(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】黄色、白色および/または青色光源群を備えたランプ
(51)【国際特許分類】
F21S 41/125 20180101AFI20230410BHJP
F21S 41/143 20180101ALI20230410BHJP
F21S 41/151 20180101ALI20230410BHJP
F21S 41/65 20180101ALI20230410BHJP
F21W 102/13 20180101ALN20230410BHJP
F21W 102/19 20180101ALN20230410BHJP
F21W 102/30 20180101ALN20230410BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20230410BHJP
F21W 103/10 20180101ALN20230410BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20230410BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20230410BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20230410BHJP
F21Y 113/10 20160101ALN20230410BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230410BHJP
【FI】
F21S41/125
F21S41/143
F21S41/151
F21S41/65
F21W102:13
F21W102:19
F21W102:30
F21W103:00
F21W103:10
F21W103:35
F21W103:55
F21Y103:10
F21Y113:10
F21Y115:10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018190234
(22)【出願日】2018-10-05
【審査請求日】2021-09-07
(31)【優先権主張番号】10 2017 217 897.3
(32)【優先日】2017-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】512288684
【氏名又は名称】オスラム ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】OSRAM GmbH
【住所又は居所原語表記】Marcel-Breuer-Strasse 6, D-80807 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ファイル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ヴァイセンベアガー
(72)【発明者】
【氏名】マーティン ペッツォルト
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/082184(WO,A1)
【文献】特表2014-519160(JP,A)
【文献】特開2011-124003(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 41/125
F21S 41/143
F21S 41/151
F21S 41/65
F21W 102/13
F21W 102/19
F21W 102/30
F21W 103/00
F21W 103/10
F21W 103/35
F21W 103/55
F21Y 103/10
F21Y 113/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが少なくとも1つの制御可能な光源(10)を有する少なくとも2つの光源群(22,24)を有する、投光装置用のランプであって、
一方の前記光源群(22)の前記光源(10)は、黄色光を発光するように構成されており、
他方の前記光源群(24)の前記光源(10)は、白色および/または青色光を発光するように構成されており、
前記少なくとも2つの光源群(22,24)の少なくとも前記光源(10)は、共同して発光可能な光を生成するように配置されて
おり、
前記光源(10)は、サブセットで制御可能であり、
前記光源(10)のサブセットは、前記少なくとも2つの光源群(22,24)の前記光源(10)の可変のサブセットであり、
前記ランプは、動作中に前記少なくとも2つの光源群(22,24)を用いて、発光された光の色位置シフトを、状態変数に対応および/または比例して制御するように構成されている、ランプ。
【請求項2】
前記光源(10)のサブセットは、全ての光源(10)のサブセットであり、かつ/または少なくとも2つの光源群(22,24)の光源(10)のサブセットであり、かつ/または1つの光源群(22,24)のサブセットであり、
かつ/または空間的に決定可能なサブセットであり、かつ/または少なくとも2つの光源群(22,24)からのそれぞれ1つの光源(10)であり、かつ/またはそれらの複数および/またはそれらの組み合わせである、請求項1記載のランプ。
【請求項3】
前記光源(10)は、フィードバックを用いて、かつ/または光源個別の値を用いて、かつ/または光源タイプの値を用いて、かつ/または直接的に制御可能である、請求項1
または2記載のランプ。
【請求項4】
制御可能な光源(10)は、調光可能な光源(10)を含む、請求項1から
3までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項5】
前記調光のために、パルス幅変調および/または電流変更する装置(12)が設けられている、請求項
4記載のランプ。
【請求項6】
前記少なくとも2つの光源群(22,24)の前記光源(10)は、相互に少なくとも部分的におよび/または領域毎におよび/または区間毎に鏡面対称に配置され、かつ/または回転対称に配置され、かつ/または非対称に配置され、かつ/または線形にオフセットされ、かつ/または関数的にオフセットされ、かつ/または同心的にオフセットされ、かつ/または角度的にオフセットされ、かつ/またはそれらの複数および/またはそれらの組み合わせが存在する、請求項1から
5までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項7】
前記少なくとも2つの光源群(22,24)の前記光源(10)は、相互に対毎に対応付けされている、請求項1から
6までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項8】
前記ランプ
は、交換可能であり、かつ/または標準化されている、請求項1から
7までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項9】
前記ランプ
は、制御ユニット(12)を含み、さらに前記ランプ
は、前記少なくとも2つの光源群(22,24)の少なくとも前記光源(10)を、前記制御ユニット(12)を用いて制御するように構成されている、請求項1から
8までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項10】
前記ランプ
は、指示インタフェース(12)および/またはセンサインタフェース(12)を含み、さらに前記ランプ
は、前記少なくとも2つの光源群(22,24)の少なくとも前記光源(10)を、少なくとも1つの指示に従って、かつ/または少なくとも1つのセンサ信号に従って制御するように構成されている、請求項1から
9までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項11】
前記ランプ
は、メモリユニット(12)を含み、さらに前記ランプ
は、前記少なくとも2つの光源群(22,24)の少なくとも前記光源(10)を、前記メモリユニット(12)内に格納されたおよび/または格納可能な情報に従って制御するように構成されている、請求項1から
10までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項12】
前記ランプ
は、青色光を発光するように準備された前記光源(10,24)を用いて、カミングホーム機能および/またはリービングホーム機能および/または警報機能および/またはECE非準拠機能を制御するように構成されている、請求項1から
11までのいずれか1項記載のランプ。
【請求項13】
前記ランプ
は、白色光を発光するように準備された前記光源(10,24)を用いて、自動車用途用に標準化されたECE白色領域内にある色位置を有する
白色光を発光するように構成されている、請求項1から
12までのいずれか1項記載のランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投光装置用のランプに関している。
【0002】
現下の先行技術からは、車両用のヘッドライトが公知であり、ここでのこの種のヘッドライトに対しては、例えば国際電気標準会議(IEC)の標準化のように複数の標準化が想定され得る。その中には、例えば、ハロゲンランプ、放電ランプ、LEDランプ、LED改造ランプ(LED交換ランプ)についての規格や特に「LED交換可能光源(LED-XLS)」用の規格も想定され得る。この種の光源は、例えば、フォグライト機能、デイタイムランニングライト機能、ロービーム機能、ハイビーム機能、テールライト機能、信号灯機能、車幅灯機能、点滅灯機能、制動灯機能、効果灯手段としてのアクセント照明機能のような、車両における補助灯機能のためだけでなく、例えば、効果灯照明、娯楽照明、建築照明、屋外照明、オフショア照明、風力タービン用照明、一般照明、医療および治療用照明、またはガーデニング(園芸)もしくは動物飼育用照明のための投光器における照明手段として、自動車以外のさらなる用途のために使用されてもよい。例えば標準化は、投光器内での光源の基準化および回動防止だけでなく、光色、光束、輝度、規定された温度範囲、例えば-40℃~+125℃内での動作保証に関連し得る。
【0003】
独国実用新案第202014002809号明細書には、支持体上に配置された半導体光源配列と、半導体光源配列を収容するハウジングと、半導体光源配列を冷却する冷却体と、半導体光源配列にエネルギーを供給する電気的接続要素とを備えた照明装置が開示されており、ここでの冷却体は、ハウジングの凹部内に配置され、半導体光源配列の支持体に対する載置面を形成する冷却体区間を有し、さらにここでの冷却体は、ハウジングと電気的接続要素との間に通過可能に配置された第2の冷却体区間を有し、さらにここでの電気的接続要素は、支持面の貫通孔部を貫通して案内され、半導体光源配列の支持体との圧力ばめを形成する電気的コンタクトを有している。ここでは、好ましくはハウジングに、ソケットとのバヨネットロックを形成するために用いられるロック要素が配置されている。ここでは同様に好ましくは、ハウジングの収容部内に配置されるシールリングが設けられる。これに関しては、国際公開第2015/149973号の開示も参照される。
【0004】
独国特許出願公開第102015206471号明細書には、支持体の表面に配置された複数の半導体光源と、これらの半導体光源をカバーしている半導体光源用の共通の光学系とを備えた照明装置が開示されており、この照明装置では、共通の光学系が、支持体の表面に対し垂直方向に配向される対称軸線に関して回転対称に構成されており、半導体光源は、支持体上の対称軸線に関して対称的に配置されていることを特徴としている。ここでのこの照明装置は、好ましくは、支持体として用いられる実装プリント基板の他に、とりわけ、ハウジングと冷却体とを有している。この冷却体は、好ましくは、ハウジングの凹部内に、すなわち環状開口部内に配置された中空円筒状に成形された冷却体区間と、ハウジングのその(第1の)端面に面する実装プリント基板用の平坦な支持面とを有している。その第2の端面では、環状ハウジングは、好ましくは、当該環状ハウジングの外被面から径方向外側に突出し、シールリングのための載置面を形成し、ロック要素と共にシリコーンまたはゴムからなるシールリングを収容する環状溝を形成する環状フランジ区間を有している。好ましくは、例えば3つのロック要素が、環状ディスク形状の第1の端面の外周面に沿って配置されており、それらは環状ハウジングの外被面から径方向に突出し、自動車ライトのソケットの相応に成形された対向ピースを有するバヨネットロックを形成する。バヨネットロックを作動させるためには、照明装置は、好ましくは、自動車ライトのソケット内に差し込まれ、次いで、ハウジングのリング軸を中心に時計回りに回転される。1つのロック要素は、前述の回転運動を制限するために、好ましくは、自動車ライトのソケットもしくは取り付け開口部内でバヨネットロックに向かって当接するストッパを有している。バヨネットロックは、製品固有のキーによって実行することができる。それにより、各タイプの照明装置は1つの固有のキーを有し、これによって取り違いが避けられる。ソケットに対する照明装置の所要の押圧力は、好ましくはシールリングに供給される。このシールリングは、例えば、径方向内側に成形されたセンタリングリップを有するOリングの形態で形成することができる。
【0005】
独国特許出願公開第102015214090号明細書には、自動車用の照明装置が開示されており、ここでの照明装置は、少なくとも1つの半導体光源配列と、当該少なくとも1つの半導体光源配列用の供給電流を閉ループ制御もしくは開ループ制御する手段とを有し、ここでのこの手段は、温度依存性の抵抗値を有する少なくとも1つの抵抗素子を含む。
【0006】
本発明の課題は、ECE準拠ヘッドライト機能と、ECE非準拠ヘッドライト機能とを大量生産用途のために実行することである。
【0007】
この課題は、それぞれが少なくとも1つの制御可能な光源を有する少なくとも2つの光源群を備えたランプであって、ここでの一方の光源群の光源は、黄色光を発光するように構成されており、ここでの他方の光源群の光源は、白色および/または青色光を発光するように構成されており、ここでの少なくとも2つの光源群の少なくとも光源は、共同して発光可能な光を生成するように配置されている、ランプによって解決される。一方では白色および/または青色光、他方では黄色光が制御可能に発光可能であることによって、共同して発光される光の色位置を設定調整することができる。それにより、再現可能に同一の光を達成することができ、これにより同等のランプに対する厳しい許容誤差要求のもとでも容易に大量生産用途を達成することができる。それにより、このランプは、一方では走行方向指示灯として使用され、他方ではデイタイムランニングライト、車幅灯および/またはそのようなものとして使用されることができる。 黄色の色は、琥珀色および/または専門用語的にアンバーと称されてもよい。
【0008】
特に好ましい実施形態は、従属項から明らかとなる。
【0009】
光源は、特に、発光ダイオード(LED)として構成されてもよい。この発光ダイオードとは、特に、一次光(LEDの発光光)を二次光(蛍光体の変換光)に部分的に変換する下流に配置される蛍光体を有するLED、暖色系白色発光LED、寒色系白色発光LED、青色発光LED、黄色発光LED、黄色直接発光LED、黄色変換発光LED、フル変換動作するLED、下流に配置される蛍光体を持たないLED、画素化されたLEDマトリックス配列、有機LED(OLED)および/またはそのようなものと理解されたい。好ましくは、LEDチップは、例えば青色発光体および黄色/緑色コンバータによって実現される自動車産業界で標準化されたECE白色領域における白色光を発光する。LEDは、車両用途用のLEDランプであってもよく、ならびにOSRAM社のXLS LEDランプ(例えば独国実用新案第202014002809号明細書に記載されているようなもの)であってもよい。
【0010】
特に、黄色発光LEDは、コンバータおよび励起光源を含むことができる。この技術では、放射線源とも称される励起光源から離間されて配置されたコンバータもしくは変換素子が(このコンバータもしくは変換素子は蛍光体を有するかまたはそれからなる)、励起放射線によって、特に青色励起ビームもしくはポンプビームもしくはポンプレーザビームによって照射され、特に半導体ダイオードの励起ビームによって照射される。励起放射線は、蛍光体によって少なくとも部分的に吸収され、少なくとも部分的に変換放射線にもしくは変換光に変換され、それらの波長、ひいてはスペクトル特性および/または色は、蛍光体の変換特性によって決定される。逓減変換では、放射線源の励起放射線は、照射された蛍光体によって、励起放射線よりも長い波長を有する変換放射線に変換される。そのため、例えば、変換素子を用いて、青色励起放射線、特に青色励起光を、赤色および/または緑色および/またはここでは好ましくは黄色変換放射線に変換することができる。したがって、部分変換では、例えば、変換されていない青色励起光と黄色変換光との重畳により、白色有用光が得られる。白色および/または青色光を発光するように構成された光源群の光源は、特に白色発光光源、青色発光光源および/またはそれらの組み合わせであってもよい。
【0011】
光源は、ハロゲン改造LEDランプなどを含むこともできる。
【0012】
光源は、画素化されたLED、例えばOSRAM EVIYOS COBマトリックス光源のような画素化された光源か、またはマトリックス配列を有する一般的な光源もしくは照明手段を含むことができる。
【0013】
特に、異なるサイズの個々の光源を設けることができ、それによって、例えば、光源群の間の効率の差を補償することができる。
【0014】
光源群は、異なる光源タイプもしくは構造形式もしくは構成の光源、および/または少なくとも1つの光源タイプもしくは少なくとも1つの構造形式もしくは少なくとも1つの構成の光源、および/または1つの光源タイプもしくは1つの構造形式もしくは1つの構成の光源を含むことができる。光源群は、そのつど1つの色のみを発光する光源、および/または1つの共同色のみを発光する光源、および/または同じ色のみを発光する光源を含むことができる。この場合1つの色は、例えばほぼ1つの波長によって、および/または複数の波長の混合によって生じ得る。
【0015】
光源が個別に制御可能である場合、色位置は、特に繊細に設定調整することができる。
【0016】
光源がサブセットで制御可能である場合、労力と色位置の微調整との間で効果的な妥協を達成することができる。
【0017】
光源が一緒に制御可能である場合、特に簡単で低コストなランプを達成することができる。
【0018】
光源がフィードバックを用いて制御可能である場合、目標値からの偏差を識別し、技術的手段の枠組みの中で補償することができる。フィードバックという用語の代わりに、帰還制御という用語または閉ループ制御という用語を使用することもできる。
【0019】
光源が光源個別の値を用いて制御可能である場合、特に正確な制御結果を達成することができる。好ましくは、少なくとも2つの光源群の少なくとも制御可能な光源の1つに対して、および/または制御可能な光源の複数に対して、および/または制御可能な光源の各々に対して、1つの対応する値が使用される。そのようなものは、事前に求められていてもよく、技術的要求および/または経済的考慮に応じて、周期的にまたは連続的に求められてもよい。
【0020】
光源が光源タイプの値を用いて制御可能である場合、使用される光源タイプの特殊性を全体的にかつ効果的に考慮することができる。光源タイプのもとでは、色に関連する特性、構造形式に関連する特性、構造抜きで関連する特性、製造プロセスに関連する特性、製造業者に関連する特性、算出された特性、シミュレートされた特性、測定された特定、および/または無作為サンプルから外挿された特性を検出することができる。
【0021】
光源が直接制御可能である場合、特に迅速な応答が達成される。
【0022】
制御可能な光源が異なる色温度の少なくとも2つの調光可能な光源を含む場合、例えば、青色発光および黄色発光LED光源または例えば白色発光および黄色発光LED光源を含む場合、ランプから発光される光の色位置は、CIE色空間における直線上において、白色および/または青色光源の色位置と、黄色光源の色位置との間で選択することができる。これにより、ビニング、つまり光源の色位置選別が、労力および/または繊細さに関して簡素化および/または低減および/または節約され得る。
【0023】
調光のために、パルス幅変調する装置が設けられているならば、LEDのような半導体光源の使用のもとで、色位置に忠実に調光することができる。調光のために、電流変更するもしくは電流強度変更する装置が設けられているならば、一方では構造的に簡単にかつ他方では半導体光源の使用のもとで効果的に調光できる。どちらの調光技術も、大量生産品の信頼性要求を確実に達成するために、共通化され、実証され、習得され得る利点を有する。
【0024】
上記で使用された用語「サブセット」に関して、光源のサブセットとは、ランプの特に効率的な制御を実行するために全ての光源のサブセットであってもよいことに留意すべきである。光源のサブセットは、ランプを特に合目的に制御するために、少なくとも2つの光源群の光源のサブセットであってもよい。光源のサブセットは、可及的に均質な制御対象を用いて高い制御品質を達成する目的のように、1つの光源群のサブセットであってもよい。光源のサブセットは、回路コストを低く抑えるために、構造的にもしくは不揮発性メモリ情報を用いて予め定められたサブセットのような所定のサブセットであってもよい。光源のサブセットは、状況に適合化可能なもしくは適応可能な制御を得るために、可変のサブセットであってもよい。光源のサブセットは、均一に敏感な光を得るために空間的に決定可能なサブセットであってもよい。光源のサブセットは、混合比を一定に保つために、少なくとも2つの光源群からのそれぞれ1つの光源であってもよい。光源のサブセットは、用途に適合化可能な光を得るために、それらの複数および/またはそれらの組み合わせであってもよい。サブセットという用語の代わりに、サブグループという用語を、必ずしも光源群のサブセットへの限定を意味するものとしてではなく使用することも可能である。
【0025】
少なくとも2つの光源群の光源が、相互に少なくとも部分的に、および/または領域毎に、および/または区間毎に、オフセットおよび/または配置されているならば、光学的に均一に作用する光源の交替を達成することができる。このことは、一方では、すべての光源がすべての方向に均一な密度で放射されるわけではないこと、そして他方では、例えば自動車のフロントヘッドライトがしばしば異なる放射領域に細分化される出力結合を有するように、いくつかの出力結合光学系は均一に出力結合されないことに基づいている。この場合その結果として、均一な光を、CIEカラートライアングルの直線に沿った2つの色の間の調光的移行のもとでも得るためには、順序付けられた光源配列および/または光源分布が有利であり得る。それらの順序は例えば下流に接続される光学系の順序に相応する。この場合、これらの光源は鏡面対称に配置され、かつ/または回転対称に配置され、かつ/または非対称に配置され、かつ/または線形にオフセットされ、かつ/または関数的にオフセットされ、かつ/または同心的にオフセットされ、かつ/または角度的にオフセットされてもよい。関数的にオフセットされた配列とは、例えば、基準点に関する対数的、幾何級数的、および/または多項式的オフセットの存在など数学的関数に従ったオフセットの存在を意味するものと理解することができる。一例として、基準点からの距離に関する対数的オフセットの存在が挙げられる。上記の複数および/またはその組み合わせを用いて、用途に適合化可能なランプを得ることができる。
【0026】
発光可能な光は、少なくとも2つの光源群の光源が相互に対毎に対応付けされている場合には特に均一になる。この場合の対毎の対応付けとは、それぞれ1つまたはそれぞれ2つまたはそれぞれ少なくとも1つの光源が相互に対応するような個数の対を意味するものと理解することができる。また対毎の対応付けとは、例えば、光束の弱い2つの光源が光束の強い他色の光源に対応するような、光束に関連して補償されたセットを意味するものと理解することもできる。
【0027】
ランプが交換可能であり、かつ/または標準化されている場合、大量生産は、より多くの個数を達成することができ、それによってプロセス信頼性(例えば製造プロセスなど)の向上が可能である。
【0028】
ランプは、指示インタフェースを含むことができ、それによってランプは、別個の制御機器からの指示を伝達することができる。これによりランプは、例えばコーナリングライトのような中央で決定されたライティングシナリオにまとめることができる。ランプが指示インタフェースを含み、さらにランプが少なくとも2つの光源群の少なくとも光源を少なくとも1つの指示に従って制御するように構成されている場合、同じ利点を達成することができる。
【0029】
ランプは、センサインタフェースを含むことができ、それによってランプは、センサ信号に反応することができる。センサは、ランプを、例えば発光された色相または照明された像を感知もしくは測定することができ、あるいはセンサは、ライティングシナリオをトリガするかつ/またはライティングシナリオに影響を及ぼす、ステアリング角度のような変数を感知もしくは測定することができる。ランプがセンサインタフェースを含み、さらにランプが少なくとも2つの光源群の少なくとも光源を少なくとも1つのセンサ信号に従って制御するように構成されている場合、同じ利点を達成することができる。この場合、少なくとも1つの光源群の光源の制御には、少なくとも1つの光源の制御の制御停止および/または活動化停止および/または状態変更停止を含むこともできる。
【0030】
用途に適合化可能なランプは、指示インタフェースおよび/またはセンサインタフェースを含むことができ、さらに当該ランプは、少なくとも2つの光源群の少なくとも光源を少なくとも1つの指示に従って、かつ/または少なくとも1つのセンサ信号に従って制御するように構成されてもよい。例えば、センサは、設定されたもしくは設定可能な色位置シフトをもたらす可能性のあるセンサ信号を検出し、次いでこのセンサ信号を、車両の車体制御ユニットのような外部制御ユニットによって、ランプに供給され得る指示に対して処理することが可能である。例えば、センサは、設定されたもしくは設定可能な色位置シフトをもたらす可能性のあるセンサ信号を検出し、次いでこのセンサ信号を、ランプに直接供給し、ランプによって処理可能にすることが可能である。
【0031】
色位置シフトをもたらす可能性があるランプへの入力は、人間の介入を伴わない高速道路隊列交通から非自律的な都市交通への入れ替えのような、自律型走行車両の自律的レベルの変更もしくは自立的レベルの入れ替えであってもよい。自律型車両とは、例えば、センサシステムや制御ユニットにより、人から独立して、人から段階的に独立して、および/または人から部分的にもしくは一時的に独立して制御されている車両または道路利用者である。
【0032】
ランプは、メモリユニットを含むことができ、それにより、一方では、照明特性のようなタイプ固有の情報、および/または製造依存の輝度のような個別に決定される情報、および/または物理定数のような一般情報が記憶可能もしくは格納可能であり、かつ/または他方では、動作時間数のような可変の情報が記憶可能もしくは格納可能である。それゆえ、ランプがメモリユニットを含み、さらにランプが、少なくとも2つの光源群の少なくとも光源を、メモリユニットに格納されたおよび/または格納可能な情報に従って制御するように構成されている場合には、同じ利点が達成可能である。
【0033】
ランプは、指示インタフェース、センサインタフェースおよび/またはメモリユニットの他に、冷却体、ロック装置、エネルギーインタフェースおよび/またはドライバなどのエネルギー供給源を含むことができる。ランプは、さらなる電気的、電子的、機械的および/またはメカトロニクス的なコンポーネントおよび/または論理回路などを含むことができる。
【0034】
ランプは、それが、青色光を発光するように準備された光源を用いて、カミングホーム機能および/またはリービングホーム機能および/または警報機能および/またはECE非準拠機能を制御するように構成されている場合、快適性として床しい付加的価値を達成することができる。いわゆるカミングホーム機能では、男性もしくは女性の運転者は、例えばガレージに入庫もしくは駐車する際に、例えば車両のイグニッションスイッチのオンもしくはオフに連動して照明効果による合図を受ける。リービングホーム機能は、車両の通常の、好ましくは遠隔制御によるロック解除の応答中に合図される照明効果として実行することができる。発展構成では、場合によっては存在する規定規則を遵守するために、GPSおよび/または画像認識装置および/または無線受信機および/またはライダー(LIDAR)および/またはレーダ(RADAR)などの輪郭識別装置のような、非公共道路空間を識別する装置が、ランプと通信するように設けられてもよい。前述の装置は、好ましくは、他の目的のために、例えば車両が市街地をもしくは郊外を移動しているか否かを識別するために、あるいは走行速度を識別するために、ランプに接続されてもよく、かつ/または接続可能に設けられてもよい。
【0035】
警報機能は、例えば、車両が救急車のような緊急車両の接近の警報信号を識別し、好ましくは他の車両に警告するために、その警報信号を同期的に点滅させて再生することを含むことができる。警報機能は、例えば、車両がLIDARのような車間距離維持センサを用いて渋滞への追突の危険性を識別し、好ましくは他の道路利用者に自動的に警告することを含むことができる。
【0036】
ランプは、例えば、ランプが、白色光を発光するように準備された光源を用いて、自動車用途用に標準化されたECE白色領域の発光をするように構成されている場合、またはランプが、青色光を発光するように準備された光源と黄色光を発光するように準備された光源とを用いて、特に波長重畳的に、自動車用途用に標準化されたECE白色領域内にある色位置を有する光を発光するように構成されている場合、規則に対応することができ、ひいては、例えば車両の唯一のフロントライトとして使用することができる。この場合、ランプは、コーナリングライト機能および/またはフォグライト機能および/またはロービーム機能および/またはハイビーム機能および/または前述した機能の組み合わせおよび/または変形(例えばアダプティブドライビングビーム(ADB)もしくはアダプティブフロントライティングシステム(AFS))ならびにさらなる機能のような照明機能を充足するように構成されてもよい。AFSは、例えばロービーム機能に使用され、高速道路用ライトおよび/または悪天候用ライトおよび/または市街用ライトを想定することができる。ADBは、好ましくはハイビームに使用され、グレアフリーハイビームを想定することができる。ECEで標準化された白色領域は、特に3000Kまたは6000Kの色温度を有することができる。
【0037】
ランプが、動作中に少なくとも2つの光源群を用いて、発光された光の色位置シフトを、状態変数に対応および/または比例して制御するように構成されている場合、快適性として床しい付加的価値も同様に達成することができる。状態変数は、霧の際の視界特性の程度であってもよく、かつ/または状態変数は、走行している速度であってもよく、かつ/または状態変数は、所定の変数であってもよく、かつ/または状態変数は、市内位置、市外位置のような位置かまたは特定の色位置規定を有する国内の位置であってもよい。
【0038】
ランプは、車両内で使用するように準備されてもよい。車両は、航空機、水上車両または陸上車両であってもよい。陸上車両は、自動車または鉄道車両または自転車であってもよい。特に好ましくは、車両は、トラックまたは乗用車またはオートバイである。さらに車両は、非自律型または半自律型または自律型の車両として構成されてもよい。ランプは、発展形態において、より特殊な用途目的に特別に適合化させるために、自動車製造の標準規格に従って設計された車両に使用するように準備されてもよい。この適性は、例えば、すべての機能部品が-40℃~+125℃の温度範囲用に設計されていることによって表すことができる。この明細書での例が頻繁に車両への言及を含む場合であっても、ランプは、定置用途のような、例えば、効果灯照明、娯楽照明、建築照明、一般照明、医療および治療用照明、ガーデニング(園芸)用照明などのような他の用途のために準備されてもよい。
【0039】
上述したようなランプを備えたヘッドライト、上述したようなランプを備えたヘッドライトを有する車両、および/または上述したようなランプを備えた車両も独立して請求可能である。このヘッドライトもしくは車両は、各ランプの利点を受け取る。
【0040】
以下では本発明を、実施形態に基づきより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の第1の実施形態による本発明に係るランプの概略的斜視図
【
図2】本発明の第1の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図3】本発明の第2の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図4】本発明の第3の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図5】本発明の第4の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図6】本発明の第5の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図7】本発明の第6の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図8】本発明の第7の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図9】本発明の第8の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図10】本発明の第9の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【
図11】本発明の第10の実施形態によるランプの光源配列の概略的平面図
【0042】
これらの図面は、単なる概略図であり、本発明を理解するためにだけ用いられる。同一の要素には、これらの図面および実施形態全般にわたって同じ特徴が備えられる。同じ特徴の新たな説明には大半が省かれる。1つの実施形態の特徴は、他の実施形態に含まれてもよく、つまりそれらは相互に部分的に交換可能でもある。
【0043】
実施形態の説明
図1には、例えば、交換可能で標準化可能な第1の実施形態によるランプ1が示される。このランプ1は、ヘッドライト(さらに図示せず)のソケット(図示せず)と組み合わせ可能である。ヘッドライトは、テールライト、信号灯、車幅灯、点滅灯、制動灯、アクセント灯として使用することができるが、車両(図示せず)のフォグライト、デイタイムランニングライト、ロービームおよび/またはハイビーム機能またはそのようなものとしても使用することができる。
【0044】
ランプ1はベース2を有する。このベース2を介してランプ1はソケットに固定可能である。ベース2はほぼ円筒状の外被面4を有し、そこから4つのキータブ6が径方向に離れるように延在している。
【0045】
「ほぼ」という用語は、例えば、当該技術分野において通常の許容誤差内または5%までの許容誤差内の偏差が存在してもよいことを意味し得る。
【0046】
端面側に、ベース2は、円筒状の凹部8を有し、その中には光源10および電子コンポーネント12が配置されている。これらの電子コンポーネント12は、(詳細な符号なしで)指示インタフェース、センサインタフェース、メモリユニット、光源10に対応付けられ、それぞれ1つのパルス幅変調装置を備えたそれぞれ1つのドライバを有するエネルギー供給源、および制御ユニットもしくはランプ制御ユニットを含む。
【0047】
これらの光源10は、共同して発光可能な光を生成するように配置されている。そのため、それらは、ここでは、共通の主要発光方向に光を発光するように相互に隣接して配置されている。
【0048】
キータブ6から距離をおいて、ベース2はシールリング14によって取り囲まれている。さらに、ベース2からは冷却体16が延在している。この冷却体16は、複数の冷却フィン18を有しており、これらの冷却フィン18は、光源10から放射された放射線の放射方向とは反対方向の軸方向にベース2から離れるように延在している。これらの冷却フィン18は、ここでは、電気的接触接続のために準備されたランプ1用の接続部20を取り囲んでいる。
【0049】
ヘッドライトの一部であるソケットは、キー開口部(図示せず)を有し、その中に複数のキー凹部(図示せず)が設けられている。これらのキー凹部はここではキータブ6と協働し、そこではキータブ6は、ベース2およびソケットの主軸(図示せず)に対する断面(軸方向断面)で見てキー凹部に対応した形状を有している。キー凹部およびキー開口部および外被面4およびキータブ6は、交換を容易にするために、例えば標準化可能なバヨネットロックとして協働する。
【0050】
光源10は、複数の発光ダイオード(LED)であり、それらは、黄色光を発光するように構成されたLED10を有する第1の光源群22(略して「黄色光源群」22とも称される)と、青色光を発光するように構成されたLED10を有する第2の光源群24(略して「青色光源群」24とも称される)とに細分化される。
【0051】
これらのLED10は、エミッタ、光発生器および/または発光素子と称されてもよい。ここでは、3つのLED22,24が存在している。これらの光源10は、ここではそれぞれ個別に制御可能および調光可能である。ランプ制御ユニットを用いて、これらの個別に制御可能な光源10は、個々の光源10も統合的に、少なくとも1つのサブセットとして、かつ/または一緒に制御可能である。サブセットは、回路を介して構造的に設定される光源10の一部であってもよいし、あるいは状況に応じてもしくは指示により変更可能な光源10の一部であってもよい。サブセットは、光源群22,24に対応することができる。そこでは、並列的におよび/またはカスケード的におよび/または階層的に接続される複数のサブセットが接続されてもよく、あるいは接続可能であってもよい。並列的なサブセット接続とは、光源10が、活動化可能および/または活動化停止のように相互に独立して制御可能な複数のサブセットに駆動制御できることを意味し得る。カスケード的なサブセットとは、1つのサブセットが再び複数のサブセットに分割されるかまたは分割可能であり、これらのサブセットの各々が駆動制御可能であることを意味し得る。階層的なサブセット接続とは、対立的な接続状態を伴うサブセットの交差のもとで、例えば安全性の要件を満たすために、1つのサブセットが支配的な役割を割り当てられているかもしくは割り当てられることを意味し得る。
【0052】
この目的のために、メモリユニット内には、それぞれの光源個別の値も、少なくとも1つの光源タイプの値も、情報として格納されており、さらにランプ1は、メモリユニット内に格納されている情報に従って光源10を制御するように構成されている。ここでの制御ユニットは、ここでは指示インタフェースを介しても、センサインタフェースを介しても応働可能である。
【0053】
図2~
図11の以下の説明では、簡略化した簡単な説明のために、黄色光源群22の光源10は空の四角で示し、青色光源群24の光源10は斜線の入った四角で示す。各実施形態は、青色光源と黄色光源とを交換することによって変更することができる。このことは以下では再度説明しない。以下の説明に属する図面では、光源10および光源群22,24の他に、場合によっては鏡面対称軸線26、オフセット方向28、異なる色の光源10の対30、相互に同心でかつ径方向に異なって配置された光源群の間の円32、および/または径方向でのオフセット方向34が示される。光源群22の光源10は、ここでは、光源群24の光源10とは異なる基準面(放射面)を有することができる。このことは、以下のすべての実施例についても当てはまる。
【0054】
図2では、第1の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、黄色光源群22が2つの光源10を含み、青色光源群24は、それとは異なる数の1つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10および青色光源群24の光源10は、共通の線に沿ってオフセットされて配置されており、それによって黄色光源10は、それぞれ青色光源10に対して隣接している。鏡面対称軸線26は、青色光源10を横切るように延びている。この配列は、青色光源10に関して点対称である。この配列は、円32によって示されるように、青色光源10の周りで、ほぼ180°の角度で回転対称である。
【0055】
図3では、第2の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ3つの光源10を含む。光源群22,24の光源10は、それぞれ1つの線に沿って配置されており、この場合これらの線は、相互にほぼ平行であるかもしくは相互にオフセットされており、それによって、各光源10に対して、1つの他色の光源10と、1つもしくは2つの同色の光源10とが隣接している。鏡面対称軸線26は、それぞれ中央で黄色および青色光源10を横切って延びている。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。
【0056】
図4では、第3の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ2つの光源10を含む。光源群22,24の光源10は、相互にほぼ平行であるかもしくは相互にオフセットされているそれぞれ1つの線に沿って配置されており、それによって、各光源10に対して、1つの他色の光源10と、同色の光源10とが隣接している。鏡面対称軸線26は、青色光源10の間および黄色光源10の間を延びている。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。
【0057】
図5では、第4の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ4つの光源10を含む。光源群22,24の光源10は、異なる半径を有する相互に同心の円に沿って配置されており、それにより、各光源10に対して、1つの他色の光源10が径方向にオフセットされ、2つの同色の光源10は円周方向にオフセットされて隣接している。それぞれ1つの鏡面対象軸線26は、それぞれ2つの黄色および青色光源10を横切るように延び、さらにそれぞれ4つの青色および黄色光源10の間を角の2等分線として延びており、それによって、ここでは3つの鏡面対象軸線26が存在する。この配列は、中心点に関して点対称である。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。
【0058】
図6では、第5の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ2つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10および青色光源群24の光源10は、共通の線に沿ってオフセットされて配置されており、それによって、各光源10に対して、1つまたは2つの他色の光源10が隣接している。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。
【0059】
図7では、第6の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ3つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10および青色光源群24の光源10は、共通の線に沿ってオフセットされて配置されており、それによって、各光源10に対して、1つまたは2つの他色の光源が隣接している。鏡面対称軸線26は、中央の黄色光源10と中央の青色光源10との間を延びている。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。
【0060】
図8では、第7の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ2つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10および青色光源群24の光源10は、共通の線に沿ってオフセットされて配置されており、それによって、1つの黄色光源10に対して、それぞれ1つの青色および黄色光源10が隣接している。鏡面対称軸線26は、黄色光源10の間を延びている。この配列は、中心点に関して点対称である。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が例示的に示されている。この配列は、円32によって示されるように、青色光源10の周りで、ほぼ180°の角度で回転対称である。
【0061】
図9では、第8の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、黄色光源群22は4つの光源10を含み、青色光源群24は、それとは異なる数の1つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10は、青色光源10の周りで円32に沿って角度的にオフセットされて配置されている。鏡面対称軸線26は、それぞれ2つの黄色光源10と青色光源10とを横切るように延びているか、または黄色光源10の間を角の2等分線としておよび青色光源10を横切るように延びており、それによって、ここでは3つの鏡面対称軸線26が存在し得る。この配列は、青色光源10に関して点対称である。
【0062】
図10では、第9の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、黄色光源群22は、3つの光源10を含み、青色光源群24は、それとは異なる数の1つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10は、青色光源10の周りで円32に沿って角度的にオフセットされて配置されている。それぞれ1つの鏡面対象軸線26は、黄色光源10のうちの1つと青色光源10とを横切るように延びている。
【0063】
図11では、第10の実施形態による光源10の配列が示されている。ここでは、光源群22,24は、同じ数のそれぞれ4つの光源10を含む。黄色光源群22の光源10は、幾何学的パターン、ここでは菱形に従って配置されており、青色光源群24の光源は、同じ形状で線形にオフセット方向28にオフセットされたパターンに従って配置されている。鏡面対称軸線26は、相互に延長線上に存在するそれぞれ2つの黄色および青色光源10を横切るように延びている。相互に対応付けられた異色の光源10の対30が示されている。
【0064】
上述した実施形態は共通して、黄色光は、黄色光を発光するように準備もしくは構成された光源群22の光源10を用いて発光可能であり、青色光は、青色光を発光するように準備もしくは構成された光源群24の光源10を用いて発光可能であり、白色光は、黄色光を発光するように準備もしくは構成された光源群22の光源10と、青色光を発光するように準備もしくは構成された光源群24の光源10とを用いて共同してもしくは混合されて発光可能である。上述した実施形態の各々は、光源群24の光源10が白色光を発光するように準備もしくは構成されているように変更されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 ランプ
2 ベース
4 外被面
6 キータブ
8 凹部
10 光源
12 電子コンポーネント
14 シールリング
16 冷却体
18 冷却フィン
20 接続部
22 光源群
24 光源群
26 鏡面対称軸線
28 オフセット方向
30 対
32 円
34 オフセット半径