(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20230410BHJP
【FI】
A63F7/02 326G
(21)【出願番号】P 2019010787
(22)【出願日】2019-01-25
【審査請求日】2021-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 良孝
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
(72)【発明者】
【氏名】中山 覚
(72)【発明者】
【氏名】牧 智宣
(72)【発明者】
【氏名】柏木 浩志
(72)【発明者】
【氏名】梶野 浩司
【審査官】奥田 雄介
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-143714(JP,A)
【文献】特開2005-095488(JP,A)
【文献】特開2013-128600(JP,A)
【文献】特開2004-267358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を貯留する遊技球貯留空間を形成する部分であって、
当該遊技球貯留空間に貯留された遊技球が接触する底面に遊技球が通過する開口が形成された本体部と、
前記本体部の底面
に沿う平面方向に変位することで前記開口を開閉する開閉部と、
を備え、
前記開閉部により前記開口が閉鎖された状態において、前記開閉部の上面の少なくとも一部が前記本体部の底面よりも上方に位置しており、前記開閉部の上面には、乗り上げた遊技球が前記本体部の底面に向かって転がるように誘導される傾斜面が形成されていることを特徴とする遊技機。
ただし、
前記開閉部により前記開口が開放された状態において、前記傾斜面に遊技球が乗り上げた状態とはなら
ず、かつ、
前記開閉部により前記開口が閉鎖された状態において、前記平面方向に直交する垂直方向にて前記傾斜面と前記底面は重ならない
ものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なぱちんこ遊技機は、遊技球を貯留する空間を形成する上皿や下皿といった部材を備える(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、遊技球貯留空間に貯留された遊技球が取り出しやすい遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球を貯留する遊技球貯留空間を形成する部分であって、底面に遊技球が通過する開口が形成された本体部と、前記開口を開閉する開閉部と、を備え、前記開閉部により前記開口が閉鎖された状態において、前記開閉部の上面の全体が、前記本体部の底面よりも上方に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明にかかる遊技機は、遊技球貯留空間に貯留された遊技球が取り出しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態にかかる遊技機を模式的に示した正面図である。
【
図2】(a)は本実施形態における下皿装置の断面を模式的に示した図、(b)は本実施形態における下皿装置と対比するために参考で示す下皿装置の断面を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、
図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
【0009】
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置96(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域901に案内する通路を構成するガイドレール95が略円弧形状となるように設けられている。
【0010】
遊技領域901には、始動入賞口92、大入賞口93、アウト口94などが設けられている(なお、遊技領域901の構成は簡略化している(一部の遊技釘や入賞領域を省略している))。表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901aを通じて視認可能となる領域である。
【0011】
公知の遊技機と同様に、始動入賞口92に遊技球が進入することを契機として当否判定(当否抽選)が実行される。表示領域911には、当否判定結果を示す図柄(以下、識別図柄80と称する)が表示される(
図1参照)。本実施形態の識別図柄80は「数字」を含む図柄であるが、当該態様はあくまで一例である。本実施形態では、最終的に示される三つの識別図柄80の組み合わせにより当否判定結果が当たりであるかどうかが報知される。
【0012】
また、遊技領域901には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域901を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
【0013】
このような遊技機1では、発射装置96を操作することにより遊技領域901に向けて遊技球を発射する。遊技領域901を流下する遊技球が、始動入賞口92や大入賞口93等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
【0014】
なお、当否判定の具体的な方法等、本発明に関係のない遊技機1の構成要素や制御態様については説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
【0015】
本実施形態にかかる遊技機1は、上皿装置70および下皿装置10を備える。上皿装置70自体は公知の構造であるため詳細な説明を省略する。上皿装置70(
図1参照)は、遊技球が貯留される空間(上皿貯留空間)を形成するものである。上皿貯留空間は、上方が開放された空間である。発射装置96が操作されているときには、当該上皿貯留空間に貯留された遊技球が遊技領域901に向かって発射されることになる。また、いわゆる賞球は、上皿貯留空間に払い出される。
【0016】
下皿装置10(
図1、
図2(a)参照)は、遊技球が貯留される空間(下皿貯留空間10S;本願発明における遊技球貯留空間に相当する)を形成するものである。公知の遊技機と同様に、上皿貯留空間から溢れ出た遊技球が下皿貯留空間10Sに移動することになる。大当たり遊技時等、遊技者が大量の遊技球を獲得したときには、上皿貯留空間から溢れ出た遊技球が下皿貯留空間10Sに集まる。また、上皿装置70に設けられた球排出スイッチ(図示せず)が操作されたときには、上皿貯留空間内の遊技球が下皿貯留空間10Sに移動する。また、いわゆるファウル球(遊技領域901に向かって発射されたが、遊技領域901まで到達しなかった(ガイドレール95を通過しなかった)遊技球)も下皿貯留空間10Sに移動する。これら下皿貯留空間10Sに遊技球が移動するための流路の形状等はどのようなものであってもよい(公知の構造が適用できる)ため説明は省略する。また、各図において、下皿貯留空間10Sに繋がる流路の出口の図示も省略する。
【0017】
下皿装置10は、本体部20および開閉部30を備える(
図2(a)参照)。本体部20は下皿貯留空間10Sを形成する部分である。具体的には、本体部20は、底面20Mを構成する底壁部分21、底壁部分21から上方に向かうように延びる側壁部分22を有する。当該底壁部分21および側壁部分22に囲まれる空間が下皿貯留空間10Sである。なお、下皿貯留空間10Sの上側は、上皿貯留空間の底を構成する部材に覆われている。
【0018】
本体部20の手前側(遊技者側)には差し入れ口23(
図1参照)が形成されている。遊技者は、当該差し入れ口23から手を差し入れることで、下皿貯留空間10Sに貯留されている遊技球を取り出すこと、下皿遊技空間に遊技球を入れることが可能である。下皿貯留空間10Sは、差し入れ口23が形成された範囲において、手前側に開放された空間であるということもできる。
【0019】
下皿貯留空間10Sの底面20M(底壁部分21)には開口211が形成されている(
図2(a)参照)。当該開口211は、底壁部分21を上下に貫く貫通孔とみることもできる。下皿貯留空間10Sの底面20Mは当該開口211に向かって下るように僅かに傾斜している。したがって、開口211が開放されているときには、下皿貯留空間10S内の遊技球は当該開口211を通じて下皿貯留空間10S外に移動することになる。一般的には当該開口211の下側にはいわゆるドル箱や拡大計数機(遊技球を集める装置)等の外部装置が設置されることになるため、大当たり等により多くの遊技球を獲得したとき(下皿貯留空間10Sに多くの遊技球が集まったとき)には、遊技者は開口211を通じて上記外部装置に向かって遊技球が排出される。
【0020】
開閉部30は上記開口211を開閉する部材(本体部20に支持された部材)であって、開口211を開放(開口211を遊技球が通過できる状態のことをいう)する開位置と、開口211を閉鎖(開口211を遊技球が通過できない状態のことをいう)する閉位置との間を往復動作することが可能なものである。本実施形態における開閉部30は、略水平方向に変位する。下皿装置10の手前側(下皿貯留空間10S外)には、遊技者が操作可能なレバー31(
図1参照)が設けられており、当該レバー31を操作することで開閉部30が開位置と閉位置との間を往復動作する。レバー31から開閉部30までの動力伝達機構はどのようなものであってもよいから説明を省略する。
【0021】
本実施形態における開閉部30は、最も右側の開位置と、最も左側の閉位置との間を往復動作することが可能である。本体部20の底壁部分21における開口211の左側には、段差が形成されている。断面で見て、底壁部分21の開口211側の一部が他の部分に比して薄くなることで当該段差が形成される(当該薄くなった部分を段差部212と称する)。開閉部30が閉位置に位置するときには、開閉部30の一部が当該段差部212上に乗り上げた状態となり、開口211が閉鎖される(
図2(a)参照)。
【0022】
開閉部30が閉位置に位置し、開口211が閉鎖された状態において、本体部20の底面20M(段差部212を除く部分)よりも、開閉部30の上面30Mの方が上方に位置する。本実施形態では、開閉部30の上面30Mは略水平であり、その全体が本体部20の底面20Mのいずれの箇所よりも上方に位置する(
図2(a)参照)。
【0023】
なお、本実施形態における開閉部30は、開位置に位置するときには少なくとも一部が側壁部分22に形成された収容空間内に収容された状態となり、閉位置に位置するときには当該収容空間から露出する。開閉部30が閉位置に位置するときにおいては、下皿収容空間に面する遊技球が接触可能な面のうち、最も下方に位置する面は本体部20の底面20Mとなる。
【0024】
下皿装置10がこのように構成されていることの作用は以下の通りである。参考例として
図2(b)に示すように、開閉部130が閉位置に位置した状態において、本体部120の底面120Mよりも、開閉部130の上面130Mの方が下方に位置している構成を想定する。このような構成である場合には、開閉部130の上面130Mの上に乗り上げた遊技球が、それよりも上に位置する本体部120の底面120M側に移動しにくくなる。そのため、遊技者が下皿貯留空間110Sから遊技球を取り出そうとする際、開閉部130の上面130Mに乗り上げた遊技球が取り出しにくいという状況が生じる。
【0025】
一方、本実施形態における下皿装置10は、本体部20の底面20Mよりも開閉部30の上面30Mの方が高いため、上記参考例のように、開閉部30の上面30Mに乗り上げた遊技球が本体部20の底面20M側に移動しにくいといった状況は生じにくい(そもそも、下皿貯留空間10S内に存在する遊技球の数が少ないときには、開閉部30の上面30Mに遊技球が乗り上げた状態となりにくい)(
図2(a)参照)。したがって、遊技者が差し入れ口23を通じて下皿貯留空間10Sから遊技球を取り出すことが容易になる。
【0026】
なお、開閉部30が閉位置に位置する状態においては、開閉部30の上面30Mと本体部20の底面20Mとの間の隙間には遊技球が入り込まないように設定されている。すなわち、開閉部30が閉位置に位置する状態においては、段差部212に遊技球が接触しないように設定されている。
【0027】
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能であれば、以下の具体例を用いて説明する技術的事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0028】
○第一具体例
上記実施形態の下皿装置10における構造を、上皿装置70に適用した構成としてもよい。すなわち、遊技球が貯留される空間に面する底面20M(本体部20の底面20M)に形成される開口211が、開閉部30により開閉される上皿装置70とする場合、当該底面20Mと開閉部30の上面30Mの位置関係を上記実施形態における下皿装置10と同様にすればよい。
【0029】
○第二具体例
上記実施形態における下皿装置10は、開閉部30の上面30Mの全体が、本体部20の底面20Mよりも上方に位置する構造であることを説明したが、開閉部30の上面30Mの一部分が、本体部20の底面20Mよりも上方に位置する構造であってもよい。このような構造としても、開閉部30の上面30Mの一部分(本体部20の底面20Mよりも上方に位置する部分)には遊技球が乗り上げた状態となりにくいのであるから、従来に比して下皿貯留空間10Sから遊技球を取り出すことが容易になるといえる。ただし、上記実施形態のように、開閉部30の上面30Mの全体が、本体部20の底面20Mよりも上方に位置する構造とした方が、(一部分のみ本体部20の底面20Mよりも上方に位置する構造としたものよりも)開閉部30に遊技球が乗り上げた状態になりにくく好ましいといえる。
【0030】
○第三具体例
開閉部30の上面30Mが、水平面に対して傾斜した傾斜面301を含む構成とする(
図3参照)。なお、ここでいう傾斜面301とは、「平面」(断面で見て「直線」)に限定されない。端部に向かって単調に下方に向かうような面であれば「曲面」(断面で見て「曲線」)であってもよい。このように、開閉部30の上面30Mに傾斜面301が含まれるようにすることで、開閉部30の上に遊技球が乗り上げた状態となったままとなりにくい。つまり、開閉部30の上に遊技球が乗り上げたとしても、傾斜面301の作用により(重力により)遊技球が開閉部30の上に留まらずに本体部20の底面20Mに移動することになる。
【0031】
また、下皿貯留空間10S内の遊技球数が多くなったときには、一部の遊技球は開閉部30の上に乗り上げようとするところ、傾斜面301を通じて当該遊技球の乗り上げが円滑になされる(開閉部30の端部での遊技球の引っ掛かりが生じにくい)という作用も生じる。なお、当該作用を高めるためには、開閉部30の上面30Mの最も低い部分(
図3においてX1で示す)と、本体部20の底面20Mの開閉部30側の端部(
図3においてX2で示す)の高さが略同じであるとよい。
【0032】
図3に示した構造は、開閉部30の上面30Mの一部を傾斜面301とし、他の一部を略水平な面としたものであるが、開閉部30の上面30Mの全体を傾斜面301としても(略水平な面が存在しないようにしても)よい。このようにすることで、開閉部30の上に遊技球が乗り上げた状態のままとなってしまう状況はほぼ発生しなくなる。ただし、開閉部30の上面30Mの一部を傾斜面301としても、その分略水平な面が小さくなるということであるから、開閉部30の上(略水平な面)に遊技球が乗り上げた状態のままとなってしまう状況の発生が抑制されることになる。また、
図3に示した構造のように、開閉部30の上面30Mの一部を傾斜面301とし、他の一部を略水平な面とすれば、開閉部30に鋭利な部分(鋭い角)が存在せず、安全性に優れるという利点もある。
【0033】
また、本例は、開閉部30に一の傾斜面301が形成されたものであるが、複数の傾斜面301が形成された構成としてもよい。複数の傾斜面301を形成し、開閉部30の上面30Mに略水平な部分が存在しない構成とすれば、開閉部30の上に遊技球が乗り上げた状態となってしまうことが防止される。
【0034】
なお、上記第二具体例にて説明したように、開閉部30の上面30Mの一部分が本体部20の底面20Mよりも上方に位置する構造とするのであれば、開閉部30の上面30Mにおける本体部20の底面20Mよりも上方に位置する部分が傾斜面301を含むものとすればよい。
【0035】
○第四具体例(第三具体例をより具体化した例)
差し入れ口23と傾斜面301の関係を以下のようにする。傾斜面301は、左右方向の一方側に向かって傾斜している。例えば、左側に向かって傾斜しているものとする。このようにすることで、傾斜面301の作用により遊技球が開閉部30の左側に向かうように移動しやすくなる。すなわち、開閉部30の左側に遊技球が集まりやすくなる。このような実情を踏まえ、差し入れ口23を本体部20の左側に形成する。具体的には、左右方向で見て、開閉部30の左側(開閉部30を左右方向に二分する線Lよりも左側)に存在する範囲の方が、右側(開閉部30を左右方向に二分する線Lよりも右側)に存在する範囲よりも大きくなるように差し入れ口23を形成する。
【0036】
差し入れ口23は、遊技者が下皿貯留空間10Sに手を差し入れるために開放された部分であるため、差し入れ口23を通じた遊技球の取り出しやすさを考慮すれば当該差し入れ口23が形成された側に遊技球が存在することが好ましい。本実施形態では傾斜面301の作用により、差し入れ口23が形成された側に遊技球が集まりやすくなるため、差し入れ口23を通じて遊技球が取り出しやすい。
【0037】
○第五具体例
上記実施形態における開閉部30は、略水平方向に変位するものであることを説明したが、本体部20に形成された開口211を開放する開位置および閉鎖する閉位置に位置することが可能なものであればその変位の態様はどのようなものであってもよい。上記実施形態にて説明した構造は、遊技者が差し入れ口23を通じて下皿貯留空間10Sから遊技球を取り出すことを容易にするためのものであるから、下皿貯留空間10Sに遊技球が貯留される状態、すなわち開閉部30が閉位置に位置する状態にて、開閉部30の上面30Mが本体部20の底面20Mよりも上方に位置するような構造とすればよい。
【0038】
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
【0039】
・手段1
遊技球を貯留する遊技球貯留空間を形成する部分であって、底面に遊技球が通過する開口が形成された本体部と、前記開口を開閉する開閉部と、を備え、前記開閉部により前記開口が閉鎖された状態において、前記開閉部の上面の少なくとも一部は、前記本体部の底面よりも上方に位置することを特徴とする遊技機。
上記実施形態にかかる遊技機によれば、開閉部の上に遊技球が乗り上げた状態となりにくいから、遊技球貯留空間に貯留された遊技球が取り出しやすい。
【0040】
・手段2
前記開閉部の上面における前記本体部の底面よりも上方に位置する部分は、水平面に対して傾斜した傾斜面を含むことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このような構成とすることで、開閉部の上に乗り上げようとする遊技球が、傾斜面により本体部の底面側に移動することになる。
【0041】
・手段3
前記本体部には、遊技者が前記遊技球貯留空間に手を差し入れるための差し入れ口が形成されており、前記傾斜面は、前記差し入れ口が形成された側に向かって下るように傾斜した形状を呈することを特徴とする手段2に記載の遊技機。
このような構成とすることで、差し入れ口が形成された側に遊技球が集まりやすくなるため、差し入れ口を通じて遊技球が取り出しやすくなる。
【符号の説明】
【0042】
1 遊技機
10 下皿装置
10S 下皿貯留空間
20 本体部
21 底壁部分
211 開口
20M (本体部の)底面
22 側壁部分
23 差し入れ口
30 開閉部
30M (開閉部の)上面
301 傾斜面