(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】口腔剤との併用のための口腔洗浄器ハンドル
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20230410BHJP
【FI】
A61C17/02 B
A61C17/02 G
A61C17/02 H
(21)【出願番号】P 2019550558
(86)(22)【出願日】2018-03-16
(86)【国際出願番号】 US2018022893
(87)【国際公開番号】W WO2018170417
(87)【国際公開日】2018-09-20
【審査請求日】2021-03-03
(32)【優先日】2017-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519017889
【氏名又は名称】ウォーター ピック インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】テイラー カート エム
(72)【発明者】
【氏名】スナイダー クリフォード ジェイ
【審査官】中尾 麗
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-506026(JP,A)
【文献】国際公開第2008/046580(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0245795(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0282909(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0022931(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0182319(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/00-17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体入口と流体出口とを含むハウジングと、
前記流体入口と前記流体出口の間で前記ハウジング内に位置決めされたチャンバハウジングであって、口腔衛生剤をそこに受け入れるための薬剤チャンバを定める前記チャンバハウジングと、
前記ハウジングにピボット可能に結合され、閉鎖位置で前記薬剤チャンバを少なくとも部分的に覆い、かつ開放位置で前記薬剤チャンバを露出する蓋と、
前記蓋に結合され、先端本体とスクリーンとを有する先端と、を備え、
前記先端本体は、前記先端本体を通って流体が通過するためのチャネルと、前記スクリーンを受け入れる内部キャビティを画定する前記先端本体の入口端部のフィルタハウジングと、前記先端本体の終端部の先端出口と、を画定し、前記スクリーンは、流体が前記薬剤チャンバから前記先端本体の前記チャネルまで進行する時に流体を濾過する、
ことを特徴とする口腔洗浄器。
【請求項2】
前記スクリーンは、チャンバ出口と前記ハウジングの前記流体出口との間に位置決めされ、予め決められたサイズよりも大きい粒子が前記流体出口を通って進行するのを防止する、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記先端及び前記スクリーンは、前記蓋に取り外し可能に結合され
る、
請求項2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記先端及び前記スクリーンは、前記開放位置と前記閉鎖位置の間で前記蓋と共に移動する、
請求項3に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
前記ハウジングは、リザーバに流体結合されたハンドルハウジングを備えている、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記ハウジングに結合され、前記蓋が前記閉鎖位置にある時に、前記蓋を前記ハウジングに選択的に固定するラッチアセンブリを更に備えている、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記ラッチアセンブリは、
前記ハウジングに結合され、かつ第1の位置と第2の位置の間で移動可能なラッチと、
前記ハウジングに結合されて前記ラッチの一部分に係合し、前記ラッチを前記第1の位置に向けて付勢するバネと、
前記ラッチに結合するボタンであって、前記ボタンに印加する力が、前記ラッチが前記バネ付勢に打ち勝ち前記ラッチを前記第1の位置から前記第2の位置まで移動するように作用する前記ボタンと、を備えている、
請求項6に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記蓋は、キャッチを更に含み、
前記蓋の前記開放位置では、前記キャッチは、前記ラッチから解除され、
前記蓋の前記閉鎖位置では、前記キャッチは、前記ラッチに係合する、
請求項7に記載の口腔洗浄器。
【請求項9】
前記先端本体の前記フィルタハウジングに係合された先端シールキャップを更に含む、
請求項1から8のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
リザーバに流体連通しているポンプと、
前記ポンプに流体連通しているハンドルと、を備え、
前記ハンドルは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に位置決めされ、薬剤チャンバを定めるとともに、チャンバ入口と、前記薬剤チャンバに流体連通しているチャンバ出口と、を有する薬剤ハウジングと、
前記リザーバと前記チャンバ入口の間に位置決めされたチャンババルブと、
前記ハウジングにピボット可能に結合され、前記
薬剤チャンバを露出する開放位置と前記
薬剤チャンバを少なくとも部分的に覆う閉鎖位置の間で位置決め可能なカバーと、
前記カバーに取り外し可能に結合された先端と、を備え、
前記先端は、前記チャンバ出口に流体連通し、先端出口と先端入口の間に位置決めされた薬剤スクリーンを有する、
こと特徴とする口腔洗浄器デバイス。
【請求項11】
前記先端は、前記カバーが前記開放位置と前記閉鎖位置の間で移行する時に前記先端が前記カバーと共に移動するように、前記カバーと移動可能である、
請求項10に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項12】
前記先端は、前記先端に結合されて前記先端と前記カバーの間の接続部を密封する先端シールキャップを更に備えている、
請求項10又は11に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項13】
前記先端は、位置合わせインジケータを更に備えている、
請求項10ないし12のいずれか1項に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項14】
前記閉鎖位置で前記カバーを前記ハンドルに固定するラッチを更に備えている、
請求項10ないし13のいずれか1項に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項15】
前記ラッチは、前記閉鎖位置で前記カバーを固定するように前記カバー上の対応するキャッチに係合する、
請求項14に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項16】
前記ラッチは、前記ハンドルの幅を横切って移動して前記キャッチと係合及び係合解除する、
請求項15に記載の口腔洗浄器デバイス。
【請求項17】
口腔剤タブレットと、
請求項10ないし16のいずれか1項に記載の口腔洗浄器デバイスと、を備えている、
ことを特徴とする口腔衛生システム。
【請求項18】
薬剤チャンバが、チャンバ直径を有し、
前記
口腔剤タブレットは、前記チャンバ直径の80から95パーセントの間であるタブレット直径を含む、
請求項17に記載の口腔衛生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この出願は、本明細書に引用によって両方ともそれらの全体が組み込まれている2017年3月16日出願の「口腔剤との併用のための口腔洗浄器ハンドル(Oral Irrigator Handle for Use with Oral Agent)」という名称の米国仮特許出願第62/472,438号、及び2017年6月7日出願の「口腔剤との併用のための口腔洗浄器ハンドル(Oral Irrigator Handle for Use with Oral Agent)」という名称の米国仮特許出願第62/516,227号に対して「35 U.S.C.§119」の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明の開示は、一般的に健康及び個人衛生機器に関し、より具体的には口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0003】
口腔洗浄器は、ユーザの口腔の中に加圧流体ストリームを放出することによってユーザの歯及び歯茎を清浄にするのに使用される。流体は、歯及び歯茎に衝撃を与えてデブリを除去する。一部の事例では、ユーザ体験及び清浄体験を強化するために補助剤を流体に添加することが望ましい場合がある。しかし、多くの口腔洗浄器は、補助剤を流体ストリームの中に容易に溶け込ませる機能を含まない。
【0004】
本明細書に引用するあらゆる参考文献及びそのあらゆる説明又は議論を含む本明細書のこの「背景技術」節に含まれる情報は、単に技術的な参照目的のために含まれており、特許請求の範囲に定めるような本発明の範囲を制約する主題と見なさないものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2015/0004559号明細書
【文献】米国特許第7,147,468号明細書
【文献】米国仮特許出願第62/453,949号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
口腔衛生剤との併用のための口腔洗浄器ハンドル及び先端を本明細書に開示する。薬剤は、ハンドルを通って流れる流体が薬剤に衝撃を与え、かつ薬剤の各部分を流体出口に向けて下流に搬送するように、流路に位置決めされたチャンバに受け入れられる。チャンバと流体出口の間に位置決めされたスクリーンは、薬剤のより大きい部分又は断片が出口への経路を閉塞するのを防止するのを助ける。チャンバの上流の出口バルブは、薬剤に接触した流体が流体源に向けて流れるのを防止するのを助ける。一例示的実施形態では、チャンバは、ハンドルに位置決めされ、可動蓋が、チャンバへのアクセスを与える。別の例示的実施形態では、チャンバは、ハンドルに流体結合された先端に位置決めされる。
【0007】
別の実施形態では、口腔洗浄器を開示する。口腔洗浄器は、流体入口と流体出口とを含むハウジングと、流体入口と流体出口の間でハウジング内に位置決めされたチャンバハウジングとを含み、チャンバハウジングは、口腔衛生剤を受け入れるための薬剤チャンバを定める。口腔洗浄器はまた、ハウジングにピボット可能に結合された蓋を含み、閉鎖位置では、蓋は、薬剤チャンバを少なくとも部分的に覆い、開放位置では、蓋は、薬剤チャンバを露出する。
【0008】
別の実施形態では、口腔洗浄器デバイスを開示する。口腔洗浄器デバイスは、リザーバと流体連通しているポンプと、ポンプと流体連通しているハンドルと、ハンドルに取り外し可能に結合された先端とを含む。ハンドルはまた、薬剤チャンバを定めて薬剤チャンバと流体連通しているチャンバ入口とチャンバ出口とを含む薬剤ハウジングと、リザーバとチャンバ入口の間に位置決めされたチャンババルブと、ハンドルに結合されてチャンバを露出する開放位置とチャンバを少なくとも部分的に覆う閉鎖位置の間で位置決め可能なカバーとを含む。先端は、ハンドルに結合された時に、チャンバを出る流体が先端の中に流れることになるようにチャンバ出口と流体連通している。
【0009】
更に別の実施形態では、口腔洗浄器デバイスと口腔剤タブレットとを含む口腔衛生システムを開示する。この実施形態では、薬剤チャンバは、20~30%だけ大きいようなタブレット直径よりも大きい場合があるチャンバ直径を有する。例えば、一実施形態では、タブレット直径は、チャンバ直径の長さの80から95%の間である。
【0010】
この「発明の概要」は、「発明を実施するための形態」に以下で更に説明する概念のうちの選択物を簡略形式で紹介するために与えものである。この「発明の概要」は、主張する主題の重要な特徴又は不可欠な特徴を識別するように意図しておらず、主張する主題の範囲を限定するのに使用されるようにも意図していない。特許請求の範囲に定めるような本発明の特徴、詳細、有用性、及び利点のより広範な提示は、本発明の様々な実施形態の以下の文書説明に与えられ、かつ添付図面に例示されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】一体的口腔剤区画を有する口腔洗浄器の前面等角投影図である。
【
図1B】
図1Aの口腔洗浄器のハンドルの前面右側等角投影図である。
【
図5A】一時停止アセンブリが作動状態にある場合の
図2Aの線4-4に沿った
図1Bのハンドルの断面図である。
【
図5B】一時停止アセンブリが作動状態にある場合の別の実施形態によるハンドルの断面図である。
【
図5C】一時停止アセンブリが停止状態にある場合の
図5Bのハンドルの断面図である。
【
図6A】
図1Bのハンドルの第1のシェルの後面等角投影図である。
【
図6B】
図1Bのハンドルの第2のシェルの前面右側等角投影図である。
【
図7A】口腔洗浄器ハンドルとの併用のための先端の前面等角投影図である。
【
図8A】
図1Bのハンドルのカバーアセンブリの右側立面図である。
【
図8B】先端が挿入された
図8Aのカバーアセンブリの平面図である。
【
図9】
図8Aのカバーアセンブリの蓋の底面等角投影図である。
【
図10】
図8Aのカバーアセンブリの選出構成要素の前面右側等角投影図である。
【
図11】
図8Aのカバーアセンブリの選択物の後面右側分解組立図である。
【
図12】先端がハンドルに接続されて口腔剤タブレットがチャンバ内に位置決めされた
図5Aのハンドルの蓋及びチャンバ本体の部分拡大断面図である。
【
図14A】
図1Bのハンドルの一時停止バルブアセンブリの右側等角投影図である。
【
図15】
図14Aの一時停止バルブアセンブリの選出構成要素の右側後面等角投影図である。
【
図16A】
図14Aの一時停止バルブアセンブリの上側バルブ本体の前面等角投影図である。
【
図16C】別の実施形態による上側バルブ本体の前面等角投影図である。
【
図17A】
図14Aの一時停止バルブアセンブリの下側バルブ本体の前部上面等角投影図である。
【
図18】
図14Aの一時停止バルブアセンブリのシャトル保持器の上面等角投影図である。
【
図19】
図14Aの一時停止バルブアセンブリのシャトルバルブの前面等角投影図である。
【
図20】
図14Aの一時停止バルブアセンブリのポペットアセンブリの前部上面等角投影図である。
【
図21】
図14Aの一時停止バルブアセンブリの保持リングの前部上面等角投影図である。
【
図22】
図1Bのハンドルのバルブ台座の前面等角投影図である。
【
図23A】
図5Bのハンドルの一体的バルブ台座の前部上面等角投影図である。
【
図24A】蓋が開放位置にある
図1Bのハンドルの前面右側等角投影図である。
【
図25A】一体的口腔衛生剤チャンバを有する先端の等角投影図である。
【
図26A】口腔洗浄器ハンドルの別の実施形態の前部立面図である。
【
図28】
図26Aの洗浄器ハンドルのためのラッチアセンブリの分解組立図である。
【
図29A】
図28のカバーアセンブリのためのラッチの上部平面図である。
【
図30】
図26Aの口腔洗浄器のためのキャップの側面等角投影図である。
【
図33】
図26Aの口腔洗浄器のためのシール保持器の等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
一般的に、この出願は、タブレット、ピル、パウダー、ジェル、又はスラリなどのような薬剤を受け入れ、それをユーザの口腔の中に分配することができる口腔洗浄器のハンドル及びシステムに関する。薬剤は、口腔衛生剤又は流体の中に導入することができ、流体と共に進行することができる他のタイプの添加剤とすることができる。一実施形態では、流体は、リザーバ又は台座に接続されたホースからハンドルの中に流れ、更にハンドルハウジング又は先端内のチャンバの中に流れ、先端出口から流れ出る。別の実施形態では、ハンドルは、リザーバに直接に接続され、手持ち式口腔洗浄器を形成する。いずれの実施形態でも、薬剤は、チャンバ内に挿入され、チャンバの中に流れる流体は、これらの薬剤、その粒子を移動するか、又は他に薬剤と混合し合って薬剤の少なくとも一部分を先端を通してユーザの口腔の中に流体自体と共に搬送するように作用する。一部の実施形態では、薬剤は、流体によって摩耗されて流体内でユーザの歯茎及び歯に向けて進行する粒子を解き放つタブレットである。これらの実施形態では、粒子は、ユーザの歯及び/又は歯茎の面に対する研磨剤又は清浄剤として機能する。
【0013】
薬剤チャンバは、使用される薬剤及び/又は先端のタイプに依存してリザーバと先端出口の間の様々な場所に位置決めすることができる。一部の実施形態では、薬剤チャンバは、ハンドル内に、例えば、先端挿入場所に隣接するハンドルの上端に向うように位置決めされる。薬剤チャンバは、ユーザが薬剤をチャンバ内に位置決めし、使用中に薬剤をチャンバ内に固定することを可能にするためにチャンバに選択的にアクセスするのに使用される蓋又は他の構成要素を含むことができる。蓋は、流体及び/又は薬剤がチャンバへの開口部の周りで漏出しないことを保証するための1又は2以上の密封要素を含むことができる。一部の実施形態では、蓋は、閉鎖位置で蓋をチャンバに固定し、チャンバへの開口部の周りを密封する際に支援するラッチを含むことができる。ラッチは、ユーザが口腔剤をチャンバ内に入れることを可能にするためにユーザが作動させることができる。一部の実施形態では、ハンドル内の薬剤ハウジング及びハンドルに対する蓋、並びに蓋に接続された先端アセンブリによって封入チャンバを定めることができる。このようにして、チャンバは、ユーザが薬剤を挿入することを可能にするために蓋を開けることによって開くことになる。
【0014】
他の実施形態では、薬剤チャンバは、先端自体の中に一体化され、ハンドルから取り外し可能にすることができる。これらの実施形態では、薬剤チャンバは、先端の底端(ハンドル内に挿入することができる)とユーザの口腔内への出口を与える先端の上端との間に位置決めされる。
【0015】
薬剤チャンバの出口の上にスクリーン又はフィルタを位置決めすることができる。スクリーンは、予め決められた閾値サイズよりも大きい粒子がチャンバから先端に通らないことを保証することによって先端が塞がれるのを防止するのを助ける。例えば、口腔剤がタブレットである実施形態では、スクリーンは、タブレットから離脱した大きい粒子が通過することを防止するようにサイズ決定することができる。同様に、様々な構成要素に対して損傷をもたらす可能性があるハンドル又はポンプなどの中への薬剤粒子の逆進を防止するためにチャンバの入口とホースの間にチェックバルブを位置決めすることができる。
【0016】
口腔洗浄器は、先端への流体ストリームを一時停止するための一時停止バルブを含むことができる。一部の実施形態では、一時停止バルブは、ハンドル内で薬剤チャンバの出口バルブとハンドルへのホース入口の間に位置決めすることができる。一時停止バルブは、先端を通って流れる流体を選択的に停止し、ユーザが口腔洗浄器の電源を落とす必要なくハンドルを自分の口内で再位置決めすることを可能にするのに使用される。
【0017】
多くの事例では、コストを低減し、製造可能性を高め、腐食を低減し、美的訴求力を維持するために、口腔洗浄器ハンドルの構成要素のうちの多くは、プラスチックから製造することができる。しかし、他の実施形態では、これらの構成要素は、他の材料から構成することができる。
【0018】
口腔洗浄器の構成要素
ここで、図を参照して、口腔衛生剤のためのチャンバを含む口腔洗浄器をより詳細に議論する。
図1Aは、薬剤チャンバを有するハンドルを含む口腔洗浄器の等角投影図を示している。
図1Bは、
図1Aのハンドルの等角投影図である。一部の実施形態では、チャンバは、リザーバの上流と先端出口の下流とに位置決めすることができることに注意しなければならない。
【0019】
図1A及び
図1Bを参照すると、口腔洗浄器10は、全てを互いに接続することができるハンドル100と、リザーバ12と、台座14と、ホース108とを含むことができる。台座14は、リザーバ12に流体接続されてリザーバ12から先端104に流体をポンピングするポンプ16を含むことができる。台座には、1又は2以上の制御器18a、18bが結合され、これらの制御器は、ポンプ16によって生成される流量又は流体圧力を変更するように構成され、及び/又はポンプ16によって生成される特定のモード、例えば、清浄モードを作動させることができる。台座14及びポンプ16は、その全体が引用によって本明細書に組み込まれている2014年3月13日出願の「一体化蓋及び台座を有する口腔洗浄器(Oral Irrigator with Integrated Lid and Base)」という名称の米国特許出願公開第2015/0004559号明細書に示されている台座及びポンプに類似とすることができる。他の実施形態では、ハンドルは、ポンプ及び他の構成要素を封入し、かつリザーバに直接に接続することができ、これらの実施形態では、ハンドルは、デバイスのための主ハウジングを形成することができる。手持ち式バージョンでのリザーバ及びポンプは、その全体が引用によって本明細書に組み込まれている2006年12月12日に付与された「手持ち式口腔洗浄器(Hand Held Oral Irrigator)」という名称の米国特許第7,147,468号明細書に示されているものに類似とすることができる。
【0020】
ハンドル
ハンドル100は、ポンプ16及びリザーバ12に流体接続され、流体をユーザの口の中に誘導するためにユーザが保持することができる。
図1B~
図3を参照すると、一般的に、ハンドル100は、ハウジング102と、先端104と、カバーアセンブリ122と、薬剤アセンブリ123と、一時停止バルブアセンブリ142と、旋回アセンブリ143と、流体コネクタ109とを含むことができ、これらの各々を下記で順に議論する。
【0021】
ホース108及び流体接続具107のような流体コネクタ109は、ハンドル100をリザーバ12に流体接続する。しかし、洗浄器が手持ち式ユニットである事例では、流体接続具107及び/又はホース108は、省略することができ、又はリザーバ12をハンドルに直接に接続することができるように変更することができる。
【0022】
先端104は、ハンドル100の上端に接続され、ハンドル100から取り外し可能なもの又はそれと一体化されたものとすることができる。先端104は、ユーザの口の中に挿入され、流体、並びに薬剤をユーザの歯、歯茎、舌等に対して放出するように構成される。例えば、先端104は、液体噴流を放出するためにノズル形出口105を端部に含むことができる。先端出口105は、望ましい流体ストリーム、並びに口腔洗浄器ユニット10と併用することができる薬剤のタイプに依存して形状を変更することができることに注意しなければならない(例えば、薬剤が固体粒子を含む事例では、薬剤が液体又はジェルである事例と比較して出口105のサイズを拡大することができる)。先端に対しては下記で
図7A~
図7Cを参照してより詳細に議論する。
【0023】
図2A~
図6Bを参照して、ここでハンドルハウジング102をより詳細に議論する。ハンドルハウジング102は、一体的構成要素とすることができ、又は
図2A~
図6Aに示すように互いに結合された(例えば、超音波溶接、ファスナ、又は接着剤などにより)第1のシェル114と第2のシェル116とを含むことができる。第1及び第2のシェル114、116の各々は、変形に抵抗する硬質プラスチックのような剛性材料で構成することができるが、様々な他の材料も使用することができることに注意しなければならない。更に、ハンドルハウジング102は、ユーザの手に適合することができる美的に心地よい形状を含むことができ、更に1又は2以上の把持要素を含むことができる。
【0024】
図6A及び
図6Bを参照すると、第1及び第2のシェル114、116は、互いに接続された時に、カバーアセンブリ122、一時停止バルブアセンブリ142、旋回アセンブリ143、及びホース108の一部分のようなハンドル100の構成要素がそこに存在するハンドルキャビティ172を定める。この目的に対して、第1及び第2のシェル114、116の各々は、ハンドル100の構成要素をハンドルキャビティ172内で位置合わせする、受け入れる、保持する、及び/又は支持するための複数の構造特徴部を含むことができる。これらの特徴部は、レッジ150a、150bと、垂直支持壁148a、148bと、ペグ169とを含むことができる。レッジ150a、150bは、ハンドルキャビティ172内に延びるように第1又は第2のシェル114、116の内壁174a、174bからほぼ外向きに延びることができる。各シェル114、116内のレッジ150a、150bの対は、ハンドル100が組み立てられた時に互いに位置合わせされて構造特徴部を定めるように構成される。例えば、ハンドル100が組み立てられた時に、第1のシェル114のレッジ150aは、第2のシェル116の嵌合レッジ150bに位置合わせすることができる。
【0025】
引き続き
図6A及び
図6Bを参照すると、シェル114、116の一方(例えば、描写実施形態では第2のシェル116)の内壁174から1又は2以上のペグ169が延びることができる。各ペグ169は、第1のシェル114の周縁によって定められた平面を超えて延び、対応するボスに嵌合して対向シェル114、116の開口170を定めるように適応させることができる。ペグ169及び開口170は、各ペグ169がその対応する孔170内にピッタリと適合するように寸法決定することができる。この嵌合からもたらされる摩擦は、シェル114、116の分離に抵抗し、更に、製造中のシェル114、116の位置合わせを支援することができる。これに加えて及び/又はこれに加えて、第1及び第2のシェル114、116は、接着剤、エポキシ、ファスナ、超音波溶接、2つの品目を接合するためのいずれかの他の公知の方法を用いて、又は公知の方法の組合せによって接合することができる。
【0026】
図6Aを参照すると、第1のシェル114は、ハンドルのボタン及びラッチのための様々な開口及び/又は凹部を含むことができる。例えば、第1のシェル114は、ラッチボタン110を受け入れるためのボタン開口152を含むことができる。
図6Aに示すように、ボタン開口152は卵形のものであるが、ラッチボタン110の形状に対応するように構成されたあらゆる形状とすることができる。ハンドル100が組み立てられた状態で、ラッチボタン110はボタン開口152内に受け入れられる。再び
図2A及び
図6Aを参照すると、第1のシェル114は、一時停止アクチュエータ112を受け入れるための一時停止アクチュエータ開口204と一時停止アクチュエータフレーム390とを更に含むことができる。一時停止アクチュエータ開口204及びアクチュエータフレーム390は、一時停止アクチュエータ112の形状にほぼ対応し、一部の実施形態ではハンドルの長手軸に沿って細長く、上側部分392と下側部分394とを有する長円形又は卵形とすることができる。
図6A、
図24A、及び
図24Bを参照すると、第1のシェル114内にラッチキャッチ212を受け入れるためのキャッチ開口154を定めることができ、一部の実施形態では、キャッチ開口154は、ボタン開口152の直上に位置決めすることができ、又は更にボタン開口内に形成することができ(
図26Cを参照されたい)、両方は、ハンドルシェル114の上端に向けて位置決めすることができる。ラッチ、ボタン、及びキャッチ開口の位置決めは、必要に応じてかつラッチアセンブリ及び一時停止アセンブリに対応するように変更することができる。
【0027】
図6A及び
図6Bを参照すると、第1及び第2のシェル114、116の各々の上面207は、蓋118、トリムリング474、又はバネ492のような薬剤アセンブリ123及び/又はカバーアセンブリ122の様々な構成要素を受け入れてそれらと嵌合する1又は2以上のレッジ又はステップ205a、205b、205c、205d、205eを含むことができる。ステップ205a、205b、205c、205d、205eは、様々な構成要素に対して構造的支持を与え、かつ望むように成形及び寸法決定することができる。
【0028】
図6Bを参照すると、第2のシェル116は、第1のシェル114とほぼ実質的に類似であるが、カバーアセンブリが接続してそれに対して回転することを可能にするポスト又はナックル206のような1又は2以上のヒンジ特徴部を含むことができる。他の実施形態では、これらのナックル206は、第2のシェル116の上面207から上向き及び後ろ向きに延び、互いに横方向に離間する。ナックル206は、そこを通る上面207の平面に対してほぼ平行に向けられたピン開口208を定めることができる。下記でより詳細に議論するように、ナックル206は、蓋118を第2のシェル116に接続するのに使用されるヒンジアセンブリ485と接続する。ナックル206は、シェルと一体的に形成するか又は別々の構成要素として形成してシェルに接続することができる。
【0029】
再び
図4~
図6Bを参照すると、第1及び第2のシェル114、116の各々は、半円形とするか又は他にホース108の外形に対して設定するように構成することができるホース切り欠き144a、144bにおいて終端することができる。第1及び第2のシェル114、116が組み立てられてハウジング102を形成すると、切り欠き144a、144bは、ホース108が通過するホース開口146を互いに定める。
【0030】
蓋及びカバーアセンブリ
図8A及び
図8Bを参照して、キャップ、蓋、又はカバーアセンブリ122をここでより詳細に議論する。カバーアセンブリ122は、薬剤アセンブリ123の少なくとも一部分へのアクセスを与え、先端104をハンドル100に固定することができる。カバーアセンブリ122は、蓋118又はカバーと、アクセスボタン又はラッチボタン110と、ラッチキャッチ212と、ラッチ180と、ラッチバネ450と、ヒンジアセンブリ485とを含むことができ、これらの各々に対しては下記で議論する。
【0031】
図8A及び
図9を参照すると、蓋118は、薬剤アセンブリ123を覆い、閉じている時にはこのアセンブリを密封し、開いている時にはアクセスを与えるのを助ける。蓋118は、クラウン470と任意的なトリムリング474との間に位置決めされた本体472を含むことができる。クラウン470は、蓋118の上側部分を形成し、ユーザが蓋118を開け閉めするためにそれをより容易に把持するのを助ける任意的なリブ又はバンプなどをその上面471上に含むことができる把持部分494を有することができる。把持部分494は、ユーザが蓋を位置付け、並びに蓋を押下する際に支援するための凹部又は陥凹として蓋118の上部前面上に形成することができる。これに代えて又はこれに加えて、把持部分494は、ユーザが蓋118を把持することを更に支援するためのゴム引き材料又は他の摩擦増大材料を含むことができる。
【0032】
先端受け入れ開口210は、クラウン470の上部面を通して定められ、かつクラウン470及び本体472を通して形成された先端キャビティ211へのアクセスを与える。先端受け入れ開口210は、その中を通して先端を受け入れるようにサイズ決定することができる。
【0033】
図9を参照すると、蓋本体472の内部面は、外側リム495と内側リム496とを含むことができる。各リム495、496は、上面471から又はその近くからトリムリング474に向けて下向きに延びることができる。外側リム495と内側リム496は、1又は2以上のブリッジ493又は補強リブにおいて接合することができる。チャンバ及び/又は密封部材のような薬剤アセンブリ123の様々な部分に適合するように様々なリムを使用することができる。リムは、蓋118に対して構造的支持を与え、更に、薬剤アセンブリ123の様々な部分に嵌合してそれらを密封する際に支援するように作用する。
【0034】
蓋本体472の内部面はまた、上面471の近くにかつ内側リム496に対して内部に環状レッジ498を定めることができる。先端位置合わせノッチ497をレッジ498内に定めることができ、かつ把持部分494のほぼ下に位置決めすることができる。
【0035】
クラスプハウジング480が、ブリッジ493から下向きにトリムリング474を通り越して延びることができる。クラスプハウジング480は、ラッチキャッチ212を蓋に固定し、下記でより詳細に議論するようにキャッチ212が蓋を通って移動することを可能にするようにキャッチ212の一部分を受け入れる。一部の実施形態では、クラスプハウジング480は、ノッチ497及び把持部分494と同じ蓋118の側に位置決めされる。クラスプハウジング480内にはクラスプスロット484を定めることができ、ラッチキャッチ212に対応するように成形及びサイズ決定することができる。
【0036】
蓋119の後部側壁からヒンジ本体486が延び、それを把持部分494とほぼ反対に位置決めすることができる。下記で議論するように、ヒンジ本体486は、蓋118を第2のシェル116に接続するためにナックル206と接続する。ヒンジ本体486は、それを通して定められたピン490を受け入れるためのチャネル488又はピン開口を有することができる。一部の実施形態では、ヒンジ本体486及びブリッジ493内にバネ凹部491を定め、ヒンジアセンブリの1又は2以上の部分を受け入れるように構成することができる(例えば、
図8Aを参照されたい)。
【0037】
トリムリング474は、ハンドル100の美的外観を強化し、様々なユーザ(例えば、様々な皮膚色を有する)に対応するために使用することができる。トリムリング474は、外側リム495に隣接するように位置決めすることができ、外側リム495から孔479を通ってトリムリング474の底面476まで延びるペグ478によって本体472に固定することができる。一部の実施形態では、トリムリング474を省略することができる。
【0038】
ヒンジアセンブリ485は、ハンドルハウジング102を蓋118に結合し、蓋118がハウジング102に対して回転することを可能にする。ヒンジアセンブリ485は、捩りバネ又は板バネなどのような付勢要素492と、ピン490又は他の固定要素とを含むことができる。
【0039】
図8A、
図10、及び
図11を参照すると、ラッチボタン110は、薬剤チャンバ124及び/又はハンドルのカバー118を開け閉めするためにカバーアセンブリ122を作動させる。ラッチボタン110は、ユーザの指によって作動させるように成形及びサイズ決定することができ、凸面湾曲外面158と2つのアーム160又は突起がそこから延びる対向内部面166とを有するほぼ卵形の本体156を含むことができる。アーム160は、鈍角を有する面とすることができ、各アーム160は、ラッチボタン110の本体156の外面158の湾曲を近似して傾斜又は湾曲した終端部162で終端することができる。本体156及びアーム160の内部面166内にボタン110の幅に沿って延びる板スロット164が定められる。
【0040】
図8A、
図8B、
図10、及び
図12を参照すると、ラッチキャッチ212は、ハンドル110、例えば、ハンドルハウジングに係合して蓋118をハウジング102に固定する。ラッチキャッチ212は、垂直に細長とすることができるキャッチ本体216と、本体216の上端からほぼ直角に延びることができる固定シェルフ214と、本体216の反対端又は下端に位置決めされたフック又はキャッチ座部とを含むことができる。フック218は180°湾曲し、端部219において終端する。フック218又は係合特徴部の上部端面219は、ハウジング又はラッチ上の関連要素に係合し、そこから選択的に解除するように成形することができる。同様に、フック218の底面は、固定要素又はラッチに容易に係合し、かつそこから解除されるように形成することができる(例えば、
図30を参照されたい)。
【0041】
キャッチ本体216にウェル220又は陥凹を形成することができ、ウェル220は、固定シェルフ214とフック218の間の距離の大部分にわたって延びることができる。一部の実施形態では、ウェル220は、実質的に卵形であり、キャッチ本体216のかなりの長さにわたって延びることができる。ウェル220は、キャッチに必要とされる材料の量を低減し、従って、製造コストを節約するのを助けることができる。一般的に、ラッチキャッチ212は、高い応力及び度重なる使用に耐えるように構成することができ、従って、金属又は合金などのような高い強度の材料で形成することができる。ラッチキャッチ212は、金属の射出成形、フライス加工、プレス加工、又は他の適切な製造工程によって形成することができる。
【0042】
図8A、
図10、及び
図11を参照すると、ラッチ180は、ハウジング102に接続され、ラッチキャッチ212に係合して蓋118をハウジング102に解除可能に固定する。一部の実施形態では、ラッチ180は、ネック196によって接合されたショルダ190から互いに対してほぼ平行に延びる2つのアーム186を有するU字形状を有するほぼ平面の要素とすることができる。ラッチ180の内壁188は、アーム186の各々の内壁を形成し、凹面湾曲壁を定めることができる。アーム186の間の幅は、ハンドル100が組み立てられた時にチャンバ124を含むほど十分なものとすることができる。
【0043】
ラッチ180は、ネック196及びショルダ192から延びるカプリングヘッド175を含むことができる。カプリングヘッド175又は固定突起は、ラッチボタン110に係合し、ボタン110の移動がラッチ180を相応に移動するようにボタン110とラッチ180とを互いに結合する。カプリングヘッド175は、ボタン110に固定されるように必要に応じて変更することができる。一部の実施形態では、ヘッドの各横方向端部178にタブクリップ176を位置決めすることができる。一部の実施形態では、タブクリップ176は、アーム186の平面の下で下向きに傾斜させることができ、ボタン110をカプリングヘッド175内に挿入してそこに固定することを可能にするために屈曲させることができる。
【0044】
例えば、各ショルダ190の内壁194と、ネック196の内壁198と、カプリングヘッド175の内壁177とにより、ラッチ180の上部面を通してクラスプ開口199が定められる。ラッチ180の上部面からクラスプ面200が傾斜し、この面の端部202がアーム186の平面の下に位置決めされるようにネック196の内壁198から下向きに延びる。クラスプタブ又はクラスプ面200は、ラッチキャッチ212のフック218の端部219に係合するように成形及び位置決めすることができる。言い換えれば、クラスプ面200は、蓋のクラスプに係合する固定特徴部として形成することができる。クラスプ面200の角度は、フック218が容易に係合及び解除することを可能にしながらフック218を保持するように選択することができる。
【0045】
ラッチ180は、ネック196においてカプリングヘッド175と各ショルダ190の間に位置決めされた1又は2以上のステップ179を更に含むことができ、各ショルダ190の上部壁192は、各ステップ179から各アーム186まで湾曲することができる。ステップ179は、ボタン110が、作動された時に単にラッチ180に対して摺動するのではなく、ラッチ180を実際に平行移動することになることを保証するように、ボタン110に対するストップ又はキャッチとして機能する。端部壁192の形状は、ラッチボタン110のアーム160の終端162の形状を相補することができる。
【0046】
各ラッチアーム186は、互いに類似の方向に延びることができ、アーム186の平面に対して実質的に直角なものとすることができる係合面184を定めるように移行するアクチュエータ面182で終端することができる。ラッチアーム185は、それが滑らかにチャンバに対して水平に移動することを可能にするように、チャンバの形状に対応する曲率を有して湾曲することができる。一例では、アクチュエータ182は、それがラッチアーム186に対して直角な係合面184を定めるように移行する時に湾曲する面を含むことができる。各脚182の係合面184は、下記で議論するようにラッチバネ450に力を伝達する。
【0047】
一部の実施形態では、ラッチ180は、高い強度及び耐久性に向けて金属又は合金材料とすることができる。これらの実施形態では、ラッチは、金属射出成形によって製造することができるが、プレス加工又はフライス加工によって製造することもできる。
【0048】
図8A、
図8B、
図10、及び
図11を参照すると、ラッチイジェクト又はラッチバネ450が、ラッチ180がラッチキャッチ212に係合する係合位置にラッチ180を維持するか又はそこに戻す。ラッチバネ450は、力の印加時に変形し、力が除去された時に元の形状にはね返るほぼ可撓性の構成要素とすることができる。一部の実施形態では、ラッチバネ450は、ほぼ湾曲した本体を有することができ、後面から外向きに延びるスパイン452又は固定突起を有することができる。スパイン452は、ラッチバネ450の全高に沿って延び、ハウジング102にバネ450を固定することができる。ラッチバネ450の2つの終端部462は、バネ450の高さに沿って延びることができる係合突起464を含む。
【0049】
薬剤アセンブリ
ハンドル100は、流体と共に分配するための1又は2以上の口腔剤を受け入れて保存する薬剤アセンブリ123を含む。薬剤アセンブリ123は、1又は2以上のチャンバ又はキャビティ、並びに薬剤の分配を調整する任意的な濾過特徴部を含むことができる。
図3及び
図12~
図13Cを参照して、薬剤アセンブリ123をより詳細にここで以下に議論する。薬剤アセンブリ123は、ユーザの口腔に送出される1又は2以上の口腔剤を受け入れて含有し、薬剤チャンバ124と、1又は2以上のフィルタ530と、チャンババルブ500とを含むことができ、これらの各々に対しては下記で順に議論する。
【0050】
図13A~
図13Cを参照すると、チャンバ124は、口腔衛生剤を受け入れてそれを流体ストリームの中に導入するための薬剤区画又はキャビティを定める。チャンバ124は、ほぼ円筒形に成形され、かつハンドルシェル114、116及び/又は一時停止アセンブリに対応するように各々成形することができるリム228と、チャンバ本体230と、接続台座238とを含むことができる。更に、チャンバ124は、ハンドル100による送出のための望ましい口腔剤に基づいて成形され、一部の事例では丸形タブレットを受け入れるように構成することができる。
【0051】
リム228は、チャンバ124の上面224を定め、リム228の上面224とシェルフ246の間に位置決めされた勾配部分221を有する傾斜内部壁222を定めることができる。勾配部分221は、薬剤アセンブリ123内への先端アセンブリの挿入を支援することができる。シェルフ246は、チャンバ本体230の内部上でリム228と本体230の上側部分232の間のインタフェースの近くに形成することができる。
【0052】
チャンバ本体230は、陥凹ネック236によって下側本体234に接合された上側本体232を含むことができる。下側本体234は、一時停止アセンブリの各部分に接続する斜角底縁を含むことができる。チャンバ本体230内に薬剤チャンバ226又はキャビティが定められ、チャンバ本体230の底壁248内に定められたチャンバ開口250を通してリザーバに流体接続される。
【0053】
一部の実施形態では、薬剤チャンバ226は、デバイスと併用されることになる口腔剤の直径にほぼ1:1の比で一致する直径Dcを有する。例えば、口腔剤は、Dcの長さの80%から98%の間の直径Dtを有することができる。一実施形態では、タブレット直径Dtは、チャンバ直径Dcの93.6%とすることができる。それにより、ユーザがタブレットをチャンバ内に容易に位置決めすることが可能になり、例えば、ユーザは、タブレットをチャンバ226内に圧入する必要はなく、チャンバに流入する流体ストリームによってタブレット590の縁部が溶解されることを保証するようにチャンバ226内でタブレットが自らひっくり返るのを防止するのを助けるだけでよい。一実施形態では、チャンバ直径は、チャンバ226内の流体圧力が蓋に対するラッチ強度を超えないことを保証するようにも選択される。例えば、チャンバの直径Dcが増大すると、蓋118及びラッチ180に対する流体圧力が増大し、それによってラッチが機能しなくなるか又は他に大きい強度を必要とする場合がある。一実施形態では、チャンバの直径Dcは、0.400インチと0.600インチの間、0.400インチと0.500インチの間、特定の実施形態では0.470の間の範囲に選択される。この実施形態では、タブレット590は、0.300インチから0.599インチの間、特定の実施形態では最長寸法にわたって0.440インチの対応する直径を有するように選択することができる。
【0054】
チャンバ226は、複数のタブレットをチャンバ内に位置決めする(例えば、積み重ねる)ことを可能にするように、及び/又は高さのあるタブレットを使用することを可能にするように選択された高さを有することができる。チャンバの高さは、ハンドルの望ましい長さ、並びにタブレット又は薬剤の高さに依存して変更することができる。
【0055】
流れ開口部又はチャンバ入口250は、チャンバ226の底壁を通して定められ、かつ薬剤チャンバ226が、口腔衛生剤が流れ開口250を通ってチャンバ226から移動して出るのを防止しながら薬剤を受け入れることを可能にするように、リム228、本体230、及び台座238のいずれの直径よりも小さい直径を有することができる。チャンバ入口250は、流入する流体ストリームがタブレット又はチャンバに使用される他の薬剤の中心領域に当たることになることを保証するためにチャンバの中心に位置決めすることができる。
【0056】
チャンバ124の接続台座238は、チャンバ本体230の底端から延びてチャンバ123への入口を定める。接続台座238は、その中を貫通する流路を定めることができ、この流路は、チャンバ本体230内の流れ開口250に流体接続される。接続台座238は、チャンババルブ500を含むように構成される。接続台座238は、その外面の周りに定められた1又は2以上の密封部材(例えば、密封部材120a)を受け入れるための1又は2以上の密封溝244を含むことができる。密封溝244は、接続台座238内に第1の部分240と第2の部分244とを定めることができる。
【0057】
接続台座238にはバルブキャビティ227が定められ、リザーバに流体接続される。
図13Cを参照すると、バルブキャビティ227は、チャンババルブ500を受け入れるように構成される。バルブキャビティ227は、本体230の下側部分234と台座238の上側部分240の間のインタフェースの近くで本体230の床248の下に位置決めされた上側リップ252を含むことができる。バルブキャビティ227は、台座238の下側部分242に隣接するように位置決めされた下側リップ254を更に含むことができる。
【0058】
チャンババルブ500又はチェックバルブは、リザーバ12に向う逆流を防止する。例えば、チャンババルブ500は、チャンバ230内で薬剤と相互混合した流体がリザーバ又はホース108の中に進入して戻るのを防止する。一部の実施形態では、チャンババルブ500は、一方向流体バルブとすることができる。他の実施形態では、バルブ500は、特定のサイズの粒子がチャンバ124から流路内に逆流することを防止するフィルタ又はスクリーンとすることができる。一例では、チャンババルブ500はダックビルバルブであるが、他の事例では、リードバルブなどとすることができる。
図4B及び
図12を参照すると、この実施形態では、チャンババルブ500はダックビルバルブであり、本体502の下でそれに隣接し、更に板506の上方でそれに隣接するように位置決めされたリム504を含むことができる。本体502、リム504、及び板506の各々を間断なく貫通するようにキャビティ510を定めることができる。キャビティ510内には1又は2以上のフラップ508を受け入れることができる。2つのフラップ508が存在する時に、その各々は、閉じているが一方向作動可能バルブ構造を生成するために当該フラップの長さの少なくとも一部分に沿って他方に接触することができる。例えば、フラップ508は、チャンバからの下向き流体力の印加時に互いに密封することができるが、リザーバからの上向き流体力の印加時に分離して開くことができる。
【0059】
一時停止アセンブリ
図14A及び
図14Bを参照して、一時停止バルブアセンブリ142をより詳細にここで以下に議論する。一時停止バルブアセンブリ142は、ユーザがハンドル100から手を外すことなく、更に口腔洗浄器10への電力をオフにすることなく先端104への流体ストリームを中断することを可能にする。一時停止バルブアセンブリ142は、上側バルブ本体126と、下側バルブ本体128と、シャトルバルブ134と、シャトル保持器130と、ポペットアセンブリ136と、保持リング132と、一時停止アクチュエータ112とを含むことができる。一時停止バルブアセンブリ142のこれらの様々な構成要素をより詳細にここで以下に議論する。
【0060】
図14A、
図14B、
図16A、及び
図16Bを参照すると、上側バルブ接続具又は上側バルブ本体126は、チャンバ124を下側バルブ本体128に流体接続する。上側バルブ本体126は、ネック260によって接続したヘッド256と台座258とを含むことができる。ヘッド256、台座258、及びネック260の各々は、ほぼ円筒形であり、かつそれを通る流体通路262を定めることができる。ヘッド256の外径は、台座258の外径よりもほぼ大きいとすることができ、これは、次に、ネック260の外径よりも大きいとすることができる。ヘッド256の直径は、チャンバ124の台座238を受け入れて固定するほど十分に幅広である。
【0061】
ヘッド256は、ヘッド256の上部面255から流体通路262に向けて内向きに傾斜した内部はす縁57を含むことができる。ヘッド256は、バルブ流れ開口276が貫通するように定められた底壁又は床272を含むことができる。
【0062】
図16Aを参照すると、ヘッド256の外面から長手方向にそれに沿って1又は2以上の位置合わせリブ270が延びることができる。位置合わせリブ270は、一時停止アクチュエータ112に係合し、それがそれに沿って移動するための軌道として作用するように位置決めされる。一例では、
図14A、
図16A、及び
図16Bに示すように、2つの位置合わせリブ270をヘッド256上に互いに約90~180度距離を置いて位置決めすることができる。位置合わせリブ270は、
図16Bに示すように細長台座を有する浅い矩形プリズムの形状を有することができ、又は他の形状とすることもできる。
【0063】
ネック260からは、ヘッド256から台座258までのネック260の全高に沿って支持リブ288が延びることができる。更に、
図16Cに示す一部の実施形態では、外向きにネック260の長さの一部分に沿って2つの支持ウィング264が延びる。支持ウィング264は、バルブ本体126をハンドル100内の望ましい位置に保持するように作用することができる。
【0064】
図16Bに示すように、台座258に隣接する流体通路262の部分は、ヘッド256の床272の下で台座258とネック260の間のインタフェースの近くに位置決めされたリップ280を含むことができる。リップ280の下にはUカップのような密封部材120bを位置決めすることができる。
【0065】
図14A、
図14B、
図17A、及び
図17Bを参照すると、下側バルブ本体128は、上側バルブ本体126とバルブ台座138とを作動可能に接続する。下側バルブ本体128は、複数の支持リブ400と、シェルフ404と、上端402と、リップ406と、環状壁420と、スカート408とを含むことができる。一実施形態では、支持リブ400は、シェルフ404と上端402の間で長手方向に延びてこれらの間に開放空間を定める。リップ406は、上端402から上方に延び、上端402を通して定められたバルブ本体開口部410を取り囲むことができる。環状壁420は、シェルフ404の底端に接続され、シェルフ404よりも大きい直径を含むことができる。スカート408は、環状壁420から下向きに延び、一部の実施形態では、スカート408の直径を環状壁420の直径よりも大きくすることができるように環状壁420から外向きに傾斜した上側部分422を含む。スカート408は、外側スカート壁414と内側スカート壁416とを含むことができ、スカートキャビティ412を定める。
【0066】
図14A、
図14B、及び
図18を参照すると、シャトル保持器130は、ハンドル100が一時停止モードにある時にポペットアセンブリ136のそばを通って流れる流体を受け入れる。シャトル保持器130は、レッジ308で当接する本体307とリップ309とを含むことができる。シャトル保持器130は、外部壁294と、開いた第1の端部290から開いた第2の端部292を延びるキャビティ298を定める段付き内部壁296とを含むことができる。開いた第1の端部290は、開口部306のリム304の周りにノッチによって分離された複数のタブ302を有する上部面300を含むことができる。タブ302は、シャトルバルブ134の円周よりも若干大きい円周を有する割れた円形縁部を定めることができる。リップの上側部分310は、タブ302及び開口部306に向けて内向きに傾斜することができる。
【0067】
図14A、
図14B、及び
図19を参照すると、一時停止モードが選択される時に、シャトルバルブ134は、ハンドル100を通る流体ストリームを中断する。シャトルバルブ134は、バルブ本体332と台座334とを含むことができる。本体332は、バルブの上部面344を定めることができ、台座334は底面346を定めることができ、一部の実施形態では、台座334は、バルブ本体332の底端から外向きに広がる。バルブ本体332は、その長さに沿ってほぼ中間に位置決めすることができるコネクタ溝336を含む。コネクタ溝336は、シャトルバルブ134が一時停止アクチュエータ112と相応に移動することを可能にする圧着特徴部に接続するように構成される。
【0068】
シャトルバルブ134は、バルブ本体332及び台座334を通して定められた流れ内腔342を含む。シャトルバルブ134の開いた第1の端部338は、流れ内腔342及び台座キャビティ348によって開いた第2の端部340に流体接続される。
【0069】
図14A、
図14B、及び
図20を参照すると、ホース108からチャンバ124への流体流れを選択的に切断するためにポペットアセンブリ136が使用される。ポペットアセンブリ136は、ポペットネック318によってポペット支持板316に接続された陥凹中心部分313を含むキャップ312を含むことができる。ポペット支持板316の上方には環状プラットフォーム314がネック318を取り囲むことができる。プラットフォーム314の直径は、キャップ312の直径にほぼ等しく、ポペット支持板316の最も広い直径よりも小さいとすることができる。キャップ312と環状プラットフォーム314は、ほぼシャトルバルブ134内に受け入れられるようにサイズ決定及び成形される。ポペット支持板316は、第1の面320と、第2の面322と、プラットフォーム314から外向きに延びる複数のスポーク324とを含む。2つの隣接するスポーク324は、それらの間に流路326を定めるように互いにから分離することができる。キャップ312とプラットフォーム314の間でポペットネック318の周りに密封部材120dを着座させることができる。
【0070】
図14A、
図14B、及び
図21を参照すると、保持リング132は、一時停止アクチュエータ112をシャトルバルブ134に作動可能に接続する。保持リング132は、一時停止バルブアセンブリ142の構成要素に係合するようにサイズ決定及び成形することができる。一例では、
図21に示すように、保持リング132は、ディスク形であり、かつキーホール切り欠き354を含むことができる。キーホール切り欠き354は、第1のスロット356aと、アーム開口356bと、中心開口356cと、ヒンジ開口356dとを含むことができる。中心開口356cは、シャトルバルブ134のコネクタ溝336の周りに適合するようにサイズ決定することができ、アーム開口356b及びヒンジ開口356dの各々は、下側バルブ本体128の支持リブ400の周りに適合するようにサイズ決定することができる。一部の実施形態では、保持リング132は、スナップリングとし、更にシャトルバルブ134の外径の周りにスナップ留めするほど十分に可撓性とすることができる。
【0071】
図2A、
図2B、
図3、
図5A、
図5B、
図14A、及び
図15を参照すると、一時停止アクチュエータ112は、ハンドルを一時停止モード又は清浄モードに入れるためにユーザによって移動される。一時停止アクチュエータ112は、ユーザがそれを移動するために把持することができるアクチュエータレバー362を定める前面365を有することができる。アクチュエータレバー362は、卵形であり、そこから外向きに延びてユーザがレバー362を容易に把持することを可能にする把持部分366を含むことができる。
【0072】
一部の実施形態では、前面365は、ハンドルハウジングの湾曲に一致するように凸に湾曲したものとすることができるが、他の実施形態では別様に構成することもできる。更に、前面365は、上側部分361から下側部分363に移行する時に深さを変えることができる。例えば、
図14Aに示すように、前面365が深さを移行させる時に、前面365の上側部分361と下側部分363の間に張出部386を定めることができる。
【0073】
一時停止アクチュエータ112は、前面365の後部から外向きに延びてアクチュエータ112の長手方向の長さに沿って延びる側壁370を含むことができる。2つの側壁370の間に支持リブ360を位置決めすることができ、支持リブ360は、一時停止アクチュエータ112の長手方向長さを延びる。一部の実施形態では、支持リブ360は、その残余よりも長い幅を有するストップ367を含むことができる。ストップ367は、ハンドルハウジングに対する一時停止アクチュエータ112の上向き運動を制限するために使用することができる。
【0074】
一時停止アクチュエータ112は、側壁370及びアクチュエータ112の後面から外向きに延びる2対の圧着特徴部382a、382bを含むことができる。圧着特徴部382a、382bは、一時停止アクチュエータ112の移動がそれと共に保持リング132を移動するように保持リング132をリムで圧着するように構成される。圧着特徴部382a、382bは、保持リング132に係合するための上側シェルフ372と下側シェルフ374を含むことができ、後面368から互いに平行に延びることができる。
【0075】
圧着特徴部382a、382bの各々は、互いに平行に延びる第1の上側突起376a、378aと第2の上側突起376b、378bとを含むことができる。第1の突起376a、378aは、第2の突起376b、378bから横方向に離間させることができ、アクチュエータ面上に定められたシェルフ壁380によって接続される。各上側突起376a、376bは、その下側突起378a、378bから上側シェルフ372と下側シェルフ374の間の保持間隙384の分だけ分離することができる。
【0076】
旋回アセンブリ
図3~
図5B及び
図22を参照して、旋回アセンブリ143をより詳細にここで以下に議論する。旋回アセンブリ143は、ハンドル100又はホース108の他方に対する平行移動又は回転移動を防止するのを助けることができる。旋回アセンブリ143は、バルブ台座138と台座カラー140とを含むことができる。バルブ台座138は、不動の下側バルブ本体128内に受け入れられるように構成される。バルブ台座138は、一連の積み重ねた同心ディスク438、439、440と、円筒形本体426と、細長逆目先端428とを含むことができる。上部ディスク438はスタックの中で最も小さい直径を有することができ、中間ディスク439は、上部ディスク438と底部ディスク440の間の直径を有する。ディスク438、439、440の各々の厚みは、各ディスクの間で増大することができ、上部ディスク438は最も小さい厚みを有し、中間ディスク439は2つのディスク438と440の間の厚みを有し、底部ディスク440は最も大きい厚みを有する。バルブ台座138は、逆目先端428から上部ディスク438の上部面432までの流れキャビティ430を定める。逆目先端428は、バルブ台座138とホース108の間の接続を強める1又は2以上の把持構成要素436を含むことができる。
【0077】
台座カラー140は、バルブ台座138の逆目先端428を受け入れるように構成された逆目開口442を定めることができる。一例では、
図3及び
図4Aに示すように、台座カラー140は、リム444と本体446とを含むことができる。台座カラー140は、形状が円筒形とすることができる。
【0078】
口腔洗浄器の組み立て
ハンドルの組み立ての実施形態をここで以下に議論する。下記の説明は、例示的であることしか意図しておらず、ハンドル100は、あらゆる方式であらゆる順序で組み立てることができることに注意しなければならない。一実施形態では、一時停止バルブアセンブリ142を組み立てるために、シャトルバルブ134が上側及び下側バルブ本体126、128内に受け入れられ、シャトル保持器130とポペットアセンブリ136とが両方共に下側バルブ本体128内に受け入れられ、アクチュエータ112の選択的な移動が更にシャトルバルブ134を上側及び下側バルブ本体126、128内で移動するように、一時停止アクチュエータ112が保持リング132によってシャトルバルブ134と作動可能に接続される。
【0079】
下側バルブ本体128のリップ406は、上側バルブ本体126の台座258内に受け入れることができ、流体通路262のリップ280の下に位置決めされた密封部材120bの下でそれに隣接するように位置決めすることができる。
【0080】
シャトル保持器130は、下側バルブ本体128のスカートキャビティ412内に受け入れることができる。シャトル保持器130の外部壁294は、その段状プロファイルが内側スカート壁416の段状プロファイルに従うように下側バルブ本体128の内側スカート壁416に隣接するように位置決めすることができる。シャトル保持器130の第2の端部292は、ポペット支持板316の第1の面320に隣接するように位置決めすることができる。シャトル保持器130の上部面300は、下側バルブ本体128のシェルフ404の下に位置決めされた密封部材120cの下に位置決めすることができる。上部面300内のタブ302及びノッチの構成は、水が密封部材120cに到達し、密封部材120cをシェルフ404に対して押圧し、それによって水が不在の場合よりも高速又は強力なシールを生成することを可能にすることができる。
【0081】
シャトルバルブ134の台座334及び本体332の下側部分は、シャトル保持器130のキャビティ298内に受け入れることができる。シャトルバルブ134の第1の端部338は、上側バルブ本体126の流体通路262内に受け入れることができる。上側バルブ本体126の支持リブ400は、シャトルバルブ134の本体332の一部分の両側を挟むことができる。ハンドル100が一時停止モードにある時に、上側バルブ本体126のヘッド256の床272の底面282とシャトルバルブ134の本体332の上部面344の間の空間内にシャトル区画284を形成することができる。スロット356aを拡幅し、保持リング132の中心開口356cをシャトルバルブ134のコネクタ溝336内に着座させるために、保持リング132をヒンジ開口356dにおいて屈曲させることができる。
【0082】
キャップ312と、ポペットアセンブリ136のポペットネック318の周りに位置決めされた密封部材120dとは、シャトルバルブ134の台座キャビティ348内に受け入れることができる。ポペット支持板316の第1の面320は、シャトルバルブ134の台座334の底面346の下でそれに隣接するように、更にシャトル保持器130の第2の端部292の下でそれに隣接するように位置決めすることができる。
【0083】
一時停止アクチュエータ112は、上側バルブ本体126のほぼヘッド256からバルブの下側ハウジングのスカート408まで延びることができる。一時停止アクチュエータ112の上側部分361の後部に各側壁370を上側バルブ本体126のヘッド256の位置合わせリブ270に隣接するように位置決めすることができる。同じく上側部分361では、少なくとも一時停止モードが選択されている時に、中心壁360の末端部分358は、上側バルブ本体126のヘッド256及び台座258に隣接するように位置決めすることができる。中心壁360の中間部分359は、上側バルブ本体126の台座258及び下側バルブ本体128の上板402に隣接するように位置決めすることができる。中間部分359は、シャトルバルブ134の本体332に対面することができる。一時停止アクチュエータ112の下側部分363の近くにある中心壁360の末端部分358は、下側バルブ本体128のスカートに隣接するように位置決めすることができる。保持リング132は、上側突起376a、376bと下側突起378a、378bの間に形成された間隙384内に捕捉することができる。上側突起及び下側突起376b、378bから構成される1つの対は、保持リング132のキーホール354のスロット356aの一部又は全てを横断することができる。上側突起及び下側突起376a、378aから構成される別の対は、ヒンジ開口356dの一部又は全てを横断することができる。
【0084】
ハウジング102が組み立てられる時に、一時停止アクチュエータ112のアクチュエータレバー362は、第1のシェル114内の一時停止アクチュエータ開口204内に位置決めすることができ、一時停止アクチュエータ112の前面365は、一時停止アクチュエータフレーム390の少なくとも一部分と反対の第1のシェル114の内壁174aに対して位置決めすることができる。開口204の上側及び下側部分392、394は、開口204がアクチュエータレバー362よりも長く、一時停止アクチュエータ112の残余よりも短いようにアクチュエータレバー362の長さを超えて延びる。この構成では、一時停止アクチュエータ112は、開口204内に保持され、それと共にアクチュエータレバー362及び一時停止アクチュエータ112が開口204及びフレーム390のいずれの側に進行する時も開口204内で長手方向に摺動することができる。ハンドル100上に一時停止アクチュエータ112を位置決めすることにより、ユーザは、ハンドル100に流体接続した口腔洗浄器を使用する間に容易に設定を変更すること又は流体ストリームを一時停止することができる。
【0085】
ハウジング102が組み立てられる時に、一時停止バルブアセンブリ142の様々な部分をレッジ150a、150b又は垂直支持壁148a、148bによって支持又は捕捉することができる。例えば、ヘッド256の下で上側バルブ本体126のネック260に隣接するようにレッジ150bを位置決めすることができる。別のレッジ150bを上側バルブ本体126の台座258の上方でネック260に隣接するように位置決めすることができる。別の例として、下側バルブ本体128の上板402をレッジ150bの上に載せることができる。下側バルブ本体128の保持壁288は、第2のシェル116のレッジ150bと垂直に延び、1又は2以上のレッジ150b内のスロット151に位置決めすることができる。
【0086】
旋回アセンブリ143を組み立てるために、バルブ台座138の逆目先端428が台座カラー140の逆目開口442内に受け入れられる。シェル114、116のレッジ150a、150bは、底部ディスク440の下でバルブ台座138の本体426に隣接するように位置決めすることができる。台座カラー140のリム444は、レッジ150a、150b上に載ることができる。
【0087】
カバーアセンブリとチャンバアセンブリとを接合するために、チャンバ124が、ラッチ180のアーム186の内壁188の間、及びラッチ180のネック196とラッチバネ450の終端部462の間に位置決めされる。チャンバ124は、ラッチボタン110に向う又はそこから離れるラッチ180の横移動が可能になるようにアーム186の間の空間を完全には占有しない場合がある。
【0088】
薬剤アセンブリ123は、チャンババルブ500をチャンバ124の台座238のバルブキャビティ227内に挿入することによって組み立てられる。
【0089】
ハウジング102が組み立てられる時に、チャンバ124のリム228をそれが第1及び第2のシェル114、116の上面207の平面の上方に延びるように上面207上のステップ205a上に着座させることができる。チャンバ124の本体230のネック236は、第1及び第2のシェル114、116のレッジ150a、150bを受け入れることができる。
【0090】
一時停止バルブアセンブリ142を旋回アセンブリ143に接続するために、バルブ台座138の上部ディスク438の上部面432は、ポペットアセンブリ136のポペット支持板316の第2の面322の下でそれに隣接するように位置決めすることができる。中間ディスク439は、下側バルブ本体128の内側スカート壁416に隣接するように位置決めすることができる。底部ディスク440がスカート408の下に位置決めされた時に、外側スカート壁414が底部ディスク440の外面441と同一面になることができるように、底部ディスク440の外径は、下側バルブ本体128のスカート408の外径とほぼ同じとすることができる。バルブ台座138の逆目先端428は、台座カラー140の逆目開口442内に受け入れることができる。
【0091】
ホース108の端部は、逆目先端428も上に適合させることができる。ホース108は、組み立てられたハウジング102のキャビティ172を開口146で出ることができる。
【0092】
薬剤アセンブリ123と一時停止バルブアセンブリ142とを接続するために、チャンバ124の台座238及びそのネック244に隣接する密封部材120aは、位置合わせされた上側バルブ本体126及び流体通路の中に受け入れることができる。例えば、上側バルブ本体126のヘッド256の上部面255をチャンバ124の本体230の下側部分234の下でそれに隣接するように位置決めすることができる。チャンババルブ500は、そのキャビティ510がチャンバ124の床248内の流れ開口250の下方及び上側バルブ本体126の流体通路262の床272内の流れ開口276の上方にくるように位置決めすることができる。
【0093】
カバーアセンブリ122は、ラッチボタン110をラッチバネ450にラッチ180を通して接続することによって組み立てることができる。ラッチ180のカプリングヘッド175及びタブクリップ176は、ラッチボタン110の板スロット164内に挿入される。タブクリップ176は、カプリングヘッド175の平面から若干離れるように傾斜させることができる。タブクリップ176がラッチボタン110の板スロット164内に挿入された状態で、クリップ176は、ヘッド175の平面に位置合わせするように屈曲させることができる。ここで、クリップ176は、元の位置に向けて湾曲し、自らをスロット164の内側に対して付勢し、それによってラッチボタン110をラッチ板118に固定することができる。ラッチ180の各脚182の係合面184は、ラッチバネ450の各終端部462の対応する係合突起464に当接することができる。ラッチバネ450のスパイン452は、第2のシェル116の内面に対して付勢することができる。
【0094】
カバーアセンブリ122の更に別の組み立ては、蓋118をトリムリング474、ラッチキャッチ212、及びハウジング102の各々に接続する段階を含む。トリムリング474は、蓋118のピン478をトリムリング474内の対応する孔479を通して装着することによって蓋118に、例えば、その外側リム495に接するように固定される。蓋118の一部分がラッチキャッチ212のウェル220内に延びるように、ラッチキャッチ212のキャッチ本体216及び固定シェルフ214は、蓋118のスロット484内にオーバーモールドする、インサートモールドする、又は他に埋め込むことができる。
【0095】
蓋118をハウジング102に接続する前に、一時停止バルブアセンブリ142と旋回アセンブリ143と薬剤アセンブリ123とが組み立てられ、第1及び第2のシェル112、114が、互いに固定されて一時停止バルブアセンブリ、旋回アセンブリ、及びチャンバアセンブリ142、143、123が封入される。
【0096】
蓋118は、ヒンジアセンブリ485を通してハウジング102に接続される。例えば、第2のシェル116のナックル206が、蓋118のヒンジ本体486の両側に位置決めされる。ピン490が、ナックル206のピン開口208を通して、更にヒンジ本体486のチャネル488を通して挿入される。蓋バネ492は、ヒンジ本体486及びブリッジ493の凹部491内に着座させることができ、ピン490をそのほぼ長手中心で取り囲むことができる。
【0097】
組み立てられた状態で、ユーザが歯科薬剤を挿入及び/又は除去することを可能にするように
図1A~
図24Bのハンドルの蓋118を開閉することができる。例えば、ユーザは、最初にラッチボタン110の本体156の外面158上を押下することによって蓋118を開けることができる。ラッチボタン110が押されると、ボタン110は、ラッチボタン156の各アーム160の終端又は係合端部162を通してラッチ180に対して力を作用する。特に、アーム160は、ラッチ180のショルダ190の上部壁192を押圧し、ラッチ180のネック196及び固定クラスプタブ200をハンドルの中心に向けて横方向に内向きに移動する。ラッチボタン110が押されると、剛性ラッチ190は、移動してラッチバネ450の係合突起464に対して力を作用する。ラッチバネはハウジングに対して位置が固定されているので、この力によってラッチアーム462が屈曲する。アーム462の可撓性により、ラッチ180をラッチキャッチ212に対して変位させることが可能になる。特に、ラッチ180が移動すると、ラッチ180のタブ200の係合面202が、ラッチキャッチ212のフック218の端部219から解除され、すなわち、タブ200の係合面202が水平に移動してラッチキャッチ212を脱座させる。ラッチ180がラッチキャッチ212を解除すると、ステップ205eに対する蓋バネ492の力が、蓋118及びキャッチ212をピボット回転させてハンドルから引き離す。この引き離しが発生する時に、キャッチ212及びフック218は、ラッチ180のキャッチ開口199を通過し、更に第1のシェル114のキャッチ開口154を通して蓋118がピン490上でピボット回転することを可能にする。このようにして、蓋を開けるのに必要とされるのは指でボタン110を押すことだけであるので、ユーザは、蓋118を片手で開けることができる。
【0098】
ボタン110に対するユーザによる水平の力が取り除かれると、ラッチバネ450が元の形状及び/又は位置に戻ることができる。特に、ラッチバネ452は、元の位置にはね返るか又は戻り、ラッチ180に対して復帰力を作用し、ラッチ180を水平に反対方向に移動して最初の位置に戻すことになる。
【0099】
蓋118を閉じるために、ユーザは、蓋118のその上に対して蓋バネ492の力に打ち勝つ下向きの力を作用し、蓋118は、ハンドルに向けてピン490の周りにピボット回転する。このピボット回転が発生する時に、ラッチキャッチ212は、ハウジング及びラッチ180のキャッチ開口154、199それぞれを通過する。タブ200の勾配面は、キャッチがラッチ係止位置に位置決めされてラッチの底面に係合するまでラッチ180上のキャッチ開口を容易に摺動して抜けることを可能にする。更に、フックがキャッチ開口を通過する時に、フック218部分がラッチ180のタブ200に係合し、ラッチ180を横方向に移動してフック218が開口199を通って延びることが可能になる。フック218がキャッチ開口199を通ると直ぐに、タブ200は、バネ452に向けてもはや押し付けられず、ラッチ180は、バネ452によって元の位置に向けて戻るように押し付けられ、フック218の端面がラッチ180の底面に係合する。
【0100】
先端の構成要素及び組み立て
一部の実施形態では、先端は、ハンドル100に作動可能かつ解除可能に結合することができる。一部の事例では、先端又は先端アセンブリは、1又は2以上のフィルタのような薬剤アセンブリの特徴部を含むことができ、これらのフィルタを容易に交換することを可能にする。
図7A及び
図7Bは、ハンドルとの併用のための先端アセンブリ104の様々な図を示している。
図7A、
図7B、及び
図12を参照すると、先端アセンブリ104は、先端カラー106と、先端本体512と、先端シールキャップ515と、フィルタ530とを含み、これらの各々に対しては下記で議論する。この先端構成は、美的に心地よく、更に機能的であるように意図したものであることに注意しなければならない。ハンドルへの結合の前後に先端の様々な部分がユーザに対して露出される可能性があるので、これらの特徴部は、美的外観、並びに機能性を高める方式で設計することができる。
【0101】
先端リング106又は先端カラーは、先端カラー534の直上でそれに隣接する位置で先端本体512の一部分を包囲する又は取り囲むことができる。先端リング又は先端カラー106は、様々なユーザに対して異なる先端を識別するために様々な色で形成することができる。これに加えて、先端カラー106は、その前面上に色付き特徴部、印刷特徴部、凹凸付き特徴部、刻印特徴部、ノッチ特徴部、又は他に形成された特徴部のような位置合わせアイコン539を含むことができる。一実施形態での位置合わせアイコン539は、下記で議論するように、ユーザがハンドル内で先端を容易に位置合わせすることを可能にするために先端の前部中心部分を示す印刷ドットである。一部の実施形態では、蓋118は、ユーザが先端を挿入する時に参照することができる対応する位置合わせアイコン471を含むことができる。
【0102】
先端本体512は、流体を通して放出することができる先端出口が終端に形成されたハンドルに対する噴射先端を形成する。先端本体512の長さにわたって流体の通過のためのチャネル514を定めることができる。先端本体512の反対端は、フィルタハウジング534を定め、先端シールキャップ515に係合し、フィルタ530を受け入れる。フィルタハウジング534は、先端本体512の底端に定めることができ、先端本体512の底部から下向きに延びる。例えば、フィルタハウジング534は、先端に対する拡大円筒形端部として定めることができる。
【0103】
フィルタハウジング534は、先端シールキャップ515、並びにフィルタ530に係合するための様々な特徴部を含み、更に、フィルタアセンブリを受け入れるための内腔536を定めることができる。一部の実施形態では、フィルタハウジング534は、シールキャップ515の各部分を受け入れるために環状溝として外部面上に定めることができる1又は2以上の接続溝541を含むことができる。フィルタハウジング534は、先端104がハンドル100内に挿入される時に、先端104が蓋118のクラウン470に隣接する先端キャビティ211の部分に係合する及び/又はそれを密封するのを助けることができる段付きリムを有することができる。先端の底端又はフィルタハウジング534は、位置合わせタブ538を更に含むことができる。位置合わせタブ538は、フィルタハウジング534の前部側壁から外向きに延びることができる。位置合わせタブ538のサイズ及び形状は、蓋118の蓋本体472のレッジ498内に定められた先端位置合わせノッチ497に対して相補的なものとすることができる。
【0104】
これに加えて、フィルタハウジング534は、その底端に濾過チャンバ536を定める。濾過チャンバ536は、先端本体512の底端531の上方に定められた内部シェルフ557を有する段付きチャンバとして定めることができる。チャンバ536の上端は、流れを先端流体通路514内に誘導する先細壁543を含む。チャンバ536の側壁は、追加の強度を与えるためにフィルタハウジング534の長手軸と平行に延びる垂直リブ537を含み、更に、チャンバ536の流体通路の直径を有意に低減することなくフィルタ530を定位置に固定するためのブラケットを定める。濾過チャンバ536の底部分は、このチャンバ内に延びる環状リムとして定めることができるスクリーン支持体532を更に含む。濾過チャンバ536の開口部を定める底壁531は、チャンバ開口部の周りに離間した1又は2以上の突起545を含むことができる。
【0105】
図7A~
図7Cを参照すると、先端シールキャップ515は、先端104がハンドルに位置決めされる時に先端の底端を密封するように構成され、更にフィルタハウジング534の外面の一部分に係合するように構成される。先端シールキャップ515は、スカート516と、外部壁522と、環状リップ528とを含むことができる。スカート516は、それが先端シールキャップ515の上端から離間し、下向きにかつシールキャップ515の中心軸から半径方向に離れるように延びるので傾斜面517を定める。スカート516は、一部の実施形態ではハンドルとの緊密密封を保証するための圧縮性シールとして作用することができる外周の周りに延びる環状ビーズとして形成されたリム518を含むことができる。他の実施形態では、リム518は、先端シールキャップ515と一体形成された又はそれに固定されたOリングによって形成することができる。
【0106】
スカート516の前面の一部分は、移行して位置合わせタブ540を形成することができる。タブ540は、ユーザが先端104を先端キャビティ211内に目視で位置合わせするのを支援する。これに加えて又はこれに代えて、タブ540は、蓋118が閉じられている最中に台座515が最初に接触するチャンバ124のリム228に接するシールキャップ515に補強を付加することができる。一部の例では、タブ540は、互いに固定された時にフィルタハウジング534の位置合わせタブ538に位置合わせするように形成される。一部の例では、タブ540は、形状が半円形であるが、あらゆる形状とすることもできる。
【0107】
図7Cの参照を続けると、シールキャップ515は、スカート516の底部から移行して外部壁522を定め、この外壁は、垂直壁526に移行する傾斜部分524を含むことができる。シールキャップ515は、垂直壁526から半径方向外向きに延びる端部ビーズ528で終端し、先端104がハンドル内に挿入される時に先端シール515がハンドル内の様々な面に接して密封されることを保証するためのOリング又は他の圧縮性特徴部として作用することができる。
【0108】
シールキャップ515は、蓋118とチャンバ124とに係合するための段付きリムを有することができる。リムは、蓋118及びチャンバ124の一部分に対して相補的なものとすることができる。一例では、
図12に示すように、リムは、ヒップ516の傾斜部分517に沿って、台座515の最も幅広の部分とすることができる環状リム518に至るまで拡大することができる。台座515のリムは、ヒップの底面520の一部分が露出されるように環状リム518から外部壁522に内向きに入り込むことができる。環状リップ528の直径は、外部壁522の垂直部分526の直径よりも大きいが、垂直壁522の勾配部分524の最大直径よりも小さいとすることができる。
【0109】
先端104を組み立てるために、先端カラー106が先端本体512の上に位置決めされ、フィルタハウジング534の上部面549上に載る。一部の実施形態では、カラー106が定位置にあることを保証し、先端本体512に対する回転を防止するために、本体突起551が先端カラー506内の対応する凹部553内に着座する。位置合わせアイコン539は、先端本体512の出口105と同じ方向で前方を向くように向けられる。
図7B及び
図7Cを参照すると、フィルタアセンブリ530、532は、フィルタハウジング534内に位置決めされる。例えば、フィルタスクリーン530は、フィルタチャンバ536内に受け入れられ、フィルタハウジング534によってレッジ557の底面に対して押圧される。レッジ557は、流体がフィルタチャンバ536から先端本体512内の流路514に流れる時にフィルタスクリーン530が外れるか又は他に位置を移動することを防止するように作動する。ここで、フィルタ530と同時に又はその後に挿入することができるスクリーン支持体532は、フィルタ530の下でフィルタハウジング534の内壁に接するように位置決めされる。突起545は、使用中のフィルタアセンブリの下向き移動を防止することができる。
【0110】
先端シールキャップ515は、フィルタハウジング534の外面の周りに受け入れられる。例えば、タブ540は、フィルタハウジング534のタップ538に位置合わせすることができ、先端シールキャップ515はフィルタハウジングに嵌合する。キャップ515を定位置に固定するために、シールキャップ515の上端は、フィルタハウジング534の密封溝537内に嵌合する。先端上に位置決めされる時に、シールキャップ515は、底端531のそばを通って延び、下側ビーズ528が先端アセンブリの終端を形成する。
【0111】
先端の挿入及び取り外し
ユーザは、先端104を
図1A~
図24Bのハンドル100内に挿入し、そこから取り外すことができる。多くの実施形態では、先端104は、ハンドル104の蓋118に固定され、蓋118と共にハンドル100から離れるようにかつそれに向けてピボット回転する。先端を挿入するために、ユーザは、蓋118及び先端104を開けることができ、先端出口105から始めて先端キャビティ211に通し、更に先端カラー106が蓋118のクラウン470の上方でそれに隣接するように位置決めされるまで蓋118の先端受け入れ開口210に通すことができる。先端104のフィルタハウジング534は、キャビティ211の内側に接し、蓋118のクラウン470に隣接するように着座する。フィルタハウジング534上の位置合わせタブ538が、蓋118の本体472のレッジ498内の先端位置合わせノッチ497内に位置決めされ、先端104が蓋118内に固定され、更に、先端104が蓋118に対して適正に位置合わせされることを保証する。
【0112】
更に、シールキャップ515が、蓋118の内面レッジ498に対して押圧され、スカート516の傾斜面517は、蓋118の内壁、例えば、面レッジ498の勾配に対応し、それと相補的な勾配を有する。先端104と蓋118の間の密封接続を保証するために、外側ビーズ518がレッジ496に係合し、それによって押される。シールキャップ515のタブ540も同じくノッチ497内であるがフィルタハウジング534のタブ538の下に位置決めされる。
【0113】
シールキャップ515とフィルタハウジング534との固定係合は、流体がチャンバ536を貫流して出口105から出る際の水圧下にあっても、先端104が蓋118に固定された状態に留まることになることを保証する。更に、蓋118がハンドルに対してピボット回転する時に、先端104は蓋118と共に移動することになり、ユーザが、先端104を取り外す必要なく口腔衛生タブレットを容易に挿入することを可能にする。
【0114】
蓋118が閉じられ、蓋118のラッチキャッチ212が、上述のようにラッチ180のクラスプタブ200によって捕捉されると、先端104は、蓋118と共にハウジング102に対して定位置に維持される。更に、蓋118が閉じられると、先端104のシールキャップ515は、チャンバ124の薬剤チャンバ226への開口部の中に引き入れられ、部分的にその中に着座する。先端シールキャップ515の環状リップ528は、リム228に接するように着座し、液密圧縮性シールが形成される。一部の実施形態では、環状リップ528とリム228とが互いに不規則に適合し、それによって先端104とチャンバ124の間のインタフェースの早期劣化を防止しながら液密シールを提供することができる。
【0115】
先端104の台座515のスカート516の底面520は、チャンバ124のリム228の上面224の上方でそれに隣接するように位置決めされる。スカート516の底面520とリム228の上面224の間のインタフェースは、環状リップ528とリム228の間のインタフェースに対して2次的なシールを形成することができる。
【0116】
シールキャップ515の外部壁522の勾配部分524は、リム228の内部壁222の勾配部分221に隣接するように位置決めされる。シールキャップ515及びビーズ528の圧縮性は、蓋118が開けられた時にシールキャップがチャンバに対して移動して蓋118と共に先端104を移動することを可能にしながら、チャンバとの密封係合を定めることができる。外部壁522の垂直部分526は、リム228の内部壁222の垂直部分223に隣接するように位置決めすることができる。
【0117】
先端104をハンドル100から取り外すために、ラッチボタン110が押下され、上述のように蓋ラッチが解除される。蓋118がハンドルから離れるようにピボット回転すると、先端シールキャップ515の環状リップ528は、蓋118のヒンジ本体486の凹部491内のバネ492の力を借りてチャンバ124のリム228から解除される。ユーザは、先端本体512又は先端カラー106を把持することなどによって蓋118の先端キャビティ210を通して先端104を引き抜くことができる。
【0118】
ハンドルの使用
ユーザは、口腔洗浄、及び/又は歯、歯茎、及び舌の洗浄に向けて
図1B~
図24Bのハンドル100及びそれが流体接続した口腔洗浄器10(
図1Aを参照されたい)を使用することができる。例えば、先端104がハンドル100に接続され、蓋118が開放位置にある場合に(
図24A及び
図24Bを参照されたい)、チャンバ本体230の薬剤チャンバ226が露出される。ユーザは、次に、チャンバ226での使用に向けて歯科薬剤を入れることができる。適切な歯科薬剤の一例は、引用によって本明細書にその全体が組み込まれている米国仮特許出願第62/453,949号明細書に記載されている。
【0119】
図12に示すように、タブレット590とすることができる口腔剤がチャンバ226内に受け入れられた状態で、タブレット590は、チャンバ226の直径の大部分にわたって張っている。一部の実施形態では、チャンバは、タブレット590の最長寸法がチャンバ直径の長さに近いようにサイズが決定される。このサイズ決定は、チャンババルブ500を通ってチャンバ226内に流入する水噴流がタブレット590の側部ではなく丸形の又は最長寸法の面に衝突することになることを保証するのを助ける。例えば、一部の実施形態では、タブレットチャンバ直径は、0.5インチから1.0インチの間、一部の実施形態では0.470インチであり、タブレット直径は、0.4インチから.90インチの範囲にわたり、一部の実施形態では0.440インチとすることができる。これらの実施形態では、約1:1というタブレット直径のためのチャンバ直径の比は、タブレットがその最大面で衝突を受けることを可能にして均等な溶解を保証し、更に、チャンバ226内の流体圧力が蓋118に対するラッチ機構に過大応力を与える程まで断面が過度に大きくないことを保証することが見出されている。これは、一部の事例では、タブレット590が、軸線方向寸法に圧縮されて水噴流がバルブ508を通ってチャンバ226に流入する時にタブレット590に軸線方向に、例えば、垂直に衝突する時により予想可能に分解する粒子又は粉末によって形成される場合があることに起因する。
【0120】
図24A及び
図24Bの参照を続けると、上流のスクリーン530は、蓋118に接続され、それと共にピボット回転してチャンバ226を露出することができ、それによってユーザが薬剤チャンバ226に容易にアクセスすることが可能になる。しかし、他の実施形態では、スクリーン530は不動状態に留まることができ、ユーザが、スクリーン530の周りで薬剤を巧みに扱うか又は他にスクリーン530を取り外し、その後に薬剤をチャンバ226内に入れる必要がある場合がある。
【0121】
図24A及び
図24Bに図示の実施形態では、開いた蓋118は、ヒンジアセンブリ485を通してハウジング102に接続された状態に留まる。これは、口腔衛生剤を挿入する時にユーザが蓋118を誤配置することを防止するのを助け、更に、ユーザが薬剤を挿入するために片手を空いたままに保つことを可能にする。
【0122】
歯科薬剤が挿入された状態で又はユーザが歯科薬剤を用いないことを望む可能性がある事例では、ユーザは、蓋118をピン490の周りにピボット回転させて第1及び第2のシェル114、116の上面207に向けて下向きに反転させることによって閉じる。蓋118のクラウン470の上面471上の把持部分494を押下することにより、バネ492の付勢が打ち負かされ、ラッチキャッチ212のフック218を第1のシェルのキャッチ開口154に通し、更にラッチ180のクラスプ開口199に通すことができる。キャッチが挿入された状態で、キャッチ先端は、ラッチ180に係合してそれをラッチバネ450に対して押圧し、ラッチバネ450は、屈曲してラッチ180が横方向に移動することを可能にし、キャッチをクラスプ開口199内に受け入れることを可能にする。次に、ラッチ180のクラスプタブ200の端部202が、ラッチキャッチ212のフック218の端部219を捕捉し、それによって蓋118がハウジング102に固定される。
【0123】
蓋118が閉鎖位置にある場合に(
図1Bを参照されたい)、トリムリング474の底面476は、第1及び第2のシェル114、116のステップ205cのような上面207に接触することができる。
【0124】
次に、ユーザは、洗浄器をオンにすることができる。特に、ハンドル100は口腔洗浄器10のリザーバ12のような流体源に流体接続され、電力が口腔洗浄器10に供給され、使用に向けてハンドル100の準備が整う。作動されると、ポンプ16は、リザーバ12からホース108を通してバルブ台座138内の流れキャビティ430内へ、更にシャトル保持器130のキャビティ298内に流体を引き入れる。リザーバ12及びポンプ16がハンドルに接続される場合(例えば、手持ち式口腔洗浄器)のような他の実施形態では、ホース108の代わりに内部流体通路を使用することができる。
【0125】
清浄モード中に(
図5Bを参照されたい)、一時停止アクチュエータ112を蓋118の近くに位置決めすることによって一時停止バルブアセンブリ142がオン又は開放位置に置かれる。保持リング132を通じて一時停止アクチュエータ112と作動可能に接続されたシャトルバルブ134が上側バルブ本体126のシャトル区画284内に移動される。シャトルバルブ134の本体332の上部面344は、上側バルブ本体126のヘッド256の床272の底面282に接近又は接触する。
【0126】
シャトルバルブ134の台座334の底面346とポペットアセンブリ136のポペット支持板316の第1の面320の間に、流れ間隙350が同時に生成される。シャトルバルブ134のこの位置では、ポペットアセンブリ136のキャップ312、ポペットネック318、及び密封部材120dは、シャトルバルブ134の台座キャビティ348の内側に着座するのではなく下方に位置決めされる。流体は、ホース108からバルブ台座138内の流れキャビティ430を通り、ポペット支持板316のスポーク324の間の流路326を通ってシャトル保持器130のキャビティ298内に、シャトルバルブ134の台座キャビティ348内に、更にシャトルバルブ134の流れ内腔342内に流れる。流体は、上側バルブ本体126内の流れ開口276を通り、チャンバ124の台座238のバルブキャビティ227内のチャンババルブ500を通過する。
【0127】
流体は、次に、チャンバ124の薬剤チャンバ226に流入し、存在する場合はチャンバ226内の口腔衛生剤と相互作用する。薬剤がタブレットである実施形態では、流体はタブレットを溶解し、流体ストリームの中に粒子が放出され、流体ストリームは、次に、これらの粒子を先端104内のチャネル514を通して運び、先端出口105から出してユーザの口の中に入れる。特に、流体ストリームの中に流れる粒子は、チャンバ226からフィルタハウジング534に移動し、フィルタチャンバ536内に流入する。流体は、流体通路514内に流入することができる前にフィルタアセンブリを通過する。フィルタスクリーン530は、先端出口105に送出される流れを濾過するように作用し、スクリーン530内の開口部のサイズによって決定された予め決められたサイズよりも大きい粒子が先端の中に漏出することが防止されることを保証する。言い換えれば、大きい粒子は阻止され、予め決められたサイズまで侵食又は溶解されるまでフィルタチャンバ536及び/又はチャンバ226内に留まる。この濾過は、使用中に先端が粒子で閉塞状態になるのを防止し、更に、ユーザが、望ましくない可能性がある大きい粒子を感じるのを防止するのを助ける。フィルタハウジング534内のフィルタブラケット557は、チャンバ536を通って進行する流体によって作用される有意な流体圧力の下であってもフィルタ530が定位置に固定された状態に留まることを保証する。流体がフィルタチャンバ536のその上の出口などを通ってフィルタハウジング534を出ると、先細壁543が流体通路を縮小し、流体を先端流れ通路514内に追い込む。先端流体通路514から、流体及び粒子は先端出口105を出てユーザの口腔の中に放出され、多くの場合に、汚れを除去するためにユーザの歯の外面に向けて誘導される。
【0128】
作動中に、ユーザは、先端104への流体流れを一時的に停止するために一時停止モードを作動させることができる。ハンドル100が接続した口腔洗浄器への電力を停止することなく一時停止モードを開始するために、以下の通りに一時停止バルブアセンブリ142を閉鎖位置まで移動しなければならない(
図5Aを参照されたい)。ユーザは、把持部分366を把持し、それを蓋118から離れるように(すなわち、停止位置又はオフ位置に)ハウジング102の長手軸に実質的に沿って移動することなどによって一時停止アクチュエータ112をハウジング102に対して下向きに手動で摺動させる。一時停止アクチュエータ112のこの並進移動はまた、結合された保持リング132を下向きに摺動させ、これは、次に、作動可能に接続されたシャトルバルブ134を下向きに摺動させる。洗浄モード中に達成されたシャトルバルブ134の台座334とポペット支持板316の間の流れ間隙350が閉じられる。シャトルバルブ134の台座334は、ポペット支持板316の第1の面320に接触し、それによってキャップ312、ポペットネック318、及び密封部材120dがシャトルバルブ134の台座キャビティ348の内側に受け入れられる。密封部材120dは、台座キャビティ348とのシールを提供するのを助け、流体が台座キャビティ348に流入することが部分的に又は完全に防止される。流体は、ホース108からバルブ台座138を通り、ポペット支持板316の流路326を通ってシャトル保持器130のキャビティ298内に流れることができる。しかし、流体は、シャトルバルブ134の流れ内腔342内に進入することができない。それにより、シャトルバルブ134を通って先端104に至る流体流れは一時停止又は停止される。チャンババルブ500は、口腔衛生剤と混合された流体がリザーバ12内に逆流することを防止するのを助ける。
【0129】
一時停止モードは、一時停止アクチュエータ112の電気的ではなく機械的な作動によって実施される。機械的に作動される一時停止モードは、ハンドル100内の電気回路に対する必要性を回避し、それによって電気回路が流体導管の物理的に直近に存在しないので、ハンドル100及びそれが流体接続した口腔洗浄器の安全性を改善するのを助ける。電気的に制御される代わりに機械的に制御される一時停止モードは、ハンドル100及び口腔洗浄器の製造コストも低減する。ハンドル100内には、そのような回路を給電するためのいずれの別個のバッテリも必要とされない。これに代えて、ハンドル100は、口腔洗浄器に電気配線する必要はない。従って、容易にアクセス可能かつ選択可能な一時停止モードが、有意に低い製造コスト及び高い安全性と共にユーザに提供される。
【0130】
代替実施形態
図5B及び
図5Cを参照すると、一部の実施形態では、一時停止バルブアセンブリ142は、保持クリップ630を含み、シャトル保持器130を含まない。シャトル保持器130と比較すると、保持クリップ630は、クリップ630が受け入れられる下側バルブ本体128の直径を含むサイズの縮小を可能にすることができる。保持クリップ630は、ハンドル100が一時停止モードにある時にポペットアセンブリ136のそばを通って流れる殆どの流体に対する障壁を与える。ハンドル100が洗浄モードにある時に、保持クリップ630は、シャトルバルブ134の台座334とのシールを形成することにより、水が下側バルブ本体128のシェルフ404の下に位置決めされた密封部材120cに接触することを防止する。保持クリップ630は、シャトルバルブ134がハンドル100の蓋118に向けて過度に遠くまで引っ張られるのを更に防止する。保持クリップ630を含む口腔洗浄器ハンドル100又は一時停止バルブアセンブリ142は、上述したものと類似の設計、構成、機能、組み立て、及び作動を有するが、以下の例外を有する。
【0131】
図5B及び
図5Cの参照を続けると、保持クリップ630は、外部壁794と段付き内部壁796とを有することができる。
【0132】
一時停止バルブアセンブリ142が組み立てられる時に、保持クリップ630は、その外部壁794が内側スカート壁416に隣接するように下側バルブ本体128のスカートキャビティ412内に受け入れることができる。保持クリップ630は、下側バルブ本体128のシェルフ404の下に位置決めされた密封部材120cの下に位置決めすることができる。水が密封部材120cに到達してそれをシェルフ404に対して押圧し、それによって水が不在の場合よりも速い又は強力なシールを生成することを可能にするように、保持クリップ630の内径は、シャトルバルブ134の外径よりも若干大きいとすることができる。
【0133】
シャトル保持器130を含む実施形態と比較して、一時停止バルブアセンブリ142が保持クリップ630を含む場合に、シャトルバルブ134の台座334及び本体332の下側部分をシャトル保持器130のキャビティ298の代わりに下側バルブ本体128のスカートキャビティ412内に受け入れることができる。洗浄モード又は一時停止モード中のいずれかに流体がハンドル100内に流れ込んでいる時には、流体は、シャトル保持器130のキャビティ298の代わりに下側バルブ本体128のスカートキャビティ412内に流れる。
【0134】
一時停止バルブアセンブリ142がオン位置又は開放位置に置かれ、シャトルバルブ134が蓋118の近くに位置決めされる洗浄モード中に、シャトルバルブ134の台座334が過度に遠くまで進行するのを保持クリップ630の内部壁796との接触によって阻止することができる。
【0135】
図32及び
図33を参照すると、一部の実施形態では、一時停止バルブアセンブリは、密封部材120c、例えば、Uカップを定位置に固定するための固定クリップ631を更に含むことができる。例えば、固定クリップ631は、金属のような高い強度及び/又は剛性の材料で形成され、かつ支持突起を含むことができる。一例では、固定クリップ631は金属星形ワッシャーである。金属の高い剛性及び強度は、密封部材120cに対する追加の支持を提供し、それが、それに対してバルブ134が移動する時に密封部材120cが定位置に留まることを保証するのを助ける。
【0136】
図23A及び
図23Bを参照すると、一部の実施形態では、ポペットアセンブリは、バルブ台座内に組み込まれて一体的バルブ台座638を形成し、これは、構成要素部品の個数を低減することによってハンドル100の製造コスト及び/又は製造時間を低減するのを助けることができる。一体的バルブ台座638を含む口腔洗浄器ハンドル100は、上述したものと類似の設計、構成、機能、組み立て、及び作動を有するが、以下の例外を有する。
【0137】
一体的バルブ台座638は、ホース108からチャンバ124への流体流れを選択的に切断するように構成される。一体的バルブ台座638は、積み重ねられた同心ディスク938、940によって細長逆目先端928に接続されたポペットアセンブリを含むことができる。ポペットアセンブリ636は、ポペットネック818によってポペット支持板816に接続された陥凹中心部分813を含むキャップ612を含むことができる。環状プラットフォーム814が、ポペット支持板816の上方でネック818を取り囲むことができる。キャップ812及び環状プラットフォーム814は、ほぼシャトルバルブ134内に受け入れられるようにサイズ決定及び成形される。ポペット支持板816は、上面820と、プラットフォーム814から外向きに延びる複数の支持特徴部824とを含む。隣接するが空間的に分離された2つの支持特徴部824間に流路826を定めることができる。キャップ812とプラットフォーム814間のポペットネック818の周りに密封部材120dを着座させることができる。
【0138】
底部ディスク940の第1の面937が露出され、下側バルブ本体128のスカート408と接続するのに利用可能であるように、上部ディスク938は、底部ディスク940よりも小さい直径を有することができる。
【0139】
底部ディスク940と逆目先端928の間に位置決めされた延長レッジ966は、ハンドル100内の望ましい場所に一体的バルブ台座638を維持するのを助けることができる。延長レッジ966は、第1及び/又は第2のシェル114、116のレッジ150a、150bと接続するように成形されたリップ968を各々が有することができる複数の半径方向に延びるアーム967を含むことができる。
【0140】
一体的バルブ台座638は、逆目先端928から上部ディスク938の上部面932までの流れキャビティ930を定める。逆目先端928は、一体的バルブ台座638とホース108の間の接続を強める1又は2以上の把持構成要素936を含むことができる。
【0141】
ハンドル100が組み立てられる時に、キャップ812と、ポペットアセンブリ636のポペットネック818の周りに位置決めされた密封部材120dとをシャトルバルブ134の台座キャビティ348内に受け入れることができる。ポペット支持板816の第1の面820は、シャトルバルブ134の台座334の底面346の下でそれに隣接するように、更に存在する場合はシャトル保持器130の第2の端部292の下でそれに隣接するように位置決めすることができる。
【0142】
一体的バルブ台座638のポペット支持板816及び上部ディスク938は、下側バルブ本体128のスカートキャビティ412内に受け入れられる。底部ディスク940の上部面937がスカート408の下に位置決めされた時に、外側スカート壁414を底部ディスク940の外面941と同一面にすることができるように、一体的バルブ台座638の底部ディスク940の外径は、下側バルブ本体128のスカート408の外径とほぼ同じとすることができる。一体的バルブ台座638の逆目先端928は、台座カラー140の逆目開口442内に受け入れることができる。
【0143】
旋回アセンブリ143を組み立てるために、一体的バルブ台座638の逆目先端428は、台座カラー140の逆目開口442内に受け入れられる。シェル114、116のレッジ150a、150bは、アーム967のリップ968がレッジ150a、150b上に載るように底部ディスク840の下に位置決めすることができる。
【0144】
洗浄モード中に、流体は、ホース108から一体的バルブ台座638内の流れキャビティ930を通り、ポペット支持板816の支持特徴部824の間の流路826を通ってシャトル保持器130のキャビティ298(又は保持クリップ630を有する実施形態では下側バルブ本体128のスカートキャビティ412)内に、シャトルバルブ134の台座キャビティ348内に、更にシャトルバルブ134の流れ内腔342の中に流れる。
【0145】
一部の実施形態では、口腔剤チャンバは、ハンドルではなく先端に接続することができる。
図24A~
図24Cは、一体的チャンバ568を含む先端550の例を示している。これらの実施形態は、ユーザが口腔衛生剤を実質的にあらゆる口腔洗浄器と併用することを可能にする。
【0146】
一例では、先端550は、例えば螺合又はスナップ装着などを通じて互いに接続する上側部分552と下側部分564とを含むことができる。上側部分552は、先端出口554とスカート560の間に位置決めされた本体556を含むことができる。先端チャネル558aは、上側部分552を通して定めることができ、かつ流体の通過を可能にすることができる。スカート560内には、下側部分564を受け入れるためのキャビティ562を定めることができ、キャビティ562は、下側部分564を固定するためのネジ山のような係合特徴部574aを含むことができる。
【0147】
下側部分564は、先端入口572で終端するステム570に接続されたチャンバ本体566を含むことができる。チャンバ本体566をステム570の上方に位置決めすることは、多くの異なる設計又は方式の口腔洗浄器ハンドルの上端と容易に係合するように構成することを可能にするのを助ける。
【0148】
上側部分552の場合と同様に、先端入口572からチャンバ本体566にステム570を通して先端チャネル558bを定めることができる。
【0149】
チャンバ本体566は、チャンバ568を定めることができる。チャンバ568は、口腔衛生剤を受け入れるようにサイズ決定及び成形することができる。例えば、チャンバ568の直径は、チャネル558a、558bの直径よりも大きいとすることができる。口腔衛生剤が壁582に接着することを防止するのを助け、更に流体が薬剤の周りで流れることを可能にするのを助けるように、チャンバ568の内壁582上に1又は2以上のリブ569を形成することができる。
【0150】
チャンバ本体566の外壁584上には、ネジ山のような係合特徴部574bを形成することができる。係合特徴部574a、574bが上側部分552を下側部分564に接続することができ、更に固定するのを助けることができるように、係合特徴部574bは、上側部分552の係合特徴部574aと相補的なものとすることができる。
【0151】
上側部分552が下側部分564に接続された時に、チャンバ568の上方の上側部分552内にスクリーン576、スクリーン支持体578、及び密封部材580のうちの1又は2以上を着座させることができる。スクリーン576は、チャンバ568内の薬剤からの大きい粒子が先端チャネル558a又は先端出口554を閉塞させるのを防止するのを助けることができる。
【0152】
密封部材580は、例えば、Oリング又はUカップとすることができ、上側部分552と下側部分564の間に液密シールを提供するのを助けることができる。
【0153】
他の実施形態では、チャンバ568は、上側部分552と下側部分564の両方の中に定めることができる。
【0154】
図26A~
図32は、口腔清浄ハンドルの別の実施形態601の様々な図を示している。ハンドル601は、ハンドル100と実質的に同じとすることができ、ハンドル601に関して具体的に議論しないいずれの要素もハンドル100内に組み込まれること又はそれと同じとすることができる。ハンドル601は、
図1A~
図5Cに図示の実施形態の同様の特徴部に各々が類似とすることができるハウジング605と、一時停止アセンブリ603と、ラッチアセンブリ607と、蓋609とを含むことができる。
【0155】
ハウジング605に関して、このハウジングは、異なる前部シェル又は第1のシェル611を含むことができる。
図26Cを参照すると、前部シェル611は、ラッチアセンブリ607の各部分を受け入れて収容するラッチ支持キャビティ616と、キャッチ212がハンドルハウジングに対して移動する時にキャッチ212を誘導するラッチガイド615とを含むことができる。特に、前部シェル611は、前部シェル611の上端の近くに定められてシェルの内部面から外向きに延びる上側リブ618を含むことができる。ラッチリブ617は、上側リブ618と平行に延び、1又は2以上の接続領域によって上側リブ618に接続することができ、この接続は、リブ617、618の剛性を高めるのを助ける。ラッチリブ617及び上側リブ618は、前部シェル611の幅のかなりの部分にわたって延びることができる。これに加えて、ラッチリブ617の下に下側リブ619a、619bを位置決めすることができ、下側リブは、シェル幅の一部分に沿って延びることができる。一実施形態では、下側リブ619a、619bは、ボタン開口152の隣接する側部に形成された2つのリブ619a、619bに分断することができる。ラッチリブ617は、ボタン開口152の幅にわたって延び、それに対して下側リブ619a、619bは、ボタン開口152の幅の中に部分的にしか延び込まない。このようにして、ボタン開口152は、前部シェル611の外側では完全な開口部を有するが、内面から形成されたリブによって部分的に塞がれる。組み立てられた時に、ラッチキャビティ616は、ラッチ本体が下側リブ619a、619b上に着座し、ラッチリブ617がラッチ180、625の上部面にわたって延びるようにラッチ180、625を受け入れる。
【0156】
図26Cの参照を続けると、ラッチガイド615は、ラッチリブ617及び任意的に上側リブ618によって形成される。ラッチガイド615は、蓋609の開閉中にラッチアセンブリのキャッチ212を誘導するように作用する。ラッチガイド615は、ラッチの移動に対する軌道又はガイドを定めるように作用するので、ユーザが蓋を開閉する時にキャッチ212が滑らかに移動することを可能にする。
【0157】
図27を参照すると、ハンドル601は、
図13A~
図13Bに示すものと比較して異なる薬剤ハウジングを含むことができる。
図27の実施形態では、薬剤ハウジング617は、タブレット590を受け入れるためのチャンバ226と類似に構成された薬剤チャンバ673を定める。薬剤チャンバ673は、その底壁を通して定められたチャンバ入口675を通して流体を受け入れる。薬剤ハウジング617は、その外面上に定められた間隔形成溝677を含むことができる。間隔形成溝677は、ラッチの場所に位置合わせされてユーザが蓋を開閉する時にラッチアセンブリに対して追加の横移動空間を与える環状溝とすることができる。間隔形成溝677は、チャンバ673がタブレット590を受け入れるほど十分に大きい直径を有することを可能にし、同時にハンドル601の全体的な直径を増大させることなくラッチアセンブリの十分な移動を可能にする。
【0158】
ハンドル601のラッチアセンブリ621及び蓋619は、
図1A~
図24Bのラッチアセンブリ及び蓋と比較して異なる特徴部を含むことができ、その各々を順に議論する。
【0159】
図28~
図29Bを参照すると、ラッチアセンブリ621は、ボタン110と、ラッチ625と、付勢要素又はバネ452とを含む。一部の実施形態では、ボタン110及びバネ452は、
図8A及び
図8Bと同じとすることができる。しかし、ラッチ625は異なる場合がある。例えば、ラッチ625は、その第1の端部から外向きに延びる固定ヘッド635と、その反対側から延びるアーム627a、627bとを含むことができる。固定ヘッド635は、ボタン110を固定するように構成され、かつラッチ625をボタン開口164内に保持するのを助けるように作用する固定突起637のような固定要素を含むことができる。固定ヘッド635に対するボタン110の運動を制限し、ユーザの力が完全にラッチ625に伝達されることを保証するために、固定ヘッド635の各側壁上にボタンストップ639を形成することができる。ラッチ625の固定ヘッド635の上部面を通してキャッチ開口633を定めることができ、キャッチ開口633を定めるラッチ壁の第1の端部においてキャッチスライド641の面がラッチ625の上部面から底面に角度又は勾配が付いている。キャッチスライド641の勾配は、ラッチキャッチがラッチ625を通って延びる時にラッチキャッチを支援し、ラッチキャッチが過度に早く捕捉することを防止するように意味している。
【0160】
図29Bを参照すると、キャッチ座部643が、ラッチ625の底面上に定められて底面から下向きに延びている。キャッチ座部643は、突起として形成され、かつキャッチに係合するように構成することができる。一実施形態では、キャッチスライド641は下に傾斜し、キャッチ座部643を一体的に形成する。ラッチ625は、様々な方式で形成することができるが、一例では、金属射出成形工程を通じて形成することができる。
【0161】
図29A及び
図29bを参照すると、ラッチアーム627a、627bは、互いの鏡像とすることができ、かつバネ452に係合してラッチ180に関して上述したようにラッチがユーザによって作動された時にこのバネを屈曲及び変形させる係合面として定めることができる係合端部629a、629bを含むことができる。
【0162】
図30及び
図31を参照すると、蓋609は、蓋118と実質的に類似とすることができる。しかし、この例では、ラッチ625に係合するキャッチ649は、異なる形状を含むことができ、かつ任意的に、型打ち金属工程に対して金属射出成形によって形成することができる。キャッチ649は、蓋609に固定するか又はそれと一体的に形成することができる。一実施形態では、キャッチ649は、蓋609から下向きに延びてキャッチを内部に受け入れるキャッチハウジング655によって蓋609に固定される。キャッチ649は、キャッチハウジング655から下向きに延びてほぼ「フック」形状を有することができ、キャッチ649の底端651は、上向きに方向転換してキャッチ座部653を定める。キャッチ座部653は、実質的に平面であり、かつキャッチ649の延長の長さに対して垂直な面上に定めることができる。
【0163】
ホース旋回
使用中に、ユーザが口の異なる区域にアクセスするためにハンドル100を異なる角度及び位置に移動する時に、ホース108は、ハンドル100の望ましい向きを維持しながら絡み、曲げ、又は捻りのない状態に留まるためにハンドル100に対して自由に回転することができる。特に、ユーザがハンドル100を異なる向きに移動する時に、ホース108は、ハンドル100がハウジング102内でハウジング102に対して回転する時にハンドル100への接続部で回転することができる。例えば、バルブ台座138は、バルブ台座138の逆目先端428に接続されたホース108の回転が、バルブ台座138と、存在する場合にポペットアセンブリ136と、シャトルバルブ134と、保持リング132と、下側バルブ本体128とをハウジング102内でハウジング102に対して回転させるように、下側バルブ本体128のスカート408に超音波溶接することができる。一部の実施形態では、台座カラー140、バルブ台座138、シャトルバルブ134、保持リング132、及び下側バルブ本体128のうちの一部又は全ての材料は、導入される抗力が最小であるか又は全くないように低摩擦であるように選択される。
【0164】
結論
全ての方向の言及(例えば、上側、下側、上向き、下向き、左、右、左向き、右向き、上部、底部、上方、下方、垂直、水平、時計周り、及び反時計周り)は、読者による本発明の実施形態の理解を助けるための識別目的にのみ使用するものであり、特に本発明の位置、向き、又は使用に関して特許請求の範囲で具体的に示さない限り制限を生じることはない。接合の言及(例えば、取り付けられた、結合された、接続された、及び接合されたなど)は、広義に解釈しなければならず、要素の接続間の中間部材及び要素間の相対移動を含む場合がある。従って、接合の言及は、2つの要素が直接に接続されて互いに固定関係にあることを必ずしも示唆しない。
【0165】
以上の仕様、実施例、及びデータは、特許請求の範囲に定めるような本発明の例示的実施形態の構造及び使用の完全な説明を提供するものである。主張する本発明の様々な実施形態をある一定の程度の具体性によって又は1又は2以上の個々の実施形態を参照して上述したが、当業者は、主張する本発明の精神又は範囲から逸脱することなく開示した実施形態に多くの変更を加えることができるであろう。従って、他の実施形態が考えられる。以上の説明に含まれて添付図面に示す全ての内容は、限定ではなく特定の実施形態の単に例示として解釈すべきであることを意図している。以下の特許請求の範囲に定めるような本発明の基本要素から逸脱することなく、詳細又は構造に変更を加えることができる。