(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-12
(45)【発行日】2023-04-20
(54)【発明の名称】施術スタッフ育成システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20230413BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230413BHJP
【FI】
G06Q50/20
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022204665
(22)【出願日】2022-12-21
【審査請求日】2022-12-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522496172
【氏名又は名称】岡本 丈男
(74)【代理人】
【識別番号】100145126
【氏名又は名称】金丸 清隆
(72)【発明者】
【氏名】岡本 丈男
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/008739(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/004310(WO,A1)
【文献】特開2018-36700(JP,A)
【文献】特開2004-355553(JP,A)
【文献】中山 秀夫,革新企業 田谷 個別管理で美容師育てる 倍増の260店体制に対応できる組織目指す,日経情報ストラテジー,日本,日経BP社,2001年09月24日,第10巻, 第9号,pp.92-97
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
理美容院の育成対象となる施術スタッフが、実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみへ所属登録されて、前記所属登録された仮想店舗において設定された実習課題を、前記所属登録された仮想店舗内において取り組んだ結果、前記実習課題の修得状況に応じて前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とする施術スタッフ育成システムであって、
実店舗を設定登録する実店舗設定登録手段と、仮想店舗を設定登録する仮想店舗設定登録手段と、顧客による前記仮想店舗へのアクセスを可能とする顧客仮想店舗アクセス手段と、前記実店舗設定登録手段により設定登録された実店舗及び前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗、または前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗のみへ、育成対象となる施術スタッフの所属登録を行う店舗所属登録手段と
を備えるとともに、
情報を入力する入力装置と、
情報を出力する出力装置と、
前記設定登録された仮想店舗において設定された実習課題の情報を記録するとともに、前記実店舗設定登録手段により設定登録された実店舗及び/または前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗の店舗情報と、前記実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみに所属登録された施術スタッフの情報と、前記実習課題の修得状況の情報とを記録するように構成した記録装置と、
前記記録装置に記録された修得状況の情報に基づいて算出された、前記設定された実習課題の達成度に相当する判定値に基づいて、前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすることを決定するとともに、その決定結果を前記出力装置に表示させるように構成した制御装置と
を備えた情報処理装置を備え、
前記制御装置は、前記判定値を算出する判定値演算機能と、前記算出された判定値に応じて、前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定を行う店舗所属登録決定機能を備える、施術スタッフ育成システム。
【請求項2】
施術スタッフを管理する管理者を登録する管理者登録手段を備えるとともに、前記管理者登録手段により登録された管理者の操作による、前記記録装置に記録された実習課題の情報の編集と、前記記録装置に記録された修得状況の情報の管理とを可能とする、請求項1に記載の施術スタッフ育成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は理美容院の施術スタッフを育成するための、施術スタッフ育成システムに関し、より詳細には、理美容院の育成対象となる施術スタッフが、実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみへ所属登録されて、前記所属登録された仮想店舗において設定された実習課題を、前記所属登録された仮想店舗内において取り組んだ結果、前記実習課題の修得状況に応じて前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とする施術スタッフ育成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入力装置と、出力装置と、系列的な修得対象となる各科目が系列的に空間に配置されている各オブジェクトにより表わされるとともに、前記各科目の修得状況が前記各オブジェクトの状態により表わされている第1画像と、前記各科目の修得状況が、スキルに関する各評価項目の指標値を示すグラフにより表わされている第2画像とを前記出力装置に同時にまたは交互に表示させるように構成されている制御装置と、前記各科目の修得状況と、前記各オブジェクトの状態との相関関係を表わす第1相関情報と、前記各科目の修得状況と、前記指標値との相関関係を表わす第2相関情報とを保存するように構成されている記憶装置とを備え、前記制御装置が、前記入力装置を通じて指定された前記各科目の修得状況を認識した上で、前記記憶装置に保存されている前記第1相関情報に基づき、当該指定修得状況に応じた前記各オブジェクトの状態を認識するとともに、当該認識結果に応じて前記出力装置における前記第1画像の表示形態を調節し、かつ、前記記憶装置に保存されている前記第2相関情報に基づき、当該指定修得状況に応じた前記指標値を算出するとともに、当該算出結果に応じて前記出力装置における前記第2画像における前記グラフの表示形態を調節するように構成されている人材育成支援システムが提案されている(特許文献1)。
【0003】
この人材育成支援システムによれば、第1画像により表現されているオブジェクトの系列的な配置を通じて、修得対象となる複数の科目の関連性をユーザに直感的に認識させることができ、第1画像におけるオブジェクト間の相互作用を伴う状態変化を通じて、共通の科目系列において関連性がある任意の2つの科目のうち、一方の科目の履修状況の変化が、他方の科目の履修状況の変化に影響することをユーザに直感的に認識させることができ、第2画像におけるグラフにより示される各評価項目の指標値の変化量を通じて、共通の科目系列において関連性がある任意の2つの科目のうち、一方の科目の履修状況の変化が、他方の科目の履修状況の変化に影響することをユーザに認識させることができることによって、第1画像および第2画像を通じて、容易に各学習者の科目修得計画をすることができ、第1画像において修得停滞状況である科目を表わすオブジェクトの状態または表示形態の相違を通じて、当該科目の修得が停滞している原因、たとえば、履修が不十分な下位科目をユーザに直感的に認識させることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、管理者が施術スタッフ個々の実習内容の把握、及び施術スキルの評価を行い、その施術スタッフの所属を管理することは、施術スタッフを増員した場合においては容易ではなかったうえに、実店舗と仮想店舗が設けられている理美容院において、施術スタッフの実習課題の修得状況に応じて、その施術スタッフの所属登録が判断されるという施術スタッフを育成するシステムは、従来は存在していなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、育成する理美容院の施術スタッフ個々の実習課題を作成し、その施術スタッフによる当該実習課題の修得状況を管理することができるとともに、その修得状況に応じた配置(店舗の所属登録)を可能とするシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意研究の結果、実店舗を設定登録する実店舗設定登録手段と、仮想店舗を設定登録する仮想店舗設定登録手段と、顧客による前記仮想店舗へのアクセスを可能とする顧客仮想店舗アクセス手段と、前記実店舗設定登録手段により設定登録された実店舗及び前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗、または前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗のみへ、育成対象となる施術スタッフの所属登録を行う店舗所属登録手段とを備えるとともに、情報を入力する入力装置と、情報を出力する出力装置と、所定の記録装置と、所定の制御装置とを備えた情報処理装置を備え、当該所定の制御装置は、前記記録装置に記録された修得状況の情報に基づいて算出された、前記設定された実習課題の達成度に相当する判定値を算出する判定値演算機能と、前記算出された判定値に応じて、前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定を行う店舗所属登録決定機能を備えることにより、育成する理美容院の施術スタッフ個々の実習課題を作成し、その施術スタッフによる当該実習課題の修得状況を管理することができるとともに、その修得状況に応じた店舗の所属登録を可能とすることを見出し、下記の各発明を完成した。
【0008】
(1)理美容院の育成対象となる施術スタッフが、実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみへ所属登録されて、前記所属登録された仮想店舗において設定された実習課題を、前記所属登録された仮想店舗内において取り組んだ結果、前記実習課題の修得状況に応じて前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とする施術スタッフ育成システムであって、実店舗を設定登録する実店舗設定登録手段と、仮想店舗を設定登録する仮想店舗設定登録手段と、顧客による前記仮想店舗へのアクセスを可能とする顧客仮想店舗アクセス手段と、前記実店舗設定登録手段により設定登録された実店舗及び前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗、または前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗のみへ、育成対象となる施術スタッフの所属登録を行う店舗所属登録手段とを備えるとともに、情報を入力する入力装置と、情報を出力する出力装置と、前記設定登録された仮想店舗において設定された実習課題の情報を記録するとともに、前記実店舗設定登録手段により設定登録された実店舗及び/または前記仮想店舗設定登録手段により設定登録された仮想店舗の店舗情報と、前記実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみに所属登録された施術スタッフの情報と、前記実習課題の修得状況の情報とを記録するように構成した記録装置と、前記記録装置に記録された修得状況の情報に基づいて算出された、前記設定された実習課題の達成度に相当する判定値に基づいて、前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすることを決定するとともに、その決定結果を前記出力装置に表示させるように構成した制御装置とを備えた情報処理装置を備え、前記制御装置は、前記判定値を算出する判定値演算機能と、前記算出された判定値に応じて、前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定を行う店舗所属登録決定機能を備える、施術スタッフ育成システム。
【0009】
(2)施術スタッフを管理する管理者を登録する管理者登録手段を備えるとともに、前記管理者登録手段により登録された管理者の操作による、前記記録装置に記録された実習課題の情報の編集と、前記記録装置に記録された修得状況の情報の管理とを可能とする、(1)に記載の施術スタッフ育成システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る施術スタッフ育成システムによれば、育成する理美容院の施術スタッフ個々の実習課題を作成し、その施術スタッフによる当該実習課題の修得状況を管理することができるとともに、その修得状況に応じた配置(店舗の所属登録)を可能とし、また、育成対象となる施術スタッフの各々が、その配置へのモチベーションにより、必要な知識、技術、技能等を着実に修得できることが期待できるとともに、熟練者による店舗内教育やサポート、店舗内研修等の機会を削減することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】施術スタッフ育成システム1の第一実施形態の構成を表すブロック図である。
【
図2】記録装置23に記録される店舗情報231の一例及び施術スタッフの情報232の一例を表す図である。
【
図3】記録装置23に記録される実習課題の情報233の一例及び修得状況の情報234の一例を表す図である。
【
図4】店舗所属登録手段m4により登録された、所属登録先の構成の一例を表すブロック図である。
【
図5】出力装置22に表示される所属登録された施術スタッフの情報一覧221及び修得状況の情報一覧222の一例を表す図である。
【
図6】出力装置22に表示される所属登録された施術スタッフの情報一覧221及び判定値一覧223の一例を表す図である。
【
図7】出力装置22に表示される所属登録された施術スタッフの情報一覧221及び店舗登録決定一覧224の一例を表す図である。
【
図8】制御装置24の構成及び制御装置24が備える機能の一覧を表すブロック図である。
【
図9】制御装置24が備える店舗所属登録決定機能f2による、施術スタッフの店舗所属登録先の構成を表すブロック図である。
【
図10】制御装置24が備える判定値演算機能f1による、判定値の演算の一例を表す図である。
【
図11】施術スタッフ育成システム1の第二実施形態の構成を表すブロック図である。
【
図12】仮想店舗4と顧客c1と施術スタッフss1との間の処理手順を表すフロー図である。
【
図13】施術スタッフ育成システム1の第一実施形態の、ステップAまでの処理手順及びステップBからの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図14】施術スタッフ育成システム1の第一実施形態の、ステップAからステップBまでの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図15】施術スタッフ育成システム1の第二実施形態の、ステップAからステップBまでの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る施術スタッフ育成システムの第一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、当該図面は、本発明の技術的特徴を説明するために用いており、記載されている構成や各種処理の手順等は、特に特定的な記載がない限り、当該図面の記載のみに限定する趣旨ではない。
【0013】
先ず、本第一実施形態の施術スタッフ育成システム1の構成について説明する。本第一実施形態の施術スタッフ育成システム1は、実店舗3を設定登録する実店舗設定登録手段m1と、仮想店舗4を設定登録する仮想店舗設定登録手段m2と、顧客c1による仮想店舗4へのアクセスを可能とする顧客仮想店舗アクセス手段m3と、実店舗設定登録手段m1により設定登録された実店舗3及び仮想店舗設定登録手段m2により設定登録された仮想店舗4、または仮想店舗設定登録手段m2により設定登録された仮想店舗4のみへ、育成対象となる施術スタッフss1の所属登録を行う店舗所属登録手段m4とを備えるとともに、情報を入力する入力装置21と、情報を出力する出力装置22と、前記設定登録された仮想店舗4において設定された実習課題の情報233を記録するとともに、実店舗設定登録手段m1により設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗設定登録手段m2により設定登録された仮想店舗4の店舗情報231と、実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフss1の情報232と、前記実習課題の修得状況の情報234とを記録するように構成した記録装置23と、記録装置23に記録された修得状況の情報234に基づいて算出された、前記設定された実習課題の達成度に相当する判定値に基づいて、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすることを決定するとともに、その決定結果を出力装置22に表示させるように構成した制御装置24とを備えた情報処理装置2を備え、制御装置24は、前記判定値を算出する判定値演算機能f1と、前記算出された判定値に応じて、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定を行う店舗所属登録決定機能f2を備える。
【0014】
本第一実施形態において、実店舗3は、理美容院における通常の店舗をいい、実店舗3の業態はいわゆる理美容院のみならず、いわゆるネイルサロンや脱毛サロン、まつげのエクステンション(アイラッシュ)サロン等、あらゆる美容に関する業態を含む趣旨であって、理美容院において運営が可能な業態であれば特に限定されない。
【0015】
一方、本第一実施形態において、仮想店舗4は、店舗設定登録上において前記実店舗3とは異なる店舗をいい、通常は、実店舗3内に設けられるが、実店舗3内に設けられずに、例えば、別法人において設けられるような場合がある。仮想店舗4においては、施術スタッフss1を育成するための実習課題が設定され、育成対象となる施術スタッフss1は、その実習課題に取り組んで修得を目指す。なお、仮想店舗4の業態も、実店舗3の業態と同様、いわゆる理美容院のみならず、いわゆるネイルサロンや脱毛サロン、まつげのエクステンション(アイラッシュ)サロン等、あらゆる美容に関する業態を含む趣旨であって、理美容院において運営が可能な業態であれば特に限定されない。また、仮想店舗4の業態は、その仮想店舗4が設けられた実店舗3と同じ業態であってもよく、異なる業態であってもよい。また、仮想店舗4の従業員は、その仮想店舗4が設けられた実店舗3の従業員と同じであっても(その仮想店舗4が設けられた実店舗3の従業員が兼務しても)よく、異なっていてもよい。また、仮想店舗4には、通常は、育成対象となる施術スタッフss1が配置されているが、施術スタッフss1の育成がされていないからといって仮想店舗4が存在しなくなるとは限らない。
【0016】
本第一実施形態において、実店舗設定登録手段m1は、実店舗3の情報を施術スタッフ育成システム1に設定登録する手段であり、仮想店舗設定登録手段m2は、仮想店舗4の情報を施術スタッフ育成システム1に設定登録する手段である。
図1に示すように、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2によって、実店舗3及び/または仮想店舗4が施術スタッフ育成システム1の情報処理装置2に設定登録され、
図2(a)に示すように、入力装置21や制御装置24を介して、施術スタッフ育成システム1内の記録装置23に、店舗ID、店舗の名称、住所、電話番号、営業時間、休日、スタッフ数、募集中のスタッフ数、属性等の情報が、店舗情報231として記録される。
【0017】
本第一実施形態において、顧客仮想店舗アクセス手段m3は、
図1に示すように、仮想店舗4において所望の施術を希望する顧客c1が仮想店舗4へアクセスするための手段であり、インターネット通信やFAXを含む電話回線等を介して、予約や問い合わせを可能とする手段である。
【0018】
本第一実施形態において、店舗所属登録手段m4は、
図1に示すように、施術スタッフ育成システム1に設定登録されている実店舗3及び仮想店舗4から選択して、実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに施術スタッフss1の所属登録(所属店舗の登録)を行う手段である。
図4に示すように、施術スタッフss1は、施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び仮想店舗4、または、施術スタッフ育成システム1に設定登録された仮想店舗4のみに、店舗所属登録がされ、
図2(b)に示すように、入力装置21や制御装置24を介して、施術スタッフ育成システム1内の記録装置23に、施術スタッフss1のID、姓、名、電話番号、生年月日、性別、登録店舗、施術歴、店舗登録日、写真等の情報が、施術スタッフの情報232として記録される。
【0019】
なお、本第一実施形態における施術スタッフ育成システム1は、
図1及び
図4に示すように、店舗所属登録手段m4を介して、育成対象となる施術スタッフss1を、実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみへ所属登録して、その後の育成の管理を実現するシステムであるが、説明の便宣上、
図1及び
図4において実店舗3と仮想店舗4をそれぞれ1つだけ表示しているものの、育成対象となる施術スタッフss1を所属登録する実店舗3と仮想店舗4は、実店舗3及び仮想店舗4、または、仮想店舗4のみに店舗所属登録がされる範囲において、いずれも複数となってもよい。
【0020】
本第一実施形態における施術スタッフ育成システム1は、
図3に示すように、仮想店舗4における施術スタッフss1の実習課題の情報233(
図3(a))と、その修得状況の情報234(
図3(b))を管理することを可能とするとともに、その修得状況の情報234に応じて、
図8及び
図9に示すように、判定値演算機能f1により判定値が算出され、店舗所属登録決定機能f2により、前記算出された判定値に応じて、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定がなされるシステムである。
【0021】
本第一実施形態における施術スタッフ育成システム1は、
図1に示すように、情報処理装置2を備えている。本第一実施形態において、情報処理装置2は、
図1に示すように、入力装置21と、出力装置22と、記録装置23と、制御装置24とを備えている。
【0022】
本第一実施形態において、入力装置21は、
図1、
図2及び
図3に示すように、情報処理装置2において、例えば、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2により施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗4に関する店舗情報231や、店舗所属登録手段m4により実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフの情報232、当該実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフss1の、所属登録された仮想店舗4において設定された実習課題の情報233、当該所属登録された仮想店舗4内において当該実習課題に取り組んだ結果である実習課題の修得状況の情報234、出力装置22に出力する情報等を入力する装置である。そのような入力装置21は、情報処理装置2において、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2により施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗4に関する店舗情報231や、店舗所属登録手段m4により実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフの情報232、当該実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフss1の、所属登録された仮想店舗4において設定された実習課題の情報233、当該所属登録された仮想店舗4内において当該実習課題に取り組んだ結果である実習課題の修得状況の情報234、出力装置22に出力する情報等の情報を入力することができるものであれば、特に限定されないが、例えば、インターネット通信を介して接続するウェブページ等の入力インターフェースや、マウスやキーボードのような操作体等により構成される。また、制御装置24を所定の手順で動作させるためのプログラムを格納することができる。
【0023】
本第一実施形態において、出力装置22は、
図1に示すように、情報処理装置2において、例えば、入力装置21によって入力された情報や、記録装置23や制御装置24から出力された情報等を表示する装置であり、
図5、
図6及び
図7に示すように、例えば、所属登録された施術スタッフの情報一覧221や修得状況の情報一覧222、判定値一覧223、店舗登録決定一覧224等を表示することができる。そのような出力装置22は、情報処理装置2において、入力装置21によって入力された情報や、記録装置23や制御装置24から出力された情報、例えば、所属登録された施術スタッフの情報一覧221や修得状況の情報一覧222、判定値一覧223、店舗登録決定一覧224等を表示することができるものであれば、特に限定されないが、例えば、インターネット通信を介して接続するウェブページ等の出力インターフェースやディスプレイ等により構成される。また、本第一実施形態における出力装置22は、プリント機能やデータ保存機能、各種エクスポート機能を備えることができる。
【0024】
本第一実施形態において、記録装置23は、
図1に示すように、情報処理装置2において、例えば、入力装置21や制御装置24等から与えられた情報を記録する装置であり、
図2及び
図3に示すように、例えば、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2により施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗4に関する店舗情報231や、店舗所属登録手段m4により実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフの情報232、当該実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフss1の、所属登録された仮想店舗4において設定された実習課題の情報233、当該所属登録された仮想店舗4内において当該実習課題に取り組んだ結果である実習課題の修得状況の情報234等を記録することができる。そのような記録装置23は、情報処理装置2において、入力装置21や制御装置24等から与えられた情報を記録する装置であって、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2により施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗4に関する店舗情報231や、店舗所属登録手段m4により実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフの情報232、当該実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみに所属登録された施術スタッフss1の、所属登録された仮想店舗4において設定された実習課題の情報233、当該所属登録された仮想店舗4内において当該実習課題に取り組んだ結果である前記実習課題の修得状況の情報234等を記録することができるものであれば、特に限定されないが、例えば、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)等により構成することができ、上述した各種情報やデータのみならず、制御装置24を所定の手順で動作させるためのプログラムを格納することができる。
【0025】
店舗情報231は、実店舗設定登録手段m1及び/または仮想店舗設定登録手段m2により施術スタッフ育成システム1に設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗4について、記録装置23に記録された情報である。そのような店舗情報231は、
図2(a)に示すように、例えば、設定登録された店舗の情報を店舗IDに対応付けて、リスト形式で構成することができる。また、店舗情報231は、
図2(a)に示すように、例えば、店舗名、住所、電話番号、営業時間、休日、スタッフ数、募集中のスタッフ数、属性等から構成されてもよく、店舗所属登録手段m4及び店舗所属登録決定機能f2により施術スタッフss1の所属登録が決定される場合に用いることができる。
【0026】
施術スタッフの情報232は、実店舗設定登録手段m1により設定登録された実店舗3及び/または仮想店舗設定登録手段m2により設定登録された仮想店舗4の店舗情報231や、店舗所属登録手段m4により店舗所属登録された施術スタッフss1の所属店舗情報、入力装置21によって入力された施術スタッフss1の個人情報等に基づいて、記録装置23に記録された情報である。そのような施術スタッフの情報232は、
図2(b)に示すように、例えば、所属登録された施術スタッフss1の個人情報をスタッフIDに対応付けて、リスト形式で構成することができ、また、施術スタッフの情報232は、施術スタッフの姓、名、電話番号、生年月日、性別、登録店舗、施術歴、店舗登録日、写真等から構成することができる。また、施術スタッフの情報232は、制御装置24における処理結果を施術スタッフss1と紐付ける場合や、
図5、
図6及び
図7に示すように、所属登録された施術スタッフの情報一覧221を出力装置22に表示する場合に用いられてもよい。この場合において、施術スタッフの情報232に施術スタッフss1の情報として画像ファイルが記録されている場合、
図5、
図6及び
図7に示すように、その施術スタッフss1の画像ファイルを出力装置22に表示することができる。
【0027】
実習課題の情報233は、仮想店舗設定登録手段m2により設定登録され、修得項目メニューと目標値から構成することができる情報であり、例えば、
図3(a)に示すように、修得項目メニューとして、利益、カット施術回数、パーマ施術回数、顧客満足度を設定し、それらの一ヶ月間における目標値を設定することができる。なお、説明の便宣上、
図3(a)に示す実習課題の情報233は、一ヶ月間における目標値を設定しているが、仮想店舗4のそれぞれにおいてその設定の内容は異なってもよい。
【0028】
修得状況の情報234は、実習課題の情報233に対応する情報であり、例えば、
図3(b)に示すように、施術スタッフss1ごとの、利益、カット施術回数、パーマ施術回数及び顧客満足度についての、一ヶ月間の実績値により構成することができる。
【0029】
また、修得状況の情報234と、後述する制御装置24の判定値演算機能f1による判定値及び店舗所属登録決定機能f2による決定に基づき、
図5、
図6及び
図7に示すように、修得状況の情報一覧222、判定値一覧223及び店舗登録決定一覧224が出力装置22に表示される。なお、出力装置22に表示される施術スタッフss1は、修得状況の情報234から任意に選択される。
【0030】
本第一実施形態において、制御装置24は、
図1、
図8及び
図9に示すように、記録装置23に記録された修得状況の情報234に基づいて判定値を算出する判定値演算機能f1と、当該判定値に基づいて、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定を行う店舗所属登録決定機能f2を有するとともに、CPU(Central Processing Unit)241やRAM(Random Access Memory)242、ROM(Read Only Memory)243等により構成されて、その決定結果を出力装置22に表示させる。なお、制御装置24は、店舗所属登録決定機能f2による所属登録決定結果を、認識可能な一覧として構成し、出力装置22に表示させることができる。
【0031】
制御装置24の店舗所属登録決定機能f2により、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定がされた施術スタッフss1の店舗登録を
図9に示す。
図9に示すように、施術スタッフss1の所属登録は、店舗所属登録手段m4により所属登録されていた実店舗3(j1)のみ、所属登録されていた仮想店舗4(j2)のみ、所属登録されていなかった実店舗3(j3)を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4(j4)を含む店舗の、少なくともいずれかとなる。例えば、所属登録されていなかった仮想店舗4が選択された場合、施術スタッフss1は、所属登録されていた仮想店舗4において取り組んだ実習課題と同様に、所属登録されていなかった仮想店舗4における実習課題に取り組み、育成が継続されることとなる。
【0032】
以下、判定値演算機能f1と店舗所属登録決定機能f2について説明する。判定値演算機能f1は、例えば、修得状況の情報234から平均値、合計値、および重回帰分析などにより判定値yを算出し、店舗所属登録決定機能f2は、例えば、関数F(y)は算出された判定値yに応じて、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定の結果zを導出し、所属登録を決定する。なお、判定関数Fは仮想店舗4ごとに異なってもよい。
【0033】
zi = F(yi)=c
i :施術スタッフss1のID
F :店舗所属登録決定機能f2における関数
yi:判定値演算機能f1において算出した判定値
zi:店舗所属登録の決定結果
c :登録が決定した所属店舗(クラス)
【0034】
判定値yに応じて店舗所属登録決定機能f2による決定結果zを導出する例を、
図10に示す。
図10中、(a)は、3人の施術スタッフ個々の判定値yに対して複数の閾値θを設定し、所属登録の決定を行う関数を設定する場合の例であり、(b)は1人の施術スタッフについての判定値yを算出し、店舗所属登録手段m4により所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへ所属登録の決定を行う関数を設定する場合の例である。
【0035】
次に、本発明に係る施術スタッフ育成システムの第二実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本第二実施形態の施術スタッフ育成システム1のうち、上述した第一実施形態の施術スタッフ育成システム1の構成と同一または対応・相当する構成については同一の符号を付すとともに、第一実施形態の施術スタッフ育成システム1において説明した構成については、再度の説明を省略する。
【0036】
本第二実施形態の施術スタッフ育成システム1は、、
図11に示すように、管理者登録手段m5を備えるとともに、管理者登録手段m5により登録された管理者k1の操作による、記録装置23に記録された実習課題の情報233の編集と、記録装置23に記録された修得状況の情報234の管理とが可能である。
【0037】
管理者登録手段m5は、施術スタッフ育成システム1において施術スタッフss1を管理する管理者k1を登録する手段であり、登録された管理者k1の個人情報は、記録装置23の施術スタッフの情報232と同様にして記録される(図示しない)。登録された管理者k1の操作により、記録装置23に記録されている実習課題の情報233と修得状況の情報234の管理が可能な他、修得項目メニュー(図示しない)等の管理も可能である。
【0038】
次に、第一実施形態の施術スタッフ育成システム1の作用について、
図12~
図14を用いて詳細に説明する。なお、本第一実施形態に係る施術スタッフ育成システム1の作用のうち、上述した第一実施形態及び第二実施形態の施術スタッフ育成システム1の構成と同一または対応・相当する構成については同一の符号を付すとともに、第一実施形態及び第二実施形態の施術スタッフ育成システム1において説明した構成については、再度の説明を省略する。
【0039】
図12は、仮想店舗4と顧客c1と施術スタッフss1との間の処理手順を表すフロー図である。施術スタッフss1の育成は、例えば仮想店舗4において顧客c1へ施術等の実習を行える状態になったことに応じて開始される。
【0040】
施術スタッフ育成システム1を活用するために、施術スタッフss1による実習を行うための顧客c1を仮想店舗4へ集客する。そこで、顧客仮想店舗アクセス手段m3により、先ず、仮想店舗4へ顧客c1からのアクセスを受け付ける(ステップs1)。
【0041】
仮想店舗4において、施術スタッフss1は、顧客c1からの依頼を受け付けた後(ステップs2)、施術等を通じて、仮想店舗4で設定されている実習課題の修得に取り組む(ステップs3)。仮想店舗4では、施術スタッフss1は、設定されている修得項目メニューごとに、個々の施術レベルに合った実習課題の修得に取り組むことができ、指導者や管理者k1が不在であっても、施術スタッフss1の育成が可能となる。
【0042】
次に、
図13において、先ず、実店舗設定登録手段m1及び仮想店舗設定登録手段m2により、施術スタッフ育成システム1に実店舗3と仮想店舗4が設定登録され(ステップs11)、続いて、設定登録された仮想店舗4において、修得項目メニューと目標値が設定される(ステップs12)。なお、施術スタッフ育成システム1に設定登録される実店舗3及び仮想店舗4の数は、制限されない。
【0043】
続いて、店舗所属登録手段m4により設定登録された、実店舗3及び仮想店舗4、または仮想店舗4のみについて、育成対象となる施術スタッフss1の所属登録がなされる(ステップs13)。なお、施術スタッフss1が所属登録される実店舗3及び仮想店舗4の数は、本発明の特徴を損なわない範囲において、制限されないが、仮想店舗4については1店舗以上、所属登録される。
【0044】
育成対象となる施術スタッフss1の所属登録(ステップs13)の後、
図14に示すステップs21に移行する。
【0045】
図14において、先ず、施術スタッフss1が施術等を通じて、仮想店舗4で設定されている実習課題の修得に取り組む(ステップs21)。当該施術等による実習課題の修得の後、施術スタッフss1は入力装置21を用いて、記録装置23に修得状況の情報234を入力・記録する(ステップs22)。記録装置23に修得状況の情報234を入力・記録した後、制御装置24の判定値演算機能f1により、実習課題の達成度に相当する判定値yが算出される(ステップs23)。判定値yが算出された後、制御装置24の店舗所属登録決定機能f2により、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定がなされ(ステップs24)、
図7に示す店舗登録決定一覧が出力装置22に出力される(ステップs25)。
【0046】
制御装置24の店舗所属登録決定機能f2により、施術スタッフss1の所属登録を、所属登録されていた実店舗3のみ、所属登録されていた仮想店舗4のみ、所属登録されていなかった実店舗3を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗4を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とすべきとの決定がなされ、
図7に示す店舗登録決定一覧が出力装置22へと出力された後(ステップs25の後)、
図13に示すステップs14に移行する。
【0047】
ここで、当該決定の結果から、施術スタッフss1の所属登録を変更するか否かが明らかとなる(ステップs14)。施術スタッフss1の所属登録を変更しないとの決定がされた場合、
図14に示すステップs21に移行し、ステップs24において所属登録を変更するとの決定がされるまで、上述したステップを繰り返す。一方、施術スタッフss1の所属登録を変更するとの決定がされた場合は、店舗所属登録手段m4により所属登録が変更される(ステップs13)。ここで、所属登録の変更先に、所属登録されていなかった仮想店舗4を含む場合、所属登録されていた仮想店舗4において設定されている実習課題の修得と同様に、施術スタッフss1は、その所属登録の変更先である、所属登録されていなかった仮想店舗4において設定されている実習課題の修得に取り組むことになる。このような仮想店舗4から仮想店舗4への所属登録の変更は、例えば、実習課題が未達の場合になされる場合が挙げられる。
【0048】
次に、第二実施形態の施術スタッフ育成システム1の作用について、
図13及び
図15を用いて詳細に説明する。なお、本第二実施形態に係る施術スタッフ育成システム1の作用のうち、上述した第一実施形態及び第二実施形態の施術スタッフ育成システム1の構成、ならびに第一実施形態の施術スタッフ育成システム1の作用と同一または対応・相当する構成については同一の符号を付すとともに、第一実施形態及び第二実施形態の施術スタッフ育成システム1の構成、ならびに第一実施形態の施術スタッフ育成システム1の作用において説明した構成については、再度の説明を省略する。
【0049】
本第二実施形態の施術スタッフ育成システム1では、
図13に示す育成対象となる施術スタッフss1の所属登録(ステップs13)の後、
図15に示すステップs21に移行する。
【0050】
図15において、記録装置23に修得状況の情報234を入力・記録した後(ステップs22)に、管理者k1の操作による管理が可能となる(ステップs31)。そして、管理者k1の操作による管理が必要な場合、記録装置23に記録されている実習課題の情報233の修得項目メニュー及び目標値等の編集と、修得状況の情報234の管理が可能である(ステップs32)。
【0051】
管理者k1の操作による管理が不要な場合、または、管理者k1の操作による操作が終了した場合、第一実施形態の施術スタッフ育成システム1と同様に、本第二実施形態の施術スタッフ育成システム1においても、制御装置24の判定値演算機能f1により判定値yが算出され(ステップs23)、制御装置24の店舗所属登録決定機能f2により所属登録の決定がなされ(ステップs24)、
図7に示す店舗登録決定一覧が出力装置22へと出力された後(ステップs25の後)、
図13に示すステップs14に移行する。
【0052】
以上説明したように、施術スタッフ育成システム1によれば、指導者を必要とせずとも仮想店舗4において、理美容院の施術スタッフss1を育成するカリキュラム(修得項目メニュー)や、それに対応した施術スタッフss1個々についての目標値等からなる実習課題を作成し、その施術スタッフss1による当該実習課題の修得状況を管理することができるとともに、その修得状況に応じた配置(店舗所属登録)を可能とし、また、育成対象となる施術スタッフss1の各々の、その配置へのモチベーションによる、必要な知識、技術、技能等の着実な修得が期待できるとともに、熟練者による店舗内教育やサポート、店舗内研修等の機会の削減が期待できる。
【符号の説明】
【0053】
1 施術スタッフ育成システム
2 情報処理装置
3 実店舗
4 仮想店舗
21 入力装置
22 出力装置
23 記録装置
24 制御装置
221 所属登録された施術スタッフの情報一覧
222 修得状況の情報一覧
223 判定値一覧
224 店舗登録決定一覧
231 店舗情報
232 施術スタッフの情報
233 実習課題の情報
234 修得状況の情報
241 CPU
242 RAM
243 ROM
f1 判定値演算機能
f2 店舗所属登録決定機能
m1 実店舗設定登録手段
m2 仮想店舗設定登録手段
m3 顧客仮想店舗アクセス手段
m4 店舗所属登録手段
m5 管理者登録手段
c1 顧客
j1 所属登録されていた実店舗
j2 所属登録されていた仮想店舗
j3 所属登録されていなかった実店舗
j4 所属登録されていなかった仮想店舗
k1 管理者
ss1 施術スタッフ
【要約】
【課題】 理美容院の施術スタッフを育成するカリキュラム(修得項目メニュー)や、それに対応した施術スタッフ個々についての目標値等からなる実習課題を作成し、その施術スタッフによる当該実習課題の修得状況を管理することができるとともに、その修得状況に応じた配置(店舗所属登録)を可能とするシステムを提供する。
【解決手段】 理美容院の育成対象となる施術スタッフが、実店舗及び仮想店舗、または仮想店舗のみへ所属登録されて、前記所属登録された仮想店舗において設定された実習課題を、前記所属登録された仮想店舗内において取り組んだ結果、前記実習課題の修得状況に応じて前記施術スタッフの所属登録を、所属登録されていた実店舗のみ、所属登録されていた仮想店舗のみ、所属登録されていなかった実店舗を含む店舗及び所属登録されていなかった仮想店舗を含む店舗の、少なくともいずれかへの所属登録とする。
【選択図】
図1