IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ネイバー コーポレーションの特許一覧 ▶ LINE株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-11
(45)【発行日】2023-04-19
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/12 20120101AFI20230412BHJP
   G10L 15/22 20060101ALI20230412BHJP
【FI】
G06Q20/12 300
G10L15/22 453
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019150375
(22)【出願日】2019-08-20
(65)【公開番号】P2021033455
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-08-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100107951
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金花 祐哉
(72)【発明者】
【氏名】立花 翔
(72)【発明者】
【氏名】藤平 賢人
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-066941(JP,A)
【文献】特開2013-182489(JP,A)
【文献】特開2007-026189(JP,A)
【文献】特開2017-062741(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G10L 15/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存する保存手段と、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信手段と、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定する特定手段と、
前記音声制御装置で受け付けた音声に基づく、前記音声制御装置によるコンテンツの出力とは異なるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信する受信手段と、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信手段と、
を備えるシステム。
【請求項2】
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存する保存手段と、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信手段と、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定する特定手段と、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信する受信手段と、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信手段と、を備え、
前記保存手段は、電子マネーによる決済を行うための決済サービスと関連付けられたメッセージングサービスのアカウントを保存する、
システム。
【請求項3】
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存する保存手段と、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信手段と、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定する特定手段と、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信する受信手段と、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信手段と、を備え、
前記保存手段は、前記アカウントと、前記アカウントとは異なる前記サービスに関連する第2のアカウントとを関連付けて保存し、
前記特定手段は、前記第2のアカウントに関連付けられた前記アカウントを特定する、
システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記決済要求は、前記解析結果が有償の前記サービスの利用を要求する音声を示す結果である場合、前記外部サーバから送信される、
システム。
【請求項5】
請求項2に記載のシステムであって、
前記受信手段は、前記決済サービスによる前記利用料金の決済を要求する前記決済要求を受信し、
前記第2の送信手段は、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記決済サービスによって前記利用料金を決済するための情報を送信する、
システム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムであって、
前記決済サービスによって前記利用料金が決済されたことを示す決済情報を、前記決済サービスを提供するサーバから受信する第2の受信手段と、
前記決済情報が受信されたことに基づいて、前記サービスの利用を可能とするための第1の処理を実行する第1の処理手段と、
をさらに備えるシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムであって、
前記第1の処理手段は、前記決済情報と、前記特定手段によって特定された前記アカウントとに基づいて、前記第1の処理を実行する、
システム。
【請求項8】
請求項2、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記サービスと、記メッセージングサービスのアカウントとの関連付けに関する第2の処理を実行する第2の処理手段をさらに備える、
システム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムであって、
前記第2の処理手段は、前記第2の処理として、前記サービスと、前記アカウントとの関連付けに関する情報を、前記端末が有する表示手段に表示させるための処理を実行する、
システム。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のシステムであって、
前記第2の処理手段は、前記第2の処理として、前記サービスと、前記アカウントとの関連付けに関する情報を、前記音声制御装置に音出力させるための処理を実行する、
システム。
【請求項11】
請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記サービスと、前記アカウントとを関連付ける第3の処理を実行する第3の処理手段をさらに備える、
システム。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記決済要求は、前記サービスにおいて有償の機能として提供される機能を利用するための利用料金の決済要求を含む、
システム。
【請求項13】
システムの情報処理方法であって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声に基づく、前記音声制御装置によるコンテンツの出力とは異なるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信を行うことと、
を含む情報処理方法。
【請求項14】
システムにより実行されるプログラムであって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声に基づく、前記音声制御装置によるコンテンツの出力とは異なるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信することと、
が前記システムにより実行されるプログラム。
【請求項15】
システムの情報処理方法であって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信することと、を含み、
前記保存することは、電子マネーによる決済を行うための決済サービスと関連付けられたメッセージングサービスのアカウントを保存することを含む、
情報処理方法。
【請求項16】
システムにより実行されるプログラムであって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信することと、が前記システムにより実行され、
前記保存することは、電子マネーによる決済を行うための決済サービスと関連付けられたメッセージングサービスのアカウントを保存することを含む、
プログラム。
【請求項17】
システムの情報処理方法であって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信を行うことと、を含み、
前記保存することは、前記アカウントと、前記アカウントとは異なる前記サービスに関連する第2のアカウントとを関連付けて保存することを含み、
前記特定することは、前記第2のアカウントに関連付けられた前記アカウントを特定することを含む、
情報処理方法。
【請求項18】
システムにより実行されるプログラムであって、
アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存することと、
前記音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信を行うことと、
前記音声制御装置に関連付けられた前記アカウントを特定することと、
前記音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を前記外部サーバから受信することと、
前記決済要求を受信した場合に、特定された前記アカウントに対応する端末上の操作で前記利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信を行うことと、が前記システムにより実行され、
前記保存することは、前記アカウントと、前記アカウントとは異なる前記サービスに関連する第2のアカウントとを関連付けて保存することを含み、
前記特定することは、前記第2のアカウントに関連付けられた前記アカウントを特定することを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、音声制御装置で提供されるサービスに関連するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、スマートスピーカ等の音声制御装置で提供されるサービスが普及しつつある。例えば特許文献1には、音声制御装置の一種である音声対話装置に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-204429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、音声制御装置で提供されるサービスをユーザが有償で利用する際の支払い方法について検討されてこなかった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、音声制御装置で提供されるサービスの利用料金を簡単に決済するための新たな手法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、アカウントと音声制御装置とを関連付けて保存する保存手段と、音声制御装置で受け付けた音声から生成された音声データを解析して、解析結果を外部サーバに送信する第1の送信手段と、音声制御装置に関連付けられたアカウントを特定する特定手段と、音声制御装置で提供されるサービスの利用料金の決済要求を外部サーバから受信する受信手段と、決済要求を受信した場合に、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信手段と、を備えるシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成の一例を示す図。
図2-1】実施形態の一態様におけるスマートスピーカ管理サーバの構成の一例を示す図。
図2-2】実施形態の一態様におけるスキル提供サーバの構成の一例を示す図。
図2-3】実施形態の一態様におけるスマートスピーカの構成の一例を示す図。
図3-1】実施例に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-2】実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-3】実施例に係る支払い管理サーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-4】実施例に係る支払い管理サーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-5】実施例に係る支払いアプリケーションユーザ登録データの一例を示す図。
図3-6】実施例に係るスキルプロバイダ登録データベースの一例を示す図。
図3-7】実施例に係るスマートスピーカ管理サーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-8】実施例に係るスマートスピーカ管理サーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-9】実施例に係るスマートスピーカ登録データの一例を示す図。
図3-10】実施例に係るスキル登録データの一例を示す図。
図3-11】実施例に係るスキル提供サーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
図3-12】実施例に係るスキル提供サーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図3-13】実施例に係るスキル提供基本情報データの一例を示す図。
図4-1】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-2】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-3】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-4】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-5】実施例に係るスマートスピーカの使用例を示す図。
図4-6】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-7】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-8】実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-9】実施例に係るスマートスピーカの使用例を示す図。
図4-10】変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-11】変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-1】実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-2】実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-3】実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5-4】実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0009】
本開示に係るシステムを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
[システム構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るシステムの一例である通信システム1の構成例を示す図である。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介して支払い管理サーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、スマートスピーカ管理サーバ40と、スキル提供サーバ50(スキル提供サーバ50A,スキル提供サーバ50B,・・・)と、スマートスピーカ60(スマートスピーカ60A,スマートスピーカ60B,スマートスピーカ60C,・・・)とが接続される。
【0011】
支払い管理サーバ10は、限定ではなく例として、ユーザが所有する端末20と、スキル提供サーバ50とに、ネットワーク30を介して、支払いに関するサービスを提供する。
なお、ネットワーク30に接続される端末20と、スキル提供サーバ50との数は限定されない。
【0012】
スマートスピーカ管理サーバ40は、ユーザが所有する端末20と、ユーザが所有するスマートスピーカ60と、スキル提供サーバ50とに、ネットワーク30を介して、スマートスピーカの制御・管理に関する機能を提供する。
【0013】
具体的には、スマートスピーカ管理サーバ40は、限定ではなく例として、スマートスピーカ60から送信される音声信号(音響信号)を受信し、インテントに変換する。そして、インテントの内容に応じて、スキル提供サーバ50へインテントを送信する。また、スキル提供サーバ50から送信される、インテントの処理結果を受信すると、音声信号(音響信号)に変換し、スマートスピーカ60へ送信する。
なお、ネットワーク30に接続されるスマートスピーカ60の数は限定されない。
【0014】
ここで、インテントとは、限定ではなく例として、スマートスピーカ60のユーザによる、音声でのスマートスピーカ管理サーバ40への動作指示要求とする。
なお、インテントは、スロットと呼ばれる動作指示要求の引数に相当する単語を含んでいてもよい。
【0015】
具体的には、例えば、音声「3分後にタイマーをセットして」は、“タイマー設定”という動作指示要求を表すインテントにおける発話文の一例であり、“3分”という、タイマー作動時間に関するスロットを含むようにしてもよい。
【0016】
スキル提供サーバ50は、ネットワーク30を介して、スマートスピーカ管理サーバ40から入力されるインテントに対して、スキル(アプリケーション)での処理を実行し、処理結果をスマートスピーカ管理サーバ40に送信する機能を有する。
なお、ネットワーク30に接続されるスマートスピーカ管理サーバ40の数は限定されない。
【0017】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上の支払い管理サーバ10と、1以上のスマートスピーカ管理サーバ40と、1以上のスキル提供サーバ50と、1以上のスマートスピーカ60とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0018】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0019】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)(限定でなく、端末、情報処理装置の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0020】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定ではなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
スマートスピーカ60(スマートスピーカ60A,スマートスピーカ60B,・・・)(限定でなく、音声制御装置、音響制御装置、対話装置、情報処理装置の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような電子装置であってもよい。なお、スマートスピーカには表示画面(表示部)があってもよい。
スマートスピーカを単体として考えた場合には、音入力装置であり、音出力装置であり、音入出力装置といえる。また、キーワード(ウエイクワード)を認識し、スマートスピーカ管理サーバ40に対してオーディオストリーミング接続を実行する通信装置ともいえる。
【0022】
スマートスピーカ60は、限定ではなく例として、スマートスピーカまたは人工知能スピーカ(AIスピーカ)、スマート家電製品、スマートフォン、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。スマートスピーカ60がユーザとの対話を実現可能に構成されているのであれば、スマートスピーカ60は、対話装置と言うこともできる。
【0023】
なお、スマートスピーカ60に、スマートスピーカ管理サーバ40および/またはスキル提供サーバ50の機能の一部もしくは全てを持たせてもよいし、持たせなくてもよい。
【0024】
支払い管理サーバ10(限定でなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。支払い管理サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。支払い管理サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、支払い管理サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。支払い管理サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、支払い管理サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0025】
スマートスピーカ管理サーバ40(限定でなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。スマートスピーカ管理サーバ40は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、スマートスピーカ管理サーバ40は情報処理装置と表現されてもよい。
スキル提供サーバ50についても同様である。
【0026】
なお、スマートスピーカ管理サーバ40に、スキル提供サーバ50の機能の一部もしくは全てを持たせてもよいし、持たせなくてもよい。また、これらのサーバを区別せず、同一のサーバによって本開示のシステムが構成されてもよい。
【0027】
また、支払い管理サーバ10に、スキル提供サーバ50の機能の一部もしくは全てを持たせてもよいし、持たせなくてもよい。また、これらのサーバを区別せず、同一のサーバによって本開示のシステムが構成されてもよい。
【0028】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0029】
(1)端末のHW構成
図1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0030】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0031】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0032】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、押しボタン、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0033】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、インジケーターランプ、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0034】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0035】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0036】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0037】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0038】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0039】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0040】
マイク25は、音声(音響)データの入力に利用される。スピーカ26は、音声(音響)データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0041】
(2)支払い管理サーバのHW構成
図1には、支払い管理サーバ10のHW構成の一例を示している。
支払い管理サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。支払い管理サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、支払い管理サーバ10のHWは、支払い管理サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、支払い管理サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0043】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0044】
記憶部15は、支払い管理サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0045】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0046】
入出力部12は、支払い管理サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0047】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0048】
(3)スマートスピーカ管理サーバの構成
図2-1には、スマートスピーカ管理サーバ40のHW構成の一例を示している。
スマートスピーカ管理サーバ40は、制御部41(CPU)、記憶部45、通信I/F44(インタフェース)、入出力部42、ディスプレイ43を備える。スマートスピーカ管理サーバ40のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、スマートスピーカ管理サーバ40のHWは、スマートスピーカ管理サーバ40のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、スマートスピーカ管理サーバ40のHWは、ディスプレイ43を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0049】
なお、スマートスピーカ管理サーバ40の各機能部を構成する部品や回路等は、限定ではなく例として、支払い管理サーバ10と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0050】
(4)スキル提供サーバの構成
図2-2には、スキル提供サーバ50のHW構成の一例を示している。
スキル提供サーバ50は、制御部51(CPU)、記憶部55、通信I/F54(インタフェース)、入出力部52、ディスプレイ53を備える。スキル提供サーバ50のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、スキル提供サーバ50のHWは、スキル提供サーバ50のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。
【0051】
なお、スキル提供サーバ50の各機能部を構成する部品や回路等は、限定ではなく例として、支払い管理サーバ10と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0052】
(5)スマートスピーカの構成
図2-3には、スマートスピーカ60のHW構成の一例を示している。
スマートスピーカ60は、制御部61(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部68、通信I/F62(インタフェース)、入出力部63、マイク65、スピーカ66を備える。スマートスピーカ60のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、スマートスピーカ60のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、スマートスピーカ60のHWは、入出力部63を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。また、図2-3に記載のない構成要素を組み込んでもよい。限定ではなく例として、表示部を付け加えるような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0053】
スマートスピーカ60のHW構成や、各機能部を構成する部品や回路等は、限定ではなく例として、端末20と同様に構成することができるため、説明を省略する。
【0054】
(6)その他
支払い管理サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、支払い管理サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0055】
本開示の各実施形態においては、端末20および/または支払い管理サーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0056】
なお、端末20の制御部21、および/または、支払い管理サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0057】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0058】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0059】
支払い管理サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0060】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、支払い管理サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。支払い管理サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0061】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
支払い管理サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、支払い管理サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、支払い管理サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
支払い管理サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、支払い管理サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0062】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0063】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0064】
<実施例>
近年、スマートスピーカ60を通じて利用するサービスに関連する、様々なスキル(スマートスピーカ向けアプリケーション・アプリケーションソフトウェア)の開発が行われている。そして、スマートスピーカ60のユーザが、これらのスキルを用いて、各種のサービスを受けることが可能になってきている。
【0065】
以下説明する実施例は、限定ではなく例として、スマートスピーカ60のユーザが、スキルを用いて有償(有料)のサービスを受けるにあたり、端末20または端末20のユーザのアカウントから、スキルを開発・提供する事業者のアカウントの指示(またはスキル提供サーバ50の指示)によって、サービスの利用料金の支払いを行う実施例である。
【0066】
以下説明する実施例では、サービスの利用料金の支払いにおいては、端末20で実行される支払いアプリケーションを用いて、電子マネーによる支払いを行うこととする。
【0067】
以下では、スマートスピーカ60のスキルを開発・提供する事業者のことを「スキルプロバイダ」と称する。図1では、「開発元P1」、「開発元P2」、・・・、のように示している。
また、支払いアプリケーションを用いた支払いサービス・決済サービスを提供する事業者のことを「決済サービス事業者」と称する。
また、スマートスピーカ60を運用(開発など)する事業者のことを「スマートスピーカ事業者」と称する。
【0068】
なお、決済サービス事業者は、支払いアプリケーションの事業者や、支払い管理サーバ10の事業者と表現してもよいし、しなくてもよい。
同様に、スキルプロバイダは、スキル提供サーバ50の事業者と表現してもよいし、しなくてもよい。
また、スマートスピーカ事業者は、スマートスピーカ管理サーバ40の事業者と表現してもよいし、しなくてもよい。
【0069】
また、決済サービス事業者とスマートスピーカ事業者とは、同一の事業者でもよいし、そうでなくてもよい。
また、スマートスピーカ事業者とスキルプロバイダとは、同一の事業者でもよいし、そうでなくてもよい。
【0070】
本実施例では、支払いアプリケーション内で支払いに関する各種のサービスが提供されることとし、決済サービス事業者によって、支払い管理サーバ10が運用・管理されることとして説明する。以下では、一例として、支払いアプリケーションの名称を「Payment App」と称して図示・説明する。
【0071】
また、本実施例では、端末20で実行されるスマートスピーカアプリケーション内で、スマートスピーカ60の初期設定やスキルの追加に関する各種サービスが提供されることとし、スマートスピーカ事業者によって、スマートスピーカ管理サーバ40が運用・管理されることとして説明する。以下では、一例として、スマートスピーカアプリケーションの名称を「スマートスピーカ App」と称して図示・説明する。
【0072】
本実施例において、「電子マネー」とは、物理的貨幣と区別される電子的な貨幣であって、支払いアプリケーションにおいて管理される端末20または端末20のユーザが所有する電子的な貨幣であるとともに、スキルプロバイダのアカウントの指示によって、端末20のユーザ(または端末20)からスキルプロバイダへ支払われる電子的な貨幣のことを意味する。電子マネーは、「電子貨幣」と表現してもよいし、しなくてもよい。
【0073】
本実施例における、スマートスピーカ60のユーザがスキルを用いる際のサービスの利用料金の体系としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
(a)スキル利用開始時に支払い(スキルの有料販売・パッケージ販売)
(b)スキル利用中にスキル内で提供されるコンテンツ・機能等に対して個別に支払い(いわゆるスキル(アプリ)内課金)
(c)スキル利用中にスキル内で提供されるコンテンツ・機能等に対して一定期間内における定額利用料金を支払い(いわゆるサブスクリプション)
(d)上記(a)~(c)の2つ以上の組み合わせ
【0074】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図3-1は、本実施例における端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、主要な機能部として、限定ではなく例として、支払いアプリケーション処理部211と、スマートスピーカアプリケーション処理部212とを含む。
【0075】
支払いアプリケーション処理部211は、記憶部28に記憶されている支払いアプリケーションプログラム282に従って、支払いアプリケーションの各種の機能に基づく処理を行う機能を有している。
【0076】
スマートスピーカアプリケーション処理部212は、記憶部28に記憶されているスマートスピーカアプリケーションプログラム283に従って、スマートスピーカの初期登録やスマートスピーカへのスキル追加といった、スマートスピーカアプリケーションの各種の機能に基づく処理を行う機能を有している。
【0077】
図3-2は、本実施例における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281と、支払いアプリケーション処理として実行される支払いアプリケーションプログラム282と、支払いアプリケーションデータ285と、スマートスピーカアプリケーション処理として実行されるスマートスピーカアプリケーションプログラム283と、スマートスピーカアプリケーションデータ286とが記憶される。
【0078】
文中の支払いアプリケーションとは、この支払いアプリケーションプログラム282を意味する。同様に、文中のスマートスピーカアプリケーションとは、このスマートスピーカアプリケーションプログラム283を意味する。
【0079】
なお、支払いアプリケーションは、いわゆるメッセージングサービス(MS:Messaging Service)の機能を有さない単体のアプリケーションとして提供されるようにしてもよいし、MSの機能を有する複合的なアプリケーションとして提供されるようにしてもよい。また、メッセージングサービスには、端末20間での簡単なメッセージ等のコンテンツの送受信を可能とするインスタントメッセージングサービス(IMS:Instant Messaging Service)を含めてもよいし、含めなくてもよい。
【0080】
また、支払いアプリケーションは、いわゆるソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)の機能を有さない単体のアプリケーションとして提供されるようにしてもよいし、SNSの機能を有する複合的なアプリケーションとして提供されるようにしてもよい。
【0081】
なお、MS(IMSを含む。)は、SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、MSとSNSとは区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0082】
また、支払いアプリケーションではなく、決済アプリケーションが提供されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0083】
支払いアプリケーションデータ285は、支払いアプリケーションの各種の機能を実現するためのデータであり、限定ではなく例として、支払いアプリケーションにおける識別子(ID)のデータである支払いアプリケーションIDのデータ2851がこれに含まれる。図中および以下の説明では、支払いアプリケーションIDを「mID」と称する。
【0084】
スマートスピーカアプリケーションデータ286は、スマートスピーカアプリケーションの各種の機能を実現するためのデータであり、限定ではなく例として、スマートスピーカアプリケーションにおける識別子(ID)のデータであるスマートスピーカアプリケーションIDのデータ2861がこれに含まれる。図中および以下の説明では、スマートスピーカアプリケーションIDを「sID」と称する。
【0085】
(2)スマートスピーカの機能構成
スマートスピーカ60の制御部61は、主要な機能部として、限定ではなく例として、不図示のスマートスピーカメイン処理部を含む。
スマートスピーカメイン処理部は、記憶部68に記憶されている不図示のスマートスピーカメイン処理プログラムに従って、スマートスピーカの各種の機能に基づく処理を行う機能を有している。
【0086】
スマートスピーカ60の記憶部68には、限定ではなく例として、スマートスピーカメイン処理として実行される不図示のスマートスピーカメイン処理プログラムと、スマートスピーカの識別情報であるスマートスピーカデバイスIDデータ(限定ではなく、スマートスピーカの識別子の一例)とを含む。図中および以下の説明では、スマートスピーカデバイスIDを「devID」と称する。
【0087】
(3)支払い管理サーバの機能構成
図3-3は、本実施例における支払い管理サーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、主要な機能部として、限定ではなく例として、支払いアプリケーション管理処理部111を含む。
【0088】
支払いアプリケーション管理処理部111は、記憶部15に記憶されている支払いアプリケーション管理処理プログラム151に従って、端末20で実行される支払いアプリケーションに関するデータ等を管理する支払いアプリケーション管理処理を実行する機能を有している。
【0089】
図3-4は、本実施例における支払い管理サーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、支払い管理サーバ10のメイン処理として実行される支払い管理サーバメイン処理プログラムの他、限定ではなく例として、支払いアプリケーション管理処理として実行される支払いアプリケーション管理処理プログラム151が記憶される。
【0090】
また、記憶部15には、限定ではなく例として、支払いアプリケーションユーザ登録データ152と、スキルプロバイダ登録データベース153とが記憶される。
【0091】
支払いアプリケーションユーザ登録データ152は、支払いアプリケーションによるサービスを利用する端末20または端末20のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-5に示す。
支払いアプリケーションユーザ登録データ152には、限定ではなく例として、端末ユーザ名と、mIDと、端末電話番号と、認証パスワードと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0092】
端末ユーザ名は、支払いアプリケーションによるサービスを利用する端末20のユーザの名称であり、例えば、端末20のユーザが支払いアプリケーションを最初に利用する際に登録する名称が記憶される。
【0093】
mIDは、前述した支払いアプリケーションIDであり、端末20または端末20のユーザを識別するための識別情報として機能する。mIDは、支払い管理サーバ10によって、支払いアプリケーションを利用する端末20毎または端末20のユーザ毎に固有に設定される。
【0094】
端末電話番号は、この端末ユーザ名のユーザの端末20の電話番号であり、例えば、端末20のユーザが支払いアプリケーションを利用する際に最初に登録する端末20の電話番号が記憶される。
端末電話番号は、端末20を識別するための識別情報の一例である。
【0095】
認証パスワードは、この端末ユーザ名のユーザの端末20において、支払いアプリケーションの機能として設けられた各種の機能を利用する際に実行する認証処理において端末20に入力を要求する認証用のパスワードであり、例えばユーザによって設定されたパスワードが記憶される。
【0096】
その他登録情報は、この端末ユーザ名のユーザのその他の登録情報であり、限定ではなく例として、支払いアプリケーションにおいてユーザが使用するアイコンの画像データであるユーザアイコン画像等の情報がこれに含まれる。
【0097】
なお、上記の各種のユーザ情報は、支払い管理サーバ10が提供可能な他のアプリケーションと支払いアプリケーションとで共通のユーザ情報として支払い管理サーバ10で記憶・管理するようにしてもよいし、別のユーザ情報として支払い管理サーバ10で記憶・管理するようにしてもよい。
【0098】
スキルプロバイダ登録データベース153は、決済サービス事業者と提携する(決済サービス事業者を通じて、スキルを用いるサービスに関する決済を行う)スキルプロバイダに関する管理データを蓄積したデータベースであり、そのデータ構成の一例を図3-6に示す。
スキルプロバイダ登録データベース153には、スキルプロバイダごとの管理データとしてスキルプロバイダ登録データが記憶される。
【0099】
スキルプロバイダ登録データには、限定ではなく例として、プロバイダIDと、プロバイダ名と、支払い同意済み端末ユーザデータとが記憶される。
プロバイダIDは、スキルプロバイダを識別するための識別情報として機能する識別子である。プロバイダ名には、そのプロバイダIDに対応するスキルプロバイダの名称が記憶される。
【0100】
支払い同意済み端末ユーザデータには、後述する支払い同意確認処理において、プロバイダIDに対応するスキルプロバイダへの支払いに同意している(決済を許可している)端末20のmIDと、端末ユーザ名とが関連付けて記憶される。
【0101】
例えば、図3-6では、mID「m005」で識別される端末ユーザ名「E.E」の端末と、mID「m002」で識別される端末ユーザ名「B.B」の端末と、mID「m003」で識別される端末ユーザ名「C.C」の端末とが、プロバイダID「p001」を識別子として持つプロバイダ名「開発元P1」のスキルプロバイダからの請求に対して、支払いに同意していることを表している。
【0102】
なお、支払いアプリケーションを、メッセージングサービス(MS)の機能を有する複合的なアプリケーションとした場合には、スキルプロバイダ登録データベース153は、スキルプロバイダグループを管理するためのデータベースとしてもよい。
ここで、スキルプロバイダグループとは、スキルプロバイダが、事業者向けのメッセージングアプリケーション内で作成するグループのことを意味する。
【0103】
(4)スマートスピーカ管理サーバの機能構成
図3-7は、本実施例におけるスマートスピーカ管理サーバ40の制御部41により実現される機能の一例を示す図である。
制御部41は、主要な機能部として、限定ではなく例として、スマートスピーカ管理処理部411を含む。
【0104】
スマートスピーカ管理処理部411は、記憶部45に記憶されているスマートスピーカ管理処理プログラム451に従って、スマートスピーカ60と、スキル提供サーバ50との間のコマンド及びデータ処理に関する橋渡しを行うスマートスピーカ管理処理を実行する機能を有している。また、スマートスピーカ管理処理部411は、端末20で実行されるスマートスピーカアプリケーションに関するデータ等を管理するスマートスピーカ管理処理を実行する機能を有している。
【0105】
図3-8は、本実施例におけるスマートスピーカ管理サーバ40の記憶部45に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部45には、限定ではなく例として、スマートスピーカ管理サーバ40のメイン処理として実行されるスマートスピーカ管理処理プログラム451が記憶される。
また、記憶部45には、限定ではなく例として、スマートスピーカ登録データ452と、スキル登録データ453とが記憶される。
【0106】
スキル登録データ453は、スマートスピーカによるサービスを提供するスキル提供サーバ50またはスキルプロバイダに関連する、スキルに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-9に示す。
スキル登録データ453には、限定ではなく例として、スキルIDと、プロバイダIDと、スキル名と、スキル利用登録時課金金額と、スキル内課金と、スキル内容説明と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0107】
スキルIDは、スキル提供サーバ50またはスキル提供サーバ50で提供されるスキルを識別するための識別情報として機能するIDであり、スマートスピーカ管理サーバ40によって、スキルを提供するスキル提供サーバ50ごと(またはスキルごと)に固有に設定されるIDである。
【0108】
プロバイダIDは、スキル提供サーバ50を運用するスキルプロバイダまたはスキル提供サーバ50で提供されるスキルを開発・運用するスキルプロバイダを識別するための識別情報として機能するIDであり、スマートスピーカ管理サーバ40によって、スキルプロバイダごと(またはスキルごと)に固有に設定されるIDである。
【0109】
スキル名は、スキルIDで識別されるスキルの名称もしくはそのスキルによって提供されるサービスの名称である。スキル内容説明には、そのスキルの機能説明もしくはサービス内容説明等が記述される。
【0110】
スキル利用登録時課金金額には、スマートスピーカ60においてスキルIDで識別されるスキルを利用可能とする、利用登録の際に課される金額が記憶される。スキル利用登録時課金金額が「¥0」の場合には、スキルIDで識別されるスキルの利用登録は無償であることを表している。
【0111】
スキル内課金には、スマートスピーカ60においてスキルIDで識別されるスキルを利用中に、限定ではなく例として、スキル内での機能の開放やコンテンツの追加、スキルを通じたサービスの利用料金などに対して、支払いが課されるか否かの情報が記憶される。
【0112】
その他登録情報は、このスキルのその他の登録情報であり、限定ではなく例として、スマートスピーカアプリケーションにおいて使用されるアイコンの画像データであるスキルアイコン画像等の情報や、プロバイダIDで識別されるスキルプロバイダの名称(プロバイダ名)がこれに含まれる。
【0113】
例えば、図3-9では、スキルID「k001」で識別されるスキル名「オーディオブック」のスキルは、スキルの利用登録は無償であるが、スキル内での支払いが発生することを表している。また、スキルID「k002」で識別されるスキル名「ラーメンタイマー」のスキルは、スキルの利用登録に「¥300」を支払う必要があるが、その後のスキルの利用中には支払いが発生しないことを表している。
【0114】
以下では、スキル利用登録時課金金額が「¥0」、スキル内課金が「あり」の場合(スキル利用開始時に支払いは発生しないが、スキル利用中にスキル内で提供されるコンテンツ・機能等に対して個別に支払いが発生する場合)について詳細に説明し、その他の場合については変形例として後述する。
【0115】
スマートスピーカ登録データ452は、スマートスピーカによるサービスを利用するスマートスピーカ60またはスマートスピーカ60のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-10に示す。
スマートスピーカ登録データ452には、限定ではなく例として、スピーカユーザ名と、sIDと、devIDと、登録済みスキルIDと、端末電話番号と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0116】
スピーカユーザ名は、スマートスピーカによるサービスを利用するスマートスピーカ60のユーザの名称であり、例えば、スマートスピーカ60のユーザが、端末20のスマートスピーカアプリケーションを用いて、スマートスピーカ60を最初に登録する際に登録する名称が記憶される。
【0117】
sIDは、端末20または端末20のユーザを識別するための識別情報として機能するIDであり、スマートスピーカ管理サーバ40によって、スマートスピーカアプリケーションを利用する端末20毎または端末20のユーザ毎に固有に設定されるIDである。
【0118】
devIDは、スマートスピーカ60を識別するための識別情報として機能するIDであり、スマートスピーカ60毎に固有に設定されているIDである。
【0119】
限定ではなく例として、devIDは、スマートスピーカ60のユーザが、端末20のスマートスピーカアプリケーションを用いて、スマートスピーカを最初に登録する際に、スマートスピーカ60から送信される。そして、スマートスピーカ管理サーバ40は、devIDを受信すると、受信したdevIDを、sIDと関連付けてスマートスピーカ登録データ452に記憶させる。
その際、複数のdevIDを同一のsIDに関連付けてもよいし、そうでなくてもよい。
【0120】
登録済みスキルIDは、スマートスピーカ60のユーザが、端末20のスマートスピーカアプリケーションもしくはスマートスピーカ60を用いて、スキルの利用登録(スキルの追加)を行ったスキルIDが記憶される。なお、登録済みスキルIDは、スマートスピーカの登録時には空となる(例えば、登録済みスキルIDに対してデータが入力されていない状態を示すNULL値を持つ)。また、登録済みスキルIDには、複数のスキルIDが記憶されるようにしてもよい。
【0121】
端末電話番号は、この端末ユーザ名のユーザの端末20の電話番号であり、例えば、端末20のユーザがスマートスピーカアプリケーションを利用する際に最初に登録する端末20の電話番号が記憶される。
端末電話番号は、端末20を識別するための識別情報の一例である。
その他登録情報は、このスピーカユーザ名のユーザのその他の登録情報である。
【0122】
例えば、図3-10では、sID「s001」で識別されるスピーカユーザ名「a.a」のユーザは、devID「x001」で識別されるスマートスピーカを利用登録しており、スキルID「k005」のスキルの利用登録を行っていることを表している。すなわち、devID「x001」のスマートスピーカから、スキルID「k005」のスキルが利用可能な状態にあることを示している。
【0123】
(5)スキル提供サーバの機能構成
図3-11は、本実施例におけるスキル提供サーバ50の制御部51により実現される機能の一例を示す図である。
制御部51は、主要な機能部として、限定ではなく例として、スキル提供アプリケーション処理部511を含む。
【0124】
スキル提供アプリケーション処理部511は、記憶部55に記憶されているスキル提供アプリケーション処理プログラム551に従って、スマートスピーカ管理サーバ40から送信されるインテントに基づくスキル内処理を実行し、その処理結果をスマートスピーカ管理サーバ40へ送信する機能を有している。また、スキル提供アプリケーション処理部511は、スキルの利用に際して(スキルの利用を通じて)発生する決済要求情報を支払い管理サーバ10へ送信し、決済結果に応じたスキル内処理を実行し、その処理結果をスマートスピーカ管理サーバ40へ送信する機能を有している。
【0125】
図3-12は、本実施例におけるスキル提供サーバ50の記憶部55に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部55には、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50のメイン処理として実行されるスキル提供アプリケーション処理プログラムが記憶される。
また、記憶部55には、限定ではなく例として、スキル提供基本情報データ552と、スキル提供アプリケーションデータ553とが記憶される。
【0126】
スキル提供アプリケーションデータ553には、スマートスピーカ管理サーバ40から送信されるインテントに基づいて、どのような処理を実行し、どのような形で処理結果を送信するかが各インテント・各スロットに対して記述されている。
【0127】
スキル提供基本情報データ552は、スキル提供サーバ50において提供されるスキルに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図3-13に示す。
スキル提供基本情報データ552には、限定ではなく例として、スキルIDと、スキル名と、プロバイダIDと、プロバイダ名と、課金対象インテントデータと、スキル提供対象登録データとが記憶される。
【0128】
スキルIDと、スキル名と、プロバイダIDとは、スキル登録データ453と同様である。
【0129】
プロバイダ名は、スマートスピーカ60のスキルを開発・提供する、あるいはスキル提供サーバ50を管理・運用するスキルプロバイダの名称である。
【0130】
課金対象インテント登録データには、限定ではなく例として、iIDと、課金価格と、機能と、サンプル発話例とが関連付けて記憶される。
【0131】
iIDは、スキル内におけるインテントを識別するための識別情報として機能するIDである。課金対象インテントデータには、iIDのうち、インテントの利用(インテントの処理)にあたりスマートスピーカのユーザへの課金が必要とされるインテントが記憶される。
【0132】
課金価格は、課金対象とされるiIDで識別されるインテントを利用するために必要な支払い金額である。また、機能には、そのインテントの処理に関する機能概要が、サンプル発話例には、そのインテントを利用するための、スマートスピーカ60への音声による動作指示要求の呼びかけ例文が、それぞれ記憶される。
【0133】
例えば、図3-13では、iID「i009」で識別される「xxxを要約して読んで」(xxxはスロットであり、本インテントでは、例えば“銀河鉄道の夜”や“人間失格”など、朗読対象となる本のタイトルデータが指示される)というサンプル発話例の要約機能のインテント利用には、課金価格「¥300」の支払いがスマートスピーカ60のユーザに課されることを表している。
【0134】
スキル提供対象登録データには、限定ではなく例として、sIDと、mIDと、購入済みインテントとが関連付けて記憶される。
【0135】
sIDは、スマートスピーカ60のユーザが、端末20のスマートスピーカアプリケーションによって、スキルの利用登録を行う際に用いられるsIDである。
【0136】
mIDは、後述の支払い同意確認処理において得られる、sIDと関連する端末20の支払いアプリケーションで用いられるmIDである。なお、支払い同意処理が終了していない場合には、mIDには、データが入力されていない状態を示すNULL値を持つ。
【0137】
購入済みインテントには、課金対象インテントデータに記憶されるインテントのうち、スキル内購入処理が終了しているインテントのiIDが記憶される。購入済みインテントは、スキル内購入処理が終了していない場合には、データが入力されていない状態を示すNULL値を持つ。また、購入済みインテントには、スキル内購入処理が終了している複数のインテントのiIDが記憶されるようにしてもよい。
【0138】
例えば、図3-13では、sID「s003」で識別されるスマートスピーカアプリケーションのスピーカユーザと、mID「m003」で識別される支払いアプリケーションの端末ユーザとが、支払い同意確認処理によって紐付けられていることを表している。
【0139】
また、sID「s003」で識別されるdevIDを持つスマートスピーカ60では、「オーディオブック」スキル内のiID「i004」のインテント(レジューム再生機能)が有効化されている(使用可能である)ことを表している。
【0140】
同様に、sID「s002」で識別されるスマートスピーカアプリケーションのスピーカユーザは、「オーディオブック」スキルのうち、課金対象ではないインテントは使用可能であるが、支払い同意確認処理が終了していないため、課金対象となるインテントは無効化されている(使用ができない)ことを表している。
【0141】
なお、スキル提供基本情報データ552では、課金対象としてインテントを対象として例示しているが、それに限定されない。一例として、インテント中の特定のスロットを利用するために課金が発生すると設定してもよい。
例えば、「xxxを読んで」というサンプル発話例の朗読機能のインテント(xxxはスロット)において、“銀河鉄道の夜”を朗読対象とするには課金価格「¥600」の支払いが、“人間失格”を朗読対象とするには課金価格「¥400」の支払いが必要としてもよい。
【0142】
また、インテントで処理される外部サービスに対するサービス料金(例えば「タクシーを呼ぶ」インテントの処理結果として算出されるタクシー料金や、「宅配ピザを注文する」インテントの処理結果として算出されるピザの料金)を課金価格としてもよい。
このサービス料金を課金価格とするインテントは、sIDとmIDが紐づけられている場合にのみ有効化されるインテントとなる。サービス料金はインテントの処理の都度発生するため、購入済みインテントに記憶されていない場合でも、サービス料金を課金価格とするインテントは使用可能となる。
【0143】
このように、スキル提供サーバ50が、mID(限定ではなく、アカウントの一例)と、sID(限定ではなく、第2のアカウントの一例)とを関連付けて保存(記憶)する。そして、sIDに関連付けられたmIDを特定することで、第2のアカウントに基づいて、決済を行わせるアカウントを簡易かつ適切に特定することができる。
【0144】
<表示画面例、使用例>
図4-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。この画面は、スマートスピーカアプリケーション(スマートスピーカApp)の画面の一例であり、限定ではなく例として、スキルストアに関する説明と、スキルの一覧(スキルリスト)とが表示されている。
【0145】
スキルリストには、複数のスキルに関する情報(以下、「スキル情報」と称する。)が一覧表示されている。具体的には、限定ではなく例として、スキルのモデル画像(スキルの模式画像)とともに、スキルの名称(「歯みがきリズム」、「オーディオブック」、「森の音」、・・・等)と、スキルの作成者と、スキルの使い方の簡易的な説明とを含む情報が、スキル情報としてスキルごとに表示されている。また、それぞれのスキル情報の表示領域へのタッチ操作によって、ユーザがスキルを選択することが可能に表示されている。
【0146】
例えば図4-1において「オーディオブック」のスキル情報の表示領域がユーザによってタッチ操作されると、図4-2に示すような画面が表示される。この画面には、「オーディオブック」のスキルについて、限定ではなく例として、ユーザが利用を開始するための「利用開始」と示されたボタン、このスキルに関する利用料金の支払い方法(本実施例では支払いアプリケーション)、このスキルの使い方の詳細な説明、対応デバイス等の情報が表示されている。
【0147】
例えば図4-2において「利用開始」と示されたボタンがユーザによってタッチ操作されると、スマートスピーカ60の本体でスキルを利用可能となり、例えば図4-3に示すように、ボタンの文字が「利用開始」から「利用停止」に変化するとともに、ボタンがアクティブ状態から非アクティブ状態に変化して表示される。
【0148】
図4-3では、「オーディオブック」のスキルの作成者の情報の下に、支払いアプリケーションを利用して利用料金の支払い(決済)を行うことを確認するための支払い確認アイコンFC1が表示されている。この支払い確認アイコンFC1がユーザによってタッチ操作されると、限定ではなく例として、端末20において支払いアプリケーションが起動(実行)されて、例えば図4-4に示す画面が表示される。
【0149】
図4-4の画面は、支払いアプリケーションの画面であり、先にユーザによって選択された「オーディオブック」のスキルと関連付けて、「オーディオブック」のスキル内での支払い(決済)に同意するか否かをユーザに確認するための確認情報が表示されている。この表示例では、「スキル内での支払いに同意しますか?」というメッセージとともに、同意する場合にユーザが操作するための「はい」と示されたボタンと、同意しない場合にユーザが操作するための「いいえ」と示されたボタンとが表示されている。
【0150】
「はい」と示されたボタンがユーザによってタッチ操作されると、スキル内での支払いに同意したことになる。そして、これにより、「オーディオブック」のスキル内での支払いを、支払いアプリケーションを用いて行うことが可能となる。
【0151】
なお、これとは異なり、図4-2の画面において「利用開始」と示されたボタンがユーザによってタッチ操作されると、自動的にスキル内での支払いに同意したことになるようにしてもよい。
【0152】
また、この例では、「オーディオブック」のスキルへの支払いに同意しているユーザの人数を集計した集計人数が、スキルの名称「オーディオブック」の下の領域に表示されている。この集計は、限定ではなく例として、支払い管理サーバ10で行われるようにすることができる。
なお、この集計及び集計人数の表示は必須ではなく、省略することも可能である。
【0153】
図4-5は、スマートスピーカ60の使用例を示す図である。
この例では、上記の「オーディオブック」のスキルの利用開始、および、スキル内での支払いにユーザが同意した場合を例示する。この例では、ユーザがスマートスピーカ60に向けて「要約機能を買って」という言葉を発した場合(発話した場合)を示している。「要約機能」は、限定ではなく例として、「オーディオブック」のスキル内の機能の1つであって有償の機能の一例である。
【0154】
図4-6は、図4-5におけるユーザのスマートスピーカ60への発話に基づき端末20に通知される情報の一例を示す図である。
「オーディオブック」のスキルが「利用開始」とされた後、例えば、ユーザがスマートスピーカ60に向けて「要約機能を買って」という言葉を発すると、このユーザの端末20に対して、支払い管理サーバ10から支払い確認情報が送信され、この支払い確認情報の受信に基づき、支払い確認通知が端末20に表示される。この例では、端末20の待ち受け画面に、支払いアプリケーションと関連付けられた支払い確認通知の一例として、「Payment App スマートスピーカでの支払いが発生しました。」というメッセージとともに、支払いアプリケーションを起動(実行)するための「開く」の文字が示された起動ボタン(実行ボタン)が表示されている。
【0155】
なお、ユーザがスキル内の有償の機能を購入するためにスマートスピーカ60に発する言葉は上記に限られない。他にも、限定ではなく例として、「要約機能を利用できるようにして」や「要約機能を追加して」など、スキル内の有償の機能としてあらかじめ登録されている機能を利用する意思や購入する意思を表す言葉であればよい。
【0156】
起動ボタンがユーザによってタッチ操作されると、支払いアプリケーションが起動され、例えば図4-7に示す画面が表示される。この画面は、例えば支払いアプリケーション内の購入・支払い確認画面であり、この例では、「購入確認 300円 要約機能を購入しますか?」というメッセージとともに、その詳細を確認するための「>>詳細を確認」と示された詳細確認用のアイコンと、購入内容に同意する場合にユーザが操作するための「はい」と示されたアイコンと、購入内容に同意しない場合にユーザが操作するための「いいえ」と示されたアイコンとを含むメッセージが表示されている。
【0157】
「はい」と示されたアイコンがユーザによってタッチ操作されると、支払い管理サーバ10から端末20に決済完了情報が送信される。そして、受信された決済完了情報に基づいて、例えば図4-8に示すように、決済情報(支払い情報)が端末20に表示される。図4-8の表示例では、決済情報として、「支払い 300円 支払いが完了しました。」というメッセージとともに、その詳細を確認するための「>>詳細を確認」と示された詳細確認用のアイコンが表示されている。
【0158】
また、決済完了情報は、限定ではなく例として、支払い管理サーバ10からスキル提供サーバ50にも送信される。そして、決済完了情報がスキル提供サーバ50で受信されたことに基づいて、限定ではなく例として、スキル内の有償の機能(課金機能)が開放されたこと(有償の機能が利用できるようになったこと)を示す情報(有償機能開放情報、課金機能開放情報)が、スキル提供サーバ50からスマートスピーカ管理サーバ40に送信される。
【0159】
そして、スマートスピーカ管理サーバ40からスマートスピーカ60に対してスキル内機能開放情報が送信され、このスキル内機能開放情報がスマートスピーカ60で受信されたことに基づいて、スキル内機能が開放されたことを示す音声が、スマートスピーカ60から出力される。この例では、例えば図4-9に示すように、「オーディオブック」のスキルのうちの「要約機能」が開放されたことに基づき、そのことを示す音声として、限定ではなく例として、「要約機能が使えるようになりました」という音声がスマートスピーカ60から出力される。
【0160】
<処理>
図5-1~図5-4は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
これらの図では、左側から順に、端末20の制御部21が実行する端末メイン処理、スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41が実行するスマートスピーカ管理サーバメイン処理、スキル提供サーバ50の制御部51が実行するスキル提供サーバメイン処理、支払い管理サーバ10の制御部11が実行する支払い管理サーバメイン処理、スマートスピーカ60の制御部61が実行するスマートスピーカメイン処理の一例をそれぞれ示している。以下説明する処理は、限定ではなく例として、それぞれの装置のプロセッサーが、メモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0161】
なお、以下説明するフローチャートは、本開示の手法を実現するための処理の手順を例示したものに過ぎない。このため、本開示の手法を実現するための処理は、以下説明するフローチャートに従って実行される処理に限定されず、一部のステップを省略したり、他のステップを追加することも可能である。
【0162】
図5-1~図5-4では、スキル利用開始時に支払いは発生しないが、スキル利用中にスキル内で提供されるコンテンツ・機能等に対して個別に支払いが発生する場合における処理の流れを示し、他の場合(スキルの有料販売・サブスクリプション)については後述する。また、図中では、プロバイダIDを「provID」と表記する。
【0163】
最初に、端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、入出力部23における操作に基づいて、スマートスピーカ60で使用可能なスキルの一覧データを要求するスキル一覧データ要求情報を、通信I/F22によってスマートスピーカ管理サーバ40に送信する(A111)。
【0164】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によって端末20からスキル一覧データ要求情報を受信すると(B111)、記憶部45に記憶されているスキル登録データ453と、スマートスピーカ登録データ452とに基づいて、スキル一覧データを、通信I/F44によって端末20に送信する(B113)。なお、スキル一覧データは、限定ではなく例として、スキルIDと、プロバイダIDと、スキル利用登録時課金金額と、スキル内課金とを含む。
【0165】
端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、通信I/F22によってスマートスピーカ管理サーバ40からスキル一覧データを受信すると(A113)、その内容を表示部24に表示させる。
【0166】
次いで、端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、入出力部23における操作に基づいて、スキルIDと、アクティベーションコードとを含むスキル追加要求情報を、通信I/F22によってスマートスピーカ管理サーバ40に送信する(A115)。
【0167】
ここで、アクティベーションコードとは、限定ではなく例として、端末20の制御部21において生成される、スキル追加要求情報を特定するための識別コードであり、限定ではなく例として、ランダムな番号を発生させるアルゴリズムに従って所定の桁数のランダムな番号を発生させ、これをアクティベーションコードとすることができる。図中では、アクティベーションコードを「activ.code」と示している。
【0168】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によって端末20からスキル追加要求情報を受信する(B115)。そして、端末20のsIDと、端末20から受信したスキルIDとアクティベーションコードとを含む、サービス対象のスピーカの追加を要求するスピーカ追加要求情報を、通信I/F44によってスキル提供サーバ50に送信する(B117)。
【0169】
スキル提供サーバ50の制御部51は、通信I/F54によってスマートスピーカ管理サーバ40からスピーカ追加要求情報を受信する(C111)。そして、スキル提供サーバ50の制御部51は、スキル提供基本情報データ552内のスキル提供対象登録データに、sIDを追加して記憶させる。また、スキル提供サーバ50の制御部51は、C111で受信したsID・アクティベーションコードの組み合わせを記憶部55に記憶させる。
【0170】
その後、スキル提供サーバ50の制御部51は、スキルIDと、sIDとを含むスキル追加承認情報を、通信I/F54によってスマートスピーカ管理サーバ40に送信する(C113)。
【0171】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によってスキル提供サーバ50からスキル追加承認情報を受信する(B119)。すると、スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、スマートスピーカ登録データ452の登録済みスキルIDに、B119で受信したスキルIDを追加して記憶する。
また、スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、スマートスピーカ登録データ452を参照し、通信I/F44によって、端末20とスマートスピーカ60とにスキルの追加が終了したことを表すスキル追加承認情報を送信する(B121)。
【0172】
端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、通信I/F22によってスキル追加承認情報を受信すると(A116)、A115で送信したスキルIDのスキルが使用可能な旨を表示部24に表示させる。
【0173】
また、スマートスピーカ60の制御部61は、通信I/F62によってスキル追加承認情報を受信すると(E111)、A115で送信したスキルIDのスキルが使用可能な旨をスピーカ66から出力する。
なお、スマートスピーカ60に表示部が存在する場合には、スキル追加承認情報を表示部に表示させてもよい。あるいは、E111の処理と、A115で送信したスキルIDのスキルが使用可能な旨をスピーカ66から出力する処理とを行わないように構成しても構わない。
【0174】
次いで、端末20と、スキル提供サーバ50と、支払い管理サーバ10とは、支払い同意確認処理を実行する。
なお、この支払い同意確認処理は、B121が実行された後であれば、サブルーチンプログラムとして、任意のタイミングで実行されるようにしてもよい。
【0175】
端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、入出力部23における操作に基づいて、スキルIDのスキルに関して、スキル内での支払いに同意するか否かの確認を行う情報(スキル支払い確認情報)を、支払いアプリケーション処理部211に送信する。スキル支払い確認情報は、限定ではなく例として、スキルIDに対応するプロバイダIDと、A115で生成されるアクティベーションコードとを含む。
すると、端末20の支払いアプリケーション処理部211は、通信I/F22によって支払い管理サーバ10にスキル支払い確認情報を送信する(A117)。
【0176】
支払い管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によってスキル支払い確認情報を受信する(D111)。すると、支払い管理サーバ10の制御部11は、プロバイダIDで識別されるスキルプロバイダからの支払い(あるいはプロバイダIDで識別される、あるスキルにおいて発生する支払い)に関して、支払いに同意するか否かの情報(支払い同意確認情報)を通信I/F14によって端末20に送信する(D113)。
【0177】
端末20の支払いアプリケーション処理部211は、通信I/F22によって支払い管理サーバ10から支払い同意確認情報を受信すると(A119)、受信された支払い同意確認情報を表示部24に表示させる。そして、端末20のユーザによって支払いに同意する旨の操作が入出力部23において検知されると、支払いアプリケーション処理部211は、通信I/F22によって支払い管理サーバ10へ支払い同意情報を送信する(A121)。
【0178】
支払い管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20から支払い同意情報を受信する(D115)。そして、制御部11は、mIDとアクティベーションコードとを含む、支払い同意済み情報をスキル提供サーバ50に送信する(C115)。この場合、制御部11は、限定ではなく例として、支払い管理サーバ10が配布(提供)するアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)であって、支払いアプリケーション(支払いサービス)と関連付けられたAPI(決済用API、支払い用API)を介して、支払い同意済み情報をスキル提供サーバ50に送信するようにすることができる。
【0179】
スキル提供サーバ50の制御部51は、通信I/F54によって支払い管理サーバ10から支払い同意済み情報を受信すると(C115)、ID情報照合処理を実行する(C117)。具体的には、限定ではなく例として、受信したアクティベーションコードと対になるsIDを記憶部55から検索する。そして、検索結果として得られるsIDと、支払い同意済み情報から得られるmIDとを紐付けて、スキル提供基本情報データ552のスキル提供対象登録データに記憶させる。
【0180】
このような動作をすることで、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50は、アカウント(例えば支払いアプリケーションID(mID))と第2のアカウント(例えばスマートスピーカアプリケーションID(sID))とを関連付けて保存することができる。
【0181】
なお、スマートスピーカ60の初期セットアップを行う際に、スマートスピーカアプリケーションでユーザのアカウントとの紐付けを行うように構成しても構わない。あるいは工場出荷時にユーザのアカウントとスマートスピーカ60を関連付けた状態にした上で、スマートスピーカ60を発送するように構成しても構わない。
【0182】
このように、スキル提供サーバ50が、支払い管理サーバ10から支払い同意済み情報を受信したことに基づいて、ID情報照合処理(限定ではなく、サービスと、アカウントとを関連付ける第3の処理の一例)を実行することで、音声制御装置で提供されるサービスと、アカウントとを適切に関連付けることができる。
【0183】
なお、例えば、スマートスピーカアプリケーションとスマートスピーカ60とが一対一の関係であれば、sIDは、スマートスピーカ60のID(devID)と実質的に同じである。この場合、上記のIDの関連付けは、アカウントと音声制御装置との関連付けと同義となる。
【0184】
また、支払い同意確認処理において、A117~A119のステップを省略してもよい。
この場合、A121のステップにおいて、端末20の支払いアプリケーション処理部211は支払い管理サーバ10に、プロバイダIDと、アクティベーションコードとを含む支払い同意情報を送信する。
【0185】
なお、C117のステップ終了後、スキル提供サーバ50は、ID情報照合処理が終了した旨の情報を、支払い管理サーバ10に送信してもよい。また、支払い管理サーバ10は、受信したその情報を端末20に送信し、端末20ではID情報照合処理が終了した旨を表示するようにしてもよい。
【0186】
スマートスピーカ60の制御部61は、スマートスピーカ60のユーザ発話に基づいて、通信I/F62によってスマートスピーカ管理サーバ40に図5-1の処理で追加したスキルを起動する旨の情報を送信する。そして、スマートスピーカ60の制御部61は、スマートスピーカ60のユーザ発話の音声データを生成して、通信I/F62によってスマートスピーカ管理サーバ40に、生成された音声データ(スキル内での有償インテント購入を要求する情報(スキル内購入要求情報))を送信する(E113)。
【0187】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によってスマートスピーカ60から音声データ(スキル内購入要求情報)を受信する(B123)。すると、制御部41は、ユーザ発話内容を解析(音声データを解析)し、購入を要求するiIDを算出する。また、制御部41は、スマートスピーカ60のdevIDからsIDを検索する。
【0188】
次いで、スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によってスキル提供サーバ50に、音声データの解析結果とsIDとiIDとを含む購入要求情報を送信する(B125)。
【0189】
スキル提供サーバ50の制御部51は、通信I/F54によってスマートスピーカ管理サーバ40から購入要求情報を受信すると(C119)、スキル提供基本情報データ552のスキル提供対象登録データを参照して、sIDと対となるmIDが登録されているか否か(mIDがNULL値か否か)を判定する(C121)。
【0190】
このような動作をすることで、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50は、第2のアカウント(例えばスマートスピーカアプリケーションID(sID))に関連付けられたアカウント(例えば支払いアプリケーションID(mID))を特定することができる。
【0191】
sIDと対となるmIDが登録されていない(mIDがNULL値)場合には(C121:NO)、スキル提供サーバ50の制御部51は、通信I/F54によってスマートスピーカ管理サーバ40に、sIDと、プロバイダIDとを含む支払いが発生することへの同意を促す情報(支払い同意要請情報)を送信する(C123)。
【0192】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によって支払い同意要請情報を受信すると(B127)、プロバイダIDで識別されるスキルプロバイダからの支払いを承認することを要請する情報(スキル支払い同意要請情報)を、通信I/F44によって端末20に送信する(B129)。
【0193】
A121の後、端末20は、通信I/F22によってスマートスピーカ管理サーバ40からスキル支払い同意要請情報を受信する(A125)。そして、端末20のスマートスピーカアプリケーション処理部212は、支払い同意確認(支払い同意確認処理)をユーザに促す情報を表示部24に表示させる。そして、その表示に基づき支払いが同意された場合、支払い同意確認処理が実行される。
【0194】
支払い同意確認を行う対象とするスキル(以下、「対象スキル」と称する。)について、図3-13のスキル提供基本情報データ552内のスキル提供対象登録データにおいてsIDと対となるmIDが登録されていない場合(mIDがNULL値である場合)、C121の判定結果は「NO」となる。この場合、スキル提供サーバ50は、スマートスピーカ管理サーバ40を介して、対象スキル内での支払いに同意するようにユーザに促す情報(スキル支払い同意要請情報)を、そのNULL値と関連付けてスキル提供対象登録データに記憶されたsIDの端末20宛に送信する。そして、スキル支払い同意要請情報が端末20で受信される(C123→B127→B129→A125)。
【0195】
端末20では、例えば図4-4に示したような画面が表示部24に表示される。また、端末20と各種のサーバとの間で、図5-2に示した支払い同意確認処理が行われる(A125→A117~A121、D111~D117、C115~C117)。そして、対象スキル内での支払いにユーザが同意した場合、スキル提供サーバ50において、スキル提供対象登録データにおいて上記のNULL値であった欄に、その端末20のmIDが新たに記憶されて(D117→C115~C117)、sIDとmIDとが関連付けられる。その結果、スキル提供基本情報データ552において、スキル(スキルID)(限定ではなく、音声制御装置で提供されるサービスの一例)と、mID(限定ではなく、決済サービスのアカウントの一例)とが関連付けられる。
【0196】
このように、スキル提供サーバ50が、スマートスピーカ管理サーバ40を介して、支払い同意要請情報を端末20に送信する処理(限定ではなく、音声制御装置で提供されるサービスと、アカウント(例えば決済サービスのアカウント)とを関連付けるための処理の一例)を行う。また、その結果、例えばスキル提供サーバ50において、音声制御装置で提供されるサービスと、アカウントの関連付けが行われる。
【0197】
sIDと対となるmIDが登録されている(mIDがNULL値ではない)場合(C121:YES)、スキル提供サーバ50の制御部51は、プロバイダIDと、mIDと、iIDから算出される課金金額とを含む課金要求情報を、通信I/F54によって支払い管理サーバ10に送信する(C125)。この場合、制御部51は、限定ではなく例として、前述したAPIを介して、課金要求情報を支払い管理サーバ10に送信するようにすることができる。
【0198】
ここで、スキル内での有償インテント購入を要求する情報(スキル内購入要求情報)がスマートスピーカ60からスマートスピーカ管理サーバ40に送信された場合に、結果的に、C125の処理が実行されることになる。これは、ユーザ発話内容が解析された結果、スキル内での有償インテント購入を要求する音声である場合に、課金要求(決済要求)がスキル提供サーバ50から支払い管理サーバ10に送信されることを示している。
このようにすることで、音声制御装置を利用するユーザが、有償のサービスを受けることを求める(希望する)音声を音声制御装置に発した場合に、決済要求が外部サーバから送信されるようにすることができる。
【0199】
支払い管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によってスキル提供サーバ50から課金要求情報(限定ではなく、決済要求の一例)を受信する(D119)。これは、支払い管理サーバ10がスマートスピーカ60で提供されるサービスの利用料金の決済要求を外部サーバ(スキル提供サーバ50)から受信することを意味する。次に、制御部11は、通信I/F14によって、mIDで識別される端末20に、プロバイダIDと支払い金額とを含む支払い確認情報を送信する(D121)。
【0200】
このように、支払い管理サーバ10は、支払いアプリケーション(限定ではなく、決済サービスの一例)によるスキルの課金金額(利用料金)に関する課金要求情報を受信する。そして、支払い管理サーバ10は、特定されたmIDに対応する端末20上の操作で支払いアプリケーションによって利用料金を決済するための支払い確認情報を送信することで、音声制御装置で提供されるサービスの利用料金を、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で決済サービスによって簡単に決済できるようにすることができる。
【0201】
端末20の支払いアプリケーション処理部211は、通信I/F22によって支払い管理サーバ10から支払い確認情報を受信すると(A127)、支払い先のプロバイダIDに関する情報と支払い金額とを含む確認画面を表示部24に表示させる。
端末20の支払いアプリケーション処理部211は、端末20のユーザによって支払いを許可する旨の操作を入出力部23によって受け付けると、通信I/F22によって支払い管理サーバ10に、支払い許可情報を送信する(A129)。
【0202】
支払い管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20から支払い許可情報を受信すると(D123)、mIDに対する決済処理を実行する(D125)。決済が完了すると、支払い管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって、端末20とスキル提供サーバ50とに、mIDを含む決済完了情報を送信する(D127)。
【0203】
端末20の支払いアプリケーション処理部211は、通信I/F22によって支払い管理サーバ10から決済完了情報を受信すると(A131)、支払いが完了した旨の情報を表示部24に表示させる。
【0204】
スキル提供サーバ50の制御部51は、通信I/F54によって支払い管理サーバ10から決済完了情報を受信すると(C127)、スキル提供基本情報データ552のスキル提供対象登録データに、mIDと関連する購入済みインテントとしてiIDを追記して記憶させる。そして、制御部51は、通信I/F54によってスマートスピーカ管理サーバ40に、sIDとiIDとを含む課金機能開放情報を送信する(C129)。
【0205】
スマートスピーカ管理サーバ40の制御部41は、通信I/F44によってスキル提供サーバ50から課金機能開放情報を受信すると(B131)、通信I/F44によってE113のステップで受信したdevIDで識別されるスマートスピーカ60に、スキル内でのiIDで識別されるインテントが使用可能となったことを含むスキル内機能開放情報を送信する(B133)。
【0206】
スマートスピーカ60の制御部61は、通信I/F62によってスマートスピーカ管理サーバ40からスキル内機能開放情報を受信すると、E113で購入を要請したインテントが使用可能な旨をスピーカ66から出力する。
【0207】
なお、スマートスピーカ60に表示部が存在する場合には、スキル内機能開放情報を表示部に表示させてもよい。
【0208】
このように、スキル提供サーバ50は、決済完了情報(限定ではなく、決済サービスによって利用料金が決済されたことを示す決済情報の一例)を支払い管理サーバ10から受信する。そして、決済完了情報が受信されたことに基づいて、スキル提供サーバ50が、課金機能開放情報をスマートスピーカ管理サーバ40に送信する処理(限定ではなく、サービスの利用を可能とするための第1処理の一例)を実行する。また、スマートスピーカ管理サーバ40が、スキル内機能開放情報をスマートスピーカ60に送信する処理(限定ではなく、サービスの利用を可能とするための第1処理の一例)を実行する。このようにすることで、決済サービスによって利用料金が決済されたことを示す決済情報を、決済サービスを提供するサーバから受信したことに基づいて、音声制御装置で提供されるサービスをユーザに利用させることができる。
【0209】
また、上記の第1の処理を、支払い管理サーバ10から送信される決済完了情報と、特定したmIDとに基づいて実行することで、誤って別のアカウントを対象として第1の処理が実行されてしまうことを防止することができる。
【0210】
<実施例の効果>
本実施例によれば、mID(限定ではなく、アカウントの一例)とsID(限定ではなく、音声制御装置に関する情報の一例、音声制御装置で提供されるサービスに関する情報の一例、アカウントとは異なるサービスに関連する第2のアカウントの一例)とが関連付けてスキル提供サーバ50の記憶部58に保存される。また、スマートスピーカ60で受け付けた音声から生成された音声データを解析した解析結果が、スマートスピーカ管理サーバ40からスキル提供サーバ50に送信される。
そして、記憶部58に保存された情報に基づいて、sIDに関連付けられたmIDがスキル提供サーバ50によって特定される。そして、支払い管理サーバ10が、スマートスピーカ60(限定ではなく、音声制御装置の一例)で提供されるスキル(限定ではなく、サービスの一例)の利用料金に関する課金要求情報(限定ではなく、決済要求の一例)をスキル提供サーバ50(限定ではなく、外部サーバの一例)から受信する。
そして、決済要求を受信した場合、支払い管理サーバ10が、特定されたmIDに対応する端末20に、支払い確認情報(限定ではなく、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で利用料金を決済するための情報の一例)を送信する。
かかる構成により、音声制御装置で提供されるサービスの利用料金を、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で簡単に決済できるようにすることができる。
【0211】
また、本実施例によれば、決済要求は、スキル内機能(限定ではなく、音声制御装置で提供されるサービスにおいて有償の機能として提供される機能の一例)を利用するための利用料金の決済を要求する情報を含むため、音声制御装置で提供されるサービスにおいて有償の機能として提供される機能を利用するための利用料金を、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で簡単に決済できるようにすることができる。
【0212】
<変形例>
以下、上記の実施例の変形例について説明する。
【0213】
<変形例(1)>
上記の実施例では、スキル提供サーバ50において、支払いアプリケーションID(mID)と、スマートスピーカアプリケーションID(sID)とが関連付けて保存されることとしたが、これに限定されない。
【0214】
具体的には、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50が記憶するスキル提供対象登録データに、スマートスピーカ60のID(devID)と、mIDと、購入済みインテントとを関連付けて保存するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0215】
このような動作をすることで、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50は、アカウント(例えば支払いアプリケーションID(mID))と音声制御装置(例えばスマートスピーカ60のID(devID))とを関連付けて保存することができる。
また、このような動作をすることで、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50は、音声制御装置(例えばスマートスピーカ60のID(devID))に関連付けられたアカウント(例えば支払いアプリケーションID(mID))を特定することができる。
【0216】
<変形例(2)>
上記の実施例では、アクティベーションコードは端末20で生成されることとしたが、そうでなくてもよい。例えば、スマートスピーカ管理サーバ40が、図5-1のB115でスキル追加要求情報を受信すると、アクティベーションコードを生成し、端末20に送信するようにしてもよい。
【0217】
<変形例(3)>
上記の実施例では、スキル利用開始時に支払いが発生しないこととしたが、スキル利用開始時に支払いが発生することとしてもよい。
【0218】
この場合には、限定ではなく例として、図5-1のA115を実行後に、支払い同意確認処理が実行される。そして、図5-3のB125において、スキル内のiIDではなく、利用スキルIDに対しての購入要求情報送信処理が実行される。図5-4のC127において、スキル提供サーバ50は決済完了情報を受信すると、図5-1のC113を実行し、スキルの追加を承認することで実現可能である。
【0219】
<変形例(4)>
上記の実施例では、一度購入を行ったインテントは以後永続的に利用可能としたが、それに限定されない。例えば、購入後、一定期間内であれば使用可能な支払い体系を取ってもよい。
【0220】
この場合には、限定ではなく例として、スキル提供基本情報データ552のスキル提供対象登録データに、購入済みインテントと、その有効期限とを記憶させることで実現可能である。
【0221】
<変形例(5)>
上記の実施例では、スマートスピーカ60のユーザが、端末20のスマートスピーカアプリケーションによってスキルの利用登録を行うとした。しかしながら、スマートスピーカ60のユーザが、スマートスピーカ60を通して、スキルの利用登録を行うようにしてもよい。
【0222】
この場合には、限定ではなく例として、スマートスピーカ60はスキル追加要求情報をスマートスピーカ管理サーバ40に送信する。そして、スマートスピーカ管理サーバ40は、スマートスピーカ60からスキル追加要求情報を受信すると、アクティベーションコードを生成し、端末20に送信することで実現可能である。
【0223】
<変形例(6)>
上記の実施例では、スマートスピーカ60の制御部61は、スマートスピーカ60のユーザ発話に基づいて、スマートスピーカ管理サーバ40にスキル内購入要求情報を送信するとしたが、これに限定されない。
【0224】
具体的には、限定ではなく例として、スマートスピーカ60のユーザが、端末20で実行されるスマートスピーカアプリケーションによって、スキル内購入要求情報を送信するようにしてもよい。
【0225】
<変形例(7)>
上記の実施例では、端末20のスマートスピーカアプリケーションを用いてスキルの追加を行い、端末20の支払いアプリケーションを用いてスキルの利用料金を支払うとして区別した。しかしながら、両者を区別せず、例えば、端末20のスマートスピーカアプリケーションを用いてスキルの追加と利用料金の支払いとを行うようにしてもよい。
【0226】
この場合には、限定ではなく例として、端末20のスマートスピーカアプリケーションデータ286内に、sIDとmIDとを記憶させる。そして、支払い管理サーバ10で行う処理を、スマートスピーカ管理サーバ40で実行させることで実現可能である。
【0227】
<変形例(8)>
上記の実施例では、スキルの利用料金の支払いには、電子マネーを用いるとしたが、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、クレジットカードや銀行口座で決済を行うようにしてもよい。
【0228】
<変形例(9)>
上記の実施例では、図5-3のB129において、スマートスピーカ管理サーバ40がスキル支払い同意要請情報を端末20に送信するとしたが、これに限定されない。
【0229】
具体的には、例えば、スキル提供サーバ50が、スマートスピーカ管理サーバ40を介してスキル支払い同意要請情報をスマートスピーカ60に送信する。そして、スマートスピーカ60が、スピーカ66を用いて音声でユーザに対して要請を行うようにしてもよい。
【0230】
このように、例えば、スキル提供サーバ50が、スマートスピーカ管理サーバ40を介して、支払い同意確認を促す情報(限定ではなく、音声制御装置で提供されるサービスと、アカウントとの関連付けに関する情報の一例)を、スマートスピーカ60に音出力させるための処理を実行することで、音声制御装置からの音出力という分かり易い方法で、支払いの同意を得ることができる。そして、支払いの同意によって、音声制御装置で提供されるサービスと、アカウントとを関連付けることができる。
【0231】
<変形例(10)>
上記の実施例では、支払いアプリケーションを利用してスキル内での支払いに同意するか否かをユーザに確認することとして説明したが、これに限定されない。具体的には、限定ではなく例として、前述したIMS等のメッセージングサービスにおける「友だち」の機能を利用して、支払いアプリケーションを利用してスキル内での支払いを行うか否かをユーザに確認させるようにしてもよい。
【0232】
図4-10及び図4-11は、本変形例における端末20の表示部24に表示される画面の一例である。これらの図は、上記の実施例で説明した図4-3及び図4-4にそれぞれ対応する画面である。
【0233】
図4-10では、「オーディオブック」のスキルの作成者の情報の下に、メッセージングアプリケーション上で、スキルプロバイダが、提供するスキル(ここでは「オーディオブック」)用に作成した事業者向けのアカウント(以下、「公式アカウント」と称する。)を友だちとして追加するための友だち追加確認アイコンFC2が表示されている。この友だち追加確認アイコンFC2がユーザによってタッチ操作されると、限定ではなく例として、端末20においてメッセージングアプリケーションが起動(実行)されて、例えば図4-11に示す画面が表示される。
【0234】
ここで、「友だち」とは、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいてアカウント同士を関連付けること(紐づけること)を意味する。友だち追加を行うことで、メッセージングアプリケーションにおいて、限定ではなく例として、メッセージ等のコンテンツの送受信を行ったり、友だちとして登録されている公式アカウントからの情報の配信サービス等を受けることが可能となる。本変形例において、友だち追加とは、そのスキル内での支払いに同意する意思を示すために端末20のユーザが行う操作とも言える。
【0235】
図4-11の画面は、メッセージングアプリケーション(Messaging App)の友だち追加画面であり、限定ではなく例として、先にユーザによって選択された「オーディオブック」のスキルと関連付けて、「オーディオブック」の公式アカウントを友だちとして追加するための情報として、「追加」と示された友だち追加ボタンと、この公式アカウントとトークを行うための「トーク」と示されたトークボタンとが表示されている。
【0236】
「追加」と示されたボタンがユーザによってタッチ操作されると、このスキルの公式アカウントが友だちとして追加され、このスキル内での支払いに同意したことになる。そして、これにより、「オーディオブック」のスキル内での支払いを、支払いアプリケーションを用いて行うことが可能となる。
【0237】
なお、これとは異なり、「利用開始」と示されたボタンがユーザによってタッチ操作されると、自動的に公式アカウントが友だち追加されるようにしてもよい。
【0238】
また、この例では、「オーディオブック」のスキルを友だちとして登録しているユーザの延べ人数を集計した集計人数が、スキルの名称「オーディオブック」の下の領域に表示されている。この集計は、限定ではなく例として、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)を提供する事業者のサーバ(以下、「メッセージングサービスサーバ」と称する。)で集計されるようにすることができる。
なお、この集計及び集計人数の表示は必須ではなく、省略することも可能である。
【0239】
「オーディオブック」のスキルが「利用開始」とされた後、例えば図4-5と同様に、ユーザがスマートスピーカ60に向けて「要約機能を買って」という言葉を発すると、上記の実施例と同様に、スマートスピーカ60→スマートスピーカ管理サーバ40→スキル提供サーバ50へと情報が送信される。そして、スキル提供サーバ50によって、限定ではなく例として、メッセージングサービスサーバが配布するAPI(メッセージングAPI)を介して、支払いアプリケーション(支払いサービス)を利用して決済を行うための決済用情報が端末20に送信される(スキル提供サーバ50→メッセージングサービスサーバ→端末20)。そして、この決済用情報の受信に基づき、例えば図4-6の支払い確認通知と同様の通知が端末20に表示される。そして、表示された通知に基づいて、端末20において、支払いアプリケーション(支払いサービス)を利用した決済のための処理が実行される。
【0240】
本変形例では、上記の友だち登録をスキルごとに行い、友だち登録を行ったスキルについては、ユーザが支払いアプリケーションを利用した決済を行うことに同意したと判断される。そして、上記の実施例と同様に、そのスキルの有償の機能を利用する場合に、支払いアプリケーションを利用して決済を行う。
【0241】
また、公式アカウントが友だち追加されていない場合、スキル提供サーバ50は、限定ではなく例として、以下の方法によって公式アカウントを友だち追加するように端末20のユーザに促すことができる。
(1)スマートスピーカ60による音声案内によって、スマートスピーカアプリケーション→スキルストア→スキル一覧から対象スキルを探し、友だち追加するように通知する。
(2)スマートスピーカアプリケーションにプッシュ通知を行い、ユーザが端末20に表示されたプッシュ通知をタッチ操作すると、前述した友だち追加画面が開くようにする。
【0242】
また、例えば、端末20において公式アカウントからの情報の配信が拒否されている場合(公式アカウントがブロックされている場合)、スキル提供サーバ50は、限定ではなく例として、スマートスピーカ60による音声案内によって、公式アカウントのブロックを解除するように通知するようにすることができる。
【0243】
なお、支払いアプリケーションは、メッセージングアプリケーションと関連付けられたアプリケーションであればよい。例えば、メッセージングアプリケーションの一機能として支払いアプリケーションを構成するようにしてもよいし、メッセージングアプリケーションと支払いアプリケーションとをユーザ情報を共有する別のアプリケーションとして構成してもよい。
【0244】
また、本変形例を適用する場合、上記の実施例におけるアカウントは、支払いアプリケーションのアカウントに代えて、メッセージングアプリケーションのアカウント(例えばMS ID)とすることができる。
【0245】
この場合、例えばスキル提供サーバ50が記憶するスキル提供対象登録データに、スマートスピーカアプリケーションのID(sID)またはスマートスピーカ60のID(devID)と、メッセージングアプリケーションのID(MS ID)と、購入済みインテントとを関連付けて保存するようにすることができる。
【0246】
また、支払い管理サーバ10が、IMS等のメッセージングサービス(MS)を提供する機能と、支払いアプリケーションによって支払いのサービスを提供する機能とを有するようにしてもよい。
【0247】
また、メッセージングサービスを提供する機能を有するサーバと、支払いアプリケーションによる各種のサービスを提供する機能を有するサーバとを別体とし、メッセージングサービスサーバと、支払いサービスサーバとの2つのサーバを構成するようにしてもよい。
【0248】
例えば、支払いアプリケーションを、メッセージングサービス(MS)の機能を有する複合的なアプリケーションとした場合には、スキルプロバイダ登録データベース153は、スキルプロバイダグループを管理するためのデータベースとも言える。
ここで、スキルプロバイダグループとは、スキルプロバイダが、事業者向けのメッセージングアプリケーション内で作成するグループのことを意味する。
【0249】
<その他>
本開示のシステムに含まれる各種の手段は、上記の実施例で説明した各種の装置が備えるようにすることが可能であり、上記の実施例の構成に限定されるものではない。
【0250】
例えば、上記の実施例では、スキル提供サーバ50が保存手段や特定手段を備えることとしたが、これらの手段を、例えばスマートスピーカ管理サーバ40、支払い管理サーバ10、メッセージングサービスサーバのいずれかに備えるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、支払い管理サーバ10が、決済要求をスキル提供サーバ50から受信する受信手段を備えることとしたが、この受信手段を、例えばメッセージングサービスサーバに備えるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、支払い管理サーバ10が、特定されたアカウントに対応する端末上の操作で利用料金を決済するための情報を送信する第2の送信手段を備えることとしたが、この第2の送信手段を、例えばメッセージングサービスサーバに備えるようにしてもよい。
【0251】
また、本開示のシステムにおける外部サーバを、例えばスマートスピーカ管理サーバ40とし、支払い管理サーバ10やメッセージングサービスサーバが、決済要求をスマートスピーカ管理サーバ40から受信するようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、スキル提供サーバ50の指示に従って、スマートスピーカ管理サーバ40によって、支払い管理サーバ10が配布する支払いアプリケーションと関連付けられた決済用APIを介して、決済用情報が端末20に送信されるようにすることもできる(スマートスピーカ管理サーバ40→支払い管理サーバ10(またはメッセージングサービスサーバ)→端末20)。
【符号の説明】
【0252】
1 通信システム
10 支払い管理サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 スマートスピーカ管理サーバ
50 スキル提供サーバ
60 スマートスピーカ
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図3-4】
図3-5】
図3-6】
図3-7】
図3-8】
図3-9】
図3-10】
図3-11】
図3-12】
図3-13】
図4-1】
図4-2】
図4-3】
図4-4】
図4-5】
図4-6】
図4-7】
図4-8】
図4-9】
図4-10】
図4-11】
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】