(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】表示装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/373 20060101AFI20230411BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230411BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20230411BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20230411BHJP
【FI】
G09G5/373 100
G09G5/00 510H
G09G5/37 320
G09G5/37 600
G09G5/373 300
G06F3/04845
(21)【出願番号】P 2018048564
(22)【出願日】2018-03-15
【審査請求日】2021-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】318012780
【氏名又は名称】FCNT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100105407
【氏名又は名称】高田 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100175190
【氏名又は名称】大竹 裕明
(72)【発明者】
【氏名】辻井 洋一朗
(72)【発明者】
【氏名】増田 勲
(72)【発明者】
【氏名】辰巳 宴克
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-106289(JP,A)
【文献】特開2013-076895(JP,A)
【文献】特開2014-106807(JP,A)
【文献】特開2015-018382(JP,A)
【文献】特開2016-024202(JP,A)
【文献】特開2012-073422(JP,A)
【文献】特開2010-226694(JP,A)
【文献】特開2014-178458(JP,A)
【文献】特開2010-239206(JP,A)
【文献】特開2016-103241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00 - 5/42
G06F 3/04845
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部の表示画面についての拡大指示を検出する検出部と、
アプリケーションごとに設定された対象領域を記憶する記憶部と、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景と区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる表示処理部と、を有し、
前記表示処理部は、
前記記憶部を参照して、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定し、
前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を予め設定した拡大率最小値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示処理部は、前記対象領域を占める割合が最も大きい色を背景色とし、当該背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を前記主要情報領域として検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、前記拡大指示の検出開始に応じて前記合わせる拡大率に到達するまで前記主要情報領域の拡大率を順次上げて前記表示画面に表示させ、前記拡大指示を検出している間は前記合わせる拡大率での前記主要情報領域を拡大する表示を継続させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記拡大する表示
後に前記主要情報領域内の一部の領域の拡大指示を
さらに検出した場合、前記一部の領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記一部の領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記一部の領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
表示部の表示画面についての拡大指示を検出する処理と、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景から区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる処理と、をコンピュータに実行させ、
前記表示させる処理は、
アプリケーションごとに設定された対象領域を記憶する記憶部を参照して、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定する処理と、
前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を予め設定した拡大率最小値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる処理と、を含む、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項6】
表示部の表示画面についての拡大指示を検出する処理と、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景から区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示する処理と、をコンピュータが実行し、
前記表示する処理は、
アプリケーションごとに設定された対象領域を記憶する記憶部を参照して、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定する処理と、
前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を予め設定した拡大率最小値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる処理と、を含む、
ことを特徴とする表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット端末などの携帯型の端末装置では、タッチパネルを配設したディスプレイの大型化が進み、ディスプレイにおいて様々な情報が表示される。ディスプレイに様々な情報が表示されると、例えばシニア層などのユーザーでは、ディスプレイに表示されている文字が読み難いと感じることがある。このようなユーザーに対し、ディスプレイに表示されている文字を読み易くする技術としては、ユーザーから拡大操作を受け付けた場合に拡大表示するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【文献】「画面タップで拡大表示して見やすくするXperiaテク」、中山 智、週刊アスキー、[2018年3月7日検索]、インターネット<https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/407/407893/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、表示内容の読み易さと一覧性の両立を図ることが容易ではないという問題がある。例えば、表示内容を読み易くしようとして拡大操作を続けると画面に入りきらない部分が生じ、一覧性が損なわれてしまう。そこで、読み易く、かつ、一覧性が損なわれないようにするためには、表示内容が画面内に収まる程度に拡大を調節する操作を要し、拡大操作が煩雑なものとなる。
【0006】
1つの側面では、表示内容の読み易さと一覧性の両立を容易に行うことを可能とする表示装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の案では、表示装置は、検出部と、表示処理部とを有する。検出部は、表示部の表示画面についての拡大指示を検出する。表示処理部は、拡大指示を検出した場合、表示画面内の所定の対象領域から背景と区別される主要情報領域を検出する。また、表示処理部は、拡大指示を検出した場合、主要情報領域を表示画面の中心として、表示画面の縦幅または横幅に主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で主要情報領域を拡大する表示を表示画面に表示させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の1実施態様によれば、表示内容の読み易さと一覧性の両立を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、検出対象領域を説明する説明図である。
【
図4】
図4は、背景色の検出処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、主要情報領域の検出処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、主要情報の検出例を説明する説明図である。
【
図7】
図7は、主要情報領域の一例を説明する説明図である。
【
図8】
図8は、拡大率の算出処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、実施形態にかかる表示装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する表示装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
【0011】
図1は実施形態にかかる情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理装置1は、制御部10、通信部11、音声入出力部12、記憶部13、操作部14および表示部15を有する。情報処理装置1は、表示装置の一例であり、例えばスマートフォンやタブレット端末などを適用できる。本実施形態では、情報処理装置1は、一例として、スマートフォンであるものとする。
【0012】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置1全体の処理を司る処理部であり、記憶部13からプログラム13aを読み出してプロセスを実行する。制御部10は、プロセスを実行することで、検出部10aおよび表示処理部10bの機能構成を実現し、例えば表示部15に表示を行わせる表示制御を実現する。
【0013】
通信部11は、制御部10の制御のもと、アンテナ11aを用いて、他の移動機や基地局装置と無線通信を実行する。具体的には、通信部11は、LTE(Long Term Evolution)通信やWiFi(登録商標、Wireless Fidelity)通信などの通信方式を用いて、他の移動機や基地局装置との無線通信を行う。例えば、通信部11は、制御部10の制御のもと、ウェブブラウザでの選択操作により選択されたウェブサイトの情報の送受信をLTE通信やWiFi通信を介して行う。
【0014】
音声入出力部12は、制御部10から入力された音声をスピーカ12aより出力する。また、音声入出力部12は、音声をマイク12bより集音して制御部10に出力する。
【0015】
記憶部13は、メモリやSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部13は、プログラム13aおよび定義情報13bを格納する。定義情報13bは、プログラム13aがプロセスを実行する際に読み出される各種の定義内容を示す情報である。定義情報13bの内容は、ユーザーなどにより事前に登録される。例えば、定義情報13bには、アプリケーションごとに設定された検出対象領域151(
図3参照)を示す検出対象領域情報などがある。
【0016】
操作部14は、操作キーや表示部15の表示画面150(
図3参照)に重畳して配設されたタッチパネルなどであり、ユーザーからの各種入力を受け付けて制御部10へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイなどであり、制御部10の制御のもと各種情報を表示画面150に表示する。
【0017】
検出部10aは、操作部14において行われたユーザーの操作をもとに、表示部15の表示画面150における操作を検出する。具体的には、検出部10aは、表示部15の表示画面150に重畳して配設されたタッチパネルよりユーザーのタッチ操作を検出する。例えば、制御部10は、ユーザーの操作による表示画面150についての拡大指示などを検出する。
【0018】
表示処理部10bは、検出部10aによる検出結果をもとに、表示部15における表示画面150上での操作を受け付け、受け付けた操作に応じた表示を行うなど、表示部15の表示画面150における表示制御にかかる表示制御処理を行う。例えば、表示処理部10bは、ウェブブラウザにおいてウェブサイトを表示するWeb画面における表示制御を行う。
【0019】
表示処理部10bは、検出部10aより表示画面150における拡大指示を検出した場合、表示画面150内の検出対象領域151から背景と区別される主要情報領域152(
図7参照)、すなわち写真や文字などの主要情報を表示する領域を検出する。次いで、表示処理部10bは、主要情報領域152を表示画面150の中心として、表示画面150の縦幅または横幅に主要情報領域152の縦幅または横幅を合わせる拡大率で主要情報領域152を拡大する表示を表示画面150に表示させる。これにより、情報処理装置1では、写真や文字などの主要情報を表示する、拡大対象の主要情報領域152が、表示画面150の縦幅または横幅に合わせて拡大表示される。
【0020】
ここで、表示処理部10bにおける拡大表示の詳細を説明する。
図2は、実施形態にかかる情報処理装置1の動作例を示すフローチャートである。
【0021】
図2に示すように、処理が開始されると、表示処理部10bは、ウェブブラウザ等のアプリケーションによる表示部15の表示画面150への画面表示を行う(S1)。
【0022】
次いで、検出部10aは、操作部14におけるユーザーの操作により、表示画面150について拡大を指示する拡大指示ボタンの押下を検出する(S2)。なお、情報処理装置1では、拡大指示ボタンの押下を検出するまでは、表示処理部10bによる画面表示(S1)を継続する。
【0023】
なお、本フローチャートの例では、S1の画面表示において、写真や文字などの主要情報が横書きに表示されていることから、拡大指示による拡大表示では表示画面150の横幅に合わせて拡大されるものとする。
【0024】
拡大指示ボタンの押下を検出すると、表示処理部10bは、表示画面150の画像キャプチャを行う(S3)。この画像キャプチャは、表示画面150に表示中の画像データをキャプチャ(例えば、画像形式はビットマップなど)する処理である。これにより、表示処理部10bは、拡大指示ボタンの押下時における表示画面150を、例えばビットマップ形式の画像データとして取得する。
【0025】
次いで、表示処理部10bは、定義情報13bを参照し、アプリケーションごとに設定された検出対象領域情報の中から、拡大指示ボタンの押下時に表示画面150に表示しているアプリケーションの検出対象領域情報を取得する(S4)。具体的には、表示処理部10bは、フォアグラウンドのプロセスとして表示画面150に表示中のアプリケーションを取得し、定義情報13bにおける検出対象領域情報の中から表示中のアプリケーションに該当するものを取得する。
【0026】
図3は、検出対象領域151を説明する説明図である。
図3において、表示画面150では、縦方向をx、横方向をyとし、画素の座標を(x,y)としている。
【0027】
図3に示すように、検出対象領域151は、表示画面150においてアプリケーション実行時にコンテンツ等を表示する表示領域に対応する、所定の形状・大きさの領域である。検出対象領域情報は、表示画面150における検出対象領域151の位置・形状等を示す情報であり、例えば左上隅座標(x0,y0)、横幅(Width)、高さ(または縦幅)(Height)などを有する。
【0028】
アプリケーション実行中の表示画面150においては、スクロールバーや、操作ボタンなどのコンテンツとは無関係な情報も表示されるが検出対象領域情報によりコンテンツ等が表示される領域を検出対象領域151とすることができる。なお、本実施形態では矩形状の検出対象領域151を例示するが、検出対象領域151の形状は上記の例に限定するものではなく、例えば楕円形状などであってもよい。
【0029】
図2に戻り、表示処理部10bは、S4に次いで、画像キャプチャにおける検出対象領域151において背景部分に対応する背景色を検出する(S5)。
【0030】
図4は、背景色の検出処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、背景色の検出処理が開始されると、表示処理部10bは、縦方向に1画素ずつ処理する縦のループ(y=0,Height-1,1)処理を行う(S20~S24)。
【0031】
縦のループ処理内では、表示処理部10bは、横方向に1画素ずつ処理する横のループ(x=0,Width-1,1)処理を行う(S21~S23)。これにより、表示処理部10bは、検出対象領域151における各画素の色情報を取得する(S22)。
【0032】
S24に次いで、表示処理部10bは、取得した各画素の色情報をもとに、検出対象領域151を占める割合が最も大きい色を背景色と確定し(S25)、処理を終了する。
【0033】
具体的には、表示処理部10bは、検出対象領域151に含まれる全種類の色(R,G,B)のヒストグラムを算出し、それぞれの色がどの割合で使用されているかを算出する。なお、ヒストグラムを算出する際の色の幅は、所定の幅があってもよい。
【0034】
次いで、表示処理部10bは、算出した割合が所定値以上(例えば8%以上)の色を抽出し、抽出した色のうち、最も割合が大きい色を背景色とする。
【0035】
例えば、色の割合が次のとおりとする。
(R,G,B)=(255,255,255):61%
(R,G,B)=(101,121,110):12%
(R,G,B)=(051,051,051):5%
(R,G,B)=(000,108,204):1%
【0036】
この場合、表示処理部10bは、8%以上の色として、(R,G,B)=(255,255,255)、(101,121,110)の色を抽出する。次いで、表示処理部10bは、8%以上かつ最も割合が大きい、(R,G,B)=(255,255,255)を背景色とする。
【0037】
図2に戻り、S5に次いで、表示処理部10bは、S5において検出した検出対象領域151の背景色に対するコントラストの変化から、背景と区別される主要情報領域152を検出する(S6)。
【0038】
図5は、主要情報領域152の検出処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、主要情報領域152の検出処理が開始されると、表示処理部10bは、主要情報領域152にかかる値の初期設定を行う(S30)。具体的には、表示処理部10bは、主要情報領域152について、横方向の最小値(左側)=MINおよび最大値(右側)=MAXの初期値(MIN=0、MAX=Width-1)を設定する。
【0039】
次いで、表示処理部10bは、主要情報領域152について、横方向の最小値(左側)=MINを求める処理(S31~S39)と、最大値(右側)=MAXを求める処理(S40~S48)とを行う。
【0040】
具体的には、表示処理部10bは、横方向の最小値(左側)=MINを求める処理において、縦方向に1画素ずつ処理する縦のループ(y=0,Height-1,1)処理を行う(S31~S38)。
【0041】
この縦のループ処理内では、表示処理部10bは、横方向の左側から1画素ずつ処理する左側のループ(x=0,Width-1,1)処理を行う(S32~S37)。
【0042】
左側のループ処理において、表示処理部10bは、処理対象の画素と、背景色とのコントラスト比を比較し(S33)、コントラスト比が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する(S34)。コントラスト比が所定の閾値よりも大きい場合(S34:YES)には、背景色からのコントラスト変化があり、背景と区別される主要情報領域152の外縁(左側)の画素であると判別する。
【0043】
したがって、コントラスト比が所定の閾値よりも大きい場合(S34:YES)、表示処理部10bは、処理対象の画素における横方向の位置(x)がx<MINであるかを判定する(S35)。x<MINである場合(S35:YES)、表示処理部10bは、MINの値を処理対象の画素における横方向の位置(x)で更新し(S36)、左側のループ処理を抜ける。なお、x<MINでない場合(S35:NO)、表示処理部10bは、MINの値を更新することなく、左側のループ処理を抜ける。
【0044】
コントラスト比が所定の閾値よりも大きくない場合(S34:NO)、表示処理部10bは、次の画素を対象とするループへ処理を移行する。
【0045】
表示処理部10bは、上記のS31~S38の処理を行うことで、主要情報領域152の最小値(左側)=MINを取得する(S39)。
【0046】
図6は、主要情報の検出例を説明する説明図である。なお、
図6では、横方向の最小値(左側)=MINを求める場合を例示している。
図6に示すように、白抜きの背景画素160に対し、網掛けの主要情報画素161は、コントラスト比が所定の閾値よりも大きくなっている。
【0047】
横方向の最小値(左側)=MINを求める場合、(0,0)から(1,0)、(2,0)の順にy=0の列の左から主要情報画素161の検出が行われる。これにより、x=7において主要情報画素161が検出され、y=0では、MIN=7となる。次いで、y=1の列の左から順に主要情報画素161の検出が行われ、x=6において主要情報画素161が検出される。この場合、x<MINであることから、MIN=6に更新される。同様に、y=4の列まで求めることで、主要情報領域152における最小値(左側)を、MIN=3と求めることができる。
【0048】
同様に、表示処理部10bは、横方向の最大値(右側)=MAXを求める処理において、縦方向に1画素ずつ処理する縦のループ(y=0,Height-1,1)処理を行う(S40~S47)。
【0049】
この縦のループ処理内では、表示処理部10bは、横方向の右側から1画素ずつ処理する右側のループ(x=Width-1,0,1)処理を行う(S41~S46)。
【0050】
右側のループ処理において、表示処理部10bは、処理対象の画素と、背景色とのコントラスト比を比較し(S42)、コントラスト比が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する(S43)。コントラスト比が所定の閾値よりも大きい場合(S43:YES)には、背景色からのコントラスト変化があり、背景と区別される主要情報領域152の外縁(右側)の画素であると判別する。
【0051】
したがって、コントラスト比が所定の閾値よりも大きい場合(S43:YES)、表示処理部10bは、処理対象の画素における横方向の位置(x)がMAX<xであるかを判定する(S44)。MAX<xである場合(S44:YES)、表示処理部10bは、MAXの値を処理対象の画素における横方向の位置(x)で更新し(S45)、右側のループ処理を抜ける。なお、MAX<xでない場合(S44:NO)、表示処理部10bは、MAXの値を更新することなく、右側のループ処理を抜ける。
【0052】
コントラスト比が所定の閾値よりも大きくない場合(S43:NO)、表示処理部10bは、次の画素を対象とするループへ処理を移行する。
【0053】
表示処理部10bは、上記のS40~S47の処理を行うことで、主要情報領域152の最大値(右側)=MAXを取得する(S48)。
【0054】
次いで、表示処理部10bは、主要情報領域152の横幅を、横幅=最大値-最小値+1として算出し(S49)、処理を終了する。
【0055】
図7は、主要情報領域152の一例を説明する説明図である。
図7に示すように、上記の検出処理によって、左側における最小値と、右側における最大値とで囲まれた主要情報領域152が検出対象領域151より検出される。この主要情報領域152における横幅は、主要情報領域152を収める最大幅である。よって、主要情報領域152における横幅を表示画面150の横幅に合わせて拡大した場合には、主要情報領域152の内容を横方向において漏れなく表示画面150に収めることができる。
【0056】
図2に戻り、表示処理部10bは、検出した主要情報領域152について、表示画面150の横幅に合わせて拡大するための、横方向における横拡大率を算出する(S7)。次いで、表示処理部10bは、算出した横拡大率に合わせて縦方向を拡大する縦拡大率の算出を行う(S8)。
【0057】
図8は、拡大率の算出処理(S7、S8)の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、拡大率の算出処理が開始されると、表示処理部10bは、定義情報13bなどとして予め設定された拡大率についての設定情報を取得する。具体的には、表示処理部10bは、横拡大率最大値、横拡大率最小値、縦拡大率最大値、縦拡大率最小値を取得する(S50)。
【0058】
次いで、表示処理部10bは、主要情報領域152の横幅を表示画面150の横幅に合わせて拡大するための横FIT拡大率を算出する(S51)。具体的には、表示処理部10bは、(表示画面150全体の横幅)/(主要情報領域152の横幅)により横FIT拡大率を求める。
【0059】
次いで、表示処理部10bは、算出した横FIT拡大率が横拡大率最小値を下回るか否かを判定する(S52)。下回る場合(S52:YES)、表示処理部10bは、主要情報領域152の横拡大率を横拡大率最小値とする(S53)。これにより、表示処理部10bは、主要情報領域152の横拡大率を少なくとも横拡大率最小値となるようにする。
【0060】
横FIT拡大率が横拡大率最小値を下回らない場合(S52:NO)、表示処理部10bは、横FIT拡大率が横拡大率最大値を上回るか否かを判定する(S54)。上回る場合(S54:YES)、表示処理部10bは、主要情報領域152の横拡大率を横拡大率最大値とする。これにより、表示処理部10bは、主要情報領域152の横拡大率を大きくても横拡大率最大値となるようにする。
【0061】
また、横FIT拡大率が横拡大率最大値を上回らない場合(S54:NO)、表示処理部10bは、主要情報領域152の横拡大率を横FIT拡大率とする(S56)。
【0062】
S53、S55、S56に次いで、表示処理部10bは、横FIT拡大率が縦拡大率最小値を下回るか否かを判定する(S57)。下回る場合(S57:YES)、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦拡大率を縦拡大率最小値とし(S58)、処理を終了する。これにより、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦拡大率を少なくとも縦拡大率最小値となるようにする。
【0063】
横FIT拡大率が縦拡大率最小値を下回らない場合(S57:NO)、表示処理部10bは、横FIT拡大率が縦拡大率最大値を上回るか否かを判定する(S59)。上回る場合(S59:YES)、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦拡大率を縦拡大率最大値とし(S60)、処理を終了する。これにより、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦拡大率を大きくても縦拡大率最大値となるようにする。
【0064】
また、横FIT拡大率が縦拡大率最大値を上回らない場合(S59:NO)、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦拡大率を横FIT拡大率とし(S61)、処理を終了する。
【0065】
図2に戻り、S7、S8に次いで、表示処理部10bは、主要情報領域152を表示画面150の中心とし、算出した横拡大率、縦拡大率で主要情報領域152を拡大する表示を表示画面150に表示させる拡大表示を行う(S9)。
【0066】
次いで、表示処理部10bは、拡大指示ボタンの押下終了の有無を判定し(S10)、押下が行われている場合(S10:NO)は拡大表示を継続する。押下終了の場合(S10:YES)、表示処理部10bは、拡大表示を終了してS1へ処理を戻す。これにより、拡大指示がある間は、算出した横拡大率、縦拡大率での主要情報領域152の拡大表示が継続される。
【0067】
図9は、拡大表示を説明する説明図である。
図9に示すように、拡大表示において、表示処理部10bは、主要情報画素161に対応して検出された主要情報領域152を表示画面150の中心に合わせて表示する。次いで、表示処理部10bは、算出した横拡大率、縦拡大率で主要情報領域152を拡大して表示する。これにより、主要情報領域152は、拡大指示がある間、表示画面150の横幅に合わせて拡大表示されることとなる。
【0068】
なお、表示処理部10bは、表示画面150の中心に置いた主要情報領域152を拡大表示する際に、算出した横拡大率、縦拡大率まで順次拡大率を上げて表示させてもよい。このように、順次拡大率を上げる表示を行うことで、ユーザーは、拡大表示が開始したことを容易に認識できる。
【0069】
図2のフローチャートでは、主要情報領域152を表示画面150の横幅に合わせて拡大する場合を例示したが、主要情報領域152については表示画面150の縦幅に合わせて拡大してもよい。例えば、S1の画面表示において、写真や文字などの主要情報が縦書きに表示されている場合には、主要情報領域152の縦幅に表示画面150の縦幅を合わせる拡大率で拡大表示してもよい。
【0070】
例えば、表示画面150の縦幅に合わせる場合、表示処理部10bは、主要情報領域152の検出処理において、主要情報領域152の最小値(上側)および最大値(下側)を求める。具体的には、表示処理部10bは、検出対象領域151の上側に対してS31~S38と同様のループ処理を行うことで、主要情報領域152の最小値(上側)を得る。また、表示処理部10bは、検出対象領域151の下側に対してS40~S47と同様のループ処理を行うことで、主要情報領域152の最大値(下側)を得る。このようにして得られた最大値および最小値により、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦幅を算出する。
【0071】
次いで、表示処理部10bは、S7、S8と同様に、縦拡大率の算出および横拡大率の算出を行う。具体的には、表示処理部10bは、(表示画面150全体の縦幅)/(主要情報領域152の縦幅)より縦FIT拡大率を算出し、以下S52~S61と同様に、縦FIT拡大率に合わせた縦拡大率および横拡大率を求める。これにより、表示処理部10bは、主要情報領域152の縦幅に表示画面150の縦幅を合わせる拡大率で拡大表示することができる。
【0072】
また、検出部10aは、拡大表示時において、主要情報領域152内の一部の領域を指定した拡大指示を検出してもよい。例えば、表示処理部10bは、公知のOCR(Optical Character Recognition)技術などを用いることで、主要情報領域152内を段落や写真などのオブジェクトごとに選択可能な区分領域として表示させる。検出部10aでは、このような区分領域のいずれかに対する拡大指示を検出してもよい。
【0073】
表示処理部10bは、区分領域の拡大指示を検出した場合、選択された区分領域を新たな主要情報領域152とし、S7~S9と同様の処理を行うことで、表示画面150の縦幅または横幅に合わせる拡大率で拡大表示する。
【0074】
図10は、一部の拡大表示を説明する説明図である。
図10に示すように、ユーザーの指Hによる拡大指示により、写真や文書などが表示画面150の横幅に合わせて拡大表示されている。この時、文書に対応した区分領域152aをユーザーが指Hにより選択し、区分領域152aに対する拡大指示があったものとする。
【0075】
この場合、表示処理部10bは、選択された区分領域152aを表示画面150の中心とし、S7~S9と同様の処理により得られた横拡大率、縦拡大率で区分領域152aを拡大表示する。これにより、区分領域152aは、表示画面150の縦幅または横幅に合わせた拡大表示が行われる。
【0076】
以上のように、情報処理装置1の検出部10aは、ユーザーの操作による、表示部15の表示画面150についての拡大指示を検出する。情報処理装置1の表示処理部10bは、拡大指示を検出した場合、表示画面150内の所定の検出対象領域151から背景と区別される主要情報領域152を検出する。次いで、表示処理部10bは、検出した主要情報領域152を表示画面150の中心として、表示画面150の縦幅または横幅に主要情報領域152の縦幅または横幅を合わせる拡大率で主要情報領域152を拡大する表示を表示画面150に表示させる。
【0077】
このように、情報処理装置1では、拡大指示の検出に応じて、背景と区別される主要情報領域152が表示画面150の縦幅または横幅に合わせる拡大率で拡大表示される。したがって、ユーザーは、主要情報領域152が表示画面150内に収まるように拡大率を調節するための操作を行うことなく、主要情報領域152を読み易く拡大表示することができる。したがって、情報処理装置1では、読み易さと一覧性の両立を容易に行うことができる。
【0078】
また、表示処理部10bは、検出対象領域151を占める割合が最も大きい色を背景色とする。そして、表示処理部10bは、背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を主要情報領域152として検出する。表示画面150において背景に用いられる色は、ホワイトやパステルカラーなどが統一的に用いられることから、表示画面150において大部分を占めることとなる。したがって、検出対象領域151から背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を主要情報領域152として検出することで、写真や文字などの主要情報に対応する領域を容易に区別することができる。
【0079】
また、表示処理部10bは、主要情報領域152を拡大表示する際に、横方向または縦方向における一方向の拡大率を表示画面150の横幅または縦幅に合わせる拡大率とする。そして、表示処理部10bは、他方向の拡大率を所定値以上の拡大率とする。これにより、情報処理装置1は、表示画面150の横幅または縦幅に合わせた方向の拡大率が小さい場合であっても、他方向については所定値以上の拡大率を確保することができる。したがって、情報処理装置1では、主要情報領域152についての読み易さと一覧性の両立を図ることができる。
【0080】
また、表示処理部10bは、拡大指示の検出開始に応じて表示画面150の横幅または縦幅に合わせる拡大率に到達するまで主要情報領域152の拡大率を順次上げて表示画面150に表示させる。また、表示処理部10bは、拡大指示を検出している間は表示画面150の横幅または縦幅に合わせる拡大率での主要情報領域152を拡大する表示を継続させる。これにより、ユーザーは、拡大指示の開始に応じた主要情報領域152の拡大表示を容易に認識できる。また、ユーザーは、拡大指示を継続して行うことで、主要情報領域152について、読み易く一覧性の高い拡大表示の状態を継続させることができる。
【0081】
また、表示処理部10bは、拡大指示を検出した際に表示画面150に表示しているアプリケーションに基づき検出対象領域151を決定する。例えば、コンテンツを表示する表示領域は、ウェブブラウザ、文書閲覧ソフトなどのアプリケーションソフトウェアごとに異なる。したがって、情報処理装置1は、表示画面150に表示しているアプリケーションに基づき検出対象領域151を決定することで、アプリケーションがコンテンツを表示する表示領域に対応する領域を検出対象領域151とすることができる。
【0082】
また、表示処理部10bは、主要情報領域152の拡大表示時に、主要情報領域152の一部の領域の拡大指示を検出した場合、一部の領域を表示画面150の中心とする。そして、表示処理部10bは、この一部の領域について、縦幅または横幅を表示画面150の縦幅または横幅に合わせる拡大率で拡大する。これにより、情報処理装置1は、主要情報領域152における一部の領域をさらに拡大表示して、読み易くすることができる。
【0083】
図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0084】
また、情報処理装置1で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0085】
また、記憶部13のプログラム13aについては、最初から記憶部13に記憶させておかなくてもよい。例えば、情報処理装置1に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラム13aを記憶させる。そして、情報処理装置1がこれらの可搬用の物理媒体からプログラム13aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介して情報処理装置1に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などにプログラム13aを記憶させておき、情報処理装置1がこれらからプログラム13aを取得して実行するようにしてもよい。
【0086】
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0087】
(付記1)表示部の表示画面についての拡大指示を検出する検出部と、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景と区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる表示処理部と、
を有することを特徴とする表示装置。
【0088】
(付記2)前記表示処理部は、前記対象領域を占める割合が最も大きい色を背景色とし、当該背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を前記主要情報領域として検出する、
ことを特徴とする付記1に記載の表示装置。
【0089】
(付記3)前記表示処理部は、前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を所定値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記1または2に記載の表示装置。
【0090】
(付記4)前記表示処理部は、前記拡大指示の検出開始に応じて前記合わせる拡大率に到達するまで前記主要情報領域の拡大率を順次上げて前記表示画面に表示させ、前記拡大指示を検出している間は前記合わせる拡大率での前記主要情報領域を拡大する表示を継続させる、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載の表示装置。
【0091】
(付記5)前記表示処理部は、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一に記載の表示装置。
【0092】
(付記6)前記表示処理部は、前記拡大する表示時に前記主要情報領域内の一部の領域の拡大指示を検出した場合、前記一部の領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記一部の領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記一部の領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか一に記載の表示装置。
【0093】
(付記7)表示部の表示画面についての拡大指示を検出し、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景から区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【0094】
(付記8)前記表示させる処理は、前記対象領域を占める割合が最も大きい色を背景色とし、当該背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を前記主要情報領域として検出する、
ことを特徴とする付記7に記載の表示制御プログラム。
【0095】
(付記9)前記表示させる処理は、前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を所定値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記7または8に記載の表示制御プログラム。
【0096】
(付記10)前記表示させる処理は、前記拡大指示の検出開始に応じて前記合わせる拡大率に到達するまで前記主要情報領域の拡大率を順次上げて前記表示画面に表示させ、前記拡大指示を検出している間は前記合わせる拡大率での前記主要情報領域を拡大する表示を継続させる、
ことを特徴とする付記7乃至9のいずれか一に記載の表示制御プログラム。
【0097】
(付記11)前記表示させる処理は、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定する、
ことを特徴とする付記7乃至10のいずれか一に記載の表示制御プログラム。
【0098】
(付記12)前記表示させる処理は、前記拡大する表示時に前記主要情報領域内の一部の領域の拡大指示を検出した場合、前記一部の領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記一部の領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記一部の領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記7乃至11のいずれか一に記載の表示制御プログラム。
【0099】
(付記13)表示部の表示画面についての拡大指示を検出し、
前記拡大指示を検出した場合、前記表示画面内の所定の対象領域から背景から区別される主要情報領域を検出し、当該主要情報領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記主要情報領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記主要情報領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
【0100】
(付記14)前記表示させる処理は、前記対象領域を占める割合が最も大きい色を背景色とし、当該背景色に対するコントラスト比が所定値以上の画素を有する領域を前記主要情報領域として検出する、
ことを特徴とする付記13に記載の表示制御方法。
【0101】
(付記15)前記表示させる処理は、前記主要情報領域の横方向または縦方向における一方向の拡大率を前記合わせる拡大率とし、他方向の拡大率を所定値以上の拡大率として拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記13または14に記載の表示制御方法。
【0102】
(付記16)前記表示させる処理は、前記拡大指示の検出開始に応じて前記合わせる拡大率に到達するまで前記主要情報領域の拡大率を順次上げて前記表示画面に表示させ、前記拡大指示を検出している間は前記合わせる拡大率での前記主要情報領域を拡大する表示を継続させる、
ことを特徴とする付記13乃至15のいずれか一に記載の表示制御方法。
【0103】
(付記17)前記表示させる処理は、前記拡大指示を検出した際に前記表示画面に表示しているアプリケーションに基づき前記対象領域を決定する、
ことを特徴とする付記13乃至16のいずれか一に記載の表示制御方法。
【0104】
(付記18)前記表示させる処理は、前記拡大する表示時に前記主要情報領域内の一部の領域の拡大指示を検出した場合、前記一部の領域を前記表示画面の中心として、前記表示画面の縦幅または横幅に前記一部の領域の縦幅または横幅を合わせる拡大率で前記一部の領域を拡大する表示を前記表示画面に表示させる、
ことを特徴とする付記13乃至17のいずれか一に記載の表示制御方法。
【符号の説明】
【0105】
1…情報処理装置
10…制御部
10a…検出部
10b…表示処理部
11…通信部
11a…アンテナ
12…音声入出力部
12a…スピーカ
12b…マイク
13…記憶部
13a…プログラム
13b…定義情報
14…操作部
15…表示部
150…表示画面
151…検出対象領域
152…主要情報領域
152a…区分領域
160…背景画素
161…主要情報画素
H…指