(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-12
(45)【発行日】2023-04-20
(54)【発明の名称】ペット浴槽に用いられる仕切りボード装置
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20230413BHJP
【FI】
A01K13/00 F
(21)【出願番号】P 2019159130
(22)【出願日】2019-08-30
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】597010400
【氏名又は名称】株式会社トヨウラ
(74)【代理人】
【識別番号】100098187
【氏名又は名称】平井 正司
(72)【発明者】
【氏名】坂井 良行
(72)【発明者】
【氏名】柳 正人
(72)【発明者】
【氏名】松久保 未来
(72)【発明者】
【氏名】菊地 菜緒
(72)【発明者】
【氏名】菊池 亮
【審査官】中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-228936(JP,A)
【文献】特開2007-14240(JP,A)
【文献】特開2004-194951(JP,A)
【文献】特開2002-143015(JP,A)
【文献】実開昭58-149993(JP,U)
【文献】米国特許第5423095(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/00 - 3/00
A01K 13/00
A47K 3/14
A61H 33/00 - 37/00
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開放した有底の内部空間(102)を備え且つ上端フランジ(104)を備えたペット浴槽に適用される仕切りボード装置であって、
前記内部空間を横断する方向に延び、該内部空間(102)を分割して第1、第2の分割空間(102(1),102(2))を形成する仕切りボード部材(2)と、
前記浴槽を底上げするための第1、第2の通水機能を備えた底上げ部材(20,22)とを含み、
前記仕切りボード部材(2)は、前記内部空間(102)を仕切るボード本体(4)と、該ボード本体(4)から上方に延びる上方拡張部(6)とを有し、
該上方拡張部(6)は、少なくとも前記ボード本体(4)の幅方向両端部に設けられて、該上方拡張部(6)から対応する前記上端フランジ(104)を横断する方向に延びるショルダ部分(6a)を有し、
該ショルダ部分(6a)は、一方の分割空間の中に居る小型犬が隣の分割空間(102(1)又は102(2))を覗き見るのを阻止する高さ(Hs)及び幅(Ws)を有し、
前記第1、第2の底上げ部材(20,22)は、これを前記浴槽の底に敷設したときに、これら第1、第2の底上げ部材(20,22)の間に、前記仕切りボード部材(2)の下端部を受け入れることができる幅の隙間(Cln)を形成できる寸法に設定され、
前記仕切りボード部材(2)を前記ペット浴槽に設置したときに、前記ショルダ部分(6a)が前記上端フランジ(104)に支持され且つ下端部が前記隙間(Cln)の中に入り込んだ宙吊り状態であることを特徴とするペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【請求項2】
前記ショルダ部分(6a)と前記上端フランジ(104)との間に介在して前記ショルダ部分(6a)の前記上端フランジ(104)に対する着座面積を拡大する座部材(30,40)を更に有し、
該座部材(30,40)が前記仕切りボード部材(2)に脱着可能である、請求項1に記載のペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【請求項3】
前記仕切りボード部材(2)が不透明である、請求項1又は2に記載のペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【請求項4】
前記ボード本体(4)が幅方向に拡縮可能である、請求項1~3のいずれか一項に記載のペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【請求項5】
前記ショルダ部分(6a)の幅(Ws)が35mm~50mmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【請求項6】
前記ショルダ部分(6a)の高さ(Hs)が50mm~160mmである、請求項1~5のいずれか一項に記載のペット浴槽に用いられる仕切りボード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペット浴槽の内部空間を分割する仕切りボード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1はペット浴槽を開示している。ペット浴槽は一般的にはペットサロンに導入され、スタッフによって典型的には犬のシャンプーに用いられる。特許文献1は、支持脚を備えたパンチングパネルを浴槽の底に敷設し、このパンチングパネルに立設したポールを使って犬を拘束することを提案している。このパンチングパネルは数多くの孔を有し、実質的に「通水機能を備えた底上げ部材」を構成するものである。
【0003】
昨今の日本では大多数が小型犬であるため、ペット浴槽は大型犬用と小型犬用の二種類が販売されている。ペットサロンでは何台も浴槽を用意することは現実的でない場合が多いため大型犬用の浴槽を用意して、この大型犬用の浴槽を用いて小型犬のシャンプーも行っているのが実情である。この実情を鑑みて、大型犬用の浴槽を仕切りボードで区画できる兼用浴槽が販売されている。現在入手可能な兼用浴槽は、浴槽の互いに対抗する内壁面に上下に延びる一対の縦溝を備え、この一対の縦溝に案内され且つ支持される仕切りボードを有している。
【0004】
この兼用浴槽で大型犬にシャンプーを施すときには仕切りボードを取り外す。他方、小型犬にシャンプーを施すときには仕切りボードを装着することで同時に二匹の小型犬にシャンプーを施すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ペットサロンには既にペット浴槽が導入されていることから、兼用浴槽の良さを理解していてもこれを導入するためには既に設置してあるペット浴槽を廃棄する必要がある。しかも、兼用浴槽は、浴槽内壁面に縦溝を成形すること及びこれに対応する仕切りボードなどの要因によってコスト高であり、通常のペット浴槽に比べて割高である。
【0007】
本発明は、既に設置してあるペット浴槽を改変することなしに内部空間を必要に応じて自在に分割することのできる仕切りボード装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の技術的課題を達成すべく、本発明にあっては、
上方に開放した有底の内部空間を備え且つ上端フランジを備えたペット浴槽に適用される仕切りボード装置であって、
前記内部空間を横断する方向に延び、該内部空間を分割して第1、第2の分割空間を形成する仕切りボード部材と、
前記浴槽を底上げするための第1、第2の通水機能を備えた底上げ部材とを含み、
前記仕切りボード部材は、前記内部空間を仕切るボード本体と、該ボード本体から上方に延びる上方拡張部とを有し、
該上方拡張部は、少なくとも前記ボード本体の幅方向両端部に設けられて、該上方拡張部から対応する前記上端フランジを横断する方向に延びるショルダ部分を有し、
該ショルダ部分は、一方の分割空間の中に居る小型犬が隣の分割空間を覗き見るのを阻止する高さ及び幅を有し、
前記第1、第2の底上げ部材は、これを前記浴槽の底に敷設したときに、これら第1、第2の底上げ部材の間に、前記仕切りボード部材の下端部を受け入れることができる幅の隙間を形成できる寸法に設定され、
前記仕切りボード部材を前記ペット浴槽に設置したときに、前記ショルダ部分が前記上端フランジに支持され且つ下端部が前記隙間の中に入り込んだ宙吊り状態であることを特徴とするペット浴槽に用いられる仕切りボード装置を提供することにより達成される。
【0009】
本発明の作用効果及び他の目的は以下の好ましい実施例の詳細な説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の例のペット浴槽に本発明に従う第1仕切りボード部材と第1、第2のスノコを設置することでペット浴槽の内部空間を2つに区分できることを説明するための図である。
【
図3】ペット浴槽の底に敷設される第1、第2のスノコの間に隙間が形成され、この隙間で第1仕切りボード部材の下端部を受け入れることを説明するための図である。
【
図4】第1仕切りボード部材のショルダ部分と浴槽の上端フランジとの間に介装するのが好ましい第1座部材の斜視図である。
【
図6】第1座部材の変形例の第2座部材の平面図である。
【
図7】第2座部材を第1仕切り部材に固定する構造を説明するための図である。
【
図8】本発明に従う仕切りボード装置が適用可能な第2の例のペット浴槽を説明するための斜視図である。
【
図9】
図8の第2の例のペット浴槽に第1仕切りボード部材と第1、第2のスノコを設置した状態を説明するための図である。
【
図10】変形例の第2仕切りボード部材の構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0011】
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は第1の例として提示する一般的なペット浴槽100を示す。ペット浴槽100は大型犬に適した有底内部空間102を有し、ペット浴槽100の中に犬を入れた状態で介助者の手でシャンプーが行われる。ペット浴槽100の内部空間102は、上方に開放した平面視略長方形を有している。また、浴槽100の上端縁は全周に亘って延びるフランジ104を備えている。上端フランジ104は側方に広がる幅Wfgを有する。フランジ幅Wfgは例えば50mmである。浴槽100の材質は限定されない。この実施例では浴槽100はFRP製であるが、例えばステンレス製であってもよいし人造大理石であってもよい。
【0012】
図1において、参照符号2は仕切りボードを示す。第1仕切りボード部材2を浴槽100に脱着可能に装着することで、浴槽内部空間102を2分割して、第1分割空間102(1)、第2分割空間102(2)で小型犬のシャンプーを行うことができる。
図2は第1仕切りボード部材2の正面図である。第1仕切りボード部材2は、ボード本体4と、ボード本体4から上方に延びる上方拡張部6とを有する。上方拡張部6は、ボード本体4の幅方向の全域に設けてもよいが、ボード本体4の幅方向中央部分を省いてボード本体4の幅方向両端部だけに上方拡張部6が設けられていてもよい。
【0013】
ボード本体4は、浴槽内部空間102をほぼ幅一杯に横断する本体幅Wbと、浴槽100の底にほぼ達する高さHbを有する。
【0014】
上方拡張部6は、対応する浴槽上端フランジ104を横断する方向に延びるショルダ部分6aを有している。ショルダ部分6aは、小型犬が前脚を浴槽100の上端フランジ104に載せて隣の分割空間102(1)又は102(2)を覗き見るのを阻止する遮眼機能を奏する上方及び外側方に拡大した大きさを有するのが好ましい。この目的の下で、実施例ではショルダ部分6aの幅Wsはフランジ幅Wfgよりも若干小さい(Ws=37mm)が、フランジ幅Wfgと同じ(Ws=Wfg)であってもよく、また、フランジ幅Wfgよりも大きく(Ws>Wfg)てもよい。ショルダ部分6aの幅Wsは35mm~50mm、好ましくは35mm~40mmである。また、ショルダ部分6aの高さHsは50mm~160mmであるのがよく、実施例では150mmである。実施例では上方拡張部6の高さHexはショルダ部分6aの高さHsと等しく、ショルダ部分6aと上方拡張部6の上端縁は直線状に且つ水平に延びているが、上方拡張部6はその一部(例えば幅方向中央部)がショルダ部分6aよりも低くてもよい。第1仕切りボード部材2の材質はステンレス、合成樹脂など特に限定されないが、実施例では例えば厚さ5mmのアクリルボードから作られている。
【0015】
浴槽100は大型犬を取り扱うのに適した大きさを備えており、第1仕切りボード部材2を設置することにより二匹の小型犬を同時に取り扱うことができる。第1仕切りボード部材2は、浴槽内部空間102を2分割するだけでなく、二匹の小型犬の目隠しとして機能するのが好ましい。これにより、二匹の小型犬は互いの存在を気にしないで落ち着いてシャンプーを受けることができる。このためには第1仕切りボード部材2は不透明であるのが好ましく、また、例えば乳白色のような落ち着いた色で着色されているのが好ましい。
【0016】
図1、
図3を参照して、ペット浴槽100の略長方形の底には、その長手方向に並んで第1、第2のスノコ20、22が敷設される。第1、第2のスノコ20、22はこの実施例では同じ形状(浴槽100の長手方向に同じ寸法)であるが、異なる形状(浴槽100の長手方向に異なる寸法)であってもよい。実施例では第1、第2のスノコ20、22は桧材で作られているが、合成樹脂製であってもよい。この第1、第2のスノコ20、22は、複数の隙間又は通水孔を通じて通水する機能を備えた底上げ部材を構成する。
【0017】
共に底上げ部材を構成する第1、第2のスノコ20、22によって小型犬の高さ位置が底上げされるため、中腰姿勢のスタッフの腰の負担を軽減することができる。また、第1分割空間102(1)において小型犬の処置が終わったら、第2分割空間102(2)の小型犬の処理が終わっていなくても、第1のスノコ20を取り外して第1分割空間102(1)を掃除することができる。
【0018】
浴槽100の底に設置した第1、第2のスノコ20、22の間に隙間Clnを作ることができるように、第1、第2のスノコ20、22の寸法(浴槽100の長手方向の寸法)が設定されている。この隙間Clnは、少なくとも第1仕切りボード部材2の厚さ寸法(例えば5mm)よりも大きい。
【0019】
浴槽100に第1仕切りボード部材2を設置したときに、第1仕切りボード部材2の下端部は隙間Clnの中に挿入され、また上方拡張部6のショルダ部分6aは浴槽上端フランジ104に着座して形成される宙吊り状態で第1仕切りボード部材2が位置決めされる。ショルダ部分6aには、好ましくは、浴槽上端フランジ104に対する着座面積を拡大するための座部材30を脱着可能に組み付けるのがよい。
【0020】
図4は第1座部材30を説明するための斜視図であり、
図5は正面図である。第1座部材30は合成樹脂成形品であり、好ましくはシリコンゴム製であるのがよい。第1座部材30は底面30aを有する立体形状を有し、その上端に開口32aを備え且つ両端を開放した垂直スリット32を有している。垂直スリット32を規定する互いに対抗する第1、第2の垂直面34、36には、夫々、好ましくは第1、第2の突起34a、36aを有し、第1、第2の突起34a、36aは互いに対抗して位置している。変形例として、第1、第2の突起34a、36aを省いて、垂直スリット32の幅寸法を相対的に小さな値に設定して第1座部材30がショルダ部分6aにきつく嵌合するようにしてもよい。その際、第1座部材30が変形し、そして第1座部材30を上方から押圧することで第1座部材30を浴槽上端フランジ104に吸着させるようにしてもよい。また、第1座部材30の底面30aを若干凹ませて、第1座部材30を上方から押圧することで第1座部材30を浴槽上端フランジ104に吸着させるようにしてもよい。
【0021】
図2を参照して、第1仕切りボード部材2のショルダ部分6aには、その下端部に開口8を有している。上記の第1座部材30はショルダ部分6aの下端部に後付けされる。すなわち、第1座部材30の垂直スリット32にショルダ部分6aの下端を挿入すると、第1、第2の突起34a、36aが開口8に入り込む。これにより第1座部材30の脱落を防止できる。そして、この第1座部材30がショルダ部分6aと浴槽上端フランジ104との間に介在することにより、ショルダ部分6aが上端フランジ104に着座する面積を第1座部材30で拡大することで第1仕切りボード部材2の設置姿勢を安定化することができる。
【0022】
図6は第2座部材40を説明するための平面図である。この第2座部材40は上記第1座部材30の変形例でもある。第2座部材40は平坦な板形状を有し、一端の中央に真っ直ぐに延びる座側スリット42が形成されている。座側スリット42の幅は第1仕切りボード部材2の肉厚と実質的に同じである。この第2座部材40に対応して、第1仕切りボード部材2のショルダ部分6aとボード本体4との角隅部に、横方向に延びるボード側スリット10を形成するのがよい(
図7)。このボード側スリット10の幅は第2座部材40の肉厚と実質的に同じである。好ましくは、ボード側スリット10の深部に向かうに従って幅狭に設計するのがよい。第1仕切りボード部材2に対する第2座部材40の取付け方法を説明すると、先ず、座側スリット42に第1仕切りボード部材2をきつく嵌合させ、次いで座側スリット42とボード側スリット10を整合させた状態で第2座部材40を押し込むことで第2座部材40を第1仕切りボード部材2に脱着可能に嵌着することができる。これにより、第1仕切りボード部材2の左右のショルダ部分6aの下に第2座部材40が位置し、第2座部材40は水平状態で第1仕切りボード部材2に装着される。この第2座部材40がショルダ部分6aと浴槽上端フランジ104との間に介在することにより、ショルダ部分6aの滑りを防止して第1仕切りボード部材2を安定させることができる。
【0023】
図8、
図9は第2の例のペット浴槽200を示す。ペット浴槽200は大型犬に適した内部空間202を有している。第2の例の浴槽200は、その側壁にドア204を有している点に特徴を有することから浴槽上端フランジについては上記第1の例の浴槽100の説明で使用した参照符号104を付すことによりその説明を省略する。ドア204は開け閉め可能であり、大型犬を出し入れするときにドア204が開放される。第2の例のペット浴槽200にあっては、ドア204を閉めた状態で第1仕切りボード部材2が設置される。
【0024】
図1などで説明した第1仕切りボード部材2は浴槽100又は200の内部空間102又は202の大きさに適合するようにその幅、高さ寸法が設定されている。
図10は、汎用性を担保することのできる第2仕切りボード部材12を示す。第2仕切りボード部材12は幅方向例えば中央部分で2分割された第1、第2のハーフボード14、16を有し、いずれか一方のハーフボードに他方のハーフボードの一部を受け入れる受け溝18を備えている。この構造により、第2仕切りボード部材12は、その実質的な幅寸法を拡縮することが可能である。
【符号の説明】
【0025】
100 第1の例のペット浴槽
102 浴槽の内部空間
102(1) 浴槽の第1分割空間
102(2) 浴槽の第2分割空間
104 浴槽上端フランジ
Wfg 浴槽上端フランジの幅
2 第1仕切りボード部材
4 ボード本体
Wb ボード本体の幅
Hb ボード本体の高さ
6 上方拡張部
Hex 上方拡張部の高さ
6a ショルダ部分
Ws ショルダ部分の幅
Hs ショルダ部分の高さ
12 変形例としての幅方向に拡縮可能な第2仕切りボード部材
20 第1スノコ(通水機能を備えた底上げ部材)
22 第2スノコ(通水機能を備えた底上げ部材)
Cln 第1、第2のスノコの間の隙間
30 第1座部材
40 変形例の第2座部材