(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】ヒートシンク付絶縁回路基板及び電子部品モジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 23/36 20060101AFI20230411BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20230411BHJP
H05K 1/02 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
H01L23/36 Z
H05K7/20 E
H05K7/20 P
H05K1/02 F
(21)【出願番号】P 2018231003
(22)【出願日】2018-12-10
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006264
【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101465
【氏名又は名称】青山 正和
(72)【発明者】
【氏名】森田 友真
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 航
(72)【発明者】
【氏名】長友 義幸
【審査官】井上 和俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/029511(WO,A1)
【文献】特開2002-329821(JP,A)
【文献】特開2010-219403(JP,A)
【文献】実開平5-062051(JP,U)
【文献】実開昭62-19750(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/36
H05K 7/20
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミックス基板の表面に回路層が積層状態に接合されているとともに、前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側に、前記回路層の積層方向に沿って延びる
おねじ状のフィン部を有するヒートシンク、又は、螺旋状のフィン部とその基端部に形成した前記螺旋状のフィン部より大径のおねじ部とを有するヒートシンクが接合されていることを特徴とするヒートシンク付絶縁回路基板。
【請求項2】
前記セラミックス基板と前記ヒートシンクとは純アルミニウムからなる緩衝層を介して接合されていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク付絶縁回路基板。
【請求項3】
前記ヒートシンクは、前記セラミックス基板側の端部に、前記積層方向と直交する方向に広がるフランジ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のヒートシンク付絶縁回路基板。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項記載のヒートシンク付絶縁回路基板を用いた電子部品モジュールであって、前記ヒートシンク付絶縁回路基板の前記回路層に電子部品が搭載されるとともに、前記ヒートシンク
は、前記フィンが熱交換器の流路内に挿入
され、前記おねじ状のフィン部又はおねじ部が前記熱交換器の壁のねじ穴にねじ込まれた状態に固定されていることを特徴とする電子部品モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子部品を搭載可能な絶縁回路基板であって、電子部品で生じる熱を放散するためのヒートシンクを有するヒートシンク付絶縁回路基板及び電子部品モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、絶縁回路基板にはんだ等を用いて電子部品を搭載している。その電子部品の一種としてLEDパッケージがある。近年、LEDの高輝度化(高出力化)、小型化の開発が進められており、特に、車載部品であるヘッドライト等には、10数個の高出力LEDが使用されているものがある。
しかし、高出力化かつ小型化が進むことで、LEDの発熱量も大きくなる。このため、十分に放熱させなければ、光量低下や熱暴走によってLEDの故障につながるおそれがある。
そこで、特許文献1のようにヒートシンクを取付けることで放熱性を向上させる工夫がなされている。
【0003】
特許文献1に記載のヒートシンク(LED照明用放熱装置)は、一定の長さおよび一定の幅を有するアルミニウム押出形材製空冷式放熱器と、放熱器の両長側縁に設けられた1対のカバーとを備えており、放熱器は、下面に複数の回路基板取付部が設けられた基板、および基板の上面に放熱器の幅方向に間隔をおいて立ち上がり状に一体に形成されて放熱器の長手方向にのびる複数の放熱フィンが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のヒートシンクであると、十分な放熱性を確保するためには、ヒートシンクのサイズや重量、体積等の増大によりモジュール全体が大型化してしまう。特に、複数の放熱フィンが並べられているので、その列をなす横方向に大きくなる。この横方向は回路基板の面方向であり、その大型化により実装部位が限定されることや、コスト高を招くことが問題となっている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、基板の面方向への大型化を抑制し、実装を容易にするとともに、コスト低下を図ったヒートシンク付絶縁回路基板及び電子部品モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のヒートシンク付絶縁回路基板は、セラミックス基板の表面に回路層が積層状態に接合されているとともに、前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側に、前記回路層の積層方向に沿って延びるおねじ状のフィン部を有するヒートシンク、又は、螺旋状のフィン部とその基端部に形成した前記螺旋状のフィン部より大径のおねじ部とを有するヒートシンクが接合されている。
【0008】
このヒートシンク付絶縁回路基板は、ヒートシンクのフィンが回路層の積層方向に沿って延びる螺旋状に形成されているので、回路層の面方向の面積の増大を抑制することができる。この場合、フィンが積層方向に延びているため、回路層の面方向と直交する方向の寸法が大きくなるが、フィンは通常、熱交換器の流路に挿入された状態に固定されるものであるから、ヒートシンクはその挿入方向に延びることになり、回路層の実装面への影響は少なく、実装部位が限定されるなどの不具合が生じることは少なく、コスト低減を図ることができる。
また、ヒートシンクのフィンは螺旋状に形成されているので、表面積が大きく、熱交換性能も良好である。
【0009】
ヒートシンク付絶縁回路基板の一つの実施態様は、前記セラミックス基板と前記ヒートシンクとが純アルミニウムからなる緩衝層を介して接合されているとよい。
【0010】
純アルミニウムからなる緩衝層を介在しているので、セラミックス基板に、ヒートシンクとの間の熱伸縮差に起因する熱応力が発生することを緩和し、セラミックス基板の割れ等を防止することができる。純アルミニウムとしては例えば純度99.99%以上のいわゆる4Nアルミニウムが好適である。
【0011】
ヒートシンク付絶縁回路基板の他の一つの実施態様は、前記ヒートシンクは、前記セラミックス基板側の端部に、前記積層方向と直交する方向に広がるフランジ部が設けられているとよい。
【0012】
フランジ部により熱交換器等への取り付けが容易になる。この場合でも、フィンは積層方向に延びているため、積層方向と直交する方向のフランジ部の面積は、取り付け等のために必要な最小限の大きさで済む。
【0013】
本発明の電子部品モジュールは、前記ヒートシンク付絶縁回路基板の前記回路層に電子部品が搭載されるとともに、前記ヒートシンクは、前記フィンが熱交換器の流路内に挿入され、前記おねじ状のフィン部又はおねじ部が前記熱交換器の壁のねじ穴にねじ込まれた状態に固定されている。
【0014】
この電子部品モジュールは、熱交換器内にヒートシンクのフィンが挿入状態に固定され、熱交換器の外部には、ヒートシンクの一部とセラミックス基板や回路層等のみが露出しており、これらの面積を小さく形成できるので、小型化に有利である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、基板の面方向への大型化を抑制し、実装を容易にするとともに、コスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態のヒートシンク付絶縁回路基板に電子部品を搭載した状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示した電子部品を搭載したヒートシンク付絶縁回路基板の平面図である。
【
図3】
図1の電子部品を搭載したヒートシンク付絶縁回路基板を熱交換器に取付ける様子を示す斜視図である。
【
図4】ヒートシンク付絶縁回路基板を製造するための加圧装置の断面図である。
【
図5】ヒートシンク付絶縁回路基板の他の例を示す
図1同様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のヒートシンク付絶縁回路基板及び電子部品モジュールの実施形態について説明する。
実施形態の電子部品モジュール1は、
図1~
図3に示すように、ヒートシンク付絶縁回路基板20に電子部品30が搭載され、ヒートシンク40が熱交換器50に取り付けられたものである。ヒートシンク付絶縁回路基板20は絶縁回路基板10にヒートシンク40が緩衝層15を介して設けられた構成である。以下、これらを詳述する。
【0018】
絶縁回路基板10は、
図1に示すように、セラミックス基板11と、セラミックス基板11の一方の面(表面)に接合された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(裏面)に接合された金属層13とを有する。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13の間の電気的接続を防止する絶縁材であって、例えば窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al
2O
3)窒化珪素(Si
3N
4)等により形成され、その板厚は0.2mm~1.5mmである。その平面サイズは5mm以上20mm以下の正方形又は長方形に形成される。
【0019】
回路層12は、セラミックス基板11の上面にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる板材が接合されることにより形成され、その厚さは、20μm以上50μm以下である。
また、回路層12の平面サイズは、5mm以上20mm以下であり、セラミックス基板11の平面内に配置される大きさに形成される。
金属層13は、セラミックス基板11の下面にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる板材が接合されることにより形成され、その厚さは、20μm以上50μm以下である。
また、金属層13の平面サイズは、5mm以上20mm以下であり、セラミックス基板11の平面内に配置される大きさに形成される。
回路層12及び金属層13は、同じ材質、同じ厚さ、同じ平面サイズであることが好ましいが、異なる材質、異なる厚さ、異なる平面サイズに形成してもよい。材質としては、必ずしも限定されないが、JISの3000番のアルミニウムが好ましい。
【0020】
ヒートシンク40は、基端部にフランジ部41を有し、そのフランジ部41の中心に、フランジ部41の面方向と直交する方向に延びてねじ状のフィン部42が一体に形成されている。このヒートシンク40の材質としては例えばJISの6000番のアルミニウム合金が好適である。
フランジ部41は厚さ1mm以上の板状に形成されており、その平面形状は絶縁回路基板10の平面形状と同じか、それよりも大きく、例えば絶縁回路基板10の外側に2mm程度はみ出す大きさに形成されている。図示例では、フランジ部41は、六角ボルト用の工具(スパナ、レンチ)を係合することができるように、平面視六角形状に形成されている。そして、このフランジ部41が絶縁回路基板10の金属層13に緩衝層15を介して接合されている。
フィン部42は、シャフト43の周囲に螺旋状のフィン44が一体に形成された構造である。各部寸法は必ずしも限定されるものではないが、シャフト43の長さは5mm以上40mm以下で、シャフト43の外径は5mm以上20mm以下とされる。シャフト43の外周面からのフィン44の突出高さが0.5mm以上2mm以下、フィン44のピッチが1mm程度に形成される。
【0021】
絶縁回路基板10の金属層13とヒートシンク40のフランジ部41との間に介在される緩衝層15は、純アルミニウムにより厚さ1mm以上2mm以下の板状に形成されている。純アルミニウムとしては、純度99.00質量%以上又は純度99.99質量%以上のアルミニウムが用いられ、純度99.99質量%以上のいわゆる4Nアルミニウムが好適である。
【0022】
このように構成されるヒートシンク付絶縁回路基板20の製造方法について説明する。
まず、セラミックス基板11の一方の面に回路層12となるアルミニウム板、他方の面に金属層13となるアルミニウム板をろう材を介して積層する。ろう材は、Al-Si系ろう材箔が用いられ、Al-Ge系、Al-Cu系、Al-Mg系、Al-Mn系、又はAl-Si-Mg系ろう材を用いることもできる。
このセラミックス基板11の両面にろう材を介してアルミニウム板を積層した後、その積層体を例えば0.3MPaの加圧力で加圧した状態で真空雰囲気中で加熱する。この場合、アルミニウム板が薄いので、セラミックス基板11とアルミニウム板との界面からアルミニウム板の反対面にろう材成分が染み出さないよう、まず540℃程度で予備加熱した後、610℃程度に昇温する。これにより、セラミックス基板11にアルミニウム板を接合して、セラミックス基板11の表面に回路層12及び金属層13を有する絶縁回路基板10を作製する。
【0023】
次いで、ヒートシンク40のフランジ部41に緩衝層15となる純アルミニウム板を介して絶縁回路基板10を積層する。
ヒートシンク40は、アルミニウム合金からなる棒状ブロックにプレス成形、切削加工等を施して形成する。
このヒートシンク40のフランジ部41の上面に、Al-Si系ろう材を介して緩衝層15となる純アルミニウム板を積層し、この純アルミニウム板の上にAl-Si系ろう材を介して絶縁回路基板10を積層する。Al-Ge系、Al-Cu系、Al-Mg系、Al-Mn系、又はAl-Si-Mg系ろう材を用いることもできる。
【0024】
そして、この積層体を
図4に示す加圧装置60にセットする。
この加圧装置60は、ベースブロック61と、ベースブロック61の上面に垂直に取り付けられた複数のガイドポスト62と、これらガイドポスト62の上端部にガイドポスト62に沿って移動自在に支持されたバックアップ板63と、これらベースブロック61とバックアップ板63との間で上下移動自在にガイドポスト62に支持された加圧板64と、バックアップ板63と加圧板64との間に設けられて加圧板64を下方に付勢するばね等の付勢手段65とを備えている。バックアップ板63および加圧板64は、ベースブロック61の上面に対して平行に配置される。
なお、ベースブロック61及び加圧板64はカーボンにより形成される。
【0025】
ガイドポスト62は、少なくとも一対が、ベースブロック61の上面に垂直に設けられ、その上端にねじ部62aが形成されており、バックアップ板63の上面でナット66が螺合している。本実施形態では、ベースブロック61のガイドポスト62より内側に、ベースブロック61の上面に開口する穴61aが垂直に形成されている。この穴61aはヒートシンク40のフィン部42の外径よりも大きい内径に形成され、かつ、フィン部42の長さよりも深く形成されている。そして、この穴61aにフィン部42を挿入した状態でフランジ部41がベースブロック61の上面に当接した状態に支持される。
【0026】
この穴61aにヒートシンク40のフィン部42を挿入した状態で、ベースブロック61上面のフランジ部41の上に、緩衝層15となるアルミニウム板15´を介して絶縁回路基板10を、これらの間に例えばフラックスを用いたAl-Si系ろう材を介して積層する。
そして、その積層体をベースブロック61と加圧板64とにより挟んだ状態で、ナット66をガイドポスト62のねじ部62aにねじ込むことにより、積層体を積層方向に加圧する。積層方向への加圧力は0.3MPa~1.5MPaとし、窒素雰囲気内で600℃程度に加熱する。
【0027】
このようにして積層体を加圧、加熱して冷却することにより、ヒートシンク40のフランジ部41、緩衝層となるアルミニウム板15´、絶縁回路基板10が接合され、絶縁回路基板10に緩衝層15を介してヒートシンク40のフランジ部41が接合された、ヒートシンク付絶縁回路基板20が形成される。
そして、このヒートシンク付絶縁回路基板20の回路層12の上に、LED等の電子部品30をはんだ付けすることにより、電子部品30が搭載される。
【0028】
この電子部品30を搭載したヒートシンク付絶縁回路基板20は、
図3に示すように熱交換器50に取付けられる。この熱交換器50は、熱媒体として水を用いた冷却器であり、電子部品30で発生する熱を冷却するためのものである。この熱交換器50は、ボックス状のジャケット51に熱媒体の入口配管52と出口配管53とが接続されている。
また、ジャケット51の上壁51aを貫通するようにねじ穴54が形成されており、そのねじ穴54にヒートシンク40のフィン部42がねじ込まれるようになっている。このねじ穴54にヒートシンク40のフィン部42をねじ込んで、ジャケット51の上壁51aにヒートシンク40を固定することにより、ジャケット51の上方に絶縁回路基板10に搭載された電子部品30が配置される。
【0029】
このようにして組み立てられた電子部品モジュール1は、ヒートシンク40のフィン44を絶縁回路基板10の積層方向に延びる螺旋状に形成したので、絶縁回路基板10の面方向への増大を抑制することができる。このため、実装部位が制限されることが少なくなる。また、フィン44を螺旋状に形成したことから、おねじとして利用することができ、ジャケット51の上壁51aに形成したねじ穴54にねじ込むことで、ジャケット51に取り付けることができ、他に取り付けのための穴等をヒートシンク等に設ける必要もなく、小型化を図ることができるとともに、製造プロセスも簡便にすることができ、コスト低減を図ることができる。
【0030】
そして、この電子部品モジュール1において、ジャケット51内には入口配管52から冷媒が供給され、出口配管53から排出される。電子部品30で発生する熱が絶縁回路基板10を経由してヒートシンク40に伝わり、ヒートシンク40内を伝導して、ジャケット51内でフィン部42から熱媒体(冷媒)に放出される。この場合、ヒートシンク40は、シャフト43の周囲に螺旋状にフィン44が設けられているので、表面積が大きく、冷媒との間で速やかに熱交換することができる。
【0031】
なお、実施形態ではフィンをおねじ部として利用したが、シャフトの基端部に、フィンとは別に、フィンより大径の取り付け用のおねじ部を一体に形成してもよい。
例えば、
図5に示すヒートシンク付絶縁回路基板21では、ヒートシンク45がフランジ部41とフィン部42との間におねじ部46が一体に形成されている。このおねじ部46は、その平面サイズがフランジ部41よりも小さいが、フィン部42より大きく形成される。そして、熱交換器50のめねじ穴54を、このおねじ部46が螺合できる大きさに形成しておき、フィン部42を熱交換器50のジャケット51内に挿入し、おねじ部46をねじこむことにより、ヒートシンク付絶縁回路基板21を熱交換器50に取り付け固定することができる。
【0032】
その他、本発明は、これまで述べた実施形態に限定されず、種々変更可能である。
例えば、実施形態ではヒートシンク40のフランジ部41に一つの絶縁回路基板10を接合したが、複数の絶縁回路基板10を接合してもよい。
熱交換器50を水冷式のものとしたが、熱媒体に空気を用いた空冷式のものとしてもよい。
回路層を、セラミックス基板に接合されたアルミニウム層と、その上に接合された銅層との二層構造としてもよい。
回路層又は金属層のいずれか、あるいはその両方を、銅又は銅合金で形成してもよい。
また、ヒートシンクをアルミニウムより熱伝導性の高い銅又は銅合金によって構成してもよい。ヒートシンクを銅又は銅合金によって構成する場合、水冷式熱交換器50を用いる場合は、腐食防止のため、表面にニッケルめっき等を施すとよい。
【符号の説明】
【0033】
1 電子部品モジュール
10 絶縁回路基板
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
15 緩衝層
20,21 ヒートシンク付絶縁回路基板
30 電子部品
40,45 ヒートシンク
41 フランジ部
42 フィン部
43 シャフト
44 フィン
50 熱交換器
51 ジャケット
51a 上壁
52 入口配管
53 出口配管
54 ねじ穴
60 加圧装置
61 ベースブロック
61a 穴
62 ガイドポスト
63 バックアップ板
64 加圧板
65 付勢手段