(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20230411BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20230411BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/42 F
G03G21/00 386
(21)【出願番号】P 2019087543
(22)【出願日】2019-05-07
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】中川 寛治
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-223450(JP,A)
【文献】特表2017-517996(JP,A)
【文献】特開2011-033725(JP,A)
【文献】特開平05-301425(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00 -29/70
G03G 15/00
15/36
21/00
21/02
21/14
21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段、
前記エラーに対応するエラーメッセージを通知する通知手段、
前記エラーが解消したかどうかを判断する判断手段、
前記判断手段によって解消したことが判断されたエラーの情報を前記メモリから消去するエラー情報消去手段、
前記判断手段によって解消していないことが判断された未解消のエラーの件数をカウントするカウント手段、
前記カウント手段によってカウントされた前記未解消のエラーの件数を視認可能に表示する件数表示手段、
複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、前記複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示する状況確認画面表示手段、および
複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、前記複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示する機能選択画面表示手段を備え、
前記エラーの情報は前記エラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報
および前記エラーが発生したときに選択されていた前記機能である発生時機能の情報をさらに含み、
前記カウント手段は、前記発生時処理の各々
および前記発生時機能の各々について前記未解消のエラーの件数をカウントし、
前記件数表示手段は、前記カウント手段によってカウントされた前記発生時処理の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記処理選択画像の近傍に配置
する、または、対応する前記
処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示
し、前記カウント手段によってカウントされた前記発生時機能の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する前記機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、画像形成装置。
【請求項2】
前記通知手段は、前記未解消のエラーの件数を表示
する前記バッジが近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた前記機能選択画像が選択されたとき、当該未解消のエラーについてのエラーメッセージを再通知する、請求項
1記載の画像形成装置。
【請求項3】
選択された前記機能選択画像の近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた前記バッジで表示する前記未解消のエラーの件数が2以上である場合に、前記通知手段によって再通知するエラーメッセージを選択可能な通知選択画面を表示する通知選択画面表示手段をさらに備える、請求項
1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記未解消のエラーの件数を表示
する前記バッジが近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた前記処理選択画像が選択されたとき、当該未解消のエラーについてのエラーメッセージを再通知する、請求項
1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
選択された前記処理選択画像の近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた前記バッジで表示する前記未解消のエラーの件数が2以上である場合に、前記通知手段によって再通知するエラーメッセージを選択可能な通知選択画面を表示する通知選択画面表示手段をさらに備える、請求項
4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記カウント手段は、多段階で解消される前記未解消のエラーについては、段階に分けてカウントし、
前記件数表示手段は、前記カウント手段によって段階に分けてカウントされたカウント数を、段階の数のバッジに分けて段階毎に識別可能に表示する、請求項
1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通知手段は、前記多段階で解消される前記未解消のエラーについては、段階毎に表示態様の異なる内容のエラーメッセージを通知する、請求項
6記載の画像形成装置。
【請求項8】
発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段を備える画像形成装置の制御プログラムであって、
前記エラーに対応するエラーメッセージを通知する通知ステップ、
前記エラーが解消したかどうかを判断する判断ステップ、
前記判断ステップにおいて解消したことを判断したエラーの情報を前記メモリから消去するエラー情報消去ステップ、
前記判断ステップにおいて解消していないことを判断した未解消のエラーの件数をカウントするカウントステップ、
前記カウントステップにおいてカウントした前記未解消のエラーの件数を視認可能に表示装置に表示する件数表示ステップ、
複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、前記複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示する状況確認画面表示ステップ、および
複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、前記複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示する機能選択画面表示ステップを実行させ、
前記エラー情報は前記エラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報
および前記エラーが発生したときに選択されていた前記機能である発生時機能の情報をさらに含み、
前記カウントステップでは、前記発生時処理の各々
および前記発生時機能の各々について前記未解消のエラーの件数をカウントし、
前記件数表示ステップでは、前記カウントステップでカウントされた前記発生時処理の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記処理選択画像の近傍に配置
する、または、対応する前記
処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示
し、前記カウントステップでカウントされた前記発生時機能の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する前記機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、制御プログラム。
【請求項9】
発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
(a)前記エラーに対応するエラーメッセージを通知するステップ、
(b)前記エラーが解消したかどうかを判断するステップ、
(c)前記ステップ(b)において解消したことを判断したエラーの情報を前記メモリから消去するステップ、
(d)前記ステップ(b)において解消していないことを判断した未解消のエラーの件数をカウントするステップ、
(e)前記ステップ(d)においてカウントした前記未解消のエラーの件数を視認可能に表示装置に表示するステップ、
(f)複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、前記複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示するステップ、および
(g)複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、前記複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示するステップを含み、
前記エラー情報は前記エラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報
および前記エラーが発生したときに選択されていた前記機能である発生時機能の情報をさらに含み、
前記ステップ(d)では、前記発生時処理の各々
および前記発生時機能の各々について前記未解消のエラーの件数をカウントし、
前記ステップ(e)では、前記ステップ(d)でカウントされた前記発生時処理の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記処理選択画像の近傍に配置
する、または、対応する前記
処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示
し、前記ステップ(d)でカウントされた前記発生時機能の各々についての前記未解消のエラーの件数を、対応する前記機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する前記機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、未解消のエラーの件数を視認可能に表示する、画像形成装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1に開示されるハードウェア機器において、アプリケーションは、未読メッセージを受信すると、未読メッセージを受信したことを通知する通知メッセージを、当該通知メッセージを表示する通知バーへ送信する。この通知バーは、通知メッセージを受信すると、通知メッセージの数に基づいて、アプリケーションが受信した未読メッセージの数を特定し、アプリケーションに付加されるバッジの値を更新する。また、未読メッセージの既読が検出されると、通知メッセージに対応するアプリケーションのバッジの値から既読された未読メッセージの数が引かれ、引かれた後の値でバッジの値が更新され表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な画像形成装置では、用紙切れおよび紙詰まりのようなエラーが発生したことに応じて、エラーの発生がユーザに通知される。具体的には、エラーが発生していることを知らせる警告音が出力されたり、エラーメッセージがディスプレイに表示されたりする。一般的な画像形成装置では、エラーメッセージが既読されたことが検出されたとしても、画像形成装置で発生したエラーが解消したことにならない場合もあるため、既読されただけではエラーが解消したことにならないエラーについては、エラーが解消する前に、エラーメッセージを再表示できなくするのは適切ではない。これを回避するために、エラーが解消するまでエラーメッセージを操作パネルに表示し続けることも考えられるが、この場合、操作パネルを用いて操作することができなくなることもあるため、エラーの発生に関係の無い機能を使用することまでも制限されることになってしまい、不便である。
【0005】
このため、上記の特許文献1に開示されるように、未読メッセージの件数をバッジで表示し、エラーの発生に関係の無い機能を使用できるようにすることが考えられるが、上記のとおり、画像形成装置では、エラーメッセージを読むだけではエラーが解消しない場合もあるため、特許文献1の技術をそのまま応用することはできない。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
【0007】
また、この他の発明の目的は、未解消のエラーが有ることを容易に知ることができる、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段、エラーに対応するエラーメッセージを通知する通知手段、エラーが解消したかどうかを判断する判断手段、判断手段によって解消したことが判断されたエラーの情報をメモリから消去するエラー情報消去手段、判断手段によって解消していないことが判断された未解消のエラーの件数をカウントするカウント手段、カウント手段によってカウントされた未解消のエラーの件数を視認可能に表示する件数表示手段、および複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示する状況確認画面表示手段、および複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示する機能選択画面表示手段を備え、エラーの情報はエラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報およびエラーが発生したときに選択されていた機能である発生時機能の情報をさらに含み、カウント手段は、発生時処理の各々および発生時機能の各々について未解消のエラーの件数をカウントし、件数表示手段は、カウント手段によってカウントされた発生時処理の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する処理選択画像の近傍に配置する、または、対応する処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示し、カウント手段によってカウントされた発生時機能の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、画像形成装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、通知手段は、未解消のエラーの件数を表示されたバッジが近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた機能選択画像が選択されたとき、当該未解消のエラーについてのエラーメッセージを再通知する。
【0011】
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、選択された機能選択画像の近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねたバッジで表示する未解消のエラーの件数が2以上である場合に、通知手段によって再通知するエラーメッセージを選択可能な通知選択画面を表示する通知選択画面表示手段をさらに備える。
【0013】
第4の発明は、第1ないし第3の発明のいずれかに従属する画像形成装置であって、通知手段は、未解消のエラーの件数を表示するバッジが近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねた処理選択画像が選択されたとき、当該未解消のエラーについてのエラーメッセージを再通知する。
【0014】
第5の発明は、第4の発明に従属する画像形成装置であって、選択された処理選択画像の近傍に配置されたまたは少なくとも一部を重ねたバッジで表示する未解消のエラーの件数が2以上である場合に、通知手段によって再通知するエラーメッセージを選択可能な通知選択画面を表示する通知選択画面表示手段をさらに備える。
【0015】
第6の発明は、第1ないし第5の発明のいずれかに従属する画像形成装置であって、カウント手段は、多段階で解消される未解消のエラーについては、段階に分けてカウントし、件数表示手段は、カウント手段によって段階に分けてカウントされたカウント数を、段階の数のバッジに分けて段階毎に識別可能に表示する。
【0016】
第7の発明は、第6の発明に従属する画像形成装置であって、通知手段は、多段階で解消される未解消のエラーについては、段階毎に表示態様の異なる内容のエラーメッセージを通知する。
【0017】
第8の発明は、発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段を備える画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のプロセッサに、エラーに対応するエラーメッセージを通知する通知ステップ、エラーが解消したかどうかを判断する判断ステップ、判断ステップにおいて解消したことを判断したエラーの情報をメモリから消去するエラー情報消去ステップ、判断ステップにおいて解消していないことを判断した未解消のエラーの件数をカウントするカウントステップ、カウントステップにおいてカウントした未解消のエラーの件数を視認可能に表示装置に表示する件数表示ステップ、および複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示する状況確認画面表示ステップ、および複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示する機能選択画面表示ステップを実行させ、エラー情報はエラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報およびエラーが発生したときに選択されていた機能である発生時機能の情報をさらに含み、カウントステップでは、発生時処理の各々および発生時機能の各々について未解消のエラーの件数をカウントし、件数表示ステップでは、カウントステップでカウントされた発生時処理の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する処理選択画像の近傍に配置する、または、対応する処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示し、カウントステップでカウントされた発生時機能の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、制御プログラムである。
【0018】
第10の発明は、発生したエラーの情報をメモリに記憶するエラー情報記憶手段を備える画像形成装置の制御方法であって、(a)エラーに対応するエラーメッセージを通知するステップ、(b)エラーが解消したかどうかを判断するステップ、(c)ステップ(b)において解消したことを判断したエラーの情報をメモリから消去するステップ、(d)ステップ(b)において解消していないことを判断した未解消のエラーの件数をカウントするステップ、(e)ステップ(d)においてカウントした未解消のエラーの件数を視認可能に表示装置に表示するステップ、および(f)複数の処理の各々を選択するための処理選択画像を含み、複数の処理のうち選択された1つの処理の現在の状況を確認するための状況確認画面を表示するステップ、および(g)複数の機能の各々を選択するための機能選択画像を含み、複数の機能のうち、使用する1の機能を選択する機能選択画面を表示するステップを含み、エラー情報はエラーが発生したときの処理についての発生時処理の情報およびエラーが発生したときに選択されていた機能である発生時機能の情報をさらに含み、ステップ(d)では、発生時処理の各々および発生時機能の各々について未解消のエラーの件数をカウントし、ステップ(e)では、ステップ(d)でカウントされた発生時処理の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する処理選択画像の近傍に配置する、または、対応する処理選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示し、ステップ(d)でカウントされた発生時機能の各々についての未解消のエラーの件数を、対応する機能選択画像の近傍に配置する、または、対応する機能選択画像に少なくとも一部を重ねたバッジで表示する、制御方法である。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、未解消のエラーが解消されるまで、その件数を視認可能に表示するので、エラーメッセージが表示されていなかったとしても、未解消のエラーが有ることを容易に知ることができる。
【0020】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は画像形成装置のディスプレイに表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【
図3】
図3は画像形成装置のディスプレイに表示されるメッセージボックスの一例を示す図である。
【
図4】
図4は画像形成装置のディスプレイに表示されるホーム画面の他の例を示す図である。
【
図5】
図5は画像形成装置のディスプレイに表示されるメッセージリスト画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は画像形成装置のディスプレイに表示されるジョブ状況画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8はエラーテーブルの一例を示す図である。
【
図9】
図9は
図1に示す画像形成装置のRAMのメモリマップの一例を示す図である。
【
図11】
図11は画像形成装置のCPUのエラーの発生に伴う制御処理の一例を示すフロー図である。
【
図12】
図12は画像形成装置のCPUのエラーの解消に伴う制御処理の一例を示すフロー図である。
【
図13】
図13は画像形成装置のCPUのメインの制御処理の一例の第1の一部を示すフロー図である。
【
図14】
図14は画像形成装置のCPUのメインの制御処理の第2の一部であって、
図13に後続するフロー図である。
【
図15】
図15は画像形成装置のCPUのメインの制御処理の第3の一部であって、
図13および
図14に後続するフロー図である。
【
図16】
図16は画像形成装置のCPUのメインの制御処理の第4の一部であって、
図13に後続するフロー図である。
【
図17】
図17は画像形成装置のCPUのメインの制御処理の第5の一部であって、
図16に後続するフロー図である。
【
図18】
図18は画像形成装置のCPUのメッセージ制御処理の一例を示すフロー図である。
【
図19】
図19は画像形成装置のCPUのエラーメッセージの通知処理の一例を示すフロー図である。
【
図20】
図20は第2実施例の画像形成装置のディスプレイに表示されるメッセージボックスの一例を示す図である。
【
図21】
図21は第2実施例の画像形成装置のディスプレイに表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【
図22】
図22は第2実施例の画像形成装置のディスプレイに表示されるジョブ状況画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は第2実施例の通知テーブルの一例を示す図である。
【
図24】
図24は第2実施例のエラーテーブルの一例を示す図である。
【
図25】
図25は第2実施例の画像形成装置のCPUのエラーの発生に伴う制御処理の一例を示すフロー図のである。
【
図26】
図26は第2実施例の画像形成装置のCPUのエラーの解消に伴う制御処理の一例の一部を示すフロー図である。
【
図27】
図27は第2実施例の画像形成装置のCPUのエラーの解消に伴う制御処理の他の一部であって、
図26に後続するフロー図である。
【
図28】
図28は第2実施例の画像形成装置のCPUのエラーメッセージの通知処理の一例を示すフロー図である。
【0022】
[第1実施例]
図1は、画像形成装置10の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、CPU20を含み、CPU20は、バス22を介して、RAM24、タッチパネル制御回路26、表示制御回路28、画像形成部34、画像読取部36、有線通信部38、ファクス通信部40および音声出力部42に接続される。また、画像形成装置10は、タッチパネル30およびディスプレイ32を含み、タッチパネル30はタッチパネル制御回路26に接続され、ディスプレイ32は表示制御回路28に接続される。
【0023】
CPU20は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。RAM24は、CPU20のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
【0024】
タッチパネル制御回路26は、タッチパネル30に必要な電圧等を付与するとともに、タッチパネル30のタッチ有効範囲内でのタッチ操作またはタッチ入力を検出して、タッチ操作またはタッチ入力により指示された位置の座標データをCPU20に出力する。
【0025】
タッチパネル30は、ディスプレイ32の表示面上に設けられる。なお、タッチパネル30としては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式および赤外線方式等の任意のものを用いることができる。また、タッチパネル30とディスプレイ32を一体型にした、タッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
【0026】
表示制御回路28は、GPUおよびVRAMなどを含み、CPU20の指示の下、GPUは、RAM24に記憶された画像生成データ404b(
図10参照)を用いてディスプレイ32に種々の画面を表示するための表示用画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイに32に出力する。
【0027】
ディスプレイ32は、LCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの汎用の表示装置である。
【0028】
画像形成部34は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置等を備え、紙面上に乾式電子写真方式を用いて画像を形成する。紙面へ形成するための画像データには、画像読取部36で読取済みの画像データ、外部の情報処理装置等から送られた画像データを用いる。また、記録媒体には、紙からなる記録用紙だけに限定されず、OHPフィルムなどの紙以外のシートも用いられる。
【0029】
なお、詳細な説明は省略するが、画像形成装置10は、カラーのプリント機能を備えており、画像形成部34は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色について、4つの感光体ドラムと、4つの帯電装置と、4つの現像装置と、4つの中間転写ローラと、4つのクリーニング装置などを備える。また、色毎に、感光体ドラムと、帯電装置と、現像装置と、転写ローラと、クリーニング装置を含む画像形成ステーションが構成される。画像形成装置10は、タンデム式の画像形成装置であって、画像形成部34において、色毎の画像形成ステーションが一列に並んで配置される。
【0030】
画像読取部36は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部36は、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成されることで、画像データの入力を行う。また、ラインセンサにはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
【0031】
有線通信部38は、LANなどのネットワークに接続するための有線通信回路を含み、ネットワーク上のコンピュータおよび通信端末と通信を行うためのインターフェイスである。一例として、有線通信部38は、Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠した有線通信方式に基づき、データの送受信を行う。
【0032】
ファクス通信部40は、ファクスモデムを備え、外部の公衆電話回線に接続される。ファクスモデムは、画像形成装置10が公衆電話回線を介して外部装置とファクス通信するためのインターフェイスである。ただし、この明細書では、外部装置とは、ファクスまたはファクス機能を備えるMFPなどの画像形成装置を意味する。
【0033】
音声出力部42は、スピーカ、D/Aコンバータおよび増幅器等を備える。D/Aコンバータは、デジタル音声信号をアナログ信号に変換する。増幅器は、アナログの音声信号を増幅する。スピーカは、アナログ信号に変換され、増幅されたアナログ音声信号に対応する音声を出力する。
【0034】
なお、画像形成装置10は、この第1実施例では、複写機能(コピー機能)、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクス機能などを有する複合機(MFP: Multifunction Peripheral)であるが、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)またはファクス等の他の画像形成装置にも適用可能である。
【0035】
また、
図1に示す画像形成装置10の電気的な構成は、単なる一例であり、これに限定される必要はない。例えば、有線通信部38に代えて無線通信部が設けられてもよい。
【0036】
第1実施例の画像形成装置10では、コピー機能を実行可能なコピーモード、ファクス機能を実行可能なファクスモード、スキャナ機能を実行可能なスキャンモードのいずれかの動作モードを、後述するように選択的に設定することができる。
【0037】
また、コピーモードにおいては、ユーザの操作を受け付けることで、スキャンジョブ(スキャン処理)およびプリントジョブ(プリント処理)が続けて実行される。ファクスモードにおいては、ユーザの操作を受け付けることで、スキャンジョブおよびファクスジョブ(ファクス送信処理)が続けて実行される。スキャンモードでは、ユーザの操作を受け付けることで、スキャンジョブに続いて他のジョブが実行される。ここでの他のジョブとは、スキャンジョブによって原稿から生成されたデータを、画像形成装置10内のHDDなどの記憶媒体または有線通信部38を介してネットワーク上のコンピュータのHDDなどの記憶媒体に記憶したり、電子メールの形式で有線通信部38を介してネットワークに送信したりする処理を意味する。
【0038】
さらに、第1実施例では、外部装置からの応答により、ファクス通信が開始されると、ファクスジョブおよびプリントジョブが続けて実行される。また、ネットワーク上のコンピュータまたは通信端末から有線通信部38を介して、指示されたプリントジョブの実行コマンドと、入力される画像データ(以下、「入力画像データ」という)が受信されるとプリントジョブが実行される。ただし、入力画像データについてのプリントジョブは、画像形成装置10のタッチパネル30を用いたユーザの操作に応じて実行される場合もある。また、入力画像データには、画像形成装置10に着脱可能な外部の記憶媒体(USBメモリまたはSDカードなど)から読み出される(または、入力される)場合もある。
【0039】
プリントジョブでは、画像形成部34が制御され、入力画像データに対応して出力されるデータ(以下、「出力画像データ」という)が記録媒体に印刷される。
【0040】
スキャンジョブでは、画像読取部36が制御され、画像読取部36が読み取った原稿から生成されたデータが入力画像データとして入力される。
【0041】
ファクスジョブでは、スキャンジョブによって入力される画像データがファクス通信部40を介して、外部装置へ送信される。また、出力画像データがファクス通信部40を介して受信される。
【0042】
図2は、ホーム画面100(「機能選択画面」に相当する)の一例であり、このホーム画面100は、画像形成装置10の電源がオンにされたり、画像形成装置10が省電力モードに設定されている状態で、ユーザが省電力モードの解除を指示することにより、ディスプレイ32に表示される。また、ホーム画面100は、選択された動作モードにおいて、ジョブの開始前、ジョブの終了後またはジョブの中断時に、ホームボタンがオンされることにより、ディスプレイ32に表示される。ただし、ジョブは、エラーが発生した場合に中断される。
【0043】
このホーム画面100には、動作モードを選択するための複数のボタン(以下、「モード選択ボタン」という)102およびジョブの状況を確認するためのボタン(以下、「ジョブ状況ボタン」という)104が設けられる。
【0044】
モード選択ボタン102(「機能選択画像」に相当する)は、コピーモード、ファクスモードおよびスキャンモードのいずれかの動作モードを選択するために設けられ、タッチされると、タッチされたモード選択ボタン102に対応する動作モードが開始される。
【0045】
ジョブ状況ボタン104は、上述した各ジョブの状況(つまり、進捗状況)を確認するために設けられ、このジョブ状況ボタン104がタッチされると、後述するジョブ状況画面160(
図6参照)がディスプレイ32に表示される。
【0046】
上述したように、コピーモード、ファクスモードまたはスキャンモードが設定されると、各動作モードにおいて上記のようなジョブを実行するための各種の画面がディスプレイ32に表示される。
【0047】
プリントジョブ、スキャンジョブまたはファクスジョブの実行中にエラーが発生すると、つまり、ジョブが中断されると、発生したエラーの内容に対応するエラーメッセージがユーザに通知される。具体的には、エラーメッセージの音声が音声出力部42から出力されるとともに、
図3に示すような、エラーメッセージのテキストを含む画面(すなわち、メッセージボックス)120がディスプレイ32に表示される。
【0048】
なお、この第1実施例では、音声の出力および画面表示の両方で、エラーの発生を通知するようにしてあるが、いずれか一方のみで通知するようにしてもよい。後述するエラーの解消を通知する場合についても同様である。
【0049】
また、トナー切れでなく、トナーの残量が所定量以下になっただけでは、プリントジョブを実行可能であるが、この第1実施例では、トナーの残量が所定量以下になった場合にも、エラーが発生したと判断し、新しいトナーの準備(購入など)を促すようにしてある。
【0050】
メッセージボックス120は、メッセージ(
図3では、エラーメッセージ)をユーザに通知するためのダイアログボックス(または画面)であり、既にディスプレイ32に表示されている画面の前面に表示される。
【0051】
メッセージボックス120には、メッセージ表示領域122が設けられ、このメッセージ表示領域122に、所定のメッセージ(ここでは、エラーメッセージ)のテキストが記載される。
図3に示す例では、Yトナーの交換時期であることと、Yトナーを用意することを示すメッセージが記載される。
【0052】
また、メッセージボックス120には、閉じるボタン124が設けられ、この閉じるボタン124は、例えば、メッセージ表示領域122内に記載されたメッセージの下方に表示される。
【0053】
閉じるボタン124は、メッセージボックス120を閉じるために設けられる。したがって、閉じるボタン124は、タッチされると、エラー用のメッセージボックス120がディスプレイ32から消去(非表示に)され、エラーが発生する直前の画面に戻る。
【0054】
また、エラーが解消された場合には、解消されたエラーの内容に対応するメッセージ(以下、「解消メッセージ」という)がユーザに通知される。ただし、解消されたエラーの内容によっては、解消メッセージがユーザに通知されない場合もある。
【0055】
解消メッセージがユーザに通知される場合には、上述したように、解消メッセージの音声が音声出力部42から出力されるとともに、解消メッセージを記載したメッセージボックス120がディスプレイ32に表示される。
【0056】
この第1実施例では、解消メッセージを記載したメッセージボックス120は、閉じるボタンを設けておらず、所定の時間が経過すると自動的にディスプレイ32から消去され、エラーメッセージを記載したメッセージボックス120の場合と同様に、直前の画面に戻る。
【0057】
また、エラーが解消されると、解消されたエラーについてのエラーメッセージを表示する必要は無い。したがって、解消されたエラーについての情報(後述する、動作モード、ジョブの内容および通知ID)がエラーテーブル220(
図8参照)から消去(または、削除)される。
【0058】
なお、各種のエラーの発生および解消は、所定のセンサからの出力に基づいて判断または検出される。この判断または検出の方法は、既に周知であり、また、本願発明の本質的な内容ではないため、詳細な説明については省略する。
【0059】
図4は、第1実施例におけるホーム画面100の他の例である。このホーム画面100は、解消されていないエラー(以下、「未解消のエラー」ということがある)が1つでも有る場合にディスプレイ32に表示される。
図4のホーム画面100では、
図2に示したホーム画面100において、さらにバッジ106が表示される。
【0060】
この第1実施例では、バッジ106は、未解消のエラーの件数を、動作モード毎に視認可能に表示するための画像である。バッジ106に表示された数字が未解消のエラーの件数を意味する。ただし、未解消のエラーの件数が0の場合には、バッジ106は表示されない。これらのことは、後述する他のバッジ108、166、170についても同様である。
【0061】
また、
図4に示す例では、バッジ106は、コピーモードを選択するためのモード選択ボタン102の右上部の角にその一部が重なる位置であり、このモード選択ボタン102の前面に表示される。
【0062】
なお、バッジ106の表示位置は一例であり、限定される必要はない。どのモード選択ボタン102(または、動作モード)についてのバッジ106であるかが分かれば、他の位置に表示されてもよい。たとえば、バッジ106は、モード選択ボタン102の枠線(上端または下端など)に、接触して、または、近接して表示されてもよい。また、バッジ106は、その全部がモード選択ボタン102に重なるように表示されてもよい。
【0063】
また、第1実施例では、バッジ106は円形の画像であるが、その形状および色は特に限定される必要はない。ただし、バッジ106の色は、モード選択ボタン102の色とは異なる色にした方が、視認性が高いと考えられる。
【0064】
ホーム画面100において、モード選択ボタン102がタッチされると、タッチされたモード選択ボタン102に対応する動作モードが選択または設定される。ホーム画面100で選択された動作モード(以下、単に「選択された動作モード」という)において未解消のエラーの件数が1であれば、未解消のエラーの内容に応じたエラーメッセージがユーザに通知される。
【0065】
なお、
図2に示したように、ホーム画面100で選択された動作モードにおいて未解消のエラーの件数が0であれば、バッジ106は表示されず、選択された動作モードにおけるジョブを実行するための画面がディスプレイ32に表示される。
【0066】
ただし、選択された動作モードにおいて未解消のエラーの件数が2以上であれば、エラーメッセージのリストが表示され、このリストで選択されたエラーメッセージがユーザに通知される。
【0067】
図5はディスプレイ32に表示されるメッセージリスト画面140(「通知選択画面」に相当する)の一例を示す。メッセージリスト画面140は、選択された動作モードおいて未解消のエラーに対応するエラーメッセージのリストを表示するための画面である。
【0068】
図5に示すように、動作モードについてのメッセージリスト画面140の上部には、表示領域142が設けられ、この表示領域142には、選択された動作モードにおけるエラーメッセージのリストであることを示すテキストが記載(または、表示)される。
【0069】
表示領域142の下方には、表示領域144が設けられ、この表示領域144には、選択された動作モードにおけるエラーメッセージのリストが表示される。エラーメッセージのリストは、未解消のエラーメッセージの各々を通知するための通知ボタン146の一覧である。この通知ボタン146は、後述するエラーテーブル220のエラーの欄を参照して表示される。
【0070】
図5に示す例では、“用紙トレイ1の用紙切れ”を通知するための通知ボタン146と、“Yトナーの交換”を通知するための通知ボタン146が一覧表示される。“Yトナーの交換”を通知するための通知ボタン146がタッチされると、Yトナーの交換についての音声が音声出力部42から出力されるとともに、
図3に示したようなメッセージボックス120がメッセージリスト画面140の前面に表示される。ただし、各通知ボタン146には、通知するエラーメッセージを識別するための識別情報(以下、「通知ID」という)が対応付けられており、後述するように、通信IDに基づいて通知する内容が決定される。説明は省略するが、他の通知ボタン146がタッチされた場合も同様に、エラーメッセージが通知される。また、メッセージボックス120が閉じられると、メッセージリスト画面140がディスプレイ32に表示される。つまり、直前の画面に戻る。
【0071】
表示領域144の下方には、終了ボタン150が設けられる。終了ボタン150は、メッセージリスト画面140を閉じるためのボタンである。終了ボタン150がタッチされると、メッセージリスト画面140が閉じられ(非表示され)、選択された動作モードのジョブを実行するための画面がディスプレイ32に表示される。ただし、終了ボタン150がタッチされるまでは、通知ボタン146がタッチされることにより、タッチされた通知ボタン146に対応するエラーメッセージの通知が実行される。
【0072】
上述したように、解消していないエラーが有る場合には、ホーム画面100において、その件数が動作モード毎にバッジ106で表示される。同様に、ジョブ状況画面160が表示される場合にも、解消していないエラーの件数がジョブ毎にバッジ166で表示される。
【0073】
図6は、第1実施例におけるジョブ状況画面160(「状況確認画面」に相当する)の一例である。
図4に示したホーム画面100においてジョブ状況ボタン104がタッチされると、
図6に示すようなジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される。
【0074】
ジョブ状況画面160は、現在選択中のジョブの状況を確認するための画面である。このジョブ状況画面160には、画面上部に複数のタブ162および戻るボタン164が設けられる。この第1実施例では、複数のタブ162(「処理選択画像」に相当する)は、プリント、ファクスおよびスキャンの各ジョブ(プリントジョブ、ファクスジョブおよびスキャンジョブ)に対応して設けられる。また、
図6に示す例では、バッジ166が、プリントジョブに対応するタブ162に重なる位置に表示される。バッジ166は、ジョブ毎に、解消していないエラーの件数を表示するために設けられる。
【0075】
なお、この第1実施例では、バッジ166は、タブ162に重なる位置に表示されるが、これに限定される必要はない。バッジ166は、その一部がタブ162に重なる位置に表示されても良いし、タブ162の近傍に配置されて表示されてもよい。
【0076】
また、ジョブ状況画面160では、タブ162および戻るボタン164の下方に、ジョブの現在の状況を表示するための表示領域168が設けられる。ただし、表示領域168には、現在選択中のタブに対応するジョブ(
図6では、プリントジョブ)についての状況が表示される。この第1実施例では、表示領域168には、現在の動作モードとともに、現在選択中のジョブの状況が表示される。
【0077】
この第1実施例では、ジョブ状況画面160を表示するときと、他のジョブを選択する場合に、現在選択中のジョブについて未解消のエラーが発生している場合には、ジョブの画面を表示するときと同様に、エラーメッセージの通知が行われる。
【0078】
つまり、ホーム画面100でジョブ状況ボタン104がタッチされると、プリントジョブにおいて未解消のエラーが1つ有る場合には、エラーメッセージの通知が実行された後に、現在選択中のジョブの状況が表示領域168に表示されたジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される。エラーメッセージの通知では、プリントジョブについての未解消のエラーのエラーメッセージの音声が音声出力部42から出力されるとともに、
図3に示したような、エラーメッセージが記載されたメッセージボックス120がディスプレイ32に表示される。また、プリントジョブにおいて未解消のエラーが2つ以上ある場合には、
図5に示したようなメッセージリスト画面140が表示され、通知ボタン146がタッチされたことに応じて、上記のような、エラーメッセージの通知が実行される。そして、メッセージリスト画面140において、終了ボタン150がタッチされると、メッセージリスト画面140が非表示され、現在選択中のジョブの状況が表示領域168に表示されたジョブ状況画面160が表示される。
【0079】
また、ジョブ状況画面160において、現在選択中のジョブに対応するタブ162とは異なる他のタブ162がタッチされると、当該他のタブ162に対応する他のジョブ(ここでは、ファクスジョブまたはスキャンジョブ)において未解消のエラーが1つ有る場合には、エラーメッセージの通知が実行された後に、他のジョブ(すなわち、現在選択中のジョブ)のジョブ状況が表示領域168に表示されたジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される。また、他のジョブにおいて未解消のエラーが2つ以上ある場合には、
図5に示したようなメッセージリスト画面140が表示され、通知ボタン146がタッチされたことに応じて、上記のような、エラーメッセージの通知が実行される。そして、メッセージリスト画面140において、終了ボタン150がタッチされると、メッセージリスト画面140が非表示され、他のジョブのジョブ状況が表示領域168に表示されたジョブ状況画面160が表示される。
【0080】
また、ジョブ状況画面160では、戻るボタン164がタッチされると、ジョブ状況画面160が閉じられ(または、非表示され)、現在の動作モードのジョブを実行するための画面がディスプレイ32に表示される。
【0081】
また、未解消のエラーが解消されると、通知テーブル200に従ってエラーが解消されたことの通知が実行される。エラーが解消されたことの通知もまた、音声出力および画面表示によって行われる。ただし、エラーの内容によっては、エラーが解消されたことが通知されない場合もある。たとえば、用紙搬送路における紙詰まりが解消された場合には、そのことにより、ジョブの実行が可能となり、スタートキーを含む操作パネルの操作が可能になるため、ユーザはエラーの解消の通知を受けなくても、エラーの解消を知ることができる。また、ファクスの送信失敗が解消された場合には、ファクスの送信成功がユーザに通知されるため、ユーザはエラー解消の通知を受けなくても、エラーの解消を知ることができる。
【0082】
なお、第1実施例では、現在選択中のジョブに対応するタブ162とは異なる他のタブ162がタッチされ、当該他のタブ162に対応する他のジョブにおいて未解消のエラーが有る場合に、エラーメッセージの通知が実行されるようにしてあるが、これに限定される必要はない。現在選択中のジョブに対応するタブ162と同じタブ162がタッチされた場合にも、現在選択中のジョブにおいて未解消のエラーが有る場合には、エラーメッセージの通知が実行されるようにしてもよい。
【0083】
上述した、エラー発生の通知およびエラー解消の通知は、それぞれ、
図7に示す通知テーブル200および
図8に示すエラーテーブル220に基づいて実行される。また、ホーム画面100におけるバッジ106の表示およびジョブ状況画面160におけるバッジ166の表示は、それぞれ、
図8に示すエラーテーブル220に基づいて実行される。
【0084】
図7は、通知テーブル200の一例を示す。
図7に示すように、通知テーブル200は、通知IDに対応して、エラー、エラーメッセージの通知方法および解消メッセージの通知方法が記載される。
【0085】
通知IDは、エラーの内容に応じた、エラーメッセージおよび解消メッセージを識別するための識別情報である。通知IDで紐づけたエラーメッセージおよび解消メッセージについての音声データおよびテキストデータ(後述するメッセージデータ404c)がRAM24に記憶されている。第1実施例では、通知IDは数字で記載されるが、他の記号が用いられてもよい。ただし、画像形成装置10における内部処理で使用されるだけであるため、人間が解読できない記号が用いられてもよい。このことは、後述するエラーIDも同様である。
【0086】
エラーの欄には、エラーの内容が記載される。エラーの内容は、発生したまたは未解消のエラーの内容を簡単に示す文字列である。
図7に示す例では、エラーの欄には、“Yトナーの交換”、“用紙トレイ1の用紙切れ”および“ファクスの送信失敗”が記載される。
【0087】
“Yトナーの交換”は、Yトナーの残量が少なくなっているエラーを意味する。“用紙トレイ1の用紙切れ”は、用紙トレイ1にセットされるべき用紙が切れている(または、無くなっている)エラーを意味する。“ファクスの送信失敗”は、ファクスを送信できない、または、送信できなかったエラーを意味する。
【0088】
エラーメッセージの通知方法の欄には、エラーメッセージを通知する方法が記載される。この第1実施例では、メッセージを通知する方法としては、メッセージの音声を出力する方法と、メッセージのテキストを画面に表示する方法がある。したがって、エラーメッセージの通知方法の欄には、音声または/および画面表示の別が記載される。これらのことは、後述する解消メッセージの通知方法についても同じである。
図7に示す例では、エラーメッセージの通知方法の欄には、“音声/画面表示”の文字が記載される。“音声/画面表示”は、エラーメッセージの通知を、音声の出力と画面表示の両方で行うことを意味する。
【0089】
解消メッセージの通知方法の欄には、解消メッセージを通知する方法が記載される。
図7に示す例では、“音声/画面表示”および“通知しない”の文字列が記載される。“音声/画面表示”は、解消メッセージの通知を、音声の出力と画面表示の両方で行うことを意味する。また、“通知しない”とは、解消メッセージを通知しないことを意味する。
【0090】
なお、エラーメッセージの通知方法および解消メッセージの通知方法は、画像形成装置10の内部処理に使用されるだけであるため、実際には、文字列ではなく、通知方法を示す情報(たとえば、通知有りまたは通知無しを示す識別情報)が記載される。
【0091】
また、
図7では省略してあるが、エラーの内容、エラーメッセージの通知方法および解消メッセージの通知方法は、画像形成装置10で発生するエラーのすべてについて記載される。
【0092】
この第1実施例では、エラーが発生した場合には、
図7に示す通知テーブル200に従って、発生したエラーの内容に対応するエラーメッセージの通知方法が決定される。また、発生したエラーが解消された場合にも、
図7に示す通知テーブル200に従って、解消されたエラーの内容に対応する解消メッセージの通知方法が決定される。ただし、上述したように、通知されるエラーメッセージおよび解消メッセージは、エラーの内容に応じて(つまり、通知IDに対応づけて)予め決定されている。
【0093】
また、ホーム画面100においてバッジ106が重ねて表示されたモード選択ボタン102がタッチされたり、バッジ106が表示されたホーム画面100においてジョブ状況ボタン104がタッチされたりすることにより、エラーメッセージが再度通知される場合にも、
図7に示す通知テーブル200に従って、再度通知するエラーの内容に対応するエラーメッセージの通知方法が決定される。
【0094】
たとえば、
図7に示す通知テーブル200の例では、“Yトナーの交換”のエラーが発生したまたは当該エラーを再度通知する場合には、“Yトナーの交換”に対応するエラーメッセージの音声が音声出力部42から出力されるとともに、当該エラーメッセージのテキストが記載されたメッセージボックス120がディスプレイ32に表示される。また、“Yトナーの交換”のエラーが解消された場合には、“Yトナーの交換”に対応する解消メッセージの音声が音声出力部42から出力されるとともに、当該解消メッセージのテキストが記載されたメッセージボックス120がディスプレイ32に表示される。
【0095】
なお、他のエラーについても、同様に、通知テーブル200に従って、エラーメッセージおよび解消メッセージが通知される。ただし、解消メッセージについては、通知されない場合もある。
【0096】
また、通知テーブル200は予め作成され、画像形成装置10の記憶部、具体的にはHDD等の不揮発性メモリに記憶される。また、通知テーブル200は、画像形成装置10の起動する時または省電力モードから通常モードに復帰する時に、上記の記憶部から読み出されて、RAM24に記憶される。
【0097】
図8は、エラーテーブル220の一例を示す図である。
図8に示すように、エラーテーブル220では、エラーIDに対応して、動作モード、ジョブおよびエラーが記載される。
【0098】
エラーIDは、エラーを個別に識別するための識別情報である。第1実施例では、エラーIDは大文字のアルファベッドで記載されるが、他の記号が用いられてもよい。
【0099】
動作モードの欄には、エラーが発生したときの動作モードの内容(または、名称)が記載される。
図8に示す例では、動作モードの欄には“コピー”が記載される。
【0100】
ジョブの欄には、エラーが発生したときに実行されていたジョブの内容(または、名称)が記載される。
図8に示す例では、ジョブの欄には、“プリント”が記載される。
【0101】
エラーの欄には、通知テーブル200と同様に、発生したまたは未解消のエラーの内容を簡単に示す文字列が記載される。
図8に示す例では、エラーの欄には、“用紙トレイ1の用紙切れ”および“Yトナーの交換”が記載される。
【0102】
エラーテーブル220は、画像形成装置10の起動する時または省電力モードから通常モードに復帰する時に生成され、RAM24に記憶される。そして、エラーが発生すると、エラーIDが付与され、付与されたエラーIDに対応して、エラーが発生したときの動作モード、エラー発生したときに実行されていたジョブおよびエラーの内容がエラーテーブル220の最後尾(または、最下段)に記述される。また、エラーが解消されると、解消されたエラーの内容とともに、これに対応して記載されたエラーID、動作モードおよびジョブが消去される。
【0103】
上述したように、第1実施例では、バッジ106およびバッジ166の表示が制御される。つまり、動作モード毎に発生しているエラー(または、未解消のエラー)の件数が算出(または、カウント)されたり、ジョブ毎に発生しているエラー(または、未解消のエラー)の件数が算出(または、カウント)されたりして、バッジ106およびバッジ166に表示される数字が決定される。
【0104】
図8に示す例では、コピーモードにおいて解消していないエラーが2件である。また、プリントジョブの実行中に発生したエラーが2件である。
【0105】
図9および
図10は、
図1に示したRAM24のメモリマップの一例を示す図である。
図9および
図10に示すように、RAM24は、プログラム記憶領域402およびデータ記憶領域404を含む。また、RAM24のプログラム記憶領域402には、画像形成装置10の制御プログラム、すなわち、情報処理プログラムを記憶し、情報処理プログラムは、通信プログラム402a、操作検出プログラム402b、画像生成プログラム402c、表示プログラム402d、画像読取プログラム402e、画像形成プログラム402f、音声出力プログラム402g、エラー検出プログラム402h、エラーテーブル更新プログラム402i、メッセージ通知プログラム402jおよびエラー件数算出プログラム402kを含む。
【0106】
通信プログラム402aは、有線通信部38を制御し、ネットワーク上のコンピュータまたは通信端末とデータの送受信を行うためのプログラムである。また、通信プログラム402aは、ファクス通信部40を制御して、公衆電話回線を介して通信可能に接続された外部装置とデータの送受信を行うためのプログラムでもある。
【0107】
操作検出プログラム402bは、画像形成装置10の各操作部への操作に対応する操作検出データ404a(
図10参照)を検出するためのプログラムである。具体的には、タッチパネル30がタッチされた場合には、CPU20は、操作検出プログラム402bに従って、タッチパネル30から出力されたタッチ座標データを操作検出データ404aとして取得して、データ記憶領域404に記憶する。また、ハードウェアのボタンないしキーが押圧または操作された場合には、CPU20は、操作検出プログラム402bに従って、ボタンないしキーの押圧または操作による操作検出データ404aを取得して、データ記憶領域404に記憶する。
【0108】
画像生成プログラム402cは、後述する画像生成データ404b(
図10参照)を用いて、ディスプレイ32に各種の表示画像(第1実施例では、上記の各画面100、120、140および160)を表示するための表示用画像データを生成するためのプログラムである。
【0109】
表示プログラム402dは、画像生成プログラム402cに従って生成された表示用画像データに対応する表示画像をディスプレイ32に表示するためのプログラムである。
【0110】
画像読取プログラム402eは、画像読取部36を制御して、読み取った原稿の画像に対応するデータを生成し、生成したデータを入力画像データとしてCPU20に与えるまたは入力するためのプログラムである。ただし、入力画像データには、画像形成装置10と通信可能に接続されたコンピュータまたは通信端末から入力されたり、画像形成装置10に着脱可能な外部の記憶媒体(USBメモリまたはSDカードなど)から読み出されたりするデータも含まれる。
【0111】
画像形成プログラム402fは、画像形成部34を制御して、入力画像データに対応する出力画像データを用紙等の記録媒体に印刷するためのプログラムである。
【0112】
音声出力プログラム402gは、後述するメッセージデータ404cに含まれる音声データを音声出力部42に出力し、音声データに対応する音声をスピーカから出力するためのプログラムである。
【0113】
エラー検出プログラム402hは、所定のセンサの出力に基づいて、エラーが発生しているかどうかを検出(または、判断)するためのプログラムである。ただし、エラー検出プログラム402hに従って、エラーが発生していないことが検出される場合もある。かかる場合には、先に発生していたエラーが解消されたと判断することができる。
【0114】
エラーテーブル更新プログラム404iは、エラーテーブル220を更新するためのプログラムである。具体的には、エラーが発生した場合に、エラーの内容等がエラーテーブル220に追加され、エラーが解消した場合に、解消したエラーの内容等がエラーテーブル220から消去される。
【0115】
メッセージ通知プログラム402jは、通知テーブル200に従って、エラーメッセージまたは解消メッセージを通知するためのプログラムであり、各メッセージの通知には、後述するメッセージデータ404cが用いられる。
【0116】
エラー件数算出プログラム402kは、エラーテーブル220を参照し、発生している(または、解消されていない)エラーの件数を、動作モード毎にまたはジョブ毎に算出するプログラムである。
【0117】
図示は省略するが、プログラム記憶領域402には、画像形成装置10における処理の実行に必要な他のプログラムなども記憶される。
【0118】
図10は
図9に示したデータ記憶領域404の具体的な内容の一例を示す図である。データ記憶領域404には、操作検出データ404a、画像生成データ404b、メッセージデータ404c、通知テーブルデータ404d、エラーテーブルデータ404eおよびエラー件数データ404fが記憶される。
【0119】
操作検出データ404aは、操作検出プログラム402bに従って検出した操作データであり、時系列に従って記憶される。なお、操作検出データ404aは、CPU20の処理に使用された後に削除される。
【0120】
画像生成データ404bは、ディスプレイ32に表示する表示画像に対応する表示用画像データを生成するためのポリゴンデータおよびテクスチャーデータ等を含むデータである。
【0121】
メッセージデータ404cは、画像形成装置10がユーザ等に通知するメッセージについての音声データおよびテキストデータであり、上述したように、通知IDに対応づけられたエラーメッセージの音声データおよびテキストデータ、通知IDに対応づけられた解消メッセージの音声データおよびテキストデータを含む。
【0122】
通知テーブルデータ404dは、
図7に示したような通知テーブル200についてのデータである。エラーテーブルデータ404eは、
図8に示したようなエラーテーブル220についてのデータである。
【0123】
エラー件数データ404fは、動作モード毎に算出されたエラー件数およびジョブ毎に算出されたエラー件数についてのデータである。
【0124】
図11は、
図1に示したCPU20のエラーの発生に伴う制御処理の一例を示すフロー図である。図示は省略するが、CPU20は、
図11~
図18に示す処理と並行して、エラーの検出処理を実行し、新たなエラーを検出すると、エラーが発生したと判断し、発生していたエラーを検出しなくなると、当該エラーが解消されたと判断する。
【0125】
図11に示すように、CPU20は、エラーの発生に伴う制御処理を開始すると、ステップS1で、ジョブの実行中にエラーが発生したかどうかを判断する。ステップS1で“NO”であれば、つまり、エラーが発生していなければ、ステップS1へ戻る。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり、エラーが発生したのであれば、ステップS3で、発生したエラーをエラーテーブル220に追加する。つまり、エラーテーブルデータ404eが更新される。そして、ステップS5で、後述するエラーメッセージの通知処理(
図19参照)を実行して、ステップS1へ戻る。
【0126】
図12は、
図1に示したCPU20のエラーの解消に伴う制御処理の一例を示すフロー図である。
【0127】
ステップS11では、エラーが解消されたかどうかを判断し、ステップS11で“NO”であれば、つまり、エラーが解消されていなければ、ステップS11へ戻る。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまり、エラーが解消されれば、ステップS13で、通知テーブル200を参照して、解消されたエラーについて解消メッセージを通知するかどうかを判断する。
【0128】
ステップS13で“NO”であれば、つまり、解消メッセージを通知しないと判断すれば、ステップS19で、エラーテーブル220から解消したエラーを消去し、ステップS11へ戻る。
【0129】
一方、ステップS13で“YES”であれば、つまり、解消メッセージを通知すると判断すれば、ステップS15で、解消メッセージの音声を音声出力部42から出力し、ステップS17で、解消メッセージを記載したメッセージボックス120をディスプレイ32に所定の時間表示して、ステップS19へ進む。CPU20は、解消されたエラーの内容に対応する通知IDに紐づけられた音声データおよびテキストデータをRAM24に記憶されたメッセージデータ404cから取得して、ステップS15およびS17の処理を実行する。ただし、音声または画面表示が実行されない場合には、ステップS15またはS17の処理はスキップされる。また、ステップS17では、メッセージボックス120がディスプレイ32に所定の時間表示されると、当該メッセージボックス120は消去(非表示)される。
【0130】
なお、第1実施例では、エラーの発生に伴う制御処理とエラーの解消に伴う制御処理を別のフローで実行するようにしてあるが、これらの処理はエラーテーブル220を更新する処理として1つのフローで実行することもできる。
【0131】
具体的には、ステップS1~S5の処理に続いてステップS11~S19の処理が実行されてもよい。この場合には、ステップS5の処理を実行すると、ステップS1に戻らずに、ステップS11に進む。また、ステップS11で“NO”と判断した場合と、ステップS19の処理を実行した場合には、ステップS1に戻る。
【0132】
または、ステップS11~S19の処理に続いてステップS1~S5の処理が実行されてもよい。この場合には、ステップS19の処理を実行すると、ステップS11に戻らずに、ステップS1に進む。また、ステップS1で“NO”と判断した場合と、ステップS5の処理を実行した場合には、ステップS11に戻る。
【0133】
また、第1実施例では、エラーの発生とエラーの解消に伴うメッセージの通知についてのみ記載してあるが、実際には、ジョブの正常終了についてのメッセージも通知される。
【0134】
図13~
図17は、
図1に示したCPU20のメインの制御処理の一例を示すフロー図である。
【0135】
CPU20は、画像形成装置10の電源がオンにされたり、省電力モードから通常モードに復帰したりした場合に、メインの制御処理を開始し、ステップS31で、エラーテーブル220を参照して、未解消のエラーの件数を動作モード毎(この第1実施例では、コピーモード、ファクスモードおよびスキャンモード)に算出する。
【0136】
次のステップS33では、ホーム画面100をディスプレイ32に表示し、ステップS35で、モード選択ボタン102がタッチされたかどうかを判断する。ステップS33では、未解消のエラーが無ければ、つまり、エラーが発生していない場合には、
図2に示したようなホーム画面100がディスプレイ32に表示され、未解消のエラーが有れば、つまり、エラーが発生している場合には、
図4に示したようなバッジ106が表示されたホーム画面100がディスプレイ32に表示される。
【0137】
ステップS35で“YES”であれば、つまり、モード選択ボタン102がタッチされていれば、ステップS37で、タッチされたモード選択ボタン102に対応する動作モードを設定し、
図14に示すステップS45へ進む。ステップS37では、CPU20は、設定した動作モードにおいて、ジョブを実行するための画面をディスプレイ32に表示する。
【0138】
一方、ステップS35で“NO”であれば、つまり、モード選択ボタン102がタッチされていなければ、ステップS39で、印刷指示があるかどうかを判断する。このステップS39では、CPU20は、ネットワーク上のコンピュータまたは通信端末から有線通信部38を介して、プリントジョブの実行コマンド(つまり、印刷指示)と、入力画像データを受信したかどうかを判断する。または、CPU20は、ユーザの操作による入力画像データの印刷指示が有るかどうかも判断する。
【0139】
ステップS39で“NO”であれば、つまり、印刷指示が無ければ、ステップS41へ進む。一方、ステップS39で“YES”であれば、つまり、印刷指示があれば、
図15に示すステップS67へ進む。
【0140】
ステップS41では、ファクス通信を開始するかどうかを判断する。ステップS41で“NO”であれば、つまり、ファクス通信を開始しないのであれば、ステップS43へ進む。一方、ステップS41で“YES”であれば、つまり、ファクス通信を開始するのであれば、ステップS67へ進む。
【0141】
ステップS43では、ジョブ状況ボタン104がタッチされたかどうかを判断する。ステップS43で“NO”であれば、つまり、ジョブ状況ボタン104がタッチされていなければ、ステップS33へ戻る。一方、ステップS43で“YES”であれば、つまり、ジョブ状況ボタン104がタッチされていれば、
図16に示すステップS73へ進む。
【0142】
図14に示すステップS45では、設定した動作モードについて未解消のエラーの件数を算出し、ステップS47で、ステップS45で算出したエラーの件数が0であるかどうかを判断する。
【0143】
ステップS47で“YES”であれば、つまり、ステップS45で算出したエラーの件数が0であれば、
図15に示すステップS61へ進む。一方、ステップS47で“NO”であれば、つまり、ステップS45で算出したエラーの件数が0よりも大きければ、ステップS49で、ステップS45で算出したエラーの件数が1であるかどうかを判断する。
【0144】
ステップS49で“NO”であれば、つまり、ステップS45で算出したエラーの件数が1でなければ、ステップS53へ進む。一方、ステップS49で“YES”であれば、つまり、ステップS45で算出したエラーの件数が1であれば、ステップS51で、後述するエラーメッセージの通知処理を実行して、ステップS61へ進む。
【0145】
ステップS53では、
図5に示したような、動作モードについてのメッセージリスト画面140をディスプレイに表示する。ただし、メッセージリスト画面140には、ステップS37で設定した動作モードにおけるエラーの内容が一覧で表示される。このとき、CPU20は、エラーの内容を、エラーテーブル220を参照して取得する。
【0146】
続くステップS55では、終了ボタン150がタッチされたかどうかを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまり、終了ボタン150がタッチされていなければ、ステップS57へ進む。一方、ステップS55で“YES”であれば、つまり、終了ボタン150がタッチされていれば、ステップS61へ進む。このとき、メッセージリスト画面140は非表示される。
【0147】
ステップS57では、通知ボタン146がタッチされたかどうかを判断する。ステップS57で“NO”であれば、つまり、通知ボタン146がタッチされていなければ、ステップS45へ戻る。一方、ステップS57で“YES”であれば、つまり、通知ボタン146がタッチされていれば、ステップS59で、通知ボタン146に対応するエラーについてのエラーメッセージの通知処理を実行して、ステップS45へ戻る。なお、ステップS57で“NO”であって、メッセージリスト画面140をディスプレイ32に表示してから、エラーが解消されていない場合は、ステップS45ではなく、ステップS53に戻してもよい。
【0148】
続いて、ステップS61では、ジョブを実行するための画面をディスプレイ32に表示し、ステップS63では、ジョブを実行するための操作を受けたかどうかを判断する。ステップS63で“NO”であれば、つまり、ジョブを実行するための操作を受けていなければ、ステップS65で、ホーム画面100に戻るかどうかを判断する。ここでは、CPU20は、ホームボタンが操作されたかどうかを判断する。
【0149】
ステップS65で“NO”であれば、つまり、ホーム画面100に戻らない場合には、ステップS61に戻る。一方、ステップS65で“YES”であれば、つまり、ホーム画面100に戻る場合には、
図13に示したステップS31に戻る。
【0150】
なお、図示等は省略するが、各動作モードのジョブを実行するための画面において、各種の設定を実行するための画面(ここでは、「設定画面」という)を表示することが選択された場合には、設定画面を表示し、ユーザの操作に従って各種の設定が実行される。たとえば、各種の設定は、コピーモードにおける枚数設定、用紙設定、印字濃度の設定、拡大縮小設定、ファクスモードにおける送信先の設定(または、選択)、スキャンモードにおける保存先の設定などが該当する。
【0151】
また、ステップS63で“YES”であれば、つまり、ジョブを実行するための操作を受けていれば、ステップS67で、ジョブを開始する。ここでは、プリントジョブ、ファクスジョブまたはスキャンジョブなどが開始される。各ジョブは、メイン制御処理と並行して実行される。これらのジョブは既に周知であるため、図示および詳細な説明は省略する。
【0152】
続くステップS69では、実行中のジョブを終了したかどうかを判断する。ステップS69で“NO”であれば、つまり、実行中のジョブを終了していなければ、ステップS71へ進む。一方、ステップS69で“YES”であれば、つまり、実行中のジョブを終了していれば、ステップS61へ戻る。
【0153】
ステップS71では、実行中のジョブを中止したかどうかを判断する。ステップS71で“NO”であれば、つまり、実行中のジョブを中止していなければ、ステップS69へ戻る。一方、ステップS71で“YES”であれば、つまり、実行中のジョブを終了していれば、ステップS61へ戻る。
【0154】
上述したように、ホーム画面100において、ジョブ状況ボタン104がタッチされた場合には、
図16に示すステップS73で、現在選択中のジョブの状況を取得する。ただし、ジョブ状況ボタン104がタッチされた当初では、現在選択中のジョブとして、プリントジョブが選択される。
【0155】
続くステップS75では、ジョブ毎に未解消のエラーの件数を算出する。ステップS75では、CPU20は、エラーテーブル220を参照して、ジョブ毎に、エラーの件数をカウントする。以下、ジョブ毎の未解消のエラーを検出する場合について同様である。
【0156】
続くステップS77では、現在選択中のジョブについての未解消のエラーの件数が0であるかどうかを判断する。ステップS77で“YES”であれば、つまり、現在選択中のジョブについての未解消のエラーの件数が0であれば、ステップS79で、ジョブ状況画面160をディスプレイ32に表示して、
図17に示すステップS87に進む。
【0157】
ただし、ステップS79では、未解消のエラーが無ければ、つまり、エラーが発生していない場合には、バッジ166が表示されていないジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示され、未解消のエラーが有れば、つまり、エラーが発生している場合には、
図6に示したようなバッジ166が表示されたジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される。ただし、バッジ166は、ジョブ毎に表示される。これらのことは、この明細書において、ジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される場合において同様である。
【0158】
一方、ステップS77で“NO”であれば、つまり、現在選択中のジョブについての未解消のエラーの件数が0でなければ、ステップS81で、現在選択中のジョブについてのエラーの未解消のエラーの件数が1であるかどうかを判断する。ステップS81で“YES”であれば、つまり、現在選択中のジョブについてのエラーの未解消のエラーの件数が1であれば、ステップS83で、エラーメッセージの通知処理を実行して、ステップS79に進む。一方、ステップS81で“NO”であれば、つまり、現在選択中のジョブについてのエラーの未解消のエラーの件数が1でなければ、ステップS85で、後述するメッセージ制御処理(
図18参照)を実行して、ステップS73に戻る。
【0159】
図17に示すように、ステップS87では、戻るボタン164がタッチされたかどうかを判断する。ステップS87で“YES”であれば、つまり、戻るボタン164がタッチされれば、ステップS89で、ジョブ状況画面160を非表示して、
図15に示したステップS61に戻る。一方、ステップS87で“NO”であれば、つまり、戻るボタン164がタッチされていなければ、ステップS91で、他のタブ162がタッチされたかどうかを判断する。
【0160】
ステップS91で“NO”であれば、つまり、他のタブ162がタッチされていなければ、ステップS73に戻る。一方、ステップS91で“YES”であれば、つまり、他のタブ162がタッチされれば、ステップS93で、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブの状況を取得し、ステップS95で、ジョブ毎に未解消のエラーの件数を算出する。
【0161】
続くステップS97では、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が0であるかどうかを判断する。ステップS97で“YES”であれば、つまり、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が0であれば、ステップS99で、ジョブ状況画面160をディスプレイ32に表示して、ステップS87に戻る。
【0162】
一方、ステップS97で“NO”であれば、つまり、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が0でなければ、ステップS101で、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が1であるかどうかを判断する。
【0163】
ステップS101で“YES”であれば、つまり、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が1であれば、ステップS103で、エラーメッセージの通知処理を実行して、ステップS99に進む。一方、ステップS101で“NO”であれば、つまり、ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブについての未解消のエラーの件数が1でなければ、ステップS105で、メッセージ制御処理を実行して、ステップS93に戻る。
【0164】
なお、ステップS93~S105では、説明の便宜上、「ステップS91でタッチされたことが判断された他のタブ162に対応するジョブ」と説明してあるが、この「他のタブ162に対応するジョブ」は上述した「現在選択中のジョブ」に相当する。
【0165】
図18は
図1に示したCPU20のメッセージ制御処理の一例を示すフロー図である。
【0166】
図18に示すように、CPU20は、メッセージ制御処理を開始すると、ステップS121で、
図5に示したようなメッセージリスト画面140をディスプレイ32に表示する。
【0167】
次のステップS123では、終了ボタン150がタッチされたかどうかを判断する。ステップS123で“YES”であれば、つまり、終了ボタン150がタッチされれば、ステップS125で、メッセージリスト画面140を非表示し、メッセージ制御処理を終了して、メイン制御処理にリターンする。
【0168】
一方、ステップS123で“NO”であれば、つまり、終了ボタン150がタッチされていなければ、ステップS127で、通知ボタン146がタッチされたかどうかを判断する。ステップS127で“NO”であれば、つまり、通知ボタン146がタッチされていなければ、メッセージ制御処理を終了して、メイン制御処理にリターンする。
【0169】
一方、ステップS127で“YES”であれば、つまり、通知ボタン146がタッチされれば、ステップS129で、ステップS127においてタッチされたことが判断された通知ボタン146に対応するエラーメッセージの通知処理を実行し、メッセージ制御処理を終了して、メイン制御処理にリターンする。
【0170】
図19は、
図1に示したCPU20のエラーメッセージの通知処理の一例を示すフロー図である。
【0171】
図19に示すように、CPU20は、エラーメッセージの通知処理を開始すると、ステップS141で、エラーメッセージの音声を音声出力部42から出力し、ステップS143で、エラーメッセージを記載したメッセージボックス120をディスプレイ32に表示する。ただし、CPU20は、通知するエラーメッセージに対応する通知IDに紐づけられた音声データおよびテキストデータをRAM24のメッセージデータ404cから読み出し、ステップS141およびS143の処理を実行する。ただし、音声出力または画面表示が実行されない場合には、ステップS141またはS143の処理がスキップされる。
【0172】
続くステップS145では、閉じるボタン124がタッチされたかどうかを判断する。ステップS145で“NO”であれば、つまり、閉じるボタン124がタッチされていなければ、ステップS143へ戻る。一方、ステップS145で“YES”であれば、つまり、閉じるボタン124がタッチされれば、ステップS147で、エラーメッセージを記載したメッセージボックス120を非表示し、エラーメッセージの通知処理を終了して、
図11に示したエラーの発生に伴う制御処理、
図13~
図17に示したメインの制御処理または
図18に示したメッセージ制御処理に戻る。
【0173】
この第1実施例によれば、未解消のエラーが解消されるまで、その件数を視認可能にバッジ106、166で表示するので、エラーメッセージが表示されていなかったとしても、未解消のエラーが有ることを容易に知ることができる。
【0174】
また、この第1実施例によれば、バッジ106、166が表示されたモード選択ボタン102またはタブ162がタッチされると、未解消のエラーを再通知するので、エラーメッセージが表示されていなかったとしても、必要に応じて、未解消のエラーの内容を確認することができる。
【0175】
なお、第1実施例では、ホーム画面100に設けられたジョブ状況ボタン104がタッチされたことに応じてジョブ状況画面160が表示される場合についてのみ説明したが、これに限定される必要はない。ジョブ状況画面160は、各動作モードにおける実行画面上のタッチ操作で表示される場合もある。
【0176】
また、第1実施例では、未解消のエラーの件数をバッジで表示したが、未解消のエラーの件数を視認可能であれば、単に数字を表示するようにしてもよい。
【0177】
さらに、第1実施例では、複数の動作モードを選択可能な画像形成装置10において、動作モード毎の未解消のエラーの数を表示するようにしたが、動作モードが1つ(たとえば、コピーのみ、ファクスのみ、プリントのみ、スキャンのみ)の場合には、動作モードを選択する必要が無いため、ジョブを開始するためのソフトウェアのキーないしボタン(たとえば、スタートボタン)に重ねて、または、そのキーないしボタンの近傍に、未解消のエラーの件数を視認可能に表示するようにしてもよい。
【0178】
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10では、発生したエラーに対するユーザの対処が複数段階にわたる場合には、段階に応じたエラーメッセージの通知とバッジの表示を行うようにした以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、異なる内容について説明し、重複する内容については省略する、または、簡単に説明することにする。
【0179】
ユーザの対処が複数段階にわたる場合とは、この第2実施例では、発生したエラーに対する暫定的な対処を行う第1の段階と、当該エラーを解消するための根本的な対処を行う第2の段階である。
【0180】
たとえば、用紙トレイ1の用紙切れによるエラーが発生した場合には、終了していない残りのプリントジョブに対し、他の用紙トレイを割り当てることが暫定的な対処に相当し、用紙トレイ1に用紙を補給することが根本的な対処に相当する。この場合、割り当てられた他の用紙トレイにセットされた用紙を用いて、プリントジョブが終了される。
【0181】
また、トナー交換のエラーが発生した場合には、販売店にトナーカートリッジを注文することが暫定的な対処に相当し、トナー切れが発生した後に、トナーカートリッジを交換することが根本的な対処に相当する。
【0182】
さらに、フィニッシャー(オプション装置)の故障(たとえば、綴じ機能を除き使用可能)によるエラーが発生した場合には、販売店に修理を依頼することが暫定的な対処に相当し、販売店によるフィニッシャーの修理が根本的な対処に相当する。
【0183】
なお、これらは単なる事例の一部であり、限定されるべきではない。また、多段階で対処するかどうかは、エラー毎に予め決定されている。
【0184】
以下、第2実施例では、段階的に対処せずに解消できるエラーを第1のエラーと呼び、段階的に対処して解消することがあるエラーを第2のエラーと呼ぶことにする。ただし、第2のエラーでは、用紙の補給またはトナーカートリッジの交換がすぐにできれば、暫定的な対処を行わずに、根本的な対処を行うことができる場合もある。
【0185】
なお、第1のエラーについては、第1実施例で説明した場合と同様のエラーメッセージの通知およびバッジ106の表示が実行されるため、重複した説明は省略することにする。
【0186】
第2実施例では、第2のエラーが発生した場合には、第1の段階が解消されるまでは、つまり、第1の段階が未解消の場合には、第1の段階の解消を促すメッセージを含むエラーメッセージが通知される。また、第1の段階が解消されると、つまり、第2の段階が未解消の場合には、第1の段階の解消を促すメッセージを含まないエラーメッセージが通知される。
【0187】
図20は、第2のエラーが発生した場合にディスプレイ32に表示されるメッセージボックス120の一例を示す図である。ただし、第1の段階が解消されていない第2のエラーについて、エラーメッセージを再度通知する場合も同じメッセージボックス120が表示される。
【0188】
図20に示すメッセージボックス120では、
図3に示したメッセージボックス120において、メッセージ表示領域122に、第1の段階の解消を促すメッセージと、チェックボックス126をタッチすることを促すメッセージと、第1の段階を解消したことを入力するためのチェックボックス126がさらに表示される。ただし、第1の段階の解消を促すメッセージおよびチェックボックス126を表示するため、第2の段階の解消を促すメッセージ(第1実施例で説明したエラーメッセージ)は、メッセージ表示領域122の上部に表示(または、移動)される。
【0189】
第1の段階が解消されるまでは、エラーメッセージのメッセージボックス120には、空白のチェックボックス126が表示され、ユーザは、第1の段階を解消すると、チェックボックス126をタッチする。チェックボックス126がタッチされると、このチェックボックス126の枠内にチェックマークが表示される。画像形成装置10は、チェックボックス126の枠内にチェックマークが表示されると、第1の段階を解消したことを判断する。したがって、第2の実施例では、画像形成装置10は、第1の段階が解消されると、第2の段階が解消されるまでは、エラーメッセージを通知するとき、第1の段階の解消を促すメッセージを含まないエラーメッセージを通知する。この第1の段階の解消を促すメッセージを含まないエラーメッセージの通知は、第1実施例のエラーメッセージの通知と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0190】
また、第2のエラーが発生した場合には、第1の段階の解消を促すメッセージを含むエラーメッセージが音声で出力される。また、第2のエラーが発生している場合には、第1の段階が解消されると、第1の段階を解消した旨の解消メッセージの音声が出力される。さらに、第2の段階を解消すると、第2のエラーが解消した旨の解消メッセージの音声が出力される。
【0191】
ただし、第2のエラーの内容によっては、第1の段階または第2の段階が解消された場合であっても、解消メッセージが通知されない場合もある。これは、後述する第2実施例の通知テーブル200(
図23参照)で予め決定されている。
【0192】
図21は、第2実施例におけるホーム画面100の一例である。
図21に示すホーム画面100では、
図4に示したホーム画面100において、さらに、バッジ108が表示される。バッジ108は、重ねて表示されたモード選択ボタン102に対応する動作モードにおいて、第1の段階を解消していないエラーの件数を表示するための画像である。
【0193】
図20に示す例では、バッジ106と区別するために、バッジ108を、三角形の図形を用いて示しているが、これに限定される必要はない。バッジ108の形状および色は、バッジ106と区別することができれば、同じ形状で異なる色でもよいし、同じ色で異なる形状でもよいし、異なる形状および異なる色でもよい。
【0194】
モード選択ボタン102がタッチされたことに応じて、エラーメッセージが通知される方法は第1実施例と同じである。ただし、第2のエラーの場合には、エラーの状況に応じたエラーメッセージが通知される。つまり、第2のエラーの場合には、第1の段階が未解消の場合と第2の段階が未解消の場合とで異なるエラーメッセージが通知される。
【0195】
上述したように、第2のエラーの場合には、2つの段階でエラーが解消されることがあり、第1の段階が解消されていないエラーの件数はバッジ108で表示され、第2の段階が解消されていないエラーの件数はバッジ106で表示される。ただし、第1のエラーの件数もバッジ106で表示される。
【0196】
したがって、バッジ106には、第1のエラーの件数と第2のエラーのうち、第2の段階が解消されていないエラーの件数を加算した件数が表示される。また、バッジ108には、第2のエラーのうち、第1の段階が解消されていないエラーの件数が表示される。
【0197】
たとえば、第2のエラーにおいて、第1の段階が解消されると、バッジ108に表示された件数が1減算され、バッジ106に表示された件数が1加算される。
【0198】
ただし、第2のエラーであっても、第1の段階が解消されないで、第2の段階が解消される場合もある。かかる場合には、第2のエラーが解消されるため、バッジ108に表示された件数が1減算されるが、バッジ106に表示された件数は変化されない。
【0199】
図22は、第2実施例におけるジョブ状況画面160の一例である。第2実施例においても、ホーム画面100において、ジョブ状況ボタン104がタッチされると、ジョブ状況画面160がディスプレイ32に表示される。また、このとき、第1実施例と同様に、コピージョブが選択される。
【0200】
図22に示すジョブ状況画面160では、
図6に示したジョブ状況画面160において、バッジ170がさらに表示される。バッジ170は、上述したバッジ108と同様に、第2のエラーのうち、第1の段階を解消していないエラーの件数を表示するための画像である。
【0201】
第2実施例のジョブ状況画面160では、バッジ170は、バッジ166と同様に表示される。
図22に示す例では、バッジ170は、タブ162上であり、バッジ166の左側に並べて表示される。ただし、バッジ166が表示されない場合もある。
【0202】
ジョブ状況画面160において、現在選択中のジョブとは異なる他のジョブに対応するタブ162(他のタブ162)がタッチされると、第1実施例で説明したように、エラーメッセージが通知される。ただし、他のジョブにおいて未解消のエラーの件数が2以上である場合には、
図5に示したようなメッセージリスト画面140が表示され、このメッセージリスト画面で選択されたエラーメッセージが通知される。ただし、未解消のエラーの件数は、未解消の第1のエラーの件数と未解消の第2のエラーの件数の和(総数)であり、メッセージリスト画面140には、第1のエラーおよび第2のエラーの両方についての通知ボタン146が表示領域144に表示される。
【0203】
以上のように、第2実施例では、第2のエラーについては、段階的にエラーが解消され、段階に応じたエラーメッセージが通知される。このため、
図23に示すように、第2実施例の通知テーブル200では、
図7に示した第1実施例の通知テーブル200において、エラーの状況の欄をさらに設けられ、第2のエラーについては、エラーの状況別で、エラーメッセージの通知方法および解消メッセージの通知方法が記載される。
【0204】
なお、第2実施例では、第1のエラーの場合にも、エラーの状況を記載してあるが、第1のエラーについては、エラーの状況は未解消しかなく、また、エラーの状況を判断する必要も無いため、記載しないようにしてもよい。このことは、後述する第2実施例のエラーテーブル220についても同様である。
【0205】
図23に示すように、第2実施例では、Yトナーの交換が第2のエラーに相当し、エラーの状況が第1段階の未解消の場合には、エラーメッセージの通知方法は音声/画面表示であり、解消メッセージの通知方法は通知しないである。また、Yトナーの交換では、エラーの状況が第2段階の未解消の場合には、エラーメッセーの通知方法は音声/画面表示であり、解消メッセージの通知方法は音声/画面表示である。
【0206】
なお、第1実施例と同様に、エラーの状況に応じて、通知するエラーメッセージおよび解消メッセージは予め決定されており、それぞれのメッセージに応じた音声データおよびテキストデータが記憶されている。
【0207】
また、
図24に示すように、第2実施例のエラーテーブル220では、
図8に示した第1実施例のエラーテーブル220において、エラーの状況の欄がさらに設けられ、第2のエラーについては、第1の段階の未解消または第2の段階の未解消が記載される。
【0208】
第2実施例では、バッジ106、108、166、170を表示する場合に、エラーの状況が参照され、動作モード毎またはジョブ毎に、第1の段階が未解消であるエラーの数と、それ以外のエラーの数が算出される。
【0209】
第2実施例では、第2のエラーが発生し、第2のエラーの発生によりディスプレイ32に表示されたメッセージボックス120においてチェックボックス126がタッチされずに閉じられると、エラーテーブル220に、この第2のエラーが登録される場合に、エラーの状況として、第1の段階の未解消が記載される。また、第1の段階が解消されると、該当する第2のエラーについてのエラーの状況が第2の段階の未解消に書き換えられる。ただし、第2のエラーが解消された場合には、エラーの状況に関わらず、エラーテーブル220からこの第2のエラーが削除される。
【0210】
第2実施例では、
図9に示した第1実施例のプログラムのうち、一部のプログラムにおいて、処理が追加されたり、処理が変更される。エラーテーブル更新プログラム402iでは、エラーの状況を登録する処理が実行されるとともに、第2のエラーの場合には、エラーの状況を更新する処理がさらに実行される。メッセージ通知プログラム402jでは、第2のエラーの場合には、エラーの状況に応じたメッセージの通知処理が実行される。エラー件数算出プログラム402kでは、動作モード毎にまたはジョブ毎に、第1の段階が未解消の第2のエラーの件数と、それ以外の件数(第2の段階が未解消の第2のエラーの件数と第1のエラーの件数)とに分けて算出処理が実行される。
【0211】
また、第2実施例では、メッセージデータ404cには、第2のエラーの場合には、第1の段階および第2の段階に応じたエラーメッセージおよび解消メッセージについての音声データおよびテキストデータが含まれる。
【0212】
さらに、第2実施例では、通知テーブルデータ404dは、
図23に示した通知テーブル200についてのデータである。エラーテーブルデータ404eは、
図24に示したようなエラーテーブル220についてのデータである。そして、エラー件数データ404fは、動作モード毎にまたはジョブ毎に算出、第1の段階が未解消の第2のエラーの件数と、それ以外の件数(第2の段階が未解消の第2のエラーの件数と第1のエラーの件数)についてのデータである。
【0213】
以下、第2実施例におけるエラーの発生に伴う制御処理、エラーの解消に伴う制御処理、メイン処理、メッセージ制御処理およびエラーメッセージの通知処理について説明するが、第1実施例と重複する内容については、説明を省略する、または、簡単に説明することにする。
【0214】
図25は第2実施例の画像形成装置10のCPU20のエラーの発生に伴う制御処理の一例を示すフロー図のである。
【0215】
図25に示すように、CPU20は、エラーの発生に伴う制御処理を開始すると、ステップS161で、ジョブの実行中にエラーが発生したかどうかを判断する。ステップS161で“NO”であれば、つまり、ジョブの実行中にエラーが発生していなければ、ステップS161に戻る。
【0216】
一方、ステップS161で“YES”であれば、つまり、ジョブの実行中にエラーが発生すれば、ステップS163で、第1のエラーが発生したかどうかを判断する。ここでは、CPU20は、エラーが発生したときに、通知テーブル200を参照して、発生したエラーに対応するエラーの状況が1段階で記載されている場合に、第1のエラーと判断し、エラーの状況が2段階で記載されている場合に、第2のエラーと判断する。
【0217】
ステップS163で“YES”であれば、つまり、第1のエラーであれば、ステップS165で、第1のエラーをエラーテーブル220に追加(または登録)して、ステップS169で、後述するエラーメッセージの通知処理(
図28参照)を実行して、ステップS161へ戻る。一方、ステップS163で“NO”であれば、つまり、第2のエラーであれば、ステップS167で、第2のエラーをエラーテーブル220に追加(または登録)して、ステップS169に進む。
【0218】
図26および
図27は第2実施例の画像形成装置10のCPU20のエラーの解消に伴う制御処理の一例を示すフロー図である。
【0219】
図26に示すように、CPU20は、エラーの解消に伴う制御処理を開始すると、ステップS181では、第1のエラーまたは第2のエラーが解消されたかどうかを判断する。ステップS181で“NO”であれば、つまり、第1のエラーおよび第2のエラーのいずれも解消されていなければ、
図27に示すステップS191に進む。
【0220】
一方、ステップS181で“YES”であれば、ステップS183で、解消メッセージを通知するかどうかを判断する。ここでは、CPU20は、通知テーブル200を参照して、ステップS181で解消されたことが判断された第1のエラーまたは第2のエラーに対応して、解消メッセージの通知方法の欄に“通知しない”以外の方法が記載されているかどうかを判断する。
【0221】
ステップS183で“NO”であれば、つまり、解消メッセージを通知しない場合には、ステップS189に進む。一方、ステップS183で“YES”であれば、解消メッセージを通知する場合には、ステップS185で、解消メッセージの音声を出力し、ステップS187で、解消メッセージを記載したメッセージボックス120をディスプレイ32に一定時間表示する。そして、ステップS189で、エラーテーブル220から解消したエラーを消去して、ステップS181へ戻る。
【0222】
上述したように、ステップS181で“NO”であれば、
図27に示すステップS191で、第2のエラーにおいて第1段階が解消されたかどうかを判断する。ここでは、メッセージボックス120においてチェックボックス126がタッチされ、チェックマークが表示されたかどうかを判断する。
【0223】
ステップS191で“NO”であれば、つまり、第2のエラーにおいて第1段階が解消されていなければ、
図26に示したステップS181に戻る。一方、ステップS191で“YES”であれば、つまり、第2のエラーにおいて第1段階が解消されれば、ステップS193で、解消メッセージを通知するかどうかを判断する。ステップS193で“NO”であれば、つまり、解消メッセージを通知しない場合には、ステップS199に進む。一方、ステップS193で“YES”であれば、つまり、解消メッセージを通知する場合には、ステップS195で、解消メッセージの音声を出力し、ステップS197で、解消メッセージを記載したメッセージボックス120をディスプレイ32に一定時間表示する。なお、CPU20は、メッセージデータ404cから、解消された第1段階を含む第2のエラーに対応する通知IDに紐づけられた音声データおよびテキストデータのうち、第1の段階の未解消に対応する音声データおよびテキストデータを取得して、ステップS195およびS197の処理を実行する。ただし、音声出力または画面表示を実行しない場合には、ステップS195または197の処理がスキップされる。そして、ステップS199で、エラーテーブル220において第1段階を解消したエラーについてのエラーの状況を、第1段階の未解消から第2段階の未解消に変更して、ステップS181へ戻る。
【0224】
第2実施例のメイン制御処理は、ホーム画面100を表示する場合に、バッジ108をさらに表示する点、ジョブ状況画面160を表示する場合に、バッジ170をさらに表示する点およびこれらのバッジを表示するための未解消のエラーの件数の算出方法が異なる以外は、第1実施例のメイン制御処理と同じである。
【0225】
つまり、第2実施例では、CPU20は、ステップS31において、動作モード毎に、第1の段階が未解消の第2のエラーの件数と、それ以外の件数(第2の段階が未解消の第2のエラーの件数と第1のエラーの件数)とに分けて算出する。また、ステップS33で、ホーム画面100を表示するとき、モード選択ボタン102毎に、第1の段階が未解消のエラーの件数を記載したバッジ108の一部を対応するモード選択ボタン102に重ねて表示するとともに、それ以外の件数を記載したバッジ106の一部を対応するモード選択ボタン102に重ねて表示する。
【0226】
同様に、第2実施例では、CPU20は、ステップS75およびS95において、ジョブ毎に、第1の段階が未解消の第2のエラーの件数と、それ以外の件数(第2の段階が未解消の第2のエラーの件数と第1のエラーの件数)とに分けて算出する。また、ステップS79およびS99で、ジョブ状況画面160を表示するとき、タブ162毎に、第1の段階が未解消のエラーの件数を記載したバッジ170を対応するタブ162に重ねて表示するとともに、それ以外の件数を記載したバッジ166を対応するタブ162に重ねて表示する。
【0227】
図28は、第2実施例の画像形成装置10のCPU20のエラーメッセージの通知処理の一例を示すフロー図である。
【0228】
図28に示すように、CPU20は、エラーメッセージの通知処理を開始すると、ステップS211で、エラーの状況が第1段階の未解消であるかどうかを判断する。ステップS211で“NO”であれば、つまり、エラーの状況が第1段階の未解消でなければ、ステップS213で、第1の段階を解消するメッセージを含まないエラーメッセージの音声を出力し、ステップS215~ステップS219の処理を実行し、エラーメッセージの通知処理を終了して、エラーの発生に伴う制御処理またはメインの制御処理にリターンする。
【0229】
なお、ステップS213~219は、第1実施例のステップS141~147と同じ処理である。このため、ステップS215~S219についての説明は省略する。
【0230】
一方、ステップS211で“YES”であれば、つまり、エラーの状況が第1の段階の未解消であれば、ステップS221で、第1および第2の段階を解消するためのメッセージを含むエラーメッセージの音声を出力し、ステップS223で、第1および第2の段階を解消するためのメッセージを記載したメッセージボックス120をディスプレイ32に表示する。
【0231】
続くステップS225では、チェックボックス126がタッチされたかどうかを判断する。ステップS225で“NO”であれば、つまり、チェックボックス126がタッチされていなければ、ステップS229へ進む。一方、ステップS225で“YES”であれば、つまり、チェックボックス126がタッチされれば、ステップS227で、チェックボックス126内にチェックマークを表示し、ステップS229へ進む。
【0232】
ステップS229では、閉じるボタン124がタッチされたかどうかを判断する。ステップS229で“NO”であれば、つまり、閉じるボタン124がタッチされていなければ、ステップS223へ戻る。一方、ステップS229で“YES”であれば、つまり、閉じるボタン124がタッチされれば、ステップS231で、第1および第2の段階を解消するためのエラーエッセージを記載したメッセージボックス120を非表示し、エラーメッセージの通知処理を終了して、エラーの発生に伴う制御処理、メインの制御処理またはメッセージ制御処理にリターンする。
【0233】
この第2実施例によれば、第1実施例の効果を有するとともに、段階的に解消される第2のエラーについては、段階毎にバッジ106、108、166および170の表示を制御することができる。
【0234】
また、第2実施例によれば、第2のエラーについては、段階的にエラーメッセージおよび解消メッセージを再通知することができる。
【0235】
なお、第2実施例では、第1の段階が解消された後では、第2の段階の未解消のエラーメッセージを通知する場合には、第1の段階を解消するメッセージを含まないエラーメッセージを通知するようにしてあるが、これに限定される必要はない。第2の段階の未解消のエラーメッセージには、第1の段階が解消されたことを示すメッセージが含まれてもよい。かかる場合には、
図20に示した画面表示の例において、たとえば、販売店への連絡等を行うことのメッセージおよびチェックボックス126の表示から、Yトナーの購入を販売店に連絡した旨(購入手続きが済んでいること)のメッセージに変更してもよい。音声によるエラーメッセージの通知も同様である。
【0236】
なお、上述の各実施例で示した具体的な数値および画面は一例であり、実際の製品において、適宜変更可能である。
【0237】
また、上述の各実施例で示したフロー図は一例であり、同じ効果が得られる場合には、各ステップの順番は任意に変更可能である。
【符号の説明】
【0238】
20 …CPU
24 …RAM
26 …タッチパネル制御回路
28 …表示制御回路
30 …タッチパネル
32 …ディスプレイ
34 …画像形成部
36 …画像読取部
38 …有線通信部
40 …ファクス通信部
42 …音声出力部