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特許7257554モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-05
(45)【発行日】2023-04-13
(54)【発明の名称】モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20230406BHJP
   G06F 8/65 20180101ALI20230406BHJP
   H04L 67/56 20220101ALI20230406BHJP
【FI】
G06F8/60
G06F8/65
H04L67/56
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021573336
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2020091888
(87)【国際公開番号】W WO2020248801
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-10
(31)【優先権主張番号】201910499576.X
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】梁 雨霏
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 舒
(72)【発明者】
【氏名】夏 恩▲竜▼
(72)【発明者】
【氏名】留 春▲鈿▼
(72)【発明者】
【氏名】姚 ▲東▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ちぃ▼ 子▲はん▼
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-172657(JP,A)
【文献】特開2001-306342(JP,A)
【文献】特開2002-007134(JP,A)
【文献】特開2018-190124(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0329960(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109033393(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/00-8/38
8/60-8/77
9/44-9/445
9/451
H04L12/28
51/00-51/58
67/00-67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一通信モジュール及び第一処理モジュールを含み、
前記第一通信モジュールは、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信し、前記ペースタのリソースバンドルには、ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、
前記第一処理モジュールは、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定し、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断し、
第一処理モジュールがローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていないことを確定すると、第一通信モジュールは、その判断結果に応答して、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する、
ことを特徴とする端末。
【請求項2】
前記第一通信モジュールは、前記モデルファイルの更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することにも用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれており、
前記第一通信モジュールは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、前記モデルファイルを更新する必要がないことを示す第一情報を受信することにも用いられ、前記第一情報は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであることを確定した後に送信したものであり、あるいは、
前記第一通信モジュールは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することにも用いられ、前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルが前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルでないことを確定した後に送信したものである、
ことを特徴とする請求項2に記載の端末。
【請求項4】
前記モデルファイルの更新請求には、端末タイプが更に含まれており、それにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定するとともにフィードバックすることができる、
ことを特徴とする請求項2に記載の端末。
【請求項5】
前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には、端末タイプが更に含まれており、それにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルをフィードバックすることができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項6】
前記第一通信モジュールは、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する前に、
モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにイニシャライズ請求を送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表を獲得する、
ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか一項に記載の端末。
【請求項7】
第二通信モジュール及び第二処理モジュールを含み、
前記第二通信モジュールは、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信し、前記アルゴリズム獲得請求には、使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれており、
第二処理モジュールは、前記アルゴリズム獲得請求により前記ターゲットペースタのリソースバンドルを確定し、前記第二通信モジュールにより前記ターゲットペースタのリソースバンドルを前記端末に送信し、前記ターゲットペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断し、
前記第二通信モジュールは、前記端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックし、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである、
ことを特徴とするモデルファイルのディストリビューション・プラットホーム。
【請求項8】
前記第二通信モジュールは、前記端末が送信した前記モデルファイルの更新請求を受信することにも用いられ、前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれており、
前記第二処理モジュールは、前記バージョン情報により、前記ローカルの端末に記憶されているターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを判断し、
前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルである場合には、前記第二通信モジュールは、更新の必要がないことを示す第一情報を前記端末に送信し、
前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルでない場合には、前記第二通信モジュールは、前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項7に記載のモデルファイルのディストリビューション・プラットホーム。
【請求項9】
前記モデルファイルを更新する更新請求には、端末タイプが更に含まれており、
前記第二処理モジュールは、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定し、
前記第二通信モジュールは、前記ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項8に記載のモデルファイルのディストリビューション・プラットホーム。
【請求項10】
前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には、端末タイプが更に含まれており、
前記第二処理モジュールは、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルを確定し、
前記第二通信モジュールは、前記ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項7に記載のモデルファイルのディストリビューション・プラットホーム。
【請求項11】
前記第二通信モジュールは、前記端末が送信するイニシャライズ請求により、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表を前記端末に送信する、
ことを特徴とする請求項7~10のちいずれか一項に記載のモデルファイルのディストリビューション・プラットホーム。
【請求項12】
請求項1~6のうちいずれか一項に記載の端末及び請求項7~11のうちいずれか一項に記載のモデルファイルのディストリビューション・プラットホームを含む、
ことを特徴とするモデルファイルのディストリビューション・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2019年06月11日付けで中国専利局(特許庁に相当する)に、「モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体」との発明の名称で出願された中国特許出願第201910499576.X号の優先権を主張し、その中国出願の全文の内容を本出願に組み込む。
【0002】
本発明は、コンピュータの技術に関し、特に、モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0003】
コンピュータの技術及び携帯電話の技術の発展に伴い、携帯電話は、いろいろなアプリケーションを対象としたいろいろな認識アルゴリズムを採用し、かついろいろな機能を提供することができる。アプリケーション内にはいろいろなペースタが設けられており、そのペースタを画像のレンダリングまたはフィルタリングに用いることができる。そのペースタのいろいろな効果に基づいて、アプリケーションはいろいろな認識アルゴリズムを用いることができる。それにより、認識アルゴリズムが依存するモデルファイルも異なる。
【0004】
従来の技術において、認識アルゴリズム及びそれに対応するモデルファイルはアプリケーション内に同時に設定されているので、使用者がアプリケーションをダウンロードしてインストールするとき、認識アルゴリズム及びそれに対応するモデルファイルもアプリケーションと一緒にローカルの端末にダウンロードされる。
【0005】
その方法を採用する場合、アプリケーションのダウンロードのためのインストールパッケージの大きさが大きくなり、使用者がアプリケーションをダウンロードするときにパケット損失が発生するおそれがある。また、インストールパッケージの大きさが大きすぎることにより、ダウンロードの時間が長くなり、使用の利便性が悪くなるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記技術的課題を解決するため、本発明は、モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法は、
使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信するステップであって、前記ペースタのリソースバンドルにはターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれているステップと、
アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定するステップと、
ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断するステップとを含み、
ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていない場合、その判断結果に応答して、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。
【0008】
本発明の実施例において、ローカルに前記ターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていることを確定する場合、前記モデルファイルのディストリビューション方法は、
前記モデルファイルの更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することを更に含む。
【0009】
本発明の実施例において、前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれる。前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信するステップは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、前記モデルファイルを更新する必要がないことを示す第一情報を受信すること、または、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することを含み、
前記第一情報は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであることを確定した後に送信したものであり、
ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルでないことを確定した後に送信したものである。
【0010】
本発明の実施例において、前記モデルファイルの更新請求には、端末タイプが更に含まれており、それにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルをフィードバックする。
【0011】
本発明の実施例において、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には端末タイプが更に含まれており、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するモデルファイルをフィードバックする。
【0012】
本発明の実施例において、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する前に、
モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにイニシャライズ請求を送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表を獲得する。
【0013】
本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法は、
端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信するステップであって、前記アルゴリズム獲得請求には使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれている、ステップと、
前記獲得請求により前記端末にペースタのリソースバンドルを送信するステップであって、前記ペースタのリソースバンドルには前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する、ステップと、
端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックするステップであって、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである、ステップとを含む。
【0014】
本発明の実施例において、前記モデルファイルのディストリビューション方法は、
端末が送信した前記モデルファイルの更新請求を受信するステップであって、前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれている、ステップと、
前記バージョン情報により、前記ローカルの端末に記憶されているターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを判断するステップと、
ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルである場合、更新の必要がないことを示す第一情報を前記端末に送信するステップと、
ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルでない場合、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信するステップとを更に含む。
【0015】
本発明の実施例において、前記モデルファイルを更新する更新請求には、端末タイプが更に含まれており、
ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信するステップは、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定することと、ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信することとを含む。
【0016】
本発明の実施例において、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には端末タイプが更に含まれており、
ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックするステップは、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルを確定することと、前記ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末に送信することとを含む。
【0017】
本発明の実施例において、前記モデルファイルのディストリビューション方法は、端末が送信するイニシャライズ請求により、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表を端末に送信する。
【0018】
本発明の実施例において端末を更に提供する。その端末は第一通信モジュール及び第一処理モジュールを含み、
前記第一通信モジュールは、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信し、前記ペースタのリソースバンドルにはターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、
前記第一処理モジュールは、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定し、かつローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断し、
第一処理モジュールがローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていないことを確定すると、第一通信モジュールは、その判断結果に応答して、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。
【0019】
本発明の実施例においてモデルファイルのディストリビューション・プラットホームを更に提供する。そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームは第二通信モジュール及び第二処理モジュールを含み、
前記第二通信モジュールは、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信し、前記アルゴリズム獲得請求には使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれており、
第二処理モジュールは、前記獲得請求により前記ペースタのリソースバンドルを確定し、前記第二通信モジュールにより前記ペースタのリソースバンドルを前記端末に送信し、前記ペースタのリソースバンドルには前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断し、
前記第二通信モジュールは、前記端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックし、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである。
【0020】
本発明の実施例においてモデルファイルのディストリビューション・システムを更に提供する。そのモデルファイルのディストリビューション・システムは、端末と、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームとを含む。前記端末は、前記いずれか1つのモデルファイルのディストリビューション方法を実施することに用いられ、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記いずれか1つのモデルファイルのディストリビューション方法を実施することに用いられる。
【0021】
本発明の実施例において端末を更に提供する。その端末は、記憶装置、処理装置及びコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記記憶装置に記憶され、端末は、前記コンピュータプログラムが前記処理装置によって実施されることにより前記いずれか1つの方法を実施する。
【0022】
本発明の実施例においてモデルファイルのディストリビューション・プラットホームを更に提供する。そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、記憶装置、処理装置及びコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記記憶装置に記憶され、ディストリビューション・プラットホームは、前記コンピュータプログラムが前記処理装置によって実施されることにより前記いずれか1つの方法を実施する。
【0023】
本発明の実施例においてコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体を更に提供する。そのコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、処理装置に実行されることにより処理装置に前記いずれか1つの方法を実施させる。
【発明の効果】
【0024】
本発明において、モデルファイルのディストリビューション方法、プラットホーム、システム、端末及び可読記憶媒体を提供する。端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信する。前記ペースタのリソースバンドルにはターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。つぎに、端末は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表によりターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定し、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。ローカルにモデルファイルが記憶されていない場合、端末は、ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、当該モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。したがって、使用者がターゲットペースタをトリガしかつローカルの端末に所定のモデルファイルが記憶されていないときにのみ、モデルファイルをダウンロードする。そのため、アプリケーションのモデルファイル及びアプリケーションの他のインストール・ファイルをいろいろな個所に記憶することができる。また、アプリケーション・インストール・パッケージのサイズを有効に低減し、アプリケーション・インストール・パッケージをダウンロードする時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第一実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を示す流れ図である。
図2】本発明の第二実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を示す流れ図である。
図3】本発明の第三実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法の双方向のインタラクティブ過程を示す流れ図である。
図4】発明の第四実施例に係る端末の構造を示す図である。
図5】本発明の第五実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームの構造を示す図である。
図6】本発明の第六実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・システムの構造を示す図である。
図7】発明の第七実施例に係る端末のハードウェアの構造を示す図である。
図8】本発明の第八実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームのハードウェアの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施例の目的、技術的事項及び発明の効果をより詳細に説明するため、以下、本発明の実施例に係る図面により本発明の技術的事項をより詳細に説明する。
【0027】
コンピュータ技術及び携帯端末の発展に伴い、携帯端末は、いろいろな認識アルゴリズムを用いて、いろいろなアプリケーションを対象とした選択可能な機能を提供することができる。アプリケーション内にはいろいろなペースタ(paster)が設置され、そのペースタを画像のレンダリング(Render)またはフィルタリングに用いることができる。そのペースタのいろいろな効果に基づいて、アプリケーションはいろいろな認識アルゴリズムを用いることができる。それにより、認識アルゴリズムによるモデルファイル(model file)も異なる。
【0028】
従来の技術において、認識アルゴリズム及びそのモデルファイルはアプリケーションに同時に設置される。使用者が端末によりアプリケーションをダウンロードするとともにインストールするとき、前記認識アルゴリズム及びそのモデルファイルは前記アプリケーションと一緒に端末にダウンロードされるとともにインストールされる。
【0029】
その方法を採用するとき、アプリケーションのダウンロードのためのインストールパッケージ(Installation package)のサイズが大きくなり、使用者がアプリケーションをダウンロードするときにパケット損失が発生するおそれがある。また、インストールパッケージの大きさが大きすぎることにより、ダウンロードの時間が長くなり、使用の利便性が悪くなるおそれがある。
【0030】
前記技術的課題を解決するため、本発明は、モデルファイルのディストリビューション(Distribution)方法、プラットホーム(platform)、システム、端末及び可読記憶媒体(Readable storage medium)を提供する。
【0031】
注意されたいことは、本発明に適用するネットワークアーキテクチャ(network architecture)は具体的に、端末と、モデルファイルのディストリビューション・プラットホーム(Distribution platform)とを含むことができる。端末は具体的に、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC等のような携帯型スマートデバイス(smart device)であることができる。その端末に所定のアプリケーションがインストールされることにより使用者に各アプリケーションに対応するインタラクティブ・インターフェース(Interactive Interface)を提供し、使用者は端末と相互作用することができる。モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは具体的に、クラウド(Cloud)に設置されるサーバーまたはサーバークラスター(Server cluster)であることができる。モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、予め設置されたロジックにより作動し、かつネットワークにより端末とデータ交換(data interchange)をすることができる。
【0032】
注意されたいことは、端末にアプリケーションがインストールされており、そのアプリケーションにより使用者に所定の機能を提供することができる。アプリケーション内にはいろいろなペースタが設置され、そのペースタを画像のレンダリングまたはフィルタリングに用いることができる。例えば、カメラアプリケーションにより使用者に録画機能または撮影機能を提供し、ペースタをカメラ内に設置されたいろいろなフィルターまたはいろいろな編集モジュールに用いることができる。使用者が前記フィルターまたはいろいろな編集モジュールをトリガすることにより、使用者に画像またはビデオの編集機能を提供することができる。いろいろなペースタによりいろいろな効果を獲得することができ、使用者がフィルターまたは編集モジュールをトリガすることにより画像またはビデオを処理するとき、異なる認識アルゴリズムを採用することができる。すなわち、いろいろな認識アルゴリズムに対応するモデルファイルを採用することにより、画像またはビデオのレンダリング機能または編集機能を起動させることができる。
【0033】
従来の技術において、アプリケーションのペースタを獲得するため、アプリケーションのインストールパッケージにアプリケーション自身のコンフィグレーションファイル(configuration file)や実行ファイル(executable file)を設置し、かついろいろな認識アルゴリズム及び各認識アルゴリズムに対応するモデルファイルを更に設置する必要がある。それによりインストールパッケージの大きさが大きくなり、使用者がアプリケーションをダウンロードするとともにインストールする利便性が悪くなるおそれがある。
【0034】
前記問題を解決するため、本発明は、ペースタに対応するアルゴリズム及びモデルファイルとアプリケーション自身のコンフィグレーションファイル及び実行ファイルとを分離させ、クラウドに所定のモデルファイルのディストリビューション・プラットホームを設置し、かつ端末とモデルファイルのディストリビューション・プラットホームとの間のインタラクティブによりアルゴリズム及びモデルファイルを獲得することができる。すなわち、端末にアプリケーションを初めてインストールするとき、端末が獲得したインストールパッケージにはコンフィグレーションファイル及び実行ファイルしか含まれないことにより、そのインストールパッケージの大きさを大幅に低減し、ダウンロード及びインストールの効率を大幅に向上させることができる。
【0035】
図1は本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を示す流れ図である。図1に示すとおり、本発明のモデルファイルのディストリビューション方法は下記ステップを含む。
ステップS101において、使用者がトリガしたターゲットペースタ(Target paster)に応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドル(Resource Bundle)を受信する。前記ペースタのリソースバンドルには、ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。
【0036】
ステップS102において、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表(relational table)により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定する。
【0037】
ステップS103において、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断し、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていない場合、その応答して、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。
【0038】
注意されたいことは、本発明のモデルファイルのディストリビューション方法を実施する主体は前記端末であることができる。
【0039】
具体的に、使用者は、端末が提供するアプリケーションのインタラクティブ・インターフェースにより、アプリケーションが供給する複数個のペースタからターゲットペースタを選択することができる。そのとき、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答して、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する。アルゴリズム獲得請求にはターゲットペースタの標識情報が含まれており、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、アルゴリズム獲得請求を受信した後、ターゲットペースタの標識情報により所定のターゲットアルゴリズムを確定し、かつ当該ターゲットアルゴリズムが含まれているペースタのリソースバンドルを形成するとともにそれを端末にフィードバックする。
【0040】
端末は、受信したペースタのリソースバンドルを分析することにより、それに含まれているターゲットアルゴリズムを獲得する。つぎに、端末は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定する。
【0041】
前記対応関係表は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の関連関係または対応関係を指すものである。例えば、ある1つのアルゴリズムを採用するとき、そのアルゴリズムに適合するモデルファイルのファイル標識またはファイル名称である。本発明を実施するとき、発明者は、アルゴリズム、モデルファイル、及びペースタを予め設定することができる。発明者は、アルゴリズム、モデルファイル、及びペースタを予め設定した後、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームの対応関係表を更新することができる。
【0042】
本発明の実施例において、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表は、端末に予め記憶されるものであることができる。端末にアプリケーションをインストールした後、アプリケーションのイニシャライズ(initialize)をするときに前記対応関係表を獲得することができる。すなわち、端末は、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにイニシャライズ請求を送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表を獲得することができる。
【0043】
端末は、ターゲットモデルを確定した後、ローカルに前記ターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。具体的に、使用者がトリガしたターゲットペースタは、初めてトリガされるものであっても、或いは初めてトリガされるものでなくてもよい。本実施例において、アプリケーションのコンフィグレーションファイル及び実行ファイルと、アプリケーションのペースタのアルゴリズムとは、それぞれ設置されるものである。ターゲットペースタが初めてトリガされるとき、端末は、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにおいて、前記ターゲットペースタのターゲットアルゴリズムに適合するモデルファイルを獲得する必要がある。ターゲットペースタが初めてトリガされるものでないとき、前のターゲットペースタがトリガされたときに獲得したモデルファイルをローカルの端末に記憶することができる。すなわち、ターゲットペースタのターゲットアルゴリズムに適合するモデルファイルを直接に用いることができる。端末は、ローカルに記憶されていない前記ターゲットモデルのモデルファイルを確定するとき、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記請求により所定のターゲットモデルのモデルファイルを端末に送信することができる。
【0044】
端末のブランド、型式番号、インストールされるオペレーティング・システムが異なっていることによりモデルファイルにも一定の差異があることがある。モデルファイルと端末とが完全に一致することを確保するため、本発明の実施例において、端末がモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信した、ターゲットモデルのモデルファイルをタウンロードする請求は、端末タイプを更に含むことができる。その場合、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、請求に含まれている端末タイプにより、端末タイプに一致するモデルファイルを端末にフィードバックすることができる。
【0045】
技術がアップグレードするとともに発展するので、アルゴリズム及びモデルファイルを更新する必要がある。端末が作動するとき、その端末に用いられるモデルファイルが最新バージョンのモデルファイルであることを確保するため、他の実施例において、端末がローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていることを確定する場合、端末は、前記モデルファイルの更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することができる。
【0046】
注意されたいことは、本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームが実施するステップ及び原理は、他の実施例の説明を参照することができるので、ここで再び説明しない。
【0047】
本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法において、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信する。前記ペースタのリソースバンドルにはターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。つぎに、端末は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定し、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていない場合、端末は、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、当該モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。したがって、使用者がターゲットペースタをトリガしかつローカルの端末に所定のモデルファイルが記憶されていないときにのみ、前記モデルファイルをダウンロードする。そのため、アプリケーションのモデルファイル及びアプリケーションの他のインストール・ファイルをいろいろな個所に記憶することができる。また、本発明の技術的事項により、アプリケーション・インストール・パッケージのサイズを有効に低減し、アプリケーション・インストール・パッケージをダウンロードする時間を短縮することができる。
【0048】
図2は本発明の第二実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を示す流れ図である。図2に示すとおり、本発明のモデルファイルのディストリビューション方法は下記ステップを含む。
【0049】
ステップ201において、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信する。前記アルゴリズム獲得請求には、使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれている。
【0050】
ステップ202において、前記獲得請求により前記端末にペースタのリソースバンドルを送信する。前記ペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。
【0051】
ステップ203において、端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックする。前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末が送信するものである。具体的に、前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである。
【0052】
注意されたいことは、本発明実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を実施する主体は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームであることができる。
【0053】
具体的に、使用者は、端末が提供するアプリケーションのインタラクティブ・インターフェースにより、アプリケーションが供給する複数個のペースタからターゲットペースタを選択することができる。つぎに、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信する。アルゴリズム獲得請求には、ターゲットペースタの標識情報が含まれている。モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、アルゴリズム獲得請求を受信した後、ターゲットペースタの標識情報により所定のターゲットアルゴリズムを確定し、かつ当該ターゲットアルゴリズムが含まれているペースタのリソースバンドルを形成するとともにそれを端末にフィードバックする。
【0054】
つぎに、端末は、ペースタのリソースバンドルに含まれているターゲットペースタと、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表とにより、前記ターゲットアルゴリズムのターゲットモデルを確定した後、ローカルの端末に前記ターゲットモデルに対応するモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。
【0055】
最後に、端末がローカルにモデルファイルが記憶されているかどうかを判断した判断結果に応答して、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信する。そのとき、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記請求により自己のストレージ・スペース(storage space)において所定のモデルファイルを確定し、かつそのモデルファイルを端末に送信することにより端末がそのモデルファイルを用いるようにする。注意されたいことは、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末が送信するものである。具体的に、前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである。すなわち、ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されているときには、端末は、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を送信しない。
【0056】
端末のブランド、型式番号、インストールされるオペレーティング・システムが異なっていることによりモデルファイルにも一定の差異があることがある。モデルファイルと端末とが完全に一致することを確保するため、本発明の実施例において、端末がモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信した、ターゲットモデルのモデルファイルをタウンロードする請求は、端末タイプを更に含むことができる。その場合、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、請求に含まれている端末タイプにより、端末タイプに一致するモデルファイルを端末にフィードバックすることができる。
【0057】
以上のとおり、前記ターゲットモデルのモデルファイルをタウンロードする請求には端末タイプが更に含まれており、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックするステップは、前記端末タイプにより当該端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルを確定することと、前記ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末に送信することとを含む。
【0058】
他の実施例において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、端末が送信したイニシャライズ請求を受信する。前記イニシャライズ請求に応答して、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表を端末に送信する。具体的に、端末にアプリケーションをインストールした後、アプリケーションのイニシャライズをするときに前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにおいて前記対応関係表を獲得することができる。前記対応関係表は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の関連関係または対応関係を指すものである。例えば、ある1つのアルゴリズムを採用するとき、そのアルゴリズムに適合するモデルファイルのファイル標識またはファイル名称である。本発明を実施するとき、発明者は、アルゴリズム、モデルファイル、及びペースタを予め設定することができる。発明者は、アルゴリズム、モデルファイル、及びペースタを予め設定した後、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームの対応関係表を更新することができる。
【0059】
注意されたいことは、本発明の実施例に係る端末が実施するステップ及び原理は、他の実施例の説明を参照することができるので、ここで再び説明しない。
【0060】
本発明のモデルファイルのディストリビューション方法において、まず、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信する。前記ペースタのリソースバンドルには、端末が送信したターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。前記アルゴリズム獲得請求には、使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれている。つぎに、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記獲得請求により前記端末にペースタのリソースバンドルを送信する。前記ペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。最後に、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックする。前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末が送信するものである。具体的に、前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するとき送信したものである。したがって、使用者がターゲットペースタをトリガしかつローカルの端末に所定のモデルファイルが記憶されていないときにのみ、前記モデルファイルをダウンロードする。そのため、アプリケーションのモデルファイル及びアプリケーションの他のインストール・ファイルをいろいろな個所に記憶することができる。また、本発明の技術的事項により、アプリケーション・インストール・パッケージのサイズを有効に低減し、アプリケーション・インストール・パッケージをダウンロードする時間を短縮することができる。
【0061】
本発明の第二実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法をより詳細に説明するため、第二実施例による第三実施例を更に提供する。図3は、本発明の第三実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法の双方向のインタラクティブ過程を示す流れ図である。図3に示すとおり、本発明のモデルファイルのディストリビューション方法は下記ステップを含む。
【0062】
ステップ301において、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する。
【0063】
ステップ302において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、アルゴリズム獲得請求により端末にペースタのリソースバンドルをフィードバックする。前記ペースタのリソースバンドルには、ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。
【0064】
ステップ303において、端末は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定する。
【0065】
ステップ304において、端末は、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。記憶されている場合には、ステップ307を実施し、記憶されていない場合には、ステップ305を実施する。
【0066】
ステップ305において、端末は、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信する。
【0067】
ステップ306において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求により所定のターゲットモデルのモデルファイルを端末に送信する。
【0068】
ステップ307において、端末は、前記モデルファイルを更新する更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信する。前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報(version information)が含まれている。
【0069】
ステップ308において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記バージョン情報により、前記ローカルの端末に記憶されているターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを判断する。ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルである場合には、ステップ309を実施し、そうでない場合には、ステップ310を実施する。
【0070】
ステップ309において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、更新の必要がないことを示す第一情報を前記端末に送信する。
【0071】
ステップ310において、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信する。
【0072】
第三実施例は、第一実施例及び第二実施例と類似している。使用者は、端末が提供するアプリケーションのインタラクティブ・インターフェースにより、アプリケーションが供給する複数個のペースタからターゲットペースタを選択することができる。そのとき、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答して、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する。モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、アルゴリズム獲得請求により前記端末にペースタのリソースバンドルを送信する。前記ペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。つぎに、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定する。アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表は、端末に予め記憶されるものであることができる。端末にアプリケーションをインストールした後、アプリケーションのイニシャライズをするときに前記対応関係表を獲得することができる。すなわち、端末は、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにイニシャライズ請求を送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表を獲得することができる。
【0073】
端末は、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていないことを確定すると、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信する。その場合、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求により、所定のターゲットモデルのモデルファイルを端末に送信する。端末がモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信した前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には、端末タイプが更に含まれている。その場合、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、請求に含まれている端末タイプにより、端末タイプに一致するモデルファイルを端末にフィードバックすることができる。
【0074】
本実施例の流れはいずれも前記実施例と類似しており、具体的な原理及び実施方法も前記実施例と類似しているので、ここで再び説明しない。
【0075】
本実施例と前記実施例との相違点はつぎのとおりである。本実施例において、技術がアップグレードするとともに発展するので、アルゴリズム及びモデルファイルを更新する必要がある。端末が作動するとき、その端末に用いられるモデルファイルが最新バージョンのモデルファイルであることを確保するため、他の実施例において、端末がローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていることを確定する場合、端末は、前記モデルファイルの更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することができる。
【0076】
具体的に、端末が送信する更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれており、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記バージョン情報により、前記モデルファイルが最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを判断することができる。判断の結果が異なることにより、端末は、モデルファイルについてディストリビューション・プラットホームがフィードバックする2通りの結果を受信する。例えば、前記モデルファイルが最新バージョンのモデルファイルであるときには、端末は、モデルファイルを更新する必要がないことを示す第一情報を受信し、前記モデルファイルが最新バージョンのモデルファイルでないときには、端末は、最新バージョンのモデルファイルを受信する。
【0077】
前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信するステップは具体的に、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、前記モデルファイルを更新する必要がないことを示す第一情報を受信すること、または、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することを含む。前記第一情報は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであることを確定した後に送信したものである。ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルでないことを確定した後に送信したものである。
【0078】
以上のとおり、端末のブランド、型式番号、インストールされるオペレーティング・システムが異なっていることによりモデルファイルにも一定の差異があることがある。モデルファイルと端末とが完全に一致することを確保するため、本発明の実施例において、端末がモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信した、モデルファイルを更新する更新請求は、端末タイプを更に含むことができる。その場合、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定するとともフィードバックすることができる。
【0079】
本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法は前記ステップだけでなく、ローカルの端末に記憶されているモデルファイルが最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを更に判断するステップを更に含むことができる。それにより、端末によって実施されるモデルファイルがいずれも最新バージョンのモデルファイルであることを確定し、アプリケーションのペースタ機能の適合化を実現し、使用者の体験を向上させることができる。
【0080】
図4は、本発明の第四実施例に係る端末の構造を示す図である。図4に示すとおり、その端末は、第一通信モジュール10及び第一処理モジュール11を含む。
【0081】
第一通信モジュール10は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信することに用いられる。前記ペースタのリソースバンドルには、ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。
【0082】
第一処理モジュール11は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により、前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定することに用いられる。第一処理モジュール11は、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断することにも用いられる。
【0083】
第一処理モジュール11がローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていないことを確定すると、第一通信モジュール10は、その判断結果に応答して、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信することにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。
【0084】
本発明の実施例において、第一通信モジュール10は、前記モデルファイルの更新請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックした、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することにも用いられる。
【0085】
本発明の実施例において、前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれている。
【0086】
第一通信モジュール10は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、前記モデルファイルを更新する必要がないことを示す第一情報を受信することにも用いられる。前記第一情報は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであることを確定した後に送信したものである。
【0087】
第一通信モジュール10は、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを受信することにも用いられる。ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルは、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが更新請求中のバージョン情報により、前記ターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルでないことを確定した後に送信したものである。
【0088】
本発明の実施例において、前記モデルファイルの更新請求には、端末タイプが更に含まれている。それにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定するとともフィードバックすることができる。
【0089】
本発明の実施例において、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求には、端末タイプが更に含まれている。それにより、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、前記端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルをフィードバックすることができる。
【0090】
本発明の実施例において、第一通信モジュール10は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信する前に、下記ステップを更に実施する。
【0091】
第一通信モジュール10は、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームにイニシャライズ請求を送信することにより、モデルファイルのディストリビューション・プラットホームが送信した、アルゴリズムとモデルファイルとの間の対応関係表を獲得する。
【0092】
注意されたいことは、本実施例の具体的な原理及び実施方法は前記実施例と類似しているので、ここで再び説明しない。
【0093】
本発明の実施例に係るモデルファイルの端末において、端末は、使用者がトリガしたターゲットペースタに応答してモデルファイルのディストリビューション・プラットホームにアルゴリズム獲得請求を送信し、そのモデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたペースタのリソースバンドルを受信する。前記ペースタのリソースバンドルには、ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれている。つぎに、端末は、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表により前記ターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルを確定し、ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。ローカルにターゲットモデルのモデルファイルが記憶されていない場合、端末は、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求をモデルファイルのディストリビューション・プラットホームに送信し、かつ当該モデルファイルのディストリビューション・プラットホームがフィードバックしたターゲットモデルのモデルファイルを獲得する。したがって、使用者がターゲットペースタをトリガしかつローカルの端末に所定のモデルファイルが記憶されていないときにのみ、前記モデルファイルをダウンロードする。そのため、アプリケーションのモデルファイル及びアプリケーションの他のインストール・ファイルをいろいろな個所に記憶することができる。また、本発明の技術的事項により、アプリケーション・インストール・パッケージのサイズを有効に低減し、アプリケーション・インストール・パッケージをダウンロードする時間を短縮することができる。
【0094】
図5は本発明の第五実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームの構造を示す図である。図5に示すとおり、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームの構造は、第二通信モジュール20及び第二処理モジュール21を含む。
【0095】
第二通信モジュール20は、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信することに用いられる。前記アルゴリズム獲得請求には、使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれている。
【0096】
第二処理モジュール21は、前記獲得請求により前記ペースタのリソースバンドルを確定し、前記第二通信モジュール20により前記ペースタのリソースバンドルを前記端末に送信する。前記ペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。
【0097】
第二通信モジュール20は、端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックすることにも用いられる。前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末が送信するものである。具体的に、前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである。
【0098】
本発明の実施例において、第二通信モジュール20は、端末が送信した前記モデルファイルの更新請求を受信することにも用いられる。前記更新請求には、ローカルの端末に記憶されるターゲットモデルのモデルファイルのバージョン情報が含まれている。
【0099】
第二処理モジュール21は、前記バージョン情報により、前記ローカルの端末に記憶されているターゲットモデルのモデルファイルがターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルであるかどうかを判断する。ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルである場合には、第二通信モジュール20は、更新の必要がないことを示す第一情報を前記端末に送信し、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルでない場合には、第二通信モジュール20は、ターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信する。
【0100】
本発明の実施例において、前記モデルファイルを更新する更新請求には、端末タイプが更に含まれている。第二処理モジュール21は、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルの最新バージョンのモデルファイルを確定し、第二通信モジュール20は、ターゲットモデルの前記最新バージョンのモデルファイルを前記端末に送信する。
【0101】
本発明の実施例において、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求には、端末タイプが更に含まれている。第二処理モジュール21は、前記端末タイプにより、当該端末タイプに一致するターゲットモデルのモデルファイルを確定し、第二通信モジュール20は、前記ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末に送信する。
【0102】
本発明の実施例において、第二通信モジュール20は、端末が送信するイニシャライズ請求により、アルゴリズムとモデルファイルとの間の予め記憶された対応関係表を端末に送信する。
【0103】
注意されたいことは、本実施例の具体的な原理及び実施方法は前記実施例と類似しているので、ここで再び説明しない。
【0104】
本発明の実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、まず、端末が送信したアルゴリズム獲得請求を受信する。前記アルゴリズム獲得請求には、使用者がトリガしたターゲットペースタが含まれている。つぎに、前記獲得請求により前記端末にペースタのリソースバンドルを送信する。前記ペースタのリソースバンドルには、前記ターゲットペースタに対応するターゲットアルゴリズムが含まれており、それにより、前記端末は、ローカルにターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルが記憶されているかどうかを判断する。最後に、端末が送信した、前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする請求を受信するとき、ターゲットモデルのモデルファイルを前記端末にフィードバックする。前記ターゲットモデルのモデルファイルをダウンロードする前記請求は、端末が送信するものである。具体的に、前記請求は、端末がターゲットアルゴリズムに対応するターゲットモデルのモデルファイルがローカルに記憶されていないことを確定するときに送信したものである。そのため、アプリケーションのモデルファイル及びアプリケーションの他のインストール・ファイルをいろいろな個所に記憶することができる。また、本発明の技術的事項により、アプリケーション・インストール・パッケージのサイズを有効に低減し、アプリケーション・インストール・パッケージをダウンロードする時間を短縮することができる。
【0105】
図6は本発明の第六実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・システムの構造を示す図である。図6に示すとおり、前記モデルファイルのディストリビューション・システムは、端末及びモデルファイルのディストリビューション・プラットホームを含む。
【0106】
前記端末により本発明の前記実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を実施することができる。前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、本発明の前記実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法の実施に用いられる。
【0107】
図7は本発明の第七実施例に係る端末のハードウェアの構造を示す図である。図7に示すとおり、前記端末は、記憶装置41と、処理装置42と、記憶装置41に記憶されかつ処理装置42によって実施されるコンピュータプログラムとを含む。処理装置42がそのコンピュータプログラムを実行することにより本発明の前記実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を実施することができる。
【0108】
図8は本発明の第八実施例に係るモデルファイルのディストリビューション・プラットホームのハードウェアの構造を示す図である。図8に示すとおり、前記モデルファイルのディストリビューション・プラットホームは、記憶装置51と、処理装置52と、記憶装置51に記憶されかつ処理装置52によって実施されるコンピュータプログラムとを含む。処理装置52がそのコンピュータプログラムを実行することにより本発明の前記実施例に係るモデルファイルのディストリビューション方法を実施することができる。
【0109】
当業者に明らかなように、前記実施例に係る方法の各ステップは、プログラム実行可能なハードウェアにより実施されることができる。前記プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される。前記プログラムを実行することにより前記方法実施例の各ステップを実施することができる。前記記憶媒体は、ROM、RAM、磁性ディスクまたは光学ディスク等のような、プログラムを記憶できるいろいろな媒体であることができる。
【0110】
当業者に明らかなように、前記システムの作動過程及び発明の効果等は前記方法の実施例を参照することができるので、説明を簡単にするため、ここでシステムの作動過程及び発明の効果等を再び説明しない。
【0111】
本発明の実施例においてコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが処理装置等に実行されることにより前記実施例のモデルファイルのディストリビューション方法を実施することができる。
【0112】
以上、本発明の好適な実施例により本発明の技術的事項を説明してきたが、前記実施例により本発明の技術的範囲を限定する意図はない。具体的に、以上、本発明の好適な実施例により本発明の技術的事項を詳述してきたが、前記実施例は本発明の例示にしかすぎないものであるため、本技術分野の技術者は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において技術的事項の改良、変更、一部分または全部の技術的事項の代替を行うことができ、そのような技術的事項の改良、変更、代替等があっても本発明に含まれることは勿論である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8