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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-13
(45)【発行日】2023-04-21
(54)【発明の名称】レーザ加工装置および光学調整方法
(51)【国際特許分類】
   B23K 26/04 20140101AFI20230414BHJP
   H01S 3/00 20060101ALI20230414BHJP
【FI】
B23K26/04
H01S3/00 B
H01S3/00 G
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019156755
(22)【出願日】2019-08-29
(65)【公開番号】P2021030295
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 潤
(72)【発明者】
【氏名】武智 洋平
【審査官】山下 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-501964(JP,A)
【文献】国際公開第2019/159659(WO,A1)
【文献】特表2016-538134(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0372483(US,A1)
【文献】国際公開第2018/185973(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00 - 26/70
H01S 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物の表面の加工点に照射される加工光を出射するレーザ発振器と、
前記加工点に照射される測定光を出射し、かつ、前記加工点で反射された前記測定光を検出する計測部と、
前記加工光と前記測定光とを結合するミラーと、
前記加工光および前記測定光を前記加工点に集光させるレンズと、
前記計測部からの信号に基づいて所定の計測を行う計測処理部と、を有し、
前記レーザ発振器および前記計測部は、それぞれ、
前記被加工物の表面における前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とのずれの調整用として、前記被加工物の表面に照射される加工用ガイド光および測定用ガイド光を出射し、
前記加工用ガイド光および前記測定用ガイド光それぞれの波長は、
前記レンズの倍率色収差による前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量と、前記レンズの倍率色収差による前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とのずれ量とが等しくなる波長に設定される、
レーザ加工装置。
【請求項2】
前記加工光の波長と前記測定光の波長とが互いに異なる、
請求項1に記載のレーザ加工装置。
【請求項3】
前記ミラーは、ダイクロイックミラーである、
請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
【請求項4】
前記計測部は、前記加工点で反射された前記測定光と、参照光との光路差によって生じる干渉に基づく光干渉強度信号を生成する光干渉計である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
【請求項5】
前記計測処理部は、前記光干渉強度信号に基づいて前記加工点に生じるキーホールの深さを算出する、
請求項4に記載のレーザ加工装置。
【請求項6】
前記加工光または前記測定光いずれかの照射位置を調整する調整機構をさらに有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
【請求項7】
前記加工用ガイド光および前記測定用ガイド光それぞれの照射位置を検出する2次元受光素子をさらに有する、
請求項1から6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
【請求項8】
被加工物の表面に照射される加工光、測定光、加工用ガイド光、および測定用ガイド光を出射するレーザ加工装置が行う光学調整方法であって、
1回目の光学調整では、
前記加工用ガイド光および前記測定用ガイド光を用いずに、前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とを合わせ、前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量を初回調整位置のずれ量として記録し、
2回目以降の光学調整では、
前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量が、前記初回調整位置のずれ量と同じになるように調整する、
光学調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、加工、穴開け、溶接、切断等に用いられるレーザ加工装置、および、そのレーザ加工装置から出射される複数の光のスポット位置を調整する光学調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のレーザ光の位置合わせ技術としては、スリットを用いて行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、図13図14を用いて、特許文献1のレーザ光の位置合わせ技術について説明する。図13は、特許文献1に開示されたレーザ光の位置合わせ装置の外観を示す斜視図である。図14は、図13に示した位置合わせ装置の側断面図である。図14には、レーザヘッド107から出射されるレーザ光108、スリット102が設けられた調整用ウエハ100、およびレーザパワーメータ101の位置関係が示されている。
【0004】
図13において、調整用ウエハ100上に設けられたスリット102は、支持軸103が回転することによって、図13中の両矢印の方向に沿って移動する。
【0005】
図14に示すように、レーザヘッド107からはレーザ光108が出射される。このレーザ光108は、何も遮るものがなければ、光軸109に沿ってレーザパワーメータ101へ到達する。
【0006】
この位置合わせ装置では、支持軸103、Z方向駆動手段104、R方向駆動手段105を用いて調整用ウエハ100およびレーザヘッド107それぞれの位置を移動させながら、レーザパワーメータ101の出力を観察し、スリット102の位置にレーザ光108の焦点位置を合わせることにより、レーザ光108を所望の位置へ調整することができる。
【0007】
以上、特許文献1のレーザ光の位置合わせ技術について説明した。
【0008】
また、従来、2次元受光素子を用いたビームプロファイラにより、平面内のレーザ光スポット位置座標を直接検出してレーザ光の位置調整を行うことも実現されている。2次元受光素子としては、例えば、撮像素子であるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子などが挙げられる。
【0009】
さらに、近年では、レーザ溶接装置に光断層計測(OCT:Optical Coherence Tomography)を組み合わせることにより、溶接工程をリアルタイムに観察する評価方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、その評価方法を実現するためには、加工用のレーザ光と測定光との精密な位置合わせが非常に重要である。すなわち、近年では、レーザ光のスポット位置の調整は、不可欠な技術となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2008-93682号公報
【文献】特表2016-538134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1の位置合わせ装置では、レーザ光108の焦点位置におけるスポット径が非常に小さくなった場合、それに合わせてスリット102のスリット幅を狭くする必要がある。スリット幅が狭くなると、調整初期の段階では、スリット102内にレーザ光108のスポット位置を迅速に捉えることが困難になる。よって、特許文献1の位置合わせ装置では、高精度かつ高速な位置合わせを実現することは難しい。
【0012】
本開示の一態様の目的は、出力差が異なる複数のレーザ光のスポット位置の位置合わせを高精度かつ高速に実現することができるレーザ加工装置および光学調整方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示の一態様に係るレーザ加工装置は、被加工物の表面の加工点に照射される加工光を出射するレーザ発振器と、前記加工点に照射される測定光を出射し、かつ、前記加工点で反射された前記測定光を検出する計測部と、前記加工光と前記測定光とを結合するミラーと、前記加工光および前記測定光を前記加工点に集光させるレンズと、前記計測部からの信号に基づいて所定の計測を行う計測処理部と、を有し、前記レーザ発振器および前記計測部は、それぞれ、前記被加工物の表面における前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とのずれの調整用として、前記被加工物の表面に照射される加工用ガイド光および測定用ガイド光を出射し、前記加工用ガイド光および前記測定用ガイド光それぞれの波長は、前記レンズの倍率色収差による前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量と、前記レンズの倍率色収差による前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とのずれ量とが等しくなる波長に設定される。
【0014】
本開示の一態様に係る光学調整方法は、被加工物の表面に照射される加工光、測定光、加工用ガイド光、および測定用ガイド光を出射するレーザ加工装置が行う光学調整方法であって、1回目の光学調整では、前記加工用ガイド光および前記測定用ガイド光を用いずに、前記加工光の照射位置と前記測定光の照射位置とを合わせ、前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量を初回調整位置のずれ量として記録し、2回目以降の光学調整では、前記加工用ガイド光の照射位置と前記測定用ガイド光の照射位置とのずれ量が、前記初回調整位置のずれ量と同じになるように調整する。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、出力差が異なる複数のレーザ光のスポット位置の位置合わせを高精度かつ高速に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を模式的に示す図
図2】レンズによる加工光と測定光の倍率色収差の一例を示す図
図3】加工用ガイド光および測定用ガイド光を用いて加工光および測定光それぞれの照射位置を調整する場合の例を模式的に示す図
図4】本開示の実施の形態に係るガイド光の波長の選定方法の流れを示すフローチャート
図5】本開示の実施の形態に係るガイド光に使用される波長の候補と照射位置との対応関係の算出例を示す図
図6】本開示の実施の形態に係る加工光、測定光、加工用ガイド光、測定用ガイド光それぞれの照射位置の関係を模式的に示す図
図7】本開示の実施の形態に係る加工用ガイド光および測定用ガイド光を用いて照射位置を調整した第1の例を模式的に示す図
図8】本開示の実施の形態に係るガイド光を用いた光学調整方法の流れを示すフローチャート
図9】本開示の実施の形態に係る加工用ガイド光および測定用ガイド光それぞれの初回調整位置を模式的に示す図
図10】本開示の実施の形態に係る光学調整後の加工用ガイド光および測定用ガイド光の照射位置を模式的に示す図
図11】本開示の実施の形態に係る加工用ガイド光および測定用ガイド光を用いて照射位置を調整した第2の例を模式的に示す図
図12】本開示の実施の形態に係るガイド光による加工光および測定光の光学調整の光学シミュレーション結果を示す表
図13】特許文献1に開示されたレーザ光の位置合わせ装置の斜視図
図14】特許文献1に開示されたレーザ光の位置合わせ装置の側断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
【0018】
<レーザ加工装置の構成>
本開示の実施の形態に係るレーザ加工装置1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態のレーザ加工装置1の構成を模式的に示す図である。
【0019】
レーザ加工装置1は、加工ヘッド2、計測部3、計測処理部4、レーザ発振器5を有する。
【0020】
計測部3は、例えば、OCT測定用の光干渉計である。計測部3は、OCT測定用のレーザ光である測定光6を出射する。出射された測定光6は、測定光導入口8から加工ヘッド2へ入力される。
【0021】
レーザ発振器5は、レーザ加工用のレーザ光である加工光7を発振する。発振された加工光7は、加工光導入口9から加工ヘッド2へ入力される。
【0022】
加工ヘッド2へ入力された加工光7は、第1ミラー10およびレンズ11を透過し、被加工物12の表面の加工面13に集光される。これにより、被加工物12の加工点14がレーザ加工される。この際、加工光7が照射された加工点14は溶融し、溶融池15が形成される。また、溶融池15から溶融金属が蒸発し、蒸発時に生じる蒸気の圧力によってキーホール16が形成される。
【0023】
加工ヘッド2へ入力された測定光6は、コリメートレンズ17で平行光に変換され、第2ミラー18および第1ミラー10で反射された後、レンズ11を透過し、被加工物12の表面の加工点14に集光される。そして、測定光6は、キーホール16の底面で反射され、伝播経路を遡って計測部3まで到達する。そして、計測部3は、キーホール16で反射された測定光と、参照光との光路差によって生じる干渉に基づく光干渉強度信号を生成する。
【0024】
計測処理部4は、上記光干渉強度信号に基づいて、キーホール16の深さ、すなわち加工点14の溶け込み深さを計測する。なお、溶け込み深さとは、被加工物12の溶けた部分の最頂点と、加工面13との間の距離を意味する。
【0025】
加工光7の波長と測定光6の波長とは、互いに異なる。第1ミラー10は、例えば、ダイクロイックミラーである。第1ミラー10は、加工光7の波長の光を透過し、測定光6の波長の光を反射する特性を有する。
【0026】
例えば、加工光7としてYAGレーザまたはファイバレーザを用いた場合、加工光7の波長は、1064nmである。また、例えば、測定光6としてOCT用光源を用いた場合、測定光6の波長は、1300nmである。
【0027】
レーザ加工装置1では、加工光7として、高出力のレーザ光が使用される。そのため、被加工物12の加工面13からの反射光、加工ヘッド2を構成する光学部品における反射光や熱の吸収などにより、加工ヘッド2本体や加工ヘッド2を構成する光学部品の固定部などに温度変化が発生する。
【0028】
この温度変化は、加工ヘッド2を構成する光学部品の固定状態(例えば、光学部品が固定されている位置)を変化させる。その結果、加工光7および測定光6それぞれのレンズ11への入射角度が変化し、被加工物12の加工面13における加工光7および測定光6の到達位置(スポット位置ともいう。なお、以下では、照射位置という)にずれが発生する。
【0029】
このような照射位置のずれを調整するために、第2ミラー18には、2軸以上で測定光の角度を変化させることができる調整機構が設けられている。
【0030】
本実施の形態では、照射位置のずれを調整するために、測定用ガイド光19および加工用ガイド光20を用いる。測定用ガイド光19は、計測部3から出射され、測定光導入口8から加工ヘッド2へ入力される。加工用ガイド光20は、レーザ発振器5から出射され、加工光導入口9から加工ヘッド2へ入力される。なお、以下の説明では、測定用ガイド光19および加工用ガイド光20をまとめて「ガイド光」ともいう。
【0031】
<ガイド光による光学調整の課題>
次に、ガイド光を用いて加工光7の照射位置および測定光6の照射位置を調整する場合の課題について説明する。
【0032】
一般的に、ガイド光としては、視認性などの理由により、赤色のガイド光が用いられることが多い。ここでは例として、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19がともに、波長が635nmである赤色のレーザ光である場合を例に挙げて説明する。
【0033】
上述したとおり、加工光7の波長と測定光6の波長とは互いに異なる。そのため、加工光7および測定光6がレンズ11を透過する際、加工光7および測定光6には色収差が発生する。
【0034】
色収差とは、レンズ11を含む一般的な光学材料が、光の波長により屈折率が異なる性質を有するために発生する収差である。色収差には、軸上色収差と、倍率色収差との二種類がある。軸上色収差は、光の波長によりレンズの焦点位置が異なる性質を指す。倍率色収差は光の波長により焦点面における像高が異なる性質を指す。
【0035】
図2は、レンズ11による加工光7と測定光6の倍率色収差を例示した図である。図2では、加工光7の照射位置である加工光照射位置21が実線で示されており、測定光6の照射位置である測定光照射位置22が破線で示されている。
【0036】
図2に示すように、レンズ中心23付近では、加工光照射位置21と測定光照射位置22とは一致しているが、レンズ中心23から遠ざかるにつれて、加工光照射位置21と測定光照射位置22とのずれが大きくなっている。すなわち、図2に示すように、加工光照射位置21が歪みのない格子状のパターンである場合、測定光照射位置22は、歪んだ糸巻き状のパターンとなる。よって、被加工物12の加工面13において加工光7の照射位置に測定光6の照射位置を一致させる場合では、加工光7の照射位置によって測定光6の照射位置の調整量が異なることがわかる。
【0037】
ここで、同じ波長の赤色の加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を用いて、加工光7および測定光6それぞれの照射位置の調整をする場合について、図3を用いて説明する。図3は、同じ波長の赤色の加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を用いて加工光7および測定光6それぞれの照射位置を調整する場合の例を模式的に示す図である。
【0038】
なお、図3では、レンズ11に入射する加工光7および加工用ガイド光20それぞれの光軸は一致しているとする。また、図3では、レンズ11に入射する測定光6および測定用ガイド光19それぞれの光軸は一致しているとする。
【0039】
図3に示すように、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの照射位置24を一致させて光学調整を行った場合、レンズ11に入射する加工光7および測定光6それぞれの光軸は一致する。なお、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの照射位置は、レーザ加工装置1の外部に設けられた図示しないレーザ位置検出センサ(2次元受光素子の一例)により検出される。
【0040】
ここで、光学調整の調整誤差や加工ヘッド2を構成する光学部品の固定状態の変化などにより、レンズ11に入射する加工光7および測定光6それぞれの光軸がレンズ11の中心軸(図3に示すレンズ中心23)に対して傾いたとする。この場合、図3に示すように、倍率色収差の影響により、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26との間には、ずれが発生する。
【0041】
例えば、加工光7の波長が1070nmであり、測定光6の波長が1310nmであるとする。また、例えば、レンズ11が市販のものであり、その焦点距離が255mmであり、加工光7および測定光6それぞれのレンズ11への入射角が0.5degであるとする。その場合、倍率色収差により、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26との間には、約0.025mmのずれが発生する。
【0042】
また、実際には、レンズ11に入射する加工光7および加工用ガイド光20それぞれの光軸、および、測定光6および測定用ガイド光19それぞれの光軸には、誤差がある。そのため、加工光7の照射位置25と、測定光6の照射位置26とのずれはさらに大きくなる。
【0043】
このような加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26のずれは、キーホール16の測定精度を大きく悪化させる要因となる。したがって、上述した従来のガイド光による光学調整では、十分な調整精度を得られないという課題があった。
【0044】
本実施の形態では、その課題を解決するために、ガイド光の波長を選定する。
【0045】
<ガイド光の波長の選定方法>
次に、本実施の形態に係るガイド光の波長の選定方法について説明する。
【0046】
本実施の形態では、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの波長として、レンズ11の倍率色収差によって加工光7の照射位置と測定光6の照射位置との間に生じたずれの量と、レンズ11の倍率色収差によって加工用ガイド光20の照射位置と測定用ガイド光19の照射位置との間に生じたずれの量とが等しくなる波長を選定する。
【0047】
図4を用いて、本実施の形態に係るガイド光の波長の選定方法の流れについて説明する。図4は、本実施の形態に係るガイド光の波長の選定方法の流れを示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートの各ステップは、例えば、レーザ加工装置1の設計者または光学調整を実施する作業者などにより実施される。
【0048】
ステップS101において、加工光7および測定光6のそれぞれが特定の入射角でレンズ11に入射した場合における、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26とのずれ量を求める。
【0049】
本実施の形態では、例として、市販のレンズであって、焦点距離が255mmであるレンズ11を用い、そのレンズ11に対する加工光7および測定光6の入射角が0.5degである場合のずれ量(例えば、図6に示すずれ量27)を光学シミュレーションにより求めた。その結果、ずれ量は、0.025mmであった。
【0050】
ステップS102において、特定の入射角でレンズ11へ入射するガイド光に使用される波長の候補(以下、波長候補という)と、照射位置との対応関係を求める。
【0051】
本実施の形態では、例えば図5に示すように、波長候補と照射位置との対応関係を求めた。図5において、横軸は波長(波長候補)を示し、縦軸は照射位置を示している。図5に示す波長候補は、市販のレーザの波長に基づいて選定した。また、波長候補は、CCD(Charged Coupled Devices)やCMOSで測定可能な波長帯(例えば、300nm~1100nm)から選定した。また、各波長候補に対応する照射位置は、光学シミュレーションにより求めた。なお、図5には、加工光7の波長(1070nm)と測定光6の波長(1310nm)それぞれの照射位置も図示している。
【0052】
ステップS103において、ステップS101で求めたずれ量と同じずれ量となる波長候補の組合せを求める。
【0053】
本実施の形態では、図5において、例えば、照射位置のずれ量が0.025mmとなる650nmと785nmとを波長候補の組合せとして選定した。
【0054】
なお、本実施の形態では、加工光7および測定光6それぞれの光学調整の目標精度を±0.010mmと設定した。そして、ステップS103では、ステップS101で求めたずれ量に対して±0.010mm以内であるずれ量を、ステップS101で求めたずれ量と同じずれ量とみなすことにより、波長候補の組合せを選定した。
【0055】
以上のようにして選定された波長は、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19に用いられる。例えば、選定された650nmは、加工用ガイド光20の波長として用いられ、選定された785nmは、測定用ガイド光19の波長として用いられる。なお、図5に示す1070nmは、加工光7の波長として用いられ、1310nmは、測定光6の波長として用いられる。
【0056】
<加工光、測定光、ガイド光それぞれの照射位置の関係>
次に、上述したガイド光の波長の選定方法により選定された波長の加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を使用した場合における、加工光7、測定光6、加工用ガイド光20、および測定用ガイド光19それぞれの照射位置の関係について説明する。
【0057】
図6は、本実施の形態に係る加工光7、測定光6、加工用ガイド光20、および測定用ガイド光19それぞれの照射位置の関係を模式的に示す図である。
【0058】
図6において、レンズ11に入射する加工光7、測定光6、加工用ガイド光20、および測定用ガイド光19それぞれの光軸が一致している場合、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26とは、レンズ11の倍率色収差により、ずれ量27だけずれる。
【0059】
また、図6において、レンズ11に入射する加工光7、測定光6、加工用ガイド光20、および測定用ガイド光19それぞれの光軸が一致している場合、加工用ガイド光20の照射位置28と測定用ガイド光19の照射位置29とは、レンズ11の倍率色収差により、ずれ量30だけずれる。
【0060】
図6において、ずれ量27およびずれ量30それぞれの向きと大きさは、同じである。
【0061】
また、レンズ11に入射する各光の光軸の角度が変化した場合、ずれ量27の向きと大きさは変化するが、ずれ量30の向きと大きさは、ずれ量27の向きと大きさと同じ関係を保つ。
【0062】
図7は、本実施の形態に係る加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を用いて照射位置を調整した第1の例を模式的に示す図である。
【0063】
図7では、レンズ11に入射する加工光7および加工用ガイド光20それぞれの光軸は一致しているとする。また、図7では、レンズ11に入射する測定光6および測定用ガイド光19それぞれの光軸は一致しているとする。
【0064】
図6に示した加工用ガイド光20の照射位置28に図6に示した測定用ガイド光19の照射位置29が一致するように、図1に示した第2ミラー18の角度を調整する。これにより、測定用ガイド光19および測定光6それぞれのレンズ11への入射角を同時に変化させる。
【0065】
このとき、図6に示したずれ量27およびずれ量30それぞれの向きと大きさは同じ関係が保たれる。よって、図6に示した加工光7の照射位置25に図6に示した測定光6の照射位置26が一致するように、測定光6の照射位置26が変化する。
【0066】
以上により、図7に示すように、加工用ガイド光20の照射位置28と測定用ガイド光19の照射位置29とが一致するとともに、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26とが一致する。
【0067】
このように本実施の形態では、上述したガイド光の波長の選定方法により選定された波長を有する加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を使用することにより、レンズ11の倍率色収差の影響を受けることなく、加工光7の照射位置と測定光6の照射位置とを一致させることができる。
【0068】
<ガイド光による光学調整方法>
次に、図8を用いて、ガイド光を用いた光学調整方法について説明する。図8は、本実施の形態に係るガイド光を用いた光学調整方法の流れを示すフローチャートである。図8のフローチャートの各ステップは、光学調整を行う作業者等により実施されてもよい。または、図8のフローチャートの一部または全てのステップは、自動化を目的としてレーザ加工装置1により実施されてもよい。
【0069】
なお、上述したガイド光の波長の選定方法が1度行われた後、以下に説明するガイド光を用いた光学調整方法が繰り返し行われる。
【0070】
ステップS201において、今回の光学調整が1回目の光学調整であるか否かを判定する。
【0071】
今回の光学調整が1回目の光学調整である場合(ステップS201:YES)、フローはステップS202へ進む。今回の光学調整が1回目の光学調整ではない場合(ステップS201:NO)、フローはステップS204へ進む。
【0072】
ステップS202において、ガイド光を用いずに、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26とを合わせる。
【0073】
ここで、ステップS202を行う理由について以下に説明する。
【0074】
図7を用いて説明した、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を用いて照射位置を調整した第1の例では、レンズ11に入射する加工光7および加工用ガイド光20それぞれの光軸が一致しており、レンズ11に入射する測定光6および測定用ガイド光19それぞれの光軸が一致しているとしたが、実際には、ずれが生じている場合がある。
【0075】
その場合、図7に示したように加工用ガイド光20の照射位置28と測定用ガイド光19の照射位置29とを一致させても、加工光7および測定光6それぞれの照射位置はずれてしまう。
【0076】
そこで、1回目の光学調整では、ガイド光を用いずに加工光7と測定光6の照射位置の調整を行う。この方法の具体例について説明する。まず、光学調整用に用意した被加工物12の加工面13に加工光7を照射して加工面13に微小穴を開ける。その後、第2ミラー18の角度を調整しながら測定光6により微小穴の周辺を走査し、微小穴の中心部(または、最深部)を求める。そして、求めた微小穴の中心部を加工光7の中心位置として、測定光6の照射位置を調整する。なお、この方法は、加工光7および測定光6それぞれの照射位置を調整するための一例であり、これに限定されない。例えば、スリットおよびパワーメータを用いて照射位置を調整する方法(例えば、特許文献1参照)等を用いてもよい。
【0077】
以上、ステップS202を行う理由について説明した。以下、図8のフローの説明に戻る。
【0078】
ステップS203において、加工用ガイド光20の初回調整位置と測定用ガイド光19の初回調整位置とのずれ量を求め、記録する。初回調整位置とは、ステップS202における照射位置の位置合わせ(すなわち、1回目の光学調整)が行われたときの位置である。
【0079】
ここで、図9を用いて、ステップS203の具体例について説明する。図9は、本実施の形態に係る加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの初回調整位置を模式的に示す図である。
【0080】
レンズ11に入射する加工光7および加工用ガイド光20それぞれの光軸がずれており、レンズ11に入射する測定光6および測定用ガイド光19それぞれの光軸がずれている場合では、ステップS202において加工光7の照射位置と測定光6の照射位置とを一致させても、図9に示すように、加工用ガイド光20の照射位置28と測定用ガイド光19の照射位置29との間には、ずれ量30が生じている。
【0081】
ステップS203では、図9に示したずれ量30を求め、それを初回調整位置のずれ量として、レーザ加工装置1のメモリ(図示略)に記録する。記録された初回調整位置のずれ量は、ステップS204において使用される。
【0082】
以上、ステップS203の具体例について説明した。以下、図8のフローの説明に戻る。
【0083】
ステップS203が終了すると、1回目の光学調整は完了する。
【0084】
ステップS204は、ステップS201において今回の光学調整が2回目以降であると判定された場合(ステップS201:NO)に実施される。
【0085】
ステップS204において、加工用ガイド光20の照射位置および初回調整位置のずれ量に基づいて、測定用ガイド光19の照射位置を調整する。
【0086】
ここで、図10を用いて、ステップS204の具体例について説明する。図10は、本実施の形態に係る光学調整後の加工用ガイド光および測定用ガイド光の照射位置を模式的に示す図である。
【0087】
2回目以降の光学調整では、レーザ加工装置1の使用による熱の影響により、加工ヘッド2を構成する光学部品の固定状態が変化する場合がある。光学部品の固定状態が変化すると、加工光7および加工用ガイド光20それぞれのレンズ11に対する入射角は同時に変化する。これにより、加工光7の照射位置および加工用ガイド光20の照射位置はともに移動する。例えば、図9に示した加工用ガイド光20の照射位置28は、図10に示すように、別の位置に移動する。その結果、加工光7の照射位置と測定光6の照射位置にはずれが生じる。
【0088】
そこで、ステップS204では、図10に示した加工用ガイド光20の照射位置28と図10に示した測定用ガイド光19の照射位置29とのずれ量が、ステップS203で求めた初回調整位置のずれ量(例えば、図9に示したずれ量30)と同じになるように、図1の第2ミラー18を用いて測定用ガイド光19の照射位置29とのずれ量を調整する。
【0089】
図10に示した照射位置28、29それぞれの座標は、図9に示した照射位置28、29それぞれの座標とは異なっているが、ずれ量30は同じであり、相対的な位置関係は一致している。
【0090】
図11は、本実施の形態に係る加工用ガイド光20および測定用ガイド光19を用いて照射位置を調整した第2の例を模式的に示す図である。
【0091】
上述したとおり、加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの波長として、レンズ11の倍率色収差による加工光7の照射位置と測定光6の照射位置とのずれ量と、レンズ11の倍率色収差による加工用ガイド光20の照射位置と測定用ガイド光19の照射位置とのずれ量とが等しくなる波長を使用している。
【0092】
そのため、図10に示したずれ量30が図9に示したずれ量30と同じである場合、図11において、加工光7の照射位置と測定光6の照射位置とのずれ量は、図9に示したずれ量30と一致する。よって、図11に示すように、加工光7の照射位置25と測定光6の照射位置26とが一致する。
【0093】
このように、ステップS204では、ガイド光のみを使用して加工光7および測定光6それぞれの照射位置を一致させることができる。
【0094】
以上、ステップS204の具体例について説明した。
【0095】
ステップS204が終了すると、光学調整は完了する。
【0096】
以上のように、2回目以降の光学調整では、ガイド光のみを使用して光学調整を行うことができる。
【0097】
<効果>
次に、図12を用いて、本実施の形態の作用効果について説明する。図12は、本実施の形態に係るガイド光による加工光および測定光の光学調整の光学シミュレーション結果を示す表である。
【0098】
本実施の形態の光学シミュレーションでは、加工光7の波長を1070nmに設定し、測定光6の波長を1310nmに設定し、加工用ガイド光20の波長を650nmに設定し、測定用ガイド光19の波長を785nmに設定した。
【0099】
上記加工用ガイド光20の波長および測定用ガイド光19の波長は、レンズ11の倍率色収差による加工光7の照射位置と測定光6の照射位置とのずれ量と、レンズ11の倍率色収差による加工用ガイド光20の照射位置と測定用ガイド光19の照射位置とのずれ量とが等しくなる波長である。
【0100】
また、本実施の形態の光学シミュレーションでは、レンズ11に入射する加工光7に対する加工用ガイド光20の光軸の角度のずれを、0.1degに設定した。また、レンズ11に入射する測定光6に対する測定用ガイド光19の光軸の角度のずれを、-0.05degに設定した。
【0101】
また、本実施の形態では、レンズ中心23(図2図3図6図7参照)を通るX軸に対して光学シミュレーションを行った。加工光7のレンズ11への入射角については、図8のステップS202の初期調整時では、0.5degに設定し、図8のステップS204のガイド光を用いた光学調整時では、1.0deg、1.5deg、2.0degに設定した。
【0102】
そして、上述した各条件を基に、加工用ガイド光19の照射位置と測定用ガイド光20の照射位置とのずれ量を、初回調整位置のずれ量(すなわち、加工光のレンズへの入射角が0.5degであるときのガイド光の照射位置ずれ量x=-1.310)に合わせて0.004mmの誤差の範囲内で調整した。その結果、図12に示すように、加工光7と測定光6の照射位置のずれ量は、0mm~0.005mmの範囲内で調整できた。
【0103】
したがって、本実施の形態の光学シミュレーションでは、レンズ11の倍率色収差の影響を受けずに、ガイド光のみを用いて高精度に加工光7および測定光6それぞれの照射位置を調整できることを確認できた。
【0104】
また、本実施の形態では、ガイド光に低出力のレーザを使用することができるため、例えば、ビームプロファイラやエリアカメラ等の汎用のレーザ位置検出センサのみで調整が可能になる。よって、高速に光学調整を行うことができる。
【0105】
また、本実施の形態では、ガイド光の波長を、CCD(Charged Coupled Devices)やCMOSで測定可能な波長帯(例えば、300nm~1100nm)から選定しているため、安価な構成で光学調整を行うことができる。
【0106】
以上説明したように、本実施の形態によれば、出力差が異なる複数のレーザ光のスポット位置の位置合わせを、高精度かつ高速かつ安価に実現することができる。
【0107】
なお、本実施の形態では、加工光7と測定光6との光学調整において、調整機構である第2ミラー18を用いて測定光6の照射位置26を調整する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、加工光7の光路に調整機構を設け、その調整機構により、加工光7の照射位置25を調整してもよい。なお、本実施の形態で私用される調整機構は、手動式でもよいし、電気制御式であってもよい。
【0108】
また、本実施の形態では、ガイド光を用いた加工光7と測定光6の光学調整においてレーザ加工装置1の外部に設けられたレーザ位置検出センサを用いている場合を例に挙げて説明したが、レーザ位置検出センサは、レーザ加工装置1に搭載されていてもよい。その場合、まず、レーザ加工装置1は、レーザ位置検出センサを所定の光学調整位置に移動させる。次に、レーザ加工装置1は、レーザ位置検出センサにより検出された加工用ガイド光20および測定用ガイド光19それぞれの照射位置に基づいて、加工光7の照射位置を調整する調整機構または測定光6の照射位置を調整する調整機構(例えば、第2ミラー18)を制御する。このような構成にすることにより、例えば、連続稼働する生産ラインなどで定期的に光学調整を行う必要がある場合、レーザ加工装置1だけで自動で光学調整を行うことができる。したがって、光学調整に要する時間を大幅に短縮できる。
【0109】
なお、本開示は、上記実施の形態の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本開示のレーザ加工装置および光学調整方法は、レーザ溶接機、レーザ表面処理装置などのレーザ光を用いた加工装置に対して加工レーザ光と光軸を共有する構成で組み込まれた計測光学系の光学調整を行う場合に適用することによって、加工光と測定光のスポット位置を高速・高精度に一致させる光学調整を実現できる。これにより、レーザ加工のリアルタイムモニタリング装置の性能を飛躍的に向上させることが可能であり、より高品質で付加価値の高いレーザ加工装置の提供を実現できる。また、加工に限らず多数の測定光源を有する計測器や、複数のレーザ光のスポット位置を調整する高出力レーザ光源の光学調整の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0111】
1 レーザ加工装置
2 加工ヘッド
3 計測部
4 計測処理部
5 レーザ発振器
6 測定光
7 加工光
8 測定光導入口
9 加工光導入口
10 第1ミラー
11 レンズ
12 被加工物
13 加工面
14 加工点
15 溶融池
16 キーホール
17 コリメートレンズ
18 第2ミラー
19 測定用ガイド光
20 加工用ガイド光
21 加工光照射位置
22 測定光照射位置
23 レンズ中心
24 加工用ガイド光および測定用ガイド光の照射位置
25 加工光の照射位置
26 測定光の照射位置
27 加工光の照射位置と測定光の照射位置とのずれ量
28 加工用ガイド光の照射位置
29 測定用ガイド光の照射位置
30 加工用ガイド光の照射位置と測定用ガイド光の照射位置とのずれ量
100 調整用ウエハ
101 レーザパワーメータ
102 スリット
103 支持軸
104 Z方向駆動手段
105 R方向駆動手段
106 レーザヘッドベース
107 レーザヘッド
108 レーザ光
109 光軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14