(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】電気的特性測定装置
(51)【国際特許分類】
G01R 1/04 20060101AFI20230411BHJP
G01R 1/06 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
G01R1/04 A
G01R1/06 A
G01R1/06 E
(21)【出願番号】P 2019143705
(22)【出願日】2019-08-05
【審査請求日】2022-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000227180
【氏名又は名称】日置電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】池田 大輔
【審査官】續山 浩二
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-099872(JP,A)
【文献】特開2012-088189(JP,A)
【文献】実開昭57-149460(JP,U)
【文献】特開2014-095584(JP,A)
【文献】特開2010-267489(JP,A)
【文献】特開2003-059579(JP,A)
【文献】特開平10-312850(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 1/04
G01R 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1テストリードと
第2テストリードと、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されている電気的特性測定ユニットおよびシャッタと、
を備え、
前記第1テストリードは、
前記ハウジングに挿入する第1挿入部と、
前記第1挿入部の外周面に設けられている係合凸部と、
前記第1挿入部の一端に設けられている第1接続部と、
を有し、
前記第2テストリードは、
前記ハウジングに挿入する第2挿入部と、
前記第2挿入部の一端に設けられている第2接続部と、
を有し、
前記ハウジングは、
前記第1挿入部が、挿入可能であり、かつ、前記第1挿入部の中心線周りに回転可能であり、前記係合凸部が貫通可能である第1挿入孔と、
前記第1挿入孔の縁に設けられていて、前記係合凸部が前記第1挿入孔中を貫通した状態から前記第1挿入部を前記中心線周りに回転させた時に、前記係合凸部が当接して前記第1テストリードが前記第1挿入孔から抜けるのを止める抜止部と、
前記第2挿入部が挿入可能である第2挿入孔と、
を有し、
前記電気的特性測定ユニットは、
前記第1接続部の挿入方向において、前記第1挿入孔に対向して設けられている第1接続端子部と、
前記第2接続部の挿入方向において、前記第2挿入孔に対向して設けられている第2接続端子部と、
を有し、
前記第1接続端子部に前記第1接続部が接続され、かつ、前記第2接続端子部に前記第2接続部が接続されることにより、被試験器の電気的特性を測定し、
前記シャッタは、
前記ハウジングと前記電気的特性測定ユニットとの間に、前記中心線周りに第1位置と第2位置との間を回転可能に、配置されていて、
前記第1挿入部が差し込まれる差込孔と、
前記差込孔の縁に設けられていて、前記係合凸部が係合する係合凹部と、
を有し、
前記係合凹部と前記係合凸部とが係合している状態において、前記第1テストリードの回転に伴って前記第1位置と前記第2位置との間を回転し、
前記第1位置は、前記シャッタが前記第2接続端子部を遮蔽して、前記第2接続部が前記第2接続端子部に接続するのを遮断する位置であり、
前記第2位置は、前記シャッタが前記第2接続端子部の遮蔽を解除して、前記第2接続部が前記第2接続端子部に接続する位置である、
ことを特徴とする電気的特性測定装置。
【請求項2】
前記第2テストリードと前記シャッタとには、前記第2接続部が前記第2接続端子部に接続している状態の時、前記シャッタが前記第2位置から前記第1位置に回転復帰するのを阻止する回転復帰阻止部が、設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気的特性測定装置。
【請求項3】
前記ハウジングまたは前記電気的特性測定ユニットの少なくとも一方と前記シャッタとには、前記シャッタの前記第1位置を保持する第1位置保持部と、前記シャッタの前記第2位置を保持する第2位置保持部と、が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気的特性測定装置。
【請求項4】
前記ハウジングまたは前記電気的特性測定ユニットの少なくとも一方には、
前記第1接続部が前記第1接続端子部に接続するのをガイドする第1ガイド部と、
前記第2接続部が前記第2接続端子部に接続するのをガイドする第2ガイド部と、
が設けられている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気的特性測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気的特性測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気的特性測定装置として、たとえば、非特許文献1に示すものがある。非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、低電圧側テストリードと、高電圧側テストリードと、前面パネルに設けられている低電圧側出力端子、高電圧側出力端子およびケーブルロックと、を備えるものである。
【0003】
以下、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器の試験操作(試験手順)について説明する。まず、低電圧側出力端子のケーブルロックを上げ、低電圧側テストリードを低電圧側出力端子に接続する。つぎに、ケーブルロックを下げて、低電圧側テストリードが低電圧側出力端子から抜けるのを防ぐ。つづいて、低電圧側テストリードを被試験物に接続する。それから、高電圧側テストリードを被試験物に接続する。そして、高電圧側テストリードを高電圧側出力端子に接続する。これにより、試験準備が完了する。
【0004】
試験が完了した後は、前記と逆に、まず、高電圧側テストリードを高電圧側出力端子から外す。つぎに、高電圧側テストリードを被試験物から外す。つづいて、低電圧側テストリードを外す。それから、ケーブルロックを上げて、低電圧側テストリードを低電圧側出力端子から外す。そして、低電圧側出力端子のケーブルロックを下げる。なお、低電圧側テストリードは、被試験物側または低電圧側出力端子側のどちらからでも外せられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】「菊水電子工業株式会社KIKUSUI PART NO.IB025223 Jul.2016ユーザーズマニュアル耐電圧/絶縁抵抗試験器TOS5300TOS5301TOS530226ページ、27ページ」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、低電圧側テストリードを低電圧側出力端子に接続したり低電圧側出力端子から外したりする操作と、ケーブルロックを上げたり下げたりする操作と、高電圧側テストリードを高電圧側出力端子に接続したり高電圧側出力端子から外したりする操作と、を必要とする。すなわち、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、低電圧側テストリードの操作と、ケーブルロックの操作と、高電圧側テストリードの操作と、を必要とする。この結果、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、試験操作が煩雑である。
【0007】
また、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、低電圧側テストリードの低電圧側出力端子への接続、高電圧側テストリードの高電圧側出力端子への接続、高電圧側テストリードの高電圧側出力端子からの取外し、低電圧側テストリードの低電圧側出力端子からの取外し、の順番を、構造的に規制する手段が設けられていない。この結果、非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器は、低電圧側テストリードの接続や取外し、および、高電圧側テストリードの接続や取外しを、順番通りに行われない場合がある。
【0008】
この発明が解決しようとする課題は、試験操作が簡便であり、また、第1テストリードの接続や取外し、および、第2テストリードの接続や取外しを確実に順番通りに行われる電気的特性測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の電気的特性測定装置は、第1テストリードと、第2テストリードと、ハウジングと、ハウジング内に配置されている電気的特性測定ユニットおよびシャッタと、を備え、第1テストリードが、ハウジングに挿入する第1挿入部と、第1挿入部の外周面に設けられている係合凸部と、第1挿入部の一端に設けられている第1接続部と、を有し、第2テストリードが、ハウジングに挿入する第2挿入部と、第2挿入部の一端に設けられている第2接続部と、を有し、ハウジングが、第1挿入部が、挿入可能であり、かつ、第1挿入部の中心線周りに回転可能であり、係合凸部が貫通可能である第1挿入孔と、第1挿入孔の縁に設けられていて、係合凸部が第1挿入孔中を貫通した状態から第1挿入部を中心線周りに回転させた時に、係合凸部が当接して第1テストリードが第1挿入孔から抜けるのを止める抜止部と、第2挿入部が挿入可能である第2挿入孔と、を有し、電気的特性測定ユニットが、第1接続部の挿入方向において、第1挿入孔に対向して設けられている第1接続端子部と、第2接続部の挿入方向において、第2挿入孔に対向して設けられている第2接続端子部と、を有し、第1接続端子部に第1接続部が接続され、かつ、第2接続端子部に第2接続部が接続されることにより、被試験器の電気的特性を測定し、シャッタが、ハウジングと電気的特性測定ユニットとの間に、中心線周りに第1位置と第2位置との間を回転可能に、配置されていて、第1挿入部が差し込まれる差込孔と、差込孔の縁に設けられていて、係合凸部が係合する係合凹部と、を有し、係合凹部と係合凸部とが係合している状態において、第1テストリードの回転に伴って第1位置と第2位置との間を回転し、第1位置が、シャッタが第2接続端子部を遮蔽して、第2接続部が第2接続端子部に接続するのを遮断する位置であり、第2位置が、シャッタが第2接続端子部の遮蔽を解除して、第2接続部が第2接続端子部に接続する位置である、ことを特徴とする。
【0010】
この発明の電気的特性測定装置において、第2テストリードとシャッタとには、第2接続部が第2接続端子部に接続している状態の時、シャッタが第2位置から第1位置に回転復帰するのを阻止する回転復帰阻止部が、設けられている、ことが好ましい。
【0011】
この発明の電気的特性測定装置において、ハウジングまたは電気的特性測定ユニットの少なくとも一方とシャッタとには、シャッタの第1位置を保持する第1位置保持部と、シャッタの第2位置を保持する第2位置保持部と、が設けられている、ことが好ましい。
【0012】
この発明の電気的特性測定装置において、ハウジングまたは電気的特性測定ユニットの少なくとも一方には、第1接続部が第1接続端子部に接続するのをガイドする第1ガイド部と、第2接続部が第2接続端子部に接続するのをガイドする第2ガイド部と、が設けられている、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
この発明の電気的特性測定装置は、試験操作が簡便である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、この発明の実施形態にかかる電気的特性測定装置を示す第1テストリード、第2テストリードおよび被測定装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、第1テストリードと第2テストリードとを被測定装置の第1挿入孔と第2挿入孔とに挿入する前の状態を示す要部の一部拡大正面図である。
【
図3】
図3は、第1テストリードを被測定装置の第1挿入孔に挿入した状態を示す要部の一部拡大正面図である。
【
図4】
図4は、第1テストリードを中心線周りに回転させた状態を示す要部の一部拡大正面図である。
【
図5】
図5は、第2テストリードを被測定装置の第2挿入孔に挿入した状態を示す要部の一部拡大正面図である。
【
図6】
図6は、第1テストリードと第2テストリードとを被測定装置の第1挿入孔と第2挿入孔とに挿入する前の状態を示す要部(ハウジングのフロントパネルを取り外した要部)の一部拡大正面図である。
【
図7】
図7は、第1テストリードを被測定装置の第1挿入孔に挿入した状態を示す要部(ハウジングのフロントパネルを取り外した要部)の一部拡大正面図である。
【
図8】
図8は、第1テストリードを中心線周りに回転させた状態を示す要部(ハウジングのフロントパネルを取り外した要部)の一部拡大正面図である。
【
図9】
図9は、第2テストリードを被測定装置の第2挿入孔に挿入した状態を示す要部(ハウジングのフロントパネルを取り外した要部)の一部拡大正面図である。
【
図10】
図10は、第1テストリードと第2テストリードとを被測定装置の第1挿入孔と第2挿入孔とに挿入する前の状態を示す要部の縦断面図(
図2におけるX-X線断面図)である。
【
図11】
図11は、第1テストリードを被測定装置の第1挿入孔に挿入した状態を示す要部の縦断面図(
図3におけるXI-XI線断面図)である。
【
図12】
図12は、第1テストリードを中心線周りに回転させた状態を示す要部の縦断面図(
図4におけるXII-XII線断面図)である。
【
図13】
図13は、第2テストリードを被測定装置の第2挿入孔に挿入した状態を示す要部の縦断面図(
図5におけるXIII-XIII線断面図)である。
【
図14】
図14は、第1テストリードと被測定装置のハウジングおよびシャッタとの相対関係を示す説明断面図である。
図14(A)は、
図3におけるXIVA-XIVA線説明断面図である。
図14(B)は、
図4におけるXIVB-XIVB線説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明にかかる電気的特性測定装置の実施形態(実施例)の1例について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面においては、概略図であるため、主な構成部品を図示し、主な構成部品以外の構成部品の図示を省略する。また、断面図において、構成部品の一部のハッチングを省略する。
【0016】
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる電気的特性測定装置(絶縁耐圧試験器)3の構成について説明する。
【0017】
(電気的特性測定装置3の説明)
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、被試験器(図示せず)の電気的特性を測定する。電気特性は、たとえば、電圧値、電流値および抵抗値などの各種電気的パラメータである。
【0018】
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1テストリード1と、第2テストリード2と、ハウジング(ケーシング、筐体)4と、電気的特性測定ユニット5と、シャッタ6と、を備える。
【0019】
(第1テストリード1の説明)
第1テストリード1は、低電圧側(LOW側)テストリードである。第1テストリード1は、
図1に示すように、第1挿入部10と、係合凸部11と、第1接続部12と、を有する。
【0020】
第1挿入部10は、
図1、
図3およびその他の図に示すように、ハウジング4に挿入する方向(挿入方向A。
図1および
図10を参照)に対して垂直な断面形状が円形をなす。すなわち、第1挿入部10は、円柱形状をなす。第1挿入部10は、絶縁部材から構成されている。
【0021】
第1挿入部10の挿入方向Aは、第1挿入部10の中心線Aと平行である。なお、第1挿入部10の挿入方向Aの符号「A」と、第1挿入部10の中心線Aの符号「A」とを、同じ符号「A」を使用する。
【0022】
係合凸部11は、
図1、
図3およびその他の図に示すように、第1挿入部10の外周面に一体に設けられている。係合凸部11の挿入方向Aに対して垂直な断面形状が、長方形をなす。係合凸部11は、第1挿入部10と同様に、絶縁部材から構成されている。
【0023】
なお、係合凸部11は、この例では、第1挿入部10の上側に設けられているが、第1挿入部10の上側以外の箇所に設けられていても良い。また、係合凸部11は、この例では、1個設けられているが、複数個設けても良い。
【0024】
第1接続部12は、第1挿入部10の一端に設けられている。第1接続部12は、導電性部材から構成されている。
【0025】
なお、図示されていないが、第1挿入部10の他端には、第1絶縁電線(信号ケーブル)が設けられている。第1絶縁電線と第1接続部12とは、電気的に接続されている。
【0026】
(第2テストリード2の説明)
第2テストリード2は、高電圧側(HIGH側)テストリードである。第2テストリード2は、
図1に示すように、第2挿入部20と、第2接続部22と、を有する。
【0027】
第2挿入部20は、
図1、
図5およびその他の図に示すように、ハウジング4に挿入する方向(挿入方向B。
図1および
図12を参照)に対して垂直な断面形状が非円形、この例では、H形をなす。第2挿入部20は、柱形状をなす。第2挿入部20は、絶縁部材から構成されている。なお、第2挿入部20の挿入方向Bと第1挿入部10の挿入方向Aとは、平行である。
【0028】
第2接続部22は、第2挿入部20の一端に設けられている。第2接続部22は、導電性部材から構成されている。
【0029】
なお、図示されていないが、第2挿入部20の他端には、第2絶縁電線(信号ケーブル)が設けられている。第2絶縁電線と第2接続部22とは、電気的に接続されている。
【0030】
(ハウジング4の説明)
ハウジング4は、
図1~
図5および
図10~
図14に示すように、フロントパネル40を有する。フロントパネル40は、絶縁部材から構成されている。フロントパネル40には、第1挿入孔41、第2挿入孔42および抜止部43が設けられている。なお、
図1に示すように、フロントパネル40には、ディスプレイ、主電源スイッチおよびその他の操作部が設けられている。
【0031】
第1挿入孔41は、第1挿入部10が、挿入可能であり、かつ、第1挿入部10の中心線A周りに回転可能であり、係合凸部11が貫通可能である。第1挿入孔41は、フロントパネル40から内側(電気的特性測定ユニット5側)に突設されている筒の中に設けられている。
【0032】
第1挿入孔41は、第1挿入部10が、挿入可能であり、かつ、第1挿入部10の中心線A周りに回転可能である円形の透孔と、その円形の透孔の縁に設けられていて、係合凸部11が貫通可能である長方形の透孔と、を有する。すなわち、第1挿入孔41の断面形状(第1挿入部10の挿入方向Aに対して垂直な断面形状)は、いわゆる、鍵穴形状をなす。
【0033】
抜止部43は、第1挿入孔41の縁、この例では、
図4、
図5および
図14(B)に示すように、第1挿入孔41の長方形の透孔の左側の縁に設けられている。抜止部43は、係合凸部11が第1挿入孔41中を貫通した状態(
図11および
図14(A)に示す状態)から第1挿入部10を中心線A周りに回転させた時に、
図4、
図5および
図14(B)に示すように、係合凸部11が当接して第1テストリード1が第1挿入孔41から抜けるのを止める。
【0034】
第2挿入孔42は、第2挿入部20が挿入可能である。第2挿入孔42は、フロントパネル40から内側(電気的特性測定ユニット5側)に突設されている筒の中に設けられている。
【0035】
第2挿入孔42は、第2挿入部20が挿入可能である透孔である。すなわち、第2挿入孔42の断面形状(第2挿入部20の挿入方向Bに対して垂直な断面形状)は、H形の穴形状をなす。
【0036】
(電気的特性測定ユニット5の説明)
電気的特性測定ユニット5は、
図6~
図14(A)、(B)に示すように、ガイド部材50と、第1接続端子部51と、第2接続端子部52と、を有する。
【0037】
ガイド部材50は、絶縁部材から構成されている。ガイド部材50には、第1接続端子部51、第2接続端子部52、第1ガイド部53、および、第2ガイド部54が設けられている。
【0038】
第1接続端子部51は、第1接続部12の挿入方向Aにおいて、第1挿入孔41に対向して設けられている。第2接続端子部52は、第2接続部22の挿入方向Bにおいて、第2挿入孔42に対向して設けられている。
【0039】
電気的特性測定ユニット5は、第1接続端子部51に第1接続部12が接続され、かつ、第2接続端子部52に第2接続部22が接続されることにより、被試験器の電気的特性を測定する。
【0040】
第1ガイド部53は、第1接続部12が第1接続端子部51に接続するのをガイドする。第1ガイド部53は、ガイド部50からフロントパネル40側に突設されている筒形状をなす。
【0041】
筒形状の第1ガイド部53の断面形状(第1挿入部10の挿入方向に対して垂直な断面形状)は、第1挿入孔41の断面形状、いわゆる、鍵穴形状をなす。なお、筒形状の第1ガイド部53の断面形状は、特に限定しない。
【0042】
筒形状の第1ガイド部53と第1挿入孔41の筒とは、隙間を開けて対向する。筒形状の第1ガイド部53の中には、第1接続端子部51が配置されている。第1挿入孔41の筒は、第1ガイド部53と共に、第1接続部12が第1接続端子部51に接続するのをガイドするガイド部(第1ガイド部)を構成する。
【0043】
第2ガイド部54は、第2接続部22が第2接続端子部52に接続するのをガイドする。第2ガイド部54は、ガイド部50からフロントパネル40側に突設されている筒形状をなす。
【0044】
筒形状の第2ガイド部54の断面形状(第2挿入部20の挿入方向に対して垂直な断面形状)は、第2挿入孔42の断面形状、いわゆる、H形の穴形状をなす。なお、筒形状の第2ガイド部54の断面形状は、特に限定しない。
【0045】
筒形状の第2ガイド部54と第2挿入孔42の筒とは、隙間を開けて対向する。筒形状の第2ガイド部54の中には、第2接続端子部52が配置されている。第2挿入孔42の筒は、第2ガイド部54と共に、第2接続部22が第2接続端子部52に接続するのをガイドするガイド部(第2ガイド部)を構成する。
【0046】
なお、ガイド部(第1ガイド部および第2ガイド部)は、ハウジング4のフロントパネル40、または、電気的特性測定ユニット5のガイド部材50の少なくとも一方に設けられていれば良い。
【0047】
(シャッタ6の説明)
シャッタ6は、絶縁部材から構成されている。シャッタ6は、
図6~
図14(A)、(B)に示すように、ハウジング4のフロントパネル40と電気的特性測定ユニット5のガイド部材50との間に、中心線A周りに第1位置A1と第2位置A2との間を回転可能に、配置されている。
【0048】
すなわち、シャッタ6は、フロントパネル40の第1挿入孔41の筒および第2挿入孔42の筒と、ガイド部材50の筒形状の第1ガイド部53および筒形状の第2ガイド部54と、の間の隙間に、配置されている。
【0049】
シャッタ6は、一端部分(下端部分)が大径部分であり、他端部分(上端部分)が小径部分である板形状をなす。シャッタ6の一端部分には、差込孔60が設けられている。この差込孔60の縁には、係合凹部61が設けられている。
【0050】
差込孔60は、シャッタ6が第1位置A1に位置する時に、第1挿入孔41の円形の透孔に対向する。また、差込孔60は、第1挿入孔41の円形の透孔と同形の円形の透孔からなり、第1挿入部10が差し込まれる。
【0051】
係合凹部61は、シャッタ6が第1位置A1に位置する時に、第1挿入孔41の長方形の透孔に対向する。また、係合凹部61は、第1挿入孔41の長方形の透孔と同形の長方形の透孔からなり、係合凸部11が係合する。
【0052】
シャッタ6の一端部分の正面には、円筒形状の正面側回転筒部62が一体に設けられている。シャッタ6の一端部分の背面には、円筒形状の背面側回転筒部63が一体に設けられている。
【0053】
正面側回転筒部62および背面側回転筒部63は、差込孔60および係合凹部61を囲む。正面側回転筒部62は、フロントパネル40の第1挿入孔41の筒に回転可能に取り付けられている。背面側回転筒部63は、ガイド部材50の筒形状の第1ガイド部53に回転可能に取り付けられている。
【0054】
シャッタ6は、係合凹部61と係合凸部11とが係合している状態において、第1テストリード1の回転に伴って第1位置A1と第2位置A2との間を回転する。
【0055】
第1位置A1は、
図6、
図7、
図10および
図11に示すように、シャッタ6が第2接続端子部52を遮蔽して、第2接続部22が第2接続端子部52に接続するのを遮断する位置である。
【0056】
第2位置A2は、
図8、
図9、
図12および
図13に示すように、シャッタ6が第2接続端子部52の遮蔽を解除して、第2接続部22が第2接続端子部52に接続する位置である。
【0057】
(回転復帰阻止部21、64の説明)
図9に示すように、第2テストリード2とシャッタ6とには、第2接続部22が第2接続端子部52に接続している状態の時、シャッタ6が第2位置A2から第1位置A1に回転復帰するのを阻止する回転復帰阻止部21、54が、設けられている。
【0058】
第2テストリード2側の回転復帰阻止部21は、第2挿入部20の左下の角部に設けられている。シャッタ6側の回転復帰阻止部64は、シャッタ6の一端部分の右縁に設けられている。
【0059】
(第1位置保持部55、65および第2位置保持部56、66の説明)
図6~
図9に示すように、電気的特性測定ユニット5のガイド部材50とシャッタ6とには、第1位置保持部55、65および第2位置保持部56、66が設けられている。第1位置保持部55、65は、シャッタ6の第1位置A1を保持する。第2位置保持部56、66は、シャッタ6の第2位置A2を保持する。
【0060】
ガイド部材50側の第1位置保持部55および第2位置保持部56は、ガイド部材50の正面に一体に設けられている。ガイド部材50側の第1位置保持部55および第2位置保持部56は、波形あるいは翼形のリブから構成されている。
【0061】
シャッタ6側の第1位置保持部65は、シャッタ6の中間部分の右縁に設けられている。シャッタ6側の第2位置保持部66は、シャッタ6の中間部分の左縁に設けられている。シャッタ6側の第1位置保持部65と第2位置保持部66は、シャッタ6の中間部分の左右両縁に設けられている凹部の縁から一体に設けられている弾性片から構成されている。
【0062】
なお、ガイド部材50側の第1位置保持部55および第2位置保持部56は、ハウジング4のフロントパネル40に設けても良いし、または、フロントパネル40とガイド部材50との双方に設けても良い。
【0063】
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3の作用(試験操作、試験操作の手順)について説明する。
【0064】
(試験開始前の説明)
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3の試験開始前の状態は、
図1、
図2、
図6および
図10に示す状態にある。この時、シャッタ6は、第1位置A1に位置していて、電気的特性測定ユニット5の第2接続端子部52を遮蔽している。このため、第2テストリード2の挿入部20をフロントパネル40の第2挿入孔42に挿入しても、第2テストリード2の第2接続部22は、シャッタ6に遮られて第2接続端子部52に接続されない。
【0065】
また、ガイド部材50側の第1位置保持部55とシャッタ6側の第1位置保持部65とは、相互に弾性保持されている。この結果、シャッタ6の第1位置A1が保持される。
【0066】
試験を開始する場合は、まず、第1テストリード1の挿入部10をフロントパネル40の第1挿入孔41に、
図1および
図10中の実線矢印方向(挿入方向A)に、挿入する。すると、
図3、
図7、
図11および
図14(A)に示すように、第1テストリード1の第1接続部12が電気的特性測定ユニット5の第1接続端子部51に電気的に接続される。
【0067】
この時、第1テストリード1の挿入部10は、第1挿入孔41の円形の透孔中およびシャッタ6の差込孔60中に回転可能に挿入されている。一方、第1テストリード1の係合凸部11は、第1挿入孔41の長方形の透孔中を貫通してシャッタ6の係合凹部61に係合している。この結果、係合凸部11と係合凹部61との係合状態を介して、第1テストリード1とシャッタ6とは、一体に回転する。
【0068】
この
図3、
図7、
図11および
図14(A)に示す状態において、第1テストリード1を、中心線A周りに、
図4中の実線矢印方向(反時計方向)に回転させる。この時、ガイド部材50側の第1位置保持部55とシャッタ6側の第1位置保持部65との相互弾性保持が解除される。すると、
図4、
図8、
図12および
図14(B)に示すように、シャッタ6が第1テストリード1の回転に伴って、中心線A周りに、反時計方向に第1位置A1から第2位置A2に、回転する。
【0069】
これにより、シャッタ6は、第2接続端子部52の遮蔽を解除する。一方、第1テストリード1の係合凸部11は、第1挿入孔41の縁の抜止部43に、前後(正面と背面と)に重なり合う。このため、第1テストリード1を第1挿入孔41から抜こうとしても、第1テストリード1の係合凸部11が第1挿入孔41の縁の抜止部43に当接して、第1テストリード1が第1挿入孔41から抜けるのを防ぐことができる。
【0070】
また、シャッタ6が第2位置A2に位置すると、ガイド部材50側の第2位置保持部56とシャッタ6側の第2位置保持部66とは、相互に弾性保持される。この結果、シャッタ6の第2位置A2が保持される。
【0071】
図4、
図8、
図12および
図14(B)に示す状態において、第2テストリード2の挿入部20をフロントパネル40の第2挿入孔42に、
図1および
図12中の実線矢印方向(挿入方向B)に、挿入する。すると、第2テストリード2の第2接続部22が電気的特性測定ユニット5の第2接続端子部52に電気的に接続される。
【0072】
それから、第1テストリード1および第2テストリード2を、被試験物(図示せず)に、電気的に接続する。これにより、試験準備が完了する。なお、第1テストリード1および第2テストリード2と被試験物との電気的接続の手順は、たとえば、以下の通りである。すなわち、第1テストリード1の第1接続部12を電気的特性測定ユニット5の第1接続端子部51に電気的に接続した後に、第1テストリード1を被試験物に電気的に接続する。続いて、第2テストリード2の第2接続部22を電気的特性測定ユニット5の第2接続端子部52に電気的に接続した後に、第2テストリード2を被試験物に電気的に接続する。したがって、上記した手順で第1テストリード1および第2テストリード2の第1挿入孔41および第2挿入孔42への挿入を行えば、低電圧側(LOW側)テストリード→高電圧側(HIGH側)テストリードの順に挿入を確実にすることができ、高電圧側(HIGH側)テストリード→低電圧側(LOW側)テストリードの順に挿入されることによる測定上の不具合を回避することができる。
【0073】
(試験完了後の説明)
試験が完了した後は、前記と逆に、まず、第2テストリード2の挿入部20をフロントパネル40の第2挿入孔42から、
図1および
図12中の実線矢印方向(挿入方向B)と逆方向に、抜いて、第2テストリード2の第2接続部22と電気的特性測定ユニット5の第2接続端子部52との電気的接続を解除する。つぎに、第2テストリード2と被試験物との電気的接続を解除する。
【0074】
それから、第1テストリード1を、中心線A周りに、
図4中の実線矢印方向と逆方向(時計方向)に回転させて、シャッタ6を、中心線A周りに、時計方向に第2位置A2(
図8を参照)から第1位置A1(
図7を参照)に、回転させる。この時、ガイド部材50側の第2位置保持部56とシャッタ6側の第2位置保持部66との相互弾性保持が解除される。
【0075】
ここで、第2テストリード2の第2接続部22と電気的特性測定ユニット5の第2接続端子部52とが電気的に接続されている時、第2テストリード2とシャッタ6とは、
図9に示す状態にある。このため、第2テストリード2の挿入部20をフロントパネル40の第2挿入孔42から抜く前に、第1テストリード1を、中心線A周りに、
図4中の実線矢印方向と逆方向(時計方向)に回転させる。
【0076】
すると、シャッタ6が、
図9中の実線にて示す状態から
図9中の二点鎖線にて示す状態に、
図9中の実線矢印方向(時計方向)に回転する。それに伴って、シャッタ6の回転復帰阻止部64が、
図9中の実線にて示す状態から
図9中の二点鎖線にて示す状態に、
図9中の実線矢印方向(時計方向)に回転して、第2テストリード2の回転復帰阻止部21に当たる。この結果、シャッタ6は、第2位置A2から第1位置A1に回転復帰することを、阻止される。
【0077】
これにより、第2テストリード2の挿入部20をフロントパネル40の第2挿入孔42から抜く前に、第1テストリード1の挿入部10をフロントパネル40の第1挿入孔41から抜くことを阻止することができる。このように、第2テストリード2の抜く操作と第1テストリード1の抜く操作との手順を確実に行うことができる。
【0078】
そして、第1テストリード1の挿入部10をフロントパネル40の第1挿入孔41から、
図1および
図10中の実線矢印方向(挿入方向A)と逆方向に、抜いて、第1テストリード1の第1接続部12と電気的特性測定ユニット5の第1接続端子部51との電気的接続を解除する。つぎに、第1テストリード1と被試験物との電気的接続を解除する。これにより、試験が完了する。したがって、上記した手順で第1テストリード1および第2テストリード2を第1挿入孔41および第2挿入孔42から抜く操作を行えば、高電圧側(HIGH側)テストリード→低電圧側(LOW側)テストリードの順に抜く操作を確実にすることができ、低電圧側(LOW側)テストリード→高電圧側(HIGH側)テストリードの順に抜く操作を行うことによる測定上の不具合を回避することができる。
【0079】
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、以上のごとき構成、作用からなり、以下、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3の効果について説明する。
【0080】
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1テストリード1の第1挿入部10を、ハウジング4の第1挿入孔41中に挿入したりハウジング4の第1挿入孔41中から抜いたりする操作と、第1テストリード1を反時計方向に回転させたり時計方向に回転させたりする操作と、第2テストリード2の第2挿入部20を、ハウジング4の第2挿入孔42中に挿入したりハウジング4の第2挿入孔42中から抜いたりする操作と、を必要とするものである。すなわち、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1テストリード1の操作と、第2テストリード2の操作と、を必要とするものである。
【0081】
この結果、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、低電圧側テストリードの操作と、ケーブルロックの操作と、高電圧側テストリードの操作と、を必要とする非特許文献1の耐電圧/絶縁抵抗試験器と比較して、試験操作が簡便である。
【0082】
また、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1テストリード1の接続や取外し、および、第2テストリード2の接続や取外しの順番を、構造的に規制する手段が設けられている。この結果、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1テストリード1の接続や取外し、および、第2テストリード2の接続や取外し、を確実に順番通りに行われる。
【0083】
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第2テストリード2とシャッタ6とに、第2接続部22が第2接続端子部52に接続している状態の時、シャッタ6が第2位置A2から第1位置A1に回転復帰するのを阻止する回転復帰阻止部21、64を、設けたものである。この結果、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第2テストリード2の抜く操作と第1テストリード1の抜く操作との手順を確実に行うことができる。
【0084】
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、電気的特性測定ユニット5とシャッタ6とに、シャッタ6の第1位置A1を保持する第1位置保持部55、65と、シャッタ6の第2位置A2を保持する第2位置保持部56、66と、を設けたものである。この結果、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、シャッタ6の第1位置A1と第2位置A2とをそれぞれ保持することができる。これにより、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、シャッタ6が、不用意に、第1位置A1から第2位置A2に、また逆に、第2位置A2から第1位置A1に、回転することを確実に防ぐことができる。
【0085】
この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、ハウジング4と電気的特性測定ユニット5とに、第1接続部12が第1接続端子部51に接続するのをガイドする第1ガイド部(第1挿入孔41の筒部および第1ガイド53)と、第2接続部22が第2接続端子部52に接続するのをガイドする第2ガイド部(第2挿入孔42の筒部および第2ガイド部54)と、を設けたものである。この結果、この実施形態にかかる電気的特性測定装置3は、第1接続部12を第1接続端子部51に、また、第2接続部22を第2接続端子部52に、それぞれ、確実に接続することができる。
【0086】
(実施形態以外の例の説明)
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。特に、第1挿入部10は、
図1、
図3およびその他の図に示すように、ハウジング4に挿入する方向(挿入方向A。
図1および
図10を参照)に対して垂直な断面形状が円形をなす。また、第2挿入部20は、
図1、
図5およびその他の図に示すように、ハウジング4に挿入する方向(挿入方向B。
図1および
図12を参照)に対して垂直な断面形状が非円形のH形をなす。しかしながら、この発明においては、第1挿入部10および第2挿入部20の断面形状は、上記した形状に限定されない。すなわち、第1挿入部10が第2挿入孔42に挿入されず、かつ第2挿入部20が第1挿入孔41に挿入されないような形状であれば良い。
【符号の説明】
【0087】
1 第1テストリード
10 第1挿入部
11 係合凸部
12 第1接続部
2 第2テストリード
20 第2挿入部
21 回転復帰阻止部
22 第2接続部
3 電気的特性測定装置
4 ハウジング
40 フロントパネル
41 第1挿入孔
42 第2挿入孔
43 抜止部
5 電気的特性測定ユニット
50 ガイド部材
51 第1接続端子部
52 第2接続端子部
53 第1ガイド部
54 第2ガイド部
55 第1位置保持部
56 第2位置保持部
6 シャッタ
60 差込孔
61 係合凹部
62 正面側回転筒部
63 背面側回転筒部
64 回転復帰阻止部
65 第1位置保持部
66 第2位置保持部
A 中心線
A1 第1位置
A2 第2位置