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▶ レヨ ホールディングス エスディーエヌ ビーエイチディーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】安全機能を伴う多目的家具アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/00 20060101AFI20230417BHJP
   A47B 57/14 20060101ALI20230417BHJP
   A47B 96/06 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
A47B47/00
A47B57/14
A47B96/06 H
A47B96/06 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020524314
(86)(22)【出願日】2018-10-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-01-14
(86)【国際出願番号】 MY2018050073
(87)【国際公開番号】W WO2019088822
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2021-10-25
(31)【優先権主張番号】PI2017704146
(32)【優先日】2017-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】MY
(73)【特許権者】
【識別番号】520064252
【氏名又は名称】レヨ ホールディングス エスディーエヌ ビーエイチディー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】エヌジー,テック ライ
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-231638(JP,A)
【文献】実開昭61-147058(JP,U)
【文献】西独国特許出願公告第01127556(DE,B)
【文献】米国特許第05718441(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 47/00
A47B 57/14
A47B 96/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノックダウン式フラットレイ家具キットであって、
概ね矩形であるバックボード(100)と、
前記バックボード(100)の垂直縁部にヒンジ式に接続されたラダー状フレームを有し、それによって前記ラダー状フレームを、前記バックボード(100)にフラットに据えた位置、及び前記バックボード(100)に対して直角に拡がる位置の間で移動させることができる、1対の概ね矩形の金属製側部材(200)と
を備えたベーシックユニットと、
前記金属製側部材(200)の水平横木に密接して嵌合するクリップ部材によって、前記ラダー状フレームに装着された、少なくとも1つの追加パネルと、
前記追加パネルが外れるのを抑制するための安定手段と
を備える、組立式平置き家具キットであって、
前記安定手段は、前記金属製側部材(200)と前記バックボード(100)との間に空隙を有する形状であり、前記金属製側部材(200)と係合可能に接触した、少なくとも1つの突起部(501)は、前記空隙の間の箇所に位置され、前記追加パネルの縁部から延び、第1のストッパとして作用して前記追加パネルの側方の移動を防止することを特徴とする、前記組立式平置き家具キット。
【請求項2】
前記安定手段は、ピン(503)を受け入れるために前記追加パネルの各縁部に穴(504)を有する形状であり、前記穴(504)は、前記追加パネルが装着される前記水平横木の下方に近接して位置され、それによって各ピン(503)は、それぞれの水平横木下側に係合可能に接触することができ、前記追加パネルの長手方向の移動を防止する、請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記安定手段は、少なくとも1つの前記金属製側部材(200)または前記バックボード(100)に装着されたストッパ(500)を有する形状であり、前記追加パネルの上方に近接した箇所に位置され、前記追加パネルの外側端部に荷重が加えられたときに、前記追加パネルがひっくり返るのを防止する、請求項1又は2のうちいずれか一項に記載のキット。
【請求項4】
前記ストッパ(500)は、前記金属製側部材(200)または前記バックボード(100)に装着可能な細長いU型クリップ(500)である、請求項に記載のキット。
【請求項5】
前記安定手段は、前記追加パネルの下側から突出した少なくとも1つの突起部(502)を有する形状であり、前記クリップ部材(400)と係合可能に接触して、前記追加パネルが滑るのを防止する、請求項1~のうちいずれか一項に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家具に関する。より詳細には、本発明は、異なる形状の追加パネルを用いて異なる目的に役立つことができる、ノックダウン式フラットレイ家具キットに関する。
【背景技術】
【0002】
家具は、座る、食べる、及び寝るなど、様々な人の活動を支えるよう意図された、移動可能な物として定義され得る。さらに家具は、作業に便利な高さに対象物を保持するため、または物を保管するためにも使用される。今の時代、大部分の人は狭い空間に住むので、家具の全ての部品を2つの役割を担うように作ることが必要となる。狭い場所に住むために、「多目的」の考えは大いに役立つ。所有物が2つ以上の機能を実行すると、人々は、より少ない所有物のみ必要とし得る。現在の家において、多目的家具は空間を節減し、それによって人々はより小さく、より効率的な住居を選択できる。ユニット家具としても知られている多目的家具は、必要に応じて拡張または縮小することができ、一度に2つの役割を担うか、または1つの機能から別の機能へ円滑に移行することができる。
【0003】
米国特許第3556586号明細書に示される1つの例において、具体的には子供用家具で、選択可能な物品の位置付けにより、背のまっすぐな椅子、揺り椅子、机、及びテーブルとして機能的に使用可能で、硬質プラスチック材料を成形した一体構造の中空壁として形成された家具の、多機能物品を開示している。しかし、開示された家具は制限を有するため、その家具は保管目的のコンパクトサイズに折り畳むことができない。
【0004】
米国特許出願公開第2008/0276839号明細書に示される第2の例において、転用可能な家具アイテムが開示されている。開示された家具アイテムは、椅子付きのコーヒーテーブルとダイニングテーブルとの間で、家具を水平位置から直立位置へ単純に回転させることによって、転用可能である。しかし、この家具は困難な接続を有するため、搬送及び保管目的のために、小さい部品に容易に分解することができない。
【0005】
一方で、ベルギー国特許発明第1008843号明細書は、椅子、スツール、テーブルまたは棚の間で機能を転換できる、家具の折り畳み部品を開示している。その家具はヒンジから成り、家具をある程度折り畳むことが可能である。しかし、家具の剛性は保証されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第3556586号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0276839号明細書
【文献】ベルギー国特許発明第1008843号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ごく狭い場所において、簡易な接続によって、折り畳み可能で小さい部品に取り外し可能な、多機能家具の発明を提供することが必要である。したがって、本発明はこのような家具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主な目的は、以下のベーシックユニットを有するノックダウン式フラットレイ家具キットを提供することである。このベーシックユニットは、概ね矩形のバックボードと、このバックボードの垂直縁部にヒンジ式で接続されたラダー状フレームを備え、バックボードにフラットに据えた位置及びバックボードに対して直角に拡げた位置の間で移動させることができる、1対の概ね矩形の金属製側部材と、を含む。
【0009】
好ましくは、キットは、クリップ部材によってフレームに装着されたパネルを含む。これらのクリップ部材は、横木及び側部材の側部品に密接して嵌合する。
【0010】
好ましくは、キットはバックパネルをさらに含み、これらのバックパネルを接続するための相互係止手段を有する。
【0011】
好ましくは、側部材は、水平の横木及び傾斜した横木の両方を有する、ラダー状部材を含む。
【0012】
好ましくは、バックボードは、垂直軸に沿って対称に折り畳むことができる、1対のヒンジ式パネルを備える。
【0013】
好ましくは、追加パネルは、限定ではないが、引き出し、棚、キャビネット、折り畳み可能なテーブル、及び椅子を含み得る。
【0014】
代替として、クリップ部材はU型フックを備え、このフックから延びたフランジを伴う。
【0015】
代替として、側部パネルは、ヒンジの隣に制限手段を含み、側部パネルが拡がるのを制限して、追加パネルを装着する前にキットが直立するのを可能にする。
【0016】
代替として、キットは、クリップ部材及び追加パネルに適用された耐震対策を、さらに含む。
【0017】
本発明の第2の目的は、以下のベーシックユニットを備えた、ノックダウン式フラットレイ家具キットを提供することである。このベーシックユニットは、概ね矩形のバックボードと、このバックボードの垂直縁部にヒンジ式で接続されたラダー状フレームを備え、バックボード上にフラットに据えた位置及びバックボードに対して直角に拡げた位置の間で移動させることができる、1対の概ね矩形の金属製側部材と、側部材の水平横木に密接して嵌合するクリップによって装着される、少なくとも1つの追加パネルと、この追加パネルが外れるのを抑制するための安定手段と、を含む。
【0018】
好ましくは、安定手段は、側部材とバックボードとの間に空隙を有する形状である。側部材と係合可能に接触した、少なくとも1つの突起部は、この空隙の間の箇所に位置され、追加パネルの一方の縁部から延び、第1のストッパとして作用して、追加パネルの横方向の移動を防止する。
【0019】
好ましくは、安定手段は、ピンを受け入れるために、追加パネルの各縁部に穴を有する形状である。これらの穴は、追加パネルが装着される水平横木の下方に近接して位置され、それによって各ピンは、それぞれの水平横木の下側に係合可能に接触することができ、追加パネルの長手方向の移動を防止する。
【0020】
好ましくは、安定手段は、少なくとも1つの側部材またはバックボードに装着されたストッパを有する形状であり、追加パネルの上方に近接して位置され、追加パネルの外側端部に荷重が加えられたときに、追加パネルがひっくり返るのを防止する。
【0021】
好ましくは、ストッパは、側部材またはバックボードに装着可能な細長いU型クリップである。
【0022】
好ましくは、安定手段は、追加パネルの下側から突出した少なくとも1つの突起部を有する形状であり、クリップ部材と係合可能に接触して、追加パネルが滑るのを防止する。
【0023】
当業者は、本発明が、目的を実行するよう、かつ記載した目標及び利点、ならびにそれらの本質を獲得するよう、良好に適合されることを容易に理解するであろう。本明細書で説明される実施形状は、本発明の範囲を限定することを意図しない。
【0024】
本発明の理解を促進させる目的で、精査からの好ましい実施形態が添付の図に例示される。この精査を以下の説明と共に考慮するとき、本発明、その構造、動作、及びその多くの利点は、容易に理解かつ解釈されよう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】ノックダウン式フラットレイ家具キットを示す図である。
図2】家具キットのベーシックユニット及び拡張ユニットを示す図である。
図3】家具キットの棚を示す図である。
図4】家具キットの装入コーナーを示す図である。
図5】家具キットの引き出しアセンブリを示す図である。
図6】家具キットの折り畳みテーブルアセンブリを示す図である。
図7】家具キットの取り外し可能な保管箱を示す図である。
図8】家具キットのワイヤフレームの拡張部を示す図である。
図9】ワイヤフレームを保持するためのフックを示す図である。
図10】クリップ部材の第1の実施形態を示す図である。
図11A】クリップ部材の第2の実施形態を示す図である。
図11B】クリップ部材の第2の実施形態への、追加パネルの装着を示す図である。
図12】引き出しアセンブリのローラを示す図である。
図12A】引き出しアセンブリのローラの断面を示す図である。
図13】側部材の脚部の基部を示す図である。
図14】ストッパの形状の安全手段を示す図である。
図14A】ストッパの家具キットへの装着を示す図である。
図15】突起部の形状である安全手段を示す図である。
図15A】突起部の家具キットへの適用を示す図である。
図16】安全ピンの形状である安全手段を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に本発明を、例として図を参照してより詳細に説明する。
【0027】
図1及び図2は、付属物を伴うノックダウン式フラットレイ家具キットの図を示す。家具キットは、ベーシックユニットを有する。このベーシックユニットは、概ね矩形であるバックボード100と、バックボード100の垂直縁部にヒンジ式に接続されたラダー状フレームによって形成され、2つの位置に動くような、1対の概ね矩形の金属製側部材200とを備える。これら2つの位置のうちの一方では、側部材200はバックボード100にフラットに据えられ、他方では、側部材200はバックボード100に対して直角に拡がる。側部材200、210は、側部パネルの拡がりを制限するための制限手段をさらに含み、追加パネルを装着する前にキットが直立するのを可能にする。好ましくは、これらの制限手段は、限定ではないが、側部材200、210のラダー状フレームに加えられた追加のバー、またはバックボード100、110の端部に加えられたストッパもしくは隆起部とすることができる。バックボード100は、波形にする方法で垂直軸に沿って折り畳み可能な、1対のヒンジ式パネルから成る。キットは、相互係止手段によって主バックボード100に、単一の側部材210を有する別のバックボードを装着することによって、水平方向にも拡張可能である。さらに、バックボード100は、ワイヤフレーム220を装着するためのフック222も含み、それによってワイヤフレーム220を、図3及び図4に示されるように、バックボード100から垂直方向に拡張させることができる。ワイヤフレーム220は、補強のためにバックボード100に密着させた、追加フック221も有する。
【0028】
キットは、クリップ部材400によって側部材200に装着される追加パネル含む。クリップ部材400は、横木及び側部材200の側部品に密接して嵌合する。そのため側部材200は、水平及び傾斜した両方の横木を伴うラダー状部材を含む。キットの追加パネルは異なる形状であってよく、限定ではないが、引き出し320、棚、キャビネット370、折り畳み可能なテーブル330、及び椅子を含む。図5に示されるような第1の例において、追加パネルは引き出し320の形状である。引き出し320は、内側に取り付けられた異なる方向の2対のクリップ400を有し、それによって引き出し320は横木に沿って最大許容内で摺動可能である。クリップの方向を変えることで、引き出し320を横木に装着させるだけでなく、引き出し320の摺動機能を可能にするための把持チャネルとしても作用する。
【0029】
図6に示される第2の例において、追加パネルは折り畳み可能なテーブル330の形状である。折り畳み可能なテーブル330は、テーブル頂部の一方の側332にクリップ、及びテーブル頂部の他方の側に折り畳み脚部331が装着された、2つ割り形状の折り畳み可能なテーブル頂部を含む。テーブル330は、直立構成及びコンパクト構成を有する。直立構成において、テーブル頂部は概ね水平位置にフラットに据えられ、脚部は概ね垂直位置に外側に返され、テーブル頂部を支持する。コンパクト構成において、テーブル頂部の第1のセクションは、テーブル頂部の第2のセクション332に対して直角の位置に、下方に回転され、脚部は第1のセクションに対して平行に、内側に返される。テーブルの高さは、折り畳み脚部331の延長に相当し、様々な高さで、異なる目的の役割を担うことができる。例えば、より高いテーブルはバーテーブルとして、一方で、より短い折り畳み可能なテーブル330は作業デスクとしての役割を担うことができる。
【0030】
図7及び図8に示される第3の例において、追加パネルが棚の形状であり、この棚はクリップ400を介して任意の高さに側部材200に装着可能である。棚は、フラットパネル(350、360)またはL型パネルの形状(310、340)とすることができ、異なる目的の役割を担う。例えば、フラットパネル(350、360)は、水平に据えて表示棚を形成することができ;L型パネル(310、340)はフラットパネルの上に設置して目に見えない領域を形成することができ;L型パネル(310、340)は、側部材200に斜めの角度で装着することができ、パネルの一方の端部を隆起するよう変換させて、対象物を斜めの角度のパネルに保持することができる。
【0031】
図9に示す第4の例において、追加パネルはキャビネット370の形状である。キャビネット370は、側部に2対のクリップを伴う底部パネル、ヒンジ式ドア371を伴う2枚の側部パネル373、及びジベル接続を介して接続された上部カバーパネル372、を有する。
【0032】
図10に示されるクリップ部材400の第1の実施形態は、横木に装着するための「U」型フック402、及び「U」型フック402の頂端部または「U」型フック402のパラボラ基部401のいずれかから延びた、フランジ404を備える。フランジは、図心に穴403を有し、ボルト、係止ナット、及びねじなどの任意の締め付け媒体を受け入れる。
【0033】
図11A及び図11Bに示されるクリップ部材400の第2の実施形態は、梁構造405を備え、各自由端は、側部材のフレームの横木に装着するための「U」型フック402を有する。この梁構造は、追加パネル350の凹部と噛み合う1対の突起部406も有する。
【0034】
図12に示されるクリップ部材の第3の実施形態は、各々が溝付きホイール321の形状であり、そこで横木がホイールの溝セクション内に据えられる。この実施形態は、引き出し320の形状である追加パネルに適用することができ、摩擦が軽減されて、引き出しはより良好に摺動する。
【0035】
地震が頻繁に発生する特定の国々において、家具は、図11図13に示すような耐震を伴う特徴を組み入れることができる。1つの例として、クリップ部材400が、外力によってクリップ400が横木から外れるのを防止するための固定手段を用いて、クリップ部材の両側部を接続する支持梁構造405を、さらに備えることができる。この梁は、追加パネル350を保持するためのローラキャッチなどの、1対の保持手段406も含む。別の例において、安全手段が、引き出し320の溝付きホイール321に適用され得る。それによって補強パネル322が溝付きホイール321の隣に加えられ、引き出し320に対してさらなる支持を提供する。さらに、側部材200の脚部は足部201を有し、家具の安定性を促進させるために、そのサイズは拡大され得る。
【0036】
図14図16は、ベーシックユニットを有するノックダウン式レイフラット家具を示す。このベーシックユニットは、概ね矩形のバックボード100と、このバックボード100の垂直縁部にヒンジ式で接続されたラダー状フレームを備え、バックボード100上にフラットに据えた位置及びバックボードに対して直角に拡げた位置の間で移動させることができる、1対の概ね矩形の金属製側部材200と、を含む。キットが直立位置に拡げられたとき、複数の追加パネルは、クリップ部材によってフレームに装着され得る。このクリップ部材は、横木及び側部材の側部品に密接して嵌合する。キットは、追加パネルをベーシックユニットに装着具を固定するための手段を、さらに備える。追加パネルが折り畳みテーブル及び/またはキャビネット棚である例において、固定手段は、図14及び図14Aに示されるように、側部材200とバックボード100との間の空隙を有する形状である。そこで、概ね細長いU型ストッパ500は側部材200にクリップ留めされ、荷重が折り畳みテーブル330の外側端部に加えられたときに、折り畳みテーブル330がひっくり返るのを制限する。好ましくは、ストッパは、ゴム、エラストマ、エチレンポリピレンジエン(EPDM)、または弾性で摩擦特性を有し、ストッパが側部材200の所定の位置に留めかつ保持できる任意の他の材料で作られる。
【0037】
図15及び図15Aに示される安定手段の第2の実施形態で、安定手段は、側部材200とバックボード100との間に空隙を有する形状である。側部材200と係合可能に接触した少なくとも1つの突起部は、この空隙の間の箇所に位置され、追加パネルの一方の縁部から延び、追加パネルの横方向の移動を防止する。1つの例において、L型パネル310は、側縁部から延びる突起部501、502を有する。突起部501、502は、側部材200とバックボード100との間の空隙の中に嵌合され、それによって、側方の移動が制限されるので、L型パネル310が斜めの位置に設置されたときに、L型パネル310はキットから滑り出ない。好ましくは、突起部501、502は、金属、プラスチック、木材、または追加パネルがキットから滑り出るのを防止するための強度を有する、任意の他の材料で作られたピンの形状である。
【0038】
図16に例示された安全手段の第3の実施形態は、追加パネルの各縁部の穴の中に嵌合されるピン503であり、側部材200への追加パネルの装着を補強する。穴504は、追加パネルが装着される水平横木の下方に近接して位置される。折り畳みテーブル330を側部材200へ装着する1つの例において、折り畳みテーブルの長手方向の移動が制限され、折り畳みテーブル330がキットから外れるのを防止するように、ピン503は、折り畳みテーブル330の側縁部における穴の中に嵌合される。好ましくは、ピン503は、金属、プラスチック、木材、または追加パネルを所定の位置に保持する強度を有する、任意の他の材料で作られた概ね円筒形のピンである。
【0039】
本開示は、前述の説明の内容と同様、添付の特許請求の範囲の内容を含む。本発明を、ある程度の独自性を伴う好ましい形態で説明してきたが、好ましい形態の本開示は、単なる例として成され、詳細構造における多くの変更、ならびに、部品の組み合せ及び配置の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図12A
図13
図14
図14A
図15
図15A
図16