(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-12
(45)【発行日】2023-04-20
(54)【発明の名称】飲料容器断熱体
(51)【国際特許分類】
B65D 25/36 20060101AFI20230413BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
B65D25/36
B65D25/20 Q
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018208013
(22)【出願日】2018-11-05
【審査請求日】2021-10-01
(32)【優先日】2017-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518392118
【氏名又は名称】ピーター ダブリュ.ルチャック
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ダブリュ.ルチャック
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04540611(US,A)
【文献】特開2016-112034(JP,A)
【文献】特開2007-076698(JP,A)
【文献】特開2017-165430(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0138188(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0130339(US,A1)
【文献】国際公開第2007/134377(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/36
B65D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器断熱体であって、
第1端部に開口部を有した円筒体と、該第1端部とは反対側の第2端部を閉じる板状体とを画定している本体と、
前記本体によって画定され、飲料容器を受け取るように構成されている内側面と、
前記内側面の反対側であり、前記本体によって画定されている外側面と、
前記外側面に配置されている第1パターンの表示部であって、該第1パターンの表示部は判読可能なテキストを形成しており、該判読可能なテキストの底縁部が前記開口部よりも前記板状体に近く配置されるように配向されている、第1パターンの表示部と、
前記内側面上に配置されている第2パターンの表示部であって、該第2パターンの表示部は判読可能なテキストを形成しており、該判読可能なテキストの底縁部が前記板状体よりも前記開口部に近く配置されるように配向されている、第2パターンの表示部と、
を含んでいる、
前記本体は、折り返しができるように構成されている第1パネル部と第2パネル部とをさらに含んでおり、前記第1パターンの表示部と前記第2パターンの表示部は同時に露出され、同時に判読が可能となり、
前記第1パネル部と前記第2パネル部とを折り返した際に、前記第1パターンの表示部のテキストと、前記第2パターンの表示部のテキストは、協働して、メッセージを伝える、飲料容器断熱体。
【請求項2】
前記第1パターンの表示部の前記判読可能なテキストの上縁部は、前記開口部よりも前記板状体に近く配置されている、請求項1記載の飲料容器断熱体。
【請求項3】
前記第2パターンの表示部の前記判読可能なテキストの上縁部は、前記板状体よりも前記開口部に近く配置されている、請求項2記載の飲料容器断熱体。
【請求項4】
前記第1パターンの表示部のテキストと、前記第2パターンの表示部のテキストは、協働して、飲料に関する情報を伝える、請求項1記載の飲料容器断熱体。
【請求項5】
前記本体は、前記板状体の中央を通過する軸の両側で互いに鏡像的に配置されている、前記板状体に形成されている第1開口と第2開口とをさらに含んでいる、請求項1記載の飲料容器断熱体。
【請求項6】
前記本体は、裏返して表側を内側にするように選択的に引き下げ可能となるように構成されており、表側が内側にされたとき、前記内側面は前記外側面によって包囲され、裏返されたとき、該内側面は該外側面を包囲する、請求項5記載の飲料容器断熱体。
【請求項7】
前記第1開口と前記第2開口の少なくとも一方は矩形の外周を有している、請求項5記載の飲料容器断熱体。
【請求項8】
前記第1開口と前記第2開口は、前記本体が平坦になったとき、互いに整列する、請求項5記載の飲料容器断熱体。
【請求項9】
前記第1開口と前記第2開口の少なくとも一方は矩形の外周を有している、請求項5記載の飲料容器断熱体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2018年5月9日に出願された米国特許願第15/975215号「飲料容器断熱体」の一部継続出願である。本出願はまた2017年11月6日に出願された米国仮特許願第62/582087号「折畳み型飲料断熱システム」の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、協力特許分類システムのB65D81/3876に存在する缶、瓶、樽、等々のための断熱スリーブまたは断熱ジャケットに関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許公開2012/0243808は断熱されたライナーおよび容器を開示する。断熱された運搬用ライナーは、外側縁部の周囲で共に封止されて収容体を形成している第1層と第2層を有したフレキシブルな封止袋体を含んでいる。フォーム材料で成る単体のシート製である断熱層が収容体内に配置されており、第1側部、第2側部および中央部が、略矩形の箱形態物を創り出すべく折り畳めるように構成されており、それら第1側部と第2側部は箱形態物の対面側部を画定しており、中央部は箱形態物の底部を画定しており、実質的に矩形である上平面は箱形態物の上部の少なくとも一部を画定しており、対面する実質的に矩形である第1側縁出部と第2側縁出部は、箱形態物の他方の対面側部の少なくとも一部を画定している。この箱形態物は容器内に配置され、運搬及び/又は保管のために断熱された容器を形成することができる。
【0004】
米国特許4540611は折畳み型の断熱された飲料容器ホルダーを開示する。この特許は、表面ビニールフィルムでラミネート加工されたオープンセル(連続気泡)またはクローズドセル(独立気泡)の断熱フォーム材によるシートからダイカットされる開放上部を備えた飲料容器ホルダーの形態である一体型飲料断熱体を開示する。この一体型飲料断熱体のダイカットパターンは、最終的なホルダーによって保持される飲料容器の底部に形状一致するように形状化された中央底部により結合されている2つの鏡像形状である側部半分体の形状である。このダイカットホルダーパターンは、側部半分体同士は整合させるが、側部半分体の内側フォーム側部を外側に向けた状態で自身上に折り畳まれ、側縁部は縫合されるかビニール溶着され、その後にホルダーは、その開放上部を通って裏返され、ビニール面を外側に戻す。この最終形態のホルダーは折り畳まれた平坦状態にて保管され、ホルダーにより保持および断熱されるように飲料缶または他の飲料容器を受け取るときに開かれる。
【0005】
ここに提供される背景の説明は開示内容を汎用的に提示する目的のためのものである。この背景のカテゴリで説明される限りにおける本発明者による為された成果、並びに出願時には従来技術として認められないような記述の様態は、本発明に対する従来技術としては明示的にも暗示的にも受け入れられない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(対応する記載なし)
【課題を解決するための手段】
【0007】
飲料容器断熱体は、筒形状体を画定し、第1端部に開口部と、第1端部の反対側の第2端部を閉じる板状体(面部)とを有する本体を含むことができる。内側面はこの本体によって画定することができ、飲料容器を受け取るように構成できる。外側面は内側面に対面するように本体によって画定できる。この飲料容器断熱体は外側面に配置された第1パターンの表示部も含むことができる。この第1パターンの表示部は、判読可能な文言の底縁が、その開口形状部よりも板状体に近く配置されるように配向されている判読可能な文言を提供している。この飲料容器断熱体は内側面上に配置された第2パターンの表示部も含むことができる。この第2パターンの表示部は、判読可能なテキスト(文言)の底縁が板状体よりも開口形状部に近く配置されるように配向された判読可能なテキストを提供している。
【0008】
以下に記載した詳細な説明は次の図面を活用する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の典型的な実施例を構成するのに使用が可能な空白部分(未完成体)の平面図である。
【
図3】
図1と
図2に示す空白部分から形成された飲料容器断熱体の正面図であり、この飲料容器断熱体は第1の形態に変形されている。
【
図4】
図1と
図2に示す空白部分から形成された飲料容器断熱体の正面図であり、この飲料容器断熱体は第2の形態に変形されている。
【
図5】この飲料容器に取り付けられており、第1の形態(未折返し形態)である飲料容器断熱体の斜視図である。
【
図6】この飲料容器に取り付けられており、第2の形態(折返し形態)になっている飲料容器断熱体の斜視図である。
【
図7】さらなる活用のために裏返しになっている飲料容器断熱体の斜視図である。
【
図8A】飲料容器断熱体の開口の様々な周囲形状を図示している。
【
図8B】飲料容器断熱体の開口の様々な周囲形状を図示している。
【
図8C】飲料容器断熱体の開口の様々な周囲形状を図示している。
【
図8D】飲料容器断熱体の開口の様々な周囲形状を図示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、実質的に従来の概念と構成とから決別する飲料容器断熱体を提供する。本発明は、飲料容器を受け取り、その飲料容器を断熱するように設計されている製品を提供する。しかしながら、本発明は、外側面に第1セットの表示部を備え、内側面に第2セットの表示部を備えた製品を提供する。この第1セットの表示部は第1メッセージを伝達でき、この第2セットの表示部は第2メッセージを伝達できる。本発明は、飲料容器を安全、便利および経済的に断熱できる製品を提供する。
【0011】
従来技術において現在存在する知られた構成と形態の知られたタイプの飲料断熱物に固有である弱点に鑑み、本発明は改善された飲料容器断熱体を提供する。よって、以下で詳細に説明する本発明の汎用目的は、従来技術の全ての利点を有し、弱点を一切有しない新規で改良された飲料容器断熱体を提供することである。この点において、本発明の少なくとも1つの実施例を詳細に説明する前に、本発明は、その適用が、以下で説明され、または図面に図示されている典型例の実施態様の構成の細部および構造には限定されないことは理解されるべきである。本発明の他の実施態様は様々に実施および実行できる。また、ここで採用された表現および専門用語は本発明の説明の目的に供するものであり、本発明を限定するものとは理解されるべきではない。
【0012】
図面に示されている本発明の1実施例は飲料容器断熱体10により画定されている。典型的な飲料容器断熱体10は材料の空白部分(余剰部分)12を含んでいる。典型的な空白部分12はネオプレンから形成できる。空白部分12は他の実施態様では、織布、オープンセル(連続気泡)フォーム材、紙、ゴムまたはシリコンなどの別材料で形成できる。エラストマー材料の1例は、粘性と弾性とを備えたポリマーであり、比較的に弱い分子間力を備え、一般的には他の材料と比べて低ヤング率と高破壊歪みを有したものである。エラストマー材料の1例は、ゴムのような弾性を有したものである。あるいは、空白部分(余剰部分)12は、エラストマー材料の層と布の層とを含んだ材料の組み合わせによって形成できる。
【0013】
典型的な空白部分(余剰部分)12は、第1パネル部14、第2パネル部16、およびそれらパネル部14と16を相互接続する板状体18を含んでいる。第1パネル部14は、対向する縁部20と22の間で広がり、また対向する縁部24と26の間で広がる。第2パネル部16は、対向する縁部28と30の間で広がり、また、対向する縁部32と34の間で広がる。板状体18は、対向する縁部24と32の間で広がる。板状体18は、縁部24に沿って第1パネル部14に相互接続されている。板状体18は、縁部32に沿って第2パネル部16に相互接続されている。
【0014】
図1に示す典型的な空白部分12の上側面62は、
図5で示すように飲料容器断熱体10の外側側または外面を画定できる。
図2に図示する典型的な空白部分12の底側面64は、
図6で示すように飲料容器断熱体10の内側面を画定できる。
図7は、飲料容器断熱材10が“裏返し”に図示されている状態を示す。
【0015】
図3と
図4は、略円筒形状を形成するようにさらに手が加えられた空白部分12を示す。典型的な縁部20と28は縫合部36によって共に固定されている。典型的な縁部22と30は縫合部38によって共に固定されている。
図3と
図4では、飲料容器断熱体10は平坦状態にあり、板状体18の半分が可視状態である。使用時には板状体18は平坦であり、縫合されたパネル部14と16によって画定されている円筒体の部分的に閉じられた底側部を画定する。折線は図の点線によって表されている。その他の構造の明示化のため縫合部は
図5と
図6では省略されている。
【0016】
このようにパネル部14と16および板状体18は飲料容器断熱体10の本体40を形成する。典型的な本体40は一般的に円筒形状であるが、本発明の他の実施態様においては異なる形状であってもよい。
図2に示される表面は略円筒形状の本体40の内側面を示している。本体40によって画定されている内側面は、飲料容器断熱体10が使用されているときに飲料容器を受けて接触する。
図1は、略円筒形状の本体40の外側面を示している。この外側面は本体40に対して内側面の反対側である。
【0017】
縁部26と34は協調して略円筒形状の本体40の内部の開口部42を画定している。飲料容器はこの開口部42を介して本体40内に受け入れられることができる。板状体18は略円筒状の本体40の内部の閉じられた端部を画定している。飲料容器は開口部42を介して受け入れられた後に板状体18上に支えられことができ、パネル部14と16によって包囲される。
【0018】
飲料容器断熱体10は表示部の第1パターン44も含む。この表示部の第1パターン44は本体の外面上に配置されている。表示部の第1パターン44は、判読可能なテキストを形成しており、判読可能なテキストの底縁部46が開口部42よりも板状体18の近くとなるように配置されている。表示部の第1パターン44の上縁部48は、開口部42よりも板状体18に近いように配置されている。表示部の複数のパターンは
図1に示している表面に位置することができる。
【0019】
飲料容器断熱体10はまた内側面に配置された第2パターン50の表示部を含むこともできる。この第2パターン50の表示部は、判読可能なテキストを形成し、その判読可能なテキストの底縁部52が板状体18より開口部42に近くなるように配置されている。第2パターン50の表示部の判読可能なテキストの上縁部54は板状体18よりも開口部42に近く配置されている。
【0020】
図5に示すように、利用時には、飲料容器断熱体10は開口部42を介して飲料容器56を受け取ることができる。飲料容器56は、板状体18に支持され、パネル部14と16によって囲まれることができる。第1パターン44の表示部は本体40の外側面に判読可能なテキストを形成する。
【0021】
図6に示すように、使用時には本体40の上端部は折り重ねられ、あるいは折り返されることができる。折り返され、あるいは折り重ねられた本体40の部分には番号58が付されている。第2パターン50の表示部は本体40の折り返し部分で露出される判読可能なテキストを形成する。典型的な第1パネル部14と第2パネル部16の両方は折り畳まれるように構成されており、第1パターン44と第2パターン50の表示部の両方は同時的に露出され、同時的に判読が可能になる。
【0022】
飲料容器断熱体10は、第1パターン44と第2パターン50の表示部のための単に支持部として機能するだけではない。第1パターン44と第2パターン50の表示部によって画定されているそれぞれの判読可能なテキストは、メッセージあるいは内容を飲料容器に関わる人に伝えるべく方向付けされている。1実施例においては、第1パターン44の表示部の判読可能なテキストと第2パターン50の表示部の判読可能なテキストは飲み物の異なる種類を伝えることができる。例えば、第1パターン44の表示部の判読可能なテキストは「ソーダ」または「コーヒー」を表示でき、第2パターン50の表示部の判読可能なテキストは「ダイエット」または「カフェイン抜き」を表示できる。このように普通の飲料容器断熱体10は異なる種類の飲み物を断熱するのに利用でき、断熱されている特定の飲み物の種類をユーザに知らせることができる。もし飲み物がソーダであり、ユーザは飲料容器断熱体10が折り重ねられていないなら、ユーザは「ソーダ」の文字を見るであろう。ダイエットソーダが好きな別ユーザは、「ダイエット」と「ソーダ」が可視化されるように(見えるように)折り曲げられているとき、飲料容器断熱体10によって断熱されている飲み物を選択できる。
【0023】
別実施例においては、折り返された部分58は第1パターン44の表示部を覆うように十分に長く延出できる。第1パターン44の表示部の判読可能なテキストは「コーラ」を表示でき、第2パターン50の表示部の判読可能なテキストは「ルートビール」を表示できる。飲料容器断熱体10に飲料容器56を取り付ける人物は、飲料容器の中身に基づいて必要なだけ開口部を折り重ねることができる。よって、1体の飲料容器断熱体10は異なる種類の飲み物に利用できる。
【0024】
機能的な関係を示す、さらに別な例としての本発明の1以上の実施例においては、第1パターン44の表示部の判読可能なテキストは飲み物の種類を伝えることができ、第2パターン50の表示部の判読可能なテキストは飲み物に関する栄養情報を伝えることができる。さらに、第2パターン50の表示部は、飲料容器の飲み物の量に則した水平線を含むことができる。例えば、ユーザは、折り返された部分58の上縁部60(
図6)が飲料容器内の飲み物の高さと一致するまで本体40を折り畳むことができる。第2パターン50の表示部は、そのときに、判読可能なテキストがユーザに消費された飲み物の量、残りの飲み物の量、及び/又はいずれか一方の量の栄養特性を通知するように設計できる。
【0025】
典型的な飲料容器断熱体10はさらに第1開口66と第2開口68を含むこともできる。典型的な第1開口66および第2開口68は板状体18内に形成されている。これら典型的な第1開口66と第2開口68は板状体の中央を通る軸の両側で互いに鏡像対称関係に提供されている。これは、
図1と
図2に示されており、軸には番号70が付与されている。
【0026】
典型的な本体40は裏返して表側が内側になるように選択的に引っ張られるように構成されている。
図3と
図5は、表側が内側になるように構成された本体40を示す。
図7は別な使用のために裏返しに構成された飲料容器断熱体の斜視図である。
図4と
図6は部分的に折り畳まれた本体40を示しており、裏返された状態と表側が内側となる状態の間の形態を示す。本体40が裏返されたとき、内側面64は外側面62を包囲する。
【0027】
第1開口66と第2開口68は、本体40が平坦化されるか、板状体18が
図7で示すように平坦ではないときに互いに整合する。構造物は開口66と68には受領できず、飲料容器断熱体は別な構造物から垂らされるか吊り下げられる。例えば、飲料容器断熱体10は壁に取り付けられたフックに置くことができる。あるいは、飲料容器断熱体10は開口66と68を通る鎖またはプラスチック紐でブリーフケースに吊るすことができる。
【0028】
開口66および68の機能と組み合わされたとき、表示部の構成はさらに別な利点を提供する。例えば、第2パターン50の表示部は、飲料容器断熱体10が吊り下げられ、裏返されたとき可視化できる。第2パターン50の表示部は本体40によって断熱される飲み物に無関係な情報を伝達できるが、飲料容器断熱体10を吊り下げている構造物に関する情報は除く。例えば、飲料容器断熱体10はゴルフバッグから吊り下げることができる。第2パターン50の表示部はゴルフバッグの所有者の名前でもよく、第1パターン44の表示部は断熱される飲み物を特定することができる。
【0029】
典型的な第1開口66と第2開口68は矩形の外周を有する。しかし、本発明の他の実施例においては、それら開口は異なる形状でもよい。
図8Aから
図8Dは、飲料容器断熱体の実施例の別形状の開口の様々な外周形状を示している。
図8Aから
図8Dは開口66の別実施例を示しており、図示はしないが、隣接する開口68は開口66のそれぞれの別実施例と同様に形成できる(軸70も図示)。開口66aは部分的に矩形であり、ノッチ部72aを含んでいる。ノッチ部72aは飲料容器断熱体10を吊るために使用される紐または固定具または他の構造物を受領でき、飲料容器断熱体10と表示部の配向性がより良く調節できる。開口の実施例66bと66cは、吊り下げられている間、垂直に垂れる飲料容器断熱体10となるような形状を画定する。開口の実施例66dは、飲料容器断熱体10のさらなる移動の自由度を可能にする形状を画定する。これら開口は表示部を有しない飲料容器断熱体10の実施例においても利用できる。
【0030】
本発明は典型的な実施例に関して説明されたが、当業界の技術者であれば、それらに様々な変更が可能であり、本発明の範囲から逸脱せずにそれらの要素を均等代替物によって置換することが可能であることを理解しよう。さらに、本発明の教示に対して、その本質的な範囲を外れずに、特定の状況あるいは材料に対応する多くの改造が可能である。よって本発明は、本発明を実施するために考えられる最良形態としての開示されている特定の実施形態に限定されることはなく、本発明には「請求の範囲」の技術範囲内の全ての実施形態を含ませることが意図されている。他の特許文献において、その他の本発明の開示としてここに開示されている要素及び/又は下位の組み合わせに対する権利は無条件に留保されている。