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特許7261281ダイオードに用いられる三次元半導体デバイスの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-11
(45)【発行日】2023-04-19
(54)【発明の名称】ダイオードに用いられる三次元半導体デバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/86 20060101AFI20230412BHJP
   H01L 21/285 20060101ALI20230412BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20230412BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20230412BHJP
   H01L 29/20 20060101ALI20230412BHJP
   H01L 29/16 20060101ALI20230412BHJP
【FI】
H01L29/86 F
H01L21/285 C
H01L29/44 S
H01L29/06 601B
H01L29/20
H01L29/16
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021175962
(22)【出願日】2021-10-27
(65)【公開番号】P2022074075
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2021-10-27
(31)【優先権主張番号】109137872
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514024712
【氏名又は名称】台湾ナノカーボンテクノロジー股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】TAIWAN CARBON NANO TECHNOLOGY CORPORATION
【住所又は居所原語表記】5F.,NO.50-1, Keyan Rd.,Zhunan Township, Miaoli County, Taiwan(R.O.C.)
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】顔 聡富
(72)【発明者】
【氏名】張 光瑞
(72)【発明者】
【氏名】蔡 群賢
(72)【発明者】
【氏名】李 庭鵑
(72)【発明者】
【氏名】蔡 群榮
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-078404(JP,A)
【文献】特開2012-019211(JP,A)
【文献】特開2013-016781(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0013791(US,A1)
【文献】国際公開第2015/141626(WO,A1)
【文献】特開2008-004578(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/86
H01L 21/285
H01L 29/41
H01L 29/06
H01L 29/20
H01L 29/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を提供するステップであって、前記基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、前 記第1酸化層は前記シリコン基板に位置するステップと、
複数のスタッキング層を前記基板に堆積するステップであって、各前記スタッキング層 は、誘電体層とダイオードの電極を形成するP型半導体層またはN型半導体層を含む導体層とを含み、前記スタッキング層の層数は20より大きく、各前記スタッキング層において、前記誘電体層が前記導体層の上方に位置し、又は前記導体層が前記 誘電体層の上方に位置するステップと、
パターン化されたフォトレジスト層によって前記複数のスタッキング層をエッチングして、前記複数のスタッキング層に少なくとも1つのトレンチを形成させるステップであって、前記トレンチの底部に前記第1酸化層が露出するステップと、
第2酸化層を前記複数のスタッキング層及び前記少なくとも1つのトレンチに堆積するステップと、
高抵抗層を前記第2酸化層に堆積するステップであって、前記高抵抗層は第1多結晶シ リコン層と第1導電性化合物層とを含むステップと、
低抵抗層を前記高抵抗層に堆積するステップであって、前記低抵抗層は第2多結晶シリ コン層と第2導電性化合物層とを含み、前記第2多結晶シリコン層は前記第1多結晶シリ コン層より厚さが大きく、前記第2導電性化合物層は前記第1導電性化合物層より厚さが 大きいステップとを含む、
ことを特徴とするダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法。
【請求項2】
基板を提供するステップであって、前記基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、前 記第1酸化層は前記シリコン基板に位置するステップと、
複数のスタッキング層を前記基板に堆積するステップであって、各前記スタッキング層 は誘電体層とダイオードの電極を形成するP型半導体層またはN型半導体層を含む導体層とを含むステップと、
パターン化されたフォトレジスト層によって前記複数のスタッキング層をエッチングし て、前記複数のスタッキング層に少なくとも1つのトレンチを形成させるステップであっ て、前記トレンチの底部に前記第1酸化層が露出するステップと、
第2酸化層を前記複数のスタッキング層及び前記少なくとも1つのトレンチに堆積する ステップであって、原子層堆積工程を用いて前記第2酸化層を堆積するステップと、 高抵抗層を前記第2酸化層に堆積するステップであって、前記高抵抗層は第1多結晶シ リコン層と第1導電性化合物層とを含むステップと、
低抵抗層を前記高抵抗層に堆積するステップであって、前記低抵抗層は第2多結晶シリコン層と第2導電性化合物層とを含み、前記第2多結晶シリコン層は前記第1多結晶シリコン層より厚さが大きく、前記第2導電性化合物層は前記第1導電性化合物層より厚さが大きいステップとを含むことを特徴とするダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法。
【請求項3】
基板を提供するステップであって、前記基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、前 記第1酸化層は前記シリコン基板に位置するステップと、
複数のスタッキング層を前記基板に堆積するステップであって、各前記スタッキング層 は誘電体層と導体層とを含み、前記導体層はダイオードの電極を形成するP型半導体層又はN型半導体層であり、前記誘電体層は酸化物層であるステップと、
パターン化されたフォトレジスト層によって前記複数のスタッキング層をエッチングし て、前記複数のスタッキング層に少なくとも1つのトレンチを形成させるステップであっ て、前記トレンチの底部に前記第1酸化層が露出するステップと、
第2酸化層を前記複数のスタッキング層及び前記少なくとも1つのトレンチに堆積する ステップと、
高抵抗層を前記第2酸化層に堆積するステップであって、前記高抵抗層は第1多結晶シ リコン層と第1導電性化合物層とを含むステップと、
低抵抗層を前記高抵抗層に堆積するステップであって、前記低抵抗層は第2多結晶シリ コン層と第2導電性化合物層とを含み、前記第2多結晶シリコン層は前記第1多結晶シリコン層より厚さが大きく、前記第2導電性化合物層は前記第1導電性化合物層より厚さが 大きいステップとを含むことを特徴とするダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法。
【請求項4】
基板を提供するステップであって、前記基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、前 記第1酸化層は前記シリコン基板に位置するステップと、
複数のスタッキング層を前記基板に堆積するステップであって、各前記スタッキング層 は誘電体層とダイオードの電極を形成するP型半導体層またはN型半導体層を含む導体層とを含むステップと、
パターン化されたフォトレジスト層によって前記複数のスタッキング層をエッチングし て、前記複数のスタッキング層に少なくとも1つのトレンチを形成させるステップであって、前記トレンチの底部に前記第1酸化層が露出するステップと、
第2酸化層を前記複数のスタッキング層及び前記少なくとも1つのトレンチに堆積する ステップと、
高抵抗層を前記第2酸化層に堆積するステップであって、前記高抵抗層は第1多結晶シ リコン層と第1導電性化合物層とを含むステップと、
低抵抗層を前記高抵抗層に堆積するステップであって、前記低抵抗層は第2多結晶シリ コン層と第2導電性化合物層とを含み、前記第2多結晶シリコン層は前記第1多結晶シリ コン層より厚さが大きく、前記第2導電性化合物層は前記第1導電性化合物層より厚さが 大きく、前記第1導電性化合物層及び/又は前記第2導電性化合物層の材料はBN、BP 、BAs、AlN、AlP、AlAs、GaN、GaP、GaAs、InN、InP、I nAs又は少なくとも2種の前記材料の組み合わせを含むステップと、を含む
ことを特徴とするダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法。
【請求項5】
前記高抵抗層を堆積するステップ及び前記低抵抗層を堆積するステップにおいて、原子 層堆積工程を用いないことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記トレンチの幅は45nm~65nmであることを特徴とする請求項1、2、3又は 4に記載の製造方法。
【請求項7】
前記シリコン基板の厚さは520nm~580nmであり、前記第1酸化層の厚さは9 0nm~110nmであり、前記誘電体層の厚さは18nm~22nmであり、前記導体 層の厚さは27nm~33nmであることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の 製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体の製造方法に関し、特にダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法に関する。

【背景技術】
【0002】
半導体産業は今盛んな発展を迎えている。半導体の設計と材料技術の進歩により半導体デバイスはより小さくて複雑な回路を備えるようになる。半導体デバイスでは単位面積当たりの機能が増えるとサイズが縮小するため、生産効率の向上とコストの削減を両立している。
【0003】
半導体デバイスの機能は半導体チップの面積によって制限される。半導体技術の進歩により、三次元スタッキング技術を利用して部品の密度を増やす装置も増えている。しかし、三次元スタッキング技術を用いると半導体デバイスの製造がより複雑になるばかりか、半導体デバイスの製造工程の質と安定性が保ちにくくなり、歩留まりの方にも影響がある。三次元集積回路の半導体チップには構造と工程の高度化が求められる。従来の三次元半導体の製造工程にはなおも多くの問題があるため、半導体チップの電気的及び機械的特性に影響がある。したがって、半導体デバイスの製造工程にとっては、適切な改善を行って工程の質と安定性を向上させることが早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ダイオードに用いられる三次元半導体バイスの品質と安定性を向上させるダイオードに用いられる三次元半導体バイスの製造方法を提供する。

【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の三次元半導体ダイオードデバイスの製造方法は、基板を提供するステップであって、当該基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、当該第1酸化層は当該シリコン基板に位置するステップと、複数のスタッキング層を当該基板に堆積するステップであって、各当該スタッキング層は誘電体層と導体層とを含むステップと、パターン化されたフォトレジスト層によって当該複数のスタッキング層をエッチングして、当該複数のスタッキング層に少なくとも1つのトレンチを形成させるステップであって、当該トレンチの底部に当該第1酸化層が露出するステップと、第2酸化層を当該複数のスタッキング層及び当該少なくとも1つのトレンチに堆積するステップと、高抵抗層を当該第2酸化層に堆積するステップであって、当該高抵抗層は第1多結晶シリコン層と第1導電性化合物層とを含むステップと、低抵抗層を当該高抵抗層に堆積するステップであって、当該低抵抗層は第2多結晶シリコン層と第2導電性化合物層とを含み、当該第2多結晶シリコン層は当該第1多結晶シリコン層より厚さが大きく、当該第2導電性化合物層は当該第1導電性化合物層より厚さが大きいステップとを含む。
【0006】
本発明の三次元半導体ダイオードデバイスは基板と、複数のスタッキング層と、第2酸化層と、高抵抗層と、低抵抗層とを含む。当該基板はシリコン基板と第1酸化層とを含み、当該第1酸化層は当該シリコン基板に位置する。パターン化された複数のスタッキング層は当該基板に位置し、各当該スタッキング層は誘電体層と導体層とを含み、当該複数のスタッキング層は少なくとも1つのトレンチを含み、当該トレンチの底部に当該第1酸化層が露出する。当該第2酸化層は当該複数のスタッキング層及び当該少なくとも1つのトレンチに位置する。当該高抵抗層は当該第2酸化層に位置し、当該高抵抗層は第1多結晶シリコン層と第1導電性化合物層とを含む。当該低抵抗層は当該高抵抗層に位置し、当該低抵抗層は第2多結晶シリコン層と第2導電性化合物層とを含み、当該第2多結晶シリコン層は当該第1多結晶シリコン層より厚さが大きく、当該第2導電性化合物層は当該第1導電性化合物層より厚さが大きい。
【発明の効果】
【0007】
上述したように、本発明に係るダイオードに用いられる三次元半導体バイス製造方法は、スタッキング層、第2酸化層、高抵抗層及び低抵抗層を設けることにより、ダイオードに用いられる三次元半導体バイスの品質と安定性が大幅に向上している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1はいくつかの実施例に基づいて作成した三次元半導体ダイオードデバイスの製造途中の断面図である。
図2図2はいくつかの実施例に基づいて作成した三次元半導体ダイオードデバイスの製造途中の断面図である。
図3図3はいくつかの実施例に基づいて作成した三次元半導体ダイオードデバイスの製造途中の断面図である。
図4図4はいくつかの実施例に基づいて作成した三次元半導体ダイオードデバイスの製造途中の断面図である。
図5図5は本発明の一実施例の三次元半導体ダイオードデバイスの模式図である。
図6図6は本発明の一実施例の三次元半導体ダイオードデバイスの製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
下記の実施例で使用する方向を表す用語、例えば、上、下、左、右、前、後などは、図面の方向に準拠する。したがって、方向を表すこれらの用語は本発明の限定ではなく説明のために使用される。
【0010】
図1図2図3図4及び図5を参照する。図1図2図3及び図4はいくつかの実施例に基づいて作成した三次元半導体ダイオードデバイス1の製造途中の断面図であり、図5は本発明の一実施例の三次元半導体ダイオードデバイス1の模式図である。
【0011】
図1に示すように、ステップS101において、基板11を提供する。基板11はシリコン基板111と第1酸化層113とを含む。第1酸化層113はシリコン基板111に位置する。
【0012】
図2に示すように、ステップS103において、複数のスタッキング層13a、13b、13cを基板11に堆積する。スタッキング層13a、13b、13cのそれぞれは誘電体層と導体層とを含み、図2は誘電体層133と導体層131とを含むスタッキング層13aを例に説明する。図2は3つのスタッキング層13a、13b、13cを堆積するものを例に説明し、ただし本発明ではスタッキング層の数量が限定されない。本実施例では、一方のスタッキング層において、誘電体層133が導体層131の上方に位置し、ただし本発明はそれに限定されない。本発明の別の実施例では、一方のスタッキング層において、導体層が誘電体層の上方に位置する。
【0013】
本発明の一実施例では、三次元半導体ダイオードデバイスの当該複数のスタッキング層の層数は20より大きい。各当該スタッキング層において、当該誘電体層が当該導体層の上方に位置し、又は当該導体層が当該誘電体層の上方に位置する。
【0014】
図3に示すように、ステップS105において、パターン化されたフォトレジスト層PRによってエッチング工程Eを行うことにより、複数のスタッキング層13a、13b、13cをエッチングする。図4に示すように、同じようにステップS105において、エッチング工程Eにより複数のスタッキング層13a、13b、13cに少なくとも1つのトレンチtが形成される。トレンチtの底部に第1酸化層113が露出する。説明の便宜上、図4では1つのトレンチtで説明するが、本発明ではトレンチの数量が限定されない。
【0015】
図5に示すように、ステップS107において、第2酸化層15を複数のスタッキング層13a、13b、13c及びトレンチtに堆積する。ステップS109において、高抵抗層17を第2酸化層15に堆積する。高抵抗層17は第1多結晶シリコン層171と第1導電性化合物層173とを含む。本実施例では、第1導電性化合物層173が第1多結晶シリコン層171の上方に位置する。
【0016】
ステップS111において、低抵抗層19を高抵抗層17に堆積する。低抵抗層19は第2多結晶シリコン層191と第2導電性化合物層193とを含む。本実施例では、第2導電性化合物層193が第2多結晶シリコン層191の上方に位置する。
【0017】
本実施例では、第2多結晶シリコン層191は第1多結晶シリコン層171より厚さが大きく、第2導電性化合物層193は第1導電性化合物層173より厚さが大きい。具体的には、高抵抗層17は低抵抗層19より抵抗値が高い。複数のスタッキング層13a、13b、13c、第2酸化層15、高抵抗層17及び低抵抗層19を設けることにより、三次元半導体ダイオードデバイス1の品質と安定性が大幅に向上している。
【0018】
本発明の一実施例では、第2導電性化合物層193の厚さは20nm~50nmである。
【0019】
本発明の一実施例では、ステップS107において、原子層堆積(Atomic Layer Deposition、ALD)工程を利用して第2酸化層15を堆積し、ただし本発明はそれに限定されない。
【0020】
図5に示すように、ステップS111において低抵抗層19を堆積した後に、トレンチtにトレンチt1が残っており、ただし本発明はそれに限定されない。本発明の別の実施例では、低抵抗層19を堆積した後は、低抵抗層19がトレンチtを満たしているため、図5に示すようなトレンチt1は存在しない。
【0021】
本発明の一実施例では、複数のスタッキング層13a、13b、13cの当該導体層はP型半導体層又はN型半導体層であり、当該誘電体層は酸化物層(Oxide)である。例えば、スタッキング層13aの導体層131はP型半導体層又はN型半導体層であり、誘電体層133は酸化物層である。
【0022】
本発明の一実施例では、ステップS109及びステップS111において、高抵抗層17及び低抵抗層19を堆積する時は原子層堆積(Atomic Layer Deposition、ALD)工程を用いない。高抵抗層17及び低抵抗層19を堆積することは、例えば、低圧化学気相成長(Low-pressure CVD、LPCVD)工程又は有機金属化学気相成長(Metal-organic Chemical Vapor Deposition、MOCVD)工程を用いて実現し、ただし本発明はそれらに限定されない。
【0023】
本発明の一実施例では、第1導電性化合物層173及び/又は第2導電性化合物層193の材料はBN、BP、BAs、AlN、AlP、AlAs、GaN、GaP、GaAs、InN、InP、InAs又は少なくとも2種の前記材料である。
【0024】
本発明の一実施例では、高抵抗層17の導電率は約1e15S・m-1で、低抵抗層19の導電率は約1e20S・m-1である。高抵抗層17の厚さは約20nmで、低抵抗層19の厚さは約30nmである。
【0025】
図4に示すように、本発明の一実施例では、トレンチtの幅wは45nm~65nmである。基板11のシリコン基板111の厚さは520nm~580nmであり、第1酸化層113の厚さは90nm~110nmである。複数のスタッキング層13a、13b、13c(例えば、スタッキング層13a)において、誘電体層133の厚さは18nm~22nmであり、導体層131の厚さは27nm~33nmである。
【0026】
図6を参照する。図6図5に示す三次元半導体ダイオードデバイス1の製造方法100のフローチャートである。製造方法100はステップS101、S103、S105、S107、S109、S111のいくつかの細部を含み、前記実施例と実施形態では詳細な説明があるため、詳細な説明は省略する。
【0027】
上述したように、本発明の実施例の三次元半導体ダイオードデバイス及びその製造方法は、スタッキング層、第2酸化層、高抵抗層及び低抵抗層を設けることにより、三次元半導体ダイオードデバイスの品質と安定性が大幅に向上している。
【符号の説明】
【0028】
1 三次元半導体ダイオードデバイス
100 製造方法
11 基板
111 シリコン基板
113 第1酸化層
13a スタッキング層
13b スタッキング層
13c スタッキング層
131 導体層
133 誘電体層
15 第2酸化層
17 高抵抗層
171 第1多結晶シリコン層
173 第1導電性化合物層
19 低抵抗層
191 第2多結晶シリコン層
193 第2導電性化合物層
S101 ステップ
S103 ステップ
S105 ステップ
S107 ステップ
S109 ステップ
S111 ステップ
PR フォトレジスト層
E エッチング工程
W 幅
t トレンチ
t1 トレンチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6