(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
A61B 3/02 20060101AFI20230417BHJP
【FI】
A61B3/02
(21)【出願番号】P 2019520128
(86)(22)【出願日】2017-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2017011048
(87)【国際公開番号】W WO2018070736
(87)【国際公開日】2018-04-19
【審査請求日】2019-06-11
【審判番号】
【審判請求日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】10-2016-0131376
(32)【優先日】2016-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0127591
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512250119
【氏名又は名称】サムスン ライフ パブリック ウェルフェア ファウンデーション
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】セ・ウン・カン
【合議体】
【審判長】樋口 宗彦
【審判官】福島 浩司
【審判官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0235291(US,A1)
【文献】特許第3320060(JP,B2)
【文献】特許第5436712(JP,B1)
【文献】米国特許第08047652(US,B1)
【文献】国際公開第2014/024700(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC A61B3/00-3/12, 3/13-3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者インタラクションに基づいて変視症を判定する変視症判定装置の処理方法として、
上記変視症判定装置のディスプレー部により、使用者に対して格子形態の検査表紙をディスプレーする段階;
上記変視症判定装置の使用者入力受信部により、上記にディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階;
上記変視症判定装置の点の間隔調整部により、上記に受信された使用者表示入力に基づいて表示された上記の少なくとも一つの変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔を上記の使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整しながらディスプレーする段階;
上記変視症判定装置の検査情報獲得部により、上記変視症が認知されないことであると上記の使用者によって選択されると、上記の少なくとも一つの変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得し、上記に表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で上記の使用者によって
他の異なる変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると、上記変視症が認知されないと上記使用者によって選択された上記少なくとも一つの変視症領域内の間隔が調整された上記複数個の点をディスプレーしたままの状態で、
上記他の異なる変視症領域に対して以前の段階を繰り返し遂行し、上記変視症判定装置の変視症判断部により、上記の検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないことであれば上記に獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて上記の使用者の変視症を判定する段階を含むことを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項2】
請求項1において、
上記の検査表紙は多角形または円形の格子(grid)であり、
上記変視症判定装置の使用者入力部を通じて上記の検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力が受信されるし上記の使用者表示入力は閉曲線(closed line)を形成するようにすることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項3】
請求項1において、
格子形態の上記の検査表紙には上記使用者の視野角に対して所定のサイズの中心点が表示されるのを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項4】
請求項2において、
上記の検査表紙は白色背景に黒色格子でディスプレーされるか黒色背景に白色格子でディスプレーされることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項5】
請求項1において、
上記使用者の変視症程度は上記に獲得された点の間隔値及び面積値の乗算結果値によって判定されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項6】
請求項5において、
上記使用者の変視症程度は測定基準値で上記の乗算結果値を減算した値によって判定されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項7】
請求項1において、
上記使用者の変視症程度は格子形態の上記検査表紙で各々の線の間の間隔と対比した上記で獲得された点の間隔の比率値と上記で獲得された面積値の乗算結果値によって判定されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項8】
使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置で、
使用者に対して格子形態の検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部;
上記のディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部;
上記の使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて表示された上記の少なくとも一つの変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔を上記の使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整するための点の間隔調整部;
上記の変視症が認知されないことであると上記使用者によって選択されると、上記の少なくとも一つの変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部;
上記に表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で上記の使用者によって
他の異なる変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると、上記変視症が認知されないと上記使用者によって選択された上記少なくとも一つの変視症領域内の間隔が調整された上記複数個の点をディスプレーしたままの状態で、
上記他の異なる変視症領域に対して以前の段階を繰り返し遂行し、上記検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないことであれば上記の検査情報獲得部によって獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて上記使用者の変視症を判定する変視症判断部を含むことを特徴とする使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置。
【請求項9】
使用者インタラクションに基づいて変視症を判定する変視症判定装置の処理方法で、
上記変視症判定装置のディスプレー部により、使用者に対して格子形態の検査表紙をディスプレーする段階;
上記変視症判定装置の使用者入力受信部により、上記にディスプレーされた検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階;
上記ディスプレー部により、上記に受信された使用者表示入力に基づいて上記検査表紙の変視症領域を区域(zone)別にディスプレーする段階;
上記使用者入力受信部により、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されない時まで使用者から上記領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力を受信する段階;
上記変視症判定装置の検査情報獲得部により、上記の変視症が認知されないことであると上記の使用者によって選択される時、上記領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び上記変視症領域の面積値を獲得する段階;
上記使用者入力受信部及び検査情報獲得部により、上記の第1区域以外の他の区域に対しても使用者調整入力を受信し、各区域別の変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を各々獲得する段階;及び
上記ディスプレー部により、上記点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙をディスプレーし、上記の使用者によって
他の異なる変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると、上記変視症が認知されないと上記使用者によって選択された上記領域内の間隔が調整された上記複数個の点をディスプレーしたままの状態で、
上記他の異なる変視症領域に対して以前の段階を繰り返し遂行し、上記変視症判定装置の変視症判断部により、変視症領域が存在しないことであれば上記で獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて上記使用者の変視症を判定する段階を含むことを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項10】
請求項9において、
上記の検査表紙では中心点を基準に相違するサイズの同心円形態の複数個の区域が存在し、上記区域各々を表す同心円は上記中心点から上記の使用者の視野角に対応する直径を持つことを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項11】
請求項9において、
上記で受信された使用者調整入力に基づいて上記複数個の点の間隔が伸びたり狭くなり、上記使用者によって上記領域内の変視症非存在時点の選択によって上記複数個の点の間隔が固定され、上記変視症領域の面積値及び上記変視症非存在時点での上記の複数個の点の間隔値が獲得されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項12】
請求項11において、
上記の第1区域に含まれた変視症領域に対して上記の使用者によって選択される時点での固定間隔の複数個の点が第2区域に含まれた変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点とともにディスプレーされた状態で上記で受信された使用者調整入力に基づいて上記の第2区域に含まれた変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなり、上記の使用者によって上記の第2区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって上記の第2区域内の複数個の点の間隔が固定され上記第2区域内の変視症領域の面積値及び上記の変視症非存在時点での上記第2区域内の複数個の点の間隔値が獲得されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項13】
請求項12において、
上記第1区域内の固定間隔の複数個の点及び上記第2区域内の固定間隔の複数個の点が第3区域に含まれた変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点とともにディスプレーされた状態で上記で受信された使用者調整入力に基づいて上記の第3区域に含まれた変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなり上記使用者によって上記第3区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって上記第3区域内の複数個の点の間隔が固定され、上記第3区域内の変視症領域の面積値及び上記の変視症非存在時点での上記第3区域内の複数個の点の間隔値が獲得されるのを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項14】
請求項13において、
上記各々の区域別で固定された間隔の複数個の点が含まれた検査表紙全体をディスプレーし、上記検査表紙内で変視症が認知される領域がこれ以上存在しないことであれば上記各々の区域別獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて上記の使用者の変視症程度を判定することを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項15】
請求項14において、
上記の使用者に対する変視症検査以前の最初の検査表紙に含まれた実線の全体長さと上記各々の区域別点の間隔の総合との差異に基づいて上記使用者の変視症程度が判定されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項16】
請求項15において、
上記各々の区域別で相違する加重値が適用されて点の間隔の総合が補正され、上記検査表紙の中心部に近い区域ほど加重値が高く付与されることを特徴とする変視症判定装置の処理方法。
【請求項17】
使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置で、
使用者に対して格子形態の検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部;
上記のディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部;
上記の使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて上記検査表紙の変視症領域が上記ディスプレー部を通じて区域(zone)別にディスプレーされ、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されないことで上記使用者によって選択される時まで上記領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力が上記の使用者入力受信部を通じて受信され、上記変視症が認知されないことで上記使用者によって選択される時、上記領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び上記の変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部;
上記第1区域以外の他の区域に対しても使用者調整入力が受信され、各区域別の変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値が各々獲得され、上記の点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙は上記ディスプレー部を通じてディスプレーされ、
上記使用者によって変視症が認知される
他の異なる変視症領域が依然として存在することで使用者入力受信部を通じて受信されると、上記変視症が認知されないと上記使用者によって選択された上記領域内の間隔が調整された上記複数個の点をディスプレーしたままの状態で、上記各々の区域別の
上記他の異なる変視症領域内の格子をなす点線の複数個の点の間隔調整が繰り返し遂行され、変視症がこれ以上認知されないと変視症領域の面積及び上記で獲得された点の間隔値を基づいて区域別加重値を反映して変視症を定量的に判定する変視症判断部を含むことを特徴とする使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置。
【請求項18】
請求項1または請求項9の中でいずれの一つの項の方法を具現するためのプログラムが記録されたコンピュータで判読可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は使用者インタラクションに基づいた変視症(metamorphopsia)判定方法及びその装置に関することで、もっと詳しくは検査表紙について入力された使用者入力による変視症領域の面積に基礎して変視症の程度を分類して表すための変視症判定方法及びその装置に関することである。
【背景技術】
【0002】
変視症(metamorphopsia)は物体が歪んだり変更されて見える状態を言う。即ち、直線の格子模様が波の形のように曲がって見えたりしわになって歪曲される症状を言う。
【0003】
変視症は黄斑変性や中心性漿液性脈絡網膜症だけではなく網膜前膜黄斑円孔等黄斑部網脈絡膜の否定表面生じる疾患によって起こることができる。つまり、カメラのフィルム役割をする即ち、像が結ばれる役割をする目の構造が網膜で、この中で中心視の機能の90%以上を担当する黄斑部に異常が生じる場合変視症が誘発されることができる。一部の疾患では、変視症の程度が、視力よりも生活の質指標(Quality of Life、QOL)ともっと深い関係がある。
【0004】
既存の変視症測定指標ではアムスラーグリッドがしばしば活用されてきた。一定の間隔の碁盤縞を病変がある目で観察すると、黄斑部に異常がある場合前述の症状(例えば、縞が歪んで見えたり隠されて見える等の変視症症状)が生じることができる。但し、このような既存のアムスラーグリッドを利用した変視症測定はアムスラーグリッドの線の間隔が予め固定的に決定されてあり患者は自分が変視症があると知ることができますがその発病の程度を定量化することができない問題点が存在してきた。一方、既存の変視症測定指標の一つとして、M-CHART(Metamorphopsia chart)が活用されてきた.視野角0.2度から2.0度まで点の間隔が徐々に広がる(例えば、0.1度間隔)形のもので一般的には総19個の点線で構成されてある。変視症がある場合点の間隔が徐々と広がるとある瞬間点線が曲がって見えなくなりその直前の視野角がM-scoreで評価される。M-CHARTを通じて変視症の程度の定量的な評価がある程度可能であるが、中心部の変視症程度だけを測定することになり中心を外した外側視野の変視症の発生範囲を反映できない問題点が依然として存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法及びその装置の一例を提供するためであり、本発明の一つの実施例による方法及びその装置を利用すると使用者に検査表紙ディスプレーし、ディスプレーされた検査表紙で歪曲されたことで認識された部分について使用者から入力を受信し、受信された入力によって選択された歪曲面積に基礎して使用者の変視症程度を正確に判定することができる。
【0006】
また、本発明の他の実施例によると、使用者に対して検査表紙をディスプレーし、使用者から検査表紙に対する区域別応答(例えば、変視症が認知される領域の面積値及びその領域内で変視症をこれ以上認知することができないときの点の間隔値等)を受信し、受信された応答に基づいて使用者の変視症の範囲とその程度を正確に判定することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの実施例として使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法及びその装置が提供することができる。
【0008】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は使用者について検査表紙をディスプレーする段階、ディスプレーされた検査表紙について少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階、受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整しながらディスプレーする段階、変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得し表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域がまだ存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行して検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないと獲得された点の間隔及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する段階を含むことができる。
【0009】
本発明の一つの実施例による検査表紙は多角形または円形の格子(grid)であり、変視症判定装置の使用者入力部を通じて検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力が受信され、使用者表示入力は検査表紙上で閉曲線(closed line)を形成するようにすることができる。
【0010】
格子形態の検査表紙では使用者の視野角に対して所定の大きさの中心点が表示されることができる。
【0011】
検査表紙は白色の背景に黒色格子でディスプレーされるか黒色背景に白色格子でディスプレーされることができる。
【0012】
使用者の変視症程度は獲得された点の間隔値及び面積値の乗算結果値によって判定されるか、測定基準値から乗算結果値を減算した値によって判定されるか、格子形の検査表紙から各々の線の間隔対比獲得された点の間隔の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によって判定することができる。言い換えれば、結果値を算定する方式は様々である。例えば、(i)点の間隔値、面積値等を乗じて得た数値そのままを直接結果値として利用できたり、(ii)点の間隔値、面積値等を乗じた値を基準となる値(例えば、100)から引いて獲得された値を結果値として変視症判定に利用することができる。また、(iii)一定の基準によって段階(grade)をあらかじめ定め、結果値をこのように予め定められた段階範囲に対応されるように表して変視症を判定に利用することができる。例えば、結果値が0超過10以下の場合grade 1で分類され、11以上20以下であれ grade 2、...等で分類されるように段階範囲をあらかじめ設定しておいて、点の間隔値と面積値を乗じた結果値が属する段階で結果を表して変視症程度を判定することができる。また、(iv)点の間隔値、面積値を最初から段階化して区分表現し、結果値を表すことができる。例えば、点の間隔値は1~14段階に区分し面積値はA~Nまで14段階に区分した後結果値を2B、5F、14D等で表すことができる。そして、前述した様々な組み合わせの例も段階(grade)で区分して表現することもできる。また、(v)格子形の検査表紙で各々の線の間隔対比獲得された点の間隔の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によってい変視症の判定することができる。また、(vi)前述した例で、点の間隔値、面積値に対して予め設定されてあるzoneによって中心部に近づくなると各々の値(例えば、点の間隔値、面積値等)に予め設定されてある加重値を付与して結果値を獲得することもできる。
【0013】
また、本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置は使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部、ディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部、使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整するための調整部、変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部、表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階等を繰り返し遂行し、検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しなければ検査情報獲得部によって獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する変視症判断部を含むことができる。
【0014】
また、本発明の他の実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は使用者に対して検査表紙をディスプレーする段階、ディスプレーされた検査表紙に少なくとも一つ以上の変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階、受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙の変視症領域を区域(zone)別でディスプレーする段階、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されないことで使用者により選択されるまでの領域内の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力を受信する段階、変視症が認知されないことで使用者によって選択される時、領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得する段階、第1区域以外の他の区域についても使用者調整入力を受信し、各区域別の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を各々獲得する段階及び点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙をディスプレーし、使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階は繰り返し遂行し、変視症がこれ以上認知されないと獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて区域別加重値を反映して定量的に変視症を判定する段階を含むことができる。本発明の一つの実施例による検査表紙では中心点を基準に異なるサイズの同心円形の複数個の区域が存在し区域各々を表す同心円は中心点から使用者の視野角に対応する直径を持つことができる。
【0015】
また、本発明の一つの実施例によると使用者は使用者調整入力によって複数個の点の間隔を伸びたり狭くなるようにすることができるし、使用者によって領域内の変視症の非存在時点(例えば、使用者が与えられた領域内で変視症が存在しないことで判断した時点)の選択(例えば、ボタンまたはアイコンのクリック等)によって複数個の点の間隔が固定され変視症が認知される領域の面積値及び変視症の非存在時点での複数個の点の間隔値が獲得されることができる。
【0016】
本発明の一つの実施例によると第1区域に含まれた変視症が認知される領域について使用者によって選択された時点での固定間隔の複数個の点が2区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で受信された使用者調整入力に基づいて第2区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなったりし使用者による第2区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第2区域内の複数個の点の間隔が固定され第2区域内の変視症が認知される領域の面積値及び変視症非存在時点での第2区域内の複数個の点の間隔値が獲得されることができる。
【0017】
また、本発明の一つの実施例によると第1区域内の固定間隔の複数個の点及び第2区域内の固定間隔の複数個の点が第3区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で受信された使用者調整入力に基づいて第3区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなるし使用者による第3区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第3区域内の複数個の点の間隔が固定され第3区域内の変視症が認知される領域の面積値及び変視症非存在時点での第3区域内の複数個の点の間隔値の獲得することができる。
【0018】
また、本発明の一つの実施例によると各々の変視症領域の区域別で使用者調整入力によって変視症が認知されない時点まで点の間隔を調整した複数個の点が含まれた検査表紙全体をディスプレーし検査表紙内で変視症が認知される領域がこれ以上存在しなければ区域別変視症領域の面積値及び点の間隔に基づいて使用者の変視症程度が判定することができる。
【0019】
本発明の一つの実施例によると使用者に対する変視症検査以前の最初の検査表紙に含まれた実線の全体の長さから各々区域別点の間隔の総合の差異に基づいて使用者の変視症程度が判定することができる。
【0020】
また、本発明の一つの実施例によると各々の区域別に加重値が相違と適用され点の間隔の総合が補正され、検査表紙の中心部に近いほど加重値が高く付与されることができる。
【0021】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置は使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部、ディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部、使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙で変視症が認知された領域がディスプレー部を通じて区域(zone)別にディスプレーされ、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症が認知された領域について使用者によって変視症が認知されないくらい領域内の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力が使用者入力受信部を通じて受信され変視症が認知されないことで使用者によって選択されると時領域内の複数個の点の間隔値及び該当領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部、第1区域以外の他の区域についても使用者調整入力が受信され各区域別の複数個の点の間隔値及び変視症が認知された領域の面積値が各々獲得され点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙はディスプレー部を通じてディスプレーされ使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力受信部を通じて受信されると変視症領域表示の追加と各々の区域別領域内の複数個の点の間隔調整が繰り返し遂行されることができる。変視症がこれ以上認知されない時点で区域別変視症領域の面積値及び点の間隔値に基づいて区域別加重値を反映した変視症の範囲と程度(例えば、段階または代表値)を判定するための変視症判断部を含むことができる。
【0022】
一方、本発明の一つの実施例として前述した方法をコンピュータから実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる記録媒体が提供することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法及びその装置を利用すると中心視野での検査表紙の曲がる程度を検査するだけではなく周辺視まで検査することができる。言い換えれば患者の視野全体に対する変視症程度を検査できるし、このような検査は患者の選択に基づいて遂行できる点で患者の状態がより積極的に反映された検査を遂行することができる。患者が直接グリード上で視野歪曲が発生された領域を描きながら表示患者より歪曲が発生されたことで認知された領域(例えば、変形視時の領域)の面積及び点間の間隔値によって変形視程度を患者の視野全体について検査したりその程度を数値化して測定すくことができる点で定量的評価が可能である。
【0024】
また、本発明の一つの実施例によると黄斑部以上がある患者に生活の質において重要な変視症の発生範囲及び発生程度を定量的に評価することができる。言い換えれば本発明の一つの実施例による方法及び装置を利用すると変視症の発生範囲とその程度(例えば、疾患の進行水準等)を同時に評価して判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた点の間隔及び面積を利用して変視症判定する方法を表す手順図である。
【
図2】本発明の一つの実施例による検査表紙の一つの例である。
【
図3】本発明の一つの実施例によって使用者から変視症が発生されてあると認知され検査表紙上に表示され領域を表す。
【
図4】本発明の一つの実施例によって使用者の選択によって点の間隔が調整された領域をすべて含む検査表紙を表す。
【
図5】本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置のブロック図である。
【
図6】本発明の他の実施例による使用者インタラクションに基づいて区域別の点の間隔及び面積を利用して変視症判定する方法を表す手順図である。
【
図7】本発明の一つの実施例による検査表紙の少なくとも一つの区域(zone)を表す。
【
図8】本発明の一つの実施例によって変視症があることと表示された領域の区域別区分を表す。
【
図9】本発明の一つの実施例による区域別中心区域(第1区域)で変視症が認知される領域を表す。
【
図10】本発明の一つの実施例によって中心区域の変視症が認識されないほどの点の間隔が調整された状態で周辺区域(第2区域)の点の間隔を使用者が調整する直前の状態を表す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は使用者について検査表紙をディスプレーする段階、ディスプレーされた検査表紙について少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階、受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整しながらディスプレーする段階、変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得し表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行し検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないと獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する段階を含むことができる。
【0027】
本発明の一つの実施例による検査表紙は多角形または円形の格子(grid)であり、変視症判定装置の使用者入力部を通じて検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力が受信されるし使用者表示入力は検査表紙上で閉曲線(closed line)を形成するようにすることができる。
【0028】
格子形態の検査表紙では使用者の視野角について所定のサイズの中心点が表示されることができる。
【0029】
検査表紙は白色背景に黒色格子でディスプレーされるか黒色背景に白色格子でディスプレーされることができる。
【0030】
使用者の変視症程度は獲得された点の間隔値及び面積値の乗算結果値によって判定されるか、測定基準値から乗算結果値を減算した値によって判定されるか格子形態の検査表紙から各々の線間の間隔対比獲得された点の間隔の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によって判定することができる。言い換えれば、結果値を算定する方式は様々である。例えば、(i)点の間隔値、面積値などを乗じて得た数値そのままを直接結果値として利用することができたり(ii)点の間隔値、面積値などを乗じた値を基準になる値(例えば、100)から引いて獲得された値を結果値として変視症判定に利用することができる。また、(iii)一定の基準によって段階(grade)を予め定めて結果値をこのような予め定められた段階範囲に対応するように表して変視症判定に利用することができる。例えば、結果値が0超過10以下であればgrade 1で分類され、11以上20以下であればgrade 2、...等で分類できるように段階範囲を予め設定しておいて点の間隔値と面積値を乗じた結果値が属する段階で結果と表して変視症程度を判定することができる。また、(iv)点の間隔値、面積値を初めから段階化して区分して表現し結果値を表すことができる。例えば、点の間隔値は1~14段階に分けて面積値はA~Nまで14段階に分けた後結果値を2B、5F、14D等で表すことができる。そして前述した様々な組合例ももちろん段階(grade)で分けて表現することもできる。また、(v)格子形態の検査表紙で各々の線間の間隔対比獲得された点の間隔の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によって変視症が判定することができる。また、(vi)前述した例で点の間隔値、面積値に対して予め設定されてあるzoneによって中心部に近いほど各々の値(例えば、点の間隔値、面積値等)に予め設定されてある加重値を付与して結果値を獲得することもできる。
【0031】
また、本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置は使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部、ディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部、使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整するための点の間隔調整部、変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部、表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行し検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないことであれば検査情報獲得部によって獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する変視症判断部を含むことができる。
【0032】
また、本発明の他の実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は使用者に対いて検査表紙をディスプレーする段階、ディスプレーされた検査表紙に少なくとも一つ以上の変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階、受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙の変視症領域を区域(zone)別でディスプレーする段階、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されないことで使用者によって選択されるまでの領域内の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力を受信する段階、変視症が認知されないことで使用者によって選択される時領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得する段階、第1区域以外の他の区域についても使用者調整入力を受信し、各区域別複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を各々獲得する段階及び点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙をディスプレーし、使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行し、変視症がこれ以上認知されないと獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて区域別加重値を反映して定量的に変視症を判定する段階を含むことができる。本発明の一つの実施例による検査表紙には中心点を基準に異なるサイズの同心円形態の複数個の区域が存在し、区域を表す同心円は中心点からの使用者の視野角に対応する直径を持つことができる。
【0033】
また、本発明の一つの実施例によると、使用者は使用者調整入力によって複数個の点の間隔を伸びたり狭くなるようにすることができるし使用者によって領域内の変視症非存在時点(例えば、使用者が与えられた領域内で変視症が存在しないことと判断した時点)の選択(例えば、ボタンまたはアイコンのクリック等)によって複数個の点の間隔が固定され、変視症が認知される領域の面積値及び変視症非存在時点からの複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0034】
本発明の一つの実施例によると第1区域に含まれた変視症が認知される領域に対して使用者によって選択された時点での固定間隔の複数個の点が第2区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で、受信された使用者調整入力に基づいて第2区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなったりし、使用者によって第2区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第2区域内の複数個の点の間隔が固定され、第2区域内の変視症が認知される領域の面積値及び変視症非存在時点での第2区域内の複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0035】
また、本発明の一つの実施例によると、第1区域内の固定間隔の複数個の点及び第2区域内の固定間隔の複数個の点が第3区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で、受信された使用者調整入力に基づいて第3区域に含まれた変視症が認知される領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなったりし、使用者によって第3区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第3区域内の複数個の点の間隔が固定され、第3区域内の変視症が認知される領域の面積値及び変視症非存在時点での第3区域内の複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0036】
また、本発明の一つの実施例によると各々の変視症領域の区域別で使用者調整入力によって変視症が認知されない時点まで点の間隔を調整した複数個の点が含まれた検査表紙全体をディスプレーし、検査表紙内の変視症が認知される領域がこれ以上存在しないことであれば区域別変視症領域の面積値及び点の間隔に基づいて使用者の変視症程度が判定することができる。
【0037】
本発明の一つの実施例によると使用者に対して変視症検査以前の最初の検査表紙に含まれた実線の全体の長さから各々の区域別点の間隔の総合の差異は際に基づいて使用者の変視症程度が判定することができる。
【0038】
また、本発明の一つの実施例によると各々の区域別で加重値が相違と適用され点の間隔の総合が補正され、検査表紙の中心部から近い区域ほど加重値が高く付与されることができる。
【0039】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置は、使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部、ディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部、使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙で変視症が認知された領域がディスプレー部を通じて区域(zone)別でディスプレーされ、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症が認知された領域に対して使用者によって変視症が認知されないほど領域内の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力が使用者入力受信部を通じて受信され、変視症が認知されないことで使用者によって選択される時、領域内の複数個の点の間隔値及び該当領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部、第1区域以外の他の区域に対しても使用者調整入力が受信され、各区域別複数個の点の間隔値及び変視症が認知された領域の面積値が各々獲得され、点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙はディスプレー部を通じてディスプレーされ、使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力受信部を通じて受信されると変視症領域表示の追加と各々の区域別領域内の複数個の点の間隔調整が繰り返し遂行することができる。変視症がこれ以上認知されない時点で区域別変視症領域の面積値及び点の間隔値に基づいて区域別加重値を反映した変視症の範囲と程度(例えば、段階または代表値)を判定するための変視症判断部を含むことができる。
【0040】
一方、本発明の一つの実施例として、前述した方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる記録媒体が提供することができる。
【0041】
[発明の実施のための形態]
下記では添付した図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者が容易と実施できるように本発明の実施例を詳細と説明する。しかし、本発明は多様な相違とした形態で具現できるしここで説明する実施例に限定されない。また、図面で本発明を明確に説明するために説明と関係がない部分は省略してあり明細書全体を通じて類似な部分に対しては類似な図面符号を付けた。
【0042】
本明細書で使われる用語について簡略と説明し本発明について具体的に説明することとする。
【0043】
本発明で使われる用語は本発明での機能を顧慮しながら可能であれば現在広く使われる一般的な用語を選択したがこれは当分野で従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって異なる場合がある。また、特定の場合には出願人が任意で選定した用語もあるし個の場合該当される発明の説明部分で詳細とその意味を記載することである。従って、本発明で使われる用語は単純な用語の名称ではなくその用語が持つ意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されないといけない。
【0044】
明細書全体でどの部分がどの構成要素を"含む"とする時にはこれは特に反対される記載がない限り他の構成要素を除外することではなく他の構成要素をもっと含むことができることを意味する。また、明細書に記載された"...部"、"モジュール"等の用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されるかハードウェアとソフトウェアの結合で具現することができる。また、明細書全体でどの部分が他の部分と"連結"されてある場合、これは"直接的に連結"されてある場合だけではなく"その中間の他の素子を間に置いて"連結されてある場合も含む。
【0045】
以下添付された図面を参考して本発明を詳細に説明することとする。
【0046】
図1は本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた点の間隔及び面積を利用して変視症判定する方法を表す手順図である。
【0047】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は使用者に対して検査表紙をディスプレーする段階(S100)、ディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する段階(S200)、受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者より認可された点の間隔調整信号によって調整しながらディスプレーする段階(S300)、歪曲された領域が依然として存在するかの可否を判断して(S800)、これ以上変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得し、獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する段階(S900)を含むことができる。また、もし表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると既表示された変視症領域を表したまま以前の段階(S200もしくはS300)を繰り返し遂行し検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないことであれば少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得し獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定することができる。(S900)
【0048】
本発明の一つの実施例による変視症検査方法は使用者に検査表紙をディスプレーさせ使用者から線が歪曲されてあると認知された領域を表示するようにし、表示された領域内の点の間隔を徐々と調整し使用者によって表示された領域内で歪曲がないことで認知され点の間隔調整の中止(終了)が選択される時1次的に検査を終わることができる。1次的に検査が終わった後もし線が歪曲されたと認知される他の部分が追加的に存在することであれば既存に表示された領域と新しく表示された領域がすべて改めてディスプレーされた後点の間隔が徐々と調整され検査が繰り返すことができる。(例えば、2次的検査等)このような検査方式によって使用者の中心視野だけではなく周辺視での変形視の程度を効果的に検査(判定)することができる。
【0049】
本発明の一つの実施例によると複数個の点の間隔は表示された変視症領域内で同時に調整することができる。
【0050】
使用者の変視症程度は獲得された点の間隔値及び面積値の乗算結果値によって判定することができる。点の間隔等に対する説明は後述する。例えば、点の間隔値及び面積値の乗算結果値によって変視症程度が判定される場合数値が大きいほど使用者(患者)の目の状態が悪いことを意味する。
【0051】
また上の場合とは反対で測定基準値(例えば、100等)で前述した乗算結果値を減算した値によって変視症程度が判定することができる。このような判定方式は既存の視力測定と類似で減算結果値が大きいほど患者の目の状態が良いことを意味することができる。
【0052】
また、格子形態の検査表紙(10)で各々の線の間の間隔(g)対比獲得された点の間隔(d)の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によって判定することができる。言い換えれば、格子密集度が反映された変視症発生領域に基づいて患者の変視症程度が判定することができる。格子密集度が少なくなるほど(例えば、各々の線の間の間隔が大きい場合)比較的に点の間隔比率値(d/g)は増加することになり、乗算結果値が大きく表すことができる。このような場合乗算結果値の数値が大きいほど使用者(患者)の目の状態が悪いことを意味するのができる。
【0053】
本発明の一つの実施例によると、結果値を算定する方式は多様することができる。例えば、前述したことのように(i)点の間隔値、面積値等を乗じて得た数値そのままを直接結果値で利用することができたり、(ii)点の間隔値、面積値等を乗じた値を基準になる値(例えば、100)から引いて獲得された値を結果値として変視症判定に利用することができる。また、(iii)一定の基準によって段階(grade)を予め定め、結果値をこのような予め定められた段階範囲に対応するよう表して変視判定に利用することができる。例えば、結果値が0超過10以下であればgrade 1に分類し、11以上20以下であればgrade 2、...等に分類されるように段階範囲を予め設定しておいて点の間隔値と面積値を乗じた結果値が属する段階で結果を表して変視症程度を判定することができる。また、(iv)点の間隔値、面積値を最初から段階かして区分して表現し結果値を表すことができる。例えば、点の間隔値は1~14段階に分けて面積値はA~Nまで14段階で分けた後結果値を2B、5F、14D等で表すことができる。それで前述した様々な組合例ももちろん段階(grade)に分けて表現することもできる。また、(v)格子形態の検査表紙で各々の線の間の間隔対比獲得された点の間隔の比率値と獲得された面積値の乗算結果値によって変視症が判定することができる。また、(vi)前述した例で、点の間隔値、面積値に対して予め設定されてあるzoneによって中心部に近いほど各々の値(例えば、点の間隔値、面積値等)に予め設定されてある加重値を付与して結果値を獲得することもできる。
【0054】
図2は本発明の一つの実施例による検査表紙の一つの例で
図3は本発明の一つの実施例によって使用者から変視症が発生されてあると認知され検査表紙上に表示された領域を表す。
【0055】
図2及び
図3を参照すると、本発明の一つの実施例による検査表紙(10)は多角形または円形態の格子(grid)で、変視症判定装置の使用者入力部を通じて検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力が受信され、使用者表示入力は検査表紙上で閉曲線(closed line)を形成するようにすることができる。
【0056】
また、格子形態の検査表紙(10)では使用者の視野角にたいして所定のサイズ(例えば、0.3度等)の中心点が表示することができる。このような中心点は例えば、使用者の中心注視を助けるために検査表紙(10)の真ん中で視野角の0.3度サイズで点滅することができる。
【0057】
検査表紙(10)は白色背景に黒色格子でディスプレーされるか黒色背景に白色格子でディスプレーすることができる。
【0058】
本発明の一つの実施例によるディスプレー部のサイズは例えば、24インチで、解像度はfull HD (1920 x 1080)、使用者(例えば、被検査者または患者等)まで距離は50センチメートル(cm)であることができるが前述した数値に必ず制限されることではない。言い換えれば、検査表紙をディスプレーすることができる電子ディバイスであれば本発明の一つの実施例によるディスプレー部であることができるし、検査のためのディスプレー部と使用者間の離隔距離は使用者の年齢等によって多様と予め設定されていることができる。
【0059】
図4は本発明の一つの実施例によって使用者の選択によって点の間隔が調整された領域をすべて含む検査表紙を表す。
【0060】
変視症が存在する患者の場合、本発明の一つの実施例による検査を遂行することによって点の間隔が調整された領域が検査表紙(10)上で
図4のように表すことができる。
【0061】
図5は本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置のブロック図である。
【0062】
また、本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置(1000)は、使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部(100)、ディスプレー部を通じてディスプレーされた検査表紙に対して少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部(200)、使用者入力受信部を通じて受信された使用者表示入力に基づいて表示された少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔を使用者から認可された点の間隔調整信号によって調整するための点の間隔調整部(300)、変視症が認知されないことで使用者によって選択されると少なくとも一つの変視症領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部(400)、表示された少なくとも一つの変視症領域以外のディスプレー部分で使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行し検査表紙上で変視症領域がこれ以上存在しないことであれば検査情報獲得部によって獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を判定する変視症判断部(500)を含むことができる。
【0063】
図6は本発明の他の実施例による使用者インタラクションに基づいて区域別点の間隔及び面積を利用して変視症判定する方法を表した手順図である。
【0064】
本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法は、使用者に対して検査表紙をディスプレーする段階(S100)、ディスプレーされた検査表紙に対して変視症が認知される少なくとも一つ以上の領域(変視症領域と称する)を表示するための使用者表示入力を受信する段階(S200)、受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙に変視症領域を区域(zone)別にディスプレーする段階(S310)、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されない時まで複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力を受信する段階(S400)、点の間隔を調整して変視症が認知されないことで使用者によって選択される時、領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得する段階(S500)、第1区域以外の他の区域についても同一な手続きで使用者調整入力を受信し、各区域別複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を各々獲得する段階(S600)及び点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙をディスプレー(S700)し、使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行(S800)し、変視症領域が存在しないことであれば変視症領域の面積値(範囲)と獲得された点の間隔値(程度)に基づいて区域別加重値を反映した定量的な数値として変視症を判定する段階(S910)を含むことができる。
【0065】
図7は本発明の一つの実施例による検査表紙の少なくとも一つの区域(zone)を表す。
【0066】
本発明の一つの実施例による検査表紙(10)では中心点を基準に相違とするサイズの同心円形態の複数個の区域が存在し区域各々を表す同心円は中心点からの使用者の視野角に対応する直径を持つことができる。
【0067】
本発明の一つの実施例による検査表紙では複数個の同心円区域が分けられて含むことができるが、中心部の黒色の中心点(例えば、2.6mm)を中心に視野角5度(例えば、4.37cm)、15度(例えば、13.17cm)、30度(例えば、26.8cm)に該当する仮想の同心円領域で区域が予め分けることができる。各々の区域(円)の内部は第1区域(Zone 1)(例えば、視野角5度である場合)、第2区域(Zone 2)(例えば、視野角5~15度である場合)、第3区域(Zone 3)(例えば、視野角15~30度である場合)と称することができる。前述した数値は説明のために使われただけで数値がこれに必ず制限されることではない。言い換えれば第1区域は視野角が10度である場合で、第2区域は視野角が20度である場合などで区分することができる。
【0068】
本発明の一つの実施例によって実際値ディスプレー部を通じて表示される検査表紙は同心円が見えないよう縦、横の格子になった直線(例えば、線の太さは0.87ミリメートル(mm)等)だけ表示することができる。例えば、直線の間の間隔は8.7ミリメートルであることができるが、前述した数値は説明のために使われたものだけで数値がこれに必ず制限されることではない。
【0069】
本発明の一つの実施例として提供される使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法によると、使用者の個人情報が入力されると検査のための検査表紙がディスプレー部を通じてディスプレーされることができる。使用者の個人情報には使用者の名前、歳、性別、視力等のような身体情報、検査履歴、疾病歴などのような情報が含むことができる。
【0070】
変視症検査は右の眼または左の目に対して各々個別的に遂行することができる。また、変視症の判定は各々の目に対する検査直後各々の目に対して個別的に判定することもできるし、両眼に対して複合的に判定することもできる。
【0071】
図3を参照すると、ディスプレーされた検査表紙(10)に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力は使用者入力受信部(200)を通じて受信することができる。使用者入力受信部(200)はキーボード、マウス、ジョイスティック、ジョグシャトル、電子用ペンシルなどの電子機器とか使用者の人差し指等のタッチは、ドラッグ等による入力を受信することができるタッチパッド等であることができる。例えば、使用者は検査表紙(10)を見ながら、
図3のディスプレー部タッチによる表示点(例えば、点滅する2.6mmの赤色点)を移動させながら検査表紙(10)がディスプレーされたディスプレー部の画面に対して直接変視症が発生されたことで見える(判断される)領域を表示することができる。言い換えれば使用者は検査表紙(10)の複数個の線の中で曲がって見える線の部位をディスプレー部の画面に対して直接表示することができる。従来には制作以前に予め決定された固定的な形態(パタン)が印刷された検査表紙を使用したので、使用者の変視症発生部位及びその面積にたいして同時に正確に把握することはできなかった。
【0072】
前述した例で使用者はマウス等のような使用者入力受信部(200)を通じて最初一回左クリックを押した状態を維持しながらその後にはクリック開始点から自由曲線を続きながら変視症領域を表示することができる。また、使用者は自分の指(例えば、人差し指等)を利用してタッチパッド形のディスプレー上に直接自由曲線で変視症領域を表示することもできる。自由曲線が生成される間には使用者が直接得た輪郭の現在状態を把握できるようにディスプレー部上で輪郭線が表示されることができる。使用者によって変視症領域の表示が閉曲線を果たせなかった場合には"閉じた線で再度描いてください。"というメッセージがディスプレー部を通じて出力(display)されることができる。また、検査の始まりの前"検査表紙で曲がって見える領域を閉じた線で表示してください。"というメッセージがディスプレー部を通じて出力されることができる。
【0073】
図8は本発明の一つの実施例によって変視症領域の区域別区分を表し
図9は本発明の一つの実施例による区域別領域を表して、
図10は本発明の一つの実施例によって点の間隔が調整された領域が含まれた区域別区分を表す。
【0074】
本発明の一つの実施例によると、使用者は検査表紙(10)で曲がって見えるところ(例えば、変視症領域)が複数であればすべてを表示することができる。
【0075】
使用者から変視症領域を表示するための入力がすべて受信されると、検査表紙(10)の変視症領域は区域(zone)別にディスプレーされることができる。
図9を参照すると、第1変視症領域(P100)の中第1区域(zone 1)に含まれる部分(P110)だけがディスプレー部を通じてディスプレーすることができる。言い換えれば、境界線及び周辺の格子はディスプレーされなく、格子(例えば、複数個の線)のサイズは同一にディスプレーすることができる。
【0076】
また、本発明の一つの実施例によると、受信された使用者調整入力に基づいて複数個の点の間隔が伸びたり狭くなったりし、使用者による領域内の変視症非存在時点の選択によって複数個の点の間隔が固定され変視症領域の面積値及び変視症非存在時点での複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0077】
ディスプレー部を通じて"中心にある点に焦点を当てて、マウスホイールを下げて線が曲がって見えない時まで点線の間隔を増やしてみてください。"等のようなメッセージが出力されることができる。使用者は使用者入力受信部(200)を利用して点の間隔を調整することができる。例えば、マウスホイールを下げると格子をなす複数個の点線(例えば、直線)から点の形態で間隔が徐々に広がることができるし、マウスホイールを上げると間隔が徐々に狭くなることができる。もちろんこれとは逆に動作するように使用者入力受信部(200)の動作条件が予め設定されることもできる。言い換えれば、使用者がマウスホイールを操作することによって格子の間隔が0.2度から2.0度まで調整することもできる。ここで0.1度は点と点の間隔が0.87 mm間隔である場合を称することができる。
【0078】
点の間隔が横と縦の間でだんだん広がり使用者によってこれ以上曲がって見えるところ(例えば、変視症が認知される部分)がないと選択されると、第1区域(Zone 1)の点の間隔(例えば、M-score)値及び面積値が獲得することができる。獲得された間隔値及び面積値等は装置(1000)の設けられた貯蔵部または装置(1000)と連結可能なデータベース等にリアルタイムで貯蔵することができる。
【0079】
本発明の一つの実施例によると第1区域に含まれた変視症領域に対して使用者によって選択された時点での固定間隔の複数個の点が第2区域に含まれた変視症領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で、受信された使用者調整入力に基づいて第2区域に含まれた変視症領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなるし、使用者による第2区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第2区域内の複数個の点の間隔が固定され、第2区域内の変視症領域の面積値及び変視症非存在時点での第2区域内の複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0080】
前述した過程を終えると、
図10でのようにディスプレー部を通じて第1区域(Zone 1)で最後に表示した点の間隔がそのまま維持され第2区域(Zone 2)内の変視症領域が出力されることができる。言い換えれば、中心の注視点及び前の過程で使用者が設定した第1区域の変視症がないと判断した点線が見える状態で第2区域内の変視症領域部分(例えば、ガ-2(P120)とナ-2(P210))の実線だけ出力され、検査表紙(10)の輪郭線とその他の格子は見えないように出力されないことができる。
【0081】
第2区域内の変視症領域部分(例えば、ガ-2(P120)とナ-2(P210))に対して前述した方式と同一に使用者にとって線をなす点の間隔を調節することができる。即ち、点の間隔が縦と横の間にだんだん広がりこれ以上曲がって見えることがない状態になると使用者は変視症が認知されないことを選択するための入力を使用者入力受信部で認可することができる。変視症が認知されないことで使用者によって選択される時、第2区域の領域内の複数個の点の間隔値及び面積値が獲得され獲得された間隔値及び面積値等は装置(1000)に設けられた貯蔵部または装置(1000)と連結可能なデータベースなどにリアルタイム貯蔵することができる。
【0082】
上記と同一な方式として検査表紙(10)の残余区域(例えば、第3区域(Zone 3)等)に対して変視症領域の点の間隔を調整し、複数個の点の間隔値及び面積値等が獲得することができる。言い換えれば、本発明の一つの実施例によると、第1区域内の固定間隔の複数個の点及び第2区域内の固定間隔の複数個の点が第3区域に含まれた変視症領域内の複数個の点とともにディスプレーされた状態で、受信された使用者調整入力に基づいて第3区域に含まれた変視症領域内の複数個の点の間隔が伸びたり狭くなり、使用者によって第3区域内の領域内の変視症非存在時点の選択によって第3区域内の複数個の点の間隔が固定され、第3区域内の変視症領域の面積値及び変視症非存在時点での第3区域内の複数個の点の間隔値が獲得することができる。
【0083】
検査表紙(10)のすべての区域に対する複数個の点の間隔値及び面積値等が獲得された後、
図4のように点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙(10)がディスプレーすることができる。ディスプレーされた検査表紙(10)に対しては使用者によって変視症領域が依然として存在するかの可否が判断することができる。言い換えれば、使用者によって変視症が認知される領域が依然として存在することで使用者入力が受信されると以前の段階を繰り返し遂行し、変視症がこれ以上認知されないと獲得された点の間隔値及び面積値に基づいて使用者の変視症を定量的に判定することができる。
【0084】
点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙(10)は"曲がって見えるところがありますか?"等のようなメッセージとともにディスプレー部で出力されることができる。使用者は検査表紙(10)の中心にある注視点を見ながら検査表紙(10)に依存として曲がって見えるところ(例えば、変視症領域)が存在するか注視して判断し判断結果を使用者入力受信部を通じて表すことができる。即ち、使用者はディスプレー部に出力された"ある"もしくは"ない"の中でいずれかをクリックすることで判断結果を表すことができる。
【0085】
使用者によって変視症領域が依然として存在することであると使用者入力が受信されるとマウスポインタを活性化させ使用者にとって変視症領域を追加で表示できるようにする。このような場合、前述した過程を通じて確定された点の間隔が表現された現在の状態で変視症領域を表示するようにする。言い換えれば、使用者が閉曲線を表示すると今回新しく表示された範囲に対してのみ格子を見せてあげて前述したところのようにマウスホイールのスクロールを通じて点の間隔を調整することができる。また、新しく表示された閉曲線が二つ以上の区域に掛けられた場合、前述した方式と同一に各々区分して検査(例えば、点の間隔を調整等)が遂行させるようにする。このような過程は点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙(10)で曲がって見えるところがない時まで繰り返し遂行することができる。
【0086】
その後、使用者によって変視症領域が存在しないと認知されると、変視症領域の面積値及び獲得された点の間隔値に基づいて変視症区域別加重値を反映して使用者の一目の変視症を定量的に判定することができる。また、反対側の目に対しても同一過程で検査が遂行することができる。
【0087】
本発明の一つの実施例による変視症の判定は次のような方式で遂行することができる。
【0088】
使用者によって何の操作が加えられない最初の検査表紙(10)での実線全体の長さを100とした時、使用者によって点の間隔が調整された各々の区域での点線で表示された部分で点と点の間空き空間の長さの合計を前述した全体の長さで減算(subtraction)することで変視症程度値(score)が獲得することができる。獲得された変視症程度値は変視症判定の一つの要素になることができる。
【0089】
また、本発明の一つの実施例によると、各々の区域別で加重値が相違と適用され点の間隔の総合が補正され、検査表紙(10)の中心部に近い区域ほど加重値が高く付与させることができる。例えば、区域(zone)別加重値は
(i) 第1区域(5度以内) : 3.29
(ii) 第2区域(5~15度) : 0.79
(iii) 第3区域(15~30度) : 0.45
等のように予め設定されることができる。またこのような加重値は検査条件(例えば、患者の年齢、視力、眼疾患履歴保有有無等)によって変更して設定することができる。
【0090】
例えば、各々の区域での点線に表示された部分で点の点の間空き空間の長さの合計が各々(i)が 4.3、(ii)が 2.1、(iii)が 0.5である場合あれば、変視症程度値は 100 - (4.3 x 3.29) - (2.1 x 0.79) - (0.5 x 0.45) = 84.149で獲得することができる。
【0091】
言い換えれば、本発明の一つの実施例によると、変視症の程度は数値化され定量的に表現することができる。従って被検査者または患者を検査する医療人(例えば、臨床医、看護師、検査補助員等)は定量的に表現された情報に基づいて変視症の範囲と程度を従来対比もっと早くて正確に診断(判断)することができる。
【0092】
本発明の他の実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置(1000)は、使用者に対して検査表紙をディスプレーするためのディスプレー部(100)、ディスプレー部(100)を通じてディスプレーされた検査表紙に対する少なくとも一つの変視症領域を表示するための使用者表示入力を受信する使用者入力受信部(200)、使用者入力受信部(200)を通じて受信された使用者表示入力に基づいて検査表紙の変視症領域がディスプレー部(100)を通じて区域(zone)別にディスプレーされ、ディスプレーされた第1区域に含まれた変視症領域に対して変視症が認知されない時まで領域内の複数個の点の間隔を調整するための使用者調整入力が使用者入力受信部(200)を通じて受信され、使用者によって変視症が認知されないことと選択される時、領域内の複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値を獲得するための検査情報獲得部(400)、第1区域以外の他の区域に対しても使用者調整入力が受信され、各区域別複数個の点の間隔値及び変視症領域の面積値が各々獲得されるし、点の間隔が調整された区域が含まれた検査表紙はディスプレー部(100)を通じてディスプレーされ、使用者によって変視症領域が依然として存在することで使用者入力が使用者入力受信部(200)を通じて受信されると各々の区域別領域内の複数個の点の間隔調整が繰り返し遂行され、変視症領域が存在しないことであれば獲得された点の間隔値及び領域地に基づいて区域別加重値を反映して変視症の範囲と程度(例えば、段階または代表値)を定量的に表現することで判定するための変視症判断部(500)を含むことができる。また、
図5のように、使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置(1000)には点の間隔調整部(300)が含むことができる。
【0093】
本発明の一つの実施例によると、使用者インタラクションに基づいた変視症判定装置(1000)を駆動させる方法に対する説明が使用者に検査前に提供することができる。いわば、チュートリアル(tutorial)として本発明の一つの実施例による変視症検査過程が動画等とともに予め制作されたマルチメディアコンテンツとして再生されて使用者にディスプレー部を通じて提供することができる。
【0094】
前述した本発明の一つの実施例による使用者インタラクションに基づいた変視症判定方法及び装置はホームヘルスケア環境の下でも同一に適用することができる。言い換えれば、患者は自分のディバイス(例えば、携帯電話、タブレットPC等個人用の端末機)を利用して前述した変視症判定方法としての過程を家庭等でも遂行することができるし、遂行の結果を患者自分の保有ディバイスを通じてその場で確認してみることもできる。また、前述した過程を通じて獲得された遂行結果は患者自分の保有ディバイスから病因等の医療機関等に有線または無線ネットワークを通じて提供することができる。
【0095】
本発明の一つの実施例による装置と関連しては前述した方法に対する内容が適用させることができる。従って、装置と関連して前述した方法に対する内容と同一な内容に対しては説明を省略した。
【0096】
本発明の一つの実施例はコンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態でも具現することができる。コンピュータ判読可能媒体はコンピュータによってアクセスことができる任意の可用媒体であることができるし、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をすべて含む。また、コンピュータ判読可能媒体はコンピュータ貯蔵媒体をすべて含むことができる。コンピュータ貯蔵媒体はコンピュータ判読可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の貯蔵のための任意の方法または技術で具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体、任意の情報伝達媒体をすべて含む。
前述した本発明の説明は例示のためのことであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を持つ者は本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更されないで他の具体的な形態で容易と変形が可能であることを理解することができる。従って、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なことであり限定的なことではないと理解しなければならない。例えば、単一型で説明されてある格の構成要素は分散され実施されることもできるし、同じく分散されたことと説明されてある構成要素も結合された形態で実施されることができる。
本発明の範囲は上記に詳細な説明よりは後述する特許請求範囲によって表れるし、特許請求範囲の意味及び範囲そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれることで解釈されないといけない。
【符号の説明】
【0097】
1000 変視症判定装置
100 ディスプレー部
200 使用者入力受信部
300 点の間隔調整部
400 検査情報獲得部
500 変視症判断部