(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】改善されたマトリックス記号エラー修正方法
(51)【国際特許分類】
G06K 7/14 20060101AFI20230417BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
G06K7/14 073
G06K7/14 017
G06K7/14 078
G06K7/10 372
(21)【出願番号】P 2021053085
(22)【出願日】2021-03-26
(62)【分割の表示】P 2017007324の分割
【原出願日】2017-01-19
【審査請求日】2021-03-26
(32)【優先日】2016-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100147991
【氏名又は名称】鳥居 健一
(72)【発明者】
【氏名】エイチ・スプレイグ・アクリー
【審査官】北村 学
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-111904(JP,A)
【文献】特開2013-148981(JP,A)
【文献】特開平10-171912(JP,A)
【文献】特開2001-167222(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0041712(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/14
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元(2D)シンボルのエラー修正の方法であって、
光学スキャナーが、2Dシンボル内の複数のコードワードを読み取るステップと、
プロセッサーが、前記2Dシンボル内の前記複数のコードワードの各々に対してコントラスト分析を行うステップであって、前記コントラスト分析は、前記複数のコードワードの各々についてコントラスト・レベルを識別する、ステップと、
前記プロセッサーが、前記コントラスト・レベルに基づいて前記複数のコードワードのうちの1つ以上
のコードワードを1つ以上のマーク付けされたコードワードとしてマーク付けするステップ
であって、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードは、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードが前記複数のコードワードのうちの他のコードワードと比較して最低の内部コントラスト・レベルを示すことに基づき、光学的に不明瞭なコードワードであると決定され、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードは、前記2Dシンボル内の指定された位置にあるセルの所定のクラスターからなるコードワードの所定の位置にある、ステップと
、
前記プロセッサーが、前記2Dシンボル内の前記1つ以上のマーク付けされたコードワードの位置に基づいて前記1つ以上のマーク付けされたコードワードにおけるエラーを修正するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のコードワードの各々は複数のセルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コントラスト分析を行うステップは、前記プロセッサーが、前記複数のコードワードのうちの選択されたコードワードにおける前記複数のセルの反射率値に基づいて、前記コントラスト・レベルを決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プロセッサーが、前記複数のコードワードのうちの選択されたコードワードにおける前記複数のセルについて反射率値を決定するステップと、
前記プロセッサーが、前記選択されたコードワードにおける前記複数のセルについての決定された前記反射率値から最高の反射率値を識別するステップと、
前記プロセッサーが、前記選択されたコードワードにおける前記複数のセルについての決定された前記反射率値から最低の反射率値を識別するステップと、
前記プロセッサーが、前記最高の反射率値及び前記最低の反射率値に基づいて、前記選択されたコードワードについての前記コントラスト・レベルを識別するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のコードワードの各々は、前記2Dシンボル内の該複数のコードワードの各々の位置を示す数字に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コントラスト・レベルに基づいて前記複数のコードワードのうちの1つ以上のコードワードを1つ以上のマーク付けされたコードワードとしてマーク付けするステップは、前記プロセッサーが、前記2Dシンボル内の前記複数のコードワードのうち、よりコントラスト・レベルの低い所定の数のコードワードをマーク付けするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記コントラスト・レベルに基づいて前記複数のコードワードのうちの1つ以上のコードワードを1つ以上のマーク付けされたコードワードとしてマーク付けするステップは、前記プロセッサーが、最低のコントラスト・レベルのコードワードをマーク付けするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上のマーク付けされたコードワードにおけるエラーを修正するステップは、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードに関連付けられた、エラーのあるデコードされた値にさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
2次元(2D)シンボルのエラー修正を行うための電子装置であって、
2Dシンボル内の複数のコードワードを光学的に読み取るように構成された、シンボル・リーダーの光学スキャナーと、
エラー修正式を格納するように構成されたメモリデバイスと、
前記2Dシンボル内の前記複数のコードワードの各々に対してコントラスト分析を行い、前記コントラスト分析は前記複数のコードワードの各々についてコントラスト・レベルを識別し、
前記コントラスト・レベルに基づいて、前記複数のコードワードのうちの1つ以上のコードワードを1つ以上のマーク付けされたコードワードとしてマーク付けし、
前記1つ以上のマーク付けされたコードワードは、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードが前記複数のコードワードのうちの他のコードワードと比較して最低の内部コントラスト・レベルを示すことに基づき、光学的に不明瞭なコードワードであると決定され、前記1つ以上のマーク付けされたコードワー
ドは、前記2Dシンボル内の指定された位置にあるセルの所定のクラスターからなるコードワードの所定の位置に
あり、
前記2Dシンボル内の前記1つ以上のマーク付けされたコードワードの位置に基づいて前記1つ以上のマーク付けされたコードワードにおけるエラーを修正する
ように構成されたハードウェアプロセッサーと
を備える、電子装置。
【請求項10】
前記複数のコードワードの各々は複数のセルを含む、請求項
9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記ハードウェアプロセッサーは、選択されたコードワードにおける前記複数のセルの反射率値に基づいて前記コントラスト・レベルを決定するようにさらに構成される、請求項
10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記ハードウェアプロセッサーは、
選択されたコードワードにおける前記複数のセルについて反射率値を決定し、
前記選択されたコードワードにおける前記複数のセルについての決定された前記反射率値から最高の反射率値を識別し、
前記選択されたコードワードにおける前記複数のセルについての決定された前記反射率値から最低の反射率値を識別し、
前記最高の反射率値及び前記最低の反射率値に基づいて前記選択されたコードワードについての前記コントラスト・レベルを識別する
ようにさらに構成される、請求項
10に記載の電子装置。
【請求項13】
前記複数のコードワードの各々は、前記2Dシンボル内の該複数のコードワードの各々の位置を示す数字に関連付けられる、請求項
9に記載の電子装置。
【請求項14】
前記ハードウェアプロセッサーは、前記2Dシンボル内の前記複数のコードワードのうち、よりコントラスト・レベルの低い所定の数のコードワードをマーク付けするようにさらに構成される、請求項
9に記載の電子装置。
【請求項15】
前記ハードウェアプロセッサーは、最低のコントラスト・レベルのコードワードをマーク付けするようにさらに構成される、請求項
9に記載の電子装置。
【請求項16】
前記ハードウェアプロセッサーは、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードに関連付けられた、エラーのあるデコードされた値に基づいて、前記1つ以上のマーク付けされたコードワードにおけるエラーを修正するようにさらに構成される、請求項
9に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、機械読み取り可能なシンボルをデコードする方法及び装置に関し、より具体的には、エラー修正を必要とするシンボルをデコードする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 機械読み取り可能なシンボルは、コンパクトなプリントされた形(又はエンボスされた形)へと情報をエンコードする手段を提供し、このシンボルは、スキャンすることができ、その後に光学ベースのシンボル検出器により解釈することができる。そのような機械読取可能シンボルは、機械を基にしての識別及び追跡を目的として、製品パッケージ、食用製品、一般的消費者用物品、機械部品、装備、及び他の製造品へ取り付けられる(又は刻印される)ことが多い。
【0003】
[0003] 1つの例示のタイプの機械読取可能シンボルはバーコードであり、これは、1つの行に沿って垂直に向けられた一連のバーと白いスペースとを用いる。バーとスペースとのグループは、コードワードに対応する。コードワードは、英数シンボル、1以上の数字、又は他の機能と関連する。
【0004】
[0004] 大量の情報を1個の機械読取可能シンボルへとエンコードすることを容易にするために、2次元バーコードが考案されている。それらはまた、一般に、スタックト、マトリックス、及び/又はエリア・バーコードと呼ばれている。そのような2次元バーコードの例は、Data Matrix(登録商標)、Code One、PDF-417、MaxiCode、QRコード(登録商標)、及びAztec Codeを含む。2Dマトリックス・シンボル体系は、規則的な多角形形状のセル(エレメントやモジュールとも呼ばれる)の配列を用い、隣接するエレメントの中心から中心の距離が均一である。典型的には、多角形形状のセルは正方形である。2Dマトリックス・シンボル体系におけるセルの特定の配列は、データ・キャラクター及び/又はシンボル体系機能を表す。
【0005】
[0005] 2Dマトリックス・シンボル技術の例として、データ・マトリックス(Data Matrix)・コードは、正方形又は長方形のパターンに配列された高いコントラストの「セ
ル」(典型的には黒のセルと白のセル)又はモジュールからなる2次元マトリックス・バーコードである。エンコードされる情報は、テキスト又は数のデータ、又は制御シンボルとすることができる。通常のデータ・サイズは、数バイトから1556バイトまでの範囲である。特定の指定され標準化されたセルのグループ(典型的には8セル)は、それぞれ、「シンボル・キャラクター」と呼ばれる。シンボル・キャラクターは、「コードワード」と呼ばれる値を有する。黒のセルは0(零)と解釈され、白のセルは1(一)と解釈され、8セルのコードワードは数0から数255をコード化することができ、次に、それらの数値は、ASCIIやEBCDICやそれらの変形形態などのような標準的なコードや他の機能を介して、英数シンボルと関連させることができる。
【0006】
[0006] コードワード、即ち、シンボルにおける指定されたセルのグループは、シンボル全体内で特定の標準化された部分を有する。したがって、所与の状況における(例えば、所与の製造者及び/又は所与の製品に対しての)シンボルの解釈は、シンボル内のコードワードに依存し、特に、解釈は、(i)各コードワードの内容(即ち、各コードワードにおけるセルのパターン)と、(ii)シンボルにおける各コードワードの配置又は位置との双方に依存する。
【0007】
[0007] 典型的には、シーケンシャルな英数データ(例えば、製品識別番号や所番地)に関しては、それぞれのシーケンシャルなデータ・キャラクターは、標準化された順でコードワードのシンボルに割り当てられる。例えば、順は、シンボルの行に沿って左から右へのものとすることや、配置における標準化された対角線パターンに従うことができる。コードワードは、シンボル内で、特定の、標準の指定された配置を有するので、また、配置についての情報がシンボル・キャラクター内に含まれていないので、シンボルは、「マトリックス・シンボル」や「マトリックス・シンボル体系バーコード」とも呼ばれ得る。
【0008】
[0008] マトリックス・シンボルを読み取るために、様々な光学的スキャン用の電子装置及び方法を用いるバーコード・リーダーが用いられる。理想的には、バーコード・リーダーによりスキャンされる機械読取可能シンボルは、完全な状態にあり、全てのセルが首尾一貫した均一のサイズであり、それぞれのセルは、全体を黒又は全体を白で完全に埋められており、黒のセルと白のセルとの間のコントラストは100%である。
【0009】
[0009] 現実において、バーコード・リーダーによりスキャンされる機械読取可能シンボルの実際的な適用は、不完全であり得る。シンボルは、外部のもの(グリースや埃や環境内の他の化学物質)により汚れることがあり得、また、シンボルがプリントされる面が、伸ばされたり圧縮されたり、引き裂かれたりすることがあり得、また、プリント処理自体に不備があること(例えば、プリンターのインク量が少ないことや、プリントヘッドの詰まりなどに起因)があり得る。実際のシンボルの欠点は、機械読取プロセスにおけるエラーを引き起こし得る。
【0010】
[0010] これらの現実的な問題に対応し、信頼性を向上させるために、エラー修正技術が用いられることが多く、コードワードを読み取れなくする損傷が1個以上のセルにあっても、読み取れないコードワードは、エラー修正プロセスにより回復させることができ、シンボルの全体のメッセージをなおも読み取ることができる。
【0011】
[0011] 例えば、DataMatrix ECC200標準に基づく機械読取可能シンボルは、エラー及び消去の回復のためにReed-Solomon(リード・ソロモン)コードを用いる。ECC200は、シンボルの25%が損傷している場合(マトリックスが正確に位置すると仮定する)、エンコードされたデータ・ストリング全体のルーチン再構築を可能にする。
【0012】
[0012] この標準の場合、シンボル内の約半分のコードワードが、データを表すために直接に使用され、約半分のコードワードが、エラー修正のために使用される。エラー修正(EC)シンボルは、リード・ソロモン・アルゴリズムとして知られる数学ツールを用いて計算される。シンボルに対するコードワードが、リード・ソロモン・アルゴリズムへ入力され、エラー修正(EC)シンボルが、そのリード・ソロモン・アルゴリズムの出力である。完全な機械読取可能シンボルは、データ・コードワードとECコードワードとの双方を含む。
【0013】
[0013] 所与のシンボル・フォーマット(DataMatrix、PDF-417、QRコード、Aztec Code、及び他のものなど)に対して、及び所与のサイズのシンボル・マトリックスに対して、固定の指定された数のECコードワードがある。損傷のある(読み取りできない)何れか1個の特定のコードワードを回復させるためには、2つのこと、即ち、(i)シンボル内の損傷のあるデータ・コードワードの位置と、(ii)損傷のあるデータ・コードワードの内容(ビット・パターン)とを、回復させる必要がある。次に、1個のコードワードに関する位置とビット・パターンとの双方を回復させるには、2個の使用可能なECシンボルを必要とする。機械読取可能シンボルが、損傷のあるデータ・コードワードを2個有する場合、シンボル全体を回復させるためには4個のEC
コードワードが必要となる、ということになる。一般に、シンボルが、損傷のあるデータ・コードワードをN個有する場合、シンボルを完全に回復させるためには2×N個のECコードワードが必要となる。
【0014】
[0014] シンボル内のECコードワードの数は限られている。これにより、回復させることができる、損傷があり読み取りできないデータ・コードワードの数が限定される。一般に、エラー修正技術を用い、本方法を用いると、回復させることができる、損傷があり読み取りできないデータ・コードワードの数は、ECコードワードの総数の半分である。例えば、16×16セルのDataMatrixシンボルにおいて、ECコードワードの合計数は12である。これは、最大6個の損傷データ・コードワードを回復させられることを意味する。6個を超えるデータ・コードワードに損傷がある場合、完全なシンボルを読み取れないであろう。
【0015】
[0015] しかし、エラーのあるデータ・コードワードの位置が既に知られている場合、エラーを修正するために必要なのは1個のECコードワードのみである。この技術は「イレージャー・デコーディング(erasure decoding)」と呼ばれる。しかし残念ながら、一般に、マトリックス・コード(Matrix Code)・シンボルでは、エラーの位置は既知では
ない。
【0016】
[0016] したがって、シンボル内の、エラー修正シンボル自体のみに基づいて回復させることができる損傷データ・コードワードの数よりも多い数の損傷データ・コードワードを回復させるシステム及び方法が、必要とされている。より特定的には、ECコードワードに格納されている情報から独立して、損傷のある又はエラーのあるデータ・コードワードの位置を決定するシステム及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0017】
[0017] したがって、1つの態様では、本発明は、マトリックス・シンボル体系でのイレージャー・デコーディングの使用は不可能である、という問題を、スキャナーにおいて入手可能なグレイ・レベル情報を評価すること、及び最小コントラスト差を持つ複数のコードワードを追跡することにより、解決する。次に、デコーダーは、それらの最小コントラスト・コードワードに対してイレージャー・デコーディングを用いる。エラーのあるデータ・コードワードの位置はコントラスト検出を介して推定されているので、損傷コードワードのデータを回復するために必要なのは、1個のECコードワードのみである。(また、そのようであるので、損傷コードワードを、その位置及びデータに関して完全に回復させるために必要なのは、1個のみのECコードワードである。)
【0018】
[0018] 2個ではなく1個のみのECコードワードを必要とするので、より多くのECコードワードが未使用で残り、他の考えられ得るエラーに対して使用可能となる。これは、修正できるデータ・コードワードの合計数を増加させる。これは、シンボルが、汚れたり(例えば、自動車の組み立て)、損傷したり(例えば、サプライ・チェーン)、反射部分を有したり(例えば、ダイレクト・パーツ・マーキング(DPM))、広い範囲にわたるスキャンを必要とされる(例えば、全応用)といった応用において、特に有用である。
【0019】
[0019] 本開示のアルゴリズムは、マトリックス・シンボル体系デコードにおいて修正できるコードワードの数をほぼ2倍にする効果があり、それにより、現在使用可能なものよりも、性能を大幅に向上させる。
【0020】
[0020] 上記の例示の概要、及び本発明の他の例示の目的及び/又は利点、及び上記のものを達成する様式については、下記の詳細な説明及び添付の図面で更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】[0021]
図1は、機械読取可能シンボルからデータを得る例示の手持ち型シンボル・リーダーの斜視図である。
【
図2】[0022]
図2は、機械読取可能シンボルからデータを得る例示の手持ち型シンボル・リーダーの内部ブロック図である。
【
図3】[0023]
図3は、幾つかの例示の機械読取可能2Dシンボルを示す。
【
図4】[0024]
図4は、損傷のある例示の2Dシンボルの2つのビューを提供する。
【
図5】[0025]
図5は、2Dシンボルに対しての光学的に改善されたリード・ソロモン・エラー修正のための例示の方法のフロー・チャートである。
【
図6】[0026]
図6は、改善されたリード・ソロモン・エラー修正の一部としての、2Dシンボルに対してのコントラスト分析のための例示の方法のフロー・チャートである。
【
図7】[0027]
図7は、コントラスト分析を欠陥のあるコードワードへ適用することによる改善されたエラー修正のために使用されるコードワード・コントラスト値の例示のアレイを示す。
【
図8】[0028]
図8は、コントラスト分析を欠陥のあるコードワードへ適用することによる改善されたエラー修正の例示のケース・スタディを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0029] 下記の説明では、様々な実施形態を完全に理解するように、特定の具体的な細部について述べられる。しかし、当業者は、それらの細部無しで本発明を実施でき得ることを理解するであろう。他の例において、イメージャー、スキャナー、及び/又は機械読取可能シンボルを読むように動作する他のデバイスと関連する既知の構造は、実施形態の説明を不必要に不明瞭化しないために、詳細に示しておらず、また、説明していない。
【0023】
[0030] 状況により必要とされないかぎり、明細書及び特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」及びその変形、例えば、「含む(comprises)」や「含む(comprising
)」は、開かれた意味として、即ち、「含むが、それに限定されない」と解釈される。
【0024】
[0031] この明細書を通しての「1つの実施形態」や「実施形態」という言及は、実施形態と関連して説明される特定の態様、構造、又は特徴が少なくとも1つの実施形態に含まれる、ということを意味する。従って、明細書の様々な部分で現れる「1つの実施形態において」や「実施形態において」という記載は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の態様、構造、又は特徴は、1以上の実施形態において、任意の適当な様式で組み合わせることができる。
【0025】
[0032] ここでの見出しは、単なる便宜上のものであり、特許請求される発明の範囲や意味を解釈するためのものではい。
【0026】
[0033] シンボル・リーダー
【0027】
[0034] 本システム及び本方法は、機械読取可能シンボルを読み取るように設計されたデバイスを含む。
【0028】
[0035] 例示の実施形態において、そのようなデバイスは、手持ち型スキャナーとすることができる。
図1は、機械読取可能シンボル102からデータを得る例示の手持ち型シンボル・リーダー100の斜視図である。
【0029】
[0036] 機械読取可能シンボル102は、パッケージ又は他の同種のものへ添付され、
ユーザーは、手持ち型シンボル・リーダー100を、機械読取可能シンボル102の方に向ける。シンボル・リーダー100は、2次元(2D)機械読取可能シンボル102に重なっている視界106を横切る電磁エネルギーの狭いビームを発して掃引するように動作するライン・スキャナーとすることができる。他の実施形態では、開口手段、ミラー、レンズ、又は他の同種のものを調節して、シンボル・ラインを横切る掃引を行うようにし、機械読取可能シンボルの相対的に小さい部分(例えば、セル)から戻ってくる電磁エネルギーを受信し、これは光検出器システムにより検知される。
【0030】
[0037] 更に別の実施形態では、2Dアレイ・シンボル・リーダーは、機械読取可能シンボル(及び機械読取可能シンボルの周りの静かなエリアの適切な領域)の撮像画像を捕らえる。シンボル102内のセルのコントラスト分析に依存する本システム及び本方法に関しては、シンボルの撮像画像を獲得することは、シンボル・リーダー100の好適な動作方法であり得る。適切な画像処理ハードウェア235と、プロセッサー242及び244で実行されるソフトウェアとは、セルにより表されるデータ・ビットを決定するために撮像画像を分解するため、及び本システム及び本方法のコントラスト分析を行うために、用いられる(
図2を参照)。
【0031】
[0038] 機械読取可能シンボル・リーダー100は、ハウジング108、ディスプレイ110、キーパッド112、及びアクチュエーター・デバイス114を有するものとして例示されている。アクチュエーター・デバイス114は、引き金、ボタン、又はシンボル読み取りプロセスを開始させるためにユーザーにより操作できる他の適切なアクチュエーターとすることができる。
【0032】
[0039] 図に示される機械読取可能シンボル102は、一般的なものであることが意図され、従って、様々なタイプ及びフォーマットの機械読取可能シンボルを例示したものである。例えば、幾つかの機械読取可能シンボルは、コードワードの1つの行(例えば、バーコード)からなる。他のタイプの機械読取可能シンボル(例えば、マトリックスやエリア・コード)は、円、六角形、矩形、方形、及び他の同種のものなどのような、別の形状に構成することができる。機械読取可能シンボルの多くの様々なタイプ及びフォーマットが本システム及び本方法の範囲内に含まれることが、意図されている。
【0033】
[0040] シンボル・リーダーの内部ブロック図
【0034】
[0041] 本システム及び本方法をインプリメントできる形の例示のシンボル・リーダー100の内部ブロック図が、
図2に示されている。
【0035】
[0042] 本システム及び本方法の1つの実施形態において、シンボル・リーダー100は、光学式リーダーとすることができる。光学式リーダー100は、1D又は2Dのバーコード・シンボル102などのような対象物Tを照らすための照明アセンブリ220と、対象物Tの画像を受け取り、画像内に光学的にエンコードされているデータを示す電気出力信号を作り出すイメージング・アセンブリ230とを含むことができる。照明アセンブリ220は、例えば、1以上のLEDなどのような照明源アセンブリ222と、光源222からの光を対象物Tの方向へ向けるための1以上のリフレクターなどのような照明光学系アセンブリ224とを、含むことができる。照明アセンブリ220は、対象物Tの高品質の画像を撮ることを可能にする程度に環境の光のレベルが十分に高いことが確かである場合には、取り除くことができる。
【0036】
[0043] 実施形態において、イメージング・アセンブリ230は、対象物Tの画像を受け取るため及びイメージ・センサ32上に焦点を合わせるために、2DのCCDやCMOSのソリッド・ステート・イメージ・センサなどのようなイメージ・センサ232と、イ
メージング光学系アセンブリ234とを、含むことができる。
図2に示すアレイ・ベースのイメージング・アセンブリは、レーザー源、スキャニング機構、放射及び受け取りのための光学系、光検出器、及び付随の信号処理回路を含むレーザー・スキャニング・ベースのイメージング・アセンブリと、置き換えることができる。イメージング・アセンブリ230の視界は、応用に対応したものとなる。一般に、視界は、イメージング・アセンブリが近い読み取り範囲においてイメージ・データ読み取り領域を含むシーンのビット・マップ表現を捕らえられるような、十分な広さとすべきである。
【0037】
[0044] 本システム及び本方法の実施形態において、
図2の例示のシンボル・リーダー100はまた、プログラマブル・コントローラー240を含み、プログラマブル・コントローラー240は、集積回路マイクロプロセッサー242と特定用途向け集積回路(ASIC)244とを含むことができる。プロセッサー242及びASIC244は、双方ともプログラマブル制御デバイスであり、それらは、リード/ライト・ランダム・アクセス・メモリ(RAM)245と消去可能リード・オンリー・メモリ(EROM)246との何れか又は双方に格納されたプログラムに従って、データを受信、出力、及び処理することができる。プロセッサー242及びASIC244はまた、双方とも共通バス248と接続され、共通バス248を通じて、アドレス・データを含むプログラム・データ及び作業データを、共通バス248と接続された任意の回路に対して何れの方向にも受信及び送信することができる。プロセッサー242及びASIC244は、それらの作成方法及び使用方法に関して、互いに異なるものであり得る。
【0038】
[0045] 1つの実施形態において、プロセッサー242は、汎用の既製のVLSI集積回路マイクロプロセッサーとすることができ、これは、
図2の回路の全体的制御を行うが、殆どの時間を、EROM246に格納されたプログラム・データに従ってのRAM245に格納されたイメージ・データのデコードに充てる。他方、プロセッサー242は、プログラマブル・ロジックやゲート・アレイなどのような特定用途向けVLSI集積回路とすることができ、これは、その時間を、イメージ・データのデコード以外の機能に充てるようにプログラムされ、それにより、それらの機能を実行する負担をプロセッサー242に負わせないようにする。
【0039】
[0046] 代替の実施形態において、汎用プロセッサー242が十分に速く強力であり、本システム及び本方法により意図されている全ての機能を行える場合には、特定用途向けプロセッサー244を完全に取り除くことができる。従って、使用されるプロセッサーの数及びプロセッサー間での作業の分割は、本システム及び本方法の目的に関しては基礎的に重要ではないことが、理解されるであろう。
【0040】
[0047] 実施形態において、例示のシンボル・リーダー100は、信号プロセッサー235及びアナログ/デジタル(A/D)・チップ236を含む。これらのチップは、共になり、イメージ・センサ232から生データを取り、プログラマブル・コントローラー240による更なる処理のために、そのデータをデジタル・フォーマットへと変換するが、このデジタル・フォーマットは、例示の実施形態では、グレイ・レベル・デジタル・フォーマットとすることができる。
【0041】
[0048] 実施形態において、本発明のシステム及び方法は、EROM246に格納されたアルゴリズムを用い、これは、プログラマブル・コントローラー240が信号プロセッサー235及びA/D236からのイメージ・データを分析することを、可能にする。実施形態において、及び後に更に説明するように、この画像分析は、イメージ・データにおけるグレイ・レベル情報(コントラスト・レベル)を分析することを、含むことができる。実施形態において、及びコントラスト・レベル分析に基づく部分において、プログラマブル・コントローラー240は、次に、後に更に説明する光学的コントラスト・レベル分
析に依存することにより、マトリックス・シンボルに対してのエラー修正のための改善されたシステム及び方法をインプリメントすることができる。
【0042】
[0049] 例示のシンボル・リーダー100はまた、例えば、キーボード112及び引き金114の使用をサポートするために、入力/出力(I/O)回路237を含むことができる。シンボル・リーダー100はまた、ディスプレイ110をサポートするための出力/ディスプレイ回路238を含むことができる。
【0043】
[0050] 例示のシンボル
【0044】
[0051]
図3は、幾つかの例示の機械読取可能2Dシンボル102を示し、それらは102.1及び102.2とラベル付けされている。
【0045】
[0052] シンボル102.1は、DataMatrixバーコード(ECC200)標準に従ってエンコードされた例示の機械読取可能シンボルである。24×24アレイであるシンボル102.1は、位置検出パターンである「L形状」を形成する2つの実線の黒一色の縁302を有し、これは、シンボル・リーダーが2Dシンボルの位置及び向きを決定することを可能にする。シンボルはまた、暗いセルと明るいセルとが交互になっている2つの対向する縁を有し、それらは「タイミング・パターン」304を形成し、これは、シンボル・リーダーがシンボルのサイズ(行及び列の数)を識別する際の助けとなる。
【0046】
[0053] 位置検出パターン302とタイミング・パターン304との内側は、情報をエンコードする内部セル306の行及び列である。図から明らかであると思われるが、理想的な機械読取可能シンボルは、第1色の暗いセルと第2色の明るいセルとの間でのコントラスト・レベルが非常に高いが、これは、多くの場合、全て黒又は全て白である明確にプリントされ不明瞭ではないセルを用いることにより、達成される。
【0047】
[0054] シンボル102.2は、DataMatrixバーコード(ECC200)標準に従ってエンコードされた例示の16×16の機械読取可能シンボルである。シンボル102.2において、及び例示のみを目的として、内部の黒いデータ・セルは省略されており、内部セル306の間の境界は、実際のプリントされたDataMatrixシンボルでは通常は現れない陰影のついた点線により示されている。
【0048】
[0055] また、内部セル306により形成されるコードワード308の境界を示す実線の縁も、実施のプリントされたシンボルでは通常は現れないが、ここでは例示のために含まれている。実施形態において、それぞれのコードワード308は、1バイトのデータを表す8個のセルからなる。幾つかのタイプのコードワード、即ち、シンボルにより表される実際のデータをエンコードするデータ・コードワード308.1と、リード・ソロモン・アルゴリズムに従ってデータ・コードワードから作られるエラー修正(EC)コードワード308.2と、パディング・コードワード308.3とを含むコードワードがあることが、分かるであろう。
【0049】
[0056] 図面はまた、1つの例示のバー(黒)・セル306.Bと1つの例示のスペース(白)・セル306.Sとを見分けるようにしている。
【0050】
[0057] ここで示すDataMatrixバーコード標準に基づく機械読取可能シンボルと、示されたサイズ、形状、及びデータ内容とは、単なる例示であり、限定と解釈すべきではない。本システム及び本方法は、様々な既知の標準に従った多種の2Dマトリックス・バーコードに適用可能であり、また、将来の予想される他の2D機械読取可能シンボルにも適用可能である。
【0051】
[0058] シンボル・エラー
【0052】
[0059] 上記のように、シンボル102のデータ内容は、コードワード308内のコントラストを生じさせる色のセル306の形で格納又は呈示される。本システム及び本方法の実施形態において、明るいセル(典型的には白)は一(1)を表し、暗いセル(典型的には黒)は零(0)を表す。代替の実施形態では、明るいセルは零(0)を表し、暗いセルは(1)を表す。代替の実施形態では、他の色や陰影のレベルを用いることができる。しかし、一般的な事項として、コード化を有効にするためには、シンボル・リーダー100は、明るいセルから暗いセルを容易に区別できなければならない。また、データは、セル306自体に関してのみではなく、コードワード308内のセル306の位置及びシンボル102内の各コードワード308の位置に関しても、格納される。
【0053】
[0060] シンボル102が損傷を受けた場合、シンボル・リーダー100が明るいセルと暗いセルとを信頼性をもって区別するには、それらのセル間のコントラストが不十分となり得る。同様に、シンボルの損傷は、シンボル・リーダーがセル306及びコードワード308の位置や境界を識別することを、困難にし得る。別の場合、セル306の損傷は、黒から白への変更又はその逆のことを生じさせ得る。これにより、上記のように、リード・ソロモンなどのようなエラー修正方法の使用が必要となる。本システム及び本方法は、コントラスト分析に基づく情報を用いて、リード・ソロモンや類似のエラー修正方法を増強することを意図している。
【0054】
[0061]
図4は、損傷のある例示のシンボル102.Dの2つのビュー、102.D1及び102.D2を提供し、その損傷により、シンボル102の現場での使用中に元の高コントラストが失われている。
【0055】
[0062] 最初のビューにおいて、図に示す損傷のあるシンボル102.D1は、実世界の自動車製造プラントで写真撮影されたものである。シンボル102.D1のほぼ真ん中に暗い垂直の擦り傷402があることは、明らかである。擦り傷は十分に暗く、標準的なシンボル・リーダー100で読み取りを行う場合、リーダー100は、多くのセル306について、白のセル(プリントされたとき、また、損傷や擦り傷の無いとき)であるものを黒と間違える。これは、コードワードのエラーを生じさせる。このシンボル102.D1は、現在のスキャナーでは読み取れないであろう。
【0056】
[0063] シンボル102.D1のコードワードの実際の値を、ここで列挙する(コロンの前のコードワードはデータ・コードワードであり、コロンの後のコードワードはエラー修正コードワードである)。
【0057】
[0064] 237 151 230 204 27 207 144 165 112 27 13 43 222 60 125 34 137 186 71 163 223 254 :96 9 171 31 209 21 131 100 111 146 225 95 109 112 182 218 118 20。
【0058】
[0065] シンボル・リーダー100により求められたコードワードの値をここに示し、誤ったコードワードには下線を付している。
【0059】
[0066] 237 151 230 204 27 207 144 165 112 27 173
111 222 60 125 34 137 191
127
235 223 254 :96 25
175
191208 21 131 100 111 146 225 95 111
116 182 218 118 203。
【0060】
[0067] シンボル102.D1の画像において明らかなように、擦り傷領域402の全体において、多くの個々のセル間でのコントラストは小さく、それは黒と白との間のスレ
ッショルド・レベルに近い。例えば、擦り傷領域402内の低コントラストのセル404のクラスターと、損傷が無く機械読取可能な高コントラストの領域406とを比較する。
【0061】
[0068] 第2のビューにおいて、損傷のあるシンボル102.D2は、現場で実際のスキャナー100により解釈されたように、示されている。図において陰影のあるセル306を持つコードワードにより示されるように、欠陥のある読取値をスキャナー100から提供させる11個のコードワードがあり、それらは欠陥コードワード308.Fと記載することができる。
【0062】
[0069] イレージャー対エラー: 用語法として、ここにおいて、エラーのあるコードワードの位置は知られているがデータは知られていない(又は不明瞭である)場合、そのコードワードは「イレージャー(erasure)」と呼ばれることに留意されたい。エラーの
あるコードワードのデータが知られておらず、そのコードワードの位置も知られていない場合、そのコードワードは「エラー」と呼ばれる。
【0063】
[0070] リード・ソロモン・エラー修正
【0064】
[0071] 実施形態において、本システム及び本方法は、機械読取可能シンボル102におけるエラーを検出して修正するために、エラー修正コードと、機械読取可能シンボル102の光学的分析により増強される分析とを適用することを含む。当該分野ではエラー修正の様々な数学的方法が知られており、その詳細な説明は、この文書の範囲を超える。しかし、例示のエラー修正方法の少しの基礎的エレメントを再検討することは、本システム及び本方法を理解するための助けになり得る。
【0065】
[0072] 全ての標準化された2Dマトリックス・シンボル体系は、リード・ソロモン方法論を用いる。リード・ソロモン・コードでは、データのバイトなどのようなデータ・エレメントのセットを、エラー修正エレメントの第2のセット(また、典型的には、バイトの形)において冗長的にエンコードすることができ、それは、ここでの目的では、ECコードワード308.2と呼ぶことができる。エラー修正コードワードは、原則(principle)データ・エレメントに伴って送信又は提供され、損傷のあるデータ・エレメントの再
構築を可能にする。
【0066】
[0073] リード・ソロモンECコードワードを構築する方法(所与の特定のデータのセットに基づく)は、この文書の範囲外である。先に記載したように、リード・ソロモンから導き出されるECコードワード308.2を計算できること、及び得られたECコードワードが2Dマトリックス・シンボルの一部として含まれることを理解するだけで、ここでの目的には十分である。
【0067】
[0074] リード・ソロモン・エラー修正を用いてメッセージをデコードする様々な方法がある。1つの例示の方法では、シンボル102のデータ・コードワード308.1の値は、特定の制約(ここでは論じない)の対象となる多項式s(x)の係数として見られる。
【0068】
【0069】
[0076] データ・コードワード308.1に関するデータの値のみではなく、それらの
順もあることに、留意されたい。多項式におけるコードワードの元の配置(第1、第2、第3など)は、機械読取可能シンボル102におけるデータ・コードワード308.1の物理的な順へマップする。
【0070】
[0077] 機械読取可能シンボル102が損傷を受けた又は破損した場合、結果として誤ったデータ・コードワード308.1を生じさせ得る。エラーのあるコードワードは、受け取った多項式r(x)として理解することができる。
【0071】
[0078] r(x)=s(x)+e(x)
【0072】
【0073】
[0080] 上記のものにおいて、eiは、xのi乗に対する係数である。係数eiは、xのその乗数でのエラーが無い場合(従って、シンボル102における対応する第iのデータ・コードワード308.1にエラーが無い)には0となり、エラーが有る場合には0とならない。xの別個のik乗においてν個のエラーがある場合、下記のようになる。
【0074】
【0075】
[0082] 検出器の目標は、エラーの数(ν)、エラーの位置(ik)、及びそれらの位置でのエラー値(e_ik)を見つけることである。それらから、e(x)を計算することができ、次に、e(x)を、受け取ったr(x)から減算して、元のメッセージs(x)を得ることができる。
【0076】
[0083] 受け取ったデータ・コードワード308.1及び受け取ったECコードワード308.2のみに基づいて、エラー位置(ik)及びそれらの位置でのエラー値(e_ik)を特定するための、リード・ソロモン・スキームの一部として使用できる様々なアルゴリズムがある。しかし、関係するプロセスは、一般に、2段階のプロセスであり、下記のようである。
【0077】
[0084] 段階(I)エラー位置: 第1計算段階は、エラーの位置を識別することを伴う。これは、エラー・ロケーター多項式Λを最初に計算することと、Λに基づいて非ゼロ・エラー位置ikを計算することとを伴う。この段階はまた、エラーの数(ν)も決定する。この第1段階の計算は、シンボル102における幾つかのECコードワード308.2の使用を、必ず必要とする。
【0078】
[0085] 段階(II)修正された値: 段階(i)において計算された位置エラーikを用い、第2計算段階は、各エラー位置と関連する修正値(e_ik)を識別する。
【0079】
[0086] 従って、従来技術ではエラーの修正が2段階のプロセスであり、エラー位置の識別が一般的には先に行われ、それが、各位置での修正されたデータを識別するための入力であることが、理解できるであろう。また、本システム及び本方法の目標は、エラーの
あるデータ・コードワード308.1を決定、識別、又は印付けするために、リード・ソロモン・エラー修正とは別の分析を用いて、段階(I)の計算を減らすこと、又は可能であれば除去することである。
【0080】
[0087] 代替の方法(後に更に説明する)を介して計算された非ゼロ・エラー位置ikを、段階(II)へ直接に入力でき、それにより段階(II)での修正データ値の計算を可能にすることを、当業者は認識するであろう。
【0081】
[0088] 重要なことであるが、標準のリード・ソロモン・エラー修正の数学計算では、エラー(位置とデータとの双方が未知)は、損傷を受けたコードワードを修復するために、2個のエラー修正コードワードの使用を必要とする。他方、エラーの位置の知識がある場合、エラーはイレージャーと考えられ、消去されたコードワード(erased codeword)
を修復するために1個のみのエラー修正コードワードを必要とする。
【0082】
[0089] 換言した場合: 通常、2Dマトリックス・シンボル体系におけるエラー修正は、エラーであるコードワードを修正するために用いられ、このエラーとは、コードワードの位置及び内容の双方が未知であることを意味する。本システム及び本方法の目標は、独立してエラーにフラグを立てることにより、それらがエラーではなく位置が知られているイレージャーとして扱われるようにし、それにより、修正の際には1個のみのECコードワードを必要とするようにすることである。
【0083】
[0090] 光学的明瞭性及び光学的両義性、デコードの欠点、及びリード・ソロモン・エラー修正
【0084】
[0091] 上記のように、リード・ソロモン・エラー修正は、欠陥のある1個のデータ・コードワード308.1の位置とデータ内容との双方を正しく回復させるために、2個のECコードワード308.2の使用を必要とする。しかし、本システム及び本方法は、欠陥又は損傷のあるコードワード308.Fの位置の識別(少なくとも暫定的に)を可能にすること、及びそのような識別を、シンボル102内のECコードワード308.2から独立したものとすることを、目的とする。そのような、欠陥のあるデータ・コードワード308.1の位置を見つける代替の手段は、ECコードワード308.2のデータを補い、結果として、データ・コードワード308.1のデータを識別するために、1個のECコードワード308.2のみが必要とされる。欠陥のあるコードワード308.Fはまた、「デコードの欠点(decoding disadvantage)」を有するコードワードと呼ぶこともで
きる。
【0085】
[0092] デコードの欠点を有するコードワードの位置を識別するために、シンボル102自体内のエラー修正情報から独立して、本システム及び本方法は、シンボル102内の、光学的明瞭性のレベルが低い、又は等価的には、光学的両義性のレベルが高い、コードワード308を識別する。「光学的明瞭性」とは、任意のコードワード308がリーダー100へ呈示されたときに十分に明瞭であり区別でき(例えば、高い光学的コントラストを有する)、シンボル・リーダーの光学システム230及び235により高い信頼性をもって読み取られる、ということを意味する。例えば、低質の印刷や、現場での擦り傷又はマーキングや、引き裂き又は破れや、他の原因により、コードワード308が光学的に明瞭ではない場合、コードワードは光学的両義性であると考えられ、リーダー100により決定された光学的両義性のコードワードのデータは、そのコードワードの意図されていたデータと一致しない可能性が高い。
【0086】
[0093]
図5は、シンボル102に対しての光学的に改善されたリード・ソロモン・エラー修正のための例示の方法500のフロー・チャートを示す。例示の方法500のステ
ップは、一般には、シンボル・リーダー100のプロセッサー(1以上)240、メモリ245、及び他のコンポーネントを介して行われる。
【0087】
[0094] ステップ505において、シンボル・リーダー100は、シンボル102の位置と、サイズなどのような適切なパラメーターとを識別する。例えば、DataMatrixシンボルに関しては、リーダー100は、シンボルの行及び列の数を識別するために、「L形状」302を見つけ、クロック・トラック304を見つける。L形状302とクロック・トラック304とは、リーダー100が、シンボルの傾斜及び方向を決定すする際の、及びマトリックスのデータ・セルのデコードを開始する基準ポイントを提供する際の助けとなる。
【0088】
[0095] ステップ510において、シンボル・リーダー100は、サンプル・ポイント(ピクセル)のマトリックス又はアレイを作り、シンボル102内のポイントの反射率(明又は暗)を示す。これらのサンプル・ポイントは、シンボル内のセル306の反射率を決定するために用いられる。1個のセル306は、測定される複数のサンプル・ポイントを有することがあり得、それらを共に使用して(例えば、平均を取って)、各セル306の反射率を決定することができる。
【0089】
[0096] 上記のように、シンボル102は、標準化された位置にあるコードワード308からなり、換言すれば、コードワード308は、シンボル・マトリックス102内の指定された位置にあるセル306の標準化されたクラスターからなる。
【0090】
[0097] ステップ515において、方法500は、各コードワード308の光学的明瞭性のレベルを決定する。高レベルの光学的明瞭性が望ましく、この高レベルとは、コードワードのセルが区別可能であり、そのコードワードのデータ値を高い正確性をもって読み取ることができる、ということを意味する。
【0091】
[0098] 光学的明瞭性が低レベルであること、又は等価的には、光学的両義性が高レベルであることは、上記のように、シンボルに対しての物理的損傷や、シンボルにマークを付ける埃やグリースや、他の原因により生じた結果であり得る。光学的明瞭性が低い又は光学的両義性が高いということは、コードワードのセルが区別可能ではなく、コードワードがデコードの欠点を有する、ということを意味する。従って、光学的明瞭性が低レベルであることは、最適以下の信頼性でコードワードのデータ値が確認され得る、ということを意味する。
【0092】
[0099] 光学的明瞭性/両義性は、様々な方法で決定することができる。後に詳細に説明する本システム及び本方法の1つの実施形態では、光学的明瞭性/両義性は、各コードワード308内のセル306間でのコントラスト・レベルの分析に基づいて決定される。最低の内部コントラスト・レベルを示すコードワード306は、光学的両義性であるとマーク付けすることができる。
【0093】
[00100] 代替の実施形態では、光学的明瞭性/両義性は、コードワード308に焦点
が合っている度合又は焦点が合っていない度合の分析に基づいて決定することができる。代替の実施形態では、光学的明瞭性/両義性は、明るいセル306から暗いセル306を分けるラインの鮮明度又は鮮明度の欠如の分析に基づいて決定することができる。
【0094】
[00101] 代替の実施形態では、光学的明瞭性/両義性は、コードワード308の水平
及び垂直の線が縁部L形状と平行な度合又は平行ではない度合に基づいて決定することができる。コードワード308の光学的明瞭性を査定する他の方法も考慮することができ、それらは、本システム及び本方法の範囲内及び精神内にある。
【0095】
[00102] ステップ520において、例示の方法500は、光学的明瞭性に従って、例
えば、光学的明瞭性における最高から最低へと、コードワード308をランク付けする。ステップ525において、方法500は、イレージャーとして使用されるコードワード308の数まで、最低とランク付けされたコードワード(光学的に最も両義性があるもの)を識別する。
【0096】
[00103] ステップ530及び535において、ステップ525において最低ランクと
識別されたコードワード308、即ち、最高の光学的両義性を有するコードワードが、エラー修正式においてイレージャーとしてマーク付けされ、次に、リード・ソロモン・エラー修正式が実行される。従って、ステップ530及び535は、リード・ソロモン・エラー修正プロセスの段階(I)に関して先に説明した計算を低減又は除去し、従って、欠陥のあるコードワード308.Fの位置を特定するためのECコードワード308.2の使用も低減又は除去する。
【0097】
[00104] グレイスケール・コントラスト分析アルゴリズム
【0098】
[00105] 1つの実施形態では、本システム及び本方法は、シンボル102内のコード
ワードのコントラスト分析を介して、最高の光学的両義性(最低の光学的明瞭性)を持つコードワード308を識別する。
【0099】
[00106] 本システム及び本方法は、「マトリックス・セル・コントラスト分析アルゴ
リズム」、「グレイスケール・コントラスト分析アルゴリズム」、又は簡単に言うと単に「コントラスト分析アルゴリズム」(CAA)を用いる。本システム及び本方法のコントラスト分析アルゴリズムは、シンボル102内の各セル306の実際のグレイ・レベルを決定する。また、CAAは、シンボル102に関しての黒/白コントラスト・スレッショルドを識別する。黒/白コントラスト・スレッショルドは明るさのレベルであって、そのレベルより上のときにセル306は白と考えられ、そのレベルより下のときにセルは黒と考えられる。次に、アルゴリズムは、各セル306のコントラスト・レベルと黒/白スレッショルドとの差を決定する。特定のコードワード308における1以上のセル306に関しての差が比較的小さい場合、そのコードワード308は、デコードの欠点を有し得る。
【0100】
[00107] より一般的には、CAAは、明/暗のスレッショルド・レベルを識別するこ
とができ、このスレッショルド・レベルは輝度レベルであり、そのレベルより上のときにセル306は第1の明るい色(例えば、白)であると考えられ、そのレベルより下のときにセルは第2の暗い色(例えば、黒)であると考えられる。
【0101】
[00108] スキャナー100は、従来から、各セル306の「色」、例えば、赤緑青(
RGB)値や色相/彩度/明度(HSB)値を、メモリ245に格納する。本システム及び本方法はまた、各セル306に関しての実際の測定されたグレイスケール・レベルを、スキャナー100のメモリ(245)に格納する。
【0102】
[00109]
図6は、本システム及び本方法に従ったコントラスト分析の例示の方法60
0のフローチャートを提供する。例示の方法600のステップ605ないし645は、まとめて、上記の方法500のステップ515の例示の実施形態と考えることができる。(ステップ515は、シンボル102内の各コードワード308に関しての光学的明瞭性を決定する。)例示の方法600のステップ650は、方法500のステップ520、即ち、光学的明瞭性に関してコードワードをランク付けすることの、1つの例示の実施形態と考えることができる。
【0103】
[00110] 例示の方法500は、光学的明瞭性によりコードワード308を一般的に決
定及びランク付けすることに向けられたものであるが、例示の方法600は、光学的明瞭性を決定及びランク付けするために、特に、コントラスト分析に対して例示のアプローチを用いる。例示の方法600のステップは、一般には、シンボル・リーダー100のプロセッサー(1以上)240、メモリ245、及び他のコンポーネントを介して行われる。
【0104】
[00111] ステップ605において、シンボル・リーダー100は、ローカルの黒/白
コントラスト・スレッショルド(BWCT)を決定する。上記の黒/白コントラスト・スレッショルド(BWCT)は反射率のレベルであり、そのレベルより上のときにセル306は白であると考えられ、そのレベルより下のときにセル306は黒であると考えられる。これは、典型的には、(i)シンボル内の全てのセル306の反射率を識別すること、(ii)最高の反射率値と最低の反射率とを識別すること、及び(iii)平均値や中央値などのような中間値を識別し、その中間値をBWCTとして用いることにより、決定される。これを、本システム及び本方法は、各セル306に対するローカルBWCTを用いることにより、改良する。例示の実施形態では、所与のセル306に関するローカルBWCTは、所与のセル306のローカルの他のセルのみを考慮すること、そして次に、それらのセルの平均値又は中央値を識別することにより、決定することができる。実施形態では、ローカルBWCTを決定するために用いるローカル・セルの数は、20個とすることができる。代替の実施形態では、所与のセルのBWCTを決定するために用いるローカル・セルの数は、20個より多く又は少なくすることができる。
【0105】
[00112] ステップ610において、方法600は、特定のコードワード308を選択
し(シンボル102のサイズ及び形状に関する適切な標準において指定される)、コードワード内の各セルのコントラスト・レベル(グレイスケール・レベル)を識別する。
【0106】
[00113] ステップ615において、方法600は、手元にあるその特定のコードワー
ドに関して、BWCTに最も近いコントラスト値を持つバー・セル(306.B)を決定し、BWCTに最も近いコントラスト値を持つスペース・セル(306.S)を決定し、次に、それら2つのセル・コントラスト値を、メモリのコードワード・コントラスト値アレイに格納する(例として
図7を参照)。コントラスト値は、BWCTに最も近いスペース・セル(306.S)に関してRSminとラベル付けし、BWCTに最も近いバー・セル(306.B)に関してRBmaxとラベル付けすることができる。等価の表現法:
RSminは最小のスペース・セル反射率(最も暗い)であり、RBmaxは最大のバー・セル反射率(最も明るい)である。
【0107】
[00114] ステップ610及び615は、シンボル102内の全てのコードワード30
8に対して繰り返される。これにより、シンボル内の各コードワード308に対してのRSmin及びRBmaxのリストが作られる。
【0108】
[00115] ステップ620において、方法600は、各コードワードに関して、RSm
inとローカルの黒/白コントラスト・スレッショルドとの間の、スペースに関しての、イレージャー・ギャップを決定する。(ESgap=RSmin-localBWCT)。
【0109】
[00116] ステップ625において、方法600は、各コードワードに関して、RBm
axとローカルの黒/白コントラスト・スレッショルドとの間の、バーに関しての、イレージャー・ギャップを決定する。(EBgap=localBWCT-RBmax)。
【0110】
[00117] ステップ630において、方法600は、アレイ全体における最大スペース
・セル値を識別し、それはRSminの最大値である。この値は、RSmmとラベル付けすることができ、下記のステップにおける標準化のために用いられる。
【0111】
[00118] ステップ635において、方法600は、全てのスペース・ギャップ値エン
トリー(ESgap)を、アレイにおける最大のスペース・セル(「白のセル」)値RSmmで割り、各コードワードに関するSgap%値を生成する。(Sgap%=ESgap/RSmm)。
【0112】
[00119] ステップ640において、方法600は、アレイ全体における最大のバー・
セル(「黒のセル」)値を識別するが、それはRBmaxの最大値である。この値はRBmmとラベル付けすることができ、下記のステップにおける標準化のために用いられる。
【0113】
[00120] ステップ645において、方法600は、全てのバー・ギャップ値エントリ
ー(EBgap)を、アレイにおける最大のバー・セル値RBmmで割り、各コードワードに関するBgap%値を生成する。(Bgap%=EBgap/RBmm)。
【0114】
[00121] 従って、Sgap%及びBgap%は、逸脱したセルの、黒/白コントラス
ト・スレッショルドに対しての相対的な接近の度合である。これらのパーセンテージ値、即ち、Sgap%及びBgap%はまた、各セル306に関する最小内部コントラスト・レベル702と呼ぶこともできる。最小内部コントラスト・レベル702は、シンボル102内のコードワード308の光学的明瞭性の測定値である。特定的なこと: Sgap%について最低値及び/又はBgap%について最低値を有するそれらのコードワード308は、最高の光学的両義性(従って、最小又は最低の光学的明瞭性)を有する。
【0115】
[00122] 上記のように、方法600における先のステップ605ないし645は、説
明したように、まとめて、方法500のステップ515、即ち、シンボル102内の各コードワード308に関する光学的明瞭性を決定することの、1つの例示の実施形態と考えることができる。
【0116】
[00123] ステップ650において、ステップ635及び645で決定されたSgap
%値及びBgap%値に基づいて、方法600は、イレージャーとして使用されるエラー修正コードワードの数まで、最低のギャップ・パーセント値をランク付けする。例示の方法600のステップ650は、方法500のステップ520、即ち、光学的明瞭性/両義性に関してのランク付けを行うことの、1つの例示の実施形態と考えることができる。
【0117】
[00124] これらの最低のランクを付けられた最も不明瞭なコードワードは、最低の光
学的明瞭性(又は最高の光学的両義性)を有するコードワードであり、それらは、次に、リード・ソロモン式においてイレージャーとして使用される(方法500のステップ530)。
【0118】
[00125] 応用の見本
【0119】
[00126]
図7は、上記の例示の方法600に従って構築することができる種類の例示
のコードワード・コントラスト値アレイ700を提供する。アレイは、上記の
図4のシンボル画像102.D1/102.D2に関する実際のコードワード測定値を含む。アレイ700において、CWはコードワード番号であり、上記の説明のようなものである。
【0120】
[00127] ▼RSminは、各コードワード308に関しての最小(最も暗い)スペー
ス・セル反射率。
【0121】
[00128] ▼RBmaxは、各コードワード308に関しての最大(最も明るい)バー
・セル反射率。
【0122】
[00129] ▼ESgapは、RSmin-スレッショルド(この場合は16進法の75
)で計算されるイレージャー・スペース・ギャップ。
【0123】
[00130] ▼EBgapは、バー・セルに関しての、スレッショルド-RBmax。
【0124】
[00131] ▼Sgap%及びBgap%は、逸脱したセルの、黒/白コントラスト・ス
レッショルドに対してのパーセントで表される相対的な接近度であり、また、最小内部コントラスト・レベル702と呼ばれる。
【0125】
[00132] ▼ランクは、シンボル102内の最低の12個のコードワード(最小のギャ
ップのパーセンテージを伴うコードワード)を列挙したものである。
【0126】
[00133]
図8は、どのようにして、欠陥のあるコードワード308.Fの大部分を、
不十分なセル・コントラストにより識別することができるかを説明する、例示のケース分析を示す。図に示されている損傷のあるシンボルは、上記の
図4において写真撮影され図示された損傷のあるシンボルと同じである。
図8において、欠陥又は損傷のあるコードワードに関して、番号が付されたコードワード位置805が識別される(標準化された番号スキームによる)。
【0127】
[00134] ここにおいて利便性を考慮して
図4から再現された102.D2は、現場に
おいて実際のスキャナー100により、損傷のあるシンボルと解釈されたものである。
【0128】
[00135] シンボル102.D3は、同じシンボルであり、先に
図5及び
図6と関連し
て説明した例示のコントラスト分析アルゴリズムに従って解釈されたものである。
【0129】
[00136]
図8から分かるように、本システム及び本方法によりエラーがあるものと評
価されている2つのコードワード815があるが、それらはスキャナー100により実際には正しく読み取られている。後者のコードワードのうち、一方は、損傷のある領域にあり(コードワード27)、他方は、暗いセルに掻き傷があることにより明るくなっているのコードワード(コードワード22)である。
【0130】
[00137] また、
図8から分かるように、スキャナー100によりエラーがあるものと
実際に読み取られている1つのコードワード810があるが、本システム及び本方法のグレイスケール・コントラスト分析アルゴリズムによりフラグは立てられていない。
【0131】
[00138] コントラスト分析に基づいてエラーのあるものとしてフラグを立てられた、
全ての残りの識別されたコードワード308(合計10個)は、実際、スキャナー100によりエラーのあるものとして読み取られたコードワードである。
【0132】
[00139] 分析で見落としのあったコードワード(コードワード27)は、残っている
6個のエラー修正コードワードを用いて容易にデコードされる。これは、標準的なデコード方法によりデコード可能なシンボルからかけ離れたシンボル102.Dの例であるが、グレイスケール・コントラスト分析アルゴリズムを用いることにより、シンボルは、このような及びもう少し多くの損傷を受けても、なおもデコード可能である。
【0133】
[00140] 更なる応用
【0134】
[00141] 示した例(
図4及び
図8)は、明らかに、グレイスケール・コントラスト分
析アルゴリズム・デコーディングから利益を得ているが、その理由は、シンボル102.D1/102.D2への損傷がコントラストに基づくものであるからである。しかし、本システム及び本方法はまた、マトリックスの歪みや、均一の暗い又は明るい損傷などのような他の形の損傷や、DPMでのセルの変形に対しても、対応して動作する。これらの形式の歪みが存在する場合、セル境界に位置する多くのサンプル・ポイントがあり、それらは低くなったコントラスト値として記録されるであろう。マトリックスの歪み(しわなど)が局部的であるかぎり、また、暗い/明るい損傷がシンボルの約三分の一より少ないかぎり、本システム及び本方法は、全ての形式の問題のあるシンボル102.Dのデコード率を実質的に向上させる。
【0135】
[00142] まとめ
【0136】
[00143] 損傷を受けた可能性のあるコードワード308について幾らかの知識がある
場合、マトリックス・シンボル体系のデコードの性能を改善することは可能である。デコードの性能の改善を達成するための1つの手段は、全てのコードワードのグレイスケール・コントラストの変量を測定し、黒/白コントラスト・スレッショルドに最も近いコントラスト値を持つコードワードをイレージャーとしてマーク付けすることである。マトリックス・シンボル体系において、グレイ・レベル情報を用い、イレージャー修正を用いることにより、現在の製品ではデコードできない損傷のある領域までも、首尾よくデコードすることが可能となる。
【0137】
[00144] 本開示を補うために、下記の特許、特許出願文献、及び特許出願の全体を、
この言及により本出願に組み込む。
米国特許第6,832,725号、米国特許第7,128,266号、
米国特許第7,159,783号、米国特許第7,413,127号、
米国特許第7,726,575号、米国特許第8,294,969号、
米国特許第8,317,105号、米国特許第8,322,622号、
米国特許第8,366,005号、米国特許第8,371,507号、
米国特許第8,376,233号、米国特許第8,381,979号、
米国特許第8,390,909号、米国特許第8,408,464号、
米国特許第8,408,468号、米国特許第8,408,469号、
米国特許第8,424,768号、米国特許第8,448,863号、
米国特許第8,457,013号、米国特許第8,459,557号、
米国特許第8,469,272号、米国特許第8,474,712号、
米国特許第8,479,992号、米国特許第8,490,877号、
米国特許第8,517,271号、米国特許第8,523,076号、
米国特許第8,528,818号、米国特許第8,544,737号、
米国特許第8,548,242号、米国特許第8,548,420号、
米国特許第8,550,335号、米国特許第8,550,354号、
米国特許第8,550,357号、米国特許第8,556,174号、
米国特許第8,556,176号、米国特許第8,556,177号、
米国特許第8,559,767号、米国特許第8,599,957号、
米国特許第8,561,895号、米国特許第8,561,903号、
米国特許第8,561,905号、米国特許第8,565,107号、
米国特許第8,571,307号、米国特許第8,579,200号、
米国特許第8,583,924号、米国特許第8,584,945号、
米国特許第8,587,595号、米国特許第8,587,697号、
米国特許第8,588,869号、米国特許第8,590,789号、
米国特許第8,596,539号、米国特許第8,596,542号、
米国特許第8,596,543号、米国特許第8,599,271号、
米国特許第8,599,957号、米国特許第8,600,158号、
米国特許第8,600,167号、米国特許第8,602,309号、
米国特許第8,608,053号、米国特許第8,608,071号、
米国特許第8,611,309号、米国特許第8,615,487号、
米国特許第8,616,454号、米国特許第8,621,123号、
米国特許第8,622,303号、米国特許第8,628,013号、
米国特許第8,628,015号、米国特許第8,628,016号、
米国特許第8,629,926号、米国特許第8,630,491号、
米国特許第8,635,309号、米国特許第8,636,200号、
米国特許第8,636,212号、米国特許第8,636,215号、
米国特許第8,636,224号、米国特許第8,638,806号、
米国特許第8,640,958号、米国特許第8,640,960号、
米国特許第8,643,717号、米国特許第8,646,692号、
米国特許第8,646,694号、米国特許第8,657,200号、
米国特許第8,659,397号、米国特許第8,668,149号、
米国特許第8,678,285号、米国特許第8,678,286号、
米国特許第8,682,077号、米国特許第8,687,282号、
米国特許第8,692,927号、米国特許第8,695,880号、
米国特許第8,698,949号、米国特許第8,717,494号、
米国特許第8,717,494号、米国特許第8,720,783号、
米国特許第8,723,804号、米国特許第8,723,904号、
米国特許第8,727,223号、米国特許第D702,237号、
米国特許第8,740,082号、米国特許第8,740,085号、
米国特許第8,746,563号、米国特許第8,750,445号、
米国特許第8,752,766号、米国特許第8,756,059号、
米国特許第8,757,495号、米国特許第8,760,563号、
米国特許第8,763,909号、米国特許第8,777,108号、
米国特許第8,777,109号、米国特許第8,779,898号、
米国特許第8,781,520号、米国特許第8,783,573号、
米国特許第8,789,757号、米国特許第8,789,758号、
米国特許第8,789,759号、米国特許第8,794,520号、
米国特許第8,794,522号、米国特許第8,794,525号、
米国特許第8,794,526号、米国特許第8,798,367号、
米国特許第8,807,431号、米国特許第8,807,432号、
米国特許第8,820,630号、米国特許第8,822,848号、
米国特許第8,824,692号、米国特許第8,824,696号、
米国特許第8,842,849号、米国特許第8,844,822号、
米国特許第8,844,823号、米国特許第8,849,019号、
米国特許第8,851,383号、米国特許第8,854,633号、
米国特許第8,866,963号、米国特許第8,868,421号、
米国特許第8,868,519号、米国特許第8,868,802号、
米国特許第8,868,803号、米国特許第8,870,074号、
米国特許第8,879,639号、米国特許第8,880,426号、
米国特許第8,881,983号、米国特許第8,881,987号、
米国特許第8,903,172号、米国特許第8,908,995号、
米国特許第8,910,870号、米国特許第8,910,875号、
米国特許第8,914,290号、米国特許第8,914,788号、
米国特許第8,915,439号、米国特許第8,915,444号、
米国特許第8,916,789号、米国特許第8,918,250号、
米国特許第8,918,564号、米国特許第8,925,818号、
米国特許第8,939,374号、米国特許第8,942,480号、
米国特許第8,944,313号、米国特許第8,944,327号、
米国特許第8,944,332号、米国特許第8,950,678号、
米国特許第8,967,468号、米国特許第8,971,346号、
米国特許第8,976,030号、米国特許第8,976,368号、
米国特許第8,978,981号、米国特許第8,978,983号、
米国特許第8,978,984号、米国特許第8,985,456号、
米国特許第8,985,457号、米国特許第8,985,459号、
米国特許第8,985,461号、米国特許第8,988,578号、
米国特許第8,988,590号、米国特許第8,991,704号、
米国特許第8,996,194号、米国特許第8,996,384号、
米国特許第9,002,641号、米国特許第9,007,368号、
米国特許第9,010,641号、米国特許第9,015,513号、
米国特許第9,016,576号、米国特許第9,022,288号、
米国特許第9,030,964号、米国特許第9,033,240号、
米国特許第9,033,242号、米国特許第9,036,054号、
米国特許第9,037,344号、米国特許第9,038,911号、
米国特許第9,038,915号、米国特許第9,047,098号、
米国特許第9,047,359号、米国特許第9,047,420号、
米国特許第9,047,525号、米国特許第9,047,531号、
米国特許第9,053,055号、米国特許第9,053,378号、
米国特許第9,053,380号、米国特許第9,058,526号、
米国特許第9,064,165号、米国特許第9,064,167号、
米国特許第9,064,168号、米国特許第9,064,254号、
米国特許第9,066,032号、米国特許第9,070,032号、
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米国意匠特許第D723,560号、
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米国意匠特許第D730,901号、
米国意匠特許第D730,902号、
米国意匠特許第D733,112号、
米国意匠特許第D734,339号、
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国際公開第2014/019130号、
国際公開第2014/110495号、
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米国特許出願公開第2014/0263493号、
米国特許出願公開第2014/0263645号、
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米国特許出願公開第2015/0029002号、
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米国特許出願公開第2015/0053769号、
米国特許出願公開第2015/0060544号、
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米国特許出願公開第2015/0063215号、
米国特許出願公開第2015/0063676号、
米国特許出願公開第2015/0069130号、
米国特許出願公開第2015/0071819号、
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米国特許出願公開第2015/0088522号、
米国特許出願公開第2015/0096872号、
米国特許出願公開第2015/0099557号、
米国特許出願公開第2015/0100196号、
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米国特許出願公開第2015/0127791号、
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米国特許出願公開第2015/0129659号、
米国特許出願公開第2015/0133047号、
米国特許出願公開第2015/0134470号、
米国特許出願公開第2015/0136851号、
米国特許出願公開第2015/0136854号、
米国特許出願公開第2015/0142492号、
米国特許出願公開第2015/0144692号、
米国特許出願公開第2015/0144698号、
米国特許出願公開第2015/0144701号、
米国特許出願公開第2015/0149946号、
米国特許出願公開第2015/0161429号、
米国特許出願公開第2015/0169925号、
米国特許出願公開第2015/0169929号、
米国特許出願公開第2015/0178523号、
米国特許出願公開第2015/0178534号、
米国特許出願公開第2015/0178535号、
米国特許出願公開第2015/0178536号、
米国特許出願公開第2015/0178537号、
米国特許出願公開第2015/0181093号、
米国特許出願公開第2015/0181109号、
米国特許出願第13/367,978号、「Laser Scanning Module Employing an Elastomeric U-Hinge Based Laser Scanning Assembly」、2012年2月7日出願(Fengその他)、
米国特許出願第29/458,405号、「Electronic Device」、2013年6月19日出願(Fitchその他)、
米国特許出願第29/459,620号、「Electronic Device Enclosure」、2013年7月2
日出願(Londonその他)、
米国特許出願第29/468,118号、「Electronic Device Case」、2013年9月26日出願(Oberprillerその他)、
米国特許出願第14/150,393号、「Indicia-reader Having Unitary Construction Scanner」、2014年1月8日出願(Colavitoその他)、
米国特許出願第14/200,405号、「Indicia Reader for Size-Limited Applications」、2014年3月7日出願(Fengその他)、
米国特許出願第14/231,898号、「Hand-Mounted Indicia-Reading Device with Finger Motion Triggering」、2014年4月1日出願(VanHornその他)、
米国特許出願第29/486,759号、「Imaging Terminal」、2014年4月12日出願(Oberprillerその他)、
米国特許出願第14/257,364号、「Docking System and Method Using Near Field Communication」、2014年4月21日出願(Showering)、
米国特許出願第14/264,173号、「Autofocus Lens System for Indicia Readers」、2
014年4月29日出願(Ackleyその他)、
米国特許出願第14/277,337号、「MULTIPURPOSE OPTICAL READER」、2014年5月1
4日出願(Jovanovskiその他)、
米国特許出願第14/283,282号、「TERMINAL HAVING ILLUMINATION AND FOCUS CONTROL」、2014年5月21日出願(Liuその他)、
米国特許出願第14/327,827号、「MOBILE-PHONE ADAPTER FOR ELECTRONIC TRANSACTIONS
」、2014年7月10日出願(Hejl)、
米国特許出願第14/334,934号、「SYSTEM AND METHOD FOR INDICIA VERIFICATION」2014年7月18日出願(Hejl)、
米国特許出願第14/339,708号、「LASER SCANNING CODE SYMBOL READING SYSTEM」20
14年7月24日出願(Xianその他)、
米国特許出願第14/340,627号、「AXIALLY REINFORCED FLEXIBLE SCAN ELEMENT」2014年7月25日出願(Rueblingerその他)、
米国特許出願第14/446,391号、「MULTIFUNCTION POINT OF SALEA APARATUS WITH OPTICAL SIGNATURE CAPTURE」、2014年7月30日出願(Goodその他)、
米国特許出願第14/452,697号、「INTERACTIVE INDICIA READER」2014年8月6日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/453,019号、「DIMENSIONING SYSTEM WITH GUIDED ALIGNMENT」20
14年8月6日出願(Liその他)、
米国特許出願第14/462,801号、「MOBILE COMPUTING DEVICE WITH DATA COGNITION SOFTWARE」2014年8月19日出願(Todeschiniその他)、
米国特許出願第14/483,056号、「VARIABLE DEPTH OF FIELD BARCODE SCANNER」、20
14年9月10日出願(McCloskeyその他)、
米国特許出願第14/513,808号、「IDENTIFYING INVENTORY ITEMS IN A STORAGE FACILITY」、2014年10月14日出願(Singelその他)、
米国特許出願第14/519,195号、「HANDHELD DIMENSIONING SYSTEM WITH FEEDBACK」、2014年10月21日出願(Laffargueその他)、
米国特許出願第14/519,179号、「DIMENSIONING SYSTEM WITH MULTIPATH INTERFERENCE MITIGATION」、2014年10月21日出願(Thuriesその他)、
米国特許出願第14/519,211号、「SYSTEM AND METHOD FOR DIMENSIONING」、2014年10月21日出願(Ackleyその他)、
米国特許出願第14/519,233号、「HANDHELD DIMENSIONER WITH DATA-QUALITY INDICATION」、2014年10月21日出願(Laffargueその他)、
米国特許出願第14/519,249号、「HANDHELD DIMENSIONING SYSTEM WITH MEASUREMENT-CONFORMANCE FEEDBACK」、2014年10月21日出願(Ackleyその他)、
米国特許出願第14/527,191号、「METHOD AND SYSTEM FOR RECOGNIZING SPEECH USING WILDCARDS IN AN EXPECTED RESPONSE」、2014年10月29日出願(Brahoその他)、
米国特許出願第14/529,563号、「ADAPTABLE INTERFACE FOR A MOBILE COMPUTING DEVICE」、2014年10月31日出願(Schoonその他)、
米国特許出願第14/529,857号、「BARCODE READER WITH SECURITY FEATURES」、201
4年10月31日出願(Todeschiniその他)、
米国特許出願第14/398,542号、「PORTABLE ELECTRONIC DEVICES HAVING A SEPARATE LOCATION TRIGGER UNIT FOR USE IN CONTROLLING AN APPLICATION UNIT」、2014年11月3日出願(Bianその他)、
米国特許出願第14/531,154号、「DIRECTING AN INSPECTOR THROUGH AN INSPECTION」、2014年11月3日出願(Millerその他)、
米国特許出願第14/533,319号、「BARCODE SCANNING SYSTEM USING WEARABLE DEVICE WITH EMBEDDED CAMERA」、2014年11月5日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/535,764号、「CONCATENATED EXPECTED RESPONSES FOR SPEECH RECOGNITION」、2014年11月7日出願(Brahoその他)、
米国特許出願第14/568,305号、「AUTO-CONTRAST VIEWFINDER FOR AN INDICI AREADER」、2014年12月12日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/573,022号、「DYNAMIC DIAGNOSTIC INDICATOR GENERATION」、20
14年12月17日出願(Goldsmith)、
米国特許出願第14/578,627号、「SAFETY SYSTEM AND METHOD」、2014年12月22日出願(Ackleyその他)、
米国特許出願第14/580,262号、「MEDIA GATE FOR THERMAL TRANSFER PRINTERS」、2014年12月23日出願(Bowles)、
米国特許出願第14/590,024号、「SHELVING AND PACKAGE LOCATING SYSTEMS FOR DELIVERY VEHICLES」、2015年1月6日出願(Payne)、
米国特許出願第14/596,757号、「SYSTEM AND METHOD FOR DETECTING BARCODE PRINTING
ERRORS」、2015年1月14日出願(Ackley)、
米国特許出願第14/416,147号、「OPTICAL READING APPARATUS HAVING VARIABLE SETTINGS」、2015年1月21日出願(Chenその他)、
米国特許出願第14/614,706号、「DEVICE FOR SUPPORTING AN ELECTRONIC TOOL ON A USER'S HAND」、2015年2月5日出願(Oberprillerその他)、
米国特許出願第14/614,796号、「CARGO APPORTIONMENT TECHNIQUES」、2015年2月5日出願(Mortonその他)、
米国特許出願第29/516,892号、「TABLE COMPUTER」、2015年2月6日出願(Bidwellその他)、
米国特許出願第14/619,093号、「METHODS FOR TRAINING A SPEECH RECOGNITION SYSTEM」、2015年2月11日出願(Pecorari)、
米国特許出願第14/628,708号、「DEVICE, SYSTEM, AND METHOD FOR DETERMINING THE STATUS OF CHECKOUT LANES」、2015年2月23日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/630,841号、「TERMINAL INCLUDING IMAGING ASSEMBLY」、2015
年2月25日出願(Gomezその他)、
米国特許出願第14/635,346号、「SYSTEM AND METHOD FOR RELIABL ESTORE-AND-FORWARD
DATA HANDLING BY ENCODED INFORMATION READING TERMINALS」、2015年3月2日出
願(Sevier)、
米国特許出願第29/519,017号、「SCANNER」、2015年3月2日出願(Zhouその他)
、
米国特許出願第14/405,278号、「DESIGN PATTERN FOR SECURE STORE」、2015年3
月9日出願(Zhuその他)、
米国特許出願第14/660,970号、「DECODABLE INDICIA READING TERMINAL WITH COMBINED
ILLUMINATION」、2015年3月18日出願(Kearneyその他)、
米国特許出願第14/661,013号、「REPROGRAMMING SYSTEM AND METHOD FOR DEVICES INCLUDING PROGRAMMING SYMBOL」、2015年3月18日出願(Souleその他)、
米国特許出願第14/662,922号、「MULTIFUNCTION POINT OF SALE SYSTEM」、2015年3月19日出願(VanHornその他)、
米国特許出願第14/663,638号、「VEHICLE MOUNT COMPUTER WITH CONFIGURABLE IGNITION SWITCH BEHAVIOR」、2015年3月20日出願(Davisその他)、
米国特許出願第14/664,063号、「METHOD AND APPLICATION FOR SCANNING A BARCODE WITH A SMART DEVICE WHILE CONTINUOUSLY RUNNING AND DISPLAYING AN APPLICATION ON THE SMART DEVICE DISPLAY」、2015年3月20日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/669,280号、「TRANSFORMING COMPONENTS OF A WEB PAGE TO VOICE PROMPTS」、2015年3月26日出願(Funyakその他)、
米国特許出願第14/674,329号、「AIMER FOR BARCODE SCANNING」、2015年3月31日出願(Bidwell)、
米国特許出願第14/676,109号、「INDICIA READER」、2015年4月1日出願(Huck)、
米国特許出願第14/676,327号、「DEVICE MANAGEMENT PROXY FOR SECURE DEVICES」、2015年4月1日出願(Yeakleyその他)、
米国特許出願第14/676,898号、「NAVIGATION SYSTEM CONFIGURED TO INTEGRATE MOTION
SENSING DEVICE INPUTS」、2015年4月2日出願(Showering)、
米国特許出願第14/679,275号、「DIMENSIONING SYSTEM CALIBRATION SYSTEMS AND METHODS」、2015年4月6日出願(Laffargueその他)、
米国特許出願第29/523,098号、「HANDLE FOR A TABLET COMPUTER」、2015年4月7日出願(Bidwellその他)、
米国特許出願第14/682,615号、「SYSTEM AND METHOD FOR POWER MANAGEMENT OF MOBILE
DEVICES」、2015年4月9日出願April9,2015(Murawskiその他)、
米国特許出願第14/686,822号、「MULTIPLE PLATFORM SUPPORT SYSTEM AND METHOD」、
2015年4月15日出願(Quその他)、
米国特許出願第14/687,289号、「SYSTEM FOR COMMUNICATION VIA A PERIPHERAL HUB」
、2015年4月15日出願(Kohtzその他)、
米国特許出願第29/524,186号、「SCANNER」、2015年4月17日出願(Zhouその他
)、
米国特許出願第14/695,364号、「MEDICATION MANAGEMENT SYSTEM」、2015年4月24日出願(Sewellその他)、
米国特許出願第14/695,923号、「SECURE UNATTENDED NETWORK AUTHENTICATION」、2015年4月24日出願(Kublerその他)、
米国特許出願第29/525,068号、「TABLET COMPUTER WITH REMOVABLE SCANNING DEVICE」、2015年4月27日出願(Schulteその他)、
米国特許出願第14/699,436号、「SYMBOL READING SYSTEM HAVING PREDICTIVE DIAGNOSTICS」、2015年4月29日出願(Nahillその他)、
米国特許出願第14/702,110号、「SYSTEM AND METHOD FOR REGULATING BARCODE DATA INJECTION INTO A RUNNING APPLICATION ON A SMART DEVICE」、2015年5月1日出願(Todeschiniその他)、
米国特許出願第14/702,979号、「TRACKING BATTERY CONDITIONS」、2015年5月4
日出願(Youngその他)、
米国特許出願第14/704,050号、「INTERMEDIATE LINEAR POSITIONING」、2015年5
月5日出願(Charpentierその他)、
米国特許出願第14/705,012号、「HANDS-FREE HUMAN MACHINE INTERFACE RESPONSIVE TO
A DRIVER OF A VEHICLE」、2015年5月6日出願(Fitchその他)、
米国特許出願第14/705,407号、「METHOD AND SYSTEM TO PROTECT SOFTWARE-BASED NETWORK-CONNECTED DEVICES FROM ADVANCED PERSISTENT THREAT」、2015年5月6日出願
(Husseyその他)、
米国特許出願第14/707,037号、「SYSTEM AND METHOD FOR DISPLAY OF INFORMATION USING A VEHICLE-MOUNT COMPUTER」、2015年5月8日出願(Chamberlin)、
米国特許出願第14/707,123号、「APPLICATION INDEPENDENT DEX/UCS INTERFACE」、2
015年5月8日出願(Pape)、
米国特許出願第14/707,492号、「METHOD AND APPARATUS FOR READING OPTICAL INDICIA
USING A PLURALITY OF DATA SOURCES」、2015年5月8日出願(Smithその他)、
米国特許出願第14/710,666号、「PRE-PAID USAGE SYSTEM FOR ENCODED INFORMATION READING TERMINALS」、2015年5月13日出願(Smith)、
米国特許出願第29/526,918号、「CHARGING BASE」、2015年5月14日出願(Fitchその他)、
米国特許出願第14/715,672号、「AUGUMENTED REALITY ENABLED HAZARD DISPLAY」、2
015年5月19日出願(Venkateshaその他)、
米国特許出願第14/715,916号、「EVALUATING IMAGE VALUES」、2015年5月19日
出願(Ackley)、
米国特許出願第14/722,608号、「INTERACTIVE USER INTERFACE FOR CAPTURING A DOCUMENT IN AN IMAGE SIGNAL」、2015年5月27日出願(Showeringその他)、
米国特許出願第29/528,165号、「IN-COUNTER BARCODE SCANNER」、2015年5月27日出願(Oberprillerその他)、
米国特許出願第14/724,134号、「ELECTRONIC DEVICE WITH WIRELESS PATH SELECTION CAPABILITY」、2015年5月28日出願(Wangその他)、
米国特許出願第14/724,849号、「METHOD OF PROGRAMMING THE DEFAULT CABLE INTERFACE SOFTWARE IN AN INDICIA READING DEVICE」、2015年5月29日出願(Barten)、
米国特許出願第14/724,908号、「IMAGING APPARATUS HAVING IMAGING ASSEMBLY」、2
015年5月29日出願(Barberその他)、
米国特許出願第14/725,352号、「APPARATUS AND METHODS FOR MONITORING ONE OR MORE
PORTABLE DATA TERMINALS」(Caballeroその他)、
米国特許出願第29/528,590号、「ELECTRONIC DEVICE」、2015年5月29日出願(Fitchその他)、
米国特許出願第29/528,890号、「MOBILE COMPUTER HOUSING」、2015年6月2日出
願(Fitchその他)、
米国特許出願第14/728,397号、「DEVICE MANAGEMENT USING VIRTUAL INTERFACES CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATIONS」、2015年6月2日出願(Caballero)、
米国特許出願第14/732,870号、「DATA COLLECTION MODULE AND SYSTEM」、2015年
月6日8出願(Powilleit)、
米国特許出願第29/529,441号、「INDICIA READING DEVICE」、2015年6月8日出願(Zhouその他)、
米国特許出願第14/735,717号、「INDICIA-READING SYSTEMS HAVING AN INTERFACE WITH
A USER'S NERVOUS SYSTEM」、2015年6月10日出願(Todeschini)、
米国特許出願第14/738,038号、「METHOD OF AND SYSTEM FOR DETECTING OBJECT WEIGHING INTERFERENCES」、2015年6月12日出願(Amundsenその他)、
米国特許出願第14/740,320号、「TACTILE SWITCH FOR A MOBILE ELECTRONIC DEVICE」
、2015年6月16日出願(Bandringa)、
米国特許出願第14/740,373号、「CALIBRATING A VOLUME DIMENSIONER」、2015年6月16日出願(Ackleyその他)、
米国特許出願第14/742,818号、「INDICIA READING SYSTEM EMPLOYING DIGITAL GAIN CONTROL」、2015年6月18日出願(Xianその他)、
米国特許出願第14/743,257号、「WIRELESS MESH POINT PORTABLE DATA TERMINAL」、2015年6月18日出願(Wangその他)、
米国特許出願第29/530,600号、「CYCLONE」、2015年6月18日出願(Vargoその他)、
米国特許出願第14/744,633号、「IMAGING APPARATUS COMPRISING IMAGE SENSOR ARRAY HAVING SHARED GLOBAL SHUTTER CIRCUITRY」、2015年6月19日出願(Wang)、
米国特許出願第14/744,836号、「CLOUD-BASED SYSTEM FOR READING OF DECODABLE INDICIA」、2015年6月19日出願(Todeschiniその他)、
米国特許出願第14/745,006号、「SELECTIVE OUTPUT OF DECODED MESSAGE DATA」、2015年6月19日出願(Todeschiniその他)、
米国特許出願第14/747,197号、「OPTICAL PATTERN PROJECTOR」、2015年6月23
日出願(Thuriesその他)、
米国特許出願第14/747,490号、「DUAL-PROJECTOR THREE-DIMENSIONAL SCANNER」、2015年6月23日出願(Jovanovskiその他)、及び
米国特許出願第14/748,446号、「CORDLESS INDICIA READER WITH A MULTIFUNCTION COIL FOR WIRELESS CHARGING AND EAS DEACTIVATION」、2015年6月24日出願(Xieそ
の他)。
【0138】
[00145] 明細書及び図面におて、発明の典型的な実施形態を開示している。本発明は
、そのような例示の実施形態に限定されない。「及び/又は」という用語は、関連する列挙されたアイテムの1以上のものの何れか又は組み合わせの全てを含む。図面は、概略的な表現であり、必ずしも尺度に応じて描かれているわけではない。記載されていないかぎり、特定の用語は、一般的及び描写的な感覚で用いられており、限定を目的として用いられていない。
【0139】
[00146] 上記の詳細な説明では、ブロック図、フロー・チャート、概略図、例示的デ
ータ構造、及びサンプルを用いて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を記載している。そのようなブロック図、フロー・チャート、概略図、例示的データ構造、及びサンプルが1以上の機能及び/又は動作を含んでいるかぎり、そのようなブロック図、フロー・チャート、概略図、例示的データ構造、及びサンプルの中にあるそれぞれの機能及び/又は動作を、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの実質的に任意の組み合わせにより個々に及び/又はまとめてインプリメントできることを、当業者は理解するであろう。
【0140】
[00147] 1つの実施形態において、本主題事項は、特定用途向け集積回路(ASIC
)を用いてインプリメントすることができる。しかし、ここで開示された実施形態の全体又は一部を、標準的な集積回路において、又は1以上のコンピューターで実行される1以上のコンピューター・プログラムとして(例えば、1以上のコンピューター・システムで実行される1以上のプログラムてとして)、又は1以上のコントローラー(例えば、マイクロコントローラー)で実行される1以上のプログラムとして、又は1以上のプロセッサー(例えば、マイクロプロセッサー)で実行される1以上のプログラムとして、又はファームウェアとして、又はそれらの実質的に任意の組み合わせとして、同等にインプリメントできることと、回路の設計及び/又はソフトウェア及び/又はファームウェアのためのコードの著述が、この開示を考慮した当業者の技量の範囲内にあることとを、当業者は認識するであろう。
【0141】
[00148] 更に、ここで教示した制御機構を、様々な具体的形態のプログラム製品とし
て配布できること、及び例示の実施形態を、実際の配布に用いられる具体的な命令保持媒体の特定の形式にかかわらず、同等に適用できることを、当業者は理解するであろう。具体的な命令保持媒体の例は、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク・ドライブ、CD
ROM、デジタル・テープ、フラッシュ・ドライブ、及びコンピューター・メモリなどのような記録可能な形式の媒体を含むが、これらには限定されない。
【0142】
[00149] 上記の様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するように組み合わせるこ
とができる。上記の詳細な説明を考慮して、それら及び他の変更を本システム及び本方法に対して行うことができる。一般に、下記の特許請求の範囲において、使用される用語は、本発明を明細書及び特許請求の範囲で開示した特定の実施形態に限定するものと解釈すべきではなく、特許請求の範囲に従って読み取れる全ての機械読取可能シンボルのスキャン及び処理のシステム及び方法を含むものと解釈すべきである。従って、発明は、開示により限定されず、その範囲は全て特許請求の範囲により決定される。