(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-10
(45)【発行日】2023-04-18
(54)【発明の名称】殺虫/殺ダニ特性を有する活性化合物の組合せ
(51)【国際特許分類】
A01N 43/78 20060101AFI20230411BHJP
A01N 43/38 20060101ALI20230411BHJP
A01N 43/36 20060101ALI20230411BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20230411BHJP
A01P 7/02 20060101ALI20230411BHJP
A01N 43/56 20060101ALI20230411BHJP
A01N 43/90 20060101ALI20230411BHJP
A01N 37/42 20060101ALI20230411BHJP
A01N 43/22 20060101ALI20230411BHJP
A01N 43/12 20060101ALI20230411BHJP
A01N 47/06 20060101ALI20230411BHJP
A01M 1/20 20060101ALI20230411BHJP
A01G 7/06 20060101ALI20230411BHJP
A01P 5/00 20060101ALI20230411BHJP
A01P 21/00 20060101ALI20230411BHJP
A01N 47/40 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
A01N43/78 F
A01N43/38
A01N43/36 C
A01P7/04
A01P7/02
A01N43/56 C
A01N43/90 101
A01N37/42
A01N43/22
A01N43/12 Z
A01N47/06 D
A01M1/20 A
A01G7/06 A
A01P5/00
A01P21/00
A01N47/40 Z
(21)【出願番号】P 2020517304
(86)(22)【出願日】2018-10-12
(86)【国際出願番号】 EP2018077873
(87)【国際公開番号】W WO2019076752
(87)【国際公開日】2019-04-25
【審査請求日】2021-10-07
(32)【優先日】2017-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】セレッソ-ガルベス,シルヴィア
(72)【発明者】
【氏名】マリーエンハーゲン,クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェックヴェルト,ホルガー
(72)【発明者】
【氏名】ティラート,ヴォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,マリタ
【審査官】三須 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-506334(JP,A)
【文献】特表2013-527208(JP,A)
【文献】特表2017-514797(JP,A)
【文献】特表2017-507154(JP,A)
【文献】特表2008-531486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物の少なくとも1つと、
下記:
(a)殺虫剤群(IRAC分類群)
(5)、(6)、(23)または(25)、または
(b)式(IIa)または(IIb)
の化合物
から選択される、群(II)の活性化合物の少なくとも1つと
を含む活性化合物の組合せ
剤であって、
ここで、(a)殺虫剤群(IRAC分類群)
(5)、(6)、(23)または(25)は以下:
(5)
(II-10)スピノサド
から選択されるニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーターであって、
式(I)の活性化合物と(II-10)スピノサドとの混合比が、重量比に基づいて、10:1~1:10であるニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター;
(6)
(II-1)アバメクチン、
(II-2)エマメクチン安息香酸塩、
または(II-4)ミルベメクチンから選択される
グルタミン酸作動性塩化物イオンチャンネル(GluCl)アロステリックモジュレーターであって、式(I)の活性化合物と(II-1)アバメクチンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-2)エマメクチン安息香酸塩との混合比、または、式(I)の活性化合物と(II-4)ミルベメクチンとの混合比が、それぞれ、重量比に基づいて、400:1~1:1、50:1~1:1、または、5:1~1:5であるグルタミン酸作動性塩化物イオンチャンネル(GluCl)アロステリックモジュレーター;
(23)
(II-6)スピロメシフェン
または(II-7)スピロテトラマトから選択される
アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬であって、式(I)の活性化合物と(II-6)スピロメシフェンとの混合比、または、式(I)の活性化合物と(II-7)スピロテトラマトとの混合比が、それぞれ、重量比に基づいて、20:1~1:10、または、30:1~1:30であるアセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬;
(25)
(II-8)シエノピラフェン
、(II-9)シフルメトフェン
、または、(II-14)ピフルブミドから選択される
ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤であって、式(I)の活性化合物と(II-8)シエノピラフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-9)シフルメトフェンとの混合比、または、式(I)の活性化合物と(II-14)ピフルブミドとの混合比が、それぞれ、重量比に基づいて、10:1~1:10、10:1~1:5、または、20:1~1:10であるミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤;
であり、
(b)式(IIa)または(IIb
)の化合物は以下:
【化2】
であ
り、
式(I)の活性化合物と式(IIa)または(IIb)の化合物との混合比が、重量比に基づいて、10:1~1:10である、活性化合物の組合せ
剤。
【請求項2】
群(II)の化合物が、式(IIa)の化合物
または式(IIb)の化合物からなる群より選択される、請求項1に記載の活性化合物の組合せ
剤。
【請求項3】
式(I)の化合物が、その(+)エナンチオマーの形態で存在するか、または、
その(+)エナンチオマーとその(-)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、前記混合物は
、少なくとも60:40の(+):(-)エナンチオマーの混合比で、
(+)エナンチオマーが富化されている、請求項
1または2に記載の活性化合物の組合せ
剤。
【請求項4】
式(I)の活性化合物と(II-1)アバメクチンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-2)エマメクチン安息香酸塩との混合比、式(I)の活性化合物と(II-4)ミルベメクチンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-6)スピロメシフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-7)スピロテトラマトとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-8)シエノピラフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-9)シフルメトフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-10)スピノサドとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-14)ピフルブミドとの混合比、式(I)の活性化合物と式(IIa)の化合物との混合比、または、式(I)の活性化合物と式(IIb)の化合物との混合比が、重量比に基づいて、それぞれ、400:1~20:1、40:1~1:1、1:1~1:2.5、10:1~1:5、10:1~1:30、5:1~1:5、5:1~1:5、5:1~1:5、10:1~1:10、5:1~1:5、または、5:1~1:5である、請求項1に記載の活性化合物の組合せ剤。
【請求項5】
式(I)の活性化合物と(II-2)エマメクチン安息香酸塩との混合比、式(I)の活性化合物と(II-6)スピロメシフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-8)シエノピラフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-9)シフルメトフェンとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-10)スピノサドとの混合比、式(I)の活性化合物と(II-14)ピフルブミドとの混合比、式(I)の活性化合物と式(IIa)の化合物との混合比、または、式(I)の活性化合物と式(IIb)の化合物との混合比が、重量比に基づいて、それぞれ、40:1~4:1、10:1~1:1、4:1~1:3、2:1~1:2、4:1~1:1、10:1~1:1、1:1~1:3、または、2:1~1:2である、請求項4に記載の活性化合物の組合せ剤。
【請求項6】
動物害虫を防除するための、請求項1~5のいずれか1項で定義される活性化合物の組合せ
剤の
非治療的目的での使用。
【請求項7】
動物害虫が昆虫
またはクモ類の害虫である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
動物害虫がダニの害虫である、請求項6に記載の使用。
【請求項9】
微生物害虫を防除するための、請求項1~5のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ
剤の
非治療的目的での使用。
【請求項10】
線虫を防除するための、請求項1~5のいずれか1項で定義される活性化合物の組合せ
剤の
非治療的目的での使用。
【請求項11】
植物強化剤としての、請求項1~5のいずれか1項に定義される活性化合物の組合せ
剤の使用。
【請求項12】
種子処理のための、請求項1から5のいずれか1項で定義される活性化合物の組合せ
剤の使用。
【請求項13】
トランスジェニック植物に対する請求項1から5のいずれか1項で定義される活性化合物の組合せ
剤の使用。
【請求項14】
請求項1~5のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ
剤を、動物または微生物の害虫および/またはその生息地に作用させることを特徴とする、動物または微生物の害虫を
非治療的目的で防除する方法。
【請求項15】
動物害虫が、昆虫また
はクモ類の害虫である、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
動物害虫が、ダニの害虫である、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
請求項1~5のいずれか1項で定義される活性化合物の組合せ
剤が、増量剤および/または界面活性剤と混合されることを特徴とする、作物保護剤の調製方法。
【請求項18】
ナシ状果、核果、熱帯果実、ナッツ、ベリー類、野菜、綿、大豆
、茶、コーヒー、トウモロコシ、コメおよび鑑賞用植物からなる群から選択される、植物またはその部分を処理するための、請求項1~5のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ
剤の使用。
【請求項19】
柑橘類およびブドウからなる群から選択される、植物またはその部分を処理するための、請求項1~5のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ剤の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性化合物の組合せに関するものであり、当該組合せは、第一に、下記式(I)の化合物の少なくとも1つ、ならびに、第二に、(a)殺虫剤群(IRAC(殺虫剤抵抗性対策委員会))の作用機序分類群(「IRAC分類群」としても指定される)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)、ならびに、(b)下記式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物から選択される群(II)の活性化合物の少なくとも一つを含む。かかる組合せは、動物および微生物害虫、例えば望まれない昆虫、特にダニ(acarids)(ダニ(mites))、線虫などを防除すること、ならびに、植物強化剤として非常に適している。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2013/092350号から、式(I)の化合物およびその製造方法は既知であり、その殺虫作用も記載されている。
【0003】
しかしながら、殺ダニおよび/または殺虫効力および/または植物、特に作物植物に関する活性スペクトラムおよび/または既知化合物の互換性は、常に満足のいくものではない。したがって、改善した性質を有する活性化合物の新規な組合せの需要は高い。
【0004】
【0005】
の化合物の少なくとも一つと、
下記:
(a)殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)、または
(b)式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物
から選択される群(II)の活性化物の少なくとも一つと
を含む活性化合物の組合せが、動物および微生物害虫の防除に、ならびに、植物強化剤として、非常に適していることが見出された。特に、活性化合物のかかる組合せは、非常に良好な殺虫、殺ダニおよび殺線虫特性を有する。
【0006】
式(I)中、交差した二重結合は、化合物のE-またはZ-異性体が可能であること、すなわち、5員環は、異なる2つの配向で存在してもよいことを示す。本発明に従うと、式(I)の化合物は、E-異性体の形態、またはZ-異性体の形態、またはE-異性体とZ-異性体との混合物の形態で存在し得る。
【0007】
活性化合物のかかる組合せは、動物および微生物害虫、例えば、昆虫、および/またはクモ形類、特にダニ(acarids)、および/または線虫、および/または菌類など、を防除するのに非常に適しており、間接的には植物防疫を改善する。さらには、活性化合物のかかる組合せは、害虫、例えば昆虫、ダニおよび植物病原体などによって生ずる、植物および植物部分の全体的な損傷、ならびに収穫された果物または野菜の損失を低減するのにも使用することができる。さらには、活性化合物のかかる組合せは、植物強化剤として非常に適している。
【0008】
驚くべきことに、本発明に従う活性化合物の組合せの、殺虫効果、および/または殺クモ形類/殺ダニ効果、および/または殺線虫効果、および/または抗菌効果、および/または殺真菌効果、および/または植物強化効果、および/または収量増加効果は、個々の活性成分の効果の合計よりも実質的に高い。単なる補完効果/相加効果ではなく、予測不可能な相乗効果が実際に存在する。
【0009】
本発明に従う活性化合物の組合せは、好ましくは、式(I)の化合物および群(II)の化合物を、相乗的に有効な量含む。群IIは、以下からなる:
(a)殺虫剤群(IRAC(殺虫剤抵抗性対策委員会))の作用機序分類群(「IRAC分類群」としても指定される)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)、ならびに、
(b)以下に示す式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物。
【0010】
したがって、群(II)の活性化合物の少なくとも1つは、(a)または(b)から選択される。これらの群(a)および(b)はさらに以下のように定義される。
【0011】
(a)殺虫剤群(IRAC分類群):
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、例えば、スピノシン系、例えばスピネトラムおよびスピノサドなど(ここでは前述した化合物が好ましい)、
(6)グルタミン酸作動性塩化物イオンチャンネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、例えば、アベルメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンおよびミルベメクチンなど(ここでは前述した化合物が好ましい);
(9)弦音器官TRPVチャンネルモジュレーター、例えば、ピメトロジンまたはピリフルキナゾンなど(ここでは前述した化合物が好ましい);
(15)0型キチン生合成の阻害剤、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロンおよびトリフルムロンなど(ここでは前述した化合物が好ましい);
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、例えば、テトロン酸誘導体およびテトラミン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマトなど(ここでは前述した化合物が好ましい);
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、例えば、ベータ-ケトニトリル誘導体、例えば、シエノピラフェン、シフルメトフェンおよびカルボキサニリド系、例えば、ピフルブミドなど(ここでは前述した化合物が好ましい);
(29)弦音器官モジュレーター(標的部位未決定)、例えば、フロカミド(ここでは前述した化合物が好ましい)。
【0012】
(b)式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物。
【0013】
【0014】
(国際公開第2006/089633 A1号から既知である。)
式(IIb)の化合物:
【化3】
【0015】
(国際公開第2008/067911 A1号から既知である。)
式(IIc)の化合物:
【化4】
【0016】
【0017】
式(IIc’)の化合物は、式(IIc)の化合物の遊離エノールであると理解されるものとする。
【0018】
群IIの混合パートナーはすべて、それらの官能基がこれを可能にする場合、適切な塩基または酸と共に塩を形成してもよい。群IIの混合パートナーはすべて、該当する場合には、互変異性体を含んでもよい。
【0019】
本明細書において「一般名」によって規定される群IIの活性化合物は既知であり、とりわけ、“The Pesticide Manual”,第16版, The British Crop Protection Council and the Royal Soc. of Chemistry, 2012および引用される文献に記載されるか、またはインターネット(例えば、 http://www.alanwood.net/pesticides)で検索することができる。特に、群IIの前記混合パートナーをさらに規定するためには、例えば、化学構造、IUPAC名またはその殺虫活性を提供するためには、先述のマニュアルまたはウェブサイトが参照されるものとする。前記群IIの混合パートナーに関する更なる情報、特に、群IIの混合パートナーそれ自体が混合物、例えばエナンチオマーの混合物である場合にはその組成物も提供されるであろう。
【0020】
例えば、化合物(II-10)「スピノサド」のデータシート(http://www.alanwood.net/pesticides/spinosad.html)から、「スピノサド」は、50~95%の(2R,3aS,5aR,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bR)-2-(6-デオキシ-2,3,4-トリ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-(4-ジメチルアミノ-2,3,4,6-テトラデオキシ-β-D-エリスロピラノシルオキシ)-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-14-メチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオンおよび50~5%の(2S,3aR,5aS,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bS)-2-(6-デオキシ-2,3,4-トリ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-(4-ジメチルアミノ-2,3,4,6-テトラデオキシ-β-D-エリスロピラノシルオキシ)-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-4,14-ジメチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオン(IUPAC)の混合物であり、CAS登録番号は168316-95-8(131929-60-7 + 131929-63-0)であり、殺虫活性を有する。
【0021】
例えば、本記載の範囲内で、活性化合物の一般名が使用される場合、各場合において、これは、一般的な誘導体、例えばエステルおよび塩など、ならびに異性体、特に光学異性体、特に商業形態(単数および複数)のすべてを包含する。エステルまたは塩が一般名によって参照される場合も、各場合において、これは、他の一般的な誘導体、例えば、他のエステルおよび塩など、遊離酸および中性化合物、ならびに異性体、特に光学異性体、特に商業形態(単数および複数)のすべてをいう。記載される化合物の名前は、一般名によって包含される化合物の少なくとも1つ、多くの場合は、好ましい化合物をいう。
【0022】
方法および使用
本発明はまた、動物または微生物害虫を防除する方法にも関し、当該方法では、本発明に従う活性化合物の組合せを動物または微生物害虫および/またはそれらの生息地に作用させる。好ましくは、動物害虫は、昆虫またはクモ形類もしくはダニ害虫である。動物または微生物害虫のかかる防除は、好ましくは、農業および林業ならびに材料保護において行われる。好ましくは、ヒトまたは動物の体の外科的または治療的処置の方法、および、ヒトまたは動物の体に対して行われる診断方法は除外される。
【0023】
本発明はまた、本発明による活性化合物の組合せの、殺虫剤の組合せとしての、特に作物保護剤としての使用に関する。本出願の文脈において、各場合にいて「農薬」の語は、「作物保護剤」の語も常に含む。
【0024】
本発明による活性化合物の組合せは、好ましくは、動物および微生物の害虫を防除するのに適している。
【0025】
本発明による活性化合物の組合せは、特に好ましくは、動物害虫、特に昆虫またはクモ類またはダニの害虫を防除するのに適している。
【0026】
本発明による活性化合物の組合せは、特に好ましくは微生物害虫を防除するのに適している。
【0027】
本発明による活性化合物の組合せは、特に好ましくは、線虫の防除に適している。
【0028】
好ましくは、そのような使用から除外されるのは、ヒトまたは動物の体の外科的または治療的処置のための使用、およびヒトまたは動物の体に対して行われる診断方法である。
本発明による活性化合物の組合せは、植物強化剤として特に好ましく使用される。
【0029】
適切な場合、本発明による活性化合物の組合せは、特定の濃度または施用率で、除草剤、薬害軽減剤、成長調節剤または植物特性を改善する薬剤として、または殺菌剤、例えば、殺菌剤(fungicide)、抗真菌剤、殺菌剤(bactericide)、殺ウイルス剤(ウイロイドに対する薬剤を含む)またはMLO(マイコプラズマ様生物)およびRLO(リケッチア様生物)に対する薬剤としても使用することができる。適切であれば、それらは、他の活性化合物の組成物の合成のための中間体または前駆体として使用することもできる。
【0030】
本発明は、作物保護剤を調製するための方法にも関し、当該方法は、本発明による活性化合物の組合せを、増量剤および/または界面活性剤と混合することを特徴とする。
【0031】
本発明は、本発明による活性化合物の組合せの、植物またはその部分を処理するための使用に関し、当該植物は、柑橘類、ナシ状果、核果、熱帯果実、ナッツ、ベリー類、野菜、綿、大豆、ブドウ、茶、コーヒー、トウモロコシ、コメおよび鑑賞用植物からなる群から選択される。
【0032】
当業者は、本願で使用される「a」または「an」の語は、状況に応じて、「ひとつ(1)」、「ひとつ(1)またはそれ以上」あるいは「少なくともひとつ(1)」を意味することを理解する。一般的に、当該語は、「ひとつ(1)またはそれ以上」あるいは「少なくともひとつ(1)」の意味をいう。しかしながら、一態様において、「a」の語は、もっぱら「ひとつ(1)」をいう。
【0033】
本発明の文脈において、「害虫の防除」とは、殺虫効力として測定される未処理植物と比較した有害な害虫の侵入の減少を意味し、好ましくは未処理植物(100%)と比較した25~50%の減少、より好ましくは未処理植物(100%)と比較した40~79%の減少、さらにより好ましくは、害虫による感染が完全に抑制される(70~100%)。コントロールは、治癒的、すなわち既に感染した植物の処置のため、またはまだ感染していない植物の保護のため、防御的であり得る。
【0034】
本発明の文脈において、「微生物害虫の防除」とは、殺真菌効力として測定された未処理植物と比較した有害微生物の侵入の減少、好ましくは未処理植物(100%)と比較した25~50%の減少、より好ましくは未処理植物(100%)と比較した40~79%の減少を意味し、さらに好ましくは、有害微生物による感染が完全に抑制される(70~100%)。コントロールは、治癒的、すなわち既に感染した植物の処置のため、またはまだ感染していない植物の保護のため、防御的であり得る。
【0035】
ダニはクモ綱のダニ亜綱(ダニとしても知られる)に属する節足動物である。バナナとオオバコはバショウ科のMusa属に属する。
【0036】
柑橘類はミカン科の顕花植物の一般的な語であり、属(柑橘)である。柑橘類の語には、オレンジ(C.sinensis)、レモン(C.limon)、グレープフルーツ(C.paradisi)およびライム(各種、主にC.aurantifolia、キーライム)が含まれる。
【0037】
ナシ(Pome)は、バラ科の亜種マリナエ(Malinae)の顕花植物によって生産される果物、およびこれらの果物を生産する植物の一般的な語である。ナシ(Pome)は、付属組織に囲まれた1つ以上の心皮で構成される付属果物である。ナシ(Pome)に分類される果物を生産する植物の例は、リンゴ、ビワ、ナシ(pear)、ピラカンサ、およびマルメロである。
【0038】
本明細書で使用される野菜は、ブロッコリー、カリフラワー、アーティチョークおよびケッパーなどの花芽野菜;ケール、ホウレンソウ(Spinacia oleracea)、ルッコラ(Eruca sativa)、レタス(Lactuca sativa)などの葉野菜;コールラビなどの茎野菜;アスパラガス、タケノコ、ジャガイモ(Solarium tuberosum L)およびサツマイモ(Ipomoea batatas)などの茎の芽野菜;ニンジン(Daucus carota)、パースニップ(Pastinaca sativa)、ビート(Beta vulgaris)、および大根(Raphanus sativus)などの根菜;タマネギ、ニンニク、アリウム属のエシャロットなどの球根野菜;トマト(Solarium lycopersicum)、キュウリ(Cucumis sativus)、ズッキーニ、カボチャ、カボチャ属の種Cucurbita pepo、コショウ(ナス科)、ナス;豆(インゲンマメ)およびエンドウ(Pisum sativum)からなるリストから選択される食用植物またはその部分を指す。。
【0039】
核果はすべて、サクラ属の種である。核果として分類される果実を生産する植物の例としては、例えば桃、ネクタリン、プラム、アプリコット、チェリーが挙げられる。亜熱帯および熱帯果物は、亜熱帯または熱帯の地理的および気候的地域に固有の植物によって生産される果物である。亜熱帯または熱帯の果物に分類される果物を生産する植物の例は、例えばアボカド、バナナ、チェリモヤ、ナツメヤシ、ドラゴンフルーツ、ドリアン、イチジク、グアバ、ジャックフルーツ、キウイ、ライチ、マンゴー、マンゴスチン、パッションフルーツ、パパイヤ、パイナップル、カキ、ザクロ、ランブータン、スターフルーツ。ナッツとは、例えばアーモンド、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、ピーナツ、ピーカン、パインナッツ、ピスタチオおよびクルミのような硬い壁の食用の穀粒を指す。
【0040】
ベリー類は、通常、ジューシーで、丸く、鮮やかな色をした、甘いか又は酸っぱい小さな食用果実であり、核(stone)や種(pit)はないが、例えば、ブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、カラント、ニワトコ、グズベリー、ブドウ、ラズベリー、イチゴなどとして種子が存在することがある。
【0041】
観賞用植物は、庭や景観デザインにおける装飾目的で、観葉植物として、切り花や標本の展示用に育てられた植物であり、例えば、バラ、菊、チューリップなどである。
【0042】
個々の実施形態は、本発明による活性化合物の組合せを指し、群(II)の化合物は、(a)殺虫剤群(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)からなる群から選択される。
【0043】
別の実施形態は、本発明による活性化合物の組合せを指し、群(II)の化合物は、(b)式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物からなる群より選択される。
【0044】
式(I)の化合物は、(+)または(-)の比旋光度を有する2つのエナンチオマーを形成するようにキラルなスルホキシド基を有する:
【化6】
【0045】
式(I)の化合物の2つのエナンチオマーについては、(+)エナンチオマーが(R)-エナンチオマーであり、(S)-エナンチオマーが(-)エナンチオマーであること、すなわち、式(I-A)の化合物も(R)-エナンチオマーであり、式(I-B)の化合物も(S)-エナンチオマーであることが理解されるべきである。
【0046】
アキラルな出発物質からの合成では、ラセミ体が存在するように2つのエナンチオマーが等量生成する。ラセミ体の個々のエナンチオマーへの分離は、文献(国際公開第2013/092350号)から既知である。
【0047】
したがって、本発明は、式(I)の化合物のラセミ体、または(+)もしくは(-)エナンチオマーと、群(II)の活性化合物の少なくとも1つとを含む、活性化合物の組合せを提供する。好ましくは、式(I)の化合物およびその塩の光学活性な立体異性体形態が本発明に従って使用され、特に好ましくはその(+)エナンチオマーである。
【0048】
個々の実施形態は、式(I)の化合物のE-異性体のラセミ体、または(+)もしくは(-)エナンチオマーと、群(II)の活性化合物の少なくとも1つとを含む、活性化合物の組合せを指す。
【0049】
好ましくは、式(I)の化合物およびその塩の光学活性な立体異性体が本発明に従って使用され、特に好ましくはその(+)エナンチオマーである。
【0050】
別の個々の実施形態は、式(I)の化合物のZ-異性体のラセミ体、または(+)もしくは(-)エナンチオマーと、群(II)の活性化合物の少なくとも1つとを含む、活性化合物の組合せを指す。好ましくは、式(I)の化合物およびその塩の光学活性な立体異性体が本発明に従って使用され、特に好ましくはその(+)エナンチオマーである。
【0051】
別の個々の実施形態は、式(I)の化合物がそのラセミ体の形態で存在する、本発明による活性化合物の組合せを指す。
【0052】
別の個々の実施形態は、式(I)の化合物のE-異性体がそのラセミ体の形態で存在する、本発明による活性化合物の組合せを指す。
【0053】
別の個々の実施形態は、式(I)の化合物のZ-異性体がそのラセミ体の形態で存在する、本発明による活性化合物の組合せを指す。
【0054】
別の個々の実施形態は、本発明による活性化合物の組合せを指し、式(I)の化合物は、その(+)エナンチオマーの形態で存在するか、またはその(+)エナンチオマーとその(-)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、(+)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(+):(-)エナンチオマーの混合比で存在する。
【0055】
別の個々の実施形態は、本発明による活性化合物の組合せを指し、ここで、式(I)の化合物のE-異性体は、その(+)エナンチオマーの形態で存在するか、またはその(+)エナンチオマーとその(-)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、(+)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(+):(-)エナンチオマーの混合比で存在する。
【0056】
別の個々の実施形態は、本発明による活性化合物の組合せを指し、ここで、式(I)の化合物のZ-異性体は、その(+)エナンチオマーの形態で存在するか、またはその(+)エナンチオマーとその(-)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、(+)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(+):(-)エナンチオマーの混合比で存在する。
【0057】
活性化合物の組合せも参照され、ここで、式(I)の化合物は、その(-)エナンチオマーの形態で存在するか、または、その(-)エナンチオマーとその(+)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、その(-)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(-):(+)エナンチオマーエナンチオマーの混合比で存在する。
【0058】
活性化合物の組合せも参照され、ここで、式(I)の化合物のE-異性体は、その(-)エナンチオマーの形態で存在するか、または、その(-)エナンチオマーとその(+)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、その(-)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(-):(+)エナンチオマーエナンチオマーの混合比で存在する。
【0059】
活性化合物の組合せも参照され、ここで、式(I)の化合物のZ-異性体は、その(-)エナンチオマーの形態で存在するか、または、その(-)エナンチオマーとその(+)エナンチオマーとの混合物の形態で存在し、この混合物は、その(-)エナンチオマーが富化され、好ましくは少なくとも60:40の、より好ましくは少なくとも70:30、75:25、80:20、85:15および90:10の(-):(+)エナンチオマーエナンチオマーの混合比で存在する。
【0060】
以下に、群(II)のより好ましい化合物を記載する。
【0061】
(a)殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)からのより好ましい混合パートナーは以下の通りである。
【0062】
(II-1)アバメクチン(IUPAC名:Bayer命名法によって拡張される:80%超の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6S,6’R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)-6’-[(S)-sec-ブチル]-21,24-ジヒドロキシ-5’,11,13,22-テトラメチル-2-オキソ(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(5’,6’-ジヒドロ-2’H-ピラン)-12-イル 2,6-ジデオキシ-4-O-(2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシドと20%未満の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6S,6’R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)-21,24-ジヒドロキシ-6’-イソプロピル-5’,11,13,22-テトラメチル-2-オキソ-(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(5’,6’-ジヒドロ-2’H-ピラン)-12-イル 2,6-ジデオキシ-4-O-(2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシドとの混合物;または架橋縮合環系命名法:80%超の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-6’-[(S)-sec-ブチル]-5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-ドデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,8,19-テトラメチル-17-オキソスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル 2,6-ジデオキシ-4-O-(2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシドと20%未満の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-ドデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-6’-イソプロピル-5’,6,8,19-テトラメチル-17-オキソスピロ-[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル 2,6-ジデオキシ-4-O-(2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-メチル-α-L-アラビノ-ヘキソピラノシドとの混合物;CAS登録番号71751-41-2);
(II-2)エマメクチン安息香酸塩(IUPAC名:Bayer命名法によって拡張される:90%超の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6S,6’R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)-6’-[(S)-sec-ブチル]-21,24-ジヒドロキシ-5’,11,13,22-テトラメチル-2-オキソ-(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(5’,6’-ジヒドロ-2’H-ピラン)-12-イル 2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-4-O-(2,4,6-トリデオキシ-3-O-メチル-4-メチルアミノ-α-L-リキソ-ヘキサピラノシル)-α-L-アラビノ-ヘキサビラノシドベンゾエートと10%未満の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6S,6’R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)-21,24-ジヒドロキシ-6’-イソプロピル-5’,11,13,22-テトラメチル-2-オキソ-(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(5’,6’-ジヒドロ-2’H-ピラン)-12-イル 2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-4-O-(2,4,6-トリデオキシ-3-O-メチル-4-メチルアミノ-α-L-リキソ-ヘキサピラノシル)-α-L-アラビノ-ヘキサビラノシドベンゾエートとの混合物;または架橋縮合環系命名法:90%超の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-6’-[(S)-sec-butyl]-5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-ドデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,8,19-テトラメチル-17-オキソスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル 2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-4-O-(2,4,6-トリデオキシ-3-O-メチル-4-メチルアミノ-α-L-リキソ-ヘキサピラノシル)-α-L-アラビノ-ヘキサビラノシドベンゾエートと10%未満の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7S,11R,13S,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-ドデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-6’-イソプロピル-5’,6,8,19-テトラメチル-17-オキソスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル 2,6-ジデオキシ-3-O-メチル-4-O-(2,4,6-トリデオキシ-3-O-メチル-4-メチルアミノ-α-L-リキソ-ヘキサピラノシル)-α-L-アラビノ-ヘキサビラノシドベンゾエートとの混合物;CAS登録番号155569-91-8(以前の137512-74-4および179607-18-2));
(II-3)レピメクチン(IUPAC名:Bayer命名法によって拡張される:80~100%の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6R,6’R,8R,12R,13S,20R,21R,24S)-6’-エチル-21,24-ジヒドロキシ-5’,11,13,22-テトラメチル-2-オキソ-(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(テトラヒドロピラン)-12-イル (Z)-2-メトキシイミノ-2-フェニルアセタートと20~0%の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6R,6’R,8R,12R,13S,20R,21R,24S)-21,24-ジヒドロキシ-5’,6’,11,13,22-ペンタメチル-2-オキソ-(3,7,19-トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(テトラヒドロピラン)-12-イル (Z)-2-メトキシイミノ-2-フェニルアセタートとの混合物;または架橋縮合環系命名法:80~100%の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7R,11R,13R,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-6’-エチル-3’,4’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-テトラデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,8,19-テトラメチル-17-オキソスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル (Z)-2-メトキシイミノ-2-フェニルアセタートと20~0%の(2aE,4E,8E)-(5’S,6S,6’R,7R,11R,13R,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-3’,4’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-テトラデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,6’,8,19-ペンタメチル-17-オキソスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-7-イル (Z)-2-メトキシイミノ-2-フェニルアセタートとの混合物;CAS登録番号171249-05-1(6’-エチル)および 171249-10-8(6’-メチル);
(II-4)ミルべメクチン(IUPAC名:Bayer命名法によって拡張される:70%の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6R,6’R,8R,13R,20R,21R,24S)-6’-エチル-21,24-ジヒドロキシ-5’,11,13,22-テトラメチル-(3,7,19-オリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(テトラヒドロピラン)-2-オンと30%の(10E,14E,16E)-(1R,4S,5’S,6R,6’R,8R,13R,20R,21R,24S)-21,24-ジヒドロキシ-5’,6’,11,13,22-ペンタメチル-(3,7,19-オリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ-10,14,16,22-テトラエン)-6-スピロ-2’-(テトラヒドロピラン)-2-オンとの混合物;または架橋縮合環系命名法:70%の(2aE,4E,8E)-(5’S,6R,6’R,11R,13R,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-6’-エチル-3’,4’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-テトラデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,8,19-テトラメチルスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-17-オンと30%の(2aE,4E,8E)-(5’S,6R,6’R,11R,13R,15S,17aR,20R,20aR,20bS)-3’,4’,5’,6,6’,7,10,11,14,15,17a,20,20a,20b-テトラデカヒドロ-20,20b-ジヒドロキシ-5’,6,6’,8,19-ペンタメチルスピロ[11,15-メタノ-2H,13H,17H-フロ[4,3,2-pq][2,6]ベンゾジオキサシクロオクタデシン-13,2’-[2H]ピラン]-17-オンとの混合物;CAS登録番号51596-10-2(ミルベマイシンA3) + 51596-11-3 ミルベマイシンA4);
(II-5)スピロジクロフェン(IUPAC名:3-(2,4-ジクロロフェニル)-2-オキソ-1-オキサスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル 2,2-ジメチルブチラート;CAS登録番号148477-71-8);
(II-6)スピロメシフェン(IUPAC名:3-メシチル-2-オキソ-1-オキサスピロ[4.4]ノナ-3-エン-4-イル 3,3-ジメチルブチラート;CAS登録番号283594-90-1);
(II-7)スピロテトラマト(IUPAC名:シス-4-(エトキシカルボニルオキシ)-8-メトキシ-3-(2,5-キシリル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン;CAS登録番号203313-25-1);
(II-8)シエノピラフェン(IUPAC名:(E)-2-(4-tert-ブチルフェニル)-2-シアノ-1-(1,3,4-トリメチルピラゾール-5-イル)ビニル 2,2-ジメチルプロピオナート;CAS登録番号560121-52-0);
(II-9)シフルメトフェン(IUPAC名:2-メトキシエチル(RS)-2-(4-tert-ブチルフェニル)-2-シアノ-3-オキソ-3-(α,α,α-トリフルオロ-o-トリル)プロピオナート;CAS登録番号400882-07-7);
(II-10)スピノサド(IUPAC名:50~95%の(2R,3aS,5aR,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bR)-2-(6-デオキシ-2,3,4-トリ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-(4-ジメチルアミノ-2,3,4,6-テトラデオキシ-β-D-エリスロピラノシルオキシ)-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-14-メチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオンと50~5%の(2S,3aR,5aS,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bS)-2-(6-デオキシ-2,3,4-トリ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-(4-ジメチルアミノ-2,3,4,6-テトラデオキシ-β-D-エリスロピラノシルオキシ)-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-4,14-ジメチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオンとの混合物;CAS登録番号168316-95-8(131929-60-7 + 131929-63-0));
(II-11)スピネトラム(IUPAC名:架橋縮合環系命名法:50~90%の(2R,3aR,5aR,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bR)-2-(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチルピラン-2-イルオキシ]-9-エチル-2,3,3a,4,5,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-14-メチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオンと50~10%の(2S,3aR,5aS,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bS)-2-(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-13-[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチルピラン-2-イルオキシ]-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b-テトラデカヒドロ-4,14-ジメチル-1H-as-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオンとの混合物;またはBayer命名法によって拡張される:50~90%の(1S,2R,5R,7R,9R,10S,14R,15S,19S)-7-(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-15-[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチルピラン-2-イルオキシ]-19-エチル-14-メチル-20-オキサテトラシクロ[10.10.0.02,10.05,9]ドコサ-11-エン-13,21-ジオンと50~10%の(1S,2S,5R,7S,9S,10S,14R,15S,19S)-7-(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシルオキシ)-15-[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチルピラン-2-イルオキシ]-19-エチル-4,14-ジメチル-20-オキサテトラシクロ[10.10.0.02,10.05,9]ドコサ-3,11-ジエン-13,21-ジオンとの混合物;CAS登録番号187166-40-1 + 187166-15-0);
(II-12)フロニカミド(IUPAC名:N-シアノメチル-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド;CAS登録番号158062-67-0);
(II-13)ピメトロジン(IUPAC名:(E)-4,5-ジヒドロ-6-メチル-4-(3-ピリジルメチレンアミノ)-1,2,4-トリアジン-3(2H)-オン;CAS登録番号123312-89-0));
(II-14)ピフルブミド(IUPAC名:3’-イソブチル-N-イソブチリル-1,3,5-トリメチル-4’-[2,2,2-トリフルオロ-1-メトキシ-1-(トリフルオロメチル)エチル]ピラゾール-4-カルボキサニリド;CAS登録番号 926914-55-8).
殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)の特に好ましい混合パートナーは以下である:
(II-1)アバメクチン、(II-2)エマメクチン安息香酸塩、(II-4)ミルべメクチン、(II-6)スピロメシフェン、(II-7)スピロテトラマト、(II-8)シエノピラフェン、(II-9)シフルメトフェン、(II-10)スピノサド、および(II-14)ピフルブミド。
【0063】
1つの好ましい態様は、式(I)の化合物と、好ましいものとして上に定義された殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)からの混合パートナーから選択される群(II)の化合物とを含む組合せを指す。
【0064】
1つの好ましい態様は、式(I)の化合物と、より好ましいものとして上に定義された殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)からの混合パートナーから選択される群(II)の化合物とを含む組合せを指す。
【0065】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と、特により好ましいものとして上に定義された殺虫剤群(IRAC分類群)(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)からの混合パートナーから選択される群(II)の化合物とを含む組合せを指す。
【0066】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-1)アバメクチンとを含む組合せを指す。
【0067】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-2)エマメクチン安息香酸塩とを含む組合せを指す。
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-4)ミルベメクチンとを含む組合せを指す。
【0068】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-6)スピロメシフェンとを含む組合せを指す。
【0069】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-7)スピロテトラマットとを含む組合せを指す。
【0070】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-8)シエノピラフェンとを含む組合せを指す。
【0071】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-9)シフルメトフェンとを含む組合せを指す。
【0072】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-10)スピノサドとを含む組合せを指す。
【0073】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と(II-14)ピフルブミドとを含む組合せを指す。
【0074】
(b)式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の(b)化合物からなる群からの、より好ましい混合パートナーは:式(IIa)の化合物、式(IIb)の化合物、式(IIc)の化合物、式(IIc’)の化合物である。
【0075】
式(IIa)または(IIb)の(b)化合物からなる群からの特に好ましい混合パートナーは:式(IIa)の化合物、式(IIb)の化合物である。
【0076】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と式(IIa)の化合物とを含む組合せを指す。
【0077】
別の好ましい態様は、式(I)の化合物と式(IIb)の化合物とを含む組合せを指す。
【0078】
別の個々の態様は、式(I)の化合物と式(IIc)の化合物とを含む組合せを指す。
【0079】
別の個々の態様は、式(I)の化合物と式(IIc’)の化合物とを含む組合せを指す。
【0080】
混合比
本発明の活性化合物の組合せ中の活性化合物が特定の重量比で存在する場合、相乗効果は特に顕著である。しかしながら、活性化合物の組合せにおける活性化合物の重量比は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、本発明による組合せは、活性化合物(I)および(a)殺虫剤群(5)、(6)、(9)、(15)、(23)、(25)および(29)、ならびに、(b)式(IIa)または(IIb)または(IIc)または(IIc’)の化合物から選択される群(II)の活性化合物を含み、好ましい、より好ましい、および、特に好ましい混合比は、以下の通りである。
【0081】
好ましい混合比は、125:1~1:125、例えば100:1~1:100または75:1~1:75である。
【0082】
より好ましい混合比は、50:1~1:50、例えば50:1~1:15もしくは1:15~50:1、または20:1~1:20もしくは20:1~1:15、または15:1~1:20もしくは15:1~1:15、または10:1~1:10もしくは5:1~1:5である。
【0083】
式(I)の化合物および式(II)の化合物とのいくつかの特定の組合せの特に好ましい混合比を、表1に示す。したがって、示された混合比の各々における、式(I)の化合物と、群(II)の示された混合パートナーとの活性化合物の組合せの各々はそれぞれ、本発明の好ましい態様である。
【表1】
【0084】
混合比は重量比に基づく。この比は、式(I)の活性化合物:群(II)の活性化合物を意味すると理解されるべきである。
【0085】
追加の混合パートナー
さらに、本発明による活性化合物の組合せ、および、特に表1に列挙した活性化合物の組合せは、殺真菌剤、殺虫剤または生物学的防除剤から選択される1種以上のさらなる活性物質、すなわち少なくとも1つのさらなる殺真菌または殺虫活性添加剤を含有してもよい。好ましくは、このようなさらなる活性添加剤は、下記の群(1)~(30)から選択される。ここで慣用名により同定される活性化合物は公知であり、例えば、農薬ハンドブック(「The Pesticide Manual」第16版、British Crop Protection Council2012)に記載されているか、またはインターネット(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)に見出すことができる。分類は、本特許出願時の現行のIRAC作用機序分類スキームに基づく。
【0086】
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、好ましくは、アラニカーブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、バトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フォルメタナタ、フラティオカーブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メトミル、メトルカーブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオフェノキ、トリオザマタ、トリメサカーブ、XMCおよびキシリルカーブから選択されるカルバメート、またはアセフェート、アザメトヒフォス、アジニンフォス-エチル、アジニンフォス-メチル、カデュサホス、クロルエトキシフォス、クロルフェンビンフォス、クロルメフォス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトンs-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エソプロフォス、ファムフル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアザート、ヘプタノフォス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピルO-(メトキシアミノチオフォスフォリル)サリチル酸塩、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン-メチル、フェント酸塩、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミドフォス-メチル、ホスフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロフォス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルフォテプ、タブピリムフォス、テメホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロロフォンおよびバミドチオン。
【0087】
(2)GABA作動性塩素チャンネル遮断薬、好ましくはクロルデン及びエンドスルファンから選択されるシクロジエン-有機塩素、又はフェニルピラゾレス(フィプロレス)、例えばエチプロール及びフィプロニル。
【0088】
(3)ナトリウムチャネル調節剤、好ましくは、アクリナトリン、アレスリン、d-シス-トランスアレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンs-シクロペンテニル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロセリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ-1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハーフェンプロックス、イミプロトリン、カデトリン、モンフルオロトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレトリン(除虫菊)、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン及びトランスフルトリン又はDDT若しくはメトキシクロル。
【0089】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、好ましくはアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド及びチアメトキサム、又はニコチン又はスルフォキサフロー又はフルピラジフロンから選択されるネオニコチノイド系。
【0090】
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、好ましくはスピネトラム及びスピノサドから選択されるスピノシン系。
【0091】
(6)グルタミン酸作動性塩素イオンチャンネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、好ましくはアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン及びミルベメクチンから選択されるアベルメクチン系/ミルベマイシン系。
【0092】
(7)幼若ホルモン類似体、好ましくはヒドロプレン、キノピレネ及びメトプレン、又はフェノキシカルブ又はピリプロキシフェンから選択される幼若ホルモン類似体。
【0093】
(8)種々の非特異的(マルチサイト)阻害剤、好ましくは、臭化メチル及び他のハロゲン化アルキルから選択されるハロゲン化アルキル、又はクロロピクリン、又はスルフリルフルオリド、又はホウ砂、又は吐酒石、又はジアゾメト及びメタムから選択されるメチルイソシアネート発生剤。
【0094】
(9)ピメトロジン及びピリフルキナゾンから選択される弦音器官TRPVチャンネル調節剤。
【0095】
(10)クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ディフロビダジンおよびエトキサゾールから選択されるダニ増殖阻害剤。
【0096】
(11)昆虫中腸膜の微生物ディスラプター(バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)から選択される)、及び、Bt植物タンパク質(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3BbおよびCry34Ab1/35Ab1から選択される)。
【0097】
(12)ミトコンドリアATPシンターゼの阻害剤、好ましくはジアフェンチウロンから選択されるATP破壊剤、またはアゾシクロチン、シヘキサチンおよびフェンブタチンオキサイドから選択される有機スズ化合物、またはプロパルギットもしくはテトラジフォン。
【0098】
(13)クロルフェナピル、DNOC及びサルフルアミドから選択されるプロトン勾配の崩壊を介した酸化的リン酸化の脱共役剤。
【0099】
(14)ベンスルタップ、塩酸カルタップ、チオシラムおよびチオサルタップナトリウムから選択されるニコチン性アセチルコリン受容体チャンネル遮断薬。
【0100】
(15)ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフラムロン、テフルベンズロン及びトリフルムロンから選択される、0型キチン生合成阻害剤。
【0101】
(16)ブプロフェジンから選択される、1型キチン生合成阻害剤。
【0102】
(17)シロマジンから選択される脱皮撹乱物質(特に双翅類のための)。
【0103】
(18)クロマフェノジド、ハロフェノサイド、メトキシフェノジド及びテブフェノジドから選択されるエクジソン受容体アゴニスト。
【0104】
(19)アミトラズから選択されるオクトパミン受容体アゴニスト。
【0105】
(20)ヒドラメチルノン、アセキノシルおよびフルアクリピリムから選択されるミトコンドリア複合体III型電子伝達阻害剤。
【0106】
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、好ましくはフェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラドおよびトルフェンピラドから選択されるMETIダニ駆除剤、またはロテノン(Derris)。
【0107】
(22)インドキサカルブ及びメタフルミゾンから選択される電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬。
【0108】
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤、好ましくはスピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマトから選択されるテトロン酸およびテトラミン酸誘導体。
【0109】
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害剤、好ましくはリン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィンおよびリン化亜鉛から選択されるホスフィン、またはシアン化カルシウム、シアン化カリウムおよびシアン化ナトリウムから選択されるシアン化物。
【0110】
(25)ミトコンドリア複合体II型電子伝達阻害剤、好ましくはシエノピラフェンおよびシフルメトフェンから選択されるβ-ケトニトリル誘導体、およびピフルブミドから選択されるカルボキサニリド系。
【0111】
(28)リアノジン受容体モジュレーター、好ましくはクロラントラニリプロール、シアントラニリプロールおよびフルベンジアミドから選択されるジアミド系。
【0112】
(29)フロニカミドから選択される弦音器官モジュレータ(標的部位未決定)。
【0113】
(30)以下から選択されるさらなる活性成分:アフィドピロペン、アフォキソレイナー、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロフラニリド(broflanilide)、ブロモプロピレート、キノメチオナート、クロロプラレトリン(chloroprallethrin)、氷晶石(cryolite)、シクラニリプロール、シクロキサプリド(cycloxaprid)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジコホル、ε-メトフルトリン(epsilon metofluthrin)、ε-モムフルトリン(epsilon momfluthrin)、フロメトキン、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)、フルエンスルホン、フルフェネリム、フルフェノキシストロビン、フルフィプロール、フルヘキサホン(fluhexafon)、フルオピラム、フルララネル、フルキサメタミド、フフェノジド(fufenozide)、グアジピル(guadipyr)、ヘプタフルトリン、イミダクロチズ、イプロジオン、κ-ビフェントリン、κ-テフルトリン、ロチラネル(lotilaner)、メペルフルトリン、パイコングディング(paichongding)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、スピロブジクロフェン(spirobudiclofen)、テトラメチルフルトリン、テトラニリプロール(tetraniliprole)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)、チゴラネル(tigolaner)、チオキサザフェン、チオフルオキシメート(thiofluoximate)、トリフルメゾピリム、及び、ヨードメタン;さらに、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)に基づく調製物(I-1582, BioNeem, Votivo)、及び、以下の化合物: 1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン(WO2006/043635から既知)(CAS 885026-50-6)、{1’-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]-5-フルオロスピロ[インドール-3,4’-ピペリジン]-1(2H)-イル}(2-クロロピリジン-4-イル)メタノン(WO2003/106457から既知)(CAS 637360-23-7)、2-クロロ-N-[2-{1-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]ピペリジン-4-イル}-4-(トリフルオロメチル)フェニル]イソニコチンアミド(WO2006/003494から既知)(CAS 872999-66-1)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(WO2010052161から既知)(CAS 1225292-17-0)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル エチルカルボネート(EP2647626から既知)(CAS-1440516-42-6)、4-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-6-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-5-フルオロピリミジン(WO2004/099160から既知)(CAS 792914-58-0)、PF1364(JP2010/018586から既知)(CAS Reg.No.1204776-60-2)、N-[(2E)-1-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]ピリジン-2(1H)-イリデン]-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(WO2012/029672から既知)(CAS 1363400-41-2)、(3E)-3-[1-[(6-クロロ-3-ピリジル)メチル]-2-ピリジリデン]-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オン(WO2013/144213から既知)(CAS 1461743-15-6)、N-[3-(ベンジルカルバモイル)-4-クロロフェニル]-1-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2010/051926から既知)(CAS 1226889-14-0)、5-ブロモ-4-クロロ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキサミド(CN103232431から既知)(CAS 1449220-44-3)、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(トランス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド及び4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド(WO2013/050317A1から既知)(CAS 1332628-83-7)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミド、(+)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミド及び(-)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミド(WO2013/162715A2、WO2013/162716A2、US2014/0213448A1から既知)(CAS 1477923-37-7)、5-[[(2E)-3-クロロ-2-プロペン-1-イル]アミノ]-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-[(トリフルオロメチル)スルフィニル]-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル(CN101337937Aから既知)(CAS 1105672-77-2)、3-ブロモ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-[(メチルアミノ)チオキソメチル]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド、(Liudaibenjiaxuanan、CN103109816Aから既知)(CAS 1232543-85-9);N-[4-クロロ-2-[[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-3-(フルオロメトキシ)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2012/034403A1から既知)(CAS 1268277-22-0)、N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2011/085575A1から既知)(CAS 1233882-22-8)、4-[3-[2,6-ジクロロ-4-[(3,3-ジクロロ-2-プロペン-1-イル)オキシ]フェノキシ]プロポキシ]-2-メトキシ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(CN101337940A)(CAS 1108184-52-6から既知);(2E)-及び2(Z)-2-[2-(4-シアノフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]-N-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラジンカルボキサミド(CN101715774Aから既知)(CAS 1232543-85-9);3-(2,2-ジクロロエテニル)-2,2-ジメチル-4-(1H-ベンズイミダゾール-2-イル)フェニル-シクロプロパンカルボン酸エステル(CN103524422Aから既知)(CAS 1542271-46-4);(4aS)-7-クロロ-2,5-ジヒドロ-2-[[(メトキシカルボニル)[4-[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ[1,2-e][1,3,4]オキサジアジン-4a(3H)-カルボン酸メチルエステル(CN102391261Aから既知)(CAS 1370358-69-2);6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-1-[N-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート]-α-L-マンノピラノース(US2014/0275503A1から既知)(CAS 1181213-14-8);8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 1253850-56-4)、(8-アンチ)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 933798-27-7)、(8-シン)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(WO2007040280A1、WO2007040282A1から既知)(CAS 934001-66-8)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)チオ]プロパンアミド(WO2015/058021A1、WO2015/058028A1から既知)(CAS 1477919-27-9)、及び、N-[4-(アミノチオキソメチル)-2-メチル-6-[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(CN103265527Aから既知)(CAS 1452877-50-7、5-(1,3-ジオキサン-2-イル)-4-[[4-(トリフルオロメチル)フメニル]メトキシ]-ピリミジン(WO2013/115391A1から既知)(CAS 1449021-97-9)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(WO2010/066780A1、WO2011/151146A1から既知)(CAS 1229023-34-0)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン(WO2014/187846A1から既知)(CAS1638765-58-8);3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル-炭酸エチルエステル(WO2010/066780A1、WO2011151146A1から既知)(CAS1229023-00-0)、N-[1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロ-アセタミド(DE3639877A1,WO2012029672A1から既知)(CAS1363400-41-2)、[N(E)]-N-[1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロアセタミド、(WO2016005276A1から既知)(CAS1689566-03-7)、[N(Z)]-N-[1-[(6-クロロ-3
-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロアセタミド、(CAS1702305-40-5)、3-エンド-3-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]オキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン(WO2011/105506A1、WO2016/133011A1から既知)(CAS1332838-17-1)。
【0114】
活性化合物の組合せは、好ましくは殺虫剤として使用することができる。それらは、正常な感受性および抵抗性の種に対して、および発生のすべてまたは一部の段階に対して活性である。上記の有害生物には以下のものが含まれる。
【0115】
節足動物門の害虫、特に、クモ綱(Arachnida)の、例えば、アカルス属種(Acarus spp.)、例えば、アカルス・シロ(Acarus siro)、アケリア・クコ(Aceria kuko)、アケリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクロプス属種(Aculops spp.)、アクルス属種(Aculus spp.)、例えば、アクルス・フォクケウイ(Aculus fockeui)、アクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、アムフィテトラニクス・ビエネンシス(Amphitetranychus viennensis)、アルガス属種(Argas spp.)、ボオフィルス属種(Boophilus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)、例えば、ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis)、ブリオビア・グラミヌム(Bryobia graminum)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praetiosa)、セントルロイデス属種(Centruroides spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、デルマトファゴイデス・プテロニシヌス(Dermatophagoides pteronyssinus)、デルマトファゴイデス・ファリナエ(Dermatophagoides farinae)、デルマセントル属種(Dermacentor spp.)、エオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)、例えば、エオテトラニクス・ヒコリアエ(Eotetranychus hicoriae)、エピトリメルス・ピリ(Epitrimerus pyri)、エウテトラニクス属種(Eutetranychus spp.)、例えば、エウテトラニクス・バンクシ(Eutetranychus banksi)、エリオフィエス属種(Eriophyes spp.)、例えば、エリオフィエス・ピリ(Eriophyes pyri)、グリシファグス・ドメスチクス(Glycyphagus domesticus)、ハロチデウス・デストルクトル(Halotydeus destructor)、ヘミタロソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、例えば、ヘミタロソネムス・ラツス(Hemitarsonemus latus)(=ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus))、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イキソデス属種(Ixodes spp.)、ラトロデクツス属種(Latrodectus spp.)、ロキソスケレス属種(Loxosceles spp.)、ネウトロムビクラ・アウツムナリス(Neutrombicula autumnalis)、ヌフェルサ属種(Nuphersa spp.)、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)、例えば、オリゴニクス・コフェアエ(Oligonychus coffeae)、オリゴニクス・コニフェラルム(Oligonychus coniferarum)、オリゴニクス・イリシス(Oligonychus ilicis)、オリゴニクス・インジクス(Oligonychus indicus)、オリゴニクス・マンギフェルス(Oligonychus mangiferus)、オリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis)、オリゴニクス・プニカエ(Oligonychus punicae)、オリゴニクス・イオテルシ(Oligonychus yothersi)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)、オルニトニスス属種(Ornithonyssus spp.)、パノニクス属種(Panonychus spp.)、例えば、パノニクス・シトリ(Panonychus citri)(=メタテトラニクス・シトリ(Metatetranychus citri))、パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi)(=メタテトラニクス・ウルミ(Metatetranychus ulmi))、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、プラチテトラニクス・ムルチジギツリ(Platytetranychus multidigituli)、ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス属種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ステネオタルソネムス属種(Steneotarsonemus spp.)、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotarsonemus spinki)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、例えば、タルソネムス・コンフスス(Tarsonemus confusus)、タルソネムス・パリズス(Tarsonemus pallidus)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、例えば、テトラニクス・カナデンシス(Tetranychus canadensis)、テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus)、テトラニクス・ツルケスタニ(Tetranychus turkestani)、テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)、トロムビクラ・アルフレズゲシ(Trombicula alfreddugesi)、バエジョビス属種(Vaejovis spp.)、バサテス・リコペルシシ(Vasates lycopersici);
キロポーダ目(Chilopoda)の、例えば、ゲオフィルス属種(Geophilus spp.)、スクチゲラ属種(Scutigera spp.);
トビムシ目(Collembola)又はトビムシ綱の、例えば、オニキウルス・アルマツス(Onychiurus armatus); スミンツルス・ビリジス(Sminthurus viridis);
ヤスデ綱(Diplopoda)の、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus);
昆虫綱(Insecta)の、例えば、ゴキブリ目(Blattodea)の、例えば、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ブラッテラ・アサヒナイ(Blattella asahinai)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロボプテラ・デシピエンス(Loboptera decipiens)、ネオスチロピガ・ロムビフォリア(Neostylopyga rhombifolia)、パンクロラ属種(Panchlora spp.)、パルコブラッタ属種(Parcoblatta spp.)、ペリプラネタ属種(Periplaneta spp.)、例えば、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ペリプラネタ・アウストララシアエ(Periplaneta australasiae)、ピクノセルス・スリナメンシス(Pycnoscelus surinamensis)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa);
コウチュウ目(Coleoptera)の、例えば、アカリンマ・ビタツム(Acalymma vittatum)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、アドレツス属種(Adoretus spp.)、アエチナ・ツミダ(Aethina tumida)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリルス属種(Agrilus spp.)、例えば、アグリルス・プラニペンニス(Agrilus planipennis)、アグリルス・コキサリス(Agrilus coxalis)、アグリルス・ビリネアツス(Agrilus bilineatus)、アグリルス・アンキシウス(Agrilus anxius)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、例えば、アグリオテス・リンネアツス(Agriotes linneatus)、アグリオテス・マンクス(Agriotes mancus)、アルフィトビウス・ジアペリヌス(Alphitobius diaperinus)、アムフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、アノプロホラ属種(Anoplophora spp.)、例えば、アノプロホラ・グラブリペンニス(Anoplophora glabripennis)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、例えば、アントノムス・グルンジス(Anthonomus grundis)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アピオン属種(Apion spp.)、アポゴニア属種(Apogonia spp.)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、例えば、アトマリア・リネアル(Atomaria linearis)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、バリス・カエルレセンス(Baris caerulescens)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、ブルクス属種(Bruchus spp.)、例えば、ブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum)、ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus)、カッシダ属種(Cassida spp.)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セウトリンクス属種(Ceutorrhynchus spp.)、例えば、セウトリンクス・アシミリス(Ceutorrhynchus assimilis)、セウトリンクス・クアドリデンス(Ceutorrhynchus quadridens)、セウトリンクス・ラパエ(Ceutorrhynchus rapae)、カエトクネマ属種(Chaetocnema spp.)、例えば、カエトクネマ・コンフィニス(Chaetocnema confinis)、カエトクネマ・デンチクラタ(Chaetocnema denticulata)、カエトクネマ・エクチパ(Chaetocnema ectypa)、クレオヌス・メンジクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、コスモポリテス属種(Cosmopolites spp.)、例えば、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopolites sordidus)、コステリトラ・ゼアルンジカ(Costelytra zealundica)、クテニセラ属種(Ctenicera spp.)、クルクリオ属種(Curculio spp.)、例えば、クルクリオ・カリアエ(Curculio caryae)、クルクリオ・カリアトリペス(Curculio caryatrypes)、クルクリオ・オブツスス(Curculio obtusus)、クルクリオ・サイイ(Curculio sayi)、クリプトレステス・フェルギネウス(Cryptolestes ferrugineus)、クリプトレステス・プシルス(Cryptolestes pusillus)、クリプトリンクス・ラパチ(Cryptorhynchus lapathi)、クリプトリンクス・マンギフェラエ(Cryptorhynchus mangiferae)、シリンドロコプツルス属種(Cylindrocopturus spp.)、シリンドロコプツルス・アドスペルスス(Cylindrocopturus adspersus)、シリンドロコプツルス・フルニシ(Cylindrocopturus furnissi)、デンドロクトヌス属種(Dendroctonus spp.)、例えば、デンドロクトヌス・ポンデロサエ(Dendroctonus ponderosae)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、例えば、ジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)、ジアブロチカ・バルベリ(Diabrotica barberi)、ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ホワルジ(Diabrotica undecimpunctata howardi)、ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ウンデシムプンクタタ(Diabrotica undecimpunctata undecimpunctata)、ジアブロチカ・ビルギフェラ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera virgifera)、ジアブロチカ・ビルギフェラ・ゼアエ(Diabrotica virgifera zeae)、ジコクロシス属種(Dichocrocis spp.)、ジクラジスパ・アルミゲラ(Dicladispa armigera)、ジロボデルス属種(Diloboderus spp.)、エピカエルス属種(Epicaerus spp.)、エピラクナ属種(Epilachna spp.)、例えば、エピラクナ・ボレアリス(Epilachna borealis)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、エピトリキス属種(Epitrix spp.)、例えば、エピトリキス・ククメリス(Epitrix cucumeris)、エピトリキス・フスクラ(Epitrix fuscula)、エピトリキス・ヒルチペンニス(Epitrix hirtipennis)、エピトリキス・スブクリニタ(Epitrix subcrinita)、エピトリキス・ツベリス(Epitrix tuberis)、ファウスチヌス属種(Faustinus spp.)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、グナトセルス・コルヌツス(Gnathocerus cornutus)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヘテロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、ヘテロニキス属種(Heteronyx spp.)、ヒラモルファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、ヒポメセス・スクアモスス(Hypomeces squamosus)、ヒポテネムス属種(Hypothenemus spp.)、例えば、ヒポテネムス・ハムペイ(Hypothenemus hampei)、ヒポテネムス・オブスクルス(Hypothenemus obscurus)、ヒポテネムス・プベセンス(Hypothenemus pubescens)、ラクノステルナ・コンサングイネア(Lachnosterna consanguinea)、ラシドデルマ・セリコルネ(Lasioderma serricorne)、ラテチクス・オリザエ(Latheticus oryzae)、ラトリジウス属種(Lathridius spp.)、レマ属種(Lema spp.)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、レウコプテラ属種(Leucoptera spp.)、例えば、レウコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、リモニウス・エクチプス(Limonius ectypus)、リッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、リストロノツス属種(Listronotus spp.)(=ヒペロデス属種(Hyperodes spp.)、リキスス属種(Lixus spp.)、ルペロデス属種(Luperodes spp.)、ルペロモルファ・キサントデラ(Luperomorpha xanthodera)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メガシレネ属種(Megacyllene spp.)、例えば、メガシレネ・ロビニアエ(Megacyllene robiniae)、メガセリス属種(Megascelis spp.)、メラノツス属種(Melanotus spp.)、例えば、メラノツス・ロングルス・オレゴネンシス(Melanotus longulus oregonensis)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ属種(Melolontha spp.)、例えば、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、ミグドルス属種(Migdolus spp.)、モノカムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクツス・キサントグラフス(Naupactus xanthographus)、ネクロビア属種(Necrobia spp.)、ネオガレルセラ属種(Neogalerucella spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オリザファグス・オリザエ(Oryzaphagus oryzae)、オチオリンクス属種(Otiorhynchus spp.)、例えば、オチオリンクス・クリブリコリス(Otiorhynchus cribricollis)、オチオリンクス・リグスチシ(Otiorhynchus ligustici)、オチオリンクス・オバツス(Otiorhynchus ovatus)、オチオリンクス・ルゴソストリアルス(Otiorhynchus rugosostriarus)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorhynchus sulcatus)、オウレマ属種(Oulema spp.)、例えば、オウレマ・メラノプス(Oulema melanopus)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)、オキシセトニア・ジュクンダ(Oxycetonia jucunda)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロファガ属種(Phyllophaga spp.)、フィロファガ・ヘレリ(Phyllophaga helleri)、フィロトレタ属種(Phyllotreta spp.)、例えば、フィロトレタ・アルモラシアエ(Phyllotreta armoraciae)、フィロトレタ・プシラ(Phyllotreta pusilla)、フィロトレタ・ラモサ(Phyllotreta ramosa)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、プレムノトリペス属種(Premnotrypes spp.)、プロステファヌス・トルンカツス(Prostephanus truncatus)、プシリオデス属種(Psylliodes spp.)、例えば、プシリオデス・アフィニス(Psylliodes affinis)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、プシリオデス・プンクツラタ(Psylliodes punctulata)、プチヌス属種(Ptinus spp.)、リゾビウス・ベントラリス(Rhizobius ve
ntralis)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、リンコホルス属種(Rhynchophorus spp.)、リンコホルス・フェルギネウス(Rhynchophorus ferrugineus)、リンコホルス・パルマルム(Rhynchophorus palmarum)、スコリツス属種(Scolytus spp.)、例えば、スコリツス・ムルチストリアツス(Scolytus multistriatus)、シノキシロン・ペルホランス(Sinoxylon perforans)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、例えば、シトフィルス・グラナリウス(Sitophilus granarius)、シトフィルス・リネアリス(Sitophilus linearis)、シトフィルス・オリザエ(Sitophilus oryzae)、シトフィルス・ゼアマイス(Sitophilus zeamais)、スフェノホルス属種(Sphenophorus spp.)、ステゴビウム・パニセウム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属種(Sternechus spp.)、例えば、ステルネクス・パルダツス(Sternechus paludatus)、シムフィレテス属種(Symphyletes spp.)、タニメクス属種(Tanymecus spp.)、例えば、タニメクス・ジラチコリス(Tanymecus dilaticollis)、タニメクス・インジクス(Tanymecus indicus)、タニメクス・パリアツス(Tanymecus palliatus)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、テネブリオイデス・マウレタニクス(Tenebrioides mauretanicus)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、例えば、トリボリウム・アウダキス(Tribolium audax)、トリボリウム・カスタネウム(Tribolium castaneum)、トリボリウム・コンフスム(Tribolium confusum)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、チキウス属種(Tychius spp.)、キシロトレクス属種(Xylotrechus spp.)、ザブルス属種(Zabrus spp.)、例えば、ザブルス・テネブリオイデス(Zabrus tenebrioides);
ハサミムシ目(Dermaptera)の、例えば、アニソラビス・マリチメ(Anisolabis maritime)、ホルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia)、ラビズラ・リパリア(Labidura riparia);
ハエ目(Diptera)の、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、例えば、アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti)、アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus)、アエデス・スチクチクス(Aedes sticticus)、アエデス・ベキサンス(Aedes vexans)、アグロミザ属種(Agromyza spp.)、例えば、アグロミザ・フロンテラ(Agromyza frontella)、アグロミザ・パルビコルニス(Agromyza parvicornis)、アナストレファ属種(Anastrepha spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、例えば、アノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、アノフェレス・ガムビアエ(Anopheles gambiae)、アスホンジリア属種(Asphondylia spp.)、バクトロセラ属種(Bactrocera spp.)、例えば、バクトロセラ・ククルビタエ(Bactrocera cucurbitae)、バクトロセラ・ドルサリス(Bactrocera dorsalis)、バクトロセラ・オレアエ(Bactrocera oleae)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、カリホラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、キロノムス属種(Chironomus spp.)、クリソミア属種(Chrysomya spp.)、クリソプス属種(Chrysops spp.)、クリソゾナ・プルビアリス(Chrysozona pluvialis)、コクリオミア属種(Cochliomya spp.)、コンタリニア属種(Contarinia spp.)、例えば、コンタリニア・ジョンソニ(Contarinia johnsoni)、コンタリニア・ナスツルチイ(Contarinia nasturtii)、コンタリニア・ピリボラ(Contarinia pyrivora)、コンタリニア・スクルジ(Contarinia schulzi)、コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola)、コンタリニア・トリチシ(Contarinia tritici)、コルジロビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコトプス・シルベストリス(Cricotopus sylvestris)、クレキス属種(Culex spp.)、例えば、クレキス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレキス・クインクエファシアツス(Culex quinquefasciatus)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリセタ属種(Culiseta spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、ダシネウラ属種(Dasineura spp.)、例えば、ダシネウラ・ブラシカエ(Dasineura brassicae)、デリア属種(Delia spp.)、例えば、デリア・アントクア(Delia antiqua)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、デリア・フロリレガ(Delia florilega)、デリア・プラツラ(Delia platura)、デリア・ラジクム(Delia radicum)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ドロソフィラ属種(Drosophila spp.)、例えば、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosphila melanogaster)、ドロソフィラ・スズキイ(Drosophila suzukii)、エキノクネムス属種(Echinocnemus spp.)、エウレイア・ヘラクレイ(Euleia heraclei)、ファンニア属種(Fannia spp.)、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)、グロッシナ属種(Glossina spp.)、ハエマトポタ属種(Haematopota spp.)、ヒドレリア属種(Hydrellia spp.)、ヒドレリア・グリセオラ(Hydrellia griseola)、ヒレミア属種(Hylemya spp.)、ヒッポドスカ属種(Hippobosca spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)、例えば、リリオミザ・ブラシカエ(Liriomyza brassicae)、リリオミザ・フイドブレンシス(Liriomyza huidobrensis)、リリオミザ・サチバエ(Liriomyza sativae)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、例えば、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina)、ルトゾミイア属種(Lutzomyia spp.)、マンソニア属種(Mansonia spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、例えば、ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)、ムスカ・ドメスチカ・ビシナ(Musca domestica vicina)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、パラタニタルスス属種(Paratanytarsus spp.)、パララウテルボルニエラ・スブシンクタ(Paralauterborniella subcincta)、ペゴミア又はペゴミイア属種(Pegomya or Pegomyia spp.)、例えば、ペゴミア・ベタエ(Pegomya betae)、ペゴミア・ヒオシアミ(Pegomya hyoscyami)、ペゴミア・ルビボラ(Pegomya rubivora)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ホルビア属種(Phorbia spp.)、ホルミア属種(Phormia spp.)、ピオフィラ・カセイ(Piophila casei)、プラチパレア・ポエシロプテラ(Platyparea poeciloptera)、プロジプロシス属種(Prodiplosis spp.)、プシラ・ロサエ(Psila rosae)、ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)、例えば、ラゴレチス・シングラタ(Rhagoletis cingulata)、ラゴレチス・コムプレタ(Rhagoletis completa)、ラゴレチス・ファウスタ(Rhagoletis fausta)、ラゴレチス・インジフェレンス(Rhagoletis indifferens)、ラゴレチス・メンダキス(Rhagoletis mendax)、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、サルコファガ属種(Sarcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、例えば、シムリウム・メリジオナレ(Simulium meridionale)、ストモキス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、テタノポプス属種(Tetanops spp.)、チプラ属種(Tipula spp.)、例えば、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、チプラ・シムプレキス(Tipula simplex)、トキソトリパナ・クルビカウダ(Toxotrypana curvicauda);
カメムシ目(Hemiptera)の、例えば、アシジア・アカシアエバイレイアナエ(Acizzia acaciaebaileyanae)、アシジア・ドドナエアエ(Acizzia dodonaeae)、アシジア・ウンカトイデス(Acizzia uncatoides)、アクリダ・ツリタ(Acrida turrita)、アシルトシポン属種(Acyrthosipon spp.)、例えば、アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum)、アクロゴニア属種(Acrogonia spp.)、アエネオラミア属種(Aeneolamia spp.)、アゴノセナ属種(Agonoscena spp.)、アレウロカンツス属種(Aleurocanthus spp.)、アレイロデス・プロレテラ(Aleyrodes proletella)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクス・フロコスス(Aleurothrixus floccosus)、アロカリダラ・マライエンシス(Allocaridara malayensis)、アムラスカ属種(Amrasca spp.)、例えば、アムラスカ・ビグツラ(Amrasca bigutulla)、アムラスカ・デバスタンス(Amrasca devastans)、アヌラフィス・カルズイ(Anuraphis cardui)、アオニジエラ属種(Aonidiella spp.)、例えば、アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、アオニジエラ・シトリナ(Aonidiella citrina)、アオニジエラ・イノルナタ(Aonidiella inornata)、アファノスチグマ・ピリ(Aphanostigma piri)、アフィス属種(Aphis spp.)、例えば、アフィス・シトリコラ(Aphis citricola)、アフィス・クラシボラ(Aphis craccivora)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi)、アフィス・グリシネス(Aphis glycines)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii)、アフィス・ヘデラエ(Aphis hederae)、アフィス・イリノイセンシス(Aphis illinoisensis)、アフィス・ミドレトニ(Aphis middletoni)、アフィス・ナスツルチイ(Aphis nasturtii)、アフィス・ネリイ(Aphis nerii)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola)、アフィス・ビブルニフィラ(Aphis viburniphila)、アルボリジア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アリタイニラ属種(Arytainilla spp.)、アスピジエラ属種(Aspidiella spp.)、アスピジオツス属種(Aspidiotus spp.)、例えば、アスピジオツス・ネリイ(Aspidiotus nerii)、アタヌス属種(Atanus spp.)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、ブラストプシラ・オッシデンタリス(Blastopsylla occidentalis)、ボレイオグリカスピス・メラレウカエ(Boreioglycaspis melaleucae)、ブラキカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi)、ブラキコルス属種(Brachycolus spp.)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、カコプシラ属種(Cacopsylla spp.)、例えば、カコプシラ・ピリコラ(Cacopsylla pyricola)、カリギポナ・マルギナタ(Calligypona marginata)、カプリニア属種(Capulinia spp.)、カルネオセファラ・フルギダ(Carneocephala fulgida)、セラトバクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、セルコピダエ(Cercopidae)、セロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、カエトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリタ・オヌキイ(Chlorita onukii)、コンドラクリス・ロセア(Chondracris rosea)、クロマフィス・ジュグランジコラ(Chromaphis juglandicola)、クリソムファルス・アオニズム(Chrysomphalus aonidum)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphalus ficus)、シカズリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、コッコミチルス・ハリイ(Coccomytilus halli)、コックス属種(Coccus spp.)、例えば、コックス・ヘスペリズム(Coccus hesperidum)、コックス・ロングルス(Coccus longulus)、コックス・プセウドマグノリアルム(Coccus pseudomagnoliarum)、コックス・ビリジス(Coccus viridis)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、クリプトネオサ属種(Cryptoneossa spp.)、クテナリタイナ属種(Ctenarytaina spp.)、ダルブルス属種(Dalbulus spp.)、ジアレウロデス・キテンデニ(Dialeurodes chittendeni)、ジアレウロデス・シトリ(Dialeurodes citri)、ジアホリナ・シトリ(Diaphorina citri)、ジアスピス属種(Diaspis spp.)、ジウラフィス属種(Diuraphis spp.)、ドラリス属種(Doralis spp.)、ドロシカ属種(Drosicha spp.)、ジサフィス属種(Dysaphis spp.)、例えば、ジサフィス・アピイホリア(Dysaphis apiifolia)、ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea)、ジサフィス・ツリパエ(Dysaphis tulipae)、ジスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、例えば、エムポアスカ・アブルプタ(Empoasca abrupta)、エムポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae)、エムポアスカ・マリグナ(Empoasca maligna)、エムポアスカ・ソラナ(Empoasca solana)、エムポアスカ・ステベンシ(Empoasca stevensi)、エリオソマ属種(Eriosoma spp.)、例えば、エリオソマ・アメリカヌム(Eriosoma americanum)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、エリオソマ・ピリコラ(Eriosoma pyricola)、エリトロネウラ属種(Erythroneura spp.)、エウカリプトリマ属種(Eucalyptolyma spp.)、エウフィルラ属種(Euphyllura spp.)、エウセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、フェリシア属種(Ferrisia spp.)、フィオリニア属種(Fiorinia spp.)、フルカスピス・オセアニカ(Furcaspis oceanica)、ゲオコックス・コフェアエ(Geococcus coffeae)、グリカスピス属種(Glycaspis spp.)、ヘテロプシラ・クバナ(Heteropsylla cubana)、ヘテロプシラ・スピヌロサ(Heteropsylla spinulosa)、ホマロジスカ・コアグラタ(Homalodisca coagulata)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arundinis)、ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pruni)、イセリア属種(Icerya spp.)、例えば、イセリア・プルカシ(Icerya purchasi)、イジオセルス属種(Idiocerus spp.)、イジオスコプス属種(Idioscopus spp.)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属種(Lecanium spp.)、例えば、レカニウム・コルニ(Lecanium corni)(=パルテノレカニウム・コルニ(Parthenolecanium corni))、レピドサフェス属種(Lepidosaphes spp.)、例えば、レピドサフェス・ウルミ(Lepidosaphes ulmi)、リパフィス・エリシミ(Lipaphis erysimi)、ロホレウカスピス・ジャポニカ(Lopholeucaspis japonica)、リコルマ・デリカツラ(Lycorma delicatula)、マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)、例えば、マクロシフム・エウホルビアエ(Macrosiphum euphorbiae)、マクロシフム・リリイ(Macrosiphum lilii)、マクロシフム・ロサエ(Macrosiphum rosae)、マクロステレス・ファシフロンス(Macrosteles facifrons)、マハナルバ属種(Mahanarva spp.)、メラナフィス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メトカルフィエラ属種(Metcalfiella spp.)、メトカルファ・プルイノサ(Metcalfa pruinosa)、メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophium dirhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis)、モネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、ミズス属種(Myzus spp.)、例えば、ミズス・アスカロニクス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・リグストリ(Myzus ligustri)、ミズス・オルナツス(Myzus ornatus)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・ニコチアナエ(Myzus nicotianae)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)、ネオマスケリア属種(Neomaskellia spp.)、ネホテッチキス属種(Nephotettix spp.)、例えば、ネホテッチキス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、ネホテッチキス・ニグロピクツス(Nephotettix nigropictus)、ネチゴニセラ・スペクトラ(Nettigoniclla spectra)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncometopia spp.)、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelonga)、オキシヤ・キネンシス(Oxya chinensis)、パキプシラ属種(Pachypsylla spp.)、パラベミシア・ミリカエ(Parabemisia myricae)、パラトリオザ属種(Paratrioza spp.)、例えば、パラトリオザ・コクケレリ(Paratrioza cockerelli)、パルラトリア属種(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、例えば、ペムフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ペムフィグス・ポプリベナエ(Pemphigus populivenae)、ペレグリヌス・マイジス(Peregrinus maidis)、ペルキンシエラ属種(Perkinsiella spp.)、フェナコックス属種(Phenacoccus spp.)、例えば、フェナ
コックス・マデイレンシス(Phenacoccus madeirensis)、プロエオミズス・パッセリニイ(Phloeomyzus passerinii)、ホロドン・フムリ(Phorodon humuli)、フィロキセラ属種(Phylloxera spp.)、例えば、フィロキセラ・デバストラトリキス(Phylloxera devastatrix)、フィロキセラ・ノタビリス(Phylloxera notabilis)、ピンナスピス・アスピジストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコックス属種(Planococcus spp.)、例えば、プラノコックス・シトリ(Planococcus citri)、プロソピドプシラ・フラバ(Prosopidopsylla flava)、プロトプルビナリア・ピリホルミス(Protopulvinaria pyriformis)、プセウダウラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona)、プセウドコックス属種(Pseudococcus spp.)、例えば、プセウドコックス・カルセオラリアエ(Pseudococcus calceolariae)、プセウドコックス・コムストッキ(Pseudococcus comstocki)、プセウドコックス・ロンギスピヌス(Pseudococcus longispinus)、プセウドコックス・マリチムス(Pseudococcus maritimus)、プセウドコックス・ビブルニ(Pseudococcus viburni)、プシロプシス属種(Psyllopsis spp.)、プシラ属種(Psylla spp.)、例えば、プシラ・ブキシ(Psylla buxi)、プシラ・マリ(Psylla mali)、プシラ・ピリ(Psylla pyri)、プテロマルス属種(Pteromalus spp.)、プルビナリア属種(Pulvinaria spp.)、ピリラ属種(Pyrilla spp.)、クアドラスピジオツス属種(Quadraspidiotus spp.)、例えば、クアドラスピジオツス・ジュグランスレギアエ(Quadraspidiotus juglansregiae)、クアドラスピジオツス・オストレアエホルミス(Quadraspidiotus ostreaeformis)、クアドラスピジオツス・ペルニシオスス(Quadraspidiotus perniciosus)、クエサダ・ギガス(Quesada gigas)、ラストロコックス属種(Rastrococcus spp.)、ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)、例えば、ロパロシフム・マイジス(Rhopalosiphum maidis)、ロパロシフム・オキシアカンタエ(Rhopalosiphum oxyacanthae)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、ロパロシフム・ルフィアブドミナレ(Rhopalosiphum rufiabdominale)、サイセチア属種(Saissetia spp.)、例えば、サイセチア・コフェアエ(Saissetia coffeae)、サイセチア・ミランダ(Saissetia miranda)、サイセチア・ネグレクタ(Saissetia neglecta)、サイセチア・オレアエ(Saissetia oleae)、スカホイデウス・チタヌス(Scaphoideus titanus)、スキザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum)、セレナスピズス・アルチクラツス(Selenaspidus articulatus)、シファ・フラバ(Sipha flava)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)、ソガタ属種(Sogata spp.)、ソガテラ・フルシフェラ(Sogatella furcifera)、ソガトデス属種(Sogatodes spp.)、スチクトセファラ・フェスチナ(Stictocephala festina)、シホニヌス・フィリレアエ(Siphoninus phillyreae)、テナラファラ・マライエンシス(Tenalaphara malayensis)、テトラゴノセフェラ属種(Tetragonocephela spp.)、チノカリス・カリアエホリアエ(Tinocallis caryaefoliae)、トマスピス属種(Tomaspis spp.)、トキソプテラ属種(Toxoptera spp.)、例えば、トキソプテラ・アウランチイ(Toxoptera aurantii)、トキソプテラ・シトリシズス(Toxoptera citricidus)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トリオザ属種(Trioza spp.)、例えば、トリオザ・ジオスピリ(Trioza diospyri)、チフロシバ属種(Typhlocyba spp.)、ウナスピス属種(Unaspis spp.)、ビテウス・ビチホリイ(Viteus vitifolii)、ジギナ属種(Zygina spp.);
カメムシ亜目(Heteroptera)の、例えば、アエリア属種(Aelia spp.)、アナサ・トリスチス(Anasa tristis)、アンテスチオプシス属種(Antestiopsis spp.)、ボイセア属種(Boisea spp.)、ブリスス属種(Blissus spp.)、カロコリス属種(Calocoris spp.)、カムピロンマ・リビダ(Campylomma livida)、カベレリウス属種(Cavelerius spp.)、シメキス属種(Cimex spp.)、例えば、シメキス・アドジュンクツス(Cimex adjunctus)、シメキス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、シメキス・ピロセルス(Cimex pilosellus)、コラリア属種(Collaria spp.)、クレオンチアデス・ジルツス(Creontiades dilutus)、ダシヌス・ピペリス(Dasynus piperis)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ジコノコリス・ヘウェッチ(Diconocoris hewetti)、ジスデルクス属種(Dysdercus spp.)、エウスキスツス属種(Euschistus spp.)、例えば、エウスキスツス・ヘロス(Euschistus heros)、エウスキスツス・セルブス(Euschistus servus)、エウスキスツス・トリスチグムス(Euschistus tristigmus)、エウスキスツス・バリオラリウス(Euschistus variolarius)、エウリデマ属種(Eurydema spp.)、エウリガステル属種(Eurygaster spp.)、ハリオモルファ・ハリス(Halyomorpha halys)、ヘリオパルチス属種(Heliopeltis spp.)、ホルシアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属種(Leptocorisa spp.)、レプトコリサ・バリコルニス(Leptocorisa varicornis)、レプトグロスス・オッシデンタリス(Leptoglossus occidentalis)、レプトグロスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リゴコリス属種(Lygocoris spp.)、例えば、リゴコリス・パブリヌス(Lygocoris pabulinus)、リグス属種(Lygus spp.)、例えば、リグス・エリスス(Lygus elisus)、リグス・ヘスペルス(Lygus hesperus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris)、マクロペス・エキスカバツス(Macropes excavatus)、メガコプタ・クリブラリア(Megacopta cribraria)、ミリダエ(Miridae)、モナロニオン・アトラツム(Monalonion atratum)、ネザラ属種(Nezara spp.)、例えば、ネザラ・ビリズラ(Nezara viridula)、ニシウス属種(Nysius spp.)、オエバルス属種(Oebalus spp.)、ペントミダエ(Pentomidae)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ピエゾドルス属種(Piezodorus spp.)、例えば、ピエゾドルス・グイルジニイ(Piezodorus guildinii)、プサルス属種(Psallus spp.)、プセウダシスタ・ペルセア(Pseudacysta persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、サールベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコチノホラ属種(Scotinophora spp.)、ステファニチス・ナシ(Stephanitis nashi)、チブラカ属種(Tibraca spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.);
ハチ目(Hymenoptera)の、例えば、アクロミルメキス属種(Acromyrmex spp.)、アタリア属種(Athalia spp.)、例えば、アタリア・ロサエ(Athalia rosae)、アッタ属種(Atta spp.)、カムポノツス属種(Camponotus spp.)、ドリコベスプラ属種(Dolichovespula spp.)、ジプリオン属種(Diprion spp.)、例えば、ジプリオン・シミリス(Diprion similis)、ホプロカムパ属種(Hoplocampa spp.)、例えば、ホプロカムパ・コオケイ(Hoplocampa cookei)、ホプロカムパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、ラシウス属種(Lasius spp.)、リネピテマ(イリジオミルメキス)・フミレ(Linepithema(Iridiomyrmex) humile)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、パラトレキナ属種(Paratrechina spp.)、パラベスプラ属種(Paravespula spp.)、プラギオレピス属種(Plagiolepis spp.)、シレキス属種(Sirex spp.)、例えば、シレキス・ノクチリオ(Sirex noctilio)、ソレノプシス・インビクタ(Solenopsis invicta)、タピノマ属種(Tapinoma spp.)、テクノミルメキス・アルビペス(Technomyrmex albipes)、ウロセルス属種(Urocerus spp.)、ベスパ属種(Vespa spp.)、例えば、ベスパ・クラブロ(Vespa crabro)、ワスマンニア・アウロプンクタタ(Wasmannia auropunctata)、キセリス属種(Xeris spp.); ワラジムシ目(Isopoda)の、例えば、アルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、及び、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
ワラジムシ目(Isopoda)の、例えば、アルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
シロアリ目(Isoptera)の、例えば、コプトテルメス属種(Coptotermes spp.)、例えば、コプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes cumulans)、クリプトテルメス属種(Cryptotermes spp.)、インシシテルメス属種(Incisitermes spp.)、カロテルメス属種(Kalotermes spp.)、ミクロテルメス・オベシ(Microtermes obesi)、ナスチテルメス属種(Nasutitermes spp.)、オドントテルメス属種(Odontotermes spp.)、ポロテルメス属種(Porotermes spp.)、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.)、例えば、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・ヘスペルス(Reticulitermes hesperus);
チョウ目(Lepidoptera)の、例えば、アクロイア・グリセラ(Achroia grisella)、アクロニクタ・マジョル(Acronicta major)、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)、例えば、アドキソフィエス・オラナ(Adoxophyes orana)、アエジア・レウコメラス(Aedia leucomelas)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、例えば、アグロチス・セゲツム(Agrotis segetum)、アグロチス・イプシロン(Agrotis ipsilon)、アラバマ属種(Alabama spp.)、例えば、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アミエロイス・トランシテラ(Amyelois transitella)、アナルシア属種(Anarsia spp.)、アンチカルシア属種(Anticarsia spp.)、例えば、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis
)、アルギロプロセ属種(Argyroploce spp.)、アウトグラファ属種(Autographa spp.)、バラトラ・ブラシカエ(Barathra brassicae)、ブラストデクナ・アトラ(Blastodacna atra)、ボルボ・シンナラ(Borbo cinnara)、ブックラトリキス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ブッセオラ属種(Busseola spp.)、カコエシア属種(Cacoecia spp.)、カロプチリア・テイボラ(Caloptilia theivora)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、カルポシナ・ニポネンシス(Carposina niponensis)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、キロ属種(Chilo spp.)、例えば、キロ・プレジャデルス(Chilo plejadellus)、キロ・スプレッサリス(Chilo suppressalis)、コレウチス・パリアナ(Choreutis pariana)、コリストネウラ属種(Choristoneura spp.)、クリソデイキス・カルシテス(Chrysodeixis chalcites)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、クナファロクロシス・メジナリス(Cnaphalocrocis medinalis)、クネファシア属種(Cnephasia spp.)、コノポモルファ属種(Conopomorpha spp.)、コノトラケルス属種(Conotrachelus spp.)、コピタルシア属種(Copitarsia spp.)、シジア属種(Cydia spp.)、例えば、シジア・ニグリカナ(Cydia nigricana)、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)、ダラカ・ノクツイデス(Dalaca noctuides)、ジアファニア属種(Diaphania spp.)、ジパロプシス属種(Diparopsis spp.)、ジアトラエア・サッカラリス(Diatraea saccharalis)、ジオリクトリア属種(Dioryctria spp.)、例えば、ジオリクトリア・ジメルマニ(Dioryctria zimmermani)、エアリアス属種(Earias spp.)、エクジトロファ・アウランチウム(Ecdytolopha aurantium)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エフェスチア属種(Ephestia spp.)、例えば、エフェスチア・エルテラ(Ephestia elutella)、エフェスチア・クエーニエラ(Ephestia kuehniella)、エピノチア属種(Epinotia spp.)、エピフィアス・ポストビッタナ(Epiphyas postvittana)、エランニス属種(Erannis spp.)、エルスコビエラ・ムスクラナ(Erschoviella musculana)、エチエラ属種(Etiella spp.)、エウドシマ属種(Eudocima spp.)、エウリア属種(Eulia spp.)、エウポエシリア・アムビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクチス属種(Euproctis spp.)、例えば、エウプロクチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、エウキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、グラシラリア属種(Gracillaria spp.)、グラホリタ属種(Grapholitha spp.)、例えば、グラホリタ・モレスタ(Grapholita molesta)、グラホリタ・プルニボラ(Grapholita prunivora)、ヘジレプタ属種(Hedylepta spp.)、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)、例えば、ヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)、ヘリコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea)、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)、例えば、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)、ホフマンノフィラ・プセウドスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、ホモエオソマ属種(Homoeosoma spp.)、ホモナ属種(Homona spp.)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、カキボリア・フラボファシアタ(Kakivoria flavofasciata)、ランピデス属種(Lampides spp.)、ラフィグマ属種(Laphygma spp.)、ラスペイレシア・モレスタ(Laspeyresia molesta)、レウシノデス・オルボナリス(Leucinodes orbonalis)、レウコプテラ属種(Leucoptera spp.)、例えば、レウコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、リトコレチス属種(Lithocolletis spp.)、例えば、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、リトファネ・アンテンナタ(Lithophane antennata)、ロベシア属種(Lobesia spp.)、例えば、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロキサグロチス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、例えば、リマントリア・ジスパル(Lymantria dispar)、リオネチア属種(Lyonetia spp.)、例えば、リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、マルカ・テスツラリス(Maruca testulalis)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、メラニチス・レダ(Melanitis leda)、モシス属種(Mocis spp.)、モノピス・オブビエラ(Monopis obviella)、ミチムナ・セパラタ(Mythimna separata)、ネマポゴン・クロアセルス(Nemapogon cloacellus)、ニムフラ属種(Nymphula spp.)、オイケチクス属種(Oiketicus spp.)、オンフィサ属種(Omphisa spp.)、オペロフテラ属種(Operophtera spp.)、オリア属種(Oria spp.)、オルタガ属種(Orthaga spp.)、オストリニア属種(Ostrinia spp.)、例えば、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パノリス・フランメア(Panolis flammea)、パルナラ属種(Parnara spp.)、ペクチノホラ属種(Pectinophora spp.)、例えば、ペクチノホラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ペリレウコプテラ属種(Perileucoptera spp.)、フトリマエア属種(Phthorimaea spp.)、例えば、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、フィロノリクテル属種(Phyllonorycter spp.)、例えば、フィロノリクテル・ブランカルデラ(Phyllonorycter blancardella)、フィロノリクテル・クラタエゲラ(Phyllonorycter crataegella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、例えば、ピエリス・ラパエ(Pieris rapae)、プラチノタ・スツルタナ(Platynota stultana)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia interpunctella)、プルシア属種(Plusia spp.)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(=プルテラ・マクリペンニス(Plutella maculipennis))、ポデシア属種(Podesia spp.)、例えば、ポデシア・シリンガエ(Podesia syringae)、プライス属種(Prays spp.)、プロデニア属種(Prodenia spp.)、プロトパルセ属種(Protoparce spp.)、プセウダレチア属種(Pseudaletia spp.)、例えば、プセウダレチア・ウニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)、プセウドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、スコエノビウス属種(Schoenobius spp.)、例えば、スコエノビウス・ビプンクチフェル(Schoenobius bipunctifer)、シルポファガ属種(Scirpophaga spp.)、例えば、シルポファガ・インノタタ(Scirpophaga innotata)、スコチア・セゲツム(Scotia segetum)、セサミア属種(Sesamia spp.)、例えば、セサミア・インフェレンス(Sesamia inferens)、スパルガノチス属種(Sparganothis spp.)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、例えば、スポドプテラ・エラジアナ(Spodoptera eradiana)、スポドプテラ・エキシグア(Spodoptera exigua)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・プラエフィカ(Spodoptera praefica)、スタトモポダ属種(Stathmopoda spp.)、ステノマ属種(Stenoma spp.)、ストモプテリキス・スブセシベラ(Stomopteryx subsecivella)、シナンテドン属種(Synanthedon spp.)、テシア・ソラニボラ(Tecia solanivora)、タウメトポエア属種(Thaumetopoea spp.)、テルメシア・ゲンマタリス(Thermesia gemmatalis)、チネア・クロアセラ(Tinea cloacella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、チネオラ・ビッセリエラ(Tineola bisselliella)、トルトリキス属種(Tortrix spp.)、トリコファガ・タペトゼラ(Trichophaga tapetzella)、トリコプルシア属種(Trichoplusia spp.)、例えば、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、トリポリザ・インセルツラス(Tryporyza incertulas)、ツタ・アブソルタ(Tuta absoluta)、ビラコラ属種(Virachola spp.);
バッタ目(Orthoptera)又は(Saltatoria)の、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、ジクロプルス属種(Dichroplus spp.)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、例えば、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、ヒエログリフス属種(Hieroglyphus spp.)、ロクスタ属種(Locusta spp.)、例えば、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、例えば、メラノプルス・デバスタトル(Melanoplus devastator)、パラトランチクス・ウスリエンシス(Paratlanticus ussuriensis)、スキストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria);
シラミ目(Phthiraptera)の、例えば、ダマリニア属種(Damalinia spp.)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、ペジクルス属種(Pediculus spp.)、フィロキセラ・バスタトリキス(Phylloxera vastatrix)、フチルス・プビス(Phthirus pubis)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)の、例えば、レピノツス属種(Lepinotus spp.)、リポセリス属種(Liposcelis spp.);
ノミ目(Siphonaptera)の、例えば、セラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephalides spp.)、例えば、クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis)、クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)、プレキス・イリタンス(Pulex irritans)、ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis);
アザミウマ目(Thysanoptera)の、例えば、アナホトリプス・オブスクルス(Anaphothrips obscurus)、バリオトリプス・ビホルミス(Baliothrips biformis)、カエタナホトリプス・レエウウェニ(Chaetanaphothrips leeuweni)、ドレパノトリプス・レウテリ(Drepanothrips reuteri)、エンネオトリプス・フラベンス(Enneothrips flavens)、フランクリニエラ属種(Frankliniella spp.)、例えば、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フランクリニエラ・オッシデンタリス(Frankliniella occidentalis)、フランクリニエラ・スクルトゼイ(Frankliniella schultzei)、フランクリニエラ・トリチシ(Frankliniella tritici)、フランクリニエラ・バシニイ(Frankliniella vaccinii)、フランクリニエラ・ウィリアムシ(Frankliniella williamsi)、ハプロトリプス属種(Haplothrips spp.)、ヘリオトリプス属種(Heliothrips spp.)、ヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、カコトリプス属種(Kakothrips)、リピホロトリプス・クルエンタツス(Rhipiphorothrips cruentatus)、シルトトリプス属種(Scirtothrips spp.)、タエニノトリプス・カルダモミ(Taeniothrips cardamomi)、トリプス属種(Thrips spp.)、例えば、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、トリプス・タバシ(Thrips tabaci);
シミ目(Zygentoma(=Thysanura))の、例えば、クテノレピスマ属種(Ctenolepisma spp.)、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、レスピモデス・インクイリヌス(Lepismodes inquilinus)、テルモビア・ドメスチカ(Thermobia domestica);
軟体動物門(Mollusca)の害虫、例えば、ニマイガイ綱(Bivalvia)の、例えば、ドレイセナ属種(Dreissena spp.);及び、さらに、
マキガイ綱(Gastropoda)の、例えば、アリオン属種(Arion spp.)、例えば、アリオン・アテル・ルフス(Arion ater rufus)、ビオムファラリア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulinus spp.)、デロセラス属種(Deroceras spp.)、例えば、デロセラス・ラエベ(Deroceras laeve)、ガルバ属種(Galba spp.)、リムナエア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(Oncomelania spp.)、ポマセア属種(Pomacea spp.)、スクシネア属種(Succinea spp.);
線形動物門(Nematoda)の植物害虫(即ち、植物寄生性線虫)、特に、アグレンクス属種(Aglenchus spp.)、例えば、アグレンクス・アグリコラ(Aglenchus agricola)、アングイナ属種(Anguina spp.)、例えば、アングイナ・トリチシ(Anguina tritici)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、例えば、アフェレンコイデス・アラキジス(Aphelenchoides arachidis)、アフェレンコイデス・フラガリアエ(Aphelenchoides fragariae)、ベロノライムス属種(Belonolaimus spp.)、例えば、ベロノライムス・グラシリス(Belonolaimus gracilis)、ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus)、ベロノライムス・ノルトニ(Belonolaimus nortoni)、ブルサフェレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)、例えば、ブルサフェレンクス・ココフィルス(Bursaphelenchus cocophilus)、ブルサフェレンクス・エレムス(Bursaphelenchus eremus)、ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus)、カコパウルス属種(Cacopaurus spp.)、例えば、カコパウルス・ペスチス(Cacopaurus pestis)、クリコネメラ属種(Criconemella spp.)、例えば、クリコネメラ・クルバタ(Criconemella curvata)、クリコネメラ・オノエンシス(Criconemella onoensis)、クリコネメラ・オルナタ(Criconemella ornata)、クリコネメラ・ルシウム(Criconemella rusium)、クリコネメラ・キセノプラキス(Criconemella xenoplax)(=メソクリコネマ・キセノプラキス(Mesocriconema xenoplax))、クリコネモイデス属種(Criconemoides spp.)、例えば、クリコネモイデス・フェルニアエ(Criconemoides ferniae)、クリコネモイデス・オノエンセ(Criconemoides onoense)、クリコネモイデス・オルナツム(Criconemoides ornatum)、ジチレンクス属種(Ditylenchus spp.)、例えば、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、ドリコドルス属種(Dolichodorus spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、例えば、グロボデラ・パリダ(Globodera pallida)、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis)、ヘリコチレンクス属種(Helicotylenchus spp.)、例えば、ヘリコチレンクス・ジヒステラ(Helicotylenchus dihystera)、ヘミクリコネモイデス属種(Hemicriconemoides spp.)、ヘミシクリオホラ属種(Hemicycliophora spp.)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、例えば、ヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae)、ヘテロデラ・グルシネス(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・スカクチイ(Heterodera schachtii)、ヒルスクマニエラ属種(Hirschmaniella spp.)、ホプロライムス属種(Hoplolaimus spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、例えば、ロンギドルス・アフリカヌス(Longidorus africanus)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、例えば、メロイドギネ・キトウォオジ(Meloidogyne chitwoodi)、メロイドギネ・ファラキス(Meloidogyne fallax)、メロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla)、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、メロイネマ属種(Meloinema spp.)、ナコッブス属種(Nacobbus spp.)、ネオチレンクス属種(Neotylenchus spp.)、パラロンギドルス属種(Paralongidorus spp.)、パラフェレンクス属種(Paraphelenchus spp.)、パラトリコドルス属種(Paratrichodorus spp.)、例えば、パラトリコドルス・ミノル(Paratrichodorus minor)、パラチレンクス属種(Paratylenchus spp.)、プラチレンクス属種(Pratylenchus spp.)、例えば、プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、プセウドハレンクス属種(Pseudohalenchus spp.)、プシレンクス属種(Psilenchus spp.)、プンクトデラ属種(Punctodera spp.)、クイニスルシウス属種(Quinisulcius spp.)、ラドホルス属種(Radopholus spp.)、例えば、ラドホルス・シトロフィルス(Radopholus citrophilus)、ラドホルス・シミリス(Radopholus similis)、ロチレンクルス属種(Rotylenchulus spp.)、ロチレンクス属種(Rotylenchus spp.)、スクテロネマ属種(Scutellonema spp.)、スバングイナ属種(Subanguina spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、例えば、トリコドルス・オブツスス(Trichodorus obtusus)、トリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)、チレンコリンクス属種(Tylenchorhynchus spp.)、例えば、チレンコリンクス・アンヌラツス(Tylenchorhynchus annulatus)、チレンクルス属種(Tylenchulus spp.)、例えば、チレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp.)、例えば、キシフィネマ・インデキス(Xiphinema index)。
【0116】
製剤
本発明はさらに、本発明による活性化合物の組合せを含む、殺虫剤、例えば、水薬、ドリップ及びスプレー液としてそれらから調製される製剤及び使用形態に関する。ある場合には、使用形態は、作用を改善するさらなる殺虫剤および/またはアジュバント、例えば、浸透剤、例えば、植物油、例えば、菜種油、ヒマワリ油、鉱油、例えば、パラフィン油、植物脂肪酸のアルキルエステル、例えば、菜種油メチルエステルまたは大豆油メチルエステル、またはアルカノールアルコキシレートおよび/または展着剤、例えば、アルキルシロキサンおよび/または塩、例えば、有機もしくは無機アンモニウム塩、またはホスホニウム塩、例えば、硫酸アンモニウムまたは無機リン酸水素二アンモニウムおよび/または、保持促進剤、例えばジオキチルスルホスクシナート、または、ヒドロキシプロピルグアーポリマーおよび/または保湿剤、例えば、グリセロールおよび/または肥料、例えば、アンモニウム、カリウムまたはリン含有肥料を含む。
【0117】
通常の製剤は、例えば、以下のものである:水溶性液剤(SL)、乳剤(EC)、水中油型エマルション剤(EW)、懸濁製剤(SC、SE、FS、OD)、顆粒水和剤(WG)、顆粒剤(GR)、及び、カプセル製剤(capsule concentrates)(CS); これらの製剤型及び別の可能な製剤型は、例えば、以下のものに記載されている:例えば、Crop Life International and in Pesticide Specifications, Manual on development and use of FAO and WHO specifications for pesticides, FAO Plant Production and Protection Papers -173(作製元:the FAO/WHO Joint Meeting on Pesticide Specifications, 2004, ISBN:9251048576)。処方物は、本発明による活性化合物の組合せに加えて、任意に、さらなる農薬活性化合物を含む。
【0118】
これらは、好ましくは、助剤、例えば増量剤、溶媒、自然促進剤、担体、乳化剤、分散剤、防霜剤、殺生物剤、増粘剤および/またはさらなる助剤、例えばアジュバントを含む製剤または使用形態である。この文脈におけるアジュバントは、製剤の生物学的効果を増強する成分であり、その成分自体は生物学的効果を有しない。アジュバントの例は、保持、広がり、葉表面への付着または浸透を促進する薬剤である。
【0119】
これらの製剤は、公知の方法で、例えば、本発明による活性化合物の組合せを、例えば増量剤、溶媒および/または固体担体などの助剤および/または界面活性剤などの他の助剤と混合することによって調製する。製剤は、適切な施設で、または適用前もしくは適用中に調製される。
【0120】
使用される助剤は、特定の物理的、技術的および/または生物学的特性のような特別な特性を、本発明による活性化合物の組合せの製剤、またはこれらの製剤から調製される使用形態(例えば、スプレー液または種皮衣製品のような即時使用殺虫剤)に付与するのに適した物質であってもよい。
【0121】
好適な増量剤は、例えば、水、極性および非極性の有機化学液体、例えば、芳香族および非芳香族炭化水素(パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼンなど)、アルコールおよびポリオール(適当な場合には、置換、エーテル化および/またはエステル化することもできる)、ケトン(アセトン、シクロヘキサノンなど)、エステル(脂肪および油を含む)および(ポリ)エーテル、非置換および置換アミン、アミド、ラクタム(N-アルキルピロリドンなど)およびラクトン、スルフォンズおよびスルホキシド(ジメチルスルホキシドなど)、カーボネートおよびニトリルの類である。
【0122】
また、増量剤として水を用いる場合には、補助溶剤として例えば有機溶剤を用いることもできる。
【0123】
実質的に、適切な液体溶媒は、芳香族、例えばキシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン、塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンまたは塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンまたはパラフィン、例えば鉱油画分、鉱油および植物油、アルコール、例えばブタノールまたはグリコールおよびそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドのような強極性溶媒、例えばプロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネートまたはジブチルカーボネートのようなカーボネート、または、例えばアセトニトリルまたはプロパンニトリルのようなカーボネートである。
【0124】
原則として、全ての適当な溶媒を使用することができる。適切な溶媒の例は、芳香族炭化水素、例えばキシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン、塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、塩化クロロエチレンまたは塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン、パラフィン、石油画分、ミネラルおよび植物油、アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールまたはグリコールおよびそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、炭酸エステル、例えばプロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネートまたはジブチルカーボネートのようなカーボネート、例えばアセトニトリルまたはプロパンニトリルのようなニトリルである。
【0125】
原則として、全ての適切な担体を使用することが可能である。有用な担体には、特に以下のものが含まれる:例えば、アンモニウム塩およびカオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土のような粉砕された天然鉱物、ならびに微細に分割されたシリカ、アルミナおよび天然または合成のシリケート、樹脂、ワックスおよび/または固形肥料のような粉砕された合成材料。このような担体の混合物も同様に使用することができる。顆粒のための有用な担体には、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、ドロマイトのような破砕及び分別された天然の岩石、並びに無機及び有機食の合成顆粒、並びにおがくず、紙、ココナツ殻、トウモロコシの穂軸及びタバコの茎のような有機物質の顆粒が含まれる。
【0126】
液化ガス増量剤又は溶媒も使用することができる。特に好適な増量剤または担体は、周囲温度および大気圧下でガス状であるもの、例えばハロ炭化水素のようなエーロゾル推進剤ガス、ならびにブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素である。
【0127】
イオン性または非イオン性の特性を有する乳化剤および/または発泡剤、分散剤または湿潤剤、またはこれらの界面活性剤の混合物の例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、酸化エチレンと脂肪アルコールまたは脂肪酸または脂肪アミンとの重縮合物、置換フェノール(好ましくはアルキルフェノールまたはアリルフェノルズ)との塩、スルホスクシン酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはアルキルタウリン塩)、イセチオン酸誘導体、ポリエトキシル化アルコールまたはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、ならびに硫酸塩、スルホン酸塩およびリン酸塩を含有する化合物の誘導体、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルフォナート、アルキルスルフェート、アリールスルフォナート、タンパク質加水分解物、リグノサルファイト廃液およびメチルセルロースである。界面活性剤の存在は、本発明による活性化合物の組合せの化合物の少なくとも1つおよび/または不活性担体の1つが水に不溶であり、かつ水中で施用が行われる場合に有利である。
【0128】
製剤およびそれから誘導される使用形態におけるさらなる助剤として、無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタンおよび紺青などの着色剤、ならびにアリザリン染料、アゾ染料およびメタルフタロシアニン染料などの有機染料、ならびに栄養素および微量栄養物、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩を使用することができる。
【0129】
追加の成分は、低温安定剤、保存剤、酸化防止剤、光安定剤、または化学的および/または物理的安定性を改善する他の剤などの安定剤であってもよい。泡形成剤または消泡剤も存在し得る。
【0130】
カルボキシメチルセルロースのような粘着付与剤および粉末、顆粒またはラテックスの形態の天然および合成ポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニル、または天然リン脂質、例えばセファリンおよびレシチンおよび合成リン脂質もまた、製剤およびそれから誘導される使用形態における追加の助剤として存在し得る。さらなる可能な助剤は、鉱油および植物油である。
【0131】
場合により、さらなる助剤が製剤およびそれから誘導される使用形態中に存在してもよい。このような添加剤の例には、香料、保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロピー剤、浸透剤、保持促進剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤、湿潤剤、展着剤が含まれる。一般に、本発明による活性化合物の組合せは、処方の目的で一般に使用される任意の固体または液体の添加剤と組合せることができる。
【0132】
有用な保持促進剤としては、動的表面張力を低下させる物質、例えばジオクチルスルホスクシナート、または粘弾性を増加させる物質、例えばフドロキシプロピルグアーポリマーが挙げられる。
【0133】
本明細書において適切な浸透剤は、農薬活性化合物の植物への浸透を改善するために通常使用される全ての物質である。浸透剤は、この文脈において、(一般に水性の)塗布液および/またはスプレーコーティングから植物のクチクラ中に浸透し、それによってクチクラ中の活性化合物の移動性を増加させるそれらの能力によって定義される。文献(Baur et al.,1997,Pesticide Science51,131-152)に記載された手法を用いて、この特性を決定することができる。例としては、ココナッツ脂肪エトキシレート(10)またはイソトリデシルエトキシレート(12)のようなアルコールアルコキシレート、脂肪酸エステル、例えば菜種油メチルエステルまたは大豆油メチルエステル、脂肪アミンアルコキシレート、例えばタローアミンエトキシレート(15)、またはアンモニウムおよび/またはホスホニウム塩、例えば硫酸アンモニウムまたはリン酸水素二アンモニウムが挙げられる。
【0134】
製剤は、製剤の重量に基づいて、好ましくは、本発明による活性化合物の組合せの0.00000001~98重量%、特に好ましくは、本発明による活性化合物の組合せの0.01~95重量%、より好ましくは、本発明による活性化合物の組合せの0.5~90重量%を含む。
【0135】
製剤(特に殺虫剤)から調製された使用形態における本発明による活性化合物組合せの化合物の含有量は、広い範囲内で変化し得る。使用形態における本発明の活性化合物組合せの濃度は、通常、使用形態の重量に対して、本発明の活性化合物組合せの0.00000001~95重量%、好ましくは0.00001~1重量%である。化合物は、使用形態に適した通常の方法で使用される。
【0136】
植物及び植物部分
すべての植物及び植物部分は、本発明に従って処理することができる。ここで、植物とは、全ての植物および植物部分、例えば、望まれるおよび望まれない野生植物または作物植物(自然発生の作物植物を含む)であり、例えば、穀物(コムギ、イネ、ライコムギ、大麦、ライ麦、オーツ麦)、トウモロコシ、大豆、ジャガイモ、サトウダイコン、サトウキビ、トマト、コショウ、キュウリ、メロン、ニンジン、スイカ、タマネギ、レタス、ホウレンソウ、ニラ、豆、ヤセイカンラン(例えばキャベツ)および他の植物種、綿、タバコ、ナタネ、および果物植物(果物、リンゴ、ナシ、柑橘類およびブドウを含む)を意味すると理解されるべきである。作物植物は、従来の育種および最適化の方法によって、またはバイオテクノロジーおよび遺伝子工学の方法によって、またはこれらの方法の組合せによって得ることができる植物であってもよく、これには、トランスジェニック植物および変種の所有権によって保護することができるかまたは保護することができない植物品種が含まれる。植物とは、種子、実生、若い(未熟な)植物から成熟した植物までのすべての発達段階を意味すると理解されるべきである。植物部分とは、地上部及び地下部の植物のすべての部分及び器官、例えば、芽、葉、花及び根、例えば、葉、針葉、葉柄、茎、花、子実体、果実及び種子、並びに塊茎、根及び根茎を意味すると理解されるべきである。植物の部分はまた、収穫された植物または収穫された植物部分、および苗、塊茎、根茎、挿し木および種子などの栄養増殖および生殖増殖材料を含む。
【0137】
本発明による活性化合物の組合せによる植物および植物部分の本発明による処理は、直接的に、または化合物を通常の処理方法、例えば浸漬、噴霧、蒸発、曇り、散乱、塗装、注入、および伝播材料の場合、特に種子の場合、1つ以上のコーティングを適用することによって、周囲、環境または貯蔵空間に作用させることによって行われる。
【0138】
上述したように、本発明に従って全ての植物及びその部分を処理することが可能である。好ましい態様において、野生植物種および植物栽培品種、または交配もしくはプロトプラスト融合などの従来の生物学的育種方法によって得られたもの、およびそれらの一部を処理する。さらに好ましい実施形態では、遺伝子工学的方法によって得られたトランスジェニック植物および植物品種、適切な場合には従来の方法(遺伝子組換え生物)と組合せて得られたもの、およびその一部を処理する。用語「部分」または「植物の部分」または「植物の部分」は、上記で説明した。本発明は、特に、それぞれの商業的に慣習的な栽培品種または使用中のそれらの植物を処理するために使用される。植物品種とは、新しい特性(「形質」)を有し、従来の育種、突然変異誘発または組換えDNA技術によって得られた植物を意味すると理解されるべきである。それらは、栽培品種、品種、生物型または遺伝子型であり得る。
【0139】
トランスジェニック植物、種子処理および組込み事象
本発明に従って優先的に処理されるべきトランスジェニック植物または植物品種(遺伝子工学によって得られたもの)は、遺伝子改変によって、これらの植物に特定の有利な有用特性(「形質」)を与える遺伝物質を受け入れたすべての植物を含む。このような特性の例は、より良好な植物成長、高温または低温に対する耐性の増大、旱魃または水もしくは塩害のレベルに対する耐性の増大、開花性能の増大、より容易な収穫、成熟の促進、より高い収量、より高い品質および/または収穫製品のより高い栄養価、収穫製品のより良い貯蔵寿命および/または加工性である。さらに、そして特に強調されたこのような特性の例は、例えば、バチルス・チューリンゲンシス由来の遺伝物質(例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9C、Cry2Ab、Cry3BbおよびCryIF、ならびにそれらの組合せ)によって植物中で形成される毒素に起因する、昆虫、クモ類、線虫、ダニ、ナメクジおよびカタツムリなどの動植物および微生物に対する植物の抵抗性の増大、さらに、例えば、植物病原菌、および/ウイルスに対する抵抗性の増大である。また、特定の除草活性化合物、例えば、イミダゾリノン、スルフォニルウレアス、グリフォセートまたはフォスフィノスリシン(例えば、「PAT」遺伝子)に対する植物の耐性を増加させた。問題の所望の形質を付与する遺伝子は、トランスジェニック植物中で互いに組合せて存在することもできる。言及され得るトランスジェニック植物の例は、重要な作物、例えば、穀物(コムギ、イネ、ライコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、サトウダイコン、サトウキビ、トマト、エンドウマメ、および他のタイプの植物、ワタ、タバコ、ナタネ、ならびにフルーツ植物(果物のリンゴ、ナシ、柑橘類およびブドウを含む)であり、特にトウモロコシ、ダイズ、コムギ、イネ、ジャガイモ、ワタ、サトウキビ、タバコおよびナタネに与えられる。特に強調される形質は、昆虫、クモ類、線虫、ナメクジおよびカタツムリに対する植物の抵抗性の増加である。
【0140】
作物保護-処理の種類
植物及び植物部分は、慣習的な処理方法を用いて、例えば、浸漬、散布、噴霧、潅漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(spreading-on)、注入、潅水(潅注(drenching)、点滴潅漑などによって、本発明による活性化合物の組合せで直接処理するか、又は、該化合物を植物及び植物の部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間に作用させることによって処理し、また、伝搬材料(propagation material)の場合、特に種子の場合は、さらに、乾式種子処理のための粉末、液体種子処理のための溶液、スラリー処理のための水溶性粉末として、クラスト形成(incrusting)、1以上の被膜によるコーティングなどによっても処理する。さらに、本発明による活性化合物の組合せを微量散布法(ultra-low volume method)によって施用することも可能であり、又は、本発明による施用形態若しくは活性化合物自体を土壌中に注入することも可能である。
【0141】
植物の好ましい直接的な処理は、茎葉施用であり、すなわち、本発明による活性化合物の組合せを茎葉部に施用することを意味し、その場合、その処理頻度及び施用量は、当該有害生物の発生のレベルに従って適合させるべきである。
【0142】
浸透移行性活性化合物の場合、本発明による活性化合物の組合せは、さらにまた、根系を介して植物に達する。その場合、該植物は、その植物の生息環境に対して本発明による活性化合物の組合せを作用させることによって処理する。これは、例えば、潅注(drenching)によって、又は、土壌若しくは栄養溶液に混合させる〔即ち、植物の成育場所(例えば、土壌、又は、水耕系)に本発明による活性化合物の組合せの液体形態を含浸させる〕ことによって、又は、土壌施用〔即ち、本発明による活性化合物の組合せを固体形態で(例えば、顆粒形態で)植物の成育場所に導入すること〕によって、又は、滴下塗布(「化学溶液灌漑(chemigation)」とも称される)〔即ち、ある一定期間にわたって、表面または表面下の滴下線からの本発明による活性化合物の組合せを、植物の近傍において規定の場所で様々な量の水と共に液体施用する〕ことによって行うことができる。水稲作物の場合には、これは、固体施用形態にある本発明による活性化合物の組合せ(例えば、粒剤として)を計量して湛水された水田に供給することによっても成され得る。
【0143】
種子の処理
植物の種子を処理することによる動物害虫の防除は、長い間知られており、継続的に改良が加えられている。それにもかかわらず、種子の処理には、必ずしも満足のいくように解決することができるわけではない一連の問題を伴う。したがって、植物の貯蔵中、播種後又は出芽後に殺有害生物剤を追加で施用することを不要とするか又は少なくとも著しく低減させるような、種子及び発芽中の植物を保護する方法を開発することが望ましい。さらに、使用する活性化合物によって植物自体に損傷を引き起こすことなく、動物害虫による攻撃から種子及び発芽中の植物が最適に保護されるように、使用する活性化合物の量を最適化することも望ましい。特に、種子を処理する方法では、最少量の殺有害生物剤を使用して種子の最適な保護を達成し、及び、さらに、発芽中の植物の最適な保護も達成するために、害虫抵抗性トランスジェニック植物又は害虫耐性トランスジェニック植物の内因性の殺虫特性又は殺線虫特性も考慮に入れるべきである。
【0144】
従って、本発明は、特に、害虫による攻撃から種子及び発芽中の植物を保護する方法にも関し、ここで、該方法は、当該種子を本発明による活性化合物の組合せで処理することによる。種子及び発芽中の植物を害虫による攻撃から保護するための本発明の方法は、さらに、該種子を、式(I)の化合物および群(II)の混合パートナーによって、1回の操作で同時に又は順次に処理する方法も包含する。さらにまた、該種子を、式(I)の化合物および群(II)の混合パートナーによって、異なった時点で処理する方法も包含する。
【0145】
本発明は、さらに、種子及びその種子から生じた植物を動物害虫から保護するために種子を処理するための、本発明に従う活性化合物の組合せの使用にも関する。
【0146】
本発明は、さらに、動物害虫から保護されるように、本発明による活性化合物の組合せで処理された種子にも関する。本発明は、さらに、本発明による活性化合物の組合せによって同時に処理された種子にも関する。本発明は、さらに、本発明による活性化合物の組合せによって異なった時点で処理された種子にも関する。本発明による活性化合物の組合せによって異なった時点で処理された種子の場合、個々の物質は、その種子の異なった層の中に存在し得る。ここで、式(I)の化合物および群(II)の混合パートナーを含んでいる層は、場合により、中間層によって分離されていてもよい。本発明は、さらにまた、式(I)の化合物および群(II)の混合パートナーが、被膜の一部分として又は被膜に加えられたさらなる1つの層若しくは複数の層として施用されている種子にも関する。
【0147】
本発明は、さらに、本発明による活性化合物の組合せで処理された後で、埃による種子の摩耗を防止するために、フィルムコーティングプロセスに付される種子にも関する。
【0148】
本発明による活性化合物の組合せが浸透移行的に作用する場合に生じる有利な点の1つは、種子を処理することによって、動物害虫に対して、その種子自体が保護されるのみではなく、その種子から生じる植物も出芽後に保護されるということである。このようにして、播種時又は播種後間もなくに作物を直接処理する手間を省くことができる。
【0149】
さらなる有利な点は、本発明による活性化合物の組合せで種子を処理することによって、処理された種子の発芽及び出芽が増進され得るということである。
【0150】
本発明による活性化合物の組合せを、特に、トランスジェニック種子に対しても使用することが可能であるということも、有利であると考えられる。
【0151】
さらに、本発明による活性化合物の組合せは、シグナル伝達技術の組成物または化合物と組合せて使用することも可能であり、それによって、共生生物(例えば、根粒菌、菌根菌及び/又は内部寄生性の細菌若しくは菌類)によるコロニー形成が良好になり、及び/又は、窒素固定が最適化される。
【0152】
本発明による活性化合物の組合せは、農業において、温室内で、森林で又は園芸において使用される全ての植物品種の種子を保護するのに適している。特に、これは、穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、アワ及びエンバク)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、コーヒー、タバコ、カノラ、ナタネ、ビート(例えば、テンサイ及び飼料用ビート)、ラッカセイ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、インゲンマメ、アブラナ科野菜、タマネギ及びレタス)、果実植物、芝生及び観賞植物の種子である。穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ及びエンバク)、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、カノラ、ナタネ、野菜類及びイネの種子を処理することは、特に重要である。
【0153】
既に上記で記載したように、本発明による活性化合物の組合せによるトランスジェニック種子の処理も、特に重要である。これは、特に、殺虫特性及び/又は殺線虫特性を有するポリペプチドの発現を制御する少なくとも1種類の異種遺伝子を概して含んでいる植物の種子を包含する。トランスジェニック種子内のこれらの異種遺伝子は、バシルス(Bacillus)種、リゾビウム(Rhizobium)種、プセウドモナス(Pseudomonas)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichoderma)種、クラビバクテル(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種又はグリオクラジウム(Gliocladium)種などの微生物に由来し得る。本発明は、バシルス属種(Bacillus sp.)に由来する少なくとも1種類の異種遺伝子を含んでいるトランスジェニック種子を処理するのに特に適している。該異種遺伝子は、さらに好ましくは、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillusthuringiensis)に由来する。
【0154】
本発明に関連して、本発明による活性化合物の組合せは、種子に対して施用する。該種子は、好ましくは、処理の過程で損傷が起こらないように充分に安定な状態で処理する。一般に、該種子は、収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる。慣習的に使用される種子は、植物から分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛又は果実の果肉が除かれている。例えば、収穫され、不純物が取り除かれ、及び、貯蔵を可能とする含水量となるまで乾燥された種子を使用することができる。あるいは、乾燥後に例えば水で処理され、その後再度乾燥された種子(例えば、プライミング)を使用することもできる。イネの種子の場合、イネ胚の特定の段階(「鳩胸段階」)に達するまで、例えば水中に、浸漬させた種子を使用することも可能であり、それによって、発芽が刺激され、及び、出芽がより均一になる。
【0155】
種子を処理する場合、種子の発芽が悪影響を受けないように、又は、生じた植物が損傷を受けないように、種子に施用する本発明による活性化合物の組合せの量及び/又はさらなる添加剤の量を選択することに対して、一般的に注意しなくてはならない。このことは、とりわけ、特定の施用量で薬害作用を示し得る活性化合物の場合に、確実に実施しなければならない。
【0156】
一般に、本発明による活性化合物の組合せは、適切な製剤の形態で種子に施用する。種子を処理するための適切な製剤及びプロセスは、当業者に既知である。
【0157】
本発明による活性化合物の組合せは、慣習的な種子粉衣製剤、例えば、溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉末剤、泡剤、スラリー剤又は種子用の別のコーティング組成物などに変換させることが可能であり、及び、さらに、ULV製剤に変換させることも可能である。
【0158】
これらの製剤は、既知方法で、本発明による活性化合物の組合せを、慣習的な添加剤、例えば、慣習的な増量剤、及び、溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類などと混合させ、及び、さらに、水と混合させることによって、調製する。
【0159】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる着色剤は、そのような目的に関して慣習的な全ての着色剤である。水中であまり溶解しない顔料又は水中で溶解する染料を使用することができる。その例としては、「Rhodamin B」、「C.I.Pigment Red 112」及び「C.I.Solvent Red 1」の名称で知られている着色剤などを挙げることができる。
【0160】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる有用な湿潤剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な、湿潤を促進する全ての物質である。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレンスルホネート又はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用することができる。
【0161】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる有用な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な非イオン性、アニオン性及びカチオン性の全ての分散剤である。好ましくは、非イオン性若しくはアニオン性の分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を使用することができる。適している非イオン性分散剤としては、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル類、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体などがある。適しているアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0162】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる消泡剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な全ての泡抑制物質である。好ましくは、シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用することができる。
【0163】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる防腐剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。例として、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
【0164】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる第2の増粘剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。好ましい例としては、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、変性クレー及び微粉化シリカなどを挙げることができる。
【0165】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる有用な粘着剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤である。好ましい例としては、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースなどを挙げることができる。
【0166】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができるジベレリン類は、好ましくは、ジベレリンA1、ジベレリンA3(=ジベレリン酸)、ジベレリンA4及びジベレリンA7である。特に好ましくは、ジベレリン酸を使用する。ジベレリン類は知られている(R. Wegler “Chemie der Pflanzenschutz- und Schadlingsbekampfungsmittel”, vol.2, Springer Verlag, 1970, pp.401-412参照)。
【0167】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、広い範囲のさまざまな種類の種子を処理するために、直接的に使用することができるか、又は、予め水で希釈したあとで使用することができる。例えば、濃厚製剤(concentrate)又は水で希釈することによって濃厚製剤から得ることができる調製物は、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク及びライコムギなどの種子を粉衣するのに使用することが可能であり、並びに、さらに、トウモロコシ、イネ、ナタネ、エンドウマメ、インゲンマメ、ワタ、ヒマワリ、ダイズ及びビートの種子を粉衣するのに使用することも可能であり、又は、広い範囲のさまざまな野菜の種子を粉衣するのに使用することが可能である。本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又はそれらの希釈された使用形態は、トランスジェニック植物の種子を粉衣するのにも使用することが可能である。
【0168】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又はその種子粉衣製剤から水を添加することによって調製された使用形態を用いて種子を処理する場合、種子粉衣のために慣習的に使用可能な全ての混合装置が有用である。具体的には、種子粉衣における手順は、種子を混合機(これは、バッチ式又は連続的に作動される)の中に入れること、所望される特定量の種子粉衣製剤を、そのままで添加するか又は予め水で希釈したあとで添加すること、及び、該製剤が当該種子の表面に均質に分配されるまで混合させることである。適切な場合には、続いて乾燥工程を行う。
【0169】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変えることができる。それは、当該製剤中の本発明による活性化合物の組合せの特定の含有量及び当該種子に左右される。本発明による活性化合物の組合せの施用量は、一般に、種子1kg当たり0.001~50gであり、好ましくは、種子1kg当たり0.01~15gである。
【0170】
媒介動物の防除
本発明による活性化合物の組合せは、媒介動物(vector)の防除において使用することも可能である。本発明に関連して、媒介動物は、病原体(例えば、ウイルス類、蠕虫類(worms)、単細胞生物及び細菌類)を病原体保有宿主(植物、動物、ヒトなど)から宿主まで運ぶことが可能な節足動物(特に、昆虫又はクモ形類動物)である。該病原体は、宿主に機械的に運ばれ得るか(例えば、非刺咬性ハエによるトラコーマ)、又は、宿主体内への注入後に運ばれ得る(例えば、蚊によるマラリア原虫)。
【0171】
媒介動物、ならびに、媒介動物によって運ばれる疾患又は病原体の例は、以下のとおりである:
(1)蚊類
・ハマダラカ(Anopheles): マラリア、フィラリア症;
・アカイエカ(Culex): 日本脳炎、フィラリア症、別のウイルス性疾患、別の蠕虫類の運搬;
・ヤブカ(Aedes): 黄熱病、デング熱、別のウイルス性疾患、フィラリア症;
・ブユ(Simuliidae): 蠕虫類(特に、回旋糸状虫(Onchocerca volvulus))の運搬;
・チョウバエ(Psychodidae): リーシュマニア症の伝染;
(2)シラミ類: 皮膚感染、流行性発疹チフス;
(3)ノミ類: 伝染病、発疹熱、条虫;
(4)ハエ類: 睡眠病(トリパノソーマ病);コレラ、別の細菌性疾患;
(5)ダニ類: ダニ症(acariosis)、流行性発疹チフス、リケッチア痘瘡、野兎病、セントルイス脳炎、ダニ媒介脳炎(TBE)、クリミア・コンゴ出血熱、ボレリア症(borreliosis);
(6)マダニ類: ボレリア症(borellioses)、例えば、ライム病ボレリア(Borrelia bungdorferi sensu lato.)、ダットン回帰熱ボレリア(Borrelia duttoni)、ダニ媒介脳炎、Q熱(Coxiella burnetii)、バベシア症(Babesia canis canis)、エーリキア症(ehrlichiosis)。
【0172】
本発明に関連して、媒介動物の例は、植物ウイルスを植物に運ぶことが可能な昆虫類、例えば、アブラムシ類、ハエ類、ヨコバイ類又はアザミウマ類などである。植物ウイルスを運ぶことが可能な別の媒介動物は、ハダニ類、シラミ類、甲虫類及び線虫類である。
【0173】
本発明に関連して、媒介動物のさらなる例は、病原体を動物及び/又はヒトに運ぶことが可能な昆虫類及びクモ形類動物、例えば、蚊類〔特に、ヤブカ属(Aedes)の蚊、ハマダラカ属(Anopheles)の蚊、例えば、ガンビエハマダラカ(A.gambiae)、アノフェレス・アラビエンシス(A.arabiensis)、アノフェレス・フネスツス(A.funestus)、アノフェレス・ジルス(A.dirus)(マラリア)、及び、アカイエカ属(Culex)の蚊〕、チョウバエ(Psychodidae)、例えば、サシチョウバエ(Phlebotomus)、ルツォミヤ(Lutzomyia)、シラミ類、ノミ類、ハエ類、ダニ類及びマダニ類である。
【0174】
本発明による活性化合物の組合せが抵抗性を打破する(resistance-breaking)場合、媒介動物の防除も可能である。
【0175】
本発明による活性化合物の組合せは、媒介動物によって伝播される疾患の予防及び/又は病原体の予防において使用するのに適している。したがって、本発明のさらなる態様は、例えば、農業において、園芸において、森林内において、庭園やレジャー施設において、及び、さらに、材料物質や貯蔵生産物の保護において、媒介動物を防除するための本発明による活性化合物の組合せの使用である。
【0176】
工業材料の保護
本発明による活性化合物の組合せは、昆虫類〔例えば、コウチュウ目(Coleoptera)、ハチ目(Hymenoptera)、シロアリ目(Isoptera)、チョウ目(Lepidoptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)及びシミ目(Zygentoma)の昆虫類〕による攻撃又は破壊に対して工業材料を保護するのに適している。
【0177】
本発明に関連して、工業材料は、非生物材料、例えば、好ましくは、プラスチック、接着剤、サイズ、紙及び厚紙、皮革、木材、加工木材製品及び塗料などを意味するものと理解される。本発明は、木材を保護するために使用するのが特に好ましい。
【0178】
さらなる実施形態では、本発明に従う活性化合物の組合せは、少なくとも1つのさらなる殺虫剤及び/又は少なくとも1つの殺菌剤と一緒に使用する。
【0179】
さらなる実施形態では、本発明による活性化合物の組合せは、即時使用可能な(ready-to-use)殺有害生物剤の形態であり、すなわち、それらが、さらなる変更を加えることなく、当該材料物質に施用することが可能であるということを意味する。有用なさらなる殺虫剤又は殺菌剤としては、特に、上記で挙げたものなどがある。
【0180】
驚くべきことに、本発明による活性化合物は、海水又は淡海水と接触するもの、特に、船体、スクリーン、網、建造物、係船設備及び信号システムなどを、付着物から保護するために使用することができるということも分かった。同様に、本発明による活性化合物は、単独で、又は、別の活性成分と組合せて、防汚剤として使用することができる。
【0181】
列挙された植物は、本発明による活性化合物の組合せを用いて、本発明により特に有利に処理することができる。活性化合物の組合せにおける上記の好ましい範囲は、これらの植物の処理にも適用される。本書で特に言及されている活性化合物の組合せによる植物処理に特に重点が置かれている。
【0182】
本発明の活性化合物の組合せの良好な効果は、以下の実施例から明らかである。個々の活性物質には有効な弱点があるが、組合せは単純な効果の合計を超える効果を示す。活性化合物の組合せの作用が個々に適用される活性化合物の効果の合計よりも大きい場合、常に相乗効果が存在する。
【0183】
実施例
2つの化合物の組合せの効力のための処方
2つの化合物の所定の組合せの期待される効力は、以下のように計算される(Colby, S.R., ”Calculating Synergistic and antagonistic Responses of Herbicide Combinations“, Weeds 15, pp. 20-22, 1967を参照のこと)。
【0184】
Xが、それぞれm ppm、m g/haの濃度の試験化合物Aに関して、未処理コントロールの死亡率%で表した効力であり、
Yが、それぞれn ppm、n g/haの濃度の試験化合物Bに関して、未処理コントロールの死亡率%で表した効力であり、
Eが、それぞれ、mおよびn ppm、mおよびn g/haの濃度のAおよびBの混合物を用いた未処理コントロールの死亡率%で表した効力である場合、
【0185】
【0186】
観察された組合せの殺虫効力が「E」として計算されたものよりも高い場合、2つの化合物の組合せは相加を超えるものであり、すなわち相乗効果がある。
【0187】
実施例A
モモアカアブラムシ(Myzus persicae)-噴霧試験
溶媒: 78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を製造するために、1重量部の活性化合物を上記重量部の溶媒を用いて溶解させ、1000ppmの濃度の乳化剤を含有している水を用いて所望の濃度とする。胞子懸濁液の適当な調製物を製造するために、水を含有する乳化剤で胞子を所望の濃度に希釈する。水を含有する乳化剤で希釈して、さらなる試験濃度を調製する。
【0188】
全ての齢期のモモアカアブラムシ(Myzus persicae)が発生しているハクサイ(Brassica pekinensis)の葉のディスクに、所望濃度の活性成分調製物を噴霧する。
【0189】
所定の期間が経過した後、死亡率(%)を求める。100%は、全てのアブラムシが死んだことを意味し;0%は、死んだアブラムシが無かったことを意味する。このように決定した死亡率の値は、Colby式を用いて再計算される(上記参照)。
【0190】
本出願によれば、この試験では、例えば以下の組合せは、単一化合物と比較して相乗効果を示した。
【0191】
【0192】
実施例B
ナミハダニ(Tetranychus urticae)-噴霧試験;OP-抵抗性
溶媒: 78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を製造するために、1重量部の活性化合物を上記重量の溶媒と混合し、1000ppmの濃度の乳化剤を含有している水を用いて所望の濃度とする。胞子懸濁液の適当な調製物を製造するために、水を含有する乳化剤で胞子を所望の濃度に希釈する。水を含有する乳化剤で希釈して、さらなる試験濃度を調製する。
【0193】
全ての齢期のナミハダニ(two spotted spider mite)(Tetranychus urticae)が発生しているインゲンマメ(French bean)(Phaseolus vulgaris)の葉のディスクに、所望濃度の活性化合物調製物を噴霧する。
【0194】
所定期間経過した後、死亡率(%)を求める。100%は、全てのダニが死んだことを意味し;0%は、死んだダニが無かったことを意味する。このように決定した死亡率の値は、Colby式を用いて再計算される(上記参照)。
【0195】
本出願によれば、この試験では、例えば以下の組合せは、単一化合物と比較して相乗効果を示した。
【0196】
【0197】
実施例C
ナミハダニ(Tetranychus urticae)-噴霧試験;OP-抵抗性
溶媒: 7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を製造するために、1重量部の活性化合物を上記重量部の溶媒と混合し、1000ppmの濃度の乳化剤を含有している水を用いて所望の濃度とする。水を含有する乳化剤で希釈して、さらなる試験濃度を調製する。
【0198】
全ての成育段階のナミハダニ(two spotted spidermite)(Tetranychus urticae)が大量に発生しているマメ科植物(Bean plants)(Phaseolus vulgaris)に、所望濃度の活性成分調製物を噴霧することで処理する。
【0199】
所定の期間が経過した後、死亡率(%)を求める。100%は、全てのダニが死んだことを意味し;0%は、死んだダニが無かったことを意味する。このように決定した死亡率の値は、Colby式を用いて再計算される(上記参照)。
【0200】
本出願によれば、この試験では、例えば以下の組合せは、単一化合物と比較して相乗効果を示した。
【0201】
【0202】
実施例D
サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)-試験
溶媒: 125.0重量部のアセトン
活性化合物の適切な調製物を製造するために、1重量部の活性化合物を上記重量部の溶媒と混合し、濃縮物を水で希釈して所望の濃度にする。胞子懸濁液の適当な調製物を製造するために、胞子を水で所望の濃度に希釈する。
【0203】
容器に、砂、活性化合物の溶液、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)の卵および幼虫を含む懸濁液、ならびにレタス種子を入れる。レタス種子が発芽し、植物が成長する。根では、こぶが発生する。
【0204】
所定の期間が経過した後、こぶの形成割合に基づいて殺線虫効力(%)を求める。100%は、こぶが見られなかったことを意味し;0%は、処理された植物の根のこぶの数が、処理されていない対照のこぶの数と同じであったことを意味する。
【0205】
本出願によれば、この試験では、例えば以下の組合せは、単一化合物と比較して相乗効果を示した。
【0206】