IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ レシップホールディングス株式会社の特許一覧

特許7260750バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム
<>
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図1
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図2
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図3
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図4
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図5
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図6
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図7
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図8
  • 特許-バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-11
(45)【発行日】2023-04-19
(54)【発明の名称】バス管理サーバとバス管理サーバのためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/127 20060101AFI20230412BHJP
【FI】
G08G1/127 B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019031987
(22)【出願日】2019-02-25
(65)【公開番号】P2020135755
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000144544
【氏名又は名称】レシップホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】園部 聡士
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 太一
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-084831(JP,A)
【文献】特開2016-157273(JP,A)
【文献】特開2005-160064(JP,A)
【文献】特開2005-251054(JP,A)
【文献】特開2014-049082(JP,A)
【文献】特開2003-178395(JP,A)
【文献】特開2014-002700(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C21/00-21/36、23/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バス管理サーバであって、
路線バスの複数個の停留所に設置される複数個の信号送信装置のそれぞれについて、当該信号送信装置を識別する装置識別情報と、当該信号送信装置が設置される停留所を示す停留所情報と、を関連付けて記憶するメモリと、
携帯端末が、前記複数個の停留所のうちの特定の停留所に近づくことによって、前記複数個の信号送信装置のうち、前記特定の停留所に設置される特定の信号送信装置から無線で送信される特定の装置識別情報を受信する場合に、前記携帯端末から前記特定の装置識別情報を受信する識別情報受信部と、
前記携帯端末から前記特定の装置識別情報が受信される場合に、前記メモリから、前記特定の装置識別情報に関連付けられている特定の停留所情報を取得する取得部と、
取得済みの前記特定の停留所情報を含む通知情報を前記携帯端末に送信する通知情報送信部と、
前記通知情報が前記携帯端末に送信されることに応じて通知画面が前記携帯端末に表示された後に、前記携帯端末において所定の選択操作が実行される場合に、前記携帯端末から、前記所定の選択操作が実行されたことを示す選択操作情報を受信する受信部と、
前記携帯端末から前記選択操作情報が受信される場合に、前記特定の停留所に乗客が存在することをバスの運転手に通知するための乗客情報を前記バスに送信する乗客情報送信部と、
を備える、
バス管理サーバ。
【請求項2】
前記通知画面は、前記特定の停留所が近くに存在することを示す、請求項1に記載のバス管理サーバ。
【請求項3】
前記識別情報受信部は、前記携帯端末から、前記バス管理サーバとは異なるアプリケーションサーバを介して、前記特定の装置識別情報を受信し、
前記通知情報送信部は、前記アプリケーションサーバを介して、前記通知情報を前記携帯端末に送信する、請求項1または2に記載のバス管理サーバ。
【請求項4】
さらに、前記携帯端末から前記選択操作情報が受信された後に、バス走行経路を指定するための経路指定画面を示す経路指定画面情報を前記携帯端末に送信する指定画面情報送信部と、
前記経路指定画面において特定のバス走行経路が指定されることに応じて、前記特定のバス走行経路に沿って前記特定の停留所に最も早く到着するバスを特定するバス特定部と、を備え、
前記乗客情報送信部は、特定済みの前記バスに前記乗客情報を送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のバス管理サーバ。
【請求項5】
さらに、前記バスが特定された後に、前記バスの現在の位置と、前記特定の停留所の位置と、が地図上に示されている地図画面を示す第2の表示情報を前記携帯端末に送信する第2の表示情報送信部を備える、請求項に記載のバス管理サーバ。
【請求項6】
前記バス管理サーバは、さらに、
前記バスが特定された後に、前記バスの現在の位置と、前記特定の停留所の位置と、を利用して、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間を予測する第1の予測部と、
測済みの前記時間に関係する情報を示す時間関係画面を示す第3の表示情報を前記携帯端末に送信する第3の表示情報送信部と、
を備える、請求項4または5に記載のバス管理サーバ。
【請求項7】
前記時間関係画面は、通知時間を指定するための指定領域を含み、
前記バス管理サーバは、さらに、
前記時間関係画面を示す前記情報が前記携帯端末に送信された後に、前記時間関係画面に含まれる前記指定領域において前記通知時間が指定される場合に、前記携帯端末から、指定済みの前記通知時間を示す時間情報を受信する時間情報受信部と、
前記携帯端末から前記時間情報が受信される場合に、前記バスの現在の位置と前記特定の停留所の位置とを利用して、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間を予測することを繰り返す第2の予測部と、
前記第2の予測部によって予測される時間が、前記時間情報によって示される前記通知時間に基づいて決定される時間に一致する場合に、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間が前記通知時間に到達したことを通知するための第2の通知画面を前記携帯端末に表示させるための第4の表示情報を前記携帯端末に送信する第4の表示情報送信部と、
を備える、請求項に記載のバス管理サーバ。
【請求項8】
前記乗客情報は、前記特定の停留所で前記バスに乗車すること、及び、前記バスに乗車するための補助が必要であること、を前記運転手に通知するための情報である、請求項1から7のいずれか一項に記載のバス管理サーバ。
【請求項9】
バス管理サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記バス管理サーバは、
路線バスの複数個の停留所に設置される複数個の信号送信装置のそれぞれについて、当該信号送信装置を識別する装置識別情報と、当該信号送信装置が設置される停留所を示す停留所情報と、を関連付けて記憶するメモリと、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
携帯端末が、前記複数個の停留所のうちの特定の停留所に近づくことによって、前記複数個の信号送信装置のうち、前記特定の停留所に設置される特定の信号送信装置から無線で送信される特定の装置識別情報を受信する場合に、前記携帯端末から前記特定の装置識別情報を受信する識別情報受信部と、
前記携帯端末から前記特定の装置識別情報が受信される場合に、前記メモリから、前記特定の装置識別情報に関連付けられている特定の停留所情報を取得する取得部と、
取得済みの前記特定の停留所情報を含む通知情報を前記携帯端末に送信する通知情報送信部と、
前記通知情報が前記携帯端末に送信されることに応じて通知画面が前記携帯端末に表示された後に、前記携帯端末において所定の選択操作が実行される場合に、前記携帯端末から、前記所定の選択操作が実行されたことを示す選択操作情報を受信する受信部と、
前記携帯端末から前記選択操作情報が受信される場合に、前記特定の停留所に乗客が存在することをバスの運転手に通知するための乗客情報を前記バスに送信する乗客情報送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、路線バスに関する情報を携帯端末と通信するサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯情報端末とサーバとを備えるシステムが開示されている。バスの停留所には、当該停留所に固有の個別番号を記憶するICチップが配置されている。携帯情報端末は、ICチップから個別番号を取得し、当該個別番号をサーバに送信する。これにより、携帯情報端末は、個別番号によって識別される上記の停留所に関する情報(例えばバスの運行状況等)を受信して表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-49082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、サーバが、携帯情報端末から受信された個別番号を利用して、停留所に関する情報を携帯情報端末に送信するための具体的な手法が開示されていない。
【0005】
本明細書では、サーバが、特定の停留所に設置される特定の信号送信装置から送信される特定の装置識別情報を利用して、特定の停留所に関連する情報を適切に出力することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する第1のサーバは、路線バスの複数個の停留所に設置される複数個の信号送信装置のそれぞれについて、当該信号送信装置を識別する装置識別情報と、当該信号送信装置が設置される停留所を示す停留所情報と、を関連付けて記憶するメモリと、携帯端末が、前記複数個の停留所のうちの特定の停留所に近づくことによって、前記複数個の信号送信装置のうち、前記特定の停留所に設置される特定の信号送信装置から無線で送信される特定の装置識別情報を受信する場合に、前記携帯端末から前記特定の装置識別情報を受信する識別情報受信部と、前記携帯端末から前記特定の装置識別情報が受信される場合に、前記メモリから、前記特定の装置識別情報に関連付けられている特定の停留所情報を取得する取得部と、取得済みの前記特定の停留所情報によって示される前記特定の停留所に関連する情報を外部に出力する出力部と、を備えてもよい。
【0007】
このような構成によれば、第1のサーバは、複数個の停留所に設置される複数個の信号送信装置のそれぞれについて、当該信号送信装置を識別する装置識別情報と、当該信号送信装置が設置される停留所を示す停留所情報と、を関連付けて記憶するメモリを備える。このために、第1のサーバは、携帯端末から特定の装置識別情報を受信する場合に、メモリから特定の装置識別情報に関連付けられている特定の停留所情報を適切に取得することができる。従って、第1のサーバは、特定の停留所に関連する情報を外部に適切に出力することができる。
【0008】
前記出力部は、前記特定の停留所が近くに存在することを示す第1の通知画面を示す第1の表示情報を前記携帯端末に送信してもよい。これにより、バスの停留所が近くに存在することを認識していない携帯端末のユーザに対して、特定の停留所が近くに存在することを通知することができる。
【0009】
前記識別情報受信部は、前記携帯端末から、前記第1のサーバとは異なる第2のサーバを介して、前記特定の装置識別情報を受信し、前記出力部は、前記第2のサーバを介して、前記第1の表示情報を前記携帯端末に送信してもよい。
【0010】
前記出力部は、前記特定の停留所に向かっているバスの現在の位置と、前記特定の停留所の位置と、が地図上に示されている地図画面を示す第2の表示情報を前記携帯端末に送信してもよい。上記の構成によると、第1のサーバは、特定の停留所とバスの現在の位置とが地図上に示されている地図画面を携帯端末に表示させることができる。これにより、ユーザは、特定の停留所の位置とバスの現在の位置とを知ることができる。
【0011】
前記第1のサーバは、さらに、前記特定の停留所に向かっているバスの現在の位置と、前記特定の停留所の位置と、を利用して、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間を予測する第1の予測部を備えてもよい。また、前記出力部は、予測済みの前記時間に関係する情報を示す時間関係画面を示す第3の表示情報を前記携帯端末に送信してもよい。上記の構成によると、第1のサーバは、バスが特定の停留所に到着するまでの時間に関係する情報を示す時間関係画面を携帯端末に表示させることができる。これにより、ユーザは、バスが特定の停留所に到着するまでの時間に関係する情報を知ることができる。
【0012】
前記時間関係画面は、通知時間を指定するための指定領域を含み、前記第1のサーバは、さらに、前記第3の表示情報が前記携帯端末に送信された後に、前記時間関係画面に含まれる前記指定領域において前記通知時間が指定される場合に、前記携帯端末から、指定済みの前記通知時間を示す時間情報を受信する時間情報受信部と、前記携帯端末から前記時間情報が受信される場合に、前記バスの現在の位置と前記特定の停留所の位置とを利用して、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間を予測することを繰り返す第2の予測部と、前記第2の予測部によって予測される時間が、前記時間情報によって示される前記通知時間に基づいて決定される時間に一致する場合に、前記バスが前記特定の停留所に到着するまでの時間が前記通知時間に到達したことを通知するための第2の通知画面を前記携帯端末に表示させるための第4の表示情報を前記携帯端末に送信する第2の送信部と、を備えてもよい。上記の構成によると、第1のサーバは、時間関係画面において通知時間が指定される場合に、バスが特定の停留所に到着するまでの時間が通知時間に到達したことをユーザに通知することができる。
【0013】
前記出力部は、前記特定の停留所で前記バスに乗車する乗客が存在することを前記バスの運転手に通知するための乗客情報を前記バスに送信してもよい。上記の構成によると、第1のサーバが乗客情報をバスに送信することによって、運転手は特定の停留所でバスに乗車する乗客が存在することを知ることができる。
【0014】
前記乗客情報は、前記特定の停留所で前記バスに乗車すること、及び、前記バスに乗車するための補助が必要であること、を前記運転手に通知するための情報であってもよい。上記の構成によると、第1のサーバが乗客情報をバスに送信することによって、運転手は特定の停留所においてバスに乗車するための補助が必要であることを知ることができる。
【0015】
上記の第1のサーバを実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。また、上記の第1のサーバによって実行される方法も新規で有用である。また、上記の第1のサーバと他の装置(例えば、携帯端末、特定の信号送信装置等)とを備えるシステムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例のシステムを模式的に示す。
図2】バス管理サーバと携帯端末の構成を示す。
図3】各デバイスによって実行される処理のシーケンス図を示す。
図4】「バス乗り方」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理のシーケンス図を示す。
図5】「系統・停留所」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理のシーケンス図を示す。
図6】「バス到着時刻」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理のシーケンス図を示す。
図7】「乗車補助申請」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理のシーケンス図を示す。
図8】携帯端末に表示される各画面の一例を示す。
図9】携帯端末及び車両端末に表示される各画面の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(通信システムの概略;図1
図1に示されるように、通信システム30は、路線バスの複数個の停留所2,4に設置される複数個の無線通信機2a,4aを備える。停留所2の無線通信機2aは、Bluetooth(登録商標)方式のうちのBLE(Bluetooth Low Energyの略)に従って、無線通信機2aを識別するデバイスID「002」を含むビーコン信号(例えばAdvertise信号)を無線で送信する。ビーコン信号は、宛先が指定されていない信号(いわゆるブロードキャストの信号)であり、数十又は数百メートル以上の距離まで到達することが可能である。同様に、停留所4の無線通信機4aは、無線通信機4aを識別するデバイスID「004」を含むビーコン信号を無線で送信する。
【0018】
通信システム30は、さらに、複数個の停留所2,4に順次停車するバス6に設置された車両端末6bを備える。車両端末6bは、インターネット50を介して、各サーバ100,200と通信可能である。バス6にはGPS受信機6aが設置されており、GPS受信機6aは、GPS衛星8と通信することによって、バス6の現在の位置の経度及び緯度を示す情報を取得することができる。
【0019】
通信システム30は、さらに、携帯端末10と、バス管理サーバ100と、アプリケーションサーバ200と、を備える。携帯端末10は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、ノートPC等の可搬型のユーザ端末である。バス管理サーバ100は、バス6に関する処理を実行するためのサーバであり、例えば、車両端末6bのベンダによってインターネット50上に設置される。アプリケーションサーバ200は、携帯端末10にインストールされるアプリケーションプログラム28(図2参照)に関する処理を実行するためのサーバであり、アプリケーションプログラム28のベンダによってインターネット50上に設置される。各デバイス10,100,200は、インターネット50を介して相互に通信可能である。
【0020】
(各デバイス10,100の構成;図2
続いて、図2を用いて携帯端末10とバス管理サーバ100の構成について説明する。
携帯端末10は、操作部12と、LTE(Long Term Evolutionの略)インターフェース14と、表示部16と、Bluetoothインターフェース18と、制御部20と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0021】
操作部12は、ユーザによって操作されるキーを備える。LTEI/F14は、セルラー方式の一種であるLTEに従った無線通信を実行するためのインターフェースであり、インターネット50を介した通信を実行可能である。なお、変形例では、携帯端末10は、他のセルラー方式(例えば、3G(3rd Generationの略)方式、4G(4th Generationの略)方式等)に従った無線通信を実行可能であってもよい。表示部16は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部16は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。BluetoothI/F18は、Bluetooth方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである。
【0022】
制御部20は、CPU22とメモリ24とを備える。CPU22は、メモリ24に記憶されている様々なプログラム26,28に従って、様々な処理を実行する。メモリ24は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ24は、携帯端末10の基本的な処理を実行するためのOSプログラム(Operating Systemの略)26と、携帯端末10が出荷された後に携帯端末10にインストールされるアプリケーションプログラム28と、を記憶する。OSプログラム26は、例えば、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等である。アプリケーションプログラム28は、本実施例では、メッセージ、写真、動画等の通信を実現するためのLINE(登録商標)である。変形例では、アプリケーションプログラム28は、メッセージ等の通信を実現するための他のプログラムであってもよい。
【0023】
バス管理サーバ100は、通信I/F114と、制御部120と、を備える。通信I/F114は、インターネット50に接続されている。制御部120は、CPU122とメモリ124とを備える。CPU122は、メモリ124に記憶されているプログラム126に従って、様々な処理を実行する。メモリ124は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ124は、デバイスIDテーブル130を記憶する。
【0024】
デバイスIDテーブル130は、複数個の停留所2,4等に設置される複数個の無線通信機2a,4a等のそれぞれについて、当該無線通信機を識別するデバイスID(例えば「002」)と、当該無線通信機が設置される停留所を示す停留所名称(例えば「AAA」)と、を関連付けて記憶する。
【0025】
(各デバイスによって実行される処理;図3
図3を参照して、各デバイス2a,10,100,200によって実行される処理を説明する。なお、以下では、理解の容易さの観点から、バス管理サーバ100のCPU122及び携帯端末10のCPU22が実行する処理について説明する際に、CPUを主体として説明せず、バス管理サーバ100及び携帯端末10を主体として説明する。
【0026】
停留所2の無線通信機2aは、デバイスID「002」を含むビーコン信号を常に送信している。携帯端末10のユーザが停留所2に近づくことによって、携帯端末10のBluetoothI/F18と無線通信機2aとの間の距離が、BLE方式に従った無線通信を実行可能な距離(例えば数十メートル)未満になる。この場合、T100では、携帯端末10は、無線通信機2aからデバイスID「002」を含むビーコン信号を受信する。携帯端末10は、ビーコン信号を受信するとアプリケーションプログラム28を起動し、アプリケーションプログラム28に従って以降の処理を実行する。
【0027】
T102では、携帯端末10は、T100で受信されたビーコン信号に含まれるデバイスID「002」と、アプリケーションプログラム28を利用するためのアカウント情報に含まれるユーザID「name02」と、をアプリケーションサーバ200に送信する。この場合、T104では、アプリケーションサーバ200は、デバイスID「002」とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。即ち、携帯端末10は、アプリケーションサーバ200を介して、デバイスID「002」とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。
【0028】
バス管理サーバ100は、T102及びT104において、携帯端末10から、アプリケーションサーバ200を介して、デバイスID「002」とユーザID「name02」とを受信する。この場合、T106では、バス管理サーバ100は、デバイスID「002」とユーザID「name02」とを関連付けてメモリ124に記憶する。
【0029】
T108では、バス管理サーバ100は、メモリ124内のデバイスIDテーブル130から、T104で受信されたデバイスID「002」に関連付けられている停留所名称「AAA」を取得する。このように、バス管理サーバ100は、メモリ124から特定の装置識別情報に関連付けられている特定の停留所情報「AAA」を適切に取得することができる。以下、バス管理サーバ100が、取得した特定の停留所情報「AAA」に関連する情報を外部に適切に出力する実施例を示す。
【0030】
T110では、バス管理サーバ100は、T106で記憶されたユーザID「name02」と接近通知データ800とをアプリケーションサーバ200に送信する。接近通知データ800は、T108で取得された停留所名称「AAA」によって示される停留所2が近くに存在することを示す通知画面D2を表わすデータである。この場合、T112では、アプリケーションサーバ200は、T110で受信された接近通知データ800を、T110で受信されたユーザID「name02」によって識別される携帯端末10に送信する。なお、以下では、バス管理サーバ100が何らかのデータとユーザID「name02」とをアプリケーションサーバ200に送信し、アプリケーションサーバ200が当該データをユーザID「name02」によって識別される携帯端末10に送信することを、「バス管理サーバ100がアプリケーションサーバ200を介してデータを携帯端末10に送信する」と省略して表現する。また、以下では、「アプリケーションサーバ200を介して」という記載も省略することがある。
【0031】
携帯端末10は、T110及びT112において、バス管理サーバ100から接近通知データ800を受信すると、T114において、接近通知データ800によって表わされる通知画面D2を表示する。これにより、携帯端末10のユーザは、停留所名称「AAA」を有する停留所2が近くに存在することを認識することができる。即ち、バス管理サーバ100は、停留所2が近くに存在する旨を認識していない携帯端末10のユーザに対して、停留所2が近くに存在することを通知することができる。
【0032】
ユーザは、路線バスに関する情報を見ることを望む場合には、T116において、通知画面D2を選択する操作(例えば通知画面D2へのタップ操作)を実行する。この場合、T118及びT120では、携帯端末10は、接近通知データ800に含まれるURL(Uniform Resource Locatorの略)700とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。URL700は、バス管理サーバ100内の位置を示す情報であり、より具体的には、後述のアイコン選択画面データ802の位置を示す情報である。
【0033】
バス管理サーバ100は、T118及びT120において、携帯端末10からURL700とユーザID「name02」とを受信する。この場合、T122及びT124において、バス管理サーバ100は、URL700によって特定されるアイコン選択画面データ802を携帯端末10に送信する。
【0034】
携帯端末10は、T122及びT124において、バス管理サーバ100からアイコン選択画面データ802を受信すると、T126において、アイコン選択画面データ802によって表わされるアイコン選択画面D4を表示する。アイコン選択画面D4は、路線バスに関する複数個のアイコンIC2~IC12を含む。
【0035】
(「バス乗り方」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理;図4
図4は、図3に示す処理に続けて実行される処理を示す。携帯端末10では、T200において、アイコン選択画面D4(図3参照)に含まれる「バス乗り方」を示すアイコンIC2が選択される。この場合、携帯端末10は、アイコン選択画面データ802からアイコンIC2に対応付けられているURL702を特定し、T202及びT204において、URL702とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。URL702は、後述の選択画面データ804の位置を示す情報である。
【0036】
バス管理サーバ100は、T202及びT204において、携帯端末10からURL702とユーザID「name02」とを受信する。この場合、T206及びT208において、バス管理サーバ100は、URL702によって特定される選択画面データ804を携帯端末10に送信する。
【0037】
携帯端末10は、T206及びT208において、バス管理サーバ100から選択画面データ804を受信すると、T210において、選択画面データ804によって表わされる選択画面D6を表示する。選択画面D6は、バスの乗り方、バスの降り方、及び、バスで利用可能な紙幣又はICカードを示すアイコンIC14と、バス会社のホームページを示すアイコンIC15と、を含む。図示省略しているが、携帯端末10は、アイコンIC14を選択する操作を受け付けると、図示省略のウェブブラウザを利用して、バスの乗り方等の説明が記述されているホームページにアクセスし、当該ホームページを表示する。また、携帯端末10は、アイコンIC15を選択する操作を受け付けると、ウェブブラウザを利用して、バス会社のホームページにアクセスして、当該ホームページを表示する。
【0038】
上述したように、バス管理サーバ100は、複数個のアイコンIC2~IC12を携帯端末10に表示させることができる(図3のT122~T126)。そして、バス管理サーバ100は、携帯端末10からアイコンIC2が選択されたことを示す選択情報であるURL702を受信する場合(図4のT202及びT204)に、アイコンIC2に対応する特定の処理(即ち選択画面データ804の送信(T206及びT208))を実行することができる。
【0039】
(「系統・停留所」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理;図5
図5は、図3に示す処理に続けて実行される処理を示す。携帯端末10では、T300において、アイコン選択画面D4(図3参照)に含まれる「系統・停留所」を示すアイコンIC4が選択される。この場合、携帯端末10は、アイコン選択画面データ802からアイコンIC4に対応付けられているURL704を特定し、T302及びT304において、URL704とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。URL704は、後述の指定画面データ806の位置を示す情報である。
【0040】
バス管理サーバ100は、T302及びT304において、携帯端末10からURL704とユーザID「name02」とを受信する。この場合、T306及びT308において、バス管理サーバ100は、URL704によって特定される指定画面データ806を携帯端末10に送信する。
【0041】
携帯端末10は、T306及びT308において、バス管理サーバ100から指定画面データ806を受信すると、T310において、指定画面データ806によって表わされる指定画面D8を表示する。指定画面D8は、図3のT108で取得された停留所名称「AAA」が現在地として示されているアイコンIC16を含む。指定画面D8は、さらに、バスの系統を指定するためのアイコンIC18と、バスが走行する方面を指定するためのアイコンIC20と、情報の送信を実行するためのアイコンIC22と、を含む。
【0042】
ユーザは、T320において、指定画面D8内のアイコンIC18及びIC20において、系統「R1」及び方面「D1」を指定する。また、ユーザは、アイコンIC16において、停留所名称「AAA」とは異なる停留所名称を指定することもできる。ただし、以下では、異なる停留所名称が指定されない状況(即ち停留所名称「AAA」が指定されている状況)を例として説明を続ける。そして、ユーザは、アイコンIC22を指定する。この場合、携帯端末10は、T322及びT324において、ユーザID「name02」と指定済みの各情報(即ち、停留所名称「AAA」、系統「R1」、方面「D1」)とをバス管理サーバ100に送信する。
【0043】
バス管理サーバ100は、T322及びT324において、携帯端末10から、ユーザID「name02」と指定済みの各情報とを受信する。図示省略しているが、バス管理サーバ100のメモリ124は、様々な停留所2,4の位置情報と、様々なバスの運行状況(即ち、系統、方面、バスのGPS受信機(例えば図1の6a)によって取得される現在の位置情報)と、を示すデータベースを有する。バス管理サーバ100は、T330において、上記のデータベースと上記の指定済みの各情報とを利用して、バス「B1」を特定する。バス「B1」は、系統「R1」及び方面「D1」に適合し、かつ、停留所名称「AAA」を有する停留所2に向かっており、かつ、停留所2までの距離が最も小さいバスである。
【0044】
次いで、T332では、バス管理サーバ100は、上記のデータベースから、停留所2の位置情報と、特定済みのバス「B1」の現在の位置情報と、を取得する。そして、バス管理サーバ100は、取得済みの停留所2の位置情報と取得済みのバス「B1」の位置情報とを利用して地図画面データ808を生成し、T334及びT336において、地図画面データ808を携帯端末10に送信する。
【0045】
携帯端末10は、T334及びT336において、バス管理サーバ100から地図画面データ808を受信すると、T340において、地図画面データ808によって表わされる地図画面D10を表示する。地図画面D10は、停留所2の位置とバス「B1」の現在の位置とが地図上に示されている画面である。これにより、ユーザは、停留所2の位置とバス「B1」の現在の位置とを知ることができる。
【0046】
(「バス到着時刻」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理;図6
図6は、図3に示す処理に続けて実行される処理を示す。携帯端末10では、T400において、アイコン選択画面D4(図3参照)に含まれる「バス到着時間」を示すアイコンIC6が選択される。この場合、図5のT302~T330と同様に、T402~T430の処理が実行される。
【0047】
バス管理サーバ100は、T432において、バス「B1」の現在の位置と停留所名称「AAA」を有する停留所2の位置とを利用して、バス「B1」が停留所2に到着するまでの時間である到着時間「t1」を予測する。具体的には、バス管理サーバ100は、まず、バス「B1」の現在の位置と停留所2の位置とを利用して、バス「B1」が停留所2に到着するまでに必要な走行距離を算出する。そして、バス管理サーバ100は、算出済みの走行距離を予め決められているバスの標準的な速度で除算することによって、到着時間「t1」を算出する。
【0048】
次いで、バス管理サーバ100は、予測済みの到着時間「t1」を利用して到着時間画面データ810を生成し、T434及びT436において、到着時間画面データ810を携帯端末10に送信する。
【0049】
携帯端末10は、T434及びT436において、バス管理サーバ100から到着時間画面データ810を受信すると、T440において、到着時間画面データ810によって表わされる到着時間画面D12を表示する。図8(A)に示されように、到着時間画面D12は、到着時間「t1」(図8(A)の例では「6分」)を示す。これにより、ユーザは、バス「B1」が停留所2に到着するまでの時間を知ることができる。
【0050】
到着時間画面D12は、さらに、通知時間を指定するためのアイコンIC24と、指定済みの通知時間を送信するためのアイコンIC26と、を含む。通知時間は、バス「B1」が停留所2に到着する前に通知が欲しいユーザによって指定される時間である。T442では、アイコンIC24において通知時間「t2」が指定され、次いで、アイコンIC26が選択される。この場合、携帯端末10は、T452及びT454において、指定済みの通知時間「t2」とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。
【0051】
バス管理サーバ100は、T452及びT454において、携帯端末10から通知時間「t1」とユーザID「name02」とを受信する。この場合、バス管理サーバ100は、T460において、バス「B1」が停留所2に到着するまでの到着時間「t3」を予測する。T460の処理は、T432の処理と同様である。
【0052】
次いで、T462では、バス管理サーバ100は、T454で受信された通知時間「t2」とT460で予測された到着時間「t3」とが一致するのか否かを判断する。そして、バス管理サーバ100は、通知時間「t2」と到着時間「t3」とが一致しないと判断する場合(T462でNO)には、T460に戻り、到着時間「t3」を再び予測する。一方、バス管理サーバ100は、通知時間「t2」と到着時間「t3」とが一致すると判断する場合(T462でYES)には、T464及びT466において、到着通知画面データ812を携帯端末10に送信する。
【0053】
携帯端末10は、T464及びT466において、バス管理サーバ100から到着通知画面データ812を受信すると、T470において、到着通知画面データ812によって表わされる到着通知画面D14を表示する。図8(B)に示すように、到着通知画面D14は、通知時間「t2」が経過するとバス「B1」が停留所2に到着することを示す。これにより、ユーザは、バスがもうすぐ停留所2に到着することを知ることができる。
【0054】
(「乗車補助申請」を示すアイコンが選択される場合に実行される処理;図7
図7は、図3に示す処理に続けて実行される処理を示す。携帯端末10では、T500において、アイコン選択画面D4(図3参照)に含まれる「乗車補助申請」を示すアイコンIC8が選択される。この場合、携帯端末10は、アイコン選択画面データ802からアイコンIC8に対応付けられているURL706を特定し、T502及びT504において、URL706とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。URL706は、後述の選択画面データ814の位置を示す情報である。
【0055】
バス管理サーバ100は、T502及びT504において、携帯端末10から、URL706とユーザID「name02」とを受信する。この場合、T506及びT508において、バス管理サーバ100は、URL706によって特定される選択画面データ814を携帯端末10に送信する。
【0056】
携帯端末10は、T506及びT508において、バス管理サーバ100から選択画面データ814を受信すると、T510において、選択画面データ814によって表わされる選択画面D16を表示する。図8(C)に示すように、選択画面D16は、バスに乗車するための補助が必要であることをバスの運転手に通知するためのアイコンIC28を含む。T520において、選択画面D16に含まれるアイコンIC28が選択される。この場合、この場合、図5のT302~T330と同様に、T522~T550の処理が実行される。
【0057】
バス管理サーバ100は、T552において、バス「B1」が停留所2に到着するまでの時間である到着時間「t4」を予測する。T452の処理は、図6のT432の処理と同様である。次いで、バス管理サーバ100は、T452で予測された到着時間「t4」を利用して選択画面データ816を生成し、T554及びT556において、選択画面データ816を携帯端末10に送信する。
【0058】
携帯端末10は、T554及びT556において、バス管理サーバ100から選択画面データ816を受信すると、T560において、選択画面データ816によって表わされる選択画面D18を表示する。図8(D)に示すように、選択画面D18は、到着時間「t4」(図8(D)の例では「4分」)を示す。選択画面D18は、さらに、バス「B1」に対する補助の申請を要求するためのアイコンIC30を含む。T600においてアイコンIC30が選択されると、携帯端末10は、T602及びT604において、補助要求818とユーザID「name02」とをバス管理サーバ100に送信する。
【0059】
バス管理サーバ100は、T602及びT604において、携帯端末10から、補助要求818とユーザID「name02」とを受信する。この場合、バス管理サーバ100は、T606において、T544で受信された停留所名称「AAA」とT604で受信されたユーザID「name02」とを利用して補助申請画面データ820を生成し、補助申請画面データ820をT550で特定されたバス「B1」に設置されている車両端末6bに送信する。
【0060】
車両端末6bは、T606において、バス管理サーバ100から補助申請画面データ820を受信すると、T610において、補助申請画面データ820によって表わされる補助申請画面D20を表示する。図9(A)に示すように、補助申請画面D20は、ユーザID「name02」と停留所名称「AAA」を示す。これにより、バス「B1」の運転手は、ユーザID「name02」によって識別される乗客が停留所2で乗車することを知ることができ、かつ、当該乗客がバスに乗車するための補助が必要であることを知ることができる。
【0061】
補助申請画面D20は、補助申請画面D20を確認したことを示すアイコンIC32を含む。T612において、アイコンIC32が運転手によって選択されると、車両端末6bは、T620において、ユーザID「name02」と確認通知とをバス管理サーバ100に送信する。
【0062】
バス管理サーバ100は、T620において、車両端末6bからユーザID「name02」と確認通知とを受信する。この場合、T622及びT624において、バス管理サーバ100は、確認通知データ822を携帯端末10に送信する。
【0063】
携帯端末10は、T624及びT626において、バス管理サーバ100から確認通知データ822を受信すると、T630において、確認通知データ822によって表わされる確認通知D22を表示する。図9(B)に示すように、確認通知D22は、乗車の補助の申請がバスの運転手によって確認されたことを示す。
【0064】
また、T632及びT634において、バス管理サーバ100は、選択画面データ824を携帯端末10に送信する。
【0065】
携帯端末10は、T632及びT634において、バス管理サーバ100から選択画面データ824を受信すると、T640において、選択画面データ824によって表わされる選択画面D24を表示する。図9(C)に示すように、選択画面D24は、通知時間を指定するためのアイコンIC34をと、通知時間を送信するためのアイコンIC36と、を含む。T642において、アイコンIC34において通知時間が指定され、次いで、アイコンIC36が選択されると、図6のT452~T470と同様の処理が実行される。これにより、ユーザは、バスがもうすぐ停留所2に到着することを知ることができる。
【0066】
(対応関係)
バス管理サーバ100、アプリケーションサーバ200が、それぞれ、「第1のサーバ」、「第2のサーバ」の一例である。無線通信機2a,4aが、「複数個の信号送信装置」の一例である。デバイスIDが、「装置識別情報」の一例である。停留所名称が、「停留所情報」の一例である。無線通信機2a、デバイスID「002」、停留所名称「AAA」が、それぞれ、「特定の信号送信装置」、「特定の装置識別情報」、「特定の停留所情報」の一例である。接近通知データ800、指定画面データ806、地図画面データ808、到着時間画面データ810、到着通知画面データ812、選択画面データ816、補助申請画面データ820、確認通知データ822、選択画面データ824が、それぞれ、「特定の停留所に関連する情報」の一例である。通知画面D2、接近通知データ800が、それぞれ、「第1の通知画面」、「第1の表示情報」の一例である。地図画面データ808が、「第2の表示情報」の一例である。到着時間「t1」が、「予測済みの時間に関係する情報」の一例である。到着時間画面D12、到着時間画面データ810が、それぞれ、「時間関係画面」、「第3の表示情報」の一例である。到着時間画面D12に含まれるアイコン24が、「指定領域」の一例である。通知時間「t2」が、「時間情報」の一例である。到着通知画面D14、到着通知画面データ812が、それぞれ、「第2の通知画面」、「第4の表示情報」の一例である。補助申請画面データ820が、「乗客情報」の一例である。
【0067】
以上、本明細書で開示する技術の実施例を詳細に説明したが、上記の実施例は例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
【0068】
(変形例1)バス管理サーバ100は、アプリケーションサーバ200を介して携帯端末10との通信を実行しなくてもよく、携帯端末10との直接通信を実行してもよい。本変形例では、「第2のサーバ」を省略可能である。
【0069】
(変形例2)各無線通信機2a,4aは、Bluetooth(登録商標)方式に従ってビーコン信号を無線で送信しなくてもよく、例えば、Wi-Fi方式の信号を無線で送信してもよいし、Wi-Fi方式とは異なる方式(例えばTransferJet)を用いて無線で送信をしてもよい。
【0070】
(変形例3)バス管理サーバ100は、図3のT118~T124を実行しなくてもよい。本変形例では、「アイコン情報送信部」、「選択情報受信部」、及び、「処理実行部」を省略可能である。
【0071】
(変形例4)図3のアイコン選択画面D4は、アイコンIC2~IC12のうちの少なくとも1個のアイコンを含まなくてもよい。例えば、アイコンIC4が含まれない変形例では、「特定の処理」は、第2の表示情報を携帯端末に送信する処理を含まなくてもよい。また、例えば、アイコンIC6が含まない変形例では、「特定の処理」は、バスが特定の停留所に到着するまでの時間を予測する処理と、第3の表示情報を携帯端末に送信する処理と、を含まなくてもよい。また、例えば、アイコンIC8が含まれない変形例では、「特定の処理」は、乗客情報をバスに送信する処理を含まなくてもよい。
【0072】
(変形例5)図8(A)の到着時間画面D12は、アイコンIC24を含まなくてもよい。この場合、図6のT442~T470の処理が実行されない。一般的に言うと、時間関係画面は、「指定領域」を含まなくてもよい。本変形例では、「時間情報受信部」、「第2の予測部」、及び、「第2の送信部」を省略可能である。
【0073】
(変形例6)図3のアイコンIC8は、バスに乗車するための補助が必要であることを運転手に通知するものでなくもよく、単に、バスに乗車することを運転手に通知するものであってもよい。
【0074】
(変形例7)図8(A)の到着時間画面D12は、到着時間「t1」(図8(A)の例では「6分」)を示す画面でなくてもよく、到着時刻(即ち何時何分)を示す画面であってもよい。本変形例では、到着時刻が、「予測済みの時間に関係する情報」の一例である。
【0075】
(変形例8)図6のT462では、バス管理サーバ100は、通知時間「t2」と到着時間「t3」とが一致するのか否かを判断する。これに代えて、例えば、バス管理サーバ100は、「t2±1分」の範囲内に到着時間「t3」が含まれるのか否かを判断してもよい。一般的に言うと、「通知時間に基づいて決定される時間」は、上記の実施例のように、通知時間t2そのものであってもよいし、通知時間t2に基づいて決定される時間範囲であってもよい。
【符号の説明】
【0076】
2、4:停留所
2a、4a:無線通信機
6:路線バス
6a:GPS受信機
6b:車両端末
8:GPS衛生
10:携帯端末
12:操作部
14:LTEI/F
16:表示部
18:BluetoothI/F
20、120:制御部
22、122:CPU
24、124:メモリ
26:OSプログラム
28:アプリケーションプログラム
30:通信システム
50:インターネット
100:バス管理サーバ
114:通信I/F
126:プログラム
130:デバイスIDテーブル
200:アプリケーションサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9