(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】配管接続構造
(51)【国際特許分類】
F16L 21/00 20060101AFI20230417BHJP
F16L 21/08 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
F16L21/00 E
F16L21/08 Z
(21)【出願番号】P 2018224426
(22)【出願日】2018-11-30
【審査請求日】2021-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100166017
【氏名又は名称】鈴木 和政
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 寛
【審査官】渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-127186(JP,U)
【文献】特開2002-267070(JP,A)
【文献】実開昭60-006958(JP,U)
【文献】特開2006-250225(JP,A)
【文献】実開昭60-107490(JP,U)
【文献】実開昭58-187685(JP,U)
【文献】特開2014-152833(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 21/00
F16L 21/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管と、前記配管が接続されるとともに内部に流路が構成されてなる接続対象と、前記配管を前記接続対象に固定する固定部材とを備える配管接続構造であって、
前記配管は、
内部に流路が構成されてなる管部と、
前記管部の一端側の外周面から張り出すフランジ部と、
を有し、
前記接続対象は、
一端側に開口部を備えるとともに前記管部が前記開口部を介して所定の第1方向に沿うように挿入される挿入孔部を有し、前記挿入孔部内の少なくとも一部が前記フランジ部と嵌まり合う嵌合部として構成された被挿入部と、
前記被挿入部の外周部から前記第1方向と直交する所定の第2方向に沿うように張り出した構成をなす係合部と、
前記被挿入部の外周部において前記係合部の張り出し側とは反対側に張り出した構成をなす取付部と、
を有し、
前記取付部における前記第1方向一方側の表面にねじ孔部が形成され、
前記固定部材は、
板状に構成されるとともに、自身の周縁部に自身の板面方向に沿って凹む凹部が形成された規制部と、
前記規制部において前記凹部を挟んだ一方側に形成され、前記係合部に引っ掛かる被係合部と、
前記規制部において前記凹部を挟んだ他方側に形成され、前記ねじ孔部に挿入されるねじ部材によって前記取付部に固定される被取付部と、
を有し、
前記固定部材が前記接続対象から離脱した離脱状態であって且つ前記嵌合部と前記フランジ部とが嵌り合った連結状態であるときの前記配管及び前記接続対象に対して、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に沿って相対的に変位するように前記固定部材が取り付けられることにより、前記被係合部が前記係合部に引っ掛かりつつ前記管部が前記凹部内に入り込んだ係合状態となり、
前記係合状態及び前記連結状態を維持しつつ前記取付部と前記被取付部とを連結するように前記ねじ部材が取り付けられることにより、前記フランジ部が前記嵌合部から離脱することを前記規制部によって規制した状態で前記固定部材が前記接続対象に固定さ
れ、
前記規制部は、前記凹部が形成された板部を有し、
前記凹部は、前記第3方向を上下方向をとした場合の前記固定部材の下端部に形成されており、
前記被係合部は、
前記板部における前記第2方向一方側の端部から折れ曲がる第1折れ曲がり部と、
前記第1折れ曲がり部における前記第1方向一方側の端部から前記第2方向他方側に向かうように折れ曲がる第2折れ曲がり部と、
を有し、
前記係合部において、張り出し側の端部である先端部の表面は、前記第3方向に沿って延びており、
前記係合状態のときに、前記係合部よりも前記第2方向一方側に前記第1折れ曲がり部が配置され且つ前記板部と前記第2折れ曲がり部とによって前記係合部が前記第1方向に挟み込まれた状態で引っ掛かる構造であり、前記第1折れ曲がり部の内面と前記係合部の前記表面は、前記第2方向において互いに対向し合うように配置される
配管接続構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管接続構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、配管を所定の接続対象に接続する配管接続構造が開示されている。この配管接続構造は、固定部材(固定金具1)を用いて接続対象の開口2に挿入された配管(配管部材3)の抜けを防止するものである。具体的には、以下の構成をなす。
【0003】
開口2の両側には、開口2を挟むように1対の係合腕部21が形成されている。配管の端部には開口2とほぼ同径の段部31が設けられており、この段部31が開口2に挿入される。固定部材は金具本体11と係合片12,13とを有する。金具本体11には切欠き状の凹部11aが形成されている。係合片12,13は共に金具本体11に対して連結部12a,13aを介して連結されている。固定部材は、凹部11aが段部31の上方に位置するように配置され、係合片12,13が係合腕部21の下方へ回り込むように回動することで、係合片12,13が係合腕部21に係合する。更に、固定部材は、係合片12,13が回動して係合腕部21から外れないように、係合腕部21に対してねじ止めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の配管接続構造は、固定部材を回動させて係合片12,13を係合腕部21に係合させる動作が必須となる構成であり、このような動作を行うためには、係合片12,13の各々に、係合腕部21側に押し込むための押圧面を設けつつ係合腕部21をある程度長く確保する必要がある。このため、固定部材は、配管と接続対象との接続方向と直交する所定方向のサイズが大きくなりがちであった。
【0006】
本発明は上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、配管と接続対象との接続方向と直交する方向における固定部材のサイズを抑えた形で、固定部材を容易に接続対象に固定し得る配管接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の配管接続構造は、
配管と、前記配管が接続されるとともに内部に流路が構成されてなる接続対象と、前記配管を前記接続対象に固定する固定部材とを備える配管接続構造であって、
前記配管は、
内部に流路が構成されてなる管部と、
前記管部の一端側の外周面から張り出すフランジ部と、
を有し、
前記接続対象は、
一端側に開口部を備えるとともに前記管部が前記開口部を介して所定の第1方向に沿うように挿入される挿入孔部を有し、前記挿入孔部内の少なくとも一部が前記フランジ部と嵌まり合う嵌合部として構成された被挿入部と、
前記被挿入部の外周部から前記第1方向と直交する所定の第2方向に沿うように張り出した構成をなす係合部と、
前記被挿入部の外周部において前記係合部の張り出し側とは反対側に張り出した構成をなす取付部と、
を有し、
前記取付部における前記第1方向一方側の表面にねじ孔部が形成され、
前記固定部材は、
板状に構成されるとともに、自身の周縁部に凹部が形成された規制部と、
前記規制部において前記凹部を挟んだ一方側に形成され、前記係合部に引っ掛かる被係合部と、
前記規制部において前記凹部を挟んだ他方側に形成され、前記ねじ孔部に挿入されるねじ部材によって前記取付部に固定される被取付部と、
を有し、
前記固定部材が前記接続対象から離脱した離脱状態であって且つ前記嵌合部と前記フランジ部とが嵌り合った連結状態であるときの前記配管及び前記接続対象に対して、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に沿って相対的に変位するように前記固定部材が取り付けられることにより、前記被係合部が前記係合部に引っ掛かりつつ前記管部が前記凹部内に入り込んだ係合状態となり、
前記係合状態及び前記連結状態を維持しつつ前記取付部と前記被取付部とを連結するように前記ねじ部材が取り付けられることにより、前記フランジ部が前記嵌合部から離脱することを前記規制部によって規制した状態で前記固定部材が前記接続対象に固定される。
【発明の効果】
【0008】
上記一態様の配管接続構造では、配管を接続対象に固定する固定作業を行う作業者は、配管及び接続対象を連結状態(嵌合部とフランジ部とが嵌り合った状態)で維持しながら、第3方向に沿って相対的に変位させるように固定部材を取り付けることにより、容易に係合状態(被係合部が係合部に引っ掛かりつつ管部が凹部内に入り込んだ状態)にすることができる。そして、このような係合状態及び上記連結状態を維持しながらねじ部材を取り付ければ、フランジ部が嵌合部から離脱することを規制部によって規制した状態となるように固定部材を接続対象に対し容易に固定することができる。
更に、この配管接続構造は、固定部材を第3方向に沿ってスライドさせる作業によって係合状態にすることができる構成であるため、固定部材の第2方向の寸法をそれほど大きくしなくても、作業者が上記の固定作業を容易に行い得る。つまり、固定部材の第2方向(配管と接続対象との接続方向と直交する所定方向)のサイズを抑えた形で、固定部材を容易に接続対象に固定し得る構成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施例1の配管接続構造の分解斜視図である。
【
図5】
図5(A)は、固定部材を取り付ける前の状態における配管接続構造である。
図5(B)は、固定部材を取り付けた後の状態における配管接続構造である。
【
図6】
図6は、
図5(B)で示す配管接続構造について、被挿入部に形成された挿入孔部の中心を通り且つ第1方向及び第2方向と平行な切断面で切断した構成を概略的に示す一部断面斜視図である。
【
図7】
図7は、実施例2の配管接続構造の分解斜視図である。
【
図11】
図11(A)は、固定部材を取り付ける前の状態における配管接続構造である。
図11(B)は、固定部材を取り付けた後の状態における配管接続構造である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本発明の望ましい一例を示す。
上記規制部は、凹部が形成された板部を有するようにしてもよい。上記被係合部は、板部における第2方向一方側の端部から折れ曲がる第1折れ曲がり部と、第1折れ曲がり部における第1方向一方側の端部から第2方向他方側に向かうように折れ曲がる第2折れ曲がり部と、を有するようにしてもよい。係合状態のときに、係合部よりも第2方向一方側に第1折れ曲がり部が配置され且つ板部と第2折れ曲がり部とによって係合部が第1方向に挟み込まれた状態で引っ掛かるようにしてもよい。
このようにすれば、接続対象内に存在する水が凍結して膨張した場合に、固定部材の板部が変形しやすくなり、このような板部の変形によって膨張した水による力を被挿入部の外側に逃がすことで、接続対象の破損等を防ぎやすくなる。
特に、上記構成では、第1折れ曲がり部や第2折れ曲がり部は、板部における第2方向一方側の端部から第2方向他方側に向かって折り返される構成をなし、板部では、第1折れ曲がり部との境界部が第2方向一方側の端部付近に位置することになる。つまり、上記境界部(板部の第2方向一方側の端部付近)から凹部までの間は、第1折れ曲がり部や第2折れ曲がり部が連結されない板状の領域となり、このような板状の領域が第2方向においてより長く確保されることになる。そして、このような板状の領域が被挿入部を覆うように配置されるため、接続対象内で水が膨張することに起因する力が内部から凹部付近に加わった場合に、凹部付近が盛り上がるように変形しやすくなり、第1折れ曲がり部や第2折れ曲がり部が変形を阻害しにくくなる。
【0011】
上記板部の少なくとも一部は、被係合部よりも厚さが小さくなるようにしてもよい。
このようにすれば、接続対象内に存在する水が凍結して膨張した場合に板部がより一層変形しやすくなり、接続対象の破損等を防ぐ効果をより一層高めることができる。
【0012】
上記固定部材は、弾性材料によって構成されるようにしてもよい。
このようにすれば、接続対象内に存在する水が凍結して膨張した場合には固定部材を弾性変形させて接続対象の破損等を生じにくくすることができ、その後、このような膨張が抑制又は解消されたときには、固定部材を元の形状又はそれに近い形状に弾性復帰させることができる。従って、上記膨張が抑制又は解消されたときには、固定部材が正常な固定状態に戻りやすくなる。
【0013】
<実施例1>
以下、実施例1について、
図1~
図6を参照して説明する。
図1に示す配管接続構造1は、例えば瞬間式の給湯器内に設けられるものであり、配管3と、接続対象5と、固定部材7と、ねじ部材9とを備える。
【0014】
なお、以下の説明では、後述する挿入孔部28に対して後述する管部10が挿入される方向(挿入孔部28の深さ方向)と平行な方向を第1方向の一例とし、第1方向と直交する方向のうち、後述する係合部24が張り出す方向と平行な方向を第2方向の一例とし、第1方向及び第2方向と直交する方向を第3方向の一例として説明する。また、第1方向を前後方向の一例とし、第2方向を左右方向の一例とし、第3方向を上下方向の一例として説明する。更に、前後方向において、被挿入部22に対して配管3が挿入される側(被挿入部22における挿入孔部28の奥側)を後方側とし、それとは反対側(被挿入部22における開口部27の開放側)を前方側とする。更に、固定部材7の短手方向(第3方向)両端部のうち、凹部42が形成された側の端部を下端部とし、凹部42が形成されていない側の端部を上端部とする。つまり、第3方向のうち、凹部42が開放した側を下方側とし、それとは反対側を上方側とする。
【0015】
配管3は、例えば金属製の管であり、配管3内を流れる水は下流側に設けられた熱交換器(図示は省略)によって加熱され得る。配管3は、管部10と、フランジ部12と、シール部材14とを有する。管部10は、筒状に構成され、内部に流路が構成されてなる。管部10において、フランジ部12が形成された部分の周辺は円筒部として構成されている。フランジ部12は、管部10の一端側の外周面から全周に亘って張り出している。フランジ部12の外周面には、不図示の溝部が環状に形成されている。この溝部に、環状のシール部材14(例えばOリング)が嵌め込まれる。管部10において、フランジ部12よりも先端側に隣接する円筒部10A、及びフランジ部12に対して円筒部10Aとは反対側に隣接する円筒部10Bは、互いに同一内径及び同一外径の円筒部として構成されており、フランジ部12は、円筒部10A及び円筒部10Bの外周面よりも外径が大きい外周面12Aと、その外周面12Aから凹む構成で周方向全体に形成された溝部(図示は省略)とを有している。
【0016】
接続対象5は、例えば一部又は全部が樹脂材料によって構成されており、例えば配管3側に水を供給する機器として構成されている。接続対象5は、配管3が接続されるとともに内部に流路が構成されてなり、内部には、流量センサなどの機能部品が設けられている。接続対象5は、入口部5Aと出口部5Bとを有し、入口部5Aから入り込んだ水の一部又は全部が出口部5Bから流れ出るように内部に流路が構成されている。接続対象5は、本体部20と、被挿入部22と、係合部24と、取付部26とを有する。
【0017】
本体部20は、管状に構成されるとともに所定方向(
図1の例では、第3方向)に沿って延びており、上記所定方向の一方側の端部が開口部を有する入口部5Aとして構成されている。本体部20において上記所定方向他方側の端部寄りの外周部には被挿入部22が設けられており、本体部20の内部には、被挿入部22の内部に連通する流路が形成されている。
【0018】
被挿入部22は、配管3が挿入される部分である。被挿入部22は、筒状(
図1等で示す例では円筒状)をなしており、本体部20に連結されている。被挿入部22は、本体部20の外周部から所定の突出方向(
図1の例では、第1方向)に沿って突出しており、突出側の端部は、上述の入口部5Aから入り込んだ水が流出する出口部5Bとして構成されている。被挿入部22は、挿入孔部28を有する。挿入孔部28は、先端側(突出側)に開口部27を備えており、この挿入孔部28は、管部10が開口部27を介して第1方向に沿うように挿入される部位となっている。挿入孔部28は、本体部20の内部に形成された流路に連通し、挿入孔部28の内周部は、本体部20内の流路を流れた水が流れ込む流路となっている。挿入孔部28内の少なくとも一部は、フランジ部12と嵌まり合う嵌合部29Bとして構成されている。具体的には、挿入孔部28は、嵌合部29Bよりも奥まった位置(嵌合部29Bよりも開口部27から遠い深部)に、配管3におけるフランジ部12よりも先端側の部分(円筒部10A)が挿入される第1嵌合孔部29Aが設けられ、この第1嵌合孔部29Aよりも開口部27側に第2嵌合孔部としての嵌合部29Bが形成されている。第1嵌合孔部29Aは、嵌合部29B(第2嵌合孔部)よりも内径が小さい孔部となっており、第1嵌合孔部29Aと嵌合部29B(第2嵌合孔部)との境界付近に形成された段差部にフランジ部12の端部が当接するように嵌り込む。フランジ部12が嵌合部29Bに嵌り込んだ状態では、シール部材14が嵌合部29B(第2嵌合孔部)の内周面に密着するように周方向にわたる圧縮状態で嵌り込むようになっている。なお、接続対象5には、出口部5Bとは別の出口として、配管3とは異なる流路(バイパス路)に連通する他の出口部も設けられている。
【0019】
係合部24は、後述する固定部材7の被係合部44が係合される部分である。係合部24は、被挿入部22の外周部から第1方向と直交する所定の直交方向(第2方向)に沿うように第2方向一方側に張り出した構成をなしている。係合部24は、第1方向及び第2方向に直交する第3方向に長い形状(
図1等で示す例では略直方体形状)をなしている。
図1の例では、係合部24は、第1方向を板厚方向とする板状形態をなしている。係合部24において、張り出し側の端部(突出側の端部)である先端部の表面24A(係合部24における第2方向一方側の端面)は、上記第2方向と直交する平面方向に沿った平坦面(例えば、第2方向と直交する平面方向と平行な平坦面)となっており、第3方向に沿って長手状に延びている。係合部24において、第1方向一方側(被挿入部22が突出する側であり、本体部20とは反対側)の端面である表面24Bは、上記第1方向と直交する平面方向に沿った平坦面(例えば、第1方向と直交する平面方向と平行な平坦面)となっている。
【0020】
取付部26は、後述する固定部材7の被取付部46が取り付けられる部分である。取付部26は、被挿入部22の外周部において係合部24の張り出し側とは反対側(即ち、第2方向他方側)に張り出した構成をなしている。取付部26において、第1方向一方側(被挿入部22が突出する側であり、本体部20とは反対側)の端面である表面26Bは、上記第1方向と直交する平面方向に沿った平坦面(例えば、第1方向と直交する平面方向と平行な平坦面)となっている。取付部26の表面26Bの向きと係合部24の表面24Bの向きは同一であり、表面24Bと表面26Bは、同一の仮想平面上に位置している。取付部26の表面26Bには、表面26Bと交差する方向(具体的には、第1方向)に沿ったねじ孔部30が形成されている。ねじ孔部30は、後述するねじ部材9の雄ねじ部が嵌り込む雌ねじ部として構成されている。取付部26は、第1方向他方側(被挿入部22が突出する側とは反対側)の端部が本体部20に連結されている。
【0021】
固定部材7は、配管3を接続対象5に固定する部材であり、例えば弾性材料(本実施例では弾性を有する金属材料)によって構成されている。固定部材7は、例えば、金属板に対して折り曲げ加工がなされることによって形成されている。固定部材7は、
図2~
図4に示すように、規制部40と、被係合部44と、被取付部46とを有する。
【0022】
規制部40は、接続対象5に接続された配管3が接続対象5に対して所定の離脱方向に相対変位することを規制する部分である。具体的には、規制部40は、配管3が接続対象5に対して第1方向一方側(第1方向のうち、接続対象5から抜ける側)に相対的に変位することを規制し、配管3が接続対象5から離脱することを防止するように機能する。規制部40は、板状に構成されるとともに、自身の周縁部に自身の板面方向に沿って凹む凹部42が形成されている。規制部40は、金属板として構成され、第2方向を長手方向とする長板状をなしており、規制部40の短手方向(第3方向)の一端側には、短手方向他端側に向かって凹むように凹部42が形成されている。板部50の幅方向を第3方向(短手方向)としたとき、板部50は、自身の長手方向(第2方向)全領域のうちの凹部42の領域AR1での幅が、凹部42の外側の領域AR2、AR3での幅よりも小さくなっている。なお、
図3、
図4において、領域AR1は、板部50の長手方向(第2方向)全領域のうちの凹部42が形成された領域であり、長手方向において組み付け状態のときに管部10が配置される範囲である。なお、
図3、
図4では、組み付け状態のときの管部10の位置を二点鎖線にて仮想的に示している。また、領域AR2は、板部50の長手方向(第2方向)全領域のうちの領域AR1の外側の領域であり、且つ領域AR1と被係合部44との間に位置する領域である。領域AR3は、板部50の長手方向(第2方向)全領域のうちの領域AR1の外側の領域であり、且つ領域AR1と貫通孔部56との間に位置する領域である。板部50は、少なくとも一部の厚さが被係合部44の厚さよりも小さくてもよい。例えば、板部50において被係合部44と貫通孔部56との間に介在する領域AR1,AR2,AR3の全体が被係合部44よりも厚さが小さくなっていてもよく、板部50の一部(例えば、凹部42が形成された領域AR1)の一部又は全部の厚さが被係合部44の厚さよりも小さくなっていてもよい。
【0023】
被係合部44は、接続対象5の係合部24に引っ掛かる部分であり、規制部40(板部50)において凹部42を挟んだ一方側(長手方向の一端側)に形成されている。被係合部44は、第1折れ曲がり部52と、第2折れ曲がり部54とを有する。第1折れ曲がり部52は、板部50における第2方向一方側の端部(長手方向の一端)から本体部20側に向かって折れ曲がっている。
図6のように、第1折れ曲がり部52は、係合部24の先端部と対向する部分であり、第1折れ曲がり部52の内面と係合部24の先端面(表面24A)は、近接しつつ第2方向において互いに対向し合うように配置される。第2折れ曲がり部54は、第1折れ曲がり部52における第1方向一方側の端部から第2方向他方側に向かうように折れ曲がり、第2方向に沿って延びている。第2折れ曲がり部54は、板部50の一部(第2方向において凹部42よりも被係合部44側の部分)と対向して配置される。この部分と第2折れ曲がり部54と第1折れ曲がり部52とによって、第3方向に沿って延びる溝部48が構成されており、この溝部48は、第2方向他方側に向かって開放し、第3方向一方側(下方側)の端部48Aが第3方向一方側(下方側)に向かって開放し、第3方向他方側(上方側)の端部48Bが第3方向他方側(上方側)に向かって開放した構成をなす。従って、固定部材7を取り付ける際には、溝部48の端部48Aから係合部24を入り込ませることができるようになっている。板部50は、凹部42が形成された端部とは反対側の端部が、被係合部44よりも第3方向他方側(上方側)に張り出した形態をなしている。
図6のような組み付け状態では、溝部48内に係合部24が嵌り込むように被係合部44が係合部24に引っ掛かる。このように引っ掛かった状態では、板部50と第2折れ曲がり部54とによって係合部24が厚さ方向(第1方向)に挟み込まれることにより係合部24に対する被係合部44の厚さ方向(第1方向)の相対移動が規制され、係合部24に対する被係合部44の第1方向の相対位置が固定される。
【0024】
被取付部46は、取付部26に取り付けられる部分である。被取付部46は、規制部40(板部50)の一部として構成されており、規制部40(板部50)において凹部42を挟んだ他方側(長手方向の他端側)に形成されている。被取付部46は、自身の厚さ方向(即ち、板部50の厚さ方向)に貫通する貫通孔部56を有する。貫通孔部56は、板部50において、短手方向(第2方向)における凹部42が形成される側の端部寄りに配置されている。被取付部46は、この貫通孔部56に挿通され且つねじ孔部30に挿入されるねじ部材9によって取付部26に固定される。
図3のように、被取付部46のうち、貫通孔部56の中心位置P1よりも短手方向一方側に配置される端部側部分が回転規制部46Aとして機能する。回転規制部46Aは、組み付け状態(
図5(B)参照)のときに凹部42に嵌り込む管部10の中心P2よりも短手方向一方側(凹部42が形成された端部側)に延びている。回転規制部46Aは、板部50が中心位置P1を中心として時計回り(
図3のように見て時計回り)に回転するように管部10に対して相対変位(具体的には、ねじ部材9を中心とし、第2方向及び第3方向と平行な平面方向に沿うように回転する相対変位)しようとしたときに管部10に当接して回転が規制されるようになっている部分である。つまり、板部50が上記時計回りに回転しようとしても、回転規制部46Aが管部10と干渉するため、板部50がそれ以上回転せず、管部10が凹部42から離脱しないようになっている。
【0025】
次に、配管接続構造1を製造する製造方法の主要工程(組立工程)について説明する。
配管接続構造1を製造する場合、まず、配管3を被挿入部22に挿入する工程を行う。この工程は、例えば作業者が
図5(A)のように配管3の一端側(フランジ部12が形成された先端側)を挿入孔部28に挿入する工程であり、具体的には、管部10におけるフランジ部12よりも先端側の部分(円筒部10A)を第1嵌合孔部29Aに嵌め込むように挿入するとともに、シール部材14が取り付けられたフランジ部12を嵌合部29B(第2嵌合孔部)に嵌め込むように挿入する。これにより、嵌合部29Bとフランジ部12とが嵌まり合った連結状態となり、配管3が接続対象5に対して水密状態で接続される。この段階(即ち、配管3を被挿入部22に挿入しただけの段階)では、
図5(A)のように、固定部材7は接続対象5から離脱した離脱状態となっている。
【0026】
配管3を被挿入部22に挿入する工程の後には、固定部材7を正規位置に配置する工程を行う。この工程は、
図5(A)の状態、即ち、離脱状態(固定部材7が接続対象5から離脱した状態)であって且つ連結状態(嵌合部29Bとフランジ部12とが嵌り合った状態)であるときの配管3及び接続対象5に対して、例えば作業者が、固定部材7を第3方向に沿って相対的に変位させることで、溝部48の端部48Aから係合部24を入り込ませつつ係合部24が溝部48によって案内されるように移動させ、この移動動作と並行して貫通孔部56がねじ孔部30に重なるように移動させる。このような移動により、
図5(B)の前段階の状態(
図5(B)の状態からねじ部材9が外れた状態)となる。より具体的には、作業者は、
図5(A)のように被挿入部22の上方側に固定部材7を配置した状態から固定部材7を下方に移動させ、板部50の裏面(後面)を表面24B,26Bに近接又は接触させつつ沿わせるように下方に移動させるとともに、この移動と並行して溝部48内に係合部24を入り込ませながら溝部48を係合部24によって案内するように移動させる。この移動の際には、板部50の厚さ方向が第1方向に沿った方向となるように姿勢を保ちながら、固定部材7における凹部42が形成された端部(下端部50B)とは反対側の端部(上端部50A)を第3方向一方側(下方側)に押すことで固定部材7を被挿入部22に対して相対的に移動させ、固定部材7を接続対象5に取り付ける。これにより、被係合部44が係合部24に引っ掛かりつつ管部10が凹部42内に入り込んだ係合状態となる。この係合状態では、係合部24よりも第2方向一方側に第1折れ曲がり部52が配置され且つ板部50と第2折れ曲がり部54とによって係合部24が第1方向に挟み込まれた状態で引っ掛かる。このように、第2折れ曲がり部54と係合部24とが前後に当接するため、被係合部44付近が係合部24に対して第1方向一方側(前方側)に大きく離れず、接続対象5に対する固定部材7の第1方向一方側(前方側)への変位が規制される。
【0027】
固定部材7を正規位置に配置する工程の後には、ねじ部材9を取り付ける工程を行う。この工程では、例えば作業者が、
図5(B)の前段階の状態(
図5(B)の状態からねじ部材9が外れた状態)、即ち、係合状態(被係合部44が係合部24に引っ掛かりつつ管部10が凹部42内に入り込んだ状態)及び連結状態(嵌合部29Bとフランジ部12とが嵌まり合った状態)の固定部材7及び接続対象5に対して、係合状態及び連結状態を維持しつつねじ部材9を貫通孔部56に挿し通し、ねじ部材9をねじ孔部30にねじ込み、取付部26と被取付部46とを連結する。このような作業がなされると、
図5(B)のように、ねじ部材9を連結部材としてねじ部材9の頭部と取付部26との間に被取付部46が挟み込まれた状態で固定部材7が接続対象5に固定される。このような固定がなされることで、配管3を挟んだ第2方向の両側において固定部材7が接続対象5に固定され、フランジ部12の前面側が規制部40によって押さえられた状態(嵌合部29Bから離脱することを規制部40によって規制した状態)で固定部材7、接続対象5、及びねじ部材9が互いに組み付けられる。
【0028】
次に、本構成の効果を例示する。
本構成の配管接続構造1では、配管3を接続対象5に固定する固定作業を行う作業者は、配管3及び接続対象5を連結状態(嵌合部29Bとフランジ部12とが嵌り合った状態)で維持しながら、第3方向に沿って相対的に変位させるように固定部材7を取り付けることにより、容易に係合状態(被係合部44が係合部24に引っ掛かりつつ管部10が凹部42内に入り込んだ状態)にすることができる。そして、このような係合状態及び上記連結状態を維持しながらねじ部材9を取り付ければ、フランジ部12が嵌合部29Bから離脱することを規制部40によって規制した状態となるように固定部材7を接続対象5に対し容易に固定することができる。
更に、この配管接続構造1は、固定部材7を第3方向に沿ってスライドさせる作業によって係合状態にすることができる構成であるため、固定部材7の第2方向の寸法をそれほど大きくしなくても、作業者が上記の固定作業を容易に行い得る。つまり、固定部材7の第2方向(配管3と接続対象5との接続方向と直交する方向)のサイズを抑えた形で、固定部材7を容易に接続対象5に固定し得る構成を実現することができる。
【0029】
更に、規制部40は、凹部42が形成された板部50を有する。被係合部44は、板部50における第2方向一方側の端部から折れ曲がる第1折れ曲がり部52と、第1折れ曲がり部52における第1方向一方側の端部から第2方向他方側に向かうように折れ曲がる第2折れ曲がり部54とを有する。係合状態のときに、係合部24よりも第2方向一方側に第1折れ曲がり部52が配置され且つ板部50と第2折れ曲がり部54とによって係合部24が第1方向に挟み込まれた状態で引っ掛かる。
【0030】
このようにすれば、接続対象5内に存在する水が凍結して膨張した場合に、固定部材7の板部50において
図4、
図5(B)の二点鎖線50Zのような変形が生じやすくなり、このような板部50の変形によって膨張した水による力を被挿入部22の外側に逃がすことで、接続対象5の破損等を防ぎやすくなる。
特に、上記構成では、第1折れ曲がり部52や第2折れ曲がり部54は、板部50における第2方向一方側の端部から第2方向他方側に向かって折り返される構成をなし、板部50では、第1折れ曲がり部52との境界部が第2方向一方側の端部付近に位置することになる。つまり、上記境界部(板部50の第2方向一方側の端部付近)から凹部42までの間は、第1折れ曲がり部52や第2折れ曲がり部54が連結されない板状の領域となり、このような板状の領域が第2方向においてより長く確保されることになる。そして、このような板状の領域が被挿入部22を覆うように配置されるため、接続対象5内で水が膨張することに起因する力が内部から凹部42付近に加わった場合に、
図4、
図5(B)の二点鎖線50Zのように凹部42付近が盛り上がるように変形しやすくなり、第1折れ曲がり部52や第2折れ曲がり部54が変形を阻害しにくくなる。
【0031】
更に、板部50の少なくとも一部は、被係合部44よりも厚さが小さい。
このようにすれば、接続対象5内に存在する水が凍結して膨張した場合に板部50において上記変形(
図4、
図5(B)の二点鎖線50Zを参照)がより一層生じやすくなり、接続対象5の破損等を防ぐ効果をより一層高めることができる。
【0032】
更に、固定部材7は、弾性材料によって構成されている。
このようにすれば、接続対象5内に存在する水が凍結して膨張した場合には固定部材7を弾性変形させて接続対象5の破損等を生じにくくすることができ、その後、このような膨張が抑制又は解消されたときには、固定部材7を元の形状又はそれに近い形状に弾性復帰させることができる。従って、上記膨張が抑制又は解消されたときには、固定部材7が正常な固定状態に戻りやすくなる。
【0033】
<実施例2>
次に、
図7~
図11を参照し、実施例2に係る配管接続構造201について説明する。実施例2で示す配管接続構造201は、実施例1に係る配管接続構造1の固定部材7にリブ60を加えたものであり、それ以外は、実施例1の配管接続構造1と同様である。例えば、
図7等で示す接続対象5は、
図1等で示す接続対象5と同一の構造をなす。また、
図7等で示す固定部材207においてリブ60以外の部分は、
図1等で示す固定部材7と同一の構造をなす。よって、
図7~
図11で示す実施例2の配管接続構造201において実施例1の配管接続構造1と同様の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0034】
図7に示す配管接続構造201は、配管3と、接続対象5と、固定部材207と、ねじ部材9とを備える。固定部材207は、
図8~
図10に示すように、実施例1で説明した規制部40、被係合部44、及び被取付部46に加え、リブ60を有する。リブ60は、規制部40(板部50)を補強する部分であり、折り曲げ加工によって形成されている。リブ60は、規制部40(板部50)における第3方向両端部(上下方向両端部)のうち、凹部42が形成された端部(下端部)とは反対側の端部(上端部)に形成されている。リブ60は、板部50の上端から規制部40(板部50)の厚さ方向一方側(第1方向一方側)に突出し、より具体的には、前方向(被挿入部22から離れる方向)に突出している。更に、リブ60は、板部50の上端部に沿うように、第2方向に沿って延びている。リブ60の第1方向の幅は第1折れ曲がり部52の第1方向の幅よりも小さくなっており、リブ60の第2方向の長さは、第1折れ曲がり部52の第3方向の長さよりも大きくなっている。また、リブ60は、第2方向において凹部42が配置された領域だけでなく凹部42よりも第2方向一方側の領域と第2方向他方側の領域とに跨るように配置されている。
【0035】
配管接続構造201を製造する製造方法は、固定部材207を形成する際にリブ60を形成する点のみが上述した配管接続構造1の製造方法と異なり、主要工程(接続対象5に対して配管3及び固定部材207を組み付ける組立工程)については、上述した配管接続構造1の製造方法の主要工程と同様である。
【0036】
配管接続構造201を製造する際には、上述の主要工程(組立工程)に先立ち、
図11(A)のように端部(上端部)にリブ60を形成するように固定部材207を形成しておく。このリブ60は、その後の工程で利用してもよく、利用しなくてもよい。利用する方法としては、例えば、固定部材207を正規位置(
図11(B)の位置)に配置する工程を行うにあたって固定部材207を
図11(A)のような上方位置に配置する際に、リブ60を摘みながら上方位置に配置してもよく、固定部材207を
図11(A)の位置から下方にスライドさせるとき(即ち、接続対象5に対して第3方向に相対変位させるとき)に、リブ60を摘みながら下方に移動させてもよい。或いは、固定部材207を
図11(A)の位置から下方にスライドさせる際に、リブ60の上面を押圧面として機能させ、リブ60を押しながら固定部材207を正規位置(
図11(B)の位置)に移動させてもよい。
【0037】
以上のように、本構成の配管接続構造201は、固定部材207において凹部42が形成された端部(下端部)とは反対側の端部(上端部)にリブ60が形成されている。このため、固定部材207の括れ部分(凹部42の近傍)の強度を高めることができる。但し、ある程度の押圧力が加わった場合に変形が許容される程度の強度であるため、接続対象5内に存在する水が凍結して膨張した場合に、板部50の変形によって膨張した水による力を被挿入部22の外側に逃がしつつ、固定部材207の破損を防ぎやすくなる。
【0038】
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0039】
上述した実施例では、被係合部44を折り曲げた形状としたが、それ以外の形状としてもよい。例えば、湾曲した形状としてもよい。
【0040】
上述した実施例では、板部50の一部(例えば、被係合部44と貫通孔部56との間に介在する領域)において、凹部、溝部、貫通孔部などを有する強度低減領域を設けてもよい。このような強度低減領域は、弱め線として所定位置に線状に構成してもよい。例えば、固定部材7又は固定部材207の板部50において板厚方向に凹むとともに短手方向(第3方向)に沿って延びる構成をなす溝部を、板部50の長手方向所定位置において幅方向一部領域又は全部領域に設けるようにしてもよい。
【0041】
上述した実施例では、板部50の少なくとも一部は、被係合部44よりも厚さが小さく形成されるようにしたが、被係合部44と同じ厚さであってもよい。
【符号の説明】
【0042】
1,201…配管接続構造
3…配管
5…接続対象
7,207…固定部材
9…ねじ部材
10…管部
12…フランジ部
22…被挿入部
24…係合部
26…取付部
27…開口部
28…挿入孔部
29B…嵌合部
30…ねじ孔部
40…規制部
42…凹部
44…被係合部
46…被取付部
50…板部
52…第1折れ曲がり部
54…第2折れ曲がり部
60…リブ