(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04L 9/32 20060101AFI20230411BHJP
G06F 21/60 20130101ALI20230411BHJP
G06F 21/64 20130101ALI20230411BHJP
G06K 7/14 20060101ALI20230411BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
H04L9/32 200A
G06F21/60 320
G06F21/64
G06K7/14 017
H04L9/32 200Z
H04N7/18 D
(21)【出願番号】P 2019085601
(22)【出願日】2019-04-26
【審査請求日】2022-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】511212077
【氏名又は名称】株式会社NEXPOINT
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 昭弘
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-098806(JP,A)
【文献】特開2017-157926(JP,A)
【文献】特開2018-036893(JP,A)
【文献】特開2018-133080(JP,A)
【文献】特開2009-165088(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0081774(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107426170(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/32
G06F 21/60
G06F 21/64
G06K 7/14
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを登録する登録装置と、
前記画像データの改変の有無を検証する検証装置と、
を備え、
前記登録装置は、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
を有し、
前記検証装置は、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
画像データを登録する登録装置と、
前記画像データの改変の有無を検証する検証装置と、
を備え、
前記登録装置は、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納部と、
を有し、
前記検証装置は、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データのファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される前記第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
前記登録装置は、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信部
をさらに有し、
前記改変防止データ送信部は、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記検証装置は、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得部
をさらに有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記画像情報送信部は、前記秘密鍵で符号化された前記画像情報を格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記画像情報取得部は、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された前記画像情報を、前記公開鍵で復号化して取得する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記改変防止データ送信部は、前記秘密鍵で符号化された前記改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記改変防止データ取得部は、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された前記改変防止データを、前記公開鍵で復号化して取得する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記第2特定情報格納部は、前記第2特定情報を前記秘密鍵で符号化して前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、
前記改変防止データ取得部は、前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納された前記第2特定情報を、前記公開鍵で復号化して抽出する、
ことを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記画像情報送信部は、前記公開鍵で符号化された前記画像情報を格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記画像情報取得部は、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された前記画像情報を、前記秘密鍵で復号化して取得する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記改変防止データ送信部は、前記公開鍵で符号化された前記改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記改変防止データ取得部は、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された前記改変防止データを、前記秘密鍵で復号化して取得する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記第2特定情報格納部は、前記第2特定情報を前記公開鍵で符号化して前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、
前記改変防止データ取得部は、前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納された前記第2特定情報を、前記秘密鍵で復号化して抽出する、
ことを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項10】
画像データを登録する登録装置であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
を備えたことを特徴とする登録装置。
【請求項11】
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納部と、
を備えたことを特徴とする登録装置。
【請求項12】
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信部
をさらに備え、
前記改変防止データ送信部は、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する、
ことを特徴とする請求項10または11に記載の登録装置。
【請求項13】
画像データの改変の有無を検証する検証装置であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を備えたことを特徴とする検証装置。
【請求項14】
画像データの改変の有無を検証する検証装置であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を備えたことを特徴とする検証装置。
【請求項15】
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得部
をさらに備えたことを特徴とする請求項13または14に記載の検証装置。
【請求項16】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項18】
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに含み、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する、
ことを特徴とする請求項16または17に記載の情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項21】
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項19または20に記載の情報処理方法。
【請求項22】
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項23】
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項24】
前記コンピュータに、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに実行させ、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信させる、
ことを特徴とする請求項22または23に記載の情報処理プログラム。
【請求項25】
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項26】
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項27】
前記コンピュータに、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに実行させることを特徴とする請求項25または26に記載の情報処理プログラム。
【請求項28】
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項29】
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項30】
前記コンピュータに、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに実行させ、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信させる、
ことを特徴とする情報処理プログラムを記録した請求項28または29に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項31】
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項32】
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項33】
前記コンピュータに、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録した請求項31または32に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、監視カメラの録画装置において、録画したデータが改変されていないことを保証する仕組みは存在しない。
【0003】
一方、スマートフォンやパーソナルコンピュータの普及により、だれでも動画データを編集することが可能になっている。また、深層学習などの新しい人工知能技術を利用することで、人の目では容易に判別できないほど自然な仕上がりで編集することが容易になっている。
【0004】
そのため、監視カメラの録画データが犯罪捜査の証拠として活用されていくことを考慮すると、証拠として提出された録画データが、本当に録画装置で記録された素の状態(未編集の状態)であるかどうかを判断できなければ、その証拠能力は低いと判断される可能性がある。
【0005】
特許文献1には、レンタカーやカーシェアリングサービスを利用する際に、サービスの利用者が、サービスに供される車両をカメラで撮像し、撮像した画像データを証拠データとしてサーバに送信して保管しておくことで、サービスの利用者と提供者との間でトラブルが発生した時には、当該トラブル解決のための材料としてこの証拠データとしての画像データを利用できるようにしたシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のシステムには、証拠データとしての画像データが改変されていないことを保証する仕組みが無く、特にサーバの管理者とサービスの提供者とが一致していたり、双方に利害関係がある場合には、サーバ側で証拠データとしての画像データが都合よく改変される可能性を否定できない。
【0008】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、画像データが改変されていないことを保証する仕組みを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様に係る情報処理システムは、
画像データを登録する登録装置と、
前記画像データの改変の有無を検証する検証装置と、
を備え、
前記登録装置は、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
を有し、
前記検証装置は、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を有する。
【0010】
このような態様によれば、登録時には、画像情報が格納された第1トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像情報を事後的に改変することは実質的に不可能となる。また、第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)が符号された2次元コードが画像データに埋め込まれるため、画像データと第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。また、2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、改変防止データを事後的に改変することも実質的に不可能となる。そして、検証時には、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上に登録された第1トランザクションを特定し、当該第1トランザクションから取得される画像情報を閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報の内容に基づいて、画像データが改変されていないことを閲覧者が直接的に検証することが可能となる。また、対象とする画像データのハッシュ値が、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値と一致することを確認することにより、対象とする画像データが改変されていないこと(たとえば、正しい画像情報の2次元コードが悪用されて別の(偽物の)画像データに埋め込まれたものではないこと(2次元コード部分の不正な切り貼りがなされていないこと))を保証できる。
【0011】
また、このような態様によれば、たとえば画像データをコピーする際にオペレーティングシステム(OS)などの動作によりファイルのプロパティやファイル名が勝手に変更されてしまった場合であっても、検証時に、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索することにより、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションを特定し、当該第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値に基づいて、対象とする画像データが改変されていないことを保証できる。
【0012】
本発明の第2の態様に係る情報処理システムは、
画像データを登録する登録装置と、
前記画像データの改変の有無を検証する検証装置と、
を備え、
前記登録装置は、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納部と、
を有し、
前記検証装置は、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データのファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される前記第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を有する。
【0013】
このような態様によれば、登録時には、画像情報が格納された第1トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像情報を事後的に改変することは実質的に不可能となる。また、第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)が符号された2次元コードが画像データに埋め込まれるため、画像データと第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。また、2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、改変防止データを事後的に改変することも実質的に不可能となる。また、第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)が、画像データのファイルのプロパティまたはファイル名に格納されるため、画像データと第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。そして、検証時には、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上に登録された第1トランザクションを特定し、当該第1トランザクションから取得される画像情報を閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報の内容に基づいて、画像データが改変されていないことを閲覧者が直接的に検証することが可能となる。また、対象とする画像データのハッシュ値が、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値と一致することを確認することにより、対象とする画像データが改変されていないこと(たとえば、正しい画像情報の2次元コードが悪用されて別の(偽物の)画像データに埋め込まれたものではないこと(2次元コード部分の不正な切り貼りがなされていないこと))を保証できる。
【0014】
本発明の第3の態様に係る情報処理システムは、第1または2の態様に係る情報処理システムであって、
前記登録装置は、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信部
をさらに有し、
前記改変防止データ送信部は、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記検証装置は、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得部
をさらに有する。
【0015】
このような態様によれば、登録時には、2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像データを事後的に改変することは実質的に不可能となる。そして、検証時には、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上に登録された第1トランザクションを特定し、当該第1トランザクションから取得される画像情報を閲覧して目視で確認するとともに、ブロックチェーン上に登録された第3トランザクションから取得される画像データを閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報および画像データの内容に基づいて、画像データが改変されていないことを閲覧者がより高い確度で直接的に検証することが可能となる。
【0016】
本発明の第4の態様に係る情報処理システムは、第1~3のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記画像情報送信部は、前記秘密鍵で符号化された前記画像情報を格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記画像情報取得部は、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された前記画像情報を、前記公開鍵で復号化して取得する。
【0017】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された画像情報の閲覧を、公開鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0018】
本発明の第5の態様に係る情報処理システムは、第1~3のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記改変防止データ送信部は、前記秘密鍵で符号化された前記改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記改変防止データ取得部は、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された前記改変防止データを、前記公開鍵で復号化して取得する。
【0019】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された改変防止データの閲覧を、公開鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0020】
本発明の第6の態様に係る情報処理システムは、第2の態様または第2の態様を引用する第3の態様に係る情報処理システムであって、
前記登録装置は、秘密鍵を有し、前記検証装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記第2特定情報格納部は、前記第2特定情報を前記秘密鍵で符号化して前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、
前記改変防止データ取得部は、前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納された前記第2特定情報を、前記公開鍵で復号化して抽出する。
【0021】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションの特定を、公開鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができ、これにより、当該第2トランザクションに格納された改変防止データの閲覧を、当該特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0022】
本発明の第7の態様に係る情報処理システムは、第1~3のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記画像情報送信部は、前記公開鍵で符号化された前記画像情報を格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記画像情報取得部は、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された前記画像情報を、前記秘密鍵で復号化して取得する。
【0023】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された画像情報の閲覧を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0024】
本発明の第8の態様に係る情報処理システムは、第1~3のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記改変防止データ送信部は、前記公開鍵で符号化された前記改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、
前記改変防止データ取得部は、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された前記改変防止データを、前記秘密鍵で復号化して取得する。
【0025】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された改変防止データの閲覧を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0026】
本発明の第9の態様に係る情報処理システムは、第2の態様または第2の態様を引用する第3の態様に係る情報処理システムであって、
前記検証装置は、秘密鍵を有し、前記登録装置は、前記秘密鍵に対応する公開鍵を有し、
前記第2特定情報格納部は、前記第2特定情報を前記公開鍵で符号化して前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、
前記改変防止データ取得部は、前記ファイルのプロパティまたはファイル名に格納された前記第2特定情報を、前記秘密鍵で復号化して抽出する。
【0027】
このような態様によれば、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションの特定を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができ、これにより、当該第2トランザクションに格納された改変防止データの閲覧を、当該特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0028】
本発明の第10の態様に係る登録装置は、
画像データを登録する登録装置であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
を備える。
【0029】
本発明の第11の態様に係る登録装置は、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納部と、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信部と、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納部と、
を備える。
【0030】
本発明の第12の態様に係る登録装置は、第10または11の態様に係る登録装置であって、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信部
をさらに備え、
前記改変防止データ送信部は、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する。
【0031】
本発明の第13の態様に係る検証装置は、
画像データの改変の有無を検証する検証装置であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を備える。
【0032】
本発明の第14の態様に係る検証装置は、
画像データの改変の有無を検証する検証装置であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得部と、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定部と、
を備える。
【0033】
本発明の第15の態様に係る検証装置は、第13または14の態様に係る検証装置であって、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得部
をさらに備える。
【0034】
本発明の第16の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を含む。
【0035】
本発明の第17の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を含む。
【0036】
本発明の第18の態様に係る情報処理方法は、第16または17の態様に係る情報処理方法であって、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに含み、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する。
【0037】
本発明の第19の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を含む。
【0038】
本発明の第20の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を含む。
【0039】
本発明の第21の態様に係る情報処理方法は、第19または20の態様に係る情報処理方法であって、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに含む。
【0040】
本発明の第22の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を実行させる。
【0041】
本発明の第23の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を実行させる。
【0042】
本発明の第24の態様に係る情報処理プログラムは、第22または23の態様に係る情報処理プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに実行させ、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信させる。
【0043】
本発明の第25の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させる。
【0044】
本発明の第26の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させる。
【0045】
本発明の第27の態様に係る情報処理プログラムは、第25または26の態様に係る情報処理プログラムであって、
前記コンピュータに、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに実行させる。
【0046】
本発明の第28の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値と前記第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【0047】
本発明の第29の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンピュータに、
画像情報が格納された第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像情報送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第1トランザクションを特定するための第1特定情報が符号化された2次元コードを、前記画像データに埋め込んで格納する第1特定情報格納ステップと、
前記2次元コードが埋め込まれた録画データのハッシュ値を含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する改変防止データ送信ステップと、
ブロックチェーンに登録された前記第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、前記2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する第2特定情報格納ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【0048】
本発明の第30の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、第28または29の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
前記2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信する画像データ送信ステップ
をさらに実行させ、
前記改変防止データ送信ステップでは、ブロックチェーンに登録にされた前記第3トランザクションを特定するための第3特定情報をさらに含む改変防止データが格納された第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信させる、
ことを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【0049】
本発明の第31の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【0050】
本発明の第32の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、
コンピュータに、
検証対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する改変防止データ取得ステップと、
検証対象とする画像データのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する改変判定ステップと、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【0051】
本発明の第33の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、第31または32の態様に係るコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから画像データを取得する画像データ取得ステップ
をさらに実行させることを特徴とする情報処理プログラムを記録している。
【発明の効果】
【0052】
本発明によれば、画像データが改変されていないことを保証する仕組みを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】
図2は、登録装置の概略的な構成を示す図である。
【
図3】
図3は、検証装置の概略的な構成を示す図である。
【
図4】
図4は、登録方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、検証方法の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、登録方法の一例における情報の流れを示す図である。
【
図7】
図7は、検証方法の一例における情報の流れを示す図である。
【
図8】
図8は、2次元コードが埋め込まれた画像データの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、登録方法の一変形例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、検証方法の一変形例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、登録方法の一変形例における情報の流れを示す図である。
【
図13】
図13は、検証方法の一変形例における情報の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0055】
(情報処理システムの構成)
図1は、一実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。
【0056】
図1に示すように、情報処理システム1は、登録装置2と、検証装置3とを有している。登録装置2と検証装置3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0057】
図1に示すように、登録装置2および検証装置3は、それぞれ、ブロックチェーンのネットワークを構成するノードとして機能するように構成されており、自身以外の複数のノード2~6にPeer to Peer(P2P)方式にて接続されている。各ノード2~6間のネットワークは、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
【0058】
図示された例では、符号4のノードがマイナーノードであり、未処理のトランザクションを束ねて新たなブロックを生成する(マイニングを行う)。また、ノード2~6のうちの少なくとも1つのノードはフルノードであり、ブロックチェーンのデータの全体を記憶している。なお、ブロックチェーンのネットワークとしては、たとえばイーサリアム・ネットワークなどの既存のブロックチェーンのネットワークを利用することができる。
【0059】
図1に示すように、登録装置2には、スマートフォンやタブレット端末などの登録者端末7が、インターネットなどのネットワークを介して通信可能に接続できるようになっており、登録者端末7にて生成された画像データ(たとえばカメラ機能にて撮影した画像データ)および画像情報(画像データに紐づくテキスト情報)が、インターネットなどのネットワークを介して登録装置2へと送信される。
【0060】
図9は、画像情報の一例を示す図である。画像情報には、登録者名(登録者の氏名、ユーザID、ニックネームなど)、登録日、位置情報(たとえば撮影位置の緯度経度情報)など、登録者端末7にて自動的に入力可能な情報(登録者からの入力作業が不要な情報)が含まれていてもよいし、画像データに紐づけるタイトル(
図9に示す「備考」の欄)やコメント(
図9に示す「情報」の欄)など、登録者からの入力作業が必要な情報が含まれていてもよい。また、画像情報には、画像データの信頼性を閲覧者がチェックするために利用可能な情報(たとえば観光地に設置されたQRコード(登録商標)などを利用して画像データを登録する場合に、その地域の自治体により発行される観光地を訪れたことを証明する証明書)が含まれていてもよい。
【0061】
図2は、登録装置2の概略的な構成を示す図である。
図2に示すように、登録装置2は、通信部21と、制御部22と、記憶部23とを有している。各部は、バスやネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0062】
このうち通信部21は、登録装置2とブロックチェーンのネットワークやインターネットなどのネットワークとの間の通信インターフェースである。通信部21は、ブロックチェーンのネットワークを介して登録装置2と他のノード3~6との間で情報を送受信する。また、通信部21は、インターネットなどのネットワークを介して登録装置2と登録者端末7との間で情報を送受信する。
【0063】
記憶部23は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージである。記憶部23には、制御部22が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、記憶部23には、登録者端末7から受け取った画像データ23aおよび画像情報23bと、秘密鍵23cとが記憶される。画像データ23aは、静止画像データと動画像データのいずれでもよい。秘密鍵23cは、たとえばRSA暗号方式にて作成され得る。
【0064】
図2に示すように、制御部22は、画像情報送信部22aと、第1特定情報格納部22bと、改変防止データ送信部22cと、第2特定情報格納部22dと、画像データ送信部22eとを有している。これらの各部は、登録装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0065】
画像情報送信部22aは、画像情報23bが格納された第1トランザクションを生成する。画像情報送信部22aは、画像情報23bを秘密鍵23cで符号化し、符号化された画像情報23bを格納した第1トランザクションを生成してもよい。画像情報23bは、書き換え不可能(読み出しのみ可能)な情報として第1トランザクションに格納される。
【0066】
画像情報送信部22aは、画像情報23bが格納された第1トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する。ブロックチェーンのネットワークに送信された第1トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第1トランザクションを特定するための第1特定情報(たとえば、第1トランザクションのハッシュ値やアドレス値)が付加される。画像情報23bが格納された第1トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像情報23bを事後的に改変することは実質的に不可能となる。
【0067】
第1特定情報格納部22bは、ブロックチェーンに登録された第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)を取得し、第1特定情報を符号化した2次元コードを生成する。2次元コードは、QRコード(登録商標)であってもよいし、カラーコードであってもよい。第1特定情報格納部22bは、第1特定情報が符号化された2次元コードを、画像データ23aに埋め込んで格納する(
図8参照)。第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)が符号された2次元コードが画像データ23aに埋め込まれるため、画像データ23aと第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは記憶部23に記憶される。
【0068】
画像データ送信部22eは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aが格納された第3トランザクションを生成する。画像データ送信部22eは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを秘密鍵23cで符号化し、符号化された画像データ23aを格納した第3トランザクションを生成してもよい。2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは、書き換え不可能(読み出しのみ可能)な情報として第3トランザクションに格納される。
【0069】
画像データ送信部22eは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aが格納された第3トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する。ブロックチェーンのネットワークに送信された第3トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第3トランザクションを特定するための第3特定情報(たとえば、第3トランザクションのハッシュ値やアドレス値)が付加される。2次元コードが埋め込まれた画像データ23aが格納された第3トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像データ23aを事後的に改変することは実質的に不可能となる。
【0070】
改変防止データ送信部22cは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値を生成する。改変防止データ送信部22cは、ブロックチェーンに登録された第3トランザクションの特定情報(第3特定情報)を取得してもよい。
【0071】
改変防止データ送信部22cは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値と第1特定情報と第3特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションを生成する。改変防止データ送信部22cは、改変防止データを秘密鍵23cで符号化し、符号化された改変防止データを格納した第2トランザクションを生成してもよい。改変防止データは、書き換え不可能(読み出しのみ可能)な情報として第2トランザクションに格納される。
【0072】
改変防止データ送信部22cは、改変防止データが格納された第2トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する。ブロックチェーンのネットワークに送信された第2トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第2トランザクションを特定するための第2特定情報(たとえば、第2トランザクションのハッシュ値やアドレス値)が付加される。改変防止データが格納された第2トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、改変防止データを事後的に改変することも実質的に不可能となる。
【0073】
第2特定情報格納部22dは、ブロックチェーンに登録された第2トランザクションを特定するための第2特定情報を、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する(たとえば、ファイル名の末尾に付加する)。第2特定情報格納部22dは、第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)を秘密鍵23cで符号化し、符号化された第2特定情報を、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納してもよい。
【0074】
図1を参照し、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは、インターネットなどのネットワークを介して登録者端末7へと送信される。登録者端末7は、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを、インターネットなどのネットワークを介して外部サーバ9(たとえばSNSやオークション、フリーマーケットなどのサービスを提供するサーバ)にアップロードしてもよい。外部サーバ9は、アップロードされた画像データ23aを表示するウェブページを生成してもよい。スマートフォンやタブレット端末などの閲覧者端末8は、外部サーバ9にアクセスして、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aをダウンロードすることにより、閲覧者は、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを閲覧することが可能となる。
【0075】
図1に示すように、検証装置3には、スマートフォンやタブレット端末などの閲覧者端末8が、インターネットなどのネットワークを介して通信可能に接続できるようになっており、検証対象とする画像データ(たとえば閲覧者端末8が外部サーバ9からダウンロードした画像データ)が、インターネットなどのネットワークを介して検証装置3へと送信される。
【0076】
次に、検証装置3の構成について説明する。
図3は、検証装置3の概略的な構成を示す図である。
図3に示すように、検証装置3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを有している。各部は、バスやネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0077】
通信部31は、検証装置3とブロックチェーンのネットワークやインターネットなどのネットワークとの間の通信インターフェースである。通信部31は、ブロックチェーンのネットワークを介して検証装置3と他のノード2、4~6との間で情報を送受信する。また、通信部31は、インターネットなどのネットワークを介して検証装置3と閲覧者端末8との間で情報を送受信する。
【0078】
記憶部33は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージである。記憶部33には、制御部32が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、記憶部33には、閲覧者端末8から受け取った検証対象とする画像データ33aと、登録装置2に保存された秘密鍵23cに対応する公開鍵33bとが記憶される。公開鍵33bは、たとえばRSA暗号方式にて秘密鍵23cに基づいて作成され得る。
【0079】
図3に示すように、制御部32は、画像情報取得部32aと、改変防止データ取得部32bと、改変判定部32cと、画像データ取得部32dとを有している。これらの各部は、検証装置3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0080】
画像情報取得部32aは、検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードを復号化して第1特定情報を抽出する。検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードから第1特定情報が抽出されない場合には、画像情報取得部32aは、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定する。
【0081】
検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードから第1特定情報が抽出された場合には、画像情報取得部32aは、抽出された第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報23bを取得する。第1トランザクションに格納された画像情報23bが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、画像情報取得部32aは、符号化された画像情報23bを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0082】
画像情報取得部32aにより取得された画像情報23bは、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信される。閲覧者は、検証装置3から受け取った画像情報23bを閲覧者端末8にて閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報23bの内容に基づいて(たとえば登録者名、登録日などが閲覧者の理解とあっているか否か)、検証対象とする画像データ33aが改変されていないことを直接的に検証することができる。
【0083】
改変防止データ取得部32bは、第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索し、ヒットしない場合には、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定し、ヒットした場合には、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する。第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索することにより、たとえば画像データをコピーする際にオペレーティングシステム(OS)などの動作によりファイルのプロパティやファイル名が勝手に変更されてしまった場合であっても、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションを特定して改変防止データを取得することができる。
【0084】
改変防止データ取得部32bは、検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名から抽出される第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得してもよい。
【0085】
検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納された第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)が秘密鍵23cにて符号化されている場合には、改変防止データ取得部32bは、符号化された第2特定情報を、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0086】
ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された改変防止データが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、改変防止データ取得部32bは、符号化された改変防止データを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0087】
改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得した改変防止データに含まれるハッシュ値と比較して、検証対象とする画像データの改変の有無を判定する。より詳しくは、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aのハッシュ値が、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得した改変防止データに含まれるハッシュ値と一致する場合には、検証対象とする画像データが改変されていないと判定し、一致しない場合には、検証対象とする画像データが改変されていると判定する。
【0088】
検証対象とする画像データ33aのハッシュ値が、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値と一致することを確認することにより、検証対象とする画像データが改変されていないこと(たとえば、正しい画像情報の2次元コードが悪用されて別の(偽物の)画像データに埋め込まれたものではないこと(2次元コード部分の切り貼りがなされていないこと))を保証できる。
【0089】
検証対象とする画像データ33aの改変の有無の判定結果は、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信され、閲覧者へと通知される。
【0090】
画像データ取得部32dは、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを取得する。ブロックチェーン上の第3トランザクションに格納された画像データ23aが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、画像データ取得部32dは、符号化された画像データ23aを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0091】
画像データ取得部32dにより取得された(第3トランザクションに格納されていた)画像データ23aは、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信される。閲覧者は、検証装置3から受け取った画像情報23bと画像データ23aの両方を閲覧者端末8にて閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報23bおよび画像データ23aの両方の内容に基づいて、検証対象とする画像データ33aが改変されていないことを閲覧者がより高い確度で直接的に検証することが可能となる。
【0092】
(情報処理方法の一例)
次に、
図4~
図7を参照して、情報処理システム1による情報処理方法の一例について説明する。
図4は、登録装置2による登録方法の一例を示すフローチャートであり、
図5は、検証装置3による検証方法の一例を示すフローチャートである。
図6は、登録装置2による登録方法の一例における情報の流れを示す図であり、
図7は、検証装置3による検証方法の一例における情報の流れを示す図である。
【0093】
まず、登録装置2による登録方法の一例を説明する。
図6に示すように、登録者端末7にて生成された画像データ(たとえばカメラ機能にて撮影した画像データ)および画像情報(画像データに紐づくテキスト情報)が、インターネットなどのネットワークを介して登録装置2へと送信される。登録装置2が受けとった画像データ23aおよび画像情報23bは記憶部23に記憶される。
【0094】
図4および
図6に示すように、登録装置2の画像情報送信部22aは、画像情報23bが格納された第1トランザクションを生成する。画像情報送信部22aは、画像情報23bを秘密鍵23cで符号化し、符号化された画像情報23bを格納した第1トランザクションを生成してもよい。
【0095】
そして、画像情報送信部22aは、画像情報23bが格納された第1トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する(ステップS11)。ブロックチェーンのネットワークに送信された第1トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第1トランザクションを特定するための第1特定情報が付加される。
【0096】
第1トランザクションがブロックチェーンに登録された後、第1特定情報格納部22bは、第1トランザクションに付加された特定情報(第1特定情報)を取得し、第1特定情報を符号化した2次元コードを生成する。2次元コードは、QRコード(登録商標)であってもよいし、カラーコードであってもよい。
図8に示すように、第1特定情報格納部22bは、第1特定情報が符号化された2次元コードを、画像データ23aに埋め込んで格納する(ステップS12)。2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは記憶部23に記憶される。
【0097】
次に、改変防止データ送信部22cは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値と第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションを生成する。改変防止データ送信部22cは、改変防止データを秘密鍵23cで符号化し、符号化された改変防止データを格納した第2トランザクションを生成してもよい。
【0098】
そして、改変防止データ送信部22cは、改変防止データが格納された第2トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する(ステップS13)。ブロックチェーンのネットワークに送信された第2トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第2トランザクションを特定するための第2特定情報が付加される。
【0099】
第2トランザクションがブロックチェーンに登録された後、第2特定情報格納部22dは、第2トランザクションに付加された特定情報(第2特定情報)を取得し、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する(ステップS14)。第2特定情報格納部22dは、第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)を秘密鍵23cで符号化し、符号化された第2特定情報を、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納してもよい。
【0100】
そして、
図6に示すように、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは、インターネットなどのネットワークを介して登録者端末7へと送信される。登録者端末7は、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを、インターネットなどのネットワークを介して外部サーバ9(たとえばSNSやオークション、フリーマーケットなどのサービスを提供するサーバ)にアップロードしてもよい。
【0101】
次に、検証装置3による検証方法の一例を説明する。
図7に示すように、スマートフォンやタブレット端末などの閲覧者端末8が、外部サーバ9にアクセスして、2次元コードが埋め込まれた画像データをダウンロードする。ダウンロードされた画像データは、検証対象の画像データとして、インターネットなどのネットワークを介して検証装置3へと送信される。検証装置3は、受け取った検証対象の画像データ33aを記憶部33に記憶する。
【0102】
図5および
図7に示すように、画像情報取得部32aは、検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードを復号化して第1特定情報を抽出する(ステップS21)。検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードから第1特定情報が抽出されない場合には(ステップS22:NO)、画像情報取得部32aは、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定する(ステップS34)。
【0103】
検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードから第1特定情報が抽出された場合には(ステップS22:YES)、画像情報取得部32aは、抽出された第1特定情報に基づいてブロックチェーン上の第1トランザクションを特定し、特定された第1トランザクションから画像情報23bを取得する(ステップS23)。第1トランザクションに格納された画像情報23bが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、画像情報取得部32aは、符号化された画像情報23bを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0104】
画像情報取得部32aにより取得された画像情報23bは、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信される。
【0105】
次に、改変防止データ取得部32bは、検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名から第2特定情報を抽出する(ステップS24)。検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納された第2特定情報が秘密鍵23cにて符号化されている場合には、改変防止データ取得部32bは、符号化された第2特定情報を、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0106】
検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名から第2特定情報が抽出された場合には(ステップS25:YES)、改変防止データ取得部32bは、抽出された第2特定情報に基づいてブロックチェーン上の第2トランザクションを特定し、特定された第2トランザクションから改変防止データを取得する(ステップS26)。第2トランザクションに格納された改変防止データが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、改変防止データ取得部32bは、符号化された改変防止データを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0107】
他方、検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名から第2特定情報が抽出されない場合には(ステップS25:NO)、改変防止データ取得部32bは、第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索する(ステップS27)。
【0108】
第2トランザクションがヒットしない場合には(ステップS28:NO)、改変防止データ取得部32bは、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定する(ステップS34)。
【0109】
第2トランザクションがヒットした場合には(ステップS28:YES)、改変防止データ取得部32bは、ヒットした第2トランザクションから改変防止データを取得する(ステップS29)。第2トランザクションに格納された改変防止データが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、改変防止データ取得部32bは、符号化された改変防止データを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0110】
ステップS26またはステップS29において第2トランザクションに格納された改変防止データが取得された後、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aのハッシュ値を、ブロックチェーン上の第2トランザクションから取得した改変防止データに含まれるハッシュ値と比較する(ステップS31)。
【0111】
ハッシュ値が一致する場合には(ステップS32:YES)、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aが改変されていないと判定する(ステップS33)。
【0112】
他方、ハッシュ値が一致しない場合には(ステップS32:NO)、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定する(ステップS34)。
【0113】
ステップ33またはステップS34において検証対象とする画像データ33aの改変の有無が判定された後、当該判定結果は、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信され、閲覧者へと通知される。
【0114】
以上のような本実施の形態によれば、登録時には、画像情報が格納された第1トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像情報を事後的に改変することは実質的に不可能となる。また、第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)が符号された2次元コードが画像データに埋め込まれるため、画像データと第1トランザクションの特定情報(第1特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。また、2次元コードが埋め込まれた画像データのハッシュ値と第1特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、改変防止データを事後的に改変することも実質的に不可能となる。また、第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)が、画像データのファイルのプロパティまたはファイル名に格納されるため、画像データと第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)とを容易に紐づけて管理することができる。そして、検証時には、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上に登録された第1トランザクションを特定し、当該第1トランザクションから取得される画像情報を閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報の内容に基づいて、画像データが改変されていないことを閲覧者が直接的に検証することが可能となる。また、対象とする画像データのハッシュ値が、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値と一致することを確認することにより、対象とする画像データが改変されていないこと(たとえば、正しい画像情報の2次元コードが悪用されて別の(偽物の)画像データに埋め込まれたものではないこと(2次元コード部分の不正な切り貼りがなされていないこと))を保証できる。
【0115】
また、本実施の形態によれば、たとえば画像データをコピーする際にオペレーティングシステム(OS)などの動作によりファイルのプロパティやファイル名が勝手に変更されてしまった場合であっても、検証時に、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報を検索キーとしてブロックチェーン上の第2トランザクションを検索することにより、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションを特定し、当該第2トランザクションから取得される改変防止データに含まれるハッシュ値に基づいて、対象とする画像データが改変されていないことを保証できる。
【0116】
また、本実施の形態によれば、画像情報送信部22aが、秘密鍵23cで符号化された画像情報23bを格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、画像情報取得部32aが、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された画像情報23bを、公開鍵33bで復号化して取得することにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された画像情報23bの閲覧を、公開鍵33bを有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0117】
また、本実施の形態によれば、改変防止データ送信部22cが、秘密鍵23cで符号化された改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、改変防止データ取得部32bが、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された改変防止データを、公開鍵33bで復号化して取得することにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された改変防止データの閲覧を、公開鍵33bを有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0118】
また、本実施の形態によれば、第2特定情報格納部22dが、第2特定情報を秘密鍵23cで符号化して画像データ23aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、改変防止データ取得部32bが、検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納された第2特定情報を、公開鍵33bで復号化して抽出することにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションの特定を、公開鍵33bを有する特定の閲覧者のみに限定することができ、これにより、当該第2トランザクションに格納された改変防止データの閲覧を、当該特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0119】
なお、上述した実施の形態では、登録装置2が秘密鍵23cを有し、検証装置3が秘密鍵23cに対応する公開鍵33bを有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、検証装置3が秘密鍵を有し、登録装置2が秘密鍵に対応する公開鍵を有していてもよい。
【0120】
この場合、画像情報送信部22aが、公開鍵で符号化された画像情報23bを格納した第1トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、画像情報取得部32aが、ブロックチェーン上の第1トランザクションに格納された画像情報23bを、秘密鍵で復号化して取得してもよい。これにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された画像情報23bの閲覧を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0121】
また、改変防止データ送信部22cが、公開鍵で符号化された改変防止データを格納した第2トランザクションをブロックチェーンのネットワークに送信し、改変防止データ取得部32bが、ブロックチェーン上の第2トランザクションに格納された改変防止データを、秘密鍵で復号化して取得してもよい。これにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された改変防止データの閲覧を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0122】
また、第2特定情報格納部22dが、第2特定情報を公開鍵で符号化して画像データ23aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納し、改変防止データ取得部32bが、検証対象とする画像データ33aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納された第2特定情報を、秘密鍵で復号化して抽出してもよい。これにより、パブリックなブロックチェーンを利用する場合であっても、ブロックチェーン上に登録された第2トランザクションの特定を、秘密鍵を有する特定の閲覧者のみに限定することができ、これにより、当該第2トランザクションに格納された改変防止データの閲覧を、当該特定の閲覧者のみに限定することができる。
【0123】
(情報処理方法の一変形例)
次に、
図10~
図13を参照して、情報処理システム1による情報処理方法の一変形例について説明する。
図10は、登録装置2による登録方法の一変形例を示すフローチャートであり、
図11は、検証装置3による検証方法の一変形例を示すフローチャートである。
図12は、登録装置2による登録方法の一変形例における情報の流れを示す図であり、
図13は、検証装置3による検証方法の一例における情報の流れを示す図である。
【0124】
まず、登録装置2による登録方法の一変形例を説明する。
図10および
図12に示すように、登録方法の一変形例において、画像情報23bが格納された第1トランザクションがブロックチェーンのネットワークに送信される工程(ステップS11)から第1特定情報が符号化された2次元コードが画像データ23aに埋め込まれて格納される工程(ステップS12)までは、上述した登録方法の一例(
図4および
図6参照)と同様であり、説明を省略する。
【0125】
図10および
図12に示すように、登録方法の一変形例では、第1特定情報が符号化された2次元コードが画像データ23aに埋め込まれて格納された後(ステップS12の後)、画像データ送信部22eが、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aが格納された第3トランザクションを生成する。画像データ送信部22eは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを秘密鍵23cで符号化し、符号化された画像データ23aを格納した第3トランザクションを生成してもよい。
【0126】
そして、画像データ送信部22eは、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aが格納された第3トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する(ステップS112)。ブロックチェーンのネットワークに送信された第3トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第3トランザクションを特定するための第3特定情報が付加される。
【0127】
第3トランザクションがブロックチェーンに登録された後、改変防止データ送信部22cは、第3トランザクションに付加された特定情報(第3特定情報)を取得し、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値と第1特定情報と第3特定情報とを含む改変防止データが格納された第2トランザクションを生成する。改変防止データ送信部22cは、改変防止データを秘密鍵23cで符号化し、符号化された改変防止データを格納した第2トランザクションを生成してもよい。
【0128】
そして、改変防止データ送信部22cは、改変防止データが格納された第2トランザクションを、通信部21を介してブロックチェーンのネットワークに送信する(ステップS113)。ブロックチェーンのネットワークに送信された第2トランザクションは、マイナーノード4にてそのトランザクションを含むブロックがマイニングされることにより、ブロックチェーンに登録され、ブロックチェーン上にて第2トランザクションを特定するための第2特定情報が付加される。
【0129】
第2トランザクションがブロックチェーンに登録された後、上述した登録方法の一例(
図4および
図6参照)と同様に、第2特定情報格納部22dは、第2トランザクションに付加された特定情報(第2特定情報)を取得し、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのハッシュ値に影響しないファイルのプロパティまたはファイル名に格納する(ステップS14)。第2特定情報格納部22dは、第2トランザクションの特定情報(第2特定情報)を秘密鍵23cで符号化し、符号化された第2特定情報を、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aのファイルのプロパティまたはファイル名に格納してもよい。
【0130】
そして、
図12に示すように、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aは、インターネットなどのネットワークを介して登録者端末7へと送信される。登録者端末7は、2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを、インターネットなどのネットワークを介して外部サーバ9(たとえばSNSやオークション、フリーマーケットなどのサービスを提供するサーバ)にアップロードしてもよい。
【0131】
次に、検証装置3による検証方法の一変形例を説明する。
図11および
図13に示すように、検証方法の一変形例において、検証対象とする画像データ33aに埋め込まれた2次元コードが復号化されて第1特定情報が抽出される工程(ステップS21)から第2トランザクションに格納された改変防止データが取得される工程(ステップS26またはステップS29)までは、上述した検証方法の一例(
図5および
図7参照)と同様であり、説明を省略する。
【0132】
図11および
図13に示すように、検証方法の一変形例では、第2トランザクションに格納された改変防止データが取得された後(ステップS26またはステップS29の後)、画像データ取得部32dが、第2トランザクションに格納された改変防止データに含まれる第3特定情報に基づいてブロックチェーン上の第3トランザクションを特定し、特定された第3トランザクションから2次元コードが埋め込まれた画像データ23aを取得する(ステップS30)。第3トランザクションに格納された画像データ23aが秘密鍵23cにて符号化されている場合には、画像データ取得部32dは、符号化された画像データ23aを、記憶部33に記憶された公開鍵33bにて復号化して取得する。
【0133】
画像データ取得部32dにより取得された(第3トランザクションに格納されていた)画像データ23aは、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信される。
【0134】
その後、上述した登録方法の一例(
図4および
図6参照)と同様に、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aのハッシュ値を、第2トランザクションに格納された改変防止データに含まれるハッシュ値と比較する(ステップS31)。
【0135】
ハッシュ値が一致する場合には(ステップS32:YES)、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aが改変されていないと判定する(ステップS33)。他方、ハッシュ値が一致しない場合には(ステップS32:NO)、改変判定部32cは、検証対象とする画像データ33aが改変されていると判定する(ステップS34)。
【0136】
ステップ33またはステップS34において検証対象とする画像データ33aの改変の有無が判定された後、当該判定結果は、インターネットなどのネットワークを介して閲覧者端末8へと送信され、閲覧者へと通知される。
【0137】
以上のような一変形例に係る態様によれば、登録時には、2次元コードが埋め込まれた画像データが格納された第3トランザクションがブロックチェーンに登録されるため、画像データを事後的に改変することは実質的に不可能となる。そして、検証時には、対象とする画像データに埋め込まれた2次元コードを復号化して抽出される第1特定情報に基づいてブロックチェーン上に登録された第1トランザクションを特定し、当該第1トランザクションから取得される画像情報を閲覧して目視で確認するとともに、ブロックチェーン上に登録された第3トランザクションから取得される画像データを閲覧して目視で確認することにより、当該画像情報および画像データの内容に基づいて、画像データが改変されていないことを閲覧者がより高い確度で直接的に検証することが可能となる。
【0138】
なお、上述した実施の形態および個々の変形例の記載ならびに図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態および個々の変形例の記載または図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。上述した実施の形態および個々の変形例の構成要素は、発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることが可能である。
【0139】
また、上述した実施の形態に係る録画装置および判定装置はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに録画装置および判定装置を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを非一時的(non-transitory)に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
【符号の説明】
【0140】
1 情報処理システム
2 登録装置
21 通信部
22 制御部
22a 画像情報送信部
22b 第1特定情報格納部
22c 改変防止データ送信部
22d 第2特定情報格納部
22e 画像データ送信部
23 記憶部
23a 画像データ
23b 画像情報
23c 秘密鍵
3 検証装置
31 通信部
32 制御部
32a 画像情報取得部
32b 改変防止データ取得部
32c 改変判定部
32d 画像データ取得部
33 記憶部
33a 検証対象の画像データ
33b 公開鍵
4~6 ノード
7 登録者端末
8 閲覧者端末
9 外部サーバ