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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-13
(45)【発行日】2023-04-21
(54)【発明の名称】飲料ディスペンサシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B67D 3/00 20060101AFI20230414BHJP
【FI】
B67D3/00 Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020544336
(86)(22)【出願日】2018-10-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 US2018058329
(87)【国際公開番号】W WO2019089674
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】201741038893
(32)【優先日】2017-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(72)【発明者】
【氏名】グルミート・シン・ブタニ
(72)【発明者】
【氏名】ビピン・アロラ
(72)【発明者】
【氏名】ラフル・サダシブ・カンブル
(72)【発明者】
【氏名】ロヒト・ファンダ
(72)【発明者】
【氏名】ソムチャット・ティプノイサンガ
【審査官】所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-202903(JP,A)
【文献】特開2009-120221(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料分配システムであって、
前記飲料分配システムは本体を有し、
前記本体は、
ベース部分と、
分配すべき飲料を含む飲料容器を支持するように構成された架台部分であって、
細長い空洞と、
逆さにした前記飲料容器を収容するように構成された肩部と
スロットとを備える架台部分と、
タブを有し、前記タブと前記スロットが前記飲料容器を前記架台部分内で支持するために係合するアダプタと、
自動通気式タップであって、前記飲料容器を前記自動通気式タップに結合するように前記アダプタが構成されることで、飲料が前記自動通気式タップを通じて分配され自動通気式タップと、
を備える飲料分配システム。
【請求項2】
前記架台部分は、特定の傾斜角度で前記飲料容器を支持するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記傾斜角度は、垂直軸に対して約0度~約60度である、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ベース部分及び前記架台部分は、単一の部品として一体式に形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記自動通気式タップに結合されるように構成された空気管を更に備えており、それは、炭酸化の損失が低減されるように、分配すべき飲料の炭酸液体レベルよりも上で前記飲料容器に挿入されてよい、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記飲料容器がボトルである、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記アダプタは、第1の装填構成において直立位置にある前記飲料容器の開口部に結合され、第2の飲料分配構成において前記架台部分内に位置決めされるように逆さにされ得ることで、前記第2の飲料分配構成における前記飲料容器の前記開口部は逆さになる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
分配すべき第2の飲料を含む第2の飲料容器を支持するように構成された第2の架台部分と、第2のアダプタと、第2の自動通気式タップとを備え、
前記第2のアダプタが、前記第2の飲料容器を前記第2の自動通気式タップに結合するように構成されることで、前記第2の飲料が前記第2の自動通気式タップを通じて分配される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
周方向のシーリング要素と、垂直方向のシーリング要素とを備える、前記自動通気式タップ内のシールを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記アダプタは、前記飲料容器に結合される入口部分と、前記自動通気式タップに結合される出口部分とを更に備え、前記入口部分と前記出口部分は、前記アダプタが流体のL型曲がり管として構成されるように互いに対して角度を成している、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
飲料分配システム用の一体型の本体であって、
ベース部分と、
分配すべき飲料を含む飲料容器を支持するように構成された架台部分とを備え、
前記ベース部分及び架台部分は、複数の一体型の本体を一緒に積み重ねることができるように前記本体の下に空洞が形成されるように形成され、
前記架台部分は、前記飲料容器のためのアダプタに配置されたタブを受けるように構成されたスロットを有し、前記タブと前記スロットが前記飲料容器を前記架台部分内で支持するために係合する、一体型の本体。
【請求項12】
支持パッドと結合するように構成された、前記ベース部分の遠位端の周りに周辺リップを更に備え、それによって前記本体の下の前記空洞を閉鎖する、請求項11に記載の本体。
【請求項13】
平滑用支持パッドと結合するように構成された、前記ベース部分の遠位端の周りの周辺リップを更に備えることで、前記本体は比較的凹凸のある表面上で均衡を保つことができる、請求項11に記載の本体。
【請求項14】
前記架台部分は、特定の傾斜角度で前記アダプタに結合された前記飲料容器を支持するように構成されることで、前記飲料容器の一部が前記架台部分の内面と接触する、請求項11に記載の本体。
【請求項15】
前記傾斜角度は、垂直軸に対して約0度~約60度である、請求項14に記載の本体。
【請求項16】
前記ベース部分の上に位置決めされた商標記載用の面を更に備える、請求項11に記載の本体。
【請求項17】
前記ベース部分及び前記架台部分は、単一の部品として一体式に形成される、請求項11に記載の本体。
【請求項18】
飲料を分配する方法であって、
飲料ボトルを準備することと、
前記飲料ボトルの開口部をアダプタに結合することと、
前記飲料ボトルを逆さにし、逆さにした前記飲料ボトルを本体の架台部分内に配置することとを含み、
前記アダプタと前記架台部分が、前記アダプタ上のタブを前記架台部分に配置されたスロットに結合することによって係合部分で結合され、
前記架台部分は、細長い空洞と、前記逆さにした前記飲料ボトルを収容するように構成された肩部分とを備え、
前記飲料を分配する方法はさらに、前記飲料を分配することを含む、
飲料を分配するための方法。
【請求項19】
前記アダプタを自動通気式タップに結合することと、
前記自動通気式タップを空気管に結合することと、
前記空気管の遠位端が前記飲料ボトル内の液体レベルより上になるように、開放した前記飲料ボトル内に前記空気管を位置決めすることと、
前記飲料ボトルのキャップを前記自動通気式タップの出口に結合することで、前記飲料ボトルが外部周囲環境から効果的に密閉されることとを含む、
請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載された実施形態は、全般的には、飲料ディスペンサに関する。詳細には、実施形態は、「分離して注入する」システムで使用するためのアダプタとベースのシステムと、自動通気式タップ及び空気管を利用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料分配システムのための様々なシステム及び方法を使用することができる。飲料分配ユニットは、飲食店が施設設置型ドリンクサーバ飲料(on-site fountain beverage)を作成する、又は分配するための一般的な方法となっている。典型的には、このようなユニットは、各々がシロップを含むいくつかのバッグインボックス容器と、液体を分配する液体源と、混合ユニットと、分配ユニットを含む。シロップは、バッグインボックス容器から混合ユニット内へポンプで送り込まれ、混合ユニットにおいて、液体と混合されて、その後、分配ユニットを通って分配される飲料を形成する。典型的には、ポンプによって、シロップが、バッグインボックス容器から混合ユニット内へ放出される。
【0003】
しかしながら、発展途上国の市場及び新興国の市場においては、市場又はロードサイドスタンドの所有者が、信頼できる電気、流水又は冷蔵を利用できない場合がある。このような市場では、こういった店の所有者は、販売に適した飲料ボトル(例えば、ソフトドリンクのPETボトル)を購入して、カップ又はグラスに注いで顧客に再販する場合もある。このような方法で、小売店主はなお飲料を提供することが可能であり、元の飲料生産者は、販売に適したユニットの売上を今までどおり獲得している。しかしながら、手動での開封動作と注ぐ動作を含む現行のシステムは、時間のかかる注入時間、炭酸飲料中の炭酸の損失、開放システム内の衛生の難しさ、及び本明細書に記載される他の問題に悩まされている。従来のシステムでのこれらの及び他の問題を克服するために、改善されたシステム及び方法が必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態は、ベース部分と、分配すべき飲料を含む飲料容器を支持するように構成された架台部分とを含んでよい本体を含む飲料分配システムを対象とする。架台部分は、細長い空洞と、逆さにした飲料容器を収容するように構成された肩部とを含んでよい。飲料分配システムは、アダプタと、自動通気式タップとを更に含んでもよく、この場合、アダプタが飲料容器を自動通気式タップに結合するように構成されることで、飲料がタップを通じて分配されてよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、架台部分は、特定の傾斜角度で飲料容器を支持するように構成される。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約60度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、約0度~約60度であってもよい。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約40度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10~約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10度である。いくつかの実施形態では、ベース部分及び架台部分は、単一の部品として一体式に形成される。いくつかの実施形態では、架台部分はスロットを更に含み、アダプタはタブを更に含んでおり、タブとスロットは飲料容器を架台内で支持するために係合する。いくつかの実施形態では、システムは、自動通気式タップに結合されるように構成された空気管を含んでおり、それは、炭酸化の損失が低減されるように、分配すべき飲料の炭酸液体レベルよりも上で飲料容器に挿入されてよい。いくつかの実施形態では、飲料容器は、ボトルである。いくつかの実施形態では、アダプタは、第1の装填構成において直立位置にある飲料容器の開口部に結合され、第2の飲料分配構成において架台部分内に位置決めされるように逆さにされ得ることで、第2の飲料分配構成における飲料容器の開口部は逆さになる。
【0006】
いくつかの実施形態では、システムは、分配すべき第2の飲料を含む第2の飲料容器を支持するように構成された第2の架台部分と、第2のアダプタと、第2の自動通気式タップとを含み、第2のアダプタが、第2の飲料容器を第2の自動通気式タップに結合するように構成されることで、第2の飲料が第2のタップを通じて分配されてよい。いくつかの実施形態では、システムは、アダプタを飲料容器に封止するように構成されたボトルシールを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、アダプタは、飲料容器に結合される入口部分と、タップに結合される出口部分とを含み、入口部分と出口部分は、アダプタが流体のL型曲がり管として構成されるように互いに対して角度を成している。
【0008】
いくつかの実施形態は、ベース部分と、分配すべき飲料を含む飲料容器を支持するように構成された架台部分とを含む、飲料分配システムのための一体型の本体を対象としており、この場合ベース部分及び架台部分は、複数の一体型の本体を一緒に積み重ねることができるように本体の下に空洞が形成されるように形成されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、本体は、支持パッドと結合するように構成された、ベース部分の遠位端の周りの周辺リップを含み、それによって本体の下の空洞を閉鎖する。いくつかの実施形態では、本体は、平滑用支持パッドと結合するように構成された、ベース部分の遠位端の周りの周辺リップを含むことで、本体は比較的凹凸のある表面上で均衡を保つことができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、架台部分は、飲料容器に接続されたアダプタと係合するように構成された係合部材を含むことで、アダプタ及び飲料容器は架台部分内に固定されてよい。いくつかの実施形態では、架台部分は、特定の傾斜角度でアダプタに結合された飲料容器を支持するように構成されることで、飲料容器の一部が架台部分の内面と接触する。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約60度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、約0度~約60度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約40度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10~約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10度である。
【0011】
いくつかの実施形態では、本体は、ベース部分上に位置決めされた商標記載用の面を含む。いくつかの実施形態では、ベース部分及び架台部分は、単一の部品として一体式に形成される。
【0012】
いくつかの実施形態は、飲料ボトルを準備することと、ボトルの開口部をアダプタに結合することと、ボトルを逆さにし、それを本体の架台部分内に配置することにより、アダプタと架台部分が係合部分において結合され、架台部分は、細長い空洞と、逆さにしたボトルを収容するように構成された肩部分とを含むことと、飲料を分配することとを含む、飲料を分配するための方法を対象としている。いくつかの実施形態では、方法は、アダプタを自動通気式タップに結合することと、自動通気式タップを空気管に結合することと、管の遠位端が飲料ボトル内の液体レベルより上になるように開放した飲料ボトル内に空気管を配置することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
開示は、添付図面と共に以下の詳細な説明により容易に理解され得、その際、同様の参照番号は同様の構造的要素を示す。
【0014】
図1】一実施形態による飲料分配システムの組立体の斜視図である。
【0015】
図2】飲料容器を含む、図1に示される飲料分配システムの分解組立図で示した組立体の斜視図である。
【0016】
図3A】一実施形態に係る、セルフタッピング弁を備えたアダプタ及び飲料容器の分解組立図で示した組立体の斜視図である。
【0017】
図3B図3Aに示されるアダプタ、弁及び飲料容器の組み立て後の図である。
【0018】
図4図1に示されるような、セルフタッピング弁、アダプタ、飲料容器及び本体の断面図で示した組立体の斜視図である。
【0019】
図5】一実施形態による、セルフタッピング弁を備えたアダプタの分解組立図で示した組立体の斜視図である。
【0020】
図6A】一実施形態によるセルフタッピング弁の斜視図である。
【0021】
図6B図6Aに示されるセルフタッピング弁の分解組立図で示した組立体の斜視図である。
【0022】
図7】一実施形態による飲料分配システムの斜視図である。
【0023】
図8】一実施形態による飲料分配システムの機構の詳細な図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以降、添付図面に図示されるような本発明の実施例を参照して、本発明を詳細に説明する。「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an exemplary embodiment)」等の言及は、記載された実施例が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施例が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同一の実施例に言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施例に関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかにかかわりなく、他の実施例に関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0025】
上記で考察したように、飲料分配ユニットは、飲食店が施設設置型ドリンクサーバ飲料(on-site fountain beverage)を作成するための一般的な方法となっている。典型的には、これらのユニットは、それぞれが、シロップ及び液体を分配する液体源を含有する複数のバッグインボックス容器と、混合ユニットと、分配ユニットと、を含む。シロップは、バッグインボックス容器から混合ユニット内へポンプで送り込まれ、混合ユニットにおいて、液体と混合されて、その後、分配ユニットを通って分配される飲料を形成する。典型的には、ポンプによって、シロップが、バッグインボックス容器から混合ユニット内へ放出される。
【0026】
しかしながら、発展途上国及びピラミッド構造の市場では、飲料は、より大きな容量の包装されたボトル(例えば、1.25~2.25リットルのボトル)を通じて顧客に注がれ、提供される場合もある。このプロセスは、「分離と注入」と呼ばれることがある。以前の方法及びシステムには、飲料提供者がボトルを傾け、特定のタップを通じて注ぐ、又はボトルを加圧することによる手動での分離及び注入作業が含まれている。しかしながら、こういった方法での分配には、それに関連する問題が伴う。例えば、手動での注入は、操作者/買い物客にとって非効率的で面倒である。更に、飲料が炭酸飲料である場合、このような方法は、空気が飲料と接触すると、飲料が炭酸を失うようになるため、こういった方法は、飲料中の炭酸を減少させ易い。炭酸飲料の注入が滑らかでない場合、炭酸を更に放出され、それが注がれるグラスの中に泡が形成される場合もある。
【0027】
ボトルが垂直方向に逆さにされるシステムでは、このようなディスペンサでは、空気が飲料の中に急に流れ込み、飲料を押し出すため、炭酸化の損失はやはり問題となる。空気が飲料の中を勢いよく通過する間、飲料はその炭酸を失うため、消費者は気の抜けた飲料に対して不満を漏らすことになる。また、固定された垂直方向に逆にしたボトルのディスペンサには、こぼさずにボトルに接続するとういう独自の課題も伴う。他のシステムは過度に複雑である場合もあり、ディスペンサ弁を定期的に洗浄する難しさにもつながり、これは操作者/小売店主にとって骨の折れる仕事である。以前のシステム及び方法では、迅速なサービスが可能ではなく、迅速に注ぐためには操作者が分配中にボトルを押しつぶす必要が生じ、更には、このときボトルは、多くの場合は完全に空ではない。
【0028】
必要とされるのは、手頃な値段で、簡素で、効率的で、迅速に注ぐことができ、簡便かつ人間工学的なディスペンサが、発展途上国の市場において利用可能であるように、従来のシステムを改善する、改良された分離して注入する飲料分配システムである。本明細書に記載されるシステムの実施形態は、これらの問題のうちの1つ以上を解決し、こぼれる量を減少させ、圧力を加えないこと、及び改善された炭酸化の保持を可能にする。開示されるシステムは一般に、機能するための電力、又は外部の二酸化炭素源を必要としない。更に、開示されたシステムを介して、自分でできる(do-it-yourself)設備が実現され、訓練が全く必要とされないことが実現される。
【0029】
いくつかの実施形態では、飲料容器は、1杯分用のパッケージであってもよく、店員から消費者に提供される場合もある。他の実施形態では、飲料は、冷蔵システムを通して消費者に分配されてもよい。いくつかの実施形態では、システムは冷蔵されてもよく、飲料容器を再充填することと、弁の定期的な洗浄以外は、店員からの相互作用をほとんど必要としない、又は全く必要としない、統合された店頭販売(「POS」)決済システムを含んでもよい。
【0030】
これらの及び他の実施形態を図面を参照しながら以下で論じる。しかし、当業者であれば、これら図面に関して本明細書で提供する詳細な説明は、単に説明目的のみであり、限定すると解釈すべきではないことを理解するであろう。
【0031】
図1及び図2を参照すると、飲料分配システム10は、本体100を含んでよく、本体は、ベース部分108と、分配すべき飲料を含む飲料容器400(ボトルなど)を支持するように構成された架台部分102とを含んでよい。架台部分102は、細長い空洞114と、逆さにした飲料容器400(例えば、飲料ボトル)を収容するように構成された肩部112とを含んでよい。本体100は、プラスチック本体として構成されてもよく、このことは、例えば発展途上国及び新興国の市場でのロードサイドスタンドでの使用において、持ち運び可能な、丈夫な設備を有利に可能にする。
【0032】
いくつかの実施形態では、飲料分配システム10は、アダプタ300と、自動通気式タップ200とを含む。示されるように、アダプタ300は、飲料容器400を自動通気式タップ200に結合するように構成されることで、飲料はタップ200を通じて分配されてよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、架台部分102は、特定の傾斜角度で飲料容器400を支持するように構成される。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約60度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、約0度~約60度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度~約40度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10~約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約30度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約20度である。いくつかの実施形態では、傾斜角度は、垂直軸に対して約10度である。角度の傾斜は、ディスペンサ10を通る良好な流れを実現し、また飲料容器400を完全に垂直方向に逆さにする必要がないという点において、操作者による人間工学的操作を改善する。加えて、角度付きの飲料の分配角度は、システム10の垂直の設置面積も縮小させる。いくつかの実施形態では、ベース部分108及び架台部分102は、単一の部品として一体式に形成される(例えば、単一の形態から成型されるか、又は単一の形態から打ち抜かれる)。
【0034】
いくつかの実施形態では、架台部分108はスロット104を更に含み、アダプタ300はタブ302を更に含み、タブ302とスロット104は、飲料容器400を架台108の中で支持するために係合する。他の実施形態では、飲料が飲料容器400から分配され得るように、クリップ又はスナップ嵌めなどの他の係合部材が、アダプタ300を本体100内で支持し、整列させるために設けられる場合もある。いくつかの実施形態では、ロック機構116がスロット104の近くに配設される。図8に最も良く示されるように、ロック機構116は、アダプタ300及び対応する飲料容器400が、ひとたび取り付けられると、架台108から取り外されるのを防ぐように設計されている。いくつかの実施形態では、ロック機構116は、アダプタ300の頂部で回転し、取り付けられた後のアダプタ300の移動を妨害するように構成されたレバーを備えてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、システムは、自動通気式タップ200に結合されるように構成された空気管202を含んでおり、それは、炭酸化の損失が低減されるように、分配すべき飲料の炭酸液体レベルよりも上で飲料容器400内に挿入されてよい。有利には、この点に関して、タップ200の自動通気作用が、空気管202と相互に作用して、飲料容器400内の液体との混合から空気をバイパスする。更に、空気管202は、液体レベルより上の圧力を標準化することを可能にし、これにより、タップ200を通る液体の速い流れが可能であり、飲料は、注がれる際、「とくとくと音をたてて」、炭酸飲料中の更なる炭酸化の損失をもたらすことはない。いくつかの実施形態では、自動通気式タップ200は、飲料容器400の内部の空気が、いかなる飲料も自動通気式タップ200から放出される前に放出されることを可能にする。この点に関して、炭酸飲料を収容する飲料容器400の内部の比較的高い圧力の二酸化炭素が一掃され、結果として自動通気式タップ400からの飲料の層流がより良好になる。これにより、特に炭酸飲料の場合、カップに分配する際の望ましくない発泡が抑えられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、飲料容器は、ボトルである。いくつかの実施形態では、アダプタ300は、第1の装填構成において直立位置にある飲料容器400の開口部に結合され、第2の飲料分配構成において架台部分102内に位置決めされるように逆さにされ得ることで、第2の飲料分配構成における飲料容器の開口部は、例えば垂直から特定の角度で逆さになる。
【0037】
いくつかの実施形態では、飲料容器400は、例えば、ソフトドリンクのPETボトルなどの、販売に適したボトルであってもよい。いくつかの実施形態では、操作者は、飲料容器400をアダプタ300に結合するために、飲料容器400上のキャップを取り外すことができる。いくつかの実施形態では、システム10は、代わりに、例えばアダプタ300内の穿刺デバイスを通して飲料容器を穿刺する場合もある。
【0038】
図2に示されるように、例えば、いくつかの実施形態では、システムは、分配すべき第2の飲料を含む第2の飲料容器400を支持するように構成された第2の架台部分102を含む。いくつかの実施形態では、システム10は、上述の第1の分配構成要素を正確に模倣する、対応する第2の自動通気式タップ200を有する第2のアダプタ300を含む。これにより、システム10の構成を変更することなく、複数の異なる飲料を分配することが可能になり得る。いくつかの実施形態では、同一の飲料が、架台部分102内から分配されるように構成されてもよい、又は異なる飲料が分配されるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のタップ200及びアダプタ300は、例えば、カウンターの背後で飲料容器400に接続されてもよく、顧客が特定の飲料を飲みたいと思ったとき、アダプタ300を介してタップ200に結合された飲料容器を手に取り、架台部分102内に特定の角度で逆さに配置し、カップ又はグラス内に分配することができる。
【0039】
図2及び図3Aに示すように、例えば、いくつかの実施形態では、各アダプタ300は、飲料容器400に結合された入口部分306と、タップ200に結合された出口部分308とを含む。いくつかの実施形態では、入口部分306及び出口部分308は、アダプタ300が流体のL型曲がり管として構成されるように互いに対して角度を成している。入口部分306及び出口部分308は、本体100及びタップ200とそれぞれ接続するためのフランジ又は他の表面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、システム10は、良好な封止を保証し、システム10が使用中のときに入口部分における漏れを最小限に抑えるためにアダプタ300と飲料容器400との間に構成され得る、例えばボトルシールなどのシール304を更に含む。シール304は、例えば、シリコーンシール又はo-リングであってもよい。同様に、出口部分308も、同様のシール(図示せず)を含んでもよい。
【0040】
図3A及び図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、タップ200は、例えば出口部分308においてアダプタ300に接続される結合部分204を含む。タップ200、アダプタ300及び飲料容器400が一緒に結合されたとき、システムは、有害なものの侵入を回避し、炭酸化が大気に対して通気されていないときの炭酸化の損失を最小限に抑える閉システムである。いくつかの実施形態では、入口部分308は、様々な飲料容器400、例えば、異なるボトル開口部、ねじ寸法又は同様のものなどに適合するように調節可能であり得るように変えることが可能であってよい。いくつかの実施形態では、入口部分308は、挿入物を受け入れてもよい、又は飲料容器のねじ山の変動を考慮するために可撓性の部分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ300は、クイックコネクト型流体接続、又は他の好適な流体密封であってもよい。
【0041】
図3A及び図3Bに示されるように、使用中、操作者は飲料容器400をアダプタ300に結合することができ、アダプタ300はタップ200に結合されてよい。タップ200が閉鎖位置にある状態で、この組立体全体を単純にひっくり返し、本体100の架台部分102内に配置することができる。ひとたび架台部分102内に置かれると、飲料容器400内の飲料は、タップ200を通じて分配されてよい。
【0042】
図3A図3B及び図4に示されるように、空気管202がタップ200に結合されてよく、これは標準的なタップであってよい。いくつかの実施形態では、空気管202の長さは、可変であってもよい、又は、操作者が飲料容器400のサイズに従って適切にサイズになるように切断する場合もある。いくつかの実施形態では、タップ200は、タップ200がオンであるとき、例えば飲料を注ぐために使用中であるとき、空気が妨げられずにボトルに戻るように流れることを可能にする分割出口を含む。これは、例えばボトルなどの飲料容器400の内部の空気圧を軽減し、その結果、たとえボトルがアダプタ300に対して封止されていても速い流量を維持することができる。有利には、自動通気式タップ200によって、流れは「とくとくと音をたてない」ようになり、このことは、カップ又はグラスを満たす際のこぼれる量を低下させる。いくつかの実施形態では、通気孔がタップ200内に成形される。この点に関して、いくつかの実施形態では二次的な通気は必要とされない。いくつかの実施形態では、タップ200は、ポリプロピレン(PP)差し口(又は他の食品グレード材料)を有する食品グレードのポリエチレンで作製される。いくつかの実施形態では、タップ200は、使用中の有用性をもたらす既製品/標準的ユニットとして利用することもできる。
【0043】
図面に示されるように、アダプタ300は、タップ200を飲料容器400に結合することができる。いくつかの実施形態では、タップ200は、飲料容器400と異なるねじサイズ又はパターンを含む場合もあり、アダプタ300は、異なるねじサイズを一緒に結合するために使用されてもよい。図4に示されるように、例えば、空気管202は、アダプタ300の中をとおり、飲料容器400の中に延出してよい。示されるように、アダプタ300は、入口部分306及び出口部分308を含んでもよく、これらを通じて飲料が通過し、空気管202が通ることができる。アダプタ300は、フランジ312及び310を含んでもよく、これらのフランジは、本体100の表面に位置合わせされてよい。いくつかの実施形態では、フランジ312は、架台部分102の表面と係合し、フランジ310は、本体100の前面に係合して、タップ200、アダプタ300及び本体100内の飲料容器400をなおいっそう支持する場合もある。
【0044】
いくつかの実施形態は、上述のように、ベース部分108と、架台部分102とを含む、飲料分配システム10のための一体型本体100を対象とする。いくつかの実施形態では、架台部分102は、特定の角度で上向きに延在し、空洞114を含む。いくつかの実施形態では、空洞114は、飲料容器400が空洞114の一部分に載ることを可能にするように、支持体として構成される。いくつかの実施形態では、架台部分102は、空洞114の下方に配設された肩部112を更に含み、この肩部112は、炭酸ソフトドリンクの1.25リットルから2.5リットルボトルの頂部など、飲料容器400の湾曲した表面を支持するために湾曲面であってよい。有利には、肩部112及び空洞114は、特定の範囲のサイズ及び形状の飲料容器400を収容し得るようにサイズが決められてよい。いくつかの実施形態では、肩部112又は空洞114は、分配中に飲料容器400が架台部分102内にしっかりと保持され得るようにパッド又はコーティングを含んでもよい。記載される構成によって、システム10が安定した卓上ユニットであるように、重心のバランス及び操作上の取り扱いが最適化される。
【0045】
いくつかの実施形態では、ベース部分108及び架台部分108は、複数の本体100を互いに積み重ねることができるように、本体100の下に空洞が形成されるように単一部品として一体式に形成されてもよい。このことは有利には、輸送の複雑さを低減させ、コストを抑え、また包装廃棄物を削減することによって更に環境に優しくなる。いくつかの実施形態では、本体100は、ベース部分100の遠位端の周りに(例えば、積み重ねるための内側の空洞の周りに)周辺リップ110を含む。いくつかの実施形態では、周辺リップ110は、支持パッド106と結合し、それによって本体の下の空洞を閉鎖するように構成される。いくつかの実施形態では、支持パッドは、本体が比較的凹凸のある表面上で均衡を保つことができるように平滑用支持パッドであってもよい。いくつかの実施形態では、支持パッド106は、内部の積み重ね用の空洞を覆わない場合もあり、代わりにリップ110の一部分の周りを単にくるむだけの場合もある。いくつかの実施形態では、パッド106は、例えば締まり嵌め、スナップ嵌め、接着剤又は同様のものなどでリップ110に係止されてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、支持パッド106は、リップ110の外面から直角を成して離れるように延びる取り付けフランジ118を含むように更に構成されてもよい。図7に最もよく示されるように、取り付けフランジ118は、例えばテーブル頂部などの表面への本体100の安全な取り付けを可能にするように構成されてよい。いくつかの実施形態では、取り付けフランジ118は、取り外し可能に表面に取り付けられるように設計された1つ以上の吸引カップを含む場合もある。他の実施形態では、取り付けフランジ118は、取り付けフランジ118を表面に取り付けるために使用され得るねじ又はボルトなどの締結具を受け入れるように構成された貫通孔及びスロットを含んでもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、架台部分102は、タブ302などのアダプタ300上の機構と係合するように構成されたスロット104などの係合部材を含む。いくつかの実施形態では、スロット104は、架台部分102に接するアダプタ300及びタブ302の上に位置決めされてよい。いくつかの実施形態では、他の係合部材が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、本体100は、ベース部分上に位置決めされた商標記載用の面を含む。
【0048】
一実施形態では、代替のタップ500がアダプタ300に結合する。図5に示されるように、例えば、タップ500は、下端部に結合されたシール504を有するハンドル502を含んでおり、下端部は本体506に挿入されてよい。示されるように、シール504は、特に炭酸飲料の場合に、飲料と周囲空気の循環の隔離を改善する、水平方向と垂直方向両方向のシーリング(例えば、周方向のシーリング要素と垂直方向のシーリング要素とを有する)を含む。更に、垂直方向と水平方向のシーリングを有するシール504の使用は、タップ500の端部での飲料漏出のリスクを減少させる。図面に示されるように、タップ500は、タップの内部チャネルを隔てるように構成されたセパレータ508を含んでもよく、これにより、飲料と周囲空気の両方の適切な流れがタップを通じて存在し得る。
【0049】
更に図5に示されるように、キャップ510が、タップ500の出口512に結合され、タップ500を外部の周囲空気に対して効果的に閉鎖してもよい。キャップ510は、飲料容器400のキャップであってもよく、これは分配前に飲料容器400から取り外される。この点において、操作者又は顧客が長時間にわたって飲料を分配しない場合、長時間にわたって炭酸化の損失を最小限に抑えることになる。いくつかの実施形態では、出口512は、例えば、異なるボトル開口部、ねじのサイズ又は同様のものなどの、様々な飲料容器400又はキャップ510に適合するように調節可能であってもよい。いくつかの実施形態では、出口512は、インサート又は外側のねじ山の上張りを受け入れることができる、又はキャップ510のねじ山の変動を考慮するための可撓性の部分を含んでもよい。
【0050】
図6A及び図6Bを参照すると、代替のタップ600が、先の実施形態のようにアダプタ300に結合してよい。示されるように、タップ600は、下端部に結合されたシール604を有するハンドル602を含んでおり、下端部は本体606に挿入されてよい。示されるように、シール604は、特に炭酸飲料の場合に、飲料と周囲空気の循環の隔離を改善する、前述のような流体チャネルと空気チャネル両方のためのシールを含む。更に、タップ600は、弁604が本体606内のその座部に対して付勢され得るように、ブロック614を下方に付勢するバネ616を含んでもよい。弁座への圧縮力を提供するバネ616の使用は、タップ600の端部での飲料の漏出のリスクを減少させる。図面に示されるように、タップ600は、タップの内部チャネルを隔てるように構成されたセパレータ608を含んでもよく、これにより、飲料と周囲空気の両方の適切な流れがタップを通じて存在し得る。図5に示されるものと同様に、キャップが、タップ600の出口612に結合され、タップ600を外部の周囲空気に対して効果的に閉鎖してもよい。
【0051】
いくつかの実施形態は、飲料ボトルを準備することと、ボトルの開口部をアダプタに結合することと、ボトルを逆さにし、それを本体の架台部分内に配置することにより、アダプタと架台部分が係合部分において結合され、架台部分は、細長い空洞と、逆さにしたボトルを収容するように構成された肩部分とを含むことと、飲料を分配することとを含む、飲料を分配するための方法を対象としている。いくつかの実施形態では、方法は、アダプタを自動通気式タップに結合することと、自動通気式タップを空気管に結合することと、管の遠位端が飲料ボトル内の液体レベルより上になるように開放した飲料ボトル内に空気管を配置することとを含む。
【0052】
上記で考察したように、いくつかの実施形態では、飲料容器は、1杯分用のパッケージであってもよく、店員又はレストランの接客係から消費者に提供される場合もある。他の実施形態では、カートリッジは、自動販売機を介して、消費者に分配されてもよく、又は在庫用に保管されてもよい。いくつかの実施形態では、自動販売機は、冷蔵であってもよく、店員からの対話をほとんど必要としないか又は全く必要としない、カートリッジを分配すると考えられる一体化型販売時点情報管理(「POS」)支払いシステムを備えてもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、システムは、消費者ではなく店員によって完全に操作されてもよい。
【0054】
本明細書に記載された特定の実施形態の前述の記載は、図示及び説明の目的のために提示されている。これらの例示的な実施形態は、網羅的であると意図されたものでも、あるいは開示された正確な形態に実施形態を限定するように意図されたものでもない。記載された全ての特定の詳細が、記載された実施形態を実践するために必要とされるわけではない。
【0055】
上述の教示の観点から多くの変更形態及び変形形態が可能であること、及び当該技術分野の範囲内の知識を適用することにより、過度の実証をすることなく、本発明の全般的な概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を種々の用途に容易に修正及び/又は適応させ得ることが、当業者に明らかとなるであろう。このような適応及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。
【0056】
「発明を実施するための最良の形態」の節は、「特許請求の範囲」を解釈するために使用されることを意図している。「発明の概要」及び「要約書」の節は、(複数の)発明者により想到されるように、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を記載し得、したがって、本発明及び特許請求の範囲を限定することを意図されるものではない。
【0057】
特定の機能の実施及びそれらの関係を例示する機能的ビルディングブロックの助けにより、本発明を上で説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
【0058】
本明細書で使用された表現法又は用語法は、本明細書の用語法又は表現法が当業者により解釈されるように、説明の目的のためであって限定を意図するものではない。
【0059】
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれかによっても制限されるべきではないが、特許請求の範囲及びこれらの等価物に従って定義されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8