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特許7258833血液処理用の溶液を供給する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】血液処理用の溶液を供給する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20230410BHJP
【FI】
A61M1/16 161
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020189341
(22)【出願日】2020-11-13
(62)【分割の表示】P 2016573472の分割
【原出願日】2015-06-15
(65)【公開番号】P2021045559
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-12-14
(31)【優先権主張番号】102014108444.6
(32)【優先日】2014-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501276371
【氏名又は名称】フレセニウス・メディカル・ケア・ドイチュラント・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ユルゲン・クレヴィングハオス
【審査官】白川 敬寛
(56)【参考文献】
【文献】特開昭59-115051(JP,A)
【文献】特表2006-516915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/14- 1/16
A61M 1/34
A61M 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体外血液回路(2000)及び/又は血液カセットを含み、血液処理装置(1000)を介して、更に前記体外血液回路(2000)及び/又は前記血液カセットを介して行われる、患者の血液処理用の溶液を供給するための制御又は調整ユニットを含む血液処理装置(1000)であって、前記患者の前記血液処理のための前記血液処理装置(1000)が、
第1の流体としての食塩水、新しい透析液、又は置換剤用の第1の供給源(Q4’)と、
前記第1の供給源(Q4’)の下流に接続する、少なくとも1つの第1の導管(4’)と、
第2の流体としての薬物の濃縮液用の第2の供給源(Q6)と、
前記第2の供給源(Q6)の下流に接続する、少なくとも1つの第2の導管(6’)と、
少なくとも1つの接合部(6)であって、前記体外血液回路(2000)の一部、及び/又は前記血液カセットの一部と流体連通し、且つ前記第1の供給源(Q4’)及び前記第2の供給源(Q6)の両方が前記接合部(6)と流体連通するように、前記第1の導管(4’)及び前記第2の導管(6’)の両方が合流する、少なくとも1つの接合部(6)と、
前記接合部(6)の内部に存在する流体を搬送するために配置された、第1の流体搬送装置(P6)と、
前記第2の流体を前記第2の導管(6’)及び/又は前記接合部(6)へと搬送するために配置された第2の流体搬送装置(P6’)と、
前記第1の流体搬送装置(P6)のポンプ機能をモニタするための第1のモニタ装置(41)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のポンプ機能をモニタするための第2のモニタ装置(43)と、
を含み、ここで、第1の流体搬送装置(P6)と前記接合部(6)の上流に配置された流体の供給源は、前記第1の供給源(Q4‘)及び第2の供給源(Q6)のみであり、
前記制御又は調整ユニットが、前記血液処理装置と協働して、
前記第1の流体及び前記第2の流体の配合物が、前記接合部(6)を通って搬送されるように、少なくとも前記第1の流体搬送装置(P6)を動作させることと、
前記第1の流体を前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送し、前記第2の流体を前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送することと、ここで、前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送される前記第1の流体の体積と、前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送される前記第2の流体の体積との比は、調整可能であり、
前記第2の流体搬送装置(P6’)によって、前記第2の流体を前記第2の供給源(Q6)から、前記第2の導管(6’)の内部及び/又は前記接合部(6)へと搬送することと、
第1のモニタ装置(41)及び/又は第2のモニタ装置(43)によって、前記第1の流体搬送装置(P6)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のうちの少なくとも1つによって前記接合部(6)へと搬送された体積をモニタするか、又は、前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)によって、それぞれ、前記第1の流体搬送装置(P6)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のうちの少なくとも1つの、前記接合部(6)への供給量をモニタすることと、を行うように構成されており、
ここにおいて、
(A)前記第2の流体搬送装置(P6’)が、ピストンを有するシリンジポンプである、又はシリンジポンプを備え、前記制御又は調整ユニットが、
前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)によって、前記ピストンが動かされた距離を検知することと、
比較装置によって、前記検知した距離を基準データと比較することと、
を行うように更に構成されている、
又は、
(B)前記第1のモニタ装置(41)及び前記第2のモニタ装置(43)は滴下カウンタとして設計されており、前記制御又は調整ユニットが、
それぞれ前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)によって、前記第1及び/又は第2の流体の滴下を数えることと、
比較装置によって、検知した前記滴下の数を基準データと比較することと、
を行うように更に構成されている、
血液処理装置(1000)。
【請求項2】
前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送される前記第1の流体の前記体積と、前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送される前記第2の流体の前記体積との前記比は、使用者によって決定及び/又は調整される、請求項1に記載の血液処理装置(1000)。
【請求項3】
前記第1のモニタ装置(41)及び前記第2のモニタ装置(43)が前記滴下カウンタとして設計されているとき、前記制御又は調整ユニットが、前記滴下の数が前記基準データから逸脱した場合、前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送される前記第1の流体の前記体積と、前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送される前記第2の流体の前記体積との前記比を自動的に調整するように更に構成されている、請求項1又は2に記載の血液処理装置(1000)。
【請求項4】
前記制御又は調整ユニットが、
少なくとも1つの計器(W1)によって、前記第1の供給源(Q4’)の重量の変化を検知することと、
前記第1の供給源(Q4’)の前記重量の前記検知した変化に基づいて、前記第1の流体搬送装置(P6)の搬送量を検知することとを行うように更に構成されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)。
【請求項5】
前記制御又は調整ユニットが、前記第1の流体搬送装置(P6)の前記検知した搬送量を比較及び/又はモニタするように更に構成されている、請求項4に記載の血液処理装置(1000)。
【請求項6】
前記制御又は調整ユニットが、前記第1の供給源(Q4’)の前記検知した重量の変化に基づいて、前記第1の流体搬送装置(P6)の前記搬送量を調整するように更に構成されている、請求項4に記載の血液処理装置(1000)。
【請求項7】
血液透析装置、血液濾過装置、又は血液透析濾過装置として構成された、請求項1~6のいずれか一項に記載の血液処理装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)を介して、更に体外血液回路(2000)及び/又は血液カセットを介して行われる、患者の血液処理用の溶液を供給するための制御又は調整ユニットの作動方法であって、前記患者の前記血液処理のための前記血液処理装置(1000)が、
第1の流体としての食塩水、新しい透析液、又は置換剤用の少なくとも1つの第1の供給源(Q4’)と、
前記第1の供給源(Q4’)の下流に接続する、少なくとも1つの第1の導管(4’)と、
第2の流体としての薬物の濃縮液用の少なくとも1つの第2の供給源(Q6)と、
前記第2の供給源(Q6)の下流に接続する、少なくとも1つの第2の導管(6’)と、
少なくとも1つの接合部(6)であって、前記体外血液回路(2000)の一部、及び/又は前記血液カセットの一部と流体連通し、且つ前記第1の供給源(Q4’)及び前記第2の供給源(Q6)の両方が前記接合部(6)と流体連通するように、前記第1の導管(4’)及び前記第2の導管(6’)の両方が合流する、少なくとも1つの接合部(6)と、
前記接合部(6)の内部に存在する流体を搬送するために配置された、第1の流体搬送装置(P6)と
前記第2の流体を前記第2の導管(6’)及び/又は前記接合部(6)へと搬送するために配置された第2の流体搬送装置(P6’)と、
前記第1の流体搬送装置(P6)のポンプ機能をモニタするための第1のモニタ装置(41)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のポンプ機能をモニタするための第2のモニタ装置(43)と、
を含み、ここで、第1の流体搬送装置(P6)と前記接合部(6)の上流に配置された流体の供給源は、前記第1の供給源(Q4‘)及び第2の供給源(Q6)のみであり、
前記制御又は調整ユニットは、前記第1のモニタ装置(41)、前記第2のモニタ装置(43)、前記第1の流体搬送装置(P6)、および前記第2の流体搬送装置(P6’)と信号通信しており、
前記作動方法が、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記第1の流体及び前記第2の流体の配合物が、前記接合部(6)を通って搬送されるように、少なくとも前記第1の流体搬送装置(P6)を作動させるステップと、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記第1の流体が前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送され、前記第2の流体が前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送されるように、第1の流体搬送装置(P6)及び/又は前記第2の流体搬送装置(P6’)を作動させるステップと、ここで、前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送される前記第1の流体の体積と、前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送される前記第2の流体の体積との比は、調整可能であり、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記第2の流体を前記第2の供給源(Q6)から、前記第2の導管(6’)の内部及び/又は前記接合部(6)へと搬送するように、前記第2の流体搬送装置(P6’)を作動させるステップと、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記第1の流体搬送装置(P6)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のうちの少なくとも1つによって前記接合部(6)へと搬送された体積をモニタするように、第1のモニタ装置(41)及び/又は第2のモニタ装置(43)を作動させるステップ、又は、前記第1の流体搬送装置(P6)及び前記第2の流体搬送装置(P6’)のうちの少なくとも1つの、前記接合部(6)への供給量をモニタするように、それぞれ、前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)を作動させるステップと、を備え、
ここにおいて、
(A)前記第2の流体搬送装置(P6’)が、ピストンを有するシリンジポンプである、又はシリンジポンプを備える場合、前記作動方法は、更に、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記ピストンが動かされた距離を検知するように、前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)を作動させるステップと、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記検知した距離を基準データと比較するように、比較装置を作動させるステップと、を備える、
又は、
(B)前記第1のモニタ装置(41)及び前記第2のモニタ装置(43)が滴下カウンタとして設計されている場合、前記作動方法は、更に、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、前記第1及び/又は第2の流体の滴下を数えるように、それぞれ前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)を作動させるステップと、
前記血液処理装置(1000)と協働する前記制御又は調整ユニットが、検知した前記滴下の数を基準データと比較するように、比較装置を作動させるステップと、を備える、
制御又は調整ユニットの作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液処理のために溶液を供給する、請求項1による方法に関する。また、本発明は、請求項10による制御ユニット、及び請求項11による血液処理装置に関する。さらに、本発明は、請求項20によるデジタル記憶媒体、請求項21によるコンピュータプログラム製品、及び請求項22によるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
実際には、活性剤又は活性物質(以後、薬剤、薬物及び/又は薬理学的な活性物質のことを略して示す)は、幾つかの体外血液処理セッションにおいて、これによって使用される血液回路に添加される。
【0003】
溶液の添加は、実際には、溶液バッグ(或いは略してバッグ)等の容器を用いて行われ、薬剤又は薬物が溶液中に存在する。溶液は、様々に高濃度であり得る。血液中で薬剤が定められた濃度に達するための溶液の体積は、溶液中の薬剤の濃度に依存することは言うまでもない。これにより、高濃度の溶液及び低濃度の溶液は共に、各々その利点及び欠点を持つ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高濃度の薬剤を入れた溶液バッグの利点は、使用されるバッグが比較的長持ちしてバッグ交換の間隔を長くできることであり、バッグを交換する時間を節約し、且つこのようなバッグのための保管場所が非常に小さくて済む。高濃度のバッグを使用することの欠点は、高濃度の溶液が、血餅を形成する等、患者の血液と不均一に混じりがちなことである。
【0005】
低濃度のバッグを使用することの利点は、その溶液が血餅の形成に繋がりにくいのと同時に、患者の血液とより均一に混じり合うことである。低濃度のバッグを使用することの欠点は、使用される溶液バッグの持ちが比較的悪く、よってバッグ交換の間隔が短く、バッグを交換する回数が増えることである。また、このようなバッグは、比較的広い保管場所を必要とし、調達及び廃棄の費用増加につながる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
血液処理用の溶液を供給する別の方法及び装置を特定することが、本発明の目的である。
【0007】
また、本発明による方法を実行可能な血液処理装置、並びに本発明による方法を実行するために設けられた制御ユニット、適切なデジタル記憶媒体、適切なコンピュータプログラム製品、及び適切なコンピュータプログラムが特定される。
【0008】
本発明による目的は、請求項1の特徴を有する方法によって達成される。また、請求項10の特徴を有する制御ユニット、並びに請求項11の特徴を有する血液処理装置によっても達成される。本発明による目的は更に、請求項20、21、及び22による、デジタル記憶媒体、コンピュータプログラム製品、並びにコンピュータプログラムによって達成される。
【0009】
本発明による方法を用いて達成可能な全ての利点は、やはり本発明による装置によって、本発明による幾つかの実施形態において、減ずることのない方法で達成され得る。
【0010】
本発明による方法は、患者の血液処理用の溶液を供給することに関し、これは、血液処理装置によって、並びに体外血液回路及び/又は血液カセットを用いることによって実施される。本方法は、少なくとも、血液処理装置を提供することを包含し、血液処理装置は、患者の血液の処理の目的で、後述の装置及び機器を含む、流体連通及び/又は信号接続してこれらと接続可能である、或いはこれらに接続される。
【0011】
したがって、血液処理装置は、第1の流体として、(好ましくは生理的)食塩水(例えば、0.9%のNaCl溶液)、新しい透析液又は置換剤(即ち置換流体)その他の適切な溶液又は流体を入れた、或いはこれらの溶液又は流体用の、少なくとも1つの第1の供給源を備え、又はこれに接続される。第1の供給源は、第1の供給源の下流に接続する、及び/又はこれと流体連通する、1つの第1の導管を更に備える、又はこれに接続される。これらの事項をわかりやすくするために、第1の流体は、以下では置換剤の新しい透析液として示されるが、これには、いかなる制限又は限定も存在するべきではない。第1の流体は、上記で示され又は説明されるように、例えば食塩水であってもよい。新しい透析液又は置換剤に関する、以下に示す詳細は、当業者がこの前提について異議がないならば、減じられることなく食塩水等にも当てはまる。
【0012】
血液処理装置はまた、濃縮液又は溶液として、第2の供給源の第2の流体として利用可能な薬剤又は薬物用の、少なくとも1つの供給源を備え、或いはこれに接続される。
【0013】
血液処理装置はまた、第2の供給源の下流に接続し、及び/又はこれと流体連通する、少なくとも1つの第2の導管を備える。
【0014】
血液処理装置は、少なくとも1つのいわゆる接合部又は共同導管を更に備える。この接合部又は共同導管は、好ましくは動脈導管部又は静脈導管部と、場合により体外血液回路の別の部分と、及び/又は場合により血液カセットの別の部分と流体連通する。これは、第1及び第2の流体の両方がその中に存在し、一緒に又は共同して流れる、即ち同時に流れ得るため、接合部又は共同導管として示される。この目的のために、第1の導管及び第2の導管は、接合部又は共同導管に開放され或いは合流し、その結果、第1の供給源及び第2の供給源の両方が、接合部又は共同導管と流体連通し、且つ/或いは配合又は混合された流体を形成する接合部又は共同導管の設計によって、第1の供給源から流れる第1の流体、及び第2の供給源から流れる第2の流体が、接合部又は共同導管で合流する。
【0015】
血液処理装置は、流体を搬送するための、少なくとも1つの第1の搬送装置を更に備える。第1の搬送装置は、好ましくは体外血液回路及び/又は血液カセットにおいて、又はその中で、接合部又は共同導管内に存在する流体を搬送するように配置される。
【0016】
本発明による方法は、第1の流体と第2の流体との配合物が、接合部又は共同導管の中に、且つ好ましくは体外血液回路又は血液カセットの動脈導管部又は静脈導管部の中に搬送されるように、少なくとも第1の搬送装置を動作させるステップを更に包含する。
【0017】
本発明による制御ユニットは、本発明による方法を実行するのに適切であり、且つ本発明による方法を実行するために設けられ、並びに/又は配置及び/若しくは構成される。
【0018】
本発明による血液処理装置は、体外血液回路及び/又は血液カセットを備え、或いはこれに接続される。血液処理装置は、第1の流体としての新しい透析液又は置換剤用の、少なくとも1つの第1の供給源と、第1の供給源の下流に接続する、少なくとも1つの第1の導管と、濃縮液又は溶液として、第2の供給源に第2の流体として存在する、薬剤又は薬物用の少なくとも1つの第2の供給源と、第2の供給源の下流に接続する、少なくとも1つの第2の導管と、少なくとも1つの接合部又は共同導管であって、体外血液回路の一部及び/又は血液カセットの一部と流体連通し、且つ第1の供給源及び第2の供給源の両方が接合部と流体連通するように、その中を第1の導管及び第2の導管の両方が、流れ、又は通り、又は合流し、且つ/或いは接合部又は共同導管は、第1の供給源から流れる第1の流体及び第2の供給源から流れる第2の流体が、配合又は混合された流体を形成しながら、その中で合流するように配置された、接合部又は共同導管と、接合部又は共同導管の内部に存在する流体を搬送するように配置された、第1の流体搬送装置とを備え、或いはこれらに接続される。
【0019】
本発明による血液処理装置は、本発明による方法を実行するために提供され、且つ/或いは配置及び/又は装備される。
【0020】
本発明による制御ユニットは、本発明による方法を実行するのに適切であり、且つ本発明による方法を実行するために設けられ、並びに/又は配置及び/若しくは構成され、例として以下で説明されるように、この目的に必要な各装置と相互作用する。
【0021】
特に、電気的に読み出し可能な制御信号を有する、ディスク、CD、EPROM又はDVD等の、特に機械可読データ記憶装置としての、本発明によるデジタル媒体、特に不揮発性記憶媒体は、本発明による方法の機械的ステップが遂行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと相互作用することができる。
【0022】
このようにして、本発明による方法の機械的に実行されるステップの全て又は幾つかが遂行される。
【0023】
本発明によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータ上でこのコンピュータプログラム製品を実行する際に、本発明による方法の機械的ステップを遂行するための、揮発性の、又は機械可読媒体に保存されたプログラムコードを含む。本発明によれば、コンピュータプログラム製品は、例えば、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを有する包括的なシステム(例えば、コンピュータプログラムを有する電子機器)としての組み込みシステム、コンピュータで実施されるコンピュータプログラムのネットワーク(例えば、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム)、又はコンピュータ製品がロードされ、実行され、保存若しくは開発される、コンピュータとして理解されてもよい。
【0024】
本明細書で用いられる機械可読媒体という用語は、本発明の幾つかの実施形態では、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって解釈可能なデータ又は情報を含む媒体を示す。この媒体は、ディスク、CD、DVD、USBスティック、フラッシュカード、SDカード等のデータ媒体であってもよい。
【0025】
本発明によるコンピュータプログラムは、コンピュータ上でこのコンピュータプログラムを実行する際に、本発明による方法の機械的ステップを遂行するためのプログラムコードを含む。本発明によるコンピュータプログラムは、例えば、コンピュータプログラムを含む、物理的な、すぐに配布可能なソフトウェア製品として理解されてもよい。
【0026】
本発明による方法の、機械的に実行されるステップの全て又は幾つかが遂行されることは、本発明によるコンピュータプログラム製品、及び本発明によるコンピュータプログラムにも当てはまる。
【0027】
本発明による実施形態は、当業者が技術的に不可能であることを認めない限り、以下の特徴の全て又は幾つかを任意の組み合わせで含むことができる。本発明の有益な展開は、そのそれぞれが、従属する請求項の主題でもある。
【0028】
以下の実施形態の全てにおいて、「~することができる、~してもよい、~され得る、~する場合がある(may be)」又は「有することができる、有し得る、有してもよい、有する場合がある(may have)」等の表現の使用は、各々「好ましくは~である(preferably is)」又は「好ましくは~を有する(preferably has)」等の同意語として理解されるべきであり、且つ本発明による例示的実施形態を示すことが意図される。
【0029】
本明細書で数値を表す語が示されている場合は常に、当業者はこれを数値の下限の表示として理解する。したがって、これが当業者に認められるいかなる矛盾にもつながらないならば、当業者は、例えば「1つの」という表示は常に、暗黙的に「少なくとも1つ」と読み取る。この理解もまた、当業者の観点からこれが技術的に可能であれば、数値を表す語は、例えば「1つの」は代替的に「ぴったり1つの」を意味し得るという解釈と同様に、本発明に包含される。この両方が本発明に包含され、且つ、本明細書で使用される全ての数値を表す語に当てはまる。
【0030】
本発明による幾つかの特定の例示的実施形態では、第1及び第2の導管のみが、接合部又は共同導管に開放又は合流するが、第3又は更に別の導管は存在しない。
【0031】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、接合部又は共同導管は、意図されているように用いられるときであっても、血液を通さない。接合部又は共同導管は、対応する場所に配置される。これにより、接合部又は共同導管は、別の導管に通じる血液に開放又は合流することができる。
【0032】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、接合部又は共同導管、及び/或いは第1の搬送装置は、接合部又は共同導管に存在する流体が、血液ポンプによって搬送されないように、或いは搬送されることのないように配置される。
【0033】
本発明による幾つかの特定の例示的実施形態では、第1及び第2の流体のみが、接合部又は共同導管に存在する、配合又は混合された流体を形成又は構成する。これらの実施形態では、混合又は配合された流体の組成に、他の流体は含まれない。特に第1の搬送装置の上流にある、第1の供給源及び第2の供給源と同様の他の供給源は、接合部又は共同導管と流体連通しない。
【0034】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、接合部又は共同導管は、水源又は血液供給源に接続されず、或いはこのような供給源によって供給されない。
【0035】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、新しい透析液又は置換剤は、第1の供給源ですぐに使用可能である。特に、第1の供給源の内容物から、すぐに使用できる新しい透析液、又はすぐに使用できる置換剤を生成する工程において、水と混ぜる必要がない。
【0036】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、第1及び/又は第2の流体は、第1又は第2の供給源に液体として存在するが、粉末及び/又は乾燥した状態では存在しない。
【0037】
本発明による幾つかの特定の例示的実施形態では、第1及び/又は第2の供給源は、バッグである。
【0038】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、1つ又は幾つかのタンクで、接合部又は共同導管に存在する、新しい透析液、置換剤、或いは混合又は配合された流体が、混ざることはない。
【0039】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、接合部又は共同導管の内容物を搬送できる1つ又は2つの搬送装置は、接合部又は共同導管が、体外血液回路又は血液カセットの血液に通じる部分に開放、或いは合流する点の上流に配置される。
【0040】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、少なくとも1つの第2の搬送装置を備え、或いはこれに接続される。この方法は、第2の搬送装置によって、第2の流体を第2の供給源から、第2の導管に、及び/或いは接合部又は共同導管に搬送するステップを更に包含する。
【0041】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、第2の搬送装置は、重力、若しくは毛細管現象又は毛管作用によって、第2の流体を独占的に、又は部分的に搬送する搬送装置ではない。
【0042】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、本方法は、特に使用者によって決定及び/又は調整された、第1及び第2の流体に対して決定した、又は調整可能な体積若しくは流れで、第1の流体を第1の供給源から第1の導管へと搬送するステップ及び、第2の流体を第2の供給源から第2の導管へと搬送するステップを包含する。
【0043】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、本方法は、各々第1及び/若しくは第2のモニタ装置によって、第1の搬送装置及び/若しくは第2の搬送装置によって接合部へと搬送された体積をモニタするステップ、又は第1の搬送装置及び/若しくは第2の搬送装置の接合部への各供給量をモニタするステップを包含する。
【0044】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、本方法は、第1のモニタ装置及び/又は第2のモニタ装置によって、ピストン等の第2の搬送装置の一部が動かされた距離を判定するステップを包含する。本方法は、比較装置によって、検知された距離を基準データと比較するステップを更に含む。
【0045】
本発明による具体的な例示的実施形態では、本方法は、滴下カウンタによって、第2の流体の滴下を数えるステップを包含する。本方法は、比較装置によって、検知された滴下の数を基準データと比較するステップを更に包含する。
【0046】
基準データは、本明細書では、データ領域として理解される。これらは、例えば、表として提出されてもよく、電子的に記憶されてもよい。
【0047】
計算した滴下の数が基準データから逸脱した場合は、標識又は警告が発せられる。第1の流体と第2の流体との間の混合は、代替的に、又は付加的に、検知された逸脱に対する反応に応じて、或いは反応として、自動的に調整され得る。
【0048】
本発明による幾つかの特定の例示的実施形態では、この方法は、少なくとも1つの計器によって、第1の供給源の重量の変化を検知するステップを包含する。第1の搬送装置によって搬送された供給量又は体積は、検知された重量の変化に基づいて判定され得る。これは、比較、調整、又はモニタする方法において行うことができる。その結果は、第1の搬送装置の制御の修正処置に用いられてもよく、それはここでは調整であり得る。比較、調整、又はモニタの結果は、情報又は警告として、使用者に対して伝えられ得る、又は発せられ得る。
【0049】
検知した重量の変化から、第1の搬送装置の供給量を決定するときは、これは例示的に、計算され、表から取得され、或いは近似的に判定又は推定されてもよい。これにより、第1の搬送装置によって搬送される、第1の流体と第2の流体との配合物における、又はこの配合物の中にある、第2の供給源から来る第2の流体の一部についての知見等の、付加的な情報が考慮され得る。
【0050】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、第2の供給源は、好ましくは、独占的に、実質的に、又は主に、クエン酸塩溶液、カルシウム溶液、又はヘパリン溶液を含む。本発明による幾つかの例示的実施形態では、第2の供給源は、電解液を含まない、或いは(任意の組み合わせで)限られた電解液のみを含む。本発明との関連において、これらは、重炭酸塩、塩化物、銅、グルコース、鉄、マグネシウム、リン酸塩、ナトリウム及び亜鉛を含む。
【0051】
米国特許出願公開第2006/0037910号明細書、及び特にその段落[0040]~[0042]に記載されているように、本発明による幾つかの実施形態では、クエン酸塩溶液は、クエン酸塩を含む。この関連する開示内容は、参照することによって本願の主題ともされる。
【0052】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、血液透析装置、血液濾過装置、又は血液濾過透析装置である。
【0053】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、第1の搬送装置のポンプ機能をモニタするための第1のモニタ装置を備える。
【0054】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、第2の搬送装置のポンプ機能をモニタするための第2のモニタ装置を備える。
【0055】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、第2の搬送装置は、ピストンを有するシリンジポンプである、又はシリンジポンプを備える。第2のモニタ装置は、第2の搬送装置のポンプ機能をモニタするように構成される。したがって、第2の搬送装置のピストンが動かされた距離が検知される。検知の結果は、比較装置によって、基準データと比較される。
【0056】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、第1及び/又は第2のモニタ装置は、第1及び/又は第2の搬送装置のポンプ機能をモニタするように構成される。このために、第1及び/又は第2の流体の滴下を数えることによって、各搬送装置の機能をモニタする。各搬送装置は、検知した滴下の数の基準データとの比較を介してモニタされる。
【0057】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、血液処理装置は、好ましくは本発明による、1つの制御又は調整ユニットを備える。制御又は調整ユニットは、別の装置、特に血液処理装置と相互作用して、本発明による方法を実行するようにプログラム及び/又は構成され得る。
【0058】
本発明による幾つかの実施形態では、体外血液回路は、管セットである。いずれの場合においても、体外血液回路は、血液透析、血液濾過、血液透析濾過等の際に、患者の血液を体外に導くために設けられる。
【0059】
本発明による幾つかの実施形態では、体外血液回路は、少なくとも一部において、機能装置の不可欠な部分として、且つ適切であれば永久的な部分として具体化され、他の部分においてはこの限りではない。従って、体外血液回路の自由に動かせる管部は、血液カセット等の機能装置上又は機能装置内に、1つの部分として繋がっている、或いは一体化していてもよく、この逆もまた可能である。
【0060】
血液カセットは、本発明による幾つかの実施形態では、血液処理に用いられる装置である。血液カセットの例は、使い捨ての血液カセット、1回使用の血液カセットを含む。
【0061】
血液カセットの例示的実施形態は、特に、2009年4月23日にドイツ特許商標庁に提出された「Externe Funktionseinrichtung,Blutbehandlungsvorrichtung zum Aufnehmen einer erfindungsgemaessen externen Funktionseinrichtung,sowie Verfahren」という名称のドイツ特許公開第10 2009 018 664号明細書の出願者の出願、及び2009年6月10日にドイツ特許商標庁に提出された、同じ名称のドイツ特許公開第10 2009 024 468号明細書の出願者の出願に開示されている。各々の開示内容は、参照することにより全体が本願に組み込まれる。
【0062】
体外血液回路の動脈導管部は、本発明による幾つかの実施形態では、体外血液処理のために患者の身体を離れた患者の血液が流れ込む導管部であり、且つ透析装置等の血液処理装置に入る前に存在する。
【0063】
本発明による幾つかの例示的実施形態では、動脈導管部の第1の部分は、ダブルニードル透析法における動脈針接続部等の、患者との動脈針接続部であり、又は動脈針接続部を包含する。
【0064】
体外血液回路の静脈導管部は、本発明による幾つかの実施形態では、透析装置等の血液処理装置での処理後に、体外で処理された患者の血液が、ここから患者の身体の方に流れる、又は身体内に戻る導管部である。
【0065】
本発明による幾つかの実施形態では、第1の搬送方向は、血液処理の際の慣例により、患者の動脈アクセス(血液脱血点)から、血液フィルタ又は透析装置等の血液処理装置に至り、その後、体外回路の静脈線部を通って静脈アクセス(血液返血点)に至る、搬送方向に対応する。流路の基準点に対して第1の搬送方向に配置される全ての装置は、従って下流に配置される。基準点に対して、第1の搬送方向とは反対に配置される装置は、従って上流に配置される。
【0066】
制御ユニットは、本発明による幾つかの特定の実施形態では、調整ユニットとして設計される。
【0067】
本発明による血液処理装置は、本発明による幾つかの実施形態では、血液透析装置、或いは血液濾過装置又は血液透析濾過装置として具体化される。
【0068】
本発明による血液処理装置は、本発明による幾つかの実施形態では、本発明による少なくとも1つの制御ユニットを備える。
【0069】
本発明による幾つか又は全ての実施形態は、上述及び/又は後述の利点の1つ、幾つか、又は全てを示し得る。
【0070】
本発明の幾つかの実施形態を介して達成可能な利点は、例示的に高濃度のクエン酸塩を含むバッグが、第2の供給源として使用されてもよいことである。使用される各バッグは、従って、比較的長持ちする。従ってバッグ交換の間隔を長くすることができ、これによりバッグを交換する時間及び労力を節約し、このようなバッグ用に小さい保管場所しか必要とせず、且つ調達及び廃棄に労力をほとんど要さない。
【0071】
これにより、第2の供給源の内容物は、高濃度にも関わらず、血餅を形成する等、患者の血液と不均一に混合する傾向がなく、これは内容物が、新しい透析液又は置換剤を介して希釈された後にのみ患者の血液に導入されるからであり、希釈は接合部又は共同導管で行われる。
【0072】
別の達成可能な利点は、第2の供給源(バッグ等)から引き込まれた体積によって起こる、著しい流体バランスの誤差がないことと考えられ、第2の供給源は、本明細書に添付の図面の例にあるように、通常は計量されず、従って流体バランスには含まれない。その理由は、第2の供給源におけるその濃度が高いために、第2の流体に与えられる接合部又は共同導管内の体積は、比較的小さい、又は非常に小さくてもよいからである。これは、添付の図面に見られるように、特に第1の供給源から来て、通常は新しい透析液又は置換剤として計量される第1の流体の体積との比較において、非常に小さい場合がある。第1及び第2の流体からの、配合された流体の大部分又は一部、即ち第1の流体は、十分にバランスがとられ、有益な方法でこれをより正確にする。
【0073】
本発明による幾つかの実施形態で提供されているように、本方法が、第1の供給源の重量の変化を検知するステップを包含する場合は、第1の搬送装置の供給量、又はこれによって搬送された体積は、検知された重量変動に基づいて決定され得る。これは有益に、第1の搬送装置の活動をモニタする役割を果たす。搬送装置が設定されたように搬送しない場合の、使用者に対する警告又は警報、第1の搬送装置の調整又は制御、及び/又は計器から得られた情報の検討は、しばしば高精度であり、いかなる方法においてもポンプの制御性に関しては比較的正確である。各々の結果は、それらに関する知られている利点を加味して検討される。
【0074】
以後、本発明は、添付の図面を参照しながら、単に例示的に説明される。図において、同一の参照符号は、同様又は同一の構成要素又は部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】第1の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
図2】第2の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
図3】第3の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
図4】第4の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
図5】第5の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1は、体外血液回路2000を有する、本発明による血液処理装置1000の簡略化した図を示す。
【0077】
体外血液回路2000は、ここでは例示的に血液フィルタ又は透析装置である、血液処理装置3000を含む、又はこれに接続される。体外血液回路2000の動脈導管部1は、患者(図示せず)の血管系から、血液フィルタ3000へと血液をもたらす又は運ぶ。体外血液回路2000の静脈導管部3は、血液フィルタ3000から、患者(図示せず)の血管系へと血液をもたらす又は運ぶ。
【0078】
図1に示されている血液処理装置1000は、本明細書で説明される方法が実行される装置の一部のみを介する、血液ポンプP1を有する。血液ポンプP1は、図において流れの方向を一般的に示す小矢印で示されているように、体外血液回路2000の一部を介して、血液フィルタ3000に血液を搬送する。
【0079】
前述のポンプP1に加えて、図1に示されている配置は、これも全くの任意選択で、幾つかの他のポンプP2、P4、P5、及びP6を含み、これらは、搬送装置P6以外は全くの任意選択で設けられ、搬送装置P6は、本実施形態では第1の搬送装置と理解されるべきである。
【0080】
ポンプP4は、任意選択のポンプのうちの1つである。これは、バッグ等の対応する供給源Q4から、及び新しい透析液導管4を用いて、任意選択で存在するバッグH2を用いたバッグ加温を介して、新しい透析液を搬送する/もたらすために設けられる。
【0081】
このようにして供給された新しい透析液は、再び血液フィルタ3000から出て、ポンプP2によって支持された使用済み透析液導管2を通って、廃棄され得る。
【0082】
ポンプP5もまた、任意選択のポンプのうちの1つである。これは、バッグ等の供給源Q5から静脈導管部3に、カルシウムの溶液(Ca溶液)を供給する、又はもたらす。
【0083】
ポンプP6は、図1の特定の実施形態に基づいて任意選択ではなく、図1の例では、ポンプP6は第1の搬送装置であると理解される。ポンプP6は、ここでは接合部と理解される導管6に沿って、配合又は混合された流体を動脈導管部1に搬送する。
【0084】
配合された流体は、第1の接合部6を形成し、かつ第1の流体と第2の流体の配合又は混合となる第2の導管6‘を有する交点K、即ち第1の導管4’との接続から又は接続によって生成される。
【0085】
第1の流体は、ここでは新しい透析液(但し置換剤、食塩水その他の溶液又は液体であってもよい)のバッグ等の第1の供給源Q4’から来て、まず導管4’の交点Kまで搬送される。
【0086】
第2の流体は、ここではクエン酸塩又はクエン酸塩濃縮液(Ci濃縮液)を含むシリンジである、第2の供給源Q6から来て、且つ第2の導管6’の交点Kに搬送される。シリンジは、ここには示されていないが、独自の搬送装置であるシリンジポンプを有する。当業者には明らかであるが、第2の供給源Q6がシリンジではなく、例えばバッグの場合は、このようなシリンジポンプは必要ではない。この事例では、搬送装置はポンプであって、且つ任意選択ではない。
【0087】
第1の導管4’及び第2の導管6’は、交点又は交差点Kに合流する、或いはここから流れて、接合部6に入る。
【0088】
この例では、第1の供給源Q4’及び供給源Q4は、全く同一の流体、即ち新しい透析液用の独立した供給源である。しかしながら本発明は、Q4及びQ4’が全く同一の供給源であること、又は互いに流体連通する複数の供給源であることをも包含する。
【0089】
任意選択の動脈センサPS1は、血液ポンプP1の上流に設けられ、動脈圧P_artを測定する。
【0090】
また、任意選択の圧力センサPS2は、血液ポンプP1の下流で、血液フィルタ3000の上流、且つ、もし設けられるならば、ヘパリンの添加部位25の上流に設けられる。これは、血液フィルタ3000の上流の圧力を測定する(PHFとは、「血液濾過器(pre-hemofilter)」を表す)。
【0091】
血液フィルタ3000の下流で、使用済み透析液導管2のポンプP2の上流にある、更に別の圧力センサPS4が、血液フィルタ3000の圧力フィルタを測定するために設けられてもよい。
【0092】
血液フィルタ3000を出た血液は、脱気装置31を備えることができる静脈血液チャンバ29を流れる。
【0093】
図1の例では、供給源Q4及びQ4’、並びに収集又は廃棄された使用済み透析液は、必要に応じてバランスがとられる。3つの計器W1、W2、及びW3が、バランスをとる目的で設けられる。
【0094】
本明細書で示される例は、重量バランスに対応する。しかしながら、本発明はまた、バランスチャンバによる等の、その他のバランスをも包含する。
【0095】
例えば、交点Kは、バランスユニットと流体連通していてもよい。第2の供給源Q6から生じていない、配合された流体の体積割合、即ち第1の流体は、必要に応じてバランスユニットによって補正される。
【0096】
図1に示す例示的な配置は、第1のモニタ装置41を含む。これは、第1の搬送装置、この事例ではポンプP6の正しい機能をモニタするため、及び/又は流動率若しくは流量を検知するために設計される。
【0097】
図1に示す例示的な配置は、第2のモニタ装置43を更に含む。これは、第2の搬送装置、この事例では、第2の供給源Q6を有するシリンジポンプの正しい機能をモニタするため、及び/又は供給量若しくは流量を検知するために設計される。第2のモニタ装置43は、全くの任意選択で、距離センサとして認識可能に設計される。第1のモニタ装置41及び第2のモニタ装置43は両方とも、滴下カウンタとして設計されてもよい。第1のモニタ装置41及び第2のモニタ装置43は両方とも、図示されていない比較装置に接続されてもよい。
【0098】
また、図1にモニタ装置45の例で示されているように、他のモニタ装置が設けられてもよい。
【0099】
本発明による制御又は調整ユニット4000が、図1に示されている。これは、全ての関連装置と信号通信しており、どのような場合でも、又は特に、ポンプP6と信号通信している。
【0100】
図2は、第2の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置1000の簡略化した図を示す。
【0101】
ポンプP6’は、第2の搬送装置を表す、又は第2の搬送装置である。ポンプP6’は、第2の供給源Q6の下流、且つ交点Kの上流に配置される。
【0102】
滴下チャンバ51は、第2の供給源Q6とポンプP6’との間に設けられる。滴下チャンバ51は、モニタ装置を介してモニタするために使用され得る。図2の実施形態は、第1の供給源Q4’及び第2の供給源Q6の領域、並びに導管6の領域に、単に例示的に、モニタ装置を1つのみ備える。
【0103】
第2の供給源Q6は、単に例示的に、任意の濃縮液を含む。
【0104】
図3は、第3の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置1000の簡略化した図を示す。
【0105】
第1のモニタ装置41及び第2のモニタ装置43とが両方とも導管6’にあることにより、図3の実施形態は図1のものとは異なっている。第1の導管6は、しかしながら、単に例示的に、モニタ装置は有していない。
【0106】
図4は、第4の実施形態における体外血液回路を有する、本発明による血液処理装置1000の簡略化した図を示す。
【0107】
第1の搬送装置としてのポンプP6が、配合された流体を動脈導管部1ではなく、静脈導管部3に導入することにより、図4の実施形態は図1のものとは異なっている。
【0108】
また、図1の詳細を参照されたい。
【0109】
図5は、第5の実施形態における体外血液回路2000を有する、本発明による血液処理装置の簡略化した図を示す。
【0110】
図5の実施形態では、第1の供給源Q4’が置換剤を含む一方で、供給源Q4は、新しい透析液を含む。供給源Q4’は、単に例示的に、カルシウム濃縮液を含む。
【0111】
この配置は、図1図4の実施形態とは対照的に、置換剤用のバッグを有する、別のバッグ加温器H1を含む。後希釈の置換剤用に、置換剤を搬送するために、ポンプP3が供給源Q4’の下流で、(バルブであってもよい、又はバルブを有してもよい)添加部位の上流に設けられる。
【0112】
接合部6は、静脈導管部3に流れ込む。
【0113】
以下の特徴は、図示されていないが、本発明による各実施形態において、やはり全くの任意選択であり、且つ任意の組み合わせで提供されてもよい。
【0114】
動脈導管部1は、動脈クランプを備えてもよい。
【0115】
動脈導管部1は、任意選択の追加の装置として、動脈隔壁を備えてもよい。
【0116】
静脈導管部3は、静脈気泡検知器/光センサを備えてもよい。
【0117】
静脈導管部3は、静脈クランプを備えてもよい。
【0118】
血液カセットは、逆止弁を備えてもよい。
【0119】
体外血液処理中に、体外血液回路2000の導管の内部、又は血液カセットの内部にヘパリンを添加する目的で、体外血液回路2000又は血液カセットは、対応するポートによって、ヘパリン溶液又はシリンジ等の、ヘパリンの添加部位25に接続される、或いは接続されていてもよい。
【0120】
動脈導管部3は、動脈気泡検知器/光センサを備えてもよい。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
血液処理装置(1000)を介して、更に体外血液回路(2000)及び/又は血液カセットを介して行われる、患者の血液処理用の溶液を供給する方法であって、前記方法が、
前記患者の前記血液処理のための前記血液処理装置(1000)を提供するステップであって、
第1の流体としての食塩水、新しい透析液、又は置換剤用の少なくとも1つの第1の供給源(Q4’)と、
前記第1の供給源(Q4’)の下流に接続する、少なくとも1つの第1の導管(4’)と、
薬剤又は薬物用の少なくとも1つの第2の供給源(Q6)であって、前記薬剤又は薬物は、濃縮液又は溶液として、前記第2の供給源で第2の流体として使用可能な、第2の供給源(Q6)と、
前記第2の供給源(Q6)の下流に接続する、少なくとも1つの第2の導管(6’)と、
少なくとも1つの接合部又は共同導管(6)であって、前記体外血液回路(2000)の一部、及び/又は前記血液カセットの一部と流体連通し、且つ前記第1の供給源(Q4’)及び前記第2の供給源(Q6)の両方が前記接合部(6)と流体連通するように、前記第1の導管(4’)及び前記第2の導管(6’)の両方が、流れ、又は通り、又は合流する、接合部又は共同導管(6)と、
前記接合部又は共同導管(6)の内部に存在する流体を搬送するために配置された、第1の流体搬送装置(P6)と
を含み、又はこれらに接続可能である、若しくは接続する、血液処理装置(1000)を提供するステップを含み、
前記方法が、
前記第1の流体及び前記第2の流体の配合物が、前記共同導管(6)を通って搬送されるように、少なくとも前記第1の搬送装置(P6)を動作させるステップを含む、方法。
[C2]
前記血液処理装置(1000)が、第2の搬送装置(P6’)を備える、又はこれに接続され、
前記第2の搬送装置(P6’)によって、前記第2の流体を前記第2の供給源(Q6)から、前記第2の導管(6’)の内部及び/又は前記接合部(6)へと搬送するステップを含む、C1に記載の方法。
[C3]
特に使用者によって決定及び/又は調整された、前記第1及び第2の流体に対して決定した、又は調整可能な体積関係若しくは流れ関係で、前記第1の流体を前記第1の供給源(Q4’)から前記第1の導管(4’)へと搬送し、前記第2の流体を前記第2の供給源(Q6)から前記第2の導管(6’)へと搬送するステップを含む、
C1又は2のいずれか一項に記載の方法。
[C4]
第1及び/又は第2のモニタ装置それぞれによって、前記第1の搬送装置(P6)及び/若しくは前記第2の搬送装置(P6’)によって前記接合部(6)へと搬送された体積をモニタするか、又は前記第1の搬送装置(P6)及び/若しくは前記第2の搬送装置(P6’)の前記接合部(6)への各供給量をモニタするステップを含む、
C1~3のいずれか一項に記載の方法。
[C5]
前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)によって、ピストン等の前記第2の搬送装置の一部が動かされた距離を検知するステップと、
比較装置によって、前記検知した距離を基準データと比較するステップとを含む、
C4に記載の方法。
[C6]
滴下カウンタ(51)によって、前記第1及び/又は第2の流体の滴下を数えるステップと、
比較装置によって、前記検知した滴下の数を基準データと比較するステップとを含む、
C4に記載の方法。
[C7]
少なくとも1つの計器(W1)によって、前記第1の供給源(Q4’)、又は前記第1の流体の重量の変化を検知するステップと、
前記第1の供給源(Q4’)の前記重量の前記検知した変化に基づいて、前記第1の搬送装置(P6)の前記搬送量を検知、比較、及び/又はモニタするステップとを含む、
C1~6のいずれか一項に記載の方法。
[C8]
クエン酸塩用、カルシウム溶液用、又はヘパリン溶液用の供給源として、前記第2の供給源(Q6)を設けるステップを含む、
C1~7のいずれか一項に記載の方法。
[C9]
血液透析装置、血液濾過装置、又は血液透析濾過装置として、前記血液処理装置(1000)を設けるステップを含む、
C1~8に記載の方法。
[C10]
C1~9のいずれか一項に記載の方法を実行するのに適切であり、且つそのように意図及び/又は適合され、及び/又は構成された、制御又は調整ユニット。
[C11]
体外血液回路(2000)及び/若しくは血液カセットを含む、又はこれに接続される血液処理装置(1000)であって、前記血液処理装置(1000)は、
第1の流体としての食塩水、新しい透析液、又は置換剤用の少なくとも1つの第1の供給源(Q4’)と、
前記第1の供給源(Q4’)の下流に接続する、少なくとも1つの第1の導管(4’)と、
薬剤用の少なくとも1つの第2の供給源(Q6)であって、前記薬剤は、濃縮液又は溶液として、前記第2の供給源(Q6)で第2の流体として使用可能な、少なくとも1つの第2の供給源(Q6)と、
前記第2の供給源(Q6)の下流に接続する、少なくとも1つの第2の導管(6’)と、
少なくとも1つの接合部又は共同導管(6)であって、前記体外血液回路(2000)の一部及び/又は前記血液カセットの一部と流体連通し、且つ前記第1の供給源(Q4’)及び前記第2の供給源(Q6)の両方が、前記接合部又は共同導管(6)と流体連通するように、前記第1の導管(4’)及び前記第2の導管(6’)の両方が、流れ、通過し、又は合流する、少なくとも1つの接合部又は共同導管(6)と、
前記接合部又は共同導管(6)の内部に存在する流体を搬送するために配置された、第1の流体搬送装置(P6)とを更に備える、又はこれに接続される、血液処理装置(1000)。
[C12]
前記第2の流体を、前記第2の導管(6’)及び/又は前記接合部若しくは共同導管(6)へと搬送するために配置された、第2の搬送装置(P6’)を更に備える、C11に記載の血液処理装置(1000)。
[C13]
前記第1の搬送装置(P6)の前記ポンプ機能をモニタするための第1のモニタ装置(41)を更に備える、C11又は12に記載の血液処理装置(1000)。
[C14]
前記第2の搬送装置(P6’)の前記ポンプ機能をモニタするための第2のモニタ装置(43)を備える、C12又は13に記載の血液処理装置(1000)。
[C15]
前記第2の搬送装置(P6’)が、ピストンを有するシリンジポンプである、又はこれを備え、前記第2の搬送装置(P6’)の前記ポンプ機能をモニタするための前記第2のモニタ装置(43)が、前記第2の搬送装置の前記ピストンが動かされた距離を検知することによって、及び比較装置を用いて前記検知した距離を基準データと比較することによって、前記第2の搬送装置(P6’)の前記機能をモニタするように構成される、C12~14のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)。
[C16]
前記第1の搬送装置(P6)及び/又は前記第2の搬送装置(P6’)の前記ポンプ機能をモニタするための前記第1のモニタ装置(41)及び/又は前記第2のモニタ装置(43)が、前記第1及び/又は前記第2の流体の滴下を数えることによって、且つ比較装置を用いて前記検知した滴下の数を基準データと比較することによって、前記搬送装置(P6、P6’)の前記機能をモニタするように構成される、C13~15のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)。
[C17]
C10に記載の制御若しくは調整ユニット(4000)、又はC1~9のいずれか一項に記載の前記方法を、別の装置、特に血液処理装置(1000)と組み合わせて実行するためにプログラムされた制御又は調整ユニット(4000)を備える、C11~16のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)。
[C18]
前記第2の供給源(Q6)が、クエン酸塩溶液、カルシウム溶液、又はヘパリン溶液の供給源である、C11~17のいずれか一項に記載の血液処理装置(1000)。
[C19]
血液透析装置、血液濾過装置、又は血液透析濾過装置として構成された、C11~18のいずれか一項に記載の血液処理装置。
[C20]
C1~9のいずれか一項による、本発明による方法の前記機械的ステップが遂行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと相互作用するように構成された、特に、電気的に読み出し可能な制御信号を有する、ディスク、CD若しくはDVD、又はEPROMの形態のデジタル記憶媒体。
[C21]
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行するときに、C1~9のいずれか一項による方法の前記機械的ステップを遂行するための、機械可読媒体に保存されたプログラムコードを含む、コンピュータプログラム製品。
[C22]
前記コンピュータプログラムをコンピュータ上で実行するときに、C1~9のいずれか一項に記載の、本発明による方法の前記機械的ステップを遂行するためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0121】
1000 血液処理装置
2000 体外血液回路
3000 血液処理装置、血液フィルタ又は透析装置
4000 制御又は調整ユニット
1 動脈導管部
2 使用済み透析液導管
3 静脈導管部
4 新しい透析液導管
4’ 第1の供給源から来る第1の導管
6 接合部又は共同導管
6’ 第2の供給源から来る第2の導管
H1 バッグ付きのバッグ加温器
H2 バッグ付きのバッグ加温器
P1 血液ポンプ
P2、P3、P4、P5 任意選択のポンプ
P6 ポンプ、第1の搬送装置
P6’ ポンプ、第2の搬送装置
PS1 動脈圧P_artを測定する動脈センサ
PS2 任意選択の圧力センサ
PS4 フィルタ圧力測定用の圧力センサ
Q4 新しい透析液の供給源
Q4’ 第1の供給源
Q5 供給源
Q6 第2の供給源
25 ヘパリン添加部位
29 静脈血液チャンバ
31 脱気装置
K 第1の導管と第2の導管との交点若しくは交差点、又は接続点
W1、W2、W3 計器
41 第1のモニタ装置
43 第2のモニタ装置
45 モニタ装置
51 滴下チャンバ
図1
図2
図3
図4
図5