(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-07
(45)【発行日】2023-04-17
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、デバイス、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 1/00 20060101AFI20230410BHJP
H04L 1/08 20060101ALI20230410BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20230410BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230410BHJP
【FI】
H04L1/00 Z
H04L1/08
H04W4/70
H04W72/0446
(21)【出願番号】P 2021514326
(86)(22)【出願日】2018-09-14
(86)【国際出願番号】 CN2018105669
(87)【国際公開番号】W WO2020051867
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】牟 勤
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0265193(US,A1)
【文献】特表2007-525102(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0186935(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0279472(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/00
H04L 1/08
H04W 4/70
H04W 72/0446
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、送信側に用いられ、前記方法は、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成するステップと、
前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定するステップであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定すること、を含むステップと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割するステップと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するステップであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しているステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記送信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第1のシグナリングを受信し、前記第1のシグナリングに基づいて前記伝送ユニットを決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
iは、i≧2、の関係を満たす数であるとして、
前記各伝送ブロックTBをi個のサブTBに分割する場合、前記伝送ユニットは1つのサブTBを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
v、iは、1≦v≦i、の関係を満たす数であるとして、
前記m個の伝送ブロックTBを繰り返して伝送せず、かつ毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBはs個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBであり、前記s個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記m個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBである、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
j、k、v,iは、それぞれ、j≧2、1≦k≦j、1≦v≦i、の関係を満たす数であるとして、
前記m個の伝送ブロックTBの繰り返し回数がjであり、且つ毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、繰り返してk回目に伝送されたs個の伝送ブロックTBに対して、前記s個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記s個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記m個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBである、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
i、j、kは、それぞれ、i≧2、j≧2、2≦k≦j、の関係を満たす数であるとして、
前記各伝送ブロックTBをi個のサブTBに分割し、且つ前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つのサブTBグループを含み、前記サブTBグループは繰り返してk回伝送された同じサブTBを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
p、j、k、v、iは、それぞれ、1≦p≦j/k、1≦v≦i、の関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsであり、前記TBグループがk回繰り返して伝送された同じ伝送ブロックTBを含む場合、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、前記s個のTBグループはm個のTBグループでの送信されていないTBグループであり、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、前記s個のサブTBグループは前記s個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、前記s個のサブTBグループは前記m個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループである、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
jは、j≧2、の関係を満たす数であるとして、
前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つの伝送ブロックTBを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
v、jは、それぞれ、1≦v≦jの関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個の伝送ブロックTBを含み、前記s個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBである、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
j、kは、それぞれ、j≧2、2≦k≦j、の関係を満たす数であるとして、
前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つのTBグループを含み、前記TBグループはk回繰り返して伝送された同じ伝送ブロックTBを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
v、j、kは、それぞれ、1≦v≦j/kの関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsである場合、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBグループを含み、前記s個のTBグループ
はm個のTBグループの送信されていないTBグループであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBグループは前記m個のTBグループである、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記送信側において予め設定された第2の情報に基づいて前記数sを決定するステップ、又は、
予め設定された第2のルールに基づいて前記数sを計算するステップ、又は、
前記送信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第2のシグナリングを受信し、前記第2のシグナリングに基づいて前記数sを決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項4又は5又は7又は9又は11に記載の方法。
【請求項13】
データ伝送方法であって、受信側に用いられ、前記方法は、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信するステップであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各伝送ブロックTBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定し、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定すること、を含むステップと、
前記各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項14】
前記受信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第1のシグナリングを受信し、前記第1のシグナリングに基づいて前記伝送ユニットを決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
iは、i≧2、の関係を満たす数であるとして、前記各伝送ブロックTBをi個のサブTBに分割する場合、前記伝送ユニットは1つのサブTBを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記m個の伝送ブロックTBを繰り返して伝送せず、かつ毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、v、iは、それぞれ、1≦v≦iの関係を満たす数であるとして、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBはs個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBであり、前記s個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記m個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBである、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
j、k、v、iは、それぞれ、j≧2、1≦k≦j、1≦v≦iの関係を満たす数であるとして、
前記m個の伝送ブロックTBの繰り返し回数がjであり、且つ毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、繰り返してk回目に伝送されたs個の伝送ブロックTBに対して、前記s個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記s個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、前記s個のサブTBは前記m個の伝送ブロックTBのうち各伝送ブロックTBによって分割された第v個のサブTBである、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
i、j、kは、それぞれ、i≧2、j≧2、2≦k≦j、の関係を満たす数であるとして、
前記各伝送ブロックTBをi個のサブTBに分割し、且つ前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つのサブTBグループを含み、前記サブTBグループは繰り返してk回伝送された同じサブTBを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項19】
p、j、k、v、iは、それぞれ、1≦p≦j/k、1≦v≦i、の関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsであり、前記TBグループがk回繰り返して伝送された同じ伝送ブロックTBを含む場合、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、前記s個のTBグループはm個のTBグループでの送信されていないTBグループであり、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、前記s個のサブTBグループは前記s個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、前記s個のサブTBグループは前記m個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループである、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
jは、j≧2、の関係を満たす数であるとして、前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つの伝送ブロックTBを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項21】
v、jは、それぞれ、1≦v≦j、の関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わる伝送ブロックTBの数がsである場合、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個の伝送ブロックTBを含み、前記s個の
伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBでの送信されていない伝送ブロックTBであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個の伝送ブロックTBは前記m個の伝送ブロックTBである、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
j、kは、それぞれ、j≧2、2≦k≦j、の関係を満たす数であるとして、前記各伝送ブロックTBの繰り返し回数がjである場合、前記伝送ユニットは1つのTBグループを含み、前記TBグループはk回繰り返して伝送された同じ伝送ブロックTBを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項23】
v、j、kは、それぞれ、1≦v≦j/k、の関係を満たす数であるとして、
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsである場合、
2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBグループを含み、前記s個のTBグループ
はm個のTBグループの送信されていないTBグループであり、
s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBグループは前記m個のTBグループである、
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記受信側において予め設定された第2の情報に基づいて前記数sを決定するステップ、又は、
予め設定された第2のルールに基づいて前記数sを計算するステップ、又は、
前記受信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第2のシグナリングを受信し、前記第2のシグナリングに基づいて前記数sを決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項16又は17又は19又は21又は23に記載の方法。
【請求項25】
データ伝送装置であって、前記装置は、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成するように構成される生成モジュールと、
送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定するステップであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定する決定モジュールと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割するように構成される分割モジュールと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成される送信モジュールであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散している送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項26】
データ伝送装置であって、前記装置は、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信するように構成される受信モジュールであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各伝送ブロックTBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定し、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含む受信モジュールと、
前記各伝送ブロックTBに関わる前記n個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るように構成される組み合わせモジュールと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項27】
データ伝送システムの送信側であって、前記送信側は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成し、
前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定することであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含み、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割し、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成され、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散している、
ことを特徴とする
データ伝送システムの送信側。
【請求項28】
データ伝送システムの受信側であって、前記受信側は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信し、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各伝送ブロックTBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定することであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含み、
前記各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るように構成される、
ことを特徴とする
データ伝送システムの受信側。
【請求項29】
データ伝送システムであって、
前記データ伝送システムは請求項25に記載のデータ伝送装置及び請求項26に記載のデータ伝送装置を含み、又は、前記データ伝送システムは請求項27に記載の送信側及び請求項28に記載の受信側を含む、
ことを特徴とするデータ伝送システム。
【請求項30】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体には少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現するように
、プロセッサによってロードされかつ実行され、又は、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、請求項13乃至24のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現するように
、プロセッサによってロードされかつ実行される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特にデータ伝送方法、装置、デバイス、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
MTC(Machine Type Communication、マシン通信)及びNB-IoT(Narrow Band Internet of Thing、狭帯域モノのインターネット)はセルラーモノのインターネットの典型的な代表であり、すでに幅広く応用されている。
【0003】
MTC及びNB-IoT内の端末はいずれもPDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理ダウンリンク制御チャネル)をブラインド検出する必要があり、1つのPDCCHによって1つのPDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理ダウンリンク共有チャネル)又は1つのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理アップリンク共有チャネル)をスケジュールする。1つのPDSCHに1つのダウンリンクTB(Transmission Block、伝送ブロック)がキャリアされ、1つのPUSCHに1つのアップリンクTBがキャリアされるため、1つのPDCCHによって1つのアップリンクTB又は1つのダウンリンクTBをスケジュールすると理解してもよい。伝送対象のデータに基づいて少なくとも2つのTBを生成する場合、1つのPDCCHが1つのTBをスケジュールするため、これらのTBを伝送する際のチャネル状態が類似する、即ち毎回スケジュールされるPDCCHが類似するにもかかわらず、端末は毎回スケジュールされるPDCCHを復調する必要があり、したがって端末の電力を消費する。
【0004】
電力消費を節約するために、アクセスネットワーク機器は1つのPDCCHを介して複数のアップリンクTB又は複数のダウンリンクTBを連続してスケジュールしてもよい。即ち、伝送対象のデータに基づいて少なくとも2つのTBを生成する場合、当該少なくとも2つのTBのうちの各TBを順次伝送する。チャネル状態が不安定であるため、特定のTBを伝送する際にチャネル状態が不安定であれば、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという状況を引き起こし、したがってデータ伝送の精度に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術における問題を解決するために、本開示はデータ伝送方法、装置、デバイス、システム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1の態様によると、送信側に用いられるデータ伝送方法を提供し、前記方法は、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成するステップと、
前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定するステップであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定すること、を含むステップと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割するステップと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するステップであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しているステップと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の第2の態様によれば、受信側に用いられるデータ伝送方法を提供し、
前記方法は、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信するステップであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各TBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定し、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定すること、を含むステップと、
前記各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施例の第3の態様によると、送信側に用いられるデータ伝送装置を提供し、前記装置は、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成するように構成される生成モジュールと、
送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定するステップであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定する決定モジュールと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割するように構成される分割モジュールと、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成される送信モジュールであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散している送信モジュールと、を含む。
【0009】
本開示の実施例の第4の態様によれば、受信側に用いられるデータ伝送装置を提供し、前記装置は、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信するように構成される受信モジュールであって、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各伝送ブロックTBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定し、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは前記各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含む受信モジュールと、
前記各TBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るように構成される組み合わせモジュールと、を含む。
【0010】
本開示の実施例の第5の態様によると、データ伝送システムの送信側を提供し、前記送信側は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
送信対象のデータに基づいて、それぞれ前記データ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成し、
前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定することであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含み、
時間領域において前記各伝送ブロックTBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割し、
時間領域において前記各伝送ブロックTBに関連するn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成され、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散している。
【0011】
本開示の実施例の第6の態様によれば、データ伝送システムの受信側を提供し、前記受信側は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
m、nは、それぞれ、m≧2、n≧2、の関係を満たす数であるとして、
送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信し、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個の伝送ブロックTBを生成して、時間領域において各伝送ブロックTBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、前記各伝送ブロックTBは前記データ内の一部のデータを含み、前記送信側において予め設定された第1の情報、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを決定することであって、前記第1の情報は通信プロトコルを含み、前記第1のルールは各伝送ブロックTBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定すること、及び/又は、前記各伝送ブロックTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定することを含み、
前記各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るように構成される。
【0012】
本開示の実施例の第7の態様によれば、データ伝送システムを提供し、上記第3の態様のいずれかに記載のデータ伝送装置及び上記第4の態様のいずれかに記載のデータ伝送装置を含み、又は、上記第5の態様のいずれかに記載の送信側及び上記第6の態様のいずれかに記載の受信側を含む。
【0013】
本開示の実施例の第8の態様によると、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体には少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、第1の態様に記載のようなデータ伝送方法を実現するように、プロセッサによってロードされかつ実行され、又は、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、第2の態様に記載のようなデータ伝送方法を実現するように、プロセッサによってロードされかつ実行される。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施例によって提供された技術案は以下の有益な効果を含むことができる。
【0015】
各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割して、各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信することによって、時間領域において当該n個の伝送ユニットの分散伝送を実現する。このように、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、その中の一部の伝送ユニットを伝送する際にチャネル状態が悪くても、この際に伝送されるこの部分の伝送ユニットのみに影響し、他の時刻に伝送される他の伝送ユニットに影響を及ぼすことはない。それによって、伝送n個の伝送ユニットを集中的に伝送する際にチャネル状態が安定でなく、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという課題を回避し、したがってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0016】
なお、以上の一般的な説明と以下の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本開示の明細書の一部となり、本開示に一致する実施例を示すと同時に、明細書とともに本開示の原理への説明に用いられる。
【
図1】1つのPDCCHが4つのTBを連続してスケジュールする概略図である。
【
図2】1つのPDCCHが、繰り返し回数が4である4つのTBを連続してスケジュールする概略図である。
【
図3】本開示の各実施例に関わる移動通信システムの概略図である。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法に係るフローチャートである。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法に係るフローチャートである。
【
図6】例示的な一実施例によって示される伝送ユニット分割に係る概略図である。
【
図7】例示的な一実施例によって示される伝送ユニット分割に係る概略図である。
【
図8】例示的な一実施例によって示される伝送ユニット分割に係る概略図である。
【
図9】例示的な一実施例によって示される伝送ユニット分割に係る概略図である。
【
図10】例示的な一実施例によって示される伝送ユニット分割に係る概略図である。
【
図11】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図12】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図13】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図14】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図15】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図16】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図17】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図18】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図19】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図20】例示的な一実施例によって示される交替伝送に係る概略図である。
【
図21】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置に係るブロック図である。
【
図22】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置に係るブロック図である。
【
図23】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送用の装置に係るブロック図である。
【
図24】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置に係るブロック図である。
【
図25】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送システムに係るブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで例示的な実施例を詳しく説明し、その例示は図面に示される。次の説明は図面に関わると、別途明記されていない限り、異なる図面での同じ数字は同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明された実施形態は本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは特許請求の範囲で詳述された、本開示の一部の態様に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0019】
MTC及びNB-IoTはほとんどデータ収集などのシーンに適用され、例えば、スマートシティ分野での検針のシーン、スマート農業分野での温湿度情報収集のシーン、スマート交通分野のシェアサイクルのシーンなどである。
【0020】
LTE(Long Term Evolution、長期的な進化)のrelease13にてMTC及びNB-IoTの基本的なフレームワークが生成されている。LTEのスケジュールと同様に、MTC内の1つのMPDCCH(MTC Physical Downlink Control Channel、MTC物理ダウンリンク制御チャネル)が1つのMPDSCH(MTC Physical Downlink Shared Channel、MTC物理ダウンリンク共有チャネル)又は1つのMPUSCH(MTC Physical Uplink Shared Channel、MTC物理アップリンク共有チャネル)をスケジュールし、NB-IoT内の1つのNBPDCCH(NB-IoT Physical Downlink Control Channel、NB-IoT物理ダウンリンク制御チャネル )が1つのNBPDSCH(NB-IoT Physical Downlink Shared Channel、NB-IoT物理ダウンリンク共有チャネル)又は1つのNBPUSCH(NB-IoT Physical Uplink Shared Channel、NB-IoT物理アップリンク共有チャネル)をスケジュールする。即ち、1つのMPDCCHが1つのアップリンクTB又は1つのダウンリンクTBをスケジュールし、1つのNBPDCCHが1つのアップリンクTB又は1つのダウンリンクTBをスケジュールする。
【0021】
MTC及びNB-IoTはほとんど野外、地下室など、充電しにくい又は電池の交換が困難である場所に配置されているため、MTC及びNB-IoTの消費電力を節約してMTC及びNB-IoTの動作持続時間を向上させるために、3GPP(the 3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)release16にて、1つのMPDCCHが複数のアップリンクTB又は複数のダウンリンクTBを連続してスケジュールできることや、1つのNBPDCCHが複数のアップリンクTB又は複数のダウンリンクTBを連続してスケジュールできることが提案された。
図1を参考すると、1つのPDCCHが4つのTBを連続してスケジュールする概略図が示され、ここで、PDCCHはMPDCCH又はNBPDCCHであってもよく、4つのTBは4つのアップリンクTB又は4つのダウンリンクTBであってもよい。
【0022】
MTC及びNB-IoTは通信能力に対して高く求めていないため、処理能力に対する要件も高くなく、MTC及びNB-IoTの処理能力を低下させることができ、それによってMTC及びNB-IoTのコストを削減することができる。一方で、MTC及びNB-IoTの処理能力が悪く、他方では、野外、地下室などの地点の電波カバレッジが低いため、カバレッジを向上させるために、MTC及びNB-IoTに対して繰り返し伝送メカニズムを導入し、時間ディメンションにおいて同じデータを繰り返して伝送することによって電力累積の効果を達成する。
図2を参考すると、1つのPDCCHが、繰り返し回数が4である4つのTBを連続してスケジュールする概略図は示され、PDCCHはMPDCCH又はNBPDCCHであってもよく、4つのTBは4つのアップリンクTB又は4つのダウンリンクTBであってもよい。なお、本実施例における前記繰り返し回数はデータの総伝送回数である。
図2に示すように、4つのTBの総伝送回数が4であれば、繰り返し回数は4である。
【0023】
繰り返して伝送するか否かにかかわらず、送信側は時間領域において各TBを集中的に伝送する。チャネル状態が不安定であるため、特定のTBを集中的に伝送するチャネル状態が安定でない場合、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できなくなる状況を引き起こし、したがってデータ伝送の精度に影響を与える。
【0024】
本実施例では、送信側はまず各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割して、各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信することによって、時間領域において当該n個の伝送ユニットの分散伝送を実現する。このように、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、その中の一部の伝送ユニットを伝送する際にチャネル状態が悪くても、この際に伝送されるこの部分の伝送ユニットのみに影響し、他の時刻に伝送される他の伝送ユニットに影響を及ぼすことはない。それによって、伝送n個の伝送ユニットを集中的に伝送する際にチャネル状態が安定でなく、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという課題を回避し、したがってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0025】
図3は本開示の一実施例によって提供される移動通信システムの構造概略図を示す。当該移動通信システムは5Gシステム、NR(New Radio、新しい無線インターフェイス)とも呼ばれるシステムであってもよい。当該移動通信システムは送信側301及び受信側302を含む。ここで、送信側301が端末である場合、受信側302はアクセスネットワーク機器であり、送信側301がアクセスネットワーク機器である場合、受信側302は端末である。
【0026】
アクセスネットワーク機器は基地局であってもよい。例えば、基地局は、5Gシステムにおいて集約分散アーキテクチャを用いた基地局(gNB)であってもよい。アクセスネットワーク機器が集約分散アーキテクチャを用いる場合、一般的に集約ユニット(Central Unit、CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(Distributed unit、DU)を含む。集約ユニットには、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが配置され、分散ユニット内には物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが配置される、本出願の実施例はアクセスネットワーク機器の具体的な実現形態を限定しない。選択的に、アクセスネットワーク機器はホーム基地局(Home eNB、HeNB)、リレー(Relay)、ピコ基地局Picoなどをさらに含んでも良い。
【0027】
アクセスネットワーク機器及び端末は無線インターフェイスを介して無線接続を確立する。選択的に、当該無線インターフェイスは第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)標準に基づく無線インターフェイスであり、例えば、当該無線インターフェイスは新しい無線インターフェイス(New Radio、NR)であり、又は、当該無線インターフェイスは5Gの次の世代の移動通信ネットワーク技術標準に基づく無線インターフェイスであってもよい。
【0028】
端末はユーザに音声及び/又はデータの接続性を提供するデバイスを指すものであってもよい。端末は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)経由で1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、端末は移動端末であってもよく、携帯電話(「セルラー」電話とも呼ばれる)及び移動端末を有するコンピュータのようなものであり、例えば、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータに内蔵されたもの又は車載のモバイルデバイスであってもよい。例えば、サブスクライバーユニット(Subscriber Unit)、サブスクライバーステーション(Subscriber Station)、モバイルステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、リモート局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、ユーザ機器(User Equipment)である。
【0029】
なお、
図3に示す移動通信システムでは、複数の送信側301及び/又は複数の受信側302を含んでもよく、
図3では、1つの送信側301及び1つの受信側302を示し、且つ送信側が端末で、受信側が基地局である場合を例として挙げて説明するが、本実施例はこれを限定しない。
【0030】
図4は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法に係るフローチャートであり、当該データ伝送方法は
図3に示す移動通信システムに適用され、
図4に示すように、当該データ伝送方法は以下のステップ401~405を含む。
【0031】
ステップ401では、送信側は送信対象のデータに基づいてm個のTBを生成し、各TBは当該データ内の一部のデータを含む。
ここで、m≧2。
【0032】
ステップ402では、送信側は時間領域において各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割する。
ここで、n≧2。
【0033】
本実施例では、TBの繰り返し回数がjであるとすると、j=1の場合、当該TBの関連する伝送内容は当該TBであり、j≧2の場合、当該TBの関連する伝送内容はj回繰り返して伝送されるTB、j個のTBである。
【0034】
ステップ403では、送信側は時間領域において各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信し、時間領域における当該n個の伝送ユニットの伝送は分散している。
【0035】
ステップ404では、受信側は、時間領域において送信側が交互に送信する各TBに関わるn個の伝送ユニットを受信する。
【0036】
ステップ405では、受信側は各TBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて当該データを得る。
【0037】
ステップ401~403は送信側の実施例として単独で実現することができ、ステップ404~405は受信側の実施例として単独で実現することができる。
【0038】
以上により、本開示によって提供されたデータ伝送方法は、各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割して、各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信することによって、時間領域において当該n個の伝送ユニットの分散伝送を実現する。このように、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、その中の一部の伝送ユニットを伝送する際にチャネル状態が悪くても、この際に伝送されるこの部分の伝送ユニットのみに影響し、他の時刻に伝送される他の伝送ユニットに影響を及ぼすことはない。それによって、伝送n個の伝送ユニットを集中的に伝送する際にチャネル状態が安定でなく、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという課題を回避し、したがってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0039】
図5は他の例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法に係るフローチャートであり、当該データ伝送方法は
図3に示す移動通信システムに適用され、
図5に示すように、当該データ伝送方法は以下のステップ501~505を含む。
【0040】
ステップ501では、送信側は送信対象のデータに基づいてm個のTBを生成し、各TBは当該データ内の一部のデータを含み、m≧2。
【0041】
送信対象のデータは1つのPDCCHによってスケジュールされる複数のTBを介して伝送できる任意のデータである。例えば、本実施例が検針のシーンに適用される場合、当該データは検針で得られたデータであってもよく、検針を制御するためのパラメータなどであってもよい。本実施例が温湿度情報収集のシーンに適用される場合、当該データは収集して得られた温度データ及び湿度データであってもよく、温度及び湿度を制御するためのパラメータなどであってもよい。
【0042】
送信側は複数の方式を用いてm個TBを生成することができ、m≧2。以下、1つの可能な実現形態によって例を挙げて説明する。
【0043】
送信側がアクセスネットワーク機器である場合、アクセスネットワーク機器は、各TBが当該データ内の一部のデータを含むように、送信対象のデータのデータ量及び予め設定されたルールに基づいて、当該データをm個のTBに分割する。送信側が端末である場合、端末はアクセスネットワーク機器に送信対象のデータのデータ量をレポートし、アクセスネットワーク機器は当該データ量及び予め設定されたルールに基づいて、当該データをm個のTBに分割するように端末に指示し、端末は、各TBが当該データ内の一部のデータを含むように、当該指示に基づいて当該データをm個のTBに分割する。
【0044】
ステップ502では、送信側時間領域において各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割する。
【0045】
TBの繰り返し回数がjであるとすると、j=1の場合、当該TBの関連する伝送内容は当該TBである。j≧2の場合、当該TBの関連する伝送内容はj回繰り返して伝送されるTB、j個のTBである。次に、各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分けるステップを説明する。
【0046】
一、j=1の場合、当該TBを少なくとも2つのサブTBに分割することができ、少なくとも1つのサブTBを1つの伝送ユニットとする。
【0047】
TBをサブTBに分割する場合、分割する時間粒度はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)シンボル、タイムスロット、サブフレームなどであってもよい。例えば、MTCにおいて、1つのTBは1つのサブフレームを占有することにより、タイムスロットにしたがって当該TBを2つのサブTBに分けることができ、各サブTBが1つのタイムスロットを占有し、
図6に示すとおりである。NB-IoTでは、1つのTBは複数のサブフレームを占有し、それによってサブフレームにしたがって当該TBを複数のサブTBに分けることができ、各サブTBが1つ又は複数のサブフレームを占有する。
【0048】
時間粒度を決定した後、送信側は3つの方法で伝送ユニットを決定することができ、以下、それぞれこの3つの方法を説明する。
【0049】
第1の決定方法では、伝送ユニットは送信側において予め設定されたものであってもよく、即ち送信側の第1の情報において伝送ユニットが予め定義されており、そのため、送信側は直接第1の情報を読み取ることによって伝送ユニットを決定することができる。ここで、第1の情報は通信プロトコル、又は他の情報であってもよく、本実施例では限定されない。ここでの送信側は端末であってもよく、アクセスネットワーク機器であってもよい。
【0050】
第2の決定方法では、伝送ユニットは予め設定された第1のルールに基づいて計算して得られたものであってもよく、即ち送信側において第1のルールが予め定義されており、そのため、送信側は予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを計算することができる。ここで、当該第1のルールは通信プロトコルにおいて予め設定されたものであってもよく、この際の送信側は端末であってもよく、アクセスネットワーク機器であってもよい。又は、当該第1のルールはアクセスネットワーク機器予め設定されたものであってもよく、この時、送信側がアクセスネットワーク機器である場合、送信側は直接伝送ユニットを決定することができ、送信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器は当該第1のルールを端末に送信して、端末は伝送ユニットを決定するものとしてもよい。
【0051】
本実施例では、第1のルールにおいて、TBに対応する時間粒度に基づいて伝送ユニットを決定し、TBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定するなどを定義することができる。
【0052】
NB-IoTに適用し、かつTBが占有するサブフレームの数に基づいて伝送ユニットを決定する場合を例とすると、第1の閾値を決定することができ、TBによって占有されたサブフレームの数が第1の閾値以下である場合、各伝送ユニットが1つのサブフレームを占有すると決定する。TBによって占有されたサブフレームの数が第1の閾値より大きい場合、各伝送ユニットが2つのサブフレームを占有すると決定する。
【0053】
第3の決定方法では、送信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器は上記2つの決定方法によって伝送ユニットを決定して、端末に第1のシグナリングを送信してもよい。端末は当該第1のシグナリングに基づいて当該伝送ユニットを決定する。ここで、第1のシグナリングは物理層シグナリング又は高層シグナリングであってもよく、高層シグナリングは物理層の上層のシグナリングである。
【0054】
本実施例では、各TBをi個のサブTBに分割する場合、伝送ユニットは1つのサブTBを含み、i≧2。この時、i=n。
【0055】
二、j≧2の場合、TBをサブTBに分割して、サブTB又はサブTBの組み合わせを1つの伝送ユニットとすることができ、各TBを1つの伝送ユニットとしてもよく、さらに、TBの組み合わせを1つの伝送ユニットとしてもよい。次に、以上の4つの状況に対してそれぞれ説明する。
【0056】
なお、繰り返し回数に基づいて伝送ユニットを決定すると定義することができる。例えば、第2の閾値及び第3の閾値を予め定義することができ、繰り返し回数が第2の閾値以下である場合、伝送ユニットが1つのサブTBを含み、かつ1つの伝送ユニットが1つのタイムスロットを占有すると決定し、繰り返し回数が第2の閾値より大きくかつ第3の閾値以下である場合、伝送ユニットが1つのTBを含むと決定し、繰り返し回数が第3の閾値より大きい場合、伝送ユニットが1つのTBグループを含むと決定する。
【0057】
1)各TBをi個のサブTB(i≧2)に分割する場合、各伝送ユニットは1つのサブTBを含む。
【0058】
ここで、TBをサブTBに分ける流れの詳細は上記説明に示すとおりであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0059】
なお、TBの繰り返し回数がjであり、かつ各TBがi個のサブTBに分割されるため、n=i×j。
【0060】
図7を参考すると、
図7では、jが4、iが2であり、かつTB1がTB1-1及びTB1-2に分割される場合を例として挙げ、
図7での各TB1-1は1つの伝送ユニットであり、各TB1-2は1つの伝送ユニットである。
【0061】
2)、各TBをi個のサブTBに分割し、且つ各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのサブTBグループを含み、当該サブTBグループは繰り返してk回伝送された同じサブTBを含み、i≧2、j≧2、2≦k≦j。
【0062】
TBをサブTBに分割する流れの詳細は上記説明に示すとおりであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0063】
なお、TBの繰り返し回数がjで、各TBがi個のサブTBに分割され、かつ各サブTBグループがk個のサブTBを含むため、n=i×(j/k)。
【0064】
図8を参考すると、
図8では、jが4、iが2、kが2であり、且つTB1がTB1-1及びTB1-2に分割される場合を例として挙げ、
図8において各2つのTB1-1は1つの伝送ユニットであり、各2つのTB1-2は1つの伝送ユニットである。又は、kが4である場合、各4つのTB1-1を1つの伝送ユニットとし、各4つのTB1-2を1つの伝送ユニット(
図8に示されていない)としてもよい。
【0065】
3)、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBを含み、j≧2。
【0066】
なお、TBの繰り返し回数がjであるため、n=j。
【0067】
図9を参考すると、
図9はjが4である場合を例として挙げ、
図9における各TB1は1つの伝送ユニットである。
【0068】
4)、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBグループを含み、TBグループはk回繰り返して伝送された同じTBを含み、j≧2、2≦k≦j。
【0069】
なお、TBの繰り返し回数がjであるため、n=j/k。
【0070】
図10を参考すると、
図10はjが4で、kが2である場合を例として挙げ、
図10の各2つのTB1は1つの伝送ユニットである。又は、kが4である時、各4つのTB1を1つの伝送ユニットとしてもよい(
図10に示されていない)。
【0071】
ステップ503において、送信側は時間領域において各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信し、時間領域における当該n個の伝送ユニットの伝送は分散している。
【0072】
説明の便宜上のために、本実施例に交互伝送周期という概念が導入され、当該交互伝送周期は伝送ユニットを一回交替伝送する周期である。交互伝送周期に関わるTBの数sは、一回の交互伝送のプロセスにおいて送信された複数の伝送ユニットに関わる異なるTBの数である。送信側が4つのTBを生成したとする場合、交互伝送周期に関わるTBの数が2であれば、送信側はまず、最初のラウンドでTB1及びTB2を送信し、TB1及びTB2がすべて送信された後に、第2のラウンドでTB3及びTB4を送信する。交互伝送周期に関わるTBの数が4である場合、送信側は最初のラウンドでTB1、TB2、TB3、及びTB4を送信する。
【0073】
送信側は、送信側において予め設定された第2の情報に基づいてsを決定することができ、又は、送信側は、予め設定された第2のルールに基づいてsを計算することができ、又は、送信側が端末である場合、端末はアクセスネットワーク機器が送信した第2のシグナリングを受信して、当該第2のシグナリングに基づいてsを決定することができる。なお、送信側によるsの決定方法と伝送ユニットの決定方式は同じであり、詳細はステップ502での説明に示すとおりであり、ここでは詳しい説明を省略する。
【0074】
なお、ここで説明された第2のルールはステップ502での第1のルールと違う。ここで説明された第2のルールはTBに基づいてsを決定することを定義することができる。例えば、第4の閾値を予め定義することができ、TBの数が第4の閾値以下である場合、sがmに等しいと決定し、TBの数が第4の閾値より大きい場合、sがmより小さいと決定する。
【0075】
以下はjの数値及び伝送ユニットの分割方式に従って、それぞれ伝送ユニットの交互送信方式を説明する。
【0076】
一、j=1、且伝送ユニットは1つのサブTBを含む。
【0077】
毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、当該s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、1≦v≦i。
【0078】
送信側は複数の実現形態によって上記交互伝送の効果を実現することができ、以下、そのうちの1つの実現形態を例として挙げて説明する。
【0079】
s<mの場合、m個のTBから送信されていないs個のTBを選択し、当該s個のTBに対して、第v回の交互伝送の時、s個のTBから各TBの分割された第v個のサブTBを選択して、選択されたs個のサブTBを受信側へ送信し、vをv+1に更新し、第v回の交互伝送時に、s個のTBから各TBの分割された第v個のサブTBを選択するというステップを引き続き実行し、vがiより大きくなるまで停止し、m個のTBから送信されていないs個のTBを選択するステップを引き続き実行し、m個のTBを送信し終えるまで停止する。
【0080】
図11を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、且つsが2であり、それによって第1の交互伝送周期内にTB1-1及びTB2-1を送信し、第2の交互伝送周期内にTB1-2及びTB2-2を送信し、第3の交互伝送周期内にTB3-1及びTB4-1を送信し、第4の交互伝送周期内にTB3-2及びTB4-2を送信する。
【0081】
s=mの場合、m個のTBに対して、第v回の交替伝送の時、mのTBから各TBの分割された第v個のサブTB選択し、選択されたm個のサブTBを受信側へ送信し、vをv+1に更新し、第v回の交替伝送時に、m個のTBから各TBの分割された第v個のサブTBを選択するというステップを引き続き実行し、vがiより大きくなるまで停止する。
【0082】
図12を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、且つsが4であり、それによって第1の交互伝送周期内にTB1-1、TB2-1、TB3-1、及びTB4-1を送信し、第2の交互伝送周期内にTB1-2、TB2-2、TB3-2、及びTB4-2を送信する。
【0083】
二、j≧2、且つ伝送ユニットは1つのサブTB、1つのサブTBグループ、1つのTB、1つのTBグループという4種類のうちの1つを含む。
【0084】
1)伝送ユニットは1つのサブTBを含む。
【0085】
毎回の交互伝送周期に関わるTBの数量がsである場合、繰り返してk回目に伝送されたs個のTBに対して、当該s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、j≧2、1≦k≦j、1≦v≦i。
【0086】
本実現形態は(1)での実現形態と類似する。相違は、本実現形態では各TBが繰り返してk回伝送され、且つ各ラウンドでs個のTBを送信し終えた後に、次のラウンドのs個のTBを送信することである。
【0087】
図13を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、且つsが2であり、それによって第1、3、5、7の交互伝送周期内にTB1-1及びTB2-1を送信し、第2、4、6、8の交互伝送周期内にTB1-2及びTB2-2を送信し、第9、11、13、15の交互伝送周期内にTB3-1及びTB4-1を送信し、第10、12、14、16の交互伝送周期内にTB3-2及びTB4-2を送信する。
【0088】
図14を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、且つsが4であり、それによって第1、3、5、7の交互伝送周期内にTB1-1、TB2-1、TB3-1、及びTB4-1を送信し、第2、4、6、8の交互伝送周期内にTB1-2、TB2-2、TB3-2、及びTB4-2を送信する。
【0089】
2)伝送ユニットは1つのサブTBグループを含む。
【0090】
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsであり、当該TBグループがk回繰り返して伝送された同じTBを含む場合、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、当該s個のTBグループはm個のTBグループでの送信されていないTBグループであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはs個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはm個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、ここで、1≦p≦j/k、1≦v≦i。
【0091】
ここで、送信側は複数の実現形態で上記交互伝送の効果を実現することができ、次に、そのうちの1つの実現形態を例に挙げて説明する。
【0092】
s<mの時、m個のTBグループから送信されていないs個のTBグループを選択し、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、第v回の交替伝送時に、s個のTBグループから各TBグループの分割された第v個のサブTBグループを選択し、選択されたs個のサブTBグループを受信側へ送信し、vをv+1に更新し、第v回の交互伝送時に、s個のTBグループから各TBグループの分割された第v個のサブTBグループを選択するというステップを引き続き実行し、vがiより大きくなるまで停止し、m個のTBグループから送信されていないs個のTBグループを選択するというステップを引き続き実行し、m個のTBグループを送信し終えるまで停止する。
【0093】
図15を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、sが2であり、且つkが4であり、それによって第1の交互伝送周期内にTB1-1グループ及びTB2-1グループを送信し、第2の交互伝送周期内にTB1-2グループ及びTB2-2グループを送信し、第3の交互伝送周期内にTB3-1グループ及びTB4-1グループを送信し、第4の交互伝送周期内にTB3-2グループ及びTB4-2グループを送信する。
【0094】
s=mの時、繰り返してp回目に伝送されたm個のTBグループに対して、第v回の交替伝送時に、m個のTBグループから各TBグループの分割された第v個のサブTBグループを選択し、選択されたm個のサブTBグループを受信側へ送信し、vをv+1に更新し、第v回の交替伝送時に、m個のTBグループから各TBグループの分割された第v個のサブTBグループを選択するというステップを引き続き実行し、vがiより大きくなるまで停止する。
【0095】
図16を参考すると、TBmがTBm-1及びTBm-2に分割され、s及びkがいずれも4であり、それによって第1の交互伝送周期内にTB1-1グループ、TB2-1グループ、TB3-1グループ、及びTB4-1グループを送信し、第2の交互伝送周期内にTB1-2グループ、TB2-2グループ、TB3-2グループ、及びTB4-2グループを送信する。
【0096】
3)伝送ユニットは1つのTBを含む。
【0097】
毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBを含み、当該s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBはm個のTBであり、ここで、1≦v≦j。
【0098】
ここで、送信側は複数の実現形態で上記交互伝送の効果を実現することができ、次に、そのうちの1つの実現形態を例に挙げて説明する。
【0099】
s<mの場合、m個のTBから送信されていないs個のTBを選択し、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBに対し、当該s個のTBを受信側へ送信し、当該s個のTBの繰り返し回数がjになるまで停止し、m個のTBから送信されていないs個のTBを選択するというステップを引き続き実行し、m個のTBを送信し終えるまで停止する。
【0100】
図17を参考すると、sが2であり、それによって第1、2、3、4の交互伝送周期内にTB1及びTB2を送信し、第5、6、7、8の交互伝送周期内にTB3及びTB4を送信する。
【0101】
s=mの時、繰り返してp回目に伝送されたm個のTBに対して、当該m個のTBを受信側へ送信し、当該m個のTBの繰り返し回数がjになるまで停止する。
【0102】
図18を参考すると、sが4であり、それによって第1、2、3、4の交互伝送周期内にTB1、TB2、TB3、及びTB4を送信する。
【0103】
4)伝送ユニットは1つのTBグループを含む。
【0104】
毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBグループを含み、当該s個のTBグループはm個のTBグループの送信されていないTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBグループはm個のTBグループであり、ここで、1≦v≦j/k。
【0105】
ここで、送信側は複数の実現形態で上記交互伝送の効果を実現することができ、次に、そのうちの1つの実現形態を例に挙げて説明する。
【0106】
s<mの時、m個のTBグループから送信されていないs個のTBグループを選択し、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、当該s個のTBグループを受信側へ送信し、当該s個のTBグループの繰り返し回数がj/kになるまで停止し、m個のTBグループから送信されていないs個のTBグループを選択するというステップを引き続き実行し、m個のTBグループを送信し終えるまで停止する。
【0107】
図19を参考すると、sが2かつkが4であり、それによって第1、2の交互伝送周期内にTB1グループ及びTB2グループを送信し、第3、4の交互伝送周期内にTB3グループ及びTB4グループを送信する。
【0108】
s=mの時、繰り返してp回目に伝送されたm個のTBグループに対して、当該m個のTBグループを受信側へ送信し、当該m個のTBグループの繰り返し回数がj/kになるまで停止する。
【0109】
図20を参考すると、s及びkがいずれも4であり、それによって第1、2の交互伝送周期内にTB1グループ、TB2グループ、TB3グループ、及びTB4グループを送信する。
【0110】
ステップ504では、受信側は時間領域において、送信側が交互に送信した各TBに関わるn個の伝送ユニットを受信する。
【0111】
ステップ505では、受信側は各TBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて当該データを得る。
【0112】
受信側はまず伝送ユニットを決定して、その次に、送信側が各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信する周期に基づいて、受信した伝送ユニットを組み合わせて、当該データを得る。
【0113】
伝送ユニットを決定する際に、受信側は受信側において予め設定された第1の情報に基づいて伝送ユニットを決定することができ、又は、受信側は予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを計算することができ、又は、受信側が端末である時、端末はアクセスネットワーク機器によって送信された第1のシグナリングを受信して、第1のシグナリングに基づいて伝送ユニットを決定することができる。この3つの実現形態はステップ502において送信側が伝送ユニットを決定する3つの実現形態と同じであり、詳細は上記説明のとおりであり、ここでは詳しい説明を省略する。
【0114】
受信側は、毎回の交互伝送周期内に受信された伝送ユニットを組み合わせる際に、さらに毎回の交互伝送周期に関わるTBの数sを決定する必要がある。受信側は受信側において予め設定された第2の情報に基づいてsを決定することができ、又は、受信側は予め設定された第2のルールに基づいてsを計算することができ、又は、受信側が端末である場合、端末はアクセスネットワーク機器によって送信された第2のシグナリングを受信して、当該第2のシグナリングに基づいてsを決定することができる。この3つの実現形態はステップ503において送信側がsを決定する3つの実現形態と同じであり、詳細は上記説明に示すとおりであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0115】
ここで、ステップ501~503は送信側の実施例として単独で実現することができ、ステップ504~505は受信側の実施例として単独で実現することができる。
【0116】
以上により、本開示によって提供されたデータ伝送方法は、各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割して、各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信することによって、時間領域において当該n個の伝送ユニットの分散伝送を実現する。このように、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、その中の一部の伝送ユニットを伝送する際にチャネル状態が悪くても、この際に伝送されるこの部分の伝送ユニットのみに影響し、他の時刻に伝送される他の伝送ユニットに影響を及ぼすことはない。それによって、伝送n個の伝送ユニットを集中的に伝送する際にチャネル状態が安定でなく、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという課題を回避し、したがってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0117】
図21は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置に係るブロック図であり、当該データ伝送装置は
図3に示す送信側301に適用され、
図21に示すように、当該データ伝送装置は、生成モジュール2110、分割モジュール2120、及び送信モジュール2130を含み、
当該生成モジュール2110は、送信対象のデータに基づいて、それぞれデータ内の一部のデータを含むm個の伝送ブロックTB(m≧2)を生成するように構成され、
当該分割モジュール2120は、時間領域において各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割するように構成され、
当該送信モジュール2130は、時間領域において各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成され、時間領域におけるn個の伝送ユニットの伝送は分散している。
【0118】
本開示の一実施例において、当該装置は決定モジュール2140をさらに含み、
当該決定モジュール2140は、送信側において予め設定された第1の情報に基づいて伝送ユニットを決定するように構成され、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを計算するように構成され、又は、送信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第1のシグナリングを受信し、当該第1のシグナリングに基づいて伝送ユニットを決定するように構成される。
【0119】
本開示の一実施例では、各TBをi個のサブTBに分割する場合、伝送ユニットは1つのサブTBを含み、i≧2。
【0120】
本開示の一実施例では、m個のTBを繰り返して伝送せず、かつ毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、1≦v≦i。
【0121】
本開示の一実施例では、m個のTBの繰り返し回数がjであり、且つ毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、繰り返してk回目に伝送されたs個のTBに対して、s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、j≧2、1≦k≦j、1≦v≦i。
【0122】
本開示の一実施例では、各TBをi個のサブTBに分割し、且つ各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのサブTBグループを含み、サブTBグループは繰り返してk回伝送された同じサブTBを含み、i≧2、j≧2、2≦k≦j。
【0123】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsであり、TBグループがk回繰り返して伝送された同じTBを含む場合、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、s個のTBグループはm個のTBグループでの送信されていないTBグループであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはs個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはm個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、ここで、1≦p≦j/k、1≦v≦i。
【0124】
本開示の一実施例では、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBを含み、j≧2。
【0125】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBを含み、当該s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBはm個のTBであり、ここで、1≦v≦j。
【0126】
本開示の一実施例では、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBグループを含み、TBグループはk回繰り返して伝送された同じTBを含み、j≧2、2≦k≦j。
【0127】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBグループを含み、当該s個のTBグループはm個のTBグループの送信されていないTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBグループはm個のTBグループであり、ここで、1≦v≦j/k。
【0128】
本開示の一実施例では、当該決定モジュール2140はさらに、送信側において予め設定された第2の情報に基づいてsを決定するように構成され、又は、予め設定された第2のルールに基づいてsを計算するように構成され、又は、送信側が端末である場合ではさらに、アクセスネットワーク機器によって送信された第2のシグナリングを受信し、当該第2のシグナリングに基づいてsを決定するように構成される。
【0129】
以上により、本開示によって提供されたデータ伝送装置は、各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニットに分割して、各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に送信することによって、時間領域において当該n個の伝送ユニットの分散伝送を実現する。このように、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、その中の一部の伝送ユニットを伝送する際にチャネル状態が悪くても、この際に伝送されるこの部分の伝送ユニットのみに影響し、他の時刻に伝送される他の伝送ユニットに影響を及ぼすことはない。それによって、伝送n個の伝送ユニットを集中的に伝送する際にチャネル状態が安定でなく、当該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという課題を回避し、したがってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0130】
図22は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置に係るブロック図である。当該データ伝送装置は
図3に示す受信側302に適用され、
図22に示すように、当該データ伝送装置は受信モジュール2210及び組み合わせモジュール2220を含み、
当該受信モジュール2210は、送信側によって交互に送信された各伝送ブロックTBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信するように構成され、時間領域における前記n個の伝送ユニットの伝送は分散しており、前記n個の伝送ユニットは前記送信側が送信対象のデータに基づいてm個のTBを生成して、時間領域において各TBの関連する伝送内容を分割して得られるものであり、各TBは前記データ内の一部のデータを含み、m≧2、n≧2、
当該組み合わせモジュール2220は、各TBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせて前記データを得るように構成される。
【0131】
本開示の一実施例では、当該装置は決定モジュール2230をさらに含み、
当該決定モジュール2230は、受信側において予め設定された第1の情報に基づいて伝送ユニットを決定するように構成され、又は、予め設定された第1のルールに基づいて伝送ユニットを計算するように構成され、又は、受信側が端末である場合、アクセスネットワーク機器によって送信された第1のシグナリングを受信し、当該第1のシグナリングに基づいて伝送ユニットを決定するように構成される。
【0132】
本開示の一実施例では、各TBをi個のサブTBに分割する場合、伝送ユニットは1つのサブTBを含み、i≧2。
【0133】
本開示の一実施例では、m個のTBを繰り返して伝送せず、かつ毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、1≦v≦i。
【0134】
本開示の一実施例では、m個のTBの繰り返し回数がjであり、且つ毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、繰り返してk回目に伝送されたs個のTBに対して、s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはs個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBを含み、当該s個のサブTBはm個のTBのうち各TBによって分割された第v個のサブTBであり、ここで、j≧2、1≦k≦j、1≦v≦i。
【0135】
本開示の一実施例では、各TBをi個のサブTBに分割し、且つ各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのサブTBグループを含み、サブTBグループは繰り返してk回伝送された同じサブTBを含み、i≧2、j≧2、2≦k≦j。
【0136】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsであり、TBグループがk回繰り返して伝送された同じTBを含む場合、繰り返してp回目に伝送されたs個のTBグループに対して、s個のTBグループはm個のTBグループでの送信されていないTBグループであり、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはs個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期はs個のサブTBグループを含み、当該s個のサブTBグループはm個のTBグループのうち各TBグループによって分割された第v個のサブTBグループであり、ここで、1≦p≦j/k、1≦v≦i。
【0137】
本開示の一実施例では、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBを含み、j≧2。
【0138】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBを含み、当該s個のTBはm個のTBでの送信されていないTBであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBはm個のTBであり、ここで、1≦v≦j。
【0139】
本開示の一実施例では、各TBの繰り返し回数がjである場合、伝送ユニットは1つのTBグループを含み、TBグループはk回繰り返して伝送された同じTBを含み、j≧2、2≦k≦j。
【0140】
本開示の一実施例では、毎回の交互伝送周期に関わるTBグループの数がsである場合、2≦s<mの時、第v回の交互伝送周期はs個のTBグループを含み、当該s個のTBグループはm個のTBグループの送信されていないTBグループであり、s=mの時、第v回の交互伝送周期に含まれるs個のTBグループはm個のTBグループであり、ここで、1≦v≦j/k。
【0141】
本開示の一実施例では、当該決定モジュール2230はさらに、受信側において予め設定された第2の情報に基づいてsを決定するように構成され、又は、予め設定された第2のルールに基づいてsを計算するようにさらに構成され、又は、受信側が端末である場合ではさらに、アクセスネットワーク機器によって送信された第2のシグナリングを受信し、当該第2のシグナリングに基づいてsを決定するように構成される。
【0142】
以上により、本開示によって提供されたデータ伝送装置は、送信側が時間領域において交互に送信した各TBに関わるn個の伝送ユニットを受信することによって、在時間領域において当該n個の伝送ユニットを分散して受信することを実現する。このようにして、1つのTBに関わるn個の伝送ユニットに対して、そのうちの一部の伝送ユニットを受信する際にチャネル状態が悪いにもかかわらず、この際に受信したこの部分の伝送ユニットのみに影響を与え、他の時刻に受信した他の伝送ユニットに影響せず、それによってn個の伝送ユニットを集中的に受信する際にチャネル状態が安定でなく、該TB内のすべてのデータが正確に受信できないという問題を回避し、従ってデータ伝送の精度を向上させることができる。
【0143】
本開示の例示的な一実施例は、本開示によって提供されたデータ伝送方法を実現できる送信側を提供し、当該UEは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能なシグナリングを記憶するためのメモリと、を含み、
ここで、プロセッサは、
送信対象のデータに基づいてm個のTBを生成し、各TBはデータ内の一部のデータを含み、m≧2、
時間領域において各TBの関連する伝送内容をn個の伝送ユニット(n≧2)に分割し、
時間領域において各TBに関わるn個の伝送ユニットを交互に受信側へ送信するように構成され、時間領域におけるn個の伝送ユニットの伝送は分散している。
【0144】
本開示の例示的な一実施例は、本開示によって提供されたデータ伝送方法を実現できる受信側を提供し、当該基地局は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能なシグナリングを記憶するためのメモリとを含み、
ここで、プロセッサは、
送信側によって交互に送信された各TBに関わるn個の伝送ユニットを時間領域において受信し、時間領域におけるn個の伝送ユニットの伝送は分散しており、且つn個の伝送ユニットは送信側が送信対象のデータに基づいてm個のTBを生成し、時間領域において各TBの関連する伝送内容を分割することによって得られるものであり、各TBはデータ内の一部のデータを含み、m≧2、n≧2、
各TBに関わるn個の伝送ユニットを組み合わせてデータを得るように構成される。
【0145】
図23は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送用のデバイス2300に係るブロック図である。例えば、デバイス2300は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング送受信装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療装置、フィットネス装置、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0146】
図23を参照すると、デバイス2300は、処理コンポーネント2302、メモリ2304、電源コンポーネント2306、マルチメディアコンポーネント2308、オーディオコンポーネント2310、入力/出力(I/O)インターフェイス2312、センサコンポーネント2314、及び通信コンポーネント2316のうちの1つ又は複数を含んでも良い。
【0147】
処理コンポーネント2302は通常、デバイス2300の全般の操作、例えば、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作を制御する。処理コンポーネント2302は、上記方法のすべて又は一部のステップを完成させるように、命令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ2320を含んでも良い。また、処理コンポーネント2302は、処理コンポーネント2302とその他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするために、1つ又は複数のモジュールを含んでも良い。たとえは、処理コンポーネント2302は、マルチメディアコンポーネント2308と処理コンポーネント2302との間にインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0148】
メモリ2304は、デバイス2300での操作をサポートするために様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例示は、デバイス2300において操作するためのあらゆるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、情報、写真、ビデオなどを含む。メモリ2304はスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスク又は光ディスクのような、任意タイプの揮発性又は非揮発性記憶装置又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
【0149】
電源コンポーネント2306はデバイス2300の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電源コンポーネント2306は電源管理システム、1つ又は複数の電源、及びデバイス2300のために電力を生成、管理、配分するための他の関連するコンポーネントを含んでも良い。
【0150】
マルチメディアコンポーネント2308は前記デバイス2300とユーザとの間に1つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。一部の実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合に、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチパネルをタッチ及びスライドするジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知することができるほか、前記タッチ又はスライド操作に関する持続時間及び圧力を感知することができる。一部の実施例では、マルチメディアコンポーネント2308は1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。デバイス2300が撮影モード又はビデオモードのような操作モードである場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは1つの固定した光学レンズシステム又は焦点距離と光学ズーム機能を備えたものであってもよい。
【0151】
オーディオコンポーネント2310はオーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント2310は1つのマイク(MIC)を含み、デバイス2300が呼び出しモード、記録モード、及び音声識別モードのような操作モードである場合、マイクは外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ2304に記憶するか、又は通信コンポーネント2316を介して送信することができる。一部の実施例では、オーディオコンポーネント2310はオーディオ信号を出力するための1つのスピーカーをさらに含んでも良い。
【0152】
I/Oインターフェイス2312は処理コンポーネント2302とペリフェラルインターフェイスモジュールとの間にインターフェイスを提供し、上記ペリフェラルインターフェイスモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、及びロックボタンなどを含むが、これらに限定されない。
【0153】
センサコンポーネント2314は、デバイス2300のために各方面の状態評価を提供するための1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント2314はデバイス2300のオン/オフ状態と、コンポーネントの相対的な位置決めとを検出することができ、例えば、前記コンポーネントがデバイス2300のディスプレイ及びキーパッドである場合、センサコンポーネント2314は、デバイス2300又はデバイス2300の1つのコンポーネントの位置変化と、ユーザとデバイス2300との接触の有無、デバイス2300の方位又は加速/減速と、デバイス2300の温度変化と、をさらに検出することができる。センサコンポーネント2314は、物理的接触が一切ない場合に近くの物体の存在を検出するように構成される近接センサを含んでも良い。センサコンポーネント2314は、結像応用での使用に用いられるCMOS又はCCD画像センサのような光センサをさらに含んでもよい。一部の実施例では、当該センサコンポーネント2314はジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサをさらに含んでも良い。
【0154】
通信コンポーネント2316はデバイス2300と他のデバイスとの間の有線又は無線の方式を容易にするように構成される。デバイス2300はWiFi、2G又は3G又はそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信部件2316はブロードキャストチャネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号を受信するか、又は関連する情報をブロードキャストする。例示的な一実施例では、前記通信部件2316短距離通信を促すように、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。
【0155】
例示的な実施例では、デバイス2300は、上記方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子ユニットによって実現することができる。
【0156】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、例えば命令を含むメモリ2304を提供し、上記命令はデバイス2300のプロセッサ2320による実行で上記方法を完成させることができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピ-ディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0157】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体内の命令が移動端末のプロセッサによって実行される際に、移動端末が上記データ伝送方法を実行できるようにする。
【0158】
図24は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置2400に係るブロック図である。例えば、データ伝送装置2400は基地局であってもよい。
図24に示すように、データ伝送装置2400は、プロセッサ2401、受信機2402、送信機2403、及びメモリ2404を含んでも良い。受信機2402、送信機2403、及びメモリ2404はそれぞれバスを介してプロセッサ2401に接続される。
【0159】
プロセッサ2401は1つ又は1つ以上の処理カネールを含み、プロセッサ2401はソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、本開示の実施例によって提供されたデータ伝送方法のうち基地局によって実行された方法を実行する。メモリ2404はソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶することに用いられる。具体的に、メモリ2404は操作システム24041、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションモジュール24042を記憶することができる。受信機2402は他のデバイスによって送信された通信データを受信することに用いられ、送信機2403は他のデバイスに通信データを送信することに用いられる。
【0160】
図25は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送システムに係るブロック図であり、
図25に示すように、当該データ伝送システムは送信側2501及び受信側2502を含む。
【0161】
送信側2501は
図4乃至20に示す実施例において送信側が実行したデータ伝送方法を実行することに用いられる。
【0162】
受信側2502は
図4乃至20に示す示実施例において受信側が実行したデータ伝送方法を実行することに用いられる。
【0163】
本開示の例示的な一実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体には少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、上記のようなデータ伝送方法を実現するように、前記プロセッサによってロードされかつ実行される。
【0164】
当業者は明細書を考慮しかつここでの開示を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は本開示のあらゆる変形、用途又は適応的な変化をカバーしようとしており、これらの変形、用途又は適応的な変化は本開示の一般原理に従うとともに、本開示で開示されていない、本技術分野での公知の常識又は慣用されている技術手段を含む。明細書と実施例は例示的なものだけとして見なされ、本開示の真の範囲と精神は以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0165】
なお、本開示は上記説明されていて図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって制限される。