(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】照明機器
(51)【国際特許分類】
F21S 6/00 20060101AFI20230411BHJP
B25J 19/00 20060101ALI20230411BHJP
F21V 14/02 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
F21S6/00 402
B25J19/00 D
F21V14/02 200
(21)【出願番号】P 2018168243
(22)【出願日】2018-09-07
【審査請求日】2021-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】508157370
【氏名又は名称】バルミューダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【氏名又は名称】西村 啓一
(74)【代理人】
【識別番号】100101982
【氏名又は名称】久米川 正光
(74)【代理人】
【識別番号】100187229
【氏名又は名称】金沢 彩子
(72)【発明者】
【氏名】直原 佑哉
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 玄
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開昭53-111685(JP,A)
【文献】特開平06-309915(JP,A)
【文献】特開2003-281904(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 6/00
B25J 19/00
F21V 14/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明機器において、
設置台と、
照明ヘッドと、
前記設置台側に設けられ、前記設置台に固定された第1のシャフトと、
前記照明ヘッド側に設けられ、前記照明ヘッドと係合した第2のシャフトと、
前記設置台と前記照明ヘッドとを連結し、その一端
が前記第1のシャフトによって回転自在に支持され、その他端
が前記第2のシャフトによって回転自在に支持され
て、前記設置台に対する傾きが可変であるリンクアームと、
前記リンクアームの傾きに関わりなく、前記照明ヘッドの向きを一定に保つヘッド補償機構と、
前記リンクアームをその傾きを維持したまま静止させる
自重補償機構と、
前記照明ヘッドの向きを可動させるヘッド調整機構と、
を有してなり、
前記照明ヘッドは、トルクヒンジを介して、前記第2のシャフトに連結されており、
前記ヘッド補償機構は、
前記第1のシャフトに取り付けられる第1のプーリーと、
前記第2のシャフトに取り付けられる第2のプーリーと、
前記第1のプーリーおよび前記第2のプーリーの間に巻回された第1のベルトと、
を備え、
前記第1のプーリーは前記第1のシャフトに固定され、前記第2のプーリーは前記第2のシャフトに固定されており、
前記自重補償機構は、トルクスプリングにより構成されて、
前記トルクスプリングは、前記第1のシャフト上に設けられると共に、前記リンクアームと係合しており、前記リンクアームの傾きが大きくなるほど大きなトルクを発生して、
前記ヘッド調整機構は、前記ヘッド補償機構と並列に配置されて、
前記第1のシャフトに取り付けられる第3のプーリーと、
前記第2のシャフトに取り付けられる第4のプーリーと、
前記第3のプーリーおよび前記第4のプーリーの間に巻回された第2のベルトと、
を備え、
前記第3のプーリーは前記第1のシャフトによって回転自在に支持され、前記第4のプーリーは前記第2のシャフトによって回転自在に支持され、かつ、前記トルクヒンジを介することなく、前記照明ヘッドと係合しており、
前記第3のプーリーまたは前記照明ヘッドに外力が入力された場合に、前記リンクアームの傾きを維持したまま、前記トルクヒンジのトルクに抗して、前記照明ヘッドの向きを調整する、
ことを特徴とする照明機器。
【請求項2】
前記第1のシャフトに取り付けられる第5のプーリーと、
前記第5のプーリーに巻き回された第3のベルトと、
前記第1のシャフトに対して前記リンクアームを回転させるための
第1の動力を供給する第1のサーボモータ
と、
を
有してなり、
前記第1のサーボモータは、前記第3のベルトを介して前記第5のプーリーに前記第1の動力を供給して、
前記リンクアームは、前記第5のプーリーに供給された前記第1の動力により前記第5のプーリーと一体に回転する、
請求項
1に記載
の照明機器。
【請求項3】
前記第1のシャフトに取り付けられる第6のプーリーと、
前記第6のプーリーに巻き回された第4のベルトと、
前記第3のプーリーを回転させるための
第2の動力を供給する第2のサーボモータ
と、
を
有してなり、
前記第2のサーボモータは、前記第4のベルトを介して前記第6のプーリーに前記第2の動力を供給して、
前記第3のプーリーは、前記第6のプーリーに供給された前記第2の動力により前記第6のプーリーと一体に回転する、
請求項
1または
2に記載
の照明機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明機器に係り、特に、設置台と照明ヘッドとを連結するリンク機構に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、作業用機器、医療用機器、家電用機器、あるいは、電気スタンドのようなアクチュエータを搭載しない手動の台などに応用可能な機械的自重補償装置が開示されている。
図8に示すように、この機械的自重補償装置は、基台21と、リンク22と、引張りコイルばね23とを主体に構成されている。基台21は、鉛直上方に向かって延在している。この基台21の途中には、回転軸Oを介して、リンク22の一端が揺動自在に取り付けられている。このリンク22は、基台21からト字状に枝分かれして斜め上方に延在している。コイルばね23は、その一端が固定されていると共に、その他端には、リンク22の中央部の基準点Aに取り付けられたワイヤ24が接続されている。コイルばね23とワイヤ24とは、基台21の先端に設けられたプーリー25によって担持されており、プーリー25はコイルばね23の作用点Bとなる。基準点Aをp=hとなるように配置することで、リンク22の傾きθに依存することなく、常に正確な自重補償を行うこと、すなわち、重力Gによりリンク22に作用するトルクをコイルばね23の弾性力で打ち消すことができる。また、特許文献1には、一対のプーリーと、これらのプーリーの間に巻回されたベルトとを用いて、リンク22の傾きθに関わりなく、リンク22の先端に取り付けられたフロントリンクの向きを一定に保つリンク機構についても記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなリンク機構、すなわち、基台から枝分かれしたリンクを設けて、基台とリンクとの間をコイルばねで連結した構造では、コイルばねが外部に露出するばかりか、リンク機構自体の構造も複雑になる。特に、デスクライトのような家電用の照明機器においては、デザイン性や生産性が求められるため、このようなリンク機構は好ましくなく、コスト面でも不利である。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、照明機器において、リンク機構を外部に露出させることなく、構造の簡略化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決すべく、本発明は、照明台と、照明ヘッドと、第1のシャフトと、第2のシャフトと、リンクアームと、ヘッド補償機構と、トルクスプリングとを有する照明機器を提供する。第1のシャフトは、設置台側に設けられ、設置台に固定されている。第2のシャフトは、照明ヘッド側に設けられ、照明ヘッドと係合している。リンクアームは、設置台と照明ヘッドとの間を連結する。リンクアームの一端は、第1のシャフトによって回転自在に支持されており、その他端は、第2のシャフトによって回転自在に支持されている。ヘッド補償機構は、第1のプーリーと、第2のプーリーと、第1のプーリーおよび第2のプーリーの間に巻回された第1のベルトとを有する。第1のプーリーは、第1のシャフトに固定されている。第2のプーリーは、第2のシャフトに固定されている。これによって、ヘッド補償機構は、リンクアームの傾きに関わりなく、照明ヘッドの向きを一定に保つ。トルクスプリングは、第1のシャフト上に設けられ、リンクアームと係合しており、リンクアームの傾きが大きくなるほど大きなトルクを発生する。これによって、リンクアームは、その傾きを維持したままが静止する。
【0007】
ここで、本発明において、照明ヘッドは、トルクヒンジを介して、第2のシャフトに連結されていることが好ましい。この場合、ヘッド調整機構をさらに設けてもよい。このヘッド調整機構は、第3のプーリーと、第4のプーリーと、第3のプーリーおよび第4のプーリーの間に巻回された第2のベルトとを有する。第3のプーリーは、第1のシャフトによって回転自在に支持されている。第4のプーリーは、第2のシャフトによって回転自在に支持され、かつ、トルクヒンジを介することなく、照明ヘッドと係合している。これによって、ヘッド調整機構は、第3のプーリーまたは照明ヘッドに外力が入力された場合、リンクアームの傾きを維持したまま、トルクヒンジのトルクに抗して、照明ヘッドの向きを可動させる。
【0008】
本発明において、第1のシャフトによって回転自在に支持されたリンクアームを回転させるための動力を供給する第1のサーボモータをさらに設けてもよい。また、第1のシャフトによって回転自在に支持された第3のプーリーを回転させるための動力を供給する第2のサーボモータをさらに設けてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヘッド補償機構によって、リンクアームの傾きに関わりなく、照明ヘッドの向きを一定に保つと共に、トルクスプリングによって、リンクアームをその傾きを維持したまま静止させる。トルクスプリングを第1のシャフト上に設けることで、外部に露出させることなく、かつ、比較的単純な構造で、リンク機構を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】下シャフト周辺におけるリンク機構の要部展開図
【
図4】下シャフト周辺におけるリンク機構の要部展開図
【
図5】上シャフト周辺におけるリンク機構の要部展開図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態に係る照明機器の外観図である。この照明機器1は、例えば、机上などの水平な設置面上に載置され、設置面を照らすデスクスタンドとして使用される。ただし、照明機器の用途によっては、壁などの垂直な設置面に取り付ける形態、あるいは、天井などの設置面から吊り下げる形態で使用してもよい。照明機器1は、設置台2と、アーム3と、照明ヘッド4とを主体に構成されている。設置台2には、マイコンを主体とした制御機器類が内蔵されていると共に、ユーザが操作可能なボタン類が設けられている。照明ヘッド4には、LED等の光源が内蔵されている。アーム3は、設置台2と照明ヘッド4とを連結しており、後述するリンク機構が内蔵されている。
【0012】
本実施形態において、照明機器1の姿勢は、三軸の自由度で調整することができる。三軸の自由度とは、軸J1によるアーム3の傾き、軸J2による照明ヘッド4の向き、および、軸J3による照明ヘッド4の首振りである。これらの調整は、ユーザが手動で行うことができる。また、ユーザがボタン類を操作することによって、これらの調整を自動で行えるようにしてもよい。これを可能にすべく、照明機器1は、3つのサーボモータ5a~5cを備えている。サーボモータ5aは、設置台1に対するアーム3の傾きを調整するための動力を供給する。サーボモータ5bは、照明ヘッド4の向きを調整するための動力を供給する。また、サーボモータ5cは、照明ヘッド4の首振りを調整するための動力を供給する。
【0013】
図2は、アーム3の内部に配置されるリンク機構6の外観図である。このリンク機構6は、上下のシャフト7a,7bと、一対のリンクアーム8と、複数のプーリー9a~9fと、複数のベルト10a~10dとを主体に構成されている。設置台2側に設けられた下シャフト7aは、
図1に示した軸J1に相当する。下シャフトJ1は、設置台2に取り付けられた取付具11によって回転不可な状態で保持され、これによって、設置台2に固定されている。一方、照明ヘッド4側に設けられた上シャフト7bは、
図1に示した軸J2に相当する。上シャフト7bは、照明ヘッド4が取り付けられたヘッド支持部12と係合している。一対のリンクアーム8は、それぞれが直線状に延在する同様の形状を有し、互いに対向して配置されている。リンクアーム8は、設置台2と照明ヘッド4とを強固に連結するための部材であって、アルミなどの金属で形成されている。リンクアーム8の一端(設置台2側)は、下シャフト7aによって回転自在に支持されていると共に、その他端(照明ヘッド4側)は、上シャフト7bによって回転自在に支持されている。
【0014】
下シャフト7aには、複数のプーリー9a~9dが取り付けられている。ここで、最左のプーリー9aには、これに巻回されたベルト10aを介して、アーム3の傾き調整用のサーボモータ5aの動力が入力される。また、最右のプーリー9dには、これに巻回されたベルト10bを介して、照明ヘッド4の向き調整用のサーボモータ5bの動力が入力される。一方、上シャフト7bには、複数のプーリー9e,9fが取り付けられている。ベルト10cは、上下に配置された一対のプーリー9b,9eの間に巻回されており、ベルト10dは、上下に配置された一対のプーリー9c,9fの間に巻回されている。
【0015】
図3は、下シャフト7a周辺におけるリンク機構6の要部展開図である。同図は、トルクスプリング13の周辺の構成を示しており、プーリー9b~9dなどの一部の部材については省略されている点に留意されたい。この点は、後述する
図4についても同様である。プーリー9aは、下シャフト7aによって回転自在に支持されていると共に、リンクアーム8に固定されている。これにより、リンクアーム8は、プーリー9aと一体で回転し、プーリー9aに入力されたアクチュエータ5aの動力によって、下シャフト7aを回転軸として傾く(回転する)ことになる。
【0016】
また、下シャフト7aの軸上には、トルクスプリング13が設けられている。このトルクスプリング13は、典型的には、金属製の線材を巻回することによって構成されている。トルクスプリング13の一端は、取付具11の側部と当接している。また、トルクスプリング13の他端は、プーリー9aの側面に設けられた孔に挿入されており、プーリー9aを介してリンクアーム8と係合している。リンクアーム8が初期位置から傾いた場合、トルクスプリング13は、その傾きに応じたトルクを発生する。このトルクは、リンクアーム8の傾きが大きくなるほど大きくなる。
【0017】
図4は、下シャフト7a周辺における
図3とは別の部位を示すリンク機構6の要部展開図である。リンクアーム8の下端は、下シャフト7aによって回転自在に支持されている。ベルト10cが巻回されたプーリー9bは、上述したように下シャフト7aに固定されているが、この下シャフト7a自体が回転不可な固定シャフトであるため、プーリー9b自体も回転不可な固定プーリーとなる。また、ベルト10dが巻回されたプーリー9cは、下シャフト7aによって回転自在に支持されており、アクチュエータ5bの動力が入力されるプーリー9d(
図2参照)と一体で回転する。
【0018】
図5は、上シャフト7b周辺におけるリンク機構6の要部展開図である。リンクアーム8の上端は、上シャフト7bによって回転自在に支持されている。ベルト10cが巻回されたプーリー9eは、上シャフト7bに固定されており、プーリー9eの回転に伴い上シャフト7bも回転する。ベルト10dが巻回されたプーリー9fは、上シャフト7bによって回転自在に支持されていると共に、トルクヒンジ14を介することなく、ヘッド支持部12(照明ヘッド4)と直接係合している。
【0019】
また、ヘッド支持部12は、トルクヒンジ14を介して、上シャフト7bに連結されている。これにより、トルクヒンジ14が発生するトルクよりも大きな外力がヘッド支持部12(照明ヘッド4)に加わった場合、トルクヒンジ14のトルクに抗してヘッド支持部12が回転し、その結果として、照明ヘッド4の向きが可動する。ヘッド支持部12に加わる外力としては、ユーザによる直接的な力、あるいは、ヘッド支持部12に直結されたプーリー9fの回転力が挙げられる。このような外力がプーリー9fまたは照明ヘッド4(ヘッド支持部12)に入力された場合、リンクアーム8の傾きを維持したまま、トルクヒンジ14のトルクに抗して、照明ヘッド4(ヘッド支持部12)の向きが可動する。
【0020】
本実施形態に係るリンク機構6は、以下に述べる3つの特徴的な機構を備えている。第1は、リンクアーム8の傾きに関わりなく、照明ヘッド4の向きを一定に保つヘッド補償機構である。
図6は、ヘッド補償機構の動作説明図である。ヘッド補償機構15は、上下のプーリー9b,9eと、これらの間に巻回されたベルト10cとによって構成されている。リンクアーム8は傾いており、リンクアーム8に対するヘッド支持部12の相対角がθ1で、照明ヘッド4が真下を向いている。この状態から、ユーザ自身の操作またはアクチュエータ5aの動力によって、リンクアーム9を引き上げると、固定プーリー9bに巻回されたベルト10cが矢印Aの方向にシフトし、このシフト分だけプーリー9eが回転する。そして、プーリー9eの回転に追従して、プーリー9eに直結されたヘッド支持部12の相対角がθ1からθ2に減少する。その結果、リンクアーム8の傾きが変わっても、照明ヘッド4が真下を向いた状態に維持される。
【0021】
第2は、トルクスプリング13による自重補償機構である。下シャフト7aには、傾いたリンクアーム8などの自重に起因したモーメントが作用する。トルクスプリング13は、このモーメントとは逆方向のトルクを発生し、このトルクはリンクアーム8の傾きが大きくなるほど増大する。これにより、モーメントが打ち消されるので、リンクアーム8をその傾きを維持したまま静止させることができる。
【0022】
第3は、照明ヘッド4の向きを調整するヘッド調整機構である。
図7は、ヘッド調整機構16の動作説明図である。ヘッド調整機構16は、上下のシャフト7a,7bの間においてヘッド補償機構15と並列に設けられており、上下のプーリー9c,9fと、これらの間に巻回されたベルト10dとによって構成されている。アクチュエータ5bの動力をプーリー9cに入力すると、ベルト10dを介してプーリー9fに動力が伝達される。これにより、トルクヒンジ14のトルクに抗して、プーリー9fに直結されたヘッド支持部12が可動する。その結果、例えば、ベルト10dが矢印Bの方向にシフトした場合、照明ヘッド4は真下を向いた状態から手前を向いた状態に変化する。なお、アクチュエータ5bの代わりに、ユーザが手動によりプーリー9cに外力を入力してもよい。また、プーリー9cを介さずに照明ヘッド4に直接外力が入力された場合も、プーリー9cに外力が入力された場合と同様、ヘッド調整機構16により照明ヘッド4の向きの調整が行われる。
【0023】
このように、本実施形態によれば、ヘッド補償機構15によって、リンクアーム8の傾きに関わりなく、照明ヘッド4の向きを一定に保つと共に、トルクスプリング14によって、リンクアーム8をその傾きを維持したまま静止させることができる。また、トルクスプリング13を下シャフト7aの軸上に設けることで、リンク機構6を外部に露出させることなく、かつ、これを比較的単純な構造で実現できる。
【0024】
さらに、本実施形態によれば、上下のシャフト7a,7bの間において、ヘッド補償機構15と並列にヘッド調整機構16を設けることで、リンク機構6のコンパクト化を図ることができる。
【符号の説明】
【0025】
1 照明機器
2 設置台
3 アーム
4 照明ヘッド
4a 光源
5a~5c サーボモータ
6 リンク機構
7a,7b シャフト7a,7b
8 リンクアーム
9a~9f プーリー
10a~10d ベルト
11 取付具
12 ヘッド支持部
13 トルクスプリング
14 トルクヒンジ
15 ヘッド補償機構
16 ヘッド調整機構