(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-12
(45)【発行日】2023-04-20
(54)【発明の名称】動物捕獲装置
(51)【国際特許分類】
A01M 23/00 20060101AFI20230413BHJP
A01M 23/20 20060101ALI20230413BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20230413BHJP
【FI】
A01M23/00 Z
A01M23/20
G06T7/00 350B
(21)【出願番号】P 2019076053
(22)【出願日】2019-04-12
【審査請求日】2022-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】516272548
【氏名又は名称】合同会社アーク
(74)【代理人】
【識別番号】100123984
【氏名又は名称】須藤 晃伸
(74)【代理人】
【識別番号】100102314
【氏名又は名称】須藤 阿佐子
(74)【代理人】
【識別番号】100159178
【氏名又は名称】榛葉 貴宏
(72)【発明者】
【氏名】三崎 幸典
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-160706(JP,A)
【文献】特開2019-028577(JP,A)
【文献】特開2011-044246(JP,A)
【文献】特開2018-157821(JP,A)
【文献】特開2015-125150(JP,A)
【文献】特開2006-086712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 23/00
A01M 23/20
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口を閉塞するシャッターを有する檻と、
シャッターを上昇位置で固定する係止部材と、
シャッターを
下降位置に閉塞動作させるシャッター駆動装置と、
檻に入った動物の赤外光画像を撮像する
、檻に設置された第1の撮像装置と、
第1の撮像装置の赤外光画像を解析し、予め設定された動物であるかを判定する制御装置と、を備え、
前記制御装置が、前記動物の赤外光画像データを用いて生成された機械学習済みの第1の学習済みモデルを記憶する記憶部と、
前記第1の撮像装置により得られた撮像画像を前記第1の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき予め設定された動物の進入が確認された際にシャッター駆動装置に閉塞動作をさせるシャッター駆動部と、を備え
、
さらに、前記第1の撮像装置の撮像範囲に存在する動物を検出する動物検出センサを備え、
前記動物検出センサが、前記シャッターに設けられていることを特徴とする動物捕獲装置。
【請求項2】
前記第1の撮像装置の撮像範囲に赤外光を照射する赤外光照明装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の動物捕獲装置。
【請求項3】
前記第1の撮像装置が、赤外線フィルターが装着された撮像レンズを備えることを特徴とする請求項2に記載の動物捕獲装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記動物検出センサが動物を検出した際に前記赤外光照明装置により赤外光を照射する照明制御部を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の動物捕獲装置。
【請求項5】
さらに、檻に入った動物の可視光画像を撮像する第2の撮像装置を備え、
前記制御装置が、前記動物の可視光画像データを用いて生成された機械学習済みの第2の学習済みモデルを記憶部に記憶しており、
前記判定部が、昼間は前記第
2の撮像装置により得られた撮像画像を前記第
2の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定し、夜間は前記第
1の撮像装置により得られた撮像画像を前記第
1の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の動物捕獲装置。
【請求項6】
さらに、可視光を照射して追い払うための可視光照明装置、および/または、音声を発生させて追い払うための音声発生装置を備え、
前記撮像装置が、檻に入る前の動物を撮像することができ、
前記判定部が、予め設定された動物以外の動物であると判定した場合に、前記可視光照明装置、および/または、音声発生装置を動作させる警報部を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の動物捕獲装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昼夜を問わず予め設定された動物のみを捕獲することが可能な動物捕獲装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、野生鳥獣による農作物被害が問題となっており、農林水産省の旗振りのもと全国で鳥獣被害対策が取られている。特にシカ、イノシシ等の害獣の捕獲が問題となっており、平成25年には、シカ、イノシシの生息頭数を10年後までに半減するとの捕獲目標も都道府県レベルで設定された。
【0003】
シカ、イノシシ等の害獣の捕獲には、踏板式や蹴糸式の仕掛けによりシャッターを閉塞する檻が用いられることが多い。しかしながら、これらの物理的な仕掛けがうまく作動するような態様で害獣が進入しないと、害獣を捕獲できないという問題があった。また、このような檻に進入する動物はシカ、イノシシ等の害獣に限られず、犬や猫等が進入する場合もあるところ、誤動作が問題となっている。そこで、撮像装置により撮像された撮像画像に基づき捕獲対象の動物であるかを判定し、捕獲対象の動物である場合にのみシャッターを閉塞させる捕獲装置も提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撮像画像に基づき動物の種類を自動判別することは、例えば犬と狸のような外観が類似する動物においては、困難であるという問題がある。また、捕獲対象となる動物には夜行性のものが少なくないが、夜行性の対象動物を撮像画像により判別するためには、夜間の撮像が可能な装置構成を採用する必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、昼夜を問わず撮像画像に基づき予め設定された動物であるかを判別し、捕獲することが可能な動物捕獲装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の動物捕獲装置は、入口を閉塞するシャッターを有する檻と、シャッターを上昇位置で固定する係止部材と、シャッターを下降位置に閉塞動作させるシャッター駆動装置と、檻に入った動物の赤外光画像を撮像する、檻に設置された第1の撮像装置と、第1の撮像装置の赤外光画像を解析し、予め設定された動物であるかを判定する制御装置と、を備え、前記制御装置が、前記動物の赤外光画像データを用いて生成された機械学習済みの第1の学習済みモデルを記憶する記憶部と、前記第1の撮像装置により得られた撮像画像を前記第1の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づき予め設定された動物の進入が確認された際にシャッター駆動装置に閉塞動作をさせるシャッター駆動部と、を備え、さらに、前記第1の撮像装置の撮像範囲に存在する動物を検出する動物検出センサを備え、前記動物検出センサが、前記シャッターに設けられていることを特徴とする。
上記動物捕獲装置において、前記第1の撮像装置の撮像範囲に赤外光を照射する赤外光照明装置を備えることを特徴としてもよい。
上記動物捕獲装置において、前記第1の撮像装置が、赤外線フィルターが装着された撮像レンズを備えることを特徴としてもよい。
上記動物捕獲装置において、前記制御装置は、前記動物検出センサが動物を検出した際に前記赤外光照明装置により赤外光を照射する照明制御部を備えることを特徴としてもよい。
上記動物捕獲装置において、さらに、檻に入った動物の可視光画像を撮像する第2の撮像装置を備え、前記制御装置が、前記動物の可視光画像データを用いて生成された機械学習済みの第2の学習済みモデルを記憶部に記憶しており、前記判定部が、昼間は前記第2の撮像装置により得られた撮像画像を前記第2の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定し、夜間は前記第1の撮像装置により得られた撮像画像を前記第1の学習済みモデルに適用することによって、檻に予め設定された動物が進入したかを判定することを特徴としてもよい。
上記動物捕獲装置において、さらに、可視光を照射して追い払うための可視光照明装置、および/または、音声を発生させて追い払うための音声発生装置を備え、前記撮像装置が、檻に入る前の動物を撮像することができ、前記判定部が、予め設定された動物以外の動物であると判定した場合に、前記可視光照明装置、および/または、音声発生装置を動作させる警報部を備えることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、昼夜を問わず撮像画像に基づき予め設定された動物であるかを判別し、捕獲することが可能な動物捕獲装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態例に係る動物捕獲装置のブロック図である。
【
図2】実施形態例に係る(A)イノシシの赤外光画像と、(B)イノシシの可視光画像を説明する図である。
【
図3】実施形態例に係る動物捕獲装置を備えた檻の斜視図である。
【
図4】実施形態例に係るシャッター駆動装置の斜視図である。
【
図5】実施形態例に係る動物捕獲装置の動作フローを説明する図である。
【
図6】(A)イノシシのぬいぐるみの可視光画像による認識例と、(B)犬のぬいぐるみの可視光画像による認識例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、実施形態例に係る動物捕獲装置1を、図面を参照しながら説明する。
実施形態例に係る動物捕獲装置1は、
図1に示すように、制御装置2と、撮像装置3と、シャッター駆動装置4と、赤外光照明装置5と、動物検出センサ6と、電源7とを備えて構成され、イノシシを捕獲するための檻10に設置される。
【0012】
制御装置2は、記憶部21と、判定部22と、シャッター駆動部23と、照明制御部24と、通信部25とを備えたコンピュータであり、本実施形態例では筐体に収納されたRaspberry Piにより構築した。
記憶部21は、制御プログラムおよび学習済みモデルを記憶したSSD(Solid State Drive)、microSDカード等のストレージにより構成されている。
【0013】
判定部22は、撮像装置3の赤外光画像を解析し、予め設定された動物であるかを判定する制御プログラムの機能である。本実施形態では、物体検出を高速処理することを可能とすべく、Neural Compute Stick 2(Intel社)を用いて判定部22を構築し、イノシシを検出するための物体検出モデルとして、動作速度の速いMobileNetベースSSDモデルを採用した。MobileNetはディープラーニング手法であるCNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)のモデルの1つであり、Google社からリリースされている。なお、例示のMobileNet以外のCNNモデルにより学習させた学習済みモデルを採用することも当然可能である。教師データとしては、独自に収集したイノシシの赤外光画像を準備し、外部のPC上で学習させて学習済みモデルを生成した。
図2(A)にイノシシの赤外光画像の例を、(B)にイノシシの可視光画像の例を図示する。
【0014】
シャッター駆動部23は、判定部22の判定結果に基づき予め設定された動物であるイノシシの進入が確認された際にシャッター駆動装置4に閉塞動作をさせる制御プログラムの機能である。
照明制御部24は、動物検出センサ6が動物を検出した際に赤外光照明装置5に赤外光を照射させる制御プログラムの機能である。動物検出センサ6が動物を検出しない時は、赤外光照明装置5を動作していないので電源7の電池消耗量を減らすことができる。なお、動物検出センサ6が動物を検出しない時は、撮像装置3による撮像を行わない仕様としてもよい。
【0015】
通信部25は、3G、4G、LPWA(Low Power Wide Area)などの数km以上の広域無線通信を可能とする無線モジュールを備えており、シャッター駆動部23によりシャッター12が閉塞された場合、管理者に電子メール等でシャッター駆動部23が動作されたことを通知する。この際、撮像装置3が撮像した檻10内の画像を管理者に同送してもよい。管理者は、電子メール等でシャッター駆動部23が動作したことを把握することができるので、檻10の定期的な見回りが不要となる。なお、通信部25は必須の構成ではなく、装置コストを削減する必要がある場合には設けなくともよい。
【0016】
本実施形態例では、撮像装置3を、赤外光に感度のあるUSBカメラのレンズに赤外線フィルターを装着して構成した。赤外線フィルターとは、特定波長の赤外線のみを透過させ、可視光線をシャットアウトする機能をもったフィルターであり、IRフィルターと呼称される場合もある。物体検出の動作速度は、USBカメラから得られる1280×780ピクセルの画像に対し、約4FPSであり、イノシシの捕獲には充分な速度である。本実施形態例では、夜間のみならず、昼間も赤外光画像により対象動物を撮像するので、昼と夜とで同一の装置構成により対象動物の判定を行うことが可能である。なお、本実施形態例とは異なり、撮像装置3を赤外光カメラにより構成してもよく、この際、特定波長の帯域の赤外線のみを透過するバンドパスフィルターを組み合わせてもよい。また、撮像装置3を可視光カメラおよび赤外光カメラの両方を備える構成とし、判定部22に昼間は可視光画像により予め設定された動物であるかを判定する学習済みモデルと夜間は赤外光画像により予め設定された動物であるかを判定する学習済みモデルとを併用する構成としてもよい。
【0017】
図3は、実施形態例に係る動物捕獲装置1を備えた檻10の斜視図である。
檻10は、入口11と、入口11を開閉するシャッター12と、シャッター支持枠13と、を備えており、箱罠と呼称される場合もある。シャッター支持枠13には、シャッター駆動装置4が配置されている。檻10内には、対象動物であるイノシシをおびき寄せるための餌が配置される。
【0018】
シャッター駆動装置4は、
図4に示すように、モータ41と、係止部材42と、可動部材43と、回転部材44とを備えて構成される。シャッター12と連結された係止部材42は、シャッター12を上昇位置で固定するつっかえ部材として機能する。この際、モータ41により往復動する可動部材43は、第1位置(例えば進出位置)にあり、回転部材44を介して係止部材42を支持している。シャッター駆動部23から閉塞指令が出されると、モータ41は、可動部材43を第2位置(例えば後退位置)に移動し、これにより回転部材44が回転して係止部材42による支持が解除されるので、シャッター12は下降位置に落下し、入口11を閉塞する。これにより、檻10内にイノシシが捕獲されることとなる。
シャッター12は、自重で落下する構成としてもよいが、バネやゴム等の弾性体からなる落下方向への付勢機構をシャッター支持枠13に設け、落下速度が速くなるように構成してもよい。なお、下降位置にあるシャッター12が持ち上げられないようにするロック機構をシャッター12に設けてもよい。
【0019】
動物検出センサ6は、撮像装置3の撮像範囲に動物が存在するかを定期的にセンシングする赤外線センサであり、動物を検知すると検知信号を制御装置2に送信する。制御装置2は、動物検出センサ6から動物の存在検知信号を受信すると、赤外光照明装置5により撮像装置3の撮像範囲に赤外光を照射する。
電源7は、制御装置2、撮像装置3、赤外光照明装置5および動物検出センサ6に電力を供給する電池(バッテリー)を備えている。檻10の天面または近傍に太陽電池パネルを設け、電源7に給電するように構成してもよい。
【0020】
図5は、実施形態例に係る動物捕獲装置1の動作フローを説明する図である。
動物捕獲装置1は、シャッター12を上昇位置に配置し、監視モードが実行されると、動物検出センサ6による監視を実行する(S101)。動物検出センサ6が動物を検出すると(S102)、制御装置2は、赤外光照明装置5により赤外光を照射する(S103)。続いて、制御装置2は、撮像装置3により撮像した赤外光画像の各コマを解析し、対象動物であるイノシシであるかを判定する(S104)。制御装置2は、赤外光画像の各コマで対象動物(イノシシ)が検出される度に検出コマ数をカウントし(S105)、設定時間内に設定コマ数以上(例えば30コマ以上)のコマで対象動物(イノシシ)が検出された場合には(S107)、シャッター駆動装置4を動作させる(S108)。ここで、設定コマ数を設けているのは、対象動物(イノシシ)が檻10を警戒して進入後、直ぐに檻10から出た際にシャッター駆動装置4を動作させないようにするためである。シャッター駆動装置4を動作させた場合、シャッター動作通知を管理者に電子メール等で送信する(S109)。
撮像装置3により撮像した赤外光画像に写った動物が、犬や猫などの非対象動物である場合(S104でNoの場合)には、一定時間経過後に赤外光の照射を停止し、再びS101に戻って動物検出センサ6による監視を継続する。
【0021】
遠隔操作が可能な自走式台車の上に、イノシシのぬいぐるみを置いて檻10の中に進入させたところ、イノシシであるとの認識結果が制御装置2に接続したディスプレイ上に表示され、認識コマ数が30コマに到達した時点でシャッター駆動装置4が動作した。同じ自走式台車の上に、犬のぬいぐるみを置いて檻10の中に進入させたところ、犬であるとの認識結果が制御装置2に接続したディスプレイ上に表示され、シャッター駆動装置4は動作しなかった。
【0022】
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態例の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、害獣としてイノシシ、シカを例示したがこれらに限定されず、猿、キョン、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、アナグマなどに適用できるのはもちろん、ハト、カラスなどの害鳥に適用することも可能である。
【0023】
また、可視光を点滅照射等して追い払うための可視光照明装置、および/または、音声を発生させて追い払うための音声発生装置を付加的に設け、撮像装置3により檻10に入る前の動物を撮像し、判定部22が予め設定された動物以外の動物であると判定した場合(例えば猫や犬などの場合)に、可視光照明装置、および/または、音声発生装置を動作させる警報部を制御装置2に設けてもよい。かかる構成によれば、檻10内の餌が対象動物以外の動物に食べられてしまうことを防ぐことが可能となる。
【0024】
また、自動給餌器を檻10内に設置し、撮像装置3の撮像画像により制御装置2に餌の残量を監視させてもよい。また、一定時間経過後に自動で餌を補給するように構成してもよいし、自動給餌器を広域無線通信により遠隔操作できるように構成してもよい。イノシシは餌の匂いに敏感であり、常に新鮮な餌をセットすることにより捕獲率を高めることができる。自動給餌器は、市販の犬用や猫用のものをそのまま、或いは改良して利用することができる。
【0025】
また、赤外光照明装置5に代えて紫外光照明装置を採用し、撮像装置3を紫外光カメラにより構成し、判定部22を紫外光により予め設定された動物であるかを判定する学習済みモデルにより構成してもよい。さらには、撮像装置3を可視光カメラおよび紫外光カメラの両方を備える構成とし、判定部22に昼間は可視光画像により予め設定された動物であるかを判定する学習済みモデルと夜間は紫外光画像により予め設定された動物であるかを判定する学習済みモデルとを併用する構成としてもよい。
図6に(A)イノシシのぬいぐるみの可視光画像による認識例と、(B)犬のぬいぐるみの可視光画像による認識例を示す。
【0026】
シャッター駆動装置4についても例示の構成に限定されず、例えば、固定部材および可動部材からなるゲートロック部と、固定部材および可動部材に設けられた挿通孔に挿通される棒部材と、棒部材を進退動させるモータとを備える構成としてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 動物捕獲装置
2 制御装置
3 撮像装置
4 シャッター駆動装置
5 赤外光照明装置
6 動物検出センサ
7 電源
10 檻
11 入口
12 シャッター
13 シャッター支持枠