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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20230410BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230410BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20230410BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230410BHJP
【FI】
F21S9/02 200
F21V23/00 120
F21V23/00 150
F21S8/04 400
F21Y115:10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018185078
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020057454
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】布施 純一
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092007(JP,A)
【文献】特開2017-045614(JP,A)
【文献】特開2018-147589(JP,A)
【文献】特開2017-059425(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0128725(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00-9/90
F21S 2/00-2/00,390
2/00,500-45/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる照明器具と、
前記照明器具に対して着脱自在に取り付けられる第1照明具と、
前記照明器具に設けられた第2照明具と、
を備え、
前記第1照明具は、
光源となる第1光源部と、
前記第1光源部を覆い、前記第1光源部から発せられる光を透過させる第1発光部と、
を有し、
前記第2照明具は、
光源となる第2光源部と、
前記第2光源部を覆い、前記第2光源部から発せられる光を透過させる第2発光部と、
平面視において前記第2光源部と並んで配置され、前記第2光源部に電力を供給する電池と、
前記第2発光部を露出した状態で、前記第2光源部と前記第2発光部と前記電池とを内部に収容し、前記第2照明具の外郭を構成し、前記第2照明具に対して着脱自在に取り付けられ、前記第1照明具の着脱状態に関わらずに着脱可能な外郭部と、
を有し、
前記第1照明具が前記照明器具に取り付けられた状態では、前記外郭部が、前記第2発光部と前記第1発光部とを隔てるように前記照明器具に配置されている照明装置。
【請求項2】
前記照明器具は、長尺状に形成されており、
前記第1照明具と、前記第2照明具とは、前記照明器具の短手方向に並んで配置されている請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記照明器具は、
前記第1照明具が着脱自在に取り付けられる収容部を有しており、
前記第2照明具は、
前記収容部の外側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第2照明具は、
前記照明器具に取り付けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記被取付部と平行な面において、ある方向を第1方向と定義し、前記第1方向と直角な方向を第2方向と定義した場合に、
前記第1方向及び前記第2方向において、
前記第2照明具の最大寸法は、前記第1照明具の最大寸法よりも小さい請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記照明器具は、長尺状に形成されており、
前記第1方向は、前記照明器具の長手方向であり、前記第2方向は、前記照明器具の短手方向である請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1照明具は、常用の照明具として機能し、前記第2照明具は、非常用の照明具として機能する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記照明器具は、
前記第1照明具から離れるように形成された傾斜部と、
前記第1照明具と前記第2照明具とが並ぶ方向において前記傾斜部を貫通するように形成された器具貫通部と、
を有し、
前記第2照明具は、前記器具貫通部に貫通した状態で前記照明器具に取り付けられる請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記外郭部は、
前記第1照明具と前記第2照明具との間において、前記第1照明具と前記第2照明具とが並ぶ方向と直交して設けられた外郭内側部を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、常用の照明具と、非常用の照明具とを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井あるいは壁面に取り付けられる照明器具の一例として、常用の照明具と、非常用の照明具とが同一の筐体内に取り付けられた、非常灯組み込み形の照明装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の照明装置は、なんらかの理由で商用電源からの電力供給が停止され、常用の照明具の点灯ができない非常時において、非常用電源である蓄電池を電源として非常用の照明具を点灯させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6238162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明装置は、長手方向の端部に非常用の照明具を配置しており、一般の照明装置と同じ寸法の常用の照明具を用いる場合には、照明装置全体の長さ寸法を大きくする必要がある。また、照明装置全体の長さ寸法を一般の照明装置の長さ寸法と同じ寸法にすると、少なくとも非常用の照明具の長さ分、常用の照明具の長さ寸法を短くしなくてはならない。このように、従来開示されている技術では、照明装置又は常用の照明具の何れかにおいて、一般の照明装置及び一般の常用の照明具と異なる長さ寸法に応じた設計及び製造が必要となり、経済性及び施工性に課題がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたものであり、常用の照明具と、非常用の照明具とを有する照明装置において、経済性及び施工性に優れる、非常用照明具を備えた照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明装置は、被取付部に取り付けられる照明器具と、照明器具に対して着脱自在に取り付けられる第1照明具と、照明器具に設けられた第2照明具と、を備え、第1照明具は、光源となる第1光源部と、第1光源部を覆い、第1光源部から発せられる光を透過させる第1発光部と、を有し、第2照明具は、光源となる第2光源部と、第2光源部を覆い、第2光源部から発せられる光を透過させる第2発光部と、平面視において第2光源部と並んで配置され、第2光源部に電力を供給する電池と、第2発光部を露出した状態で、第2光源部と第2発光部と電池とを内部に収容し、第2照明具の外郭を構成し、第2照明具に対して着脱自在に取り付けられ、第1照明具の着脱状態に関わらずに着脱可能な外郭部と、を有し、第1照明具が照明器具に取り付けられた状態では、外郭部が、第2発光部と第1発光部とを隔てるように照明器具に配置されているものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の照明装置は、第1照明具が照明器具に取り付けられた状態では、外郭部が、第2発光部と第1発光部とを隔てるように照明器具に配置されている。そのため、照明装置は、照明器具において、第1照明具と第2照明具とを並べて配置することができる。照明装置は、照明器具において、第1照明具と第2照明具とを並べて配置することができることで、長尺状の照明装置では第1照明具と第2照明具とを照明装置の短手方向に並べて配置することができる。その結果、照明装置を設計及び製造するにあたり、一般の照明装置及び一般の常用の照明具と異なる長さ寸法に応じた設計及び製造が不要であり、経済性及び施工性に優れる非常用照明具を備えた照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る照明装置の第1方向斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る照明装置の第2方向斜視図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る照明装置の正面図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る照明装置の下面図である。
図5】本発明の実施の形態1に係る照明装置の背面図である。
図6】本発明の実施の形態1に係る照明装置の上面図である。
図7】本発明の実施の形態1に係る照明装置の側面図である。
図8】本発明の実施の形態1に係る照明装置の分解斜視図である。
図9図4の照明装置のA-A線断面図である。
図10図1の第2照明具の第3方向斜視図である。
図11図10の第2照明具の第3方向分解斜視図である。
図12図10の第2照明具の第4方向斜視図である。
図13図12の第2照明具の第4方向分解斜視図である。
図14図13の第2光源部の分解斜視図である。
図15図13の基部に配置された電池の斜視図である。
図16図4の照明装置のB-B線断面図である。
図17図15の電池の着脱を示す概略断面図である。
図18図16の電池の着脱を示す概略断面図である。
図19図1の照明装置から第2照明具の外郭部を取り外した斜視図である。
図20】本発明の実施の形態1の照明装置の変形例のB-B線断面図である。
図21】本発明の実施の形態2に係る照明装置の第1方向斜視図である。
図22】本発明の実施の形態2に係る照明装置の第2方向斜視図である。
図23】本発明の実施の形態2に係る照明装置の正面図である。
図24】本発明の実施の形態2に係る照明装置の下面図である。
図25】本発明の実施の形態2に係る照明装置の背面図である。
図26】本発明の実施の形態2に係る照明装置の上面図である。
図27】本発明の実施の形態2に係る照明装置の側面図である。
図28】本発明の実施の形態3に係る照明装置の第1方向斜視図である。
図29】本発明の実施の形態3に係る照明装置の第2方向斜視図である。
図30】本発明の実施の形態3に係る照明装置の正面図である。
図31】本発明の実施の形態3に係る照明装置の下面図である。
図32】本発明の実施の形態3に係る照明装置の背面図である。
図33】本発明の実施の形態3に係る照明装置の上面図である。
図34】本発明の実施の形態3に係る照明装置の側面図である。
図35】本発明の実施の形態4に係る照明装置の第1方向斜視図である。
図36】本発明の実施の形態4に係る照明装置の第2方向斜視図である。
図37】本発明の実施の形態4に係る照明装置の正面図である。
図38】本発明の実施の形態4に係る照明装置の下面図である。
図39】本発明の実施の形態4に係る照明装置の背面図である。
図40】本発明の実施の形態4に係る照明装置の上面図である。
図41】本発明の実施の形態4に係る照明装置の側面図である。
図42】本発明の実施の形態5に係る照明装置の第1方向斜視図である。
図43】本発明の実施の形態5に係る照明装置の第2方向斜視図である。
図44】本発明の実施の形態5に係る照明装置の正面図である。
図45】本発明の実施の形態5に係る照明装置の下面図である。
図46】本発明の実施の形態5に係る照明装置の背面図である。
図47】本発明の実施の形態5に係る照明装置の上面図である。
図48】本発明の実施の形態5に係る照明装置の側面図である。
図49図45の照明装置のE-E線断面図である。
図50図42の第2照明具の第3方向斜視図である。
図51図42の第2照明具の第3方向分解斜視図である。
図52図49の第2照明具の第4方向斜視図である。
図53図49の第2照明具の第4方向分解斜視図である。
図54図51の外郭部を取り外した第2照明具の詳細な分解斜視図である。
図55図53の外郭部を取り外した第2照明具の詳細な分解斜視図である。
図56図45の照明装置のF-F線断面図である。
図57図56の電池の着脱を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る照明装置1について、図面を参照して説明する。各図において同じまたは対応する構成要素には、同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。ここで、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の第1方向斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の第2方向斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の正面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の下面図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の背面図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の上面図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の側面図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る照明装置1の分解斜視図である。図1図8を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成を説明する。
【0011】
以下の説明において、照明装置1の長手方向に沿った方向を長手方向(X軸方向)とする。また、長手方向(X軸方向)に直交し、長手方向(X軸方向)に対する短手方向を短手方向(Y軸方向)とする。そして、長手方向(X軸方向)及び短手方向(Y軸方向)のいずれとも直交する方向を上下方向(Z軸方向)とする。さらに、上下方向(Z軸方向)において、照明装置1が取り付けられる天井あるいは壁等の被取付部9側への向きを上向きZ1とする。そして、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照明空間側への向きを下向きZ2とする。なお、上向きZ1は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられる向きでもあり、下向きZ2は、第1照明具20が照明器具10から取り外される向きでもある。また、図1の第1方向は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられていない側の下方から照明装置1を見た方向である。また、図2の第2方向は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられている側の下方から照明装置1を見た方向である。
【0012】
<照明装置1>
照明装置1は、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。照明空間とは、照明装置1が設置される下方の空間、たとえば居住空間、倉庫等の空間、ビルあるいは公共施設などの空間、エレベータあるいは廊下等の共有空間、または、電車や船舶などの乗り物内の空間等を意味している。実施の形態1では、照明装置1は、いわゆるV形(150mm幅)の照明装置1を例として示す。なお、実施の形態1における照明装置1は、いわゆるV形タイプの照明装置を例示して説明するが、照明装置1はV形タイプの照明装置1に限定されるものではない。照明装置1は、例えば、いわゆる笠付タイプ、片側反射笠付タイプ、トラフタイプ等、他の形態のものを採用することができる。
【0013】
照明装置1は、天井あるいは壁等の被取付部9に取り付けられる長尺状の照明器具10と、照明器具10に対して着脱自在に取り付けられる長尺状の第1照明具20と、照明器具10に設けられた第2照明具30と、を備えている。照明装置1は、第1照明具20と、第2照明具30とが、短手方向(Y軸方向)に並んで配置されている。ここで、被取付部9と平行な面において、ある方向を第1方向と定義し、第1方向と直角な方向を第2方向と定義した場合に、図3から図7に示すように、第1方向及び第2方向において、第2照明具30の最大寸法は、第1照明具20の最大寸法よりも小さい。照明器具10は、長尺状に形成されており、第1方向は、照明器具10の長手方向(X軸方向)であり、第2方向は、照明器具10の短手方向(Y軸方向)である。
【0014】
[照明器具10]
照明器具10は、図8に示すように、器具本体部11と、器具端部12と、器具側連結具13と、器具側端子台14と、器具側固定具15と、器具側電力線16と、を有する。
【0015】
(器具本体部11)
器具本体部11は、照明器具10の外郭を構成する筐体である。器具本体部11は、ボルト等の固定具を用いられて被取付部9に取り付けられる。器具本体部11は、器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114と、器具側縁部117と、を有する。器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114と、器具側縁部117とは、例えば、金属製の板材を折り曲げて一体に形成されている。ただし、器具本体部11は、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。また、器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114と、器具側縁部117とは、一体に形成されているものに限定されるものではなく、これらの部材が互いに確実に固定されていれば別体で形成されてもよい。
【0016】
器具底部110は、器具本体部11の長手方向(X軸方向)に沿って長尺且つ矩形状に形成された板状の部材である。器具側部111は、器具底部110の短手方向(Y軸方向)の両端部の側件から立ち上がる一対の側壁であり、器具本体部11の長手方向(X軸方向)に沿って長尺且つ矩形状に形成された板状の部材である。器具底部110には、図8に示すように、ネジ孔113が形成されている。ネジ孔113には、図6に示すように、第2照明具30を器具本体部11に固定するためのネジあるいはリベット等の第2照明具固定具80が装着される。器具側部111には、図8に示すように通線孔112が形成されている。通線孔112は、器具側部111に形成された貫通孔である。通線孔112には、後述する第1照明具20の点灯装置である電源部23から第2照明具30へ電力を供給する経路となる電源線が挿通される。
【0017】
器具本体部11は、器具底部110と、器具側部111と、後述する器具端部12の端板120とによって凹形状に形成された収容部18を形成する。収容部18は、照明器具10に形成された第1空間である。収容部18は、器具底部110によって底面部が構成され、器具側部111によって長手方向に延びる側壁部が構成され、端板120によって短手方向に延びる側壁部が構成される。この収容部18には、第1照明具20が着脱自在に取り付けられ、第1照明具20の一部が収容される。すなわち、第1空間は、第1照明具20の収容空間である。
【0018】
器具傾斜部114は、器具本体部11の短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている傾斜壁である。器具傾斜部114は、被取付部9の取付面に対して傾斜するように形成されている。対の器具傾斜部114は、器具側縁部117の長手側辺のそれぞれから、上側(Z1側)へ且つ収容部18から離れるように形成されている。すなわち、器具傾斜部114は、器具本体部11の上下方向(Z軸方向)において被取付部9側の端部同士の間隔が、照明空間側の端部同士の間隔よりも広くなるように傾斜している。照明装置1は、短手方向(Y軸方向)において、対の器具傾斜部114の間に収容部18が形成されている。器具傾斜部114は、傾斜面を形成しており、光源から発せられる光を照明空間に向けて反射してもよい。
【0019】
器具側縁部117は、器具本体部11の短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている収容部18の縁部である。器具側縁部117は、器具側部111と器具傾斜部114との間に形成されている。器具側縁部117は、器具側部111の器具底部110と反対側の先端部に形成されており、対の器具側部111のそれぞれの先端部から互いに離れるように対に形成されている。器具側縁部117は、器具本体部11の下面部を構成する。
【0020】
収容部18を挟んで器具本体部11の短手方向(Y軸方向)の一方の側に形成されている器具傾斜部114及び器具側縁部117には、貫通孔である器具貫通部115が形成されている。器具貫通部115は、器具本体部11の長手方向(X軸方向)の中央部に形成されている。器具貫通部115は、図4に示すように、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、器具本体部11に矩形状に形成されている。この器具貫通部115には、後述する第2照明具30が挿通され、第2照明具30は、器具傾斜部114及び器具側縁部117から照明空間側に突出するように器具貫通部115に配置される。そのため、器具貫通部115は、後述する第2照明具30の外郭部42の形状と寸法とに対応して形成されていればよく、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、矩形状に形成されている形状に限定されるものではない。器具貫通部115は、外郭部42の着脱口あるいは脱着口として機能する。
【0021】
(器具端部12)
器具端部12は、器具本体部11の長手方向(X軸方向)の両端部に配置される。器具端部12は、器具本体部11の長手方向(X軸方向)の端部を覆う端板120を有する。端板120は、器具本体部11の短手方向(Y軸方向)に延びる器具本体部11の側壁を構成する。そして、器具端部12の端板120は、器具傾斜部114及び器具側縁部117の長手方向(X軸方向)の端部に配置され、器具本体部11の器具傾斜部114及び器具側縁部117と共に照明器具10の外郭を構成する。
【0022】
端板120には、端板120を構成する壁部の一部が取り外されることで端板120に貫通穴を形成するノックアウト部121が形成されている。ノックアウト部121は、端板120にノックアウト加工が施された部分であり、例えば、たたくことにより、あるいは、切り取ることにより、現場で簡単に穴をあけることができる部分である。ノックアウト部121は、例えば、端板120から切り取られる壁の周縁に沿ってミシン目のように複数の貫通孔が連続して形成されている。ノックアウト加工の形態は、複数の連続した貫通孔に限定されるものではなく、他の形態で端板120にノックアウト加工を施してもよい。また、ノックアウト部121は、ノックアウト加工により端板120から取り外し可能に設けられているが、ノックアウト部121は、ノックアウト加工以外にも爪による係合、あるいは、接着等で端板120から取り外しができるように設けられてもよい。ノックアウト部121によって形成される貫通孔には、例えば、送り配線用の電線等が挿通される。
【0023】
(器具側連結具13及び器具側固定具15)
器具側連結具13は、第1照明具20を照明器具10に対して着脱自在に連結するための連結機構を構成する。器具側連結具13は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられている状態において、第1照明具20を保持する。器具側連結具13は、板バネであって、例えば、ステンレス材料や、バネ鋼材などの弾性部材で形成される。なお、器具側連結具13は、板材の弾性材料を曲げて形成してもよく、線材の弾性材料を曲げて形成してもよい。器具側連結具13は、第1照明具20の照明具側連結具(図示は省略)と係合する。器具側連結具13は、図8に示すように、器具底部110に2つ取り付けられており、収容部18を構成する器具底部110の長手方向(X軸方向)に沿って配置されている。器具側連結具13は、器具底部110の長手方向(X軸方向)において、中央部に対して端部側に配置されている。また、対になる器具側連結具13は、バネの先端が互いに反対方向を向くように器具底部110に配置されている。器具側固定具15は、器具側連結具13を器具本体部11に固定するための部材であり、例えばネジである。
【0024】
(器具側端子台14)
器具側端子台14は、外部から器具本体部11に引き込まれた外部電源(図示は省略)と接続し、商用電源から供給される電力を第1照明具20に供給する。器具側端子台14は、器具本体部11の器具底部110に取り付けられ、器具底部110に固定される。器具側端子台14には、外部電源から電力の供給を受けるための外部電線(図示は省略)が接続される。また、器具側端子台14には、後述する第1照明具20の電源部23へ電力を供給するための器具側電力線16が接続される。
【0025】
(器具側電力線16)
器具側電力線16は、器具本体部11と第1照明具20とを接続する電線部160を有する。器具側電力線16の電線部160は、一端が器具側端子台14に接続されており、他端には第1照明具20の電源側電力線(図示は省略)と接続するためのコネクタ161が設けられている。
【0026】
[第1照明具20]
図9は、図4の照明装置1のA-A線断面図である。図1図4図8及び図9を参照して第1照明具20の各部の構成を説明する。第1照明具20は、常用の照明具であり、通常時に照明装置1の外部から器具側端子台14を介して光源となる第1光源部21に電力が供給されるものである。なお、通常時とは、照明装置1の外部から照明装置1に商用電源等の電力が供給されている状態のことをいう。また、非常時とは、例えば停電等なんらかの理由で照明装置1の外部から照明装置1に電力が供給されない状態のことをいう。通常時に、照明装置1が点灯状態である場合には、照明装置1は、第1照明具20から光を照射し、照明空間を照らす。
【0027】
第1照明具20は、図4に示すように、照明器具10に取り付けられることによって照明装置1を構成する。第1照明具20は、長尺状に形成されており、照明器具10の器具本体部11に装着されて使用される。第1照明具20は、器具本体部11の収容部18に一部が収容され、器具本体部11に着脱自在に取り付けられる。第1照明具20は、図9に示すように、第1光源部21と、第1透光部22と、電源部23と、支持部24と、を有する。また、第1照明具20は、器具側連結具13と係合する照明具側連結部(図示は省略)を備えている。この照明具側連結部は、器具側連結具13と共に第1照明具20を器具本体部11に対して着脱自在に連結するための連結機構を構成する。
【0028】
(第1光源部21)
第1光源部21は、光源であり光を発するものである。第1光源部21は、第1点灯装置から供給される第1点灯電力によって点灯する。第1点灯装置は、後述する電源部23である。第1光源部21は、第1透光部22が支持部24に取り付けられた状態において、第1透光部22と支持部24とに囲まれた空間内に配置されている。第1光源部21は、長尺に形成されており、図9に示すように、第1光源素子211と、第1光源素子211が実装される第1光源基板210と、を有している。また、第1光源部21の長手方向(X軸方向)の一端部には、後述する電源部23との間を電気的に接続するための電線(図示は省略)が接続されている。
【0029】
第1光源素子211は、電力の供給を受けて発光する。本実施の形態では、第1光源素子211として、発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す)素子を用いている。複数の第1光源素子211は、第1光源基板210の実装面において、長手方向(X軸方向)に沿って、一列に配置されている。なお、第1光源基板210における、第1光源素子211の配置は、一列に配置される態様に限定されるものではなく、例えば、複数の列状に配置されてもよく、あるいは、千鳥状等に配置されてもよい。また、第1光源素子211は、LEDの代わりに、例えば、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等が用いられてもよい。第1光源基板210は、長尺に形成されており、第1照明具20の長手方向(X軸方向)に延びる板状の部材である。第1光源基板210には、例えば、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板等が用いられる。
【0030】
(第1透光部22)
第1透光部22は、第1光源部21によって発せられた光が入光して、この光を透過させて照射するものであり、少なくとも可視光を透過する透光性の材料で形成されている。第1透光部22の材料は、例えば、乳白の樹脂材料でもよく、拡散材が混ぜられた樹脂材料でもよい。第1透光部22は、例えば、ポリカーボネイト、アクリル等の樹脂材料等を用いて形成することができる。第1透光部22は、第1光源部21を覆うように長尺に形成され、後述する支持部24の側端に取り付けられる。第1透光部22は、主部220と、取付部221と、蓋部226と、を有する。
【0031】
主部220は、第1発光部であり、第1光源部21を覆い、第1光源部21から発せられる光を透過させる。主部220は、第1透光部22の一部であり、第1透光部22が支持部24に取り付けられた状態において、第1光源部21を覆い、第1光源部21と対向する。そのため、主部220は、第1透光部22において、第1光源部21によって発せられた光が入光して、この光を透過させて照射する部分である。第1光源部21から発せられた光は、第1透光部22の内面部を構成する第1入射部222から入射し、第1透光部22の外面部を構成する第1出射部223から外部に向けて出射される。主部220は、長手方向(X軸方向)に対する垂直断面において、図9に示すように下端部が円弧形状に形成されている。主部220は、長手方向(X軸方向)に対する垂直断面において、図9に示すように下端部が円弧形状に形成されている形状に限定されるものではなく、主部220の断面形状は他の形状であってもよい。例えば、主部220は、長手方向(X軸方向)に対する垂直断面において、直線状部分又は曲線状部分を有してもよく、あるいは、直線状部分及び曲線状部分の両方を有してもよい。主部220の表面は、1つの平面から形成される平面形状又は複数の平面から形成される多面体形状であってもよく、単数又は複数の曲面から形成される形状であってもよい。
【0032】
取付部221は、第1透光部22において、支持部24と係合する部分である。取付部221は、第1透光部22の短手方向(Y軸方向)において、中央部に対して端部側に設けられている。取付部221は、第1透光部22の短手方向(Y軸方向)において、対に設けられている。取付部221は、主部220から上方に突出するように形成されており、第1照明具20が照明器具10に取り付けられている状態において、上下方向(Z軸方向)に延びるように形成されている。取付部221は、上下方向(Z軸方向)において、取付部221の一端が主部220と連続しており、取付部221の他端が、短手方向(Y軸方向)の中央側に向かって鉤状に曲折している。この取付部221の端部に形成された鉤状の部分が、立設部241に引っ掛かることにより第1透光部22が支持部24と係合して支持部24に取り付けられる。なお、取付部221は、立設部241と係合する構造であれば他の形状であってもよい。また、取付部221は、第1透光部22の長手方向(X軸方向)に沿って連続して形成してもよく、第1透光部22の長手方向(X軸方向)に沿って間隔をあけて形成してもよい。
【0033】
蓋部226は、第1透光部22の長手方向(X軸方向)における端部に配置され、第1透光部22の長手方向(X軸方向)の端部に形成された開口を塞ぐと共に、第1光源部21が照射する光を長手方向(X軸方向)へ配光するものである。蓋部226は、アクリル樹脂など透過性及び拡散性を有する材料により形成されており、主部220と接着剤による接着あるいは熱溶着等の接合手段により接合されている。なお、実施の形態1では、蓋部226は、主部220及び取付部221と別体の構成であるが、蓋部226は、主部220及び取付部221と一体に形成されてもよい。なお、蓋部226は、第1光源部21が照射する光を長手方向(X軸方向)へ配光するものに限定されるものではなく、第1光源部21が照射する光を遮光するものであってもよい。
【0034】
(電源部23)
電源部23は、器具側端子台14を介して外部から供給される電力を第1光源部21に供給し、第1光源素子211を点灯させるものである。電源部23は、照明装置1の第1点灯装置である。電源部23は、図9に示すように、支持部24において、第1光源部21が取り付けられた面の反対側の面に電源側固定具(図示は省略)によって固定される。電源側固定具は、例えば、ネジ、ネジ及びナット、または、リベット等である。電源部23は、略直方体形状をしたケース230と、このケース230の内部に収容された電源基板及び電源基板に実装された電源回路部品(図示は省略)と、を有している。また、電源部23は、第1光源部21と接続する電源側電力線(図示は省略)を有している。
【0035】
(支持部24)
支持部24は、第1照明具20を照明器具10に取り付けるための照明具側連結具(図示は省略)が設けられる部材であると共に、第1光源部21、第1透光部22、及び、電源部23が取り付けられる部材である。支持部24は、図9に示すように、長手方向(X軸方向)に沿って長尺且つ矩形の板状に形成された基部240と、基部240の短手方向(Y軸方向)の両端部から立ち上がる立設部241と、を有する。また、支持部24は、基部240に対して立設部241の立ち上がる側に突出する板状に形成された電源部配置部242を有する。支持部24は反射部材で形成されているが、反射塗料を用いてもよく、基材に反射部材を配置してもよい。
【0036】
基部240は、上述のように長尺の板状に形成されており、一方の板面側には電源部23及び照明具側連結具(図示は省略)が配置され、他方の板面側の壁部には、第1光源部21が取り付けられる。立設部241は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられている状態において、基部240から上方向(Z1方向)に延びるように形成されている。また、立設部241は、基部240の長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。立設部241は、上下方向(Z軸方向)において、立設部241の一端が基部240と連続しており、立設部241の他端は、縁部が丸められており、短手方向(Y軸方向)の中央側に向かって円弧状に曲折している。この立設部241の端部に第1透光部22の取付部221が引っ掛かることにより、第1透光部22が支持部24と係合して支持部24に取り付けられる。電源部配置部242は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられている状態において、基部240よりも上側(Z1側)に位置する板状の部分である。すなわち、基部240と、電源部配置部242の仮想の延長面とは平行である。電源部配置部242は、基部240の短手方向(Y軸方向)において、基部240の中央部に形成されている。電源部配置部242には、電源部23が配置される。
【0037】
[第2照明具30]
図1図9を参照して第2照明具30の概要について説明する。第2照明具30は、非常用の照明具であり、例えば停電等なんらかの理由で照明装置1の外部から照明装置1に電力が供給されない非常時に光を照射し、照明空間を照らす。
【0038】
第2照明具30は、照明器具10に取り付けられており、第1照明具20と共に照明装置1を構成する。第2照明具30は、照明器具10の短手方向(Y軸方向)において、収容部18の外側に配置されている。第2照明具30は、長尺状に形成されており、照明器具10の長手方向(X軸方向)に沿って取り付けられている。また、第2照明具30は、照明器具10の長手方向(X軸方向)の中央部に設けられている。第2照明具30は、照明器具10の短手方向(Y軸方向)において、第1照明具20と並んで配置されている。そして、第2照明具30は、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、照明器具10内に第1照明具20の長手方向と第2照明具30の長手方向とが平行になるように配置されている。第2照明具30は、器具傾斜部114に形成された器具貫通部115から突出するように設けられている。
【0039】
図10は、図1の第2照明具30の第3方向斜視図である。図11は、図10の第2照明具30の第3方向分解斜視図である。図12は、図10の第2照明具30の第4方向斜視図である。図13は、図12の第2照明具30の第4方向分解斜視図である。図14は、図13の第2光源部31の分解斜視図である。図9図14を用いて第2照明具30の構成について更に詳細に説明する。なお、図10及び図11の第3方向は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、照明装置1の外側から内側に向かって、かつ、照明空間側から被取付部9側に向かって照明装置1を見た場合の第2照明具30の斜視図である。また、図12及び図13の第4方向は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、照明装置1の内側から外側に向かって、かつ、照明空間側から被取付部9側に向かって照明装置1を見た場合の第2照明具30の斜視図である。また、図10図14では、第2照明具30を説明する紙面上の上下方向(Z軸方向)が、図1の照明装置1の紙面上の上下方向(Z軸方向)と反対に示されている。また、図11及び図13においては、電池70が取り外されている状態の第2照明具30を示している。第2照明具30は、図13図15に示すように、第2光源部31と、制御部34と、操作部36と、絶縁部38と、筐体部40と、保持部材50と、電池70と、第2照明具固定具80と、吊紐60と、を有する。
【0040】
(第2光源部31)
第2光源部31は、非常時用の光源であり光を発するものである。第2光源部31は、第2点灯装置から供給される第2点灯電力によって点灯する。第2点灯装置は、後述する制御部34である。第2光源部31は、図10及び図12に示すように、第2透光部312等の一部の構成が筐体部40から露出した状態で筐体部40内に収容されている。第2光源部31は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、台座部44と外郭部42との間に配置されている。第2光源部31は、図14に示すように、第2光源基板310と、第2発光素子311と、第2透光部312と、保持部317と、第2光源部固定具327と、を有する。
【0041】
第2光源基板310は、板状の部材であり、第2発光素子311を実装する。第2光源基板310には、例えば、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板等が用いられる。
【0042】
第2発光素子311は、電力の供給を受けて発光する。本実施の形態では、第2発光素子311として、発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す)素子を用いている。複数の第2発光素子311は、第2光源基板310の実装面において、長手方向(X軸方向)に沿って、2つ配置されている。なお、第2発光素子311の数は、2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。なお、第2光源基板310における、第2発光素子311の配置は、長手方向(X軸方向)に配置される態様に限定されるものではなく、例えば、短手方向(Y軸方向)に配置されてもよく、長手方向又は短手方向に対して斜めに配置されてもよい。第2発光素子311は、LEDの代わりに、例えば、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等が用いられてもよい。
【0043】
第2透光部312は、第2発光素子311によって発せられた光が入光して、この光を透過させて照射するものであり、少なくとも可視光を透過する透光性の材料で形成されている。第2透光部312は、例えば、樹脂材料、あるいは、ガラス材料等を用いて形成することができる。第2透光部312は、長円形状に形成されている。第2透光部312は、2つのレンズ部313と、第2透光部312の縁部を形成する取付部316と、を有する。
【0044】
レンズ部313は、第2発光部であり、第2光源部31を覆い、第2光源部31から発せられる光を透過させる。レンズ部313はまた、第2発光素子311から発せられる光の配光を制御する。レンズ部313は、第2透光部312が保持部317に取り付けられた状態において、図9に示すように、第2発光素子311を覆う。ここで図9に示す、点線Lt1は、レンズ部313の照射側の先端部の位置と、第1照明具20を構成する第1透光部22の、主部220の照射側の先端部の位置とを比較した線である。また、点線Lt2は、レンズ部313の取付位置と、第1照明具20を構成する第1透光部22の主部220の取付位置とを比較した線である。照明装置1は、点線Lt2から解るように、レンズ部313の設置位置は、第1照明具20の主部220の設置位置よりも照明空間側に配置されている。すなわち、被取付部9の設置面を基準としてレンズ部313は、主部220よりも高い位置に配置されている。また、照明装置1は、点線Lt1から解るように、レンズ部313の照射側の先端部と被取付部9の設置面との間の距離と、第1照明具20の主部220の照射側の先端部と被取付部9の設置面との間の距離は略等しい。なお、照明装置1は、第1照明具20の主部220と第2照明具30のレンズ部313との間に隔壁が設けられていればよく、レンズ部313と主部220との位置関係は上述の位置関係に限定されるものではない。レンズ部313の内面部を構成する第2入射部314は、図9に示すように、第2発光素子311と対向する。第2発光素子311から発せられた光は、レンズ部313の第2入射部314から入射し、レンズ部313の外面部を構成する第2出射部315から外部に向けて出射される。そのため、レンズ部313の第2出射部315は、第2光源部31の発光部となる。取付部316は、図14に示すように、レンズ部313の周辺に形成された鍔部である。取付部316は、第2透光部312を保持部317に取り付ける際に保持部317の装着ガイド321によってガイドされ、保持部317の保持突起320と係合する。
【0045】
保持部317は、第2光源基板310とレンズ部313とを後述する台座部44に固定するためのものである。保持部317は、保持主部318と、保持副部324と、接続部326と、を有する。
【0046】
保持主部318は、板状に形成されており、レンズとして機能する第2透光部312が装着される台座となる。保持主部318は、装着された第2透光部312を係止する保持突起320を有する。保持突起320は、保持主部318から立ち上がる側壁318aに設けられ、側壁318aから内側に張り出す張り出し部である。保持突起320は、保持主部318と共に第2透光部312を上下方向(Z軸方向)から挟むことによって第2透光部312を係止する。第2透光部312は、保持突起320によって保持主部318のレンズ保持部319に配置される。保持部317は、レンズ保持部319と、保持突起320との間に装着ガイド321を形成する。装着ガイド321は、レンズ保持部319と、保持突起320との間に形成された溝である。装着ガイド321は、第2透光部312を保持部317に取り付ける際に第2透光部312の取付部316と嵌合し、装着される第2透光部312のスライドをガイドする。保持主部318には、貫通孔322が形成されている。貫通孔322は、第2発光素子311の実装範囲の上方に位置するように形成されている。保持主部318に取り付けられた第2透光部312は、貫通孔322を介してレンズ部313と第2発光素子311とが対向する。そのため、第2発光素子311から発せられる光は、貫通孔322を介してレンズ部313に到達する。保持主部318には、更に、主部ネジ孔323が形成されている。主部ネジ孔323は、レンズ保持部319を間にして保持主部318の2箇所に形成されている。主部ネジ孔323は、第2光源部31を台座部44に固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。2箇所に形成されている主部ネジ孔323のうち、1つの主部ネジ孔323は、保持副部324に形成されている副部ネジ孔325と重なり、副部ネジ孔325と連通する。
【0047】
保持副部324は、板状に形成された部材であり、レンズ保持部319に配置された第2透光部312が、装着ガイド321から抜け出ないように第2透光部312を係止するものである。保持副部324はまた、第2透光部312が装着ガイド321内でガタ付かないように第2透光部312を固定する。保持副部324には、副部ネジ孔325が形成されている。副部ネジ孔325は、第2光源部31を台座部44に固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。副部ネジ孔325は、保持主部318に形成されている主部ネジ孔323と重なり、主部ネジ孔323と連通する。
【0048】
接続部326は、保持主部318と保持副部324とを連結する部分である。実施の形態1では、接続部326は、保持主部318と保持副部324とが接続されて1つの部品として構成されている。
【0049】
第2光源部固定具327は、第2光源部31を台座部44に固定する部材である。第2光源部固定具327は、例えばネジ、リベット等である。第2光源部固定具327は、保持主部318に形成された主部ネジ孔323と、保持副部324に形成された副部ネジ孔325とに挿通される。
【0050】
(制御部34)
次に、図13を参照して制御部34について説明する。制御部34は、第2光源部31を点灯させるものであり、第2光源部31の点灯に関する制御を行うものである。制御部34は、照明装置1の第2点灯装置である。制御部34はまた、第2光源部31の点検動作を行うものであり、第2光源部31の点検動作の制御を行うものである。制御部34はまた、後述する電池70を有し、電池70の蓄電を行うものであり、電池70の蓄電に関する制御を行うものである。例えば、制御部34は、電池70の蓄電と、電池70の放電とを切り替える制御を行う。
【0051】
制御部34は、制御基板340と、制御回路部品341と、を有し、蓄電回路、放電回路、及び制御回路等を構成する。制御基板340は、板状の部材であり、制御回路部品341を実装する。制御回路部品341は、例えば、プログラムを記憶する記憶装置と、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、等を有する。
【0052】
制御部34はまた、ケース342と、制御部固定具346と、を有する。ケース342は、箱状に形成されており、制御基板340を内部に収容する。ケース342は、第1ケース343と、第2ケース345と、を有する。第1ケース343は、いわゆるボトムケースであり、制御基板340が取り付けられる器である。第1ケース343は、板状に形成されたケース底壁343aと、ケース底壁343aから互いに対向するように立ち上がる対のケース側壁343bと、を有する。第1ケース343のケース底壁343aには、ネジ孔344が形成されている。このネジ孔344は、制御部34を台座部44及び基部41に固定するための制御部固定具346を挿通させる孔である。第2ケース345は、いわゆるアッパーケースであり、第1ケース343の上方を覆う蓋である。すなわち、第2ケース345は、制御部34において、第1ケース343に取り付けられた制御基板340の上方を覆う。制御部固定具346は、制御部34を台座部44及び基部41に固定する。制御部固定具346は、例えば、ネジ、ナット、リベット等である。
【0053】
(操作部36)
次に、図13を参照して操作部36について説明する。操作部36は、照明装置1の点検に利用される。操作部36は、操作面部360と、操作部固定具363と、を有する。操作面部360は、作業者によって操作される操作ボタン361と、表示灯362と、を有する。表示灯362は、例えばいわゆるインジケータとして通電状態を表示する。操作部固定具363は、操作部36を台座部44に固定する。操作部固定具363は、例えば、ネジ、ナット、リベット等である。
【0054】
(絶縁部38)
次に、図14を参照して絶縁部38について説明する。絶縁部38は、板状の部材であり、絶縁シートである。絶縁部38は、第2照明具30内において、第2光源部31の第2光源基板310と、後述する台座部44の第2光源部取付部440との間に配置される。絶縁部38は、第2光源部31の第2光源基板310と、台座部44の第2光源部取付部440と、を電気的に絶縁する。絶縁部38には、絶縁部ネジ孔380が形成されている。絶縁部ネジ孔380は、2箇所に形成されている。絶縁部ネジ孔380は、第2光源部31を台座部44に固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。第2光源部31の保持主部318が台座部44の第2光源部取付部440に固定されることで、絶縁部38もまた台座部44の第2光源部取付部440に固定される。
【0055】
(筐体部40)
次に、図9図14を参照して、第2照明具30の筐体部40について説明する。筐体部40は、第2照明具30の外郭を構成する。筐体部40は、図10及び図11に示すように、外郭部42及び基部41によって箱状に形成されており、図9に示すように内部に第2空間45を形成する。筐体部40が形成する第2空間45には、第2光源部31と、制御部34と、操作部36と、絶縁部38と、が収容される。また、筐体部40は、第2光源部31を覆い、第2光源部31から発せられる光を透過させるレンズ部313と共に、第2光源部31と制御部34とが収容される第2空間45を形成する。第2照明具30は、図10及び図12に示すように、第2光源部31等の光学系全体を収納する筐体部40で覆われており、レンズ部313と外郭部固定具432とが露出する形となるが、どちらも筐体部40の外表面420aよりも外側に突出することはない。このため、筐体部40は、常用光源である第1照明具20と、非常用光源である第2照明具30との間の隔壁となる。筐体部40は、図13に示すように、照明器具10に固定される基部41と、基部41に固定される台座部44と、台座部44に対して着脱自在に取り付けられる外郭部42と、を有する。
【0056】
基部41は、ベース部として第2光源部31を収容するための土台となる部分である。基部41は、基部底部410と、基部側部414と、基部張出部415と、を有する。基部底部410は、矩形の板状に形成された部材である。基部底部410には、台座部44と、後述する保持部材50と、が取り付けられる。基部底部410には、図11及び図13に示すように、保持部材固定部411と、図6に示すように、ネジ孔412と、取付孔413と、が形成されている。
【0057】
保持部材固定部411は、ブリッジ状の切り起こしである。すなわち、保持部材固定部411は、基部底部410から切り起こされた板材であり、両端部が基部底部410と連続して形成されている。保持部材固定部411には、保持部材50の固定部51が挿し込まれる。ネジ孔412は、制御部34及び台座部44を、基部底部410に取り付けるためのネジ等の取付具を挿通させる孔である。取付孔413は、保持部材50を基部底部410に固定するための保持部材固定具54を挿通させる孔である。
【0058】
基部側部414は、外郭部42を基部41に装着する際に、外郭部42の移動をガイドする。基部側部414は、基部底部410の縁部から立ち上がる側壁である。基部側部414は、長尺状に形成された基部底部410の長手方向(X軸方向)に沿って設けられていると共に、基部底部410の長手方向(X軸方向)の両端部に配置されるように設けられている。すなわち、基部側部414は、矩形状に形成された基部底部410の隣り合う3辺に配置されるように形成されている。
【0059】
基部張出部415は、第2照明具30を照明器具10の器具底部110に取り付けるための取付部である。基部張出部415は、基部底部410と連続して繋がり基部底部410と一体に形成されており、基部底部410から延びるように設けられた板材である。基部張出部415は、基部底部410の基部側部414が設けられていない1辺に設けられている。基部張出部415は、図13に示すように、基部底部410の長手方向(X軸方向)に沿って設けられている部分の基部側部414に対して、台座部44を介して反対側に延びている。基部張出部415は、第2照明具30を照明器具10に配置すると器具底部110と対向し当接する。基部張出部415には、ネジ孔416が形成されている。ネジ孔416は、第2照明具30を照明器具10の器具底部110に固定するための後述する第2照明具固定具80を挿通させる孔である。
【0060】
外郭部42は、第2照明具30の外郭を構成し、第2照明具30の外観上の意匠部分を構成する。外郭部42は、遮光性の材料を用いて形成されている。また、外郭部42は、難燃性、又は不燃性の材料を用いて形成されている。また、外郭部42は、熱伝導性の材料を用いて形成されている。外郭部42は、図11及び図13に示すように、1面に開口部42aを形成する四角柱状の箱状に形成されている。外郭部42は、第2照明具30において基部41に対して着脱自在に取り付けられている。より詳細には、外郭部42は、基部41を覆うように台座部44に取り付けられる。外郭部42が台座部44に取り付けられることで、外郭部42は、台座部44を介して基部41に取り付けられる。外郭部42が台座部44に取り付けられることで、外郭部42は、露出する部分を除く第2光源部31と、制御部34と、露出する部分を除く操作部36と、絶縁部38と、を覆い内部に収容する。すなわち、外郭部42は、第2発光部であるレンズ部313を露出した状態で、第2光源部31とレンズ部313とを内部に収容する。外郭部42は、第2発光部であるレンズ部313と共に第2光源部31が収容される第2空間45を形成する。また、外郭部42が台座部44に取り付けられることで、外郭部42は、基部張出部415を除く基部41と、台座部44と、電池70と、保持部材50とを覆い内部に収容する。外郭部42は、外郭主部420と、外郭長手側部427と、外郭短手側部431と、外郭部固定具432と、を有する。
【0061】
外郭主部420は、外郭部42に形成された開口部42aと対向する面に位置する壁である。また、外郭主部420は、矩形且つ長尺状に形成された板状の壁である。外郭主部420は、外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、基部底部410と対向する。外郭主部420は、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、照明装置1の下面部の一部を構成する。外郭主部420は、第2透光部材配置部421と、操作部配置部425とを有する。
【0062】
第2透光部材配置部421は、外郭主部420において、筐体部40内に配置された第2透光部312と対向する部分である。すなわち、第2照明具30は、第2透光部材配置部421の下に第2透光部312が配置されている。第2透光部材配置部421は、段差部422を有する。
【0063】
段差部422は、外郭主部420の壁が内部に凹むように形成された平板状の壁部である。したがって、外郭部42は、図9に示すように、段差部422において内側に凹んでいる。図11及び図13に示すように、段差部422と外郭主部420の外表面420aとの間には段差が形成されている。段差部422には、透光部貫通部423と、ネジ孔424と、が形成されている。透光部貫通部423は、段差部422に形成された貫通孔である。透光部貫通部423は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、第2発光部であるレンズ部313と対向する位置に形成されている。そのため、外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、図9及び図10に示すように、筐体部40の内部に配置された第2透光部312のレンズ部313は、透光部貫通部423を介して段差部422から外側に露出する。また、外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、図9及び図10に示すように、筐体部40の内部に配置された第2透光部312のレンズ部313は、透光部貫通部423を介してレンズ部313の一部が段差部422から外側に突出する。ネジ孔424は、透光部貫通部423を間にして段差部422の2箇所に形成されている。ネジ孔424は、外郭部42を台座部44に固定するための外郭部固定具432を挿通させる孔である。
【0064】
操作部配置部425は、外郭主部420において、筐体部40内に配置された操作部36と対向する部分である。すなわち、第2照明具30は、操作部配置部425の下に操作部36が配置されている。操作部配置部425には、操作貫通部426が形成されている。操作貫通部426は、操作部配置部425に形成された貫通孔である。外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、図10及び図12に示すように、筐体部40の内部に配置された操作部36の操作面部360が操作貫通部426を介して操作部配置部425の壁面から露出する。操作面部360が、照明装置1の下面部に露出することで、作業者は、操作部36の操作ボタン361を操作できると共に、表示灯362の点灯及び消灯を認識することができる。
【0065】
外郭長手側部427は、図11図13に示すように、外郭部42の側壁を構成する。外郭長手側部427は、外郭主部420の長手方向(X軸方向)に沿って外郭主部420の側辺から立ち上がるように形成されている。外郭長手側部427は、外郭外側部428と、外郭内側部429と、を有する。外郭外側部428と外郭内側部429とは、互いに対向するように形成されている。外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、外郭外側部428は、長手方向(X軸方向)に延びるように形成された部分の基部側部414と対向する。外郭部42が台座部44に取り付けられた状態において、外郭内側部429は、基部張出部415の張り出し側に配置される。図9に示すように、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、外郭外側部428は、照明装置1及び第2照明具30の短手方向(Y軸方向)の外側の側壁を構成する。また、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、外郭内側部429は、外郭外側部428に対して、第2照明具30の内側の側壁を構成する。
【0066】
外郭内側部429は、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、照明器具10の器具側部111に沿って配置され、器具側部111と当接する。外郭内側部429は、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、図9に示すように、照明器具10の収容部18と第2照明具30の各構成とを隔てる隔壁として機能するものである。すなわち、外郭部42は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられた状態において、第2発光部であるレンズ部313と第1発光部である主部220とを隔てるように照明器具10に配置されている。そして、第1空間である収容部18と第2空間45とは、外郭部42によって隔てられている。すなわち、照明装置1は、照明器具10から第2照明具30に繋がる空間が外郭部42によって第1空間である収容部18と第2空間45とに分割されている。外郭内側部429は、遮熱壁として機能し、第1照明具20が発する動作熱が、第2照明具30の第2光源部31、制御部34、電池70等の各構成に対して影響を与えることを緩和する。また、外郭内側部429は、第1照明具20が発する動作熱を、外部、あるいは、照明器具10に伝達させるための放熱経路として機能する。すなわち、外郭部42は、第1空間である収容部18から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第1空間である収容部18から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。また、外郭部42は、第2空間45から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第2空間45から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。外郭内側部429には、切欠き部430が形成されている。切欠き部430は、外郭内側部429の壁の一部が切り取られた貫通孔であり、第1照明具20と第2照明具30との間の配線経路となる。
【0067】
外郭短手側部431は、図11図13に示すように、外郭部42の側壁を構成する。外郭短手側部431は、外郭主部420の短手方向(Y軸方向)に沿って外郭主部420の側辺から立ち上がるように形成されている。外郭短手側部431は、外郭部42の長手方向(X軸方向)の両端部の壁部を構成する。外郭短手側部431は、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、第2照明具30の長手方向(X軸方向)の両端側の側壁の一部を構成する。
【0068】
外郭部42の外郭長手側部427及び外郭短手側部431は、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、器具傾斜部114を貫通するように配置される。
【0069】
外郭部固定具432は、外郭部42を台座部44に固定する。外郭部固定具432は、段差部422に形成されたネジ孔424に挿通され、台座部44の第2光源部取付部440に形成されたネジ孔442にねじ込まれる。外郭部固定具432は、例えば、摘みネジ等である。外郭部固定具432には、図13に示すように、ナット434が用いられてもよい。
【0070】
筐体部40はまた、台座部44によって、第2空間45内に第2光源部31等の取付構造を形成する。台座部44は、第2光源部31、保持部317、制御部34、操作部36、絶縁部38等が設置されるものであり、台座部44に設置された各構成を基部41上に配置するものである。台座部44は、図14に示すように、第2光源部取付部440と、操作部取付部443と、制御部取付部445と、連結部447と、を有する。
【0071】
第2光源部取付部440は、板状に形成された部分である。第2光源部取付部440には、第2光源部31及び絶縁部38が載置されて取り付けられる。第2光源部取付部440にはまた、外郭部42が取り付けられる。第2光源部取付部440は、第2光源部31が発する動作熱を受け取り、受け取った熱を放散させる。第2光源部取付部440には、ネジ孔441と、ネジ孔442と、が形成されている。ネジ孔441は、第2光源部31の主部ネジ孔323に対応した位置の2箇所に形成される。ネジ孔441には、第2光源部31を第2光源部取付部440に固定するための第2光源部固定具327が装着される。ネジ孔442は、外郭部42のネジ孔424に対応した位置の2箇所に形成される。ネジ孔442には、外郭部42を第2光源部取付部440に固定するための外郭部固定具432が装着される。
【0072】
操作部取付部443は、板状に形成された部分である。操作部取付部443には、操作部36が載置されて取り付けられる。操作部取付部443には、ネジ孔444が形成されている。ネジ孔444には、操作部36を操作部取付部443に固定するための操作部固定具363が装着される。
【0073】
制御部取付部445は、板状に形成された部分である。制御部取付部445には、制御部34が載置されて取り付けられる。制御部取付部445は、第2光源部31が発する動作熱を連結部447を介して受け取り、受け取った熱を基部41及び照明器具10へ伝達する放熱経路として機能する。制御部取付部445には、ネジ孔446が形成されている。ネジ孔446には、制御部34を制御部取付部445に固定するための制御部固定具346が装着される。
【0074】
連結部447は、第2光源部取付部440、操作部取付部443、及び制御部取付部445を相互に連結する側壁である。連結部447は、第2光源部取付部440、操作部取付部443、及び制御部取付部445の板面を水平方向と仮定した場合に、垂直方向に延びる板材である。なお、垂直方向は、必ずしも水平方向に対して厳密な垂直方向ではなく、連結部447が第2光源部取付部440、操作部取付部443、又は制御部取付部445に対して傾いていてもよい。連結部447は、第2光源部取付部440と制御部取付部445とが対向するように連結しており、また、操作部取付部443と制御部取付部445とが対向するように連結している。連結部447は、第2光源部31が発する動作熱を受け取り、受け取った熱を基部41及び照明器具10へ伝達する放熱経路として機能する。
【0075】
台座部44は、第2光源部取付部440と制御部取付部445との間の距離が、操作部取付部443と制御部取付部445との間の距離よりも大きくなるように形成されている。なお、第2光源部取付部440と制御部取付部445との間の距離と、操作部取付部443と制御部取付部445との間の距離は、それぞれ第2光源部31の厚さ、操作部36の厚さ等によって異なる場合がある。そのため、台座部44は、第2光源部取付部440と制御部取付部445との間の距離が、操作部取付部443と制御部取付部445との間の距離と等しいか、あるいは、小さくなるように形成されてもよい。台座部44は、連結部447と、第2光源部取付部440と、操作部取付部443と、制御部取付部445と、が一体に形成されているが、これらが別体で形成されてもよい。台座部44は、操作部取付部443と制御部取付部445とによって、連結部447と対向する位置に開口部44aを形成している。開口部44aは、台座部44において少なくとも電池70が配置される位置に形成されている。照明装置1は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、開口部44aの少なくとも一部は、外郭部42に覆われる。
【0076】
(保持部材50)
図15は、図13の基部41に配置された電池70の斜視図である。図16は、図4の照明装置1のB-B線断面図である。図17は、図15の電池70の着脱を示す概略断面図である。図18は、図16の電池70の着脱を示す概略断面図である。次に、図11図15図18を参照して、保持部材50について説明する。保持部材50は、板バネ等の弾性部材であって、筐体部40内に配置される電池70を保持するものである。保持部材50は、固定部51と、保持部53と、保持部材固定具54とを有する。
【0077】
固定部51は、平板状の板材部分である。固定部51は、図15及び図16に示すように、基部41に形成された保持部材固定部411に挿し込まれることで、基部41と係合し、基部41に取り付けられる。固定部51は、基部41に形成された保持部材固定部411に挿し込まれている状態で、基部41と当接している。固定部51には、図11に示すように、固定孔52が形成されている。固定孔52には、保持部材50を基部41に固定するための保持部材固定具54が装着される。図16に示すように、第2照明具30が照明器具10に取り付けられているときは、固定部51は、被取付部9と略平行となるように配置される。
【0078】
保持部53は、固定部51と一体に形成されており、固定部51から立ち上がる板状の部分である。保持部53は、固定部51の板面を水平方向とした場合に上下方向に延びる板状部分である。保持部53は、保持部材50が基部41に取り付けられている状態において、図17に示すように、基部側部414と対向する。保持部53は、固定部51に近づくように固定部51の板面に対して傾斜しており、保持部53の板面と、固定部51の板面との間の角度が90度以下であることが望ましい。そのため、保持部53は、保持部材50が基部41に取り付けられている状態において、基部側部414に近づくように傾斜している。
【0079】
保持部53は、先端部分に保持曲折部53cを有している。保持曲折部53cは、保持部53の立ち上がる方向の断面において山形に曲折しており、固定部51の板面の上方に突出するように形成されている。より詳細には、保持部53は、固定部51と連結している側壁固定部53bと、側壁固定部53bの先端部に形成されている保持曲折部53cとを有する。保持曲折部53cは、側壁固定部53bと連結する第1傾斜部53c1と、第1傾斜部53c1と連結する第2傾斜部53c2とを有する。側壁固定部53bは、固定部51に近づくように固定部51の板面に対して傾斜しており、保持曲折部53cの第1傾斜部53c1は、側壁固定部53bよりも更に固定部51に近づくように固定部51の板面に対して傾斜している。そして、保持曲折部53cの第2傾斜部53c2は、第1傾斜部53c1の傾斜方向と反対方向に傾斜している。したがって、保持曲折部53cは、第1傾斜部53c1と、第2傾斜部53c2とによって断面がL字形状に形成されている。保持部53は、側壁固定部53bと、第1傾斜部53c1と、第2傾斜部53c2と、が一体に形成されている。
【0080】
保持部53は、バネ性を有し弾性変形する。図16に示すように、第2照明具30が照明器具10に取り付けられているときは、保持部53は、照明装置1の上下方向(Z軸方向)に延びるように配置される。また、外郭部42が台座部44に取り付けられているときは、図16に示すように、保持部53は、外郭部42の外郭内側部429と当接することで弾性変形が規制されて電池70を保持する。すなわち、保持部材50は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、外郭部42が台座部44に取り付けられていない状態よりも可動範囲が狭い。これに対し、図18に示すように、保持部材50は、外郭部42が台座部44に取り付けられていない状態では、電池70を着脱できる程度の可動範囲で弾性変形する。
【0081】
保持部材固定具54は、保持部材50を基部41に固定する部材である。保持部材固定具54は、例えばネジ、リベット等である。保持部材固定具54は、固定部51に形成された固定孔52と、図6に示す基部底部410に形成された取付孔413とに挿通される。
【0082】
(電池70)
次に、図11図15図18を参照して、電池70について説明する。電池70は、第2光源部31に第2点灯電力を供給する。電池70は、蓄電池である。電池70は、いわゆる4セル形の蓄電池であるが、電池70を構成するセルの数は4セルに限定されるものではなく、例えば6セル等、他の数であってもよい。電池70は、保持部材50によって基部41に着脱自在に保持される。外郭部42が台座部44に取り付けられた状態では、図16に示すように、電池70は保持部材50に保持された状態で筐体部40の基部41に保持される。すなわち、電池70は、筐体部40内に配置された場合には、筐体部40の内面に当接していると共に、筐体部40に取り付けられている保持部材50によって第2空間45の内部に保持されている。より詳細には、外郭部42が台座部44に取り付けられた状態では、電池70は、保持曲折部53cによって保持曲折部53cと基部側部414とに当接すると共に、保持曲折部53cによって電池70の下方が支持されて、電池70の下方への移動が規制される。この際、上述のように、保持部53は、外郭部42の外郭内側部429と当接することで弾性変形が規制される。外郭部42が基部41から取り外された状態では、図18に示すように、保持部材50を弾性変形させることによって、作業者は電池70を下方側に外すことができる。この際、保持部53は、外郭部42の外郭内側部429と当接しないためで弾性変形が規制されない。なお、図18において、矢印Sは、電池70又は外郭部42を基部41に取り付ける方向を示すものであり、矢印Rは、電池70又は外郭部42を基部41から取り外す方向を示すものである。
【0083】
(第2照明具固定具80)
次に、図6を参照して、第2照明具固定具80について説明する。第2照明具固定具80は、第2照明具30を照明器具10に固定する部材である。第2照明具固定具80は、例えばネジ、リベット等である。第2照明具固定具80は、器具底部110に形成されたネジ孔113と、基部張出部415に形成されたネジ孔416とに挿通される。
【0084】
(吊紐60)
図19は、図1の照明装置1から第2照明具30の外郭部42を取り外した斜視図である。吊紐60は、第2照明具30の外郭部42を照明器具10に仮固定するものである。吊紐60は、紐状、あるいは、棒状に形成された部材であり、一端は基部41に固定されており、他端は外郭部42に固定されている。
【0085】
<照明装置1の変形例>
図20は、本発明の実施の形態1の照明装置1の変形例のB-B線断面図である。照明装置1の変形例は第2照明具30aを有する。照明装置1の変形例は、照明装置1と第2照明具30の構成が異なるだけであり、他の構成は同一である。第2照明具30aは、電池70a及び筐体部40aが、第2照明具30の電池70及び筐体部40と異なる。第2照明具30aは、電池70a及び筐体部40aが、第2照明具30と異なるだけであり、他の構成は同一である。なお、照明装置1の変形例において、照明装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0086】
(電池70a)
電池70aは、蓄電池である。電池70は、いわゆる6セル形の大型の蓄電池である。電池70aは、電池70とセル数が異なるものである。
(筐体部40a)
筐体部40aは、保持部53aを有する。筐体部40aは、保持部53aの構成が筐体部40の保持部53の構成と異なるだけであり、他の構成は同一である。保持部53aは、固定部51と連結している側壁固定部53b1と、側壁固定部53b1の先端部に形成されている保持曲折部53cとを有する。保持部53aは、いわゆる6セル形の大型の蓄電池の保持に適した形状に形成されている。例えば、電池70aは電池70よりも大型化されており、側壁固定部53b1は、側壁固定部53bよりも上下方向(Z軸方向)に長尺状に形成されている。すなわち、保持部53aの固定部51と保持曲折部53cとの間の距離は、保持部53の固定部51と保持曲折部53cとの間の距離よりも大きい。
【0087】
実施の形態2.
図21は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの第1方向斜視図である。図22は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの第2方向斜視図である。図23は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの正面図である。図24は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの下面図である。図25は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの背面図である。図26は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの上面図である。図27は、本発明の実施の形態2に係る照明装置1bの側面図である。図21図27を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成と相違する構成を中心に、実施の形態2に係る照明装置1bの構成を説明する。なお、図1図20の照明装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図21の第1方向は、照明装置1bの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられていない側の下方から照明装置1bを見た方向である。また、図22の第2方向は、照明装置1bの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられている側の下方から照明装置1bを見た方向である。
【0088】
<照明装置1b>
照明装置1bは、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。実施の形態2の照明装置1bは、いわゆるV形(250mm幅)の照明装置である。
【0089】
照明装置1bは、天井あるいは壁等の被取付部9に取り付けられる長尺状の照明器具10bと、照明器具10bに着脱自在に取り付けられる長尺状の第1照明具20と、照明器具10に取り付けられている第2照明具30と、を備えている。照明装置1bは、第1照明具20と、第2照明具30とが、短手方向(Y軸方向)に並べて配置されている。
【0090】
[照明器具10b]
照明器具10bは、器具本体部11bと、器具端部12bと、器具側連結具13と、器具側端子台14と、器具側固定具15と、器具側電力線16と、を有する。実施の形態2の照明装置1bは、照明器具10bの構成が、実施の形態1の照明装置1の照明器具10と異なるものである。
【0091】
(器具本体部11b)
器具本体部11bは、照明器具10bの外郭を構成する筐体である。器具本体部11bは、ボルト等の固定具を用いられて被取付部9に取り付けられる。器具本体部11bは、器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114bと、器具側縁部117bと、を有する。器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114bと、器具側縁部117bとは、例えば、金属製の板材を折り曲げて一体に形成されている。ただし、器具本体部11bは、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。また、器具底部110と、器具側部111と、器具傾斜部114bと、器具側縁部117bとは、一体に形成されているものに限定されるものではなく、これらの部材が互いに確実に固定されていれば別体で形成されてもよい。
【0092】
器具傾斜部114bは、器具本体部11bの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている傾斜壁である。器具傾斜部114bは、被取付部9の取付面に対して傾斜するように形成されている。対の器具傾斜部114bは、器具側縁部117bの長手側辺のそれぞれから、上側(Z1側)へ且つ収容部18から離れるように形成されている。すなわち、器具傾斜部114bは、器具本体部11bの上下方向(Z軸方向)において被取付部9側の端部同士の間隔が、照明空間側の端部同士の間隔よりも広くなるように傾斜している。照明装置1bは、短手方向(Y軸方向)において、対の器具傾斜部114bの間に収容部18が形成されている。器具傾斜部114bは、傾斜面を形成しており、光源から発せられる光を照明空間に向けて反射してもよい。なお、器具傾斜部114bは、照明装置1bの短手方向(Y軸方向)の両端の距離が、照明装置1における器具傾斜部114の、短手方向(Y軸方向)の両端の距離よりも大きい。
【0093】
器具側縁部117bは、器具本体部11bの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている収容部18の縁部である。器具側縁部117bは、器具側部111と器具傾斜部114bとの間に形成されている。器具側縁部117bは、器具側部111の器具底部110と反対側の先端部に形成されており、対の器具側部111のそれぞれの先端部から互いに離れるように対に形成されている。器具側縁部117bは、器具本体部11bの下面部を構成する。
【0094】
収容部18を挟んで器具本体部11bの短手方向(Y軸方向)の一方の側に形成されている器具傾斜部114b及び器具側縁部117bには、貫通孔である器具貫通部115bが形成されている。器具貫通部115bは、器具本体部11bの長手方向(X軸方向)の中央部に形成されている。器具貫通部115bは、図24に示すように、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、器具本体部11bに矩形状に形成されている。この器具貫通部115bには、第2照明具30が挿通され、第2照明具30は、器具傾斜部114b及び器具側縁部117bから照明空間側に突出するように器具貫通部115bに配置される。そのため、器具貫通部115bは、第2照明具30の外郭部42の形状と寸法とに対応して形成されていればよく、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、矩形状に形成されている形状に限定されるものではない。器具貫通部115bは、外郭部42の着脱口あるいは脱着口として機能する。
【0095】
(器具端部12b)
器具端部12bは、器具本体部11bの長手方向(X軸方向)の両端部に配置される。器具端部12bは、器具本体部11bの長手方向(X軸方向)の端部を覆う端板120bを有する。端板120bは、器具本体部11bの短手方向(Y軸方向)に延びる器具本体部11bの側壁を構成する。そして、端板120bは、器具傾斜部114b及び器具側縁部117bの長手方向(X軸方向)の端部に配置され、器具本体部11bと共に照明器具10bの外郭を構成する。器具端部12bは、照明装置1bの短手方向(Y軸方向)の両端の距離が、照明装置1における器具端部12の、短手方向(Y軸方向)の両端の距離よりも大きい。端板120bには、端板120bを構成する壁部の一部が取り外されることで端板120bに貫通穴を形成するノックアウト部121が形成されている。
【0096】
実施の形態3.
図28は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの第1方向斜視図である。図29は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの第2方向斜視図である。図30は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの正面図である。図31は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの下面図である。図32は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの背面図である。図33は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの上面図である。図34は、本発明の実施の形態3に係る照明装置1cの側面図である。図28図34を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成と相違する構成を中心に、実施の形態3に係る照明装置1cの構成を説明する。なお、図1図20の照明装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図28の第1方向は、照明装置1cの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられていない側の下方から照明装置1cを見た方向である。また、図29の第2方向は、照明装置1cの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられている側の下方から照明装置1cを見た方向である。
【0097】
<照明装置1c>
照明装置1cは、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。実施の形態3の照明装置1cは、いわゆるトラフ形の照明装置である。
【0098】
照明装置1cは、天井あるいは壁等の被取付部9に取り付けられる長尺状の照明器具10cと、照明器具10cに着脱自在に取り付けられる長尺状の第1照明具20と、照明器具10に取り付けられている第2照明具30と、を備えている。照明装置1cは、第1照明具20と、第2照明具30とが、短手方向(Y軸方向)に並べて配置されている。照明装置1cは、図29に示すように、照明装置1cの短手方向(Y軸方向)において、照明器具10cの側方に配置されている。実施の形態3の照明装置1cは、実施の形態1の照明装置1及び実施の形態2の照明装置1bと異なり、第2照明具30が照明器具10cの外側に配置されている。
【0099】
[照明器具10c]
照明器具10cは、器具本体部11cと、器具端部12cと、器具側連結具13と、器具側端子台14と、器具側固定具15と、器具側電力線16と、を有する。実施の形態3の照明装置1cは、照明器具10cの構成が、実施の形態1の照明装置1の照明器具10と異なるものである。
【0100】
(器具本体部11c)
器具本体部11cは、照明器具10cの外郭を構成する筐体である。器具本体部11cは、ボルト等の固定具を用いられて被取付部9に取り付けられる。器具本体部11cは、器具底部110と、器具側部111と、器具側縁部117cと、を有する。器具底部110と、器具側部111と、器具側縁部117cとは、例えば、金属製の板材を折り曲げて一体に形成されている。ただし、器具本体部11cは、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。また、器具底部110と、器具側部111とは、一体に形成されているものに限定されるものではなく、これらの部材が互いに確実に固定されていれば別体で形成されてもよい。器具側縁部117cは、器具本体部11cの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている収容部18の縁部である。器具側縁部117cは、器具側部111の器具底部110と反対側の先端部に形成されている。実施の形態3の器具本体部11cは、いわゆるトラフ形の照明器具10の外郭を構成するものであり、器具傾斜部114を有していない点で、実施の形態1の器具本体部11と異なる。
【0101】
(器具端部12c)
器具端部12cは、器具本体部11cの長手方向(X軸方向)の両端部に配置される。器具端部12cは、器具本体部11cの長手方向(X軸方向)の端部を覆う端板120cを有する。端板120cは、器具本体部11cの短手方向(Y軸方向)に延びる器具本体部11cの側壁を構成する。そして、端板120cは、器具底部110及び器具側部111の長手方向(X軸方向)の端部に配置され、器具本体部11cと共に照明器具10cの外郭を構成する。端板120cには、端板120cを構成する壁部の一部が取り外されることで端板120cに貫通穴を形成するノックアウト部121cが形成されている。
【0102】
実施の形態4.
図35は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの第1方向斜視図である。図36は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの第2方向斜視図である。図37は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの正面図である。図38は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの下面図である。図39は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの背面図である。図40は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの上面図である。図41は、本発明の実施の形態4に係る照明装置1dの側面図である。図35図41を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成と相違する構成を中心に、実施の形態4に係る照明装置1dの構成を説明する。なお、図1図20の照明装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図35の第1方向は、照明装置1dの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられていない側の下方から照明装置1dを見た方向である。また、図36の第2方向は、照明装置1dの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられている側の下方から照明装置1dを見た方向である。
【0103】
<照明装置1d>
照明装置1dは、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。実施の形態4の照明装置1dは、いわゆる埋込型の照明装置である。
【0104】
照明装置1dは、天井あるいは壁等の被取付部9に取り付けられる長尺状の照明器具10dと、照明器具10dに着脱自在に取り付けられる長尺状の第1照明具20と、照明器具10に取り付けられている第2照明具30と、を備えている。照明装置1dは、第1照明具20と、第2照明具30とが、短手方向(Y軸方向)に並べて配置されている。
【0105】
[照明器具10d]
照明器具10dは、器具本体部11dと、器具端部12dと、器具側連結具13と、器具側端子台14と、器具側固定具15と、器具側電力線16と、を有する。実施の形態4の照明装置1dは、照明器具10dの構成が、実施の形態1の照明装置1の照明器具10と異なるものである。
【0106】
(器具本体部11d)
器具本体部11dは、照明器具10dの外郭を構成する筐体である。器具本体部11dは、ボルト等の固定具を用いられて被取付部9に取り付けられる。器具本体部11dは、器具底部110と、器具側部111dと、器具傾斜部114dと、器具側縁部117dと、を有する。器具底部110と、器具側部111dと、器具傾斜部114dと、器具側縁部117dとは、例えば、金属製の板材を折り曲げて一体に形成されている。ただし、器具本体部11dは、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。また、器具底部110と、器具側部111dと、器具傾斜部114dと、器具側縁部117dとは、一体に形成されているものに限定されるものではなく、これらの部材が互いに確実に固定されていれば別体で形成されてもよい。
【0107】
器具本体部11dは、器具底部110と、器具側部111dと、後述する器具端部12dとによって凹形状に形成された収容部18を形成する。収容部18は、器具底部110によって底面部が構成され、器具側部111dによって長手方向に延びる側壁部が構成され、器具端部12dによって短手方向に延びる側壁部が構成される。この収容部18には、第1照明具20の一部が収容される、第1照明具20が取り付けられる。
【0108】
器具傾斜部114dは、器具本体部11bの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている傾斜壁である。器具傾斜部114dは、被取付部9の取付面に対して傾斜するように形成されている。対の器具傾斜部114dは、収容部18から下方(Z2側)へ互いの距離が離れるように形成されている。すなわち、器具傾斜部114dは、器具本体部11dの上下方向(Z軸方向)において照明空間側の端部同士の間隔が被取付部9側の端部同士の間隔よりも広くなるように傾斜している。照明装置1dは、短手方向(Y軸方向)において、対の器具傾斜部114dの間に収容部18が配置されておらず、対の器具傾斜部114dが互いに対向するように形成されている。ただし、照明装置1dを照明空間側から見た平面視では、対の器具傾斜部114dの間に収容部18が配置されている。器具傾斜部114dは、傾斜面を形成しており、光源から発せられる光を照明空間に向けて反射してもよい。
【0109】
器具側縁部117dは、器具本体部11dの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている収容部18の縁部である。器具側縁部117dは、器具側部111dと器具傾斜部114dとの間に形成されている。器具側縁部117dは、器具側部111dの器具底部110と反対側の先端部に形成されており、対の器具側部111dのそれぞれの先端部から互いに離れるように対に形成されている。
【0110】
収容部18を挟んで器具本体部11dの短手方向(Y軸方向)の一方の側に形成されている器具傾斜部114d及び器具側縁部117dには、貫通孔である器具貫通部115dが形成されている。器具貫通部115dは、器具本体部11dの長手方向(X軸方向)の中央部に形成されている。器具貫通部115dは、図38に示すように、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、器具本体部11dに矩形状に形成されている。この器具貫通部115dには、第2照明具30が挿通され、第2照明具30は、器具傾斜部114d及び器具側縁部117dから照明空間側に突出するように器具貫通部115dに配置される。そのため、器具貫通部115dは、第2照明具30の外郭部42の形状と寸法とに対応して形成されていればよく、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、矩形状に形成されている形状に限定されるものではない。器具貫通部115dは、外郭部42の着脱口あるいは脱着口として機能する。
【0111】
(器具端部12d)
器具端部12dは、器具本体部11dの長手方向(X軸方向)の両端部に配置される。器具端部12dは、器具本体部11dの長手方向(X軸方向)の端部を覆う。器具端部12dは、器具本体部11dの短手方向(Y軸方向)に延びる器具本体部11dの側壁を構成する。そして、器具端部12dは、器具本体部11dと共に照明器具10dの外郭を構成する。
【0112】
実施の形態5.
図42は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの第1方向斜視図である。図43は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの第2方向斜視図である。図44は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの正面図である。図45は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの下面図である。図46は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの背面図である。図47は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの上面図である。図48は、本発明の実施の形態5に係る照明装置1eの側面図である。図42図48を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成と相違する構成を中心に、実施の形態5に係る照明装置1eの構成を説明する。なお、図1図20の照明装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図42の第1方向は、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられていない側の下方から照明装置1eを見た方向である。また、図43の第2方向は、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、第2照明具30が設けられている側の下方から照明装置1eを見た方向である。
【0113】
<照明装置1e>
照明装置1eは、照明空間を照明できる位置に設置され、照明空間を照らすものである。実施の形態5の照明装置1eは、いわゆる埋込型の照明装置である。
【0114】
照明装置1eは、天井あるいは壁等の被取付部9に取り付けられる長尺状の照明器具10eと、照明器具10eに着脱自在に取り付けられる長尺状の第1照明具20と、照明器具10に取り付けられている第2照明具30eと、を備えている。照明装置1eは、第1照明具20と、第2照明具30eとが、短手方向(Y軸方向)に並べて配置されている。
【0115】
[照明器具10e]
照明器具10eは、器具本体部11eと、器具端部12eと、器具側連結具13と、器具側端子台14と、器具側固定具15と、器具側電力線16と、を有する。実施の形態5の照明装置1eは、照明器具10e及び第2照明具30eの構成が、実施の形態1の照明装置1の照明器具10及び第2照明具30と異なるものである。
【0116】
(器具本体部11e)
器具本体部11eは、照明器具10eの外郭を構成する筐体である。器具本体部11eは、ボルト等の固定具を用いられて被取付部9に取り付けられる。器具本体部11eは、器具底部110eと、器具側部111eと、器具傾斜部114eと、器具側縁部117eと、を有する。器具底部110eと、器具側部111eと、器具傾斜部114eと、器具側縁部117eとは、例えば、金属製の板材を折り曲げて一体に形成されている。ただし、器具本体部11eは、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。また、器具底部110eと、器具側部111eと、器具傾斜部114eと、器具側縁部117eとは、一体に形成されているものに限定されるものではなく、これらの部材が互いに確実に固定されていれば別体で形成されてもよい。
【0117】
器具本体部11eは、器具底部110eと、器具側部111eと、後述する器具端部12eとによって凹形状に形成された収容部18を形成する。収容部18は、器具底部110eによって底面部が構成され、器具側部111eによって長手方向に延びる側壁部が構成され、器具端部12eによって短手方向に延びる側壁部が構成される。この収容部18には、第1照明具20の一部が収容される、第1照明具20が取り付けられる。
【0118】
器具傾斜部114eは、器具本体部11eの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている傾斜壁である。器具傾斜部114eは、被取付部9の取付面に対して傾斜するように形成されている。対の器具傾斜部114eは、収容部18から下方(Z2側)へ互いの距離が離れるように形成されている。すなわち、器具傾斜部114eは、器具本体部11eの上下方向(Z軸方向)において照明空間側の端部同士の間隔が被取付部9側の端部同士の間隔よりも広くなるように傾斜している。照明装置1eは、短手方向(Y軸方向)において、対の器具傾斜部114eの間に収容部18が配置されておらず、対の器具傾斜部114eが互いに対向するように形成されている。ただし、照明装置1eを照明空間側から見た平面視では、対の器具傾斜部114eの間に収容部18が配置されている。器具傾斜部114eは、傾斜面を形成しており、光源から発せられる光を照明空間に向けて反射してもよい。
【0119】
器具側縁部117eは、器具本体部11eの短手方向(Y軸方向)において収容部18の両側に対に設けられている収容部18の縁部である。器具側縁部117eは、器具側部111eと器具傾斜部114eとの間に形成されている。器具側縁部117eは、器具側部111eの器具底部110eと反対側の先端部に形成されており、対の器具側部111eのそれぞれの先端部から互いに離れるように対に形成されている。
【0120】
収容部18を挟んで器具本体部11eの短手方向(Y軸方向)の一方の側に形成されている器具傾斜部114e及び器具側縁部117eには、貫通孔である器具貫通部115eが形成されている。器具貫通部115eは、第1貫通部116eと、第2貫通部118eの2つの貫通孔から構成されている。第1貫通部116e及び第2貫通部118eは、器具本体部11eの長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。
【0121】
第1貫通部116eは、器具本体部11eの長手方向(X軸方向)の中央部に形成されている。第1貫通部116eは、図45に示すように、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、器具本体部11eに矩形状に形成されている。この第1貫通部116eには、第2照明具30eの外郭部42eが挿通され、第2照明具30eの第2光源部31は、器具傾斜部114e及び器具側縁部117eから照明空間側に突出するように第1貫通部116eに配置される。そのため、第1貫通部116eは、第2照明具30eの外郭部42eの形状と寸法とに対応して形成されていればよく、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、矩形状に形成されている形状に限定されるものではない。器具貫通部115eは、外郭部42eの着脱口あるいは脱着口として機能する。
【0122】
第2貫通部118eは、図45に示すように、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、器具本体部11eに矩形状に形成されている。この第2貫通部118eには、器具傾斜部114e及び器具側縁部117eを介して第2照明具30eの操作部36が露出するように配置される。そのため、第2貫通部118eは、第2照明具30eの操作部36の形状と寸法とに対応して形成されていればよく、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、矩形状に形成されている形状に限定されるものではない。照明装置1eは、第2貫通部118eを介して、操作部36の操作ボタン361及び表示灯362等の操作面部360が器具本体部11eの外側に露出する。
【0123】
(器具端部12e)
器具端部12eは、器具本体部11eの長手方向(X軸方向)の両端部に配置される。器具端部12eは、器具本体部11eの長手方向(X軸方向)の端部を覆う。器具端部12eは、器具本体部11eの短手方向(Y軸方向)に延びる器具本体部11eの側壁を構成する。そして、器具端部12eは、器具本体部11eと共に照明器具10eの外郭を構成する。
【0124】
[第2照明具30e]
図42図48を参照して第2照明具30eの概要について説明する。第2照明具30eは、非常用の照明具であり、例えば停電等なんらかの理由で照明装置1eの外部から照明装置1eに電力が供給されない非常時に光を照射し、照明空間を照らす。第2照明具30eは、実施の形態1の照明器具10と比較して照明器具10eから露出する外郭部42eが小型化されたものであり、照明装置1eは、照明装置1と比較して意匠性が向上した態様である。
【0125】
第2照明具30eは、照明器具10eに取り付けられており、第1照明具20と共に照明装置1eを構成する。第2照明具30eは、長尺状に形成されており、照明器具10eの長手方向(X軸方向)に沿って取り付けられている。また、第2照明具30eは、照明器具10eの長手方向(X軸方向)の中央部に設けられている。第2照明具30eは、照明器具10eの短手方向(Y軸方向)において、第1照明具20と並んで配置されている。そして、第2照明具30eは、照明空間側から被取付部9を見た平面視において、照明器具10e内に第1照明具20の長手方向と第2照明具30eの長手方向とが平行になるように配置されている。第2照明具30eは、器具傾斜部114eに形成された器具貫通部115eから突出するように設けられている。より詳細には、第2照明具30eの外郭部42eは、器具貫通部115eの第1貫通部116eから突出するように配置され、第2照明具30eの操作部36は、器具貫通部115eの第2貫通部118eから露出するように配置されている。第2照明具30eは、第2光源部31と、制御部34と、操作部36と、絶縁部38と、筐体部40eと、保持部材50と、電池70と、第2照明具固定具80と、吊紐60と、を有する。
【0126】
図49は、図45の照明装置1eのE-E線断面図である。図50は、図42の第2照明具30eの第3方向斜視図である。図51は、図42の第2照明具30eの第3方向分解斜視図である。図52は、図49の第2照明具30eの第4方向斜視図である。図53は、図49の第2照明具30eの第4方向分解斜視図である。図54は、図51の外郭部42eを取り外した第2照明具30eの詳細な分解斜視図である。図55は、図53の外郭部42eを取り外した第2照明具30eの詳細な分解斜視図である。図49図55を用いて第2照明具30の構成について更に詳細に説明する。なお、図50及び図51の第3方向は、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、照明装置1eの外側から内側に向かって、かつ、照明空間側から被取付部9側に向かって照明装置1eを見た場合の第2照明具30eの斜視図である。また、図52及び図53の第4方向は、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、照明装置1eの内側から外側に向かって、かつ、照明空間側から被取付部9側に向かって照明装置1eを見た場合の第2照明具30eの斜視図である。また、図50図55では、第2照明具30eを説明する紙面上の上下方向(Z軸方向)が、図42の照明装置1eの紙面上の上下方向(Z軸方向)と反対に示されている。
【0127】
(第2光源部31)
第2光源部31は、非常時用の光源であり光を発するものである。第2光源部31は、図50及び図52に示すように、第2透光部312の一部の構成が筐体部40eから露出した状態で筐体部40e内に収容されている。第2光源部31は、図54及び図55に示すように、第2光源基板310と、第2発光素子311と、第2透光部312と、保持部317eと、第2光源部固定具327と、を有する。なお、図49に示す、点線Lt1は、レンズ部313の照射側の先端部の位置と、第1照明具20を構成する第1透光部22の、主部220の照射側の先端部の位置とを比較した線である。また、点線Lt2は、レンズ部313の取付位置と、第1照明具20を構成する第1透光部22の主部220の取付位置とを比較した線である。照明装置1eは、点線Lt2から解るように、レンズ部313の設置位置が、第1照明具20の主部220の設置位置よりも照明空間側に配置されている。すなわち、器具底部110eに対する垂直方向において、器具底部110e及びその延長面を基準としてレンズ部313は、主部220よりも高い位置に配置されている。また、照明装置1eは、点線Lt1から解るように、レンズ部313の照射側の先端部と器具底部110e及びその延長面との間の距離が、第1照明具20の主部220の照射側の先端部と器具底部110e及びその延長面との間の距離よりも大きい。なお、照明装置1eは、第1照明具20の主部220と第2照明具30のレンズ部313との間に隔壁が設けられていればよく、レンズ部313と主部220との位置関係は上述の位置関係に限定されるものではない。
【0128】
第2光源部31の取付部316は、レンズ部313の周辺に形成された鍔部であり、第2透光部312を保持部317eに取り付ける際に保持部317eの装着ガイド321によってガイドされ、保持部317eの保持突起320と係合する。
【0129】
保持部317eは、第2光源基板310とレンズ部313とを後述する台座部45eの第2台座部48eに固定するためのものである。保持部317eは、図51及び図53に示すように、保持主部318eと、保持副部324eと、を有する。保持主部318eは、板状に形成されており、レンズとして機能する第2透光部312が装着される台座となる。
【0130】
保持主部318eは、装着された第2透光部312を係止する保持突起320を有する。保持突起320は、保持主部318eから立ち上がる側壁318aに設けられ、側壁318aから内側に張り出す張り出し部である。保持突起320は、保持主部318eと共に第2透光部312を上下方向(Z軸方向)から挟むことによって第2透光部312を係止する。第2透光部312は、保持突起320によって保持主部318eのレンズ保持部319に配置される。保持部317eは、レンズ保持部319と、保持突起320との間に装着ガイド321を形成する。装着ガイド321は、レンズ保持部319と、保持突起320との間に形成された溝である。装着ガイド321は、第2透光部312を保持部317eに取り付ける際に第2透光部312の取付部316と嵌合し、装着される第2透光部312のスライドをガイドする。保持主部318eには、貫通孔322が形成されている。貫通孔322は、第2発光素子311の実装範囲の上方に位置するように形成されている。保持主部318eに取り付けられた第2透光部312は、貫通孔322を介してレンズ部313と第2発光素子311とが対向する。そのため、第2発光素子311から発せられる光は、貫通孔322を介してレンズ部313に到達する。保持主部318eには、更に、主部ネジ孔323が形成されている。主部ネジ孔323は、レンズ保持部319を間にして保持主部318eの2箇所に形成されている。主部ネジ孔323は、第2光源部31を台座部45eに固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。2箇所に形成されている主部ネジ孔323のうち、1つの主部ネジ孔323は、保持副部324eに形成されている副部ネジ孔325と重なり、副部ネジ孔325と連通する。
【0131】
保持副部324eは、板状に形成された部材であり、レンズ保持部319に配置された第2透光部312が、装着ガイド321から抜け出ないように第2透光部312を係止するものである。保持副部324eはまた、第2透光部312が装着ガイド321内でガタ付かないように第2透光部312を固定する。保持副部324eには、副部ネジ孔325が形成されている。副部ネジ孔325は、第2光源部31を台座部45eに固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。副部ネジ孔325は、保持主部318eに形成されている主部ネジ孔323と重なり、主部ネジ孔323と連通する。
【0132】
第2光源部固定具327は、第2光源部31を台座部45eの第2台座部48eに固定する部材である。第2光源部固定具327は、例えばネジ、リベット等である。第2光源部固定具327は、保持主部318に形成された主部ネジ孔323と、保持副部324に形成された副部ネジ孔325とに挿通される。
【0133】
(制御部34)
ケース342の第1ケース343に形成されたネジ孔344は、制御部34を台座部45eの第1台座部46eに固定するための制御部固定具346を挿通させる孔である。すなわち、制御部固定具346は、制御部34を台座部44の第1台座部46eに固定する。
【0134】
(操作部36)
操作部固定具363は、操作部36を台座部45eの第1台座部46eに固定する。
【0135】
(絶縁部38)
絶縁部38は、第2照明具30e内において、第2光源部31の第2光源基板310と、第2台座部48eの第2光源部取付部480eとの間に配置される。絶縁部38は、第2光源部31の第2光源基板310と、第2台座部48eの第2光源部取付部480eと、を電気的に絶縁する。絶縁部38に形成された絶縁部ネジ孔380は、第2光源部31を第2台座部48eの第2光源部取付部480eに固定するための第2光源部固定具327を挿通させる孔である。第2光源部31の保持主部318eが、第2台座部48eの第2光源部取付部480eに固定されることで、絶縁部38もまた台座部45eの第2光源部取付部480eに固定される。
【0136】
(筐体部40e)
次に、図49図55を参照して、第2照明具30eの筐体部40eについて説明する。筐体部40eは、第2照明具30eの外郭を構成する。筐体部40eは、外郭部42e及び基部41eによって箱状に形成されており、内部に第2空間45を形成する。筐体部40eが形成する第2空間45には、第2光源部31と、制御部34と、操作部36と、絶縁部38と、が収容される。第2照明具30eは、図50及び図52に示すように、第2光源部31等の光学系全体を収納する筐体部40eで覆われており、レンズ部313と外郭部固定具432とが露出する形となるが、どちらも筐体部40eの外表面420aより突出することはない。このため、筐体部40eは、常用光源である第1照明具20と、非常用光源である第2照明具30eとの間の隔壁となる。筐体部40eは、基部41eと、外郭部42eと、台座部45eと、を有する。
【0137】
基部41eは、ベース部として第2光源部31を収容するための土台となる部分である。基部41eは、基部底部410eと、基部側部414eと、基部張出部415eと、を有する。基部底部410eは、矩形の板状に形成された部材である。基部底部410には、台座部45eの第1台座部46eが取り付けられる。
【0138】
基部側部414eは、外郭部42eを基部41eに装着する際に、外郭部42eの移動をガイドする。基部側部414eは、基部底部410eの縁部から立ち上がる側壁である。基部側部414eは、長尺状に形成された基部底部410eの長手方向(X軸方向)に沿って設けられている。基部側部414eは、台座部45eの第1台座部46eが基部41eに取り付けられると台座外側部467eと対向し、ネジ等の固定具によって基部側部414と台座外側部467eとが固定される。
【0139】
基部張出部415eは、第2照明具30eを照明器具10eの器具底部110eに取り付けるための取付部である。基部張出部415eは、基部底部410と連続して繋がり基部底部410eと一体に形成されており、基部底部410eから延びるように設けられた板材である。基部張出部415eは、基部底部410eにおいて基部側部414が設けられる側の辺の対辺に設けられている。基部張出部415eは、基部側部414eに対して、台座部45eを介して反対側に延びている。基部張出部415eは、第2照明具30eを照明器具10eに配置すると器具底部110eと対向し当接する。基部張出部415eには、ネジ孔416eが形成されている。ネジ孔416eは、第2照明具30eを照明器具10eの器具底部110eに固定するための第2照明具固定具80を挿通させる孔である。
【0140】
外郭部42eは、第2照明具30eの外郭の一部を構成し、第2照明具30eの外観上の意匠部分を構成する。外郭部42eは、図51及び図53に示すように、1面に開口部42aを形成する略四角柱状の箱状に形成されている。外郭部42eは、基部41eの一部を覆うように台座部45eの第2台座部48eに取り付けられる。すなわち、外郭部42eは、台座部45eを介して基部41eに取り付けられる。外郭部42eが、台座部45eの第2台座部48eに取り付けられることで、外郭部42eは、露出する部分を除く第2光源部31を覆い内部に収容する。また、外郭部42eが台座部45eの第2台座部48eに取り付けられることで、第2台座部48eを覆い内部に収容する。外郭部42eは、外郭主部420eと、外郭長手側部427eと、外郭短手側部431eと、外郭部固定具432と、を有する。
【0141】
外郭主部420eは、外郭部42eに形成された開口部42aと対向する面に位置する壁である。また、外郭主部420eは、矩形且つ長尺状に形成された板状の壁である。外郭主部420eは、外郭部42eが台座部45eに取り付けられた状態において、第2光源部取付部480eと対向する。外郭主部420eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、照明装置1eの下面部の一部を構成する。外郭主部420eは、図50図53に示すように、第2透光部材配置部421eを有する。なお、外郭部42eは、実施の形態1の照明装置1の外郭部42と比較して小型化されており、外郭部42eの外郭主部420には、操作部配置部425を有しておらず、操作貫通部426が形成されていない。
【0142】
第2透光部材配置部421eは、外郭主部420eにおいて、筐体部40e内に配置された第2透光部312と対向する部分である。すなわち、第2照明具30eは、第2透光部材配置部421eの下に第2透光部312が配置されている。第2透光部材配置部421eは、段差部422eを有する。
【0143】
段差部422eは、外郭主部420eの壁が凹むように形成された平板状の壁部であり、段差部422eと外郭主部420eの外表面420aとの間には段差が形成されている。段差部422eは、外郭部42eの内側に凹んでいる部分である。段差部422eには、図51及び図53に示すように、透光部貫通部423eと、ネジ孔424eと、が形成されている。透光部貫通部423eは、段差部422eに形成された貫通孔である。透光部貫通部423eは、外郭部42eが台座部45eに取り付けられている状態では、第2発光部であるレンズ部313と対向する位置に形成されている。外郭部42eが第2台座部48eに取り付けられた状態において、筐体部40eの内部に配置された第2透光部312のレンズ部313は、透光部貫通部423eを介して段差部422eから外側に露出する。また、外郭部42eが第2台座部48eを介して基部41eに取り付けられた状態において、筐体部40eの内部に配置された第2透光部312のレンズ部313は、透光部貫通部423eを介してレンズ部313の一部が段差部422eから外側に突出する。ネジ孔424eは、透光部貫通部423eを間にして段差部422eの2箇所に形成されている。ネジ孔424eは、外郭部42eを台座部45eの第2台座部48eに固定するための外郭部固定具432を挿通させる孔である。
【0144】
外郭長手側部427eは、外郭部42eの側壁を構成する。外郭長手側部427eは、外郭主部420eの長手方向(X軸方向)に沿って外郭主部420eの側辺から立ち上がるように形成されている。外郭長手側部427eは、外郭外側部428eと、外郭内側部429eと、を有する。外郭外側部428eと外郭内側部429eとは、互いに対向するように形成されている。また、外郭部42eが第2台座部48eを介して基部41eに取り付けられた状態において、外郭内側部429eは、基部41eに対して基部底部410eから基部張出部415eが延びる側に配置される。また、外郭部42eが第2台座部48eを介して基部41eに取り付けられた状態において、外郭内側部429eは、外表面420aから、後述する第1台座張出部473eまでの側壁を形成する。そして、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、外郭外側部428eは、照明装置1e及び第2照明具30eの短手方向(Y軸方向)の外側の側壁を構成する。また、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、外郭内側部429eは、外郭外側部428eに対して、第2照明具30eの内側の側壁を構成する。
【0145】
外郭内側部429eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、図49に示すように、照明器具10eの収容部18と第2照明具30eの各構成とを隔てる隔壁として機能するものである。すなわち、外郭部42eは、第1照明具20が照明器具10eに取り付けられた状態において、第2発光部であるレンズ部313と第1発光部である主部220とを隔てるように照明器具10eに配置されている。そして、第1空間である収容部18と第2空間45とは、外郭部42eによって隔てられている。外郭内側部429eは、遮熱壁として機能し、第1照明具20が発する動作熱が、第2照明具30eの第2光源部31、制御部34、電池70等の各構成に対して影響を与えることを緩和する。また、外郭内側部429eは、第1照明具20が発する動作熱を、外部、あるいは、照明器具10eに伝達させるための放熱経路として機能する。すなわち、外郭部42eは、第1空間である収容部18から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第1空間である収容部18から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。また、外郭部42eは、第2空間45から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第2空間45から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。
【0146】
外郭短手側部431eは、外郭部42eの側壁を構成する。外郭短手側部431eは、外郭主部420eの短手方向(Y軸方向)に沿って外郭主部420eの側辺から立ち上がるように形成されている。外郭短手側部431eは、外郭部42eの長手方向(X軸方向)の両端部の壁部を構成する。外郭短手側部431eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、第2照明具30eの長手方向(X軸方向)の両端側の側壁の一部を構成する。
【0147】
外郭部42eの外郭長手側部427e及び外郭短手側部431eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、器具傾斜部114eを貫通するように配置される。
【0148】
外郭部固定具432は、外郭部42eを台座部45eの第2台座部48eに固定する。外郭部固定具432は、段差部422eに形成されたネジ孔424eに挿通され、台座部45eを構成する第2台座部48eの第2光源部取付部480eに形成されたネジ孔482eにねじ込まれる。外郭部固定具432は、例えば、摘みネジ等である。外郭部固定具432には、図51及び図53に示すように、ナット434が用いられてもよい。
【0149】
筐体部40eは、台座部45eによって、第2光源部31等の取付構造を形成する。台座部45eは、第2光源部31、保持部317e、制御部34、操作部36、絶縁部38等が設置されるものであり、台座部45eに設置された各構成を基部41e上に配置するものである。台座部45eは、第1台座部46eと、第2台座部48eと、を有する。第2台座部48eは第1台座部46e上に配置され、第2台座部48eは第1台座部46eに取り付けられる。また、第2台座部48eは、基部41e上に配置される。
【0150】
第1台座部46eは、第2台座部48e、制御部34、操作部36、保持部材50等が取り付けられる構造を構成する。第1台座部46eは、図54及び図55に示すように、1面に開口部46e1を形成する四角柱状の箱状に形成されている。第1台座部46eは、基部41eを覆うように基部41eに取り付けられる。第1台座部46eが基部41eに取り付けられることで、第1台座部46eは、制御部34と、露出する部分を除く操作部36と、を覆い内部に収容する。また、第1台座部46eが基部41eに取り付けられることで、第1台座部46eは、電池70と、電池70を保持する保持部材50とを覆い内部に収容する。第1台座部46eは、台座主部460eと、台座長手側部466eと、第1台座張出部473eと、台座短手側部475eと、を有する。
【0151】
台座主部460eは、操作部36、制御部34、保持部材50、電池70等を収容する収容部18の一部を構成する壁である。台座主部460eは、第1台座部46eに形成された開口部46e1と対向する面に位置する板状の壁である。また、台座主部460eは、矩形且つ長尺状に形成された板状の壁である。台座主部460eは、第1台座部46eが基部41eに取り付けられた状態において、基部底部410eと対向する。台座主部460eは、第2照明具30が照明器具10に取り付けられている状態において、器具傾斜部114e及び器具側縁部117eと対向する。
【0152】
台座主部460eには、主部装着開口488eと、主部電線挿通孔490eとが形成されている。主部装着開口488eは、台座主部460eの内側部側から短手方向(Y軸方向)に形成されている貫通孔である。主部装着開口488eは、台座主部460eの長手方向(X軸方向)に沿って2箇所形成されている。主部装着開口488eには、第2台座部48eの台座固定部483eが挿し込まれて固定される。主部電線挿通孔490eは、台座主部460eの長手方向に沿って形成されている貫通孔である。主部電線挿通孔490eには、電線が挿入され配置される。台座主部460eは、操作部取付部461eと、制御部取付部464eとを有する。
【0153】
操作部取付部461eは、第1台座部46eにおいて、操作部36が取り付けられる部分である。操作部取付部461eは、第1台座部46eの内部に配置された操作部36と対向する。すなわち、第2照明具30eは、第1台座部46eの操作部取付部461eの下に操作部36が配置されている。操作部取付部461eには、操作部貫通部462eと、ネジ孔463eと、が形成されている。
【0154】
操作部貫通部462eは、操作部取付部461eに形成された貫通孔である。第1台座部46eの内部に操作部36が取り付けられると、第1台座部46eの内部に配置された操作部36の操作面部360が操作部貫通部462eを介して操作部取付部461eの壁面から露出する。また、第2照明具30eが照明器具10eに取る付けられた状態において、操作部貫通部462eと第2貫通部118eとが連通する。そして、操作部貫通部462e及び第2貫通部118eを介して、操作部36の操作ボタン361及び表示灯362等の操作面部360が器具本体部11eの外側に露出する。操作面部360が、照明装置1の下面部に露出することで、作業者は、操作部36の操作ボタン361を操作できると共に、表示灯362の点灯及び消灯を認識することができる。ネジ孔463eには、操作部36を操作部取付部461eに固定するための、例えば、ネジあるいはリベット等の操作部固定具363が装着される。操作部36は、操作部固定具363によって、第1台座部46eの内側から操作部取付部461eに取り付けられる。
【0155】
制御部取付部464eは、第1台座部46eにおいて、制御部34が取り付けられる部分である。制御部取付部464eは、第1台座部46eの内部に配置された制御部34の第1ケース343と対向する。すなわち、第2照明具30eは、第1台座部46eの制御部取付部464eの下に制御部34が配置されている。制御部取付部464eには、ネジ孔465eが形成されている。
【0156】
ネジ孔465eには、制御部34を制御部取付部464eに固定するための、例えば、ネジあるいはリベット等の制御部固定具346が装着される。制御部34は、制御部固定具346によって、第1台座部46eの内側から制御部取付部464eに取り付けられる。
【0157】
台座長手側部466eは、操作部36、制御部34、保持部材50、電池70等を収容する収容部18の一部を構成する壁である。台座長手側部466eは、図54及び図55に示すように、第1台座部46eの側壁を構成する。台座長手側部466eは、台座主部460eの長手方向(X軸方向)に沿って台座主部460eの側辺から立ち上がるように形成されている。台座長手側部466eは、台座外側部467eと、台座内側部470eと、を有する。
【0158】
台座外側部467eと台座内側部470eとは、互いに対向するように形成されている。第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、台座外側部467eは、図46に示すように、照明装置1e及び第2照明具30eの短手方向(Y軸方向)の外側の側壁の一部を構成する。また、台座内側部470eは、照明装置1eの短手方向(Y軸方向)において、台座外側部467eに対して、第2照明具30eの内側の側壁を構成する。台座内側部470eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、照明器具10eの器具側部111eに沿って配置される。
【0159】
台座外側部467eには、図54及び図55に示すように、保持部材固定部468eと、取付孔469eと、が形成されている。保持部材固定部468eは、ブリッジ状の切り起こしである。すなわち、保持部材固定部468eは、台座外側部467eから切り起こされた板材であり、両端部が台座外側部467eと連続して形成されている。保持部材固定部468eには、保持部材50の固定部51が挿し込まれる。取付孔469eは、保持部材50を台座外側部467eに固定するための保持部材固定具54を挿通させる孔である。
【0160】
台座内側部470eには、電池着脱部471eと、側部電線挿通孔472eと、側部装着開口489eと、が形成されている。電池着脱部471eは、貫通孔であり、第1台座部46e内に電池70を出し入れする際に利用する開口部である。電池着脱部471eは、第1台座部46e内において電池70が配置される位置に形成されている。照明装置1eは、外郭部42eが台座部45eの第2台座部48eに取り付けられている状態では、電池着脱部471eの少なくとも一部は、外郭部42eに覆われる。なお、電池着脱部471eは、台座内側部470eと共に台座主部460eに連続して形成されてもよい。側部電線挿通孔472eは、貫通孔であり、第1照明具20と第2照明具30eとの間の配線経路となる。側部装着開口489eは、主部装着開口488eを起点として、台座内側部470eの長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。
【0161】
第1台座張出部473eは、台座内側部470eの端部に形成された折り曲げ片である。第1台座張出部473eは、台座内側部470eを介して台座主部460eの反対側の端部に形成されている。第1台座張出部473eは、基部張出部415eと共に、第2照明具30eを照明器具10eの器具底部110eに取り付けるための取付部である。第1台座張出部473eは、第2照明具30eを照明器具10eの器具底部110eに取り付ける際に、基部張出部415e及び器具底部110eと対向し、基部張出部415e及び器具底部110eと当接する。すなわち、第1台座張出部473eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられた状態で、基部張出部415eと器具底部110eとに挟まれる。第1台座張出部473eには、ネジ孔474eが形成されている。ネジ孔474eは、第2照明具30eを器具底部110eに固定するための第2照明具固定具80を挿通させる孔である。
【0162】
台座短手側部475eは、操作部36、制御部34、保持部材50、電池70等を収容する収容部18の一部を構成する壁である。台座短手側部475eは、図54及び図55に示すように、第1台座部46eの側壁を構成する。台座短手側部475eは、台座主部460eの短手方向(Y軸方向)に沿って台座主部460eの側辺から立ち上がるように形成されている。台座短手側部475eは、第1台座部46eの長手方向(X軸方向)の両端部の壁部を構成する。台座短手側部475eは、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられている状態において、第2照明具30eの長手方向(X軸方向)の両端側の側壁の一部を構成する。
【0163】
第2台座部48eは、第2光源部31を、第1台座部46eに取り付ける台座である。第2台座部48eは、第1台座部46eの台座主部460eに取り付けられる。第2台座部48eは、第2光源部取付部480eと、台座固定部483eと、連結部485eと、台座側部486eと、第2台座部固定具487eと、を有する。
【0164】
第2光源部取付部480eは、板状に形成された部分である。第2光源部取付部480eには、第2光源部31及び絶縁部38が載置されて取り付けられる。第2光源部取付部480eにはまた、外郭部42eが取り付けられる。第2光源部取付部480eは、第2光源部31が発する動作熱を受け取り、受け取った熱を放散させる。第2台座部48eが第1台座部46eに取り付けられると、第2光源部取付部480eは、第1台座部46eの台座主部460eと対向する。第2光源部取付部480eには、ネジ孔481eと、ネジ孔482eと、が形成されている。ネジ孔481eは、第2光源部31の主部ネジ孔323に対応した位置の2箇所に形成される。ネジ孔481eには、第2光源部31を第2光源部取付部480eに固定するための第2光源部固定具327が装着される。ネジ孔482eは、外郭部42eのネジ孔424eに対応した位置の2箇所に形成される。ネジ孔482eには、外郭部42eを第2光源部取付部480eに固定するための外郭部固定具432が装着される。
【0165】
台座固定部483eは、第2台座部48eを第1台座部46eに取り付け、第2台座部48eを第1台座部46eに固定するための折り曲げ片である。台座固定部483eは、第2台座部48eの長手方向の端部に形成されており、第2光源部取付部480eを間にして2箇所に形成される。台座固定部483eは、第2台座部48eを第1台座部46eに取り付ける場合に、第1台座部46eに形成された主部装着開口488eに挿入され、第1台座部46eの内側から、第1台座部46eの台座主部460eと当接する。台座固定部483eには、ネジ孔484eが形成されている。ネジ孔484eには、第2台座部48eを第1台座部46eに固定するための、ネジあるいはリベット等の第2台座部固定具487eが装着される。
【0166】
連結部485eは、第2光源部取付部480eと台座固定部483eとを相互に連結する板状の部分である。連結部485eは、第2光源部取付部480eの長手方向(X軸方向)の端部すなわち短辺側部に形成されている。連結部485は、第2光源部取付部480eを、第1台座部46eの台座主部460eの上方に配置する。連結部485eは、第2光源部31が発する動作熱を基部41e、及び、照明器具10eへ伝達する放熱経路として機能する。
【0167】
台座側部486は、第2光源部取付部480eの長手側部に設けられた折り曲げ片である。台座側部486は、外郭部42eが第2台座部48eに取り付けられた状態では保持部材50の弾性変形を規制する。
【0168】
第2台座部固定具487eは、例えば、ネジ、あるいは、リベット等である。第2台座部固定具487eは、第2台座部48eを第1台座部46eに取り付けるために用いられる。第2台座部固定具487eは、第2台座部48eを構成する台座固定部483eに形成されたネジ孔484eに挿通され、第2台座部48eの台座固定部483eと、第1台座部46eの台座主部460eとを固定する。
【0169】
(保持部材50)
図56は、図45の照明装置1eのF-F線断面図である。図57は、図56の電池70の着脱を示す概略断面図である。次に、図54図57を参照して、保持部材50について説明する。保持部材50は、板バネ等の弾性部材であって、筐体部40eの第1台座部46e内に配置される電池70を保持するものである。保持部材50は、固定部51と、保持部53と、保持部材固定具54とを有する。
【0170】
固定部51は、平板状の板材部分である。固定部51は、図54及び図55に示すように、台座外側部467eに形成された保持部材固定部468eに挿し込まれることで、台座外側部467eと係合し、台座外側部467eに取り付けられる。固定部51は、台座外側部467eに形成された保持部材固定部468eに挿し込まれている状態で、台座外側部467eと当接している。固定部51には、固定孔52が形成されている。固定孔52には、保持部材50を台座外側部467eに固定するための保持部材固定具54が装着される。第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられているときは、図56に示すように、固定部51は、基部底部410eと略垂直となるように配置される。
【0171】
保持部53は、固定部51と一体に形成されており、固定部51から立ち上がる板状の部分である。保持部53は、固定部51の板面を鉛直方向に延びる板状部分と仮定した場合に水平方向に延びる板状部分である。保持部53は、保持部材50が台座外側部467eに取り付けられている状態において、図56に示すように、基部底部410eと対向する。保持部53は、固定部51に近づくように固定部51の板面に対して傾斜しており、保持部53の板面と、固定部51の板面との間の角度が90度以下であることが望ましい。保持部53は、保持部材50が台座外側部467eに取り付けられている状態において、基部底部410eに近づくように傾斜している。
【0172】
保持部53は、バネ性を有し弾性変形する。図56に示すように、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられているときは、保持部53は、照明装置1の左右方向(Y軸方向)に延びるように配置される。また、図56に示すように、保持部53は、電池70を保持する。図57に示すように、外郭部42eが台座部45eから取り外されているときは、保持部53は、弾性変形が許容され電池70を着脱、あるいは、脱着することができる。なお、図53に示すように、外郭部42eが、第2台座部48eから取り外されると、第1台座部46eに形成されている電池着脱部471eが露出する。作業者が、第1照明具20及び外郭部42eを照明器具10eから取り外すことで電池着脱部471eを収容部18に露出させることができ、作業者は、電池着脱部471eを介して第1台座部46e内に電池70を出し入れすることができる。そのため、器具側部111eには、例えば、第2照明具30eが照明器具10eに取り付けられているときに電池着脱部471eと連通する貫通孔が形成されていることが望ましい。
【0173】
保持部材固定具54は、保持部材50を台座外側部467eに固定する部材である。保持部材固定具54は、例えばネジ、リベット等である。保持部材固定具54は、固定部51に形成された固定孔52と、台座外側部467eに形成された取付孔469eとに挿通される。
【0174】
(電池70)
電池70は、保持部材50の保持部53によって電池70の下方が支持されて、電池70の下方への移動が規制される。第1照明具20が収容部18から取り外され、外郭部42eが台座部45eから取り外された状態では、図57に示すように、保持部材50を弾性変形させることによって、作業者は電池70を側方側に外すことができる。なお、図57において、矢印Sは、電池70、外郭部42e、又は、第1照明具20を照明器具10eに取り付ける方向を示すものであり、矢印Rは、電池70、外郭部42e、又は第1照明具20を照明器具10eから取り外す方向を示すものである。
【0175】
<照明装置1等の作用効果>
照明装置1、照明装置1b、照明装置1c、照明装置1d、照明装置1eの作用効果について説明する。なお、以下の説明では照明装置1についての作用効果について説明するが、特に説明のない限りこれらの作用効果は、照明装置1b、照明装置1c、照明装置1d、照明装置1eにも適用される。
【0176】
以上のように、照明装置1は、第1照明具20が照明器具10に取り付けられた状態では、外郭部42が、第2発光部であるレンズ部313と第1発光部である主部220とを隔てるように照明器具10に配置されている。そのため、照明装置1は、照明器具10において、第1照明具20と第2照明具30とを並べて配置することができる。照明装置1は、照明器具10において、第1照明具20と第2照明具30とを並べて配置することができることで、長尺状の照明装置1では第1照明具20と第2照明具30とを照明装置1の短手方向(Y軸方向)に並べて配置することができる。その結果、照明装置1を設計及び製造するにあたり、一般の照明装置及び一般の常用の照明具とは異なる長さ寸法に応じた設計及び製造が不要であり、経済性及び施工性に優れる非常用照明具を備えた照明装置1を提供することができる。同様に、照明装置1eは、第1照明具20が照明器具10eに取り付けられた状態では、外郭部42eが、第2発光部であるレンズ部313と第1発光部である主部220とを隔てるように照明器具10eに配置されている。そのため、照明装置1eは、照明器具10eにおいて、第1照明具20と第2照明具30eとを並べて配置することができる。照明装置1eは、照明器具10eにおいて、第1照明具20と第2照明具30eとを並べて配置することができることで、長尺状の照明装置1eでは第1照明具20と第2照明具30eとを照明装置1eの短手方向(Y軸方向)に並べて配置することができる。その結果、照明装置1eを設計及び製造するにあたり、一般の照明装置及び一般の常用の照明具とは異なる長さ寸法に応じた設計及び製造が不要であり、経済性及び施工性に優れる非常用照明具を備えた照明装置1eを提供することができる。
【0177】
また、照明器具10は、長尺状に形成されており、第1照明具20と、第2照明具30とは、照明器具10の短手方向(Y軸方向)に並んで配置されている。その結果、照明装置1を設計及び製造するにあたり、一般の照明装置及び一般の常用の照明具とは異なる長さ寸法に応じた設計及び製造が不要であり、経済性及び施工性に優れる非常用照明具を備えた照明装置1を提供することができる。
【0178】
また、第2照明具30は、収容部18の外側に配置されている。そのため、作業者は、照明器具10に対する第1照明具20の着脱の際に第2照明具30を取り外す必要がない。その結果、作業者は、常用に用いられる第1照明具20の着脱を行いやすく、照明装置1のメンテナンスを行いやすくなる。
【0179】
また、第2照明具30は、照明器具10に取り付けられている。第2照明具30が照明器具10に取り付けられていることで、作業者は、照明器具10から第2照明具30を取り外し、あるいは、照明器具10に第2照明具30を取り付けることができる。そのため、作業者は、第2照明具30の修理及び交換を行うことができ、照明装置1のメンテナンスを行いやすくなる。
【0180】
また、外郭部42は、遮光性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1は、第2照明具30から必要のない光が漏れることを防ぐことができる。同様に、外郭部42eは、遮光性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1eは、第2照明具30eから必要のない光が漏れることを防ぐことができる。
【0181】
また、外郭部42は、難燃性、又は不燃性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1は、第1照明具20の発熱による不具合が第2照明具30に及ぶことを防ぐことができ、また、第2照明具30の発熱による不具合が第1照明具20に及びことを防ぐことができる。同様に、外郭部42eは、難燃性、又は不燃性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1eは、第1照明具20の発熱による不具合が第2照明具30eに及ぶことを防ぐことができ、また、第2照明具30eの発熱による不具合が第1照明具20に及びことを防ぐことができる。
【0182】
また、外郭部42は、第2照明具30に対して着脱自在に取り付けられる。そのため、作業者は、第2照明具30のメンテナンスを行いやすくなる。同様に、外郭部42eは、第2照明具30eに対して着脱自在に取り付けられる。そのため、作業者は、第2照明具30eのメンテナンスを行いやすくなる。
【0183】
また、第2照明具30の最大寸法は、第1照明具20の最大寸法よりも小さい。また、第1方向は、照明器具10の長手方向であり、第2方向は、照明器具10の短手方向である。そのため、照明装置1は、常用時に照明空間を照らす光の量を確保することができる。同様に、第2照明具30eの最大寸法は、第1照明具20の最大寸法よりも小さい。また、第1方向は、照明器具10eの長手方向であり、第2方向は、照明器具10eの短手方向である。そのため、照明装置1eは、常用時に照明空間を照らす光の量を確保することができる。
【0184】
また、第1照明具20は、常用の照明具として機能し、第2照明具30は、非常用の照明具として機能する。そのため、照明装置1は、商用電源等の電力が供給されている常用時の照明を行うことができると共に、停電等により照明装置1の外部から電力が供給されない非常時でも照明を行うことができる。同様に、第1照明具20は、常用の照明具として機能し、第2照明具30eは、非常用の照明具として機能する。そのため、照明装置1eは、商用電源等の電力が供給されている常用時の照明を行うことができると共に、停電等により照明装置1eの外部から電力が供給されない非常時でも照明を行うことができる。
【0185】
また、照明装置1は、第1空間である収容部18と第2空間45とが、外郭部42によって隔てられている。照明装置1は、第1光源部21の動作熱によって温度が上昇する第1空間の空気が、外郭部42によって隔てられているために、第2空間45に移動しない。そのため、照明装置1は、第2照明具30が有する構成部品に対して熱的なストレスが加わらない。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。同様に、照明装置1eは、第1空間である収容部18と第2空間45とが、外郭部42eによって隔てられている。照明装置1eは、第1光源部21の動作熱によって温度が上昇する第1空間の空気が、外郭部42eによって隔てられているために、第2空間45に移動しない。そのため、照明装置1eは、第2照明具30eが有する構成部品に対して熱的なストレスが加わらない。その結果、照明装置1eは、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。
【0186】
また、照明装置1は、外郭部42が遮光熱伝導性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1は、外郭部42を介して、第1光源部21の動作熱によって温度が上昇する第1空間の空気の熱を伝熱することができ、照明装置1の外部に放散することができる。そのため、照明装置1は、第2照明具30が有する構成部品に対して熱的なストレスが加わらない。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。同様に、照明装置1eは、外郭部42eが遮光熱伝導性の材料を用いて形成されている。そのため、照明装置1eは、外郭部42eを介して、第1光源部21の動作熱によって温度が上昇する第1空間の空気の熱を伝熱することができ、照明装置1eの外部に放散することができる。そのため、照明装置1eは、第2照明具30eが有する構成部品に対して熱的なストレスが加わらない。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。
【0187】
また、外郭部42は、第1空間から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第1空間から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。そのため、照明装置1は、第2照明具30が有する構成部品に対して熱的なストレスが加わり難い。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。同様に、外郭部42eは、第1空間から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第1空間から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。そのため、照明装置1eは、第2照明具30eが有する構成部品に対して熱的なストレスが加わり難い。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。
【0188】
また、外郭部42は、第2空間45から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第2空間45から第1照明具20又は第2照明具30が照らす照明空間への伝熱経路として機能する。そのため、照明装置1は、第2空間45から外部に熱が放散されやすく、第2照明具30が有する構成部品に対して熱的なストレスが加わり難い。その結果、照明装置1は、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。同様に外郭部42eは、第2空間45から被取付部9への伝熱経路として機能し、あるいは、第2空間45から第1照明具20又は第2照明具30eが照らす照明空間への伝熱経路として機能する。そのため、照明装置1eは、第2空間45から外部に熱が放散されやすく、第2照明具30eが有する構成部品に対して熱的なストレスが加わり難い。その結果、照明装置1eは、非常用照明具が常用照明具の動作熱の影響を受け難い。
【0189】
また、照明装置1は、電池70が筐体部40内に配置された場合には、筐体部40の内面に当接していると共に、筐体部40に取り付けられている保持部材50によって第2空間45の内部に保持されている。そして、保持部材50は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、外郭部42が台座部44に取り付けられていない状態よりも可動範囲が狭いものである。そのため、電池70は、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、保持部材50によって確実に保持される。その結果、照明装置1は、簡易な構成でありながら非常用電源となる電池70を確実に保持することができる。
【0190】
また、保持部材50は、外郭部42が台座部44に取り付けられていない状態では、電池70を着脱できる程度の可動範囲で弾性変形する。外郭部42が基部41から取り外されているときは、保持部53は、弾性変形が許容されるため、作業者は、照明装置1に対して電池70を簡単に着脱することができ、あるいは、脱着することができる。
【0191】
また、外郭部42は、箱状に形成されていると共に、第2発光部であるレンズ部313と対向する位置には貫通孔である透光部貫通部423が形成されている。そのため、外郭部42は、内部に収容した第2発光部を露出させることができ第2照明具30の外郭を構成することができる。
【0192】
また、台座部44は、電池70が配置される位置に開口部44aを形成しており、外郭部42が台座部44に取り付けられている状態では、開口部44aの少なくとも一部は、外郭部42に覆われる。開口部44aを覆う外郭部42を取り外すことで開口部44aを露出させることができ、作業者は、開口部44aを介して照明装置1に対して電池70を簡単に着脱することができ、あるいは、脱着することができる。同様に、台座部45eは、電池70が配置される位置に電池着脱部471eを形成しており、外郭部42eが台座部45eに取り付けられている状態では、電池着脱部471eの少なくとも一部は、外郭部42eに覆われる。電池着脱部471eを覆う外郭部42eを取り外すことで電池着脱部471eを露出させることができ、作業者は、電池着脱部471eを介して照明装置1に対して電池70を簡単に着脱することができ、あるいは、脱着することができる。
【0193】
以上、本発明の実施の形態、及び変形例を説明したが、これらの実施の形態と変形例とを組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態と変形例のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態と変形例とを部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態、及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0194】
1 照明装置、1b 照明装置、1c 照明装置、1d 照明装置、1e 照明装置、9 被取付部、10 照明器具、10b 照明器具、10c 照明器具、10d 照明器具、10e 照明器具、11 器具本体部、11b 器具本体部、11c 器具本体部、11d 器具本体部、11e 器具本体部、12 器具端部、12b 器具端部、12c 器具端部、12d 器具端部、12e 器具端部、13 器具側連結具、14 器具側端子台、15 器具側固定具、16 器具側電力線、18 収容部、20 第1照明具、21 第1光源部、22 第1透光部、23 電源部、24 支持部、30 第2照明具、30a 第2照明具、30e 第2照明具、31 第2光源部、34 制御部、36 操作部、38 絶縁部、40 筐体部、40a 筐体部、40e 筐体部、41 基部、41e 基部、42 外郭部、42a 開口部、42e 外郭部、44 台座部、44a 開口部、45 第2空間、45e 台座部、46e 第1台座部、46e1 開口部、48e 第2台座部、50 保持部材、51 固定部、52 固定孔、53 保持部、53a 保持部、53b 側壁固定部、53b1 側壁固定部、53c 保持曲折部、53c1 第1傾斜部、53c2 第2傾斜部、54 保持部材固定具、60 吊紐、70 電池、70a 電池、80 第2照明具固定具、110 器具底部、110e 器具底部、111 器具側部、111d 器具側部、111e 器具側部、112 通線孔、113 ネジ孔、114 器具傾斜部、114b 器具傾斜部、114d 器具傾斜部、114e 器具傾斜部、115 器具貫通部、115b 器具貫通部、115d 器具貫通部、115e 器具貫通部、116e 第1貫通部、117 器具側縁部、117b 器具側縁部、117c 器具側縁部、117d 器具側縁部、117e 器具側縁部、118e 第2貫通部、120 端板、120b 端板、120c 端板、121 ノックアウト部、121c ノックアウト部、160 電線部、161 コネクタ、210 第1光源基板、211 第1光源素子、220 主部、221 取付部、222 第1入射部、223 第1出射部、226 蓋部、230 ケース、240 基部、241 立設部、242 電源部配置部、310 第2光源基板、311 第2発光素子、312 第2透光部、313 レンズ部、314 第2入射部、315 第2出射部、316 取付部、317 保持部、317e 保持部、318 保持主部、318a 側壁、318e 保持主部、319 レンズ保持部、320 保持突起、321 装着ガイド、322 貫通孔、323 主部ネジ孔、324 保持副部、324e 保持副部、325 副部ネジ孔、326 接続部、327 第2光源部固定具、340 制御基板、341 制御回路部品、342 ケース、343 第1ケース、343a ケース底壁、343b ケース側壁、344 ネジ孔、345 第2ケース、346 制御部固定具、360 操作面部、361 操作ボタン、362 表示灯、363 操作部固定具、380 絶縁部ネジ孔、410 基部底部、410e 基部底部、411 保持部材固定部、412 ネジ孔、413 取付孔、414 基部側部、414e 基部側部、415 基部張出部、415e 基部張出部、416 ネジ孔、416e ネジ孔、420 外郭主部、420a 外表面、420e 外郭主部、421 第2透光部材配置部、421e 第2透光部材配置部、422 段差部、422e 段差部、423 透光部貫通部、423e 透光部貫通部、424 ネジ孔、424e ネジ孔、425 操作部配置部、426 操作貫通部、427 外郭長手側部、427e 外郭長手側部、428 外郭外側部、428e 外郭外側部、429 外郭内側部、429e 外郭内側部、430 切欠き部、431 外郭短手側部、431e 外郭短手側部、432 外郭部固定具、434 ナット、440 第2光源部取付部、441 ネジ孔、442 ネジ孔、443 操作部取付部、444 ネジ孔、445 制御部取付部、446 ネジ孔、447 連結部、460e 台座主部、461e 操作部取付部、462e 操作部貫通部、463e ネジ孔、464e 制御部取付部、465e ネジ孔、466e 台座長手側部、467e 台座外側部、468e 保持部材固定部、469e 取付孔、470e 台座内側部、471e 電池着脱部、472e 側部電線挿通孔、473e 第1台座張出部、474e ネジ孔、475e 台座短手側部、480e 第2光源部取付部、481e ネジ孔、482e ネジ孔、483e 台座固定部、484e ネジ孔、485 連結部、485e 連結部、486 台座側部、486e 台座側部、487e 第2台座部固定具、488e 主部装着開口、489e 側部装着開口、490e 主部電線挿通孔。
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