(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-06
(45)【発行日】2023-04-14
(54)【発明の名称】丁合機のためのインターフェイス装置及びインターフェイス装置のためのプログラム
(51)【国際特許分類】
B65H 39/042 20060101AFI20230407BHJP
B65H 3/44 20060101ALI20230407BHJP
【FI】
B65H39/042
B65H3/44 340Z
B65H3/44 Z
(21)【出願番号】P 2019202402
(22)【出願日】2019-11-07
(62)【分割の表示】P 2018099670の分割
【原出願日】2018-05-24
【審査請求日】2021-05-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000152125
【氏名又は名称】株式会社プレッシオ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】染矢 丈
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-178530(JP,A)
【文献】特開2013-023332(JP,A)
【文献】特開2013-001552(JP,A)
【文献】特開2013-018609(JP,A)
【文献】特開2011-198119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00- 3/68
B65H 7/00- 7/20
B65H 39/00-39/16
B65H 43/00-43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の給紙棚のそれぞれから給紙された折込チラシを丁合して丁合束を生成する丁合機のためのインターフェイス装置であって、
前記丁合機の設定のための画面を表示する表示素子と、
前記画面上でのユーザの操作を受け付ける操作装置と、
前記操作装置の操作を受けて設定された前記丁合機の設定を前記インターフェイス装置に対して遠隔に配置された前記丁合機に伝送する無線装置と、
を具備し、
前記表示素子は、
ユーザの操作を受けて、前記折込チラシの設定をするための第1のボタンを含む第1の画面と、複数の前記給紙棚のそれぞれの設定をするための第2のボタンを含む第2の画面とを少なくとも含む複数の画面のうちの何れか1つを表示し、
前記第2の画面における前記ユーザによる複数の前記給紙棚のうちの1つの給紙棚の選択の操作を受けて、選択された前記1つの給紙棚の設定をするための第3の画面を表示し、
前記第3の画面には、前記第1のボタ
ンが設けられており、
前記
第3の画面の前記第1のボタンの選択に応じて、選択された前記1つの給紙棚と関連づけられた前記折込チラシの設定がされる、
丁合機のためのインターフェイス装置。
【請求項2】
前記操作装置は、タッチパネルである請求項1に記載の丁合機のためのインターフェイス装置。
【請求項3】
前記第3の画面には、選択された前記1つの給紙棚の設定をするための前記第
1のボタンとは異な
るボタンがさらに設けられている請求項1又は2に記載の丁合機のためのインターフェイス装置。
【請求項4】
複数の給紙棚のそれぞれから給紙された折込チラシを丁合して丁合束を生成する丁合機を遠隔で制御するためのインターフェイス装置のためのプログラムであって、
前記丁合機の設定のための画面を前記インターフェイス装置の表示素子に表示させることと、
前記画面上でのユーザによる操作装置の操作を受け付けることと、
前記操作装置の操作を受けて設定された前記丁合機の設定を前記インターフェイス装置に対して遠隔に配置された前記丁合機に無線装置を用いて伝送することと、
をコンピュータに実行させ、
前記丁合機の設定のための画面を前記インターフェイス装置の表示素子に表示させることは、
ユーザの操作を受けて、前記折込チラシの設定をするための第1のボタンを含む第1の画面と、複数の前記給紙棚のそれぞれの設定をするための第2のボタンを含む第2の画面とを少なくとも含む複数の画面のうちの何れか1つを表示させることと、
前記第2の画面における前記ユーザによる複数の前記給紙棚のうちの1つの給紙棚の選択の操作を受けて、選択された前記1つの給紙棚の設定をするための第3の画面を表示させることと、
を前記コンピュータに実行させることを含み、
前記第3の画面には、前記第1のボタ
ンが設けられており、
前記
第3の画面の前記第1のボタンの選択に応じて、選択された前記1つの給紙棚と関連づけられた前記折込チラシの設定がされる、
丁合機のためのインターフェイス装置のためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丁合機のためのインターフェイス装置及びインターフェイス装置のためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
丁合機は、複数の種類の異なる紙を重ね合わせて紙束を形成する装置である。このような丁合機は、例えば新聞の間に挟む折込チラシの丁合に用いられている。丁合機は、例えば鉛直方向に並べられた複数段の給紙棚を備えている。それぞれの給紙棚には折込チラシが載せられる。丁合機は、それぞれの給紙棚から給紙された折込チラシを1枚ずつ重ねて折込チラシの束を生成し、生成した束を所定の場所まで搬送するように構成されている。搬送された折込チラシの束は、必要に応じて、折り紙と呼ばれるカバー紙にくるまれた後、新聞紙の間に挟み込まれる。
【0003】
このような丁合機に関し、特許文献1等において提案されている丁合機は、タッチパネル付きのモニタを備えている。丁合機のユーザは、タッチパネル付きのモニタにより、丁合機の作業状況及び異常状態を監視したり、丁合機の各種の機能についての設定をしたりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のモニタ付きの丁合機では、機能毎に専用の設定画面が用意されており、個々の設定画面内で対応する機能の設定が行われる。例えば、丁合機は、それぞれの給紙棚と給紙棚に載せられる折込チラシとを関連付ける機能を有している。このような折込チラシの設定をするのに際し、従来では、ユーザは、まず、折込チラシの設定画面を表示させる操作をし、設定画面上で給紙棚を選択する操作をし、選択した給紙棚について折込チラシを関連付ける操作をする。また、丁合機は、区域設定と呼ばれる機能を有している。折込チラシは様々な地域に配送され得るものであるが、必要なチラシは地域毎に異なっていることがある。区域設定は、丁合するチラシと丁合しないチラシとを、折込チラシが配送される区域毎に設定する機能である。このような区域設定をするのに際し、従来では、ユーザは、まず、区域設定画面を表示させる操作をし、設定画面上で区域を選択する操作をし、選択した区域について丁合する折込チラシを設定する操作をする。
【0006】
このように機能毎に専用の設定画面が用意されている場合、1つの給紙棚について複数の機能を設定する場合には、ユーザは複数の設定画面の間を遷移させながら設定をすることになる。したがって、操作は煩雑になり易い。丁合機における設定では、給紙棚についての設定が多いので操作の煩雑化はより顕著に表れる。
【0007】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、設定を簡易な操作で行うことができる丁合機のためのインターフェイス装置及びインターフェイス装置のためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の丁合機のためのインターフェイス装置は、複数の給紙棚のそれぞれから給紙された折込チラシを丁合して丁合束を生成する丁合機のためのインターフェイス装置であって、前記丁合機の設定のための画面を表示する表示素子と、前記画面上でのユーザの操作を受け付ける操作装置と、前記操作装置の操作を受けて設定された前記丁合機の設定を前記インターフェイス装置に対して遠隔に配置された前記丁合機に伝送する無線装置とを具備し、前記表示素子は、ユーザの操作を受けて、前記折込チラシの設定をするための第1のボタンを含む第1の画面と、複数の前記給紙棚のそれぞれの設定をするための第2のボタンを含む第2の画面とを少なくとも含む複数の画面のうちの何れか1つを表示し、前記第2の画面における前記ユーザによる複数の前記給紙棚のうちの1つの給紙棚の選択の操作を受けて、選択された前記1つの給紙棚の設定をするための第3の画面を表示し、前記第3の画面には、前記第1のボタンが設けられており、前記第3の画面の前記第1のボタンの選択に応じて、選択された前記1つの給紙棚と関連づけられた前記折込チラシの設定がされる。
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様のインターフェイス装置のためのプログラムは、複数の給紙棚のそれぞれから給紙された折込チラシを丁合して丁合束を生成する丁合機を遠隔で制御するためのインターフェイス装置のためのプログラムであって、前記丁合機の設定のための画面を前記インターフェイス装置の表示素子に表示させることと、前記画面上でのユーザによる操作装置の操作を受け付けることと、前記操作装置の操作を受けて設定された前記丁合機の設定を前記インターフェイス装置に対して遠隔に配置された前記丁合機に無線装置を用いて伝送することとをコンピュータに実行させ、前記丁合機の設定のための画面を前記インターフェイス装置の表示素子に表示させることは、ユーザの操作を受けて、前記折込チラシの設定をするための第1のボタンを含む第1の画面と、複数の前記給紙棚のそれぞれの設定をするための第2のボタンを含む第2の画面とを少なくとも含む複数の画面のうちの何れか1つを表示させることと、前記第2の画面における前記ユーザによる複数の前記給紙棚のうちの1つの給紙棚の選択の操作を受けて、選択された前記1つの給紙棚の設定をするための第3の画面を表示させることとを前記コンピュータに実行させることを含み、前記第3の画面には、前記第1のボタンが設けられており、前記第3の画面の前記第1のボタンの選択に応じて、選択された前記1つの給紙棚と関連づけられた前記折込チラシの設定がされる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定を簡易な操作で行うことができる丁合機のためのインターフェイス装置及びインターフェイス装置のためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る丁合機の外観を示す概略斜視図である。
【
図3】
図3は、丁合束の一例を示す外観斜視図である。
【
図4】
図4は、丁合機の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態において表示素子に表示され得る画面の遷移を示す図である。
【
図6】
図6は、丁合機のメインの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、設定系処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る丁合機100の外観を示す概略斜視図である。以下の説明では、丁合機100における後述する丁合束の排出方向が丁合機100の前方であるとする。
図1に示すY方向は、丁合機100の前後方向に沿っている。Y方向の正方向は、前方向である。
図1に示すX方向は、丁合機100を前方から見たときの左右方向となる方向である。X方向の正方向は、右方向である。
図1に示すZ方向は、丁合機100を前方から見たときの上下方向となる方向である。Z方向の正方向は、上方向である。X方向、Y方向、Z方向は、
図2、
図3においても同様に設定されているものとする。
【0014】
丁合機100は、丁合機構10を有する。丁合機100は、新聞紙供給機構(インサータ)、昇降機構(リフター)といった各種機構と組み合わせて用いられてもよい。
【0015】
丁合機構10は、複数の給紙棚を有している。丁合機構10は、入止設定等に従って給紙棚から給紙された折込チラシを重ね合わせて排出する機構である。以下、丁合機構10についてさらに説明する。
図2は、丁合機構10を示す概略図である。
【0016】
丁合機構10は、Z方向に長い略直方体形状の筐体1を有する。筐体1のY方向に沿った前面側(図示左側)及び背面側(図示右側)には、Z方向に並んだ複数段の給紙棚2が設けられている。以下、前面側の段の給紙棚2を前段の給紙棚2、背面側の給紙棚2を後段の給紙棚2と言う。それぞれの給紙棚2は、筐体1の内側下方に向けて傾斜するように取り付けられている。それぞれの給紙棚2には、複数枚の折込チラシが重ねて投入される。全ての給紙棚に異なる種類の折込チラシが投入されてもよいし、複数の給紙棚に同じ種類の折込チラシが投入されてもよい。ただし、本実施形態では、筐体1の前方側の最下段にある給紙棚2aは、折り紙を投入するための給紙棚である折段として割り当てられている。ここで、折込チラシが載せられる給紙棚には番号がつけられている。この給紙棚の番号と投入される折込チラシの種類とは後で説明するチラシ設定画面等において対応付けされる。
【0017】
筐体1の中には、筐体1の中心を通ってZ方向に延びた搬送パス3が設けられている。搬送パス3は、前段の給紙棚2と後段の給紙棚2の間でXZ平面に沿って設けられている。つまり、それぞれの給紙棚2から所定のタイミングで取り出された折込チラシは搬送パス3へ送り込まれて互いに重ねられる。そして、重なった状態の複数枚の折込チラシは搬送パス3を介して下方へ搬送される。搬送パス3には、複数組の搬送ローラ対4が設けられている。搬送ローラ対4は、重なった状態の複数枚の折込チラシを挟持しつつ搬送する。
【0018】
それぞれの給紙棚2の傾斜方向の下端側、すなわち搬送パス3に近い中心寄りの端部には、それぞれ、第1給紙ローラ5及び第2給紙ローラ6が設けられている。第1給紙ローラ5は、給紙棚2から搬送された複数枚の折込チラシのうちの最上端の折込チラシに接触するように配置されている。第2給紙ローラ6は、第1給紙ローラ5よりも折込チラシの給紙方向の下流側に設けられている。さらに、第2給紙ローラ6よりも折込チラシの取り出し方向の下流側には、送りローラ対8が設けられている。
【0019】
第1給紙ローラ5は、給紙棚2の上に投入された複数枚の折込チラシのうちの最上端の折込チラシに接触して回転し、最上端の折込チラシを送りローラ対8まで送り込む。第2給紙ローラ6は、捌き板7に2枚目以降の折込チラシの先端を押し付けることで2枚目以降の折込チラシが送りローラ対まで送り込まれることを防止する。つまり、給紙棚2から給紙された折込チラシは、1枚ずつ、送りローラ対8に送り込まれる。送りローラ対8は、搬送パス3へ折込チラシを送り込む。
【0020】
搬送パス3の下端には、折りローラ対9が配置されている。折りローラ対9は、そのニップが搬送パス3の延長線上に位置する姿勢で設けられている。この構成により、搬送パス3を介して下方へ搬送された複数枚の折込チラシは、折りローラ対9のニップへ送り込まれる。
【0021】
折り紙を給紙するための給紙棚2aの給紙方向の下流側(図示右側)には、送りローラ対8aが設けられている。送りローラ対8aは、給紙棚2aから投入された折り紙を折りローラ対9の上方へ送り込む。また、給紙棚2aの給紙方向の先端には、係止部11が設けられている。係止部11は、折り紙の給紙方向の中央位置が折りローラ対9のニップに対向する位置で折り紙を停止させる。折りローラ対9の斜め上方には、折込ナイフ12が配置されている。折込ナイフ12は、折りローラ対9のニップに向けて折り紙の中央部を押し込む。
【0022】
このような構成により、それぞれの給紙棚2から投入された折込チラシは、搬送パス3で重ねられて折りローラ対9のニップへ送り込まれる。この時点で予め給紙された折り紙の中央は、折込ナイフ12によって折り込まれている。そして、重なった状態で搬送パス3を介して搬送された複数枚の折込チラシは、折り紙の中央に押し込まれ、折りローラ対9の回転によって折り紙の間に挟み込まれる。折りローラ対9を通過して2つ折りにされた折込チラシの束、すなわち折り紙の間に複数枚の折込チラシを挟んで構成される丁合束は、搬送ベルト13へ受け渡されて排出ローラ対14を介して筐体1の前面側に設けられた排出口15から排出される。このようにして丁合束が生成される。
【0023】
図3は、丁合機構10の排出口15から排出された丁合束Tの一例を示す外観斜視図である。丁合束Tは、排出方向(Y方向)の先端T-1側が折り紙Sによって覆われた状態で排出される。本実施形態では、折り紙Sの排出方向に沿った一端S-1(排出方向から見た右端部)が複数枚の折込チラシtの端部t-1と略揃った状態の丁合束Tが排出されるように、折り紙SのX方向に沿った給紙位置は調整される。
【0024】
さらに、丁合機構10の筐体1には、インターフェイス装置としての操作パネル1aが設けられている。操作パネル1aは、例えば表示素子を備えたタッチパネルである。ユーザは、操作パネル1aを操作して丁合機100に関する設定を行う。
【0025】
図4は、丁合機100の構成を示すブロック図である。
図4において、
図1と重複する構成については
図1と同一の参照符号を付している。
図1と同一の参照符号を付した構成については説明を省略又は簡略化する。
【0026】
丁合機100は、前述した丁合機構10に加えて、制御回路20及びメモリ30を有している。制御回路20及びメモリ30は、例えば筐体1の内部に設けられている。制御回路20及びメモリ30は、筐体1とは別に設けられていてもよい。例えば、制御回路20及びメモリ30は、操作パネル1aの内部に設けられていてもよい。さらに、丁合機100は、操作スイッチ40を有している。操作スイッチ40は、筐体1の外表面等に設けられている。
【0027】
制御回路20は、例えばCPUにより構成される。制御回路20は、メモリ30に記憶されている制御アプリケーションプログラム(以下、制御アプリケーションと言う)に従って丁合機構10の動作を制御する。例えば、制御回路20は、ユーザによる操作パネル1aの操作による設定に基づいて丁合機構10の動作を制御する。例えば、制御回路20は、丁合束として丁合されるべきでない折込チラシが給紙されないように丁合機構10を制御する。なお、制御回路20は、必ずしもCPUとして構成される必要はない。制御回路20は、ASIC等のハードウェアロジック回路として構成されていてもよい。また、制御回路20は、必ずしも単一のCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
【0028】
メモリ30は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを有する。メモリ30は、丁合機100の動作の制御に必要な制御アプリケーションを実行するためのプログラムを記憶している。また、メモリ30は、丁合機100に関する設定に対応した各種のパラメータを記憶している。さらに、メモリ30は、操作パネル1aの表示素子に表示させる各種の画面のデータを記憶している。メモリ30は、複数の揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成されていてもよい。
【0029】
操作スイッチ40は、操作パネル1a以外のスイッチ群である。例えば、操作スイッチ40は、丁合機100の電源スイッチを含む。また、例えば、操作スイッチ40は、各種のトグルスイッチを含む。これらのトグルスイッチは、丁合機100のモードを特定のモードにするためのスイッチである。操作スイッチ40は、これらのスイッチ以外のスイッチを含んでもよい。
【0030】
操作パネル1aは、表示素子1b及びタッチパネル1cを有している。表示素子1bは、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイといった表示素子である。表示素子1bには、丁合機100の丁合動作に係る状態を示す丁合動作系画面、丁合機100の設定に係る設定系画面といった各種の画面が表示される。タッチパネル1cは、表示素子1bに重なるようにして配置されている。タッチパネル1cは、ユーザの指の接触を検知し、その接触位置を示す信号を制御回路20に伝送する。タッチパネル1cとしては、抵抗膜式タッチパネル、静電容量式タッチパネルといった各種のタッチパネルが用いられ得る。タッチパネル1cの代わりにマウス及びトラックボールといった各種のポインティングデバイスが用いられてもよい。
【0031】
図5は、本実施形態において表示素子に表示され得る画面の遷移を示す図である。丁合機100の電源オンの直後には、起動画面D1が表示される。起動画面D1の表示中には起動に必要な各種の起動処理が行われる。
【0032】
起動処理の完了後、画面は、起動画面D1から丁合動作系画面D2に遷移する。丁合動作系画面D2は、カウンタ画面D21を含む。
【0033】
カウンタ画面D21では、ユーザは、丁合機100の丁合動作を開始させたり、丁合動作に関する各種の状態を確認したりすることができる。カウンタ画面D21の表示中には各種の通知がダイアログ表示される。各種の通知は、例えば丁合機100の丁合動作の完了の通知であったり、エラーの通知であったりする。通知がダイアログ表示で行われることにより、通知専用の画面は必要なくなる。
【0034】
カウンタ画面D21からは、画面は、設定系画面D3の区域設定画面D31と、チラシ設定画面D32、各段調整画面D33とに遷移し得る。
【0035】
区域設定画面D31では、ユーザは、区域の設定をすることができる。区域は、丁合束が配送され得る配送範囲である。区域の設定がされているとき、丁合機100は、区域の設定に従って折込チラシを丁合する。区域設定画面D31からは、画面は、チラシ設定画面D32、各段調整画面D33に遷移し得る。
【0036】
チラシ設定画面D32では、ユーザは、折込チラシの設定をすることができる。折込チラシの設定は給紙棚毎に行われ得る。この設定は、折込チラシのチラシ名等の設定を含む。チラシ設定画面D32からは、チラシ設定編集画面D321に遷移し得る。チラシ設定編集画面D321では、ユーザは、折込チラシに関する詳細な設定をすることができる。
【0037】
各段調整画面D33では、ユーザは、給紙棚毎の各種の情報を確認したり、給紙棚毎の各種の設定をしたりすることができる。各段調整画面D33からは、画面は、各段調整編集画面D331に遷移し得る。各段調整編集画面D331では、ユーザは、給紙棚毎の専用の設定に加えて、前述したチラシ設定と同様の設定もすることができる。つまり、本実施形態では、ユーザは、丁合機100で設定したい機能を選択してから、選択した機能の設定をしたい給紙棚を選択することができるとともに、機能の設定をしたい給紙棚を選択してから、選択した給紙棚の機能の設定をすることができる。
【0038】
丁合動作系画面D2又は設定系画面D3からは、画面は、トグルスイッチ系画面D4にも遷移し得る。トグルスイッチ系画面D4は、操作スイッチの特定のトグルスイッチが操作されたときに遷移する画面である。
【0039】
以下、本実施形態に係る丁合機100の動作を説明する。なお、以下では、操作パネル1aの操作に伴って行われる制御を中心に説明する。
図6は、丁合機100のメインの動作の一例を示すフローチャートである。
図6の動作は、制御回路20によって制御される。
【0040】
ステップS1において、制御回路20は、操作スイッチ40の電源スイッチがオンされたか否かを判定する。ステップS1において、電源スイッチがオンされていないと判定されている間、制御回路20は、処理を待機する。ステップS1において、電源スイッチがオンされたと判定されたときには、処理はステップS2に移行する。
【0041】
ステップS2において、制御回路20は、丁合機100の制御アプリケーションを起動し、操作パネル1aの表示素子1bに起動画面D1を表示させる。起動画面D1を表示させ、起動処理が完了した後、処理はステップS3に移行する。
【0042】
ステップS3において、制御回路20は、丁合動作系処理を行う。丁合動作系処理の後、処理はステップS4に移行する。丁合動作系処理では、ユーザは、カウンタ画面D21において、丁合機100の状態を確認したり、丁合機100に折込チラシを設定して実際の丁合を開始させたりすることができる。
【0043】
図7は、カウンタ画面D21には、給紙棚毎の情報を表示する給紙棚情報表示部301が設けられている。給紙棚情報表示部301において、後で説明する折込チラシの設定がされている給紙棚については、対応する折込チラシのチラシ名が表示される。
【0044】
また、カウンタ画面D21には、総数、停止予定総数、実行数、設定数、及び残数といった丁合動作に係る状態を表示するための総数表示部302が設けられている。総数は、これまでに丁合された折込チラシの総数である。予定総数は、丁合動作を停止させる折込チラシの総数である。実行数は、給紙棚毎の丁合された折込チラシの枚数である。設定数は、給紙棚毎の丁合動作を停止させる折込チラシの枚数である。残数は、設定数と実行数との差である。
【0045】
また、カウンタ画面D21には、区域表示部303が設けられている。区域表示部303は、現在の選択中の区域を表示するための部分である。区域表示部303がタッチされたときには区域設定画面D31に遷移する。
【0046】
また、カウンタ画面D21には、チラシ設定ボタン304及び各段調整ボタン305が設けられている。これらのボタンがタッチされたとき、制御回路20は、画面を、タッチされたボタンに対応する画面に遷移させる。
【0047】
また、カウンタ画面D21には、丁合開始ボタン306が設けられている。丁合開始ボタン306は、ユーザが丁合動作の開始を指示するためのボタンである。丁合開始ボタン306がタッチされたとき、制御回路50は、現在の動作設定に従って丁合動作を開始させる。
【0048】
また、カウンタ画面D21には、終了ボタン307が設けられている。終了ボタン307は、ユーザが制御アプリケーションの終了を指示するためのボタンである。終了ボタン307がタッチされたとき、制御回路50は、制御アプリケーションを終了させる。制御アプリケーションの終了に伴って丁合機100の電源もオフされてもよい。
【0049】
ステップS4において、制御回路20は、設定をするか否かを判定する。丁合動作系処理中に何らかの設定の操作がされたときには、設定をすると判定される。ステップS4において、設定をすると判定されたときには、処理はステップS5に移行する。ステップS4において、設定をしないと判定されたときには、処理はステップS6に移行する。
【0050】
ステップS5において、制御回路20は、設定系処理を行う。設定系処理の後、処理はステップS6に移行する。設定系処理は、前述した設定系画面D3の表示中に行われる処理である。設定系処理の詳細は後で説明する。
【0051】
ステップS6において、制御回路20は、トグルスイッチ系処理をするか否かを判定する。特定のトグルスイッチがオンされたときには、トグルスイッチ系処理をすると判定される。ステップS6において、トグルスイッチ系処理をすると判定されたときには、処理はステップS7に移行する。ステップS6において、トグルスイッチ系処理をしないと判定されたときには、処理はステップS8に移行する。
【0052】
ステップS7において、制御回路20は、トグルスイッチ系処理を行う。トグルスイッチ系処理の後、処理はステップS8に移行する。トグルスイッチ系処理では、ユーザにオンされたスイッチに応じた処理が行われる。
【0053】
ステップS8において、制御回路20は、丁合機100の動作を終了するか否かを判定する。例えば、電源スイッチがオフされたときには、丁合機100の動作を終了すると判定される。ステップS8において、丁合機100の動作を終了しないと判定されたときには、処理はステップS3に戻る。ステップS8において、丁合機100の動作を終了すると判定されたときには、制御回路20は、丁合機100の電源オフ処理を行う。その後、
図6の処理は終了する。
【0054】
次に、設定系処理について説明する。
図8は、設定系処理の一例を示すフローチャートである。ステップS101において、制御回路20は、区域設定を行うか否かを判定する。例えばカウンタ画面D21において区域表示部303のタッチが行われたときに区域設定を行うと判定される。ステップS101において、区域設定を行うと判定されたときに、処理はステップS102に移行する。ステップS101において、区域設定を行わないと判定されたときに、処理はステップS103に移行する。
【0055】
ステップS102において、制御回路20は、表示素子1bに区域設定画面D31を表示させる。その後、処理はステップS106に移行する。前述したように、区域設定画面D31では、ユーザは、丁合束が配送され得る区域の情報を設定することができる。区域設定画面D31で設定された内容は、例えばメモリ30に保存される。制御回路20は、必要なタイミングでメモリ30から区域設定を読み出す。
【0056】
図9は、区域設定画面の例を示す図である。区域設定画面D31には、地域名表示部401が設けられている。地域名表示部401は、現在の選択中の地域の地域名を表示する部分である。地域名は、ユーザの操作によって変更され得る。
【0057】
また、区域設定画面D31には、区域情報を表示するための区域情報表示部402が設けられている。区域情報は、現在の選択中の地域に属する区域の設定を示す情報である。区域情報表示部402には、現在の地域に属する区域の名称及び区域毎の各種の区域設定が表示される。区域の名称及び区域設定は、ユーザの操作によって変更され得る。また、
図9は、2種類の区域設定が表示される例であるが、表示される区域設定の数は2種類に限るものではない。
【0058】
また、区域設定画面D31には、やめるボタン403、地域選択ボタン404、チラシ設定ボタン405、各段調整ボタン406、及び完了ボタン407が設けられている。やめるボタン403は、区域設定を中断するためのボタンである。やめるボタン403がタッチされたとき、制御回路20は、区域設定を中断する。その後、制御回路20は、画面を、区域設定画面D31の直前に表示されていた画面に遷移させる。地域選択ボタン404は、選択中の地域を変更するためのボタンである。地域選択ボタン404がタッチされたとき、制御回路20は、ユーザの操作に応じて選択中の地域を変更する。制御回路20は、地域の変更に合わせて区域設定画面D31の表示を更新する。チラシ設定ボタン405及び各段調整ボタン406は、カウンタ画面D21におけるチラシ設定ボタン304及び各段調整ボタン305と同様である。チラシ設定ボタン405又は各段調整ボタン406がタッチされたとき、制御回路20は、画面を、タッチされたボタンに対応する画面に遷移させる。完了ボタン407は、区域設定を完了させるためのボタンである。完了ボタン407がタッチされたとき、制御回路20は、現在の区域設定をメモリ30に保存する。その後、制御回路20は、画面を、区域設定画面D31の直前に表示されていた画面に遷移させる。
【0059】
ここで、
図8の説明に戻る。ステップS103において、制御回路20は、チラシ設定を行うか否かを判定する。例えば、カウンタ画面D21においてチラシ設定ボタン304がタッチされたときにチラシ設定を行うと判定される。ステップS103において、チラシ設定を行うと判定されたときに、処理はステップS104に移行する。ステップS103において、チラシ設定を行わないと判定されたときに、処理はステップS105に移行する。
【0060】
ステップS104において、制御回路20は、表示素子1bにチラシ設定画面D32を表示させる。その後、処理はステップS106に移行する。前述したように、チラシ設定画面D32では、ユーザは、折込チラシに関する各種の情報を設定することができる。チラシ設定画面D32で設定された内容は、例えばメモリ30に保存される。制御回路20は、必要なタイミングでメモリ30からチラシ設定を読み出す。
【0061】
図10は、チラシ設定画面の例を示す図である。チラシ設定画面D32には、チラシ情報を表示するためのチラシ情報表示部501が設けられている。チラシ情報は、メモリ30に保存されている折込チラシに関する設定を示す情報である。チラシ情報表示部501には、それぞれの折込チラシの名称及びそれぞれの折込チラシ毎の各種のチラシ設定が表示される。なお、
図10は、3種類のチラシ設定が表示される例であるが、表示されるチラシ設定の数は3種類に限るものではない。
【0062】
また、チラシ設定画面D32には、やめるボタン502、チラシ選択ボタン503、チラシ編集ボタン504、各段調整ボタン505、及び完了ボタン506が設けられている。やめるボタン502は、チラシ設定を中断するためのボタンである。やめるボタン502がタッチされたとき、制御回路20は、チラシ設定を中断する。その後、制御回路20は、画面を、チラシ設定画面D32の直前に表示されていた画面に遷移させる。チラシ選択ボタン503は、選択中の折込チラシを変更するためのボタンである。チラシ選択ボタン503がタッチされたとき、制御回路20は、ユーザの操作に応じて選択中の折込チラシを変更する。チラシ編集ボタン504は、選択中の折込チラシの詳細な設定の編集をするためのボタンである。チラシ編集ボタン504がタッチされたとき、制御回路20は、選択中の折込チラシに対応したチラシ設定編集画面D321を表示させる。各段調整ボタン505は、カウンタ画面D21における各段調整ボタン305及び区域設定画面D31における各段調整ボタン406と同様である。各段調整ボタン505がタッチされたとき、制御回路20は、画面を、各段調整画面D33に遷移させる。完了ボタン506は、チラシ設定を完了させるためのボタンである。完了ボタン506がタッチされたとき、制御回路20は、現在のチラシ設定をメモリ30に保存する。その後、制御回路20は、画面を、チラシ設定画面D32の直前に表示されていた画面に遷移させる。
【0063】
図11は、チラシ設定編集画面の例を示す図である。チラシ設定編集画面D321には、チラシ名表示部601が設けられている。チラシ名表示部601は、現在の選択中の折込チラシに設定されているチラシ名を表示する部分である。チラシ設定編集画面D321において表示されているチラシ名は、ユーザ操作に応じて変更され得る。
【0064】
また、チラシ設定編集画面D321には、チラシ設定画面D32に表示される各種のチラシ設定を変更するための、チラシ設定ボタン602、603、604が設けられている。チラシ設定ボタン602は、チラシ設定1の変更のためのボタンである。チラシ設定ボタン603は、チラシ設定2の変更のためのボタンである。チラシ設定ボタン604は、チラシ設定3の変更のためのボタンである。チラシ設定ボタン602、603、604には、それぞれのチラシ設定として設定されているパラメータの現在の状態が表示される。チラシ設定ボタン602、603、604の何れかがタッチされたとき、制御回路20は、タッチされたチラシ設定として設定されているパラメータを変更する。このパラメータの変更は、設定のためのダイアログの中で行われてもよい。この場合、制御回路20は、チラシ設定ボタン602、603、604の何れかがタッチされたときに、タッチされたダイアログを表示させる。そして、制御回路20は、ダイアログ中のユーザの操作に従ってパラメータを変更する。
【0065】
また、チラシ設定編集画面D321には、やめるボタン605、設定クリアボタン606、完了ボタン607が設けられている。やめるボタン605は、チラシ設定編集を中断するためのボタンである。やめるボタン605がタッチされたとき、制御回路20は、チラシ設定編集を中断する。この場合、制御回路20は、チラシ設定編集画面D321においてされた設定をメモリ30に保存せずに、画面を、チラシ設定画面D32に遷移させる。設定クリアボタン606は、チラシ設定編集画面D321における設定のクリアのためのボタンである。設定クリアボタン606がタッチされたとき、制御回路20は、チラシ設定編集画面D321においてされたパラメータの全てを初期値にクリアする。完了ボタン607は、チラシ設定編集を完了させるためのボタンである。完了ボタン607がタッチされたとき、制御回路20は、チラシ設定編集画面D321でされた設定をメモリ30に保存する。その後、制御回路20は、画面を、チラシ設定画面D32に遷移させる。
【0066】
ここで、
図8の説明に戻る。ステップS105において、制御回路20は、各段調整画面D33を表示素子1bに表示させる。その後、処理はステップS106に移行する。
【0067】
図12は、各段調整画面の例を示す図である。各段調整画面D33には、給紙棚情報を表示するための給紙棚情報表示部701が設けられている。給紙棚情報表示部701には、それぞれの給紙棚の段数及びそれぞれの段の給紙棚の各種の段設定が表示される。なお、
図12は、3種類の段設定が表示される例であるが、表示される段設定の数は3種類に限るものではない。給紙棚情報表示部701の何れかの段の箇所がタッチされたとき、制御回路20は、各段調整編集画面D331を表示させる。各段調整編集画面D331については後で説明する。
【0068】
また、各段調整画面D33には、やめるボタン702及び完了ボタン703が設けられている。やめるボタン702は、各段調整を中断するためのボタンである。やめるボタン702がタッチされたとき、制御回路20は、各段調整を中断する。この場合、制御回路20は、画面を、各段調整画面D33の直前に表示されていた画面に遷移させる。完了ボタン703は、各段調整を完了させるためのボタンである。完了ボタン703がタッチされたとき、制御回路20は、現在の各段調整画面D33でされた設定をメモリ30に保存する。その後、制御回路20は、画面を、各段調整画面D33の直前に表示されていた画面に遷移させる。
【0069】
図13は、各段調整編集画面の例を示す図である。各段調整編集画面D331は、給紙棚毎の個別の設定に加えて、前述したチラシ設定画面D32及びチラシ設定編集画面D321等で行うことができた設定と同等の設定をそれぞれの給紙棚毎に行うことができる画面である。
図13に示すように、各段調整編集画面D331には、段数表示部801と、チラシ名表示部802とが設けられている。段数表示部801は、現在選択中の給紙棚の段数を表示する部分である。チラシ名表示部802は、現在の選択中の給紙棚と対応付けられている折込チラシに設定されているチラシ名を表示する部分である。
【0070】
また、各段調整編集画面D331には、チラシ設定ボタン803、804、805が設けられている。チラシ設定ボタン803、804、805は、チラシ設定編集画面D321のチラシ設定ボタン602、603、604と同等のボタンである。つまり、チラシ設定ボタン803、804、805の何れかがタッチされたとき、制御回路20は、選択中の段の給紙棚に関連付けられている、タッチされたボタンと対応するチラシ設定に関するパラメータを変更する。このパラメータの変更は、設定のためのダイアログを表示させることで行われてもよい。なお、各段調整編集画面D331において、選択中の給紙棚に関連付けられているチラシ設定が変更されたとしても、他の給紙棚に関連付けられている折込チラシのチラシ設定に関するパラメータは変更されなくてもよい。
【0071】
また、各段調整編集画面D331には、詳細設定ボタン806及び807が設けられている。詳細設定ボタン806及び807は、他の設定画面においては設定され得ない給紙棚に関する設定のためのボタンである。詳細設定ボタン806又は807がタッチされたとき、制御回路20は、タッチされたボタンに対応したパラメータを変更する。このパラメータの変更は、設定のためのダイアログの中で行われてもよい。なお、詳細設定ボタン806又は807のタッチにより設定されるパラメータは、他の給紙棚には反映されない。
【0072】
また、各段調整編集画面D331には、やめるボタン808、チラシ選択ボタン809、設定クリアボタン810、及び完了ボタン811が設けられている。やめるボタン808は、各段調整編集を中断するためのボタンである。やめるボタン808がタッチされたとき、制御回路20は、各段調整編集を中断する。その後、制御回路20は、画面を、各段調整画面D33に遷移させる。チラシ選択ボタン809は、選択中の段の給紙棚と関連付ける折込チラシを変更するためのボタンである。チラシ選択ボタン809がタッチされたとき、制御回路20は、ユーザの操作に応じて給紙棚と関連付ける折込チラシを変更する。この後、制御回路20は、変更された折込チラシに対応したチラシ情報をメモリ30から読み出して各段調整編集画面D331の表示内容を更新する。設定クリアボタン810は、各段調整編集画面D331における設定のクリアのためのボタンである。設定クリアボタン810がタッチされたとき、制御回路20は、各段調整編集画面D331においてされた設定の全てを初期値にクリアする。完了ボタン811は、各段調整編集を完了させるためのボタンである。完了ボタン811がタッチされたとき、制御回路20は、各段調整編集画面D331でされた設定をメモリ30に保存する。その後、制御回路20は、画面を、各段調整画面D33に遷移させる。
【0073】
ここで、
図8の説明に戻る。ステップS106において、制御回路20は、区域設定画面D31、チラシ設定画面D32、及び各段調整画面D33におけるボタン等がタッチされたか否かを判定する。ステップS106において、ボタン等のタッチ箇所がタッチされていないと判定されたときには、
図8の処理は終了する。ステップS106において、ボタン等のタッチ箇所がタッチされたと判定されたときには、処理はステップS107に移行する。
【0074】
ステップS107において、制御回路20は、タッチの結果、画面を遷移するか否かを判定する。ステップS107において、画面を遷移すると判定されたときには、
図8の処理は終了する。ステップS107において、画面を遷移しないと判定されたときには、処理はステップS108に移行する。
【0075】
ステップS108において、制御回路20は、設定系画面D3の中でユーザによってタッチされたボタン等に応じた処理を行う。処理の後、
図8の処理は終了する。
【0076】
以上説明したように本実施形態によれば、給紙棚の各段の詳細な調整のための各段調整編集画面に、チラシ設定画面及びチラシ設定編集画面等の各種の設定を個別にするための設定画面と同等の表示部及びボタンが設けられている。これにより、ユーザは、各段の機能設定の際に複数の画面を遷移する必要がない。したがって、各段の機能設定が容易になる。
【0077】
また、各設定画面では、ダイアログを用いての設定が行われ得る。ダイアログを用いて設定が行われることにより、設定のための専用の画面の数を減らすことができる。
【0078】
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、前述した実施形態では、インターフェイス装置としての操作パネル1aは、丁合機100と一体で設けられている。これに対し、操作パネル1aは、丁合機100とは別体で設けられていてもよい。例えば、操作パネル1aと同様の機能をスマートホン及びタブレットPCといった機器に実装しておき、これらの機器からの遠隔操作で丁合機100が制御されるように構成されていてもよい。
【0079】
また、前述した各画面の表示内容は、一例であって適宜に変更され得る。例えば、各画面から一部の表示が省略されてもよいし、各画面において追加の表示がされてもよい。例えば、各段調整編集画面D331に、区域設定画面と同等の表示部及びボタンが設けられてもよい。
【0080】
また、前述した実施形態では、各段調整画面D33における給紙棚情報表示部701のタッチによって画面が各段調整編集画面D331に遷移するがこれに限るものではない。例えばカウンタ画面D21の給紙棚情報表示部301のタッチにより、各段調整画面D33を経ることなく画面が各段調整編集画面D331に遷移してもよい。
【0081】
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータである制御回路20に実行させることができる制御プログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、制御回路20は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶された制御プログラムを読み込み、この読み込んだ制御プログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
【0082】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0083】
100 丁合機、1a 操作パネル、10 丁合機構、20 制御回路、30 メモリ、40 操作スイッチ。