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特許7258234ソフトキーボード・アプリケーションを介したタスク管理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-06
(45)【発行日】2023-04-14
(54)【発明の名称】ソフトキーボード・アプリケーションを介したタスク管理
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04886 20220101AFI20230407BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230407BHJP
【FI】
G06F3/04886
G06F3/0481
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022514599
(86)(22)【出願日】2020-09-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 IB2020058289
(87)【国際公開番号】W WO2021044384
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-12-27
(31)【優先権主張番号】16/561,115
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522082528
【氏名又は名称】カンダムクラシー,シャブ アン
【氏名又は名称原語表記】KANDAMKULATHY,Shabu Ans
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(72)【発明者】
【氏名】カンダムクラシー,シャブ アン
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0330120(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0297876(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04886
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションにテキストを入力するためのテキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、前記第1アプリケーションによって計算装置上で実行される前記ソフトキーボード・アプリケーションを呼び出し、
テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取り、
前記ソフトキーボード・アプリケーション又は前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、選択可能な前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の表示された群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取り、
前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新し、
前記更新されたタスクの選択されたタスクパラメーターの少なくとも幾つかを、前記第1アプリケーションのテキスト入力フィールド内に表示することを含む方法。
【請求項2】
前記タスク管理モードにおいて、前記タスク管理領域内の第2テキスト編集領域へテキストが入力されるように前記タスク管理領域との通信が前記複数のキーでのタイピングによって行われる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タスク管理領域が、全ての前記複数のキー、全ての前記タスク管理機能キー又は全ての前記複数のキーのテキストキーに代わって表示される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ソフトキーボード・アプリケーションが、オンラインアプリケーションストアからダウンロードされる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザーのタスクのみを表示するか、前記タスク管理アプリケーション内のタスク一式内の全てのタスクオーナーのタスクを表示するかを前記タスク管理領域でユーザーに促すことをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザーへの促しとユーザーの選択の受け取りに応じて、表示すべき選択されたタスクについて、タスクオーナーと進捗状況を表示する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記タスク管理領域に表示されたタスクの一覧で開始されたスワイプジェスチャーを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取り、
前記タスク管理領域内に、前記タスクの一覧に代わってさらなるタスクの一覧を前記ソフトキーボード・アプリケーションによって表示することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記タスク管理領域に前記タスクのタスクパラメーターを表示し、前記タスクの再割り当て又は延期の選択をユーザーに促すことをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記タスク管理アプリケーションのタスクを更新した後、前記ソフトキーボードを前記テキスト入力モードへと切り替え、延期理由を含む更新されたタスクのタスクパラメーターを前記テキスト編集領域に前記ソフトキーボード・アプリケーションによって入力することをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記タスクは、前記計算装置の外部の人間によって実行される物理行動である請求項1に記載の方法。
【請求項11】
バーチャルキーボードを呼び出した後にユーザーとバーチャルキーボードとのやりとりからテキストを受け取るように構成される、ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションであって、テキスト入力フィールドを前記ユーザーに提示した第1アプリケーション内から、前記テキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、計算装置上で前記ソフトキーボード・アプリケーションの実行を呼び出し、
テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取り、
前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取り、
前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新することを含む方法であって、
前記タスク管理領域の表示は、前記第1アプリケーションのテキスト入力フィールドが表示されたままの状態で、前記タスク管理機能キーの列の代わりに第2テキスト入力領域を表示することを含み、
前記ユーザーの入力したタスク指示の受け取りでは、前記複数のキーを介して前記第2テキスト入力領域内にユーザーが前記複数のキー上で指示をタイプすることで、前記ユーザーの入力したタスク指示が入力される方法。
【請求項12】
前記第2テキスト入力領域に入力されたテキスト及び前記選択された機能に基づきタスク管理アプリケーションの一覧から生成された前記タスクパラメーターの一つについての提案を有する提案領域をソフトキーボード上に表示することをさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ソフトキーボード上での前記提案領域の表示によって、前記存在検知スクリーン上で前記ソフトキーボードが拡大し、前記第1アプリケーションの表示部分が縮小する請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ソフトキーボード・アプリケーションが、オンラインアプリケーションストアからダウンロードされる請求項11に記載の方法。
【請求項15】
バーチャルキーボードを呼び出した後にユーザーとバーチャルキーボードとのやりとりからテキストを受け取るように構成される、ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションであって、テキスト入力フィールドを前記ユーザーに提示した第1アプリケーション内から、前記テキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、計算装置上で前記ソフトキーボード・アプリケーションの実行を呼び出し、
テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取り、
前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示し、
前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取り、
前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新することを含む方法であって、
タスクオーナーの装置上の前記ソフトキーボード・アプリケーションの別のインスタンスと前記タスク管理アプリケーションとの通信によって追加された前記タスクオーナーのタスクリストにおいて、前記別のインスタンスにおけるタスクオーナーの受諾又はタスクの完了の指摘を前記タスクオーナーから受け取るように構成されたクリック可能領域を、前記ユーザーによる前記タスクオーナーへのタスクの割り当てに応じて、前記タスク管理領域内に表示する方法。
【請求項16】
前記タスクの受諾を示すために前記タスクオーナーによって前記クリック可能領域が押され、前記タスクオーナーが前記タスクを受諾したことを示すように前記タスク管理アプリケーションを更新することをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記タスクを完了するために前記タスクオーナーによって前記クリック可能領域が押され、前記タスクオーナーが前記タスクを完了したことを示すように前記タスク管理アプリケーションを更新することをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記タスク管理領域が、全ての前記複数のキー、全ての前記タスク管理機能キー又は全ての前記複数のキーのテキストキーに代わって表示される請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記タスク管理モードにおいて、前記タスク管理領域内の第2テキスト編集領域へテキストが入力されるように前記タスク管理領域との通信が前記複数のキーでのタイピングによって行われる請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ソフトキーボード・アプリケーションが、オンラインアプリケーションストアからダウンロードされる請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ソフトキーボード・アプリケーションと前記タスク管理アプリケーションは、一つのアプリケーション又はサービスレイヤー内にある請求項1、11及び15のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、米国特許出願16/561,115号の優先権を主張し、その全文を参照により援用する。
【背景技術】
【0002】
メッセージング・アプリケーションは、今や個人の生活において事実上の通信方法となった。利用範囲は、まさしくこれらのアプリケーションが現在ビジネス界において互いを結びつけるために利用されているほどに広がっている。このような移行は、無料で、快適に利用でき、互いに接続したままでいられる必須の能力を持つ同じアプリケーションを全員が保有しているために主に起こった。しかし、これは、ビジネス界において発生する種々のタスクを管理するというさらなる厄介な問題をもたらした。大半のメッセージング・アプリケーションにワークフローが無いことは、メッセージング・アプリケーション内におけるタスクの管理を複雑にしている。計算装置内の別のタスク管理アプリケーションに依存すると、ユーザーはメッセージング・アプリケーションとタスク管理アプリケーションとの間で切り替えを行う必要がある。このことは、多くのビジネスにおいて、ユーザーが上述のような別のタスク管理アプリケーションを放棄又はそれへの依存を減らすことにつながる。これは、全てのタスクが会話の一部となり従って追跡不能となるので、最終的にはビジネスタスクの管理に影響する。
【発明の概要】
【0003】
従って、ユーザーが、アプリケーションを切り替える必要なく同じアプリケーション内でタスクを管理することが可能となるように従来のメッセージ方法を補完する改良された方法及びインターフェースが必要となる。このような方法及びインターフェースは、ユーザーからの入力の数、規模及び/又は性質を減少又は変更させ、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを生み出す。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、計算装置で実行されるソフトキーボード・アプリケーションであって、同じ計算装置で実行される任意のメッセージング・アプリケーション、チャット・アプリケーション、通信アプリケーション又は任意のソーシャル・メッセージング・プラットフォーム(本開示では「通信アプリケーション」と総称される)と連動して使用される複数のキーとタスク管理要素とを含むソフトキーボード・アプリケーションを出力することを含む方法を適用する。タスクを作成及び変更するための予め設定されたパラメーターを選択するための提案領域及び/又はタスクを作成、管理又は閲覧するためのユーザー選択領域とともに、ユーザー入力領域を、ソフトキーボード内での表示のためにタスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて出力する。計算装置によって検知されたユーザー入力の指摘に基づきタスク行動を決定する。タスク行動を呼び出す。タスク行動の呼び出しに応じて、同じ計算装置内の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置内のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーションによってタスクが作成又は変更され、またいくつかの事例では、結果を、ソフトキーボード・アプリケーション内で閲覧できる。また、任意で、通信アプリケーションのユーザーが送信できる、呼び出された行動の結果を説明する文を、通信アプリケーションのテキスト編集領域内で表示のために更新する。また、タスク管理アプリケーションは、キーボード・アプリケーションと別体である必要はない。
【0005】
いくつかの実施形態によると、計算装置は、一つ以上のプロセッサと、キーボード・アプリケーションを含む一つ以上のアプリケーションを記憶するメモリと、存在検知ディスプレイとを備える。一つ以上のプロセッサは、存在検知ディスプレイによる表示のために、計算装置で実行されるソフトキーボード・アプリケーションであって、同じ計算装置で実行される通信アプリケーションと連動して使用される複数のキーとタスク管理要素とを含むソフトキーボード・アプリケーションを出力する。タスクを作成及び変更するための予め設定されたパラメーターを選択するための提案領域及び/又はタスクを作成、管理又は閲覧するためのユーザー選択領域とともに、ユーザー入力領域を、存在検知ディスプレイによるソフトキーボード内での表示のためにタスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて出力する。計算装置によって検知されたユーザー入力の指摘に基づきタスク行動を決定する。タスク行動を呼び出す。タスク行動の呼び出しに応じて、同じ計算装置内の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置内のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーションによってタスクが作成又は変更され、またいくつかの事例では、存在検知ディスプレイによるソフトキーボード・アプリケーション内での表示のために結果を閲覧できる。また、任意で、通信アプリケーションのユーザーが送信できる、呼び出された行動の結果を説明する文を、存在検知ディスプレイによる通信アプリケーションのテキスト編集領域内での表示のために更新する。
【0006】
いくつかの実施形態によると、実行された場合、計算装置で実行されるソフトキーボード・アプリケーションであって、同じ計算装置で実行される任意の通信アプリケーションと連動して使用される複数のキーとタスク管理要素とを含むソフトキーボード・アプリケーションを計算装置の一つ以上のプロセッサに出力させる指示をエンコードしたコンピューター可読記憶媒体である。タスクを作成及び変更するための予め設定されたパラメーターを選択するための提案領域及び/又はタスクを作成、管理又は閲覧するためのユーザー選択領域とともに、ユーザー入力領域を、ソフトキーボード内での表示のためにタスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて出力する。計算装置によって検知されたユーザー入力の指摘に基づきタスク行動を決定する。タスク行動を呼び出す。タスク行動の呼び出しに応じて、同じ計算装置内の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置内のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーションによってタスクが作成又は変更され、またいくつかの事例では、結果をソフトキーボード・アプリケーション内で閲覧できる。また、任意で、通信アプリケーションのユーザーが送信できる、呼び出された行動の結果を説明する文を、通信アプリケーションのテキスト編集領域内で表示のために更新する。
【0007】
従って、上記全ての実施形態が含まれる計算装置で実行されるソフトキーボード・アプリケーションは、ユーザーが好みのメッセージング・アプリケーションを用いてメッセージを送ることを可能とするだけでなく、ユーザーが一度もメッセージング・アプリケーションから離れることなく他のユーザーとのタスクを管理できる柔軟性も同時に提供する。これにより、このようなアプリケーションにおける有効性、効率、ユーザー満足度を向上させられる。
【0008】
いくつかの実施形態によると、呼び出し、表示、受け取り、表示、受け取り、更新及び表示のステップを方法は含む。呼び出しのステップは、ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションにテキストを入力するためのテキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、前記第1アプリケーションによって計算装置上で実行される前記ソフトキーボード・アプリケーションを呼び出すことが含まれる。表示のステップは、テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示することを含む。受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取ることを含む。第2の表示のステップは、前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、選択可能な前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の表示された群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示することを含む。受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取ることを含む。更新のステップは、前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新することを含む。第3の表示のステップは、前記更新されたタスクの選択されたタスクパラメーターの少なくとも幾つかを、前記第1アプリケーションのテキスト入力フィールド内に表示することを含む。
【0009】
追加的又は代替的に、前記タスク管理モードにおいて、前記タスク管理領域内の第2テキスト編集領域へテキストが入力されるように前記タスク管理領域との通信が前記複数のキーでのタイピングによって行われうる。また、タスク管理領域が、全ての複数のキー、全てのタスク管理機能キー又は全ての複数のキーのテキストキーに代わって表示されうる。また、これらの実施形態は、前記ユーザーのタスクのみを表示するか、前記タスク管理アプリケーション内のタスク一式内の全てのタスクオーナーのタスクを表示するかを前記タスク管理領域でユーザーに促すステップを含みうる。また、実施形態では、前記ユーザーへの促しとユーザーの選択の受け取りに応じて、表示すべき選択されたタスクについて、タスクオーナーと進捗状況を表示しうる。また、これらの実施形態は、前記タスク管理領域に表示されたタスクの一覧で開始されたスワイプジェスチャーを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取り、前記タスク管理領域内に、前記タスクの一覧に代わってさらなるタスクの一覧を前記ソフトキーボード・アプリケーションによって表示するステップを含みうる。また、これらの実施形態は、前記タスク管理領域に前記タスクのタスクパラメーターを表示し、前記タスクの再割り当て又は延期の選択をユーザーに促すステップを含み、任意で、前記タスク管理アプリケーションのタスクを更新した後、前記ソフトキーボードを前記テキスト入力モードへと切り替え、延期理由を含む更新されたタスクのタスクパラメーターを前記テキスト編集領域に前記ソフトキーボード・アプリケーションによって入力するさらなるステップを含みうる。
【0010】
いくつかの実施形態によると、呼び出し、表示、受け取り、表示、受け取り、更新のステップを方法は含む。呼び出しの工程は、バーチャルキーボードを呼び出した後にユーザーとバーチャルキーボードとのやりとりからテキストを受け取るように構成される、ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションであって、テキスト入力フィールドを前記ユーザーに提示した第1アプリケーション内から、前記テキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、計算装置上で前記ソフトキーボード・アプリケーションの実行を呼び出すことを含む。表示のステップは、テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示することを含む。受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取ることを含む。第2の表示のステップは、前記ソフトキーボード・アプリケーション又は前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示することを含む。第2の受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取ることを含む。更新のステップは、前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新することを含む。追加的又は代替的に、前記タスク管理領域を表示する第2の表示のステップは、前記第1アプリケーションのテキスト入力フィールドが表示されたままの状態で、前記タスク管理機能キーの列の代わりに第2テキスト入力領域を表示することを含む。追加的又は代替的に、前記第2の受け取りのステップは、前記ユーザーの入力したタスク指示の受け取りでは、前記複数のキーを介して前記第2テキスト入力領域内にユーザーが前記複数のキー上で指示をタイプすることで、前記ユーザーの入力したタスク指示が入力されることを含む。
【0011】
また、これらの実施形態は、前記第2テキスト入力領域に入力されたテキスト及び前記選択された機能に基づきタスク管理アプリケーションの一覧から生成された前記タスクパラメーターの一つについての提案を有する提案領域をソフトキーボード上に表示するステップを含みうる。また、前記ソフトキーボード上での前記提案領域の表示によって、前記存在検知スクリーン上で前記ソフトキーボードが拡大し、前記第1アプリケーションの表示部分が縮小してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態によると、呼び出し、表示、受け取り、表示、受け取り、更新のステップを方法は含む。呼び出しのステップは、バーチャルキーボードを呼び出した後にユーザーとバーチャルキーボードとのやりとりからテキストを受け取るように構成される、ソフトキーボード・アプリケーション及びタスク管理アプリケーションとは異なる第1アプリケーションであって、テキスト入力フィールドを前記ユーザーに提示した第1アプリケーション内から、前記テキスト入力フィールドを存在検知スクリーン上でユーザーが選択した後、計算装置上で前記ソフトキーボード・アプリケーションの実行を呼び出すことを含む。表示のステップは、テキスト編集領域との通信のための複数のキーと、前記複数のキーに隣接するタスク管理機能キーの列とを含むソフトキーボードであって、前記複数のキーが、テキスト入力モード中に前記第1アプリケーションの前記テキスト入力フィールドに挿入されるテキストを作成するように構成され、前記タスク管理機能キーが、前記タスク管理機能キーの選択された機能に対応するタスク管理モードへとソフトキーボードを切り替えるように構成され、且つ前記タスク管理モードにおいて前記計算装置又は遠隔からアクセスされた計算装置で実行される前記タスク管理アプリケーションと通信するように構成されたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード・アプリケーションによって前記存在検知スクリーン上に表示することを含む。受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して検知された前記タスク管理機能キーの選択された機能を、前記ユーザーから前記ソフトキーボード・アプリケーションによって受け取ることを含む。第2の表示のステップは、前記第1アプリケーションから切り替わることなく、複数のタスクパラメーターで構成されるタスクに対して前記選択された機能を前記タスク管理アプリケーション内で実行するためにユーザータスク指示を受け取るインターフェースである、前記選択された機能に対応するタスク管理領域であって、前記タスクパラメーターの少なくとも二つが、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日及びタスクの進捗状況の群から選択されるタスク管理領域を、前記選択された機能の受け取りに応じて前記ソフトキーボード内に表示することを含む。第2の受け取りのステップは、前記存在検知スクリーンを介して前記タスク管理領域内で、ユーザーの入力したタスク指示を受け取ることを含む。更新のステップは、前記ユーザーの入力したタスク指示に基づき前記タスク管理アプリケーション内のタスクを前記ソフトキーボード・アプリケーションによって更新することを含む。追加的に又は代替的に、上記の実施形態は、タスクオーナーの装置上の前記ソフトキーボード・アプリケーションの別のインスタンスと前記タスク管理アプリケーションとの通信によって追加された前記タスクオーナーのタスクリストにおいて、前記別のインスタンスにおけるタスクオーナーの受諾又はタスクの完了の指摘を前記タスクオーナーから受け取るように構成されたクリック可能領域を、前記ユーザーによる前記タスクオーナーへのタスクの割り当てに応じて、前記タスク管理領域内に表示することを含んでもよい。
【0013】
また、これらの実施形態は、前記タスクの受諾を示すために前記タスクオーナーによって前記クリック可能領域が押され、前記タスクオーナーが前記タスクを受諾したことを示すように前記タスク管理アプリケーションを更新するステップを含みうる。また、これらの実施形態は、前記タスクを完了するために前記タスクオーナーによって前記クリック可能領域が押され、前記タスクオーナーが前記タスクを完了したことを示すように前記タスク管理アプリケーションを更新するステップを含みうる。また、これらの実施形態は、前記タスク管理領域が、全ての前記複数のキー、全ての前記タスク管理機能キー又は全ての前記複数のキーのテキストキーに代わって表示されることを含みうる。また、タスク管理モードにおいて、前記タスク管理領域内の第2テキスト編集領域へテキストが入力されるように前記タスク管理領域との通信が前記複数のキーでのタイピングによって行われうる。
【0014】
上記全ての実施形態において、ソフトキーボード・アプリケーションが、既に装置上に存在してもよく、オンラインアプリケーションストアからダウンロードされてもよく、その他の既知の処理によって装置に追加されてもよい。上記全ての実施形態において、これに限定されないものの、タスクは計算装置の外部の人間によって実行される物理行動であってもよい。上記全ての実施形態において、ソフトキーボード・アプリケーションとタスク管理アプリケーションは、一つのアプリケーション又はサービスレイヤー内にあってもよい。
【0015】
本概要は、以下の発明の実施の態様でさらに説明する選択された概念を、簡潔に紹介するために設けられている。本概要は、クレームされた主題の主要な特徴又は必要不可欠な特徴を示す意図はなく、またクレームされた主題の範囲を制限するために使われる意図もない。以下の説明において、非限定的な例のさらなる態様、特徴及び/又は利点が示され、一部は説明から明らかとなり又は本開示の実践によって分かるだろう。
【0016】
非限定的な例の詳細は、添付の図面及び以下の説明に示す。本開示のその他の特徴、目的及び利点は、説明、図面及び請求項から明らかとなるだろう。
【0017】
以下の図面を参照しつつ、非制限的及び非包括的な例について説明する。図面は正確な寸法で描かれておらず、図示のレイアウトに厳密に制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念画面レイアウトである。
図2図2は、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念画面レイアウトで、入力処理中にユーザーを支援するために予め設定されたパラメーターが表示されるユーザー提案領域とユーザー入力方法とを示す。
図3図3は、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念画面レイアウトで、ソフトキーボード内の閲覧領域とユーザー選択とを示す。
図4A図4Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4B図4Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4C図4Cは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4D図4Dは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4E図4Eは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4F図4Fは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4G図4Gは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4H図4Hは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図4I図4Iは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスク作成の過程を示す。
図5A図5Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを受諾する過程を示す。
図5B図5Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを受諾する過程を示す。
図5C図5Cは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを受諾する過程を示す。
図6A図6Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを完了する過程を示す。
図6B図6Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを完了する過程を示す。
図6C図6Cは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを完了する過程を示す。
図7A図7Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7B図7Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7C図7Cは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7D図7Dは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7E図7Eは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7F図7Fは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図7G図7Gは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを再割り当てする過程を示す。
図8A図8Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを保留する過程を示す。
図8B図8Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを保留する過程を示す。
図8C図8Cは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを保留する過程を示す。
図8D図8Dは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを保留する過程を示す。
図8E図8Eは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の例を示す概念連続画面レイアウトで、タスクを保留する過程を示す。
図9A図9Aは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の別例を示すブロック図である。
図9B図9Bは、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の別例を示すブロック図である。
図10図10は、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示は、全般として、ユーザーがキーボード・アプリケーションのソフトキーボード、別名バーチャルキーボード内でタスクを管理することが、計算装置で実行されるキーボード・アプリケーションによって可能となる種々の方法を対象としている。本キーボード・アプリケーションは、ユーザーが利用できる任意のメッセージング・アプリケーション、チャット・アプリケーション、通信アプリケーション又は任意のソーシャル・メッセージング・プラットフォーム(以下「通信アプリケーション」という)と連動して使用されるものとする。本明細書を通して、これらの種類のアプリケーション例とキーボード・アプリケーションとの例示的なやりとりについて図示及び記載するが、キーボード・アプリケーションは、テキストを入力するためにバーチャルキーボードを通常呼び出す又は使用する任意のプログラムとともに利用できる。ユーザーがタスクの作成又は変更に関心がある場合、キーボード・アプリケーションは、ユーザーが現在使用している通信アプリケーションから離れることなく作成又は変更を行うこと可能とする。いくつかの例では、キーボード・アプリケーションがタスク管理アプリケーションに内蔵されている又はその逆である。一方、他の例では、キーボード・アプリケーションが、同じ計算装置内の別のタスク管理アプリケーション又は計算装置の遠隔にあるタスク管理アプリケーションと接続されている。
【0020】
キーボード・アプリケーション内で行われるいくつかのタスク管理機能では、行動の結果を、ソフトキーボードの一部として又はソフトキーボードの一部或いは全ての代わりに、キーボード・アプリケーションが表示して示すことを伴う。
【0021】
これにより、ユーザーは、異なるアプリケーション間の切り替え又はソフトキーボードに入力済みのテキストを再度タイプする必要無しに、通信アプリケーション内でタスクを管理できる。タスク管理アプリケーションで使用できるタスクの種類に特に制限はなく、通常はユーザーによって定義される。タスクは、これらに限定されないものの、物理的行動等の有形のタスク、デジタルタスク及びアイデアを含みうる。これらは定義された一組の指示を含みうる。各タスクは多くのタスクパラメーターを有していてもよい。いくつかの実施形態では、タスクオーナー、タスク説明、タスク位置、タスク期日、及びタスクの進捗の表示されたグループから、少なくとも二つのタスクパラメーターの非包括的なリストが選択される。その他のタスクパラメーターは、これらに限定されないものの、タスク作成者、タスク担当者、タスク種類、タスクチェックリスト(例えば、ユーザーが完了済の定義された一組の指示にチェックマークを入れられる)及びタスク優先度を含みうる。これらのタスクの説明は、一つのメモリフィールドに又は複数のフィールド(例えば、名前、ミドルネーム、苗字)に渡って保存されてもよい。簡潔なユーザー体験を維持するため、一つタスクパラメーター又はタスクパラメーターのサブセットのみを適宜示すようにしてもよい。
【0022】
キーボード・アプリケーションは、タスク管理能力を提供するので、計算装置のユーザーに現在のインターフェースから離れる操作を行わせるのではなく、ソフトキーボード102が表示されている領域と同じ領域内に、タスクを作成及び管理しこれらの行動の結果を提示する能力を提供するタスク管理モードで動作してもよい。キーボード・アプリケーションは、キーボード・アプリケーションからタスク管理行動パラメーターを受け取り結果を返す別体のタスク管理アプリケーション又はリソースとの通信のためのインターフェースを備えていてもよい。
【0023】
本開示に記載された方法は、ユーザーがタスクを作成及び管理するのに必要な時間及び入力の数を削減でき、これにより他の利点とともに、ユーザー体験を簡潔にし、効率を向上できる。
【0024】
一つ以上の例において、上記の機能をハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組み合わせによって実現できる。
【0025】
様々な例について説明した。これら及び他の例は、本開示の請求の範囲に含まれる。
【0026】
図1図3は、本開示の種々の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを出力するように構成された計算装置の例を示す概念レイアウトを図示している。この計算装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は計算装置で実行される任意のアプリケーション内で表示のためにソフトキーボードを出力しうる任意の装置等の任意の携帯機器を指しうる。
【0027】
キーボード・アプリケーションはタッチ及び非タッチ入力を検知するとともに、計算装置のユーザーからの一つ以上のジェスチャーを検知することにより入力を検知してもよい。
【0028】
図1図3は、タスク管理機能を有するキーボード・アプリケーションを備えた(又はキーボード・アプリケーションのサービスにアクセスする)通信アプリケーションのチャットユーザーインタフェースの例を示す。これらの例において、チャットユーザーインタフェースは、出力領域100及びテキスト編集領域101を有するとともに、キーボード・アプリケーションが、出力領域100内に表示される電子メッセージの内容を構成する編集領域101内のテキスト文字を生成するために入力を提供するソフトキーボード102をユーザーに提示する。出力領域100内に表示されたメッセージは、計算装置のユーザーと別の計算装置のユーザーとの間のチャット会話を構成する。
【0029】
いくつかの例において、領域100は、ソフトキーボード102を提供するキーボード・アプリケーションとは別体の異なる第1アプリケーションのためのユーザーインターフェースである。このような例では、第1アプリケーションが、テキスト及び記号入力、テキスト及び記号表示、テキスト及び記号入力編集、添付選択、処理呼び出し(スペルチェック、フォント及びスタイル変更等)、送受信制御等を含む特定の入出力機能のためにキーボード・アプリケーションのサービスを利用する。また、キーボード・アプリケーションは、タスク管理機能を実現でき、いくつかの例においては、このタスク管理機能又はこのタスク管理機能の結果を第1アプリケーションに提供できる。
【0030】
キーボード・アプリケーションは、タスク管理機能を有するソフトキーボード102を計算装置に提供し、計算装置で実行される又は計算装置がアクセスできるアプリケーション、サービス又はコンポーネントを表す。キーボード・アプリケーションは、従来のソフトキーボードと同様に機能するテキスト入力モードでの動作と、様々なタスク管理機能を実行又は一つ以上のタスク管理アプリケーション或いは機能とやりとりを行うタスク管理モードでの動作との間で切り替えを行ってもよい。キーボード・アプリケーションは、例えば、ソフトキーボード102の少なくとも一部(例えば、複数のグラフィカルキー104のうちの1つ以上)に代わって表示するために、タスク管理要求を受け取る又は結果を出力してもよい。
【0031】
いくつかの例において、キーボード・アプリケーションは、計算装置で実行されるスタンドアローン型のアプリケーション、サービス又はモジュールであってもよい。他の例において、キーボード・アプリケーションは、他のアプリケーション又は装置機能のためのサービスとして機能するサブコンポーネント又は拡張機能であってもよい。例えば、キーボード・アプリケーションは、計算装置で実行される通信アプリケーションと一体化されていてもよい。別の例として、キーボード・アプリケーションは、計算装置のオペレーティングプラットフォーム又はアプリケーションがソフトキーボード入力機能を必要とした場合にいつでも呼び出せるスタンドアローン型のアプリケーション又はサブルーチンであってもよい。いつくかの例において、計算装置が、サービス提供者(例えば、インターネットを介してアクセスできるオンラインアプリケーションストア)のアプリケーションリポジトリからキーボード・アプリケーションをダウンロードしインストールしてもよい。他の例において、キーボード・アプリケーションは、計算装置の製造中に予めロードされてもよい。
【0032】
テキスト入力モードでの動作時において、計算装置のキーボード・アプリケーションは、任意の他のアプリケーションでのテキスト入力に使用される従来のソフトキーボード動作を行ってもよい。キーボード・アプリケーションは、選択されたグラフィカルキー104に対応する文字に基づき決定された単語及び/又は語句を、グラフィカルキー104で受け付けた入力に基づき予測又は自動修正してもよい。
【0033】
キーボード・アプリケーションは、キーの位置及び入力に関する情報に基づき、選択された可能性が最も高い一つ以上のグラフィカルキー104を決定する空間モデルを備えていてもよい。キーボード・アプリケーションは、選択された可能性が最も高い一つ以上のグラフィカルキー104の決定に応じて、一つ以上の文字、単語及び/又は語句を決定してもよい。いくつかの例において、キーボード・アプリケーションは、文字列に言語モデルを適用し、グラフィカルキー104の選択に基づきユーザーが入力しようとしている文字、形態素、単語及び/又は語句の一つ以上の有力候補を決定してもよい。
【0034】
キーボード・アプリケーションは、テキスト編集領域101への単なるテキスト入力動作とは対照的なタスク管理機能を呼び出すためにソフトキーボード102を再構成してもよい。例えば、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード103内に配置されるタスク管理機能103の選択肢を備えていてもよい。タスク管理機能103の一つを選択することによって、キーボード・アプリケーションは、タスク管理機能103を入力領域106と置き換え、ユーザーによる任意のタスクのパラメーターの入力を可能とすることができる。
【0035】
キーボード・アプリケーションは、入力領域106内へのこのような入力に応じて、入力に利用できる提案された選択肢を提案領域105に提示する。このような提案は、このようなタスク管理アプリケーション内に予め設定されたリストから提示されてもよい。追加的又は代替的に、提案領域は、外部ソース、人工知能、又は機械学習を使用又はこれらによって補完されてもよい。図1図4図7に示すように、ソフトキーボードに提案領域105を表示することは、存在検知スクリーンにおいてソフトキーボードを拡大し、通信アプリケーションの表示部分を縮小しうる。
【0036】
いくつかの例において、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内に配置されたいずれかのタスク管理機能103の選択に応じて、従来のキーボードを、ユーザーがそれを介してタスク管理アプリケーションのタスクを作成、管理、閲覧できる選択領域107と置き換えてもよい。
【0037】
いくつかの例において、代替として、選択領域107はユーザーの選択の結果を表示するように提示されてもよい。これらの結果は、選択領域107内で様々な種類の表示(リスト、カード、カレンダー等に基づく)で提示されてもよく、ユーザーインターフェースは、ユーザーのジェスチャー、例えばスワイプジェスチャー又はユーザー選択の判定に応じて、表示に基づく各ユーザーインターフェース要素を切り替えるように構成されていてもよい。
【0038】
他の例において、キーボード・アプリケーションは、選択領域107に表示されたいずれかの結果の表示におけるいずれかの要素の選択に応じて、テキスト編集領域101内の表示に関連する情報の指摘を自動的に出力するように構成されていてもよい。表示要素に関連する情報は、例えば、テキスト、ハイパーリンク、画像等が含まれうる。このようにして、計算装置は、選択領域107からテキスト編集領域101への情報の入力が一つのジェスチャーで可能となるように構成され、簡単で効率的な情報の入力を可能としている。
【0039】
混乱を避けるために、選択領域107内の全ての表示要素は、タスク管理アプリケーション内の特定のタスク又は一組のタスクに関する既存の情報に関連するものとして説明する。
【0040】
キーボード・アプリケーションは、タスク管理機能103のうちの一つに対するユーザー入力に応じて、タスク管理モードにおける動作を開始してもよい。いくつかの例において、キーボード・アプリケーションは、タスク管理モードでの動作中でも、グラフィカルキー104を介した入力が可能なように構成されていてもよい。
【0041】
いくつかの例において、入力領域106のレイアウトは、ユーザーが特定のタスク管理パラメーターを選択するのに使用できる、予め設定されたドロップダウンリストの形であってもよい。この場合、提案領域105は表示されてもされなくともよい。
【0042】
いくつかの例において、タスク管理機能103のレイアウトは、ソフトキーボード102の上部でなく、ソフトキーボードの下部に表示されていてもよい。
【0043】
いくつかの例において、要素103、104、105、106及び107全てのレイアウトを、使用される計算装置の種類又はユーザーによって選択された表示向き(例えば、携帯電話、タブレット、縦長表示、横長表示等)に応じて変更できる。
【0044】
他の例において、タスク管理機能103は四つの選択肢に限定されていなくともよく、ユーザー要求に応じて増減できる。
【0045】
図4は、計算装置で実行されるキーボード・アプリケーションによって、ユーザーがキーボード・アプリケーションのソフトキーボード内でのタスクを作成できるようになる方法の例を示す。
【0046】
ユーザーは、メッセージング・アプリケーション401における要求に応じて、タスクを作成するためにソフトキーボード102のタスク管理要素402をクリックする。タスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わってソフトキーボード102内に、タスクの種々のパラメーターを入力するためのユーザー入力領域403、404、405、406及び407を出力する。図4は、テキスト編集領域101をバーチャルキーボード又は通信アプリケーションの一部として表示又は使用することに加え、タスク管理領域がどのようにユーザー入力領域、第2テキスト編集領域を利用できるかを示す。図4は、ユーザー入力のための種々の構成を示す:タスク管理領域が、全ての複数のキー、全てのタスク管理機能キー又は全ての複数のキーのテキストキーに代わって表示されている。他にも多くの構成が、本明細書及び図面におけるスクリーン要素の様々な組み合わせ及びサブコンビネーションによって実現可能である。
【0047】
タスクの様々なパラメーターを入力するためにユーザー入力領域をどのように利用できるかの例は、タスクはどれであるか404、どこでタスクを実行しなければならないか405、誰がタスクを実行しなければならないか406、いつタスクを実行しなければならないか407を指定することである。キーボード・アプリケーションが、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、ユーザーがタスクを実行すべき正確な日時を指定できる選択領域408を出力する例がある。別の何らかの具体的な入力形式に合うように、キーボード・アプリケーションがキーボード102を再構成しなければならないその他の例もありうる。
【0048】
タスク行動作成の呼び出しに応じて、キーボード・アプリケーションによってタスク管理アプリケーション内にタスクが作成される。この作成は、同じ計算装置の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーションによって実行できる。同時に、通信アプリケーションのユーザーへ送信するために、ユーザーに対してタスク管理アプリケーションで発動されたまさにそのイベントについて詳述するメッセージをテキスト編集領域409内に作成してもよい。ユーザーが通信アプリケーション410からメッセージを送信すると選択した場合、この時、通信アプリケーションのユーザーは、タスクが新たに作成されたというメッセージを見る。
【0049】
タスクイベントが発動する度に、テキスト編集領域409内に、発動したタスク行動の詳細や内容を説明するメッセージを自動的に作成してもよい。ただし、このメッセージの自動作成は、ユーザー又はアプリケーションレベルの構成に基づき抑制されてもよい。
【0050】
図5は、計算装置で実行されるキーボード・アプリケーションによって、ユーザーがキーボード・アプリケーションのソフトキーボード内でタスクを受諾できるようになる方法の例を示す。
【0051】
ユーザーは、タスクが割り当てられたというメッセージング・アプリケーションの要求に応じて、ソフトキーボード102のタスク管理要素501をクリックする。タスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、ユーザーがタスクを受諾するためにクリックできるクリック可能領域502を出力する。別の何らかの具体的な入力形式に合うように又は入力の結果を表示するために、キーボード・アプリケーションがキーボード102を再構成しなければならないその他の例もありうる。
【0052】
クリック可能領域502のクリックに応じて、タスク管理アプリケーション内でタスクの状況が「実行中」503又は他の同様の言葉に変更される。この変更は、同じ計算装置の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーションによって実行できる。同時に、通信アプリケーションのユーザーへ送信するために、ユーザーに対してタスク管理アプリケーションで発動されたまさにそのイベントについて詳述するメッセージをテキスト編集領域101内に作成してもよい。ユーザーが通信アプリケーション504からメッセージを送信すると選択した場合、この時、通信アプリケーションのユーザーは、タスクが受諾され実行中であるというメッセージを見る。これは、あるユーザーがソフトキーボードを使って、別のユーザーにタスクを割り当て、別のユーザーがタスクの受諾又は完了を示せる例である。このようして複数のソフトキーボードインスタンスを実行し、一つのタスク管理アプリケーション又は一つの共有データリポジトリを有する複数のタスク管理アプリケーションとやりとりできる。
【0053】
タスクイベントが発動する度に、テキスト編集領域101内に、発動したタスク行動の詳細や内容を説明するメッセージを自動的に作成してもよい。ただし、このメッセージの自動作成は、ユーザー又はアプリケーションレベルの構成に基づき抑制されてもよい。
【0054】
図6は、計算装置で実行されるキーボード・アプリケーションによって、ユーザーがキーボード・アプリケーションのソフトキーボード内でタスクを完了できるようになる方法の例を示す。
【0055】
タスクが受諾されたというメッセージング・アプリケーションの要求に応じて、ユーザーは、ソフトキーボード102のタスク管理要素601をクリックする。タスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、ユーザーがタスクを完了するためにクリックできるクリック可能領域602を出力する。別の何らかの具体的な入力形式に合うように又は入力の結果を表示するために、キーボード・アプリケーションがキーボード102を再構成しなければならないその他の例もありうる。
【0056】
クリック可能領域602のクリックに応じて、タスク管理アプリケーション内でタスクの状況が「完了」603又は他の同様の言葉に変更される。この変更は、同じ計算装置の別のタスク管理アプリケーション又は遠隔の計算装置のタスク管理アプリケーション内のキーボード・アプリケーション内で実行できる。同時に、通信アプリケーションのユーザーへ送信するために、ユーザーに対してタスク管理アプリケーションで発動されたまさにそのイベントについて詳述するメッセージをテキスト編集領域101内に作成してもよい。ユーザーが通信アプリケーション604からメッセージを送信すると選択した場合、この時、通信アプリケーションのユーザーは、タスクが完了したというメッセージを見る。
【0057】
タスクイベントが発動する度に、テキスト編集領域101内に、発動したタスク行動の詳細や内容を説明するメッセージを自動的に作成してもよい。
【0058】
ただし、このメッセージの自動作成は、ユーザー又はアプリケーションレベルの構成に基づき抑制されてもよい。
【0059】
図7及び図8は、計算装置で実行されるキーボード・アプリケーションによって、ユーザーがキーボード・アプリケーションのソフトキーボード内でタスクを再割り当て又は将来の日付への保留できるようになる方法の例を示す。
【0060】
タスクが受諾されたというメッセージング・アプリケーションの要求に応じて、ユーザーは、ソフトキーボード102のタスク管理要素701をクリックする。タスク管理要素の選択の指摘の受け取りに応じて、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、ユーザーが完了してない全てのタスクを閲覧するためにクリックできるクリック可能領域702を出力する。入力の結果を表示する他の特定の方法に合うように、キーボード・アプリケーションがキーボード102を再構成しなければならないその他の例もありうる。
【0061】
クリック可能領域702のクリックに応じて、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、例えば、次の表示をユーザーのタスクのみに限定するか又は現在未処理のタスクを全て表示すべきかをユーザーが決定できる表示を出力する。例えば、ユーザーがクリック可能領域703を選択した場合、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わって、ユーザーの全タスクの一覧704を出力する。このリストからいずれかのタスクをクリックすることにより、この仕事について可能な行動の一覧が新しい表示として、古い表示に代わり提示される。図示の例では、ユーザーには、表示内に2つの選択肢がある:タスクの再割り当て705とタスクを将来の日付に保留801である。
【0062】
タスク要素705がクリックされると、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わってソフトキーボード102内に、タスクを再割り当てする人間の名前を入力するためのユーザー入力領域706を出力する。再割り当てのためのパラメーターが一つの入力ではなく複数の入力を必要とする別の例もありうる。ユーザーは、代わりのユーザーへの再割り当てを選択すると、ユーザー入力領域の隣に見える「保存」又は同様のボタンをクリックすることでデータを保存できる。同時に、通信アプリケーションのユーザーへ送信するために、ユーザーに対してタスク管理アプリケーションで発動されたまさにそのイベントについて詳述するメッセージをテキスト編集領域707内に作成してもよい。ユーザーが通信アプリケーション708からメッセージを送信すると選択した場合、この時、通信アプリケーションのユーザーは、タスクが再割り当てされたというメッセージを見る。
【0063】
タスク要素801がクリックされると、キーボード・アプリケーションは、ソフトキーボード102内の表示のために、複数のキーの少なくとも幾つかに代わってソフトキーボード102内に、例えば、タスクが保留又は延期された理由を入力するためのユーザー入力領域802を出力する。ユーザーは、仕事を保留した理由を指定すると、ユーザー入力領域の隣に見える「次」又は同様のボタンをクリックすることで次の表示へと進む。これは、キーボード・アプリケーションが、ソフトキーボード102内の表示のために、少なくとも複数のキーに代わって、ユーザーがタスクを延期する日時を選択できるカレンダー表示803を出力することにつながる。ユーザーは、日時が選択すると、カレンダー表示領域803内に見える「保存」又は同様のボタンをクリックすることで次の表示へと進む。保留又は延期のためのパラメーターが一つの入力ではなく複数の入力を必要とする別の例もありうる。同時に、通信アプリケーションのユーザーへ送信するために、ユーザーに対してタスク管理アプリケーションで発動されたまさにそのイベントについて詳述するメッセージをテキスト編集領域804内に作成してもよい。ユーザーが通信アプリケーション805からメッセージを送信すると選択した場合、この時、通信アプリケーションのユーザーは、タスクが保留又は延期されたというメッセージを見る。
【0064】
他の例では、ユーザーの全体的なタスク管理処理のさらなる効率化に役立てるために、ユーザーがカスタム要件毎に選択肢を確実に構成できるように図4図8で説明したタスク管理例を変更また改良してもよい。
【0065】
また、図4図8に示した例は、キーボードのタスク管理機能があらゆるユーザーのタスク管理を支援できる実現可能な例の包括的リストであると見なされるべきではない。通信アプリケーション内でタスクを管理しなければならない他の例も存在しうる。また、これらの図示は、タスク管理機能を有するキーボード・アプリケーションがどのようにユーザーを支援できるかを示す全ての実現可能な方法の包括的なリストとして受け止められるべきではない。
【0066】
図9は、本開示の一つ以上の態様によると、どのようにして計算装置910が、タスク管理機能を有するソフトキーボードを出力するように構成されているかの例を示す概念図である。図9は、計算装置910の特定例の一つのみを示す。計算装置910の他の多く例が、他の事例では使用されてもよく、例示した計算装置901に含まれる部品のサブセット又は図9に示されていない追加の部品を含んでいてもよい。
【0067】
計算装置901は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、コンピューターウォッチ等の携帯機器又はその他の任意の種類の携帯機器を指しうる。
【0068】
計算装置901のさらなる例としては、デスクトップコンピューター、テレビ又は表示のためにグラフィカルキーボードを出力しうるその他の種類の非携帯型計算装置が挙げられる。
【0069】
計算装置901は、プロセッサ902、通信ユニット903、入力部904、出力部905、タッチスクリーンとしても知られる存在検知ディスプレイ(presence-sensitive display:PSD)906、記憶部909、キーボード・アプリケーション911、アプリケーションモジュール915及び通信チャンネル918を備えていてもよい。計算装置901の記憶部909は、UIモジュール910、キーボード・アプリケーション911及び一つ以上のアプリケーションモジュール915を備える。キーボード・アプリケーション911は、タスク管理モジュール912、空間モデルモジュール913及び言語モデルモジュール914を備えていてもよい。
【0070】
アプリケーションモジュール915は、タスク管理アプリケーション916及び通信アプリケーション917を備えていてもよい。通信チャンネル918は、部品間通信又はその他のデータ通信方法のために上述の部品を互いに接続してもよい。モジュール910及び911は、計算装置901内に存在する及び/又はで実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアの組み合わせを用いて動作してもよい。
【0071】
計算装置901のPSD906は、計算装置901のための入力907及び/又は出力装置908として機能しうる。PSD906は、存在検知入力スクリーンとして動作できるだけなく、計算装置901のユーザーに可視情報を出力できる様々な技術を用いて実現されてもよい。
【0072】
計算装置901の一つ以上の通信ユニット903は、一つ以上の有線及び/又は無線ネットワーク上のネットワーク信号を送信及び/又は受信することで、一つ以上のネットワークを介して外部装置と通信を行ってもよい。計算装置901の一つ以上の入力部904は、任意の種類のソース又はフォームから入力を受け取ってもよい。計算装置901の一つ以上の出力部905は、出力を生成してもよい。出力部905は、スクリーン近傍又はPSD906が表示のために情報を出力する表面に備えられた機器又は人間への出力を生成する任意の種類の装置を含みうる。入力部及び出力部は、計算装置901のパッケージ又は筐体から物理的に分離して外部に位置する計算装置901の外部部品であってもよい。
【0073】
一つ以上のプロセッサ902が、計算装置901に関連する機能及び/又は指示を実現してもよい。図9に示したモジュールは、計算装置901の様々な行動、動作又は機能を行うためプロセッサ902によって動作可能であってもよい。図9Bは、タスク管理モジュール912がキーボード・アプリケーション911に格納され一体となり、別体の異なるアプリケーションとして独立していない点において図9Aと異なる。これは、キーボード・アプリケーション911がタスク管理アプリケーション内に設けられる又はその他の関係で接続される別の組み合わせでもよい。上述したように、これらのアプリケーションは別であっても一体であってもよい。
【0074】
計算装置901内の一つ以上の記憶部909は、計算装置901の動作中の処理のための情報を記憶してもよい。いくつかの例において、記憶部909は一時的メモリであり、これは記憶部909の主な目的が長期間の記憶ではないことを意味する。計算装置901上の記憶部909は、揮発性メモリとして情報を短期間記憶するように構成されていてもよく、従って電源オフ時に記憶された内容を保持しなくともよい。記憶部909は、不揮発性メモリ空間として情報を長期間記憶し、電源オン/オフサイクル後に情報を保持するようにさらに構成されていてもよい。
【0075】
記憶部909は、計算装置901の他のモジュールに関連するプログラム指示及び/又は情報を記憶してもよい。
【0076】
UIモジュール910は、PSD906及び計算装置901の他の部品とユーザーとのやりとりを管理する。即ち、UIモジュール910は、PSD906によって検知されたユーザー入力に基づき決定を行い、PSD906において出力を生成するために計算装置901の様々な部品間の仲介役として機能してもよい。UIモジュール910は、計算装置901が受け取った入力をユーザー表示として管理し、PSD906に提示されたユーザーインターフェースとやりとりし、ユーザー入力を処理している計算装置901のアプリケーション、サービス、プラットフォーム又はその他のモジュールから追加の指示の受け取りに応じてユーザーインターフェースを更新する。UIモジュール910は、さらなる解釈のために一つ以上のタッチイベントの指摘をキーボード・アプリケーション911に送信してもよい。キーボード・アプリケーション911は、UIモジュール910から受け取ったタッチイベントに基づき、検知されたユーザー入力がソフトキーボードの一つ以上のキーの最初の選択を示していると判断してもよい。
【0077】
アプリケーションモジュール915は、タスク管理機能を有するソフトキーボードに依存しうる、計算装置901で実行されアクセスされうる全ての種類の独立したアプリケーション及びサービスを指す。
【0078】
キーボード・アプリケーション911は、タスク管理機能を有するソフトキーボードを計算装置901に提供し、計算装置901で実行され又はアクセスされうるアプリケーション、サービス又は部品を指す。キーボード・アプリケーション911は、従来のグラフィカルキーボードと同様に機能するテキスト入力モードでの動作と、様々なタスク管理機能を実行又は一つ以上のタスク管理アプリケーション或いは機能とやりとりを行うタスク管理モードでの動作との間で切り替えを行ってもよい。いくつかの例において、キーボード・アプリケーション911は、計算装置901で実行されるスタンドアローン型のアプリケーション、サービス又はモジュールであってもよい。他の例において、キーボード・アプリケーション911は、他のアプリケーション又は装置機能のためのサービスとして機能するサブコンポーネント又は拡張機能であってもよい。別の例として、キーボード・アプリケーション911は、計算装置901のアプリケーション又はオペレーティングプラットフォームがグラフィカルキーボード入力機能を必要とした場合にいつでも呼び出せるスタンドアローン型のアプリケーション又はサブルーチンであってもよい。いつくかの例において、計算装置901は、サービス提供者のアプリケーションリポジトリからキーボード・アプリケーション911をダウンロードしインストールしてもよい。他の例において、キーボード・アプリケーション911は、計算装置901の製造中に予めロードされてもよい。キーボード・アプリケーション911は、タスク管理モジュール912、空間モジュール913、言語モジュール914等の様々なサブモジュールを備えていてもよい。
【0079】
空間モジュール913は、一つ以上のタッチイベントの入力を受け取った後、一つ以上のタッチイベントが示す可能性のある文字又は文字列を出力してもよい。空間モジュール913は、タッチイベントをキーボードの一つ以上のキーの選択と推測し、一つ以上のキーの選択に基づき文字又は文字列を出力してもよい。
【0080】
計算装置901の用語集は、辞書内の言葉の一覧を含んでいてもよい。言語モジュール914は、文字列について用語集を検索し、文字列の文字の一部又は全てを含む一つ以上の文字、単語又は語句を特定してもよい。言語モジュール914は、一つ以上の候補単語の決定に応じて、テキスト入力領域101内に、用語集から一つ以上の候補単語を提案として出力してもよい。
【0081】
キーボード・アプリケーション911のタスク管理モジュール912は、図1図2図3図4図5図6図7及び図8で説明したタスク管理機能を実行してもよい。
【0082】
図10は、本開示の一つ以上の態様に係る、タスク管理機能を有するソフトキーボードを提示するように構成された計算装置の動作例を示すフローチャートである。図10の動作は、図9の計算装置901等の計算装置の一つ以上のプロセッサによって実行されてもよい。図10については、説明のみを目的として、図9の計算装置901との関係において述べられる。
【0083】
1001-動作中、計算装置901のキーボード・アプリケーション911が、同計算装置で実行される任意の通信アプリケーションと連動して使用されるタスク管理要素103と複数のキー104とを含むグラフィカルキーボード102を出力してもよい。他の例では、ソフトキーボード102が、通信アプリケーションによって従来のキーボードの代わりとして提示される場合があってもよい。
【0084】
1002-キーボード・アプリケーション911が、タスク管理要素103の選択の指摘を受け取ってもよい。
【0085】
1003-タスク管理要素103の選択の指摘の受け取りに応じて、キーボード・アプリケーションが、ソフトキーボード内での表示のために、タスクを作成及び管理するためのユーザー入力領域106を出力する。いくつかの例において、キーボード・アプリケーション911が、従来のキーボードを、ユーザーがそれを介してタスク管理アプリケーションのタスクを管理し閲覧するためのさらなる操作を実行できる選択領域107と置き換えてもよい。他の例において、ソフトキーボード102が、キーボード内のタスク管理アプリケーション、同じ計算装置901で実行された別のタスク管理アプリケーション又は遠隔タスク管理システム内に予め設定されたリストからの提案領域105を含んでいてもよい。
【0086】
1004-キーボード・アプリケーション911が、計算装置によって検知されたユーザー入力の指摘に基づきタスク行動を決定してもよい。例えば、ユーザーが、入力領域106に詳細を入力し、提案領域105から予め設定されたタスク管理パラメーターを選択することでタスクを作成してもよい。他の例では、ユーザーが、選択領域107から選択肢を選択し、入力領域106に詳細を入力し、提案領域105から予め設定されたタスク管理パラメーターを選択することによってタスクを編集してもよい。タスク行動は、入力領域106におけるデータ入力及び/又は選択、提案領域105からの予め設定されたタスク管理パラメーターの選択、選択領域107からの選択肢の選択のいかなる形の組み合わせによっても決定される。より迅速で効率的なデータ入力方法を可能とするソフトキーボード102を示す領域におけるデータ入力/選択には、他にも多くの態様がありうる。
【0087】
1005-そしてキーボード・アプリケーション911が、キーボード内のタスク管理アプリケーション、同じ計算装置901で実行される別のタスク管理アプリケーション又は遠隔タスク管理システム内でタスク行動を呼び出す。
【0088】
1006-タスク行動の呼び出しに応じて、キーボード・アプリケーション、同じ計算装置901で実行される別のタスク管理アプリケーション又は遠隔タスク管理システム内にキーボード・アプリケーション911によってタスクが作成される。他の例では、ソフトキーボード・アプリケーション911内でタスクを閲覧しうる。
【0089】
1007-キーボード・アプリケーション911が、通信アプリケーションのユーザーが送信できる呼び出した行動の結果を説明する文を、ソフトキーボード・アプリケーションのテキスト編集領域内で表示のために任意で更新してもよい。
【0090】
本開示を通して、様々な例について言及してきた。このような語句の使用は、一つ以上の例について述べている場合もある。また、上述の機能、構造、特徴は、一つ以上の例において、いかなる適切な形でも組み合わせることができる。これらの例は、一つ以上の具体的な細部がなくとも又は他の方法、リソース、材料等を伴った場合でも適切でありうる。別の事例では、周知の構造、リソース又は動作は、詳細に図示又は説明されていない。
【0091】
見本となる例及び適用例について図示及び説明してきたが、これらの例は上述の構成及びリソースに厳密に限定されないと理解すべきである。請求の範囲の例から逸脱することなく、ここに開示した方法及びシステムの配置、動作、細部に様々な変更、改良、変化を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
ここでの方法及び動作は、タスクに着目する環境においてタッチスクリーン装置を用いたより優れたやりとりや効率化を促進するのに有益である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9A
図9B
図10