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特許7259149高チャネルカウントフォトニクスのための光再分布層
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】高チャネルカウントフォトニクスのための光再分布層
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/42 20060101AFI20230411BHJP
   G02B 6/12 20060101ALI20230411BHJP
   H04B 10/07 20130101ALI20230411BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/12 301
G02B6/12 331
H04B10/07
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020177750
(22)【出願日】2020-10-23
(65)【公開番号】P2022041794
(43)【公開日】2022-03-11
【審査請求日】2022-07-05
(31)【優先権主張番号】17/008,516
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522446306
【氏名又は名称】オープンライト フォトニクス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】OpenLight Photonics, Inc.
【住所又は居所原語表記】6868 Cortona Drive, Suite C, Goleta, California 93117 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・パーカー
【審査官】堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-085475(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0232878(US,A1)
【文献】特開2000-174397(JP,A)
【文献】特表2010-512543(JP,A)
【文献】米国特許第10637584(US,B1)
【文献】国際公開第2013/185218(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/12 - 6/14
G02B 6/42 - 6/43
H04B 10/00 - 10/90
H04J 14/00 - 14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトニック集積回路(PIC)であって、
第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、
誘電体層によって前記第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、
前記デバイス層に形成され、複数のそれぞれの波長で光を発するように構成された複数のレーザーを備える光送信機回路と、ここで、前記光送信機回路は、前記それぞれの波長に関連する複数のレーン間で前記複数のレーザーの各々からの光を分割し、前記それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するために前記複数のレーンの各々において前記光を光学的に変調し、複数の光送信機出力信号を生成するために前記複数の波長にわたって前記変調光信号を多重化するように構成され、
前記第2のシリコン導波層に形成され、前記光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する前記変調光信号を前記レーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路と
を備えるPIC。
【請求項2】
前記複数の波長は、少なくとも4つの波長を備え、前記変調光信号は、第1の多重化段および第2の多重化段で多重化され、ここで、前記第1の多重化段は、前記複数の波長の第1のサブセットにわたって前記変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された第1のマルチプレクサと、前記複数の波長の第2のサブセットにわたって前記変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された第2のマルチプレクサとを備え、前記第2の多重化段は、前記第1の多重化信号および前記第2の多重化信号を前記光送信機出力信号に多重化するように構成される、請求項1に記載のPIC。
【請求項3】
前記第2の多重化段は、光出力結合器を備える、請求項2に記載のPIC。
【請求項4】
各レーンにおける前記光は、前記レーンに関連する光変調器によって変調され、ここで、前記光変調器は、波長によってグループ化されて、第1の列に沿って配列されており、前記光送信機回路は、前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する導波路と、前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する導波路とをさらに備える、請求項2に記載のPIC。
【請求項5】
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサは、第2の列に配列されており、前記導波路は、前記第1の列と前記第2の列との間でのみ交差する、請求項4に記載のPIC。
【請求項6】
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサは、前記第2の列に沿って交互に配置されている、請求項5に記載のPIC。
【請求項7】
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記複数のレーンは、M個のレーンで構成され、前記複数のレーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数1】
を超えない、請求項5に記載のPIC。
【請求項8】
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサは、各々が第2の列に沿ってまとめてグループ化されて、前記第2の列に配列されている、請求項4に記載のPIC。
【請求項9】
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記複数のレーンは、M個のレーンで構成され、前記複数のレーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数2】
を超えない、請求項8に記載のPIC。
【請求項10】
前記第1のマルチプレクサが第1の行に配列され、前記第2のマルチプレクサが第2の行に配列されている、請求項4に記載のPIC。
【請求項11】
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する前記導波路は、それぞれ前記第1の行および前記第2の行について導波路の入れ子集合を形成する、請求項10に記載のPIC。
【請求項12】
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する前記導波路は、前記第1の行および前記第2の行間の軸を中心として対称的に構成される、請求項11に記載のPIC。
【請求項13】
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記複数のレーンは、M個のレーンで構成され、前記複数のレーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数3】
を超えない、請求項12に記載のPIC。
【請求項14】
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する前記導波路は、前記第1の行および前記第2の行間の軸を中心として非対称的に構成される、請求項11に記載のPIC。
【請求項15】
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記複数のレーンは、M個のレーンで構成され、前記複数のレーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数4】
を超えない、請求項14に記載のPIC。
【請求項16】
前記デバイス層は、前記第1のシリコン導波層上に形成されたIII-V族半導体構造を備える、請求項1に記載のPIC。
【請求項17】
送信機回路およびループバック回路を備える光トランシーバを製造するための方法であって、
前記ループバック回路を形成するためにシリコン・オン・インシュレータ基板のシリコン層をパターニングすることと、
誘電体層で被覆されたシリコン基板を、前記パターニングされたシリコン層上に、前記誘電体層を下にして接着することと、
前記誘電体層の上に第2のシリコン層を作成するために、注入欠陥の層に沿って前記シリコン基板を破断することと、
前記送信機回路の受動デバイス構造を形成するために前記第2のシリコン層をパターニングすることと、
前記送信機回路の能動デバイス構造を形成するために、前記パターニングされた第2のシリコン層に1つまたは複数のIII-V族ダイを接着し、前記接着されたIII-V族をパターニングすることと
を備える方法。
【請求項18】
フォトニック集積回路(PIC)であって、
第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、
誘電体層によって前記第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、
前記デバイス層に形成され、4つのそれぞれの波長で光を発するように構成された4つのレーザーを備える光送信機回路と、ここで、前記光送信機回路は、16個のレーンを作成するために、4つのレーン間で前記4つのレーザーの各々からの光を分割し、前記それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するために前記16個のレーンの各々において前記光を光学的に変調し、4つの光送信機出力信号を生成するために前記4つの波長にわたって前記変調光信号を多重化するように構成され、
前記第2のシリコン導波層に形成され、前記光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する前記変調光信号を前記レーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路と
を備えるPIC。
【請求項19】
前記送信機回路は、
列に沿って配列されている、前記変調光信号を生成するための光変調器と、
第1の行に沿って配列されており、前記4つの波長のうちの2つに関連する前記変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された4つの第1のマルチプレクサ、および、第2の行に沿って配列されており、前記4つの波長のうちの残りの2つに関連する前記変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された第2のマルチプレクサを備える第1の多重化段と、
前記第1の多重化光信号および前記第2の多重化光信号を前記光送信機出力信号に多重化するように構成された第2の多重化段と、
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する第1の導波路と、ここで、前記第1の導波路は、前記第1の行および前記第2の行について導波路の入れ子集合を形成し、
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する第2の導波路と、ここで、前記第2の導波路は、前記第1の行および前記第2の行間の軸を中心として非対称的に構成される、
をさらに備える、請求項18に記載のPIC。
【請求項20】
前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、4つを超えない、請求項19に記載のPIC。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、一般に、高チャネルカウントフォトニック集積回路(PIC)に関し、より具体的には、光トランシーバ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]光通信ネットワークは、通信リンクの一端でデータを光信号に符号化するための、例えばレーザーおよび光変調器を含む光送信機と、他端で光信号からデータを再生するための、例えばフォトダイオードが実装される光受信機とを使用する。送信機および受信機は、多くの場合、通信ネットワークにおいてノードとして機能すべく光信号を送ることと受信することの両方を行うことができる光トランシーバを形成するために同じフォトニック回路に統合される。同じ光ファイバを介した、複数の通信チャネルに対応する複数の光信号の転送を容易にするために、トランシーバ回路は、複数の波長で光信号を生成し、それらをマルチチャネル出力信号に多重化し得る。さらに、各波長において、異なる光ファイバを介した異なる目的地への異なる送信機出力ポートにおける送信のために複数の光信号が生成され得る。例えば、トランシーバは、4つの多重化されたマルチチャネル光出力信号のために、4つの異なる波長に対して4つずつ、16個の通信チャネルをサポートするように構成され得る。加えて、外部の光源および光検出器を必要とすることなしに送信機および受信機機能を試験するために、トランシーバ回路は、トランシーバがその通常の動作モード(または「ミッションモード」)から試験モードに切り替えられたときに、トランシーバ回路からフォトダイオードに光信号をルーティングするループバック経路を含み得る。増え続けるデータ量に対する容量のニーズを満たすためにチャネルカウントが増加するに伴い、トランシーバ回路は、特に自己試験機能を有するトランシーバにおいて、ますます複雑かつ高価になる。
【0003】
[0003]高チャネルカウント光トランシーバに関連する課題に対処する様々な実施形態が、添付の図面を参照して本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1A】[0004]様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の概略的な側断面図で、例示する。
図1B】様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の概略的な側断面図で、例示する。
図1C】様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の概略的な側断面図で、例示する。
図1D】様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の概略的な側断面図で、例示する。
図1E】様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の概略的な側断面図で、例示する。
図2】[0005]一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、波長ごとに交互に、列に沿って配列されている、概略的な例となる送信機回路レイアウトである。
図3】[0006]一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、波長ごとに空間的にグループ化されて、列に沿って配列されている、概略的な例となる送信機回路レイアウトである。
図4】[0007]一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、マルチプレクサの後に対称的な導波路分布を伴って、2つのそれぞれの行に配列されている、概略的な例となる送信機回路レイアウトである。
図5】[0008]一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、マルチプレクサの後に非対称的な導波路分布を伴って、2つのそれぞれの行に配列されている、概略的な例となる送信機回路レイアウトである。
図6】[0009]一実施形態による、概略的な例となるループバック回路レイアウトである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0010]本明細書で説明されているのは、共有レーザー光源を有する光トランシーバPICであり、これは、複数のレーンに関連する異なる通信チャネルのためにレーザー波長で光信号を作るために、変調によってデータが伝達される前に、個々のレーザーによって出力される光が複数のレーン間で分割されることを意味する。共有レーザー光源は、それが、レーザーの数と、それに関連するフットプリント、消費電力、およびコストとを大幅に低減させる点で、高チャネルカウントPICにとって有益である。例えば、4波長16チャネルトランシーバは、多くの従来のトランシーバ回路で使用されていたような16個のレーザーではなく、出力が4つのレーン間で各々分割される4つのレーザーが実装され得る。分割されたレーザー光の十分な光強度を達成するために、光は、変調の前に、通常レーザーより安価である半導体光増幅器(SOA)によって増幅され得る。
【0006】
[0011]共有レーザー光源の使用は、一般に、大幅な光損失を引き起こす複数の導波路交差を伴う、レーザーから出力ポートにまたは自己試験モードではフォトダイオードに光学デバイス間で光をルーティングするためのより複雑な導波路構成という代償を伴う。導波路交差の数を最小限にする回路アーキテクチャおよび導波路レイアウトが望ましい。様々な実施形態によれば、共有レーザーを有する光トランシーバ内の導波路交差の数は、送信機および自己試験機能を2つ(またはそれより多くの)デバイス層間に分散することによって低減される。より具体的には、いくつかの実施形態では、トランシーバPICは、酸化物または他の誘電体層によって分離されている2つのシリコン導波層を含むシリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板上に形成される。最上シリコン導波層は、それに接着された化合物半導体(例えばIII-V族)構造の層とともに、第1のハイブリッドデバイス層を形成し、それは、レーザー、SOA、光変調器、マルチプレクサ、および出力結合器、ならびに受信機のフォトダイオードを含む送信機回路を実装する。最下シリコン導波層は、第2のデバイス層として機能し、ここでは、受信機のフォトダイオードへのループバック経路が実装され、ここで、フォトダイオードの下にある回折格子結合器は、化合物半導体層に形成され得るフォトダイオードに面外で光を向ける。
【0007】
[0012]図1A~1Eは、様々な実施形態による、複数のデバイス層を含むPICのための例となる製造プロセスを、多層基板の一連の側断面図で、例示する。複数のシリコン導波層を有する基板は、図1Aに示される2つのシリコンベースの基板100、102から作られている。一方の基板100は、厚いシリコンハンドル104と、このハンドル104の上の埋め込み酸化物または(例えば、二酸化ケイ素の)他の誘電体層106と、誘電体層106の上の薄いシリコンデバイス層108とを含む普通のSOI基板である。もう一方の基板102は、酸化物(例えば二酸化ケイ素)または他の誘電体層112で被覆された厚いシリコン層110を含み、このシリコン層110の中で誘電体層112の近くに注入欠陥(implanted defect)の層114(例えば、水素を含む)を有する。
【0008】
[0013]図1Bに示されるように、多層PICの最下シリコン導波層116として機能することとなるSOI基板100のシリコンデバイス層108は、全チャネルのためのループバック経路と、光送信機回路からループバック回路におよびループバック回路から受信機まで光を結合するための光結合器とを含む光ループバック回路を形成するためにパターニングされる。このパターニングは、例えば、当業者に知られているフォトリソグラフィパターニングおよびエッチングプロセスを使用して実行され得、続いて、均一な厚さのデバイス層を形成するために、酸化物(例えば、二酸化ケイ素)または他の誘電体充填物118が塗布され得る。注入欠陥114を有する基板102は、図1Bに示されるように反転され、図1Cに示されるように、SOI基板102のパターニングされたシリコンデバイス層108に、誘電体層112を下にして接着され得る。次いで、厚いシリコン層110が、最上シリコン導波層120として機能することとなる薄いシリコン層を所定の位置に残して、例えば、周知のスマート切断加工を使用して注入欠陥114の層に沿って破断され得る。支持部、例えばこのケースではSOI基板100、に薄いシリコン層を転写(transfer)するための別のオプションはBESOI(bond and etch back SOI)であり、ここでは、イオン注入による破断は使用されず、代わりに、転写されたシリコン基板が、所望の厚さに達するまで、エッチバックされる。
【0009】
[0014]図1Dは、最上シリコン導波層120と最下シリコン導波層116とを含む、結果として生じる多層構造122を示す。最下シリコン導波層116と同様に、最上シリコン導波層120は、例えば、(導波路のような)受動デバイス構造を形成するために、従来のフォトリソグラフィパターニングおよびエッチングプロセスによってパターニングされ、酸化物または他の誘電体充填物124で平坦化され得る。ゆえに、最上シリコン導波層120がパターニングされると、(例えば、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、ガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、もしくはアンチモン化インジウム(InSb)のような)III-V族材料、または、精密な材料組成が異なる複数の副層を含むことが多い何らかの他の半導体化合物材料のダイは、(直接または間に薄い接着層を介して)最上シリコン導波層120に接着され、図1Eに例示される(例えば、レーザー、変調器、フォトダイオード、等のための)能動デバイス構造の層126を形成するためにフォトリソグラフィパターニングおよびエッチングプロセスによってパターニングされ得る。さらなる製造ステップは、(レーザー、増幅器、電界吸収変調器(EAM)、およびフォトダイオードで使用されるダイオード構造のような)様々な光学的能動デバイス構造、ヒーター、または他の電気制御式デバイスを電気端子に接続するためのデバイスメタライゼーションおよび金属トレース、ビア、およびボンディングパッドを作成するために、いくつかのケースでは誘電体層と交互での、金属層の堆積およびパターニングを含む。集合的に、パターニングされた最上シリコン導波層120および化合物半導体層126は、光学デバイスの電気接続とともに、光送信機回路を実装する。
【0010】
[0015]様々な実施形態は、特に、最上シリコン導波層120に実装される送信機回路における、少ない数の導波路交差のために設計されたトランシーバ回路の有益なアーキテクチャを提供する。ループバック回路における導波路交差を最小限にすることは、ループバック回路がミッションモード中に使用されないため、通常さほど重要ではなく、PICからのおよびそれへの結合損失がないこと、外部のチャネル損失または分散がないこと、およびマルチパス干渉を引き起こし得る外部反射がないことで、パフォーマンスが向上した状態で始まり、追加の損失に対する耐性が高まる。
【0011】
[0016]図2~5は、共有レーザーを有する多波長トランシーバの送信機回路の様々なレイアウトを例示する。具体的には、描写される例では、トランシーバは、4つのそれぞれの波長λ、λ、λ、およびλで光を発する4つのレーザーを含み、4つのレーザーの各々からの光は、4つのレーン、計16個のレーン、間で分割される。しかしながら、以下で説明される一般設計原理および各設計の1レーンあたりの、結果として生じる導波路交差の数は、より多いレーザーの数(Nλ個)と、より多いまたは少ないレーンの数(合計M個のレーン、1波長あたりm個のレーン、ここで、m≧2、M=m・Nλである)とに一般化されることが可能であり、例示されるレイアウトを、異なる数のレーザーおよび/または1波長あたりのレーンに適合する(accommodate)ように拡張する方法は当業者には容易に明らかであろう。
【0012】
[0017]図2~5の送信機回路レイアウトでは、4つの波長にわたる多重化が2つの段で達成される。第1の段では、2×1マルチプレクサが、各々、波長の2つのペアのうちの1つのペアの2つの波長、例えばλとλまたはλとλ、にわたって光を組み合わせる。第2の段では、追加の2×1マルチプレクサが、各々、4つすべての波長を含む光送信機出力信号を生成するために、第1の段によって出力された部分的多重化光信号のうちの2つを組み合わせる。様々な実施形態によれば、出力信号を送信する光出力結合器は、第2の段のマルチプレクサの役割も担う。代替的に、各出力結合器に先立ち専用マルチプレクサを使用することも当然ながら可能である。より多い数の波長に適合するためには、原則として、追加のマルチプレクサ段が追加され得る。代替的に、より高次のマルチプレクサが使用され得る。以下に提供される導波路交差の数についての一般化された公式の目的上、第1の段のマルチプレクサは、各々、Nλ/2個の波長にわたって多重化するように構成されると想定される。例えば、8つの波長を使用するトランシーバの場合、第1の多重化段は、各々がλ~λまたはλ~λのいずれかにわたって光を組み合わせる4×1マルチプレクサで構成され得る。
【0013】
[0018]図2~5は、第1段マルチプレクサの配列が異なる4波長16レーントランシーバのためのレイアウトを提供しており、それらの入力導波路および出力導波路の導波路交差に影響を与える。
【0014】
[0019]図2は、一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、波長ごとに交互に列に沿って配列されている概略的な送信機回路レイアウト200である。送信機回路は、4つの異なる波長λ、λ、λ、およびλで光を発する4つのレーザー202を含む。レーザーは、例えば、分布帰還型(DFB)レーザーダイオードまたは分布ブラッグ反射器(DBR)レーザーであり得、エピタキシャルに成長したIII-V族(例えば、GaAsまたはInP)ダイ(本明細書では「エピダイ(epi die)」とも呼ぶ)で作成され得る。典型的に、別個の接着されたエピダイが、各レーザー波長に使用される。レーザー202の光出力信号は、各々、例えば、Y接合の2段カスケード、マルチモード干渉計(MMI)、または他のタイプの光学スプリッタにおいて、4つのレーン間で分割される。2つの分割段の間に位置している8つのSOA204は、十分な信号レベルを達成するために光を増幅する。SOAの追加の層も、光変調器206に先行して、第2の分割段に続いて光を増幅するが、これは、実際には多くの場合必要とされない。
【0015】
[0020]ハイブリッドシリコン化合物半導体PICでは、4つのレーンに分割される2つのSOAおよび1つのレーザー(合計で3つのダイオード)が4つのレーザー(合計で4つのダイオード)の代わりになることができ、SOAに必要とされるエピがレーザーのためのエピより小さく、必要とされるダイオードの総数がより少ないため、各波長に単一の共有レーザーを使用することは、製造コストを大幅に削減し得る。加えて、より少ない数のレーザーを使用することは、例えば、レーザーのフィルタのヒーターベースの波長制御が4つの独立したレーザーではなく単一のレーザーにのみ必要とされるため、例えば、調整可能なレーザーのための簡略化されたおよび低電力の電子制御回路により、消費電力を削減する。SOA204の追加コストは、レーザー202より大幅に安価であり、通常、レーザーを共有することによって達成されるコスト削減分を消費しない。いくつかの実施形態では、レーザー202および各波長のための関連する(2つの)SOA204は、同じエピダイで形成され、さらなるコスト削減を潜在的に提供する。他の実施形態では、別個のエピダイは、それぞれのデバイス機能について微調整される異なる副層構造を容易にするためにレーザー202およびSOA204に使用される。SOA204の後に同じ波長のレーンをグループ化することで、単一の変調器エピダイが、各波長グループに使用されること(例えば、単一のエピダイで4つすべてのλレーンに対してレーンを実装すること)を可能にし、これもまた、エピコストを大幅に削減する。
【0016】
[0021]送信機回路は、16個のレーンの各々について光変調器206、すなわち波長λで変調光信号を生成するための4つの光変調器206、λのための4つの変調器206、λのための4つの変調器、そしてλのための4つの変調器、を含む。光変調器206は、例えば、一方または両方の干渉計アームにおいて位相シフタを含むEAMによってまたはマッハツェンダー変調器(MZI)によって実装され得る。次に、位相シフタは、例えば、干渉計アームを形成するシリコン導波路においてまたは接着されたIII-V族導波路においてp-nまたはp-i-n接合によって実装され得る。
【0017】
[0022]変調器206によって出力される変調光信号は、各々が4つの波長に対応する4つのチャネルを含む光送信機出力信号に、上で示したように2つの段で、多重化される。第1の段では、8つの2×1マルチプレクサ208、210は、16個の変調光信号を、8つの部分的多重化信号に部分的に組み合わせる。マルチプレクサ208、210は、波長λおよびλに関連する2つのレーンにおける変調信号を組み合わせる1つのマルチプレクサ208と、波長λおよびλに関連する2つのレーンにおける信号を組み合わせる1つのマルチプレクサ210とを各々が含むマルチプレクサのペアと考えられ得る。次いで、マルチプレクサ208、210の各ペアによって出力される部分的多重化信号は、第2の段において、示されるように、内在する多重化機能を処理する関連する出力結合器212によって、または、代替的に、出力結合器に先行する関連する第2段マルチプレクサによって組み合わせられる。例えば、任意の所与の波長に関連するレーンおよび変調器206の各セット内レーンおよび関連する変調器206に、列に沿ったそれらの配列順序で1から4の番号を付けることで、マルチプレクサ208、210の第1のペア214および関連する第1の出力結合器は、4つの波長に関連するレーンおよび変調器の4つのセットのうちの第1のレーンおよび第1の変調器に関連する変調光信号を組み合わせ、マルチプレクサ208、210の第2のペア216および関連する第2の出力結合器は、レーンおよび変調器の4つのセットのうちの第2のレーンおよび第2の変調器に関連する変調光信号を組み合わせ、以下同様である。マルチプレクサ208、210は、例えば、MZIによって実装され得る。4つよりも多くの波長を有するトランシーバについて、第1の段のマルチプレクサが、各々、2つよりも多くの波長にわたって光信号を組み合わせる場合、アレイ導波路回折格子(AWG)が代わりに使用され得る。出力結合器212は、例えば、単一モードファイバをアラインするためのエッチングされたシリコンV溝を有する回折格子結合器、エッチングターニングミラー(etch turning mirror)、またはスポットサイズコンバータであり得る。
【0018】
[0023]図2に(そして同じく図3~5に)示されるように、レーザー202はすべて、以降、参照を容易にするために任意に「列」と呼ばれる、単一のラインに沿って配列されている。関連するSOA204は、第2の列、すなわち第1の列に略平行な第2のライン、に沿って配列されている。16個のレーンに関連する光変調器206は、それらが、レーザー202と、光変調器206によって出力信号が変調されるSOA204との近くに配置され得るように波長ごとに空間的にグループ化されて、(レーザー202およびSOA204の列に略平行な)第3の列に沿って配列されている。結果として、示されるように、レーザー出力をSOA入力におよびSOA出力を変調器入力に結合する導波路は、交差なしに配列されることができる。しかしながら、複数の波長にわたって変調光信号を多重化するためには、変調器206の列と、示されるように第4の列に配列され得る出力結合器212との間で導波路再分布が使用され、導波路交差(例えば、交差213)は不可避になる。導波路交差の数およびロケーションは、第1の段のマルチプレクサ208、210の特定の配列に依存する。
【0019】
[0024]レイアウト200では、波長λおよびλを組み合わせるマルチプレクサ208ならびに波長λおよびλを組み合わせるマルチプレクサ210は、単一の列に沿って交互に配列されており、ここで、複数の波長についてのレーンのセットの第1から第4のレーンにそれぞれ関連するマルチプレクサ208、210の第1から第4のペア214、216、等は、順々に配列されている。この構成の結果として、導波路再分布は、変調器206と第1のマルチプレクサ段との間で完全に行われており、マルチプレクサ208、210の出力は、さらなる導波路交差なく出力結合器212に接続され得る。この構成は、追加の各レーンに対してマルチプレクサの追加のペアを加えることによって1波長あたりより多い数のレーンに、および、より高次のマルチプレクサを使用することによってより多い数の波長に率直に拡張されることができる。Nλ≧4個の波長および1波長あたりm≧2個のレーンでは、合計でM=m・Nλ個のレーンの場合、この設計での任意のレーンについての導波路交差の最大数Xmaxは、次の通りである:
【数1】
λ=4かつM=16の場合、図2に示されるように、所与のレーンに関連する導波路交差は最大で9つになる。(導波路交差は、それが、レーンのための変調器206と、変調器206によって出力される変調信号を受け取る出力結合器212との間の光経路に沿った場所ならどこで生じても、レーンに関連しているとみなされる。)
【0020】
[0025]図3は、一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサが、波長ごとに空間的にグループ化されて、列に沿って配列されている概略的な送信機回路レイアウト300である。このレイアウト300と図2のレイアウト200との唯一の違いは、第1の多重化段を表す列内でのマルチプレクサ208、210の順番と、結果として生じる導波路構成である。ここでは、マルチプレクサ208、210のペア214、216、等は、分解されている。波長λおよびλを組み合わせるすべてのマルチプレクサ208は、それらが関連付けられているレーンおよび変調器206と同様に順序付けられて、列の半分にまとめてグループ化されている。同様に、波長λおよびλを組み合わせるすべてのマルチプレクサ210は、同じく、それらが関連付けられているレーンおよび変調器206と同様に順序付けられて、列の残りの半分にまとめてグループ化されている。示されるように、このレイアウトは、導波路再分布を引き起こし、結果的に、第1のマルチプレクサ段の前と後の両方に導波路交差が生じる。しかしながら、有益に、個々のレーンに対する導波路交差の最大数は、次の数だけであり:
【数2】
λ=4かつM=16の場合、6になる。
【0021】
[0026]図4は、一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサ402、404が、マルチプレクサ402、404の後に対称的な導波路分布を伴って、2つのそれぞれの行に配列されている、概略的な送信機回路レイアウト400である。波長λおよびλを組み合わせるマルチプレクサ402は、1つの行にまとめてグループ化され、波長λおよびλを組み合わせるマルチプレクサ404は、例えば、示されるように、第1の行と略平行なかつそれと水平にアラインされている別の行にまとめてグループ化される。「行」という用語は、マルチプレクサ402またはマルチプレクサ404のアライメントが、列に配列されているとされる変調器206、レーザー202、等のアライメントに対して略垂直の方向であることを表す。マルチプレクサ402、404が、図2および3のレイアウト200、300のマルチプレクサ208、210とは異なるレーンの組合せに関連する変調光信号を多重化することに留意されたい。例えば、レイアウト200ではマルチプレクサ208、210の第1のペア214が、λ、λ、λ、およびλに関連するセットの第1のレーンからその入力を受け取るが、レイアウト400では第1の多重化段を構成する2つの行の第1の(最も左の)マルチプレクサ402、404が、それぞれ、λに関連する第1のレーンを、λに関連する最後のレーンと組み合わせ、λに関連する第1のレーンを、λに関連する第4の(最後の)レーンとを組み合わせる。同様に、2つの行の第2のマルチプレクサ402、404は、λに関連する第2のレーンを、λに関連する第3のレーンと組み合わせ、λに関連する第2のレーンを、λに関連する最後のレーンとを組み合わせ、以下同様である。この構成により、各行に沿ってマルチプレクサ402または404を光変調器206に結合する導波路406が入れ子になることが可能となり、これは、(例えば、最も左のマルチプレクサ402、404への入力を提供する導波路がそれぞれのセットにおいて最も外側の導波路となって)それぞれの行について導波路の入れ子集合を形成し、それらの間のあらゆる導波路交差を回避する。(しかしながら、導波路交差は、マルチプレクサ402、404を変調器206に結合する導波路406と、マルチプレクサ402、404を出力結合器212に結合する導波路408と間に存在する。)
【0022】
[0027]2つの最も左のマルチプレクサ402、404が、出力結合器212によって実装される第2の多重化段において出力が組み合わされるマルチプレクサのペアを形成しないことにさらに留意されたい。むしろ、一方の行の最も左のマルチプレクサ402および他方の行の最も右のマルチプレクサ404が、第1の(最も上の)出力結合器212に接続される第1のペアを形成し、第1の行の(左から)第2のマルチプレクサ402および第2の行の(左から)第3のマルチプレクサ404が、(上から)第2の出力結合器212に接続される第2のペアを形成し、第1の行の第3のマルチプレクサ402および第2の行の第2のマルチプレクサ404が、第3の出力結合器212に接続される第3のペアを形成し、第1の行の第4の(そして最後の)マルチプレクサ402および第2の行の第1のマルチプレクサ404が、最後の出力結合器212に接続される第4の(そして最後の)ペアを形成している。マルチプレクサ402、404のペアがそれらの関連する出力結合器212の順序で番号が付けられている場合、第1の行に沿ったマルチプレクサ402の順序は、第2の行に沿ったマルチプレクサ404の順序とは逆方向である。マルチプレクサ402、404を出力結合器212に結合する導波路408は、第1の行と第2の行との間の平行軸を中心として対称的に構成される。このレイアウト400における個々のレーンに対する導波路交差の最大数は、図3のレイアウト300の場合と同じであり:
【数3】
λ=4かつM=16の場合、6になる。
【0023】
[0028]図5は、一実施形態による、異なる波長ペアのためのマルチプレクサ402、404が、マルチプレクサ402、404の後に非対称的な導波路分布を伴って、2つのそれぞれの行に配列されている、概略的な送信機回路レイアウト500である。このレイアウト500は、同じ出力結合器212に接続されているマルチプレクサ402、404のペアを形成するλおよびλを結合するマルチプレクサ402ならびにλおよびλを結合するマルチプレクサ404が水平にアラインされている点で、図4に描写されている先のレイアウト400とは異なる。例えば、最も左のマルチプレクサ402、404は、出力が第1の出力結合器212によってそれぞれの送信機出力信号に多重化される第1のペア502を形成する。第1の多重化段に続くこの導波路再分布は、示されるように、マルチプレクサ402、404を出力結合器212に結合する導波路504の非対称構成で達成される。このレイアウト500における個々のレーンに対する導波路交差の最大数は次の通りであり:
【数4】
λ=4かつM=16の場合、4に等しく、これは、4つすべてのレイアウト200、300、400、500の中で最も少ない数である。
【0024】
[0029]様々な実施形態では、光トランシーバPICには、変調光信号を送信機の出力ポートではなく受信機に選択的にルーティングすることができるループバック回路を介して実装される自己試験機能が設けられている。出力結合器212に先行して多重化段を有する回路アーキテクチャでは、マルチプレクサ(例えば、208、210、402、404)は、この目的上、スイッチの役割も担う。例えば、送信機回路レイアウト200、300、400、500の各々において示されるように、マルチプレクサ208、210、402、404は各々、多重化光信号を出力結合器212のうちの1つに提供するミッションモードポートと、多重化信号をループバック回路に結合する結合器510(図5でラベル付けされている)に信号を提供する自己試験ポートという2つの出力ポートを有する。マルチプレクサ208、210、402、404を実装するMZIまたはAWGの干渉計アーム内の位相シフタが、2つのポート間で多重化信号を切り替えるために使用されることができる。
【0025】
[0030]送信機回路に使用されるものと同じシリコン導波層にループバック回路を実装することは、望ましくない導波路交差を追加するであろう。レイアウト200、300、400では、単一のレーンに対する交差の最大数は同じままである(そして、追加の導波路交差は、導波路再分布の結果として生じるより少ない数の導波路交差を有するレーンに沿っている)が、レイアウト500は、1レーンあたり4つ(すなわち、M/Nλ)のさらなる導波路交差の増加を経験することとなり、これは、4波長16チャネルのケースでは、交差の数を倍増させる。別個の導波層でループバック機能性を実装することによって、本明細書によれば、そのようなさらなる導波路交差が回避されることができ、レイアウト500を、交差によって誘起される光学的損失に関して一般的に好ましいものにする。(代替的なレイアウト200、300、400が他の利点を提供し得ることに留意されたい。)
【0026】
[0031]図6は、一実施形態による、概略的な例となるループバック回路レイアウト600である。描写されるループバック回路は、図5の送信機回路レイアウト500とともに使用するために構成されており、したがって、送信機回路におけるマルチプレクサの自己試験出力ポートにおいて光結合器510の位置と一致する位置に光結合器610を含む。換言すると、光結合器610は、最下シリコン導波層116において、最上シリコン導波層120の光結合器510の真下に位置している。結合器510、610のペアは、例えば、一方が、上位層120中の面内光を最下層116に向かって真っ直ぐにリダイレクトし、他方が、面外光を受けて、それを導波層116の面にリダイレクトする2つの回折格子結合器によって形成され得る。代替的に、上位導波層120および最下位導波層116における2つのエバネッセント結合導波路部分(evanescently coupled waveguide section)は、協力して、結合器510、610の機能性を提供し得る。
【0027】
[0032]ループバック回路は、各信号の一部を分割してそれを回折格子結合器614に提供する光学スプリッタ612を、トランシーバ回路から受信される部分的多重化光信号の各々につき1つ含み得、回折格子結合器614は、PICからの光を、例えば、光信号の発信元であるそれぞれのレーザー102を較正するために使用され得るスペクトラムアナライザのような較正機器に結合する。各スプリッタ612の他方の出力は、自己試験モードではオンにされるが、送信機で発生した光が受信機フォトダイオード618に到達してその動作に干渉するのを防ぐためにミッションモード中はオフにされる、例えば、MZIで実装される光スイッチ616(またはスイッチのカスケード)に接続されている。自己試験モードでは、光信号が、部分的多重化光信号の2つの波長の成分を分離するデマルチプレクサ620に渡される。結果として生じる16個の逆多重化光信号は、例えば、回折格子結合器を介して、または、最初に最上シリコン層に再度結合し、次いで最上シリコン導波路をフォトダイオード618に結合することによって、通常最上シリコン導波層の上のIII-V族層に形成されるフォトダイオード618に結合される。フォトダイオード618は、例えば、より高い、例えば典型的な非アバランシェフォトダイオードより2~10倍高い、電気バイアスで動作するアバランシェフォトダイオード(APD)であり得、発生した電子および正孔ペアがより高い電気バイアスによって加速され、結晶格子に影響を及ぼすため、電気利得を提供し得、追加の電子および正孔キャリアを発生し、これは、受信した電気信号を増幅する。APDは、測定された光信号における低振幅を補償するために使用され、光受信機内のはるかに大きくかつ電力消費がより高いSOA、または、光検出器618の後のトランスインピーダンス増幅器における高利得段の代わりなることができる。
【0028】
[0033]先の説明は、両方の導波層についての例となるレイアウトとともに、2つのシリコン導波層間で送信機およびループバック回路を分離する2層光トランシーバPICを作る方法を提供する。開示される2層構成は、低い数の導波路交差のために設計された送信機回路における導波路再分布とともに、複数のレーン間でレーザーを共有することを容易にし、これは、コスト、電力、およびサイズに関する有益を必然的に伴う。当業者が容易に認識することとなるように、特定の提案されたレイアウトは単なる例であり、(例えば、図4における対称的な導波路分布対図5における非対称的な導波路分布のような)基本的な設計原理および特性に依然として合致するデバイスおよび導波路の具体的な配列を修正するようにもそれから逸脱するようにも改良可能であり得る。
【0029】
[0034]番号が付された以下の実施例は、実例となる実施形態である:
【0030】
[0035]実施例1.フォトニック集積回路(PIC)であって、第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、誘電体層によって第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、デバイス層に形成され、複数のそれぞれの波長で光を発するように構成された複数のレーザーを備える光送信機回路と、ここで、光送信機回路は、それぞれの波長に関連する複数のレーン間でレーザーの各々からの光を分割し、それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するためにレーンの各々において光を光学的に変調し、複数の光送信機出力信号を生成するために複数の波長にわたって変調光信号を多重化するように構成され、第2のシリコン導波層に形成され、光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する変調光信号をレーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路とを備える。
【0031】
[0036]実施例2.複数の波長は、少なくとも4つの波長を備え、変調光信号は、第1の多重化段および第2の多重化段で多重化され、ここで、第1の多重化段は、複数の波長の第1のサブセットにわたって変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された第1のマルチプレクサと、複数の波長の第2のサブセットにわたって変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された第2のマルチプレクサとを備え、第2の多重化段は、第1の多重化信号および第2の多重化信号を光送信機出力信号に多重化するように構成される、実施例1に記載のPIC。
【0032】
[0037]実施例3.第2の多重化段は、光出力結合器によって実装される、実施例2に記載のPIC。
【0033】
[0038]実施例4.各レーンにおける光は、レーンに関連する光変調器によって変調され、ここで、光変調器は、波長によってグループ化されて、第1の列に沿って配列されており、光送信機回路は、第1の多重化段の第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを光変調器に結合する導波路と、第1の多重化段の第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを第2の多重化段に結合する導波路とをさらに備える、実施例2または実施例3に記載のPIC。
【0034】
[0039]実施例5.第1の光マルチプレクサおよび第2の光マルチプレクサは、第2の列に配列されており、導波路は、第1の列と第2の列との間でのみ交差する、実施例4に記載のPIC。
【0035】
[0040]実施例6.第1の光マルチプレクサおよび第2の光マルチプレクサは、第2の列に沿って交互に配置されている、実施例5に記載のPIC。
【0036】
[0041]実施例7.複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、レーンは、M個のレーンで構成され、レーンの各々について、レーンに関連する導波路交差の数は、
【数5】
を超えない、実施例5または実施例6に記載のPIC。
【0037】
[0042]実施例8.第1の光マルチプレクサおよび第2の光マルチプレクサは、各々が第2の列に沿ってまとめてグループ化されて、第2の列に配列されている、実施例4に記載のPIC。
【0038】
[0043]実施例9.複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、レーンは、M個のレーンで構成され、レーンの各々について、レーンに関連する導波路交差の数は、
【数6】
を超えない、実施例8に記載のPIC。
【0039】
[0044]実施例10.第1のマルチプレクサが第1の行に配列され、第2のマルチプレクサが第2の行に配列されている、実施例4に記載のPIC。
【0040】
[0045]実施例11.第1の多重化段の第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを光変調器に結合する導波路は、それぞれ第1の行および第2の行について導波路の入れ子集合を形成する、実施例10に記載のPIC。
【0041】
[0046]実施例12.第1の多重化段の第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを第2の多重化段に結合する導波路は、行間の軸を中心として対称的にかつ行に対して平行に構成される、実施例11に記載のPIC。
【0042】
[0047]実施例13.複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、レーンは、M個のレーンで構成され、レーンの各々について、レーンに関連する導波路交差の数は、
【数7】
を超えない、実施例12に記載のPIC。
【0043】
[0048]実施例14.第1の多重化段の第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを第2の多重化段に結合する導波路は、行間の軸を中心として非対称的にかつ行に対して平行に構成される、実施例11に記載のPIC。
【0044】
[0049]実施例15.複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、レーンは、M個のレーンで構成され、レーンの各々について、レーンに関連する導波路交差の数は、
【数8】
を超えない、実施例14に記載のPIC。
【0045】
[0050]実施例16.デバイス層は、第1のシリコン導波層上に形成されたIII-V族半導体構造を備える、実施例1乃至15のちのいずれか1つに記載のPIC。
【0046】
[0051]実施例17.送信機回路およびループバック回路を備える光トランシーバを製造するための方法であって、ループバック回路を形成するためにシリコン・オン・インシュレータ基板のシリコン層をパターニングすることと、誘電体層で被覆されたシリコン基板を、パターニングされたシリコン層上に、誘電体層を下にして接着することと、誘電体層の上に第2のシリコン層を作成するために、注入欠陥の層に沿ってシリコン基板を破断することと、送信機回路の受動デバイス構造を形成するために第2のシリコン層をパターニングすることと、送信機回路の能動デバイス構造を形成するために、パターニングされた第2のシリコン層に1つまたは複数のIII-V族ダイを接着し、接着されたIII-V族をパターニングすることとを備える。
【0047】
[0052]実施例18.フォトニック集積回路(PIC)であって、第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、誘電体層によって第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、デバイス層に形成され、4つのそれぞれの波長で光を発するように構成された4つのレーザーを備える光送信機回路と、ここで、光送信機回路は、16個のレーンを作成するために、4つのレーン間でレーザーの各々からの光を分割し、それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するために16個のレーンの各々において光を光学的に変調し、4つの光送信機出力信号を生成するために4つの波長にわたって変調光信号を多重化するように構成され、第2のシリコン導波層に形成され、光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する変調光信号をレーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路とを備える。
【0048】
[0053]実施例19.送信機回路は、列に沿って配列されている、変調光信号を生成するための光変調器と、第1の行に沿って配列されており、4つの波長のうちの2つに関連する変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された4つの第1のマルチプレクサ、および、第2の行に沿って配列されており、4つの波長のうちの残りの2つに関連する変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された4つの第2のマルチプレクサを備える第1の多重化段と、第1の多重化光信号および第2の多重化光信号を光送信機出力信号に多重化するように構成された第2の多重化段と、第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを光変調器に結合する第1の導波路と、ここで、第1の導波路は、第1の行および第2の行について導波路の入れ子集合を形成し、第1のマルチプレクサおよび第2のマルチプレクサを第2の多重化段に結合する第2の導波路と、ここで、第2の導波路は、行間の軸を中心として非対称的にかつ行に対して平行に構成される、をさらに備える、実施例18に記載のPIC。
【0049】
[0054]実施例20.レーンの各々について、レーンに関連する導波路交差の数は、4つを超えない、実施例19に記載のPIC。
【0050】
[0055]本発明の主題は、特定の例となる実施形態を参照して説明されているが、本発明の主題の広い範囲から逸脱することなくこれらの実施形態に対して様々な修正および変更がなされ得ることは明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で考慮されるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
フォトニック集積回路(PIC)であって、
第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、
誘電体層によって前記第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、
前記デバイス層に形成され、複数のそれぞれの波長で光を発するように構成された複数のレーザーを備える光送信機回路と、ここで、前記光送信機回路は、前記それぞれの波長に関連する複数のレーン間で前記レーザーの各々からの光を分割し、前記それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するために前記レーンの各々において前記光を光学的に変調し、複数の光送信機出力信号を生成するために前記複数の波長にわたって前記変調光信号を多重化するように構成され、
前記第2のシリコン導波層に形成され、前記光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する前記変調光信号を前記レーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路と
を備えるPIC。
[C2]
前記複数の波長は、少なくとも4つの波長を備え、前記変調光信号は、第1の多重化段および第2の多重化段で多重化され、ここで、前記第1の多重化段は、前記複数の波長の第1のサブセットにわたって前記変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された第1のマルチプレクサと、前記複数の波長の第2のサブセットにわたって前記変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された第2のマルチプレクサとを備え、前記第2の多重化段は、前記第1の多重化信号および前記第2の多重化信号を前記光送信機出力信号に多重化するように構成される、C1に記載のPIC。
[C3]
前記第2の多重化段は、光出力結合器によって実装される、C2に記載のPIC。
[C4]
各レーンにおける前記光は、前記レーンに関連する光変調器によって変調され、ここで、前記光変調器は、波長によってグループ化されて、第1の列に沿って配列されており、前記光送信機回路は、前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する導波路と、前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する導波路とをさらに備える、C2に記載のPIC。
[C5]
前記第1の光マルチプレクサおよび前記第2の光マルチプレクサは、第2の列に配列されており、前記導波路は、前記第1の列と前記第2の列との間でのみ交差する、C4に記載のPIC。
[C6]
前記第1の光マルチプレクサおよび前記第2の光マルチプレクサは、前記第2の列に沿って交互に配置されている、C5に記載のPIC。
[C7]
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記レーンは、M個のレーンで構成され、前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数9】
を超えない、C5に記載のPIC。
[C8]
前記第1の光マルチプレクサおよび前記第2の光マルチプレクサは、各々が第2の列に沿ってまとめてグループ化されて、前記第2の列に配列されている、C4に記載のPIC。
[C9]
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記レーンは、M個のレーンで構成され、前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数10】
を超えない、C8に記載のPIC。
[C10]
前記第1のマルチプレクサが第1の行に配列され、前記第2のマルチプレクサが第2の行に配列されている、C4に記載のPIC。
[C11]
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する前記導波路は、それぞれ前記第1の行および前記第2の行について導波路の入れ子集合を形成する、C10に記載のPIC。
[C12]
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する前記導波路は、前記行間の軸を中心として対称的にかつ前記行に対して平行に構成される、C11に記載のPIC。
[C13]
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記レーンは、M個のレーンで構成され、前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数11】
を超えない、C12に記載のPIC。
[C14]
前記第1の多重化段の前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する前記導波路は、前記行間の軸を中心として非対称的にかつ前記行に対して平行に構成される、C11に記載のPIC。
[C15]
前記複数の波長は、Nλ個の波長で構成され、前記レーンは、M個のレーンで構成され、前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、
【数12】
を超えない、C14に記載のPIC。
[C16]
前記デバイス層は、前記第1のシリコン導波層上に形成されたIII-V族半導体構造を備える、C1に記載のPIC。
[C17]
送信機回路およびループバック回路を備える光トランシーバを製造するための方法であって、
前記ループバック回路を形成するためにシリコン・オン・インシュレータ基板のシリコン層をパターニングすることと、
誘電体層で被覆されたシリコン基板を、前記パターニングされたシリコン層上に、前記誘電体層を下にして接着することと、
前記誘電体層の上に第2のシリコン層を作成するために、注入欠陥の層に沿って前記シリコン基板を破断することと、
前記送信機回路の受動デバイス構造を形成するために前記第2のシリコン層をパターニングすることと、
前記送信機回路の能動デバイス構造を形成するために、前記パターニングされた第2のシリコン層に1つまたは複数のIII-V族ダイを接着し、前記接着されたIII-V族をパターニングすることと
を備える方法。
[C18]
フォトニック集積回路(PIC)であって、
第1のシリコン導波層を備えるデバイス層と、
誘電体層によって前記第1のシリコン導波層から分離されている第2のシリコン導波層と、
前記デバイス層に形成され、4つのそれぞれの波長で光を発するように構成された4つのレーザーを備える光送信機回路と、ここで、前記光送信機回路は、16個のレーンを作成するために、4つのレーン間で前記レーザーの各々からの光を分割し、前記それぞれのレーンに関連する変調光信号を生成するために前記16個のレーンの各々において前記光を光学的に変調し、4つの光送信機出力信号を生成するために前記4つの波長にわたって前記変調光信号を多重化するように構成され、
前記第2のシリコン導波層に形成され、前記光送信機回路に光学的に結合されており、各レーンに関連する前記変調光信号を前記レーンに関連するフォトダイオードに選択的に結合するように構成された光ループバック回路と
を備えるPIC。
[C19]
前記送信機回路は、
列に沿って配列されている、前記変調光信号を生成するための光変調器と、
第1の行に沿って配列されており、前記4つの波長のうちの2つに関連する前記変調光信号を第1の多重化光信号に多重化するように構成された4つの第1のマルチプレクサ、および、第2の行に沿って配列されており、前記4つの波長のうちの残りの2つに関連する前記変調光信号を第2の多重化光信号に多重化するように構成された第2のマルチプレクサを備える第1の多重化段と、
前記第1の多重化光信号および前記第2の多重化光信号を前記光送信機出力信号に多重化するように構成された第2の多重化段と、
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記光変調器に結合する第1の導波路と、ここで、前記第1の導波路は、前記第1の行および前記第2の行について導波路の入れ子集合を形成し、
前記第1のマルチプレクサおよび前記第2のマルチプレクサを前記第2の多重化段に結合する第2の導波路と、ここで、前記第2の導波路は、前記行間の軸を中心として非対称的にかつ前記行に対して平行に構成される、
をさらに備える、C18に記載のPIC。
[C20]
前記レーンの各々について、前記レーンに関連する導波路交差の数は、4つを超えない、C19に記載のPIC。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6