、
図4は、ガスノズル104と燃料ノズル108が本体102の第1開口110から等距離で共に終端可能であって、第1距離FDと第2距離SDが実質的に等しいことを示している。この構成もまた、第1ガス118と第1燃料132がガスノズル104の外側で外部混合することを可能とする。
【0041】
図5A~
図5Cは、燃料ノズル本体146を有する燃料ノズル108の例示的実施形態を示す。
図5A~
図5Cに示すように、燃料ノズル本体146は、第1本体部154、第2本体部156及び第3本体部158を含むことができる。第1本体部154は、燃料ノズル本体146の第1端部148の近くに配置されて、第1外径OD1を有する。第2本体部156は、燃料ノズル本体146の第2端部150の近くに配置されて、第2外径OD2を有する。第3本体部158は、第1本体部154と第2本体部156の間に配置され、第3外径をOD3有する。OD3はOD1より小さく、OD2よりも大きい。第1本体部154と第3本体部158の間には、燃料ノズル本体146の外表面が第1外径OD1から第3外径OD3に遷移する第1外側遷移面164がある。第3本体部158と第2本体部156の間には、燃料ノズル本体146の外表面が第3外径OD3から第2外径OD2に遷移する第2外側遷移面166がある。
【0042】
さらに、燃料ノズル本体146の第3貫通孔152はさらに、第1部分160と第2部分162を含む。第3貫通孔152の第1部分160は燃料ノズル本体146の第1端部148の近くに配置され、第3貫通孔152の第2部分162は燃料ノズル本体146の第2端部150の近くに配置される。第3貫通孔152の第1部分160は第1内径ID1(図示せず)を有し、第3貫通孔152の第2部分162は第2内径ID2(図示せず)を有する。第3貫通孔152の第1部分160と第2部分162の間には、第3貫通孔152の内表面を第1内径ID1(図示せず)から第2内径ID2(図示せず)に遷移させる第1内側遷移面168がある。
【0043】
図6は、
図4に示すバーナーアセンブリ100の操作中の部分断面図を示す。以下の実施例の説明は、
図1~
図6に関するものである。操作中は、ガス入口116に接続された第1ガス源が第1ガス118を提供し、それがガス入口116を通って、バーナーアセンブリ100の本体102の空洞114に流入する。空洞114は第1ガス118を受け入れるのに十分な容積を有し、第1開口110を経由して第1ガスを燃料管106と燃料ノズル108が占める容積部分の周りに方向を変えてガスノズル104の第1端部120の中に送り、ガスノズル104の第1貫通孔124を通って、ガスノズル104の第2端部122の外へ送り出す。それと同時に、燃料管106に接続された燃料源(図示せず)が第1燃料132を供給する。第1燃料は、燃料管106の第1端部126から第2貫通孔130を通って燃料管106の第2端部128へ流れ、燃料ノズル108の第3貫通孔152に入って、混合領域174へ流出する。第1ガス118と第1燃料132が混合すると、混合領域174における温度がガス-燃料混合物の自然発火に十分であって、それによってバーナーアセンブリの燃焼176が発生する。重要なことは、外部混合領域174の位置により、複数の利点が実現されることである。まず、ガスはガスノズル104内部で混合しないので、この配置では、不着火/バックファイヤの発生が少ない。さらに、燃焼はバーナーアセンブリの外部で起きるので、ガスノズル104を含むアセンブリ全体が経験する操作温度が低く、アセンブリの全体的な故障率が低下する。図には示されていないが、点火装置を提供して、燃焼176が本明細書に記載のような自然発火に依存しないようすることも可能であることを理解されたい。
【0044】
上記のように、第1ガス118の流速は0.5~10.0フィート/秒の範囲であるように意図されている。第1燃料132の流速は、17.5~450.0フィート/秒の範囲内であるように意図されている。したがって、第1ガス118の流速と第1燃料132の流速の間には、1:35~1:45の比がある。この流速の違いによって、操作時により広範なターンダウン比が可能となる。例えば、3:1又は4:1に近い比である以前のバーナーに対比して10:1が得られる。この流速の違いは、ガスノズル104の端部と燃料ノズル108の端部における直径の違いによるものである。第1燃料132の流速は、燃料ノズル本体146の第2端部150の直径に依存する。第1ガス118の流速は、燃料ノズル本体146の第2端部150を差し引いたガスノズル104の第2端部122の直径に依存する。
【0045】
本明細書において本発明のいくつかの実施形態を説明、例示したが、当業者であれば、本明細書に記載の機能を遂行し、結果及び/又は1以上の利点を取得するための様々な他の手段及び/又は構造を容易に想起するであろう。そのような変形及び/又は変更は本明細書に記載の本発明の実施形態の範囲内にあるとみなされる。より一般的には、本明細書に記載のすべてのパラメータ、寸法、材料及び構成は例示であることを意味し、実際の寸法、材料、及び/又は構成は、本発明の教示が使用される、特定の1つ又は複数の用途に依存するであろうことを当業者は容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載の特定の本発明の実施形態に対する多くの等価物を認識し、又は通常の実験のみの使用でそれを確認することが可能であろう。したがって、上記の実施形態は、例示としてのみ提示されるものであり、また、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内において、本発明の実施形態は、具体的に記述、権利請求されたものとは違う形で実施され得ることを理解されたい。本開示の発明の実施形態は、本明細書に記載の各個別の特徴、システム、物品、材料及び/又は方法を対象とする。さらには、そのような特徴、システム、物品、材料及び/又は方法の2つ以上の任意の組み合わせは、そのような特徴、システム、物品、材料及び/又は方法が相互に矛盾しなければ、本開示の発明範囲に含まれる。