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特許7257999プログラム、方法、電子装置、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-06
(45)【発行日】2023-04-14
(54)【発明の名称】プログラム、方法、電子装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/53 20140101AFI20230407BHJP
   A63F 13/52 20140101ALI20230407BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20230407BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230407BHJP
【FI】
A63F13/53
A63F13/52
A63F13/69
A63F13/792
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020165168
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057093
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2021-07-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-03-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】田窪 玄
(72)【発明者】
【氏名】勝原 永実子
(72)【発明者】
【氏名】松井 亮平
(72)【発明者】
【氏名】大浦 和宏
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】比嘉 翔一
【審判官】古屋野 浩志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-55647(JP,A)
【文献】特開2016-202665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのためのプログラムであって、
前記電子装置を、
前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、
前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、
前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させ、
前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツを実行する操作ボタンを含む、前記第2のコンテンツの状態を表す前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させ、
前記第1のコンテンツに関するメイン画面及び前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記操作ボタンの操作により前記第2のコンテンツを実行し、
前記第2のコンテンツに関する画面は、プレイヤが選択可能な複数の構成要素を更に含み、
前記操作ボタンは、前記プレイヤにより選択された前記構成要素の購入を実行するものである、
プログラム。
【請求項2】
前記ゲーム制御手段は、前記表示装置に表示された前記第1のコンテンツに関するメイン画面上に、前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に重畳表示させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ゲーム制御手段は、前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記表示装置に、前記第2のコンテンツに関する画面を表示させる前に、前記第2のコンテンツが実行可能であることを通知するポップアップ表示画面を重畳表示させる、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ゲーム制御手段は、制限期間内にのみ前記第2のコンテンツを実行可能である、
請求項1~3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ゲーム制御手段は、前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した後、再度前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合、構成要素を変更した前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させる、
請求項1~4の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第2のコンテンツは、プレイヤが前記ゲームで使用するアイテムのうち、少なくとも限定アイテムを購入可能なショップである、
請求項1~5の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのための方法であって、
前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御ステップと、
前記ゲーム制御ステップによる第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、
を有し、
前記ゲーム制御ステップは、
前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させる第1ステップと、
前記第1ステップ後において、前記判定ステップで前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツを実行する操作ボタンを含む、前記第2のコンテンツの状態を表す前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させる第2ステップと、
前記第1のコンテンツに関するメイン画面及び前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記操作ボタンの操作により前記第2のコンテンツを実行する第3ステップと、
を有し、
前記第2のコンテンツに関する画面は、プレイヤが選択可能な複数の構成要素を更に含み、
前記操作ボタンは、前記プレイヤにより選択された前記構成要素の購入を実行するものである、
方法。
【請求項8】
表示装置を備え、ゲームを実行する電子装置であって、
前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、
前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記表示装置は、
前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を表示した状態で、前記第2のコンテンツを実行する操作ボタンを含む、前記第2のコンテンツの状態を表す前記第2のコンテンツに関する画面を表示し、
前記ゲーム制御手段は、
前記第1のコンテンツに関するメイン画面及び前記第2のコンテンツに関する画面が前記表示装置に表示された状態で、前記操作ボタンの操作により前記第2のコンテンツを実行し、
前記第2のコンテンツに関する画面は、プレイヤが選択可能な複数の構成要素を更に含み、
前記操作ボタンは、前記プレイヤにより選択された前記構成要素の購入を実行するものである、
電子装置。
【請求項9】
表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのためのシステムであって、
前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、
前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記ゲーム制御手段は、
前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させ、
前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツを実行する操作ボタンを含む、前記第2のコンテンツの状態を表す前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させ、
前記第1のコンテンツに関するメイン画面及び前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記操作ボタンの操作により前記第2のコンテンツを実行し、
前記第2のコンテンツに関する画面は、プレイヤが選択可能な複数の構成要素を更に含み、
前記操作ボタンは、前記プレイヤにより選択された前記構成要素の購入を実行するものである、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム等に関するものであり、特に複数のゲームコンテンツを実行するためのゲームのプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの電子装置の普及が急速に進み、電子装置上で実行されるゲームも数多くリリースされている。この種のゲームにおいて、プレイヤのゲーム媒体が敵のゲーム媒体と対戦するゲームコンテンツや、ゲームで使用するゲーム媒体をプレイヤが購入可能なゲームコンテンツを含むゲームが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5463436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、ゲームのコンテンツを実行した結果に基づいて、別のコンテンツが実行可能になるゲームでは、当初のコンテンツに関する画面から当該別のコンテンツに関する画面に画面遷移させる場合があった。すなわち、当初のコンテンツに関する画面は、電子装置の表示画面から消えて、別のコンテンツに関する画面が表示されていた。そのため、当初のコンテンツをプレイしたい場合には、再度当初のコンテンツをプレイヤが選択し直す必要があり、ゲームを進行するテンポが妨げられ、その結果、プレイヤのゲームに対する没入感を損ねてしまう場合があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、プレイヤのゲームへの没入感を維持することのできるプログラム、方法、電子装置、及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様としてのプログラムは、表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのためのプログラムであって、前記電子装置を、前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段として機能させ、前記ゲーム制御手段は、前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させ、前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させる、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様としての方法は、表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのための方法であって、前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御ステップと、前記ゲーム制御ステップによる第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定ステップと、を有し、前記ゲーム制御ステップは、前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させ、前記判定ステップが前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させる、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様としての電子装置は、表示装置を備え、ゲームを実行する電子装置であって、前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、を有し、前記表示装置は、前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を表示した状態で、前記第2のコンテンツに関する画面を表示する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様としてのシステムは、表示装置を備えた電子装置上で実行されるゲームのためのシステムであって、前記ゲームのコンテンツを実行し、前記コンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させるゲーム制御手段と、前記ゲーム制御手段による第1のコンテンツの実行に基づいて前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定手段と、を有し、前記ゲーム制御手段は、前記第1のコンテンツを実行し、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させ、前記判定手段が前記開放条件を満たしていると判定した場合に、前記第1のコンテンツに関するメイン画面を前記表示装置に表示させた状態で、前記第2のコンテンツに関する画面を前記表示装置に表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プレイヤのゲームへの没入感を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る電子装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電子装置の機能ブロック図の一例である。
図3】第1のコンテンツに関するメイン画面の一例を示す図である。
図4】第2のコンテンツに関するポップアップ画面の一例を示す図である。
図5】購入確認画面の一例である。
図6】購入完了画面の一例である。
図7】ショップ画面の一例である。
図8】ポップアップ通知画面の一例である。
図9】本発明の一実施形態に係る電子装置の動作フローチャートの一例である。
図10】本発明の一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照して、本発明の実施形態に係るゲームシステムについて説明する。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
【0013】
本ゲームシステムは、ネットワークを介して複数の電子装置が接続されるシステムによって実現することができるが、一台の電子装置によっても実現することができる。まず、一台の電子装置で実現する実施形態を説明し、次に、ネットワークに接続されたシステムについて説明する。
【0014】
[電子装置により実現される実施形態]
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電子装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。電子装置10は、プロセッサ11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14及び通信装置15を備える。各構成11~15はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成11~15との間には必要に応じてインターフェースが介在していても良い。本実施形態において、電子装置10は、スマートフォンである。但し、電子装置10は、上記の構成を備えるものであれば、タブレット型コンピュータ、ノートパソコン、デスクトップ型コンピュータなどのコンピュータとすることができる。
【0015】
プロセッサ11は、電子装置10全体の動作を制御するものであり、例えばCPU、MPU等の電子回路である。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラム、データを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。1つの例では、プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成される。
【0016】
入力装置12は、電子装置10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード又はマウスである。本実施形態の電子装置10はスマートフォンであるため、電子装置10はタッチパネルを備え、このタッチパネルは例えばタッチスクリーンとすることができ、入力装置12としても表示装置13としても機能する。入力装置12と表示装置13は、別の位置に配置される別個の形態であっても良い。
【0017】
表示装置13は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などを電子装置10のユーザ、すなわちプレイヤに表示する。表示装置13としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることができる。
【0018】
記憶装置14は、メインメモリ、バッファメモリ及びストレージを含み、揮発性メモリであるRAM及び不揮発性メモリであるeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリを用いた記憶装置及び磁気記憶装置等の一般的なスマートフォン又はコンピュータが備える記憶装置である。記憶装置14は外部メモリを含むことができる。記憶装置14は、例えば、ゲームアプリケーションを記憶する。ゲームアプリケーションは、ゲームを実行するためのゲームプログラム及び当該ゲームプログラム実行時に参照する各種データを含む。ゲームプログラムは、電子装置10に対するユーザの操作に応じて起動され、電子装置10に予め実装されるオペレーティングシステム(OS)上で実行される。
【0019】
1つの例では、記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。補助記憶装置は、様々なプログラム及び各プログラムの実行に際してプログラムが使用するデータを格納する。補助記憶装置は、例えばSSD、ハードディスク装置であるが、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであっても良く、着脱可能なものであっても良い。補助記憶装置は、例えばオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア、アプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に伴って参照され得る各種データなどを格納する。
【0020】
通信装置15は、ネットワークを介してサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行う。例えば通信装置15は、移動体通信、無線LANなどの無線通信を行い、ネットワークへ接続する。1つの例では、電子装置10は、通信装置15によって、プログラムをサーバからダウンロードして、記憶装置14に格納する。但し、通信装置15は、イーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信を行っても良い。他のコンピュータとの間でデータの送受信を行わない場合、電子装置10は通信装置15を備えなくても良い。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係る電子装置10の機能ブロック図の一例である。電子装置10は、入力部21、表示部22、ゲーム制御部23及び判定部24を備える。本実施形態においては、プロセッサ11がプログラムを実行することによりこれらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されている又は通信装置15を介して受信したゲームプログラムである。このように、各種機能がプログラム読み込みにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していても良い。各種機能は、プログラムの実行により各手段として実現される。各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってもこれらの機能を実現しても良い。
【0022】
入力部21は、入力装置12を用いて構成され、電子装置10に対するユーザからの入力を受け付ける。本実施形態では、タッチパネルが備えるスマートフォンが一般的に有しているタッチ検出機能を用いることができる。表示部22は、表示装置13を用いて構成され、ゲームの進行及びユーザ操作に応じたゲーム用画面を表示装置13に表示する。
【0023】
ゲーム制御部23は、本実施形態のゲームを実行するにあたっての基本制御を行う。ゲーム制御部23は、プロセッサ11を含み構成され、ゲームのコンテンツ(以下、単に「ゲームコンテンツ」又は「コンテンツ」ともいう。)を実行し、当該コンテンツに関する画面を表示装置13に表示させる。ゲーム制御部23によるゲームコンテンツの実行には、当該実行に必要な情報を記憶装置14から取得する又は入力装置12を介してプレイヤの操作情報を取得すること、当該必要な情報に基づいてゲームコンテンツの情報処理をすること、当該情報処理に基づいて、表示装置13に表示させるコンテンツに関する画面の表示に必要な情報を生成及び/又は取得することを含むことができる。
【0024】
ゲームは、一又は複数のゲーム媒体を用いて実行される複数のゲームコンテンツを有する。ゲームコンテンツは、ゲーム内でプレイヤがプレイ可能なコンテンツであって、例えば、クエスト、ミッション、ミニゲーム、ゲーム媒体の育成、強化及び合成、抽選ゲーム、ゲーム媒体購入ショップ、仮想空間の探索イベント、並びに対戦相手(例えば、他のユーザ)との対戦イベント等を含む。ゲーム媒体は、キャラクタ、カード、並びに、武器、装備アイテム、及び回復アイテムなどのアイテム等、ゲームで用いられる電子データである。ゲームコンテンツは、当該ゲームに係るプログラムの実行により実現される当該ゲームの内容であり、ゲームコンテンツを実行することとは、具体的には、当該ゲームに係るプログラムを実行することをいう。ゲーム媒体購入ショップは、ゲーム内でプレイヤがいつでもアイテムを購入可能な通常ショップ、期間限定で開放される限定ショップを含む。
【0025】
本実施形態のゲームは、複数のゲームコンテンツとして、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツを有する。本実施形態では、第1のコンテンツは、クエスト及び抽選ゲームを含む。クエストは、1つであっても良いし、複数のクエストを一組のクエストとしても良い。クエストには、プレイヤが達成すべき1つ以上の所定のゲーム課題が設定されている。本実施形態のゲーム課題は、プレイヤが選択した一又は複数のゲーム媒体が、一又は複数の所定の敵のゲーム媒体とバトルし、当該敵のゲーム媒体を倒して勝利することである。この場合、ゲーム媒体は、1つの例では、キャラクタであり、キャラクタを一意に識別するID、表示装置13に表示される当該キャラクタを示す画像、オブジェクト、特性情報が関連付けられて、それぞれ記憶装置14に記憶されている。特性情報は、ゲーム媒体の特性を示す情報であり、例えば、キャラクタの能力を示すパラメータ、スキルに関する情報である。
【0026】
ゲーム制御部23は、プレイヤがゲーム課題を達成すること、すなわちクエストをクリアすることにより、プレイヤに対し報酬を付与しても良い。報酬は、プレイヤがゲームで使用可能なゲーム媒体であり、ここでは、回復アイテム、装備アイテム等のアイテム及び/又はゲーム内で使用できる仮想通貨である。
【0027】
抽選ゲームは、クエストをクリアしたことに応じて実行される抽選処理である。抽選処理は、ランダムで又は所定のパターンで、抽選結果を当選又はハズレとする処理である。クエストが複数のクエストから構成される場合は、各クエストをクリアする度に抽選ゲームを行っても良いし、複数のクエストからなる一組のクエストをクリアしてから抽選ゲームを行っても良い。抽選結果が当選である場合は、ゲーム制御部23は、第2のコンテンツを実行し、抽選結果がハズレである場合は、ゲーム制御部23は、例えば、何も処理せず、例えば再度クエストを実行する等のプレイヤの操作入力を待つか、抽選結果がハズレである旨を表示装置13に表示させる。
【0028】
ゲーム制御部23は、第1のコンテンツを実行し、第1のコンテンツに関するメイン画面G1を表示装置13に表示させる。本実施形態の第1のコンテンツに関するメイン画面G1としては、第1のコンテンツを構成する複数のクエストの中から1つのクエストをプレイヤが選択するための選択画面と、クエストに参加させるキャラクタを選択する編成画面と、クエストの進行を示す画面と、クエストクリアを示す画面とを含み、これらのうちの少なくとも何れかとすることができる。1つの例では、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツの実行により、メイン画面G1の表示に必要なデータを生成し、当該データに基づいて表示装置13に表示させる。これにより、第1のコンテンツの進行に基づいてメイン画面G1が各画面に順に切り替わる。すなわち、ゲーム制御部23による第1のコンテンツの実行は、第1のコンテンツに関する情報(例えば、クエストで使用されるキャラクタに関する情報)を記憶装置14から取得すること、取得した情報に基づいて第1のコンテンツを進行させる処理を行い、第1のコンテンツに関する画面に表示させる情報を生成することを含む。図3は、第1のコンテンツに関するメイン画面G1の一例を示す図である。図3に示すメイン画面G1の一例は、クエストの進行を示す画面であり、プレイヤが選択した複数のキャラクタA~Cが敵キャラクタDを攻撃しているところを示している。
【0029】
本実施形態では、第2のコンテンツは、第1のコンテンツとは異なり、プレイヤがゲームで使用するアイテムのうち、少なくとも限定アイテムを購入可能なショップを含む。この場合のゲームは、1つの例では、クエストである。別の例では、第2のコンテンツで購入した限定アイテムを第1のコンテンツの実行前に使用し、第1のコンテンツに使用するプレイヤのキャラクタを強化しても良い。本実施形態の第2のコンテンツは、第1のコンテンツでの抽選ゲームで当選した場合に期間限定で開放される限定ショップである。限定ショップでは、通常ショップで購入できない限定アイテムを購入することができる。限定アイテムは、例えば、プレイヤのキャラクタの体力を回復させる回復アイテム、プレイヤのキャラクタに装備させる装備アイテムを含むことができる。限定アイテムは、第1のコンテンツで使用されるプレイヤのキャラクタの回復又は強化を行うことができるアイテムを含むことができる。
【0030】
ゲーム制御部23は、後述するように判定部24が第2のコンテンツを実行するための開放条件を満たしていると判定した場合に、第1のコンテンツに関するメイン画面G1を表示装置13に表示させた状態で、第2のコンテンツに関する画面を表示装置13に表示させる。例えば、ゲーム制御部23は、判定部24が開放条件を満たしていると判定した場合に、記憶装置14から第2のコンテンツに関する画面の表示に必要な情報を取得し、当該情報に基づいて表示装置13に第2のコンテンツに関する画面を表示させる。この情報には、ここでは、限定ショップ内で購入可能な限定アイテムを含むアイテムの名称、画像、購入に必要な通貨額を含むアイテム情報、アイテム情報の表示形態を示す情報を含むことができる。
【0031】
第2のコンテンツに関する画面の表示態様としては、1つの例では、ゲーム制御部23は、メイン画面G1内に第2のコンテンツに関する画面を表示装置13に表示させる。別の例では、ゲーム制御部23は、表示装置13の表示画面をメイン画面G1と第2のコンテンツに関する画面とで分割して表示装置13に表示させる。本実施形態では、図4に示すように、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツに関するメイン画面G1上に、第2のコンテンツに関するポップアップ画面G2を表示装置13に重畳表示させる。これらの第2のコンテンツに関する画面の表示態様において、メイン画面G1は、例えば、クエスト内でのバトルに勝利したことを示すクエストクリアを示す画面、又は、報酬付与の通知を含んだクエストクリアを示す画面などの第1のコンテンツに関する画面とすることができる。
【0032】
ポップアップ画面G2は、プレイヤが限定アイテムを購入可能にするユーザインタフェースである。ポップアップ画面G2には、限定ショップ通知領域R21、限定ショップ開放回数表示領域R22、プレイヤが購入可能なアイテムに関するアイテム情報表示領域R23、通貨額表示領域R24、キャンセルボタンR25、選択済みアイテム購入ボタンR26が含まれる。
【0033】
限定ショップ通知領域R21は、限定ショップが開放された旨をプレイヤに通知するための表示領域である。また、限定ショップ通知領域R21には、ポップアップ画面G2を閉じた後でも限定ショップを利用可能な所定の方法を表示しても良い。図4に示す例では、ホーム画面である「マイページ」の「ショップ」の項目から限定ショップが利用可能であることが通知されている。この場合、1つの例では、「マイページ」画面内に限定ショップに画面遷移するためのボタンが表示されている。
【0034】
限定ショップ開放回数表示領域R22は、限定ショップの開放回数を表示する領域である。図4に示す例では、制限期間内に最大5回まで限定ショップを開放可能である場合に、3回目の限定ショップの開放であることを示している。
【0035】
アイテム情報表示領域R23は、ポップアップ画面G2にアイテム毎に表示されており、各アイテム情報表示領域R23は、プレイヤが購入可能なアイテムの名称、画像、購入数、プレイヤのそのアイテムの所持数、購入に必要な通貨額、選択ボックスR231、購入ボタンR232を含み表示する。アイテムは、限定アイテムであるが、通常アイテムが含まれていても良い。限定アイテムは、例えば、通常ショップでは購入できない種類又は購入数のアイテムであり、当該限定アイテムは、プレイヤのキャラクタの体力を回復させる回復アイテム、プレイヤのキャラクタに装備させる装備アイテムを含むことができる。限定アイテムは、通常ショップでの購入可能な状況と差別化されていれば良い。通常アイテムは、通常ショップで購入可能なアイテムであり、回復アイテム、装備アイテムを含むことができる。選択ボックスR231は、アイテム情報表示領域R23に対応するアイテムに対するプレイヤの選択を受け付ける。例えば、選択ボックスR231は、限定ショップ開設時には、未選択の状態であり、プレイヤの選択操作によりチェックマークが表示されて選択状態となる。また、再度プレイヤの選択操作によりチェックマークが非表示となり未選択の状態となる。購入ボタンR232は、アイテム情報表示領域R23に対応するアイテムを購入するためのボタンである。
【0036】
通貨額表示領域R24には、プレイヤが所持している通貨額と、選択されているアイテムの購入に必要な合計額とが表示される。キャンセルボタンR25は、選択ボックスR231において選択されているアイテム全てについて選択を解除するためのボタンである。選択済みアイテム購入ボタンR26は、選択ボックスR231において選択されているアイテム全てについての購入を実行するためのボタンである。
【0037】
ゲーム制御部23は、購入ボタンR232又は選択済みアイテム購入ボタンR26がプレイヤにより押下されると、図5に示す購入確認画面G3を表示装置13に表示させる。図5に示す例では、購入確認画面G3はメイン画面G1上に重畳表示されているが、第2のコンテンツに関する画面の上記表示態様と同様の表示態様としても良い。購入確認画面G3には、プレイヤにより選択されたアイテムに関する選択アイテム情報表示領域R31、所持通貨額表示領域R32、キャンセルボタンR33、承諾ボタンR34を含み表示される。
【0038】
選択アイテム情報表示領域R31には、選択されたアイテムの名称、画像、購入数、プレイヤのそのアイテムの購入前の所持数、購入後の所持数を含み表示される。所持通貨額表示領域R32には、購入前のプレイヤの所持通貨額、購入後のプレイヤの所持通貨額を含み表示される。キャンセルボタンR33は、選択した全てのアイテムを購入しないことを選択するためのボタンであり、当該ボタンR33の押下により、ゲーム制御部23は、ポップアップ画面G2を再度メイン画面G1上に表示させる。承諾ボタンR34は、選択した全てのアイテムの購入を承諾するためのボタンであり、当該ボタンR34の押下により、ゲーム制御部23は、プレイヤの所持通貨額が購入必要額以上である場合に、プレイヤに対して購入アイテムを付与し、図6に示すように購入完了画面G4を表示装置13に表示させる。購入完了画面G4には、購入されたアイテムの名称、画像、購入数、購入後のプレイヤの所持数、閉じるボタンR41を含み表示される。閉じるボタンR41は、ポップアップ画面G2を閉じるためのボタンであり、当該ボタンR41の押下により、ポップアップ画面G2がメイン画面G1上から消えて、メイン画面G1が全面的に視認可能になる。一方、ゲーム制御部23は、プレイヤの所持通貨額が購入必要額未満である場合、購入不可の通知を表示装置13に表示させる。
【0039】
ゲーム制御部23は、第1のコンテンツの抽選ゲームに当選する度にアイテムの種類等が同内容のポップアップ画面G2を表示させても良いし、本実施形態のように、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツの抽選ゲームに当選する度に、第2のコンテンツ(限定ショップ)における限定アイテムを変更してポップアップ画面G2に表示させても良い。この限定アイテムの変更には、既出の限定アイテムのラインナップに対する新たな限定アイテムの追加、及び、全く新しい限定アイテムのラインナップへの変更を含むことができる。既出の限定アイテムに新規な限定アイテムを追加する場合、ポップアップ画面G2における限定アイテム(アイテム情報表示領域R23)の表示順は、1つの例では、新規に追加された回復アイテム、新規に追加された装備アイテム(プレイヤの所持数が少ない順)、前回までの限定ショップで購入可能であった回復アイテム、前回までの限定ショップで購入可能であった装備アイテム(プレイヤの所持数が少ない順)の順で優先的に目立つ位置に表示させる。また、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツの抽選ゲームに当選する度に、第2のコンテンツ(限定ショップ)における限定アイテムを変更してポップアップ画面G2に表示させても良い。また、第2のコンテンツに関する画面(例えばポップアップ画面G2)でのアイテムの表示順序は、オプション画面などの別画面においてプレイヤの設定操作に応じて表示順を変更しても良い。また、アイテムの表示順序としては、新規に追加されたか否かに関わらず、プレイヤの所持数が少ない順に表示しても良いし、各アイテムに設定された希少度の高い順に表示しても良い。
【0040】
ゲーム制御部23は、制限期間内にのみ第2のコンテンツを実行可能である。1つの例では、制限期間は、第2のコンテンツが開放されてから(すなわち、第2のコンテンツが実行可能な状態となってから)所定期間(例えば、5分、10分、1時間、1日)とすることができる。本実施形態の制限期間は、第2のコンテンツが開放された時から、第2のコンテンツが開放された時が属する日の翌日のAM5時までの期間である。具体的には、1つの例では、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツに含まれる抽選ゲームの当選後、後述するように判定部24から第2のコンテンツの開放許可情報を受信し、第2のコンテンツを実行可能にする。第2のコンテンツを実行可能にするとは、プレイヤからの第2のコンテンツに関する操作入力を受け付け可能な状態にすることをいう。1つの例では、制限期間は、ゲーム制御部23が判定部24から第2のコンテンツの開放の許可情報を受信したときを制限期間の始期とすることができる。また、ゲーム制御部23は、1つの制限期間が経過すると、当該制限期間の始期をリセットすることができる。本実施形態では、ゲーム制御部23は、第2のコンテンツの開放の許可情報を受信した日の翌日のAM5時を経過すると、次に開放する第2のコンテンツの開放の許可情報の受信日時を保存可能にすることができる。ゲーム制御部23は、入力されたプレイヤからの第2のコンテンツに関する操作入力時間が制限期間内であるかを判定し、制限期間内である場合は、当該操作入力を有効ものとして受け付けて第2のコンテンツを実行し、制限期間外である場合には、当該操作入力を無効なものとして受け付けず、第2のコンテンツは実行しない。
【0041】
ゲーム制御部23は、制限期間内で開放条件を満たした回数をカウントする。1つの例では、ゲーム制御部23は、判定部24からの第2のコンテンツの開放許可情報の受信回数をメモリなどの記憶装置14に記憶させておき、新たに第2のコンテンツの開放許可情報を受信すると、記憶装置14から受信回数を読み出し、当該受信回数をインクリメントして記憶装置14に記憶させる。ゲーム制御部23は、制限期間内で第2のコンテンツの開放許可情報の受信回数(より詳細には新たに当該開放許可情報を受信したときにインクリメントされた結果の受信回数)が、記憶装置14に予め記憶された第2のコンテンツの最大開放数以内であるかを判定し、当該受信回数が当該最大開放数以内である場合には、第2のコンテンツを実行する。一方、受信回数が最大開放数を超えている場合、ゲーム制御部23は、第2のコンテンツを実行せず、何も処理しないか、最大開放数を超えている旨をメイン画面G1上に表示しても良い。
【0042】
具体的には、1つの例では、ゲーム制御部23は、まず、判定部24からの判定部24からの第2のコンテンツの開放許可情報の受信回数が、制限期間内において最大開放数以内であるかを判定する。最大開放数以内である場合、ゲーム制御部23は、当該受信回数が1であるかを判定する。当該受信回数が1である場合、ゲーム制御部23は、その受信時を制限期間の始期として記憶装置14に記憶させるとともに、第2のコンテンツを実行し、第2のコンテンツに関する画面に表示させる限定アイテムを決定する。この決定は、例えば、記憶装置14に予め記憶された限定アイテムリストから決定することができる。ゲーム制御部23は、受信回数が1でない場合(すなわち、制限期間内での受信回数が2以上最大開放数以内である場合)、受信回数をインクリメントして記憶装置14に記憶させるとともに、第2のコンテンツを実行し、第2のコンテンツに関する画面に表示させる限定アイテムを決定する。この決定は、記憶装置14に予め記憶された互いに異なる複数の限定アイテムリストから決定しても良いし、追加候補アイテムの中から抽選により又は所定のルールで追加アイテムを決定し、1回目の限定アイテムリストのラインナップに追加アイテムを追加しても良い。このように、ゲーム制御部23は、制限期間内で第2のコンテンツを開放(実行)する度に、前回までに無かった限定アイテムを追加し、ポップアップ画面G2のアイテム情報表示領域R23に表示させることができる。この場合、開放条件は、1回目の当選においては第2のコンテンツを開放するための条件であり、2回目以降最大開放数以下の当選においては第2のコンテンツに含まれる限定アイテム等の構成要素を変更するための条件でもある。
【0043】
ゲーム制御部23は、限定アイテムの購入後又は購入前にポップアップ画面G2をプレイヤの操作入力に応じて閉じるようにしても良い。ゲーム制御部23は、ポップアップ画面G2を閉じた後でも制限期間内であれば、図7に示すように、ショップ画面G20を表示装置13に表示させ、第2のコンテンツを実行するようにしても良い。
【0044】
図7に示す例では、ショップ画面G20には、通常ショップ機能選択領域R201、限定ショップ機能選択領域R202、ショップ表示領域R203を含み表示される。通常ショップ機能選択領域R201は、その選択によりショップ表示領域R203に通常ショップ(不図示)を表示させるためのタブ、ボタンなどのオブジェクトを表示する。通常ショップには、通常アイテムの名称、画像、購入必要額などの通常アイテムに関する情報が表示され、プレイヤは通常ショップ画面で通常アイテムを選択し、当該通常アイテムを購入することができる。限定ショップ機能選択領域R202は、その選択によりショップ表示領域R203に限定ショップを表示させるためのタブ、ボタンなどのオブジェクトを表示する。具体的には、限定ショップ機能選択領域R202は、制限期間内は、プレイヤ操作に対してアクティブである。1つの例では、ゲーム制御部23は、限定ショップ機能選択領域R202のプレイヤの選択によりショップ表示領域R203に限定ショップを表示させる。一方、限定ショップ機能選択領域R202は、制限期間外は、プレイヤ操作に対して非アクティブである。1つの例では、ゲーム制御部23は、限定ショップ機能選択領域R202のプレイヤの選択により、図8に示すように、限定ショップ開放情報を通知するポップアップ通知画面G21をショップ画面G20上に表示する。ポップアップ通知画面G21には、閉じるボタンR211、クエスト画面遷移ボタンR212を表示しても良い。閉じるボタンR211は、プレイヤによるその押下によりポップアップ通知画面G21を閉じるためのボタンである。クエスト画面遷移ボタンR212は、クエスト(第1のコンテンツ)に遷移するためのボタンである。クエスト画面遷移ボタンR212の押下により、ゲーム制御部23は、表示装置13の画面からショップ画面G20を消して、新たに第1のコンテンツに関するメイン画面を表示させる。限定ショップ機能選択領域R202は、制限期間外である場合は、非アクティブであることを示すためにグレーアウトさせて表示しても良い。
【0045】
ゲーム制御部23は、判定部24が開放条件を満たしていると判定した場合に、表示装置13に、第2のコンテンツに関する画面を表示させる前に、第2のコンテンツが実行可能であることを通知するポップアップ表示画面(不図示)を重畳表示させても良い。ポップアップ表示画面は、メイン画面G1上に表示させる。ポップアップ表示画面を表示させる場合、ゲーム制御部23は、当該画面を表示させてプレイヤに第2のコンテンツが実行可能であることを通知した後、自動的にポップアップ画面G2をメイン画面G1上に重畳表示させても良いし、ポップアップ表示画面を閉じること、及び、ポップアップ画面G2を表示させることのプレイヤの操作を受け付けてから、ポップアップ画面G2をメイン画面G1上に重畳表示させても良い。
【0046】
判定部24は、プロセッサ11を含み構成され、ゲーム制御部23による第1のコンテンツの実行に基づいて第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する。この開放条件は、本実施形態では、第1のコンテンツに含まれる抽選ゲームに当選することである。判定部24は、第1のコンテンツの抽選ゲームの抽選結果を取得し、当該抽選結果が当選であるかハズレであるかを判定する。1つの例では、ゲーム制御部23は、抽選結果として、当選を1、ハズレを0とする抽選結果情報を生成し、判定部24は、当該抽選結果情報を取得し、当該情報が1を示す場合には開放条件を満たしていると判定し、当該情報が0を示す場合には開放条件を満たしていないと判定する。判定部24は、開放条件を満たしていると判定した場合、第2のコンテンツの開放の許可情報をゲーム制御部23に送信する。
【0047】
[動作]
図9は、本発明の一実施形態に係る電子装置の動作フローチャートの一例である。
【0048】
電子装置10は、入力装置12を介して、第1のコンテンツに関するプレイヤの操作を受け付け(S01)、ゲーム制御部23により第1のコンテンツを実行し(S02)、第1のコンテンツに関する画面を表示装置13に表示させる(S03)。具体的には、ゲーム制御部23は、S01において、クエストの選択、クエストに参戦するキャラクタの編成についてのプレイヤの操作を、入力装置12を介してそれぞれ受け付け、S02においてクエストを実行して表示装置13に表示させるメイン画面G1の表示に必要な情報を取得及び生成し、S03において、クエストの進行及び結果を表示装置13に表示する。なお、クエストの進行中にプレイヤによるキャラクタ操作を受け付けても良い。
【0049】
プレイヤがクエストをクリアした後、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツに関する画面としてクエストクリアを示す画面を表示装置13に表示させた状態で、第1のコンテンツとして抽選ゲームを実行し、抽選結果情報を生成する。判定部24は、抽選結果情報を取得し、当該情報に基づいて、第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する(S04)。判定部24が、開放条件が満たされていないと判定した場合は(S04のNO)、終了する。判定部24が、開放条件が満たされていると判定した場合は(S04のYES)、判定部24は、第2のコンテンツ開放の許可情報をゲーム制御部23に送信し、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツに関するメイン画面を表示装置13に表示させた状態で、第2のコンテンツに関する画面を表示装置13に表示させる(S05)。本実施形態では、第2のコンテンツに関する画面は、限定ショップに係るポップアップ画面G2であり、メイン画面G1上に重畳表示される。すなわち、ポップアップ画面G2を表示装置13に表示するためにメイン画面G1が表示装置13の画面から消えることはない。
【0050】
電子装置10は、入力装置12を介して、第2のコンテンツに関するプレイヤ操作を受け付け(S06)、ゲーム制御部23により、第2のコンテンツを実行し(S07)。具体的には、プレイヤ操作は、限定アイテムの選択、変更、購入に関する操作である。第2のコンテンツの実行により、プレイヤは選択した限定アイテムを取得することができる。このように第2のコンテンツを実行した後、終了する。
【0051】
[作用・効果]
(1)本実施形態の電子装置10は、表示装置13を備え、ゲームを実行する電子装置であって、ゲームのコンテンツを実行し、コンテンツに関する画面を表示装置13に表示させるゲーム制御部23と、ゲーム制御部23による第1のコンテンツの実行に基づいて第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを実行可能にするための開放条件が満たされているか否かを判定する判定部24と、を有し、表示装置13は、判定部24が開放条件を満たしていると判定した場合に、第1のコンテンツに関するメイン画面G1を表示した状態で、第2のコンテンツに関する画面を表示するようにした。
【0052】
これにより、プレイヤのゲームへの没入感を維持することができる。特に、敵キャラクタを倒すと一定の確率で武器やアイテム等のゲーム媒体を複数集めることで、プレイヤの戦力を強化するクエストなどの第1のコンテンツにおいては、武器等を収集するために同じ敵キャラクタとのバトルを何回も繰り返す所謂周回プレイが予定されている場合がある。このようにプレイヤが第1のコンテンツを繰り返し行う周回プレイをする場合でも、第1のコンテンツに関するメイン画面G1が表示された状態で第2のコンテンツに関する画面が表示されるので、従来のように第1のコンテンツの全てを表示画面から消して第2のコンテンツを画面表示する、所謂画面遷移を行う必要性、及び、画面遷移後にプレイヤが再度第1のコンテンツを選び直して再び第1のコンテンツを画面表示させる必要性がなくなる。そのため、第1のコンテンツの進行のテンポを改善することができ、効率的な周回プレイを可能とし、ゲームへの没入感を維持することができる。
【0053】
本実施形態では、ゲーム制御部23は、第1のコンテンツ(クエスト)の進行過程をメイン画面G1の一つとして表示装置13に表示させたが、第1のコンテンツの実行開始時に、プレイヤが所定のアイテムを使用することにより、第1のコンテンツの進行過程の表示装置13への表示を省略しても良い。これにより、第1のコンテンツの実行完了までの処理時間、処理量、及びバッテリ消費量を削減できるとともに、プレイヤはゲームに興じることができる。
【0054】
(2)ゲーム制御部23は、表示装置13に表示された第1のコンテンツに関するメイン画面G1上に、第2のコンテンツに関するポップアップ画面G2を表示装置13に重畳表示させるようにした。
【0055】
これにより、プレイヤの注意を第2のコンテンツに引き付けることができるとともに、ポップアップ画面G2内で第2のコンテンツのプレイを完結させることができる。
【0056】
(3)ゲーム制御部23は、判定部24が開放条件を満たしていると判定した場合に、表示装置13に、第2のコンテンツに関する画面を表示させる前に、第2のコンテンツが実行可能であることを通知するポップアップ表示画面を重畳表示させるようにした。これにより、第2のコンテンツがプレイ可能であることをプレイヤに気付かせることができる。
【0057】
(4)ゲーム制御部23は、制限期間内にのみ第2のコンテンツを実行可能であるようにした。これにより、プレイヤを第2のコンテンツへ誘導することができる。
【0058】
(5)ゲーム制御部23は、判定部24が開放条件を満たしていると判定した後、再度判定部24が開放条件を満たしていると判定した場合、構成要素を変更した第2のコンテンツに関する画面を表示装置13に表示させるようにした。これにより、新たな第2のコンテンツに対するプレイヤの興味を掻き立てることができる。
【0059】
[システムにより実現される実施形態]
図10は、本発明の一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示す図である。図10に示すように、ゲームシステム1は、複数の電子装置10Aと、サーバ10Bとを備える。電子装置10Aは、各プレイヤが使用するユーザ端末であり、ユーザ端末10Aとも称する。ユーザ端末10Aとサーバ10Bは、インターネットなどのネットワーク30と互いに通信可能に接続されている。なお、本実施形態のゲームシステム1は、サーバ-クライアントシステムを想定して説明するが、PtoPのようなサーバ10Bを備えないシステムで構成することもできる。
【0060】
ユーザ端末10A及びサーバ10Bは、図1に示す電子装置10と同様のハードウェア構成を備える。換言すれば、電子装置10の一態様がユーザ端末10Aであり、他の態様がサーバ10Bである。ユーザ端末10Aは、本実施形態においてもスマートフォンである。サーバ10Bは、ユーザ端末10Aにおいて再現可能なゲームを提供する1又は複数のコンピュータから構成される。
【0061】
サーバ10Bは、オンラインゲームの進行を制御するための制御用プログラムなどの様々なプログラム及びゲームにおいて用いられる各種データを記憶する。サーバ10Bは、ユーザ端末10Aと定期的又は必要に応じてデータの送受信を行い、ゲームを進行する。
【0062】
1つの例では、ユーザ端末10Aは、当該端末10Aにおいて実行可能なゲームアプリケーションをサーバ10Bからダウンロードする。各ユーザ端末10Aは、ゲームコンテンツに関する操作を受け付け、当該操作に関する情報をサーバ10Bに送信する。サーバ10Bは、ゲーム制御部23の全部又は一部の機能を有し、ゲームコンテンツを実行し、その実行結果及びユーザ端末10Aで表示するために必要な情報をユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aの表示装置13にゲームコンテンツに関する情報を画面に表示させる。
【0063】
具体的には、ユーザ端末10Aは、サーバ10Bからダウンロードしたアプリケーションを実行し、表示装置13にクエスト選択画面及びゲーム媒体編成画面をそれぞれ表示させて、プレイヤによるクエストの選択操作、当該クエストに参戦させるゲーム媒体の選択操作、及び当該クエスト開始の操作を、入力装置12を介して受け付け、これらの操作に関する情報を通信装置15を介してサーバ10Bに送信する。
【0064】
サーバ10Bは、受信した操作に関する情報に基づいて、クエストのコンテンツ(第1のコンテンツ)を実行し、ユーザ端末10Aの表示装置13で表示するために必要なクエストの進行に関する情報を適宜通信装置15を介してユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aは、自身の表示装置13にクエストに関する画面を表示する。なお、クエスト進行中にプレイヤのキャラクタに対する操作をユーザ端末10Aが受け付けて、当該操作に基づいて、サーバ10Bがクエスト(第1のコンテンツ)を実行しても良い。サーバ10Bは、クエストをクリアすると、クエストクリアを示す情報(報酬に関する情報を含んでいても良い)をユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aは、クエストクリアを示す画面を第1のコンテンツに関するメイン画面として表示装置13に表示する。
【0065】
サーバ10Bは、ゲーム制御部23によりクエストのクリアに伴って抽選ゲームを実行し、判定部24により開放条件が満たされているか否かを判定する。サーバ10Bの判定部24が、開放条件が満たされていると判定した場合、サーバ10Bのゲーム制御部23は、限定ショップ(第2のコンテンツ)を実行し、限定ショップを表示するために必要な情報をユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aの表示装置13は、限定ショップに関する画面(例えば、ポップアップ画面G2)を、メイン画面G1を表示させた状態で表示する。
【0066】
次いで、ユーザ端末10Aは、プレイヤによる限定アイテム等のアイテムの選択操作、購入操作を受け付けてこれらの操作に関する情報をサーバ10Bに送信し、サーバ10Bは、限定ショップ(第2のコンテンツ)を実行し、購入確認画面G3の表示に必要な情報をユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aは、購入確認画面G3を表示装置13に表示する。そして、ユーザ端末10Aは、購入を承諾する操作を受け付けて当該操作情報をサーバ10Bに送信する。サーバ10Bは、プレイヤの購入承諾操作に基づいて購入完了画面G4の表示に必要な情報をユーザ端末10Aに送信し、ユーザ端末10Aは、購入完了画面G4を表示し、購入完了画面G4を閉じる操作により、購入完了画面G4を閉じる。
【0067】
サーバ10Bが、第2のコンテンツを実行した後、再度第1のコンテンツを実行する場合、前回までの第1のコンテンツの表示に関する少なくとも一部のデータを、ユーザ端末10Aのメモリ等の記憶装置14に保持しておくことで、第1のコンテンツをプレイヤが選び直す際にサーバ10Bとの第1のコンテンツに関するデータ通信の少なくとも一部が不要であるので、通信量の削減、及び、当該通信に付随する時間、電力、サーバ負荷の削減を図ることができる。
【0068】
上記の例では、ユーザ端末10Aをプレイヤに対するインタフェース、すなわち入力装置12、表示装置13として機能させ、サーバ10Bをゲーム制御部23、判定部24として機能させたが、第1のコンテンツ、第2のコンテンツの一部又は全部の実行、及び/又は開放条件の判定を、ユーザ端末10Aのゲーム制御部23、判定部24で行っても良い。例えば、第1のコンテンツに含まれる抽選ゲームは、ユーザ端末10Aで実行しても良い。このように、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツに関する情報処理、操作、通信は、ユーザ端末10Aとサーバ10Bとで分担して処理しても良い。
【0069】
別の例では、サーバ10Bはウェブサーバであり、ユーザ端末10Aに対してゲームサービスを提供する。ユーザ端末10Aは、ウェブページを表示するためのHTMLデータをサーバ10Bから取得し、取得したHTMLデータを解析して当該ウェブページを表示する。この場合、ユーザ端末10Aと通信するサーバ10Bが、ゲーム制御部23の全部又は一部の機能を有する。例えば、ユーザ端末10Aは、入力装置12を介してプレイヤの操作を受け付け、サーバ10Bによる第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの実行結果をユーザ端末10Aの表示装置13に表示する。
【0070】
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシンとすることもできる。
【0071】
以上に説明した処理又は動作において、あるステップにおいて、そのステップではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。また以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【0072】
例えば、第2のコンテンツは、限定アイテムだけでなく、通常ショップで購入可能なアイテムも購入可能にしても良い。1つの例では、第2のコンテンツに関する画面(例えば、ポップアップ画面G2)内で、限定アイテムだけでなく、通常ショップで購入可能な通常アイテムも表示させて購入可能にしても良い。別の例では、第2のコンテンツは、限定ショップだけでなく、通常ショップを含めても良い。具体的には、第2のコンテンツに関する画面(例えば、ポップアップ画面G2)内に、限定ショップ用のタブ、通常ショップ用のタブ等のショップ切替オブジェクトを表示させ、プレイヤの選択に応じて各ショップでアイテムを購入可能にしても良いし、第2のコンテンツに関する画面(例えばポップアップ画面G2)内に、通常ショップ用ボタンを表示させ、当該ボタンの選択により、通常ショップのボップアップ画面を、限定ショップに係るポップアップ画面G2とは別にメイン画面G1上に重畳表示させても良い。
【0073】
第2のコンテンツは、第1のコンテンツと異なっていれば良く、同種のコンテンツであても良い。例えば、上記の実施形態では、第1のコンテンツをクエスト及び抽選ゲームとし、第2のコンテンツを限定ショップとしたが、第2のコンテンツを期間などを限定した限定クエストとしても良い。例えば、限定クエストに関する画面(ポップアップ画面G2)を第1のコンテンツのクエストの画面(メイン画面G1)に重畳表示し、この限定クエストに関する画面において限定クエストの進行を表示しても良い。限定クエストは、第1のコンテンツで実行されるクエストよりも希少価値の高いクエストとすることで、ゲームの興趣性を高めることができる。また、第1のコンテンツを通常ショップ及び抽選ゲームとし、第2のコンテンツを限定ショップとしても良い。また、開放条件は、上記実施形態のように抽選ゲームの当選としても良いし、所定の条件としても良い。この所定の条件は、第1のコンテンツの実行の際にプレイヤが実行可能な課題とすることができる。また、第1のコンテンツのクエストに代えて、抽選によりキャラクタ及び/又はアイテムを獲得する所謂「ガチャ」であるゲーム媒体抽選ゲームとしても良い。この場合、ゲーム媒体抽選ゲームの抽選に続いて、開放条件を満たすか否かを決めるための抽選ゲームを実行することができる。なお、この場合も第2のコンテンツは、限定ショップに代えて限定クエストとしても良い。
【0074】
図4に示す例では、ポップアップ画面G2は、限定ショップで扱う全てのアイテム情報が画面G2内で一覧表示できないため、スクロールバーを設け、プレイヤのスクロール操作により全てのアイテム情報を確認することができるようにしたが、ポップアップ画面G2内に別のポップアップ画面G2を表示させるボタンを設けても良い。これにより、複数のポップアップ画面G2により限定ショップで扱う全てのアイテム情報をプレイヤが確認することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 ゲームシステム
10 電子装置
10A ユーザ端末
10B サーバ
11 プロセッサ
12 入力装置
13 表示装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
21 入力部
22 表示部
23 ゲーム制御部
24 判定部
30 ネットワーク
G1 第1のコンテンツに関するメイン画面
G2 ポップアップ画面
G3 購入確認画面
G4 購入完了画面
G20 ショップ画面
G21 ポップアップ通知画面
R21 限定ショップ通知領域
R22 限定ショップ開放回数表示領域
R23 アイテム情報表示領域
R231 選択ボックス
R232 購入ボタン
R24 通貨額表示領域
R25 キャンセルボタン
R26 選択済みアイテム購入ボタン
R31 選択アイテム情報表示領域
R32 所持通貨額表示領域
R33 キャンセルボタン
R34 承諾ボタン
R41 閉じるボタン
R201 通常ショップ機能選択領域
R202 限定ショップ機能選択領域
R203 ショップ表示領域
R211 閉じるボタン
R212 クエスト画面遷移ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10