(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-06
(45)【発行日】2023-04-14
(54)【発明の名称】複合現実ビューアシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20230407BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20230407BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20230407BHJP
【FI】
G06T19/00 600
G06F3/01 510
H04N5/66 Z
(21)【出願番号】P 2019548722
(86)(22)【出願日】2018-03-05
(86)【国際出願番号】 US2018020951
(87)【国際公開番号】W WO2018165041
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2021-03-05
(32)【優先日】2017-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】コセアート トラビス
(72)【発明者】
【氏名】イエ ウェイ
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-143478(JP,A)
【文献】特開2007-052484(JP,A)
【文献】特開2005-020559(JP,A)
【文献】特表2012-514391(JP,A)
【文献】特開2016-057947(JP,A)
【文献】特開2006-293604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00
G06F 3/01
H04N 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合現実ビューイングシステムであって、
ビューアを通してテーマを見るために安定したプラットフォームに固定されユーザによって操作可能なように構成された前記ビューアであって、
ディスプレイデバイスと、
ズーム制御部
および入力デバイスを備えるユーザインタフェースと、
少なくとも一つのカメラを含む少なくとも一つのセンサであって、前記少なくとも一つのカメラは前記ビューア周辺の現実世界環境のリアルタイム画像データをキャプチャするように構成された、少なくとも一つのセンサと、
を備える前記ビューアと、
前記ビューアに通信可能に結合されたコンピュータグラフィック生成システムであって、
前記ズーム制御部の倍率を決定し、
前記ズーム制御部が
予め決められた閾値倍率を超えない第一の倍率でズームされているとの決定に応答して
、前記入力デバイスを介して入力された第一のユーザ入力に基づいて前記現実世界環境の前記リアルタイム画像データにスーパーインポーズされる拡張現実グラフィックを含むストリーミングメディアを
リアルタイムに生成し、
前記ストリーミングメディアを生成することに応答して前記ストリーミングメディアをリアルタイムに送信し、
送信された前記ストリーミングメディアを前記ビューアの前記ディスプレイデバイスにリアルタイムに表示し、
前記ズーム制御部が
前記予め決められた閾値倍率を超える第二の倍率でズームされているとの決定に応答して
、前記入力デバイスを介して入力された第二のユーザ入力に基づいて仮想現実環境のさらなるストリーミングメディアを
リアルタイムに生成し、
前記さらなるストリーミングメディアを生成することに応答して前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムに送信し、
送信された前記さらなるストリーミングメディアを前記ビューアの前記ディスプレイデバイスにリアルタイムに表示し、
前記ズーム制御部のズーム倍率が前記第一の倍率から前記第二の倍率に変化したことに応答して前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムに表示することにより、拡張現実環境から仮想現実環境へと遷移する
ように構成された前記コンピュータグラフィック生成システムと、
を備え、
前記第一のユーザ入力および前記第二のユーザ入力は、前記ユーザにより前記ビューアの動作に関する命令を提供するために前記入力デバイスを介して入力され、前記拡張現実環境および/または前記仮想現実環境に適用されるアクションおよび/または効果を可能にする、
複合現実ビューイングシステム。
【請求項2】
前記ビューアが、
前記ディスプレイデバイスおよび前記ユーザインタフェースを備えるビューア部であって、前記ビューア部が画角を調整するために前記ユーザによって回転可能である、前記ビューア部と、
前記ビューア部に回転可能に結合され、前記ビューアを前記安定したプラットフォームに固定して結合する固定部と、
を備える、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項3】
前記ビューアの前記ディスプレイデバイスが第一のディスプレイおよび第二のディスプレイを備え、前記第一のディスプレイが前記ユーザの第一の目に前記ストリーミングメディアまたは前記さらなるストリーミングメディアを表示するように構成され、前記第二のディスプレイが前記ユーザの第二の目に前記ストリーミングメディアまたは前記さらなるストリーミングメディアを表示するように構成される、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項4】
前記第一のディスプレイおよび前記第二のディスプレイが前記ユーザ以外のゲストにも前記第一のディスプレイ上、前記第二のディスプレイ上、またはその両方の前記ストリーミングメディアまたは前記さらなるストリーミングメディアが見えるようにする各特徴的な寸法を含む、請求項
3に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項5】
前記ビューアがスピーカーを備える、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項6】
前記ビューアの前記少なくとも一つのカメラの各カメラが少なくとも毎秒60フレームのフレームレートおよび少なくとも4000画素の水平解像度を有するデジタルハイスピードカメラを備える、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項7】
前記少なくとも一つのセンサが一または二以上の向きおよび位置センサ、一または二以上の多自由度慣性測定ユニット、一または二以上の光センサ、一または二以上の存否センサ、一または二以上のアンテナ、またはそれらの組み合わせを備える、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項8】
リモートディスプレイデバイスを備え、前記コンピュータグラフィック生成システムが前記リモートディスプレイデバイスに表示される前記ストリーミングメディアまたは前記さらなるストリーミングメディアを送信するように構成される、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項9】
前記コンピュータグラフィック生成システムが前記ビューア周辺の前記現実世界環境のモデルを有し、前記モデルが前記現実世界環境に対する前記ビューアの空間的な情報を備える、請求項1に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項10】
定位置ビューアであって、
ユーザに
拡張現実グラフィックを含むストリーミングメディア
および仮想現実環境のさらなるストリーミングメディアを表示するように構成されたディスプレイと、
前記定位置ビューア周辺の現実世界環境のリアルタイム画像データをキャプチャするように構成された
少なくとも一つのカメラと、
前記ストリーミングメディア
および前記さらなるストリーミングメディアの生成のためのリアルタイムセンサ情報を収集するように構成された少なくとも一つのセンサと、
前記ユーザが前記ディスプレイに表示される前記ストリーミングメディア
および前記さらなるストリーミングメディアにズームインおよびズームアウトすることが可能になるように構成されたズーム制御部
および入力デバイスを備えるユーザインタフェースと、
コンピュータグラフィック生成システムであって、
前記現実世界環境の前記リアルタイム画像データおよび前記少なくとも一つのセンサによって収集された前記リアルタイムセンサ情報を受信し、
少なくとも前記リアルタイム画像データおよび前記リアルタイムセンサ情報を分析し、
前記ズーム制御部の倍率を決定し、
前記ズーム制御部が予め決められた閾値倍率を超えない第一の倍率でズームされているとの決定に応答して、前記リアルタイム画像データおよび前記リアルタイムセンサ情報
ならびに前記入力デバイスを介して入力された第一のユーザ入力に基づいて前記ストリーミングメディアを
リアルタイムにレンダリングし、
前記ストリーミングメディアをレンダリングすることに応答して前記ストリーミングメディアをリアルタイムに送信し、
送信された前記ストリーミングメディアを前記ビューアの前記ディスプレイにリアルタイムに表示し、
前記ズーム制御部が前記予め決められた閾値倍率を超える第二の倍率でズームされているとの決定に応答して、前記リアルタイム画像データおよび前記リアルタイムセンサ情報ならびに前記入力デバイスを介して入力された第二のユーザ入力に基づいて前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムにレンダリングし、
前記さらなるストリーミングメディアをレンダリングすることに応答して前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムに送信し、
送信された前記さらなるストリーミングメディアを前記ビューアの前記ディスプレイにリアルタイムに表示し、
前記ズーム制御部
のズーム倍率が前記第一の倍率から前記第二の倍率に変化したことに応答して
前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムに表示することにより、拡張現実環境から仮想現実環境へと遷移する
ように構成される、コンピュータグラフィック生成システムと、
を備え、
前記第一のユーザ入力および前記第二のユーザ入力は、前記ユーザにより前記ビューアの動作に関する命令を提供するために前記入力デバイスを介して入力され、前記拡張現実環境および/または前記仮想現実環境に適用されるアクションおよび/または効果を可能にする、
定位置ビューア。
【請求項11】
前記
少なくとも一つのカメラが毎秒少なくとも60フレームのフレームレートおよび少なくとも4000画素の水平解像度を有するデジタルハイスピードカメラを備える、請求項
10に記載の定位置ビューア。
【請求項12】
前記ディスプレイに表示される前記ストリーミングメディアに対応するオーディオ効果を提供するように構成された一または二以上のスピーカーを備える、請求項
10に記載の定位置ビューア。
【請求項13】
前記少なくとも一つのセンサが一または二以上の向きおよび位置センサ、一または二以上の多自由度慣性測定ユニット、一または二以上の光センサ、一または二以上の存否センサ、一または二以上のアンテナ、またはそれらの組み合わせを備える、請求項
10に記載の定位置ビューア。
【請求項14】
前記ディスプレイが前記定位置ビューアの前記ユーザ以外の一または二以上のゲストにも前記ディスプレイ上の前記ストリーミングメディアが見えるようにする特徴的な寸法を含む、請求項
10に記載の定位置ビューア。
【請求項15】
前記少なくとも一つのセンサによって収集された前記リアルタイムセンサ情報がユーザ情報を備え、前記ディスプレイに表示される前記ストリーミングメディアの少なくともいくつかのコンテンツが前記ユーザ情報に基づいて前記ユーザに対してカスタマイズされる、請求項
10に記載の定位置ビューア。
【請求項16】
方法であって、
定位置ビューアの少なくとも一つのセンサおよびユーザインタフェースからリアルタイムデータを受信することと、
コンピュータグラフィック生成システムを介して前記リアルタイムデータを分析することと、
前記リアルタイムデータに基づいて、前記コンピュータグラフィック生成システムを介してゲーミング効果を生成することであって、前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記ゲーミング効果を生成することは、
前記ユーザインタフェースのズーム制御部
の倍率を決定することと、
前記ズーム制御部が予め決められた閾値倍率を超えない第一の倍率でズームされているとの決定に応答して
、前記ユーザインタフェースの入力デバイスを介して入力された第一のユーザ入力に基づいて現実世界環境のビジュアリゼーションにオーバーレイされる拡張現実グラフィックを含むストリーミングメディアを
リアルタイムに生成することと、
前記ユーザインタフェースの前記ズーム制御部が
前記予め決められた閾値倍率を超える第二の倍率でズームされているとの決定に応答して
、前記ユーザインタフェースの前記入力デバイスを介して入力された第二のユーザ入力に基づいて前記現実世界環境の前記ビジュアリゼーションを置き換える仮想現実グラフィックを含むさらなるストリーミングメディアを
リアルタイムに生成することと、
を含む、ゲーミング効果を生成することと、
前記ゲーミング効果を送信することであって、
前記ストリーミングメディアを生成することに応答して前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記ストリーミングメディアを含む前記ゲーミング効果を前記定位置ビューアに
リアルタイムに送信することと、
前記さらなるストリーミングメディアを生成することに応答して前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記さらなるストリーミングメディアを含む前記ゲーミング効果を前記定位置ビューアにリアルタイムに送信することと、
を含む、前記ゲーミング効果を送信することと、
前記ゲーミング効果を表示することであって、
送信された前記ストリーミングメディアを前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記定位置ビューアのディスプレイに
リアルタイムに表示することと、
送信された前記さらなるストリーミングメディアを前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記定位置ビューアのディスプレイにリアルタイムに表示することと、
を含む、前記ゲーミング効果を表示することと、
を含
み、
前記ズーム制御部のズーム倍率が前記第一の倍率から前記第二の倍率に変化したことに応答して前記さらなるストリーミングメディアをリアルタイムに表示することにより、拡張現実環境から仮想現実環境へと遷移し、
前記第一のユーザ入力および前記第二のユーザ入力は、前記ユーザにより前記ビューアの動作に関する命令を提供するために前記入力デバイスを介して入力され、前記拡張現実環境および/または前記仮想現実環境に適用されるアクションおよび/または効果を可能にする、
方法。
【請求項17】
前記リアルタイムデータを受信することが、前記定位置ビューアの一または二以上の向きおよび位置センサ、一または二以上の多自由度慣性測定ユニット、一または二以上の光センサ、一または二以上の存否センサ、または一または二以上のアンテナを少なくとも介して収集されたデータを前記コンピュータグラフィック生成システムを介して受信することを含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記コンピュータグラフィック生成システムを介して予備のストリーミングメディアまたは予備のさらなるストリーミングメディアをさらなる定位置ビューアに送信することであって、前記予備のストリーミングメディアおよび前記予備のさらなるストリーミングメディアが前記さらなる定位置ビューアの視点からの前記定位置ビューアに表示される前記ストリーミングメディアおよび前記さらなるストリーミングメディアにそれぞれ対応するビジュアリゼーションコンテンツを備える、送信することと、
前記コンピュータグラフィック生成システムを介して前記さらなる定位置ビューアの各ディスプレイに前記予備のストリーミングメディアまたは前記予備のさらなるストリーミングメディアを表示することと、
を含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも一つのセンサが一または二以上の存否センサを備え、
前記コンピュータグラフィック生成システムが、
前記一または二以上の存否センサからのデータを処理することによって前記ビューアの画角が現実世界のオブジェクトによって遮られるかまたは制限されることを決定し、
前記ビューアの前記画角が遮られるかまたは制限されるとの決定に応答して、前記少なくとも一つのカメラによりキャプチャされた前記現実世界環境の前記リアルタイム画像データを使用することを一時的に停止し、代わりに前もって得た現実世界環境の画像データを使用する、
ように構成される、
請求項1~
9のいずれか1項に記載の複合現実ビューイングシステム。
【請求項20】
前記少なくとも一つのセンサが一または二以上の存否センサを備え、
前記コンピュータグラフィック生成システムが、
前記一または二以上の存否センサからのデータを処理することによって前記定位置ビューアの画角が現実世界のオブジェクトによって遮られるかまたは制限されることを決定し、
前記定位置ビューアの前記画角が遮られるかまたは制限されるとの決定に応答して、前記少なくとも一つのカメラによりキャプチャされた前記現実世界環境の前記リアルタイム画像データを使用することを一時的に停止し、代わりに前もって得た現実世界環境の画像データを使用する、
ように構成される、
請求項
10~
15のいずれか1項に記載の定位置ビューア。
【請求項21】
前記少なくとも一つのセンサが一または二以上の存否センサを備え、
前記コンピュータグラフィック生成システムが、
前記一または二以上の存否センサからのデータを処理することによって前記定位置ビューアの画角が現実世界のオブジェクトによって遮られるかまたは制限されることを決定し、
前記定位置ビューアの前記画角が遮られるかまたは制限されるとの決定に応答して、前記現実世界環境の前記ビジュアリゼーションを使用することを一時的に停止し、代わりに前もって得た現実世界環境の画像データを使用する、
ように構成される、
請求項
16~
18のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年3月6日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR DIGITAL OVERLAY IN AN AMUSEMENT PARK ENVIRONMENT」と題する米国仮特許出願第62/467,817号に基づく優先権および利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本明細書で開示される主題はアミューズメントパークのアトラクションに関し、より具体的には、アミューズメントパークのアトラクションにおいて拡張現実体験および仮想現実体験を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
アミューズメントパークまたはテーマパークはアミューズメントパークのゲスト(例えば、家族および/またはあらゆる年齢の人々)に楽しみを提供する様々なエンターテイメントアトラクションを含み得る。伝統的に、アトラクションは道具、家具、建物のレイアウト、小道具、装飾等を使用して構築され得るテーマ環境を含み得る。テーマ環境の複雑さによってはこのためにテーマ環境を作り上げることおよび替えることが非常に難しく時間のかかるものであることが判明することがある。加えて、全てのゲストを楽しませるテーマ環境を作り上げることは非常に難しいものであり得る。実際に、同一のテーマ環境が魅力的であるゲストもいるが、他のゲストに対してはそうではない可能性もある。したがって、現在は従来技術に対して柔軟で効果的な方法でそのようなアトラクションにおいてアトラクションのテーマを変更することが可能であり得るアトラクションを含むこと、または所定のテーマの特徴を含むかまたは取り除くことが望ましいと認識されている。それらのアトラクションに対してゲストが没入できる体験を高めること、およびゲストに対してよりパーソナライズまたはカスタマイズされた体験を提供することが望ましいことも現在は認識されている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の範囲に相応する所定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は本開示の範囲を限定することを意図したものではなく、むしろこれらの実施形態は本実施形態の可能な形態の簡潔な概要を提供することのみを意図したものである。実際に、本実施形態は以下で述べられる実施形態と類似するかまたは異なる様々な形態を包含し得る。
【0005】
一つの実施形態では、複合現実ビューイングシステムは安定したプラットフォームに固定され、ビューアを通してテーマ(theme)を見るためにユーザによって操作可能に構成されるビューアを含む。ビューアはディプレイデバイス、ズーム制御部を備えるユーザインタフェース、および少なくとも一つのセンサを含み、少なくとも一つのセンサは少なくとも一つのカメラを備える。複合現実ビューイングシステムはまたビューアに通信可能に結合されたコンピュータグラフィック生成システムを含む。コンピュータグラフィック生成システムはビューアの少なくとも一つのカメラを介してキャプチャされた画像データに基づいて現実世界環境のストリーミングメディアを生成し、拡張現実グラフィック、仮想現実グラフィック、またはその両方を生成し、現実世界環境のストリーミングメディア上にスーパーインポーズされ、ビューアのディスプレイデバイスに表示されるスーパーインポーズされた拡張現実グラフィック、仮想現実グラフィック、またはその両方と併せて現実世界環境のストリーミングメディアを送信するように構成される。
【0006】
別の実施形態では、定位置ビューアはユーザにストリーミングメディアを表示するように構成されたディスプレイを含み、表示されるストリーミングメディアは拡張現実(AR)グラフィック、仮想現実(VR)グラフィック、またはその両方を含む複合現実(MR)を含む。定位置ビューアは定位置ビューア周辺の現実世界環境の画像データをキャプチャするように構成されたカメラを含む。定位置ビューアはまたストリーミングメディアの生成に関連する情報を収集するように構成された少なくとも一つのセンサを含む。
【0007】
別の実施形態では、方法はコンピュータグラフィック生成システムを介してリアルタイムデータを受信し、分析することを含み、リアルタイムデータを受信することはコンピュータグラフィック生成システムを介して定位置ビューアの少なくとも一つのセンサおよびユーザインタフェースからデータを受信することを含む。方法は、コンピュータグラフィック生成システムを介して受信したリアルタイムデータに基づいてゲーミング効果を生成することを含み、ゲーミング効果は拡張現実(AR)グラフィック、仮想現実(VR)グラフィック、またはその両方を含む。方法は、複合現実ビジュアリゼーションを生成するためにコンピュータグラフィック生成システムを介して現実世界環境のビジュアリゼーション上に生成されたゲーミング効果をオーバーレイすることを含む。方法はまた、コンピュータグラフィック生成システムを介して定位置ビューアへ複合現実ビジュアリゼーションを送信すること、およびコンピュータグラフィック生成システムを介して定位置ビューアのディスプレイに複合現実ビジュアリゼーションを表示することを含む。
【0008】
これらおよび他の特徴、態様、および利点は、図面を通して同様の数字が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読まれた場合により理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に基づく、一または二以上の定位置AR/VRビューアを含む拡張現実および/または仮想現実(AR/VR)システムによって高められたテーマアトラクションを有するアミューズメントパークの実施形態を示している。
【
図2】本実施形態に基づく、
図1の定位置AR/VRビューアの一実施形態の斜視図を示している。
【
図3】本実施形態に基づく、
図1のAR/VRシステム一実施形態のブロックダイアグラムを示している。
【
図4】本実施形態に基づく、
図1のAR/VRシステムによってレンダリングされたAR環境とVR環境との間の遷移を概略的に示している。
【
図5】本実施形態に基づく、複数の定位置AR/VRビューアのために
図1のAR/VRシステムによってレンダリングされた例示的なAR/VR環境を概略的に示している。
【
図6】本実施形態に基づく、
図1のAR/VRシステムを使用してAR/VR体験を創造するためのプロセスを示すフローダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一または二以上の固有の実施形態を以下で詳細に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実装の特徴の全てを本明細書において説明しない場合もある。そのような実際の実装の開発において、あらゆるエンジニアリングまたは設計プロジェクトにおいてはシステム関連およびビジネス関連の制約を順守すること等の開発者に固有の目標を達成するために、多くの実装に固有の決定をしなければならず、この決定は実装によって異なり得るものであることを理解されたい。さらに、そのような開発努力は時間のかかるものであり得るが、それにもかかわらず本開示の利益を有する当業者にとっては設計、製作、および製造の日常的な業務であることを理解されたい。
【0011】
本実施形態は、アミューズメントパークまたはテーマパークのアトラクションの一部として拡張現実(AR)体験、仮想現実(VR)体験、複合現実(例えば、ARとVRとの組み合わせ)体験、またはそれらの組み合わせを提供するためのシステムおよび方法に関する。特には、ARおよび/またはVR(AR/VR)システムはアミューズメントパークのゲストにAR/VR体験を提供するための一または二以上のビューアを含み得る。例えば、ゲストはビューアを通して景色を見ることができ、ビューアによりAR体験、VR体験、または両方の体験の組み合わせが容易になり得る。一つの実施形態では、ビューアは定位置ビューア(例えば、安定したプラットフォームまたは地面に固定された双眼鏡、ファインダ、または望遠鏡)であり得る。したがって、ビューアは定位置AR/VRビューアと呼ぶことができる。定位置AR/VRビューアは現実世界環境(例えば、物理的なアミューズメントパークの側面)のリアルタイム画像データ(例えば、ライブ使用中にキャプチャされ、実質的にリアルタイムに送信される写真および/またはビデオ)をキャプチャするために使用され得る少なくとも一つのカメラを含み得る。定位置AR/VRビューアはディスプレイを含み得る。例えば、定位置AR/VRビューアは定位置AR/VRビューアを使用しているユーザの画角にそれぞれ対応する少なくとも二つのディスプレイを含み得る。定位置AR/VRビューアはユーザが画角を変更したり、景色を見回したりする等のことができるように回転し、傾斜するように設計され得る。
【0012】
AR/VRシステムは定位置AR/VRビューアからリアルタイム画像データ(例えば、ライブ使用中にキャプチャされ、実質的にリアルタイムに送信される写真および/またはビデオ)を受信するコンピュータグラフィック生成システムを含んでもよく、定位置AR/VRビューアのディスプレイに様々なAR、VR、またはARとVRとの組み合わせ(AR/VR)グラフィック画像と併せて現実世界環境のビデオストリームをレンダリングしてもよい。一つの実施形態では、定位置AR/VRビューアはAR/VR環境の所定のエリアにズームインおよびズームアウトし、AR環境とVR環境との間を遷移するように操作可能であり得る。特には、ユーザはAR環境内のあるエリア(例えば、特徴、オブジェクト)にズームインすることができ、ユーザがズームインし続けるとビデオストリームはVR環境に遷移する。一つの実施形態では、定位置AR/VRビューアはAR/VR環境内の特徴またはオブジェクトと連動またはやり取りするためにユーザインタフェース(例えば、一または二以上のプッシュボタン、ジョイスティック)を介して操作され得る。さらに、AR/VRシステムの所定の実施形態は例えば一連のネットワーク接続された定位置AR/VRビューアを使用する複数のユーザに類似の体験を提供し得る。
【0013】
本実施形態は様々な設定で実装され得るが、本開示の特徴を有するアミューズメントパーク10の一例が
図1に描写されている。図示されるように、アミューズメントパーク10はテーマアトラクション12を含み得る。テーマアトラクション12はテーマに対応する固定器具、建物のレイアウト、小道具、装飾等を含む物理的構造物14を含み得る。図示されている例では、テーマアトラクション12は農場/納屋のように装飾されている。テーマアトラクション12はアミューズメントパーク10のゲストに対してより没入感のある、パーソナライズされた、および/またはインタラクティブな体験を創造するために、一または二以上の定位置AR/VRビューア16を含むAR/VRシステム15を含み得る。特には、ゲストまたはユーザは高められたビューイング体験のための定位置AR/VRビューア16を通してテーマアトラクション12を見回すことができる。定位置AR/VRビューア16は安定したプラットフォームまたは地面18に固定され、またユーザ20は定位置AR/VRビューア16に接近し、定位置AR/VRビューア16を使用してテーマアトラクション12を見回すことができる。
【0014】
定位置AR/VRビューア16は典型的な双眼鏡またはファインダが有するであろう機能を有し得る。例えば、定位置AR/VRビューア16はテーマアトラクション12の異なるエリアを見るためにユーザ20によって回転されるかまたは傾斜させられ得る。例えば、定位置AR/VRビューア16はユーザ20がテーマアトラクション12のエリアにズームインまたはズームアウトすることができるようにズーミング効果を有し得る。加えて、定位置AR/VRビューア16によりAR体験、VR体験、または両方の体験が容易になり得る。特には、定位置AR/VRビューア16はディスプレイ24にAR/VR22をレンダリングしてもよく、AR/VR環境22はAR/VRグラフィック26を含んでもよい。図示されている例では、定位置AR/VRビューア16を使用せずにテーマアトラクション12を見ているゲストには納屋のみが見え得る。しかしながら、定位置AR/VRビューア16を使用しているユーザは納屋28だけでなく納屋28の前にいる二頭の馬30等のAR/VRグラフィックが見え得る。
【0015】
定位置AR/VRビューア16の一実施形態の斜視図が
図2に示されている。示されているように、定位置AR/VRビューア16は安定したプラットフォームまたは地面18に固定され得る。定位置AR/VRビューア16はディスプレイ24を含むビューア部40、および定位置AR/VRビューア16を安定したプラットフォームまたは地面18に固定する固定部42を含み得る。ユーザ20は定位置AR/VRビューア16のディスプレイ24をのぞき込むためにビューイングエリア44に立つことができる。ディスプレイ24は一つまたはそれよりも多くのディスプレイ(例えば、ユーザ20の各目にそれぞれ対応する二つのディスプレイ46)を含み得る。ディスプレイ46は円形、正方形、長方形、楕円形等のような任意の好適な形状を有し得る。ディスプレイ46は特徴的な寸法48を有し得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ24はユーザ20の近くにいるゲストもユーザ20に示されているものを見ることができるような方法で構成され得る。例えば、ユーザ20の後ろまたは隣にいるゲストがディスプレイ46に表示されているものを見ることができるようにディスプレイ46の特徴的な寸法48は十分に大きい。
【0016】
定位置AR/VRビューア16は画角49を有する。一つの実施形態では、ユーザ20は(例えば、安定したプラットフォームまたは地面18に実質的に平行な)回転方向50に沿って、(例えば、回転方向50に実質的に平行な)回転方向52に沿って、またはそれらの組み合わせでビューア部40を回転または傾斜させることによって画角49を変更することができる。一つの実施形態では、ユーザ20は方向54(例えば、安定したプラットフォームまたは地面18に垂直な方向)に沿ってビューア部40を上昇または下降させることによって画角49を変更することができる。理解されるように、定位置AR/VRビューア16は
図3において論じられるような他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を含み得る。
【0017】
図3はAR/VRシステム15の様々な構成要素のブロックダイアグラムである。図示されている実施形態では、AR/VRシステム15は通信ネットワーク62を介して(例えば、アミューズメントパーク10内の)コンピュータグラフィック生成システム60に通信可能かつ操作可能に結合される。通信ネットワーク62は無線ローカルエリアネットワーク、広域無線ネットワーク、近距離無線通信、および/またはイーサネット(登録商標)ケーブル、ファイバ等を介した有線ネットワークを含み得る。一または二以上の定位置AR/VRビューア16はAR/VR環境22(例えば、一または二以上の定位置AR/VRビューア16を介して示されるAR/VRグラフィック26および/または音響効果)を創造するためにコンピュータグラフィック生成システム60に信号またはデータを送信し、またそこから信号またはデータを受信することができる。コンピュータグラフィック生成システム60は通信ネットワーク62を介してデータサーバ64に通信可能に結合され得る。データサーバ64はユーザ20のユーザ情報を格納および/または処理し得るリモートまたはオンサイトデータサーバであり得る。ユーザ情報は支払い情報、メンバシップ情報、個人情報(例えば、年齢、身長、特別なニーズ等)、ゲーミング情報(例えば、テーマアトラクション12に関連付けられたビデオゲームに関する情報、ユーザ20がそのビデオゲームにおいて関連付けられている特定のキャラクタに関する情報、ユーザ20のゲーム履歴に関する情報)等のような、ユーザ20によって提供されるかまたは権限を与えられた任意の好適な情報を含み得る。
【0018】
図3に示されているように、定位置AR/VRビューア16はセンサ66、ユーザインタフェース68、プレゼンテーションデバイス70、ならびにセンサ66およびユーザインタフェース68に通信可能に結合されたデータエンコーダ72を含み得る。データエンコーダ72はセンサ66およびユーザインタフェース68によって提供されたデータまたは信号を受信および/または処理(例えば、エンコード)し得る。例えば、エンコーダ72はセンサ66およびユーザインタフェース68によって提供されるストリーミング可能なデータを収集し、エンコードされたデータを生成するために固有のアルゴリズムに従い得る一または二以上のプロセッサとして実装され得る。エンコーダ72は(センサ66およびユーザインタフェース68からのデータおよび信号に対応する)エンコードされたデータをストリーミングするために、例えば、通信ネットワーク62を介してコンピュータグラフィック生成システム60に通信可能に結合され得る。エンコーダ72は実質的にリアルタイム、および/またはコンピュータグラフィック生成システム60からの命令を受信する際に、エンコードされたデータをコンピュータグラフィック生成システム60にストリーミングし得る。
【0019】
センサ66は一または二以上のカメラ74、一または二以上の向きおよび位置センサ76(例えば、加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、全地球測位システム(GPS)受信機、一または二以上の他自由度(NDOF)慣性測定ユニット(IMU)等)、一または二以上の光センサ78、一または二以上の存否センサ80(例えば、モーションセンサ、超音波センサ、反射率センサ、ブレークビームセンサ等)、および一または二以上のアンテナ82を含み得る。
【0020】
一または二以上のカメラ74はユーザ20のライブ使用中に現実世界画像(例えば、テーマアトラクション12のような現実世界環境の画像および/またはリアルタイムビデオデータ)をキャプチャし得る。一または二以上のカメラ74はキャプチャした現実世界画像を実質的にリアルタイムに送信し得る。一つの実施形態では、定位置AR/VRビューア16は少なくとも二つのカメラ74を含むことができ、この二つのカメラ74はユーザ20の(例えば、左右の視界の)各視点にそれぞれ対応し得る。一つの実施形態では、一または二以上のカメラ74は高解像度および/またはハイスピードカメラであり得る。例えば、一または二以上のカメラ74は(例えば、毎秒約60フレームを超えるフレームレートおよび約4000画素オーダーの水平解像度の)4K解像度デジタルハイスピードカメラであり得る。一または二以上のカメラ74(例えば、一または二以上のカメラ74は定位置AR/VRビューア16上に配置される)は高速かつ高解像度の能力を有するため、キャプチャされた現実世界画像は高解像度および高三次元(3D)深さを有する可能性があり、これは高いレベルの現実感を有するAR/VRグラフィックの生成を支援し得る。一または二以上の向きおよび位置センサ76は定位置AR/VRビューア16の画角を示すデータをキャプチャし得る。一または二以上の光センサ78は周囲の光レベル(例えば、どれほど明るい/暗いか)を検出するための任意の好適な光センサであり得る。
【0021】
一または二以上の存否センサ80は定位置AR/VRビューア16の画角49を遮るかまたはそこに入ってくる可能性のあるオブジェクト(例えば、現実世界のオブジェクト、人間)の存在を示すデータをキャプチャし得る。一または二以上の存否センサ80はユーザ20の存在を示すデータをキャプチャし得る。一つの実施形態では、定位置AR/VRビューア16は一または二以上の存否センサ80によってキャプチャされたデータに基づいて(例えば、プロセッサ90を介して)作動および停止され得る。例えば、定位置AR/VRビューア16は定位置AR/VRビューア16が使用されていない(例えば、ユーザ20の存在が検出されない)場合に停止させてスリープモードまたはスタンバイモードにし、定位置AR/VRビューア16はユーザ20の存在を検出したことに応答してスリープモードまたはスタンバイモードから作動され得る。一つの実施形態では、一または二以上の存否センサ80はゲスト側(ユーザ20の隣のゲスト)に配置することができ、定位置AR/VRビューア16に(例えば、有線または無線接続を介して)通信可能に結合される。一または二以上のアンテナ82はユーザ20を識別するために使用される無線周波数識別(RFID)アンテナ82であり得る。
【0022】
ユーザインタフェース68(例えば、ゲーム制御部)はユーザ20が定位置AR/VRビューア16の動作に関する命令を提供することが可能になるように任意の好適な入力デバイス(例えば、プッシュボタン、ジョイスティック、スピナ、ノブ)を含み得る。例えば、ユーザインタフェース68はユーザ20がディスプレイ24に表示されている特徴(例えば、現実世界の特徴、AR/VRグラフィック26)にズームインおよびズームアウトすることが可能になるように構成されたズーム制御部84(例えば、スピナ、ノブ)を含み得る。ユーザインタフェース68はAR/VR環境22に適用される種々のアクションおよび/または効果が可能になるように構成され得るプッシュボタン86もまた含み得る。例えば、プッシュボタン86によりユーザ20がAR/VR環境22内でAR/VRグラフィック26のキャラクタまたはオブジェクトを異なる方向(例えば、上、下、左、右)に動かすことが可能になり得る。例えば、プッシュボタン86によりユーザ20がAR/VR環境22内でAR/VRグラフィック26のオブジェクトを選択することまたは掴む/放すことが可能になり得る。所定の実施形態では、一または二以上の向きおよび位置センサ76によってキャプチャされたデータおよび/またはユーザインタフェース68の使用法はユーザ20がどのアトラクションの特徴(例えば、現実世界のオブジェクト、AR/VRグラフィック26)を見ることおよび/またはそれとやり取りすることに最も長い時間をかけているかを分析するために使用され得る。
【0023】
プレゼンテーションデバイス70はプレゼンテーションコンテンツに対応する信号またはデータを受信するために通信ネットワーク62を介してコンピュータグラフィック生成システム60に通信可能かつ操作可能に結合することができ、AR/VR環境22を創造するためにプレゼンテーションコンテンツ(例えば、AR/VRグラフィック画像またはビデオストリーム、AR/VRグラフィック26)を表示する。プレゼンテーションデバイス70はディスプレイ24およびオーディオトランスデューサ88(例えば、スピーカー)を含み得る。前述のように、ディスプレイ24は一または二以上のディスプレイ46、例えば定位置AR/VRビューア16を使用しているユーザの各目にそれぞれ対応する二つのディスプレイ46を含み得る。ディスプレイ24はユーザ20の隣のゲストが、ディスプレイ24上のユーザ20に対して表示されているものを見ることができるように構成され得る。一つの実施形態では、ディスプレイ24は4K高解像度ディスプレイ(400画素オーダーの水平解像度)であり得る。オーディオトランスデューサ88は音響効果を示すために一または二以上のスピーカー等の任意の好適なデバイスを含み得る。
【0024】
AR/VR環境22の創造をサポートするために、コンピュータグラフィック生成システム60はプロセッサ90およびメモリ92等のプロセッシング回路を含み得る。プロセッサ90はユーザ20のAR/VR体験を高めるためにAR/VRグラフィック26に融合されているキャプチャされた現実世界画像を生成するための本開示技術を実施するための命令を実行するためのメモリ92に操作可能に結合され得る。これらの命令はメモリ92および/または他のストレージのような有形で非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたプログラムまたはコードにおいてエンコードされ得る。プロセッサ90は汎用プロセッサ、システムオンチップ(SoC)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはいくつかの他の類似のプロセッサ構成であり得る。
【0025】
コンピュータグラフィック生成システム60は好適なAR/VRプラットフォームを可能にする任意の好適なハードウェア、ソフトウェア(例えば、ゲームエンジン)、およびアルゴリズムを含み得る。例えば、コンピュータグラフィック生成システム60はテーマアトラクション12のモデル(例えば、空間的な情報、コンピュータ支援設計(CAD)ファイル)および定位置AR/VRビューア16の位置をメモリ92に格納するか、またはデータサーバ64にアクセスし得る。特には、モデルは現実世界周辺環境(例えば、テーマアトラクション12)に対する定位置AR/VRビューア16の位置情報を含み得る。モデルはプレゼンテーションデバイス70に信号を供給するためにデータエンコーダ72からの他の入力(例えば、定位置AR/VRビューア16のセンサ66およびユーザインタフェース68からのエンコードされたデータ)と共に使用され得る。特には、コンピュータグラフィック生成システム60はユーザ20がAR/VR環境22を創造するためにキャプチャされた現実世界画像上にスーパーインポーズされたAR/VRグラフィック26を生成およびレンダリングするために定位置AR/VRビューア16を操作する(例えば、画角49を変更する、ズームインおよびズームアウトする、プッシュボタン86を使用する)ように動的にアップデートされる。
【0026】
理解されるように、テーマアトラクション12および定位置AR/VRビューア16の位置がモデリングされており、そのモデルがコンピュータグラフィック生成システム60に格納されているかまたはそれによってアクセス可能であるため、コンピュータグラフィック生成システム60はユーザ20がどこを見ているのかを決定し、AR/VRグラフィックおよびキャプチャされた現実世界画像の好適な重ね合わせを決定するために定位置AR/VRビューア16の画角49を決定することのみが必要であり得る。したがって、AR/VR環境22を生成するためにコンピュータグラフィック生成システム60はより効率的に(例えば、より少ない計算能力を使用して)AR/VRグラフィック26とキャプチャされた現実世界画像とを組み合わせ得る。特には、コンピュータグラフィック生成システム60はAR/VRグラフィック26が通常の条件下と同じように振る舞うことを可能にするためにAR/VRグラフィック26および現実世界画像を高いレベルの現実感で整列されるように、キャプチャされた現実世界画像上にAR/VRグラフィック26を効率的に生成およびスーパーインポーズする。例えば、AR/VRグラフィック26を定位置AR/VRビューア16の画角49に応じて任意の現実世界のオブジェクト(例えば、現実世界中の物理的構造物14、ゲスト、建物、オブジェクト)によって完全にまたは部分的に塞ぐ必要がある場合、コンピュータグラフィック生成システム60は透明なAR/VRグラフィック26を完全にまたは部分的に生成し得る。例えば、コンピュータグラフィック生成システム60は現実世界のオブジェクトがもはや存在しないかまたは削除されたかのように見えるように(例えば、現実世界のオブジェクトは完全にまたは部分的にAR/VRグラフィック26で塞がれる)、現実世界のオブジェクトにオーバーレイするためのAR/VRグラフィック26を生成し得る。
【0027】
さらに、AR/VRグラフィック26は現実世界画像がキャプチャされると実質的にリアルタイムにキャプチャされた現実世界画像上に生成およびオーバーレイされるため、AR/VRグラフィック26の現実感が高められ得る。例えば、ユーザ20がAR/VR環境22内のズーム制御部を介してズームインすると、コンピュータグラフィック生成システム60はAR/VRグラフィック26がより現実味を帯びて見えるように、一または二以上のカメラ74によって実質的にリアルタイムにキャプチャされた光学的にズームインされた画像に基づいてAR/VRグラフィック26を生成またはアップロードする。所定の実施形態では、AR/VRグラフィック26はまたユーザ20が所定のゲームオプションを選択する(例えば、AR/VR環境22内のゲームに対応するキャラクタを選択する、チームメンバを選択する、道具/実用品を選択する)ように促すため、またはユーザ20のゲームのヒント(例えば、どこを探検するか、どの要素を収集するかに関するヒント等)を提供するために生成され得る。コンピュータグラフィック生成システム60はまたAR/VR環境22におけるユーザの体験を高めるためにオーディオトランスデューサ88を介して音響効果を生成およびレンダリングし得る。
【0028】
一つの実施形態では、コンピュータグラフィック生成システム60は(例えば、一または二以上のアンテナ82を介して送信されたおよび/またはデータサーバ64に格納された)ユーザ20に関する情報に基づいてAR/VR環境22を生成し得る。例えば、コンピュータグラフィック生成システム60はユーザのプレイ履歴、ゲームステータス、メンバシップステータス等に従ってAR/VR環境22内に所定のキャラクタ、道具/実用品、および/またはゲームシナリオを表示し得る。一つの実施形態では、コンピュータグラフィック生成システム60は(例えば、ズーム制御部84および/またはプッシュボタン86からの信号に基づいて)ユーザ入力に基づいてAR/VRグラフィック26を生成およびレンダリングし得る。例えば、コンピュータグラフィック生成システム60はズーム制御部84を介してユーザ20によって適用されたズーミング効果の程度に応じてAR/VR環境22内のズームインまたはズームアウトされた画像を表示し得る。一つの例では、コンピュータグラフィック生成システム60はプッシュボタン86を介してユーザ20によって適用されたゲーム操作を反映するためにAR/VRグラフィック26を表示し得る。例えば、AR/VRグラフィック26は移動する機能または掴む機能に対応して、ユーザ20によって適用されているプッシュボタン86に応答して移動しているかまたは掴まれているオブジェクトを表示し得る。理解されるように、ズーム制御部84およびプッシュボタン86はゲーム制御部またはジョイスティックとして機能し得る。
【0029】
所定の実施形態では、生成された環境の現実感を高めるためにコンピュータグラフィック生成システム60は現実世界の物理的環境(例えば、一または二以上の光センサ78を介して検出された照明情報、一または二以上の存否センサ80を介して検出された情報)に基づいてAR/VRグラフィック26を生成し得る。例えば、一または二以上の光センサ78によって収集されたデータに基づいて、コンピュータグラフィック生成システム60は現実世界の物理的環境が暗いこと(例えば、夜であること)を決定し得る。この決定に応答して、コンピュータグラフィック生成システム60はAR/VR環境22が好適な明るさでユーザ20に示されるように生成されたAR/VRグラフィック26の明るさを減少させ得る。例えば、一または二以上の光センサ78によって収集されたデータに基づいて、コンピュータグラフィック生成システム60は現実世界の物理的環境が暗すぎることを決定し得る。この決定に応答して、コンピュータグラフィック生成システム60はAR/VR環境22が好適な明るさでユーザ20に示されるようにAR/VRグラフィック26と組み合わせる前にキャプチャされた現実世界画像の明るさを増加させ得る。例えば、コンピュータグラフィック生成システム60は一または二以上の存否センサ80からのエンコードされたデータを処理し、定位置AR/VRビューア16の画角49が遮られるかまたは制限され得る(例えば、現実世界のオブジェクト、人間によって遮られる)ことを決定し得る。画角49が遮られるかまたは制限され得るという決定に応答して、コンピュータグラフィック生成システム60はAR/VR環境22を生成するための一または二以上のカメラ74からのキャプチャされた現実世界画像を使用することを一時的に停止し、その代わりに一または二以上のカメラ74から前もって得た現実世界画像が使用され得る。
【0030】
所定の実施形態では、生成された環境の現実感を高めるためにコンピュータグラフィック生成システム60はリアルタイムデジタルシャドウを含むARグラフィック(例えば、AR/VRグラフィック26)を生成し得る。コンピュータグラフィック生成システム60は現実世界のオブジェクトおよび現実世界の照明情報(例えば、一または二以上の光センサ78を介して検出される照明情報、一または二以上の存否センサ80を介して検出される情報、コンピュータグラフィック生成システム60のカレンダーの内部時計によって示される一日のうちの時刻および/または一年のうちの日)に関連する各画角49に基づいて、デジタルオブジェクトおよびARオブジェクトのリアルタイムデジタルシャドウを生成し得る。例えば、納屋28および二頭の馬30のデジタルシャドウは太陽および現実世界の照明要素等の、現実世界の光源の入射角に基づいて決定される好適な形状および明るさで生成され、斜視的な画角49に関して、光が現世界およびまたは人々によって遮られているかどうかに基づいている。
【0031】
さらに、コンピュータグラフィック生成システム60は通信ネットワーク62を介して一または二以上のリモートビューイングデバイス65に通信可能かつ操作可能に結合され得る。一または二以上のリモートビューイングデバイス65は任意の好適なディスプレイ(例えば、ビデオおよび/またはオーディオディスプレイ、コンピュータ)を含み得る。一または二以上のリモートビューイングデバイス65はモバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、およびタブレット)であり得る。コンピュータグラフィック生成システム60は一または二以上のリモートビューイングデバイス65を見ているユーザが定位置AR/VRビューア16のユーザ20と同じAR/VRグラフィック26を見ることおよび/または同じ音響効果を聴くことが可能になるように一または二以上のリモートビューイングデバイス65に生成されたAR/VRグラフィック26および/または音響効果をストリーミングし得る。
【0032】
さらに、コンピュータグラフィック生成システム60はズーム制御部84のユーザ操作に基づいてAR/VR環境22内のAR環境とVR環境との間で切り替え得る。
図4は本開示の態様に基づくAR環境とVR環境との間の遷移の例を概略的に示している。示されている実施形態では、ディスプレイ24を通してテーマアトラクション12を見ているユーザ20はARグラフィック23のみを含むAR/VRグラフィック26を見得る。ステップ100に示されるように、ユーザ20はAR特徴25の細部を見るためにAR特徴25のうちの一つ(例えば、馬)にズームインするため、(例えば、ズーム制御部84を介して)定位置AR/VRビューア16を操作し得る。さらにステップ102および104に示されるように、ユーザ20はAR特徴25のより詳細な拡大図を見るためにズームインし得る。理解されるように、ユーザ20はAR特徴25からズームアウトするために逆方向にズーム制御部84を操作し得る。別の実施形態では、ステップ106に描写されているように、ユーザ20はAR特徴27のうちの別のAR特徴(例えば、納屋のドア)の拡大された細部を見るためにAR特徴27にズームインするため、(例えば、ズーム制御部84を介して)定位置AR/VRビューア16を操作し得る。ステップ108に示されるように、ユーザ20はAR特徴27のさらに拡大された図を見るためにズームインし得る。ステップ110に示されるように、ユーザ20がズームインし続けるとコンピュータグラフィック生成システム60はAR体験からVR体験へとユーザの体験が遷移するようにVRグラフィック29を生成し得る。例えば、ステップ110では、ユーザの体験はVR環境へと遷移し、ユーザ20はまるでユーザ20が家畜に囲まれた納屋の中にいるかのようにVRグラフィック29を楽しみ得る。理解されるように、ユーザ20はVR体験からAR体験へと戻るように遷移するため、AR特徴27にズームアウトするため、または任意のAR特徴にズームアウトするためにズーム制御部84を逆方向に操作し得る。
【0033】
一つの実施形態では、コンピュータグラフィック生成システム60は複数のユーザ20が同じゲームに取り組むこと、および/または他のユーザ20によって適用されたアクションを見ることが可能になるように複数の定位置AR/VRビューア16に通信可能かつ操作可能に結合され得る。
図5は本開示の態様に基づくAR/VR環境22内の複数の定位置AR/VRビューア16間のそのような接続性/取り組みの例を概略的に示している。示されている例では、コンピュータグラフィック生成システム60は第一のユーザ122によって操作される第一の定位置AR/VRビューア120および第二のユーザ126によって操作される第二の定位置AR/VRビューア124に通信可能かつ操作可能に結合されている。第一および第二のユーザ122および126の両方がそれぞれのディスプレイ24に表示された同じAR/VR特徴128を見ることができるが、異なる視点からである。さらに、第一および第二のユーザ122および126の両方がそれぞれのディスプレイ24上の、第一および第二のユーザ122および126のいずれかによって適用されたアクション129(例えば、AR/VR環境22内のアクション)を見得る。示されている例では、エリア134に示されているように、第一のユーザ122は家畜132に与えるために水タンク130を満たすようなアクション129を実行するために第一の定位置AR/VRビューア120を操作する。例えば、第一の122は水タンク130を狙うために画角49を調整し、水タンク130にズームインまたはズームアウトするためにズーム制御部84を使用し、水タンク130を満たし始めるためにプッシュボタン86のうちの一つを押すことができる。それに対応して、第二のユーザ126はそれぞれのディスプレイ24から第一のユーザ122によって適用されたアクション129を見ることができる。一つの実施形態では、コンピュータグラフィック生成システム60は第二のユーザ126もまたエリア134を見ている(例えば、第二の定位置AR/VRビューア124の各画角49がエリア134の一部に重なっている)ことを決定することができ、この決定に応答して、コンピュータグラフィック生成システム60は第一および第二の定位置AR/VRビューア120および124の各ディスプレイ24にアクション129の結果を含む同じAR/VR特徴128を表示し得る。別の実施形態では、コンピュータグラフィック生成システム60は第二のユーザ126が第一のユーザ122と同じゲームに取り組んでいることを決定する(例えば、第二のユーザ126は第一のユーザ122とゲームに参加することに同意するためにユーザインタフェース68を使用して指示を提供し得る)ことができ、この決定に応答して、コンピュータグラフィック生成システム60は第一および第二の定位置AR/VRビューア120および124の各ディスプレイ24にアクション129の結果を含む同じAR/VR特徴128を表示し得る。
【0034】
図6はAR/VRシステム15を使用してAR体験、VR体験、および/または他のコンピュータ媒介体験を創造するための方法140の一実施形態のプロセスフローダイアグラムを示している。方法140は非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体(例えば、メモリ92)に格納され、例えばコンピュータグラフィック生成システム60のプロセッサ90によって実行される代表的な開始コードまたは命令であり得る。生成されたAR体験、VR体験および/または他のコンピュータ媒介体験は一または二以上の定位置AR/VRビューア16ならびに一または二以上のリモートビューイングデバイス65を使用して一または二以上のユーザ20および/または他のゲストが楽しむことができる。方法140は一または二以上の定位置AR/VRビューア16の各々のセンサ66およびユーザインタフェース68からリアルタイムデータを受信し、分析する(ブロック142)プロセッサ90を用いて開始し得る。リアルタイムデータは一または二以上のカメラ74によってキャプチャされた写真および/またはビデオ、一または二以上の向きおよび位置センサ76によって検出された向きおよび/もしくは位置情報ならびに/または画角49、一または二以上の光センサ78によって検出された照明情報、一または二以上の存否センサ80によって検出された定位置AR/VRビューア16の近くのオブジェクトまたはユーザの存在を示す情報、一または二以上のアンテナ82によって受信されたユーザの身元を示す情報等を含み得る。
【0035】
方法140は次にプロセッサ90を用いてゲーミング効果の生成(ブロック144)を継続し得る。一つの実施形態では、ゲーミング効果は受信され、分析されたリアルタイムデータに基づいて生成されたAR/VR画像データおよび音響データを含み得る。例えば、ゲーミング効果はユーザに関連付けられたゲームキャラクタに関する特定のAR/VR画像データを含む。例えば、ゲーミング効果は(例えば、ユーザ20の注目/見ている関心に応じて)ユーザ20によって調整された定位置AR/VRビューア16の画角49に応じて所定のAR/VR特徴を含む。例えば、ゲーミング効果はユーザ20によって適用されたズーム効果(例えば、AR環境からVR環境への遷移に対する所定の閾値を超えたズームイン)に応じてAR環境とVR環境との間の遷移を含み得る。さらなる例として、ゲーミング効果は複数のユーザ20が同じゲーミング体験を共有し得る方法で複数の定位置AR/VRビューア16に合わせて調整されたAR/VR画像データを含み得る。ゲーミング効果はまたAR/VR画像データに対応する音響データを含み得る。
【0036】
方法140は次にプロセッサ90を用いて生成画像ビジュアリゼーション上への生成されたゲーミング効果のオーバーレイ(ブロック146)またはスーパーインポーズを継続し得る。プロセッサ90は現実世界画像(例えば、
図1に示されている物理的構造物14、納屋28)のビデオデータストリームを生成し、一または二以上のビデオマージ技術および/または光学マージ技術を使用して現実世界画像上にAR/VRグラフィック26(例えば、
図1に示されている二頭の馬30)をレンダリングし得る。一例として、グラフィック生成システム60のプロセッサ90は(例えば、画角49に基づいて)所定の特徴を見るために定位置AR/VRビューア16のユーザ20の操作と共同して、または予め決められた時間の経過後に、AR/VRグラフィック26をレンダリングし得る。グラフィック生成システム60は画角49およびいつAR/VRグラフィック26を導入するかを決定するために一または二以上のカメラ74を介してキャプチャされたビデオまたは画像データに一または二以上の幾何学的および測光的認識アルゴリズムを実行し得る。グラフィック生成システム60はユーザインタフェース68を介してユーザ20によって提供された入力に基づいていつAR/VRグラフィック26を導入するかを決定し得る。
【0037】
方法140は次にプロセッサ90を用いてゲーミング効果(例えば、現実世界環境データおよび/または音響効果と併せてオーバーレイされたAR/VRグラフィック26)を送信すること(ブロック148)ならびに一または二以上の定位置AR/VRビューア16の各々のディスプレイ24上および/または一または二以上のリモートビューイングデバイス65に表示すること(ブロック150)を終了させ得る。
【0038】
本実施形態の所定の特徴のみが本明細書において示され、説明されてきたが、当業者においては多くの修正および変更が発生するであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は本開示の真の精神の範囲に含まれるこのような全ての修正および変更を網羅することを意図したものであることを理解されたい。さらに、本開示の実施形態の所定の要素は別の要素と組み合わせられ、または交換される可能性があることを理解されたい。