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特許7259428受電装置の制御装置、受電装置及び移動体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】受電装置の制御装置、受電装置及び移動体
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/12 20160101AFI20230411BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230411BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20230411BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20230411BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20230411BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20230411BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20230411BHJP
【FI】
H02J50/12
H02J7/00 301D
H01M10/46
B60L53/12
B60L3/00 J
B60L5/00 B
H02J50/80
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019046827
(22)【出願日】2019-03-14
(65)【公開番号】P2020150699
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100170818
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 秀輝
(74)【代理人】
【識別番号】100133064
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 新
(72)【発明者】
【氏名】野武 幸輝
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/054245(WO,A1)
【文献】特開2011-114911(JP,A)
【文献】特開2017-175703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-13/00
B60L 15/00-58/40
H01M 10/42-10/48
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
H02J 50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電装置から受電装置への非接触給電における受電装置の制御装置であって、
前記送電装置から前記受電装置に供給された前記非接触給電の電力の一対の伝送路の間に設けられ、一方の前記伝送路に接続された第1端子、及び他方の前記伝送路に接続された第2端子を有する蓄電素子と、
前記第1端子と一方の前記伝送路との間に接続され、前記第1端子一方の前記伝送路との接続を開閉する第1スイッチと、
一対の前記伝送路の間において前記蓄電素子と並列に接続され、前記第1スイッチの開閉を制御する制御部と、
前記蓄電素子と前記制御部とを接続する接続線に接続され、前記接続線を介して前記制御部の動作のための電力を前記制御部へ供給する電源と、
前記電源と前記制御部との間に接続され、前記電源から前記制御部への前記電力の電圧を検出する第1検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1検出部により検出された前記電圧が第1閾値以下となったときに、前記第1スイッチを閉じる、受電装置の制御装置。
【請求項2】
前記第1スイッチは、一対の前記伝送路の内のマイナス極の側の前記伝送路に接続されている、請求項1に記載の受電装置の制御装置。
【請求項3】
前記蓄電素子のマイナス極は、前記電源のグランドに接続されている、請求項1に記載の受電装置の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、コンバータを介して前記蓄電素子に接続され、
前記コンバータは、前記蓄電素子の電圧を前記制御部が動作する電圧に変換する、請求項1~3のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、ダイオードを介して前記蓄電素子に接続されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、ダイオードを介して前記電源に接続されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記蓄電素子との接続とは別に一対の前記伝送路の間に並列に接続されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項8】
一対の前記伝送路の間に接続され、一対の前記伝送路により伝送される前記非接触給電の電力の電圧を検出する第2検出部を更に備え、
前記制御部は、前記第1検出部により検出された前記電圧が第1閾値以下となったときに、或いは、前記第2検出部により検出された前記電圧が第2閾値以上となったときに、前記第1スイッチを閉じる、請求項1~7のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項9】
一対の前記伝送路と、一対の前記伝送路を介して前記受電装置からの前記非接触給電の電力が供給される負荷と、の間に接続された第2スイッチと、
前記第2スイッチに接続され、前記負荷の異常の発生の有無に応じて前記第2スイッチの開閉を制御する負荷監視システムと、を更に備え、
前記負荷監視システムは、前記負荷に異常が発生したときに、前記第2スイッチを開く、請求項1~8のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置。
【請求項10】
請求項1~のいずれか1項に記載の受電装置の制御装置を備えた受電装置。
【請求項11】
請求項10に記載の受電装置を備えた移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受電装置の制御装置、受電装置及び移動体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
送電装置から電子機器及び自動車等に搭載された受電装置への非接触給電に関する技術が知られている。非接触給電中に何らかの原因で、非接触給電により送電装置から受電装置に供給された電力に余剰の電力が生じることがある。余剰の電力が生じると受電装置の機器に影響を及ぼす可能性がある。そこで、例えば、特許文献1には、余剰の電力が生じた際に、送電装置から受電装置に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路の間に並列に抵抗を接続し、当該抵抗により余剰の電力を消費する電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6428832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記技術では、余剰の電力が大きい場合には、大きな電力を消費できる抵抗は大型になる。また、上記技術では、余剰の電力を抵抗で熱に変えて放熱する必要がある。短時間に発生する熱を放熱するためには、冷却機構が必要であり、装置及びシステム等が大型化し、コストが増大する。
【0005】
そこで本発明は、大型の抵抗を用いずに余剰の電力を処理することができる受電装置の制御装置、受電装置及び移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面は、送電装置から受電装置への非接触給電における受電装置の制御装置であって、送電装置から受電装置に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路の間に並列に接続された蓄電素子と、蓄電素子と伝送路との接続を開閉するスイッチと、スイッチの開閉を制御し、蓄電素子に並列に接続された制御部と、制御部の電源の電圧を検出する検出部とを備え、制御部は、検出部により検出された電圧が閾値以下となったときに、スイッチを閉じる受電装置の制御装置である。
【0007】
この構成によれば、送電装置から受電装置への非接触給電における受電装置の制御装置において、送電装置から受電装置に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路に並列に接続された蓄電素子と、蓄電素子と伝送路との接続を開閉するスイッチと、スイッチの開閉を制御し、蓄電素子に並列に接続された制御部と、制御部の電源の電圧を検出する検出部とを備え、制御部によって、検出部により検出された電圧が閾値以下となったときにスイッチが閉じられ、蓄電素子に非接触給電の電力の伝送路からの電力が蓄電される。蓄電素子に蓄電された電力は、蓄電素子に接続された制御部の動作のために使用されるため、大型の抵抗を用いずに余剰の電力を処理することができる。
【0008】
また、本発明の他の側面は、上記本発明の一側面の受電装置の制御装置を備えた受電装置である。
【0009】
また、本発明の他の側面は、上記本発明の他の側面の受電装置を備えた移動体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一側面の受電装置の制御装置、本発明の他側面の受電装置及び移動体によれば、大型の抵抗を用いずに余剰の電力を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る受電装置の制御装置、受電装置及び移動体を含む非接触給電システムを示す図である。
図2】第1実施形態に係る受電装置の制御装置を示す図である。
図3】従来の受電装置の制御装置を示す図である。
図4】第2実施形態に係る受電装置の制御装置を示す図である。
図5】第3実施形態に係る受電装置の制御装置を示す図である。
図6】第4実施形態に係る受電装置の制御装置を示す図である。
図7】第5実施形態に係る受電装置の制御装置を示す図である。
図8】実験例及び比較例の諸元を示す表である。
図9】実験例及び比較例の諸元を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示されるように、非接触給電システム1は、送電装置2と受電装置3とを備えており、送電装置2から受電装置3に電力を供給するためのシステムである。送電装置2及び受電装置3は、例えば上下方向に離間している。送電装置2は、例えば駐車場等に設置されている。受電装置3は、移動体Mに搭載されている。移動体Mは、例えば電気自動車である。非接触給電システム1は、駐車場等に到着した電気自動車等の移動体Mに対し、磁界共鳴方式又は電磁誘導方式等のコイル間の磁気結合を利用して、電力を供給するように構成されている。
【0013】
なお、非接触給電方式は、磁気結合を利用したものに限らず、例えば、電界共鳴方式であってもよい。また、移動体Mは、プラグインハイブリッド車、電動フォークリフト及び無人搬送車(AGV:Automated guided vehicle)等でもよい。また、移動体Mは、ドローン等の無人航空機(UAV:Unmanned aerial vehicle)及び水中航走体(UUV:Unmannedunderwater vehicle)でもよい。
【0014】
送電装置2は、受電装置3に非接触で電力を供給するための装置である。送電装置2は、不図示の電源によって供給された電力から所望の交流電力を生成し、受電装置3に送る。送電装置2は、例えば駐車場等の路面Rに設置される。送電装置2は、例えば駐車場等の路面Rから上方に突出するように設けられた第1コイル装置4を備えている。第1コイル装置4は、例えば、扁平な錘台状又は直方体状をなしている。送電装置2は、電源から所望の交流電力を生成する。生成された交流電力が第1コイル装置4に送られることによって、第1コイル装置4は磁束を発生させる。
【0015】
受電装置3は、送電装置2から電力を受け取り、後述する移動体Mの負荷に電力を供給する装置である。受電装置3は移動体Mに搭載され、移動体Mは受電装置3を備える。受電装置3は、例えば、電気自動車の車体(シャーシ等)の底面に取り付けられた第2コイル装置5を備えている。第2コイル装置5は、電力供給時において第1コイル装置4と上下方向に離間して対向する。
【0016】
第2コイル装置5は、例えば扁平な錘台状又は直方体状をなしている。第1コイル装置4で発生した磁束が第2コイル装置5に鎖交することによって、第2コイル装置5は誘導電流を発生させる。これにより、第2コイル装置5は、非接触(ワイヤレス)で第1コイル装置4からの電力を受け取る。第2コイル装置5が受け取った電力は、移動体Mの負荷に供給される。受電装置3は、送電装置2から受電装置3への非接触給電における受電装置3の制御装置10Aを備える。
【0017】
図2に示すように、受電装置3は、送電装置2から受電装置3に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路32,33を備える。伝送路32,33は、第2コイル装置5と整流器31を介して接続されている。整流器31は、第2コイル装置5が第1コイル装置4から受け取った交流電力を直流電力に変換する。伝送路32,33は、スイッチS1を介して負荷Lに接続され、負荷Lに電力を供給する。負荷Lは、例えば、移動体Mが電気自動車である場合には、電気自動車の駆動用バッテリである。
【0018】
負荷Lには、負荷監視システム34が接続されている。負荷監視システム34は電源35から供給された電力により動作する。負荷監視システム34は、スイッチS1の開閉を制御することにより、伝送路32,33と負荷Lとの接続を開閉する。何らかの原因により、電源35がOFFとなったときには、負荷監視システム34及びスイッチS1は電源35から供給された電力により動作しているため、スイッチS1は開く。また、負荷監視システム34は、負荷Lに何らかの異常が発生したときには、スイッチS1を開く。負荷Lの異常とは、例えば、負荷Lが電気自動車の駆動用バッテリである場合には、駆動用バッテリの過電圧、過電流及び過温度等である。負荷監視システム34は、移動体Mの側の設備であり、制御装置10Aの動作には何ら影響されずに動作する。
【0019】
受電装置3の制御装置10Aは、送電装置2から受電装置3に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路32,33の間に並列に接続された蓄電素子C1を備える。蓄電素子C1には、例えば、キャパシタを適用できる。蓄電素子C1は、数千[W]×数百[ms]の電力量を蓄電できる容量を有する。数千[W]とは、整流器31から負荷Lに対して給電されている電力の大きさである。数百[ms]とは、後述するように制御部11が無線通信で送電装置2に送電中止指令を送信してから実際に送電が中止されるまでの時間である。蓄電素子C1が最大に充電されたときに到達する電圧は、受電装置3の耐電圧よりも低くなるように蓄電素子C1の蓄電容量を設計する必要がある。なお、蓄電素子C1には、例えば、バッテリ等の他の蓄電可能な素子を適用できる。
【0020】
蓄電素子C1は、蓄電素子C1に直列に接続された抵抗R1を介して伝送路32に接続されている。抵抗R1は、蓄電素子C1への突入電流を防止するために接続されている。制御装置10Aは、蓄電素子C1と伝送路32,33との接続を開閉するスイッチS2を備える。スイッチS2には、電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)及び継電器等を適用できる。本実施形態では、一対の伝送路32,33の内のマイナス極の側の伝送路33に接続され、整流器31のマイナス極に至る方向に抵抗R1、蓄電素子C1及びスイッチS2の順序で、抵抗R1、蓄電素子C1及びスイッチS2が直列に接続されている。
【0021】
制御装置10Aは、スイッチS2の開閉を制御し、蓄電素子C1に並列に接続された制御部11を備える。制御部11は、例えば、CPU[Central Processing Unit:中央処理装置]等の任意の好適なプロセッサである。また、制御部11は、CPU、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等を含む電子制御ユニットである。制御部11は電源35から供給された電力により動作する。制御装置10Aは、伝送路32,33により伝送される非接触給電の電力の電圧v1を検出する検出部V1を備える。検出部V1は、電圧v1を検出する検出器である。また、検出部V1は、電圧v1を検出する電圧センサである。制御装置10Aは、制御部11の電源35の電圧v2を検出する検出部V2を備える。検出部V2は、電圧v2を検出する検出器である。また、検出部V2は、電圧v2を検出する電圧センサである。制御装置10Aは、送電装置2との無線通信が可能な無線通信機を備える。無線通信は、例えば、無線LANのIEEE802.11規格に従って5GHz帯及び2.4GHz帯で行われる。
【0022】
制御部11は、検出部V1により検出された電圧v1が閾値以上のときに、スイッチS2を閉じる。また、制御部11は、検出部V2により検出された電圧v2が閾値以下となったときに、スイッチS2を閉じる。また、制御部11は、検出部V1により検出された電圧v1が閾値以上のときに、無線通信によって、送電装置2に非接触給電による電力の供給を中止させるための送電中止指令を送信する。また、制御部11は、検出部V2により検出された電圧v2が閾値以下となったときに、無線通信によって、送電装置2に非接触給電による電力の供給を中止させるための送電中止指令を送信する。なお、負荷監視システム34及びスイッチS1は、移動体Mの側の設備であり、制御装置10Aの制御部11から制御することはできない。
【0023】
本実施形態では、スイッチS2は、一対の伝送路32,33の内のマイナス極の側の伝送路33に接続され、整流器31のマイナス極に接続されている。制御部11は、DC-DCコンバータ12を介して蓄電素子C1に接続され、DC-DCコンバータ12は、蓄電素子C1の電圧を制御部11が動作する電圧に変換する。また、DC-DCコンバータ12は絶縁型であり、蓄電素子C1のマイナス極の電位を電源35のグランドGの電位に変換する。
【0024】
電圧v1は、整流器31から負荷Lに対して給電される電圧及び蓄電素子C1の最大電圧の範囲であり、例えば、直流300V~600V程度が想定される。電圧v2は、制御部11が動作する電圧範囲であり、例えば、直流9V~36V程度が想定される。制御部11及びスイッチS2の消費電力は、合計数十[W]程度である。DC-DCコンバータ12は、制御部11及びスイッチS2の動作に十分な出力能力を有する。
【0025】
制御部11は、ダイオードD1を介して電源35に接続されている。ダイオードD1は、電源35の側に蓄電素子C1からの電流が流れてしまうことを防止するために設けられる。制御部11は、ダイオードD2を介して蓄電素子C2及びDC-DCコンバータ12に接続されている。ダイオードD2は、電源35から逆流した電流で蓄電素子C1が充電されることを防止するために設けられる。電源35の出力と、DC-DCコンバータ12の出力とは、それぞれダイオードD1,D2を介して制御部11の電源入力に接続され、制御部11は、電源35の出力及びDC-DCコンバータ12の出力のいずれか電圧が高い方から電力を供給されて動作する。
【0026】
制御装置10Aは、電源35から制御部11に電力を供給する伝送路、蓄電素子C1、DC-DCコンバータ12及び制御部11と並列に接続された蓄電素子C2を備える。蓄電素子C2には、例えば、キャパシタを適用できる。蓄電素子C2は、電源35の電圧v2が閾値以下になり、スイッチS2が閉じられ、蓄電素子C1に蓄電された電力を供給されるまでの短時間に、それまで電源35により蓄電素子C2に充電された電力を制御部11の動作のために使用するために設けられる。蓄電素子C2の容量は数十[W]×数十[ms]の電力を蓄電できる容量である。数十[ms]とは、制御部11が検出部V2により電源35の電圧v2の低下を検知してからスイッチS2を閉じ、DC-DCコンバータ12が蓄電素子C1の電力を変換して制御部11の電源入力に入力するまでの時間である。なお、蓄電素子C2には、例えば、バッテリ等の他の蓄電可能な素子を適用できる。
【0027】
後述するように、従来の受電装置3の制御装置では、電源35がOFFになってしまった場合に備えて電源35と並列に蓄電素子が接続され、電源35がOFFになった後も数百[ms]だけ制御部11とスイッチS2との動作を継続できるようにしている。このような従来の制御装置における蓄電素子の容量が数十[W]×数百[ms]の電力量を蓄電できる容量が必要であることと比較して、本実施形態における蓄電素子C2の容量は、制御部11に電力を供給する必要のある時間が大幅に短いので、数十[W]×数十[ms]の電力量が蓄電できる容量で十分である。そのことからも本発明であれば大型のキャパシタを用いずに余剰の電力を処理することができる受電装置の制御装置、受電装置及び移動体を提供可能であろうことが期待される。
【0028】
以下、本実施形態の受電装置3の制御装置10Aの動作について説明する。上述したように、何らかの原因により、電源35がOFFとなったときに、スイッチS1は開く。また、負荷監視システム34は、負荷Lに何らかの異常が発生した場合には、スイッチS1を開く。制御部11は、検出部V1により検出された電圧v1が閾値以上のときに、スイッチS2を閉じる。また、制御部11は、検出部V2により検出された電圧v2が閾値以下となったときに、スイッチS2を閉じる。つまり、制御部11は、電源35の電圧v2を監視し、電源35の電圧v2が低下したら、非接触給電を中止させる動作を開始する。
【0029】
具体的には、検出部V1により検出された電圧v1の閾値は、例えば、受電装置3の耐電圧である。また、検出部V2により検出された電圧v2の閾値は、例えば、制御部11の動作可能電圧の最低値である。制御部11は、電圧v1が受電装置3の耐電圧以上まで上昇したこと、又は電圧v2が制御部11の動作可能電圧の最低値以下に低下したことを条件としてスイッチS2を閉じる。なお、電圧v1の閾値である受電装置3の耐電圧と、電圧v2の閾値である制御部11の動作可能電圧の最低値とは、実際の限界電圧よりはマージンを含んで設定される。
【0030】
整流器31の出力が無負荷になって行き場が無くなった電力は、大型の抵抗で消費されて熱にされるのではなく、抵抗R1を介して蓄電素子C1に蓄電される。蓄電素子C1に蓄電された電力は、DC-DCコンバータ12により電圧変換され、制御部11とスイッチS2の動作継続のために使用される。スイッチS2が閉じられ、蓄電素子C1に蓄電された電力を供給されるまでの間は、それまで電源35により蓄電素子C2に充電されていた電力が制御部11の動作のために使用される。制御部11は、DC-DCコンバータ12の出力電圧によって動作を継続しつつ、無線通信で送電装置2に送電中止指令を送信する。
【0031】
制御部11は、実際に送電装置2からの送電が停止されたことを無線通信および検出部V1の電圧v1の低下によって判断し、スイッチS2を開く。つまり、蓄電素子C1の電荷が制御部11により消費されることで蓄電素子C1の電圧が低下し、蓄電素子C1の電圧が感電の危険が無い低電圧に低下すると同時に、再び、スイッチS2を閉じなければならない事態が発生したときに備えて、制御部11は蓄電素子C1の空き容量を増やす。なお、一般的に12Vの電源で動作する電気回路の最低動作電圧は9V程度であるため、制御部11が動作不可能な最低電圧まで蓄電素子C1の電荷を消費した場合に電圧は9V以下になると想定される。
【0032】
電源35がOFFになり、さらに送電装置2が非接触給電を中止した後に、制御装置1Aは蓄電素子C1に蓄えられた電力でしばらく動作を継続して以下のような処理を実行できる。例えば、制御部11は、検出部V1の計測結果から、実際に電圧v1が耐電圧を超えたので装置が故障した可能性が有るか、又は電圧v1が耐電圧を超えなかったので故障の可能性が無いかの自己診断を行うことが出来る。また、制御部11は、上記の自己診断結果や検出部V1による電圧v1の計測結果を送電装置2に無線通信を介して送信することにより、受電装置3のシステムの状態を外部に伝えることが出来る。また、制御部11は、上記の自己診断結果や検出部V1の計測結果をメモリ等に記録し、次回の起動時に参照できる。
【0033】
本実施形態では、送電装置2から受電装置3への非接触給電における受電装置3の制御装置10Aにおいて、送電装置2から受電装置3に供給された非接触給電の電力の一対の伝送路32,33に並列に接続された蓄電素子C1と、蓄電素子C1と伝送路32,33との接続を開閉するスイッチS2と、スイッチS2の開閉を制御し、蓄電素子C1に並列に接続された制御部11と、制御部11の電源の電圧を検出する検出部V2とを備え、制御部11によって、検出部V2により検出された電圧が閾値以下となったときにスイッチS2が閉じられ、蓄電素子C1に非接触給電の電力の伝送路32,33からの電力が蓄電される。蓄電素子C1に蓄電された電力は、蓄電素子C1に接続された制御部11の動作のために使用されるため、大型の抵抗を用いずに余剰の電力を処理することができる。
【0034】
非接触給電中に何らかの故障によって電源35がOFFになった場合、スイッチS1が電源を失って開いてしまう。例えば、電源35とは車両の12V又は24Vの鉛バッテリであり、一般的な車両では車内の全ての電気機器が単一の鉛バッテリを電源35として動作するので、全システムが一斉に電源を喪失する事が想定される。また、負荷Lに何らかの異常が発生した場合は負荷Lを保護するために負荷監視システム34によってスイッチS1が開かれる場合がある。例えば、負荷Lは、電源35の鉛バッテリとは異なる電気自動車の駆動用バッテリであり、車両のバッテリマネジメントシステムはバッテリの過電圧、過電流及び過温度を防ぐためにスイッチS1を強制的に開くことが想定される。
【0035】
スイッチS1が開いた場合は整流器31の出力が無負荷になり、第1コイル装置4から給電されてくる電力の行き場が無くなって電圧v1が異常に上昇し、整流器31と整流器31の出力に接続された機器の耐電圧を超えて装置が故障する可能性がある。電圧v1の上昇は物理現象なので数[ms]から[μs]オーダーの極めて短時間で上昇する。
【0036】
故障を防止するため、制御部11は、検出部V1により電圧v1の上昇が検知されたときに、無線通信により送電装置2に送電中止指令を送信し、電圧v1が耐電圧に達する前に給電を中止する必要がある。しかし通信遅延やシステムの処理を考慮すると送電中止まで数100[ms]程度の時間を要するので、電圧v1が耐電圧に達する前に給電を中止することは不可能である。また、電源35がOFFになってしまった場合には、制御部11が無線通信を行うための電源が確保できないので、給電中止を指令する事も不可能である。
【0037】
図3に示すように、従来の受電装置3の制御装置100では、検出部V1により電圧v1の上昇を検知したときに、整流器31の出力に接続された抵抗R2と直列に接続されたスイッチS2を閉じることで、第1コイル装置4から送電される電力を抵抗R1で消費し、電圧v1が上昇する事を一時的に数百[ms]程度だけ防ぐ。その間に制御部11が送電装置2に送電中止指令を無線送信し、送電が中止する。また、電源35がOFFになってしまった場合に備えて電源35と並列に蓄電素子C3が接続され、電源35がOFFになった後も数百[ms]だけ制御部11とスイッチS2との動作を継続できるようにしている。
【0038】
しかしながら、抵抗R2は数千[W]×数百[ms]の電力量を熱に変えて放熱する必要がある。数千[W]とは、非接触給電によって負荷Lに対して給電されている電力の大きさである。数百[ms]とは、制御部11が無線通信で送電装置2に送電中止指令を送信してから、実際に送電が中止されるまでの時間である。一般的にこの電力量を消費できる抵抗R2は大型であり、また短時間に発生する熱を放熱するための冷却機構が必要であり、システム全体が大型化および高コスト化してしまう。
【0039】
また、蓄電素子C3は数十[W]×数百[ms]の電力量を蓄える容量を持つ必要がある。数十[W]とは、制御部11とスイッチS2との消費電力の合計である。数百[ms]とは、上述したように、制御部11が無線通信で送電装置2に送電中止指令を送信してから、実際に送電が中止されるまでの時間である。一般的にこの容量の蓄電素子は大型であり、システム全体が大型化および高コスト化してしまう。
【0040】
一方、本実施形態の制御装置10Aによれば、従来の制御装置100における抵抗R2及び蓄電素子C3の機能を蓄電素子C1だけに集約することでシステム全体が小型化および低コスト化できる。従来の制御装置100における蓄電素子C3よりも本実施形態の制御装置10Aの蓄電素子C1は大きな電力量を蓄電する必要が生じる可能性がある。しかし、一般的に、車両の12V又は24Vの鉛バッテリ等の電源35に接続された蓄電素子C3よりも、電気自動車の駆動用バッテリ等への非接触給電の電力を供給される蓄電素子C1の電圧が高いため、蓄電素子C1の容量は蓄電素子C3の容量よりも小さくできる。
【0041】
また、本実施形態の制御装置10Aでは、蓄電素子C2は、電源35がOFFしてからスイッチS2が閉じるまでの短時間だけ制御部11とスイッチS2との動作を継続すればいいため、従来の蓄電素子C3よりも小容量で小型にできる。また、本実施形態の制御装置10Aでは、蓄電素子C1への突入電流を防止するために設けられた抵抗R2に流れる電流は指数関数的に減少するため、従来の制御装置100の抵抗R2よりも発熱は小さく、部品は小型である。
【0042】
また、本実施形態によれば、スイッチS2は、一対の伝送路32,33の内のマイナス極の側の伝送路33に接続され、整流器31のマイナス極に接続されているため、スイッチS2にFET等を適用し易く、スイッチS2に適用する素子の自由度が高い。また、本実施形態によれば、制御部11はDC-DCコンバータ12を介して蓄電素子C1に接続され、DC-DCコンバータ12により、制御部11が動作する電圧に蓄電素子C1の電圧が変換されるため、蓄電素子C1に蓄電された非接触給電の電圧と制御部11が動作する電圧とが異なる場合に対応することができる。
【0043】
また、本実施形態によれば、制御部11はダイオードD2を介して蓄電素子C2に接続されているため、電源35から逆流した電流で蓄電素子C1が充電されることを防止することができる。また、本実施形態によれば、制御部11はダイオードD2を介して電源35に接続されているため、電源35の側に蓄電素子C1からの電流が流れてしまうことを防止することができる。
【0044】
以下、本発明の他の実施形態について説明する。例えば、上記第1実施形態の制御装置10Aにおける抵抗R1、蓄電素子C1及びスイッチS2が直列に接続される順序は相互に入れ替えられてもよい。例えば、図4に示す本発明の第2実施形態に係る制御装置10Bでは、電源35のグランドGに至る方向にスイッチS2、抵抗R1及び蓄電素子C1の順序で、スイッチS2、抵抗R1及び蓄電素子C1が直列に接続されている。蓄電素子C1のマイナス極は、電源35のグランドGに接続されている。スイッチS2には、例えば、接続された位置に影響されない継電器を適用できる。蓄電素子C1が最もマイナス極の側に配置される場合は、整流器31の出力電圧のマイナス極の電位と電源35のグランドGの電位とが等しくなるため、DC-DCコンバータ13は非絶縁型でよい。その他の点については、上記第1実施形態と同様である。
【0045】
本実施形態によれば、蓄電素子C1のマイナス極は電源35のグランドGに接続されているため、蓄電素子C1と制御部11との間に基準グランドの電位の変換のための構成が不要となる。
【0046】
以下、本発明の第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態の制御装置10Cでは、上記第2実施形態の制御装置10Bと同様の構成を備えるが、制御部11は、蓄電素子C1との接続とは別の伝送路14により一対の伝送路32,33の間に並列に接続されている。なお、蓄電素子C1との接続とは別に一対の伝送路32,33の間に並列に接続されているとは、蓄電素子C1のマイナス極の電位と電源35のグランドGの電位が等しいことを含む。伝送路14はDC-DCコンバータ13に接続され、制御部11はDC-DCコンバータ13を介して蓄電素子C1との接続とは別に一対の伝送路32,33の間に並列に接続されている。
【0047】
DC-DCコンバータ13と蓄電素子C1との間にはダイオードD3が直列に接続されている。DC-DCコンバータ13と伝送路32との間の伝送路14にはダイオードD4が直列に接続されている。ダイオードD3は、伝送路32,33から逆流した電流で蓄電素子C1が充電されることを防止するために設けられる。ダイオードD4は、伝送路14を介して伝送路32,33の側に蓄電素子C1からの電流が流れてしまうことを防止するために設けられる。DC-DCコンバータ13の入力はダイオードD4を介して整流器31の出力に接続されている。DC-DCコンバータ13及び制御部11は、整流器31の出力及び蓄電素子C1のいずれか電圧が高い方から電力を供給されて動作する。上記の第1実施形態及び第2実施形態の蓄電素子C2は、省略されている。その他の点については、上記第2実施形態と同様である。
【0048】
本実施形態によれば、制御部11は、蓄電素子C1との接続とは別に一対の伝送路32,33の間に並列に接続されているため、電源35の電圧v2が閾値以下になり、スイッチS2が閉じられ、蓄電素子C1に蓄電された電力を供給されるまでの間も、伝送路32,33からの非接触給電の電力を制御部11の動作のために使用することができる。つまり、本実施形態では、非接触給電中は常にDC-DCコンバータ13が動作しているため、電源35がOFFしてからスイッチS2が閉じるまでの期間も制御部11は常に伝送路32,33から電力を供給される。このため、上記の第1実施形態及び第2実施形態の蓄電素子C2を省略することができる。
【0049】
以下、本発明の第4実施形態について説明する。図6に示すように、本実施形態の制御装置10Dでは、上記第2実施形態の制御装置10Bと同様の構成を備えるが、DC-DCコンバータ13が省略されている。移動体Mが電動フォークリフト及び無人搬送車である場合のように、非接触給電で電力を供給される移動体Mの駆動用バッテリと電源35のバッテリとが同じ物である場合又は移動体Mの駆動用バッテリと電源35のバッテリとは異なる物であるが電圧範囲が同じである場合であって、かつ整流器31の出力電圧のマイナス極の電位と電源35のグランドGの電位が等しい場合には、電圧を変換するDC-DCコンバータ13は不要となる。その他の点については、上記第2実施形態と同様である。
【0050】
なお、整流器31の出力電圧のマイナス極の電位と電源35のグランドGの電位が等しくない場合には、蓄電素子C1と制御部11との間に基準グランドの変換のためのDC-DCコンバータ12等の構成が必要となる。また、上記第2実施形態と同様に、ダイオードD2は、電源35から逆流した電流で蓄電素子C1が充電されることを防止するために設けられる。本実施形態では、電圧及び基準グランドの電位を変換するための構成を省略し、装置を簡略化できる。
【0051】
以下、本発明の第5実施形態について説明する。図7に示すように、本実施形態の制御装置10Eでは、上記第1実施形態の制御装置10Aと同様の構成を備えるが、制御部11と電源35との間に接続されたダイオードD1が省略されている。本実施形態では、蓄電素子C1及びDC-DCコンバータ12は、制御部11に供給する電力に加えて十分に余裕がある容量を有する。本実施形態では、検出部V2により検出された電源35の電圧が低下したときに、蓄電素子C1及びDC-DCコンバータ12の余剰の容量を使用して、受電装置3の外部の移動体Mの側のシステムに電力を供給することができる。その他の点については、上記第1実施形態と同様である。
【0052】
なお、蓄電素子C1及びDC-DCコンバータ12の容量には限界があるため、受電装置3の外部で使用される電力の制限等のユーザに対する使用の制限が必要となる可能性がある。本実施形態では、ダイオードD1を省略し、装置を簡略化できる。また、本実施形態では、受電装置3の外部での蓄電素子C1の電力の用途を拡大することができる。
【0053】
(設計例)
以下、本発明の実験例について説明する。図2に示す第1実施形態の受電装置3の制御装置10Aについて、図8及び図9に示すように、消費電力:11.5[W]、電源35の初期電圧Vaを14[V]、制御部11が動作可能な最低電圧Vbを9[V]、制御部11が蓄電素子C2により動作を継続する時間tを50[ms]、非接触給電による電力P:7700[W]、給電中止するまでの時間T:500[ms]及び検出部V1の上限値Vmax:600[V]として、必要な蓄電素子C1,C2の容量及び抵抗R1の抵抗値を計算した。
【0054】
比較例として、図3に示す従来の受電装置3の制御装置100について、必要な蓄電素子C3の容量及び抵抗R2の抵抗値を計算した。図8に示すように、制御部11が蓄電素子C3により動作を継続する時間を500[ms]とした。なお、図8中において、比較例の制御装置100は蓄電素子C1を備えておらず、蓄電素子C1の容量の計算は不要であるため、非接触給電による電力P、給電中止までの時間T、電圧v1の上限値Vmax及び電圧v1をVmaxに抑えるための蓄電素子の欄は空欄とした。
【0055】
図8に示すように、比較例の制御装置100の蓄電素子C3の容量に対して、実験例の制御装置10Aの蓄電素子C2の容量は10%になり、90%の容量が削減された。比較例の制御装置100の蓄電素子C3の容量に対して、実験例の制御装置10Aの蓄電素子C1と蓄電素子C2との容量の合計は40%になり、60%の容量が削減される効果が見込まれる。
【0056】
図9に示すように、実験例の制御装置10Aの抵抗R1は蓄電素子C1への突入電流を防止する目的であり、抵抗R1に流れる電流は指数関数的に減少するため、比較例の制御装置100の抵抗R2よりも発熱は小さく、部品は小型である。比較例の制御装置100の抵抗R2の発熱量に対して、実験例の制御装置10Aの抵抗R1の発熱量は約70%になり、30%の発熱量が削減された。また、比較例の制御装置100の抵抗R2に対して、実験例の制御装置10Aの抵抗R1では、寸法又は冷却機構の大きさが30%削減された。
【0057】
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
1 非接触給電システム
2 送電装置
3 受電装置
4 第1コイル装置
5 第2コイル装置
10A,10B,10C,10D,10E 制御装置
11 制御部
12,13 DC-DCコンバータ
14 伝送路
31 整流器
32,33 伝送路
34 負荷監視システム
35 電源
100 制御装置
R1,R2 抵抗
C1,C2,C3 蓄電素子
D1,D2,D3,D4 ダイオード
V1,V2 検出部
S1,S2 スイッチ
G グランド
L 負荷
v1,v2 電圧
M 移動体
R 路面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9